JP6462996B2 - 画像処理装置、画像処理方法、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、制御プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、未現像の撮影データを現像するための画像処理技術に関し、特に、未現像の撮影データにおける色空間を現像後の画像データにおける色空間に変換する際の色付きを軽減するための画像処理技術に関する。
従来、未現像の撮影データを現像する際には、撮影データを取得した撮像装置の特性および撮影条件を加味して色信号を調整する所謂ホワイトバランス調整が行われている。ホワイトバランス調整によって、例えば、グレーの被写体の現像結果は色信号毎のレベルが揃ったグレーとして出力される。
しかしながら、ホワイトバランス調整の後に色信号毎の飽和レベルが異なる場合には、ホワイトバランス調整を行うことができず、画像の高輝度領域に所謂色付きが起こることがある。
一方、未現像の撮影データにおける色空間を現像後の画像データにおける色空間に変換する際には、例えば、色相および彩度を変更する必要がある。この変更処理の際に、色差の逆転現象が発生する場合がある。
図16は、従来の画像処理装置に備えられた色処理部における色相および彩度の変更処理(色処理)を説明するための図である。そして、図16(a)は色差の逆転現象が発生する際の色処理の一例を示す図であり、図16(b)は図16(a)に示す例と同一の色比において未現像撮影データの彩度が高い場合の色処理を示す図である。また、図16(c)は図16(b)に示す未現像撮影データを予めクリップした後の色処理の例を示す図である。
画像処理装置に備えられた色処理部においては、例えば、次の式(1)に基づいて色相および彩度を変更する。図16は式(1)による色相および彩度の変更を示しているが、色処理の前後における変化を判別しやすくするため、変更結果の正規化(1/1.4倍)を省略している。以降の図においても、色処理後の図は正規化を省略して示している。

式(1)においては、色信号Rを0.3倍して色信号Bに加算する。一方、色信号Gには色信号Rを0.1倍して加算する。このため、図16(a)に示すように、色信号Rのみが大きいと、色処理部に入力される色信号Gは色信号Bよりも大きいが、色処理部の出力において色信号Bが色信号Gよりも大きくなる。つまり、色処理部における色処理の前後において色差(色信号B−色信号G)が逆転する逆転現象が生じる。
さらに、式(1)においては、色処理部によって色信号が線形に変換されるので、図16(b)に示すように、色差の逆転現象は色処理部に入力される色信号の彩度が高い程、大きくなる。そして、高彩度の色信号が色処理部に入力されると、色差が大きく逆転して、高彩度領域に色付きが起きることがある。
上述のような逆転現象を防止するため、例えば、色温度毎に各色信号のリミット値を設定して、撮影の際の色温度に応じて各色信号をクリップする手法がある(特許文献1参照)。図16(c)に示す例では、色信号Rがクリップによって小さくなっているので、色処理の際の色差の逆転現象の度合いが抑えられる。
特開2006−303559号公報
ところが、上述の特許文献1に記載の手法では、リミット値を超える色信号に係る情報が失われてしまう結果、現像結果において高輝度領域の階調を表現することができなくなってしまう。
図17は、従来の画像処理装置において、クリップ処理(信号抑制処理)を行った結果の一例を示す図である。
図17に示す例では、閾値100を上限値として、色信号101および色信号102を信号抑制処理している。高輝度領域103は色信号102において上限値100を超える高輝度領域を示しおり、この信号抑制処理によって高輝度領域103は上限値100で置き換えられてしまうため、高輝度領域103における階調が失われてしまうことになる。
そこで、本発明の目的は、高輝度領域および高彩度領域において色付きを起こすことなく所望のダイナミックレンジを得ることのできる画像処理装置、画像処理方法、制御プログラム、および記録媒体を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明による画像処理装置は、未現像の撮影データを現像して現像データを得る画像処理装置であって、信号抑制値に応じて、前記撮影データの色信号を抑制する信号抑制処理を行う信号抑制手段と、前記撮影データにおける色空間を前記現像データにおける色空間に変換する際に、色相および彩度を変更する色処理を行う色変更手段と、前記信号抑制処理及び前記色処理が行われた前記撮影データについて所定の処理を施して前記現像データを生成する現像処理手段と、を有し、前記信号抑制処理は前記色処理の前に行われ、前記信号抑制値は前記色信号の変化に応じて変化することを特徴とする。
本発明による画像処理方法は、未現像の撮影データを現像して現像データを得る画像処理方法であって、信号抑制値に応じて、前記撮影データの色信号を抑制する信号抑制処理を行う信号抑制ステップと、前記撮影データにおける色空間を前記現像データにおける色空間に変換する際に、色相および彩度を変更する色処理を行う色変更ステップと、前記信号抑制処理及び前記色処理が行われた前記撮影データについて所定の処理を施して前記現像データを生成する現像処理ステップと、を有し、前記信号抑制処理は前記色処理の前に行われ、前記信号抑制値は前記色信号の変化に応じて変化することを特徴とする。
本発明による制御プログラムは、未現像の撮影データを現像して現像データを得る画像処理装置で用いられる制御プログラムであって、前記画像処理装置が備えるコンピュータに、信号抑制値に応じて、前記撮影データの色信号を抑制する信号抑制処理を行う信号抑制ステップと、前記撮影データにおける色空間を前記現像データにおける色空間に変換する際に、色相および彩度を変更する色処理を行う色変更ステップと、前記信号抑制処理及び前記色処理が行われた前記撮影データについて所定の処理を施して前記現像データを生成する現像処理ステップと、を実行させ、前記信号抑制処理は前記色処理の前に行われ、前記信号抑制値は前記色信号の変化に応じて変化することを特徴とする。
本発明による記録媒体は、上記の制御プログラムが記録されたコンピュータに読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、色信号の変化に応じて変化する信号抑制値に応じて色信号を抑制する信号抑制処理を行うようにしたので、高輝度領域および高彩度領域において色付きを起こすことなく所望のダイナミックレンジを得ることができる。
本発明の第1の実施形態による画像処理装置である撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。 図1に示すWB調整部で行われるWB調整処理の一例を示す図である。 図1に示すクリップ部で行われる信号抑制処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示すクリップ値調整部で決定されたクリップ値テーブルの一例を示す図である。 図1に示すクリップ部における信号抑制処理後と色処理部における色処理後の色信号値を説明するための図である。 図1に示すクリップ値調整部で生成された色差に応じたクリップ値テーブルLの一例を示す図である。 図1に示すクリップ値調整部で生成された色比に応じたクリップ値テーブルLの一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態によるカメラの一例についてその構成を示すブロック図である。 図8に示す置換処理部で行われる置換処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図8に示す置換割合調整部で生成される置換割合テーブルの一例を示す図である。 図9に示す置換処理において図10に示す置換割合テーブルによる置換割合制御を行った際の置換結果の一例を示す図である。 図9に示す置換処理によって生成された置換処理後のRAWデータを説明するための図であり、(a)はWB調整後において色信号の全てが飽和レベルに達している状態を示す図、(b)はWB調整後において色信号の一部が飽和レベルに達している状態の一例を示す図、(c)はWB調整後において色信号の一部が飽和レベルに達している状態の他の例を示す図、(d)はWB調整後において色信号の1つが飽和レベルに達している状態を示す図である。 図8に示すガンマ補正部で用いられるガンマカーブの一例を示す図である。 図8に示す色処理部で用いられる色抑圧テーブルの一例を示す図である。 図8に示す現像部で行われた置換処理による高輝度領域における階調の改善を説明するための図であり、(a)は従来の現像結果を示す図、(b)は第2の実施形態による現像結果を示す図である。 従来の画像処理装置に備えられた色処理部における色相および彩度の変更処理(色処理)を説明するための図であり、(a)は色差の逆転現象が発生する際の色処理の一例を示す図、(b)は(a)に示す例と同一の色比において未現像撮影データの彩度が高い場合の色処理を示す図、(c)は(b)に示す未現像撮影データを予めクリップした後の色処理の例を示す図である。 従来の画像処理装置において、クリップ処理(信号抑制処理)を行った結果の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態による画像処理装置の一例について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による画像処理装置である撮像装置の一例についてその構成を示すブロック図である。
図示の撮像装置は、例えば、デジタルカメラ(以下単にカメラと呼ぶ)であり、撮像部1を備えている。撮像部1は撮影レンズユニット(以下単にレンズと呼ぶ)、撮像素子、および測光部を有しており、未現像の撮影データ(以下RAWデータと呼ぶ)を出力する。
現像部2は、撮像部1の出力であるRAWデータを現像して現像データ(つまり、画像データ)を生成する。記録再生部3は撮像部1の出力であるRAWデータおよび現像部2の出力である現像データを外部の記録装置(図示せず)に記録データとして記録するとともに、外部の記録装置に記録された記録データを読み出して現像部2に与える。
上述のように、図示のカメラは撮像部1、現像部2、および記録再生部3を備えているので、撮影とともに現像を行うことができる。そして、撮影の際には、現像データを外部の記録装置に記録して、任意のタイミングで外部の記録装置からRAWデータを読み出して当該RAWデータを現像することができる。
なお、カメラが撮像部1および記録再生部3のみを備えて、現像部および記録再生部を備える外部の情報処理装置でRAWデータを現像するようにしてもよい。
図示の現像部2は、ホワイトバランス(WB)調整部10、光学補正部11、色補間部12、ダイナミックレンジ(Dレンジ)調整部13、クリップ値調整部14、クリップ部15、ノイズ除去部16、ガンマ補正部17、シャープネス処理部18、および色処理部19を有している。そして、これらは相互に接続されている。
WB調整部10はRAWデータにおいて色信号の各々の信号値にWB係数(ホワイトバランス係数)を乗算する。これによって、WB調整部10は色信号のレベルを調整して、グレーの被写体を、各色信号のレベルが揃ったグレーとして出力する。
なお、ここでは、撮像部1はRAWデータの一部領域または測光部から色信号の信号値を抽出してWB係数を求める。そして、撮像部1はRAWデータとともにWB係数を現像部2に送るものとする。
WB係数は、色信号毎に異なるゲインであって、色信号の信号値にWB係数を乗算すると、グレーの被写体において各色信号が同一の信号値となる。なお、ここでは、上述のように、撮像部1がRAWデータとともにWB係数を現像部2に送るものとしたが、標準的な光源下の撮影におけるWB係数を予め現像部2に設定するようにしてもよい。
さらには、ユーザーが入力した色温度に基づいて、WB調整部10がWB係数を算出するようにしてもよい。また、WB調整部10は、RAWデータに付加されたWB係数を用いることなく、現像の際にユーザーが指定した手法でWB係数を算出するようにしてもよい。
図2は、図1に示すWB調整部10で行われるWB調整処理の一例を示す図である。
図2において、縦軸は、各色信号(R,G,B)の信号値の大きさを示す。図示のように、RAWデータは色信号R、G、およびBを有しており、ここでは、撮像素子(イメージセンサー)のセンサー飽和値が参照番号21で示されている。このセンサー飽和値21は撮像素子の分光感度特性、撮像部1の処理精度、および所定の閾値によって定まる色信号の信号値の上限値である。なお、図示の例では、色信号の各々についてセンサー飽和値21は同一であるが、センサー飽和値21は色信号毎に異なるようにしてもよい。
図示のRAWデータについて、WB調整部10がWB係数を乗算した結果がWB調整後の信号値である。WB係数を乗算することによって、色信号毎の上限値が変わる。図示の例では、色信号Rに係るWB係数を”2”、色信号Bに係るWB係数を”1.5”、そして、色信号GのWB係数を”1”とした。
ここで、色信号Rに係る飽和レベルは飽和レベル23であり、当該飽和レベル23はセンサー飽和値21の2倍となる。色信号Bに係る飽和レベルは飽和レベル24であり、当該飽和レベル24はセンサー飽和値21の1.5倍となる。色信号Gに係る飽和レベルは飽和レベル25であり、当該飽和レベル23はセンサー飽和値21と等しい。
再び図1を参照して、光学補正部11は、撮像部1に備えられたレンズに起因する周辺光量の減光、倍率色収差の補正、軸上色収差の除去、および歪曲の補正などを行う。色補間部12は、単色の信号で構成された画素の各々をモザイク処理する。
Dレンジ調整部13は、現像の際に用いる入力下限値Bkと入力上限値Wtを決定する。入力下限値Bkから入力上限値Wtまでの入力が後述するガンマ補正部17によって出力値に割り当てられる。よって、撮影データの輝度分布などに応じて入力下限値Bkと入力上限値Wtを定めるようにすればコントラストの高い現像データを得ることができる。さらに、入力下限値Bkを大きくすると、暗部ノイズを切り捨てることができ、入力上限値Wtを大きくすると白とびを抑えることができる。
クリップ値調整部14は、後述する信号抑制テーブル(クリップ値テーブル)を生成する。クリップ値テーブルとは、例えば、色信号の信号値が大きい程、入力上限値Wtに近づくようにしたテーブルである。
クリップ部15は各画素について、クリップ値調整部14によって生成されたクリップ値テーブルを参照して信号抑制値(クリップ値)を超える色信号をクリップ値に置き換える信号抑制処理(クリップ処理)を行う。ノイズ除去部16は、フィルター処理又は階層処理などによって輝度ノイズおよび色ノイズを除去する。
ガンマ補正部17は、ガンマカーブを用いて画像全体のコントラストおよびダイナミックレンジを調整する。シャープネス処理部18は、画像におけるエッジを強調して画像全体のシャープネスを調整する。色処理部19は、画像において色相および彩度の調整処理(つまり、変更処理)と高輝度領域の色曲がりを抑圧する。
上述の説明では、現像部2で行われる好ましい処理の順に各構成要素を説明したが、色処理部19より前にクリップ部15で信号抑制処理を行うことを除いて、現像部2で行われる処理の順は上述の順序で行う必要はない。但し、上述の順で処理を行えば、画像におけるノイズを低減して、かつエッジ部の色付きを軽減することができるなどの効果がある。
ところで、光学補正部11は、クリップ部15による信号抑制処理が行われないことを考慮して、レンズの機種、焦点距離、およびフォーカス位置毎に光学補正テーブルを保持している。よって、光学補正部11による処理の前に、クリップ部15によって色信号の信号抑制処理が行われると、光学補正結果が過補正となる。
例えば、クリップ部15による信号抑制処理によってレンズの色収差による赤色付きが除去されてしまうと、光学補正部11では同量の赤色付きを消去するように緑色を強調する補正を行う。このため、画像において緑色に色付いてしまうことになる。
クリップ部15による信号抑制処理を、光学補正部11による補正処理よりも前に行う場合には、光学補正部11はクリップ部15による色付きの軽減効果を考慮した光学補正テーブルを備える必要がある。
なお、図1に示す現像部2の構成要素の一部を撮像部1が備えるようにしてもよく、さらには、現像部2は他の構成要素を備えるようにしてもよい。
図3は、図1に示すクリップ部15で行われる信号抑制処理の一例を説明するためのフローチャートである。
信号抑制処理を開始すると、クリップ部15はクリップ値調整部14から、後述するクリップ値テーブルLを取得する(ステップS10)。そして、クリップ部15は画像(つまり、RAWデータ)において第1番目の画素の信号値(色信号値)r(赤)、g(緑)、およびb(青)を取得する(ステップS11)。
なお、WB調整部10においてWB調整が事前に行われていない場合には、クリップ部15は色信号値r、g、およびbにWB係数を乗算する。また、色補間部12においてデモザイク処理又はデベイヤー処理が事前に行われていない場合には、クリップ部15は不足分の色信号値を周囲の画素を参照して求めることになる。
次に、クリップ部15は色信号値r、g、およびbを、後述するようにしてクリップ値調整部14で決定されたクリップ値テーブルLに収まるように調整する(ステップS12)。色信号値r、g、およびbがクリップ値テーブルLを参照して得られるクリップ値L(g)を超える場合には、クリップ部15は色信号値r、g、およびbをクリップ値L(g)に置き換える信号抑制処理を行う。
つまり、ステップS12の処理においては、クリップ部15は、次の式(2)に応じて信号抑制処理を行うことになる。

ステップS12の処理の後、クリップ部15は、RAWデータの全ての画素について信号抑制処理が終了したか否かを判定する。つまり、クリップ部15は最終画素まで信号抑制処理が終了したか否かを判定する(ステップS13)。
最終画素まで信号抑制処理が終了していないと(ステップS13において、NO)、クリップ部15は、ステップS11の処理に戻って、次の画素について色信号値r、g、およびbを取得する。一方、最終画素まで信号抑制処理が終了すると(ステップS13において、YES)、クリップ部15は、RAWデータに係る信号抑制処理を終了する。
図4は、図1に示すクリップ値調整部14で決定されたクリップ値テーブルLの一例を示す図である。
図4において、縦軸はクリップ値を示し、横軸は信号値を示す。図示のように、信号値が大きくなるにつれて、クリップ値は直線的に増加して、Dレンジ調整部13で決定された入力上限値Wt(30)に達する。そして、クリップ値が入力上限値Wt(30)に達すると、信号値が大きくなってもクリップ値は増加しない。
前述のように、ステップS12の処理においては、クリップ部15は、クリップ値調整部14で生成されたクリップ値テーブルLを参照して、画素毎に信号抑制処理を行う。これによって、色処理部19に対する高彩度の入力を抑制して色処理による色付きを改善する。さらに、クリップ値調整部14およびクリップ部15はいずれの色信号も大きい場合には、クリップ値が大きくなるように制御を行う。この結果、高輝度領域における階調を改善することができる。
図5は、図1に示すクリップ部15における信号抑制処理後と色処理部19における色処理後の色信号値を説明するための図である。なお、ここでは、前述の図16(a)に示す例と同一の色比において高彩度のRAWデータが入力されたものとする。
図示の例では、信号抑制処理前において色信号値Gが小さいので、色信号値Gでクリップ値テーブルLを参照した結果得られたクリップ値は小さい。よって、信号抑制処理後においては色信号値Rがクリップ値に置き換えられる。
このため、色処理部19において色信号値Gおよび色信号値Bに加算される色信号値Rは小さくなって、信号抑制処理を行わない場合(図16(b)参照)よりも色差の逆転現象は小さくなる。さらに、色信号値Gが大きくなるにつれて色信号値Gでクリップ値テーブルLを参照した結果得られるクリップ値が大きくなって、信号抑制処理後の色信号値Rが大きくなる。よって、前述の図16(c)に示す例に比べて高輝度領域における階調を良好に表現することができる。
上記の式(2)においては、色信号値gに応じてクリップ値テーブルLを参照して、全ての色信号についてクリップ値L(g)を用いるようにしているが、クリップ値を参照する際に色信号値g以外の色信号値を用いるようにしてもよい。さらには、色信号値毎にクリップ値を参照する際の色信号値が異なるようにしてもよい。また、色信号毎にクリップ値テーブルLを異ならせるようにしてもよい。
上記の式(2)において、クリップ値テーブルLの参照に色差又は色比を用いても構わない。色差を用いる場合に参照するクリップ値テーブルLを図6に示し、色比を用いる場合に参照するクリップ値テーブルLを図7に示した。詳細については後述する。
RAWデータにおける色空間を現像後の画像データにおける色空間に変換する際に色相および彩度を変更すると、色処理部19の特性に応じて色差の逆転現象が生じやすい色が変化する。図16に示す例においては、色信号Rを0.3倍して色信号Bに加算し、色信号Gには色信号Rを0.1倍して加算しているため、色差(色信号B−色信号G)の逆転現象が生じる。
一方、クリップ部15は、色差が逆転する色信号Gに応じてクリップ値テーブルLを参照して、色差の逆転現象が生じる高彩度の色信号Rをクリップする。これによって、色処理による色差の逆転現象の度合いを抑えることができる。
なお、色信号Bには色信号Rを0.1倍して加算し、色信号Gには色信号Rを0.3倍して加算するのであれば、色信号Bに応じてクリップ値テーブルLを参照して色信号Rをクリップするとよい。また、色差の逆転現象が生じやすい色信号の組み合わせが複数存在する場合には、クリップ値テーブルLを複数準備して、これら複数のクリップ値テーブルをそれぞれ異なる色信号で参照すれば、各色信号の組み合わせによる色付きを抑制することができる。
ところで、図4に示す例においては、クリップ値が色信号値に応じて線形に増加しているが、クリップ値が非線形に増加するクリップ値テーブルLを用いるようにしてもよい。例えば、色信号値が小さい程(つまり、小さい範囲においては)、クリップ値の増加量が大きい所謂凸型のクリップ値テーブルを用いれば、線形のクリップ値テーブルに比べて、クリップ値が大きくなるのでクリップの効果を弱めることができる。
さらには、色信号値が大きい程(つまり、大きい範囲においては)、クリップ値の増加量が大きい所謂凹型のクリップ値テーブルを用いれば、線形のクリップ値テーブルに比べてクリップ値が小さくなるので、クリップの効果を強めることができる。
また、撮影条件に応じてクリップ値テーブルLの傾きを変化させるか、又は凸型あるいは凹型に変形させるようにしてもよい。これによって、撮影条件によって色処理による色付きが生じやすい撮影条件と色付きが生じにくい撮影条件とに対処することができる。そして、色処理による色付きが起きやすい撮影条件の際にクリップ値に応じて色信号を抑制し、色処理による色差の逆転現象が起きない撮影条件の場合にはクリップを行わないようにすれば、入力上限値Wtまで階調を表現することができる。
図6は、図1に示すクリップ値調整部14で生成された色差に応じたクリップ値テーブルLの一例を示す図である。
図6に示すクリップ値テーブルLでは、色差が大きくなるにつれて、クリップ値が小さくなる。つまり、色差が減少するにつれて、クリップ値が増加する。
色処理部19に入力される色信号の色差が大きい程、色差の逆転現象は大きくなる。このため、クリップ部15は、色差によってクリップ値テーブルLを参照して、次の式(3)に応じて色差の大きな色信号を抑制するようにしてもよい。なお、色差の逆転現象が生じやすい色信号の組み合わせが複数存在する場合には、クリップ値テーブルLを複数準備して、これら複数のクリップテーブルLをそれぞれ異なる色信号による色差で参照するようにする。

式(3)を用いて、色差が大きい場合にのみクリップ値に応じて色信号を抑制するようにすれば、色処理による色差の逆転現象が生じない場合にはクリップを行うことなく、入力上限値Wtまで階調を表現することができる。
図7は、図1に示すクリップ値調整部14で生成された色比に応じたクリップ値テーブルLの一例を示す図である。
図7に示す例では、色比が大きくなる程、クリップ値が大きくなって色比の抑制が強まる。そして、ここでは、クリップ値40においてクリップ部15によるクリップ後の色比が飽和する。
色処理部19に入力される色信号の色比が大きい程、色差の逆転現象が大きくなるので、クリップ部15は色比に応じてクリップ値テーブルLを参照して、次の式(4)によって色比の大きな色信号を抑制するようにしてもよい。なお、色差の逆転現象が生じやすい色信号の組み合わせが複数存在する場合には、クリップ値テーブルLを複数準備して、これら複数のクリップテーブルLをそれぞれ異なる色信号による色比で参照するようにする。

式(4)を用いて、色比が大きい場合にのみクリップ値に応じて色信号を抑制するようにすれば、色処理による色差の逆転現象が生じない場合にはクリップを行うことなく、入力上限値Wtまで階調を表現することができる。また、色信号値の絶対値に拘わらず、色信号値間の比に応じてクリップ値が変化するので、低輝度領域においても色処理による色差の逆転現象を軽減することができる。
このように、本発明の第1の実施形態では、画素毎に適応的な信号抑制処理を行うことによって色処理に起因する色付きを改善することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態による画像処理装置であるカメラについて説明する。
図8は、本発明の第2の実施形態によるカメラの一例についてその構成を示すブロック図である。なお、図8において、図1に示すカメラと同一の構成要素については同一の参照番号を付して説明を省略する。
図示のカメラにおいて、現像部2は置換割合調整部50および置換処理部51を有している。なお、ここでは、現像部2はクリップ部15を備えておらず、置換処理部51内で同様の信号抑制処理を行うものとした。置換割合調整部50は、後述するようにして、色信号毎に置換割合テーブルを生成する。なお、置換割合テーブルは、色信号値を入力として色信号値を全く置換しない場合に”0”を出力し、完全に置換する場合に”1”を出力する単調増加するテーブルである。
置換処理部51は、画素の各々において置換割合調整部50が生成した置換割合テーブルに応じて色信号を他の色信号で置換処理する。また、置換処理部51は前述の信号抑制処理を行う。
図9は、図8に示す置換処理部51で行われる置換処理の一例を説明するためのフローチャートである。なお、図9において、図3に示すフローチャートと同一のステップについては同一の参照符号を付して説明を省略する。
置換処理を開始すると、置換処理部51は、図3で説明したステップS10の処理を行って、クリップ値テーブルLをクリップ値調整部14から取得する。続いて、置換処理部51はRAWデータにおいて色信号毎の飽和レベルを求める(ステップS20)。例えば、置換処理部51は、RAWデータに応じてセンサー飽和値21を求める。そして、置換処理部51は、WB調整部10で用いられるWB係数をセンサー飽和値21に乗算して、色信号Rの飽和レベル23をMr、色信号Bの飽和レベル24をMb、色信号Gの飽和レベル25をMgとして算出する。
次に、置換処理部51は置換割合調整部50から、後述する置換割合テーブルFr、Fg、およびFbを取得する(ステップS21)。そして、置換処理部15はステップS11の処理を行って、RAWデータにおいて第1番目の画素の信号値(色信号値)r(赤)、g(緑)、およびb(青)を取得する。
続いて、置換処理部51は、RAWデータの画素毎に次の処理を行う。まず、置換処理部51は、飽和レベルMr、Mg、およびMb、色信号値r、g、およびb、および置換割合テーブルFr、Fg、およびFbを飽和レベルの降順に並べ替える。すなわち、飽和レベルMx、My、およびMz、色信号値x、y、およびz、および置換割合テーブルFx、Fy、およびFzに並び替える。つまり、置換処理部15は飽和レベルの降順にソートを行うことになる(ステップS22)。
なお、図2に示す飽和レベルにおいては、Mx=Mr、My=Mb、Mz=Mg、x=r、y=b、z=g、そして、Fx=Fr、Fy=Fb、Fz=Fgとなる。
次に、置換処理部51は色信号値x、y、およびzを、後述するようにしてDレンジ調整部13で決定された入力上限値Wtに収まるように調整する(ステップS23)。色信号値x、y、およびzが入力上限値Wtを超える場合には、置換処理部51は色信号値x、y、およびzを入力上限値Wtに置き換える処理を行う。
つまり、ステップS23の処理においては、置換処理部51は、次の式(5)で示す処理を行うことになる。

なお、ステップS23の処理では、上記の処理の代わりに、色信号値の一部又全体を圧縮する処理を行うようにしてもよい。例えば、次の式(6)で示すように、所定の閾値THxから飽和レベルMxまでの信号値を、閾値THxから入力上限値Wtまでに圧縮する処理を行う。そして、n=1(nは乗数であって、1以上の整数である)の場合には、置換処理部15は閾値THx以上の色信号値を線形に圧縮する。また、n=2の場合には、置換処理部15は、閾値THx以降において色信号値が入力上限値Wtに収束するように色信号値を非線形に圧縮する。また、他の色信号値の置換に用いる色信号値について圧縮処理を行って、当該置換対象の他の色信号値について上記の処理を行うようにしてもよい。

上述のようにして、置換処理の前に、ステップS23の処理で全ての色信号値を入力上限値Wt以下に収めることで、色信号値が入力上限値Wtを超えるダイナミックレンジ調整において、信号値の置換によって飽和の逆転現象が起こらないようにすることができる。
次に、置換処理部51は、RAWデータの画素毎に次の処理を行う。まず、置換処理部51は、色信号値xおよびyを比較して、色信号値y<色信号値xであるか否かを判定する(ステップS24)。
色信号値y<色信号値xであると(ステップS24において、YES)、置換処理部51は、色信号値yを色信号値xで置換処理する(ステップS25)。ステップS25の処理では、置換処理部51は、色信号値yが飽和レベルに近い程、色信号値xへの置換割合が高くなるように、置換割合テーブルに応じて置換処理を行う。
例えば、置換処理部51は、色信号値yに対応する置換割合を置換割合テーブルFyから得る。そして、置換処理部51は、色信号値xと色信号値yとの差分に置換割合を乗算した後、当該乗算結果を色信号値yに加算する置換処理を行う。つまり、置換処理部51は、置換処理後の色信号値yを、y=y+(x−y)×Fy(y)とする。
なお、置換処理部51は、色信号値xと飽和レベルMyとの差分に置換割合を乗算した後、当該乗算結果を色信号値yに加算する置換処理を行うようにしてもよい。さらには、置換処理部51は、色信号値xに置換割合を乗算した乗算結果を、色信号yに(1−置換割合)を乗算した乗算結果に加算するようにしてもよい。
続いて、置換処理部51は、色信号値zを置換する置換候補値mixを求める。例えば、置換処理部51は、色信号値xと色信号値yとの平均値を置換候補値mixとする。つまり、置換処理部15は、置換候補値mix=(x+y)/2とする(ステップS26)。なお、色信号値y≧色信号値xであると(ステップS24において、NO)、置換処理部51は、ステップS26の処理に進む。
ステップS25において色信号値yの置換処理を行っている場合には、置換処理後の色信号値yを置換候補値mixの算出に用いることになる。置換処理後の色信号値yを置換候補値mixの算出に用いれば、置換処理後の色信号値zの飽和レベルを色信号値xおよび置換処理後の色信号値yの飽和レベルに統一することができる。
続いて、置換処理部51は、色信号値zと置換候補値mixとを比較して、色信号値z<置換候補値mixであるか否かを判定する(ステップS27)。色信号値z<置換候補値mixであると(ステップS27において、YES)、置換処理部51は、色信号値zを置換候補値mixで置換処理する(ステップS28)。ステップS28の処理では、置換処理部51は、色信号値zが飽和レベルに近い程、置換候補値mixへの置換割合が高くなるように、置換割合テーブルに応じて置換処理を行う。
例えば、置換処理部51は、色信号値zに対応する置換割合を置換割合テーブルFzから得る。そして、置換処理部51は、置換候補値mixと色信号値zとの差分に置換割合を乗算した後、当該乗算結果を色信号値zに加算する置換処理を行う。つまり、置換処理部15は、置換処理後の色信号値zを、z=z+(mix−z)×Fz(z)とする。
なお、置換処理部51は、置換候補値mixと飽和レベルMzとの差分に置換割合を乗算した後、当該乗算結果を色信号値zに加算する置換処理を行うようにしてもよい。さらには、置換処理部51は、置換候補値mixに置換割合を乗算した乗算結果を、色信号zに(1−置換割合)を乗算した乗算結果に加算するようにしてもよい。
ステップS28の処理の後、置換処理部51は、図3で説明したステップS12の処理を行う。なお、色信号値z≧置換候補値mixであると(ステップS27において、NO)、置換処理部51はステップS12の処理に進む。
ステップS12では、置換処理部51は、ステップS22において飽和レベルの降順にソートした結果に応じて、色信号値x、yおよびzを色信号値r、g、およびbに戻した後、信号抑制処理を行う。ステップS12の処理の後、置換処理部51は、図3で説明したステップS13の処理に進んで、RAWデータの全ての画素について置換処理が終了したか否かを判定する。
このように、ステップS12の処理では、クリップ値調整部14で生成されたクリップ値テーブルを置換処理部51が参照して画素毎に信号抑制処理を行う。これによって、色処理部19に対する高彩度な色信号(入力)を抑制して色処理による色付きを改善する。さらに、いずれの色信号も大きい場合には、クリップ値調整部14および置換処理部51はクリップ値が大きくなるように制御を行って、高輝度領域の階調を改善する。
また、ステップS25およびステップS28の処理において、置換処理部51は飽和レベルの低い色信号を飽和レベルの高い色信号によって置換するので、各色信号の飽和レベルを統一して高輝度領域の色付きを改善することができる。
図10は、図8に示す置換割合調整部50で生成される置換割合テーブルの一例を示す図である。
図10において、制御点50は、入力をX座標、出力をY座標とする点を示す。制御点51は、その出力が”1”となる点である。制御点との間について、線形関数又はスプライン関数などによって補間処理すると置換割合テーブルが得られる。
飽和レベル52は色信号値yの飽和レベルであり、制御点50を飽和レベル52に向かって線形に伸縮することによって置換割合テーブル53が得られる。さらに、制御点54を飽和レベル52に向かって線形に伸縮させて、制御点51のX座標が飽和レベル52と重なるように平行移動すると置換割合テーブル55が得られる。
例えば、次の式(7)によって制御点のX座標をpからp’に移動させる。ここで、制御点のX座標pは1024を基準として定められているものとする。この際の平行移動量PをP=Myとすると、入力上限値Wt=2Myにおいて、伸縮率Q=1となって置換割合テーブル53が得られる。また、入力上限値Wt=1.1Myにおいて伸縮率Q=0.1となって、置換割合テーブル55が得られる。

上述の例では、入力時における飽和レベルの置換割合が”1”となるように、平行移動量PをMyとしたが、置換割合と平行移動量との関係はこの例に限定されない。例えば、平行移動量Pを0.9Myとして、飽和レベルの9割以降において置換割合が”1”となるようにしてもよい。
この場合、ステップS25およびS28の置換処理において、色信号値xと平行移動量Myとの差分に置換割合を乗算した値を色信号値yに加算すると、置換割合が”1”になった後においても置換対象である色信号値yが入力上限値Wtに至るまで階調を表現することができる。
図11は、図9に示す置換処理において図10に示す置換割合テーブルによる置換割合制御を行った際の置換結果の一例を示す図である。
図11において、横軸は色信号値を示し、縦軸は置換処理部51の出力(置換出力)を示す。また、参照番号60は置換対象である色信号値yを示し、参照番号61は色信号値yの飽和レベルMyを示す。さらに、参照番号62は置換元である色信号値xを示す。置換結果63は、図9に示すステップS25において置換割合テーブルを用いることなくy=xとした際の置換結果を示す。図11の例では、色信号y(60)と色信号x(62)の色比が1:2の例を示しており、色信号x(62)の出力は色信号y(60)の2倍となっている。
置換対象である色信号値y(60)が飽和レベルMy(61)に達すると、色信号値xによる置換によって大きく信号値が変化する。そして、この変化がトーンジャンプとなって現像結果に現れることになる。
置換結果64は置換割合テーブル53を用いた置換結果を示す。ここでは、置換対象である色信号値y(60)が飽和レベルMy(61)に近づく程、色信号値xへの置換割合が高まる。そして、飽和の際には、色信号値y(60)は色信号値xに置換される。
置換結果65は置換割合テーブル55を用いた置換結果を示す。置換結果65においては、置換結果64よりも置換を開始する入力値(つまり、色信号値)が大きい。
置換結果64および65のいずれにおいても飽和レベルMy61未満で飽和しておらず、ダイナミックレンジの調整において飽和の逆転現象を起こすことなく、入力上限値を変更する効果を確認することができる。
図12は、図9に示す置換処理によって生成された置換処理後のRAWデータを説明するための図である。そして、図12(a)はWB調整後において色信号R、G、およびBの全てが飽和レベルに達している状態を示す図であり、図12(b)はWB調整後において色信号GおよびBが飽和レベルに達している状態を示す図である。また、図12(c)はWB調整後において色信号RおよびGが飽和レベルに達している状態を示す図であり、図12(d)はWB調整後において色信号Gのみが飽和レベルに達している状態を示す図である。
図12において、縦軸は、信号値(つまり、色信号値)の大きさを示す。図12(a)に示す例では、WB調整後の色信号R、G、およびBの信号値の全てがそれぞれ飽和レベル23、25、および24に達している。これら色信号R、G、およびBについて、図9で説明した置換処理を行うと、ステップS25において色信号Bが色信号Rで置換され、さらに、ステップS28において色信号Gが置換候補値mixで置換される。この結果、置換後の色信号R、G、およびBの信号値は飽和レベル23に達することになる。
図12(b)に示す例では、WB調整後の色信号GおよびBの信号値がそれぞれ飽和レベル25および24に達している。色信号R、G、およびBについて、図9で説明した置換処理を行うと、ステップS24において、色信号Rが色信号Bより小さいので、色信号Bの置換は行われない。一方、ステップS28において、色信号Gが置換候補値mixで置換される。
この結果、置換後の色信号Rの信号値はWB調整後の色信号Rの信号値と同一となり、置換後の色信号Gの信号値は、WB調整後の色信号RおよびBの信号値の平均値となる。そして、置換後の色信号Bの信号値はWB調整後の色信号Bの信号値と同一となる。
図12(c)に示す例では、WB調整後の色信号RおよびGの信号値がそれぞれ飽和レベル23および25に達している。色信号R、G、およびBについて、図9で説明した置換処理を行うと、ステップS25において、色信号Bは置換割合テーブル53に応じて置換される。一方、ステップS28において、色信号Gが置換候補値mixで置換される。
この結果、置換後の色信号Rの信号値はWB調整後の色信号Rの信号値と同一となり、置換後の色信号Gの信号値は、WB調整後の色信号RおよびBの信号値の平均値となる。そして、置換後の色信号Bの信号値はWB調整後の色信号Bの信号値より大きくなる。
図12(d)に示す例では、WB調整後の色信号Gの信号値が飽和レベル25に達している。色信号R、G、およびBについて、図9で説明した置換処理を行うと、ステップS25において、色信号Bは置換割合テーブル53に応じて置換されるが、B信号が小さいため置換割合は“0”である。一方、ステップS27において、置換候補値mixが色信号Gの信号値よりも小さいので、色信号Gについては置換は行われない。この結果、置換後の色信号R、G、およびBの信号値はWB調整後の色信号R、G、およびBの信号値と同一となる。
図13は、図8に示すガンマ補正部17で用いられるガンマカーブの一例を示す図である。
図13において、横軸はガンマ補正前の信号値を示し、縦軸はガンマ補正後の信号値を示す。ガンマカーブ70は飽和レベル25を基準として設定された、ガンマ補正部17で用いられるガンマカーブを示す。当該ガンマカーブ70の入力上限値は参照番号71で示されており、ガンマ補正後の出力上限値は参照番号72で示されている。
ガンマカーブ73は、置換処理部51によって置換処理を行う場合に、ガンマ補正部17で用いられるガンマカーブを示す。当該ガンマカーブ73の入力上限値は参照番号34で示され、Dレンジ調整部13で決定される。
ガンマカーブ73は、ガンマカーブ70の入力上限値71を線型的に入力上限値74まで延長することによって生成される。ガンマカーブ73を用いてガンマ補正を行うと、入力上限値71から入力上限値74までの階調をガンマ補正部17の出力上限値72に反映させることができる。
図14は、図8に示す色処理部19で用いられる色抑圧テーブルの一例を示す図である。
図14において、横軸は輝度(色差又は色比であってもよい)を示し、縦軸は彩度に対するゲインを示す。色処理部19は、RAWデータの画素毎の信号値に基づいて色抑圧テーブルを参照して、各画素の彩度にゲインを乗算する。これによって、色処理部19は画像の高輝度領域における色を抑圧する。
色抑圧テーブル80は飽和レベル25を基準として設定された、色処理部19で用いられる色抑圧テーブルを示す。制御点81は色抑圧の開始点を示す。制御点82は色抑圧の終了点を示す。色抑圧テーブル80においては制御点81までは色抑圧が行われず、制御点81から制御点82までは徐々に色抑圧を強めて、制御点82以降は完全に色を抑制する。
色抑圧テーブル83は置換処理部51によって置換処理が行われる場合に、色処理部19で用いられる色抑圧テーブルを示す。制御点84は色抑圧の開始点を示す。色抑圧テーブル83は、色抑圧テーブル80の制御点81を線型的に制御点84まで延長することによって生成される。
ここでは、前述の入力上限値74の延長倍率に所定の係数を乗算して、制御点81を線型的に制御点84まで延長する。色抑圧テーブル83を用いることによって、制御点81から制御点82までの色抑圧を弱めることができる。
制御点85は色抑圧の終了点を示す。制御点84の延長倍率に所定の係数を乗算して、制御点82を線型的に制御点85まで延長する。これによって、色抑圧テーブル86が得られる。色抑圧テーブル86を用いると、さらに制御点82から制御点85において色抑圧で失われた彩度を再現することができる。
ここで、上述の置換処理によって得られたRAWデータの一例について説明する。
図15は、図8に示す現像部2で行われた置換処理による高輝度領域における階調の改善を説明するための図である。そして、図15(a)は従来の現像結果を示す図であり、図15(b)は第2の実施形態による現像結果を示す図である。
図15において、太陽90の周辺にはフレア91が生じており、さらに、太陽90の光を反射する雲92が存在する。少なくともこれら太陽90、フレア91、および雲92は高輝度領域である。
WB調整の後に、最小の色信号に合わせてクリップを行う現像結果(図15(a))においては、ダイナミックレンジが不足して雲92が白く飛んでいる。一方、図15(b)に示す現像結果においては、RAWデータの階調を最大限に用いることができる結果、雲93を解像する(雲93の階調を表現する)ことができる。そして、図15(b)に示す現像結果においては、閾値を超えた色信号を徐々に置換するように制御することによって、トーンジャンプを起こすことなく太陽90の周辺のフレア94を表現することができる。
このように、本発明の第2の実施形態では、置換処理によって高輝度領域における階調が改善され、さらに高輝度領域の彩度に対するゲインを高めるようにしたので、高輝度領域における色を忠実に表現することができる。そして、ここでは、置換処理部51がクリップ部15に代わって画素毎に適応的な信号抑制処理を行うので、色処理による色付きを改善することができる。
さらに、第2の実施形態では、置換割合を制御するための置換割合テーブルを用いて、飽和レベルに向かって置換割合を増加させるように置換処理を行う。これによって、画素間において色信号値が連続的に変化してトーンジャンプを解消することができる。
なお、第2の実施形態では、色信号Yを色信号Xで置換する場合について説明したが、色信号X(62)を置換候補値mixとし、色信号Y(60)を色信号Zとすれば、同様にして、色信号Zのトーンジャンプが解消される。
上述の説明から明らかなように、図1に示す例においては、色処理部19が色変更手段として機能し、クリップ値調整部14およびクリップ部15がそれぞれクリップ値調整手段およびクリップ手段として機能する。また、少なくともノイズ除去部14、ガンマ補正部15、シャープネス処理部16、および色処理部17が現像処理手段として機能する。さらに、Dレンジ調整部13が上限値決定手段として機能する。
図8に示す例においては、置換処理部51が、クリップ手段、飽和レベル算出手段、調整手段、および置換処理手段として機能する。そして、置換割合調整部50が置換割合算出手段として機能する。
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
上記の実施の形態では、画像処理装置の一例として撮像装置(カメラ)を挙げたが、画像処理装置は、例えば、パソコン、タブレット端末、スマートフォン、モニタ、スキャナ、又はプリンタなどであってもよい。
また、上記の実施の形態の機能を制御方法(画像処理方法)として、この制御方法を画像処理装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを画像処理装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
上記の制御方法および制御プログラムの各々は、少なくとも色変更ステップ、クリップステップ、および現像処理ステップを有している。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。つまり、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種の記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
10 ホワイトバランス(WB)調整部
13 ダイナミック(D)レンジ調整部
14 クリップ値調整部
15 クリップ部
16 ノイズ除去部
17 ガンマ補正部
18 シャープネス処理部
19 色処理部
50 置換割合調整部
51 置換処理部

Claims (25)

  1. 未現像の撮影データを現像して現像データを得る画像処理装置であって、
    信号抑制値に応じて、前記撮影データの色信号を抑制する信号抑制処理を行う信号抑制手段と、
    前記撮影データにおける色空間を前記現像データにおける色空間に変換する際に、色相および彩度を変更する色処理を行う色変更手段と、
    前記信号抑制処理及び前記色処理が行われた前記撮影データについて所定の処理を施して前記現像データを生成する現像処理手段と、を有し、
    前記信号抑制処理は前記色処理の前に行われ、前記信号抑制値は前記色信号の変化に応じて変化することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色信号における信号値の増加につれて前記信号抑制値が増加する信号抑制テーブルを生成する調整手段を備え、
    前記信号抑制手段は、画素毎に少なくとも1つの色信号によって前記信号抑制テーブルを参照して前記信号値が前記信号抑制値を超える色信号を当該信号抑制値に置き換えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記撮影データにおけるダイナミックレンジを定める入力上限値を決定する上限値決定手段を備え、
    前記調整手段は、前記色信号の信号値が増加するにつれて前記入力上限値まで前記信号抑制値が増加する信号抑制テーブルを生成することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 色差の減少につれて前記信号抑制値が増加する信号抑制テーブルを生成する調整手段を備え、
    前記信号抑制手段は、画素毎に少なくとも1つの色差によって前記信号抑制テーブルを参照して前記信号抑制値を超える色差となる色信号を当該信号抑制値の色差となる色信号に置き換えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記撮影データにおけるダイナミックレンジを定める入力上限値を決定する上限値決定手段を備え、
    前記調整手段は、前記色信号の間における色差が減少するにつれて前記入力上限値まで前記信号抑制値が増加する信号抑制テーブルを生成することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 色比が大きくなるにつれて前記信号抑制値が大きくなる信号抑制テーブルを生成する調整手段を備え、
    前記信号抑制手段は、画素毎に少なくとも1つの色比によって前記信号抑制テーブルを参照して前記信号抑制値を超える色比となる色信号を当該信号抑制値の色比となる信号値に置き換えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記撮影データにおいて色信号の各々の飽和レベルを算出する飽和レベル算出手段と、
    前記撮影データにおけるダイナミックレンジを定める入力上限値を決定する上限値決定手段と、
    前記入力上限値に応じて前記飽和レベルに向かって変化する置換割合を求める置換割合算出手段と、
    前記色信号の各々を前記入力上限値に応じて調整する調整手段と、
    前記置換割合に基づいて前記飽和レベルが高い色信号によって前記飽和レベルが低い色信号を置換する置換処理を行う置換処理手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記置換処理手段による置換処理は、前記信号抑制手段による信号抑制処理の前に行われることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  9. 前記置換割合は前記色信号の飽和レベルに向かって単調増加することを特徴とする請求項又はに記載の画像処理装置。
  10. 前記置換割合算出手段は、前記入力上限値が大きい程、前記置換割合を大きくすることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記飽和レベル算出手段は、前記撮影データを得た撮像素子の飽和値と前記撮影データのホワイトバランスを調整する際のホワイトバランス係数とに基づいて前記飽和レベルを算出することを特徴とする請求項10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記置換処理手段は、置換対象である色信号に(1−置換割合)を乗算して得られた乗算結果に、置換元である色信号に前記置換割合を乗算して得られた乗算結果を加算して置換処理を行うことを特徴とする請求項11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 前記置換処理手段は、置換元である色信号と置換対象である色信号との差分に前記置換割合を乗算して得られた乗算結果を前記置換対象の色信号に加算して置換処理を行うことを特徴とする請求項11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  14. 前記置換処理手段は、置換元である色信号の飽和レベルと置換対象である色信号の飽和レベルとの差分に前記置換割合を乗算して得られた乗算結果を、前記置換対象である色信号に加算することを特徴とする請求項11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 前記調整手段は、前記置換処理手段による置換処理の前に入力上限値を超える色信号を入力上限値に置き換える処理を行うことを特徴とする請求項14のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  16. 前記調整手段は、前記置換処理手段による置換処理の前に入力上限値を超える色信号をその飽和レベルが入力上限値に収まるように圧縮処理を行うことを特徴とする請求項14のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  17. 前記調整手段は、他の色信号の置換処理に用いる色信号については、前記置換処理手段による置換処理の前にその飽和レベルが入力上限値に収まるように圧縮処理を行い、前記他の色信号については、前記置換処理手段による置換処理の前に入力上限値を超える色信号を入力上限値に置き換える信号抑制処理を行うことを特徴とする請求項14のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 前記置換割合算出手段は、前記色信号の各々についてその飽和レベルおよび入力上限値に応じて制御点の平行移動量を設定して、予め定められた置換割合の制御点を前記平行移動量に応じて平行移動させて置換割合を算出することを特徴とする請求項17のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  19. 前記現像処理手段は、画像のコントラストとダイナミックレンジとを補正するガンマ補正手段を備え、
    前記ガンマ補正手段は、最大の飽和レベルに応じてガンマカーブを線型的に延長して当該延長されたガンマカーブに応じて前記コントラストおよび前記ダイナミックレンジを補正することを特徴とする請求項18のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  20. 前記現像処理手段は、画像の色相の調整を行うとともに画像の高輝度領域における色曲がりを抑圧する色処理手段を備え、
    前記色処理手段は、最大の飽和レベルに応じて色抑圧テーブルを線型的に延長して、当該延長された色抑圧テーブルに応じて前記色相の調整を行うとともに前記高輝度領域における色曲がりを抑圧することを特徴とする請求項19のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  21. 前記撮影データを得るための撮像部に備えられたレンズに起因する周辺光量の減光を行うとともに、倍率色収差および色収差の除去と歪曲の補正とを行う光学補正手段を備え、
    前記置換処理手段は、前記光学補正手段によって補正された撮影データについて置換処理を行い、
    さらに、前記現像処理手段は、前記置換処理手段によって置換処理が施された撮影データについてフィルター処理又は階層処理を行って輝度ノイズおよび色ノイズを除去するノイズ除去手段を有することを特徴とする請求項20のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  22. 前記未現像の撮影データを得るための撮像部に備えられたレンズに起因する周辺光量の減光を行うとともに、倍率色収差および色収差の除去と歪曲の補正とを行う光学補正手段を備え、
    前記光学補正手段は、前記置換処理手段によって置換処理が施された撮影データについて前記周辺光量の減光を行うとともに、前記倍率色収差および前記色収差の除去と前記歪曲の補正とを行うことを特徴とする請求項20のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  23. 未現像の撮影データを現像して現像データを得る画像処理方法であって、
    信号抑制値に応じて、前記撮影データの色信号を抑制する信号抑制処理を行う信号抑制ステップと、
    前記撮影データにおける色空間を前記現像データにおける色空間に変換する際に、色相および彩度を変更する色処理を行う色変更ステップと、
    前記信号抑制処理及び前記色処理が行われた前記撮影データについて所定の処理を施して前記現像データを生成する現像処理ステップと、を有し、
    前記信号抑制処理は前記色処理の前に行われ、前記信号抑制値は前記色信号の変化に応じて変化することを特徴とする画像処理方法。
  24. 未現像の撮影データを現像して現像データを得る画像処理装置で用いられる制御プログラムであって、
    前記画像処理装置が備えるコンピュータに、
    信号抑制値に応じて、前記撮影データの色信号を抑制する信号抑制処理を行う信号抑制ステップと、
    前記撮影データにおける色空間を前記現像データにおける色空間に変換する際に、色相および彩度を変更する色処理を行う色変更ステップと、
    前記信号抑制処理及び前記色処理が行われた前記撮影データについて所定の処理を施して前記現像データを生成する現像処理ステップと、を実行させ
    前記信号抑制処理は前記色処理の前に行われ、前記信号抑制値は前記色信号の変化に応じて変化することを特徴とする制御プログラム。
  25. 請求項24に記載の制御プログラムが記録されたコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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