JP6473484B1 - 水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最小限の面積で従来よりも効率よく、短時間に凝集撹拌を行うことのできる水処理装置を提供する。【解決手段】水処理装置1は、並列して設けられた少なくとも2本以上の第1の配管21の端部同士を、該第1の配管よりも長さの短い第2の配管22で接続して形成され、薬剤が注入された原水を通水して前記薬剤と前記原水を反応させる反応配管2と、前記反応配管2を構成するいずれかの前記第1の配管21に設けられた撹拌装置24と、前記反応配管2を通過した原水中の析出物を沈殿させる沈殿槽3とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、水処理装置に関する。
従来、上水、下水、排水等を浄化処理する浄水設備等において、水中に溶存しているマンガンを除去する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された溶存マンガン除去装置は、溶存マンガンを含む原水に酸化剤を添加して触媒に接触させることによって溶存マンガンを原水中から除去する溶存マンガン除去装置において、溶存マンガン含有原水を移送する配管に、酸化剤を添加する酸化剤添加部を設け、また酸化剤添加部の下流側配管内にラインミキサを設けて、ラインミキサや配管内壁に定着させた触媒と原水中の溶存マンガンを接触させるようにしている。
また、水道水用の地下水浄化システムに組み込まれ、被処理水中に溶解する溶解性マンガンを除去するマンガン除去装置が知られている(例えば、特許文献2)。
特許文献2に記載されたマンガン除去装置は、マンガン酸化槽内に複数の壁部材を等間隔で互いに平行に、マンガン酸化槽の内壁に交互に支持するように千鳥状に配置して、マンガン酸化槽内にクランク状に形成された水路で乱流を発生させて、被処理水とマンガン酸化槽の内壁に担持されたマンガン砂とを接触させるようにしている。
特開2007−313479号公報 特開平10−328677号公報
しかし、上記特許文献に記載されたマンガン除去装置では、まだ原水と薬剤との撹拌が十分でないという問題があった。また、従来の急速撹拌装置では凝集撹拌を瞬時に行き渡らせるには不十分であり、より効率よく凝集撹拌が行われることが望まれていた。
そこで本発明は、最小限の面積で従来よりも効率よく、短時間に凝集撹拌を行うことのできる水処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、並列して設けられた少なくとも2本以上の第1の配管の端部同士を、該第1の配管よりも長さの短い第2の配管で接続して形成され、薬剤が注入された原水を通水して前記薬剤と前記原水を反応させる反応配管と、前記反応配管を構成するいずれかの前記第1の配管に設けられた撹拌装置と、前記反応配管を通過した原水中の析出物を沈殿させる沈殿槽とを備え、前記沈殿槽は、複数の沈殿槽で構成され、各沈殿槽は原水流入側上部から原水流出側底部に向かって傾斜を有し、該沈殿槽の側面及び底面との間に間隙を有する傾斜板を備え、一つの沈殿槽の原水流出側上部からあふれた原水が次の沈殿槽の原水流入側上部に流入するように、高さが次第に低くなるように並べて構成された、水処理装置を提供する。
本発明によれば、急速撹拌と緩速撹拌とを組み合わせた撹拌により、最小限の面積で、従来よりも効率よく、短時間に凝集を行わせることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る水処理装置の一例の概略構成を示す系統図である。 図2は、本実施の形態に係る反応配管の構成の一例を示す構成図である。 図3は、本実施の形態に係る沈殿槽の一例を示すもので、(a)は沈殿槽の側面図、(b)は傾斜板の斜視図、(c)は沈殿槽の平面図である。 図4は、除鉄反応装置の一例を示す構成図である。 図5は、除マンガン反応装置の一例を示す構成図である。 図6は、除鉄反応装置の逆洗工程における水の流れを示す説明図である。 図7は、除鉄反応装置の洗浄工程における水の流れを示す説明図である。 図8は、反応配管の変形例を示す構成図であり、(a)は第1の変形例、(b)は第2の変形例である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[本発明の実施の形態]
(水処理装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る水処理装置の一例の概略構成を示す系統図である。
図1に示すように、水処理装置1は、地下水等の原水と薬剤を撹拌して反応させる反応配管2と、反応により生成した凝集物を沈殿させる沈殿槽3と、凝集物を沈殿させた前処理後の原水を一時貯留する前処理後受水槽4と、原水中に溶解している鉄分を除去する除鉄反応装置5と、原水中に溶解しているマンガンを除去する除マンガン反応装置6と、処理水を貯留する処理水受水槽7等を含んで構成されている。
反応配管2は、少なくとも2本以上の複数の第1の配管21を並列して並べ、その端部同士を、これよりも長さの短い第2の配管22で接続して、ジグザグ状に形成されている。複数の第1の配管21のうちのいくつかに撹拌装置24(24a、24b)が設けられている。また、反応配管2中の原水に対して、第1の薬剤である凝集剤を注入する第1の薬剤注入ポンプP1、及び第2の薬剤であるPH調整剤を注入する第2の薬剤注入ポンプP2が反応配管2に接続されている。なお、反応配管2については、後で詳しく説明する。
反応配管2には、原水ポンプP0により汲み上げられた河川水あるいは地下水が配管10aを介して供給される。また、反応配管2の入口側に接続された配管10aには、調整用の弁V1が設けられている。反応配管2を通過して薬剤と十分に撹拌された原水は、配管10bを介して沈殿槽3に送られる。反応配管2の出口側に接続された配管10bには、調整弁V2が設けられている。
沈殿槽3は、反応配管2において薬剤と反応して生成された凝集物を沈殿させるものである。沈殿槽3には、一度沈殿した凝集物が再び浮遊しないように傾斜板30(図3参照)を設ける等の工夫がなされているが、沈殿槽3の詳しい構造については後で説明する。
前処理後受水槽4は、凝集物を沈殿させた前処理後の原水を一時貯留するものである。前処理後受水槽4に貯留された原水は、加圧ポンプP3により、配管10cを介して除鉄反応装置5に送られる。配管10cに調整弁V3が設けられている。また、前処理後受水槽4には、2つのセンサS1、S2が設けられている。
センサS1は、満水フロートであり、配管10bに設けられた調整弁V2及び第1の薬剤供給ポンプP1、第2の薬剤供給ポンプP2と連動している。そして、センサS1により前処理後受水槽4が満水となったことが検出された場合には、調整弁V2は閉じられるとともに、第1の薬剤供給ポンプP1、及び第2の薬剤供給ポンプP2は、停止するように制御される。
また、センサS2は、渇水フロートであり、加圧ポンプP3と連動している。そして、前処理後受水槽4が渇水状態であることが検出された場合には、加圧ポンプP3が停止するように制御される。
除鉄反応装置5には、三方電磁弁50が設けられており、配管10cを流れる原水は三方電磁弁50を介して除鉄反応装置5に供給される。除鉄反応装置5は、前処理後受水層4から流れる前処理後の原水をろ過材を使用したマイクロフロックろ過により、沈殿槽3から少量リークした懸濁物質を捕獲すること(除鉄処理)を目的とする。なお、除鉄反応装置5について、詳しくは後述する。
除鉄反応層5から送られる除鉄処理後の原水は、調整弁V4が設けられた配管10dを介して除マンガン反応装置6に送られる。また、除マンガン反応装置6には、三方電磁弁60が設けられており、配管10dを流れる原水は三方電磁弁60を介して除マンガン反応装置6に供給される。除マンガン反応装置6は、除鉄反応装置5から送られた原水中のマンガンをろ過材に吸着し、ろ過材の球体面により捕獲すること(除マンガン処理)を目的とする。なお、除マンガン反応装置6について、詳しくは後述する。
除鉄及び除マンガン処理が終わった処理水は、配管10eを介して処理水受水槽7に送られて貯留される。処理水受水槽7の処理水は、加圧ポンプP4により、配管10fを介して、各使用先に供給される。
また、配管10fから途中で配管10gが枝分かれし、処理水が配管10gを介して除鉄反応装置5及び除マンガン反応装置6の逆洗水として供給される。すなわち、配管10gは、配管10hと配管10iとに枝分かれし、配管10hにより処理水が逆洗水として除鉄反応装置5に送られ、配管10iにより処理水が逆洗水として除マンガン反応装置6に送られる。なお、除鉄反応装置5の逆洗に使用された水は、三方電磁弁50から配管10jを介して排水され、除マンガン反応装置6の逆洗に用いられた水は、三方電磁弁60から配管10kを介して排水される。
また、配管10hに弁V5が設けられ、配管10iに弁V6が設けられている。さらに、配管10fの、配管10gが枝分かれする前後に、それぞれ弁V7、V8が設けられている。
(反応配管の構成)
図2は、本実施の形態に係る反応配管2の構成の一例を示す構成図である。図2に示すように、反応配管2は、並列して配置された直線状の複数の第1の配管21の一方の端部同士を、これよりも短い直線状の第2の配管22でコの字状に接続して、全体でジグザグ状となるように形成されている。また、複数の第1の配管21のいくつかには、その途中に撹拌装置24が設けられている。撹拌装置24としては、特に限定されるものではないが、ここではラインミキサが用いられている。なお、第1の配管21は、並列に配置されていればよく、湾曲していてもよい。また、第2の配管22は、第1の配管21を接続できればよく、湾曲していてもよい。
図2に示す例では、反応配管2には、撹拌装置24が、第1の撹拌装置24a及び第2の撹拌装置24bと、2つ設けられている。これら2つの撹拌装置24a、24bは同様の構造のものである。反応配管2には、配管10aを介して原水が供給されるようになっている。そして第1の撹拌装置24aの前段には、第1の薬剤注入ポンプP1が設けられており、第2の撹拌装置24bの前段には、第2の薬剤注入ポンプP2が設けられている。
第1の薬剤注入ポンプP1からは、高分子凝集剤として、PAC、硫酸バンド等が注入される。また、第2の薬剤注入ポンプP2からは、PH調整剤として、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム等が反応配管2に注入される。
反応配管2に注入された薬剤は、ラインミキサ等の撹拌装置24により原水とともに急撹拌され、また、その後、第2の配管22によって形成されたコの字状の配管により、流れの方向が逆転するように形成された管路により緩撹拌されるようになっている。
このように反応配管2は、第1の配管21と第2の配管22とを組み合わせて接続部がコの字状に形成され、全体としてジグザグ状の管路を形成することで反応配管2が占有する面積を最小とし、また、急撹拌と緩撹拌を組み合わせて薬剤と原水とを撹拌するように構成されている。
また、反応配管2の最後段の第1の配管21には、水質を調べるために反応配管2中の原水を取水するための検水弁V9、及び水量を調整するための水量調整弁V10が設けられている。
(沈殿槽の構成)
図3に、沈殿槽3の一例を示す。図3(a)は沈殿槽3の側面図、図3(b)は沈殿槽3に用いられる傾斜板の斜視図、図3(c)は沈殿槽3の平面図である。
図3(a)に示すように、沈殿槽3は、次第にその深さが浅くなる5つの水槽31〜35から構成されている。そして、一番深さが深い水槽31側から反応配管2で薬剤と撹拌された原水が供給され、次第に深さの浅い水槽32、33、34、35へと溢れて流れ込んでいくようになっている。そのとき、各水槽31〜35には、原水が流れ込む側から溢れ出す側の底部に向かって傾斜する傾斜板30が設置されている。
図3(b)は、傾斜板30の斜視図である。図3(b)に示すように、傾斜板30は、上部水平部30aと、傾斜部30bとからなり、上部水平部30aには、各水槽31〜35の隔壁31a〜35a(図3(a)参照)の上部に傾斜板30を取り付けるためのボルト穴30cが設けられている。なお、傾斜部30bの長さは、図3(a)に示すように、その先端30dが各水槽31〜35の隔壁31a〜35aや底面31b〜35bと接触することなく、隙間が空くようなサイズになっている。
図3(c)は、沈殿槽3の平面図である。図3(c)に示すように、傾斜板30は、各水槽31〜35の幅方向(図の上下方向)一杯の幅を有している。従って図3(a)に示すように、凝集物39は、傾斜部30bに沿って沈殿していき、傾斜部30bの先端30dの下側の隙間から傾斜板30の下側(裏側)に入り込み、その後の浮遊が抑制される。
このように、傾斜板30は、原水中に析出した凝集物39が浮遊しないように上から抑える働きを有する。原水が最初の水槽31から溢れ出し次の水槽32〜35へと移っていく間に、凝集物39はこの傾斜板30にその浮遊を抑制され、次第に浮遊する凝集物39は少なくなって行く。
(除鉄反応装置の構成)
図4は、除鉄反応装置5の一例を示す構成図である。除鉄反応装置5の上部には、三方電磁弁50が設置されており、三方電磁弁50により除鉄反応装置5への原水の供給の仕方が切り替えられる。除鉄反応装置5は、円筒形をしており、その中央部に通水管55を有している。通水管55の上部周囲には、上部フィルター51が設けられており、除鉄処理時には、上部フィルター51を通して原水が除鉄反応装置5内部に供給されるようになっている。
また、通水管55の中央部周囲には、アンスラサイト材を使用したろ過材52が配置され、その下側には、ケイ石層53が配置されている。上部フィルター51から供給された原水は、ろ過材51を通過し、ろ過材51によるマイクロフロックろ過により、少々リークしたフロック(Feフロック、Mnフロック)が捕獲される。また、ケイ石層53では、有機物やマンガンが吸着されるようになっている。
このように、除鉄反応装置5には、稜角で空隙率が高い成分で構成させた、懸濁物質を捕獲可能なマイクロフロックろ過を目的としたろ過材を用いることが好ましい。
通水管55の最下端には、下部フィルター54が設けられており、ケイ石層53を通過した原水が、下部フィルター54を通って通水管55を上昇するようになっている。通水管55を上昇した原水は、三方電磁弁50を通り配管10dから次の除マンガン反応装置6に向けて排出されるようになっている。なお、図4では、逆洗時に逆洗水を排出する配管10jは省略している。
また、三方電磁弁50には、制御装置50aが取り付けられている。制御装置50aは、三方電磁弁50を制御して、除鉄反応処理を行う処理水工程と、逆洗工程と、洗浄工程とを自動的に切り替えるようになっている。これについては後で詳しく説明する。
(除マンガン反応装置の構成)
図5は、除マンガン反応装置6の一例を示す構成図である。除マンガン反応装置6も除鉄反応装置5と同様に、その上部に三方電磁弁60が設置されており、除マンガン反応装置6への原水の供給の仕方が切り替えられる。除マンガン反応装置6は、円筒形をしており、その中央部に通水管65を有している。通水管65の上部周囲には、上部フィルター61が設けられており、除マンガン処理時には、上部フィルター61を通して原水が除マンガン反応装置6内部に供給される。
また、通水管65の中央部周囲には、有機物やマンガンを吸着するために活性炭層62及びその下側にゼオライト層63が配置されている。除マンガン反応装置6は、ろ過材として活性炭を用い、吸着・多孔質性に優れた活性炭の機能を利用して、マンガンを活性炭に吸着し、活性炭の球体面により捕獲するものである。
このように除マンガン反応装置6には、吸湿性能に優れ、石炭を原料とする高品質粒状の緻密な多孔質で構成された特殊ろ過材を用いることが好ましい。
通水管65の最下端には、下部フィルター64が設けられており、除マンガン反応処理時には、活性炭層62及びゼオライト層63を通過した原水が、下部フィルター64を通って通水管65を上昇するようになっている。通水管65を上昇した原水は、三方電磁弁60を通り配管10eから処理水受水槽7に向けて排出されるようになっている。なお、図5では、逆洗時に逆洗水を排出する配管10kは省略している。
また、三方電磁弁60には、制御装置60aが取り付けられている。制御装置60aは、除鉄反応装置5の場合と同様に、三方電磁弁60を制御して、処理水工程と、逆洗工程と、洗浄工程とを自動的に切り替えるようになっている。この制御は上の除鉄反応装置5の場合と同様であるので、除鉄反応装置5と合わせて後で詳しく説明する。
(水処理装置の作用)
次に、本実施の形態に係る水処理装置1の作用を説明する。
まずポンプP0で、地下水等の原水を汲み上げ、配管10aを介して反応配管2に供給する。反応配管2では、まず第1の薬剤注入ポンプP1から第1の薬剤である凝集剤が注入される。そして第1の薬剤注入ポンプP1の設置位置より下流側に設置されている第1の撹拌装置24aにより急激に撹拌され、次いで第1の配管21と第2の配管22でコの字状に形成された管路により緩く撹拌される。
次に、第2の薬剤注入ポンプP2によりPH調整剤が注入される。そして、第2の薬剤注入ポンプP2の設置位置より下流側に設置されている第2の撹拌装置24bにより急激に撹拌され、次いで第1の配管21と第2の配管22でコの字状に形成された管路により緩く撹拌される。
このように急撹拌と緩撹拌を組み合わせて十分に撹拌され凝集物が析出した原水は、管路10bにより沈殿槽3に供給される。
沈殿槽3に供給された原水は、図3(a)に示すように、まず最も深い第1の水槽31に流入する。第1の水槽31が一杯になると、原水は隔壁32aを超えて第2の水槽32に流れ込む。このとき凝集物39は次第に下方へ落下していき、水槽31の底部31bに達すると傾斜板30の裏側に入り込む。傾斜板30の裏側に入り込んだ凝集物39は、傾斜板30に遮られ、浮遊して次の水槽32に流入することはない。
このとき、傾斜板30の裏側に入り込まずにまだ原水中に残存している凝集物39も第2の水槽32内に流れ込むが、第2の水槽32において下方に落下した凝集物39は第2の水槽32に設けられた傾斜板30によって浮遊が遮られる。このようにして、原水中に浮遊している凝集物39は次第に減少していく。
なお、図3等では省略したが、沈殿槽3の各水槽31〜35の底部31b〜35bに弁を設けて、各水槽31〜35の底部31b〜35bに溜まった凝集物39を、時々水と一緒に抜き取るようにすることが好ましい。
沈殿槽3の最後段の第5の水槽35から溢れた原水は前処理後受水槽4に貯留される。そして、ある程度原水が溜まると、原水は加圧ポンプP3により配管10cを介して除鉄反応装置5に送られる。
なお、前述したように前処理後受水槽4には、2つのセンサS1、S2が設けられている。センサS1により前処理後受水槽4が満水になったことが検出されると、これに連動して配管10bに設けられた調整弁V2を閉じ、第1の薬剤供給ポンプP1及び第2の薬剤供給ポンプP2を停止するようにする。このときポンプP0も停止するようにしてもよい。また、センサS2により前処理後受水槽4が渇水したことが検出されると、これに連動して加圧ポンプP3を停止するようにする。
除鉄反応装置5に供給された原水は、三方電磁弁50により、図4に示すように、通水管55上部周囲に形成された上部フィルター51を介して除鉄反応装置5内部に流入し、アンスラサイト材を使用したろ過材52及びその下側に形成されたケイ石層53を通過する。このとき、ろ過材51によるマイクロフロックろ過によりフロック(Feフロック、Mnフロック)が捕獲され、ケイ石層53により有機物やマンガンが吸着される。
ろ過材52及びケイ石層53を通過した原水は、通水管55の下端に形成された下部フィルター54から通水管55内に流入し、通水管55を上昇する。そして、三方電磁弁50を介して配管10dから排出される。
次に原水は、配管10dから三方電磁弁60を介して除マンガン反応装置6に供給される。図5に示すように、除マンガン反応装置6に供給された原水は、三方電磁弁60を介して通水管65上部周囲に形成された上部フィルター61を介して除マンガン反応装置6内部に流入する。
除マンガン反応装置6内に流入した原水は、通水管65の周囲に形成された活性炭層62及びゼオライト層63を通過する。このとき、吸着・多孔質性に優れた活性炭の機能により、マンガンが活性炭に吸着され活性炭の球体面により捕獲される。活性炭層62及びゼオライト層63を通過した原水は、下部フィルター64を通って通水管65を上昇する。通水管65を上昇した原水は、三方電磁弁60を通り配管10eから処理水受水槽7に向けて排出される。
このように、除鉄処理及び除マンガン処理が行われた処理水は、処理水受水槽7に貯留される。そして、処理水受水槽7に貯留された処理水は、加圧ポンプP4によって配管10fを介して各用途先へ供給される。
以上が、原水に対して除鉄反応処理及び除マンガン反応処理を行い処理水を得る処理水工程である。次に、除鉄反応装置5及び除マンガン反応装置6に対して行う逆洗工程及び洗浄工程について説明する。これは、除鉄反応装置5に対しても、除マンガン反応装置6に対して同様であるので、除鉄反応装置5を例にとって説明する。
(逆洗工程)
図6に、除鉄反応装置5における逆洗工程時の処理水の流れを示す。除鉄反応装置5の逆洗工程は、処理水受水槽4の処理水を除鉄反応装置5に対して処理水工程のときとは逆方向に、すなわち、通水管55から処理水を流入させ、ケイ石層53そしてろ過材52を通過させて、ケイ石層53やろ過材52中の異物とともに外部に排出するものである。
逆洗工程時には、図1において、弁V7を開け、弁V8を閉じ(場合によっては、弁V8は開けたままでもよい。)、また配管10hの弁V5を開け、加圧ポンプP4により処理水受水槽7の処理水を配管10g、10hを介して除鉄反応装置5に流入させる。
このとき、図6に示すように、三方電磁弁50により、処理水は通水管55から流入し、通水管55中を下降する。そして下部フィルター54から除鉄反応装置5の底部に流出し、ケイ石層53及びろ過材52中をこれらのろ材層をほぐしながら上昇する。
そして、ろ過材52の上部に蓄積した異物とともに上部フィルター51を介して排出用の配管10jから外部に排出される。これにより、ろ過材の表面に捕獲された懸濁物が外部に排出される。
なお、除マンガン反応装置6の逆洗工程もこれと同様である。つまり、図1で弁V6を開け、配管10iを介して除マンガン反応装置6に処理水を導き、図5に示す水の流れとは逆に、処理水を通水管65を下降するように供給する。そして、処理水を下部フィルター64から底部に流出させ、ゼオライト層63そして活性炭層62を通過させ、上部フィルター61を介して外部に排出する。これにより、ろ過材の表面に捕獲された少量の懸濁物質の排出及びろ過材をほぐすことにより、ろ過材の機能が再生される。
(洗浄工程)
次に、除鉄反応装置5の洗浄工程について説明する。
洗浄工程における水の流れ方向は、処理水工程の場合と同じである。すなわち、図7に示すように、洗浄水である原水は除鉄反応装置5の上部から供給され、ろ過材を沈降させながらろ材層を安定させる。そしてろ材底部に浮遊した異物は、洗浄水とともに通水管55中を上昇し、配管10jから外部に排出される。
なお、処理水工程、逆洗工程及び洗浄工程の間においては、除鉄反応装置5に供給される原水は除鉄反応装置5内部には流入させずに、直接排出されるようにして、除鉄反応装置5内部における水の流れを停止し、圧力を平衡させる停止工程が置かれることが好ましい。
(各処理工程の切り替え)
なお、除鉄反応装置5に設けられた三方電磁弁50、及び除マンガン反応装置6に設けられた三方電磁弁60には、それぞれ制御装置50a、60aが設置されている。三方電磁弁50、60は、予め設定された所定のタイミングで所定の弁を切り替えて、水の流れを切り替え、上記処理水工程、逆洗工程及び洗浄工程を切り替えて実行するようになっている。
特に、この制御装置50a、60aとしては、タイマーにより所定の時間ごとに自動的に各行程を切り替えるようにプログラミングされた24時間タイマーシステムとすることが好ましい。
これにより、除鉄反応装置5及び除マンガン反応装置6は、定期的に逆洗工程及び浄化工程を実行するようにプログラミングされ、ろ過装置が自動再生される。
(本実施の形態の効果)
本実施の形態に係る水処理装置によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施の形態によれば、並列して配置された第1の配管の一方の端部同士をこれよりも短い第2の配管で接続してジグザグ状、特にコの字状に配管を形成するとともに、その第1の配管の一部にラインミキサ等の撹拌装置を設置して反応配管を構成して、急撹拌と緩撹拌を組み合わせて撹拌を行うようにしたことにより、最小限の面積で効率良く短時間に撹拌を行い凝集性を高めることができる。
(2)また、本実施の形態の除鉄反応装置5及び除マンガン反応装置6は、上述したようなろ過装置の自動再生機能を備えることにより、ろ過材の表面に捕獲された懸濁物質を外部に排出し、常に効率良くマイクロフロックろ過を行うことができ、またろ過材をほぐすことにより無数の球体状の多孔面を備えたろ過材に常に効率良くマンガンを捕獲することができる。
なお、上記実施の形態に示す反応配管2は、第1の配管21及び第2の配管22は、いずれも直線状で、その接続部はコの字状をしていたが、反応配管2の形状はこれに限定されるものではない。次に、反応配管の変形例について説明する。
(反応配管の変形例)
図8に、反応配管2の変形例を示す。図8(a)は、反応配管の第1の変形例である。この例は、配管は直線状で接続部が任意の角度の場合である。すなわち、直線状の第1の配管211が2本並列した配置され、その一方の端部同士を直線状の第2の配管221が接続しているが、第1の配管211と第2の配管221とのなす角は直角ではなく、一方が鋭角、他方が鈍角となっている。このように反応配管の接続部は厳密にコの字状でなくともよい。
図8(b)は反応配管の第2の変形例である。この例では、配管は曲線状である。すなわち、曲線状の2本の第1の配管212が並列して配置され、その一方の端部同士を、やはり曲線状の第2の配管222が接続している。
このように、反応配管2は、特にコの字状に限定されることなく、長い第1の配管と短い第2の配管とを組み合わせてジグザグ状に形成することで、配管の占有する面積を最小限にするとともに、流れの方向を急激に変える構成とし、さらに途中にいくつかラインミキサ等の撹拌装置24を設けて緩急の撹拌を組み合わせるように構成されていればよい。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。本発明は、これらの他にも本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上に説明した以外にも種々な変形が可能である。
1…水処理装置、2…反応配管、3…沈殿槽、4…前処理後受水槽、5…除鉄反応装置、6…除マンガン反応装置、7…処理水受水槽、10a〜10k…配管、21、211、212…第1の配管、22、221、222…第2の配管、24(24a、24b)…撹拌装置、30…傾斜板、30a…上部水平部、03b…傾斜部、30c…ボルト穴、30d…先端、31〜35…水槽、31a〜35a…隔壁、31b〜35b…底部、39…凝集物、50、60…三方電磁弁、50a、60a…制御装置、51、61…上部フィルター、52…ろ過材、53…ケイ石層、54、64…下部フィルター、55、65…通水管、P0〜P4…ポンプ、V1〜V8…弁

Claims (2)

  1. 並列して設けられた少なくとも2本以上の第1の配管の端部同士を、該第1の配管よりも長さの短い第2の配管で接続して形成され、薬剤が注入された原水を通水して前記薬剤と前記原水を反応させる反応配管と、
    前記反応配管を構成するいずれかの前記第1の配管に設けられたラインミキサと、
    前記反応配管を通過した原水中の析出物を沈殿させる沈殿槽と、
    を備え
    前記沈殿槽は、複数の沈殿槽で構成され、各沈殿槽は原水流入側上部から原水流出側底部に向かって傾斜を有し、該沈殿槽の側面及び底面との間に間隙を有する傾斜板を備え、一つの沈殿槽の原水流出側上部からあふれた原水が次の沈殿槽の原水流入側上部に流入するように、高さが次第に低くなるように並べて構成された、水処理装置。
  2. 前記沈殿槽の原水から鉄分を除去する鉄分反応槽及び、前記沈殿槽の原水からマンガンを除去する除マンガン反応槽のうち少なくとも一つをさらに備えた請求項に記載の水処理装置。
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