JP6468075B2 - Etcシステム - Google Patents

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Description

本発明は、ETCシステムおよび通信アンテナに関する。
近日、高速道路や有料自動車道の料金所において、ETC(Electronic Toll Collection System)システムの普及が進んでいる。ETCシステムは、車両に搭載されたETC車載器とDSRC(Dedicated Short Range Communication)通信を行うことにより通行料を収受するシステムである。
具体的には、ETCシステムは、ETCアンテナおよび開閉制御装置を有する。ETCアンテナは、ETC車載器とDSRC通信により料金精算のための情報を交換する。開閉制御装置は、ETCレーン上に設置された開閉バーを有し、ETCアンテナとETC車載器との通信に基づいて開閉バーを開く。このため、車両は料金所で停止することなく料金所を通過することが可能となる。
上述したETCシステムにおいては、ETCアンテナとETC車載器との誤通信が懸念される。特に、ETCアンテナから送信された電波が料金所の屋根などの構造物に反射し、反射波が不適切なETC車載器に到達することにより、誤通信が発生することが懸念される。当該誤通信を防止するために、多様な研究が行われている。例えば、特許文献1には、電波を吸収するためのパネルが開示されており、当該パネルを料金所の屋根に設けることにより、反射波の発生を抑制することが可能である。また、特許文献2には、反射波を打ち消すための干渉波を発生させる装置が開示されている。
特開2003−336330号公報 特開2009−115562号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、パネルの老朽化により剥がれや落下が生じ得る。また、パネルのメンテナンスを行うためには、ETCレーンを閉鎖し、高所作業車による点検作業が必要となる。特許文献2に記載の装置では、高周波であるETCの電波の干渉波を発生させるために高度な技術が求められる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、安全性を向上しつつ、誤通信の発生を抑制することが可能な、新規かつ改良されたETCシステムおよび通信アンテナを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、ETC(Electronic Toll Collection System)車載器と料金精算のためのDSRC(Dedicated Short Range Communication)通信を行うETCアンテナと、前記ETCアンテナから送信された電波の反射波の到達範囲を電波到達範囲に含む、前記ETC車載器とDSRC通信を行う通信アンテナと、を備え、前記通信アンテナがACTCの割当て情報を含まないFCMCの送信を繰り返すことにより、前記ETCアンテナから送信された電波の反射波の到達範囲と、前記通信アンテナの電波到達範囲が重複する領域において、前記ETCアンテナと前記ETC車載器のリンクが確立されないように構成された、ETCシステムが提供される。
前記通信アンテナは、前記料金精算のためのDSRC通信を行わなくてもよい。
前記通信アンテナは、前記ETCアンテナより、車両の進行方向における手前側に位置してもよい。
前記通信アンテナが送信する電波の信号強度は、前記ETCアンテナが送信する電波の信号強度以上であってもよい。
前記通信アンテナから送信された電波の、前記反射波の到達範囲と重なり、かつ、前記通信アンテナより車両の進行方向における手前側である範囲における信号強度は、前記反射波の信号強度を上回ってもよい。
前記ETCアンテナは、1のETC車載器と1:1でDSRC通信を行い、前記通信アンテナは、複数のETC車載器と並列的にDSRC通信を行うことが可能であってもよい。
以上説明したように本発明によれば、安全性を向上しつつ、誤通信の発生を抑制することが可能である。
本発明の実施形態によるETCシステムを示す説明図である。 比較例によるETCシステムを示す説明図である。 本発明の実施形態による通信アンテナの構成を示す説明図である。 ETC車載器の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態によるETCシステムの動作を示す説明図である。 ETC車載器とETCアンテナとの通信を示す説明図である。 リソース割当ての具体例を示す説明図である。 ETC車載器と通信アンテナとの通信を示す説明図である。 ETC車載器とETCアンテナとの通信を示す説明図である。 第1の応用例による動作を示す説明図である。 第2の応用例を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.ETCシステムの概要>
本発明の実施形態は、高速道路や有料自動車道の料金所に適用されるETCシステムに関する。以下、図1を参照し、本発明の実施形態によるETCシステムの概要を説明する。
図1は、本発明の実施形態によるETCシステムを示す説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態によるETCシステムは、屋根8、ETCアンテナ11、ETCアンテナ12、通信アンテナ14および開閉制御装置30を有する。ETCアンテナ11、ETCアンテナ12、通信アンテナ14および開閉制御装置30は、ETCの各レーンに設けられることが想定される。
屋根8は、高速道路や有料自動車道の料金所に設置される。図1において、屋根8の形状の一例として水平形状を示しているが、屋根8の形状は、曲面形状であってもよいし、屈曲形状であってもよい。
ETCアンテナ11およびETCアンテナ12は、車両に搭載されるETC車載器20と料金精算のための通信を行う。具体的には、ETCアンテナ11は、ETCアンテナ12よりも車両の進行方向上における手前側に設置され、ETC車載器20とDSRC通信により料金精算のための情報を交換する。また、ETCアンテナ12は、ETC車載器と、ETC車載器20に挿入されているETCカードへの料金情報の書込みのためのDSRC通信を行う。なお、ETCアンテナ11および12は、ETC車載器20と1対1でDSRC通信を行う。また、ETCアンテナ11および12から送信される電波は指向性を有し、ETCアンテナ11および12から送信される電波の直接波は、例えば、地上1mの高さにおいて車両の進行方向上で約4m、幅方向で約3mに及ぶ。
通信アンテナ14は、ETCアンテナ11およびETCアンテナ12の間に設置され、車載器20との間でDSRC通信を行う。ここで、通信アンテナ14は、通信アンテナ14の電波到達範囲がETCアンテナ12から送信された電波の反射波の到達範囲を含むように設置される。このように設置される通信アンテナ14の機能により、詳細については後述するように、ETCによる料金精算をより安全かつ正確に行うことが可能である。なお、通信アンテナ14が送信する電波は指向性を有してもよいし、無指向性であってもよい。また、通信アンテナ14、ETCアンテナ11およびETCアンテナ12の各々には、アンテナからの電波出力の状態を監視するための状態監視部が接続されてもよい。
開閉制御装置30は、車両による料金所の通過を物理的に許可または制限するための装置である。具体的には、開閉制御装置30は、開閉バー32を有し、開閉制御装置30は基本状態において開閉バー32を略水平方向に維持する。一方、開閉制御装置30は、ETCアンテナ11とETC車載器20とのDSRC通信により料金精算のための情報が正常に交換された場合に開閉バー32を開く、すなわち、開閉バーを上方に回転させる。したがって、料金精算のための情報が正常に交換されない場合には開閉バー32が車両の通過を制限し、料金精算のための情報が正常に交換された場合に車両の通過が許可される。
(比較例)
以上、本発明の実施形態によるETCシステムの概要を説明した。ここで、本発明の実施形態によるETCシステムの技術的意義の理解を容易にするために、本発明の実施形態によるETCシステムの詳細な説明に先立ち、比較例によるETCシステムについて説明する。
図2は、比較例によるETCシステムを示す説明図である。図2に示したように、比較例によるETCシステムは、屋根8、ETCアンテナ11、ETCアンテナ12および開閉制御装置30を有する。
ETCアンテナ12が送信した電波は、地面および屋根8などの構造物で反射する。このため、ETCアンテナ12が送信した電波の信号強度は、直接波の到達範囲外で局所的に高くなることがある。例えば、図2に示したように、ETCアンテナ12が送信した電波の直接波の範囲外に存在する車両VBの位置に反射波が到達し、当該位置における信号強度が局所的に高くなり得る。この場合、ETCアンテナ12が、車両VAの車載器20でなく車両VBの車載器20とリンクを確立し、ETCアンテナ12と車両VBとの間で誤通信が発生する恐れがある。結果、車両VAのETCカードに書き込まれるべき料金情報が車両VBのETCカードに書き込まれてしまうことが懸念される。
上記問題を解決するために、屋根8に電波を吸収するためのパネルを設ける方法が考えられる。しかし、当該方法では、パネルの老朽化により剥がれや落下が生じ得る。また、パネルのメンテナンスを行うためには、ETCレーンを閉鎖し、高所作業車による点検作業が必要となる。また、上記問題を解決するために、反射波を打ち消すための干渉波を発生させる装置を利用する方法も考えられる。しかし、ETCの電波は高周波(5.8GHz帯)であるので、ETCの電波の干渉波を発生させるために高度な技術が求められる。
そこで、上記事情を一着眼点にして本発明の実施形態が創作されるに至った。本発明の実施形態によれば、安全性を向上しつつ、誤通信の発生を抑制することが可能である。以下、このような本発明の実施形態の構成および動作について順次詳細に説明する。
<2.通信アンテナの構成>
図3は、本発明の実施形態による通信アンテナ14の構成を示す説明図である。図3に示したように、本発明の実施形態による通信アンテナ14は、アンテナ部110と、信号処理部120と、制御部130と、を備える。
アンテナ部110は、ETC車載器20とのインタフェースであり、ETC車載器20との間で電波を送受信する。具体的には、アンテナ部110は、信号処理部120から供給される高周波信号を電波により送信し、ETC車載器20から受信された電波を高周波信号に変換する。
信号処理部120は、制御部130からの制御に基づき、ETC車載器20との通信のための信号処理を行う。例えば、信号処理部120は、制御部130から供給される送信データのDA変換、アップコンバージョンなどを行って高周波信号を生成し、高周波信号をアンテナ部110に供給する。また、信号処理部120は、アンテナ部110から供給される高周波信号のダウンコンバージョン、AD変換などを行って受信データを取得し、制御部130に受信データを供給する。
制御部130は、通信アンテナ14とETC車載器20との通信全般を制御する。例えば、制御部130は、ETC車載器20とのリンクを接続するための通信として、アンテナ部110からのFCMC(Frame Control Message Channel)およびBST(Beacon Service Table)の送信、信号処理部120によるACTC(Activation Channel)およびVST(Vehicle Service Table)の受信処理などを制御する。
FCMCは、FCMS(Frame Control Message Slot)で送信されるチャネルである。FCMCは、通信アンテナ14の識別番号、通信スロットの割当てのためのスロット制御情報およびリリースタイミングを制御するためのリリースタイマ情報などを含む。ACTCは、スロット制御情報において割り当てられたACTS(Activation Slot)においてETC車載器20から送信される、FCMCに応答するためのチャネルである。BSTは、DSRC通信のためのアプリケーション識別子、識別データ、プトロコル層パラメータなどを含むデータ単位である。VSTは、ETC車載器20から送信される、ETC車載器20に登録されているアプリケーションの識別子、通信のためのプロファイル等を含むデータ単位である。
また、制御部130は、ETC車載器20とのリンクを解放(リリース)するための信号の送信を制御する。
なお、ETCアンテナ11および12は、上記で説明した通信アンテナ14と概ね同様の構成を有するので、これらの詳細な説明を省略する。ただし、ETCアンテナ11および12は、通信アンテナ14が行わない通信を行う。具体的には、通信アンテナ14は、リンクを接続するための通信およびリンクを解放するための通信以外の実体的な通信を行わないが、ETCアンテナ11および12は、ETC車載器20と料金精算のための通信を行う。
<3.ETC車載器の構成>
図4は、ETC車載器20の構成を示す説明図である。図4に示したように、ETC車載器20は、アンテナ部210と、信号処理部220と、制御部230と、を備える。また、ETC車載器20には、ETCカード240を挿入可能である。
アンテナ部210は、通信アンテナ14、ETCアンテナ11および12とのインタフェースであり、通信アンテナ14、ETCアンテナ11および12との間で電波を送受信する。具体的には、アンテナ部210は、信号処理部220から供給される高周波信号を電波により送信し、通信アンテナ14、ETCアンテナ11および12から受信された電波を高周波信号に変換する。
信号処理部220は、制御部230からの制御に基づき、通信アンテナ14、ETCアンテナ11および12との通信のための信号処理を行う。例えば、信号処理部220は、制御部230から供給される送信データのDA変換、アップコンバージョンなどを行って高周波信号を生成し、高周波信号をアンテナ部210に供給する。また、信号処理部220は、アンテナ部210から供給される高周波信号のダウンコンバージョン、AD変換などを行って受信データを取得し、制御部230に受信データを供給する。
制御部230は、通信アンテナ14、ETCアンテナ11および12との通信全般を制御する。例えば、制御部230は、信号処理部220によるFCMCおよびBSTの受信処理、およびアンテナ部210からのACTCおよびVSTの送信などを制御する。また、制御部230は、ETCアンテナ11との間で料金精算のための情報交換が行われるように通信を制御し、ETCアンテナ12との間で料金情報のETCカード240への書込みのための通信を制御する。また、制御部230は、ETCアンテナ12との通信に基づき、ETCカード240への料金情報の書込みを制御する。
ACTCの送信制御に関し、制御部230は、複数のアンテナからFCMCが受信された場合、いずれか1つのアンテナに対するACTCの送信を制御する。すなわち、ETC車載器20は、1つのアンテナとの間でのみリンクを確立することが可能であってもよい。例えば、制御部230は、最も受信信号強度が強いFCMCを送信したアンテナを選択し、当該アンテナに対するACTCの送信を制御してもよい。
<4.動作>
以上、本発明の実施形態の構成を説明した。続いて、本発明の実施形態によるETCシステムの動作を説明する。
図5は、本発明の実施形態によるETCシステムの動作を示す説明図である。本発明の実施形態によるETCシステムが適用されたETCレーンを車両が通過する際、車両のETC車載器20は、まずETCアンテナ11と料金精算のための情報交換を行う。当該情報交換が正常に終了すると、開閉制御装置30が開閉バー32を開く。
その後、車両は、通信アンテナ14から送信された電波の到達範囲とETCアンテナ12から送信された電波の反射の到達範囲が重複する範囲(以下、重複範囲)に侵入する。重複範囲においては、通信アンテナ14とリンクを確立し得るので、ETC車載器20とETCアンテナ12との誤通信の発生を抑制することが可能である。例えば、図5に示したように、重複範囲に位置する車両VBのETC車載器20は通信アンテナ14と通信し得るので、車両VAのための料金情報が誤って車両VBのETCカードに書き込まれてしまう場合を抑制することが可能である。
ここで、重複範囲においてETC車載器20が通信アンテナ14とリンクを確立する可能性を向上するために、重複範囲における通信アンテナ14から送信された電波の信号強度は、重複範囲におけるETCアンテナ12から送信された電波の信号強度を上回ることが望まれる。重複範囲における当該信号強度の関係は、例えば、通信アンテナ14からの電波の送信パワーを、ETCアンテナ12からの電波の送信パワー以上に設定することで実現可能である。あるいは、必ずしもETCアンテナ12からの電波の送信パワー以上でなくとも、前記重複範囲におけるETCアンテナ12から送信された電波の反射波の信号強度を予めあるいは連続的に測定し、反射波の信号強度に対し所定の強度上回るように設定しても良い。
そして、車両が重複範囲を通過して、ETCアンテナ12から送信された電波の直接波の到達範囲に車両が進入すると、車両のETC車載器20がETCアンテナ12とリンクを確立する。さらに、ETC車載器20は、ETCアンテナ12との間で料金情報のETCカード240への書込みのための通信を行い、ETCカード240への料金情報を書込む。
上述したように、本発明の実施形態によるETCシステムが適用されたETCレーンを通過しようとする車両のETC車載器20は、ETCアンテナ11、通信アンテナ14、ETCアンテナ12の順で各アンテナと通信を行う。以下、ETC車載器20が各アンテナとの間で行う通信をより具体的に説明する。
(ETCアンテナ11との通信)
図6は、ETC車載器20とETCアンテナ11との通信を示す説明図である。図6に示したように、ETCアンテナ11が送信したFCMCをETC車載器20が受信すると(S304)、ETC車載器20は、FCMCにより割り当てられたACTSにおいてACTCを送信する(S308)。ETCアンテナ11は、図7に示したように、全二重通信においては、例えばアップリンクのための複数のリソース単位のうちのリソースR1またはリソースR2にACTSを割り当てることが可能である。また、ETCアンテナ11は、図7に示したように、半二重通信においては、例えばリソースR3にACTSを割り当てることが可能である。
続いて、ETCアンテナ11がBSTを送信し(S312)、ETC車載器20がBSTの受信に応じてVSTを送信することにより(S316)、ETC車載器20とETCアンテナ11とのリンクが確立される。その後、ETC車載器20とETCアンテナ11が料金精算のための情報交換を行い(S320)、ETCアンテナ11がリンクのリリースを指示することにより(S324)、ETC車載器20とETCアンテナ11とのリンクが解放される。
(通信アンテナ14との通信)
図8は、ETC車載器20と通信アンテナ14との通信を示す説明図である。図8に示したように、通信アンテナ14が送信したFCMCをETC車載器20が受信すると(S402)、ETC車載器20は、FCMCにより割り当てられたACTSにおいてACTCを送信する(S404)。
続いて、ETCアンテナ11がBSTを送信し(S406)、ETC車載器20がBSTの受信に応じてVSTを送信することにより(S408)、ETC車載器20とETCアンテナ11とのリンクが確立される。その後、通信アンテナ14は、ETC車載器20と実体的な通信を行うことなくリンクのリリースを指示することにより(S410)、ETC車載器20とETCアンテナ11とのリンクが解放される。ETC車載器20と通信アンテナ14は、上述したS402〜S410の通信を、車両が通信アンテナ14の電波到達範囲を通過するまで繰り返す(S412、S414・・・)。従って、車両が通信アンテナ14の電波到達範囲を通過するまで、当該車両のETC車載器20とETCアンテナ12が誤通信してしまうことを防止可能である。
(ETCアンテナ12との通信)
図9は、ETC車載器20とETCアンテナ12との通信を示す説明図である。図9に示したように、ETCアンテナ12が送信したFCMCをETC車載器20が受信すると(S504)、ETC車載器20は、FCMCにより割り当てられたACTSにおいてACTCを送信する(S508)。
続いて、ETCアンテナ12がBSTを送信し(S512)、ETC車載器20がBSTの受信に応じてVSTを送信することにより(S516)、ETC車載器20とETCアンテナ12とのリンクが確立される。その後、ETC車載器20とETCアンテナ12がETCカード240への料金情報の書込みのための通信を行い(S520)、ETCアンテナ12がリンクのリリースを指示することにより(S524)、ETC車載器20とETCアンテナ12とのリンクが解放される。
<5.応用例>
以上、本発明の実施形態について説明した。上述した本発明の実施形態は、多様な形態に応用可能である。以下、一例として、本発明の実施形態の幾つかの応用例を説明する。
(第1の応用例)
上記では、通信アンテナ14がACTSの割当て情報を含むFCMCを送信し、ETC車載器20が、FCMCにおいて割り当てられたACTSにおいてACTCを送信する例を説明したが、本発明の実施形態はかかる例に限定されない。例えば、通信アンテナ14は、ACTSの割当て情報を含まないFCMCを送信してもよい。以下、図10を参照して具体的に説明する。
図10は、第1の応用例による動作を示す説明図である。図10に示したように、通信アンテナ14は、ACTSの割当て情報を含まないFCMCを送信する(S604)。当該FCMCを受信したETC車載器20は、ACTSが割り当てられていないので、ACTCの送信を行わない。一方、ACTCを受信しない通信アンテナ14は、ACTSの割当て情報を含まないFCMCの送信を繰り返す(S608、S612・・・)。
ETC車載器20が通信アンテナ14からFCMCを受信している間、ETC車載器20はETCアンテナ12とリンクを確立しないことが期待されるので、当該第1の応用例によってもETC車載器20とETCアンテナ12との誤通信の発生を抑制することが可能である。
なお、通信アンテナ14は、全二重通信においては図7に示したリソースR1およびリソースR2にMDS(Message Fata Channel)を割り当てることにより、FCMCにおいてACTSの割当てを行わないことが可能である。
(第2の応用例)
上述したように、重複範囲に存在する車両のETC車載器20が通信アンテナ14とリンクを確立することにより、当該ETC車載器20とETCアンテナ12との誤通信が抑制されることが期待される。しかし、通信アンテナ14がETCアンテナ12と同様にETC車載器20と1対1で通信を行うと、誤通信の発生が懸念される。以下、この点について図11を参照してより具体的に説明する。
図11は、第2の応用例を説明するための説明図である。図11に示したように、通信アンテナ14から送信された電波の到達範囲とETCアンテナ12から送信された電波の反射の到達範囲が重複する重複範囲に、複数の車両VBおよびVCが侵入する場合が考えられる。ここで、通信アンテナ14がETC車載器20と1対1で通信を行うとすると、車両VBまたはVCの一方のETC車載器20は通信アンテナ14とリンクを確立するものの、他方のETC車載器20は通信アンテナ14との間でリンクが確立されない。結果、他方のETC車載器20とETCアンテナ12との間で誤通信が発生する恐れがある。
そこで、第2の応用例による通信アンテナ14は、複数のETC車載器20と並列的に通信をすることが可能に設計される。図11に示した例では、通信アンテナ14は、車両VBおよびVCの双方のETC車載器20との間でリンクを確立する。かかる構成により、重複範囲に存在するいずれのETC車載器20についても誤通信の発生を抑制することが可能である。
<6.むすび>
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、通信アンテナ14が所定範囲においてETC車載器20と通信することにより、当該所定範囲においてETC車載器20がETCアンテナ12と誤通信してしまうことを抑制可能である。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では通信アンテナ14がETC車載器20と実体的な通信を行わない例を説明したが、本発明の実施形態はかかる例に限定されない。例えば、通信アンテナ14は、ETC車載器20と、料金精算以外の目的のための実体的な通信を行ってもよいし、ETCアンテナ12と異なる料金精算のための通信を行ってもよい。
また、通信アンテナ14がETC車載器20と通信するために利用する周波数帯は、ETCアンテナ11および12がETC車載器20と通信するために利用する周波数帯と同一であってもよいし、異なってもよい。なお、通信アンテナ14、ETCアンテナ11および12は、2波から7波の周波数帯からいずれかの周波数帯を選択的に用いて通信を行うことが可能である。
また、本明細書のETCアンテナ11および12、通信アンテナ14およびETC車載器20の処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、ETCアンテナ11および12、通信アンテナ14およびETC車載器20の処理における各ステップは、シーケンス図に記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、ETCアンテナ11および12、通信アンテナ14およびETC車載器20に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述したETCアンテナ11および12、通信アンテナ14およびETC車載器20の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。
11、12 ETCアンテナ
14 通信アンテナ
20 車載器
30 開閉制御装置
32 開閉バー
110 アンテナ部
120 信号処理部
130 制御部
210 アンテナ部
220 信号処理部
230 制御部
240 ETCカード

Claims (6)

  1. ETC(Electronic Toll Collection System)車載器と料金精算のためのDSRC(Dedicated Short Range Communication)通信を行うETCアンテナと、
    前記ETCアンテナから送信された電波の反射波の到達範囲を電波到達範囲に含む、前記ETC車載器とDSRC通信を行う通信アンテナと、
    を備え、
    前記通信アンテナがACTCの割当て情報を含まないFCMCの送信を繰り返すことにより、前記ETCアンテナから送信された電波の反射波の到達範囲と、前記通信アンテナの電波到達範囲が重複する領域において、前記ETCアンテナと前記ETC車載器のリンクが確立されないように構成された、ETCシステム。
  2. 前記通信アンテナは、前記料金精算のためのDSRC通信を行わない、請求項1に記載のETCシステム。
  3. 前記通信アンテナは、前記ETCアンテナより、車両の進行方向における手前側に位置する、請求項2に記載のETCシステム。
  4. 前記通信アンテナが送信する電波の信号強度は、前記ETCアンテナが送信する電波の信号強度以上である、請求項3に記載のETCシステム。
  5. 前記通信アンテナから送信された電波の、前記反射波の到達範囲と重なり、かつ、前記通信アンテナより車両の進行方向における手前側である範囲における信号強度は、前記反射波の信号強度を上回る、請求項1〜4のいずれか一項に記載のETCシステム。
  6. 前記ETCアンテナは、1のETC車載器と1:1でDSRC通信を行い、
    前記通信アンテナは、複数のETC車載器と並列的にDSRC通信を行うことが可能である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のETCシステム。
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