JP6468675B2 - 包装用箱及びそのブランクシート - Google Patents

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本発明は、包装した商品を保護するための緩衝機能を一体的に備える包装用箱及びそのブランクシートに関する。
例えば、液状の医薬品等が入れられたアンプルなどの破損し易い内容物を収容する包装用箱の分野では、内容器を衝撃から保護し当該内容器の破損及び内容物の流出を回避する緩衝機能を有することが好ましい。殊に、複数の内容器を収容する場合にあっては、各内容器を個々に保持し且つ内容器相互の干渉を防止する仕切を設ける必要性が生じる場合もある。
これまでも、包装用箱の内部に緩衝スペースを形成する支持材を収容する手法(例えば下記特許文献1参照)や、包装用箱自体にその内部に緩衝スペースを形成する要素を一体的に設け、更に、内容器を保持する支持材を装填する手法(例えば下記特許文献2又は特許文献3参照)が種々紹介されている。
なかには、包装用箱を一連のブランクシートから組み上げる構成を採用し、当該ブランクシートのレイアウト及び折曲げ方を工夫することによって、包装用箱自体に支持構造及び緩衝スペースを一体的に設ける手法(例えば下記特許文献4又は特許文献5参照)が存在し、更に、その緩衝スペースを形成するスペーサに弾性を与えた例(例えば下記特許文献6参照)も紹介されている。
実用新案公報第3175023号公報 特開2012−91796号公報 特許第5163951号公報 特許第5484754号公報 特許第4991919号公報 特許第5377181号公報
しかしながら、前記特許文献1乃至特許文献3に記載の技術は、複数の部材を形作るブランクシート各々について、裁断工程及び組立工程が必要となる他、包装用箱の内部に支持材などを装填する作業を伴い、包装用箱の製造から内容器の装填に至るまでの工程が複雑化すると言う問題がある。
一方、前記特許文献4乃至特許文献6に記載の技術は、複数の部材を組み立てる必要はないものの、当該一個の部材に対する組立作業自体が複雑であるために、包装用箱の製造から内容器の装填に至るまでの工程に、人手による作業を介在させざるを得ないという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて為されたものであって、一連のブランクシートから組み上げられる包装用箱であって、緩衝機能、また時には仕切機能を一体的に備え、機械的に且つ自動的に包装用箱として組み立てるに適した構造を持つ包装用箱及びそのブランクシートの提供を目的とする。
上記課題を解決すべく為された本発明による包装用箱は、一連のブランクシートから直方体状に組み立てられ、四側面からなる筒部に囲まれた直方体状の包装空間を備え且つ前記筒部の開口部側に緩衝空間を備える包装用容器であって、前記緩衝空間を有する開口部は、前記四側面を構成する側板の端縁から延出する閉じ板を備え、各閉じ板は、各々が連続する側板の端縁からそれぞれの内側に折り返される起立部と、各起立部の先端から内側に屈曲する閉鎖部を備え、前記筒部に、前記閉鎖部による前記包装空間と緩衝空間との仕切位置を規制する支持部を備えることを特徴とする包装用箱。
前記支持部は、前記側板における前記閉じ板が連続する端縁とは反対側の端縁からその内側に折り返されて前記閉鎖部による前記包装空間と緩衝空間との仕切位置を規制する構成を採ってもよく、更に、当該支持部は、前記内容器を保持できる間隔で前記包装空間を仕切るように展開させる切込を有する構成を採ることもできる。
上記課題を解決すべく為された本発明による包装用箱のブランクシートは、四側面からなる筒部に囲まれた直方体状の包装空間を備え且つ前記筒部の開口部側に緩衝空間を備える包装用箱に組み立てられる一連のブランクシートであって、前記緩衝空間を有する開口部は、前記四側面を構成する側板の端縁から延出する閉じ板を備え、各閉じ板は、各々が連続する側板の下端からそれぞれの内側に折り返される起立部と、各起立部の先端から内側に屈曲する閉鎖部を備え、前記筒部に、前記閉鎖部による前記包装空間と緩衝空間との仕切位置を規制する支持部を備えることを特徴とする。
前記支持部は、前記側板における前記閉じ板が連続する端縁とは反対側の端縁から延出する構成を採ってもよく、更に、当該支持部は、前記内容器を保持できる間隔で前記包装空間を仕切るように展開させる切込を有する
本発明による包装用箱及びそのブランクシートによれば、一連のブランクシートから組み立てることから、複数の部材を形作るブランクシートの各々について、裁断工程及び組立工程が必要となることもなく、包装用箱の内部に支持材などを装填する作業を要することもなく、包装用箱の製造から内容器の装填に至るまでの工程が簡素となる。
また、複数の部材を組み立てる必要はなく、組立作業も簡素であり且つ包装用箱を形作る各板のレイアウト及び組み立て時における各構成面の折曲げ方向に工夫がなされているために、包装用箱の製造から内容器の装填に至るまでの工程に人手による作業を介在させることなく、緩衝機能や仕切(保持)機能を一体的に備え、自動的に組み立て得る構造を実現することができる。
本発明による包装用箱の底封工程の一例を示す斜視図である。 本発明による包装用箱の底封工程の一例を示す工程図である。 本発明による包装用箱の縦折り工程の一例を示す工程図である。 本発明による包装用箱の横折り工程及び展開工程の一例を示す工程図である。 本発明による包装用箱の展開工程後の形態の一例を示す(A):平面図,(B):右側面図,(C):正面図,(D):左側面図及び(E):底面図である。 本発明による包装用箱の一例を示す(A):平面図,(B):(A)のA−A矢視断面図,(C):(G)のC−C矢視断面図,(D):(A)のB−B矢視断面図,(E):(G)のD−D矢視断面図,(F):右側面図,(G):正面図,(H):左側面図,(I):背面図,(J):底面図である。 本発明による包装用箱のブランクシートの一例を示す(A):右側面図、(B):底面図、(C):背面図、(D):平面図及び(E):左側面図である。
以下、本発明による包装用箱の実施の形態を、そのブランクシートの実施の形態と共に詳細に説明する。
図6に示す例は、一連のブランクシート一枚から直方体状に組み立てられ、四側面からなる筒部に囲まれた直方体状の包装空間S1を備え且つ前記筒部の開口部側に緩衝空間S2を備える包装用容器であって、前記緩衝空間S2を有する開口部は、前記四側面を構成する側板9,1,2,3の端縁から延出する閉じ板(この例では以下「底板」と記す)5,6,7,8を備え、前記筒部は、前記底板(後記閉鎖部)による前記包装空間S1と前記緩衝空間S2との仕切位置を規制する支持部Pを備える。
<ブランクシート>
図7に示す例は、前記包装空間の側方を囲う側板9,1,2,3,4並びに天板10,11,12、前記底板5,6,7,8、折返し板(支持部P)13,14及び封止板15が一連に打ち抜かれたブランクシートから組み立てられる。
連続する四つの前記側板1,2,3,4は、前記包装空間S1の四側方を囲う形で方形の筒部を形作り、その一側面(この例では「後側板4」)の表面に当該後側板4と略同形状の他の側板(背板9)を貼着することで当該筒部の保形が為される。
この例は、前記背板9の上縁から延出し当該背板9に連続して前記筒部の上開口部を封じる前記天板10と、当該天板10に連続して前記後側板4に対向する側板(以下「前側板2」と記す)の表面に貼着される封止板15を備える。
この例は、前記背板9と前記天板10との間及び前記天板10と封止板15との境目に直線状の折罫線を備える。
前記前側板2は、前記封止板15が重なる領域に切込αを備え、当該切込αを再封時に差込片15aを収容するための差し入れ口とする。
前記封止板15は、前記前側板2の切込αに差し入れられる差込片15aの外形を刻んだ間欠切込βを備え、当該間欠切込βと前記天板10の先端縁とで囲まれた前記差込片15aとなる領域を非貼着部とし、当該差込片15aとなる領域の左右側方の領域を貼着部15bとし、前記非貼着部を、前記間欠切込βを破断しつつ前記貼着部15bからジッパーの様に引き剥がすことによって、前記非貼着部を差込片15aとして分離する。
前記底板5,6,7,8は、各々が連続する前記側板9,1,2,3の下端からそれぞれの内側に折り返される起立部5a,6a,7a,8aと、当該起立部5a,6a,7a,8aの先端から水平方向の内側へ屈曲する閉鎖部5b,6b,7b,8bを連続して備える。
各閉鎖部5b,6b,7b,8bは、各々が連続する前記側板9,1,2,3の下端から略同距離折り返された位置において、各々が連続する前記側板(前記背板を含む)9(4),1,2,3から離隔する方向へ内容器の下支持板となるように屈曲する。
尚、この例にあっては、前記前底板7、左右底板6,8及び後底板5が三層構造となって重合する。
この例は、各々が連続する前記側板9,1,2,3と前記起立部5a,6a,7a,8aとの間及び前記起立部5a,6a,7a,8aと前記閉鎖部5b,6b,7b,8bとの境目に直線状の折罫線を備え、各々が連続する前記側板9,1,2と前記起立部5a,6a,7aとの間及び前記起立部5a,6a,7a,8aと前記閉鎖部5b,6b,7b,8bとの境目に直線状の脆弱線(比較的浅い切込や間欠切込を設けるなどの脆弱処理が施された線)を備える。
前記閉鎖部5b,6b,7b,8bは、前記支持部Pの直下において、前記下支持板として相互に重合することによって、前記筒部の下開口部を封じる。この例の最も外側に重ねられる閉鎖部5bは、前記筒部の下開口部の略全域を覆う形状とする。
前記支持部Pとなる前記折返し板13,14は、前記前側板2と前記後側板4の上縁に続いて延設され、当該折返し板13,14を、前記内容器を保持できる間隔で前記包装空間S1を仕切るように展開させる切込が形成されている。
例えば、この例の前記折返し片13,14は、各々が折り返された際に、それぞれ前記前側板2又は前記後側板4の裏面に定着される固定部13a,14aをその上下の縁部に備えると共に、それぞれ前記前側板2又は前記後側板4の裏面に定着されない伝動部13b,14bをその中間部に備え、上下固定部13a,14aと前記伝動部13b,14bに挟まれた領域に、縦仕切片B及び横仕切片Aを当該折返し片13,14から分離しない様に切り出す複数の枝切込γを備える。
各枝切込γは、各折返し片13,14の中央から上下対照に傾斜し、それぞれが等間隔で水平に配置されることで全体として倒伏した樹木状を呈する。
上下一対の枝切込γ,γは、ハの字状に相互に離隔して配置され、上枝切込群と下枝切込群の間には、水平方向に連なる幹部(伝動部13b,14b)が構成される。
この例の各枝切込γは、一段のみのスロープ(以下「一段スロープ」と記す)又は前記一段スロープが階段状に連続した二段のスロープ(以下「二段スロープ」と記す)を採用し、相等しい複数(この例では3つ)の二段スロープを、末尾に配置した下段スロープのみの一段スロープと先頭に配置した上段スロープのみの一段スロープ(ブランクシートの切取線を含む場合もある)の間に等間隔で挟むことによって、前記樹木状が形作られる。尚、各枝切込γの形状は、一連性を保ちつつ展開された際に仕切を浮き出させることができる限り、適宜変更してもよい。
この例では、前記固定部13a,14aは、水平方向に隣接するハの字状切込γ,γに挟まれた各領域の上部及び下部をそれぞれ上下から支持する構造を採る。
一方、前記伝動部13b,14bは、隣接関係にある前記ハの字状切込γ,γに挟まれた前記幹部の領域であって各ハの字状切込γ,γの前記中間領域が左右に連続する領域であり、前記折返し片13,14の中間部を平板状に連結する構成を採る。
この例の折返し板13,14は、前記伝動部13b,14bの一端に、前記前側板2及び後側板4に対してそれぞれ同方向に隣接する左右側板(以下「隣接側板」と記す)1,3の内面の略全幅に亘る伝動片13c,14cを連続して備えると共に、その他端部の最寄のハの字状切込γ,γの端(この例では最も幅が広い端)に至る領域に、他方の前記隣接側板に定着する引き糊代δを備える。
この例の前記伝動片13c,14cは、各折返し片13,14が備える樹木状切込の先端部から前記幹部に連続して延出する形で設けられ、重合する前後側板2,4各々連続する左右側板1,3に定着する。
また、この例では、前記引き糊代δと前記伝動部13b,14bとの境界に上下に伸びる直線的な折罫線及び脆弱線を備える。
前記伝動片13c,14cは、その先端部に、その隣接側板1,3に貼着する押し糊代εを備え、その基部に前記伝動部13b,14bの動き量及び横仕切の間隔に等しい長さの加圧部13d,14dを備え、前記押し糊代εと前記加圧部13d,14dとの境界に上下に伸びる直線的な折罫線を備える。
尚、前記伝動片13c,14cとそれが連続する前記伝動部13b,14bとの境界には折罫線を設けず、これらがクランクの様に一枚の平板としての状態が損なわれないようにする。
ここで示す前記折返し板13,14の例では、複数のハの字状切込γ,γは、隣接する三つのハの字状切込γ,γが一単位となって相互の位置関係が定められている。即ち、三つ一単位のハの字状切込γ,γのうちで、真ん中に存在するハの字状切込γ,γの幅方向中央(以下「中間点」と記す)が、その内側に存在するハの字状切込γ,γの先端(この例では最も幅が広い端)となり、且つ最も外側に存在するハの字状切込γ,γの末端(この例では最も幅が広い端)となる様に配置されている。
そして、中央に切り込まれたハの字状切込γ,γの中間点と、最も内側のハの字状切込γ,γの先端と、最も外側のハの字状切込γ,γの末端を、上下に横切る様に直線的に結んだ折罫線及び脆弱線が配置されている。
尚、内容器の仕様及び収容する個数や配置に応じて切込幾つを一単位とするかは適宜変更してよい。
この様な構成により、当該折罫線から末広がりとなる領域は、前記固定部13a,14aに対して起立して横仕切片Aとなり、同折罫線から先細りとなる領域は、前記固定部13a,14aとの平行を維持しつつ離脱し縦仕切片Bとなる。
そして、前記横仕切片Aの長さを当該包装用箱の厚みの半分未満とすることによって、前後両縦仕切片B,Bの間に一定幅の間隙が確保される。
当該ブランクシートが組み上がった際に、当該折返し板13,14の内側に切り込まれた複数(この例では4つ)の仕切片A,Bが、隣接する部分から、前記押し糊代εに続いて適宜設けられた連結片(前記加圧部)13d,14dに押し出され又は引き出されるなどして離脱し、当該離脱部と非離脱部との間で、その境界に備える折罫線を介した折れ曲がりが生じることで、前記仕切片A,Bが格子状に交差した仕切を前記包装空間S1に形作る。
尚、前記連結片13d,14dの長さは、前記折罫線の間隔とともに仕切間に形成される空間の広さを決定するものであって、前記内容器の太さに応じた長さに設定する。
以上の如く、上記例のブランクシートは、背板9、左側板1、前側板2、右側板3及び後側板4を直線的に連結してなる。
加えて、前記背板9には、上に向かって天板10及び封止板15が連続すると共に、下には後底板5が連続し、前記左側板1は、その上下にそれぞれ左フラップ(前記天板11)及び左底板6が連続し、前記前側板2は、その上下にそれぞれ前折返し板13及び前底板7が連続し、前記右側板3は、その上下にそれぞれ右フラップ(前記天板12)及び右底板8が連続し、前記後側板4は、上に向かって後折返し板14が連続する。
前記後折返し板14は、前記樹木状切込の先端を前記右側板3側に向けて配置すると共に、その伝動片14cは前記右側板3の上位に配置し、前記前折返し板13は、前記樹木状切込の先端を前記左側板1側に向けて配置すると共に、その伝動片13cは前記左側板1の上位に配置する。
<組み立て>
この例のブランクシートは、側板9,1,2,3の並びを左右とし、前記封止板15、前記天板10、前記背板9及び前記後底板5の並びを上下として、縦折り工程と、横折り工程と、展開工程と、底封工程と、天封工程を経てその全組立工程を完了する。
この例の前記縦折り工程は、前記前折返し片13を前記前側板2に折重ね、前記後折返し片14を前記後側板4に折重ね、前記前折返し片13の前記固定部13a,13aを前記前側板2に貼着し、当該前折返し片13の前記押し糊代εを前記左側板1に貼着し、前記後折返し片14の前記固定部14a,14aを前記後側板4に貼着し、当該後折返し片14の前記押し糊代εを前記右側板3に貼着する工程を含む。
この例の前記横折り工程は、前記縦折り工程を経たブランクシートについて、前記前側板2と前記右側板3との境界の折罫線で両折返し片13,14を内側にして折重ね、前記背板9を前記後側板4の上に折重ね、前記前折返し片13の前記引き糊代δを前記後折返し片14の前記押し糊代εの裏面に貼着し、前記後折返し片14の前記引き糊代δを前記前折返し片13の前記押し糊代εの裏面に貼着し、前記背板9を前記後側板4に貼着する工程を含む。
この例の前記展開工程は、前記背板9と一体化した前記後側板4、前記右側板3、前記前側板2及び前記左側板1を、相互の面が直角を形作る様に各々の折罫線で折曲げることによって、方形断面の筒部を成形する工程を含む。
この例の前記底封工程は、前後底板7,5及び左右底板6,8を前記筒部の下開口部に、その閉鎖部7b,5b,6b,8bが各側板2,4(9),1,3の下端より内側へ侵入するに至るまで押し入れる工程と、押し入れられた前記底板7,5,6,8のうちの最も外側から一番目と二番目に重なる底板を貼着する(すべての底板を貼着してもよい)工程を含む。この例では、各側板7,5,6,8の起立部7a,5a,6a,8aが直立するに至るまで押し入れる。
各底板7,5,6,8は、前記下開口部に押し入れられると前記展開工程で展開した前記横仕切片Aの下端(支持部P)に制止され、続いて更に押し入れられることによって当該底板7,5,6,8が備える比較的脆弱な折罫線で屈曲し、当該折罫線が前記横仕切片Aの下端で制止されるに至るまで折り返される結果、各底板7,5,6,8の閉鎖部7b,5b,6b,8bは、前記横仕切片Aの直下において重合し水平な下支持板を形成する。
前記支持部Pは、前記包装空間S1の最も内側に配置される底板(以下「基底板」と記す)が支持部から外れない様に、当該基底板の側方に配置されている側板(以下「脇側板」と記す)における当該基底板が移動する領域について、常に少なくとも一箇所がかかるように設けることが望ましい。
前記基底板が前記脇側板間の全域に亘って存在すれば、次に重合する底板が押し入れられる際に移動する領域で、確実に当該底板を支持することができる。
以上の様に、各閉じ板を、各々が連続する側板の端縁からそれぞれの内側に折り返される起立部と、各起立部の先端から内側に屈曲する閉鎖部を備える構成とし、各閉鎖部を前記固定部13a,13a,14a,14aの位置に至るまで前記下支持板が押し上げる構成を採ることによって、相互の干渉が生じ易い内容器の下部を、前記横仕切片Aで十分に仕切って保持することができ、内容器の破損防止機能を向上させることができる。
この例の前記天封工程は、この例では、前記左右フラップ11,12を前記筒部の上開口部に向けて略直角に折曲げ、前記天板10を前記筒部の上開口部に向けて直角に折曲げる工程と、当該天板10に続く前記封止板15を前記前側板2の表面に重なるまでそれらの境界の折罫線で折曲げる工程と、前記封止板15の貼着部を前記前側板2の表面に貼着する工程を含む。
以上の如く、この例の組立工程では、当該包装用箱及びそれに用いられるブランクシートの構成(面要素のレイアウトや折罫線又は脆弱線の配置など)によって、すべての工程において、各板、各片及び各部及びその加工後のブロックに加えられる加工は、すべて支持されたブランクシートに対する単一のベクトルの力(例えば、直線軌道又は曲線軌道による「加圧」のみ)で実現することができ、自動組立が極めて容易な構成を採っている。従って、当該ブランクシートを組み立てる加工装置の構造を簡素な構成とすることもできる。
<開封及び再封>
上記の如く組み立てられた包装用箱は、前記の通り、前記差込片15aとなる領域を前記貼着部15bから前記間欠切込βを破断しつつジッパーのように引き剥がすことによって開封し、前記差込片15aの先端部を前記前側板2に設けた切込αへ差し入れることによって再封する。
尚、この発明による包装用箱は、上記例に限定されるものではなく、すべての工程において、各板、各片及び各部及びその加工後のブロックに加えられる加工を、すべて支持されたブランクシートに対する単一ベクトルの力で実現することができる構成である限りにおいて包装用箱の側部、天部若しくは底部の構成又は仕切片の形状や構成などを、適宜変更することが可能である。
前記支持部の構成にあっても、前記仕切の下端を支持部とする構成に限るものではなく、当該支持部を単一方向の力で支持位置に配置でき且つ開口部に押し入れられる各閉じ板をその端縁で制止し、更に押し入れることによって当該閉じ板をその折罫線で屈曲させ、各閉じ板の閉鎖部を前記支持部で規制された位置において重合させるようにできる限り、その構成は、収納物の形態や大きさに合わせて適宜設計することができる。
例えば、側板から内空部側へ折り返される折返し片の下部に、当該側板が筒状に展開された際に当該折返し板を設けた側板の裏面から離隔する支持部を設ける上記構成(仕切が展開される構成)以外の手法や、包装空間S1側へ上方向に開く支持部が形成されるよう切込を設ける手法などが挙げられる。
A 横仕切片,B 縦仕切片,
P 支持部,
S1 包装空間,S2 緩衝空間,
α 切込,β 間欠切込,γ 枝切込,δ 引き糊代,ε 押し糊代,
1 左側板,2 前側板,3 右側板,4 後側板,
5 後底板,5a 起立部,5b 閉鎖部,
6 左底板,6a 起立部,6b 閉鎖部,
7 前底板,7a 起立部,7b 閉鎖部,
8 右底板,8a 起立部,8b 閉鎖部,
9 背板,
10 天板,11 天板(右フラップ),12 天板(左フラップ),
13 前折返し片,
13a 固定部,13b 伝動部,13c 伝動片,13d 加圧部,
14 前折返し片,
14a 固定部,14b 伝動部,14c 伝動片,14d 加圧部,
15 封止板,15a 差込片,15b 貼着部,

Claims (4)

  1. 一連のブランクシートから直方体状に組み立てられ、四側面からなる筒部に囲まれた直方体状の包装空間を備え且つ前記筒部の開口部側に緩衝空間を備える包装用容器であって、
    前記緩衝空間を有する開口部は、前記四側面を構成する側板の端縁それぞれから延出する閉じ板を備え、
    各閉じ板は、各々が連続する側板の端縁からそれぞれの内側に折り返される起立部と、各起立部の先端から内側に屈曲する閉鎖部を備え、
    前記筒部に、前記閉鎖部による前記包装空間と緩衝空間との仕切位置を規制する支持部を備え、
    前記閉鎖部は、前記支持部の直下において重合することによって前記筒部の下開口部を封じ、
    前記包装空間の最も外側に重ねられた閉鎖部は、前記筒部の下開口部の略全域を覆う形状であり、
    前記支持部は、前記側板における前記閉じ板が連続する端縁とは反対側の端縁からその内側に折り返されて前記閉鎖部による前記包装空間と緩衝空間との仕切位置を規制し、内容器を保持できる間隔で前記包装空間を仕切るように展開させる切込を有することを特徴とする包装用箱。
  2. 前記閉じ板は、その閉鎖部が三層構造に重合することによって前記筒部の下開口部を封じ、
    前記包装空間の最も内側に配置された閉じ板は、当該閉じ板の側方に配置されている側板間の全域に亘ることを特徴とする請求項1に記載の包装用箱。
  3. 四側面からなる筒部に囲まれた直方体状の包装空間を備え且つ前記筒部の開口部側に緩衝空間を備える包装用箱に組み立てられる一連のブランクシートであって、
    前記緩衝空間を有する開口部は、前記四側面を構成する側板の端縁それぞれから延出する閉じ板を備え、
    各閉じ板は、各々が連続する側板の下端からそれぞれの内側に折り返される起立部と、各起立部の先端から内側に屈曲される閉鎖部を備え、
    前記筒部に、前記閉鎖部による前記包装空間と緩衝空間との仕切位置を規制する支持部を備え、
    前記閉鎖部は、前記支持部の直下において重合されることによって前記筒部の下開口部を封じ、
    前記包装空間の最も外側に重ねられる閉鎖部は、前記筒部の下開口部の略全域を覆う形状であり、
    前記支持部は、前記側板における前記閉じ板が連続する端縁とは反対側の端縁から延出し、内容器を保持できる間隔で前記包装空間を仕切るように展開させる切込を有することを特徴とする包装用箱のブランクシート。
  4. 前記閉じ板は、その閉鎖部が三層構造に重合されることによって前記筒部の下開口部を封じ、
    前記包装空間の最も内側に配置される閉じ板は、当該閉じ板の側方に配置されている側板間の全域に亘ることを特徴とする請求項3に記載の包装用箱のブランクシート。
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