JP6465721B2 - ホログラム多重再生方法およびホログラム多重再生装置 - Google Patents
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Description
体311の同一箇所へ、より多くのホログラムを角度多重すれば記録密度および記録容量が向上できるが、角度多重数を大幅に向上させることは、クロストーク等の問題から必ずしも容易ではない。
データ当たりのデータ量およびカメラのフレームレートに依存するが、1ページデータ当
たりのデータ量を減少させる、あるいはカメラのフレームレートを低下させることは再生画像の劣化に直結する。
そこで、本願発明者等は図5に示すごとき、1ページデータ当たりのデータ量を減少さ
せず、かつカメラのフレームレートを低下させずに、2ページ分のページデータを同時に再生することにより、再生時データ読み出し速度を従来の2倍程度とすることができるホログラム記録再生装置を想起するに至った。
する(なお、図5に示す各部材に付した符号は、対応する、図1の図面の各部材に付した符号に400を加えたものである)。
さらに、半波長板420において、p偏光とs偏光の強度が互いに同じとなるように偏光角を調整し、PBS421でp偏光とs偏光の各々を互いに分離することで2つの参照光(第
1再生用および第2再生用)を作成する。このうち、s偏光のビームはPBS421およびガルバノメータミラー422で反射され、ホログラム記録媒体411に照射される。他方、p偏光のビームはPBS421を透過してガルバノメータミラー431で反射され、ガルバノメータミラー422からホログラム記録媒体411に照射される。
整)を行うことで、p偏光およびs偏光の2つの参照光は、異なる入射角で同時にホログラム記録媒体411に照射されるので、入射角が互いに異なるp偏光とs偏光の再生光(第1再生用および第2再生用)を同時に得ることができる。各再生光はPBS408で分離され
、カメラ413aおよびカメラ413bにて撮像される。このとき、2つの参照光における互いに異なる入射角は、角度多重されて記録された時点での参照光入射角度の1ステップ分に一致するように設定される。この後、2つの参照光は、ガルバノメータミラー431およびガルバノメータミラー422の回転角度制御に応じ、順次、角度多重再生が行われるようにホログラム記録媒体411への入射角度が制御される。
図5に示すホログラム記録再生装置によれば、上述したようにして、2ページ分のページデータを同時に再生することができ、再生データの読み出し速度を従来の2倍とすることができる。
せたりすることなく、また、参照光照射の長時間化または光源の高パワー化を図ることなく、ホログラム記録媒体からのデータの再生速度を2倍程度に増大させ得るホログラム多重再生方法およびホログラム多重再生装置を提供することを目的とするものである。
ページデータに係る情報を担持した信号光と記録用参照光とを干渉させて形成した干渉縞を、同一位置に複数重畳させて角度多重記録してなるホログラム記録媒体に対し、再生用参照光を各ページデータの記録に応じた所定条件で入射せしめて、前記ホログラム記録媒体に角度多重記録されていた前記ページデータ情報を再生するホログラム角度多重再生装置において、
前記再生用参照光を、p偏光およびs偏光のいずれかである第1参照光に調整して出力する第1の参照光偏光調整手段と、
該第1の参照光偏光調整手段からの前記第1参照光について、前記ホログラム記録媒体に所定角度で入射するように射出角度の調整を行う第1の偏向角度調整手段と、
該第1の偏向角度調整手段から出力され、前記ホログラム記録媒体に入射した前記第1参照光のうち、該ホログラム記録媒体を透過した偏光を、p偏光およびs偏光のうち、前記第1参照光とは異なる偏光である第2参照光に調整して出力する第2の参照光偏光調整手段と、
該第2の参照光偏光調整手段からの第2参照光について、前記ホログラム記録媒体に、前記所定角度とは異なる角度で入射するように射出角度の調整を行う第2の偏向角度調整手段と、
前記第1参照光の照射により前記ホログラム記録媒体から発生する第1再生光と、前記第2参照光の照射により前記ホログラム記録媒体から発生する第2再生光とを分離する再生光分離手段と、
前記分離された2つの再生光に担持されたホログラム情報を、各々撮像する2つの撮像手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
また、前記ホログラム記録媒体を透過した前記第2参照光のうち光路外に出力されたノイズ光をトラップするノイズ光トラップ手段を備えることが好ましい。
また、前記第1の偏向角度調整手段および前記第2の偏向角度調整手段が、前記p偏光および前記s偏光に係る各直線偏光の偏向角度を逐次変化させるガルバノメータミラーを含むことが好ましい。
また、ホログラム多重記録機能を併せ有するとともに、位相共役再生の構成とされており、前記第1参照光のうち前記ホログラム記録媒体を透過した偏光は、記録時の参照光の経路の一部を逆行するようにして、前記第2参照光の経路に入射することが好ましい。
ページデータに係る情報を担持した信号光と記録用参照光とを干渉させて形成した干渉縞を、同一位置に複数重畳させて角度多重記録してなるホログラム記録媒体に対し、再生用参照光を各ページデータの記録に応じた所定条件で入射せしめて、前記ホログラム記録媒体に角度多重記録されていた前記ページデータ情報を再生するホログラム角度多重再生方法において、
前記再生用参照光を、p偏光およびs偏光のいずれかである第1参照光に調整して出力し、
前記第1参照光について、前記ホログラム記録媒体に所定角度で入射するように入射角度の調整を行い、
前記ホログラム記録媒体に入射した前記第1参照光のうち、該ホログラム記録媒体を透過した偏光を、p偏光およびs偏光のうち、前記第1参照光とは異なる偏光である第2参照光に調整して出力し、
該第2参照光について、前記ホログラム記録媒体に、前記所定角度とは異なる角度で入射するように入射角度の調整を行い、
前記第1参照光の照射により前記ホログラム記録媒体から発生する第1再生光と、前記第2参照光の照射により前記ホログラム記録媒体から発生する第2再生光とを分離し、
前記分離された2つの再生光に担持されたホログラム情報を、2つの撮像手段により各々撮像することを特徴とするものである。
タ量を減少させたり、カメラのフレームレートを低下させたりすることなく、また、参照光の照射時間や光源のエネルギー出力を増加させることなく、ホログラム記録媒体からのデータの再生速度を増大させることができる。
まず、図1を用いて、実施例1のホログラム多重再生装置の記録機能について説明する。
この実施例1に係るホログラム多重再生装置は、ホログラムの記録機能および再生機能を備えた記録再生装置として構成されている。
なお、ホログラム記録媒体11はフォトポリマーで構成され、位相共役型に対応した構成とされている。
ただし、本発明の装置に係るホログラム記録媒体の材料としては、フォトポリマーに限られるものではなく、また、光学系としても、必ずしも位相共役型に限られるものではない。
また、SLMから出射(反射)された信号光は、入射した状態とは偏光状態が変化してs偏光とされており、PBS8において図中下方に反射され、レンズ(FTL)10によって光学的にフーリエ変換されてホログラム記録媒体11に照射される。
図1に示すように、ホログラム記録媒体11に記録されたページデータ情報を再生する場合には、半波長板14を調整することで、参照光の偏光方向を(s偏光からp偏光に)変換する。この参照光は、ミラー15で反射された後PBS16に到達するが、半波長板14によってp偏光とされているので、このPBS16を直進することになる。次に、ミラー20によって、図中下方向に反射され、p偏光とされていることからPBS21を透過する。PBS21を直進したp偏光の再生用参照光は、角度制御を行うガルバノメータミラー22およびリレーレンズ23を介して、記録媒体11中の信号光が照射された場所へ、その裏面側において記録用参照光の入射方向とは対向するような方向から照射される。
ことなく、ホログラム記録媒体11をそのまま透過する。
本実施例では、このように透過された照射光の一部を参照光2として再度、ホログラム記録媒体11に照射するようにして、ホログラム記録媒体11からのデータの再生速度を2倍程度に増大させるようにしている。
これにより、参照光照射の長時間化または光源の高パワー化を図ることなく、同時に2つのページデータの角度多重再生を行うことができ、ホログラム記録媒体11からのデータの再生速度を2倍程度に増大させることができる。
なお、図示されない計測制御部は、再生時において、レーザ光源1の駆動制御、およびガルバノメータミラー17、34、22の角度制御を行うとともに、カメラ13a、13bから出力されたページデータ情報信号を加工し、図示されないモニター上に、ページデータ画像として表示させるように指示する。
りも参照光2における再生時の参照光のパワーが低下するためである。
されたp偏光はPBS7を透過し、外部に出力されるノイズ光となり得るので、図中でPBS7の上方近傍にノイズ光トラップ手段41を配設してノイズ光をトラップするようにしている。これによりホログラム記録媒体11に光が再度戻ることがなく、再生するページデータの信号品質低下を防ぐことができる。
この実施例2のホログラム多重再生装置は、基本的には、上記実施例のホログラム多重再生装置と同様に構成されているが、実施例1のものでは参照光1がp偏光とされているのに対し、実施例2のものでは、参照光1がs偏光とされている点等のいくつかの点において相違し、他の多くの点では共通している。
そこで、実施例2の説明においては、主として実施例1と相違する部分について言及し、説明の冗長化を避けることとする。
すなわち、半波長板105および半波長板114は、出力する偏光がいずれもs偏光となるように調整されている。s偏光とされた参照光1は、半波長板114からミラー115を介してPBS116に照射され、このPBS116において、図中下方に反射され、角度制御を行うガルバノメータミラー122およびリレーレンズ123を介して、ホログラム記録媒体111中の信号光が照射された場所へ、その裏面側において記録用参照光の入射方向とは対向するような方向から照射される。
1を配設してノイズ光を吸収するようにしているが、本実施例においては、、図2中でPBS116の左方近傍にノイズ光トラップ手段141を配設してノイズ光を吸収するように
している。
すなわち、ホログラム記録媒体111に照射された参照光2のうち、このホログラム記録媒体111を透過したp偏光は、リレーレンズ118とガルバノメータミラー117を介し、ミラー131で反射され、半波長板132でs偏光に変換される。変換された参照光2はs偏光とされているので、ガルバノメータミラー134で図中下方に反射された後、PBS116で図中左方に反射され、装置外部に出力されてノイズ光となり得るので、図
中でPBS116の左方近傍にノイズ光トラップ手段141を配設してノイズ光を吸収する
ようにしている。これによりホログラム記録媒体111に光が再度戻ることがなく、再生するページデータの信号品質低下を防ぐことができる。
また、例えば、図3に示すように、参照光1の光路と参照光2の光路の一部との共通化を図るようにして光学素子の数を減少させるようにしてもよい。
すなわち、図3に示すように、再生時において、p偏光として入射された参照光1は、ミラー215を介してPBS216に照射され、このPBS216において、図中左方に透過され、ミラー220、さらには角度制御を行うガルバノメータミラー222およびリレーレ
ンズ223を介して、ホログラム記録媒体211中の信号光が照射された場所へ、その裏面側において記録用参照光の入射方向とは対向するような方向から照射される。
方に反射され、ミラー220により反射され、角度制御を行うガルバノメータミラー222およびリレーレンズ223を介して、ホログラム記録媒体211中の参照光1が照射された場所へ、その裏面側において記録用参照光の入射方向とは対向するような方向から照射される。
ただし、この変型例においては、記録をする際には、PBS216を矢印A方向に90度
回転させて、ミラー215方向から入射するs偏光である記録用参照光がこのPBS216
の偏光反射面において図中下方に反射されるように設定する必要がある。
報の記録または再生が行なわれるようにすればよい。
なお、上述した各実施例のノイズ光トラップ手段は、ノイズ光が出力される光学素子の近傍に設けるようにしているが、この位置から光ファイバー等でノイズ光を導光して該素子とは離間した位置でノイズ光をトラップするようにしてもよい。
なお、本発明の概念を拡張して用いれば、角度多重以外のペリストロフィック多重等の種々の多重手法に適用することができる。
2、102、302、402 発散レンズ
3、103、303、403 空間フィルタ
4、104、304、404 コリメートレンズ
5、14、32、105、114、132、214、305、314、
405、414、420 半波長板
6、15、20、31、33、106、115、131、215、220、
306、315、406、415 ミラー
7、8、16、21、107、108、116、216、307、308、
316、407、408、416、421 偏光ビームスプリッタ(PBS)
10、18、23、110、118、123、210、218、223、
310、318、323、410、418、423 レンズ(FTL)
11、111、211、311、411 ホログラム記録媒体(記録媒体)
13a、13b、113a、113b、313、413a、413b カメラ
17、22、34、117、122、134、217、222、317、321、
322、417、422、431 ガルバノメータミラー
41、141 ノイズ光トラップ手段
52、152 NDフィルタ
Claims (8)
- ページデータに係る情報を担持した信号光と記録用参照光とを干渉させて形成した干渉縞を、同一位置に複数重畳させて角度多重記録してなるホログラム記録媒体に対し、再生用参照光を各ページデータの記録に応じた所定条件で入射せしめて、前記ホログラム記録媒体に角度多重記録されていた前記ページデータ情報を再生するホログラム角度多重再生装置において、
前記再生用参照光を、p偏光およびs偏光のいずれかである第1参照光に調整して出力する第1の参照光偏光調整手段と、
該第1の参照光偏光調整手段からの前記第1参照光について、前記ホログラム記録媒体に所定角度で入射するように射出角度の調整を行う第1の偏向角度調整手段と、
該第1の偏向角度調整手段から出力され、前記ホログラム記録媒体に入射した前記第1参照光のうち、該ホログラム記録媒体を透過した偏光を、p偏光およびs偏光のうち、前記第1参照光とは異なる偏光である第2参照光に調整して出力する第2の参照光偏光調整手段と、
該第2の参照光偏光調整手段からの第2参照光について、前記ホログラム記録媒体に、前記所定角度とは異なる角度で入射するように射出角度の調整を行う第2の偏向角度調整手段と、
前記第1参照光の照射により前記ホログラム記録媒体から発生する第1再生光と、前記第2参照光の照射により前記ホログラム記録媒体から発生する第2再生光とを分離する再生光分離手段と、
前記分離された2つの再生光に担持されたホログラム情報を、各々撮像する2つの撮像手段と、
を備えたことを特徴とするホログラム多重再生装置。 - 前記第1の偏向角度調整手段と前記第2の偏向角度調整手段の一部を同じガルバノメータミラーにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のホログラム多重再生装置。
- 前記ホログラム記録媒体を透過した前記第2参照光のうち光路外に出力されたノイズ光をトラップするノイズ光トラップ手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のホログラム多重再生装置。
- 前記2つの再生光の光量が同等となるように、前記第1の再生光の光路中に、光量を低減させるNDフィルタを配設したことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載のホログラム多重再生装置。
- 前記第1の偏向角度調整手段および前記第2の偏向角度調整手段が、前記p偏光および前記s偏光に係る各直線偏光の偏向角度を逐次変化させるガルバノメータミラーを含むことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載のホログラム多重再生装置。
- 前記ホログラム記録媒体から出力された前記2つの再生光を偏光分離する再生光分離手段と、偏光分離された前記2つの再生光の各々に担持された画像情報を各々撮像する2つの撮像装置を備えたことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記載のホログラム多重再生装置。
- ホログラム多重記録機能を併せ有するとともに、位相共役再生の構成とされており、前記第1参照光のうち前記ホログラム記録媒体を透過した偏光は、記録時の参照光の経路の一部を逆行するようにして、前記第2参照光の経路に入射することを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項に記載のホログラム多重再生装置。
- ページデータに係る情報を担持した信号光と記録用参照光とを干渉させて形成した干渉縞を、同一位置に複数重畳させて角度多重記録してなるホログラム記録媒体に対し、再生用参照光を各ページデータの記録に応じた所定条件で入射せしめて、前記ホログラム記録媒体に角度多重記録されていた前記ページデータ情報を再生するホログラム角度多重再生方法において、
前記再生用参照光を、p偏光およびs偏光のいずれかである第1参照光に調整して出力し、
前記第1参照光について、前記ホログラム記録媒体に所定角度で入射するように入射角度の調整を行い、
前記ホログラム記録媒体に入射した前記第1参照光のうち、該ホログラム記録媒体を透過した偏光を、p偏光およびs偏光のうち、前記第1参照光とは異なる偏光である第2参照光に調整して出力し、
該第2参照光について、前記ホログラム記録媒体に、前記所定角度とは異なる角度で入射するように入射角度の調整を行い、
前記第1参照光の照射により前記ホログラム記録媒体から発生する第1再生光と、前記第2参照光の照射により前記ホログラム記録媒体から発生する第2再生光とを分離し、
前記分離された2つの再生光に担持されたホログラム情報を、2つの撮像手段により各々撮像することを特徴とするホログラム多重再生方法。
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