JP6461426B2 - 輝度調整装置及び方法、並びに画像表示システム、並びにプログラム及び記録媒体 - Google Patents

輝度調整装置及び方法、並びに画像表示システム、並びにプログラム及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP6461426B2
JP6461426B2 JP2018509346A JP2018509346A JP6461426B2 JP 6461426 B2 JP6461426 B2 JP 6461426B2 JP 2018509346 A JP2018509346 A JP 2018509346A JP 2018509346 A JP2018509346 A JP 2018509346A JP 6461426 B2 JP6461426 B2 JP 6461426B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
screen
display units
display
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018509346A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017170710A1 (ja
Inventor
青木 透
青木  透
偉雄 藤田
偉雄 藤田
的場 成浩
成浩 的場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2017170710A1 publication Critical patent/JPWO2017170710A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6461426B2 publication Critical patent/JP6461426B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G5/00Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G5/00Control arrangements or circuits for visual indicators common to cathode-ray tube indicators and other visual indicators
    • G09G5/10Intensity circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N17/00Diagnosis, testing or measuring for television systems or their details
    • H04N17/04Diagnosis, testing or measuring for television systems or their details for receivers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N21/00Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
    • H04N21/40Client devices specifically adapted for the reception of or interaction with content, e.g. set-top-box [STB]; Operations thereof
    • H04N21/43Processing of content or additional data, e.g. demultiplexing additional data from a digital video stream; Elementary client operations, e.g. monitoring of home network or synchronising decoder's clock; Client middleware
    • H04N21/44Processing of video elementary streams, e.g. splicing a video clip retrieved from local storage with an incoming video stream or rendering scenes according to encoded video stream scene graphs
    • H04N21/4402Processing of video elementary streams, e.g. splicing a video clip retrieved from local storage with an incoming video stream or rendering scenes according to encoded video stream scene graphs involving reformatting operations of video signals for household redistribution, storage or real-time display
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N21/00Selective content distribution, e.g. interactive television or video on demand [VOD]
    • H04N21/40Client devices specifically adapted for the reception of or interaction with content, e.g. set-top-box [STB]; Operations thereof
    • H04N21/43Processing of content or additional data, e.g. demultiplexing additional data from a digital video stream; Elementary client operations, e.g. monitoring of home network or synchronising decoder's clock; Client middleware
    • H04N21/442Monitoring of processes or resources, e.g. detecting the failure of a recording device, monitoring the downstream bandwidth, the number of times a movie has been viewed, the storage space available from the internal hard disk
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/66Transforming electric information into light information

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

本発明は、画像表示装置を構成している複数の表示ユニットの輝度を調整する輝度調整装置及び方法に関する。本発明はまた、上記の輝度調整装置と上記の画像表示装置とを備えた画像表示システムに関する。本発明はさらに、上記の輝度調整装置における処理の一部又は上記の輝度調整方法における処理の一部をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びそのようなプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体に関する。
画像表示装置を構成している複数の表示ユニットの輝度を調整する輝度調整装置が、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている輝度調整装置においては、パターン画像を複数の表示ユニットに表示させ、表示された画像をカメラで撮影し、撮影により得られた画像における各表示ユニットの位置を特定する。さらに、撮影により得られた画像から、各表示ユニットに対する撮影角度、及び各表示ユニットの表示画像の輝度を計測する。そして、各表示ユニットに対する撮影角度、並びに計測された各表示ユニットの表示画像の輝度から、各表示ユニットの輝度調整に用いる補正値を算出する。
特許第5300981号公報(段落0009−0013、第1図)
Z. Zhang. A flexible new technique for camera calibration. IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, 22(11):1330−1334, 2000.
非特許文献1については後に言及する。
従来の輝度調整装置ではカメラと各表示ユニットとの間の距離が考慮されていなかった。そのため、視野角の広いレンズ、例えば、超広角レンズを備えたカメラを画像表示装置の近くに配置して撮影を行った場合に、カメラからの距離が表示ユニット相互間で大幅に異なり、そのために、撮影画像上の明るさが表示ユニット相互間で大幅に異なり、輝度の調整を正しく行うことができないという問題があった。例えば、カメラを画像表示装置の近くに、画像表示装置の中央部に正対するように配置して撮影を行った場合に、カメラから画像表示装置の中央部に位置する表示ユニットまでの距離とカメラから画像表示装置の端部近くに位置する表示ユニットまでの距離との違いのために、撮影画像上の明るさの違いが大きくなり、輝度の調整を正しく行うことができないという問題があった。
本発明は上記の従来の技術の課題を解決するためのものである。
本発明に係る輝度調整装置は、
複数の表示ユニットの画面を並べることで構成される組合せ画面を有する画像表示装置の、前記複数の表示ユニットに表示される画像の輝度を調整する輝度調整装置であって、
前記複数の表示ユニットに、パターン画像を表示させるパターン画像表示処理部と、
前記複数の表示ユニットに表示された前記パターン画像を撮影するカメラと、
前記カメラによる撮影で得られた撮影画像中の前記複数の表示ユニットの各々の画面の位置を特定するユニット位置特定部と、
実空間内における前記カメラの位置を特定するカメラ位置特定部と、
実空間内における前記複数の表示ユニットの各々の画面の位置と、前記カメラ位置特定部で特定された前記カメラの位置とから、前記複数の表示ユニットの各々の画面に対する前記カメラの撮影角度を特定する角度特定部と、
実空間内における前記複数の表示ユニットの各々の画面の位置に基づいて、前記カメラから前記複数の表示ユニットの各々の画面までの距離を特定する距離特定部と、
前記ユニット位置特定部により特定された前記複数の表示ユニットの各々の画面の前記撮影画像内における位置に基づいて、前記撮影画像内において前記複数の表示ユニットの各々の画面が占める領域を特定し、特定した領域内の輝度を、前記複数の表示ユニットの各々の画面の輝度として計測する輝度計測部と、
配光特性式と、前記角度特定部で特定された前記複数の表示ユニットの各々の画面に対する撮影角度とから、前記複数の表示ユニットの各々の画面についての配光特性値を算出し、算出した配光特性値と、前記距離特定部で特定された前記複数の表示ユニットの各々の画面までの距離とから、当該表示ユニットについての目標輝度を定め、前記輝度計測部で計測された前記複数の表示ユニットの各々の画面の輝度を、当該表示ユニットについての前記目標輝度に一致させるための補正値を算出する補正値算出部と
を有する。
本発明によれば、カメラからの距離の違いのために撮影画像上の明るさが表示ユニット相互間で異なっていても、輝度を正しく調整することができる。
本発明の実施の形態1に係る輝度調整装置を備えた画像表示システムを示すブロック図である。 図1の画像表示装置を構成する複数個の表示ユニットの画面の配列の一例を示す図である。 図1の演算処理部の構成例を示すブロック図である。 図1の画像表示装置の画面の撮影の様子を示す概略図である。 撮影画像中の、各表示ユニットの画面に対応する領域を示す図である。 図1の画像表示装置の画面の水平方向の撮影角度及び垂直方向の撮影角度を示す説明図である。 図3の補正値算出部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2で用いられる輝度調整装置の構成例を示すブロック図である。 図8の演算処理部の構成例を示すブロック図である。 図9の配光特性算出部の構成例を示すブロック図である。 基準ユニット領域を示す説明図である。 本発明の実施の形態3で用いられる演算処理部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4で用いられる演算処理部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5に係る輝度調整装置の構成例を示すブロック図である。 図14のカメラ特性補正部の構成例を示すブロック図である。 図1の画像表示装置の画面の分割撮影の様子を示す概略図である。 本発明の実施の形態6に係る輝度調整装置の構成例を示すブロック図である。 図17の演算処理部の構成例を示すブロック図である。 分割画面、分割撮影画像、分割領域、分割位置データ、分割領域の4頂点、及び分割領域の4頂点座標の記号を示す図である。 図1又は図8の輝度調整装置の各部の機能を実現するコンピュータを含む画像表示システムの構成の一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る輝度調整装置を備えた画像表示システムを示す。
図示の画像表示システムは、画像表示装置11、輝度調整装置12、映像信号入力部13、映像信号補正部14、切り替え部15、及び制御部16を有する。
画像表示装置11は、複数の表示ユニットの画面を水平方向及び垂直方向に並べることで構成された画面を有する、大画面の表示装置である。表示ユニットの数を「N」で表す。表示ユニットの画面は、例えば図2に示すように行列を成すように並べられている。行の数を「Nrt」で表し、列の数を「Nct」で表す。図2に示す例では、Nが18であり、Nrtが3であり、Nctが6である。
各表示ユニットUn(nは1からNのいずれか)の画面DUnは矩形状であり、画像表示装置11の画面DAも全体として矩形状である。
映像信号入力部13は、外部から供給される映像信号Vaを受けて映像信号補正部14に供給する。
映像信号補正部14は、映像信号入力部13から出力される映像信号Vaを補正し、補正後の映像信号Vbを切り替え部15に供給する。
切り替え部15は、映像信号補正部14から出力される映像信号Vb、又は輝度調整装置12から出力される後述のパターン画像を表す信号Vpのいずれかを選択して、画像表示装置11に供給する。
制御部16は、画像表示システムを補正値算出モード又は映像表示モードで動作させる。
補正値算出モードにおいて、制御部16は、切り替え部15に、輝度調整装置12から出力されるパターン画像を表す信号Vpを選択させ、輝度調整装置12に輝度調整のための処理を行わせ、該処理の結果として、補正値H〜Hを算出させ、記憶させる。
映像表示モードにおいて、制御部16は、切り替え部15に、映像信号補正部14から出力される映像信号Vbを選択させ、記憶されている補正値H〜Hを映像信号補正部14に供給させる。映像信号補正部14は、供給された補正値H〜Hを用いて映像信号Vaの補正を行い、補正後の映像信号Vbを、切り替え部15を介して画像表示装置11に供給する。この結果、画像表示装置11は、補正後の映像信号Vbに応じた映像の表示を行う。
制御部16による切り替え部15の制御は、制御部16が制御信号Swを切り替え部15に与えることにより行われる。
輝度調整装置12は、パターン画像表示処理部21、カメラ22、及び演算処理部23を有する。
演算処理部23は、図3に示すように、座標生成部31、参照位置特定部32、変換行列生成部33、ユニット位置特定部34、カメラ位置特定部35、角度特定部36、距離特定部37、輝度計測部38、配光特性入力部39、配光特性格納部40、補正値算出部41、及び補正値格納部42を有する。
上記の補正値算出モードにおいて、パターン画像表示処理部21は、パターン画像を生成して、切り替え部15に供給し、画像表示装置11は、供給されたパターン画像を表示する。このパターン画像は、輝度計測及び画面の参照位置、例えば4隅の位置の検出に用いられるものであり、例えば、単一色の画像、即ち、画像表示装置11の画面DAの全体に亘り、同じ色の画像である。
カメラ22は、画像表示装置11に表示されたパターン画像を撮影する。撮影は、画像表示装置11の画面DAの全体が撮影範囲に含まれるように行われる。
座標生成部31は、画像表示装置11を構成している表示ユニットの行の数Nrt及び列の数Nct基づいて、実空間、即ち画像表示装置11が設置されている空間における画像表示装置11の画面DAの各部の位置を特定し、特定した位置を示す座標を生成する。具体的には、画面DAの参照位置、例えば、4隅の位置を示す座標と、各表示ユニットUnの画面DUnの中心の位置を示す座標と、各表示ユニットUnの画面DUnの4隅の位置を示す座標とを生成する。
参照位置特定部32は、カメラ22から撮影画像を表す信号Icを受け、画像表示装置11の画面DAの参照位置、例えば4隅の位置に対応する、撮影画像中の位置を特定する。
変換行列生成部33は、座標生成部31で生成された、実空間における画像表示装置の画面DAの参照位置としての4隅の位置の座標と、参照位置特定部32で特定された、撮影画像中の対応する位置、即ち、撮影画像中の、画面DAの参照位置の座標とに基づいて、実空間における座標と、撮影画像中の位置を示す座標との対応関係を示す射影変換行列Mを生成する。
ユニット位置特定部34は、射影変換行列Mを用いて座標生成部31で生成された各表示ユニットUnの画面DUnの位置を示す座標を変換することで、各表示ユニットUnの画面DUnの、撮影画像中の位置を示す座標を算出する。各表示ユニットUnの画面DUnの位置としては、その4隅の位置が算出される。
カメラ位置特定部35は、変換行列生成部33で生成された射影変換行列Mと、内部に保持されているカメラ内部行列Mとに基づいて、実空間におけるカメラ22の位置を特定する。カメラ22の実空間における位置は、一定であるとは限らず、撮影を行うごとに異なるものとなる可能性がある。従って、カメラ22の実空間における位置は可変であると言える。
角度特定部36は、座標生成部31で生成された、各表示ユニットUnの画面DUnの位置(例えばその中心の位置)を示す座標と、カメラ位置特定部35で特定されたカメラ22の位置とに基づいて、各表示ユニットUnの画面DUnに対するカメラ22の撮影角度α,βを特定する。撮影角度αは画像表示装置11の画面DAの水平方向の撮影角度であり、撮影角度βは画面DAの垂直方向の撮影角度である。各表示ユニットUnの画面DUnに対する撮影角度として、例えば、該画面DUnの中心に対する撮影角度が特定される。
距離特定部37は、カメラ22から各表示ユニットUnの画面DUnまでの距離Rを特定する。各表示ユニットUnの画面DUnまでの距離として、例えば、該画面DUnの中心までの距離が特定される。
距離Rの特定は、例えば、座標生成部31で生成された、各表示ユニットの位置(例えばその中心の位置)を示す座標と、カメラ位置特定部35で特定されたカメラ22の位置とに基づいて行われる。
輝度計測部38は、カメラ22からの撮影画像を表す信号Icと、ユニット位置特定部34で特定された、撮影画像中の各表示ユニットの画面の位置とに基づいて、撮影画像における、各表示ユニットの画面の輝度を計測する。
配光特性入力部39は、補正値算出モードでの処理に先立って、外部から供給される配光特性式f(α,β)を受けて、配光特性格納部40に格納させる。
外部から供給される配光特性式f(α,β)は、例えば、輝度調整の対象となっている画像表示装置11について、専用の配光特性計測装置により測定されたデータから生成されたものである。
代わりに、輝度調整の対象となっている画像表示装置11を構成している表示ユニットと配光特性が類似の表示ユニットについて別途定められた配光特性式f(α,β)を外部から供給することとしても良い。
配光特性格納部40に格納された配光特性式f(α,β)は、補正値算出モードにおいて読み出されて、補正値算出部41に供給される。
補正値算出部41は、各表示ユニットUnについての補正値Hを算出する。各表示ユニットUnについての補正値Hの算出は、配光特性格納部40に記憶されている配光特性式f(α,β)と、角度特定部36で特定された各表示ユニットUnについての撮影角度α,βと、距離特定部37で特定された各表示ユニットUnについての距離Rと、輝度計測部38で計測された各表示ユニットUnについての輝度Lとに基づいて行われる。
算出された各表示ユニットUnについての補正値Hは補正値格納部42に格納される。
補正値Hが格納されると、その後の映像表示モードでの動作に際し、格納された補正値Hが読み出されて、映像信号補正部14に供給される。映像信号補正部14は、各補正値Hを、対応する表示ユニットUnに供給される映像信号の補正に用いる。
映像信号補正部14は、補正値格納部42から読み出された補正値Hを、映像表示モードでの動作が続く間、繰り返し使用して、補正を行う。
なお、補正値算出部41で算出された補正値Hを、映像信号補正部14内で記憶することとしても良い。この場合、輝度調整装置12内の補正値格納部42は省略できる。
以下、輝度調整装置12の各部の動作をより詳しく説明する。
パターン画像表示処理部21は、パターン画像として、例えば、緑一色などの単一色の画像を、画像表示装置11の画面DAに表示させる。単一色の画像とは、画面の全体が同じ色である画像である。単一色の画像は、画像表示装置11の画面DAの全体を、同じ色で、かつ同じ輝度を表す信号で表示素子を駆動することで生成される。
上記のように、画像表示装置11の画面DAはN個の表示ユニットの画面で構成される。図2に示す例では、Nが18であり、18個の画面DU1〜DUN(N=18)は、垂直方向に3行、水平方向に6列の行列を成すように配列されている。
画面DU1〜DUNは、相互間に隙間なく配置されているものとする。また、画面DU1〜DUNは形状及びサイズが互いに同じであるとする。さらに、各画面DUn(nは1からNのいずれか)の水平方向の寸法がDuxであり、垂直方向の寸法がDuyであるとする。この場合、画面相互間の水平方向の間隔(中心間の距離)もDuxであり、画面相互間の垂直方向の間隔(中心間の距離)もDuyである。
以下では、各表示ユニットUnの画面DUnをユニット画面と言い、画像表示装置11の画面DAを、装置画面或いは組合せ画面と言うことがある。
演算処理部23内の座標生成部31は、画像表示装置11を構成している表示ユニットの行の数Nrt及び列の数Nctと、各ユニット画面DUnのサイズ、即ち、水平方向の寸法Dux及び垂直方向の寸法Duyとに基づいて、実空間内における位置を特定し、上記実空間の座標系における装置画面DAの各部の位置を示す座標を生成する。
実空間の座標系として、装置画面DAを基準として定義された座標系(S,S,S)が用いられる。この座標系(S,S,S)においては、装置画面DAがS=0の位置にあり、装置画面DAの左上隅DA1が原点(S=0,S=0, S=0)であり、Sx軸(水平軸)が装置画面DAの上辺に沿って右方向に延び、Sy軸(垂直軸)が装置画面DAの左辺に沿って下方向に延びている。
以下では、実空間の座標系を装置座標系とも言う。
上記のように、装置画面DAがS=0の位置にあるので、装置画面DA上の位置を装置座標系の座標で表す場合に、Sを省略して、「(S,S)」と表現することがある。
装置画面DAの各部の位置の座標として、具体的には、画面DAの参照位置、例えば、4隅DA1〜DA4の位置を示す座標(S1x,S1y)、(S2x,S2y)、(S3x,S3y)、及び(S4x,S4y)と、各表示ユニットUnの画面DUnの中心DUn0の位置を示す座標(Sn0x,Sn0y)と、各表示ユニットUnの画面DUnの4隅DUn1〜DUn4の位置を示す座標(Sn1x,Sn1y)、(Sn2x,Sn2y)、(Sn3x,Sn3y)、及び(Sn4x,Sn4y)とが生成される。
画面DAの参照位置DA1〜DA4を示す座標(S1x,S1y)、(S2x,S2y)、(S3x,S3y)、及び(S4x,S4y)を示すデータを符号「Sa」で示し、各表示ユニットUnの画面DUnの中心DUn0の位置を示す座標(Sn0x,Sn0y)を、符号「Sm」で示し、各表示ユニットUnの画面DUnの4隅DUn1〜DUn4の位置を示す座標(Sn1x,Sn1y)、(Sn2x,Sn2y)、(Sn3x,Sn3y)、及び(Sn4x,Sn4y)を示すデータを符号「Sn」で示す。
各ユニット画面DUnのサイズ、即ち水平方向の寸法Dux及び垂直方向の寸法Duyは、予め座標生成部31内に予め保持されている。
表示ユニットの行の数Nrt及び列の数Nctは、例えば、図示しないキーボードなどのマンマシンインタフェースを用いて、操作者が入力することとしても良い。例えば、演算処理部23が、行の数及び列の数を入力するよう操作者に対して案内し、この案内に応じて操作者が行の数及び列の数を入力する。行の数Nrt及び列の数Nctは操作者には既知であり、図2に示す例では行の数Nrtとして「3」、列の数Nctとして「6」が入力される。
なお、行の数Nrt及び列の数Nctを操作者に入力させる代わりに、例えば、画像表示装置11から座標生成部31に、行の数Nrt及び列の数Nctが自動的に入力されるようにしてもよい。
上記のように、ユニット画面DU1〜DUNは、図2に示すように、行列を成すように配列されており、各ユニット画面の水平方向の寸法がDuxであり、各ユニット画面の垂直方向の寸法がDuyであり、また装置画面DAの左上隅DA1が原点である。このことから、装置画面DAの各部の位置を表す座標は以下のように求められる。
装置画面DAの4隅DA1〜DA4の座標は、それぞれ以下の式で求められる。
即ち、左上隅DA1の位置の座標(S1x,S1y)は、
1x=0
1y=0
で求められる。
右上隅DA2の位置の座標(S2x,S2y)は、
2x=Nct×Dux
2y=0
で求められる。
左下隅DA3の位置の座標(S3x,S3y)は、
3x=0
3y=Nrt×Duy
で求められる。
右下隅DA4の位置の座標(S4x,S4y)は、
4x=Nct×Dux
4y=Nrt×Duy
で求められる。
各ユニット画面DUnの中心DUn0の位置及び4隅DUn1〜DUn4の位置を表す座標は、以下のように求められる。即ち、当該ユニット画面DUnが左からN番目の列、上からN番目の行にあるとすると、その中心の位置及び4隅の位置における座標は、それぞれ以下の式で求められる。
中心DUn0の位置の座標(Sn0x,Sn0y)は、
n0x=(N−0.5)×Dux
n0y=(N−0.5)×Duy
で求められる。
左上隅DUn1の位置の座標(Sn1x,Sn1y)は、
n1x=(N−1)×Dux
n1y=(N−1)×Duy
で求められる。
右上隅DUn2の位置の座標(Sn2x,Sn2y)は、
n2x=N×Dux
n2y=(N−1)×Duy
で求められる。
左下隅DUn3の位置の座標(Sn3x,Sn3y)は、
n3x=(N−1)×Dux
n3y=N×Duy
で求められる。
右下隅DUn4の位置の座標(Sn4x,Sn4y)は、
n4x=N×Dux
n4y=N×Duy
で求められる。
座標(S1x,S1y)、(S2x,S2y)、(S3x,S3y)、及び(S4x,S4y)を示すデータSaは、変換行列生成部33に供給される。座標(Sn0x,Sn0y)を示すデータSmは、角度特定部36及び距離特定部37に供給される。座標(Sn1x,Sn1y)、(Sn2x,Sn2y)、(Sn3x,Sn3y)、及び(Sn4x,Sn4y)を示すデータSnは、ユニット位置特定部34に供給される。
カメラ22は、装置画面DA全体を撮影範囲に含むように撮影を行う。上記のように、矩形のパターン画像が表示される場合、矩形のパターン画像の全体が、撮影範囲に含まれる。カメラ22による撮影の様子を図4に示す。図4において、符号CPがカメラ22の位置、即ちカメラ22のレンズの中心の位置を表す。装置画面DAの画像がレンズにより撮像面PSに結像され、撮影画像が形成される。
撮影画像には、パターン画像、即ち、装置画面DAに対応する領域QAのほか、装置画面DAの外側に対応する領域QEが含まれる。以下この装置画面DAに対応する領域QAをパターン画像の領域と言うことがある。
図4に示すように、撮影画像中の、パターン画像の領域QAは四角形となる。カメラ22の光軸が装置画面DAに垂直であり、且つ装置画面DAの中心を通るものであれば、撮影画像中の、パターン画像の領域QAも矩形となる。
図4に示されるパターン画像の領域QAは、図5に示すように、それぞれのユニット画面DU1〜DUNに対応する領域QU1〜QUNを含む。
領域QU1〜QUNは、実空間における表示ユニットU1〜UNの画面DU1〜DUNに対応するものであるので、領域QU1〜QUNを、撮影画像中の表示ユニットの画面とも言う。
図4に示すように、カメラ22による撮影は、撮影の対象となる装置画面DAの、撮像面PSへの射影として把握することができる。撮像面PS上の位置を表す座標系として、撮像面PSの一つの隅PS1を原点として、当該一つの隅PS1を一端とする、互いに直交する辺に沿う直線を、水平軸(Ix軸)及び垂直軸(Iy軸)とする座標系を定義し、この座標系を撮像面の座標系と呼ぶ。装置座標系における座標は、射影変換により撮像面の座標系における座標に変換することができる。撮像面の座標系は、撮像面PS上の位置を表し、従って撮影画像内の位置を表すものであるので、撮影画像の座標系とも呼ばれる。
参照位置特定部32は、カメラ22から撮影画像を表す信号Icを受け、装置画面DAの参照位置に対応する撮影画像中の位置を特定し、特定した位置の座標を生成する。装置画面DAの参照位置は例えばその4隅である。その場合、参照位置特定部32は、撮影画像中の、装置画面DAに対応する領域QAの4隅QA1〜QA4(図4及び図5)を検出し、検出した4隅QA1〜QA4の位置の座標を生成する。4隅QA1〜QA4の位置を示す座標として、撮影画像の座標系における座標(I1x,I1y)、(I2x,I2y)、(I3x,I3y)及び(I4x,I4y)が生成される。
撮影画像中の4隅QA1〜QA4の検出は、例えば、画像中の特定の色(パターン画像の色)の領域のエッジを検出することで該領域の4つの頂点を検出し、検出した4つの頂点を4隅として認識することで行っても良い。代わりに、装置画面DAに対応する領域QAのうち、撮像面PSの4隅PS1〜PS4(図4及び図5)にそれぞれ最も近い点を、該領域QAの4隅として検出することとしても良い。
検出された4隅QA1〜QA4の位置を表すデータIaは、変換行列生成部33に供給される。
変換行列生成部33は、座標生成部31から供給されるデータSaと、参照位置特定部32から供給されるデータIaとから、装置座標系と撮影画像の座標系との対応関係を表す射影変換行列Mを生成する。
射影変換行列Mは、係数p11〜p33から成る、下記の式(1)で表される行列である。
Figure 0006461426
射影変換行列Mは、図4に示されている装置座標系において、装置画面DAの参照位置DA1〜DA4の位置を表す座標(S1x,S1y)、(S2x,S2y)、(S3x,S3y)、及び(S4x,S4y)と、撮影画像中の、装置画面DAの参照位置DA1〜DA4に対応する点QA1〜QA4の座標(I1x,I1y)、(I2x,I2y)、(I3x,I3y)、及び(I4x,I4y)との間にある、下記の式(2)で表される関係から求められる。
Figure 0006461426
上記の式(2)の右辺の8行8列の行列の逆行列を算出し、算出した逆行列を左辺の8次元の列ベクトル(8行1列の行列)に乗算することで、係数p11,p12,p13,p21,p22,p23,p31,p32を求めることができる。
なお、式(1)の係数p33は固定値であり、「1」である。
生成された射影変換行列Mは、ユニット位置特定部34及びカメラ位置特定部35に供給される。
ユニット位置特定部34は、カメラ22から撮影画像を表す信号Icを受け、各表示ユニットUnの画面(各ユニット画面)DUnの、撮影画像中の位置、即ち実空間における画面DUnの位置に対応する撮影画像中の位置を特定する。撮影画像中の各ユニット画面QUnの位置としては、該ユニット画面QUnの4隅QUn1〜QUn4の位置が特定される。
撮影画像中の位置の特定は、変換行列生成部33で生成された射影変換行列Mを用いて、装置座標系における座標(S,S)を撮像面PSの座標(I,I)に変換することで行われる。この変換には式(3)が用いられる。
Figure 0006461426
式(3)において、λは定数である。
式(3)の(S,S)として、(Sn1x,Sn1y)を適用することで、(I,I)として(In1x,In1y)を求めることができる。同様に、(Sn2x,Sn2y)、(Sn3x,Sn3y)、(Sn4x,Sn4y)を適用することで、(In2x,In2y)、(In3x,In3y)、(In4x,In4y)を求めることができる。
この変換により、撮影画像における各ユニット画面の4隅QUn1〜QUn4の位置が特定される。このような座標変換をすべてのユニット画面について行うことで、ユニット位置特定部34は、すべてのユニット画面DU1〜DNについて、撮影画像における、それぞれの4隅QUn1〜QUn4の位置を特定する。
ユニット画面DU1〜DNのそれぞれの4隅の位置を示すデータIuは、輝度計測部38に供給される。
カメラ位置特定部35は、装置座標系におけるカメラ22の位置を特定し、特定したカメラ22の位置を示す座標(Scx,Scy,Scz)を出力する。
カメラ位置特定部35は、カメラ位置の特定のために、装置座標系と撮影画像の座標系(I,I)との関係を表す射影変換行列Mと、内部に保持されているカメラ内部行列Mとを用いる。
装置座標系における任意の点の座標(S,S,S)と、撮影画像の座標系における上記の任意の点に対応する点の座標(I,I)とは、下記の式(4)によって対応付けることができる。
Figure 0006461426
式(4)において、Mは3行3列の回転行列であり、3行1列の構成行列Mr1,Mr2,Mr3を用いると、
=[Mr1r2r3
と表される。
また、Mは3行1列の並進行列である。したがって、[Mr1r2r3]は3行4列の行列となる。
は3行3列のカメラ内部行列である。カメラの内部パラメータは、例えば、上記の非特許文献1に記載されている手法を用いて計算することができる。カメラ22の内部パラメータは予め計算され、カメラ位置特定部35内に保持されているものとする。
またλは定数である。
上記の任意の点が装置画面DA上にある場合には、式(4)において、S=0となるため、Mr3を無視することができる。
従って、式(4)は、下記の式(5)のように書き換えられる。
Figure 0006461426
式(3)と式(5)は等価であるので、式(3)と式(5)から、下記の式(6)が成立する。
Figure 0006461426
式(6)において、Mは、式(1)の射影変換行列である。
式(6)において、カメラ内部行列Mは既知であり、射影変換行列Mは変換行列生成部33で生成されるので、これらに基づき、行列Mr1、Mr2、Mを求めることができる。
また、行列Mr3は、行列Mr1と行列Mr2の外積(Mr1×Mr2)によって求めることができる。
次に、図4に示すように、カメラ22の位置CPを原点(0,0,0)とし、撮影画像の水平軸(Ix軸)及び垂直軸(Iy軸)と平行で、かつ同じ方向に延びた水平軸(Cx軸)及び垂直軸(Cy軸)を持つ座標系を定義し、この座標系をカメラ座標系と呼ぶ。
実空間における任意の点の、カメラ座標系における座標(C,C,C)と、撮影画像の座標系における、上記の点に対応する点の座標(I,I)とは、カメラ内部行列Mを用いると、下記の式(7)によって対応付けることができる。
Figure 0006461426
式(5)と式(7)とから、任意の点についてのカメラ座標系における座標(C,C,C)と、装置座標系における座標(S,S,S)との対応は、下記の式(8)で示すことができる。
Figure 0006461426
カメラ位置特定部35は、式(8)を用いて、カメラ座標におけるカメラ22の位置を表す座標(0,0,0)を装置座標系の座標(Scx,Scy,Scz)に変換する。変換で求められた座標(Scx,Scy,Scz)が、装置座標系におけるカメラ22の位置(レンズの中心の位置)を示す。
カメラ22の位置を示す座標(Scx,Scy,Scz)を表すデータScは、角度特定部36及び距離特定部37に供給される。
角度特定部36は、各ユニット画面DUnの中心に対するカメラ22の撮影角度α,βを特定する。撮影角度αは、装置座標系のSx軸方向における撮影角度であり、撮影角度βは、装置座標系のSy軸方向における撮影角度である。即ち、撮影角度α及びβは、カメラ22から各ユニット画面DUnの中心に延びた直線で表される撮影ベクトルと、装置画面DAとの成す角のうち、それぞれSx軸方向の成分及びSy軸方向の成分である。
角度特定部36は、撮影角度の特定のために、装置座標系において、各ユニット画面DUnの中心の位置を表す座標(Sn0x,Sn0y,Sn0z)と、カメラの位置を示す座標(Scx,Scy,Scz)とを用いる。
各ユニット画面DUnの中心DUn0の中心の位置を表す座標(Sn0x,Sn0y,Sn0z)としては、座標生成部31で生成されたものを用いることができる。カメラ22の位置を示す座標(Scx,Scy,Scz)としては、カメラ位置特定部35で特定されたものを用いることができる。
角度特定部36は、カメラ22の位置から、上記の各ユニット画面DUnの中心DUn0の位置に向かう撮影ベクトルVcnを求める。
具体的には、カメラ22から各ユニット画面DUnの中心に向かう撮影ベクトルVcnのSx軸方向成分Vcnx、Sy軸方向成分Vcny及びSz軸方向成分Vcnzを下記の式により求める。
cnx=Sn0x−Scx
cny=Sn0y−Scy
cnz=Sn0z−Scz
但し、Scz=0であるので、
cnz=Sn0z
角度特定部36は、上記の撮影ベクトルVcnを、図6に示すように、Sy軸に垂直な平面PLXZに正射影し、射影ベクトルVcnxzとSx軸方向の単位ベクトルV(1,0,0)との角度αを、各ユニット画面DUnの中心に対するカメラ22の水平方向の撮影角度として求める。
射影ベクトルVcnxzのSx軸方向成分及びSz軸方向成分は、撮影ベクトルVcnのSx軸方向成分Vcnx及びSz軸方向成分Vcnzに等しい。
図6に示すように、射影ベクトルVcnxzのSx軸方向成分Vcnx及びSz軸方向成分Vcnzと角度αとの間には、
Figure 0006461426
の関係がある。式(9)を変形することで、下記の式(10)が得られる。
Figure 0006461426
式(10)により、角度αを求めることができる。
また、角度特定部36は、上記の撮影ベクトルVcnを、図6に示すように、Sx軸に垂直な平面PLYZに正射影し、射影ベクトルVcnyzとSy軸方向の単位ベクトルV(0,1,0)との角度βを、各ユニット画面DUnの中心に対するカメラ22の垂直方向の撮影角度として求める。
射影ベクトルVcnyzのSy軸方向成分及びSz軸方向成分は、撮影ベクトルVcnのSy軸方向成分Vcny及びSz軸方向成分Vcnzに等しい。
図6に示すように、射影ベクトルVcnyzのSy軸方向成分Vcny及びSz軸方向成分Vcnzと角度βとの間には、
Figure 0006461426
の関係がある。式(11)を変形することで、下記の式(12)が得られる。
Figure 0006461426
式(12)により、角度βを求めることができる。
角度特定部36は、すべてのユニット画面DU1〜DUNについて、それぞれの中心に対する撮影角度(α)を特定する。
撮影角度(α)を表すデータは、補正値算出部41に供給される。
距離特定部37は、カメラ22から各ユニット画面DUnの中心までの距離Rを特定する。
距離特定部37は、例えば、カメラ22の位置を示す座標と、各ユニット画面DUnの中心を示す座標とから、各ユニット画面の中心までの距離を求める。即ち、カメラ22の位置を示す座標を(Scx,Scy,Scz)とし、各ユニット画面の中心を示す座標を(Sn0x,Sn0y,Sn0z)とすれば、当該ユニット画面の中心までの距離Rは下記の式(13)で表される演算により求めることができる。
Figure 0006461426
距離特定部37は、上記の式(13)で用いるカメラの位置を示す座標(Scx,Scy,Scz)として、カメラ位置特定部35で求められたものを利用することができる。また、各ユニット画面の中心の位置を示す座標(Sn0x,Sn0y,Sn0z)として、座標生成部31で生成されたものを用いることができる。
距離特定部37は、すべてのユニット画面DU1〜DUNについて、それぞれの中心までの距離R〜Rを特定する。距離Rを表すデータは、補正値算出部41に供給される。
輝度計測部38は、撮影画像における、各表示ユニットの画面の輝度を計測する。即ち、輝度計測部38はユニット位置特定部34により特定された各表示ユニットの画面の位置を参照して、撮影画像内において各表示ユニットの画面が占める範囲、即ち、撮影画像中の、当該画面の領域QUn(図5)を特定し、その領域QUnを構成している複数の画素の値の平均値Lを算出し、当該表示ユニットUnの画面DUnの輝度として出力する。各表示ユニットの画面の位置として、例えば、その4隅の位置を参照して、撮影画像中の、当該画面の領域QUnが特定される。この4隅の位置を示す座標として、ユニット位置特定部34により算出された4隅QUn1〜QUn4の位置の座標(In1x,In1y)、(In2x,In2y)、(In3x,In3y)、及び(In4x,In4y)が用いられる。
このような処理で求められる輝度Lは、上記の領域QUnに対応する実空間のユニット画面DUnをカメラ22の位置から見たときの輝度である。輝度Lは、ユニット画面DUnの配光特性及びカメラ22から当該ユニット画面DUnまでの距離Rに依存する。
輝度計測部38は、すべての表示ユニットU1〜UNについて、それぞれの輝度L〜Lを算出する。
輝度Lを表すデータは、補正値算出部41に供給される。
配光特性格納部40に格納されている配光特性式f(α,β)は、各ユニット画面DUnを見る角度(α,β)と、その方向から見たときの輝度との関係を表す数式である。例えば、各ユニット画面DUnの中心を通り、当該ユニット画面DUnに垂直な線の方向(当該ユニット画面DUnに対して90度の方向)から見たときの輝度を基準輝度として、それ以外の方向から見た時の輝度の、基準輝度に対する比で配光特性を表す。
補正値算出部41は、配光特性格納部40に格納されている配光特性式f(α,β)と、角度特定部36により特定された当該表示ユニットの画面の中心に対する撮影角度α,βと、距離特定部37により特定された当該表示ユニットの画面の中心までの距離Rと、輝度計測部38により計測された各表示ユニットの画面の輝度Lとに基づいて、当該表示ユニットUnの輝度調整に用いるべき補正値Hを算出する。
より詳しく述べれば、補正値算出部41は、配光特性式f(α,β)と、各表示ユニットの画面に対する撮影角度(α,β)とから当該表示ユニットの画面についての配光特性値f(α,β)を得て、当該配光特性値f(α,β)と、当該表示ユニットまでの距離Rとから、目標輝度Ltnを定め、当該表示ユニットの画面の輝度Lを目標輝度に一致させるための補正で用いられる補正値Hを算出する。
補正値算出部41は、例えば、図7に示すように基準ユニット選択部41a、配光特性値算出部41b、基準輝度算出部41c、目標輝度算出部41d、及び除算部41eを有する。
基準ユニット選択部41aは、画像表示装置11を構成している複数の表示ユニットU1〜UNの中から、基準の表示ユニットUrを選択する。
基準の表示ユニットUrの選択は、操作者が図示しないキーボードなどのマンマシンインタフェースを使用して行う基準の表示ユニットの指定に従って行うこととしても良い。例えば、画像表示装置11の中央付近の表示ユニットが指定される。
基準ユニット選択部41aは、選択したユニットを示す情報Srを出力する。
配光特性値算出部41bは、角度特定部36から各表示ユニットの撮影角度α,βを取得して、配光特性格納部40に格納されている配光特性の算出式にα,βを適用して、各表示ユニットの配光特性値f(α,β)を算出する。
基準の表示ユニットUrもここで言う「各表示ユニットUn」に該当する。即ち、配光特性値算出部41bは、基準の表示ユニットUrの画面DUrに対する撮影角度α,βを配光特性式f(α,β)に適用することで、基準の表示ユニットUrの配光特性値f(α,β)をも算出する。
基準輝度算出部41cは、基準ユニット選択部41aから、基準ユニットUrを示す情報Srを受け、輝度計測部38から基準の表示ユニットUrの輝度Lを取得し、その輝度Lを配光特性値f(α,β)で除算することで、基準輝度Lrefを計算する。この計算は下記の式(14)で表される。
Figure 0006461426
目標輝度算出部41dは、基準ユニット選択部41aから、基準ユニットUrを示す情報Srを受け、配光特性値算出部41bから、各表示ユニットについての配光特性値f(α)を取得し、距離特定部37から、各表示ユニットUnについてのカメラ22からの距離Rを取得する。この処理によって、基準の表示ユニットUrについての距離Rも取得される。
目標輝度算出部41dは、さらに、配光特性値f(α)と、各表示ユニットUの画面DUnまでの距離Rの2乗に対する、基準の表示ユニットUrの画面DUrまでの距離Rの2乗の比とを基準輝度Lrefに乗算することで、各表示ユニットの目標輝度Ltnを計算する。この計算は下記の式(15)で表される。
Figure 0006461426
式(15)は、各表示ユニットUnについての配光特性値f(α,β)に比例し、当該表示ユニット画面DUnの中心までの距離Rの2乗に反比例する値が、当該表示ユニットについての目標輝度Ltnとして求められることを示している。
除算部41eは、目標輝度算出部41dで算出された各表示ユニットについての目標輝度Ltnを、輝度計測部38により計測された当該表示ユニットの輝度Lで除算することで、当該表示ユニットUnの輝度調整に用いる補正値Hを計算する。この計算は下記の式(16)で表される。
Figure 0006461426
上記の式(15)及び(16)による計算は、基準の表示ユニット以外の全ての表示ユニットの各々について行われる。基準の表示ユニットについても、上記の式(15)及び(16)による計算を行っても良いが、計算の結果求められる補正値は1となる。従って、基準の表示ユニットについては、上記の式(15)及び(16)の計算を省略して、補正値を1と定めても良い。
除算部41eの出力が補正値算出部41の出力となる。
補正値算出部41は、すべての表示ユニットU1〜UNについて、それぞれの補正値H〜Hを算出する。
算出された補正値H〜Hは、補正値格納部42に格納され、その後の映像表示モードにおいて、外部から供給される映像信号の輝度の調整に用いられる。即ち、映像信号補正部14は、補正値算出部41からの各表示ユニットUnのための補正値Hを受信し、受信した補正値Hを用いて当該表示ユニットUnの輝度を調整する。各表示ユニットUnの輝度の調整は、各表示ユニットUnに供給される映像信号の輝度値を調整することで行われる。即ち、映像信号補正部14は、映像信号入力部13から出力される各表示ユニット用の映像信号Vaの輝度値に対して補正値Hを乗算することで、当該表示ユニット用の映像信号の輝度値を調整し、輝度値が調整された映像信号Vbを当該表示ユニットに供給する。
調整前の輝度値(映像信号Vaの輝度値)をLva、調整後の輝度値(映像信号Vbの輝度値)をLvbとすると、上記の乗算は、次の式(17)で表される。
Figure 0006461426
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、配光特性式f(α,β)と、各表示ユニットの画面に対する撮影角度(α,β)とから、当該表示ユニットの画面についての配光特性値f(α,β)を算出し、算出した配光特性値f(α,β)と、当該表示ユニットの画面までの距離Rとから、当該表示ユニットについての目標輝度Ltnを定め、当該表示ユニットの画面の輝度Lを、当該表示ユニットについての目標輝度Ltnに一致させるための補正値Hを算出することとしたので、画像表示装置11に輝度ムラが発生しないように、複数の表示ユニットの輝度を調整することができる。
特に、撮影画像中の各ユニット画面DUnの輝度Lは、カメラ22から各ユニット画面DUnまでの距離Rの影響を受けていることを考慮し、補正値Hを求めるに当たり、上記の距離Rの影響を除去することとしている。具体的には、距離Rの影響の除去のため、輝度計測部38で求められた各ユニット画面DUnの輝度Lに距離の2乗の逆数を掛けることで目標輝度Ltnを求め、この目標輝度Ltnに基づいて補正値Hを定めることとしている。従って、カメラからの距離が、表示ユニット相互間で異なる場合にも、その影響を除去し、各表示ユニットの輝度を適切に調整することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、配光特性式f(α,β)が外部から供給されるが、輝度調整装置が配光特性式f(α,β)を決定する機能を有していても良い。そのような機能を有する輝度調整装置は、実施の形態1で説明した補正値算出モード、及び映像表示モードのみならず、配光特性算出モードでも動作することができるものである。
図8には、本実施の形態の輝度調整装置12bを、配光特性算出モードにおいてパターン画像の表示に用いられる画像表示装置11b、並びに切り替え部15及び制御部16とともに示す。配光特性算出モードでは、輝度調整装置12bは、切り替え部15によって画像表示装置11bに接続され、補正値算出モードにおける処理と同様に、パターン画像の表示を行わせ、輝度の計測、カメラ位置の特定、撮影角度の特定、距離の特定などを行って、これらにより得られたデータを用いて配光特性式f(α,β)を決定し、格納する。
配光特性式f(α,β)が格納された輝度調整装置12bは、他の画像表示装置、例えば図1に示される画像表示装置11、並びに映像信号入力部13及び映像信号補正部14に接続され、補正値算出モードで補正値の算出が行われ、映像表示モードで、映像信号に対する補正が行われる。
配光特性算出モードで用いられる画像表示装置11bと、補正値算出モード及び映像表示モードで用いられる画像表示装置11とは、それらを構成する表示ユニットの数が同じであっても良く、異なっていても良い。ただし、画像表示装置11bを構成する表示ユニットの各々は、画像表示装置11を構成する表示ユニットと同じ型式或いは同じ仕様のものであり、サイズ(水平方向の寸法及び垂直方向の寸法)が同じで、かつ配光特性が同一又は類似のものである必要がある。
配光特性式の決定は、画像表示装置11bにパターン画像を1回表示させ、表示されたパターン画像を1回撮影することで得られた撮影画像に基づいて行うことも可能であるが、そのような処理(画像の表示、撮影画像に基づく処理)を複数回行い、複数回の処理で得られるデータに基づいて配光特性式を決定することとしても良い。
また、輝度調整装置12bを、複数個の互いに異なる画像表示装置に順に接続し、接続した画像表示装置を用いて画像の表示、撮影画像に基づく処理を繰り返し、繰り返しの処理で得られたデータに基づいて配光特性式を決定することとしても良い。
図8に示される輝度調整装置12bは、図1に示される輝度調整装置12と概して同じである。但し、演算処理部23の代わりに演算処理部23bを備えている。
演算処理部23bの構成例を図9に示す。図9の演算処理部23bは、図3に示される演算処理部23と概して同じである。但し、配光特性入力部39が設けられておらず、代わりに、配光特性算出部43が設けられている。
配光特性算出モードにおけるパターン画像表示処理部21及びカメラ22の処理の内容は、実施の形態1で説明した補正値算出モードにおけるパターン画像表示処理部21及びカメラ22の処理の内容と同様である。
即ち、パターン画像表示処理部21は、パターン画像を生成して、切り替え部15に供給し、切り替え部15は、パターン画像を表す信号Vpを選択して画像表示装置11bに供給し、画像表示装置11bは、供給された信号Vpで表されるパターン画像を表示する。
パターン画像は、補正値算出モードで表示されるパターン画像と同じであっても良く、異なっていてもよい。
カメラ22は、画像表示装置11bに表示されたパターン画像を撮影する。
カメラ22は、画像表示装置11bの画面DAの全体を撮影範囲に含むように撮影を行う。
画像表示装置11bの画面DAに対するカメラ22の位置は、補正値算出モードにおける位置と同じであっても良く、異なっていても良い。
演算処理部23bは、実施の形態1で説明した、補正値算出モードにおける演算処理部23と同様に動作する。
即ち、座標生成部31は、実空間における画像表示装置11の画面DAの参照位置としての4隅DA1〜DA4の位置を示す座標(S1x,S1y)、(S2x,S2y)、(S3x,S3y)、及び(S4x,S4y)と、各表示ユニットUnの画面DUnの中心DUn0の位置を示す座標(Sn0x,Sn0y)と、各表示ユニットUnの画面DUnの4隅DUn1〜DUn4の位置を示す座標(Sn1x,Sn1y)、(Sn2x,Sn2y)、(Sn3x,Sn3y)、及び(Sn4x,Sn4y)とを生成する。
参照位置特定部32は、カメラ22から撮影画像を表す信号Icを受け、画像表示装置11の画面DAの参照位置、例えば4隅の位置に対応する、撮影画像中の位置を特定する。
変換行列生成部33は、実空間における画像表示装置の画面DAの4隅の位置と、撮影画像中の対応する位置とに基づいて、装置座標系の座標と、撮影画像の座標系の座標との対応関係を示す射影変換行列Mを生成する。
ユニット位置特定部34は、射影変換行列Mを用いて、各表示ユニットの画面の、撮影画像中の位置を示す座標を算出する。
カメラ位置特定部35は、実空間におけるカメラ22の位置(Scx,Scy,Scz)を特定する。
角度特定部36は、各表示ユニットUnの画面DUnに対するカメラ22の撮影角度α,βを特定する。
距離特定部37は、カメラ22から各表示ユニットUnの画面DUnまでの距離Rを特定する。
輝度計測部38は、撮影画像における、各表示ユニットの画面の輝度を計測する。
配光特性算出部43は、以下に述べるように、配光特性式f(α,β)を算出し、配光特性格納部40に格納する。
なお、配光特性算出モードにおいては、補正値算出部41は動作しない。
以下、配光特性算出部43に動作について詳しく説明する。
配光特性算出部43は、カメラ位置特定部35で特性されたカメラの位置を示す座標(Scx,Scy,Scz)と、角度特定部36で特定された、それぞれのユニット画面DU1〜DUNの中心に対する撮影角度(α)〜(α)と、距離特定部37で特定された、それぞれのユニット画面DU1〜DUNの中心までの距離R〜Rと、輝度計測部38で特定された、それぞれのユニット画面DU1〜DUNの輝度L〜Lとに基づいて、配光特性式f(α,β)を決定する。
配光特性算出部43は、例えば図10に示すように、正規化部43a、基準ユニット領域特定部43b、基準値算出部43c、相対値算出部43d、輝度情報テーブル生成部43e、及び回帰分析部43fを有する。
正規化部43aは、輝度計測部38から輝度Lを表すデータを受け、距離特定部37から距離Rを表すデータを受け、各ユニット画面DUnの輝度Lと、当該ユニット画面DUnまでの距離Rの2乗と、一定の係数kとの乗算を行い、この乗算の結果を、距離補正された(距離の影響を除いた)輝度値Lcnとする。この乗算は下記の式(18)で表される。以下では、この輝度値Lcnを正規化輝度値と呼ぶ。
Figure 0006461426
基準ユニット領域特定部43bは、カメラ位置特定部35からデータScを受け、該データScで表される、カメラ22の位置の座標(Scx,Scy,Scz)と、基準ユニット領域特定部43bの内部に保持されている、各ユニット画面のサイズ(Dux,Duy)を示すデータとに基づいて、カメラ22が正対している装置画面DA上の点Pc(図11)を中心とし、各ユニット画面と同じサイズの領域を基準ユニット領域SUとして特定する。
この処理のため、基準ユニット領域特定部43bはまず、カメラ22が正対している装置画面DA上の点Pcを特定する。この点Pcは、カメラ22の位置を装置画面DA上に正射影した位置にあり、その位置を示す座標は、カメラ22の位置を示す座標(Scx,Scy,Scz)において、Sczを0に置き換えることで得られ、従って、(Scx,Scy,0)又は(Scx,Scy)で表される。
基準ユニット領域SUの4隅SU1〜SU4の位置の座標は、点Pcの位置の座標(Scx,Scy)及びユニット画面のサイズ(Dux,Duy)から、以下のように求められる。
左上隅SU1の位置の座標(SU1x,SU1y)は、
U1x=Scx−0.5×Dux
U1y=Scy−0.5×Duy
で求められる。
右上隅SU2の位置の座標(SU2x,SU2y)は、
U2x=Scx+0.5×Dux
U2y=Scy−0.5×Duy
で求められる。
左下隅SU3の位置の座標(SU3x,SU3y)は、
U3x=Scx−0.5×Dux
U3y=Scy+0.5×Duy
で求められる。
右上隅SU4の位置の座標(SU4x,SU4y)は、
U4x=Scx+0.5×Dux
U4y=Scy+0.5×Duy
で求められる。
基準値算出部43cは、正規化部43aから正規化輝度値Lcnを示すデータを受け、基準ユニット領域特定部43bから基準ユニット領域SUの4隅の座標を示すデータを受け、座標生成部31から、各ユニット画面DUnの4隅の位置の座標を示すデータSnを受け、基準ユニット領域SUと重なるユニット画面についての正規化輝度値Lcnを用いて、基準ユニット領域SUの輝度値Lcsを算出する。この輝度値Lcsは、各表示ユニットについての、距離補正された輝度値Lcnに相当する値であり、基準ユニット領域の正規化輝度値或いは基準値と呼ばれる。
図11の例では、基準ユニット領域SUは、4つのユニット画面DU9、DU10、DU15、DU16と重なり合う。上記の4つのユニット画面DU9、DU10、DU15、DU16の各々の4隅の位置、並びに基準ユニット領域SUの4隅SU1〜SU4の位置に基づいて、基準ユニット領域SUが4つのユニット画面DU9、DU10、DU15、DU16と重なっている部分の面積を求める。
基準ユニット領域SUが4つのユニット画面DU9、DU10、DU15及びDU16と重なっている部分の面積の比率と、4つのユニット画面DU9、DU10、DU15及びDU16の正規化輝度値Lc9、Lc10、Lc15及びLc16とから、基準値Lcsを算出する。例えば、4つのユニット画面DU9、DU10、DU15及びDU16の正規化輝度値Lc9、Lc10、Lc15及びLc16を、それぞれ4つのユニット画面DU9、DU10、DU15及びDU16のうちの上記の重なっている部分の面積に比例する重みを付けて平均値を求め、該平均値を基準値Lcsとして用いる。
相対値算出部43dは、正規化部43aから各表示ユニットの正規化輝度値Lcnを示すデータを受け、基準値算出部43cから基準値Lcsを示すデータを受け、各表示ユニットの正規化輝度値Lcnの、基準値Lcsに対する比RLnを計算する。この比RLnを相対値とも言う。
輝度情報テーブル生成部43eは、相対値算出部43dから相対値RLnを示すデータを受け、角度特定部36から撮影角度(α)を示すデータを受け、各表示ユニットUnを識別する情報(例えば各表示ユニットの番号)に、当該表示ユニットUnについての相対値RLnと、当該表示ユニットUnについての撮影角度(α)とを対応付けて記憶する輝度情報テーブルを生成する。表示ユニットを識別する情報は、相対値RLnを示すデータにも、撮影角度(α)を示すデータにも付随して供給される。
なお、表示ユニットUnを識別する情報を省略しても良い。要するに、各表示ユニットについての上記の相対値RLnと、当該表示ユニットについての撮影角度(α,β)とを対応づけて格納すればよい。
回帰分析部43fは、輝度情報テーブル生成部43eに格納された輝度情報テーブルを参照して、画像表示装置11の配光特性式を求める。
画像表示装置11の配光特性式としては、例えば下記の式(19)において、定数a〜fを特定の値に定めたものが考えられる。
Figure 0006461426
式(19)における定数a,b,c,d,e,fは、輝度情報テーブルのデータを用いて、最小二乗法などの既知の方法で決定することが可能である。
式(19)は、(定数が特定の値に定められていない状態では、)一般化した形の式である。例えば、α、βが90度を中心として増加する方向に変化しても、減少する方向に変化しても同じように減少する配光特性式の一例は、下記の式(20)で表されるが、この式(20)を変形することで式(21)が得られる。
Figure 0006461426
Figure 0006461426
式(21)は、式(19)において、a=−0.01、b=−0.01、c=0、d=1.8、e=1.8、f=−62としたものに相当する。
回帰分析部43fは、例えば、式(19)を用いて、画像表示装置11の配光特性式f(α,β)を算出する。配光特性式の決定は、例えば式(19)において、定数a〜fを決定することを意味する。
回帰分析部43fで求められた配光特性式f(α,β)は、配光特性算出部43の出力として、配光特性格納部40に格納される。
なお、上記の例では、1回の撮影で得られた画像に基づいて配光特性式を定めることとしているが、カメラ22を異なる位置に設置して行われる複数回の撮影で得られた画像から、配光特性式を定めることとしてもよい。例えば、カメラ22を異なる位置に設置して行われる複数回の撮影で得られた配光特性を平均化することで、配光特性式を定めることとしても良い。
具体的には、撮影を行う度に得られる撮影角度αと対応する相対値RLnとを輝度情報テーブルに蓄積し、複数回の撮影で得られた撮影角度αと対応する相対値RLnとが蓄積された輝度情報テーブルを用いて、回帰分析を行うことで、配光特性式を求めることとしても良い。
また、複数の異なる画像表示装置を順次選択し、選択した画像表示装置に輝度調整装置12bを接続した状態で、パターン画像の表示、及び撮影画像に基づく処理を行うことで、異なる画像表示装置を用いた処理から得られる、互いに対応付けられた撮影角度αと相対値RLnとを輝度情報テーブルに蓄積し、蓄積されたデータに基づいて配光特性式を決定することとしても良い。
以上のように、撮影画像中の各ユニット画面の輝度Lは、カメラ22から各ユニット画面DUnまでの距離Rの影響を受けていることを考慮し、本実施の形態では、配光特性を求めるに当たり、上記の距離Rの影響を除去することとしている。具体的には、距離Rの影響の除去のため、輝度計測部38で求められた各ユニット画面DUnの輝度Lに距離の2乗を掛けることで、正規化輝度値Lcnを求め、正規化輝度値Lcnに基づいて配光特性式f(α,β)を定めるとしている。
配光特性格納部40に格納された配光特性式f(α,β)は、補正値算出モードにおいて、実施の形態1で説明したのと同様に、補正値の算出に用いられる。即ち配光特性式f(α,β)を格納した輝度調整装置12bは、輝度調整の対象となる画像表示装置に接続され、実施の形態1で説明したのと同様に補正値の算出を行い、また、実施の形態1で説明したのと同様の映像信号入力部及び映像信号補正部に接続され、算出した補正値を用いて映像信号の輝度の補正を行う。
実施の形態2でも実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態2ではさらに、配光特性算出モードで用いられる画像表示装置を構成する表示ユニットの配光特性に基づいて配光特性式を得ることとしている。従って、補正値算出モード及び映像表示モードで用いられる画像表示装置を構成する表示ユニットと同一又は類似の配光特性を有する表示ユニットで構成された画像表示装置を配光特性算出モードで用いれば、映像表示モードで各表示ユニットの輝度の調整を適切に行うことができる。
特に、配光特性算出モードで用いる画像表示装置を、補正値算出モード及び映像表示モードで用いる画像表示装置と同じものとすれば、映像表示モードで用いられる画像表示装置の表示ユニットの配光特性により正確に反映した配光特性式を得ることができ、映像表示モードでの各表示ユニットの輝度の調整をより適切に行うことができる。
また、配光特性算出モードにおいて、カメラ22から各ユニット画面DUnまでの距離Rの影響を除去した上で、配光特性式を定めることとしているので、そのようにして決定された配光特性式を補正値算出モードで用いることで、カメラ22からの距離の影響をより確実に除去した補正値を算出することができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び2では、座標生成部31で生成された、各表示ユニットの位置(例えばその中心の位置)を示す座標と、カメラ位置特定部35で生成されたカメラ22の位置とに基づいて、距離Rの特定を行っているが、カメラ22の位置の代わりに、角度特定部36により特定された各表示ユニットUnの画面DUnに対するカメラ22の撮影角度α,βを用いて、距離Rの特定を行うこととしても良い。
この場合に用いられる演算処理部の構成例を図12に示す。
図12に示される演算処理部23cは、図3に示される演算処理部23と概して同じであるが、図3の距離特定部37の代わりに、距離特定部37bが設けられている。
距離特定部37bは、座標生成部31で生成された各ユニット画面DUnの中心の位置を示す座標(Sn0x,Sn0y,Sn0z)と、角度特定部36により特定された各ユニット画面DUnの中心に対するカメラ22の撮影角度α,βを参照して、カメラ22から各ユニット画面DUnの中心までの距離Rを特定する。
例えば、各ユニット画面DUnの中心と、隣接するユニット画面(図2に符号「DUn’」で示す)の中心と間の水平方向の距離及び垂直方向の距離と、各ユニット画面DUnの中心に対する撮影角度α,β及び隣接するユニット画面DUn’に対する撮影角度(符号「α’,β’」で表す)とから三角測量の原理で、カメラ22から各ユニット画面の中心までの距離を求めることができる。
以上、実施の形態3を実施の形態1に対する変形として説明したが、実施の形態2に対しても同様の変形を加えることができる。
実施の形態4.
実施の形態1乃至3では、パターン画像表示処理部21がパターン画像として、単一色の画像を各表示ユニットに表示させ、表示されたパターン画像に基づいて輝度計測を行うとともに、画面の参照位置、例えば4隅の位置を検出することとしている。このようなパターン画像に加え、パターン画像表示処理部21が各表示ユニットの位置を示す要素を含むパターン画像を表示させ、演算処理部が、撮影画像から、上記位置を示す要素に対応する特徴を検出することで、各表示ユニットの位置を特定することとしても良い。
そのような位置検出用のパターン画像として、例えば、各表示ユニットの4隅の表示素子のみを点灯させるパターン画像を用いることができる。
その場合、演算処理部が、撮影画像に対する画像認識を行って各表示ユニットの4隅の位置を特定するようにしてもよい。画像認識の方法として、例えば、ラベリングなどの既知の方法を用いることができる。
この場合の輝度調整装置の構成は、図1に示す構成と同様である。
ただし、パターン画像表示処理部21は、パターン画像として、単一色の画像と、各表示ユニットの4隅の表示素子のみを点灯させるパターン画像とを互いに関連づけて、相前後して表示させる。
演算処理部としては、図13に示されるものが用いられる。
図13に示される演算処理部23dは、図3に示される演算処理部23と概して同じであるが、図3のユニット位置特定部34の代わりに、ユニット位置特定部34bが設けられている。
各表示ユニットの位置を示すパターン画像が表示されると、ユニット位置特定部34bは、該パターン映像の撮影で得られた撮影画像を表す信号Icを受け、撮影画像に対する画像認識を行い、表示されたパターン画像中の各表示ユニットの4隅の位置を特定する。
各表示ユニットは、4隅の表示素子のみが点灯されるので、撮影画像中の、上記の4隅に対応する部分が明るくなる。従って、そのような撮影画像の特徴に基づいて、4隅の特定を行うことができる。
複数個の表示ユニットの4隅がすべて明るくなると、撮影画像中には、複数個の明るい部分が現れるが、それらの相対位置に基づいて、明るい部分の各々がどの表示ユニットのどの隅に対応するものであるかを判断することができる。
なお、明るい部分の各々がどの表示ユニットに対応するものであるかの判断を容易或いは確実にするため、複数の表示ユニットを同時にではなく順番に点灯させることとしても良い。
ユニット位置特定部34bで特定された各表示ユニットの位置を示すデータIuは、輝度計測部38に供給される。輝度計測部38は、データIuに基づいて、撮影画像中の各表示ユニットの位置、例えば、図5に示される、各表示ユニットに対応する領域QUnの4隅QUn1〜QUn4の位置を認識する。そして、各表示ユニットの位置を示す要素を含むパターン画像の表示に関連づけて、その前又は後に表示された、単一色のパターン画像を撮影することで得られた撮影画像を表す信号Icに基づいて、各領域QUnの輝度を計測し、対応する表示ユニットの画面の輝度Lとして出力する。
なお、各表示ユニットの位置を示す要素を含むパターン画像が表示される場合、参照位置特定部32も、そのようなパターン画像を撮影することで得られる撮影画像に基づいて参照位置を特定することとしても良い。例えば、参照位置が装置画面DAの4隅である場合、左上隅に位置する表示ユニットの左上隅、右上隅に位置する表示ユニットの右上隅、左下隅に位置する表示ユニットの左下隅、及び右下隅に位置する表示ユニットの右下隅を、それぞれ装置画面の左上隅、右上隅、左下隅及び右下隅として認識することとすれば良い。
表示ユニットの位置を示す要素を含むパターン画像が表示される場合、参照位置が装置画面DAの4隅以外である構成の実現が容易である。例えば、装置画面の4隅に位置するユニット画面の中心を参照位置とすることもでき、装置画面の4隅に位置するユニット画面以外のユニット画面の4隅或いは中心を参照位置とすることもできる。いずれの場合にもそれぞれ参照位置としたい位置を示す要素をパターン画像に含ませればよい。
実施の形態4を実施の形態1に対する変形として説明したが、実施の形態2及び3に対しても同様の変形を加えることができる。
実施の形態5.
実施の形態1乃至4では、カメラ22での撮影で得られた撮影画像信号Icをそのまま使用していた。一般的にカメラ22に備えられているレンズは、撮影画像の周辺部分が中央部分よりも暗くなるシェーディング特性と、撮影画像の周辺部分の像が歪む歪み特性を持っている。これら特性に対してカメラ22と演算処理部23の間にこれらの特性を補正する仕組みを持たせることとしても良い。
図14には、本実施の形態の輝度調整装置12cを、画像表示装置11、並びに切り替え部15及び制御部16とともに示す。輝度調整装置12cはカメラ22と演算処理部23の間にカメラ特性補正部62を備えている。
図15にカメラ特性補正部の構成を示す。カメラ特性補正部62はシェーディング補正部63、歪み補正部64、シェーディング特性保持部65および歪み特性保持部66を備えている。
カメラ22から入力された撮影画像信号Icはシェーディング補正部63に入力され、画像中の位置毎に明るさが補正されたシェーディング補正画像信号Isとして出力される。そしてシェーディング補正部63から入力されたシェーディング補正画像信号Isは歪み補正部64に入力され、画像周辺部の歪みが補正された歪み補正画像信号Idとして出力される。
シェーディング補正部63では撮影画像信号Icに対してシェーディング特性保持部65からのシェーディング補正情報Csに従って、画像中の位置毎に明るさを補正する。シェーディング補正情報Csは画像中の位置毎に明るさを補正するための倍率を示す情報であり、画像中の位置に対する倍率のテーブルの形のものでも構わないし、画像中の位置に対する倍率の演算式の形のものでも構わない。シェーディング補正部63では撮影画像信号Icに対して上記の倍率を乗算してシェーディング補正画像信号Isを算出する。この乗算は画素毎に行われる。即ち、撮影画像信号Icの各画素の値(画素値)に上記の倍率を乗算することで、シェーディング補正画像信号Isの対応する画素の画素値を算出する。なおシェーディング補正情報Csは、操作者が図示しないキーボードなどのマンマシンインタフェースを使用してシェーディング特性保持部65に対して設定することとしても良い。
歪み補正部64ではシェーディング補正画像信号Isに対して歪み特性保持部66からの歪み補正情報Cdに従って、画像中の位置毎に像の歪みを補正する。歪み補正情報Cdは画像中の位置毎に画像中のどこを参照して画素値を生成すべきかを示す参照位置の情報である。参照位置は、歪みの量(方向及び距離)によって決まる。例えば歪みにより画像中のある部分(点)が、ある方向にある距離sだけシフトしたとすれば、逆方向に同じ距離(s)だけずれた位置の画像部分を参照する。逆方向に同じ距離だけずれた位置に画素の中心がない場合には、該位置の画像部分の値を、その周囲の画素の画素値から補間する。参照位置の情報は、このような、補正後の画像の値を求めるのに必要な情報である。歪み補正情報Cdは、画像中の位置に対する参照位置のテーブルの形のものでも構わないし、画像中の位置に対する参照位置の演算式の形のものでも構わない。歪み補正部64ではシェーディング補正画像信号Isに対して上記の参照位置の周辺の画素値から補間処理で歪み補正画像信号Idの画素値を算出する。なお補間処理については特定の処理に限定する必要はない。なお歪み補正情報Cdは、操作者が図示しないキーボードなどのマンマシンインタフェースを使用して歪み特性保持部66に対して設定することとしても良い。
実施の形態1では撮影画像信号Icを演算処理部23に入力していたが、実施の形態5では歪み補正画像信号Idを演算処理部23に入力する。演算処理部23での処理は実施の形態1と同様である。但し、撮影画像信号Icの代わりに、歪み補正画像信号Idに対して処理が行われる。なおシェーディング補正および歪み補正の両方を実施する方法について説明したが、いずれか一方のみを実施しても構わない。
実施の形態5でも実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態5ではさらに、カメラ22に備えられているレンズのシェーディング特性および歪み特性による撮影画像信号Icへの影響を補正することとしている。従って、画像周辺部分が暗くなる現象および画像周辺部分の像が歪む現象を補正できる。このため、各表示ユニットの輝度を正確に計測することができ、各表示ユニットの輝度の調整を適切に行うことができる。
実施の形態5を実施の形態1に対する変形として説明したが、実施の形態2乃至及び4に対しても同様の変形を加えることができる。
実施の形態6.
実施の形態1乃至5では、カメラ22による一度の撮影で画像表示装置11の画面DA全体を撮影することを想定していた。代わりに、画面DAを複数枚に分けて撮影しても構わない。
一例として画面DAを4分割してカメラ22で撮影する様子を図16に示す。図16において、画面DAを分割画面DAa、DAb、DAcおよびDAdの4個に分割してそれぞれの画面をカメラ22で撮影する。符号CPa、CPb、CPcおよびCPdが分割画面を撮影する際のカメラ22の位置を表す。分割画面DAa〜DAdの画像がレンズにより撮像面PSa〜PSdに結像され、各分割撮影画像が形成される。なお、撮像面PSa〜PSdは互いに同じものであるが、互いに異なる分割画面の画像が結像されるので、互いに異なる符号を付している。
図17は、実施の形態6の輝度調整装置12dを示す。図18は、図17の輝度調整装置12dで用いられる演算処理装置の構成例を示す。
図17に示されるパターン画像表示処理部21は、パターン画像として、例えば、緑一色などの単一色の画像を、分割画面DAa〜DAdに対して順番に表示させる。分割画面DAa〜DAdに対して供給されるパターン画像をそれぞれ符号Vpa〜Vpdで示す。
カメラ22は、表示されたパターン画像を順番に撮影して分割画面毎の撮影画像を出力する。即ち、カメラ22は画面DA全体を撮影することで得られる撮影画像信号Icの代わりに、それぞれ4枚の分割画面DAa〜DAdを撮影することで得られる4枚の分割撮影画像信号Ica、Icb、IccおよびIcdを順に出力する。分割撮影画像信号Ica、Icb、IccおよびIcdは演算処理部23に入力されて、参照位置特定部32に供給される。
参照位置特定部32は分割撮影画像信号Ica〜Icdを受け、分割画面DAa〜DAdの参照位置に対応する各分割撮影画像中の位置を特定し、特定した位置の座標を生成する。
分割画面DAa〜DAdの参照位置は例えばそれぞれの4隅である。
その場合、参照位置特定部32は、各分割撮影画像中の、分割画面DAa〜DAdに対応する分割領域QAa〜QAdのそれぞれの4隅を検出する。
図16には、分割画面DAa〜DAdのそれぞれの4隅が符号DAa1〜DAa4、DAb1〜DAb4、DAc1〜DAc4、DAd1〜DAd4で示されており、各分割撮影画像中の、分割画面DAa〜DAdに対応する分割領域QAa〜QAdのそれぞれの4隅が、符号QAa1〜QAa4、QAb1〜QAb4、QAc1〜QAc4、QAd1〜QAd4で示されている。
また分割撮影画像が形成される撮像面PSa〜PSdの座標系の水平軸及び垂直軸が符号Iax、Iay〜Idx、Idyで示され、該撮像面の4隅が符号PSa1〜PSa4、PSb1〜PSb4、PSc1〜PSc4、PSd1〜PSd4で示されている。
参照位置特定部32は、検出されたそれぞれの4隅の位置の座標を生成する。生成される座標を図19に示す。図19には、検出された4隅QAa1〜QAa4、QAb1〜QAb4、QAc1〜QAc4、QAd1〜QAd4のX座標が符号Ia1x〜Ia4x、Ib1x〜Ib4x、Ic1x〜Ic4x、Id1x〜Id4xで示され、Y座標が符号Ia1y〜Ia4y、Ib1y〜Ib4y、Ic1y〜Ic4y、Id1y〜Id4yで示されている。検出された各領域の4隅の位置を表すデータIaa、Iab、IacおよびIadは、変換行列生成部33に供給される。
座標生成部31は、画面DAの参照位置DA1〜DA4の座標を示すデータSaの代わりに分割画面DAa〜DAdの参照位置の座標を示すデータSaa〜Sadを出力する。その他の動作については実施の形態1の座標生成部31の動作と同様である。
変換行列生成部33は、実空間における画像表示装置の分割画面DAa〜DAdの参照位置としての4隅の位置の座標と、参照位置特定部32で特定された、分割撮影画像中の対応する位置、即ち、分割撮影画像中の、分割画面DAa〜DAdの参照位置の座標Iaa〜Iadとに基づいて、実空間における座標と、撮影画像中の位置を示す座標との対応関係を示す射影変換行列Mpa〜Mpdを生成する。
ユニット位置特定部34は、射影変換行列Mpa〜Mpdを用いて座標生成部31で生成された分割画面DAa〜DAdの画像の各々に含まれる表示ユニットUnの画面DUnの位置を示す座標を変換することで、分割画面DAa〜DAdの画像の各々に含まれる表示ユニットUnの画面DUnの、分割撮影画像中の位置を示す座標Iua〜Iudを算出する。
カメラ位置特定部35は、変換行列生成部33で生成された射影変換行列Mpa〜Mpdと、内部に保持されているカメラ内部行列Mとに基づいて、カメラ22の位置CPa〜CPdを特定し、その座標Sca〜Scdを出力する。
角度特定部36は、座標生成部31で生成された、各表示ユニットUnの画面DUnの位置(例えばその中心の位置)を示す座標Smと、カメラ位置特定部35で特定されたカメラ22の位置を示す座標Sca〜Scdとに基づいて、各表示ユニットUnの画面DUnに対するカメラ22の撮影角度α,βを特定する。
距離特定部37は、カメラ22の位置CPa〜CPdから各表示ユニットUnの画面DUnまでの距離Rを特定する。距離Rの特定は、例えば、座標生成部31で生成された、各表示ユニットの位置(例えばその中心の位置)を示す座標Smと、カメラ位置特定部35で特定されたカメラ22の位置を示す座標Sca〜Scdとに基づいて行われる。
輝度計測部38は、カメラ22からの分割撮影画像信号Ica〜Icdと、ユニット位置特定部34で特定された、分割撮影画像中の各表示ユニットの画面の位置Iua〜Iudとに基づいて、撮影画像における、各表示ユニットの画面の輝度Lnを計測する。
配光特性入力部39、配光特性格納部40、補正値算出部41及び補正値格納部42における処理は実施の形態1で説明したのと同様である。
以上画面DAの分割数が4である場合について説明したが、分割数は4以外であっても良く要するに複数個の分割画面に分割すれば良い。
実施の形態6では、画面DAを分割して分割画面毎の撮影画像信号に基づいて、参照位置の特定などの処理を行っているので、画面DAが大きい場合にも、画面の部分ごとの明るさをより正確に反映した撮影画像を得ることができ、輝度の計測、及びそれに基づく補正値の算出をより正確に行うことができる。
実施の形態6を実施の形態1に対する変形として説明したが、実施の形態2乃至及び5に対しても同様の変形を加えることができる。
なお、上記の実施の形態1乃至6では、各ユニット画面に対する撮影角度の算出に当たり、各ユニット画面の中心に対する撮影角度を算出し、各ユニット画面までの距離の算出に当たり、各ユニット画面の中心までの距離を算出しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、各ユニット画面の特定の一つの隅、各ユニット画面の特定の一つの辺の中心、各ユニット画面の特定の一つの隅など、各ユニット画面の中心以外の点を代表点として、当該代表点に対する撮影角度の算出、当該代表点までの距離の算出を行うこととしても良い。また、各ユニット画面について複数の代表点を設定し、複数の代表点に対する撮影角度の平均、複数の代表点までの距離の平均を、当該ユニット画面に対する撮影角度、当該ユニット画面までの距離として用いても良い。
また、上記の実施の形態1乃至6では、ユニット画面及び装置画面が矩形状であるが、ユニット画面及び装置画面の形状は矩形状以外の形状のものであっても良い。
また、上記の実施の形態1乃至6では、角度特定部36が撮影角度として、装置画面に対する撮影ベクトルの角度を求めるが、画面DA上の任意の点に対する撮影角度として、画面DAに対する法線ベクトルと、当該点とカメラ22の位置とを結ぶベクトルとの角度を撮影角度として求めることとしても良い。
また、上記の実施の形態1乃至6では、複数の表示ユニットに対して共通の映像信号補正部が設けられているが、各表示ユニットUn内に映像信号補正部を設けても良い。この場合、補正値算出部41で算出された補正値Hが各表示ユニットUnに供給され、映像信号入力部13から切り替え部15を通過して各表示ユニットUnに供給された映像信号に対して、補正が行われることになる。
以上本発明を輝度調整装置として説明したが、上記の輝度調整装置で実施される輝度調整方法もまた本発明の一部を成す。
以上実施の形態1乃至6において、輝度調整装置の各部分(機能ブロックとして図示した部分)は、処理回路により実現される。処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPUであっても良い。
例えば、図1、図3、図8、図9、図12、図13、図14、及び図15の各部分の機能をそれぞれ別個の処理回路で実現してもよいし、複数の部分の機能をまとめて一つの処理回路で実現しても良い。
処理回路がCPUの場合、輝度調整装置の各部分の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組合せにより実現される。ソフトウェア或いはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路は、メモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。即ち、輝度調整装置は、処理回路により実行されるときに、図1、図3、図8、図9、図12、図13、図14、及び図15に示される各部分の機能が、結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリを備える。また、これらのプログラムは、輝度調整装置で実施される輝度調整方法における処理の方法、或いはその手順をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
なおまた、輝度調整装置の各部分の機能のうち、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしても良い。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組合せによって、上述の各機能を実現することができる。
図20に上記の処理回路がCPUであって、単一のCPUを含むコンピュータ(符号50で示す)で輝度調整装置12の大部分(図1、図3、図8、図9、図12、図13、図14、及び図15の各部)の機能、並びに制御部16の機能を実現する場合の構成の一例を、画像表示装置11、11b、映像信号入力部13、映像信号補正部14、切り替え部15、及びカメラ22とともに示す。
図20に示されるコンピュータ50は、CPU51、メモリ52、第1の入力インターフェース53A、第2の入力インターフェース53B、第1の出力インターフェース54A、第2の出力インターフェース54B、及び第3の出力インターフェース54Cを有し、これらはバス55で接続されている。
メモリ52は、CPU51の動作を制御するプログラムを記憶するほか、図3、図9、図12、及び図13の配光特性格納部40及び補正値格納部42と同じ役割を果たす。
メモリ52が、カメラ内部行列M、及び表示ユニット画面のサイズ(Dux,Duy)を保持することとしても良い。カメラ内部行列Mは、実施の形態1で、カメラ位置特定部35内に保持されているとして説明されたものである。ユニット画面のサイズ(Dux,Duy)は、実施の形態2で、基準ユニット領域特定部43b内に保持されているとして説明されたものである。
第1の入力インターフェース53Aは、カメラ22から、撮影画像を表す信号Icを受ける。
第2の入力インターフェース53Bは、図示しないキーボードなどのマンマシンインターフェースで構成され、操作者が表示ユニットの行の数Nrt及び列の数Nctを入力するため、及び基準の表示ユニットUrの選択を行うために利用される。
CPU51は、メモリ52に記憶されたプログラムに従って動作し、制御部16、パターン画像表示処理部21、カメラ特性補正部62、座標生成部31、参照位置特定部32、変換行列生成部33、ユニット位置特定部34、34b、カメラ位置特定部35、角度特定部36、距離特定部37、輝度計測部38、補正値算出部41、及び配光特性算出部43と同じ役割を果たす。
CPU51は、配光特性算出モード、補正値算出モード、又は映像表示モードで動作する。
配光特性算出モードにおいては、配光特性算出のための画像表示装置11bが切り替え部15に接続される。CPU51は、第1の出力インターフェース54Aを介して、パターン画像を表す信号Vpを出力するとともに、第2の出力インターフェース54Bを介して制御信号Swを切り替え部15に与えて、信号Vpを選択させる。
そして、CPU51は、第2の入力インターフェース53Bを介して入力された画像表示装置11bを構成する表示ユニットの行の数Nrt及び列の数Nctを参照して、実空間における装置画面DAの位置及び各表示ユニットの画面DUnの位置の特定を行う。
CPU51はまた、第1の入力インターフェース53Aを介して入力された撮影画像に対して処理を行って、各ユニット画面の輝度Lの計測などを行う。
CPU51はさらに、これらの処理で得られたデータなどを用いて、配光特性式f(α,β)を決定し、決定された配光特性式f(α,β)をメモリ52に記憶させる。
補正値算出モード及び映像表示モードにおいては、映像表示用の画像表示装置11が切り替え部15に接続される。
補正値算出モードにおいて、CPU51は、第1の出力インターフェース54Aを介して、パターン画像を表す信号Vpを出力するとともに、第2の出力インターフェース54Bを介して制御信号Swを切り替え部15に与えて、信号Vpを選択させる。
そして、CPU51は、第2の入力インターフェース53Bを介して入力された、画像表示装置11を構成する表示ユニットの行の数Nrt及び列の数Nctを参照して、実空間における装置画面DAの位置及び各表示ユニットの画面DUnの位置の特定を行う。
CPU51はまた、第1の入力インターフェース53Aを介して入力された撮影画像に対して処理を行って、各ユニット画面の輝度Lの計測などを行う。
CPU51は、さらに、メモリ52から配光特性式f(α,β)を読み出し、読み出した配光特性式f(α,β)と、各表示ユニットの輝度Lなどに基づき、さらに、第2の入力インターフェース53Bを介して行われた基準の表示ユニットUrの指定に基づいて、補正値Hを決定し、決定した補正値Hをメモリ52に記憶させる。
映像表示モードにおいてCPU51は、メモリ52に記憶されている補正値Hを第3の出力インターフェース54Cを介して、映像信号補正部14に供給するとともに、第2の出力インターフェース54Bを介して制御信号Swを切り替え部15に与えて、信号Vbを選択させる。
映像信号補正部14は、供給された補正値Hを用いて映像信号Vaを補正し、補正された映像信号Vbが切り替え部15を介して画像表示装置11に供給される。
補正値算出モード及び映像表示モードにおいて、画像表示装置11が切り替え部15に接続された状態で、コンピュータ50と、画像表示装置11と、映像信号入力部13と、映像信号補正部14と、切り替え部15と、カメラ22とで画像表示システムが構成されている。
輝度調整装置で実施される輝度調整方法、輝度調整装置の各部分の処理、或いは輝度調整方法における各処理をコンピュータに実行させるプログラム及び該プログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体についても、輝度調整装置について述べたのと同様の効果が得られる。従って、上記した輝度調整装置における処理の一部又は上記の輝度調整方法における処理の一部をコンピュータに実行させるためのプログラム、及びそのようなプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体も本発明の一部を成す。
11 画像表示装置、 12 輝度調整装置、 13 映像信号入力部、 14 映像信号補正部、 15 切り替え部、 16 制御部、 21 パターン画像表示処理部、 22 カメラ、 23、23b、23c、23d 演算処理部、 31 座標生成部、 32 参照位置特定部、 33 変換行列生成部、 34、34b ユニット位置特定部、 35 カメラ位置特定部、 36 角度特定部、 37 距離特定部、 38 輝度計測部、 39 配光特性入力部、 40 配光特性格納部、 41 補正値算出部、 42 補正値格納部、 43 配光特性算出部、 41a 基準ユニット選択部、 41b 配光特性値算出部、 41c 基準輝度算出部、 41d 目標輝度算出部、 41e 除算部、 43a 正規化部、 43b 基準ユニット領域特定部、 43c 基準値算出部、 43d 相対値算出部、 43e 輝度情報テーブル生成部、 43f 回帰分析部、 51 CPU、 52 メモリ、 53A、53B 入力インターフェース、 54A、54B、54C 出力インターフェース、 55 バス、 62 カメラ特性補正部、 63 シェーディング補正部、 64 歪み補正部、 65 シェーディング特性保持部、 66 歪み特性保持部。

Claims (21)

  1. 複数の表示ユニットの画面を並べることで構成される組合せ画面を有する画像表示装置の、前記複数の表示ユニットに表示される画像の輝度を調整する輝度調整装置であって、
    前記複数の表示ユニットに、パターン画像を表示させるパターン画像表示処理部と、
    前記複数の表示ユニットに表示された前記パターン画像を撮影するカメラと、
    前記カメラによる撮影で得られた撮影画像中の前記複数の表示ユニットの各々の画面の位置を特定するユニット位置特定部と、
    実空間内における前記カメラの位置を特定するカメラ位置特定部と、
    実空間内における前記複数の表示ユニットの各々の画面の位置と、前記カメラ位置特定部で特定された前記カメラの位置とから、前記複数の表示ユニットの各々の画面に対する前記カメラの撮影角度を特定する角度特定部と、
    実空間内における前記複数の表示ユニットの各々の画面の位置に基づいて、前記カメラから前記複数の表示ユニットの各々の画面までの距離を特定する距離特定部と、
    前記ユニット位置特定部により特定された前記複数の表示ユニットの各々の画面の前記撮影画像内における位置に基づいて、前記撮影画像内において前記複数の表示ユニットの各々の画面が占める領域を特定し、特定した領域内の輝度を、前記複数の表示ユニットの各々の画面の輝度として計測する輝度計測部と、
    配光特性式と、前記角度特定部で特定された前記複数の表示ユニットの各々の画面に対する撮影角度とから、前記複数の表示ユニットの各々の画面についての配光特性値を算出し、算出した配光特性値と、前記距離特定部で特定された前記複数の表示ユニットの各々の画面までの距離とから、当該表示ユニットについての目標輝度を定め、前記輝度計測部で計測された前記複数の表示ユニットの各々の画面の輝度を、当該表示ユニットについての前記目標輝度に一致させるための補正値を算出する補正値算出部と
    を有する輝度調整装置。
  2. 前記実空間内におけるカメラの位置が可変であることを特徴とする請求項1に記載の輝度調整装置。
  3. 前記補正値算出部は、
    前記複数の表示ユニットの各々についての前記配光特性値に比例し、前記距離特定部で特定された当該表示ユニットの画面までの距離の2乗に反比例する値を、当該表示ユニットについての前記目標輝度として求め、
    求めた目標輝度の、前記輝度計測部で計測された当該表示ユニットの輝度に対する比を、当該表示ユニットについての前記補正値として算出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の輝度調整装置。
  4. 前記補正値算出部は、前記複数の表示ユニットの各々についての前記補正値を定めるにあたり、
    複数の表示ユニットの一つを基準の表示ユニットとして選択し、
    前記基準の表示ユニットについては、前記補正値を1と定め、
    前記基準の表示ユニットの輝度を前記基準の表示ユニットの配光特性値で割った値を基準輝度とし、
    前記基準の表示ユニット以外の表示ユニットの各々について、当該表示ユニットの配光特性値に、前記基準輝度を掛け、さらに、当該表示ユニットの画面までの距離の2乗に対する、前記基準の表示ユニットの画面までの距離の2乗の比を掛けることで得られる値を前記目標輝度として求める
    ことを特徴とする請求項3に記載の輝度調整装置。
  5. 前記角度特定部でそれぞれ前記複数の表示ユニットについて特定された前記撮影角度と、前記距離特定部でそれぞれ前記複数の表示ユニットについて特定された前記距離と、前記輝度計測部でそれぞれ前記複数の表示ユニットについて計測された前記輝度と、実空間内における前記カメラの位置とから、前記配光特性式を決定する配光特性算出部をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の輝度調整装置。
  6. 前記配光特性算出部は、
    前記輝度計測部で計測された前記複数の表示ユニットの各々の画面の輝度に、当該表示ユニットの画面までの距離の2乗と、一定の係数とを掛けることで、距離の影響を除いた正規化輝度値を求め、
    前記複数の表示ユニットについてそれぞれ求められた前記正規化輝度値に基づいて、前記配光特性式を求める
    ことを特徴とする請求項5に記載の輝度調整装置。
  7. 前記画像表示装置の組合せ画面を基準とする装置座標系と、前記撮影画像の座標系との対応関係を示す座標変換行列を求める変換行列生成部をさらに有し、
    前記ユニット位置特定部は、前記座標変換行列を用いて、前記装置座標系において、前記複数の表示ユニットの各々の画面の位置を示す座標を、前記撮影画像の座標系における座標に変換することで、前記撮影画像中の、前記複数の表示ユニットの各々の位置を特定する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の輝度調整装置。
  8. 前記パターン画像表示処理部が、前記パターン画像として、各表示ユニットの画面の位置を示す要素を有するパターン画像を前記複数の表示ユニットに表示させ、
    前記ユニット位置特定部が、前記撮影画像中に現れる、前記要素に対応する特徴に基づいて、前記撮影画像中の、前記複数の表示ユニットの各々の位置を特定する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の輝度調整装置。
  9. 前記表示ユニットの各々の画面及び前記組合せ画面がともに矩形であり、
    前記ユニット位置特定部が、前記複数の表示ユニットの各々の画面の、前記撮影画像内における位置として、当該画面の4隅の位置を特定することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の輝度調整装置。
  10. 前記角度特定部が、前記複数の表示ユニットの各々の画面に対する前記撮影角度として、当該画面の中心に対する撮影角度を特定することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の輝度調整装置。
  11. 前記距離特定部が、実空間内における前記複数の表示ユニットの各々の画面の位置と、前記カメラ位置特定部で特定された前記カメラの位置とに基づいて、前記距離を特定することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の輝度調整装置。
  12. 前記距離特定部が、実空間内における前記複数の表示ユニットの各々の画面の位置と、前記角度特定部で特定された前記複数の表示ユニットの各々の画面に対する撮影角度とに基づいて、前記距離を特定することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の輝度調整装置。
  13. 前記距離特定部が、前記複数の表示ユニットの各々の画面までの前記距離として、当該画面の中心までの距離を特定することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の輝度調整装置。
  14. 前記複数の表示ユニットのサイズと、前記複数の表示ユニットの数とに基づいて、実空間内における、前記複数の表示ユニットの各々の位置を特定する座標生成部をさらに有することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の輝度調整装置。
  15. 前記カメラによる撮影で得られた撮影画像に対して、前記撮影画像中の位置毎の輝度感度の違いを補正するシェーディング補正部をさらに有することを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の輝度調整装置。
  16. 前記カメラによる撮影で得られた撮影画像に対して、前記撮影画像中の位置毎の像の歪みを補正する歪み補正部をさらに有することを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の輝度調整装置。
  17. 前記カメラでの前記パターン画像の撮影は、前記複数の表示ユニットの各々によって表示される画像が複数回の撮影で得られる複数枚の撮影画像のいずれかに含まれるように行われることを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載の輝度調整装置。
  18. 請求項1から17のいずれか1項に記載の輝度調整装置と、
    前記輝度調整装置の前記補正値算出部で算出された補正値を用いて映像信号の補正を行う映像信号補正部とを有し、
    前記画像表示装置は、前記補正値を用いて補正された映像信号に基づいて映像の表示を行うことを特徴とする画像表示システム。
  19. 複数の表示ユニットの画面を並べることで構成される組合せ画面を有する画像表示装置の、前記複数の表示ユニットで表示される画像の輝度を調整する輝度調整方法であって、
    前記複数の表示ユニットに、パターン画像を表示させ、
    前記複数の表示ユニットに表示された前記パターン画像をカメラで撮影し、
    前記カメラによる撮影で得られた撮影画像中の前記複数の表示ユニットの各々の画面の位置を特定し、
    実空間内における前記カメラの位置を特定し、
    実空間内における前記複数の表示ユニットの各々の画面の位置と、特定された前記カメラの位置とから、前記複数の表示ユニットの各々の画面に対する前記カメラの撮影角度を特定し、
    実空間内における前記複数の表示ユニットの各々の画面の位置に基づいて、前記カメラから前記複数の表示ユニットの各々の画面までの距離を特定し、
    特定された前記複数の表示ユニットの各々の画面の前記撮影画像内における位置に基づいて、前記撮影画像内において前記複数の表示ユニットの各々の画面が占める領域を特定し、特定した領域内の輝度を、前記複数の表示ユニットの各々の画面の輝度として計測し、
    配光特性式と、特定された前記複数の表示ユニットの各々の画面に対する撮影角度とから、前記複数の表示ユニットの各々の画面についての配光特性値を算出し、算出した配光特性値と、特定された前記複数の表示ユニットの各々の画面までの距離とから、当該表示ユニットについての目標輝度を定め、計測された前記複数の表示ユニットの各々の画面の輝度を、当該表示ユニットについての前記目標輝度に一致させるための補正値を算出する
    輝度調整方法。
  20. 請求項19に記載の輝度調整方法における各処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  21. 請求項20に記載のプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体。
JP2018509346A 2016-03-31 2017-03-29 輝度調整装置及び方法、並びに画像表示システム、並びにプログラム及び記録媒体 Active JP6461426B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016070892 2016-03-31
JP2016070892 2016-03-31
PCT/JP2017/012932 WO2017170710A1 (ja) 2016-03-31 2017-03-29 輝度調整装置及び方法、並びに画像表示システム、並びにプログラム及び記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017170710A1 JPWO2017170710A1 (ja) 2018-08-30
JP6461426B2 true JP6461426B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=59965684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018509346A Active JP6461426B2 (ja) 2016-03-31 2017-03-29 輝度調整装置及び方法、並びに画像表示システム、並びにプログラム及び記録媒体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6461426B2 (ja)
WO (1) WO2017170710A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020042110A1 (zh) * 2018-08-30 2020-03-05 深圳市大疆创新科技有限公司 屏幕亮度调整方法、拍摄装置和系统
DE102018131040B4 (de) 2018-12-05 2022-02-24 Ferdinand-Braun-Institut gGmbH, Leibniz- Institut für Höchstfrequenztechnik Hochfrequenz-Leistungstransistor und Hochfrequenz-Leistungsverstärker
CN109712561A (zh) * 2019-02-23 2019-05-03 福建工程学院 一种led屏显示亮度调整装置及其控制方法
CN110232885B (zh) * 2019-07-26 2022-05-17 武汉精立电子技术有限公司 一种显示屏亮度测量方法、系统及终端
WO2023176269A1 (ja) * 2022-03-15 2023-09-21 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム
CN116504178B (zh) * 2023-06-25 2023-09-05 广东保伦电子股份有限公司 Led屏模块一致性校正方法、计算机设备及可读存储介质

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005214806A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Sony Corp 光測定装置、照明装置、および、評価システム
US20120062621A1 (en) * 2009-08-28 2012-03-15 Mitsubishi Electric Corporation Brightness adjusting device
US8610781B2 (en) * 2011-11-02 2013-12-17 Stmicroelectronics, Inc. System and method for light compensation in a video panel display
JP6064354B2 (ja) * 2012-03-29 2017-01-25 岩崎電気株式会社 調光システム
JP2015201715A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 キヤノン株式会社 表示制御装置、表示制御装置の制御方法、及び、プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017170710A1 (ja) 2017-10-05
JPWO2017170710A1 (ja) 2018-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6461426B2 (ja) 輝度調整装置及び方法、並びに画像表示システム、並びにプログラム及び記録媒体
JP5300981B2 (ja) 輝度調整装置
JP3925521B2 (ja) スクリーンの一部の辺を用いたキーストーン補正
JP5257616B2 (ja) プロジェクター、プログラム、情報記憶媒体および台形歪み補正方法
US8445830B2 (en) Correction information calculating device, image processing apparatus, image display system, and image correcting method including detection of positional relationship of diagrams inside photographed images
CN110232885B (zh) 一种显示屏亮度测量方法、系统及终端
CN111935465B (zh) 投影系统、投影装置以及其显示影像的校正方法
CN102170545B (zh) 校正信息计算装置、图像处理装置、显示系统及校正方法
JP5672848B2 (ja) 表示画像の調整方法
JP4581927B2 (ja) 表示装置のぎらつき測定方法およびぎらつき測定装置
JP2004312690A (ja) 画像処理システム、プロジェクタ、プログラム、情報記憶媒体および画像処理方法
WO2019041650A1 (zh) 摄像机标定参数的校正方法、装置、设备和存储介质
CN114359055B (zh) 一种多相机拍摄屏体的图像拼接方法及相关装置
JP7310606B2 (ja) 二次元フリッカ測定装置及び二次元フリッカ測定方法
JP2007323649A (ja) ポイントをシステムに入力する入力方法、設定方法、校正方法
JP2005189542A (ja) 表示システム、表示プログラム、表示方法
JP5561503B2 (ja) プロジェクター、プログラム、情報記憶媒体および台形歪み補正方法
CN112261394B (zh) 振镜的偏转率的测量方法、装置、系统及计算机存储介质
US10097736B2 (en) Image processing device and image processing method
JP2008211356A (ja) プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体
JP7340381B2 (ja) 空間周波数比測定装置およびそのプログラム
JP2010177832A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
CN113375803B (zh) 投影仪径向色差的测量方法、装置、存储介质及设备
JPH06253241A (ja) 投写型ディスプレイの投写歪補正方法
JP5093517B2 (ja) プロジェクタ、プログラム、情報記憶媒体および画像生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6461426

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250