JP6469338B2 - 装置内部の圧力と大気圧の圧力差によってできる水柱を利用した熱交換装置 - Google Patents

装置内部の圧力と大気圧の圧力差によってできる水柱を利用した熱交換装置 Download PDF

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本発明は、減圧することで水の気化を容易にし、その気化熱を利用する熱交換装置およびポンプに関する。
従来、熱交換を行う装置にはクーリングタワーがあるが、熱伝導率が悪い空気に対して熱交換するものであり、効率が悪かった。また、クーリングタワーにより夏は空気が熱せられ、冬は空気が冷却され、ヒートアイランド現象の原因あるいはその現象に拍車をかけるものであるとされている。また、その装置の効率を上げるため、電動ファンにて水と空気を撹拌するので騒音、振動を発している。
また、原子力施設の燃料棒の崩壊熱は、燃料棒を水を満たしたプールに浸し、水の顕熱を利用して冷却されている。水を循環させて空気中に放熱し冷却されていると想像される。しかしながら、福島第一原発の現在の例のように、その循環経路に穴がある場合、汚染水が膨大に発生し、その処理が出来ず、蓄積されるのみであるというのが現状である。
特願2013−1398 特願2013−77165
サイエンスシアターシリーズ『熱をさぐる−温度と原子分子編3』 ものを冷やす 板倉聖宜著 株式会社仮説社 2003.8.10 東北大学流体科学研究所 圓山重直著 2011.4.11 『原子炉冷却方法の比較』 水の物性値(空調・暖房・衛生設備の計算図表、VDI、(株)オーム社、田中辰明) 地中熱利用にあたってのガイドライン 環境省 水・大気環境局土壌環境課地下水・地盤環境室 平成24年3月 熊本県地下水(深井戸)台帳 熊本県企画部 昭和41.3. 青森県地中熱利用推進ビジョン 青森県 2008.2.
上記のクーリングタワーの問題に鑑み、空気よりも熱伝導率のよい物質に対して熱交換できる熱交換装置を提供するとともに、その装置を原子力施設の燃料棒冷却装置に応用し、汚染水を発生させない冷却装置を提供する。
請求項1の発明は、熱交換対象と、熱交換機1と、熱交換機2と、水面をもつ液相の水と、構造体と、真空配管と、前記熱交換機2はシリンダー状で底はなく前記水面をもつ液相の水に開放であることで構成され、さらに、前記熱交換機1の底には液相の水が容れられていることと、前記熱交換機2には水柱をつくる手段を用いて大気圧と装置内部の圧力の圧力差によりできる水柱(以下、水柱と呼ぶ)がつくられていることと、前記熱交換機2の全高をH、前記水柱の前記水面からの高さをhw、前記水柱の最上部から前記熱交換機2の最上部までの高さをhl、前記熱交換機2が前記水面をもつ液相の水に挿入される高さをh2とすると、H=hl+hw+h2(hl、h2は正の数、hwは0を含む正の数)となるように装置全体を保持する前記構造体であり、前記水面をもつ液相の水温は、前記熱交換対象より低く、前記熱交換機1の水は、前記熱交換対象より気化熱をうばい、減圧沸騰をし気相となり、前記真空配管を通して前記熱交換機2に移動し、前記熱交換機2に移動した前記熱交換機1の水は、前記水柱に気化熱をあたえ、液相となることを特徴とする熱交換装置である。
熱交換機1に容れた水が全て気相となれば冷却運転を終了するのが欠点である。翻って考えて現在、福島第一原発を水棺にしようとする案があるが、これは請求項1の実施形態20と同等のことである。
福島原発を水棺にする方法は、原子力施設の燃料棒冷却プールの冷却方法として考えた場合、巨大な水面をつくらなければならない。大気圧と装置内部の圧力の圧力差によってできる水柱の最高高さは10.3(m)程度であるからだ。また、装置内部の圧力は上がり続け装置内に水蒸気を発生させる。もし、燃料棒が水蒸気内に入れば冷却されることなくメルトダウンし、液相の水に触れ水蒸気爆発の危険があることが解る。
請求項1の発明によれば、あらゆる物質において最大の気化熱をもつ水の物性を利用することが可能になる。また、水の比エンタルピは273(K)から373(K)において減圧をすることで沸点を下げることにより、比エンタルピが向上することも併せて利用が可能となる。また、空気より熱伝導率がよい水に対して熱交換ができる。また、副次的に福島第一原発を水棺にする案が危険であることを証明できる。
平井昇一氏考案の『蒸発冷却実験装置』 請求項1の実施形態 請求項1の実施形態10、20のブロック図 水柱を水面上につくる手段 請求項2、請求項3の実施形態 請求項4のブロック図 請求項4 熱交換機1、水位計測手段1の実施形態 請求項4 放射線防護の手段 操作部の実施形態 その1 請求項4 操作部の実施形態 その2 請求項4 実施例1(水面を海水面とする場合) 請求項4 実施例1(水面を海水面とする場合) 熱交換機2の高さを調節する手段 請求項4 実施例1(水面を海水面とする場合) 全体図 請求項4 実施例2(水面を井水面とした場合) 請求項4の装置のフロー図 請求項5のブロック図(請求項1の場合) ターミナル1、2の実施形態 請求項6の実施形態
まず、W.カレン博士考案の『世界最初の冷凍機』と、平井昇一氏考案の『蒸発冷却実験装置』はについては、前記非特許文献1に詳細に書かれている。また、この文献の著者である板倉氏は、平井昇一氏考案の『蒸発冷却実験装置』の公開実験などもされている。なお、説明の必要上、『蒸発冷却実験装置』を図1に示す。これは、同著をもとに小生が描いたものである。『蒸発冷却実験装置』は図1に示すように逆U字型の容器の両端に水を容れ、装置内の空気を真空引きし、わずかな水蒸気があるだけにしたものである。この実験装置によりなされる現象については、小生も興味深く考察したのであるが、小生の考察では『減圧することにより、水の気化を容易にし、その気化熱によるもの』という結論に達した。
本発明は、『減圧することによって水の気化を容易にし、その気化熱を利用する装置』の一例である。
水蒸気圧と温度の関係は、アントワン式で近似され、数式1となる。
Figure 0006469338
ここに、P:圧力(単位:トル)、Tb:温度(単位:セルシウス度)である。
SI単位系に換算して次式、数式2を得る。
Figure 0006469338
ここに、P:圧力(単位:Pa) Tb(単位:K)である。
以下、請求項1の発明について説明する。
請求項1の発明の実施形態である装置10は、図1−2、図2−1ブロック図に示すように、熱交換対象11と、熱交換機1(12)と、熱交換機2(13)と、水面14をもつ液相の水141と、構造体15と、真空配管16と、前記141の水温は前記11の温度より低いことと、前記13はシリンダー状で底はなく前記14をもつ前記液相の水141に開放であることで構成され、さらに前記12には液相の水121が容れられていることと、前記13には水柱をつくる手段131を用いて大気圧と前記10内部の圧力の圧力差によりできる水柱132がつくられていることと、前記13の全高をH、前記132の前記14からの高さをhw、前記132の最上部から前記13の最上部までの高さをh1、前記13が前記141に挿入される高さをh2とすると、H=h1+hw+h2(h1、h2は正の数、hwは0を含む正の数)となるように装置全体を保持する前記15で構成され、前記121は前記11より気化熱をうばい、減圧沸騰をし気相となることと、前記気相となった前記121は液相の状態の容積より1240倍に膨張するので前記16を通して前記13に移動することと、前記気相となり、前記13に移動した前記121は、前記132に気化熱をあたえ、液相となることと、前記132の高さは前記10内部の圧力に相関し一定の高さであるから、前記気相となり、前記13に移動し、前記132により気化熱をうばわれ液相となった前記121とほぼ同じ容量の液相の水142が前記132より前記141に対して前記13下部より放出されることと、前記121が全て気相となったら運転を終了することを特徴とする熱交換装置である。
ここでご不信の向きがあるかもしれないから、メカニズムについて再度説明する。
水は液相から気相になるとき1240倍に膨張する。
よって、前記121は減圧沸騰し、気相となり、前記10内部の圧力をわずかに増大させることにより前記132をわすかに押し下げ、また、液相の水を前記132より前記141に放出する。
その後、わずかに押し下げた前記132の上に気相となった前記121は液化し見かけ上は前記132の高さは変化しない。
また、最後、見かけ上の空間が増大するので圧力は減少するのではないかと思う人があるかもしれないが、前記121の容積の1240分の1の液相の水が前記12内で気化して見かけ上ふえた容積分の空間をつくっていると考えるのが妥当である。
これは、W.カレン博士が考案した『世界最初の冷凍装置』の真空ポンプを水柱に置き換えたものと考えられる。ただし、人類でこの装置を実験した人は存在せず、推測で記述したことを了解いただきたい。
ここで、図1−2に示される前記132の前記14からの高さhw(m)について説明する。
ここに、1(mAq)=9806.65(Pa)、(大気圧)=101325(Pa)であるから、前記10内部の圧力をP1(Pa)、水柱の高さをhw(m)とすると、次式が成り立つ。
Figure 0006469338
数式3は工学上はこれで問題ないと思われるが、大気圧は変化するので、さらに詳細に検討する場合は、設置水面付近の気圧P2(Pa)を測定する必要がある。その測定値を加味して次式を得る。
Figure 0006469338
さらに、1(mAq)の値は純水が277(K)である場合の数値であるので、水面下の水の密度ρ(Kg/立法メートル)を測定し、補正を行うとさらに詳細に計算できる。前述を加味して次式を得る。
Figure 0006469338
ちなみに、数式2、数式3を用いて、水の三重点612(Pa)の時、hw=10.27(m)となる。
また、前記121と前記132が両方減圧沸騰すると装置の能力が減少するのではないかと思われる。なぜなら水分子が衝突することによってエネルギーが失われると思われるからだ。前記数式2を用いて前記121のみが減圧沸騰するように装置内の圧力は制御されるべきであろう。また、数式3、数式4、数式5によって装置内の圧力は前記hwで計測できるので便利である。
前記131について図3を用いて例示する。
前記131は、様々な手段が考えられるが、最も一般的なものは、図3−1に示すように前記16に枝管161と排気用逆止弁1311を設け、そこから真空ポンプ1312を用いて前記10内部の湿り空気1313を排出して前記10内部を減圧し、前記132をつくることであろう。2つめの方法として、図3−2に示すように前記13と前記16の取合い部に開閉弁1314と前記13と前記16のジョイント1315とフック1316を設け、前記1314を全開の状態で前記13を前記141に沈め、前記13内部に水を満たした状態で前記1314を全閉とし、前記1316を用いて揚重機械で前記13を吊りあげ適当な位置で前記15を用いて前記13を保持し、前記12と前記16と前記13を接続したのち前記1314を全開にして前記132をつくる方法もある。さらに、3つめの方法として、前記13の底部にふた1317を設けて前記1317を全閉の状態で前記13を前記15にて保持し、前記1314を全開とし、そこから水を注入し、前記12と前記16と前記13を接続したのち前記1317を全開とし前記132をつくる方法もある。その他様々な方法が考えられる。
次に効果について述べる。
水の気化熱は現在知られる限りあらゆる物質の中で最大である。
また、非特許文献3より、沸騰温度Θにおける比蒸発エンタルピγは、温度が低ければ低いほど高い数値を示す。つまり、273(K)〜373(K)の範囲で、減圧して沸点を下げれば下げるほど気化熱が増大する。
以上、2点の利点を利用し、前記11を冷却することが可能となる。
また、前記121が全て気相となれば、冷却を終了する。
請求項1の実施形態20は、前記141の水温が前記11より高い場合の前記10の使用である。
請求項1の発明の実施形態20は、図1−2、図2−2ブロック図に示すように、前記10において、前記11より高い水温をもつ液相の水241であることと、前記241は水面24を持つことで構成され、前記13の内部の圧力は前記241の温度に相関し上がることと同時に前記121の量が増えることと、前記13の内部の圧力が上がることにより前記132は減圧沸騰しなくなることと、前記121が満杯となっても前記16を通して液相の前記121が前記13に流入することから運転は止まらないことと、前記241の温度が373(K)である場合前記132のhw=0となるが前記132の沸騰は止まらないため装置の運転は止まらないことと、装置内部に大気圧の水蒸気が形成されることを特徴とする熱交換装置
メカニズムについて説明する。前記請求項1と逆の現象がおこることは明白であるが、もう一つ前記10とは異なる現象がおきる。前記10は一つの閉じた空間での減圧沸騰であったが、前記20の場合は、開放された空間であるから、前記241の水蒸気を装置内に取り込む。つまり、前記20内部の圧力はどんどん上昇する。よって数式2により圧力があがれば前記132は減圧沸騰はしなくなる。どの程度の水蒸気を取り込むかは不明であるが、燃料棒が永い時間崩壊熱を出すことを考えれば無視できない。また、前記241が373(K)の場合、前記20内部の圧力は大気圧となり、沸騰は行われるが、そこで装置内部の水蒸気は飽和を迎えるのではないかと推測するが、なお、運転は継続する。
福島第一原発では、水棺にしようとしている案があるが、詳細は不明なのであるが、この装置によく似ているのである。
つまり、発熱体を中空に浮かすことは不可能なので、底を地殻に開放して他の部分を容器に容れることを考えるであろう。
しかしながら、地殻には地下水が存在する。地殻を考慮しなければ、全く同じ構成となるのである。
また、前記hwの最大値は大気圧の環境下で最高で10.3(m)である。
この高さでは到底原子力施設をおおう高さには至らないのでもう一つ別の水面をもつ液相の水が必要となる。
そうなれば、全く前記20と同じになる。
この考察より、水棺という対策が必ずしも良策でないが解る。
さらに、請求項1の発明の実施形態30は、前記10、前記20において、前記11の温度と前記水面3(34)をもつ液相の水3(341)の温度差が変動する場合の前記10、前記20の使用である。
前記121が全て気相となるか前記132が減圧沸騰しなるかの範囲で前記11と前記141の温度の変動を自動で検知し、前記11と前記141が同温になるように働くことと、運転を継続することを特徴とする熱交換装置である。
以下、請求項2の実施形態40について説明する。
前記40は、図4−1に示すように、前記13と同じものを別の水面44をもつ液相の水441に設けて熱交換機43とすることと、前記13と前記43を前記16で結ぶことと、前記請求項1と同様に前記40を保持する構造体45と、前記441の温度は前記141の温度より高いこと、前記43にも前記131を用いて大気圧と前記40内部の圧力の圧力差によりできる水柱432がつくられていることで構成され、前記432は前記441より気化熱をうばい減圧沸騰し、気相となり液相の状態の容積より1240倍に膨張するとことと、前記40の内部の圧力は前記気相となり膨張した水によりわずかに上り、前記132と前記432は前記気相となった水の液相の状態での容積の2分の1の容積の水を前記13と前記43の下部よりそれぞれ前記141と前記441にそれぞれ放出することと、前記気相となった水は前記13の方へ移動することと、その際前記43の下部より前記気相となった水の液相の状態での容積と同じ容積の水が前記441から前記43に侵入することと、前記移動した気相の水は前記132に気化熱を与え、ふたたび液相となることと、前記13の下部より前記再び液相となった水の容積の2分の1の容積の水が前記141に対して放出されることと同時に前記43の下部より前記再び液相となった水の容積の2分の1の容積の水が前記441より前記43に侵入することと、前記141と前記441が同じ水温になるとそれを維持しようとすることと、初期条件が維持される限りこの運転は維持されることを特徴とする熱と水のポンプである。
また、前記20と同様に減圧沸騰する空間が開かれた空間であるため前記20と同じ現象が起きる。
副次的に、前記441は蒸留されるが、トリチウムを除去することはできない。
原子力施設の燃料棒冷却装置として最適であると思ったが、トリチウムも移動してしまうのでもし前記441がトリチウムで汚染されていれば前記141も汚染されてしまう。
利用の可能性として、温泉水面と水耕水面とに設置し、水耕水面下の水温を上げることと水を供給することにより水耕植物の生育を助けるなどの可能性が考えられる。
以下、請求項3の実施形態50について説明する。
請求項3の発明の実施形態50は前記10において、前記121が全て気相となれば前記10の運転は終了するものであったが、前記12に水を供給する手段51を用いることによって前記10の運転を継続させることを特徴とする熱交換装置である。
前記51を図4−2を用いて例示する。
前記51は図4−2のように、前記121に浮かべられた球体の浮き511と、前記511の浮力を伝達する軸512と、前記511のモーメント力により開閉する弁513と、前記513の開閉方向の回転以外を拘束する丁番514と、配管515と、前記515に満たされ、前記50内部の圧力より大きい圧力である液相の水516で構成される。
前記121が所定量であれば、前記511は浮力により図4−2のような位置にあり、その浮力は前記512により前記513に伝わり、前記513は図4−2のような位置にあり、前記515に満たされ、前記50内部の圧力より大きい圧力である液相の水516を堰き止めることが可能であるが、前記121の水面が下降すればそれに伴って前記511も下降し、その力は前記512により前記513に伝わる。前記513は、前記514により前記514の軸廻りに反時計廻りに回転することは拘束されていないので前記方向に回転し、前記513と前記515の間にすきまを生じ、前記50内部の圧力より大きい圧力である液相の水516がすきまを通して前記12内部に流入する。
なお、この装置のメカニズムは、前記11より気化熱をうばい、前記121は減圧沸騰をし、液相から気相となる。その際、1240倍に膨張するので、前記132を押し下げ、前記13の下部より前記141に対し前記142を放出する。つぎに気相となった前記121は前記132に気化熱をあたえ気相から液相となる。また、前記121は前記51により気相となった前記121の液相の量だけ補給されるので、この装置の運転は継続される。
なお、前記50の利用の可能性として、クーリングタワーとしての利用が考えられる。従来のクーリングタワーは熱伝導率に劣る空気に対して放熱するものであり、前記50を利用すれば、空気より熱伝導率のよい水に対して放熱が可能となる。
また、非特許文献6によれば、地殻の熱伝導率は水よりさらに良い。
そこで、水面を井水面とすると、本発明の効率はさらに上がる。
地殻が近接するからだ。
請求項4の発明は、前記50の装置が原子力施設の燃料棒の冷却に非常に適していることから、福島第一原発向けに基本設計をなしたものである。
請求項4の発明の実施形態60は図5ブロック図に示すように、前記50で、前記11を原子力施設の燃料棒冷却プール61とすることと、熱交換機1(62)と、操作部63と、前記13と、前記61の使用済み燃料棒611を冷却する液相の水612の温度より低い温度をもつ水面14をもつ液相の水141と、前記60を所定の位置に保持する構造体66と、前記13の高さを調節する手段661と、前記621を施された真空配管67と、前記16と、前記161と、放射線汚染区域に設ける前記60の一部は全て前記621を施すことで構成される。
さらに、前記61は、燃料棒611と冷却水612で構成されることと、前記62は放射線防護の手段621と所定量の液相の水622と、所定量の液相の水供給手段51と熱交換機1に容れる液相の水516とで構成されることと、前記63は前記622の水位計測手段1(631)と圧力計632と開閉弁633と前記60に容れる空気634と前記132の水位計測手段2と排気用逆止弁636と真空ポンプ637と前記60内部より排出される湿り空気638とで構成される。
なお、請求項1から3の発明は、空気を含有しない理想的な液相の水で考案したもので、現実的にはあり得ない。前記10から前記50の装置は空気を含有する液相の水より空気を装置内に取り込み、前記10から前記50の装置内部の圧力は上昇し、前記132他の高さは下降し、装置の能力は低下することは自明である。
そこで、前記131の一手段として登場した前記1311と前記1312と前記1313は必ず必要であると判断し、新たに636、637、638として前記63に構成した。
また、前記60内部の圧力を計測するのに、前記635より数式3、数式4、数式5を用いて計算できるが、実用上は前記63と前記64は離れて設けられる可能性が高いので、前記632を前記63に配した。
また、前記66には、前記14の高さが変動することが予想されるので、前記13の高さを調節する手段661が必要であると考えた。
前記62を図6−1を用いてさらに詳しく述べる。
前記62は、前記621により防護されることと、直方体の下部に円柱を複数もつ圧力容器であり、内部に前記622を容れてある。前記62円柱部の大部分は前記611の前記612の水面以下に挿入される。また、前記621により防護された前記51と接続され、前記622が所定量より不足すると前記51により液相の水516が供給されることと、直方体の上部に前記621により防護された前記67を有し、前記67または前記16を通して前記13と接続される。
前記631について最も容易なものは図6−2に示すものであろう。
すなわち、前記62の直方体の部分の側面に開口1(6311)と開口2(6312)を設け、前記6311と前記6312の間をコの字状の透明な容器6313でつなぐ方法である。前記6313内部にできる水の液面は前記622の水の液面と同じとなる。なお、前記6313は、放射線防護のため鉛ガラスで作成する。
つぎに、前記621について、図7−1、図7−2、図7−3を用いて例示する。
前記62の前記621は図7−1断面図のように、熱伝導率、コストの観点から(アルミニウム)+(鉛)+(アルミニウム)の3層構造とすればよい。なお、将来的には、カーボンナノチューブの熱伝導率がアルミニウムの15〜20倍良いことから、カーボンナノチューブが最適となるのかも知れない。前記67の前記621については図7−2断面図のように、熱伝導の必要がないことから(配管材)+(鉛)+(配管材)の3層構造で足りうる。また、前記631の前記621は図7−3断面図のように鉛ガラスを使用する。
次に前記632について図7−4を用いて例示する。
前記632は、丸型フラスコ状の透明な容器6321と、前記6321に7割程度入れた液相の水6322と、前記6322の温度を測定する温度計6323と、ふた6324と、開閉弁1(6325)と、開閉弁2(6326)と、前記161で構成される。
使用方法は、前記6326を全閉とし、前記6324を開け、前記6321に前記6322と前記6323を容れ、前記6324を閉め、前記6325を全閉とし前記6326を全開とする。そうすると、前記6322は、前記622と同じ圧力となるので、減圧沸騰をする。ある程度減圧沸騰が治まったところで前記6323を用いて前記6322の温度を測定し、その値を数式2に代入し圧力を計算して求めるものである。もし、減圧沸騰が行われていない場合は前記636より前記637を用いて前記638を前記60内より排出して前記60内部を減圧し、前記6322が減圧沸騰した時、前記6323を用いて前記6322の温度を測定する。また、前記632にも前記622より水が供給されるので、時々前記632を取り外し増加した水を排出する必要がある。
次に前記633について図8−1を用いて例示する。なお、これは既出であるが、さらに詳細に例示する。
前記633は、バタフライ型弁6331と、弁軸6332と、弁軸受け6333と、弁軸取手6334と、前記634を取り入れる開口6335とで構成される。
操作方法は、前記6334に全閉位置側に回転モーメント力を加えると、その力は前記6332を通して前記6331に伝わり前記6331は回転し前記161を塞ぐ。逆に全開方向に回転モーメント力を加えると前記6331は逆方向に回転し前記161を閉塞せず、もし前記60内部の圧力が負圧であれば、前記634を前記6335を通して前記60内部に取り込み、前記60内部の圧力は増大する。
つぎに、前記636について図8−2を用いて例示する。なお、これは既出であるが、さらに詳細に例示する。
前記636は、図8−2に示すように、弁体6361と、弁軸6362と、コイルばね6363と、開口1(6364)と、弁軸受け6365と、開口2(6366)と、前記161で構成される。
操作方法は、前記6366廻りの圧力が前記60内部の圧力より大きいか等しい場合は、その圧力差による力と前記6363の引張力の合力により、前記6361は前記6364を塞ぐ位置にあるが、前記6366廻りの圧力が前記60内部の圧力より小さい場合は、その圧力差による力により前記6366の方向に動き、前記6361は前記6364を開放する。また、前記6365により、前記6361と前記6362は前記6366方向の動き以外は拘束されている。
つぎに、前記635を図8−3を用いて例示する。
前記635は、前記13と、前記132と、前記13に欠き込を設けることと、前記欠き込部分に透明な圧力容器6351を設けることと、前記132が前記6351に侵入できるように適宜開口6352を設けることで構成され、前記132の液面と前記132が前記6351に前記6352を通して侵入した前記6351の液面は同じ高さとなることを特徴とする。
前記637について説明する。
前記637は、湿り空気638を真空引きする関係上、現在のところ水封式真空ポンプしか使用できない。
よって、水の三重点つまり612(Pa)以下の真空引きは不可能である。
真空ポンプ内の水が固相となりそれ以上の真空引きができないからだ。
よって、現在のところ前記60内部の圧力は612(Pa)〜大気圧つまり101325(Pa)までの利用となる。
前記66は、図9−1、図9−2、図10−2に示されるように、前記13の高さを調節する手段661と、基礎662と、柱663と、梁664と、緩衝材665と、前記131を施工する際必要なフック666とで構成される。
なお、前記14の地殻からの高さは変化するので、前記664の下端から地殻までの高さをH1(m)、前記14の地殻からの最高高さをHwmax(m)とすると、H1(m)=Hwmax(m)+a1(m)(a1は正の数)となるようにすることと、前記664の天端から地殻までの高さをH2(m)、前記14の地殻からの最低高さをHwmin(m)とすると、H2(m)+a2(m)=hw(m)+Hwmin(m)(a2は正の数)となるようにすることが必要である。
なお、福島原発を襲った15mの津波をHwmax(m)として想定すると、級数的に前記66が大きくなりコストが莫大なものとなる。
もし、この場合は前記633を全開にし前記60内部の圧力を大気圧とし、後述する前記661を用いて前記13を前記141の水中に沈め津波が行き過ぎるのを待つ。
この場合でも前記60が健全でかつ前記61が健全であれば前記60の大気圧での利用となり効率は低下するが、前記61が373(K)を超えることはないであろう。
つぎに、図10−1を用いて前記661を例示する。
前記661は、シリンダー状で底はなく、下部は前記141に開放の圧力容器6611と、空気取り入れ口6612と、空気取り出し口6613と、前記6611にはいった水6614と、前記6611にはいった空気6615とで構成され、前記6613を全閉の状態で前記6612より気蓄器を用いて空気を前記6611に入れていくことによって前記13の自重を打ち消し、前記6611の天端の高さを前記14の水面の高さと同じ高さとすることと、津波など非常の際には前記6613を全開とし前記13を前記141に自重を用いて沈めることを特徴とする。
つぎに前記60の全体図を図10−2に示す。
前記16と前記161と前記67の振り分けは放射線汚染区域が図10−2のような範囲であると仮定した。もし、汚染がこの仮定を上回れば当然前記67の使用部分は拡がる。
また、前記16と前記67には配管勾配がとってあるが、これは、前記10〜50の装置の性能の阻害要因として、気相となった水が結露水として前記16と前記67に滞留し、粘性流となって性能低下をきたす恐れがあるからだ。前記16と前記67の内壁は撥水加工を施し、もし結露しても重力によって前記62や前記13に移動するようにすれば阻害要因をキャンセルできる。また、前記16と前記67の保温工事は非特許文献1の実験結果より必要ないと思われるが、もし、効果があれば施してもよいだろう。
つぎに、使用方法を図12 請求項4のフロー図を用いて説明する。
前記62に、前記51を用いて、前記516を容れ、前記622とする。
前記631を用いて前記622が所定量であるかどうかを判断する。
Yesであれば次に進み、Noであれば前記62に、前記51を用いて、前記516を容れ、前記622とするところまでもどる。
前記633を全閉とする。
前記636より前記637を用いて前記60内部の前記638を排出し、真空引きを行う。
前記60内部は減圧され、前記13には前記132が形成される。なお、他の前記131を使用してもよい。
前記60内部の圧力が所定値となったかどうか前記632あるいは前記635により判断する。
Yesであれば次に進み、Noであれば、前記636より前記637を用いて前記60内の前記638を排出し、真空引きを行うところまでもどる。
前記622の一部は減圧沸騰し、液相から気相となり、前記622の残りの液相の水から気化熱をうばい前記62を冷却する。
前記62に接した前記612は冷却され、前記611も冷却される。
前記62の気相となった前記622は前記13の方へ移動する。
移動した前記622の気相となった水は前記132に気化熱を与え、液相となる。
前記132の高さは前記60内部の圧力により一定である。
前記132に気化熱を与え液相となった前記622の一部の水と同じ容積の水が前記13の底部より前記141に排出される。
運転を継続するかどうか判断する。
Yesであれば次に進み、NoであればStartまでもどる。
前記633を全開とし、前記60内に前記634を取り込み、前記60内部の圧力を大気圧とし運転を終了する。ただし、前記60内部の圧力を大気圧としても効率は落ちるが運転は継続される。
つぎに、効果について述べる。
非特許文献2によれば、福島第一原発の発熱量は、事故発生後30日で2、3号機で1.5(TJ)、1号機で0.8(TJ)であるとされている。これを日当たりに換算すると、2、3号機で50(GJ/日)、1号機で26.7(GJ/日)となる。
そこで、先程の293(K)での比蒸発エンタルピ:γで換算すると、2、3号機で20.4(立法メートル/日)、1号機で10.9(立法メートル/日)この装置を用いて水を気化させればよいことになる。2年経過した現在での発熱量は当初に比較して小さくなっているのではないかと推測される。
以上は、請求項4の前記14を海水面としての実施例であった。
つぎに、請求項4の前記14を井水面とした実施例を図11を用いて述べる。
非特許文献3と非特許文献4と非特許文献5によれば、地中深度10(m)近辺には、年平均気温より1(K)〜2(K)高い温度をもつ地中恒温帯が存在する。また、その部分の地殻の熱伝導率は水よりもよいことがわかる。その事実を利用すれば、地上の水面に設置するよりも効率がよい。なぜなら、井戸の場合、地殻と近接するからである。
ただし、福島第一原発の例では、地中恒温帯も放射能により汚染されているとみるべきであろう。福島第一原発では、まず、前記請求項4の発明の海水面での実施後、汚染水が漏れ出している穴を特定し、それを塞ぎ、地中恒温帯の放射能汚染の度合いが低くなってから請求項4の発明の井水面での実施すべきであろう。放射能の半減期は非常に永いので小生はこの世に存在していないが、ここに遺しておく。
各部の構成について述べる。前記14は図11−1、図11−2のように、井戸68に設置されることを特徴とする。
なお、前記661は、図11−3に示すように前記654にフック6617を取り付けることと、前記13にフック6618を取り付けることと、前記6617と前記6618の間にチェーンブロック6619を取り付けることを特徴とする。
以下、本発明の請求項5の発明について述べる。
前記請求項5の発明の実施形態である70は、図13−1 請求項5のブロック図に示すように請求項1の発明において、前記12の数を自然数とすることと、前記13の数を自然数とすることと、複数の前記12をターミナル1(75)を通して前記13あるいはターミナル2(76)と接続することと、複数の前記13を前記76を通して前記12あるいは前記75と接続することを特徴とする。
なお、図13−1は請求項1を表したが、前記請求項2、前記請求項3、前記請求項4でも実施可能であることは自明である。
前記75、前記76の実施形態を図13−2、図13−3に例示する。
以下、請求項6の発明について説明する。
前記請求項1、前記請求項2、前記請求項3、前記請求項4、前記請求項5の装置の性能向上を考えた場合、前記132を撹拌する手段を用いれば性能が向上するのは自明である。前記132の熱せられた水は密度が下がり前記13の上部に滞留し、熱交換を妨げるからだ。
そこで、前記131を撹拌する手段80を図14−1、図14−2、図14−3を用いて例示する。
前記80は、前記13の外部天端に設けられた風杯型風車81と、動軸1(82)と、軸受け1(83)と、動輪1(84)と、フレーム1(851)と、前記84底面に取り付けられた磁石1(861)と、前記13の内部上部に設けられた動輪2(87)と、前記87上面に取り付けられた磁石2(862)と、動軸2(88)と、前記88に取り付けられた撹拌棒881と、軸受け2(89)と、フレーム2(852)と、前記132とで構成され、前記13の設置場所に風が吹くと前記81が回転し、その回転力は前記82を通して前記84と前記861を回転させることと、前記851と前記83により前記82は回転以外の運動を拘束されることと、前記861と前記862は異極となるように取り付けられているので磁力により前記861の回転力が前記862と前記87にも伝わることと、前記88を通して前記881も回転することと、前記881は前記132を撹拌することと、前記852と前記89により前記88は回転以外の運動を拘束されていることを特徴とする前記132を撹拌する手段を付加した前記13をもつ前記請求項1と、前記請求項2と、前記請求項3と、前記請求項4と、前記請求項5の装置である。
請求項7の発明の実施形態90は、前記132の熱伝導率を向上させるため、熱伝導率の良い材料91(カーボンナノチューブ等)を前記132に混入させることを特徴とする前記請求項1、前記請求項2、前記請求項3、前記請求項4、前記請求項5、前記請求項6の装置である。
以上、本発明の実施形態のうちいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらはあくまで例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
まず、この発明を福島第一原発で実施することを切に望む。
また、工場やオフィスビルで従来使用されているクーリングタワーを本発明に変えれば、効率的にかつ省エネルギーかつ低振動・低騒音で放熱ができる。
また、派生的に発明された請求項2の発明によれば、温泉水の熱と水を水耕する水面に供給できるなど農業にも利用できる。
11:熱交換対象
12:熱交換機1
121:熱交換機1に容れられた液相の水
13:熱交換機2
131:大気圧と装置内部の圧力の圧力差によってできる水柱をつくる手段
132:大気圧と装置内部の圧力の圧力差によってできる水柱
14:水面
141:水面をもつ液相の水
142:液相の水の放出
15:構造体:装置全体を保持する
16:真空配管
24:水面2
241:水面2をもつ液相の水2
242:液相の水の取り込み
34:水面3
341:水面3をもつ液相の水3
342:液相の水の放出、取り込み
H:熱交換機2の全高(m)
hw:水柱の水面からの高さ(m)
h1:水柱の天端から熱交換機2の最上部までの高さ(m)
h2:熱交換機2の下部が水面をもつ液相の水に挿入される高さ(m)
161:真空配管枝管
1311:排気用逆止弁
1312:真空ポンプ
1313:装置内部より排出される湿り空気
1314:開閉弁
1315:真空配管ジョイント
1316:フック
1317:熱交換機2下部ふた
1318:丁番
43:熱交換機3
432:熱交換機3につくられた大気圧と請求項2の装置内部の圧力との圧力差によりできる水柱
44:水面4
441:水面4をもつ液相の水4
45:請求項2の装置全体を保持する構造体
51:熱交換機1に水を供給する手段
511:浮き
512:伝達軸
513:弁
514:丁番
515:熱交換機1に水を供給する配管
516:熱交換機1に容れる液相の水
61:原子力施設の燃料棒冷却プール
611:燃料棒
612:冷却水
62:熱交換機1
621:放射線防護の手段
622:熱交換機1に容れる液相の水
67:放射線防護の手段を施した真空配管
63:操作部
631:熱交換機1に容れる所定量の液相の水の水位計測手段1
632:圧力計
633:開閉弁
634:請求項4の装置に容れる空気
635:熱交換機2の水柱の水位計測手段2
636:排気用逆止弁
637:真空ポンプ
638:請求項4の装置内部より排出される湿り空気
66:請求項4の装置全体を所定の位置に保持する構造体
661:熱交換機2の高さを調節する手段
6311:熱交換機1側面の上部開口
6312:熱交換機1側面の下部開口
6313:透明の管
6314:透明の管に侵入した液相の水
6321:透明な丸型フラスコ状の容器
6322:透明な丸型フラスコ状の容器に容れられた液相の水
6323:水温計
6324:ふた
6325:開閉弁1
6326:開閉弁2
6331:バタフライ型弁
6332:操作軸
6333:軸受け
6334:操作軸取っ手
6335:開口
6361:弁体
6362:弁軸
6363:コイルばね
6364:開口1
6365:弁軸受け
6366:開口2
6351:透明な容器
6352:開口
665:緩衝材
664:梁
661:熱交換機2の高さ調節手段
662:基礎
663:柱
666:フック
H:熱交換機2の全高(m)
hw:大気圧と装置内の圧力差による水柱の高さ(m)
hy1:上部の余裕高さ(m)
hy2:下部の余裕高さ(m)
Hwmax:地殻上の水面が最高高さとなる時の水面の地殻からの高さ(m)
Hwmin:地殻上の水面が最低高さとなる時の水面の地殻からの高さ(m)
H1:地殻上の水面が最高高さとなる時の梁下端の地殻からの高さ(m)
a1:余裕高さ(m)
H2:地殻上の水面が最低高さとなる時の梁天端の地殻からの高さ(m)
a2:余裕高さ(m)
6611:バラストタンク
6612:空気取り入れ口
6613:空気取り出し口
6614:バラストタンクの水がはいった部分
6615:バラストタンクの空気がはいった部分
68:井戸
6617:梁に取り付けたフック
6618:熱交換機2に取り付けたフック
6619:チェーンブロック
711:請求項5の熱交換対象
7211:熱交換機1−1
7212:熱交換機1−2
721n1:熱交換機1−n1 (n1は自然数)
75:ターミナル1
76:ターミナル2
7311:熱交換機2−1
7312:熱交換機2−2
731n2:熱交換機2−n2 (n2は自然数)
7411:水面14−1
7412:水面14−2
741n3:水面14−n3(n3は自然数)
81:風杯型風車
82:動軸1
83:軸受け1
84:動輪1
851:上部フレーム
852:下部フレーム
861:動輪1下部磁石
87:動輪2
862:動輪2上部磁石
88:動軸2
89:軸受け2
881:撹拌棒

Claims (1)

  1. 熱交換対象と、熱交換機1と、熱交換機2と、水面をもつ液相の水と、構造体と、真
    空配管と、前記熱交換機2はシリンダー状で底はなく前記水面をもつ液相の水に開放であ
    ることで構成され、さらに、前記熱交換機1の底には液相の水が容れられていることと、
    前記熱交換機2には水柱をつくる手段を用いて大気圧と装置内部の圧力の圧力差によりで
    きる水柱(以下、水柱と呼ぶ)がつくられていることと、前記熱交換機2の全高をH、前
    記水柱の前記水面からの高さをhw、前記水柱の最上部から前記熱交換機2の最上部まで
    の高さをhl、前記熱交換機2が前記水面をもつ液相の水に挿入される高さをh2とする
    と、H=hl+hw+h2(hl、h2は正の数、hwは0を含む正の数)となるように
    装置全体を保持する前記構造体であり、前記水面をもつ液相の水温は、前記熱交換対象よ
    り低く、前記熱交換機1の水は、前記熱交換対象より気化熱をうばい、減圧沸騰をし気相となり、前記真空配管を通して前記熱交換機2に移動し、前記熱交換機2に移動した前記熱交換機1の水は、前記水柱に気化熱をあたえ、液相となる
    ことを特徴とする熱交換装置。
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