JP6461582B2 - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6461582B2
JP6461582B2 JP2014248229A JP2014248229A JP6461582B2 JP 6461582 B2 JP6461582 B2 JP 6461582B2 JP 2014248229 A JP2014248229 A JP 2014248229A JP 2014248229 A JP2014248229 A JP 2014248229A JP 6461582 B2 JP6461582 B2 JP 6461582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
furnace
rotating
heat treatment
heating furnace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014248229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016109366A (ja
Inventor
克也 茅野
克也 茅野
貴政 榎本
貴政 榎本
翼 佐藤
翼 佐藤
佳織 舟腰
佳織 舟腰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akebono Brake Industry Co Ltd filed Critical Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority to JP2014248229A priority Critical patent/JP6461582B2/ja
Publication of JP2016109366A publication Critical patent/JP2016109366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6461582B2 publication Critical patent/JP6461582B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Tunnel Furnaces (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Description

本発明は、熱処理装置に関する。
加熱炉や冷却炉として、バッチ式と連続式が知られている。一方で、円形のワークを、軸回転するスクリュー羽根で搬送する技術が知られている。例えば、特許文献1には、円形ワークの超音波探傷方法として、同方向に軸回転させた並行2本の載置ローラを水平に配置し、検査対象の円形ワークを、2本の載置ローラ間の一端側へ外周面が接するようにして載置供給して自転させると共に、移動手段により該載置ローラ上をその軸に沿って他端側へ摺動移動させることにより順次連続して供給して行き、その移動行程の途中で超音波を投射し超音波探傷を行うようにしたことを特徴とする円形ワークの連続式超音波探傷方法が開示されている。
特開平10−221311号公報
バッチ式の加熱炉、乾燥炉、冷却炉等が知られている。バッチ式の加熱炉等では、大量のワークを加熱、乾燥、又は冷却等の熱処理をするため、ワークを重ねることがある。しかしながら、加熱炉を例にとると、ワークを重ねた場合、重なった箇所のワークを十分に加熱できないなど、ワーク毎に熱履歴に差が生じることが想定される。そのため、ワークを重ねる場合には、加熱時間を長くする必要がある。また、加熱中、ワークは静止しているため、ワークの部位によって熱履歴に差が生じることが想定される。
また、連続式の加熱炉、乾燥炉、冷却炉等として、コンベアを利用したものが知られている。コンベア式の加熱炉等でも、加熱中、ワークは静止しているため、ワークの部位によって熱履歴に差が生じることが想定される。特に、コンベアとの接触面の温度上昇が遅くなることが想定される。
一方で、超音波探傷方法として、円形のワークを、軸回転するスクリュー羽根で搬送する技術がある。この搬送技術は、加熱炉等とは技術分野が異なる。また、この搬送技術は、ワークの排出に、スクリュー羽根の動力源とは異なる動力源を必要としている。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ワークの熱履歴を一様にし、かつ、従来よりも簡易な構成でワークの熱処理を行える技術を提供することを課題とする。
本発明では、上記課題を解決するため、ワークを熱処理する炉にワークを回転させながら搬送する回転スクリュー体を通し、更に、この回転スクリュー体と並んで設けられたワークの外周面を支持する回転体を通すこととした。
より詳細には、本発明に係る熱処理装置は、入口と出口を有し、内部を通過するワークを熱処理する炉と、前記炉の入口と出口を通る軸の周りに螺旋状の羽根が設けられ、当該軸が回動することでワークを回転させながら搬送する回転スクリュー体と、前記回転スクリュー体と並んで設けられた前記炉の入口と出口を通る回転体であって、前記回転スクリ
ュー体によって搬送されるワークの外周面を支持する回転体と、を備える。
本発明では、ワークを回転させながら炉内を搬送することで、ワーク毎に熱履歴の差が生じることを抑制することができる。また、ワークの部位よって熱履歴に差が生じることも抑制できる。また、ワークを回転させながら搬送することで、ワークの外郭を整えることができる。出口を出たワークは、回転体による支持が解除されることで自重を利用して搬出される。そのため、従来よりも簡易な構成でワークを排出することができる。
熱処理には、加熱処理、冷却処理、乾燥処理等が含まれる。回転体は、回転スクリュー体と平行に配置することが好ましいが、ワークを支持できればよく、回転スクリュー体と厳密に平行でなくてもよい。
ここで、前記回転体は、前記出口側において、前記回転スクリュー体よりも短くすることができる。回転体を回転スクリュー体よりも短くすることで、出口を出たワークは、回転体による支持が解除されることで自重を利用して、搬送方向と直交する方向へ搬出することができる。そのため、従来よりも簡易な構成でワークを排出することができる。
ワークの形状は特に限定されないが、本発明に係る熱処理装置は、外郭が略円形のワークに好適に用いることができる。略円形のワークには、円形に近い多角形状であることで回転可能なワークが例示される。ワークは、搬送中、回転することで、略円形の外郭を整えることができる。例えば、外郭が略円形のワークには、円盤状、又はリング状のワークが例示される。
前記炉は、前記ワークを加熱する加熱炉とすることができる。本発明に係る熱処理装置によれば、加熱処理によるワークの熱履歴を一様にすることができる。
前記回転スクリュー体は、羽根同士の間にワークを載置して、当該ワークを回転させながら搬送することができる。本発明に係る熱処理装置によれば、ワーク同士の重なりや接触を抑制することができ、ワーク毎に熱履歴に差が生じることを抑制できる。また、ワーク同士が重なることがないので、例えば、ワークを重ねて熱処理するバッチ式の炉と比較して、熱処理時間を短縮することができる。
前記ワークは、自重を利用して、前記回転スクリュー体に載置され、前記回転体の支持が解除されることで、自重を利用して排出することができる。本発明に係る熱処理装置によれば、熱処理装置への投入と、熱処理装置からの排出を何れも自重を利用して行うことができる。そのため、本発明に係る熱処理装置は、熱処理装置へのワークの投入や熱処理装置からのワークの排出のための動力源が不要であり、ワークの投入や排出のための動力源を必要とする従来の装置と比較して、簡易な構成とすることができる。
例えば、前記回転体は、前記回転スクリュー体よりも高い位置に配置することができる。これにより、熱処理装置への投入側では、自重を利用して投入されたワークを回転体で受け止めることができる。また、熱処理装置の排出側では、回転体によるワークの支持が解除されることで自重を利用したワークの排出を実現することができる。
前記炉は、前記ワークを加熱する加熱炉であり、本発明に係る熱処理装置は、前記加熱炉に設けられ、当該加熱炉の上流側において、下方から上方に向けて熱風を供給する熱風供給部と、前記加熱炉に設けられ、当該加熱炉の下流側において、当該加熱炉内の空気を回収して前記熱風供給部へ循環させる循環部と、を更に含む、構成としてもよい。
本発明に係る熱処理装置は、熱風供給部と循環部を更に備えることで、より効率よくワ
ークを加熱処理ができる。
ここで、本発明に係る熱処理装置は、熱処理装置として特定することもできる。例えば、本発明は、ワークを熱処理する炉にワークを回転させながら搬送する回転スクリュー体を通し、更に、この回転スクリュー体と並んで設けられたワークの外周面を支持する回転体を通し、前記ワークを熱処理するワークの熱処理方法である。
本発明によれば、ワークの熱履歴を一様にし、かつ、従来よりも簡易な構成でワークの熱処理を行うことができる。
図1は、実施形態に係る加熱炉の全体構成の斜視図を示す。 図2は、実施形態に係る加熱炉の上流側の横断面図を示す。 図3は、実施形態に係る加熱炉の縦断面図を示す。 図4は、実施形態に係る加熱炉の上流側の拡大図を示す。 図5は、実施形態に係る加熱炉の下流側の拡大図を示す。 図6は、実施形態に係る加熱炉における、ワークの流れを示す。 図7は、実施形態に係る加熱炉で加熱されたワークの温度履歴データの一例を示す。
次に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。実施形態では、本発明の熱処理装置をカーエアコン用クラッチフェーシングを加熱処理する加熱炉に用いる場合を例に説明する。但し、以下に説明する事項は例示であり、本発明は、以下に説明する実施形態の内容に限定されるものではない。
<実施形態>
<<加熱炉の構成>>
図1から図5に示すように、実施形態に係る加熱炉1(本発明の熱処理装置に相当する)は、炉体31、熱風発生器32、熱風循環ファン34、搬送スクリュー4、補助回転棒5、投入シュート6、排出シュート7を備える。
実施形態に係る加熱炉1は、ワーク2として、リング形状のカーエアコン用クラッチフェーシングを加熱する。
炉体31は、入口311と出口312を有し、内部には熱風が循環している。ワーク2は、炉体31を通過することで加熱される。炉体31は、横断面の外形が四角形であり、外壁と内壁からなる二重筒構造を有する。炉体31の上流側には、炉体31の底部の内壁に熱風発生器32から供給される熱風を炉体31内部に供給する熱風の供給口313が設けられている。炉体31の下流側には、炉体31の上部の内壁側面に炉体31内の空気を回収する回収口314が設けられている。また、炉体31の上流側の外壁側面には、熱風発生器のダクト322と接続される上流の接続口315(図2参照)が設けられている。また、炉体31の下流側の外壁底面には、循環ダクト35の一端と接続される下流の接続口316(図3参照)が設けられている。なお、上流、及び下流とは、ワーク2の流れにおける上流、下流を意味する。熱風の供給口313は、炉体31の側方や天井に設け、炉体31の側方や天井から熱風を供給するようにしてもよい。また、回収口314は、炉体31の天井や底部に設けるようにしてもよい。
熱風発生器32は、炉体31内に熱風を供給する。熱風発生器32は、炉体31の上流
側に設けられ、ヒータ321、熱風発生器のダクト322を備える。ヒータ321は、炉体31の下部に設けられ、循環ダクト35の他端及び熱風発生器のダクト322の一端と接続されている。ヒータ321は、循環ダクト35を介して供給された空気を加熱し、熱風発生器のダクト322を介して、炉体31内に熱風を供給する。
循環ダクト35は、一端が下流の接続口316と接続され、他端がヒータ321と接続され、回収口314を介して回収された炉体31内の空気が流れる。循環ダクト35には、熱風循環ファン34が設けられている。熱風循環ファン34は、吸引作用により、炉体31内から空気を回収し、ヒータ321に送りだし、ヒータ321で加熱された空気を熱風として炉体31内に送り出す。
搬送スクリュー4は、本発明の回転スクリュー体に相当し、ワーク2を回転させながら、炉体31の入口311から出口312までワーク2を搬送する。搬送スクリュー4は、入口311と出口312を通る軸41、この軸41の回りに形成された螺旋状の羽根42を有する。軸41は、駆動源としてモータ(図示せず)の駆動力により一定の速度で回転する。搬送スクリュー4は、羽根42と羽根42との間にワーク2が収まるように羽根42のピッチが設計されている。また、ワーク2が支持できるよう羽根42の高さが設計されている。羽根42と羽根42との間隔(羽根42のピッチ)や羽根42の高さは、ワーク2の厚み、ワーク2の形状、ワーク2の大きさによって、適宜設計することができる。
補助回転棒5は、本発明の回転体に相当し、搬送スクリュー4によって搬送されるワーク2の外周面を支持する。補助回転棒5は、搬送スクリュー4と平行であり、炉体31の入口311と出口312を通る。補助回転棒5は、連結部としてのプーリーベルトによって搬送スクリュー4と連結され、モータの駆動力によって、搬送スクリュー4と同じ速度で同方向(本実施形態では、一例として反時計回り)に回転する。補助回転棒5は、搬送スクリュー4よりも高い位置に軸が位置し、ワーク2の外周面を支持する。また、補助回転棒5は、炉体31の出口312側では、搬送スクリュー4よりも短く形成されている。そのため、補助回転棒5がワーク2の外周面を支持する範囲は、搬送スクリュー4がワーク2を載置(支持)する範囲よりも短くなっている。なお、補助回転棒5は、搬送スクリュー4と並んで設けられることで、ワーク2を支持できればよく、厳密に平行していなくてもよい。また、補助回転棒5は、搬送スクリュー4との間隔や設置高さをワーク2の形状や大きさ等に応じて適宜変更できるようにしてもよい。これにより、加熱炉1の汎用性を高めることができる。
投入シュート6は、炉体31の入口311の外側近傍に、搬送スクリュー4よりも高い位置に設けられ、加熱前のワーク2を供給する。投入シュート6は、投入シュートの底面61と投入シュート6の底面の両端部から立ち上げられた対向する投入シュートの側壁62,62とを有する。投入シュートの底面61は、ワーク2の幅よりもやや広く設計され、搬送スクリュー4側が低くなるように傾斜している。投入シュートの側壁62,62は、ワーク2の側面を支持できる高さを有している。投入シュート6は、搬送スクリュー4の軸方向と交わるように、搬送スクリュー4側に配置されている。より詳細には、投入シュート6内を転がり落ちるワーク2が搬送スクリュー4の羽根42と羽根42との間に収まるよう、投入シュート6の長手方向(投入シュート6におけるワークの供給方向)は、搬送スクリュー4の羽根の方向と平行に配置されている。
排出シュート7は、炉体31の出口312の外側近傍に、搬送スクリュー4よりも低い位置に設けられ、加熱後のワーク2を排出する。排出シュート7は、排出シュートの底面71と排出シュート7の底面の両端部から立ち上げられた対向する排出シュートの側壁72,72とを有する。排出シュートの底面71は、ワーク2の外径よりも大きく設計され、搬送スクリュー4側が高くなるように傾斜している。排出シュートの側壁72,72は
、滑り落ちる排出シュート7の側方からワーク2が脱落しない高さを有している。排出シュート7は、搬送スクリュー4の軸方向と交わるように、補助回転棒5側に配置されている。
<<加熱炉の動作>>
図1から図5に加えて、図6も参照しながら、加熱炉1の動作について説明する。図5は、実施形態に係る加熱炉の下流側の拡大図を示す。なお、図5では、ワーク2が一纏まりで搬送されているが、ワーク2は、連続的に搬送することができる。
図4、及び図6(a)等に示すように、投入シュート6を介して、加熱前のワーク2が、加熱炉1の入口311側に順次投入される。より詳細には、成形工程終了後の加熱前のリング状のワーク2が、図示しない切り出し装置により、投入シュート6に1つずつ投入され、傾斜する投入シュートの底面61上を転がり落ち、搬送スクリュー4の軸41の上に載置され、ワーク2の外周面が補助回転棒5で支持され、ワーク2の側面が搬送スクリュー4の羽根42と羽根42とで支持される。ワーク2の投入シュート6への投入間隔は、搬送スクリュー4及び補助回転棒5の回転速度に応じて、投入されるワーク2が順次羽根42と羽根42の間に収まるよう制御される。ワーク2が投入シュートの底面61上を転がる際、ワーク2の側面が投入シュートの側壁62,62に支持され、ワーク2の姿勢が維持される。
図2、図6(b)等に示すように、ワーク2は、搬送スクリュー4及び補助回転棒5により、炉体31内を回転しながら通過する。より詳細には、搬送スクリュー4及び補助回転棒5が同方向(本実施形態では、一例として、反時計回り)に一定の速度で回転し、搬送スクリュー4の軸41の上に載置されたワーク2は、外周面が補助回転棒5で支持され、側面が搬送スクリュー4の羽根42と羽根42とで支持され、回転しながら入口311から炉体31内に搬送される。
図2、図3等に示すように、炉体31の上流側(炉体31の入口311近傍)では、回転しながら搬送されるワーク2に対して、熱風の供給口313から上方に向けて熱風が供給される。炉体31内に供給された熱風は、熱風循環ファン34の吸引作用により、炉体31の下流側の回収口314から回収され、循環ダクト35を通り、ヒータ321で加熱され、熱風発生器のダクト322を通り、炉体31内へ再び供給される。つまり、炉体31内には、上流側から下流側に向けて熱風が常に循環している。ワーク2は、熱風が循環する炉体31内を回転しながら搬送される。
図5、図6(c)等に示すように、炉体31内で加熱されたワーク2は、出口312を通り、排出シュート7を介して排出される。より詳細には、出口312付近では、ワーク2は、搬送スクリュー4の軸41の上に載置され、外周面が補助回転棒5で支持され、側面が搬送スクリュー4の羽根42と羽根42とで支持されている。ここで、補助回転棒5は、搬送スクリュー4よりも短く形成され、出口312から更に延出する搬送スクリュー4と異なり、出口312近傍までしか延出していない。そのため、出口312を通過すると、補助回転棒5による、ワーク2の側面の支持が解除される。その結果、ワーク2の自重により、ワーク2が落下し、傾斜する排出シュートの底面71を滑り落ち、加熱炉1の外部に排出される。排出されたワーク2は、研磨や溝切りなどの次工程を行うエリアまで、図示しないベルトコンベアで搬送される。排出されたワーク2は、台車等により搬送してもよい。
<<実験例>>
ここで、図7は、実施形態に係る加熱炉で加熱されたワークの温度履歴データの一例を示す。図7において、縦軸は温度(℃)、横軸は時間(s)、実線はワークの温度(℃)
、点線は炉体31内の雰囲気温度(℃)を示す。本実験では、炉体312内の温度を180±3℃とし、搬送スクリュー4の回転速度を6rpmとし、熱風の流速を6±0.5m/sに設定した。炉体31内の温度は、炉体31の側面に設けた温度センサ(図示せず)で測定した。ワーク2の温度は、ワーク2に測温体を埋設して直接測定した。
図7に示すように、炉体31内では、雰囲気温度とワーク2の温度とがほぼ一致しており、ワーク2に対して均一に加熱処理が行われていることが確認できた。
<<効果>>
実施形態に係る加熱炉1によれば、加熱炉1内に熱風を循環させ、ワーク2を回転させながら炉2内を搬送することで、ワーク2毎に熱履歴の差が生じることを抑制することができる。
また、羽根42と羽根42との間にワーク2が載置されて搬送されるので、ワーク2同士の重なりや接触を抑制することができ、ワーク2の部位ごとに熱履歴の差が生じることを抑制することができる。換言すると、均一にワーク2を加熱処理することができる。また、ワーク2同士が重なることがないので、例えば、ワークを重ねて熱処理するバッチ式の炉と比較して、加熱処理の時間を短縮することができる。
また、ワーク2を回転させながら搬送することで、リング状のワーク2(カーエアコン用クラッチフェーシング)の外郭を整えることができる。
また、実施形態に係る加熱炉1は、投入シュート6、及び排出シュート7を備えることで、加熱炉1への投入と、加熱炉1からの排出を何れも自重を利用して行うことができる。そのため、実施形態に係る加熱炉1は、投入や排出のための動力源が不要であり、投入や排出のための動力源を必要とする従来の装置と比較して、簡易な構成とすることができる。
なお、上記した種々の内容は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲に於いて可能な限り組合せることができる。
例えば、実施形態では、本発明の熱処理装置をカーエアコン用クラッチフェーシングを加熱処理する加熱炉に用いる場合を例に説明したが、ワーク2は、カーエアコン用クラッチフェーシングに限定されない。ワーク2は、外郭が円形、若しくはこれに近い多角形状の工業製品(例えば、ウエットディスク、工業用ブレーキ)に好適に用いることができる。
また、実施形態では、本発明の熱処理装置をカーエアコン用クラッチフェーシングを加熱処理する加熱炉に用いる場合を例に説明したが、本発明の熱処理装置は、加熱炉の他、乾燥炉、冷却炉にも適用することができる。
1・・・加熱炉
2・・・ワーク
31・・・炉体
311・・・入口
312・・・出口
32・・・熱風発生器
34・・・熱風循環ファン
4・・・搬送スクリュー
5・・・補助回転棒
6・・・投入シュート
7・・・排出シュート

Claims (7)

  1. 入口と出口を有し、内部を通過するワークを熱処理する炉と、
    前記炉の入口と出口を通る軸の周りに螺旋状の羽根が設けられ、当該軸が回動することでワークを回転させながら搬送する回転スクリュー体と、
    前記回転スクリュー体と並んで設けられた前記炉の入口と出口を通る回転体であって、前記回転スクリュー体によって搬送されるワークの外周面を支持し、前記出口側において、前記回転スクリュー体よりも短い回転体と、
    を備える熱処理装置。
  2. 前記ワークは、外郭が略円形である、請求項に記載の熱処理装置。
  3. 前記炉は、前記ワークを加熱する加熱炉である、請求項1又は2に記載の熱処理装置。
  4. 前記回転スクリュー体は、羽根同士の間にワークを載置して、当該ワークを回転させながら搬送する、請求項1からの何れか1項に記載の熱処理装置。
  5. 前記ワークは、自重を利用して、前記回転スクリュー体に載置され、前記回転体の支持が解除されることで、自重を利用して排出される、請求項1からの何れか1項に記載の熱処理装置。
  6. 前記回転体は、前記回転スクリュー体よりも高い位置にある、請求項1からの何れか1項に記載の熱処理装置。
  7. 前記炉は、前記ワークを加熱する加熱炉であり、
    前記加熱炉に設けられ、当該加熱炉の上流側において、下方から上方に向けて熱風を供給する熱風供給部と、
    前記加熱炉に設けられ、当該加熱炉の下流側において、当該加熱炉内の空気を回収して前記熱風供給部へ循環させる循環部と、を更に含む、請求項1、2、4から6の何れか1項に記載の熱処理装置。
JP2014248229A 2014-12-08 2014-12-08 熱処理装置 Expired - Fee Related JP6461582B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014248229A JP6461582B2 (ja) 2014-12-08 2014-12-08 熱処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014248229A JP6461582B2 (ja) 2014-12-08 2014-12-08 熱処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016109366A JP2016109366A (ja) 2016-06-20
JP6461582B2 true JP6461582B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=56123932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014248229A Expired - Fee Related JP6461582B2 (ja) 2014-12-08 2014-12-08 熱処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6461582B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109628719A (zh) * 2018-12-07 2019-04-16 陈宏涛 一种热效率高的五金件热处理设备
CN115584383B (zh) * 2022-10-21 2023-09-19 江苏金冠炉业有限公司 一种分段热处理工业炉

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57109496U (ja) * 1980-12-26 1982-07-06
JPS58189566U (ja) * 1982-06-10 1983-12-16 佐藤 芳男 平板部品の加熱装置
US4875309A (en) * 1987-12-17 1989-10-24 Pangborn Corporation Disc cleaner
JPH10221311A (ja) * 1997-01-31 1998-08-21 Nippon F A Kenkyusho:Kk 円形ワークの搬送方法、並びにこれを用いた円形ワークの連続式超音波探傷方法、及びその装置
JPH11204535A (ja) * 1998-01-16 1999-07-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体基板の熱処理方法及び装置
JP3465896B2 (ja) * 2001-01-30 2003-11-10 大和製罐株式会社 缶蓋殺菌方法および装置
JP5108399B2 (ja) * 2006-11-15 2012-12-26 株式会社リコー ディスク基板搬送機構ならびに記録媒体ディスク及び記録媒体ディスクの製造方法
JP2010153468A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Toyota Motor Corp 半導体ウエハの熱処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016109366A (ja) 2016-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8985313B2 (en) Screw conveyor
JP6008852B2 (ja) 粉砕乾燥装置
JP5646167B2 (ja) 乾燥装置
KR20140033356A (ko) 회전가능한 전달 섹션을 갖는 컨베이어 디바이스
JP6461582B2 (ja) 熱処理装置
JP4875543B2 (ja) 紙管の乾燥装置及び紙管の乾燥方法
US11882863B2 (en) Apparatus for drying and/or roasting beans or nibs
JP2009000633A (ja) 回転型処理装置
KR101992054B1 (ko) 피혁 건조장치
KR20180041393A (ko) 철재 유도가열 가공시스템
EP1245919A1 (en) Apparatus for continuously drying unpackaged food products, in particular vegetables
CN203857772U (zh) 热交换器的除湿烘干机构
US9624584B2 (en) Coating method using enamel and equipment for carrying out the method
JP6026795B2 (ja) 回転式熱処理炉
JP5918881B1 (ja) 熱処理装置用の撹拌ファン、および、これを備える熱処理装置
JP2010197024A (ja) 乾燥装置
CN106819771A (zh) 电磁加热连续烘焙炒制机
JP5550396B2 (ja) バッチ式熱処理装置
JP2010210184A (ja) ベルト搬送式熱処理装置
CN103245174B (zh) 导料板推进式干燥加热设备
CN217764326U (zh) 一种高温隧道炉的热风循环装置
BE902023A (nl) Inrichting voor het drogen en roosten van zaagmeel en dergelijk houtafval.
JP2005201511A (ja) 回転式加熱処理装置およびその運転方法
RU2168911C1 (ru) Установка для микронизации зерновых продуктов
JP6189992B2 (ja) 熱処理装置用の撹拌ファン、および、これを備える熱処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6461582

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees