JP6468777B2 - 改良型葉酸修飾シクロデキストリン誘導体 - Google Patents
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Description
m個のR1は、各々独立して、水素原子、水酸基、−NH−Y−R2基、−NHCONH−Y−R2基、−NHCO−Y−R2基、−NH−Y−NHCO−Y−NH−Y−R2基、−NH−Y−NHCO−Y−R2基、−NHCO−Y−NHCO−Y−NH−R2基、−NHCO−Y−NHCO−Y−NHCO−Y−R2基、−NHCONH−Y−NHCO−Y−NHCO−Y−R2基、−Z基、−NH−Y−R2−Z基、−NHCONH−Y−R2−Z基、−NHCO−Y−R2−Z基、−NH−Y−NHCO−Y−NH−Y−R2−Z基、−NH−Y−NHCO−Y−R2−Z基、−NHCO−Y−NHCO−Y−NH−R2−Z基、及び、−NHCO−Y−NHCO−Y−NHCO−Y−R2−Z基、−NHCONH−Y−NHCO−Y−NHCO−Y−R2−Z基、からなる群から選択される基を表し、
ここで、m個のR1のうち、少なくとも2個は、−Z基、−NH−Y−R2−Z基、−NHCONH−Y−R2−Z基、−NHCO−Y−R2−Z基、−NH−Y−NHCO−Y−NH−Y−R2−Z基、−NH−Y−NHCO−Y−R2−Z基、−NHCO−Y−NHCO−Y−NH−R2−Z基、及び、−NHCO−Y−NHCO−Y−NHCO−Y−R2−Z基からなる群から選択される基であり、
m個のX1、m個のX2、及びm個のX3は、各々独立して、水素原子、水酸基、−R2、−NH−Y−R2基、−NHCONH−Y−R2基、−NHCO−Y−R2基、−NH−Y−NHCO−Y−NH−Y−R2基、−NH−Y−CONH−Y−R2基、及び、−NH−Y−NHCO−Y−R2基からなる群から選択される基を表し、
ここで、Yは、各々独立して、アルキレン基、フェニレン基、及び、−O−基から選択される基を表し、
ここで、R2は、各々独立して、ポリエチレングリコール基又はヒドロキシプロピル基を表し、
ここで、Z基は下記式(II)で表される基を示す
葉酸修飾シクロデキストリン2位(X3)又は3位(X1又はX2)への親水基(ポリエチレングリコール基又はヒドロキシプロピル基、以下同様)の導入は、M.Fukudomeら, Tetrahedron Lett., 47, 6599−6602(2006)記載の方法に従って、葉酸修飾シクロデキストリンの2級位を修飾することにより行うことができる。
葉酸修飾シクロデキストリン6位(R1)への親水基の導入は、葉酸修飾シクロデキストリン合成の途中プロセスにおける中間体で、パーアミノカプロイル−β−シクロデキストリン(以下、「ND100」と略す)を葉酸で修飾する前に、親水基−COOHと反応させて、アミノ基の一部(シクロデキストリン1分子中、1〜2個)に親水基を導入し、次いで残りのR1に葉酸を導入することにより合成することもできる。反応性の親水基−COOH化合物は、多数市販(例えば、NOF Corporation, Tokyo)されている。
PND1−1は、ND1 → ND1−COOH → ND1−CONH−PEGの経路で合成した。
具体的には、国際特許公開WO2009/041666記載の方法に従って合成したND1 100.5mgを4mlのDMSOに溶解し、これに1−(p−トルエンスルホニル)イミダゾール4.2mgと、炭酸セシウム4mgをDMSO 2mlに溶解した溶液を加えて、室温で40時間反応させた。次に、この反応混合物に6−アミノ−n−カプロン酸(アミノCap)3.0mgと1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)58.8mgを加え、24時間反応させた。この反応溶液を分取HPLC装置にSEC型カラム(JAIGEL GS−310 φ21.5mm×500mm)を取り付け、溶離液として水を流速10.0ml/minにて流し、UV検出230nmにて溶離した。分取HPLCクロマトグラムにて、最初に流出する保持時間6.05minの単独のシャープなピークの成分(面積比35%)を分取し、凍結乾燥して40.0mgを得た。
PND1−3は、ND1 → [ND1−epoxy] → ND1−PEGの経路で合成した。具体的には、国際特許公開WO2009/041666記載の方法に従って合成したND1 21.4mgを1mlのDMSOに溶解し、1−(p−トルエンスルホニル)イミダゾール1.4mgと、炭酸セシウム0.9mgを加え、室温で19時間反応させた。次にこの反応混合物に1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)15mg及びPEGアミン(NOF社、MW2000)80mgを加え室温、24時間反応させた。SECカラムJAIGEL GS−310 φ21.5mm×500mmを2本用い、溶離液水により検出波長230nmで13.2min(49%)のピークを分取し、凍結乾燥することによりPND1−3を得た。収量は4.6mgであった。この物質のMALDI−TOF MS(Bruker Daltonics fexAnalysis)による測定は、m/z 5000を中心に4000〜6000に幅広いピークで、PEG基導入体と思われるシャープな山なりの分布を示すメインピーク群が見られた。PND1−3の水溶性は10mg/mlであり、ND1の10倍以上の水溶性を示した。
KB細胞(5×104細胞/ウェル)を、葉酸を含有しない培地(RPM11640SigmaAldrich)で37℃で24時間培養した。細胞をPBSで1回洗浄後、ドキソルビシン(DOX)10μM、ドキソルビシン/per−Fol−cap2−β−シクロデキストリン(ND1)(モル比1:1)10μM、ドキソルビシン/PEG−per−Fol−cap2−β−シクロデキストリン(PND1−1)(モル比1:1)10μM、per−Fol−cap2−β−シクロデキストリン(ND1)10μM、及び、PEG−per−Fol−cap2−β−シクロデキストリン(PND1−1)10μMを含有する培地150μL中、37℃で、24時間培養した。n=8〜11とした。PBSで1回洗浄後、100μLの新しいHBSS及び10μLのWST−1試薬を各ウェルに添加し、37℃で30分間培養した。プレートリーダーにて測定(S:450nm、R:620nm)し、細胞増殖試薬WST−1を用いると代謝活性のある細胞のみが蛍光を示すことにより計算した結果を細胞生存率(%)とした。
ビンブラスチンの抗腫瘍活性に及ぼすPEG−per−Fol−cap−β−シクロデキストリン(PND1−1及びPND1−3)の影響を調べた。KB細胞を5×104細胞を96 穴プレートに調製した。37℃、24時間インキュベーションし、PBS(150μLで1回洗浄した。次に各種サンプルを150μL添加した。37℃で24時間インキュベーションした。PBS(150μL)で洗浄。WST−1(10μL)を添加、HBSS(100μL)を添加。プレートリーダーにて測定(S:450nm,R:620nm)サンプルはコントロールとして葉酸を含まないFA(−)RPMI培地、VLB単独(10μM)、VLB/PND1−1(1:1)、VBL/PND1−1(1:2)、PND1−1(10μM)、PND1−1(20μM)を用いた。
PND1−1のKB(FR+)及びCHO(FR−)細胞内取り込み評価を行った。KB細胞,あるいはCHO細胞を4×105細胞/35mm dishに調製した。インキュベーション(37℃,24h)の後、培地(1mL)で洗浄×1回、各種サンプル(1mL)添加した。その後、インキュベーション(37℃,1h)した後、PBS(1mL)で洗浄×1回、PBS(1mL)で細胞を溶解してFACS処理(FL1)した。フローサイトメトリーにより、37℃で1時間インキュベーションの後、細胞のFITCの蛍光強度を求めた。各種サンプルとして、コントロール:FA(−)培地、FITCラベル化PND1−1(10μM)、FITCラベル化PND1−3(10μM)とした。
(1)細胞内取り込みに及ぼす葉酸の影響
KB細胞及びCHO細胞を4×105細胞/35mmdishに調製し、インキュベーション(37℃,23h)の後、培地(1mL)で洗浄×1回、葉酸(4mM:1mL)を添加してプレインキュベーション(37℃,1h、葉酸添加群のみ)した。次に各種サンプル(1mL)添加し、インキュベーション(37℃,1h)し、PBS(1mL)で洗浄×1回、PBS(1mL)で細胞を溶解、FACS処理(FL1)した。サンプルは、コントロール:FA(−)培地、FITCラベル化PND1−1(10mM)、FITCラベル化PND1−1(10mM)+葉酸(4mM)、FITCラベル化PND1−3(10mM)、及びRITCラベル化ND1−3(10mM)+葉酸(4mM)とした。フローサイトメータにより、37℃、1時間のインキュベーションの後に細胞のFICTの蛍光強度を測定した。PND1−1の濃度は10mMであり、葉酸の濃度は4mMである。
KB細胞及びCHO細胞を4×105細胞/35mmdishに調製し、インキュベーション(37℃,23h)の後、培地(1mL)で洗浄×1回、葉酸(4mM:1mL)を添加してプレインキュベーション(37℃,1h、葉酸添加群のみ)した。次に各種サンプル(1mL)添加し、インキュベーション(37℃,1h)し、PBS(1mL)で洗浄×1回、PBS(1mL)で細胞を溶解、FACS処理(FL1)した。サンプルは、コントロール:FA(−)培地、FITCラベル化PND1−1(10mM)、FITCラベル化PND1−1(10mM)+葉酸(4mM)、FITCラベル化PND1−3(10mM)、及びRITCラベル化ND1−3(10mM)+葉酸(4mM)でとした。フローサイトメータにより、37℃、1時間のインキュベーションの後に細胞のFICTの蛍光強度を測定した。PND1−1の濃度は10mMであり、葉酸の濃度は4mMである。
(1)ドキソルビシンの抗腫瘍効果に及ぼすPND1−1及びPND1−3の影響(invivo)
BALB/cマウス(♂,4週齢)の左後肢に、Colon−26細胞(2×105細胞/100mL)を接種した。腫瘍直径が8mmになったのを確認後、ドキソルビシン/PND1−1,ドキソルビシン/PND1−3(1:1,100μL)を静脈内投与した。経時的に腫瘍体積及び体重を約30日間測定した。
担がんマウス(BALB/c雄性,Colon−26細胞)に以下のサンプル(100μL)を静脈内投与した。5%Mannitol(コントロール),ドキソルビシン単独(5mg/kg),ドキソルビシン/PND1−1=1:1複合体,ドキソルビシン/PND1−3=1:1複合体。nは3〜7とした。
PND1−4は、ND1→ND1−NH2→ND1−NHCO−PEGの経路にて合成した。具体的には、国際特許公開WO2009/041666記載の方法に従って合成したND1100.5mgを4mlのDMSOに溶解し、1−(p−トルエンスルホニル)イミダゾール4.2mgと、炭酸セシウム2mgを加えて、室温で40時間反応させた。次にこの反応混合物にヘキサメチレンジアミン3.0mgと1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)58.8mgを加え、24時間反応した。この反応溶液をSECカラムJAIGELGS−310φ21.5mm×500mmに水を溶離液として流速10.0ml/min、検出230nmにて分取した。HPLCクロマトグラムにて、最初に流出する単独のシャープなピークの成分(面積比35%)を分取し、凍結乾燥しND1のヘキサメチレン誘導体38.0mgを得た。
PND1−2は、ND100(Cap2)+PEG−OSu→ND100−NHCO−PEG→ND1−PEG(1級位)の経路で合成した。具体的には、国際特許公開WO2009/041666記載の方法に従って合成したND1の前駆体6−ヘプタキス(5−アミノカプリルアミドカプリルアミド)−β−シクロデキストリン10mgにNMM2.6mg、PEGOSu7.4mgを室温一夜反応させた後、葉酸51.9mgとDMT−MM33.3mgを室温で45時間反応させた。生成物はそのまま、HPLC精製した。先頭のピークを分取し、凍結乾燥して20.0mgのPND1−2を得た。
PND1−7は、ND100→ND100−NHCO−PEG(STEP1)、及び、ND100−NHCO−PEG→PND1−7(STEP2)の経路により合成した。
カラム:SEC型(体積排除カラム)
JAIGEL GS−310−A(商品名、日本分析工業製)
φ7mm×500mm
移動相:1/15M炭酸アンモニウム水溶液(pH8.2)/メタノール=100/5
流速 :1.0ml/min
検出 :UV258nm
カラム:SEC型(体積排除カラム)
JAIGEL GS−310(商品名、日本分析工業)
φ21.5mm×500mmを2本
移動相:1/15M炭酸アンモニウム水溶液(pH8.2)/メタノール=100/5
流速 :5.0ml/min
検出 :UV258nm
国際特許公開WO2009/041666記載の方法に従って合成した6−ヘプタキス(5−アミノカプリルアミドカプリルアミド)−β−シクロデキストリン(ND100)20.3mgを5mlのメタノールに溶解し、PEG−COOH(NOF社)17mgとDMT−MM10.0mg及びN−メチルモルホリンを100μlを加えて35℃で23時間加温した。引き続き葉酸167mg、DMT−MM202.5mg、及びメタノール3mlを加えて、35℃で94時間反応させた。
(1)DOXの抗腫瘍活性に及ぼすND201誘導体の影響(Colon26)
Colon−26細胞を5×104細胞/wellで96穴プレートに10%(v/v)FBS含むRPMI1640(Fol−free)培地を用いて播種した。インキュベーション(24h,37℃)した後PBS150mLを用いて洗浄した。次に各種サンプルを含有した無血清RPMI1640(Fol−free)培地150μL添加した。サンプルは、無血清RPMI1640(Fol−free)培地(Control)、ドキソルビシン単独(10mM)(DOX alone)、DOX/PND1−7(モル比1:1)(10mM)、DOX/8HP−ND201(モル比1:1)(10mM)とした。次にインキュベーション(24h,37℃)し、PBS150mLを用いて洗浄した。HBSS100mL及びWST−1溶液10mL添加した後、インキュベーション(30min,37℃)した。マイクロプレートリーダーにより吸光度測定(S:450nm,R:620nm)
KB細胞を5×104細胞/wellで96穴プレートに10%(v/v)FBS含有RPMI1640(Fol−free)培地を用いて播種した。培養(24時間,37℃)後、PBS150μLを用いて洗浄した。サンプル含有無血清RPMI1640(Fol−free)培地150μL添加した。サンプルは、無血清RPMI1640(Fol−free)培地(Control)、ドキソルビシン単独(10mM)(DOXalone、DOX/PND1−7(モル比1:1)(10mM)、DOX/8HP−ND201(モル比1:1)(10mM)とした。培養(24h,37℃)後、PBS150mLを用いて洗浄して、HBSS100mL及びWST−1溶液10μLを添加し、インキュベーション(30min,37℃)した後、マイクロプレートリーダーにより、吸光度測定(S:450nm,R:620nm)した。
PND1−8は、ND100→ND100−NHCONH−PEG→PND1−8の経路により合成した。具体的には、窒素気流中でPEG−COOH(NOF社SUNBRIGHT ME−020AC)50.6mgを5mlのDMSO溶液にして、DPPAを50μl及びDABCOを15.2mg加え、油浴で125℃にて2時間加熱した。室温に冷却後、国際特許公開WO2009/041666記載の方法に従って合成したND1の前駆体6−ヘプタキス(5−アミノカプリルアミドカプリルアミド)−β−シクロデキストリン(ND100)77.6mgを3mlのDMSOに溶解して加えた。さらにDABCO30mgを加えて、室温で45時間反応させた。次にこの反応混合物に葉酸233mgと等モルのDMT−MM及び1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)58.8mgを加え、45時間反応した。
0.37MのNaOH水溶液5.0mlにND200(Per(HCl・aminoCap)−β−CD)300mgを室温で溶解したのち氷浴にて冷却しながら67.5μlの酸化プロピレンを20分かけてゆっくりと滴下した。そののち室温に戻して20時間撹拌した。反応の終了はTLCで確認し原料スポットの消失を確認した。0.5M−HClで中和して反応を終了した。塩を取り除くために透析した。透析液は一度交換した。凍結乾燥後して、HP化ND200を収量100.3mgで得た。
ND201あるいはND201−6HPは 4.0mgをメイロン静脈注射液(pH 7.9)1.5mlに溶解し,室温にて超音波で30分処理し、660nmの透過率を測定した。ここに溶媒を順次追加して、超音波処理、透過率測定を繰り返した。最大溶解濃度はND201が9mlの溶媒下で透過率28%であるのに対しND201−6HPは 透過率57.9%と観測された。透過率を吸光度に換算しその比較から溶解濃度の比率が求められた。
KB細胞内におけるドキソルビシン、ドキソルビシン/ND201複合体、及びドキソルビシン/ND201−6HP複合体それぞれにおけるドキソルビシンの分布量を比較した。KB細胞(5×104細胞/well)は葉酸非含有培地にて37℃で24時間培養した。細胞は葉酸非含有培地で一度洗浄した後に、ドキソルビシン、ドキソルビシン/ND201、及びドキソルビシン/ND201−6HPをそれぞれ含む培地1mlで37℃、24時間培養した。葉酸非含有で洗浄後、蛍光マイクロスコープで走査した。ドキソルビシン、ND201及びND201−6HPの濃度は10μMである。
KB細胞に対してTRITCラベル化ND201とTRITCラベル化ND201−6HPの葉酸の細胞への取り込み効果を調べた。フローサイトメータにより37℃、1時間の培養後にTRITCの蛍光強度を測定した。ND201とND201−6HPの濃度は10μMである。ND201及びND201−HP系での葉酸の濃度は10μMである。
KB細胞において24時間処理でのドキソルビシン、ドキソルビシン/ND201複合体、ドキソルビシン/ND201−6HP複合体の抗腫瘍活性を示す。ドキソルビシン、ND201、及びND201−6HPの濃度は10μMである。
BALB/c雄性マウス(4週齢,20g)の左後肢に、1日前から10%(v/v)FBS含有RPMI 1640(Fol−free)培地で培養したColon−26細胞懸濁液を2×105細胞/100μL播種した。約10日後、マウスの腫瘍直径が8mmに達したマウスをin vivo実験に使用した。100μLのマンニトール溶液(control)、ドキソルビシン溶液(DOX5mg/kg)、DOX/ND201,DOX/ND201−6HP複合体溶液(DOX/ND201−HP)を担がんマウスの尾静脈内に投与した。ドキソルビシンはいずれも5mg/kg相当量となるように用いた。投与後、31日間、腫瘍体積、体重を経時的に追跡した。生存率をモニタリングした。
Claims (1)
- 下記一般式(I)で表されるシクロデキストリン化合物
m個のR1は、各々独立して、水素原子、水酸基、−NH−Y−R2基、−NHCONH−Y−R2基、−NHCO−Y−R2基、−NH−Y−NHCO−Y−NH−Y−R2基、−NH−Y−NHCO−Y−R2基、−NHCO−Y−NHCO−Y−NH−R2基、−NHCO−Y−NHCO−Y−NHCO−Y−R2基、−NHCONH−Y−NHCO−Y−NHCO−Y−R2基、−Z基、−NH−Y−R2−Z基、−NHCONH−Y−R2−Z基、−NHCO−Y−R2−Z基、−NH−Y−NHCO−Y−NH−Y−R2−Z基、−NH−Y−NHCO−Y−R2−Z基、−NHCO−Y−NHCO−Y−NH−R2−Z基、及び、−NHCO−Y−NHCO−Y−NHCO−Y−R2−Z基、−NHCONH−Y−NHCO−Y−NHCO−Y−R2−Z基、からなる群から選択される基を表し、
ここで、m個のR1のうち、少なくとも2個は、−Z基、−NH−Y−R2−Z基、−NHCONH−Y−R2−Z基、−NHCO−Y−R2−Z基、−NH−Y−NHCO−Y−NH−Y−R2−Z基、−NH−Y−NHCO−Y−R2−Z基、−NHCO−Y−NHCO−Y−NH−R2−Z基、及び、−NHCO−Y−NHCO−Y−NHCO−Y−R2−Z基からなる群から選択される基であり、
m個のX1、m個のX2、及びm個のX3は、各々独立して、水素原子、水酸基、−R2、−NH−Y−R2基、−NHCONH−Y−R2基、−NHCO−Y−R2基、−NH−Y−NHCO−Y−NH−Y−R2基、−NH−Y−CONH−Y−R2基、及び、−NH−Y−NHCO−Y−R2基からなる群から選択される基を表し、
かつ、m個のR 1 のうち、少なくとも1個はR 2 を含む基であり、
ここで、Yは、各々独立して、アルキレン基、フェニレン基、及び、−O−基から選択される基を表し、
ここで、R2は、各々独立して、二価の場合には、−(CH 2 −CH 2 −O) p −基、又は、−(CH 2 −CH(CH 3 )−O) t −基を表し、一価の場合には、−(CH 2 −CH 2 −O) p −H基、−(CH 2 −CH 2 −O) p −C1〜6アルキル基、又は、−(CH 2 −CH(CH 3 )−O) t −H基(ここで、pは20〜80、tは1〜20である)を表し
ここで、Z基は下記式(II)で表される基を示す
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