JP6469748B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に、乗員を支持するクッションパッドの支持面に取り付けられた電熱ヒータと、電熱ヒータへの給電のために設けられた導線と、を有する乗物用シートに関する。
乗物用シートの中には、シート内部に電熱ヒータが設置されたものがある。一例を挙げると、特許文献1には、クッションパッドと表皮との間に電熱ヒータが配置された二輪車用シートが記載されている。また、電熱ヒータには給電用のケーブル(導線)が接続されている。給電用の導線は、車載バッテリ等の電源から電熱ヒータまで敷設されている。
特開2007−22187号公報
給電用の導線をシート内部の電熱ヒータに接続する際には、導線に負荷が掛からない状態で適切に接続する必要がある。一方、特許文献1に記載のシートでは、クッションパッドに沿って導線を配索し、クッションパッドの上側縁にて導線を折り曲げて電熱ヒータと接続している。このような構成では、乗員がシートに着座した際に導線に負荷が掛かってしまう。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、電熱ヒータへの給電用の導線が適切に配索された乗物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、外縁部に設けられた土手部と、該土手部と隣接する位置に設けられた溝と、乗員を支持する支持面と、を有するクッションパッドと、端部が前記溝内に引き込まれた状態で前記クッションパッドを覆う表皮と、前記支持面に取り付けられた電熱ヒータと、該電熱ヒータへの給電のために設けられた導線と、を有し、前記クッションパッドには、前記溝の底部に形成された孔が設けられており、該導線は、前記クッションパッドの厚み方向において前記支持面と同じ側で前記電熱ヒータに接続された接続部分と、該接続部分と連続し、前記孔に通される連続部分と、を備えることにより解決される。
上記のように構成された本発明の乗物用シートでは、電熱ヒータへの給電用の導線が、クッションパッドの厚み方向において支持面と同じ側で電熱ヒータに接続される部分(接続部分)と、その部分と連続した部分(連続部分)と、を有する。また、連続部分は、クッションパッドの溝の底部に形成された孔を通る。この孔は、乗員が乗物用シートに着座した際に荷重が掛かり難い位置にある。このため、導線を配索するにあたり上記の孔に導線の連続部分を通せば、乗員が乗物用シートに着座した際、その荷重(着座荷重)が導線に掛かって導線が断線してしまうのを抑えることが可能である。すなわち、上記の構成であれば、導線が乗物用シート内部において適切に配索されることになる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記クッションパッドのうち、前記厚み方向において前記支持面とは反対側に位置する底面には凹部が形成されており、前記連続部分のうち、前記孔を通って前記底面と対向する位置に至った部分は、前記凹部に入り込んでいるとよい。
上記の構成では、クッションパッドのうち、厚み方向において支持面とは反対側(つまり、クッションパッドの裏側)に位置する底面に形成された凹部内に、クッションパッドの裏側に回り込んだ導線(連続部分)が入り込む。このような構成であれば、凹部内に入り込んだ導線に荷重(着座荷重)が掛かり難くなる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記クッションパッドは、前記土手部とは反対側で前記溝と隣接する隣接部を有し、前記電熱ヒータは、パッド状の基材を有し、該基材の一端部の縁が前記隣接部のうち、前記溝と隣接する溝側端部の縁に沿った状態で前記支持面に取り付けられており、前記基材の前記一端部には、前記連続部分を固定するために延出した延出部を有し、該延出部は、前記溝側端部の縁にて下方に向かって折り曲げられ、前記連続部分と共に前記孔を通っているとよい。
上記の構成では、電熱ヒータが有するパッド状の基材の一端部には延出部が設けられており、導線中の連続部分が延出部に固定されている。また、延出部は、クッションパッドにおける隣接部の端部(溝側端部)の縁にて下方に折り曲げられ、連続部分と共に孔を通っている。このような構成であれば、連続部分を孔に通し易くなり、連続部分のうち、孔を通る部分を保護することが可能となる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記隣接部の前記溝側端部のうち、前記延出部と対向する部分には切り欠きが設けられており、前記延出部のうち、前記溝側端部の縁にて下方に向かって折り曲げられた折り曲げ部分が前記切り欠き内に入り込んでいるとよい。
上記の構成では、隣接部の端部(溝側端部)のうち、延出部と対向する部分に設けられた切り欠きに、溝側端部の縁にて下方に折れ曲げられた延出部(折り曲げ部分)が入り込んでいる。このような構成であれば、延出部の折り曲げ部分が溝側端部の縁よりも外側にはみ出すことでシート外観に影響が及んでしまうのを抑えることが可能となる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記切り欠きは、該切り欠き内に入り込んだ前記折り曲げ部分が前記溝と同じ側に備える端面が前記溝側端部の縁に位置する面と面一となるように形成されているとよい。
上記の構成では、切り欠き内に入り込んだ折り曲げ部分の端面(溝と同じ側に位置する端面)と、溝側端部の縁に位置する面とが面一となるように切り欠きが形成されている。このような構成であれば、延出部の折り曲げ部分がシート外観に及ぼす影響を極力小さくすることが可能となる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記延出部には、緩衝材が取り付けられており、前記連続部分は、前記延出部と前記緩衝材とに挟まれた状態で前記延出部に固定されており、前記延出部は、前記連続部分及び前記緩衝材と共に前記孔を通っているとよい。
上記の構成では、連続部分の一部分が延出部と緩衝材との間に挟まれた状態で延出部に固定され、上記の状態で孔を通っている。これにより、乗員が乗物用シートに着座した際に連続部分に掛かる荷重が軽減され、導線の断線を抑えることが可能となる。
本発明の乗物用シートによれば、電熱ヒータへの給電用の導線がシート内部において適切に配索されるようになる。
また、本発明の乗物用シートによれば、クッションパッドの裏側に位置する底面に形成された凹部内に、クッションパッドの裏側に回り込んだ導線(連続部分)が入り込むことで、凹部内に入り込んだ導線に荷重(着座荷重)が掛かり難くなる。
また、本発明の乗物用シートによれば、導線をクッションパッドの裏側に回り込ませるために形成された孔に導線(連続部分)を通し易くなり、導線中、孔を通る部分を保護することが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、クッションパッドにおいて溝部と隣接する隣接部の端部(溝側端部)の縁で、電熱ヒータの基材に設けられた延出部を下方に折り曲げた際に、その折り曲げ部分が溝側端部の縁よりも外側にはみ出してシート外観に影響が及ぶのを抑えることが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、延出部の折り曲げ部分がシート外観に及ぼす影響を極力小さくすることが可能となる。
また、本発明の乗物用シートによれば、連続部分の一部分が延出部と緩衝材との間に挟まれることで、乗員が乗物用シートに着座した際に連続部分に掛かる荷重が軽減され、導線の断線を抑えることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る乗物用シートの全体図である。 本発明の一実施形態に係る乗物用シートの構成機器図である。 クッションパッドを上方から見た図である。 クッションパッドの一端部を拡大した図である。 クッションパッドを下方から見た図である。 電熱ヒータが取り付けられたクッションパッドを上方から見た図である。 図1のA−A断面を示す図である。 基材の延出部に固定された導線を示す図である。 電熱ヒータが取り付けられたクッションパッドの一端部を上方から見た図である。 電熱ヒータが取り付けられたクッションパッドの一端部を下方から見た図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)に係る乗物用シートについて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下では、乗物用シートの一例として自動二輪車用のシート(以下、二輪車用シートS)を挙げ、その構成について説明することとする。ただし、本発明は、自動二輪車以外の乗物、例えば、自動三輪車、乗用車等の四輪車、船舶や航空機等に搭載された乗物用シートに対しても適用可能である。
以下の説明中、「前後方向」とは、二輪車用シートSの前後方向に相当し、自動二輪車の走行方向と一致する。また、「幅方向」とは、二輪車用シートSの幅方向(横幅方向)に相当し、自動二輪車を正面したときの左右方向と一致する。また、「厚み方向」とは、後述するクッションパッド10の厚み方向に相当し、前後方向及び幅方向の双方に直交する方向である。なお、後に参照する各図(図1〜図10)では、前後方向、幅方向及び厚み方向のうち、図示し得る方向を矢印にて図示している。
また、以下では、二輪車用シートSを構成する各パーツの位置を説明する際、特に断る場合を除き、自動二輪車が水平面に対して直立している状態(左右に傾いていない状態)にあるときの位置を説明することとする。
<<本実施形態に係る二輪車用シートの基本構成>>
本実施形態に係る二輪車用シートSの基本構成について、図1乃至図6を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る二輪車用シートSの全体図である。図2は、本実施形態に係る二輪車用シートSを構成機器図であり、二輪車用シートSを各構成パーツに分解した図である。図3は、後述する後側座席Srをなすクッションパッド10を上方から見た図である。図4は、後側座席Srをなすクッションパッド10の後端部を拡大した図である。図5は、後側座席Srをなすクッションパッド10を下方から見た図である。図6は、後述の電熱ヒータ20が取り付けられたクッションパッド10を上方から見た図である。
二輪車用シートSは、自動二輪車の乗員が跨いで着座する跨座式のシートであり、自動二輪車において外に露出した搭載されている。また、本実施形態に係る二輪車用シートSは、図1に示すように、前側部分及び後側部分にそれぞれ乗員が着座可能な二人乗り用のシートである。すなわち、二輪車用シートSの前側部分が前側座席Sfを構成しており、後側部分が後側座席Srを構成している。なお、二輪車用シートSにおいて後側座席Srは、前側座席Sfの後端から隆起して一段高い位置にある。
二輪車用シートSは、図2に示すように、底壁をなすボトムプレート1の上面にクッションパッド10を載置し、クッションパッド10を表皮2で覆うことによって構成されている。また、本実施形態では、前側座席Sfを構成するクッションパッド10と、後側座席Srを構成するクッションパッド10とが、別々に設けられている。各クッションパッド10は、ウレタン等のクッション材を所定形状に成形することで構成されている。また、クッションパッド10の厚み(厚み方向における長さ)は、通常の二輪車用シートに用いられるクッションパッドの厚みと略同じである。
各クッションパッド10は、図2に示すように、その上面に乗員を支持する支持面11を備えている。また、各クッションパッド10の外縁部には、周辺よりも上方に幾分隆起した土手部12が設けられている。より具体的に説明すると、後側座席Srをなすクッションパッド10では、図3に示すように、両側端部(幅方向端部)と後端部に土手部12が設けられている。前側座席Sfをなすクッションパッド10では、両側端部と前端部に土手部12が設けられている。
また、クッションパッド10において土手部12と隣接する箇所には、表皮2の端部を吊り込むための溝(以下、吊り込み溝13)が設けられている。具体的に説明すると、後側座席Srをなすクッションパッド10には、図3に示すように、後端部に設けられた土手部12の前側で当該土手部12と隣接する位置に吊り込み溝13が設けられている。吊り込み溝13は、クッションパッド10の後端部に沿って弓形に湾曲しながら幅方向一端付近から他端付近に亘って比較的長く延びている。
なお、後側座席Srにおいて、表皮2は、端部が吊り込み溝13に引き込まれた(吊り込まれた)状態でクッションパッド10を覆っている。このように表皮2の端部が吊り込み溝13内に吊り込まれることで、表皮2各部には適度なテンションが掛かるようになる。
また、後側座席Srをなすクッションパッド10では、吊り込み溝13内に、厚み方向においてクッションパッド10を貫通した孔14が設けられている。孔14は、平面視で略矩形状のスリットであり、吊り込み溝13の底部13aに設けられている。より詳しく説明すると、図4に示すように、吊り込み溝13の幅方向中央部分の底部13aに孔14が設けられている。なお、本実施形態において、吊り込み溝13の底部13aは、吊り込み溝13の最深部を含むことは勿論のこと、最深部よりもやや上方に位置する部分まで含むものとする。
さらに、後側座席Srをなすクッションパッド10では、土手部12とは反対側で吊り込み溝13と隣接する位置には、隣接部15が設けられている。より具体的に説明すると、後側座席Srをなすクッションパッド10では、図3及び図4に示すように、吊り込み溝13の前側で吊り込み溝13と隣接する位置に、周囲より若干上方に隆起した隣接部15が設けられている。隣接部15は、吊り込み溝13に沿うように設けられ、クッションパッド10の幅方向一端付近から他端付近に亘って比較的長く延びている。
また、図5に示すように、後側座席Srをなすクッションパッド10の底面19(厚み方向において支持面11とは反対側に位置する面)には、溝状の凹部16が形成されている。凹部16は、クッションパッド10において隣接部15の裏側に位置する部分のうち、吊り込み溝13と隣接する端部、厳密には孔14の縁から前方に向かって直線状に延びている。
さらに、図4に示すように、後側座席Srをなすクッションパッド10において、隣接部15中、吊り込み溝13と隣接する側の端部(以下、溝側端部15a)には切り欠き17が形成されている。より詳しく説明すると、溝側端部15aのうち、孔14と隣り合う幅方向中央部分に、その後端部及び上端部が略矩形状に切り欠かれた切り欠き17が設けられている。この切り欠き17が形成されていることで、溝側端部15aのうち、孔14と隣り合う部分は、周囲よりも幾分窪んだ(すなわち、前側にオフセットされた)形状となっている。
本実施形態に係る二輪車用シートSは、上述した機器(ボトムプレート1、クッションパッド10及び表皮2)の他に、電熱ヒータ20を備える。電熱ヒータ20は、シート表面(具体的には、乗員の臀部と当接する面)を加温するために用いられ、クッションパッド10と表皮2との間に配置されている。より具体的に説明すると、電熱ヒータ20は、クッションパッド10の上端面である支持面11に取り付けられている。
なお、本実施形態では、図2に示すように、前側座席Sf及び後側座席Srの各々に、電熱ヒータ20が一つずつ設けられている。つまり、前側座席Sfを構成するクッションパッド10の支持面11に電熱ヒータ20が取り付けられており、後側座席Srを構成するクッションパッド10の支持面11には別の電熱ヒータ20が取り付けられている。
電熱ヒータ20は、不図示の電源から給電されることで作動する。また、電熱ヒータ20のオンオフは、不図示のコントローラ(具体的には、ECU(Electronic Control Unit))によって制御される。電熱ヒータ20の構成等については次項で詳しく説明する。
<<電熱ヒータの構成について>>
電熱ヒータ20の構成及びその配置位置について、既出の図6とともに図7乃至図10を参照しながら説明する。図7は、図1のA−A断面を示す図である。図8は、後述の延出部23に固定された給電コード30を示す図である。図9は、電熱ヒータ20が取り付けられたクッションパッド10の一端部(厳密には、後端部)を上方から見た図である。図10は、電熱ヒータ20が取り付けられたクッションパッド10の一端部(厳密には、後端部)を下方から見た図である。
なお、前側座席Sf内に設置された電熱ヒータ20と、後側座席Sr内に設置された電熱ヒータ20とは、構成等の面において共通する。したがって、以下では、後側座席Sr内に設置された電熱ヒータ20を例に挙げて、その構成等について説明することとする。
電熱ヒータ20は、図6及び図7に示すように、パッド基材21とヒータ線22とを有する。パッド基材21は、クッションパッド10に比べて幾分薄肉なパッド状の基材であり、ヒータ線22を固定するために用いられている。パッド基材21は、ゴム製(具体的には、エチレン・プロピレン・ジエンゴム)の独立発泡材からなるパッドを、図6に図示の形状にカットしたものである。パッド基材21の材質については、特に限定されるものではないが、適度な熱伝導性及び保温性を有するものが望ましい。
パッド基材21の後端部(一端部に相当)における幅方向中央部分には、図7及び図8に示すように、舌状に延出した延出部23が設けられている。この延出部23は、幾分長く延出している。延出部23の裏面(パッド基材21の下面と連続する側の面)には、図8に示すように、スポンジ体からなる緩衝材24が取り付けられている。
パッド基材21の下面には、図6に示すように、複数回蛇行した状態のヒータ線22が接着剤等によって貼り付けられている。パッド基材21は、ヒータ線22が貼り付けられた下面をクッションパッド10の支持面11に対向させた状態で当該クッションパッド10に取り付けられている。
ヒータ線22は、通電することで加熱する電熱線である。ヒータ線22には、電源からの電力を給電するための導線(以下、給電コード30)が電気的に接続されている。給電コード30は、電熱ヒータ20への給電のために電源からヒータ線22まで配設されている。また、給電コード30の中途位置には、ジョイント(接続コネクタ)が適宜な間隔で設けられている。
また、給電コード30は、図6及び図7に図示したように、接続部分31及び連続部分32を有する。接続部分31は、厚み方向において支持面11と同じ側で電熱ヒータ20のヒータ線22に接続された部分である。接続部分31は、ヒータ線22と同様、パッド基材21の下面に貼り付けられている。連続部分32は、接続部分31と連続する部分である。連続部分32は、クッションパッド10における所定箇所を通過し、支持面11上に設置されたヒータ線22から遠ざかるように延出している。
また、連続部分32の一部分は、図8に示すように、パッド基材21の延出部23の裏側に固定されている。より具体的に説明すると、連続部分32の一部分は、延出部23と、延出部23の裏側に貼り付けられた緩衝材24との間に挟み込まれた状態で延出部23に固定されている。
さらに、連続部分32のうち、延出部23に固定された部分よりも先(電源により近い側)に位置する部分は、図8に示すように、被覆ケーブルCをなした状態で延出している。
次に、上述した電熱ヒータ20及び給電コード30の配置位置について説明する。電熱ヒータ20は、図6及び図8に示すように、パッド基材21の後端部の縁がクッションパッド10における隣接部15の溝側端部15aの縁(吊り込み溝13と隣り合う縁)に沿った状態で支持面11に取り付けられている。より具体的に説明すると、パッド基材21は、その後端縁が吊り込み溝13の形状と略一致するように成形されている。そして、パッド基材21は、パッド基材21の後端縁が吊り込み溝13と隣接部15との境界位置(すなわち、溝側端部15aの縁)と揃うように支持面11上に載せ置かれ、その位置にて固定される。
給電コード30は、接続部分31にてヒータ線22に接続されると共に、連続部分32がクッションパッド10において支持面11が位置する側から裏側(支持面11が位置する側とは反対側)に回り込むように配設される。具体的に説明すると、連続部分32中、接続部分31と隣接する部分は、図7に示すように、厚み方向において支持面11が位置する側と同じ位置にある。
連続部分32のうち、接続部分31から若干離れた部分は、図7に示すように、吊り込み溝13内に引き込まれている。具体的に説明すると、連続部分32中の一部分は、パッド基材21の延出部23に固定されており、厳密には延出部23及び緩衝材24との間に挟み込まれている。そして、延出部23に固定された連続部分32は、延出部23及び緩衝材24とともに吊り込み溝13内に引き込まれている。
また、延出部23に固定された連続部分32は、吊り込み溝13の底部13aに形成された孔14に、延出部23及び緩衝材24と共に入り込んでいる。より具体的に説明すると、連続部分32が固定された延出部23は、図7に示すように、溝側端部15aの縁にて下方に向かってL字状に折り曲げられている。そして、延出部23は、緩衝材24及び当該緩衝材24との間で挟み込んでいる連続部分32と共に孔14を通っており、クッションパッド10の裏側に回り込んでいる。
以上のように、本実施形態では、給電コード30のうち、ヒータ線22と接続される接続部分31が厚み方向において支持面11と同じ側に位置し、連続部分32が上記孔14を通っている。そして、孔14は、吊り込み溝13の底部13aに形成されている。このような孔14の形成位置は、乗員が二輪車用シートSに着座した際に荷重が掛かり難い位置である。この結果、孔14を通過する連続部分32に掛かる荷重が小さくなり、連続部分32の断線を抑制することが可能となる。また、連続部分32の一部(具体的には、孔14を通る部分)は、延出部23と緩衝材24との間に挟まれた状態で孔14を通っている。これにより、着座荷重が二輪車用シートSに掛かったとしても、緩衝材24によって連続部分32に掛かる荷重が軽減されるため、連続部分32の断線をより効果的に抑制することが可能となる。
なお、給電コード30中の連続部分32が、仮にクッションパッド10の外表面においてクッションパッド10の角部を跨ぐように配索されていたとすると、乗員が二輪車用シートSに着座した際に連続部分32に掛かる荷重が比較的大きくなる。このような場合には、連続部分32が断線してしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態では、連続部分32が吊り込み溝13の底部13aに形成された孔14を通ってクッションパッド10の裏側(底面19側)に回り込んでいる。これにより、連続部分32がクッションパッド10の角部を跨ることはなく、シート着座時に連続部分32に過度な荷重が掛からなくなる。この結果、本実施形態では、連続部分32に過度な荷重が掛かることで生じる断線が抑制されることになる。
また、本実施形態において、連続部分32は、孔14を通る際に、当該連続部分32を固定しているパッド基材21の延出部23及び緩衝材24と共に孔14を通っている。これにより、連続部分32を孔14に容易に通すことが可能となる。また、連続部分のうち、孔14を通る部分が延出部23及び緩衝材24の間に挟まれているので、当該部分が保護されるようになる。なお、本実施形態では、給電コード30の連続部分32を延出部23や緩衝材24とともに孔14に通すこととしたが、これに限定されるものではなく、連続部分32のみを孔14に通してもよい。
また、連続部分32が固定されている延出部23は、前述したように、溝側端部15aの縁にて下方に向かって折り曲げられている。この折り曲げられた部分(以下、折り曲げ部分23a)は、図8に示すように、溝側端部15aの幅方向中央部分に形成された切り欠き17内に入り込んでいる。この結果、図8に示すように、切り欠き17内に入り込んだ折り曲げ部分23aが吊り込み溝13と同じ側に備える端面(以下、折り曲げ部分23aの端面)が、溝側端部15aの縁に位置する面(すなわち、溝側端部15aの後端面)と面一となる。
より詳しく説明すると、延出部23は、連続部分32及び緩衝材24が取り付けられている分、パッド基材21中の他の部分と比較して、より肉厚となっている。一方、溝側端部15aの後端面が、その全範囲に亘って面一となるように構成されていたとする。この場合、延出部23を溝側端部15aの縁にて下方に向かって折り曲げると、溝側端部15aの後端面の一部が前後方向において延出部23と重なり合うようになる。そして、溝側端部15aの後端面と延出部23とが重なり合った部分では、当該部分の後端面が周囲よりも幾分後方にずれるようになる。
これに対して、本実施形態では、溝側端部15aの後端部のうち、延出部23の折り曲げ部分23aと対向する部分に切り欠き17が設けられている。そして、図7及び図9に示すように、折り曲げ部分23aが切り欠き17内に入り込んでいる。この結果、切り欠き17内に入り込んだ折り曲げ部分23aの端面が、その周囲にある溝側端部15aの後端面と略面一となる。換言すると、上記の切り欠き17は、切り欠き17内に入り込んだ折り曲げ部分23aの端面が溝側端部15aの後端面と面一となるように形成されている。より具体的に説明すると、上記の切り欠き17は、連続部分32を挟み込む延出部23及び緩衝材24の厚みに応じた分だけ溝側端部15aの後端の幅方向中央部分を切り欠くことで形成されている。
そして、切り欠き17内に入り込んだ折り曲げ部分23aの端面が溝側端部15aの後端面と面一となることで、折り曲げ部分23aの形成によって二輪車用シートSの外観に及ぶ影響を抑えることが可能となる。詳しくは、折り曲げ部分23aが位置する部分における表皮2の凹凸や皺を極力抑えることが可能となる。
孔14を通ってクッションパッド10の裏側に回り込んだ延出部23、緩衝材24及びこれらの間に挟み込まれた給電コード30の連続部分32は、図10に示すように、クッションパッド10の底面19に沿わせて配置される。具体的に説明すると、延出部23及び緩衝材24の各々において孔14を通った部分は、図10に示すように、クッションパッド10の後側に折り曲げられている。これに伴って、延出部23及び緩衝材24の間に挟み込まれている連続部分32もクッションパッド10の後側に折り曲げられている。
なお、本実施形態では、クッションパッド10の底面19の後端部分のうち、幅方向中央部分に相当する箇所には、周囲より沈下した窪み部18が形成されている。この窪み部18は、図5に示すように、平面視で略矩形状に形成されている。そして、孔14を通って後側に折り曲げられた延出部23及び緩衝材24は、その一部分が窪み部18内に入り込むように配置されている。
また、連続部分32のうち、延出部23及び緩衝材24の間の空間から外に出ている部分は、図10に示すように被覆ケーブルCをなしている。そして、被覆ケーブルCをなす連続部分32は、クッションパッド10の後端位置で前側に折り返されている。さらに、折り返された連続部分32は、クッションパッド10の裏側部分に形成された凹部16に入り込んでいる。具体的に説明すると、凹部16は、被覆ケーブルCの外周が嵌合可能な断面を備えた溝となるように形成されている。このような溝状の凹部16に被覆ケーブルCをなす連続部分32(厳密には、連続部分32のうち、孔14を通って底面19と対向する位置に至った部分)が入り込むことで、当該連続部分32が位置決めされて適切に配索されるようになる。
以上までに後側座席Srにおける電熱ヒータ20及び給電コード30の各々について、構成、配置位置及び取付方法を説明してきたが、上述した構成等については、前側座席Sfにおける電熱ヒータ20及び給電コード30に対しても適用可能である。
1 ボトムプレート
2 表皮
10 クッションパッド
11 支持面
12 土手部
13 吊り込み溝(溝)
13a 底部
14 孔
15 隣接部
15a 溝側端部
16 凹部
17 切り欠き
18 窪み部
19 底面
20 電熱ヒータ
21 パッド基材(基材)
22 ヒータ線
23 延出部
23a 折り曲げ部分
24 緩衝材
30 給電コード(導線)
31 接続部分
32 連続部分
C 被覆ケーブル
S 二輪車用シート(乗物用シート)
Sf 前側座席
Sr 後側座席

Claims (6)

  1. 外縁部に設けられた土手部と、該土手部と隣接する位置に設けられた溝と、乗員を支持する支持面と、を有するクッションパッドと、
    端部が前記溝内に引き込まれた状態で前記クッションパッドを覆う表皮と、
    前記支持面に取り付けられた電熱ヒータと、
    該電熱ヒータへの給電のために設けられた導線と、を有し、
    前記クッションパッドには、前記溝の底部に形成された孔が設けられており、
    該導線は、
    前記クッションパッドの厚み方向において前記支持面と同じ側で前記電熱ヒータに接続された接続部分と、
    該接続部分と連続し、前記孔に通される連続部分と、を備えることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記クッションパッドのうち、前記厚み方向において前記支持面とは反対側に位置する底面には凹部が形成されており、
    前記連続部分のうち、前記孔を通って前記底面と対向する位置に至った部分は、前記凹部に入り込んでいることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記クッションパッドは、前記土手部とは反対側で前記溝と隣接する隣接部を有し、
    前記電熱ヒータは、パッド状の基材を有し、該基材の一端部の縁が前記隣接部のうち、前記溝と隣接する溝側端部の縁に沿った状態で前記支持面に取り付けられており、
    前記基材の前記一端部には、前記連続部分を固定するために延出した延出部を有し、
    該延出部は、前記溝側端部の縁にて下方に向かって折り曲げられ、前記連続部分と共に前記孔を通っていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記隣接部の前記溝側端部のうち、前記延出部と対向する部分には切り欠きが設けられており、
    前記延出部のうち、前記溝側端部の縁にて下方に向かって折り曲げられた折り曲げ部分が前記切り欠き内に入り込んでいることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記切り欠きは、該切り欠き内に入り込んだ前記折り曲げ部分が前記溝と同じ側に備える端面が前記溝側端部の縁に位置する面と面一となるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記延出部には、緩衝材が取り付けられており、
    前記連続部分は、前記延出部と前記緩衝材とに挟まれた状態で前記延出部に固定されており、
    前記延出部は、前記連続部分及び前記緩衝材と共に前記孔を通っていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の乗物用シート。
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