JP6470372B2 - 車両の駆動力配分制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の駆動力配分制御装置に関する。
近年、自動車等の車両においては、前後輪間の駆動力配分のみならず、左右輪間の駆動力配分を制御して、車両の走行安定性、回頭性を向上させる技術を採用するものが知られている。
例えば、特許文献1には、前後輪間の動力伝達を遮断するカットオフクラッチと、左右の後輪への動力伝達を遮断し、また、その伝達トルクを変化させる左右の車輪クラッチとを備え、カットオフクラッチと車輪クラッチの制御を走行状態に応じて行うことにより、燃費性能の向上やクラッチ接続時のショック低減を図る技術が開示されている。
具体的に、特許文献1には、車両の初期走行段階が終了した後、左右の後輪の少なくとも一方に対するトルク配分比がゼロでない場合に、まずカットオフクラッチを接続し、次いで、車輪クラッチを接続する制御が開示されている。
特開平3−182840号公報
しかしながら、特許文献1におけるクラッチ制御は、左右の後輪に対するトルク配分比を決定した後、2WDモードから4WDモードへと駆動力配分を切り換える際に、カットオフクラッチ及び車輪クラッチを順次接続するものである。したがって、クラッチ前後の回転数の同期等を考慮すると、駆動力配分の切り換えが必要と判断されてから、実際に切り換えが完了するまでに時間がかかり、車両の急な挙動変化に対応することが困難である。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、車両の走行状態に応じて迅速な駆動力配分の切り換えを可能にし、省燃費と走行安定性の向上を図ることのできる車両の駆動力配分制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、前輪側と後輪側とに駆動力を配分するセンタークラッチと、前輪側又は後輪側の終減速装置と左右のドライブ軸との間に介装される左右のアクスルクラッチと、を有する車両の駆動力配分制御装置であって、車両の走行中に走行路の路面摩擦係数の推定値に基づいて路面状態を高摩擦状態、中摩擦状態、低摩擦状態のいずれかに区分して判定する路面状態判定部と、路面状態が高摩擦状態のときにはセンタークラッチ及び左右のアクスルクラッチをともに開放する二輪駆動モードに設定し路面状態が低摩擦状態のときにはセンタークラッチ及び左右のアクスルクラッチをともに締結する全輪駆動モードに設定し、路面状態が中摩擦状態のときにはセンタークラッチ又は左右のアクスルクラッチのいずれか一方を開放し、他方を締結するスタンバイモードに設定する駆動モード設定部と、を備えることを特徴とする車両の駆動力配分制御装置が提供される。
以上説明したように本発明によれば、車両の走行状態に応じて迅速な駆動力配分の切り換えが可能になり、省燃費と走行安定性の向上を図ることが可能となる。
車両のパワートレイン系の全体構成を示す説明図である。 FWDモードのクラッチ締結状態を示す説明図である。 AWDモードのクラッチ締結状態を示す説明図である。 第1スタンバイモードのクラッチ締結状態を示す説明図である。 第2スタンバイモードのクラッチ締結状態を示す説明図である。 車速及び路面状態の判定値と各モードの切換えを示す説明図である。 本発明の実施形態による駆動力配分制御装置の構成を示す説明図である。 駆動モード切換制御ルーチンを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.パワートレイン系の全体構成>>
まず、車両のパワートレイン系の全体構成について説明する。図1は、車両のパワートレイン系の全体構成を示す説明図である。本実施形態においては、前輸を主駆動輸として、エンジン1の駆動力が前輪と後輪とに可変配分されるフロントエンジン・フロントドライブ車ベース(FFベース)の全輪駆動(AWD:All-Wheel Drive)車に対して駆動力配分制御装置を適用した例について説明する。
図1に示したように、エンジン1の駆動力は、エンジン1後方の自動変速装置(トルクコンバータ等も含む)2からトランスミッション出力軸2aを経て、トランスファ3に伝達される。トランスファ3に伝達された駆動力は、一方では、リヤドライブ軸4、プロペラシャフト5、ドライブピニオン軸部6を介して、後輪終減速装置7に入力される。さらに、トランスファ3に伝達された駆動力は、他方では、リダクションドライブギヤ8、リダクションドリブンギヤ9、ドライブピニオン軸部となっているフロントドライブ軸10を介してベベルギヤ機構等からなる前輪終減速装置11にも入力される。前輪終減速装置11に入力された駆動力は、前輪左ドライブ軸13FLを経て左前輪14FLに伝達され、前輪右ドライブ軸13FRを経て右前輪14FRに伝達される。
なお、自動変速装置2、トランスファ3及び前輪終減速装置11等は、一体にケース12内に設けられている。
トランスファ3は、トルク伝達容量可変型クラッチとしての湿式多板クラッチ(センタークラッチ)20を主として構成されている。センタークラッチ20は、リダクションドライブギヤ8側に設けたドライブプレート20aとリヤドライブ軸4側に設けたドリブンプレート20bとを交互に重ねて構成されている。センタークラッチ20には、センタークラッチ20の締結力を可変自在に付与するクラッチピストン20cが備えられている。このクラッチピストン20cによる押圧力を制御することにより、センタークラッチ20の締結力を調節して後輪終減速装置7へ入力される駆動力を制御し、前輪と後輪とのトルク配分比を調節することができる。
後輪終減速装置7に入力された駆動力は、左側のアクスルクラッチ21RLを介して後輪左ドライブ軸13RLから左後輪14RLに伝達され、また、右側のアクスルクラッチ21RRを介して後輪右ドライブ軸13RRから右後輪14RRに伝達される。左右のアクスルクラッチ21RL,21RRは、センタークラッチ20と同様のトルク伝達容量可変型クラッチである。
具体的には、左側のアクスルクラッチ21RLは、後輪終減速装置7側に設けたドライブプレート21RLaと、後輪左ドライブ軸13RL側に設けたドリブンプレート21RLbと、クラッチ締結力を付与するクラッチピストン21RLcとを備えている。右側のアクスルクラッチ21RRは、後輪終減速装置7側に設けたドライブプレート21RRaと、後輪右ドライブ軸13RR側に設けたドリブンプレート21RRbと、クラッチ締結力を付与するクラッチピストン21RRcとを備えている。これらのアクスルクラッチ21RL,21RRは、クラッチピストン21RLc,21RRcによる押圧力が個別に制御され、左右輸に伝達される駆動力が差動制限される。
<<2.電子制御系>>
<2−1.電子制御系の全体構成>
次に、車両のパワートレインを制御する電子制御系について説明する。図1に示したように、このパワー卜レインの電子制御系は、CAN(Controller Area Network)等の通信バス100に接続される複数の制御ユニットによって構成されている。これらの複数の制御ユニットを介した協調制御により、エンジン1及び自動変速装置2が制御される。
複数の制御ユニットは、それぞれマイクロコンピュータを中心として構成され、エンジン1を制御するエンジン制御ユニット(ECU)50、自動変速装置2を制御するトランスミッション制御ユニット(TCU)60、車両挙動を制御するビークルダイナミクス制御(VDC:Vehicle Dynamics Control)ユニット70を備えている。
これらの制御ユニット50,60,70は、通信バス100によって形成される車内ネットワークを介して各種演算値等の制御情報や各種センサによって検出した制御パラメータ情報を相互に交換し、エンジン制御、駆動力制御を含む変速機制御、車両挙動制御等を実行する。各制御ユニット50,60,70に入力される信号としては、例えば、以下に示すようなセンサ信号がある。
ECU50に入力されるセンサ信号としては、エンジン回転数を検出するクランク角センサ51、ドライバのアクセル傑作(アクセルペダルの踏み込み量・アクセル開度)を検出するアクセルセンサ52等からの信号が挙げられる。
また、TCU60には、自動変速装置2のセレクト操作部における各レンジ、例えば、パーキング(P)レンジ、リバース(R)レンジ、ニュートラル(N)レンジ、ドライブ(D)レンジ、マニュアル(M)レンジ等を検出するインヒビタスイッチ61、トランスミッション出力軸2aの回転数を検出するトランスミッション出力軸回転センサ62等の信号が入力される。
さらに、VDCユニット70には、各車輪14FL,14FR,14RL,14RRの車輪速を検出する車輪速センサ15FL,15FR,15RL,15RR、操舵角を検出する舵角センサ71、車両の横加速度を検出する横加速度センサ72、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサ73等からの信号が入力される。
<2−2.駆動モード>
本実施形態による車両は、センタークラッチ20を介して前輪と後輪とのトルク配分比を調節することができるものであり、駆動モードを、前後輸のいずれか一方にのみトルクを配分する2WDモード(二輪駆動モード)と、前後輪の両方にトルクを配分するAWDモード(全輪駆動モード)とに切り換えることができる。本実施形態において、2WDモードは、前輪にのみトルクを配分する前輪駆動モード(FWDモード)である。
さらに、本実施形態による車両は、2WDモードにおけるAWDモードへの変更を準備するモードとして、第1スタンバイモード及び第2スタンバイモードを備えている。第1スタンバイモードは、センタークラッチ20を締結する一方、左右のアクスルクラッチ21RR,21RLを開放して、トランスミッション出力軸2aの回転に、プロペラシャフト5から後輪終減速装置7までの中間駆動系の回転を同期させておくスタンバイモードである。第2スタンバイモードは、センタークラッチ20を開放する一方、左右のアクスルクラッチ21RR,21RLを締結して、後輪左ドライブ軸13RL及び後輪右ドライブ軸13RRの回転に中間駆動系の回転を同期させておくスタンバイモードである。
具体的には、各駆動モードの切り換えは、複数のソレノイドバルブ等を備えた油圧回路で構成されるクラッチ駆動部65を介して行われる。クラッチ駆動部65は、TCU60からの指令により、各クラッチのクラッチピストン20c,21RLc,21RRcに供給する油圧を制御してセンタークラッチ20及び左右のアクスルクラッチ21RL,21RRの締結状態を調節し、各駆動モードの切り換えを行う。本実施形態では、TCU60が、駆動力配分制御装置としての機能を有する。
以下、各駆動モードについて具体的に説明する。2WDモードでは、図2に示すように、センタークラッチ20及びアクスルクラッチ21RL,21RRが全て開放され、プロペラシャフト5から後輪終減速装置7に至るまでのパワートレイン要素が分離させられる。この2WDモードは、フリクションロス及び内部循環トルクを低減した省燃費走行を可能とするモードである。以下、各モードの区別を明確にするために、便宜上、センタークラッチ20、左右のアクスルクラッチ21RL,21RRを開放したこのモードのみを2WDモードと称する。
また、AWDモードでは、図3に示すように、センタークラッチ20及びアクスルクラッチ2lRL,21RRが全て締結させられる。このAWDモードは、ベクタリング効果を含めた4輸の駆動力を制御し、安定した走行を可能とするモードである。
一方、第1スタンバイモード及び第2スタンバイモードは、センタークラッチ20又はアクスルクラッチ21RL,21RRのいずれかを開放し、エンジンの出力トルクを後輪側に伝達しない駆動モードであり、車両は二輪駆動での走行状態となる。
第1スタンバイモードでは、図4に示すように、センタークラッチ20のみを締結させ、アクスルクラッチ21RL,21RRを開放させる。この第1スタンバイモードでは、トランスミッション出力紬2aの回転に中間駆動系の回転が同期させられる。第1スタンバイモードは、アクスルクラッチ21RL,21RRが開放されていることから、左右後輪間での内部循環トルクが発生せず、燃費に有利となる。
第2スタンバイモードでは、図5に示すように、アクスルクラッチ21RL,21RRを締結させ、センタークラッチ20を開放させる。この第2スタンバイモードでは、左右後輪14RL,14RRの回転に中間駆動系の回転が同期させられる。第2スタンバイモードは、アクスルクラッチ21RL,21RRが締結されており、左右後輪14RL,14RRの間で内部循環トルクが発生するものの、左右後輪14RL,14RRの間で差回転の発生を抑制できるために直進安定性に優れている。
これらのスタンバイモードでは、プロペラシャフト5から後輪終減速装置7までの中間駆動系が前輪車輪速又は後輪車輪速に応じて回転している。したがって、AWDモードへの切換要求が発生した場合に、開放されているクラッチの入出力回転の同期を待つことなくクラッチを締結して、駆動モードをAWDモードへと迅速に切り換えることができる。また、中間駆動系が回転した状態からの接続であるため、クラッチを速やかに締結させた場合であっても、回転慣性モーメントによる騒音や振動、あるいはクラッチ摩耗を抑えることができる。
また、2WDモードから第1スタンバイモード又は第2スタンバイモードへの切り換えは、4WDモードへの切換要求が発生する前にあらかじめ行うものであるため、クラッチを急激に接続させる必要がなく、緩やかに接続することができる。したがって、これらのスタンバイモードへの切り換え時の中間駆動系の急激な回転上昇を抑制することができ、回転慣性モーメントによる騒音や振動、あるいはクラッチ摩耗を抑えることができる。
<2−3.駆動モードの切り換え>
本実施形態において、駆動モードは、車速Vの大小及び走行路の路面摩擦係数μの大小に応じて切換えられ、省燃費と走行安定性の向上との両立が図られる。特に、AWDモードへの切換要求がされないまでも、AWDモードへと切り換えられる可能性が高い状況においては、あらかじめ第1スタンバイモード又は第2スタンバイモードのいずれかに駆動モードが切り換えられる。したがって、AWDモードへの切り換え時の振動や騒音、クラッチの摩耗を低減しつつ、車両の挙動変化や路面変化に応じて、駆動モードを迅速にAWDモードに切り換えることができる。
具体的には、図6に示すように、車速Vを複数の段階に区分するとともに路面状態を複数の段階に区分して現在の車両の走行状態を判定し、駆動モードが対応する駆動モードに切り換えられる。車速Vを区分しているのは、車速Vによって車両の走行安定性が異なることによる。図6の例では、車速Vは高速と中低速とに区分されているが、例えば、60〜80km/hの範囲内の値を基準値として設定し、区分することができる。
また、路面摩擦係数μを区分しているのは、路面状態によって車両の走行安定性が異なることによる。本実施形態においては、タイヤ駆動力や車両挙動等から推定した路面摩擦係数μの値を統計処理して、路面状態を、基本的に、高摩擦状態(高μ状態),中摩擦状態(中μ状態),低摩擦状態(低μ状態)の3段階に区分している。ただし、付随的に、路面摩擦係数μの推定値のバラツキが大きく路面状態を特定し難い場合のμ推定不可状態を設けている。
高μ状態は、乾燥路等のように、路面摩擦係数μが大きく滑りにくい路面状態であることを表している。一方、低μ状態は、雪道や雨天時等のように、路面摩擦係数μが小さく滑りやすい路面状態であることを表している。また、中μ状態は、高μと低μとの中間の路面状態であることを表している。なお、μ推定不可状態は、中μ状態と見なしている。
図6に示したように、車両が中低速走行状態にある場合、路面状態が高μ状態では2WDモードが選択され、路面状態が低μ状態ではAWDモードが選択され、路面状態が中μ状態あるいはμ推定不可状態では第1スタンバイモードが選択される。また、車両が高速走行状態にある場合、路面状態が高μ状態及び中μ状態あるいはμ推定不可状態では第2スタンバイモードが選択され、路面状態が低μ状態ではAWDモードが選択される。
すなわち、路面状態が低μ状態の場合には、車両の走行安定性を重視して、車速にかかわらず4WDモードで車両の駆動制御が行われる。
また、車両が中低速走行状態にある場合、高速走行状態と比較して車両の走行安定性が高いと考えられる。したがって、路面状態が高μ状態の場合には、車両の走行安定性が担保されているものとして、燃費を重視して2WDモードで車両の駆動制御が行われる。一方、路面状態が中μ状態あるいはμ推定不可状態の場合には、駆動モードがAWDモードに切り換えられる可能性があるとして、駆動モードはスタンバイモードに切り換えられる。このときには、内部循環トルクが無く燃費に有利な第1スタンバイモードで車両の駆動制御が行われる。
また、車両が高速走行状態にある場合、車両の走行安定性が比較的低いと考えられる。したがって、路面状態が高μ状態の場合だけでなく、中μ状態あるいはμ推定不可状態の場合でもAWDモードに切り換えられる可能性があるとして、駆動モードはスタンバイモードに切り換えられる。このときには、直進安定性を重視して、第2スタンバイモードで車両の駆動制御が行われる。
<2−4.駆動力配分制御装置>
図7は、本実施形態による駆動力配分制御装置として機能するTCU60の構成のうち、駆動モード切り換えに関連する部分を機能的なブロックで示している。図7に示したように、TCU60は、路面摩擦係数推定部60a、路面状態判定部60b、車速判定部60c、駆動モード設定部60d、クラッチ制御部60eを備えている。
TCU60は、路面摩擦係数推定部60aで路面摩擦係数μを推定し、路面状態判定部60bで路面摩擦係数μの推定値を統計処理して、路面摩擦係数μを高μ状態,中μ状態,低μ状態に区分して判定する。また、TCU60は、車速判定部60cで車速を検出し、車速を高速又は中低速に区分して判定する。
さらに、TCU60は、駆動モード設定部60dで、車速V及び路面状態に応じて駆動モード(2WDモード,AWDモード,第1スタンバイモード,第2スタンバイモード)を決定する。そして、TCU60は、決定した駆動モードに応じて、クラッチ制御部60eを介してセンタークラッチ20、アクスルクラッチ21RL,21RRの作動を制御する。これにより、低μの路面状態での走行安定性が向上するとともに、駆動モードがAWDモードに切り換えられる可能性が高い場合には、駆動モードは車両の走行状態に応じたスタンバイモードにあらかじめ切り換えられる。
具体的には、路面摩擦係数推定部60aは、所定の時間刻み毎にタイヤ駆動力や車両挙動等から路面摩擦係数μを推定・演算し、時系列的なμ推定値を出力する。この路面摩擦係数μを推定する方法は特に限定されるものではなく、既知の技術を用いることができる。
例えば、車速と車輪のすべり角に基づいて路面摩擦係数をあらかじめ定めた設定値に復帰させる復帰速度を設定し、この復帰速度で設定値に路面摩擦係数を復帰させていくことで路面摩擦係数を推定するようにしてもよい。より具体的には、操舵系の推定ラック推力と基準ラック推力との偏差の関係により、車輸の摩擦円利用率、あるいはあらかじめ定めた設定値(例えば、1.0)に、路面摩擦係数を復帰させていくことにより、路面摩擦係数を推定することができる。
また、適応制御理論を用いて、操舵角,車速,ヨーレート等から路面摩擦係数を推定する方法に対し、路面摩擦係数の推定が不可能な状況(例えば、操舵角が0の場合等)を検出した場合に、車速Vと前輪すべり角βfに基づいて路面摩擦係数μをあらかじめ定めた設定値(例えば、1.0)に復帰させる復帰速度Vμをあらかじめ設定しておいたマップを参照して定め、この復帰速度Vμで路面摩擦係数を復帰させていきながら路面摩擦係数μを演算するようにしてもよい。さらには、オブザーバを用いて路面摩擦係数μを推定するようにしてもよい。
路面状態判定部60bは、路面摩擦係数推定部60aから出力されるμ推定値の時系列データを統計処理して、路面状態が高μ、中μ、低μのいずれの状態であるかを判定する。路面状態の判定は、例えば、以下のように行うことができる。
まず、路面状態判定部60bは、直近の所定時間におけるμ推定値の平均値を求め、このμ推定平均値μaveを上下の閾値μH,μL(例えば、μH=0.8、μL=0.5)と比較して、以下のように路面状態を仮判定する。
μave≧μH → 高μ状態
μH>μave>μL → 中μ状態
μave≦μL → 低μ状態
また、同時に、路面状態判定部60bは、μ推定値のバラツキを求め、このバラツキが設定値よりも大きい場合、路面状態を特定し難いと判断して高μ状態の仮判定を中μ状態に変更して確定する。例えば、μ推定値の標準偏差σが設定値σH(例えば、σH=0.2)より大きい場合、μ推定のバラツキが大きく路面状態を特定し難いと判断して、高μ状態の仮判定を中μ状態に変更する。
高μ状態の仮判定に対してμ推定値のバラツキを考慮するのは、路面状態を特定し難い状況で駆動モードを2WDモードに切り換えると、走行安定性の悪化を招く可能性があるからである。このような場合、中μ状態としてあらかじめスタンバイモードにしておき、迅速なAWDモードに切り換え可能とする。中μ状態及び低μ状態の仮判定は、μ推定値のバラツキに拘わらず、仮判定の判定結果をそのまま確定する。
車速判定部60cは、車輪速センサ15FL,15FR,15RL,15RR、あるいは、トランスミッション出力軸回転センサ62のセンサ信号に基づいて車速を求める。そして、基準値V0以上か否かによって、例えば、60〜80km/hの範囲内で設定された基準値V0以上か否かによって、車速Vを高速と中低速とに区分する。
駆動モード設定部60dは、車速V及び路面状態の判定結果に対応して駆動モードを設定し、クラッチ制御部60eにセンタークラッチ20及びアクスルクラッチ21RL,21RRの作動制御を指示する。本実施形態では、路面状態の判定結果に対応した駆動モードが、図6に示したように設定される。
クラッチ制御部60eは、駆動モード設定部60dで設定された駆動モードに応じて、以下のように、センタークラッチ20及びアクスルクラッチ21RL,21RRの作動を制御する。
2WDモード :センタークラッチ20 → 開放
アクスルクラッチ21RL,21RR → 開放
第1スタンバイモード:センタークラッチ20 → 締結
(トランスミッション出力軸2aの回転に中間駆動系が同調回転
可能な締結力で締結)
アクスルクラッチ21RL,21RR → 開放
第2スタンバイモード:センタークラッチ20 → 開放
アクスルクラッチ21RL,21RR → 締結
(後輪左右ドライブ軸13RL,13RRの回転に中間駆動系が
同調回転可能な締結力で締結)
AWDモード :センタークラッチ20 → 締結
(運転状態に応じた締結力で締結)
アクスルクラッチ21RL,21RR → 締結
(左右差を確保しつつ、左右の締結力の総和がセンタークラッチ
20の締結力相当となるように制御)
<2−5.駆動モード切換処理のフローチャート>
以上説明した駆動力配分制御装置による駆動モードの切換処理は、具体的には、図8のフローチャートに示すプログラム処理によって実現される。以下、図8のフローチャートに示す駆動モード切換制御ルーチンについて説明する。
この駆動モード切換制御ルーチンでは、まず、TCU60は車速Vを検出する(S102)。次いで、TCU60は、μ推定値の時系列データを読み込んで統計処理し、平均値μave及び標準偏差σを算出する(S104)。
次いで、TCU60は、検出した車速Vをあらかじめ設定した基準値V0と比較して、高速か否かを判定する(S106)。高速走行状態である場合(S106:Yes)、TCU60は、算出したμ推定値の平均値μaveを下側の閾値μLと比較して、現在の路面状態が低μ状態か否かを判定する(S108)。
μave≦μLであり、低μ状態である場合には(S108:Yes)、駆動モードをAWDモードとすべくセンタークラッチ20及びアクスルクラッチ21RL,21RRを制御する(S116)。
AWDモードでは、センタークラッチ20の締結トルクTcは、例えば、アクセル開度(又は前後加速度)と横加速度とをパラメータとするマップ等を参照して設定され、同じアクセル開度では横加速度が大きくなるほど、締結トルクが大きくされる。
また、アクスルクラッチ21RL,21RRの締結トルクTL,TRは、左右後輸の差動制限トルクを発生させる必要左右差トルクΔT_LRの総和がセンタークラッチ20の締結トルクTcとなるように制御される。必要左右差トルクΔT_LRは、例えば、下式に示すように、操舵特性による理想ヨーレートγiとヨーレートセンサ73によって検出される実ヨーレートγrとの差に実車走行試験等によって求められる固定ゲインKmを乗算して求められる必要付加モーメントM、車両トレッドLtread、タイヤ半径Rtから求めることができる。理想ヨーレートγiは、操舵角θhanにヨーレートゲインKhan_yawを乗算して求められる。
γi=θhan×Khan_yaw
M=(γi−γr)×Km
ΔT_LR=M/(Ltread/2)×Rt
ここで、必要左右差トルクΔT_LRを、ΔT_LR=TL−TRとすると、アクスルクラッチ21RLの締結トルクTL、アクスルクラッチ21RRの締結トルクTRは、それぞれ、以下の式によって表すことができ、これを、アクスルクラッチ21RL,21RRに対する制御出力値とする。このAWDモードでは、低μの滑りやすい路面状態において、ベクタリング効果を含めた四輪の安定した駆動力で走行安定性を向上することができる。
TL=(Tc+ΔT_LR)/2
TR=(Tc−ΔT_LR)/2
一方、μave>μLであり、低μ状態でない場合には(S108:No)、駆動モードを第2スタンバイモードにセットする(S118)。この第2スタンバイモードでは、センタークラッチ20を開放した状態でアクスルクラッチ21RL,21RRを所定の締結トルクで締結する。
この第2スタンバイモードにおけるアクスルクラッチ21RL,21RRの締結トルクは、左右の差回転をどれくらい抑制したいかに基づく値、あるいは、中間駆動系の慣性力によって定まる機種毎の値であり、後輪左右ドライブ軸13RL,13RRの回転に中間駆動系の回転を同期させることのできる締結トルクとして与えられる。そのため、センタークラッチ20を急激に締結する必要が生じた際に、クラッチ前後の回転数の同期を待たずに迅速に締結させることができ、また、回転慣性モーメントによる騒音や振動、クラッチ摩耗を抑制することができる。
一方、低速走行状態の場合(S106:No)、ステップS108と同様の手順で、現在の路面状態が低μ状態か否かを判定する(S110)。μave≦μLであり、低μ状態である場合には(S110:Yes)、駆動モードをAWDモードとすべくセンタークラッチ20及びアクスルクラッチ21RL,21RRを制御する(S116)。
μave>μLであり、低μ状態でない場合には(S110:No)、μ推定値の平均値μaveを上側の閾値μHと比較して高μ状態か否かを判定する(S112)。μave≧μHの場合には(S112:Yes)、高μ状態であると仮判定したうえで、μ推定値の標準偏差σを設定値σHと比較して、μ推定値のバラツキが大きく、路面状態を特定し難い状況か否かを判定する(S114)。
σ≦σHであり、μ推定値のバラツキが大きくない場合には(S114:No)、高μ状態の仮判定を確定して、駆動モードを2WDモードにセットして、センタークラッチ20及びアクスルクラッチ21RL,21RRを全て開放する(S120)。これにより、トランスミッション出力軸2aから中間駆動系が分離され、高μ路走行時におけるフリクションロス及び内部循環トルクを低減して、省燃費走行を実現することが可能となる。
一方、μL<μave<μHであり、中μ状態と確定した場合(S112:No)、あるいは、σ>σHであり、μ推定値のバラツキが大きく、高μ状態の仮判定を変更して中μ状態として確定した場合には(S114:Yes)、駆動モードを第1スタンバイモードにセットする(S122)。この第1スタンバイモードでは、アクスルクラッチ21RL,21RRを開放した状態でセンタークラッチ20を所定の締結トルクで締結する。
この第1スタンバイモードにおけるセンタークラッチ20の締結トルクは、中間駆動系の慣性力によって定まる機種毎の値であり、トランスミッション出力軸2aの回転に中間駆動系の回転を同期させることのできる締結トルクとして与えられる。そのため、アクスルクラッチ21RL,21RRを急激に締結する必要が生じた際に、クラッチ前後の回転数の同期を待たずに迅速に締結させることができ、また、回転慣性モーメントによる騒音や振動、クラッチ摩耗を抑制することができる。
以上説明した実施形態による駆動力配分制御装置は、路面摩擦係数μに基づく路面状態に応じて、2WDモード、AWDモード、第1スタンバイモード、第2スタンバイモードを切り換えて駆動力配分を最適化することができ、省燃費と走行安定性の向上とを実現して車両としての商品性を向上することができる。特に、AWDモードへの切換要求が発生する前に、あらかじめ第1のスタンバイモード又は第2のスタンバイモードに駆動モードが切り換えられるため、AWDモードへの切換要求が発生した場合には接続するクラッチ前後の回転数の同期を待たずに迅速にクラッチを接続することができる。
また、本実施形態による駆動力配分制御装置では、路面摩擦係数μに基づく路面状態と併せてさらに車速Vに応じて第1スタンバイモード又は第2スタンバイモードが選択されるため、車両の走行状態の違いによる走行安定性に応じた適切なスタンバイモードが実現される。したがって、スタンバイモードにおいても、省燃費と走行安定性の向上とをバランスよく実現することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 エンジン
2 自動変速装置
3 トランスフア
7 後輪終減速装置
20 センタークラッチ
21RL,21RR アクスルクラッチ
60 トランスミッション制御ユニット(駆動力配分制御装置)
60a 路面摩擦係数推定部
60b 路面状態判定部
60c 駆動モード設定部
60d クラッチ制御部
V 車速
μ 路面摩擦係数
Tc,TL,TR 締結トルク

Claims (1)

  1. 前輪側と後輪側とに駆動力を配分するセンタークラッチと、前輪側又は後輪側の終減速装置と左右のドライブ軸との間に介装される左右のアクスルクラッチと、を有する車両の駆動力配分制御装置であって、
    車両の走行中に走行路の路面摩擦係数の推定値に基づいて路面状態を高摩擦状態、中摩擦状態、低摩擦状態のいずれかに区分して判定する路面状態判定部と、
    前記路面状態が高摩擦状態のときには前記センタークラッチ及び前記左右のアクスルクラッチをともに開放する二輪駆動モードに設定し
    前記路面状態が低摩擦状態のときには前記センタークラッチ及び前記左右のアクスルクラッチをともに締結する全輪駆動モードに設定し、
    前記路面状態が中摩擦状態のときには前記センタークラッチ又は前記左右のアクスルクラッチのいずれか一方を開放し、他方を締結するスタンバイモードに設定する駆動モード設定部と、
    を備えることを特徴とする車両の駆動力配分制御装置。
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