JP6469861B2 - シガレット巻紙、その製造方法及び製造装置並びにシガレット - Google Patents

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Description

本発明は、シガレット巻紙、その製造方法及び製造装置並びにシガレットに関する。
製紙分野において、カレンダ処理は例えば、以下の特許文献1,2に開示されているように公知である。特許文献1のソフトカレンダ処理は、紙ウエブの嵩を減少させることなく、紙ウエブの光沢度及び平滑性を改善するために使用されている。一方、特許文献2のカレンダ処理は、金属箔ストリップと紙ストリップとを重ね合わせた積層体を形成するために使用されている。
特表2003-520910号公報(WO01/055505) 特開平6-344462号公報(US 5,169,481)
特許文献1のカレンダ処理はオフセット印刷用紙に好適するものの、このような印刷用紙に比べて薄いシガレット巻紙に好適しない。一方、特許文献2のカレンダ処理によって製造された積層体は、非燃焼喫煙品の管体として使用されるものの、燃焼されることを前提とするシガレット巻紙には使用できない。
また、特許文献1,2の何れも、比較的薄いシガレット巻紙に少なくとも10%以上の光沢度を提供するカレンダ処理を開示又は示唆しているものでもない。
本発明の目的は、少なくとも10%以上の光沢度を有するシガレット巻紙、その製造方法及び製造装置を提供することにある。
上述の目的は、本発明のシガレット巻紙の製造方法によって達成され、該製造方法は、
光沢度を発現させる填料を含有した紙製ウエブを走行させ、
前記紙製ウエブの走行過程にて、前記紙製ウエブにスーパカレンダ処理を実施して前記紙製ウエブからシガレット巻紙を製造し、前記スーパカレンダ処理が前記シガレット巻紙に少なくとも10%以上の光沢度を提供する処理条件によって規定され
前記シガレット巻紙は、20〜100μmの厚みを有し、刻たばこを含む喫煙材料を包み込むとともに燃焼して使用され、
前記紙製ウエブの坪量が40〜63gsmである場合、前記填料の含有量は少なくとも10gsmを超えている
また、本発明は、シガレット巻紙の製造装置をも提供し、該製造装置は、
光沢度を発現させる填料を含有した紙製ウエブを走行させる走行経路と、
前記走行経路に配置され、前記紙製ウエブにスーパカレンダ処理を実施して前記紙製ウエブからシガレット巻紙を製造する処理セクションであって、前記スーパカレンダ処理が前記シガレット巻紙に少なくとも10%以上の光沢度を提供する処理条件によって規定されている、処理セクションと
を備え
前記シガレット巻紙は、20〜100μmの厚みを有し、刻たばこを含む喫煙材料を包み込むとともに燃焼して使用され、
前記紙製ウエブの坪量が40〜63gsmである場合、前記填料の含有量は少なくとも10gsmを超えている
更に、本発明は、10%以上の光沢度を有するシガレット巻紙を含んだシガレットであって、
前記シガレット巻紙は、光沢度を発現させる填料を含有した紙製ウエブにスーパカレンダ処理を実施して製造され、20〜100μmの厚みを有し、刻たばこを含む喫煙材料を包み込むとともに燃焼して使用され、
前記紙製ウエブの坪量が40〜63gsmである場合、前記填料の含有量は少なくとも10gsmを超えている、シガレットをも提供する。本発明の更なる目的は、添付図面及び後述の説明から明らかとなる。
本発明のシガレット巻紙の製造方法及び製造装置は、少なくとも10%以上の光沢度を有するシガレット巻紙を製造でき、また、本発明はそのシガレット巻紙を含むシガレットをも提供することができる。
本発明の一実施形態に係るシガレット巻紙の製造装置を示す概略正面図である。 図1の製造装置の処理セクションを示す概略側面図である。 スーパカレンダ処理されたシガレット巻紙に関し、シガレット巻紙に含有された填料の量とシガレット巻紙の光沢度との関係を示したグラフである。 スーパカレンダ処理されたシガレット巻紙の高級感に関して、シガレット巻紙における白色度と光沢度とに基づく官能評価の結果を示したグラフである。 官能評価に使用される尺度を示した図である。 スーパカレンダ処理されたシガレット巻紙の高級感に関して、シガレット巻紙における不透明度と光沢度とに基づく官能評価の結果を示したグラフである。 スーパカレンダ処理されたシガレット巻紙の触り心地に関して、シガレット巻紙の平滑度に基づく官能評価の結果を示したグラフである。 スーパカレンダ処理を受けていないシガレット巻紙を使用したフィルタシガレットの自然燃焼過程を示す図である。 スーパカレンダ処理されたシガレット巻紙を使用したフィルタシガレットの自然燃焼過程を示す図である。
本発明の一実施形態のシガレット巻紙の製造方法は、図1及び図2に示される製造装置によって実施され、ここでは先ず、製造装置の概略を説明する。
製造装置は紙製ウエブWのための走行経路10を備え、この走行経路10は繰り出しロールR1から巻き取りロールR2まで、例えば水平に延びている。繰り出しロールR1は紙製ウエブWを繰り出すことができ、一方、巻き取りロールR2は繰り出された紙製ウエブWを巻き取ることができる。
製造装置はカレンダ処理セクション12を更に備え、該カレンダ処理セクション12はローラセット14を含む。このローラセット14は金属ローラとしてのスチールローラ16及び樹脂ローラ18を有し、樹脂ローラ18は走行経路10の下方に配置され、一方、スチールローラ16は走行経路10の直上に配置されている。それ故、走行経路10はスチールローラ16と樹脂ローラ18との間で挟まれている。スチールローラ16はスチールによって形成され、一方、樹脂ローラ18の外周面は合成樹脂の被覆層によって形成されている。ここで、樹脂ローラ18における被覆層の表面硬さ、即ち、樹脂ローラ18の硬度はデュロメータ硬さでみてD-50〜D-120の範囲、好ましくは、D-80〜D-100の範囲にある。なお、デュロメータ硬さはJIS K6253に規定された測定方法から求められる。
スチールローラ16及び樹脂ローラ18は、図1中に破線で示された電気ヒータ20をそれぞれ内蔵し、これら電気ヒータ20は給電源(図示しない)に電気的に接続されている。給電源は電気ヒータ20を介してスチール及び樹脂ローラ16,18における外周面の温度、即ち、ローラ温度を設定値に維持可能である。例えば、ローラ温度は25〜160℃の範囲から選択されているのが好ましい。
図2から明らかなように本実施形態の場合、製造装置は、スチールローラ16を一方向に回転させる駆動源22、また、スチールローラ16に対して樹脂ローラ18を昇降させる昇降機構24を更に備える。
駆動源22は駆動モータ26を含み、該駆動モータ26は一対の動力伝達ギヤ28を介してスチールローラ16のローラ軸に接続されている。更に、駆動源22は駆動モータ26に電気的に接続された速度調整器30を更に含み、該速度調整器30は駆動モータ26を介してスチールローラ16の周速を設定値に調整可能である。
昇降機構24は一対の油圧シリンダ32を含み、これら油圧シリンダ32は樹脂ローラ18におけるローラ軸の両端にそれぞれ結合されている。各油圧シリンダ32は油圧ポンプ等を含む油圧源(図示しない)に接続され、この油圧源は各油圧シリンダ32への圧油の供給又は各油圧シリンダ32からの圧油の排出を制御する。それ故、油圧源は樹脂ローラ18を水平に維持した状態で昇降させることができる。この結果、走行経路10上の紙製ウエブWはスチールローラ16と樹脂ローラ18との間に挟み込まれて圧縮される。
更に、昇降機構24は各油圧シリンダ32にそれぞれ割り当てられた圧力調整弁(図示しない)を含み、これら圧力調整弁はスチールローラ16に対する樹脂ローラ18の押圧力を調整する。即ち、圧力調整弁は紙製ウエブWの圧縮圧を設定値に調整することができる。本実施形態の場合、圧力調整弁は手動で操作され、図2中、各油圧シリンダ32の近傍に圧力調整弁のための操作ハンドル34がそれぞれ示されている。
更にまた、上述したスチールローラ16及び樹脂ローラ18にはローラ温度を測定する温度センサ36がそれぞれ備えられている一方、各油圧シリンダ32には紙製ウエブWの圧縮圧(線圧)を測定する圧力センサ38がそれぞれ備えられている。
上述した製造装置を使用する製造方法は、繰り出しロールR1から紙製ウエブWを繰り出す。この際、紙製ウエブWは3〜7wt%の水分量を有しているのが好ましい。なお、水分量はJIS P8123に規定された測定方法から求められる。繰り出された紙製ウエブWがカレンダ処理セクション12を通過するとき、紙製ウエブWはスチールローラ16と樹脂ローラ18との間に挟み込まれる。これらスチールローラ16及び樹脂ローラ18は紙製ウエブWを圧縮し、これにより、製造方法は紙製ウエブWをスーパカレンダ処理し、この後、カレンダ処理された紙製ウエブWは巻き取りロールR2に巻き取られる。
ここで、本実施形態では、紙製ウエブWの表面及び裏面が樹脂ローラ18及びスチールローラ16のそれぞれに接触する状態で、紙製ウエブWにスーパカレンダ処理が実施されることに留意すべきである。
本実施形態の場合、紙製ウエブWは抄紙機にて、シガレット巻紙に適したパルプ材料から形成され、例えば40〜63gsmの坪量、又は、600〜900kg/m3の見掛け密度を有する。このような紙製ウエブWは上述のスーパカレンダ処理を受けてシガレット巻紙となる。即ち、巻き取りロールR2の紙製ウエブWはシガレット巻紙としてシガレットの製造に使用される。例えば、図1にはシガレットとしてフィルタシガレットFCが示され、このフィルタシガレットFCはシガレット巻紙CPを含む。このようなシガレット巻紙CPは20〜100μm、好ましくは30〜90μmの厚みを有しているのが好ましい。
また、スーパカレンダ処理は紙製ウエブWの見掛け密度を増加させ、シガレット巻紙CPに800〜1500kg/cm3、好ましくは、1000〜1300kg/cm3の見掛け密度を提供する。更に、スーパカレンダ処理時、紙製ウエブWに加わる引っ張り力は紙製ウエブWが耐えられる程度であればよい。例えば、引っ張り力は20.0N/15mm以下、好ましくは、12.5N/15mm以下である。
本実施形態の紙製ウエブWはスーパカレンダ処理と協働して、シガレット巻紙CPの光沢度を更に発現させるうえで有効な填料を含む。例えば、ここでの填料には炭酸カルシウムを使用可能である。
填料による光沢度の発現性を検証するため、填料の量を互いに異ならした複数の紙製ウエブWが準備され、所定の処理条件下、これら紙製ウエブWに対してスーパカレンダ処理が実施された。この結果、図3に示されるような検証結果が得られ、図3は填料の量とシガレット巻紙CPの光沢度との間の関係を示す。
図3中、マーク○,△,□は、紙製ウエブWに対して樹脂ローラ18の硬度(D-XX)及びローラ温度(℃)の処理条件が異なるスーパカレンダ処理を表し、マーク◇は紙製ウエブWがスーパカレンダ処理を受けていないことを表す。樹脂ローラ18の硬度は前述のデュロメータ硬さで示されている。
図3の検証結果を得るに際し、他の処理条件、即ち、紙製ウエブWの走行速度及び圧縮圧(線圧)は一定であり、この場合、それぞれ5m/min、5.6N/mmであった。なお、紙製ウエブWの走行速度及び圧縮圧は適宜設定することがで、例えば、走行速度は3〜1000m/minの範囲、圧縮圧は3〜10N/mmの範囲からそれぞれ選択される。
また、シガレット巻紙CPの光沢度はJAPAN TAPPI(the Technical Association of the Pulpe and Paper Industry) No.72に規定された測定方法によって得られた。
更に、填料の量は以下の測定方法によって測定された。先ず、填料が溶解可能な溶液(例えば、酸性溶液、塩基性溶液)を準備し、このような溶液中に紙製ウエブWを漬け込ませ、溶液中に紙製ウエブWに含まれる填料を全て抽出させる。この後、例えば、キャピラリ電気泳動又はガスクロマトグラフィーに基づく分析機器を使用し、抽出溶液中の填料の量を測定する。
図3はシガレット巻紙CPの光沢度に関し、以下の点を明らかにする。
(i)スーパカレンダ処理を受けていないシガレット巻紙CPの場合(◇参照)、填料が増加されても、シガレット巻紙CPの光沢度は実質的に増加しない。
(ii)スーパカレンダ処理は、填料の量が増加すればする程、シガレット巻紙CPの光沢度を高くする。
(iii)スーパカレンダ処理は、ローラ温度が同一であれば、樹脂ローラ18の硬度が高い程、シガレット巻紙CPの光沢度を高くする。
(iv)スーパカレンダ処理は、樹脂ローラ18の硬度が同一であれば、樹脂ローラ18の温度が高い程、シガレット巻紙CPの光沢度を高くする。
この結果、シガレット巻紙CPの光沢度を高くするには、填料の量を増加させるか、又は、ローラ温度及び樹脂ローラ18の硬度で規定される処理条件を紙製ウエブWにとって過酷にする必要がある。例えば、シガレット巻紙CPに10%以上の光沢度が要求される場合、図3から明らかなように、填料は少なくとも10gsmを超えている必要があり、更に、シガレット巻紙CPに15%以上の光沢度を提供するには、填料は少なくとも20gsmを超えている必要がある。しかしながら、填料が多すぎる場合、紙製ウエブWの引っ張り強度が低くなる虞があるので、填料は20gsmを超え且つ50gsmを超えない範囲にあるのが好ましい。
本発明者は、シガレット巻紙CPにおける光沢度の発現特性が紙製ウエブWの種類に拘わらず、図3に示した傾向と同一の傾向を示すことを確認し、ここでの確認に以下の表1に示した4種の紙製ウエブを使用した。
Figure 0006469861
以下の表2は、パルプ種に対するシガレット巻紙CPの光沢度及び平滑度の関係を示す。
Figure 0006469861
以下の表3は、パルプ量に対するシガレット巻紙CPの光沢度及び平滑度の関係を示す。
Figure 0006469861
表2,3中、硬度の欄の”-”はスーパカレンダ処理が実施されていないことを示す。
表2から明らかなように、シガレット巻紙CPの光沢度はパルプ種の相違に拘わらず実質的に変化しない。また、表3から明らかなようにシガレット巻紙CPの光沢度はパルプ量の相違に拘わらず実質的に変化しない
填料が炭酸カルシウムである場合、炭酸カルシウムが紙製ウエブW、即ち、シガレット巻紙CPの白色度及び不透明度を増加させることが知られている。このような白色度や不透明度は光沢度とともにシガレット巻紙CPの高級感を表す指標となる。
図4は、11人のパネラーがシガレット巻紙CPの高級感をシガレット巻紙CPの光沢度及び白色度に基づいて官能評価した結果を示す。ここでの官能評価には図5に示す尺度が使用された。図5から明らかなように、シガレット巻紙CPの光沢度が10%以上で且つシガレット巻紙CPの白色度が88−90であれば、シガレット巻紙CPは高級感を提示することが分かる。この場合、シガレット巻紙CPの光沢度は15〜40%であるのが望ましい。なお、シガレット巻紙CPの白色度は、JIS P 8148-2001(ISO 2470)に規定された測定方法に従って測定された。
一方、上述の白色度に代えてシガレット巻紙CPの不透明度と光沢度とに基づき、シガレット巻紙CPの高級感を官能評価することもでき、これらの評価結果を図6に示す。なお、ここでの官能評価にも図5に示す尺度が使用された。
図6から明らかなように、シガレット巻紙CPは10%以上の光沢度と、82〜92の不透明度、即ち、少なくとも82以上の不透明度とを共に有していれば、高級感を提示する。なお、ここでの不透明度はISO 2471に規定された測定方法で測定された。
更に、スーパカレンダ処理はシガレット巻紙CPの平滑度を増加させる。平滑度に基づき、シガレット巻紙CPの触り心地を図5の尺度を使用して官能評価することも可能であり、ここでの評価結果を図7に示す。なお、シガレット巻紙CPの平滑度は、JIS P 8119(ISO 5627)に規定された測定方法により測定された。図7から明らかなように、シガレット巻紙CPの平滑度が400秒、より好ましくは700秒以上であれば、シガレット巻紙CPは優れた触り心地を提示する。また、シガレット巻紙CPの平滑度の増加は、フィルタシガレットの製造時、シガレット巻紙CPから発生する紙粉を低減するうえで有効である。更に、シガレット巻紙CPの平滑度の増加は、シガレットパッケージからのフィルタシガレットFCの取出し易さを向上させるうえでも有効である。また、シガレット巻紙CPの平滑度が高すぎる場合、刻たばこを含む喫煙材料をシガレット巻紙CPで包み込むラッピング工程の際、シガレット巻紙CPに滑りが発生し、シガレットロッド、つまり、シガレットの生産性を低下させる虞があるので、シガレット巻紙CPの平滑度は例えば3000秒以下であるのが好ましい。
一方、スーパカレンダ処理はシガレット巻紙CPの密度を増加させることから、シガレット巻紙CPを含むフィルタシガレットFCが喫煙されたとき、燃焼灰の飛散を低減させるうえで有効である。
図8は、スーパカレンダ処理されていない紙製ウエブW(#1)を使用したフィルタシガレットの自然燃焼過程を示す。一方、図9は紙製ウエブW(#1)に対してスーパカレンダ処理したシガレット巻紙CPを使用したフィルタシガレットFCの自然燃焼過程を示す。なお、ここでのスーパカレンダ処理はD-90_80℃の条件で実施された。図8,9を対比すれば明らかなように、スーパカレンダ処理されたフィルタシガレットFCは、固結性の高い燃焼灰を生成し、これにより、燃焼灰の飛散が効果的に低減される。
また、スーパカレンダ処理によるシガレット巻紙CPの密度の増加はシガレット巻紙CPの燃焼速度、シガレット巻紙CPの微小なピンホール及びシガレット巻紙CPの通気度をそれぞれ低下させる。燃焼速度の減少は1本当たりのフィルタシガレットFCに要求されるパフ回数を適切な値に制御するうえで役立つ。ここでの制御は、スーパカレンダ処理を受けていなければ、シガレット巻紙CPの燃焼速度が余りにも速く、1本当たりのフィルタシガレットFCのパフ回数を適切な値に維持できない状況にて有効となる。更に、微小なピンホールの減少は、フィルタシガレットFCの可視副流煙の量を低減するのに役立ち、通気度の低下はフィルタシガレットFCにおける初期パフ時、フィルタシガレットFCの吸い応えを改善する。
本発明は上述の一実施形態に制約されず、種々の変更が可能である。例えば、シガレット巻紙CPの光沢度を発現させる填料としては炭酸カルシウム以外の材料を単独又は炭酸カルシウムとともに使用できる。また、スーパカレンダ処理に関し、樹脂ローラ18の硬度及びローラ温度以外の処理条件、例えば紙製ウエブWの走行速度及び圧縮圧等もまた適宜変更可能であることはいうまでもない。
更に、本発明のシガレット巻紙CPを有するフィルタシガレットFC(又はシガレット)の太さ(横断面積)を表すシガレット径は特に限定されない。通常のシガレットは7.5〜8.5mmのシガレット径を有しているが、通常のシガレットよりも細いスリムサイズのシガレットの中には6.5〜7.5mmのシガレット径や、5.0〜6.5mmのシガレット径を有するものが知られている。それ故、本発明のシガレット径は5.0〜8.5mmの範囲から選択することができる。しかしながら、シガレット巻紙CPにおける光沢度の発現性がシガレットの外周に沿う消費者の視線の変位角に影響されることを考慮すれば、シガレット径が小さければ小さい程、即ち、シガレットの外周の曲率が大きければ大きい程、シガレットの外周に沿う単位長さ当たりの視線の変位角は大きくなり、シガレット巻紙CPは光沢度の発現性に優れたものとなる。
10 走行経路
12 処理セクション
14 ローラセット
16 スチールローラ(金属ローラ)
18 樹脂ローラ
20 電気ヒータ
22 駆動源
24 昇降機構
36 温度センサ
38 圧力センサ
W 紙製ウエブ
CP シガレット巻紙
FC フィルタシガレット

Claims (11)

  1. 光沢度を発現させる填料を含有した紙製ウエブを走行させ、
    前記紙製ウエブの走行過程にて、前記紙製ウエブにスーパカレンダ処理を実施して前記紙製ウエブからシガレット巻紙を製造し、前記スーパカレンダ処理が前記シガレット巻紙に少なくとも10%以上の光沢度を提供する処理条件によって規定され
    前記シガレット巻紙は、20〜100μmの厚みを有し、刻たばこを含む喫煙材料を包み込むとともに燃焼して使用され、
    前記紙製ウエブの坪量が40〜63gsmである場合、前記填料の含有量は少なくとも10gsmを超えている、シガレット巻紙の製造方法。
  2. 前記スーパカレンダ処理は、前記紙製ウエブを挟み込んで前記紙製ウエブに圧縮圧を加える金属ローラ及び樹脂ローラのセットによって実施され、
    前記処理条件は、前記セットのローラ温度、前記樹脂ローラの硬度及び前記圧縮圧を含む、請求項1に記載のシガレット巻紙の製造方法。
  3. 前記填料は、前記光沢度のみならず、前記シガレット巻紙の不透明度を増加させる、請求項2に記載のシガレット巻紙の製造方法。
  4. 前記填料は炭酸カルシウムである、請求項3に記載のシガレット巻紙の製造方法。
  5. 光沢度を発現させる填料を含有した紙製ウエブを走行させる走行経路と、
    前記走行経路に配置され、前記紙製ウエブにスーパカレンダ処理を実施して前記紙製ウエブからシガレット巻紙を製造する処理セクションであって、前記スーパカレンダ処理が前記シガレット巻紙に少なくとも10%以上の光沢度を提供する処理条件によって規定されている、処理セクションと
    を備え
    前記シガレット巻紙は、20〜100μmの厚みを有し、刻たばこを含む喫煙材料を包み込むとともに燃焼して使用され、
    前記紙製ウエブの坪量が40〜63gsmである場合、前記填料の含有量は少なくとも10gsmを超えている、シガレット巻紙の製造装置。
  6. 前記処理セクションは、前記紙製ウエブを挟み込んで前記紙製ウエブに圧縮圧を加える金属ローラ及び樹脂ローラのセットを含み、
    前記処理条件は、前記セットのローラ温度、前記樹脂ローラの硬度及び前記圧縮圧を含む、請求項に記載のシガレット巻紙の製造装置。
  7. 前記填料は、前記光沢度のみならず、前記シガレット巻紙の不透明度を増加させる、請求項に記載のシガレット巻紙の製造装置。
  8. 前記填料は炭酸カルシウムである、請求項に記載のシガレット巻紙の製造装置。
  9. 10%以上の光沢度を有するシガレット巻紙を含んだシガレットであって、
    前記シガレット巻紙は、光沢度を発現させる填料を含有した紙製ウエブにスーパカレンダ処理を実施して製造され、20〜100μmの厚みを有し、刻たばこを含む喫煙材料を包み込むとともに燃焼して使用され、
    前記紙製ウエブの坪量が40〜63gsmである場合、前記填料の含有量は少なくとも10gsmを超えている、シガレット。
  10. 前記シガレット巻紙は82以上の不透明度を有する、請求項に記載のシガレット。
  11. 前記シガレット巻紙は400秒以上の平滑度を有する、請求項に記載のシガレット。
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