JP6467659B2 - 無電極プラズマを加速するmpdスラスタ、及び、mpdスラスタを用いて無電極プラズマを加速する方法 - Google Patents

無電極プラズマを加速するmpdスラスタ、及び、mpdスラスタを用いて無電極プラズマを加速する方法 Download PDF

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Description

本発明は、無電極プラズマを加速するMPDスラスタ、及び、MPDスラスタを用いて無電極プラズマを加速する方法に関する。
宇宙で使用される推進装置として、MPDスラスタ(Magneto−Plasma−Dynamic thruster)が知られている。図1に、MPDスラスタの例を示す。例示のMPDスラスタは、アーク放電によって推進剤(ガス)を電離することでプラズマを生成する。そして、スラスタの外周側に配置されたアノードと、中心側に配置されたカソードとの間に流れる電流と、その電流によって生成される磁場(又は、予め印加された磁場)によってローレンツ力が発生する。前記ローレンツ力によって、生成されたプラズマは加速される。
宇宙で使用される推進装置に関連する技術として、特許文献1には、アーク放電により形成されたプラズマを、ノズルから排出することで推力を得る電気推進機が開示されている。特許文献2には、放電により形成された荷電粒子を、スクリーン電極及び加速電極を用いて、選択的に加速するイオンエンジンが開示されている。
特公平5−45797号公報(特許第1836674号) 特許第4925132号公報
(電力又は熱に関する課題)
例示のMPDスラスタは、プラズマ生成のためにアーク放電を用いる。アーク放電を発生させるためには、大きな電力が必要となる。また、大きな電力を投入するため、スラスタ自体の温度が高温になりやすい。このため、定常的な作動を実現することが難しい。よってMPDスラスタは、推進効率が低く、電力供給量及び排熱量に制約のある宇宙機への適用が難しい場合が多い。
(電極損耗に関する課題)
例示のMPDスラスタでは、アーク放電によって、スラスタのカソードが損耗する。このため、作動寿命を長くすることが難しい。作動寿命を長くするために、カソードとして、ホローカソードを用いる場合がある。しかし、ホローカソードを用いる場合には、下記のように、推進効率に関する課題が存在する。
(推進効率に関する課題)
効率的に推進力を得るためには、電子に比べて質量の大きい陽イオンの密度を上げる必要がある。しかし、上記ホローカソードからは、陽イオンは僅かしか出力されない。このため、ホローカソードから放出される熱電子を推進剤ガスに衝突させることにより、陽イオンの密度を上げる必要がある。しかし、熱電子を生成して、推進剤ガスに衝突させることは、効率的ではない。よって、推進効率を向上させることが難しい。
したがって、本発明の目的は、供給電力を抑制し、電極損耗を低減し、推進効率を向上させることが可能なMPDスラスタを提供することにある。
この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
本発明の1つの観点において、MPDスラスタ(100;200)は、推進剤から無電極プラズマを生成する無電極プラズマ生成装置と、前記無電極プラズマを加速させる加速装置(2)と、生成された前記無電極プラズマを、前記加速装置(2)に供給する供給路(1)と、を備える。また、前記加速装置(2)は、磁気コイル(21)と、カソード(22)と、アノード(23)と、前記カソード(22)と前記アノード(23)の間に電圧を印加する電圧印加装置(24)と、を備える。さらに、前記供給路(1)は、前記カソード(22)と前記アノード(23)の間の空間(S)に前記無電極プラズマを供給する。また、前記磁気コイル(21)は、前記空間(S)内に、前記磁気コイル(21)の中心軸の方向に沿う軸方向磁場成分(B)及び前記中心軸に直交する径方向磁場成分(B)を生成する。加えて、前記電圧印加装置(24)は、前記空間(S)内に電流(Iac)を生成する。また、前記空間(S)に供給される前記無電極プラズマは、前記軸方向磁場成分(B)及び前記径方向磁場成分(B)と、前記電流(Iac)とによって誘起されるローレンツ力によって、前記無電極プラズマを加速する。
上記MPDスラスタにおいて、前記供給路(1)と前記磁気コイル(21)の前記中心軸との距離(L2)は、前記カソード(22)と前記中心軸との距離(L1)より大きく、前記アノード(23)と前記中心軸との距離(L3)より小さくてもよい。
上記MPDスラスタにおいて、前記カソード(22)は、前記磁気コイル(21)の前記中心軸に沿って配置されてもよい。
上記MPDスラスタにおいて、前記無電極プラズマ生成装置(3)は、前記供給路(1)の周囲に配置されるアンテナ(31)を備えてもよい。また、前記無電極プラズマ生成装置(3)は、前記アンテナ(31)により誘起される電場と、前記磁気コイル(21)により生成される磁場(B)との相互作用により、前記推進剤をプラズマ化してもよい。 上記プラズマ生成装置(3)において、前記供給路(1)のうち、前記アンテナ(31)が周囲に配置されている部分の直径は、20mm以上、100mm以下であってもよい。
上記MPDスラスタにおいて、前記供給路(1)は、複数の供給管(1−1、1−2、1−3、1−4)を含んでもよい。また、前記複数の供給管は、前記カソード(22)の周囲に等間隔で配置されてもよい。また前記カソード(22)と前記供給路(1)との距離は接することがない程度に離間してもよい。
さらに、前記無電極プラズマ生成装置(3)は、前記アンテナ(31)を複数備えてもよい。また、前記複数の供給管の各々の周囲には、複数の前記アンテナ(31−1、31−2、31−3、31−4)のうちの1つが配置されてもよい。
上記MPDスラスタにおいて、前記無電極プラズマ生成装置(3)は、1つの電源装置(36)と、インピーダンス整合器(35)と、を更に備えてもよい。また、前記1つの電源装置(36)は、前記インピーダンス整合器(35)を介して、複数の前記アンテナ(31−1、31−2、31−3、31−4)を駆動してもよい。
上記MPDスラスタにおいて、前記アンテナは、ヘリカルアンテナであってもよい。また、前記無電極プラズマは、ヘリコンプラズマであってもよい。
上記MPDスラスタにおいて、前記カソードは、ホローカソードであってもよい。
上記MPDスラスタにおいて、前記無電極プラズマを放出するノズル(25)を更に備えてもよい。また、前記アノード(23)は、前記ノズル(25)の内面の少なくとも一部を構成してもよい。またアノードは一つ以上の部品で構成されてもよい。
本発明の他の1つの観点において、MPDスラスタを用いて無電極プラズマを加速する方法は、カソード(22)とアノード(23)の間の空間(S)に無電極プラズマを供給して、前記空間(S)内の電気抵抗率を下げる工程と、前記空間(S)内に、前記MPDスラスタの中心軸の方向に沿う軸方向磁場成分(B)及び前記中心軸に直交する径方向磁場成分(B)を生成する工程と、前記空間(S)内に電流(Iac)を生成する工程と、前記軸方向磁場成分(B)及び前記径方向磁場成分(B)と、前記電流(Iac)とによって誘起されるローレンツ力によって、前記無電極プラズマを加速する工程とを備える。
本発明により、供給電力を抑制し、電極損耗を低減し、推進効率を向上させることが可能なMPDスラスタを提供できる。
図1は、従来のMPDスラスタの構成を模式的に示す断面図である。 図2Aは、本発明の第1の実施形態のMPDスラスタの構成を模式的に示す断面図である。 図2Bは、図2AのA−A矢視断面図である。 図2Cは、図2AのC−C矢視断面図である。 図3Aは、本発明の第2の実施形態のMPDスラスタの構成を模式的に示す断面図である。 図3Bは、図3AのA−A矢視断面図である。 図4は、第2の実施形態のMPDスラスタの斜視図であって、スラスタの一部分を切り欠いた斜視図である。 図5Aは、アンテナ(プラズマ生成アンテナ)の第1例を示す図である。 図5Bは、アンテナ(プラズマ生成アンテナ)の第2例を示す図である。 図5Cは、アンテナ(プラズマ生成アンテナ)の第3例を示す図である。 図5Dは、アンテナ(プラズマ生成アンテナ)の第4例を示す図である。 図5Eは、アンテナ(プラズマ生成アンテナ)の第5例を示す図である。 図5Fは、アンテナ(プラズマ生成アンテナ)の第6例を示す図である。 図6は、本発明の第2の実施形態において、アンテナの作動装置の一例を示す機能ブロック図である。 図7は、本発明の実施形態において、供給路、カソード、アノードの位置関係、及び、供給路、アンテナ、磁気コイルの位置関係について示す模式図である。 図8は、本発明の実施形態において、供給路の変形例を示す断面図であって、X軸に垂直な断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るMPDスラスタに関して、添付図面を参照して説明する。
(座標系の定義)
図2A、図3Aを参照して、座標系の定義を行う。X方向は、MPDスラスタ100、200の前後方向であり、+X方向は、MPDスラスタ100、200の後ろ方向、すなわち、ノズル側の方向を意味する。φ方向は、MPDスラスタ100、200の中心軸であるX軸まわりの回転方向であり、+φ方向は、+X方向にみて時計回りを意味する。
(重要な用語の定義)
本実施の形態において、+X方向の側を「下流側」と定義し、−X方向の側を「上流側」と定義する。また、「無電極プラズマ」は、無電極プラズマ生成装置で生成されたプラズマと定義する。「無電極プラズマ生成装置」は、プラズマの生成過程において、電極とプラズマとが直接接触することのないプラズマ生成装置と定義する。
(第1の実施形態)
図2A乃至図2Cを参照して、第1の実施形態に係るMPDスラスタについて説明する。図2Aは、第1の実施形態のMPDスラスタ100の構成を模式的に示す断面図である。また、図2B、図2Cは、それぞれ、図2AのA−A矢視断面図、図2AのC−C矢視断面図である。
1.MPDスラスタ100の構成
MPDスラスタ100は、無電極プラズマを供給する供給路1と、加速装置2と、無電極プラズマ生成装置(図示せず)を備える。
(供給路1)
供給路1は、例えば、4つの供給管1−1、1−2、1−3、1−4で構成される。なお、供給管の数は4つに限定されず、任意である。また前記供給管の内径は20mm以上、100mm以下であってもよい。また、供給管を複数配置する場合には、前記供給管を、後述のカソード22の周囲に等間隔で配置することが好ましい。なお、カソード22と前記供給管との間は接することがない程度に離間してもよい。供給路1内には推進剤が供給される。推進剤は、例えば、アルゴンガス、キセノンガス等のガスである。そして、供給路1に供給された推進剤は、無電極プラズマ生成装置によって、陽イオンPと電子eとに電離され(プラズマ化され)、無電極プラズマが生成される。なお、無電極プラズマ生成装置は、無電極プラズマを生成する装置であればどのような装置であってもよい。代替的に、無電極プラズマ生成装置で予め生成された無電極プラズマが、供給路1に供給されるようにしてもよい。供給路1内の無電極プラズマは、加速装置2に供給される。より詳細には、無電極プラズマは、カソード22とアノード23の間の空間Sに供給される。
(加速装置2)
加速装置2は、磁気コイル21、カソード22、アノード23、電圧印加装置24を備える。磁気コイル21は、供給路1を囲むように配置される。換言すれば、供給路1は、磁気コイル21の中央領域を横断する。ここで、磁気コイル21の中央領域とは、磁気コイル21の内径の内側の空洞領域を意味する。磁気コイル21の中心軸は、X軸に一致していることが好ましい。磁気コイル21は、カソード22とアノード23の間の空間Sに、磁場Bを発生させる。磁場Bは、磁気コイル21の中心軸(X軸)に沿う成分である軸方向磁場成分Bと、中心軸(X軸)に直交する成分である径方向磁場成分Bを含む。カソード22は、電子を放出する。カソード22は、好ましくは、微細孔を備えたホローカソードである。アノード23は、カソードの下流側に配置される。アノード23は、ノズル25の内面の少なくとも一部を構成するプレートで構成することが好ましい。なお、アノード23は、複数の部分に分割された分割体の組み合わせによって構成されてもよい。また、ノズル25は、下流側に向かって拡開する傾斜内面を有するノズルであることが好ましい。電圧印加装置24は、カソード22とアノード23の間に電圧を印加し、カソード22とアノード23の間に、すなわち、空間Sに、電流Iacを発生させる。なお、図2Aにおいて、電圧印加装置24とカソード22とを接続する配線、及び、電圧印加装置24とアノード23とを接続する配線は、説明をわかりやすくするために便宜的に記載したものである。よって、実際の配線の配置は、図2Aの配置に限定されず、適宜設計される事項である。前記電流Iacは、ホローカソードを用いない場合には、放電電流である。前記電流Iacは、ホローカソードを用いる場合には、ホローカソードから放出される熱電子の流れに基づく電流である。加速装置2は、前記磁場B及び前記電流Iacにより誘起されるローレンツ力によって、供給路1から供給される無電極プラズマを、下流側に向けて加速する。
加速装置2のカソードが、ホローカソードである場合について、より詳細に説明する。ホローカソードは、化学物質からなるインサートを備える。このインサートを例えば加熱装置により加熱すると、インサートは熱電子を放出する。放出された熱電子は、ホローカソード内に供給される作動ガスと衝突し、ホローカソード内でプラズマを発生させる。カソードの出口に、正電極を配置すると、プラズマの中から電子がカソード外に放出される。カソードの作動前には加熱装置を用いてインサートを加熱するが、一旦カソードが作動すると、プラズマが発生する熱によって電子を放出することが可能である。
2.MPDスラスタ100の作動原理
次に、MPDスラスタ100の作動原理について説明する。
(1)供給路1から、カソード22とアノード23の間の空間Sに、無電極プラズマ(陽イオンP及び電子e)が供給される。当該供給により、カソード22とアノード23の間の空間Sの電気抵抗率は低下する。
(2)磁気コイル21を作動させることにより、空間Sに、軸方向磁場成分Bと径方向磁場成分Bとを含む磁場Bが生成される。
(3)カソード22とアノード23との間に電圧及び電力が印加され、空間Sに電流Iacが流れる。当該電流Iacは、カソード22とアノード23との間の放電電流であってもよいし、ホローカソードから放出される熱電子の流れに基づく電流であってもよい。空間Sの電気抵抗率は低下しているため、印加する前記電圧及び電力を、従来のMPDスラスタと比較して、小さくすることが可能である。なお、上記(1)、(2)、(3)の工程を開始する順番は任意である。また、上記(1)、(2)、(3)の工程を同時に開始してもよい。
(4)空間Sに存在する電子e(カソード22から放出される電子、及び、無電極プラズマに含まれる電子)の一部は、アノード23によって捕捉される(電流Iacを担う)。また、空間Sに存在する電子eの一部は、ローレンツ力により、下流に向かって加速され、ノズル25から下流側に向けて放出される。なお、前記ローレンツ力による加速のメカニズムの概要は下記(4a)(4b)のとおりである。
(4a)前記電流Iacの径方向成分(X軸に向かう成分)と、前記軸方向磁場成分Bとによって誘起されるローレンツ力により、電子eは、磁気コイル21の中心軸(X軸)まわりに+φ方向に回転する。
(4b)前記回転により、-φ方向の電流が流れる。-φ方向の電流と、前記径方向磁場成分Bとによって誘起されるローレンツ力により、電子eは、+X方向に加速される。なお、上記(4a)(4b)は、実際には、同時並行的に進行する現象である。
(5)+X方向、すなわち、下流側に向かって加速される電子eは、クーロン力によって、陽イオンPを牽引し、陽イオンPを下流側に向かって加速させる。そして、前記陽イオンPは、ノズル25から下流側に向けて放出される。前記放出に伴う反力により、MPDスラスタ100は推力を得る。
(6)なお、前記アノード23と、ノズル25から放出された電子eとの間には、電場勾配が存在する。よって、陽イオンPは、前記電場勾配によっても、下流側に向かって加速される。
供給路1から供給される無電極プラズマは、プラズマの生成過程において、電極とプラズマとが直接接触することなく生成されたプラズマである。このような無電極プラズマは、電極とプラズマとが接触しない加速装置を用いて加速されることが一般的である。これに対し、本実施形態は、無電極プラズマを、プラズマと接触する電極(アノード及びカソード)を備えた加速装置2によって加速するものである。
3.効果
本実施形態では、空間Sに無電極プラズマが供給され、空間Sの電気抵抗率が低下される。このため、カソードとアノードとの間に印加する電圧及び電力を、従来のMPDスラスタと比較して小さくすることが可能である。その結果、MPDスラスタの作動効率が向上する。また、前記電力を小さくすることにより、MPDスラスタの温度上昇を抑制することができる。その結果、MPDスラスタを長時間作動させることができる。
本実施形態のカソードとして、ホローカソードを用いた場合には、付加的に、次の効果を奏する。第1に、放電によるカソードの損耗が抑制されるため、電極を長寿命化することができる。第2に、ホローカソードによって放出される熱電子の量を制御することで、上述のローレンツ力の強さを制御することが可能となる。
本実施形態では、無電極プラズマを用いる。無電極プラズマの陽イオン密度は、アーク放電によって生成されるプラズマの陽イオン密度と同程度以上のものが得られるだけでなく、後者では陽光柱と呼ばれるごく限られた領域にのみ高密度領域が得られるのに対して、前者ではほぼ全放電領域に渡って高密度領域を形成することができる。このため、生成できる陽イオンの割合はアーク放電の100倍程度にすることも可能で、その結果、MPDスラスタの大推力化が可能である。
本実施形態では、無電極プラズマは、供給路1から供給される。このため、加速装置内で、アーク放電又は熱電子を用いて推進剤をプラズマ化する工程が不要である。その結果、MPDスラスタの推進効率が向上する。
(第2の実施形態)
図3A乃至図6を参照して、第2の実施形態に係るプラズマ加速装置について説明する。
第2の実施形態において、第1の実施形態と同じ構成要素については、同じ図番を用いている。
1.MPDスラスタ200の構成
MPDスラスタ200は、無電極プラズマを供給する供給路1と、加速装置2と、無電極プラズマ生成装置3を備える。
(無電極プラズマ生成装置3)
図3A乃至図6を参照して、無電極プラズマ生成装置3について説明する。図3Aは、第2の実施形態のMPDスラスタ200の構成を模式的に示す断面図である。図3Bは、図3AのA−A矢視断面図である。図4は、第2の実施形態のMPDスラスタ200の斜視図であって、スラスタの一部分を切り欠いた斜視図である。また、図5A乃至図5Fは、アンテナ(プラズマ生成アンテナ)の第1例乃至第6例を示す図である。図6は、アンテナの作動装置の一例を示す機能ブロック図である。
無電極プラズマ生成装置3は、磁気コイル21及びアンテナ31を含む。磁気コイルは、加速装置2の構成要素であるとともに、無電極プラズマ生成装置3の構成要素でもある。アンテナ31は、複数のアンテナ31−1、31−2、31−3、31−4を含むことが好ましい。複数のアンテナ31−1、31−2、31−3、31−4は、複数の供給管1−1、1−2、1−3、1−4の周囲に、それぞれ配置される。また、磁気コイル21は、供給管1−1、1−2、1−3、1−4及びアンテナ31−1、31−2、31−3、31−4を囲むように配置される。換言すれば、アンテナが周囲に配置された供給管1−1、1−2、1−3、1−4は、磁気コイル21の中央領域を横断する。なお、図3Bには、4つの供給管、及び、4つのアンテナが記載されている。しかし、供給管の数、及び、アンテナの数は、4つに限定されず、任意である。図4に示されるように、アンテナ31が周囲に配置された供給路1(又は供給管)は、支持機構32、33、34によって支持される。支持機構32は、下流側支持機構であり、支持機構33は、中央支持機構であり、支持機構34は、上流側支持機構である。各支持機構32、33、34は、各供給路1(又は各供給管)とカソード22とを離間させて支持するスペーサとしての機能も有している。
アンテナ31は、高周波アンテナである。高周波アンテナにより誘起される電場、及び、磁気コイル21により生成される軸方向磁場B(図3Aを参照。)の相互作用により、ヘリコン波が発生する。ヘリコン波は、供給路1に供給される推進剤に作用して、推進剤をプラズマ化する。その結果、無電極プラズマであるヘリコンプラズマが生成される。ヘリコンプラズマは、高密度で生成することが可能であるため、無電極プラズマとしてヘリコンプラズマを採用することが好ましい。
アンテナ31としては、種々の形態のアンテナを採用し得る。図5Aは、アンテナの第1例を示す。第1例のアンテナは、ループアンテナである。図5Bは、アンテナの第2例を示す。第2例のアンテナは、Boswellアンテナである。図5Cは、アンテナの第3例を示す。第3例のアンテナは、サドル型アンテナである。図5Dは、アンテナの第4例を示す。第4例のアンテナは、名古屋タイプ3型アンテナである。当該アンテナでは、4個のコイル電流間の位相を変えることにより複数のモードの選択が可能である。図5Eは、アンテナの第5例を示す。第5例のアンテナは、ヘリカルアンテナである。図5Fは、アンテナの第6例を示す。第6例のアンテナは、スパイラル型アンテナである。当該アンテナは、大口径のプラズマ供給路に適用可能である。
図6に示されるように、アンテナの作動装置は、アンテナ31−1、31−2、31−3、31−4、インピーダンス整合器35、電源装置36を備えていてもよい。インピーダンス整合器35は、電源装置36側の入力インピーダンスと、アンテナ31−1、31−2、31−3、31−4側の負荷インピーダンスとを整合させるためのものである。本実施形態では、1つの電源装置36が、インピーダンス整合器35を介して、複数のアンテナ31−1、31−2、31−3、31−4を駆動する。なお、電源装置36は、1つであることが好ましいが、1つであることには限定されない。
2.MPDスラスタ200の作動原理
次に、MPDスラスタ200の作動原理について説明する。本実施形態におけるMPDスラスタ200の作動原理は、第1の実施形態におけるMPDスラスタ100の作動原理と比較して、無電極プラズマの生成に、磁気コイル21及びアンテナ31を用いることが特定されている点で異なる。
(1)供給路1に推進剤が供給される。
(2)アンテナ31によって誘起される電場、及び、磁気コイル21により生成される軸方向磁場Bの相互作用により、無電極プラズマが生成される。
(3)生成された無電極プラズマは、供給路1から、カソード22とアノード23の間の空間Sに供給される。空間Sに無電極プラズマが供給された後の作動原理については、第1の実施形態の作動原理と同様である。
3.効果
本実施形態では、加速装置2の磁気コイル21を用いて、無電極プラズマを生成する。すなわち、加速用の磁場と、無電極プラズマ生成用の磁場とを、同一の磁気コイル21を用いて生成している。このため、MPDスラスタの重量を低減することができる。また、磁気コイルの作動に必要となる電力を低減することができる。その結果、MPDスラスタの推進効率が向上する。
本実施形態において、ヘリコンプラズマを生成する場合には、陽イオンの密度を更に高くすることが可能である。その結果、MPDスラスタの大推力化が可能である。
本実施形態において、一つの電源装置で複数のアンテナを駆動する場合には、スラスタの重量が低減される。
(供給路1、カソード22、アノード23の位置関係)
図7を参照して、本発明の実施形態における、供給路1、カソード22、アノード23の位置関係の具体例について説明する。供給路1の出口7の位置は、アノード23の位置よりも上流側であることが好ましい。また、カソード22の位置は、アノード23の位置よりも上流側であることが好ましい。供給路1(各供給路の中心)と磁気コイル21の中心軸(X軸)との距離L2は、カソード22(カソード22の中心)と磁気コイル21の中心軸(X軸)との距離L1より大きいことが好ましい。なお、カソード22(カソード22の中心)と磁気コイル21の中心軸(X軸)との距離L1はゼロであり、カソード22は、前記中心軸に沿って配置されることが好ましい。また、供給路1(各供給路の中心)と磁気コイル21の中心軸(X軸)との距離L2は、アノード23(アノード23のうち、コイルの中心軸に一番近い部分)と磁気コイル21の中心軸(X軸)との距離L3より小さいことが好ましい。
上述の位置関係を採用することにより、磁気コイル21の中心軸の方向に沿う軸方向磁場成分B及び前記中心軸に直交する径方向磁場成分Bが好適に生成される。また、MPDスラスタの装置構成をコンパクトにすることができる。
(供給路1、アンテナ31、磁気コイル21の位置関係)
次に、図7を参照して、供給路1の周囲にアンテナ31を配置する場合において、供給路1、アンテナ31、磁気コイル21の位置関係の具体例について説明する。アンテナ31と磁気コイル21とは、少なくとも一部が磁気コイル21の中心軸方向(X軸方向)にオーバーラップして配置されることが好ましい。例えば、磁気コイル21の中心軸方向全長にわたって、アンテナ31と磁気コイル21とがオーバーラップするように配置される。
上述の位置関係を採用することにより、アンテナ31の位置に対応する供給路1の内部に、軸方向磁場Bが好適に生成され、無電極プラズマの生成効率が向上する。
(供給路1の変形例)
図8は、供給路1の変形例を示す断面図であって、X軸に垂直な断面図である。図8に示されるように、無電極プラズマの供給路1として、カソード22の周囲に複数の供給路を配置する代わりに、断面リング状の供給路を配置することが可能である。
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施の形態で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施の形態にも適用可能である。
1 :供給路
1−1〜1−4:供給管
2 :加速装置
3 :無電極プラズマ生成装置
7 :出口
21 :磁気コイル
22 :カソード
23 :アノード
24 :電圧印加装置
25 :ノズル
31 :アンテナ
31−1 :アンテナ
31−2 :アンテナ
31−3 :アンテナ
31−4 :アンテナ
32 :支持機構
33 :支持機構
34 :支持機構
35 :インピーダンス整合器
36 :電源装置
100 :MPDスラスタ
200 :MPDスラスタ
B :磁場
:軸方向磁場
:軸方向磁場成分
:径方向磁場成分
ac :電流
L1 :距離
L2 :距離
L3 :距離
S :空間
:電子

Claims (10)

  1. MPDスラスタであって、
    推進剤から無電極プラズマを生成する無電極プラズマ生成装置と、
    前記無電極プラズマを加速させる加速装置と、
    生成された前記無電極プラズマを、前記加速装置に供給する供給路と、
    を備え、
    前記加速装置は、
    磁気コイルと、
    カソードと、
    アノードと、
    前記カソードと前記アノードの間に電圧を印加する電圧印加装置と、
    を備え、
    前記供給路は、前記カソードと前記アノードの間の空間に前記無電極プラズマを供給し、
    前記磁気コイルは、前記空間内に、前記磁気コイルの中心軸の方向に沿う軸方向磁場成分及び前記中心軸に直交する径方向磁場成分を生成し、
    前記電圧印加装置は、前記空間内に電流を生成し、
    前記空間に供給される前記無電極プラズマは、前記軸方向磁場成分及び前記径方向磁場成分と、前記電流とによって誘起されるローレンツ力によって、前記無電極プラズマを加速し、
    前記カソードの位置は、前記アノードの位置よりも上流側にあり、
    前記カソードの下流端の位置は、前記アノードの上流端の位置よりも上流側にある
    MPDスラスタ。
  2. 請求項1に記載のMPDスラスタにおいて、
    前記供給路と前記磁気コイルの前記中心軸との距離は、前記カソードと前記中心軸との距離より大きく、前記アノードと前記中心軸との距離より小さい
    MPDスラスタ。
  3. 請求項1又は2に記載のMPDスラスタにおいて、
    前記カソードは、前記磁気コイルの前記中心軸に沿って配置される
    MPDスラスタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のMPDスラスタにおいて、
    前記無電極プラズマ生成装置は、
    前記供給路の周囲に配置されるアンテナ
    を備え、
    前記無電極プラズマ生成装置は、前記アンテナにより誘起される電場と、前記磁気コイルにより生成される磁場との相互作用により、前記推進剤をプラズマ化する
    MPDスラスタ。
  5. MPDスラスタであって、
    推進剤から無電極プラズマを生成する無電極プラズマ生成装置と、
    前記無電極プラズマを加速させる加速装置と、
    生成された前記無電極プラズマを、前記加速装置に供給する供給路と、
    を備え、
    前記加速装置は、
    磁気コイルと、
    カソードと、
    アノードと、
    前記カソードと前記アノードの間に電圧を印加する電圧印加装置と、
    を備え、
    前記供給路は、前記カソードと前記アノードの間の空間に前記無電極プラズマを供給し、
    前記磁気コイルは、前記空間内に、前記磁気コイルの中心軸の方向に沿う軸方向磁場成分及び前記中心軸に直交する径方向磁場成分を生成し、
    前記電圧印加装置は、前記空間内に電流を生成し、
    前記空間に供給される前記無電極プラズマは、前記軸方向磁場成分及び前記径方向磁場成分と、前記電流とによって誘起されるローレンツ力によって、前記無電極プラズマを加速し、
    前記カソードの位置は、前記アノードの位置よりも上流側にあり、
    前記無電極プラズマ生成装置は、
    前記供給路の周囲に配置されるアンテナ
    を備え、
    前記無電極プラズマ生成装置は、前記アンテナにより誘起される電場と、前記磁気コイルにより生成される磁場との相互作用により、前記推進剤をプラズマ化し、
    前記供給路は、複数の供給管を含み、
    前記複数の供給管は、前記カソードの周囲に等間隔で配置され、
    前記無電極プラズマ生成装置は、前記アンテナを複数備え、
    前記複数の供給管の各々の周囲には、複数の前記アンテナのうちの1つが配置される
    MPDスラスタ。
  6. 請求項5に記載のMPDスラスタにおいて、
    前記無電極プラズマ生成装置は、
    1つの電源装置と、
    インピーダンス整合器と、
    を更に備え、
    前記1つの電源装置は、前記インピーダンス整合器を介して、複数の前記アンテナを駆動する
    MPDスラスタ。
  7. 請求項4乃至6のいずれか一項に記載のMPDスラスタにおいて、
    前記アンテナは、ヘリカルアンテナであり、
    前記無電極プラズマは、ヘリコンプラズマである
    MPDスラスタ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のMPDスラスタにおいて、
    前記カソードは、ホローカソードである
    MPDスラスタ。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のMPDスラスタにおいて、
    前記無電極プラズマを放出するノズル
    を更に備え、
    前記アノードは、前記ノズルの内面の少なくとも一部を構成する
    MPDスラスタ。
  10. MPDスラスタを用いて無電極プラズマを加速する方法であって、
    カソードとアノードの間の空間に無電極プラズマを供給して、前記空間内の電気抵抗率を下げる工程と、
    前記空間内に、前記MPDスラスタの中心軸の方向に沿う軸方向磁場成分及び前記中心軸に直交する径方向磁場成分を生成する工程と、
    前記空間内に電流を生成する工程と、
    前記軸方向磁場成分及び前記径方向磁場成分と、前記電流とによって誘起されるローレンツ力によって、前記無電極プラズマを加速する工程と
    を備え、
    前記カソードの位置は、前記アノードの位置よりも上流側にあり、
    前記カソードの上流端の位置は、前記アノードの下流端の位置よりも上流側にある
    方法。
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