JP6463776B2 - 変性眼疾患の予防および/または治療のための、サフランをベースとする組成物 - Google Patents

変性眼疾患の予防および/または治療のための、サフランをベースとする組成物 Download PDF

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Description

本発明は、サフランを含む薬剤組成物、食餌組成物および/または食品組成物、好ましくは補助食品(food supplement)に関する。また、本発明は、変性眼疾患の予防および/または治療のためのそれらの使用に関する。
本発明の別の態様は、変性眼疾患の予防および/または治療における使用のための、サフランおよびクルクミンを含む薬剤組成物、食餌組成物および/または食品組成物、好ましくは補助食品に関する。
神経変性疾病は、神経細胞の疲弊により特徴づけられる。神経細胞は、自己排除の遺伝子プログラムが起動した際に死ぬ(すなわち、アポトーシス)。
アポトーシスは、ニューロン細胞の死の主要機構であり、加齢黄斑変性症(AMD)のような誘発性網膜変性症および遺伝性網膜変性症の主要機構であり、かつ、たとえば色素性網膜炎(RP)のような遺伝性突然変異に起因する全ての変性疾患の主要機構である。
AMDは、高齢者の失明の最も一般的な原因である。
AMDの病因は、遺伝性突然変異、網膜色素上皮および隣接組織の代謝ストレス、および外的要因の相関の結果であり、視細胞のアポトーシスによる損傷または死を決定するように思われる。
視細胞は、光を電気信号に変換する神経細胞であり、電気信号は神経回路網のレベルで処理されて視知覚を生じさせる。それらの代謝は激しく、大量の酸素を必要とする。しかしながら、年齢とともに、その機構が機能しなくなる傾向にあり、不可欠な酸素がそれら細胞に対して毒性となり、それら細胞を損傷して、最終的にそれら細胞の死をもたらす恐れがある。これが、老人性失明の種々の形態、および、遺伝的欠陥により、色素性網膜炎、シュタルガルト病(若年性遺伝性黄斑変性症)のような遺伝性黄斑症において起こっていることである。
AMDは、具体的には、神経節および錐体が高度に集中している、網膜の中央の黄斑領域に影響を及ぼす。
現在のところ、種々の治療可能手段が提案されているが、その結果は依然として限定的である。光線力学的療法、トリアムシノロンまたは脈管形成薬剤の硝子体内注射が、市場で現在利用可能な治療である。
RPは、典型的には、網膜の錐体および桿体の栄養失調症と特徴づけられ、それら視細胞の細胞死を引き起こし、漸進的かつ進行性の視覚喪失をもたらす。
疫学的データは、いくつかの要因が、AMDおよびRPにおける視細胞の変性および/または機能異常の尤度を増大または減少させる可能性があることを示している。多くのリスク要因は、酸化型であり、一方、他の保護要因は抗酸化物質として機能する。
保護機能は、黄斑色素の構成要素である、カロテノイド、ルテインおよびゼアキサンチンのような抗酸化物質を含有する補助食品に起因すると考えられ、それらの役割は、光に対する暴露によってもたらされる酸素反応性種に対抗することであろう。
サフランクロッカス(Crocus sativus)植物の柱頭であるサフランは、その抗酸化活性/抗炎症活性により知られている。最近、その粗抽出物、および粗抽出物を精製した誘導体が、腫瘍形成、アテローム性動脈硬化症、ならびに肝臓および腎臓の損傷を防止できることが示された。
サフランの化学は複雑であり、かつ異なる品種および異なる栽培法により得られる他種のサフランが存在する。
これらの変種は、クロシン、クロセチン(カロテノイド誘導体)、ピクロクロシン、カンフェロール(campherol)およびサフラナールのような、それらの成分の量が異なる。
最近の実験研究は、酸化的ストレスを受ける網膜視細胞の神経保護におけるサフランの役割を記載している(Maccaroneら、Invest. Ophthal. Visual Sci. 49(3):1254-61, 2008:非特許文献1)。これらの実験において、サフラン豊富な食餌が、視細胞のモルホロジーおよび機能の両方を維持し、それら細胞の死を著しく減少させることを実証することが可能にあった。
視細胞アポトーシスの防止におけるサフランの活性は、その中に含有されるクロシン類によることが実証された。
クロシン類は、代謝経路を活性化して、細胞をアポトーシスから保護すること、ならびに、光に起因する孤立した視細胞の死を減少させることができることを証明されている。化学的には、クロシンは、ジカルボン酸であるクロセチンのジエステルである、式Iを有する化合物であり、ここで、カルボキシ基はR1およびR2によりエステル化され、R1基およびR2基の両方は、独立的に、ゲンチオビオース、グルコース、および多くの他の糖類であってもよい。
Figure 0006463776
したがって、異なるクロシン類は、クロセチンの酸基が異なる糖でエステル化されていることにより区別されるであろう。
サフランの異なる品種において、最も豊富なクロシン類は、式II
Figure 0006463776
(式中、R1=R2=ゲンチオビオース)を有するトランス−クロシンT1(トランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオース)、および式III
Figure 0006463776
(式中、R1=ゲンチオビオース、R2=グルコース)を有するトランス−クロシンT2(トランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコース)である。
クロセチンアルキル鎖の5−6二重結合の異なる立体配置を有し、同様のクロシン類縁体の群に属するもの、すなわち、トランス立体配置に代ってシス立体配置を有する化合物は、シス−クロシンと呼ばれる。
前述のように、必ずしも全ての品種のサフランが、視細胞アポトーシスの防止に等しく有効ではない。
さらに、異なる地理的起源を有するサフランの品種に関して行われた研究は、これらの異なる品種のサフランは、主としてトランス−クロシンおよびシス−クロシンの含有量が異なることが明らかとし、かつ細胞アポトーシスに対する有効性に関する実験結果が、対応して変化することも示した。
加えて、異なる起源のサフランの品種の比較に関連する際には常であるが、いくつかの品種に関して、異種のトランス−クロシンおよび/またはシス−クロシンの含有量が、収穫毎に実質的に一定ではなく、無視できない程度に変動する可能性があることが観察された。
したがって、予防剤または治療剤としての包括的なサフランの使用に対する単なる言及は、所望される結果を確実にするのに十分ではない。たとえば、以下に特定される治療プロトコルを、それぞれ、中央イタリア(特にアブルッツイ、ウンブリアおよびトスカナ)産のサフラン、ならびに中東で生産されたサフラン(イランで生産されたようなもの)を用いて、同一の機構によって誘発された同一程度の眼変性を有するマウスに対して並行して実施した場合、得られる結果は根本的に異なる。これは、同一の実験条件において第2のサフランを用いた場合、第1の種類のサフランによって達成された結果に匹敵する改善が観察されなかったことを意味する。
さらに、同様の結果が、ニュージーランド産のサフランまたはタスマニア産のサフランを用いることによっても得られる。よって、中央イタリアに存在する地理的条件および気象条件、ならびにタスマニアに存在する地理的条件および気象条件は、相互に全く異なることから、異なる地理的条件および気象条件の干渉または協同を予測することができない。
クルクミンは、ウコンの植物群の構成員である秋ウコン(Curcuma longa)の主要生物学的活性成分である。クルクミンは、その植物の根および根茎(地下茎)から得られる。
クルクミンの化学式はC12206であり、ジフェルロイルメタンとしても知られ、その構造式は以下のようなものである。
Figure 0006463776
クルクミンは、著しい抗癌特性、抗炎症特性および光酸化特性に関連し、その理由のために多数の疾病に関する天然療法として用いられる。
クルクミンは、ある種の炎症性眼疾患および変性眼疾患の予防に有効であることが証明されている。
たとえば、光にさらされるラットに対する0.2質量%のクルクミンを添加した食餌の投与は、網膜の酸化的かつ炎症性ストレスの発症を減少させることが示された(Mandalら、Free Radic Biol Med. 2009; 46(5): 672-679:非特許文献2)。
同様に、ロドプシン遺伝子中のP23H突然変異に冒されたラットにおいて、100mg/kgの量で投与されるクルクミンが、ロドプシン集合体の形成を阻害するのに活性であることが証明されている。これらの集合体の蓄積は、常染色体形態の色素性網膜炎の約25%における視細胞変性に関連する。クルクミンが投与された遺伝形質変換ラットは、網膜のモルホロジーの改善、および具体的には視細胞保存の改善を示した(Vesireddy V.ら、PLoS ONE; June 2011; Volume 6(6): 1-10:非特許文献3)。
Maccaroneら、Invest. Ophthal. Visual Sci. 49(3):1254-61, 2008 Mandalら、Free Radic Biol Med. 2009; 46(5): 672-679 Vesireddy V.ら、PLoS ONE; June 2011; Volume 6(6): 1-10 B. Flasini他、「Retinal sensitivity to flicker modulation: reduced by earlyage-related maculopathy」、Investigative Ophthalmology and Visual Science, vol. 41, no. 6, pp. 1498-1506, 2000
本発明の主たる目的は、変性眼疾患を治癒させることおよび同様に予防することを可能にする組成物を提供することである。治癒させるとは、治療の開始時点で存在する眼の変性の抑制、または部分的な改善さえも意味する。
この課題は、変性眼疾患の予防および/または治療に用いるための、少なくとも1種の生理学的に許容可能な賦形剤に付随してサフランを含む、薬剤組成物、食餌組成物および/または食品組成物によって達成される。
視細胞の変性のモデルにおいて、網膜の外顆粒層(ONL)の厚さと全網膜の厚さとの間の比を示す。図においては、サフランで処理された動物と、対照動物(非処理)とを比較する。 視細胞の変性のモデルにおいて、網膜の外顆粒層(ONL)の厚さと全網膜の厚さとの間の比を示す。図においては: 16.9%以上のトランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオース(T1)および8%以上のトランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコース(T2)を含むサフラン(サフランB)で処理された動物と; 12%に等しいトランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオース(T1)含有量および6%に等しいトランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコース(T2)含有量を有するサフラン(サフランA)で処理された動物と; 非処理であるが、光損傷にさらされた動物(病的な網膜)と;健康な動物(健康な網膜)とを比較する 視細胞の変性のモデルにおいて、網膜の外顆粒層(ONL)の厚さと全網膜の厚さとの間の比を示す。図においては: 16.9%以上のトランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオース(T1)の含有量および8%以上のトランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコース(T2)の含有量を有するサフランで処理された動物(サフラン)と; 16.9%以上のトランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオース(T1)の含有量および8%以上のトランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコース(T2)の含有量を有するサフランと、ウコンとの組み合わせで処理された動物(クルクミン+サフラン)と; クルクミン単独で処理された動物(クルクミン)と; 非処理であるが、光損傷にさらされた動物(対照LD)と; 健康な動物(対照)とを比較する。
本発明が取り扱う目の変性疾患は、色素性網膜炎(RP)およびシュタルガルト病(若年性遺伝性黄斑変性症)のような遺伝子突然変異による全ての変性形態のような遺伝性網膜変性症、または加齢黄斑変性症(AMD)のような誘発性網膜変性症である。
本発明における「サフラン」とは、サフランクロッカス(Crocus sativus)から得られる乾燥製品を意味し、それは、クロシン類、ピクロクロシン、カンフェロール(campherol)およびサフラナールを含み、サフランの総質量を基準として16.9質量%以上の量でトランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオースが存在する混合物、およびサフランの総質量を基準として8質量%以上の量でトランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコースが存在する混合物を意味する。
したがって、本発明は、変性眼疾患、特に、色素性網膜炎(RP)およびシュタルガルト病(若年性遺伝性黄斑変性症)のような遺伝子突然変異による全ての変性形態または加齢黄斑変性症(AMD)のような誘発性網膜変性症の治療に用いるための薬剤組成物、食餌組成物および/または食品組成物、好ましくは補助食品を指向し、該組成物は有効量のサフランを含み、トランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオースの含有量は、サフランの総質量を基準として16.9質量%以上であり、トランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコースの含有量は、好ましくは、サフランの総質量を基準として8質量%以上である。
好ましい態様において、本発明の組成物に含有されるサフランは、アブルッツイ地域、ウンブリア地域、またはトスカナ地域の産出である。
組成物の投与は、必須ではないが、変性眼疾患の治療の既知の方法におけるように全身的に、特に経口経路で実施してもよいし、硝子体内注射または光線力学的療法のような、高度に侵襲的であり、いずれにせよ患者にとって煩わしい技術を使用してもよい。
位置に日当たりの投与量および処理の機関は、症状、年齢および患者の臨床状態に依存して変化する。
本発明のさらに具体的な態様は、患者においてサフランの特定の血中濃度が達成される時に目的とする効果が達成される。実験的に達成される際に、その血中濃度は、20mg/日の量のサフランの15日間の投与の後に、はじめて達成される。
言い換えると、仮に、20mg/日の投与に相当する同一量のサフランを単一の溶液として患者に投与したとしても、この投与は、サフランがその活性を発揮するのに必要な血中濃度を達成することはできないであろう。したがって、前述の投与量より多い量でサフランを投与したとしても、その過剰量は何の効果も発揮せずに排出されることが妥当であるように思われる。
好ましい態様において、本発明の薬剤組成物、食餌組成物および/または食品組成物は、同一投与単位中の少なくとも1種の生理学的に許容可能な賦形剤に付随して、有効量のサフランを含む。
本発明の組成物は、サフランクロッカス(Crocus sativus)から得られる乾燥製品を意味するサフランを用いて実現されるため、本発明の組成物は、5mgと50mgとの間の量のサフランクロッカス(Crocus sativus)を含み、そのサフランクロッカス(Crocus sativus)の量は、上記で特定された限界を満たさなければならないであろう一日当たり投与量であることを意味する。
また、適当量のクルクミンとサフランの組み合わせが、変性眼疾患の予防および/または治療における有効性に関してさらなる利点を得ることが可能であることが示された。
したがって、さらなる態様において、本発明は、変性眼疾患、特に、色素性網膜炎(RP)およびシュタルガルト病(若年性遺伝性黄斑変性症)のような遺伝子突然変異による全ての変性形態または加齢黄斑変性症(AMD)のような誘発性網膜変性症の治療に用いるための薬剤組成物、食餌組成物および/または食品組成物、好ましくは補助食品を指向し、該組成物は、有効量のクルクミンと組み合わせて、有効量のサフランを含み、トランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオースの含有量は、サフランの総質量を基準として16.9質量%以上であり、トランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコースの含有量は、好ましくは、サフランの総質量を基準として8質量%以上である。
クルクミンに関して、有効な投与量は約100mg/日であることが見いだされた。サフランおよびクルクミンの組み合わせを含む本発明の組成物は、サフランまたはクルクミンを単独で含むに過ぎない組成物よりも高い活性を発揮し、サフランおよびクルクミンの組み合わせにより提供される相乗効果を実証することができる。
本発明の具体的特徴は、投与される組成物が、通常では香辛料に分類され、患者に対する副作用の無い物質から構成される事実である。なぜなら、サフランおよびウコン(ウコン抽出物は、いわゆる「カレー」の主要成分である)の両方ともに、多くのレシピの普通の成分であるからである。
本発明の1つの態様において、サフランおよびクルクミンの組み合わせは、前記サフランが20mg/日の一日当たりの投与量で投与され、前記クルクミンが100mg/日の一日当たりの投与量で投与されることを特徴とする。
別の態様において、本発明は、変性眼疾患、特に、色素性網膜炎(RP)およびシュタルガルト病(若年性遺伝性黄斑変性症)のような遺伝子突然変異による全ての変性形態または加齢黄斑変性症(AMD)のような誘発性網膜変性症の予防および/または治療に用いるための薬剤組成物、食餌組成物および/または食品組成物を指向し、該組成物は有効量のサフランを含み、トランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオースは、サフランの総質量を基準として16.9質量%以上の量で存在し、トランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコースは、好ましくは、サフランおよびクルクミンの総質量を基準として8質量%以上の量で存在する。
本発明の薬剤組成物、食餌組成物および/または食品組成物は、好ましくは固体形態で処方され、前記固体形態は、錠剤、顆粒、糖衣錠、またはカプセルから選択され、より好ましくは錠剤である。
本発明にしたがう薬剤組成物、食餌組成物および/または食品組成物を得るために、好ましくは、以下の種類の既知の賦形剤が用いられる:凝結防止剤、甘味料、界面活性剤(カチオン性、アニオン性、非イオン性)、希釈剤、凝集剤または結合剤、潤滑剤、滑剤(glidants)、安定剤、可溶化剤、乳化剤、湿潤剤、調味剤、被覆剤、着色剤、酸度調節剤、またはそれらの混合物。
好ましい態様において、本発明の薬剤組成物は、経口投与のための錠剤の形態において、同一投与単位中に少なくとも1種の生理学的に許容可能な賦形剤とともに、サフランおよびクルクミンを組み合わせて含む。本発明にしたがう組成物は、サフランクロッカス(Crocus sativus)から得られる乾燥製品を意味するサフラン、ならびに秋ウコン(Curcuma longa)の根茎から得られる黄色着色生成物を意味するウコンを用いて実現されるため、本発明の組成物は、30mgと200mgとの間の量の秋ウコン(Curcuma longa)と、5mgと50mgとの間の量のサフランクロッカス(Crocus sativus)とを含み、それら秋ウコン(Curcuma longa)およびサフランクロッカス(Crocus sativus)の量は、上記で特定された限界を満たさなければならないであろう一日当たり投与量であることを意味する。
本発明は、さらに目の変性疾患の予防および/または治療のための方法を指向し、該方法は、有効量のサフランおよびクルクミンの投与によって特徴づけられ、トランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオースは、サフランの総質量を基準として16.9質量%以上の量で存在し、トランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコースは、好ましくは、サフランおよびクルクミンの総質量を基準として8質量%以上の量で存在し、該方法は、15日を超え、好ましくは少なくとも3ヶ月の期間にわたって、20mg/日のサフランおよび100mg/日のクルクミンの毎日の全身的投与を提供する。
好ましい態様において、本発明の組み合わせおよび/または薬剤組成物は、哺乳類、特にヒトに投与される。
以下の実施例は、本発明を何ら限定することなしに、本発明をより良好に理解することを目的とする。
(実施例1)
<網膜のモルホロジー分析>
サフランの投与に付随する、神経保護の活性における有効性プロファイルを、網膜変性症のモデルにおける光損傷にさらしたSDアルビノラットの網膜のモルホロジー分析を実施し、損傷を定量化し、サフランのあり得べき保護活性を評価することによって検証した。
第1群において、それぞれのラットを、7日間にわたって、動物の体重1Kg当たり1mgのサフランの投与量において、通常の水道水に溶解させたサフランで処理した。その処理は、毎日準備した。
第2群のラットは、何の処理にもさらさなかった。
第7日に、動物を24時間にわたる光損傷にさらし、引き続いて、さらなる7日間にわたって処理した。その後、それらを犠牲にし、目を外植し、網膜を単離した。
次いで、視細胞を含有する網膜の外顆粒層(ONL)の厚さ、および全網膜の厚さを測定し、それらの値の比を算出した。
得られた結果は、サフランで前処理した動物は、未処理の動物で発生したものと比較して、網膜の厚さの減少量の減少を示すことが示された。
網膜の厚さは、光損傷に対する暴露時に減少する。したがって、網膜の内層の厚さと、全網膜の厚さとの比は、動物が受けた光損傷の指標である。
したがって、サフランの神経保護の活性が実証された。
(実施例2)
本発明にしたがうサフランおよびクルクミンの組み合わせの効果を実験的に検証するために、錠剤状の組成物を調製した。それぞれの錠剤は、活性成分が固体粉末形態である固体組成物の普通の賦形剤ともに、10mgのサフランクロッカス(Crocus sativus)および50mgの秋ウコン(Curcuma longa)を含んだ。
高平均年齢(55歳から85歳まで)の29名の患者を、2つの群に分割した。全ての患者は、早発性および加齢性の両側の黄斑変性症を患っていた。2つの群のうちの第1群に、90日間にわたる一日2錠の投与を受けさせ、治療の開始時および90日後に一連の臨床試験を実施した。
調査は、スネレン視力試験、直増検眼鏡および倒像検眼鏡調査による眼底の検査、および信頼されている技術(B. Flasini他、「Retinal sensitivity to flicker modulation: reduced by earlyage-related maculopathy」、Investigative Ophthalmology and Visual Science, vol. 41, no. 6, pp. 1498-1506, 2000:非特許文献4)にしたがって実施されるfERG試験に関する。
90日の終了時点で、15日間の中断の後に、患者群を逆転して試験を繰り返した(すなわち、前期において偽薬を投与した群を、本発明の組成物で治療した)。
実験を、合計15ヶ月間にわたって実施した。
実験の結果を、以下のようにまとめることができる。
<fERG試験>
投与の3ヶ月後に、fERG振幅は、開始時の値に比較して増加し、変調の最小深さの減少によって示されるように応答閾値の減少をもたらし、バックグラウンド強度よりも著しく高い応答を起こす。さらに、fERGデータは、試験および再試験の順序において限定的な変動を示した。
実際、大多数の患者において、観察された応答閾値の変化は、6ヶ月目および12ヶ月目で実質的に等しく、ともかくも、その変動は、対応する開始時の値に比較した閾値の可変的な減少を示した。
<視力試験>
投与の最初の3ヶ月後には、既に、平均視力は、2つのスネレン列の改善を示し、いずれにせよ、観察の全期間の間、視力の増大は安定なままであった。
<眼底検査>
全ての患者に対して定期的に実施されるこの試験は、ドルーゼンの数および大きさにも、網膜色素上皮(RPE)の異常の拡張に関係する事象にも、有意の変化を示さなかった。
最後に、視力の改善と並行して、患者は、視覚の質、特にコントラストおよび色の知覚に関する事象、読書能、および低輝度における視覚の改善を報告しており、それらは、生活の質(QOL)の実質的な改善をもたらした。
(実施例3)
<網膜のモルホロジー分析>
サフランの投与に付随する、神経保護の活性における有効性プロファイルを、網膜変性症のモデルにおける光損傷にさらしたSDアルビノラットの網膜のモルホロジー分析を実施し、損傷を定量化し、サフランのあり得べき保護活性を評価することによって検証した。
動物を、以下の4つの群に分割した。
第1群:16.9%以上のトランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオース(T1)含有量および8%以上のトランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコース(T2)含有量を有するサフラン(サフランB)で処理されたラット;
第2群:12%に等しいトランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオース(T1)含有量および6%に等しいトランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコース(T2)含有量を有するサフラン(サフランA)で処理されたラット;
第3群:非処理であるが、光損傷にさらされたラット(病的な網膜);
第4群:健康な動物(健康な網膜)。
第1群および第2群の動物を、7日間にわたって、動物の体重1Kg当たり1mgのサフランの投与量において、通常の水道水に溶解させたサフランで処理した。その処理は、毎日準備した。
第7日に、動物を24時間にわたる光損傷にさらし、引き続いてさらなる7日間にわたって処理した。
第7日に、第3群の動物を24時間にわたる光損傷にさらした。
第4群の動物は、サフランに基づく処理にも、光損傷にもさらさなかった。
第14日に、全ての動物を犠牲にし、目を外植し、網膜を単離した。
視細胞を含有する網膜の外顆粒層(ONL)の厚さ、および全網膜の厚さを測定し、それらの値の比を算出した。
図2のグラフは、これらの比の値を示す。
その結果は、12%のトランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオース(T1)および6%のトランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコース(T2)を有するサフラン(サフランA)は、何ら神経保護活性を示さず、実際、網膜の外顆粒層の厚さと全網膜の厚さとの関係は、何らの処理も施さずに光損傷にさらした動物の網膜(病的な網膜)の関係と同等であることを示す。
対照的に、16.9%以上のトランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオース(T1)含有量および8%以上のトランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコース(T2)含有量を有する本発明のサフラン(サフランB)で処理された動物において、網膜の外顆粒層の厚さと全網膜の厚さとの関係は、健康な動物(健康な網膜)の関係と同等である。
これらのデータは、16.9%以上の含有量のトランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオースおよび8%以上のトランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコースを含むサフランの神経保護活性を実証する。
(実施例4)
<網膜のモルホロジー分析>
本発明にしたがうサフランおよびクルクミンの組み合わせの投与に付随する、神経保護の活性における有効性プロファイルを、網膜変性症のモデルにおける光損傷にさらしたSDアルビノラットの網膜のモルホロジー分析を実施し、損傷を定量化し、サフラン単独の場合およびクルクミン単独の場合と比較した、サフランおよびクルクミンの組み合わせのあり得べき保護活性を評価することによって検証した。
動物を、以下の5つの群に分割した。
第1群:16.9%以上のトランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオース(T1)含有量および8%以上のトランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコース(T2)含有量を有するサフランで処理されたラット(サフラン);
第2群:16.9%以上のトランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオース(T1)含有量、8%以上のトランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコース(T2)含有量およびクルクミンを有するサフランの組み合わせで処理されたラット(クルクミン+サフラン);
第3群:クルクミン単独で処理されたラット(クルクミン);
第4群:非処理であるが、光損傷にさらされたラット(対照群−LD);
第5群:健康な動物(対照群)。
第1群の動物を、7日間にわたって、動物の体重1kg当たり1mgのサフランの投与量において、通常の水道水に溶解させたサフランで処理した。その処理は、毎日準備した。
第2群の動物を、7日間にわたって、動物の体重1kg当たり1mgのサフランおよび5mgのクルクミンの投与量において、サフランおよびクルクミンの組み合わせで処理した。
第3群の動物を、7日間にわたって、動物の体重1kg当たり5mgのクルクミンの投与量において、油中に溶解させたクルクミンで処理した。
第7日に、第1群、第2群および第3群の動物を24時間にわたる光損傷にさらし、引き続いてさらなる7日間にわたって処理した。
第7日に、第4群の動物を24時間にわたる光による損傷にさらした。
第5群の動物は、サフランに基づく処理、クルクミンによる処理、およびそれらの組み合わせによる処理にも、光損傷にもさらさなかった。
第14日に、全ての動物を犠牲にし、目を外植し、網膜を単離した。
次いで、視細胞を含有する網膜の外顆粒層(ONL)の厚さ、および網膜バックボーン(backbone)の最大損傷の区域(ホットスポットと定義される)における全網膜の厚さを測定し、それらの値の比を算出した。
図3のグラフは、これらの比の値を示す。
その結果は、本発明にしたがるサフランおよびクルクミンの組み合わせを含む組成物が、サフラン単独またはクルクミン単独を含有する組成物よりも高い活性を発揮することができることを実証し、サフランおよびクルクミンの組み合わせによって提供される相乗効果を実証する。

Claims (12)

  1. 有効量のサフランを含み、トランス−クロシン−4−ゲンチオビオース−ゲンチオビオースが、サフランの総質量を基準として16.9質量%以上の量で存在し、トランス−クロシン−3−ゲンチオビオース−グルコースが、サフランの総質量を基準として8質量%以上の量で存在することを特徴とする、変性眼疾患の治療に用いるための薬剤組成物、食餌組成物および/または食品組成物、好ましくは補助食品。
  2. 変性眼疾患が、遺伝性網膜変性症および誘発性網膜変性症を含む群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の用途のための組成物。
  3. 前記遺伝性網膜変性症が色素性網膜炎およびシュタルガルト病であり、誘発性網膜変性症が加齢黄斑変性症であることを特徴とする、請求項2に記載の用途のための組成物。
  4. 組成物が、5mgと50mgとの間で変動する量のサフランクロッカス(Crocus sativus)を含有することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の用途のための組成物。
  5. 前記サフランが20mg/日の一日当たりの投与量で投与されることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の用途のための組成物。
  6. 有効量のクルクミンをさらに含有することを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の用途のための組成物。
  7. 組成物が、30mgと200mgとの間で変動する量の秋ウコン(Curcuma longa)と、5mgと50mgとの間で変動する量のサフランクロッカス(Crocus sativus)を含有することを特徴とする、請求項6に記載の用途のための組成物。
  8. 前記サフランが20mg/日の一日当たりの投与量で投与され、前記クルクミンが100mg/日の一日当たりの投与量で投与されることを特徴とする、請求項6または7に記載の用途のための組成物。
  9. 哺乳類、特にヒトに投与されることを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の用途のための組成物。
  10. 少なくとも1種の生理学的に許容可能な賦形剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から9のいずれかに記載の用途のための組成物。
  11. 錠剤、顆粒、糖衣錠またはカプセル、好ましくは錠剤の形態にあることを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載の用途のための組成物。
  12. 前記サフランが、アブルッツイ地域、ウンブリア地域、またはトスカナ地域の産出であることを特徴とする、請求項1から11のいずれかに記載の用途のための組成物。
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