JP6470474B2 - 補間誤差を抑えた低演算量ルックアップテーブル構築 - Google Patents

補間誤差を抑えた低演算量ルックアップテーブル構築 Download PDF

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Description

関連出願への相互参照
本願は、2015年12月9日付け出願の米国仮出願第62/265,135号に基づく優先権を主張し、かつ、2016年2月16日付け出願の欧州特許出願第16155882.0号に基づく優先権を主張するものであり、これらの出願の開示内容を全て本願に援用する。
技術
本発明は、広くルックアップテーブルの生成に関する。より詳細には、本発明のある実施形態は、補間誤差を抑えた、映像予測のための3Dルックアップテーブルを生成することに関する。
背景
MPEG−2、MPEG−4、H.264および、より最近のものとして、H.265(HEVCとしても知られる)などの国際的なオーディオビデオ符号化規格が開発され採用されたことは、規格準拠デバイスおよび通信規格(DVDプレイヤー、ブルーレイプレイヤー、およびデジタルテレビ放送のATSC規格やDVB規格など)を急速に発展させ、採用し、普及させることに役立ってきた。
Dolby Laboratories,Inc.らによって開発されているディスプレイ技術においては、ハイダイナミックレンジ(HDR)および広い色域を有する画像を再生することが可能である。このようなディスプレイは、スタンダードダイナミックレンジ(SDR)を有する従来のディスプレイに比して、現実世界のシーンをより忠実に表現する画像を再生することができる。
本明細書において、用語「ダイナミックレンジ」(DR)は、人間の視覚システム(HVS)が画像においてある範囲の強度(例えば、輝度、ルマ)(例えば、最暗部(すなわち黒)から最明部の白(すなわちハイライト)まで)を知覚する能力に関連し得る。この意味では、DRはシーン−リファード(scene−referred)の強度に関する。DRはまた、ディスプレイデバイスが特定の幅を有する強度範囲を妥当にまたは近似的に描画する能力にも関連し得る。この意味では、DRは、ディスプレイ−リファード(display−referred)の強度に関する。本明細書中の任意の箇所において、ある特定の意味が特に明示的に指定されている場合を除いて、この用語はどちらの意味としても(例えば、区別なく)使用できるものとする。
本明細書において、ハイダイナミックレンジ(HDR)という用語は、人間の視覚システム(HVS)において14〜15桁ほどにわたるDR幅に関する。実際において、人間が広範囲の強度範囲を同時に知覚し得るDRは、HDRに対して幾分端折られ得る。本明細書において、エンハンストダイナミックレンジ(EDR)または視覚ダイナミックレンジ(VDR)という用語は、個別にまたは区別なく、人間の視覚システム(HVS)(眼球運動を含み、シーンまたは画像にわたってある程度の明順応変化を可能にする)が、あるシーンまたは画像中において知覚可能なDRに関し得る。本明細書において、EDRは、5〜6桁にわたるDRに関連し得る。従って、真のシーンリファードのHDRに対しては幾分狭いものの、EDRは広いDR幅を表し、HDRとも呼ばれ得る。
実際において、画像は1つ以上の色成分(例えばルマYおよびクロマCbおよびCr)を有しており、各色成分は、画素あたりnビットの精度(例えばn=8)で表される。線形輝度符号化(linear luminance coding)を用いた場合、n≦8の画像(例えばカラー24ビットJPEG画像)はスタンダードダイナミックレンジとされ、n>8の画像はエンハンストダイナミックレンジの画像とされ得る。EDRおよびHDR画像はまた、Industrial Light and Magicが開発したOpenEXRファイルフォーマットなどの高精度の(例えば16ビット)浮動小数点フォーマットを用いて、格納および配信され得る。
本明細書において、「メタデータ」の語は、符号化ビットストリームの一部として送信され、デコーダが復号化画像を描画することを助ける、任意の補助的情報に関する。そのようなメタデータは、本明細書において記載されるような、色空間または色域情報、リファレンスディスプレイパラメータ、および補助的な信号パラメータなどを含み得るが、これらに限定されない。
ほとんどのコンシューマー用デスクトップディスプレイは現在、200〜300cd/mまたはニトの輝度をサポートしている。ほとんどのコンシューマー用HDTVは300〜500ニトの範囲であるが、新しいモデルは1000ニト(cd/m)に達する。このような従来のディスプレイはしたがって、HDRやEDRに対し、より低いダイナミックレンジ(LDR)(またはスタンダードダイナミックレンジ(SDR)とも呼ばれる)の典型例となる。キャプチャ機器(例えばカメラ)およびHDRディスプレイ(例えばDolby LaboratoriesのPRM−4200プロフェッショナルリファレンスモニター)両方の進化によって、HDRコンテンツの普及率が高まるにつれ、HDRコンテンツはカラーグレーディングされてより高いダイナミックレンジ(例えば1,000ニトから5,000ニト以上)をサポートするHDRディスプレイ上に表示されることがある。
多くのリアルタイム態様において、演算の複雑さと演算の正確さとの間のトレードオフとして、ルックアップテーブル(LUT)を使用することにより演算を促進することが可能である。本発明者らの理解によれば、特にハイダイナミックレンジデータの予測に関したLUTについて、LUTを生成するための改良技術が望まれる。
本節に記載されている手法は、探求し得る手法ではあるが、必ずしもこれまでに着想または探求されてきた手法ではない。従って、別途示唆のない限り、本節に記載された手法のいずれも、本節に記載されているという理由だけで従来技術としての適格性を有すると考えるべきではない。同様に、別途示唆のない限り、1以上の手法に関して特定される問題が、本節に基づいて、いずれかの先行技術において認識されたことがあると考えるべきではない。
図面の簡単な説明
同様の部材に同様の参照符号を付した添付図面の各図において、本発明のある実施形態を限定する事なく例示する。
図1は、ベースレイヤおよびエンハンスメントレイヤを使用してHDR映像を映像配信するプロセスの一例を表す。 図2は、本発明のある実施形態による、HDR映像復号化のプロセスの一例を表す。 図3は、本発明のある実施形態による、ルックアップテーブルにおけるノード調整の一例を表す。 図4は、本発明のある実施形態による、データ予測のプロセスの一例を表す。
実施形態例の説明
補間誤差を抑えたルックアップテーブルの低演算量(low−complexity)構築を、本明細書に記載する。以下の説明においては、便宜上、本発明を完全に理解できるように、多数の詳細事項を説明する。ただし、これらの詳細事項が無くても本発明を実施可能であることは明白であろう。他方、本発明の説明を不必要に煩雑にしたり、不明瞭にしたり、難読化したりしないように、周知の構造およびデバイスの細かな詳細までは説明しない。
概要
本明細書に記載の実施形態例は、補間誤差を抑えたルックアップテーブルの低演算量構築に関する。ハイダイナミックレンジ映像信号を再構成する方法において、デコーダは、入力ビットストリームの中のパラメータを受信することにより、予測関数を生成する。予測関数を使用して、第1の予測ルックアップテーブルのための第1組のノードを生成する。ここで各ノードは、ある入力ノード値およびある出力ノード値によって特徴付けられる。その後、第1組のノードのうち1つ以上の出力ノード値を修正することにより、第2の予測ルックアップテーブルのための第2組のノードを生成し、第2のルックアップテーブルを使用して出力予測値を生成する。
ある実施形態において、第1組のノードにおける現ノードの出力値を修正する工程は、現ノードおよび現ノードを囲む4つのノードの間における1つ以上の修正された傾きと、重み付けパラメータとに基づいて、修正された現ノードを算出する工程を含む。
ハイダイナミックレンジ(HDR)映像の映像配信
その開示内容が全て本願に援用される、ブルーレイディスクアソシエーションによる最近の白書(表題「Audio Visual Application Format Specifications for BD−ROM Version 3.0」、White paper Blu−Ray Disc Read−only Format(Ultra HD Blu−ray)、Blu−Ray Disc Association、2015年7月)によると、提案されたUltra HD Blu−ray規格は、必須のシングルレイヤ(10ビット、YCbCr4:2:0)Blu−Ray Disc Movie(BDMV)EDRフォーマット(HDR10フォーマットとも呼ぶ)と、オプションのDolby VisionデュアルレイヤHDRフォーマットとをサポートする。
民生用アプリケーションのためのDolby VisionTMは、ハイダイナミックレンジと広い色域とを伴ってマスタリングされたコンテンツの制作および配信を可能にする、エンドツーエンドの技術の一式である。Dolby Visionディスプレイマネジメントは、信号を任意のDolby Vision民生用テレビにマッピングする一連のアルゴリズムを使用することにより、所与のテレビの性能に適合する。これにより、最適かつシームレスな映像体験が、視聴者のために創造される。本明細書で用いるとき、「Dolby Vision映像」という用語は、EDR映像かHDR映像のいずれかを指す。
ある実施形態において、Dolby Vision HDRストリームは、ベースレイヤ(BL)BDMV EDR映像ストリームと、対応付けられたメタデータを有するDolby Visionエンハンスメントレイヤ(EL)映像ストリームと、によって構成される。汎用(generic)ブルーレイデコーダは、HDR10ベースレイヤを再生することができるのみである。しかし、Dolby Vision対応プレイヤーは、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを結合することにより、デフォルトのHDR10ストリームのダイナミックレンジよりも優れたダイナミックレンジを有した、12ビットHDR映像出力を生成することが可能である。
Dolby Visionストリームは、以下によって特徴付けられる。すなわち、
・一定ではない輝度を有したBT.2020原色
・SMPTE 2084に基づいたEOTF(電気−光学伝達関数)
・12ビットの、結合BL/ELビット深度
である。
図1は、ある実施形態例による、階層化されたHDRエンコーダアーキテクチャ(100)を表している。ある実施形態において、ベース符号化レイヤおよびエンハンスメント符号化レイヤにおける全ての映像符号化を、YCbCr4:2:0色空間において実行することができる。HDR画像エンコーダ(100)は、1つ以上のコンピューティングデバイスで実装されていてもよい。
HDR画像エンコーダ(100)は、高解像度(例えばUHD)の入力HDR画像(102)を受信するように構成される。本明細書で用いるとき、「入力HDR画像」とは、入力画像のHDRバージョンを導出するために使用し得る、エンハンストダイナミックレンジまたはハイダイナミックレンジ画像データ(例えば、ハイエンド画像取得デバイスなどによって撮影されたロー画像データ)を指す。入力HDR画像(102)は、ハイダイナミックレンジ色域をサポートするいずれの色空間に在ってもよい。ある実施形態において、入力HDR画像は12ビット以上のYCbCr画像であるが、元々はRGB空間に在ったものでもよい。本明細書で用いるとき、複数の色成分(例えばRGBまたはYCbCr)を有する画像に対し、nビット画像(例えば、12ビットまたは8ビット画像)という用語は、色成分の各画素がnビット画素によって表現されている画像を指す。例えば、8ビットRGB画像において、各画素は3つの色成分で構成されており、各色成分(例えば、R、G、またはB)は8ビットで表現され、1カラー画素当たり合計で24ビットとなる。
各画素は、選択的および/または代替的に、当該色空間におけるチャネルのうち1つ以上について、アップサンプリングまたはダウンサンプリングされた画素値を含んでもよい。いくつかの実施形態において、赤、 緑、および青などの三原色に加え、異なる原色を本明細書に記載の色空間において並行して(concurrently)使用することにより、例えば、広い色域をサポートし得ることに留意されたい。これらの実施形態において、本明細書に記載の画像データは、これらの異なる原色についての追加的な画素値を含み、本明細書に記載の技術によって並行して処理されることが可能である。
HDRからHDR10への(115)変換器は、高ビット深度のHDR入力(102)を、より低い深度(例えば10ビット画像)のBL画像(117)へと変換する。典型的には、当初のHDR入力(102)からどのようにして10ビットHDRレイヤ(117)を生成するかについての、いかなる符号化規格の範囲(scope)をも越えるものである。いくつかの実施形態において、2013年12月4日付け出願のPCT出願シリアル番号第PCT/US2013/073085号(WO2014/107255としても公開)(‘085出願と呼ぶ)に記載のものなどのダイナミックレンジ変換技術を使用することが可能であり、この出願の開示内容を全て本願に援用する。
BL画像エンコーダ(120)は、BL画像(117)を符号化/フォーマットすることによって符号化(または圧縮化)BL画像(122)を生成するように、構成される。BLエンコーダは、公知の映像エンコーダ(ISO/IEC H.264もしくはHEVC規格によって規定されるものなど)のいずれかであってもよいし、または他のエンコーダ(GoogleのVP9など)であってもよい。
HDR画像エンコーダ(100)におけるBLデコーダ(130)は、ベースレイヤ画像コンテナにおける画像データを復号化して、復号化ベースレイヤ画像(135)にする。信号135は、準拠受信器によって受信されることになる復号化BLを表現している。この復号化ベースレイヤ画像(135)は、BL画像(117)とは異なる。なぜならば、復号化ベースレイヤ画像は、BLエンコーダ(120)およびBLデコーダ(130)によって実行される符号化演算および復号化演算において導入された、符号化変化、丸め誤差、および近似を含むからである。
予測器(140)は、復号化BLストリーム(135)に基づいて、HDR入力信号(102)を予測することに関する1つ以上の演算を実行する。予測器(140)は、HDRからHDR10への変換器(115)によって実行された演算の逆演算を実施しようと試みる。このような予測器の実施形態例が‘085PCT出願に記載されている。このような予測器の実施形態例は、米国特許シリアル番号第8,811,490号「Multiple color channel, multiple regression predictor」に記載のマルチチャネル重回帰(MMR)予測器を含み得、この特許の開示内容を全て本願に援用する。予測器出力(142)をHDR入力(102)から差し引くことにより、残差(152)を生成する。
ある実施形態例において、HDR画像エンコーダ(100)におけるエンハンスメントレイヤ量子化器(NLQ)(160)は、1つ以上のNLQパラメータに従って決定されるNLQ関数を使用して、高ビット深度デジタル表現(例えば12ビット)からより低いデジタル表現(例えば10ビットまたは8ビット)へとHDR残差値(152)を量子化するように、構成される。NLQ関数は、線形でもよいし、区分的線形でもよいし、または非線形であってもよい。非線形NLQ設計の一例が‘085PCT出願に記載されている。
エンハンスメントレイヤ(EL)エンコーダ(170)は、エンハンスメントレイヤ画像コンテナにおける残差値を符号化することにより、符号化ELストリーム(172)を生成するように構成される。ELエンコーダ(170)は、公知の映像エンコーダ(ISO/IEC H.264もしくはHEVC規格によって規定されるものなど)のいずれかであってもよいし、または他のエンコーダ(GoogleのVP9など)であってもよい。ELエンコーダとBLエンコーダとは、異なっていてもよいし、同一であってもよい。
予測器(140)およびNLQ(160)において使用されるパラメータの組は、補足的エンハンスメント情報(SEI)の一部として、または映像ビットストリームにおいて(例えばエンハンスメントレイヤにおいて)利用可能なその他の同様なメタデータキャリアの一部として、メタデータ(142)として下流デバイス(例えばHDRデコーダ)へと送信することが可能である。このようなメタデータは、限定はしないが、以下のような情報を含み得る。すなわち、色空間もしくは色域の情報、ダイナミックレンジ情報、トーンマッピング情報、または本明細書に記載のものなどの、その他の予測器、アップスケーリング、および量子化器の演算子(operators)である。
レイヤ化HDRストリームの全ての部分を生成した後に、符号化ELストリーム(172)、符号化BLストリーム(122)および関連メタデータ(142)を多重化しパケット化することにより、これらを記憶媒体に格納することおよび/またはデコーダへ送信することを可能にする。
復号化プロセス
図2は、ある実施形態による、ベースレイヤ(BL)およびエンハンスメントレイヤの復号化プロセスの一例を表している。エンコーダ(100)によって生成された符号化HDRビットストリームを与えられると、受信器は、ベースレイヤ(122)と、エンハンスメントレイヤ(172)と、対応付けられたメタデータ(142)とを多重分離することになる。ベースラインデコーダ(240)はBLデコーダ(130)に合致し、受け渡されてSDRまたはHDR10ディスプレイ上で表示されることが可能な復号化BLサンプル(242)を生成する。メタデータ(142)において示される予め選択された予測係数を使用して、復号化BL信号(242)をEL信号ドメインのダイナミックレンジへとマッピングする。ある実施形態において、予測BL信号の小数値(decimal values)は[0,1)の範囲内にある。予測BL信号(252)を逆量子化EL信号(205)に加えることにより、HDR出力(222)を再構成することになる。予測(250)は、エンコーダにおける予測器(140)に合致しているべきである。
異なる予測方法を適用することができる。例えば、UltraHDブルーレイデコーダにおけるDolby Visionストリームに対し、ルマチャネルの予測方法は、2次までの区分的多項式である。例えば、サンプルSを与えられると、N次多項式における完全な多項式予測は、
Figure 0006470474

に従って算出し得る。但し、fpoly_coefは、Dolby Visionメタデータ(142)において示される予測係数であり、BL_bit_depthは、ベースレイヤのビット深度(例えば8ビット)を表す。この計算は、固定小数点または32ビット浮動小数点で実行することが可能である。
クロマチャネルについては、予測方法は、2次までの区分的多項式であってもよいし、または3次までの多変量マルチチャネル回帰であってもよい。例えば、色サンプル
Figure 0006470474

を与えられると、マルチチャネル多変量回帰は、
Figure 0006470474

として表現することが可能である。但し、係数mは、メタデータ(142)において受信され、現フレームおよびカラーチャネルに依存し得る。次数N(例えば、N=2またはN=3)もまた、メタデータにおいて規定される。
ある好適なデコーダ態様において、デコーダは、等式(1)および(2)を使用して予測(250)を実行する。しかし、いくつかの実施形態において、デコーダは、フレームにおける全ての画素に対してリアルタイムでこれらの演算を実行し得るほど十分にパワフルではないことがある。1つの可能な代替案は、デコーダがルックアップテーブルを構築することであろう。例えば、MMR予測を使用して8ビットYCbCr値を8ビットから12ビットに変換するためには、256×256×256ルックアップテーブルが必要であろう。10ビットSDRに対し、このようなテーブルは、1024×1024×1024へとサイズが増大するだろう。しかし、このような大きいLUTを算出するにあたっては、いくつかの制約が存在する。すなわち、
・十分な演算能力がないかも知れない
・非常に制限されたメモリしかないかも知れない(特にコンシューマー機器において)
ことである。よって、LUTのサイズは、いくつかのハードウェア制約に束縛される。例えば、典型的な3Dの予測用LUTは、およそ25×45×45である。このようなLUTを与えられるとき、これらのLUTノードにおいて明示的に定義されていない入力値に対する予測は、線形、双線形、または三重線形の補間などの、既知の補間方法を用いて実行することが可能である。
当該技術において既知のルックアップテーブル方法は、典型的に、入力データのパラメトリックな表現にアクセスすることを必要とする。その後、最適のLUTノードは、最小2乗誤差(MSE)などのコスト基準が最小となるように算出される。このような方法の一例が、米国特許第4,992,861号「Color image reproduction apparatus having a digitally operated look−up table constructed by means of a least squares algorithm」において説明されている。しかし前述のように、あるデコーダ実施形態において、全ての可能な入力値について等式(1)および(2)を算出したり、リアルタイムでこのようなMSE最適化手法を適用したりするためには、演算能力が不十分である。そこで、LUTにおいて改善されたノード値を生成することが可能な、代替的で次善的ではあるが、低演算量(ゆえに、より速い)方法を提案する。
提案されるLUT構築方法は、2つの主要ステップを含む。すなわち、
・予測器のパラメトリック等式を使用して、LUTノードの小さい組を決定すること
・その後、当初のノードおよびこれを囲むノードによって定義される曲線の傾きを調べることにより、各ノードを洗練(refine)すること
である。最初のステップにおいて、メモリおよび演算上の制約(例えば25×47×47)に従って、3D色空間における均一なサンプリングを使用することができる。洗練ステップは、より詳細に次に説明する。
接線に基づくノード洗練
1組のLUTノード(例えばi=1,2,…,Nに対する(x,y))を与えられたとき、入力値がノード値に一致する(例えばS=x)ならば、LUT出力値(y)と予測関数の出力(例えばR)との誤差はゼロになる。しかし、2つのノードの間で補間する必要がある入力値(例えばxi−1<S<x)に対しては、補間された出力により、著しい誤差が導入され得る。ゆえに目標は、ノード値を調整(例えば洗練ノード(x,y+D)を生成)し、これにより、LUTの出力における全体的な補間誤差を低減することである。多次元のLUT(例えば3DのLUT)については、3つの次元のそれぞれにおける各ノードを別々に修正することが可能である。
限定はしないが、[0,1)における正規化値を有したYCbCr色形式の入力データについて考え、Ncb(i)∈[0,1)は、あるHDR色成分値(例えばCb)を予測するLUTにおける、第i番目Yノードに対する正規化HDR値を表すものとする。また、Δ=1/(d−1)は、Yノード間のサンプリング距離を表すものとする。但し、dはYノードの個数を表す。このとき、接線に基づくノード洗練アルゴリズムは、以下のように記述できる。
例示のために、図3に表すように、1次元(Y)における、Cb成分のLUTノードに対する修正のみを説明する。3次元全てに亘るその他のノードに対する修正は、同様な方法論に従う。
1)ノードNcb(i)を与えられたとき、当該シーケンスにおける2つの先行ノードおよび2つの後続ノードを結ぶ線分群の傾きを算出する。
Figure 0006470474

2)次に、前ステップから算出された傾きを使用して、ノードNcb(i−1)およびノードNcb(i+1)における接線群の近似的な傾きを算出する。
Figure 0006470474

3)ある実施形態において、2つの先行ノードおよびT(i−1)について考えると(図3参照)、直感的に、ノードNcb(i)の修正値はNcb(i−1)から始まる直線上に在り、この直線の傾きは、傾きT(i−1)と傾きSp1(i)の間のどこかに納まるが、どちらかと言えばSp1(i)の方へ偏っているはずである。この傾きは、
Figure 0006470474

として算出する。但し、βは、発見的に(heuristically)決定された重み付けパラメータ(例えばβ=3)である。以上を与えられたとき、修正ノード
Figure 0006470474

は、
Figure 0006470474

として算出する。等式(5)から、上記の等式は、
Figure 0006470474

のように単純化することができる。但し、
Figure 0006470474

である。
4)同様に、2つの後続ノードを使用して、更新された
Figure 0006470474

ノードを算出することが可能である。今、
Figure 0006470474

と置く。修正された
Figure 0006470474

値は、傾きSおよび開始点Ncb(i−1)を適用することにより、
Figure 0006470474

として算出できる。または、ステップ3におけるように、上記の等式は、
Figure 0006470474

と単純化してもよい。
5)ノードNcb(i)の修正値は、このとき、過去および将来のノードに対する予測の平均となる。
Figure 0006470474

等式(7)および(10)を
Figure 0006470474

について代入すると、等式(11)から、修正LUTノードは、簡素な5タップフィルタ
Figure 0006470474

を使用して算出することが可能である。但し、
Figure 0006470474
である。
6)修正されたNcb(i)値は、後続の全ての演算について、3D−LUTにおける古い値の代わりとなる。ある実施形態において、等式(7)、(10)、および/または(12)を与えられると、ノード洗練アルゴリズムを様々なβの値およびテストシーケンスについてテストし、その後、所与の演算量制約の下で、最良の映像品質を産むまたは何らかの他の基準(例えば平均2乗誤差)を最適化するような、βの値を選択することが可能である。
多次元のLUTにおいて、ステップ1から5に至る上記の演算は、全てのノードに対し、また、全ての次元に亘り、繰り返すことが可能である。例えば、YCbCr色空間における前述の例に戻ると、CbおよびCrのHDRクロマ成分は、Y、Cb、およびCrのSDR値を使用して予測されるが、Y軸に亘ってNcb(i)ノードを更新した後で、修正Ncb(j)(j=1,2,…,dCb)および修正Ncb(k)(k=1,2,…,dCr)ノード値をもまた、それぞれCbおよびCr軸に亘って算出し得る。但し、dCbおよびdCrは、各軸に亘っての、対応するノードの個数を表す。その後、このプロセス全体は、他の色成分に対して繰り返すことができる。(例えば、Crに対するNcr(i),Ncr(j),およびNcr(k)値)
ある実施形態において、当初のLUTノードの全てを修正したりはしない。例えば、あるMMR予測器について、実験結果により、1つおきにノードを修正するだけでよいことが示されている。
さらに、テストの間に、中央ノード周辺の値(例えば、Ncb(i)=0.5およびNcr(i)=0.5)が、無彩色(neutral colors)を表現するがゆえに、非常に敏感であることが観察された。当該領域中のこれらのノードに対する少しの修正でさえも、重大な結果を招く可能性がある。ある好適な実施形態において、これらのノードは修正しない。
表1において、ある実施形態例による、d×dCb×dCrのYCbCr 3D LUT(LUTCbと呼ぶ)をCb色成分に関したノード群(例えばNcb(i,j,k)=LUTCb(Y,Cb,Cr))について修正するプロセスを要約する。同様なアプローチを使用して、残りの成分に対するLUTを修正することもまた可能である。
Figure 0006470474
図4は、ある実施形態による、SDRからHDRへの予測のためのプロセスの一例を表している。ビットストリームにおいて受信されたメタデータ(142)を与えられると、ステップ(410)において、デコーダは、予測関数(例えば等式(2))の多項式表現を定義する係数および他の関連メタデータにアクセスする。ステップ(415)において、この予測関数を使用して、デコーダは、初期ルックアップテーブルにおけるノードの初期組(例えば、d×dCb×dCr個のNcb(i,j,k))を算出する。これらのノードの部分集合に対し、ステップ(420)においてデコーダは、現ノード、現ノードに対する2つの先行ノード、および現ノードに対する2つの後続ノードを通る、予測曲線の推定接線群に基づき算出された傾き群と、発見的な(heuristic)重み付けパラメータと、に従って調整を行なう。最後に、ステップ(425)において、デコーダは、修正LUTを使用して出力予測値を生成する。
本明細書における説明の殆どは、デコーダにおいてHDR値を予測するためのLUTを生成することについて言及している。しかし、同様な技術を用いることにより、エンコーダ(100)中の予測器(140)におけるリアルタイム処理を促進させてもよいことが、当該技術の当業者には理解されるであろう。本技術はまた、例えば色変換、ダイナミックレンジ変換のためのディスプレイマネジメント、および色域マッピングにおいてなど、LUTを使用し得る他の用途に適用してもよい。例えば、ディスプレイマネジメントにおいて、ある入力ダイナミックレンジ(例えば0.01ニトと5,000ニトの間)の入力画素を与えられると、デコーダにおけるディスプレイマネジメントプロセッサは、ディスプレイマッピング関数を適用することにより、これらの値をターゲットディスプレイのダイナミックレンジ(例えば0.1ニトと500ニトの間)へとマッピングし得る。このようなマッピングはまた、3DのLUTとしても表現することができ、このとき、本明細書中で説明したルックアップテーブル構築方法もまた、適用することが可能である。
コンピュータシステム実装例
本発明の実施形態は、コンピュータシステム、電子回路およびコンポーネントで構成されたシステム、マイクロコントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のコンフィギュラブルまたはプログラマブルロジックデバイス(PLD)、離散時間またはデジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向けIC(ASIC)などの集積回路(IC)デバイス、および/または、このようなシステム、デバイスまたはコンポーネントを1つ以上含む装置、を用いて実施し得る。このコンピュータおよび/またはICは、本明細書に記載のようなルックアップテーブルの低演算量構築に関する命令を行い、制御し、または実行し得る。このコンピュータおよび/またはICは、本明細書に記載のルックアップテーブルの低演算量構築に関する様々なパラメータまたは値のいずれを演算してもよい。画像およびビデオ実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、および、その様々な組み合わせで実施され得る。
本発明の特定の態様は、本発明の方法をプロセッサに行わせるためのソフトウェア命令を実行するコンピュータプロセッサを含む。例えば、ディスプレイ、エンコーダ、セットトップボックス、トランスコーダなどの中の1つ以上のプロセッサは、そのプロセッサがアクセス可能なプログラムメモリ内にあるソフトウェア命令を実行することによって、上記のようなルックアップテーブルの低演算量構築に関する方法を実装し得る。本発明は、プログラム製品形態で提供されてもよい。このプログラム製品は、データプロセッサによって実行された時に本発明の方法をデータプロセッサに実行させるための命令を含む1セットの、コンピュータ読み取り可能な信号を格納する任意の非一時的媒体を含み得る。本発明によるプログラム製品は、様々な形態をとり得る。例えば、このプログラム製品は、フロッピーディスク、ハードディスクドライブを含む磁気データ記憶媒体、CD ROM、DVDを含む光学データ記憶媒体、ROM、フラッシュRAMなどを含む電子データ記憶媒体、などの物理的媒体を含み得る。このプログラム製品上のコンピュータ可読信号は、任意に、圧縮または暗号化されていてもよい。
上記においてあるコンポーネント(例えば、ソフトウェアモジュール、プロセッサ、アセンブリ、デバイス、回路など)に言及している場合、そのコンポーネントへの言及(「手段」への言及を含む)は、そうでないと明記されている場合を除いて、当該コンポーネントの機能を果たす(例えば、機能的に均等である)あらゆるコンポーネント(上記した本発明の実施形態例に出てくる機能を果たす開示構造に対して構造的に均等ではないコンポーネントも含む)を、当該コンポーネントの均等物として、含むものと解釈されるべきである。
均等物、拡張物、代替物、その他
ルックアップテーブルの効率的な低演算量構築に関する実施形態例を上述した。この明細書中において、各実装毎に異なり得る多数の具体的な詳細に言及しながら本発明の実施形態を説明した。従って、本発明が如何なるものかおよび出願人は本発明が如何なるものであると意図しているかについての唯一且つ排他的な指標は、後の訂正を含む、これら請求項が生じる具体的な形態の、本願から生じる1組の請求項である。当該請求項に含まれる用語に対して本明細書中に明示したあらゆる定義が、請求項内で使用される当該用語の意味を決定するものとする。よって、請求項に明示的に記載されていない限定事項、構成要素、特性、特徴、利点または属性は、いかなる形であれ請求の範囲を限定するものではない。従って、本明細書および図面は、限定的ではなく、例示的であると認識されるべきものである。

Claims (16)

  1. デコーダにおいて、前記デコーダによって受信されるスタンダードダイナミックレンジデータからハイダイナミックレンジ画像データを予測するためのルックアップテーブルを構築する方法であって、
    ハイダイナミックレンジ画像データを前記予測するための予測関数に、アクセスする工程と、
    前記予測関数を使用して、第1のルックアップテーブル(LUT)のための第1組のノードを生成する工程であって、各ノードは、ある入力ノード値およびある出力ノード値によって特徴付けられる、工程と、
    前記第1組のノードにおける少なくとも1つのノードの前記出力ノード値を修正することにより、予測ハイダイナミックレンジ出力値を生成するための、第2のルックアップテーブルにおける第2組のノードを生成する工程と、
    を含み、前記修正することは、
    前記第1組のノードにおける、ある現ノードに対し、
    前記現ノードに対する第1の先行ノードおよび第2の先行ノードを決定することであって、前記第2の先行ノードよりも前記第1の先行ノードの方が前記現ノードに近い、ことと、
    前記第1の先行ノードと前記現ノードとの間の、第1の傾きを決定することと、
    前記第2の先行ノードと前記第1の先行ノードとの間の、第2の傾きを決定することと、
    前記第1の傾きおよび前記第2の傾きに基づき、前記第1の先行ノードに対する第1の接線の傾きを決定することと、
    前記第1の接線の傾き、前記第1の傾き、およびある重み付けパラメータに基づき、第1の修正傾きを決定することと、
    前記第1の修正傾きおよび前記第1の先行ノードに基づき、前記現ノードの第1の修正出力値を決定することと、
    を含む、方法。
  2. 前記第1組のノードにおける少なくとも1つのノードの前記出力ノード値を修正することは、
    前記現ノードに対する第1の後続ノードおよび第2の後続ノードを決定することであって、前記第2の後続ノードよりも前記第1の後続ノードの方が前記現ノードに近い、ことと、
    前記第1の後続ノードと前記現ノードとの間の、第3の傾きを決定することと、
    前記第2の後続ノードと前記第1の後続ノードとの間の、第4の傾きを決定することと、
    前記第3の傾きおよび前記第4の傾きに基づき、前記第1の後続ノードに対する第2の接線の傾きを決定することと、
    前記第2の接線の傾き、前記第3の傾き、および前記重み付けパラメータに基づき、第2の修正傾きを決定することと、
    前記第2の修正傾きおよび前記第1の後続ノードに基づき、前記現ノードの第2の修正出力値を決定することと、
    前記第1の修正出力値と前記第2の修正出力値との平均に基づき、前記現ノードの第3の修正出力値を決定することと、
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記現ノードの前記第1の修正出力値を決定することは、
    Figure 0006470474
    を算出することを含み、ここで、Ncb(i)は前記現ノードの出を表し、Ncb(i−1)は前記第1の先行ノードの出を表し、Ncb(i−2)は前記第2の先行ノードの出を表し、c1,c2,およびc3は、前記重み付けパラメータに基づいて算出されたパラメータを表す、請求項1に記載の方法。
  4. c1,c2,およびc3パラメータを算出することは、
    Figure 0006470474
    を算出することを含み、ここでβは前記重み付けパラメータを表す、請求項3に記載の方法。
  5. 前記現ノードの前記第2の修正出力値を決定することは、
    Figure 0006470474
    を算出することを含み、ここで、Ncb(i)は前記現ノードの出を表し、Ncb(i+1)は前記第1の後続ノードの出を表し、Ncb(i+2)は前記第2の後続ノードの出を表し、c1,c2,およびc3は、前記重み付けパラメータに基づいて算出されたパラメータを表す、請求項2に記載の方法。
  6. 前記現ノードの前記第3の修正出力値を決定することは、
    Figure 0006470474
    を算出することを含み、ここで、Ncb(i)は前記現ノードの出を表し、Ncb(i−1)は前記第1の先行ノードの出を表し、Ncb(i−2)は前記第2の先行ノードの出を表し、Ncb(i+1)は前記第1の後続ノードの前記出力を表し、Ncb(i+2)は前記第2の後続ノードの前記出力を表し、c1,c2’,およびc3’は、前記重み付けパラメータに基づいて算出されたパラメータを表す、請求項2に記載の方法。
  7. 前記c1,c2’,およびc3’パラメータを算出することは、
    Figure 0006470474

    を算出することを含み、ここでβは前記重み付けパラメータを表す、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1のルックアップテーブルにおける少なくとも1つのノードの前記出力ノード値を修正することは、前記第1のルックアップテーブルのノードのうち1つおきのノードのみを修正することを含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記第1組のノードは、3D LUTの、3次元のうち1次元に亘るノードに対応する、請求項1に記載の方法。
  10. 各ノードにつき、入力ノード値および出力ノード値が正規化されてゼロと1の間にある、請求項1に記載の方法。
  11. 前記第1組のノードにおいて、0.5の入力ノード値に対応するノードは修正されない、請求項10に記載の方法。
  12. 前記第1組のノードにおけるノードの個数は、前記予測関数に対する全ての可能な入力値の個数よりも少ない、請求項1に記載の方法。
  13. デコーダを用いてハイダイナミックレンジ画像を復号化する方法であって、
    符号化ビットストリームを受信する工程と、
    請求項1から12のいずれか1つに記載の方法により、前記符号化ビットストリームにおけるスタンダードダイナミックレンジ画像データからハイダイナミックレンジ画像データを前記予測するためのルックアップテーブルを構築する工程と、
    前記構築されたルックアップテーブルを前記符号化ビットストリームに適用することにより、前記符号化ビットストリームから、予測ハイダイナミックレンジ出力値を生成する工程と、
    を含む方法。
  14. 前記ルックアップテーブルを構築する工程の前に、
    前記符号化ビットストリームにおいて、予測関数を生成するための予測パラメータを受信する工程と、
    前記予測パラメータから前記予測関数を生成する工程と、
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 請求項1〜14に記載の方法のいずれか1つを実行する1つ以上のプロセッサを備えたデコーダ。
  16. 請求項1〜14のいずれか1つによる方法を1つ以上のプロセッサで実行するためのコンピュータ実行可能命令を格納した、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
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