JP6467950B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ内面に吸音材を接着した空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、高速耐久性を改善することを可能にした空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤにおいて、騒音を発生させる原因の一つにタイヤ内部に充填された空気の振動による空洞共鳴音がある。この空洞共鳴音は、タイヤを転動させたときにトレッド部が路面の凹凸によって振動し、トレッド部の振動がタイヤ内部の空気を振動させることによって生じるものである。
このような空洞共鳴現象による騒音を低減する手法として、タイヤとホイールのリムとの間に形成される空洞部内に吸音材を配設することが提案されている。より具体的には、タイヤ内面のトレッド部に対応する領域に帯状の吸音材を接着することが行われている(例えば、特許文献1,2参照)。
しかしながら、空洞共鳴音を低減するためにタイヤ内面に吸音材を接着した場合、高速走行に伴って空気入りタイヤの発熱が増大した際に、吸音材の断熱効果によりトレッド部からタイヤ空洞部内への放熱が阻害され、トレッド部に熱が蓄積される傾向がある。このようにして空気入りタイヤの温度が高くなると、その高速耐久性が低下するという問題がある。
特開2002−67608号公報 特開2005−138760号公報
本発明の目的は、タイヤ内面に吸音材を接着するにあたって、高速耐久性を改善することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を解決するための本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、タイヤ内面に吸音材を接着した空気入りタイヤにおいて、前記タイヤ内面と前記吸音材との間に熱伝導率が0.2W/(m・K)以上であるシート状の熱伝導部材を設置し、該熱伝導部材を前記吸音材の貼り付け領域から外側に延在するように配置し、前記熱伝導部材に前記吸音材から突き出した放熱部を形成し、前記熱伝導部材は金属箔とその両側に積層された一対の樹脂層との積層体であることを特徴とするものである。
本発明では、タイヤ内面のトレッド部に対応する領域に吸音材を接着した空気入りタイヤにおいて、タイヤ内面と吸音材との間にシート状の熱伝導部材を設置し、該熱伝導部材を吸音材の貼り付け領域から外側に延在するように配置し、熱伝導部材に吸音材から突き出した放熱部を設けているので、高速走行に伴って空気入りタイヤで発生した熱が熱伝導部材に伝達され、その放熱部を介してタイヤ空洞部内へ放熱される。そのため、タイヤ内面に吸音材を接着した場合であっても、空気入りタイヤの高速耐久性を改善することができる。
本発明において、吸音材はタイヤ周方向に沿って延在し、熱伝導部材の各放熱部のタイヤ幅方向の長さが吸音材の幅の5%〜50%であることが好ましい。これにより、放熱部を介して効果的な放熱を行うことができる。
熱伝導部材は熱伝導率が10W/(m・K)以上である熱伝導性材料を含むことが好ましい。このような熱伝導性材料を熱伝導部材に含ませることにより、良好な放熱効果を得ることができる。
熱伝導部材は金属箔と樹脂層との積層体であることが好ましい。金属箔は熱伝導性に優れているが、金属箔の単体ではタイヤ走行に伴って破断したり剥離したりする恐れがある。しかしながら、熱伝導部材を金属箔と樹脂層との積層体から構成した場合、熱伝導性を良好に維持しながら、接着性に優れた樹脂層に基づいて熱伝導部材の接着性を改善し、かつ金属箔の破断を防止することができる。
熱伝導部材の厚さは30μm〜150μmであることが好ましい。このように熱伝導部材を十分に厚くすることで放熱性を確保し、熱伝導部材の厚さの上限値を規定することで面外曲げ応力に対する耐久性を確保することができる。
熱伝導部材は少なくとも放熱部の端部に切り込みを有することが好ましい。熱伝導部材の伸縮性が乏しい場合、熱伝導部材がタイヤ変形に追従できずタイヤ内面から剥離し易くなる。しかしながら、熱伝導部材の放熱部の端部に切り込みを設けることにより、熱伝導部材がタイヤ変形に追従し易くなり、タイヤ内面に対する接着性を改善することができる。
熱伝導部材は少なくとも放熱部の端部において立体構造を有することが好ましい。熱伝導部材の放熱部を立体構造とすることにより、放熱部からの放熱効果を更に高めることができる。
吸音材は熱伝導部材の直上域において貫通孔又は切り欠きを有することが好ましい。このように熱伝導部材の直上域において吸音材に貫通孔又は切り欠きを設けることにより、吸音材に基づく吸音効果を実質的に低下させることなく熱伝導部材による放熱効果を増大させることができる。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す子午線断面図である。 本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示す赤道線断面図である。 本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材を示す斜視図である。 本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材を示す断面図である。 本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材を示す展開図である。 本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材の変形例を示す断面図である。 本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材の変形例を示す展開図である。 本発明で使用される熱伝導部材の一例を示す断面図である。 本発明で使用される熱伝導部材の他の例を示す断面図である。 本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材の更なる変形例を示す斜視図である。 本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材の更なる変形例を示す斜視図である。 本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材の更なる変形例を示す展開図である。 本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材の更なる変形例を示す展開図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。 図1及び図2は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示し、図3〜図5はそのタイヤ内面に接着された吸音材及び熱伝導部材を示すものである。図3〜図5において、Tcはタイヤ周方向であり、Twはタイヤ幅方向である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3とを備えている。
一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。ベルト層7の補強コードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7の外周側には、高速耐久性の向上を目的として、補強コードをタイヤ周方向に対して例えば5°以下の角度で配列してなる少なくとも1層のベルトカバー層8が配置されている。ベルトカバー層8の補強コードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
なお、上述したタイヤ内部構造は空気入りタイヤにおける代表的な例を示すものであるが、これに限定されるものではない。
上記空気入りタイヤにおいて、図1〜図5に示すように、タイヤ内面10のトレッド部1に対応する領域には、タイヤ周方向に沿って帯状の吸音材11が接着されている。吸音材11の貼り付け領域は、吸音材11がタイヤ内面10に対して当接する面の全域である。吸音材11は、連続気泡を有する多孔質材料から構成され、その多孔質構造に基づく所定の吸音特性を有している。吸音材11の多孔質材料としては発泡ポリウレタンを用いると良い。
タイヤ内面10と吸音材11との間には、シート状の熱伝導部材12が設置されている。熱伝導部材12は吸音材11の貼り付け領域から外側に延在するように配置され、熱伝導部材12には吸音材11から突き出した放熱部12Aが形成されている。図4に示すように、タイヤ内面10と熱伝導部材12との間及び熱伝導部材12と吸音材11との間にはそれぞれ接着層13が挿入されており、その接着層13により両者が互いに接着されている。このような接着層13としては、ペースト状接着剤や両面接着テープを用いることができ、特に両面接着テープが好ましい。また、熱伝導部材12はタイヤ内面10に対して加硫接着により固定されていても良い。そのような場合、熱伝導部材12のタイヤ側の表面はゴムと加硫接着し易い樹脂層(例えば、ナイロン系樹脂層)から構成されることが好ましい。加硫接着を行う場合、熱伝導部材12をタイヤ成形工程でグリーンタイヤに積層し、熱伝導部材12を含むグリーンタイヤを加硫すれば良い。
上述した空気入りタイヤでは、タイヤ内面10のトレッド部1に対応する領域に吸音材11を接着するにあたって、タイヤ内面10と吸音材11との間にシート状の熱伝導部材12を設置し、熱伝導部材12を吸音材11の貼り付け領域から外側に延在するように配置し、熱伝導部材12に吸音材11から突き出した放熱部12Aを設けているので、高速走行に伴ってトレッド部1で発生した熱が熱伝導部材12に伝達され、その放熱部12Aを介してタイヤ空洞部内へ放熱される。そのため、タイヤ内面10のトレッド部1に対応する領域に吸音材11を接着した場合であっても、トレッド部1に過大な蓄熱が生じるのを回避し、空気入りタイヤの高速耐久性を改善することができる。
なお、タイヤ内面10における吸音材11の位置は特に限定されるものではないが、タイヤ内面10のトレッド部1に対応する領域に吸音材11を接着し、その吸音材11とタイヤ内面10との間にシート状の熱伝導部材12を設置した場合、高速耐久性について顕著な改善効果が得られる。
図6及び図7は本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材の変形例を示すものである。図4及び図5に示す実施形態では、熱伝導部材12が吸音材11の幅方向の全域にわたって延在しているが、図6及び図7に示す実施形態では、吸音材11の貼り付け領域の一部で熱伝導部材12が欠落しており、その欠落部分に接着層13が充填されている。なお、放熱部12Aは熱伝導部材12の幅方向の両側に設けることが望ましいが、このような放熱部12Aは熱伝導部材12の幅方向の片側だけに配置するようにしても良い。
上記空気入りタイヤにおいて、吸音材11はタイヤ周方向に沿って延在しているが、熱伝導部材12の各放熱部12Aのタイヤ幅方向の長さLは吸音材11の幅Wの5%〜50%の範囲にあると良い。これにより、吸音材11の下方域で熱伝導部材12に伝達された熱について、放熱部12Aを介して効果的な放熱を行うことができる。この放熱部12Aの長さLが吸音材11の幅Wの5%よりも小さいと放熱効果が低下し、逆に幅Wの50%を超えてもそれ以上の放熱効果は期待できず単に放熱部12Aに歪が生じ易くなるだけである。
上記空気入りタイヤにおいて、熱伝導部材12は熱伝導率が10W/(m・K)以上、より好ましくは50W/(m・K)〜500W/(m・K)である熱伝導性材料を含むことが望ましい。一般的なゴムの熱伝導率は0.1W/(m・K)〜0.2W/(m・K)であり、発泡ポリウレタンの熱伝導率は0.015W/(m・K)程度であるため、上記熱伝導率を有する熱伝導性材料を熱伝導部材12に含ませることにより、良好な放熱効果を得ることができる。また、熱伝導部材12の全体での熱伝導率は0.2W/(m・K)以上が好ましい。熱伝導率はASTM E1530の規定に基づいて算出される。
図8は本発明で使用される熱伝導部材の一例を示すものである。図8において、熱伝導部材12は金属箔14とその両側に積層された一対の樹脂層15との積層体である。金属箔14はアルミ箔であると良い。また、金属箔14と樹脂層15との積層体は100℃における熱拡散率が0.2×10-72/s以上、より好ましくは0.5×10-72/s以上であると良い。一方、樹脂層15はポリプロピレン又はポリエステルを主成分とするものであると良い。金属箔14は熱伝導性に優れているが、金属箔14の単体ではタイヤ走行に伴って破断したり剥離したりする恐れがある。これに対して、熱伝導部材12を金属箔14と樹脂層15との積層体から構成した場合、熱伝導性を良好に維持しながら、接着性に優れた樹脂層15に基づいて熱伝導部材12の接着性を改善し、かつ金属箔14の破断を防止することができる。
図9は本発明で使用される熱伝導部材の他の例(参考例)を示すものである。図9において、熱伝導部材12はマトリックス16中に熱伝導性材料の粉末17を分散させたものである。マトリックス16は樹脂又はゴム組成物から構成することができる。粉末17を構成する熱伝導性材料は特に限定されるものではない。このようにマトリックス16中に熱伝導性材料の粉末17を分散させてなる熱伝導部材12も良好な放熱効果を呈するものとなる。
なお、タイヤ内面10と熱伝導部材12との間には接着層13が介在することになるので、タイヤ内面10から熱伝導部材12への熱伝導性を確保するために、接着層13の熱伝導率は0.2W/(m・K)以上、好ましくは0.3W/(m・K)以上、更に好ましく0.5W/(m・K)以上となるように設定するのが良い。
熱伝導部材12の厚さT(図8及び図9参照)は30μm〜150μmであると良い。これにより、熱伝導部材12の放熱性と耐久性を確保することができる。熱伝導部材12の厚さTが30μmよりも小さいと放熱性が低下し、逆に150μmよりも大きいと面外曲げ応力に対する耐久性が低下することになる。
図10は本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材の更なる変形例を示すものである。図10において、熱伝導部材12は少なくとも放熱部12Aの端部に複数個の切り込み18を有している。このように熱伝導部材12の放熱部12Aの端部に切り込み18を設けた場合、熱伝導部材12がタイヤ変形に追従し易くなり、熱伝導部材12のタイヤ内面10に対する接着性を改善することができる。なお、切り込み18を設けるにあたって、その切り込み18を熱伝導部材12の幅方向の全域にわたって形成し、熱伝導部材12をタイヤ周方向に分割することも可能である。
図11は本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材の更なる変形例を示すものである。図11において、熱伝導部材12は少なくとも放熱部12Aの端部において立体構造を有している。つまり、放熱部12Aには切り込み部分を折り曲げて加工された複数個のフィンからなる立体放熱部19が形成されている。このように熱伝導部材12の放熱部12Aを立体構造とすることにより、放熱部12Aからの放熱効果を更に高めることができる。なお、放熱部12Aの端部をタイヤ周方向に引き伸ばして放熱部12Aに皺を形成することで立体構造としても良い。
図12は本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材の更なる変形例を示すものである。図12において、吸音材11は熱伝導部材12の直上域において複数個の切り欠き20を有している。その結果、切り欠き20に対応する部位において熱伝導部材12が露出している。このように熱伝導部材12の直上域において吸音材11に切り欠き20を設けることにより、吸音材11の幅を狭める場合に比べて吸音材11に基づく吸音効果を実質的に低下させることなく、熱伝導部材12による放熱効果を増大させることができる。
図13は本発明の空気入りタイヤの内面に接着された吸音材及び熱伝導部材の更なる変形例を示すものである。図13において、吸音材11は熱伝導部材12の直上域において複数個の貫通孔21を有している。その結果、貫通孔21に対応する部位において熱伝導部材12が露出している。このように熱伝導部材12の直上域において吸音材11に貫通孔21を設けることにより、吸音材11の幅を狭める場合に比べて吸音材11に基づく吸音効果を実質的に低下させることなく、熱伝導部材12による放熱効果を増大させることができる。
タイヤサイズ275/35R20で、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、タイヤ内面のトレッド部に対応する領域にタイヤ周方向に沿って吸音材を接着した空気入りタイヤにおいて、タイヤ内面と吸音材との間にシート状の熱伝導部材を設置し、該熱伝導部材を吸音材の貼り付け領域から外側に延在するように配置し、熱伝導部材に吸音材から突き出した放熱部を形成し、吸音材の幅Wに対する放熱部の長さLの比率、熱伝導部材の厚さT、吸音材及び熱伝導部材の構造(図3、図10、図11、図12又は図13)を表1のように設定した実施例1〜8のタイヤを製作した。
実施例1〜8において、熱伝導部材として、熱伝導率が160W/(m・K)である金属箔(アルミ箔)と樹脂層(ポリプロピレン)との積層体を使用した。
また、比較のため、熱伝導部材を備えていないこと以外は実施例1〜8と同じ構造を有する従来例のタイヤを用意した。
これら従来例及び実施例1〜8のタイヤについて高速耐久性を評価した。高速耐久性の評価において、各試験タイヤをそれぞれリムサイズ20×9.5Jのホイールに組み付け、空気圧220kPa、荷重6.6kN、初期速度150km/hの条件でドラム試験機にて走行試験を開始し、10分毎に速度を5km/h増加させ、タイヤのトレッド部に故障が発生した際の速度を調べ、その結果を表1に示す。
Figure 0006467950
表1に示すように、実施例1〜8のタイヤは、熱伝導部材を介在させることなくタイヤ内面に吸音材を接着した従来例との対比において、高速耐久性を改善することができた。
1 トレッド部
2 ビード部
3 サイドウォール部
10 タイヤ内面
11 吸音材
12 熱伝導部材
12A 放熱部
14 金属箔
15 樹脂層
18 切り込み
19 立体放熱部
20 切り欠き
21 貫通孔

Claims (7)

  1. タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、タイヤ内面に吸音材を接着した空気入りタイヤにおいて、前記タイヤ内面と前記吸音材との間に熱伝導率が0.2W/(m・K)以上であるシート状の熱伝導部材を設置し、該熱伝導部材を前記吸音材の貼り付け領域から外側に延在するように配置し、前記熱伝導部材に前記吸音材から突き出した放熱部を設け、前記熱伝導部材は金属箔とその両側に積層された一対の樹脂層との積層体であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記吸音材はタイヤ周方向に沿って延在し、前記熱伝導部材の各放熱部のタイヤ幅方向の長さが前記吸音材の幅の5%〜50%であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記熱伝導部材は熱伝導率が10W/(m・K)以上である熱伝導性材料を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記熱伝導部材の厚さが30μm〜150μmであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記熱伝導部材は少なくとも放熱部の端部に切り込みを有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記熱伝導部材は少なくとも放熱部の端部において切り込み部分を折り曲げて加工された複数個のフィンを含む立体構造を有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記吸音材は前記熱伝導部材の直上域において貫通孔又は切り欠きを有することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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