JP5300981B2 - 輝度調整装置 - Google Patents
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Description
この輝度調整装置では、画像表示装置のスクリーン上にテストパターンを投影し、撮影手段が所定の撮影位置から、そのスクリーン上に投影されているテストパターンを撮影する。
次に、この輝度調整装置は、予め算出している変換関数を用いて、そのテストパターンの撮影データを、所定の観察位置(上記撮影手段の撮影位置と異なる位置)からテストパターンを撮影したときに得られる特性データに変換する。
そして、この輝度調整装置は、その特性データに基づいて画像表示装置の表示特性を補正する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による輝度調整装置を示す構成図である。
図1において、画像表示装置1は多数の表示ユニット(N×M個の表示ユニット:例えば、3行×8列の合計24個の表示ユニット)が縦横に並べられて構成されている大画面の表示装置である。
パターン画像撮影部2は輝度計測用のパターン画像を画像表示装置1における全ての表示ユニットに表示するパターン画像表示処理部2aと、画像表示装置1における全ての表示ユニットの表示画像(パターン画像表示処理部2aによって表示されているパターン画像)を撮影するカメラ2bとから構成されている。
なお、パターン画像撮影部2はパターン画像撮影手段を構成している。
輝度計測部5は表示ユニット位置特定部3により特定された各表示ユニットの位置を参照して、パターン画像撮影部2のカメラ2bにより撮影されたパターン画像内における各表示ユニットの表示画像を特定し、その表示画像を構成している複数の画素の値の平均値L(表示ユニットの輝度)を算出する処理を実施する。なお、輝度計測部5は輝度計測手段を構成している。
配光特性格納部7は配光特性算出部6により算出された画像表示装置1の表示ユニットの配光特性算出式f(α,β)を格納するメモリである。
ただし、この実施の形態1では、配光特性格納部7が配光特性算出部6により算出された配光特性算出式f(α,β)を格納している例を示しているが、予め、配光特性算出式f(α,β)が分かっている場合には、配光特性算出部6は不要であり、配光特性格納部7が既知の配光特性算出式f(α,β)を格納する。
輝度調整部9は補正値算出部8により算出された補正値Hを用いて、多数の表示ユニットの輝度Lを調整する処理を実施する。
なお、補正値算出部8及び輝度調整部9から輝度調整手段が構成されている。
まず、パターン画像撮影部2のパターン画像表示処理部2aは、輝度計測用のパターン画像として、例えば、緑一色などの単一色の画像を画像表示装置1における全ての表示ユニットに表示する。
パターン画像撮影部2のカメラ2bは、パターン画像表示処理部2aがパターン画像を全ての表示ユニットに表示すると、画像表示装置1の全面を覆う画像(全ての表示ユニットの表示画像を含む画像)を撮影する。
ここで、図4はパターン画像撮影部2のカメラ2bにより撮影されたパターン画像を示す説明図である。
図4において、斜線部分が全ての表示ユニットにより表示されているパターン画像であり、斜線部分の外側は、全ての表示ユニットによる画像表示エリアの外側部分である。
以下、表示ユニット位置特定部3の処理内容を具体的に説明する。
図3はこの発明の実施の形態1による輝度調整装置の表示ユニット位置特定部3の処理内容を示すフローチャートである。
即ち、表示ユニット位置特定部3は、画像表示装置1(全ての表示ユニット)の表示画像(パターン画像)の4隅を検出する(ステップST1)。
なお、4隅の検出処理としては、例えば、画像のエッジを検出することで画像のコーナーを検出する公知の方法を用いればよい。あるいは、カメラ2bにより撮影された画像の4隅の点のそれぞれから、最も近いパターン画像上の点を見つけて、それらを4隅としてもよい。
図4では、カメラ2bにより撮影された画像の左上点の座標が(0,0)であるとき、パターン画像の4隅の位置の座標が(1330,527)、(2441,497)、(1295,1267)、(2431,1236)である例を示している。
ここでは、表示ユニットの行数と列数は、説明の便宜上、図示していないキーボードなどのマンマシンインタフェースを用いて、ユーザが指定するものとする。表示ユニットの行数と列数は既知である。
ただし、ユーザが指定するものに限るものではなく、例えば、画像表示装置1から表示ユニットの行数と列数が自動的に入力されるようにしてもよい。
即ち、表示ユニット位置特定部3は、最初に、画像表示装置1が3次元座標におけるz=0の平面上に設置されているものとして、画像表示装置1の左上隅点の位置が3次元座標の(0,0,0)であり、原点から画像表示装置1の上辺に沿ってX軸、画像表示装置1の左辺に沿ってY軸を持つ画像表示装置1の座標(Sx,Sy,Sz)を定義する。
次に、表示ユニット位置特定部3は、各表示ユニットの大きさを“1”と見なして(各表示ユニットは同じ大きさの正方形)、画像表示装置1が設置されている空間上の座標系において、それぞれの表示ユニットの4隅の位置を決定する。
図5は画像表示装置1が設置されている空間上の座標系における画像表示装置1の4隅の位置を示す説明図である。
ただし、λは斉次座標の定数である。
例えば、画像表示装置1の左上に位置している表示ユニットの場合、4隅の座標が左上(0,0,0)、右上(1,0,0)、左下(0,1,0)、右下(1,1,0)となるので、射影変換行列Pを用いて、これらの4隅の座標をパターン画像上の座標(Ix,Iy)に変換する。
例えば、画像表示装置1の右下に位置している表示ユニットの場合、4隅の座標が左上(7,2,0)、右上(8,2,0)、左下(7,3,0)、右下(8,3,0)となるので、射影変換行列Pを用いて、これらの4隅の座標をパターン画像上の座標(Ix,Iy)に変換する。
以下、撮影角度特定部4の処理内容を具体的に説明する。
この実施の形態1では、撮影角度特定部4が画像表示装置1(全ての表示ユニット)の表示画像(パターン画像)の4隅を検出しているが、表示ユニット位置特定部3により検出されたパターン画像の4隅を入手するようにしてもよい。
また、Tは3行1列の並進行列である。したがって、[R1 R2 R3 T]は3行4列の行列となる。
Aは3行3列のカメラ内部行列である。カメラの内部パラメータの計算は、例えば、下記の非特許文献1に記載されている手法を用いて計算することができ、カメラ2bの内部パラメータは予め計算されているものとする。
[非特許文献]
Z. Zhang. A flexible new technique for camera calibration. IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, 22(11):1330-1334, 2000.
したがって、式(3)は、下記の式(4)のように表現することができる。
なお、行列R3は、行列R1と行列R2の外積(R1×R2)によって求めることができる。
このカメラ座標上の任意の点(Cx,Cy,Cz)と、カメラ2bにより撮影されたパターン画像上の座標系の点(Ix,Iy)とは、カメラ内部行列Aを用いると、下記の式(6)によって対応付けることができる。
この座標(CSx,CSy,CSz)が、画像表示装置1が設置されている空間座標系でのカメラ2bの位置を示す座標となる。
ここで、αは画像表示装置1が設置されている空間座標系のX軸に対してどのような角度で撮影しているかを示す左右角度であり、βは画像表示装置1が設置されている空間座標系のY軸に対してどのような角度で撮影しているかを示す上下角度である。
図7は画像表示装置1のy軸に対するカメラ2bの撮影角度β(上下角度)を示す説明図である。
また、撮影角度特定部4は、その撮影ベクトルを、表示ユニットが設置されている空間座標系におけるx=0の平面に射影し、射影後の撮影ベクトルとy軸方向の単位ベクトル(0,1,0)との角度βを計算することで、各表示ユニットの中心に対するカメラ2bの上下方向の撮影角度βを求める。
以下、輝度計測部5の処理内容を具体的に説明する。
図8はこの発明の実施の形態1による輝度調整装置の輝度計測部5の処理内容を示すフローチャートである。
輝度計測部5は、画像表示装置1を構成している多数の表示ユニットのうち、1つの表示ユニット(未だ輝度を算出していない計測対象の表示ユニット)に着目し(ステップST11)、計測対象の表示ユニットの4隅の座標(Ix,Iy)を参照して、カメラ2bにより撮影されたパターン画像の中から、その表示ユニットの表示画像を特定する。
即ち、輝度計測部5は、カメラ2bにより撮影されたパターン画像を構成する画素のうち、計測対象の表示ユニットの表示画像を構成する画素を特定する(ステップST12、ST13)。
そして、輝度計測部5は、全ての画素の輝度の加算結果を、その表示画像を構成している画素の個数で除算することで、その表示画像を構成している画素の平均輝度Lを計算する(ステップST17)。
輝度計測部5は、表示画像を構成している画素の平均輝度Lを表示ユニットの輝度として配光特性算出部6及び補正値算出部8に出力する。
なお、輝度計測部5は、画像表示装置1を構成している全ての表示ユニットの輝度を算出する。
ここで、配光特性算出式f(α,β)は、画像表示装置1を構成している表示ユニットに対して、正対している場合の輝度を100%とするとき、表示ユニットに対する角度が変化すると、どの程度、輝度が落ちるかを示す算出式である。
以下、配光特性算出部6の処理内容を具体的に説明する。
図9はこの発明の実施の形態1による輝度調整装置の配光特性算出部6の処理内容を示すフローチャートである。
図10は後述する基準ユニット領域を示す説明図であり、図中、矢印が示す位置が、カメラ2bが正対している画像表示装置1上の点である。
図10の例では、基準ユニット領域は、4つの表示ユニットに跨っているが、4つの表示ユニットの位置は表示ユニット位置特定部3から得られ、基準ユニット領域の位置は既知であるため、基準ユニット領域が4つの表示ユニットと重なっている部分の面積を求めることができる。
基準ユニット領域が4つの表示ユニットと重なっている部分の面積が分かれば、これらの面積の比と、輝度計測部5から得られる4つの表示ユニットの輝度Lから、基準ユニット領域の輝度(基準ユニット領域を構成している複数の画素の平均輝度)を計算することができる。
配光特性算出部6は、各表示ユニットの輝度Lと基準ユニット領域の輝度との比率を計算すると、その比率と、撮影角度特定部4により特定された撮影角度α,βとを含む輝度情報テーブルを生成する。
図11は配光特性算出部6により生成される輝度情報テーブルの一例を示す説明図である。
画像表示装置1の配光特性を算出する式としては、例えば、表示ユニットの撮影角度α,βに応じて、配光特性算出式f(α,β)が変化する下記の式(8)のような式が考えられる。
ただし、式(8)における係数a,b,c,d,e,fは、輝度情報テーブルのデータを用いて、最小二乗法などの既知の方法で近似することが可能である。
この実施の形態1では、配光特性格納部7が配光特性算出部6により算出された配光特性算出式f(α,β)を格納している例を示しているが、標準的な表示ユニット(画像表示装置1を構成している表示ユニットと表示特性が類似の表示ユニット)の配光特性算出式f(α,β)を格納するようにしてもよいし、専用の配光特性計測装置により測定されたデータから生成された配光特性算出式f(α,β)を格納するようにしてもよい。
同様に、様々な位置/角度から撮影して生成した輝度情報テーブルから、1つの表示ユニットに対する値を取り出して、対象の表示ユニットの配光特性を求めるようにしてもよい。
以下、補正値算出部8の処理内容を具体的に説明する。
図12はこの発明の実施の形態1による輝度調整装置の補正値算出部8の処理内容を示すフローチャートである。
基準の表示ユニットは、ユーザが図示せぬキーボードなどのマンマシンインタフェースを使用して指定するものであり、例えば、画像表示装置1の中央付近の表示ユニットが指定される。
補正値算出部8は、基準の表示ユニットを指定すると、撮影角度特定部4から基準の表示ユニットの撮影角度αT,βTを取得して、配光特性格納部7により格納されている画像表示装置1の配光特性算出式に、αT,βTを適用した値、即ち、表示ユニットの配光特性値f(αT,βT)を取得する(ステップST31)。
補正値算出部8は、ターゲット輝度Ltgtを計算すると、そのターゲット輝度Ltgtを輝度計測部5により計測された各表示ユニットの輝度Lで除算することで、各表示ユニットの輝度調整に用いる補正値H(=Ltgt/L)を計算する(ステップST34)。
また、この実施の形態1によれば、撮影角度特定部4が、画像表示装置1を構成している複数の表示ユニットが設置されている空間上の座標系と、パターン画像撮影部2により撮影されたパターン画像上の座標系との対応関係を示す座標変換行列を求め、その座標変換行列を用いて、パターン画像撮影部2の位置と、各表示ユニットが設置されている位置を同じ座標系に変換して、撮影角度を特定するように構成したので、例えば、単一色のパターン画像を各表示ユニットに表示して、各表示ユニットの表示画像であるパターン画像を一回撮影するだけで、画像表示装置1を構成する全表示ユニットに対する撮影角度を特定することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1では、撮影角度特定部4が撮影角度として、左右角度と上下角度を求めるものについて示したが、画像表示装置1の表示面に対する法線ベクトルと、画像表示装置1上の1点とカメラ2bの位置を結ぶベクトル間の角度を求めるようにして、この角度に応じた配光特性を考慮するようにしてもよい。
図13はこの発明の実施の形態2による輝度調整装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
再配置位置決定部10は配光特性格納部7により格納されている画像表示装置1の配光特性と撮影角度特定部4により特定された撮影角度と輝度計測部5により計測された各表示ユニットの輝度とを考慮して、画像表示装置1を構成している複数の表示ユニットの相対的な輝度の高低を特定し、相対的な輝度の高低を考慮して複数の表示ユニットの再配置位置を決定する処理を実施する。なお、再配置位置決定部10は輝度調整手段を構成している。
ただし、再配置位置決定部10以外は、上記実施の形態1と同様であるため、再配置位置決定部10の処理内容のみを説明する。
再配置位置決定部10は、各表示ユニットの配光特性値f(α,β)を取得すると、輝度計測部5により計測された各表示ユニットの輝度Lを配光特性値f(α,β)で除算することで、各表示ユニットの正規化輝度Lnを計算する。
Ln=L/f(α,β) (9)
再配置位置決定部10は、全ての表示ユニットの正規化輝度Lnの平均値Laveを計算すると、各表示ユニットの正規化輝度Lnを平均値Laveで除算することで、各表示ユニットの相対的な輝度Lcを計算する。
例えば、相対的な輝度Lcが高い順番に表示ユニットを並べる再配置位置や、相対的な輝度Lcが低い順番に表示ユニットを並べる再配置位置を決定する。
ここで、図14は複数の表示ユニットの再配置例を示す説明図である。
図14では、6個の表示ユニットのうち、相対的な輝度Lcが高い表示ユニットから順番に1〜6の位置に配置している例と、6個の表示ユニットのうち、相対的な輝度Lcが低い表示ユニットから順番に−1〜−6の位置に配置している例とを示している。
これにより、例えば、ユーザが再配置位置決定部10により決定された再配置位置に各表示ユニットを並べ替えると、画像表示装置1の輝度が調整される。
図15はこの発明の実施の形態3による輝度調整装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
パターン画像撮影部2の画素値補正部2cはカメラ2bを構成している撮像素子毎の補正値を用いて、各撮像素子の画素値を補正し、補正後の画素値からパターン画像を生成する処理を実施する。
この実施の形態3では、画素値補正部2cが図1の輝度調整装置に適用している例を示しているが、図13の輝度調整装置に適用するようにしてもよい。
図16はこの発明の実施の形態3による輝度調整装置のパターン画像撮影部2の処理内容を示すフローチャートである。
また、図17は撮像素子毎の補正値を算出する処理内容を示すフローチャートである。
パターン画像撮影部2のカメラ2bは、パターン画像表示処理部2aがパターン画像を全ての表示ユニットに表示すると、上記実施の形態1,2と同様に、画像表示装置1の全面を覆う画像(全ての表示ユニットの表示画像を含む画像)を撮影する(ステップST42)。
パターン画像撮影部2の画素値補正部2cは、各撮像素子の画素値を補正すると、補正後の画素値からパターン画像(このパターン画像には、全ての表示ユニットによる画像表示エリアの外側部分の画像(図4の斜線部分の外側の画像)が含まれている)を生成する(ステップST44)。
パターン画像撮影部2のカメラ2bは、輝度が同じである単一光源からなる面光源を撮影する(ステップST51)。
パターン画像撮影部2の画素値補正部2cは、カメラ2bが面光源を撮影すると、カメラ2bにおける各撮像素子の画素値を読み込み、画素値の最大値を格納する(ステップST52)。
パターン画像撮影部2の画素値補正部2cは、カメラ2bにおける各撮像素子の画素値を上記の最大値で除算することで、各撮像素子の補正値(=各撮像素子の画素値/最大値)を算出する(ステップST53)。
なお、パターン画像撮影部2が各撮像素子の画素値を補正する際には、各撮像素子の画素値を上記の補正値で除算することで、各撮像素子の画素値を補正する。
図18はこの発明の実施の形態4による輝度調整装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
パターン画像撮影部2の差分画像算出部2dはパターン画像が全ての表示ユニットに表示されているときに、カメラ2bにより撮影された全ての表示ユニットの表示画像と、全ての表示ユニットが全面消灯されているときに、カメラ2bにより撮影された全ての表示ユニットの表示画像との差分画像を算出し、その差分画像をパターン画像として表示ユニット位置特定部3、撮影角度特定部4及び輝度計測部5に出力する処理を実施する。
この実施の形態4では、差分画像算出部2dが図1の輝度調整装置に適用している例を示しているが、図13及び図15の輝度調整装置に適用するようにしてもよい。
図19はこの発明の実施の形態4による輝度調整装置のパターン画像撮影部2の処理内容を示すフローチャートである。
パターン画像撮影部2のカメラ2bは、パターン画像表示処理部2aがパターン画像を全ての表示ユニットに表示すると、上記実施の形態1〜3と同様に、画像表示装置1の全面を覆う画像(全ての表示ユニットの表示画像を含む画像)を撮影する(ステップST62)。
パターン画像撮影部2のカメラ2bは、パターン画像表示処理部2aが全ての表示ユニットを全面消灯すると、全面消灯時における画像表示装置1の全面を覆う画像を撮影する(ステップST64)。
パターン画像撮影部2の差分画像算出部2dは、ステップST62でカメラ2bにより撮影された画像と、ステップST64でカメラ2bにより撮影された画像との差分画像を生成し(ステップST65)、その差分画像をパターン画像として表示ユニット位置特定部3、撮影角度特定部4及び輝度計測部5に出力する。
Claims (8)
- 画像表示装置を構成している複数の表示ユニットに対して、輝度計測用のパターン画像を表示して、複数の表示ユニットの表示画像であるパターン画像を撮影するパターン画像撮影手段と、
上記パターン画像撮影手段により撮影されたパターン画像上の座標系における各表示ユニットの位置を特定する表示ユニット位置特定手段と、
上記パターン画像撮影手段により撮影されたパターン画像から、各表示ユニットに対する上記パターン画像撮影手段の撮影角度を特定する撮影角度特定手段と、
上記表示ユニット位置特定手段により特定された各表示ユニットの位置を参照して、上記パターン画像撮影手段により撮影されたパターン画像内における各表示ユニットの表示画像を特定して、各表示ユニットの輝度を計測する輝度計測手段と、
上記各表示ユニットの位置と上記撮影角度と上記各表示ユニットの輝度とから上記画像表示装置の配光特性算出式を算出する配光特性算出手段と、
上記配光特性算出式と上記撮影角度特定手段により特定された撮影角度から配光特性値を得て目標輝度を求め、上記輝度計測手段で求めた各表示ユニットの輝度が目標輝度となるように上記各表示ユニットの輝度調整に用いる補正値を算出し、この補正値を上記各表示ユニットの輝度に乗算することで該各表示ユニットの輝度を調整する輝度調整手段とを備えた輝度調整装置。 - 輝度調整手段は、配光特性算出手段により得られた配光特性算出式と撮影角度特定手段により特定された撮影角度から配光特性値を得て目標輝度を求め、上記輝度計測手段で求めた上記各表示ユニットの輝度が目標輝度となるように上記各表示ユニットの輝度調整に用いる補正値を算出し、上記補正値を用いて、複数の表示ユニットの輝度を調整することを特徴とする請求項1記載の輝度調整装置。
- 輝度調整手段は、配光特性算出手段により得られた配光特性算出式と撮影角度特定手段により特定された撮影角度から配光特性値を得て、上記配光特性値と輝度計測手段により計測された各表示ユニットの輝度を考慮して、上記画像表示装置を構成している複数の表示ユニットの相対的な輝度の高低を特定し、相対的な輝度の高低を考慮して複数の表示ユニットの再配置位置を決定することを特徴とする請求項1記載の輝度調整装置。
- 撮影角度特定手段は、画像表示装置を構成している複数の表示ユニットが設置されている空間上の座標系と、パターン画像撮影手段により撮影されたパターン画像上の座標系との対応関係を示す座標変換行列を求め、上記座標変換行列を用いて、パターン画像撮影手段の位置と、各表示ユニットが設置されている位置とを同じ座標系に変換して、撮影角度を特定することを特徴とする請求項1記載の輝度調整装置。
- 表示ユニット位置特定手段は、画像表示装置を構成している複数の表示ユニットが設置されている空間上の座標系と、パターン画像撮影手段により撮影されたパターン画像上の座標系との対応関係を示す座標変換行列を求め、上記座標変換行列を用いて、各表示ユニットが設置されている位置を示す座標を上記パターン画像上の座標に変換することを特徴とする請求項1記載の輝度調整装置。
- パターン画像撮影手段は、複数の撮像素子を用いてパターン画像を撮影する場合、撮像素子毎の補正値を用いて、各撮像素子の画素値を補正し、補正後の画素値からパターン画像を得ることを特徴とする請求項1記載の輝度調整装置。
- パターン画像撮影手段は、複数の表示ユニットに対して、輝度計測用のパターン画像を表示して、複数の表示ユニットの表示画像を撮影するとともに、複数の表示ユニットを全面消灯して、全面消灯時における複数の表示ユニットの表示画像を撮影し、双方の表示画像の差分画像をパターン画像として表示ユニット位置特定手段及び輝度計測手段に出力することを特徴とする請求項1記載の輝度調整装置。
- 配光特性算出手段は、撮影角度特定手段により特定された撮影角度と、表示ユニット位置特定手段により特定された各表示ユニットの位置と、輝度計測手段により計測された各表示ユニットの輝度とから、画像表示装置の配光特性算出式を算出することを特徴とする請求項1記載の輝度調整装置。
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