JP6470634B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池システムに関する。
燃料電池システムにおいて、エネルギー利用効率を向上させるための構成として、単一の燃料電池スタックを用い、当該燃料電池スタックから排出された未反応の燃料ガスを循環させて再利用する循環式や、燃料電池スタックを複数設け、前段の燃料電池スタックから排出された未反応の燃料ガスを後段の燃料電池スタックで再利用する多段式が知られている。何れの構成においても、未反応の燃料ガスに含まれる水蒸気や二酸化炭素(CO2)を除去できれば、反応に寄与する水素及び一酸化炭素の濃度が増加することで、再利用する燃料ガスが供給される燃料電池スタックの性能向上が見込める。
上記に関連して特許文献1、2には、固体酸化物型燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)の燃料処理プロセスにおいて、燃料電池スタックから排出された使用済み燃料から二酸化炭素を二酸化炭素吸収材で吸収し、これを燃料ガスとして再利用する技術が開示されている。また、特許文献1では、二酸化炭素吸収材の一例としてリチウム化ジルコニア(Li2Zr03やLi4ZrO4)が記載されている。
このように、使用済み燃料から二酸化炭素を除去するために二酸化炭素吸収材を用いた場合、二酸化炭素の吸収量には限りがあるため、二酸化炭素を吸収した二酸化炭素吸収材から二酸化炭素を放出させて二酸化炭素吸収材を再生する処理が必要となる。特許文献1では、燃料電池スタックのカソードから排出されるカソードオフガスを用いて二酸化炭素吸収材の再生を行っている。また、特許文献2では、乾燥空気を用いて二酸化炭素吸収材の再生を行っている。
特開2002−313402号公報 特表2009−503789号公報
上記に記載した二酸化炭素吸収材の再生(二酸化炭素吸収材からの二酸化炭素の放出)速度は、温度や二酸化炭素の分圧、装置内の圧力等の条件に依存する。特許文献1のように、カソードオフガスを用いた場合、当該カソードオフガスの温度は、燃料電池スタックでの反応温度よりも高くないため、二酸化炭素吸収材の再生速度を速めるためには、カソードオフガスを加熱する必要がある。また、特許文献2のように乾燥空気を用いただけで、常温下で二酸化炭素吸収材の再生を行うことは難しい。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、二酸化炭素吸収材を効率よく再生させつつ、燃料電池の燃料極からのアノードオフガスを有効利用できる燃料電池システムを得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る燃料電池システムは、燃料ガスにより発電する燃料電池と、前記燃料電池の燃料極から排出されたアノードオフガスの一部を燃焼させる燃焼器と、二酸化炭素吸収材が収納された複数の二酸化炭素吸収部と、複数の前記二酸化炭素吸収部のうちの一部の前記二酸化炭素吸収部へ前記アノードオフガスを供給して該アノードオフガス中の二酸化炭素を前記二酸化炭素吸収材に吸収させ、二酸化炭素濃度が低減された再生燃料ガスを生成すると共に、他の前記二酸化炭素吸収部へ前記燃焼器からの燃焼排ガスを供給して前記二酸化炭素吸収材から二酸化炭素を放出させる制御部と、を備えている。
請求項1記載の本発明に係る燃料電池システムでは、複数の二酸化炭素吸収部のうちの一部の二酸化炭素吸収部へ燃料電池から排出されたアノードオフガスを供給して、アノードオフガス中の二酸化炭素を二酸化炭素吸収材に吸収させ、二酸化炭素濃度が低減された再生燃料ガスが生成される。この再生燃料ガスは、反応に寄与する水素及び一酸化炭素の濃度が高められているので、発電用の燃料ガスとして有効に再利用することができる。なお、本発明において、燃料電池は、単数であっても複数であってもよい。
一方、複数の二酸化炭素吸収部のうちの他の二酸化炭素吸収部へは、燃焼器からの燃焼排ガスを供給し、二酸化炭素吸収材から二酸化炭素を放出させて二酸化炭素吸収材を再生する。このように、高温の気体である燃焼排ガスを、二酸化炭素吸収材からの二酸化炭素の放出に使用することにより、放出速度を速めることができる。これにより、二酸化炭素吸収材を効率よく再生させつつ、燃料電池の燃料極からのアノードオフガスを有効利用することができる。
また、請求項1記載の発明に係る燃料電池システムは、前記燃料電池が、前記二酸化炭素吸収部へアノードオフガスを送出する第1燃料電池と、前記再生燃料ガスが供給され、該再生燃料ガスにより発電すると共に排出するアノードオフガスをすべて前記燃焼器へ供給する第2燃料電池と、を含み、前記燃焼器は、前記再生燃料ガスを生成中の前記二酸化炭素吸収部に対して下流側に設けられている。
請求項1記載の本発明に係る燃料電池システムでは、燃料電池から排出されたアノードオフガスが、二酸化炭素吸収部で二酸化炭素を吸収された後に、再生燃料ガスとして第2燃料電池へ供給されて用いられる、多段式の燃料電池システムが実現される。
請求項2記載の発明に係る燃料電池システムは、燃料ガスにより発電する燃料電池と、前記燃料電池の燃料極から排出されたアノードオフガスの一部を燃焼させる燃焼器と、二酸化炭素吸収材が収納された複数の二酸化炭素吸収部と、複数の前記二酸化炭素吸収部のうちの一部の前記二酸化炭素吸収部へ前記アノードオフガスを供給して該アノードオフガス中の二酸化炭素を前記二酸化炭素吸収材に吸収させ、二酸化炭素濃度が低減された再生燃料ガスを生成すると共に、他の前記二酸化炭素吸収部へ前記燃焼器からの燃焼排ガスを供給して前記二酸化炭素吸収材から二酸化炭素を放出させる制御部と、を備え、前記燃焼器は、前記再生燃料ガスを生成中の前記二酸化炭素吸収部に対して下流側に設けられ、前記二酸化炭素吸収部から送出された前記再生燃料ガスは、一部が前記燃料電池に供給されると共に残余が前記燃焼器へ供給されるように分岐される
請求項2記載の本発明に係る燃料電池システムでは、燃料電池から排出されたアノードオフガスが、二酸化炭素吸収部で二酸化炭素を吸収された後に、再生燃料ガスとして燃料電池へ供給されて用いられる、循環式の燃料電池システムが実現される。なお、再生燃料ガスの燃料電池への供給は、直接でもよいし、改質器などの他部を介しての供給でもよい。
請求項3記載の発明に係る燃料電池システムは、前記二酸化炭素吸収部へ供給される前の前記アノードオフガスから水蒸気を除去する水蒸気除去部、をさらに備えている。
請求項3記載の本発明に係る燃料電池システムによれば、水蒸気を除去することで、二酸化炭素吸収部へ供給されるアノードオフガスの二酸化炭素分圧が高くなるので、二酸化炭素吸収材による二酸化炭素の吸収量を多くすることができる。
請求項4記載の発明に係る燃料電池システムは、前記二酸化炭素吸収部で二酸化炭素が吸収された後の前記アノードオフガスから水蒸気を除去する水蒸気除去部、をさらに備えている。
請求項4記載の発明に係る燃料電池システムによれば、二酸化炭素吸収部へ供給される前のアノードオフガスには、水蒸気が比較的多く含まれているので、二酸化炭素吸収材による二酸化炭素の吸収を促進することができる。
請求項5記載の発明に係る燃料電池システムは、炭化水素燃料を改質して水素を含む前記燃料ガスを生成すると共に、前記燃料電池へ前記燃料ガスを供給する改質器、をさらに備えている。
請求項5記載の発明に係る燃料電池システムによれば、炭化水素燃料及び水蒸気を供給することにより、改質器で水素を含む燃料ガスを生成して、燃料電池システムを運転することができる。
本発明に係る燃料電池システムによれば、二酸化炭素吸収材を効率よく再生させつつ、燃料電池の燃料極からのアノードオフガスを有効利用することができる。
第1実施形態に係る燃料電池システムの概略構成図である。 二酸化炭素吸収材の温度と二酸化炭素吸収・放出との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る燃料電池システムの概略構成図である。 第3実施形態の燃料電池システムの概略構成図である。 第3実施形態の燃料電池システムの他の構成を示す概略構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1には、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システム10Aが示されている。燃料電池システム10Aは、主要な構成として、改質器12、燃料電池スタック14、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24、燃焼器18、及び制御部70を備えている。
改質器12には原料ガス管28の一端が接続されており、原料ガス管28の他端は図示しないガス源に接続されている。原料ガス管28には脱硫器によって硫黄化合物が吸着除去された原料ガス(炭化水素燃料)がガス源から供給される。ガス源から原料ガス管28に供給された原料ガスは、不図示の熱交換器によって加熱された後、改質器12へ供給される。
改質器12には、水供給管26の一端が接続されており、水供給管26を介して水(水蒸気)が供給される。改質器12は加熱され、原料ガス管28を介して供給された原料ガスを、水供給管26を介して供給された水(水蒸気)を利用して水蒸気改質し、水素を含む600℃程度の温度の燃料ガスG1を生成する。改質器12は、燃料電池スタック14のアノード(燃料極)14Aと接続されている。改質器12で生成された燃料ガスG1は、燃料ガス管32を介して燃料電池スタック14のアノード(燃料極)14Aに供給される。
燃料電池スタック14は固体酸化物型の燃料電池スタックであり、積層された複数の燃料電池セルを有している。燃料電池スタック14は本発明における燃料電池の一例であり、本実施形態では、作動温度が650℃程度とされている。個々の燃料電池セルは、電解質層と、当該電解質層の表裏面にそれぞれ積層されたアノード(燃料極)14A、及びカソード(空気極)14Bと、を有している。図1では、複数の燃料電池セルの個々のアノード、カソードをまとめて、各々「アノード14A」「カソード14B」と図示している。
燃料電池スタック14のカソード14Bには、酸化ガス(空気)を供給するための酸化ガス管30を介して酸化ガス(空気)が供給される。カソード14Bでは、下記(1)式に示すように、酸化ガス中の酸素と電子とが反応して酸素イオンが生成される。生成された酸素イオンは電解質層を通って燃料電池スタック14のアノード14Aに到達する。
(空気極反応)
1/2O+2e →O2− …(1)
また、カソード14Bには、カソード14Bから排出されるカソードオフガスG2を案内するカソードオフガス管31が接続されている。
一方、燃料電池スタック14のアノード14Aでは、下記(2)式及び(3)式に示すように、電解質層を通ってきた酸素イオンが燃料ガス中の水素及び一酸化炭素と反応し、水(水蒸気)及び二酸化炭素と電子が生成される。アノード14Aで生成された電子がアノード14Aから外部回路を通ってカソード14Bに移動することで、各燃料電池セルにおいて発電される。また、各燃料電池セルは、発電時に発熱する。
(燃料極反応)
+O2− →HO+2e …(2)
CO+O2− →CO+2e …(3)
燃料電池スタック14のアノード14Aにはアノードオフガス管34の一端が接続されており、アノードオフガス管34には、アノード14AからアノードオフガスG3が排出される。アノードオフガスG3には、未反応の水素、未反応の一酸化炭素、二酸化炭素及び水が含まれている。
なお、本発明の燃料電池としては、固体酸化物型の燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)に限られるものではなく、例えば溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)であってもよい。
アノードオフガス管34の途中には、吸収切替弁40が設けられている。アノードオフガス管34は、吸収切替弁40を介して第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24に各々接続されている。アノードオフガス管34に排出されたアノードオフガスG3は、吸収切替弁40を介して第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24に供給される。以下、吸収切替弁40から第1二酸化炭素吸収部22までのアノードオフガス管34の符号を「34−1」で示し、吸収切替弁40から二酸化炭素吸収部24までのアノードオフガス管34の符号を「34−2」で示す。
吸収切替弁40は、アノードオフガス管34を第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24の何れか一方と連通させることで、アノードオフガス管34から供給されたアノードオフガスを第1二酸化炭素吸収部22又は第2二酸化炭素吸収部24へ択一的に案内する。吸収切替弁40による配管の切り替えは制御部70によって制御される。
第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24は、内部に二酸化炭素吸収材23が収納されており、内部に導入されたガスに対して二酸化炭素吸収材23による二酸化炭素の吸収又は放出が行われる。なお、二酸化炭素吸収材としては、例えば、Li2ZrO3、LiFeO、Li4SiO4等のリチウム系複合酸化物及びBa2TiO4の何れかを主成分とした材料を用いることができる。例えばLi4SiO4の反応は以下の(4)式で表される。
Li4SiO4+CO2→Li2SiO3+Li2CO3 …(4)
Li4SiO4は、温度や二酸化炭素の分圧により、可逆的に反応の進行方向が変化する。一般的に、温度が500〜600℃では二酸化炭素を吸収し、温度が650℃以上では二酸化炭素を放出する。また、温度が650℃以上でも二酸化炭素の分圧が高い雰囲気下 (例えば二酸化炭素の濃度が10%以上)では、二酸化炭素を吸収し、二酸化炭素の分圧が低い雰囲気下(例えば二酸化炭素の濃度が0%)では二酸化炭素を放出する。なお、上記で挙げたLi4SiO4以外の材料についても、500〜900℃の温度範囲で二酸化炭素を吸収又は放出する特性を有している。
アノードオフガス管34と連通された第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24には、二酸化炭素の濃度が比較的高いアノードオフガスG3が供給される。二酸化炭素吸収材23が上記の特性を有していることにより、当該第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24は、二酸化炭素吸収材23が二酸化炭素を吸収する環境条件となり、アノードオフガスG3に含まれる二酸化炭素が二酸化炭素吸収材23によって吸収される。以下、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24で二酸化炭素が吸収されたアノードオフガスG3を、「CO除去オフガスG4」という。
第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24のガス排出側には、回収ガス供給管35の一端が接続されており、回収ガス供給管35には、回収切替弁42が設けられている。また、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24のガス排出側には、さらに、二酸化炭素排出管36の一端が接続されており、二酸化炭素排出管36には、二酸化炭素排出切替弁44が設けられている。以下、第1二酸化炭素吸収部22から回収切替弁42までの回収ガス供給管35の符号を「35−1」で示し、第2二酸化炭素吸収部24から回収切替弁42までの回収ガス供給管35の符号を「35−2」で示す。また、第1二酸化炭素吸収部22から二酸化炭素排出切替弁44までの二酸化炭素排出管36の符号を「36−1」で示し、第2二酸化炭素吸収部24から二酸化炭素排出切替弁44までの二酸化炭素排出管36の符号を「36−2」で示す。
回収ガス供給管35の回収切替弁42よりも下流側には、分岐部48が設けられ、分岐部48において、燃焼供給ガス管37と再利用ガス管38に分岐されている。分岐部48では、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24から排出されたCO除去オフガスG4が、一定の割合、例えば4:6の割合で、燃焼供給ガス管37と再利用ガス管38とに分配される。
燃焼供給ガス管37は、燃焼器18と接続され、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24から排出されたCO除去オフガスG4を燃焼器18へ供給する。再利用ガス管38は、改質器12と接続され、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24から排出されたCO除去オフガスG4を改質器12へ供給する。
回収切替弁42は、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24のうちの一方(アノードオフガス管34と連通された第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24)を回収ガス供給管35と連通させる。二酸化炭素排出切替弁44は、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24のうちの他方(回収ガス供給管35と連通しない方)を二酸化炭素排出管36と連通させる。回収切替弁42及び二酸化炭素排出切替弁44による配管の切り替えは制御部70によって制御される。
燃焼器18は、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24のうちの一方から供給されたCO除去オフガスG4を、不図示の空気供給管から供給された空気と混合させて燃焼させる。燃焼器18のガス排出側には、燃焼排ガス管39の一端が接続されている。燃焼排ガス管39の他端は、放出切替弁46を介して、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24に各々接続されている。以下、放出切替弁46から第1二酸化炭素吸収部22までの燃焼排ガス管39の符号を「39−1」で示し、放出切替弁46から第2二酸化炭素吸収部24までの燃焼排ガス管39の符号を「39−2」で示す。燃焼器18からは、700℃〜900℃程度の燃焼排ガスG5が排出される。なお、燃焼器18で得られた高温の燃焼排ガスG5は、改質器12内の触媒の加熱等、燃料電池システム10A内の他の各部にも、直接、間接的に供給される。
放出切替弁46は、燃焼排ガス管39を、アノードオフガス管34と連通されていない第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24の何れか他方と連通させる。これにより、燃焼排ガス管39から供給された燃焼排ガスG5は、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24のうちのアノードオフガス管34と連通されていない方へ供給される。放出切替弁46による配管の切り替えは制御部70によって制御される。
燃焼排ガス管39と連通された方の第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24には、燃焼排ガスG5が供給される。ここで、図2には、二酸化炭素の分圧15%程度のガスを、二酸化炭素吸収材23として用いられるLi4SiO4に供給した場合の、温度と二酸化炭素質量との関係が示されている。Li4SiO4は、供給されるガスの二酸化炭素の分圧が15%程度であっても、温度が690℃以上になると、二酸化炭素質量が下がり、吸収している二酸化炭素を放出する特性を有している。本実施形態においても、燃焼排ガスG5が供給された第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24では、二酸化炭素吸収材23から二酸化炭素が放出される。
二酸化炭素排出切替弁44は、二酸化炭素排出管36を、燃焼排ガス管39と連通されている第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24の何れか他方(アノードオフガス管34と連通されていない第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24の何れか他方)と連通させる。第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24で放出された二酸化炭素は、燃焼排ガスG5と共に、二酸化炭素排出管36から排出される。排出された燃焼排ガスG5は、改質器12内の触媒の加熱等、燃料電池システム10A内の他の各部の加熱に用いることができる。二酸化炭素排出切替弁44による配管の切り替えは制御部70によって制御される。なお、吸収切替弁40、回収切替弁42、二酸化炭素排出切替弁44、放出切替弁46、及び制御部70は、本発明における制御部の一例である。
次に、第1実施形態に係る燃料電池システム10Aの作用を説明する。まず、第1二酸化炭素吸収部22でアノードオフガスG3の二酸化炭素吸収を行い、第2二酸化炭素吸収部24で二酸化炭素吸収材23からの二酸化炭素の放出を行う運転モードM1について説明する。
燃料電池システム10Aでは、改質器12に原料ガス及び水(水蒸気)が供給される。改質器12は加熱され、原料ガスを水蒸気を利用して水蒸気改質し、水素を含む650℃程度の温度の燃料ガスG1を生成する。燃料ガスG1は、改質器12から燃料ガス管32を介して燃料電池スタック14のアノード14Aに供給される。一方、燃料電池スタック14のカソード14Bには酸化ガス(空気)が供給される。これにより、燃料電池スタック14では、前述の反応により発電が行われる。この発電に伴い燃料電池スタック14のアノード14Aからは未反応の水素、未反応の一酸化炭素、二酸化炭素及び水を含むアノードオフガスG3が排出される。
一方、制御部70は、吸収切替弁40、回収切替弁42、放出切替弁46、及び二酸化炭素排出切替弁44を、以下のような開閉状態となるように制御する。吸収切替弁40は、アノードオフガス管34−1側が開放され、アノードオフガス管34−2側が閉鎖される。回収切替弁42は、回収ガス供給管35−1側が開放され、回収ガス供給管35−2側が閉鎖される。二酸化炭素排出切替弁44は、二酸化炭素排出管36−2側が開放され、二酸化炭素排出管36−1側が閉鎖される。放出切替弁46は、燃焼排ガス管39−2側が開放され、燃焼排ガス管39−1側が閉鎖される。
アノード14Aから排出されたアノードオフガスG3は、第1二酸化炭素吸収部22へ供給され、アノードオフガスG3に含まれている二酸化炭素が二酸化炭素吸収材23に吸収される。二酸化炭素が除去されたCO除去オフガスG4は、第1二酸化炭素吸収部22から排出され、分岐部48で一定の割合で、燃焼供給ガス管37と再利用ガス管38とに分配される。再利用ガス管38へ分配されたCO除去オフガスG4は、改質器12へ供給され、燃料電池スタック14での発電に再利用される。
一方、燃焼供給ガス管37へ分配されたCO除去オフガスG4は、燃焼器18へ供給され、不図示の空気供給管から供給された空気と混合されて燃焼され、700℃〜900℃の高温の燃焼排ガスG5が得られる。燃焼排ガスG5の一部は、燃焼排ガス管39を経て第2二酸化炭素吸収部24へ供給される。第2二酸化炭素吸収部24内は、燃焼排ガスG5の供給によって高温になり、二酸化炭素吸収材23は、吸収していた二酸化炭素を放出し、再生される。放出された二酸化炭素は、燃焼排ガスG5と共に、二酸化炭素排出管36から排出される。
上記の運転モードM1は、第1二酸化炭素吸収部22に収納された二酸化炭素吸収材23での二酸化炭素の吸収容量、第2二酸化炭素吸収部24内の二酸化炭素吸収材23の二酸化炭素の放出速度等に応じて定められた、所定の時間T1の間、継続される。所定時間T1の経過後、運転モードM2が実行される。運転モードM2では、第2二酸化炭素吸収部24でアノードオフガスG3の二酸化炭素吸収が行われ、第1二酸化炭素吸収部22で二酸化炭素吸収材23からの二酸化炭素の放出が行われる。
制御部70は、吸収切替弁40、回収切替弁42、放出切替弁46、及び二酸化炭素排出切替弁44の開閉状態を、以下のように制御する。吸収切替弁40は、アノードオフガス管34−2側が開放され、アノードオフガス管34−1側が閉鎖される。回収切替弁42は、回収ガス供給管35−2側が開放され、回収ガス供給管35−1側が閉鎖される。二酸化炭素排出切替弁44は、二酸化炭素排出管36−1側が開放され、二酸化炭素排出管36−2側が閉鎖される。放出切替弁46は、燃焼排ガス管39−1側が開放され、燃焼排ガス管39−2側が閉鎖される。
アノード14Aから排出されたアノードオフガスG3は、第2二酸化炭素吸収部24へ供給され、アノードオフガスG3に含まれている二酸化炭素が二酸化炭素吸収材23に吸収される。二酸化炭素が除去されたCO除去オフガスG4は、第2二酸化炭素吸収部24から排出され、分岐部48で一定の割合で、燃焼供給ガス管37と再利用ガス管38とに分配される。再利用ガス管38へ分配されたCO除去オフガスG4は、改質器12へ供給され、燃料電池スタック14での発電に再利用される。
一方、燃焼供給ガス管37へ分配されたCO除去オフガスG4は、燃焼器18へ供給される。そして、不図示の空気供給管から供給された空気と混合されて燃焼され、700℃〜900℃の高温の燃焼排ガスG5が得られる。燃焼排ガスG5の一部は、燃焼排ガス管39を経て第1二酸化炭素吸収部22へ供給される。第1二酸化炭素吸収部22内は、燃焼排ガスG5の供給によって高温になり、二酸化炭素吸収材23は、吸収していた二酸化炭素を放出する。放出された二酸化炭素は、二酸化炭素排出管36から燃料電池システム10Aの系外へ排出される。
上記の運転モードM2についても、第2二酸化炭素吸収部24に収納された二酸化炭素吸収材23での二酸化炭素の吸収容量、第1二酸化炭素吸収部22に収納された二酸化炭素吸収材23の二酸化炭素の放出速度等に応じて定められた、所定の時間T2の間、継続される。時間T2は、時間T1と同一に設定してもよいし、異なる時間を設定してもよい。所定時間T2の経過後、制御部70によって、運転モードM1に切り替えられる。運転モードM1と運転モードM2を交互に繰り返すことにより、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24において二酸化炭素の吸収、放出を交互に行って、燃料電池スタック14での連続した発電を行うことができる。
本実施形態の燃料電池システム10Aでは、燃焼排ガスG5を、二酸化炭素吸収材23からの二酸化炭素の放出に使用する。燃焼排ガスG5は、700℃〜900℃の高温であるため、吸収された二酸化炭素を二酸化炭素吸収材23から速い放出速度で放出させることができる。このように、二酸化炭素吸収材23からの二酸化炭素の放出速度を速くすることで、同じ放出時間でより多くの二酸化炭素を放出することができるので、二酸化炭素吸収材23での二酸化炭素吸収可能な量が増える。したがって、必要とされる二酸化炭素吸収材23の量を少なくすることができる。また、二酸化炭素吸収材23に吸収されている二酸化炭素をより多く放出して、二酸化炭素吸収材23を再生させることにより、二酸化炭素吸収材23の耐久性を向上させることができる。
また、燃焼排ガスG5は、燃焼器18自体を熱源とし、他からの加熱なしで高温となるので、効率的に高温のガスを得て、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24の再生を行うことができる。
また、本実施形態では、燃料電池スタック14から排出されたアノードオフガスG3に含まれる未反応の水素及び一酸化炭素を再利用するので、燃料の利用効率を向上させることができる。さらに、再利用には、二酸化炭素吸収部22、24で二酸化炭素の濃度が低下された後の、CO除去オフガスG4が用いられるので、COを除去しないアノードオフガスG3を再利用する場合と比較して、燃料電池スタック14での発電効率を高めることができる。
なお、燃料電池システム10Aは請求項3の発明に係る燃料電池システムの一例である。また、本実施形態では、改質器12として水蒸気改質を行うものを例に説明したが、他にも、部分酸化改質、シフト反応改質、二酸化炭素改質などを行う他の改質器により、水素と一酸化炭素を生成してもよい。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図3には、本第2実施形態に係る燃料電池システム10Bが示されている。燃料電池システム10Bは、第1実施形態で説明した燃料電池システム10Aと比較して、第2燃料電池スタック50が設けられている点が主に相違している。本実施形態では、第1実施形態の燃料電池スタック14を、第1燃料電池スタック15と称する。
第2燃料電池スタック50は、第1燃料電池スタック15と同様に、アノード50A、カソード50Bを有している。回収ガス供給管35の回収切替弁42よりも下流側には、分岐部48は設けられず、再利用ガス管33が設けられている。第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24から排出されたCO除去オフガスG4は、すべて再利用ガス管33を経てアノード50Aへ供給される。また、カソード50Bには、カソードオフガス管31の他端が接続されており、カソード14Bから排出されるカソードオフガスG2がカソード50Bへ供給される。
第2燃料電池スタック50のアノード50A、カソード50Bでは、各々、第1燃料電池スタック15と同様の作動原理により、発電が行われる。なお、本実施形態では、第2燃料電池スタック50は、固体酸化物型の燃料電池スタックであるが、これに代えて、溶融炭酸塩型の燃料電池スタックを設けてもよい。
第2燃料電池スタック50のアノード50A、カソード50Bには、各々燃焼供給ガス管37の一端が接続されており、燃焼供給ガス管37の他端は燃焼器18に接続されている。アノード50Aから排出された排ガスG6は、カソード50BからのカソードオフガスG2と共に燃焼器18へ供給されて燃焼される。なお、本実施形態では、アノードオフガスG3、排ガスG6が、本発明のアノードオフガスであり、排ガスG6は、燃料電池システム10Bの系内における、アノードオフガスの一部である。
次に第2実施形態に係る燃料電池システム10Bの作用を説明する。
第2実施形態においても、運転モードM1−2と運転モードM2−2とが交互に行われる。運転モードM1−2では、第1二酸化炭素吸収部22でアノードオフガスG3の二酸化炭素吸収が行われ、第2二酸化炭素吸収部24で二酸化炭素吸収材23からの二酸化炭素の放出が行われる。運転モードM2−2では、第2二酸化炭素吸収部24でアノードオフガスG3の二酸化炭素吸収が行われ、第1二酸化炭素吸収部22で二酸化炭素吸収材23からの二酸化炭素の放出が行われる。
運転モードM1−2では、アノードオフガスG3は、第1二酸化炭素吸収部22へ供給される。第1二酸化炭素吸収部22によって二酸化炭素濃度が低減されたCO除去オフガスG4は、再利用ガス管33を経て第2燃料電池スタック50のアノード50Aへ供給される。カソード50Bへは、第1燃料電池スタック15のカソード50Bから排出されたカソードオフガスG2が供給される。第2燃料電池スタック50では、CO除去オフガスG4、カソードオフガスG2を燃料として、発電が行われる。
第2燃料電池スタック50のアノード50Aから排出された排ガスG6は、カソード50BからのカソードオフガスG2と共に燃焼器18へ供給されて燃焼され、燃焼排ガスG5が生成される。燃焼排ガスG5は、燃焼排ガス管39を経て第2二酸化炭素吸収部24へ供給される。第2二酸化炭素吸収部24では、燃焼排ガスG5の供給によって二酸化炭素吸収材23の再生(二酸化炭素の放出)が行われる。
一方、運転モードM2−2では、アノードオフガスG3は、第2二酸化炭素吸収部24へ供給される。第2二酸化炭素吸収部24によって二酸化炭素濃度が低減されたCO除去オフガスG4は、再利用ガス管33を経て第2燃料電池スタック50のアノード50Aへ供給される。カソード50Bへは、第1燃料電池スタック15のカソード50Bから排出されたカソードオフガスG2が供給される。第2燃料電池スタック50では、CO除去オフガスG4、カソードオフガスG2を燃料として、発電が行われる。
第2燃料電池スタック50のアノード50A、カソード50Bから排出された排ガスG6は、燃焼器18へ供給されて燃焼され、燃焼排ガスG5が生成される。燃焼排ガスG5は、燃焼排ガス管39を経て第1二酸化炭素吸収部22へ供給される。
本第2実施形態に係る燃料電池システム10Bでは、CO除去オフガスG4に含まれる未反応の水素及び一酸化炭素を燃料ガスとして発電する第2燃料電池スタック50を設けたので、燃料の利用効率を向上させることができる。また、燃料電池システム10Bは、その他の第1実施形態と同様の効果を奏することもできる。
なお、燃料電池システム10Bは請求項2の発明に係る燃料電池システムの一例である。
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1、第2実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図4には、本第3実施形態に係る燃料電池システム10Cが示されている。燃料電池システム10Cは、第2実施形態で説明した燃料電池システム10Bと比較して、第1燃料電池スタック15のアノード14Aと吸収切替弁40の間に水蒸気除去部52が設けられている点が相違している。
水蒸気除去部52は、水蒸気分離膜を備えており、アノード14Aから排出されたアノードオフガスG3から水蒸気を除去する。水蒸気分離膜としては、高分子系、高分子−無機分子ハイブリッド膜、ゼオライト系のものを用いることができる。水蒸気除去部52では、水蒸気分離膜による水蒸気分離が可能な温度に、アノードオフガスG3が冷却される。なお、水蒸気は、水蒸気分離膜を使用しないで、温度を下げて凝縮させることにより除去してもよい。
水蒸気除去部52を経て水蒸気濃度が低減されたアノードオフガスG3は、不図示の熱交換器で650℃程度に加熱され、吸収切替弁40を経て第1二酸化炭素吸収部22又は第2二酸化炭素吸収部24へ送られる。第1二酸化炭素吸収部22又は第2二酸化炭素吸収部24で二酸化炭素濃度が低減されたCO除去オフガスG4は、再利用ガス管33を経て第2燃料電池スタック50のアノード50Aへ供給され、第2燃料電池スタック50での発電に用いられる。
本第3実施形態によれば、アノードオフガスG3に含まれる水蒸気を低減させ、反応に寄与する燃料ガス(水素や一酸化炭素)の濃度を高めた再生燃料ガスが、第2燃料電池スタック50へ供給される。したがって、第2燃料電池スタック50で効率よく発電を行うことができる。
また、第1二酸化炭素吸収部22又は第2二酸化炭素吸収部24へ供給するアノードオフガスG3の二酸化炭素濃度を高めることができるので、第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24での二酸化炭素の吸収量を多くすることができる。また、燃料電池システム10Cは、その他の第2実施形態と同様の効果を奏することもできる。
なお、上記では、第1燃料電池スタック15のアノード14Aと吸収切替弁40の間に水蒸気除去部52を設けたが、図5に示されるように、水蒸気除去部52を第1二酸化炭素吸収部22、第2二酸化炭素吸収部24と第2燃料電池スタック50の間に設ける燃料電池システム10Dとしてもよい。この場合、第1二酸化炭素吸収部22又は第2二酸化炭素吸収部24へ供給するアノードオフガスG3には、水蒸気が比較的多く含まれているので、二酸化炭素吸収材23による二酸化炭素の吸収を促進することができる。また、このように、水蒸気除去部52による水蒸気除去を、二酸化炭素濃度が低減されたCO除去オフガスG4に対して行う場合には、水蒸気除去のために冷却する冷却対象ガス、及び、冷却後に再加熱する加熱対象ガスから二酸化炭素が低減されており、加熱するガスの量が少ない。したがって、加熱に要する熱量を少なくすることができ、熱効率を向上させることができる。
なお、燃料電池システム10C、10Dは請求項4、請求項5、及び請求項6記載の発明に係る燃料電池システムの一例である。
10A、10B、10C、10D 燃料電池システム
12 改質器、 14A、50A アノード(燃料極)
14 燃料電池スタック、 15 第1燃料電池スタック
50 第2燃料電池スタック
18 燃焼器、 22 第1二酸化炭素吸収部
23 二酸化炭素吸収材、 24 第2二酸化炭素吸収部
44 二酸化炭素排出切替弁、 46 放出切替弁、 52 水蒸気除去部
70 制御部、 G1 燃料ガス、 G3 アノードオフガス、 G5 燃焼排ガス

Claims (5)

  1. 燃料ガスにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池の燃料極から排出されたアノードオフガスの一部を燃焼させる燃焼器と、
    二酸化炭素吸収材が収納された複数の二酸化炭素吸収部と、
    複数の前記二酸化炭素吸収部のうちの一部の前記二酸化炭素吸収部へ前記アノードオフガスを供給して該アノードオフガス中の二酸化炭素を前記二酸化炭素吸収材に吸収させ、二酸化炭素濃度が低減された再生燃料ガスを生成すると共に、他の前記二酸化炭素吸収部へ前記燃焼器からの燃焼排ガスを供給して前記二酸化炭素吸収材から二酸化炭素を放出させる制御部と、
    を備え
    前記燃料電池は、前記二酸化炭素吸収部へアノードオフガスを送出する第1燃料電池と、前記再生燃料ガスが供給されて該再生燃料ガスにより発電すると共に排出するアノードオフガスのすべてを前記燃焼器へ供給する第2燃料電池と、を含み、
    前記燃焼器は、前記再生燃料ガスを生成中の前記二酸化炭素吸収部に対して下流側に設けられている、
    燃料電池システム。
  2. 燃料ガスにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池の燃料極から排出されたアノードオフガスの一部を燃焼させる燃焼器と、
    二酸化炭素吸収材が収納された複数の二酸化炭素吸収部と、
    複数の前記二酸化炭素吸収部のうちの一部の前記二酸化炭素吸収部へ前記アノードオフガスを供給して該アノードオフガス中の二酸化炭素を前記二酸化炭素吸収材に吸収させ、二酸化炭素濃度が低減された再生燃料ガスを生成すると共に、他の前記二酸化炭素吸収部へ前記燃焼器からの燃焼排ガスを供給して前記二酸化炭素吸収材から二酸化炭素を放出させる制御部と、
    を備え
    前記燃焼器は、前記再生燃料ガスを生成中の前記二酸化炭素吸収部に対して下流側に設けられ、
    前記二酸化炭素吸収部から送出された前記再生燃料ガスは、一部が前記燃料電池に供給されると共に残余が前記燃焼器へ供給されるように分岐される、
    燃料電池システム。
  3. 前記二酸化炭素吸収部へ供給される前の前記アノードオフガスから水蒸気を除去する水蒸気除去部、をさらに備えた、請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記二酸化炭素吸収部で二酸化炭素が吸収された後の前記アノードオフガスから水蒸気を除去する水蒸気除去部、をさらに備えた、請求項1または請求項2に記載の燃料電池システム。
  5. 炭化水素燃料を改質して水素を含む前記燃料ガスを生成すると共に、前記燃料電池へ前記燃料ガスを供給する改質器、をさらに備えた、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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