JP6460301B2 - 生活支援システム - Google Patents
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Description
本明細書において、要支援者とはこのシステムを必要とする全ての人を意味し、老若男女を問わず、健康であるか否か、独居であるか否かも問わないが、特に対象とするのは、認知症予備群の老人、特に独居老人である。
要支援者データ記憶手段が記憶する行動データは、要支援者の在宅時の行動に関する家庭データと、要支援者の外出時の行動に関する外出データとを含み、外出データは位置情報検出手段により検出した要支援者の位置情報を含むことから、外出時(自動車、電車、徒歩等)の行動に基づいて在宅時の、又は在宅時の行動に基づいて外出時の要支援者の行動を支援することができる。更に要支援者の在宅時の行動と要支援者の外出時の行動、夫々の行動に基づいて要支援者の状況に対応した音声を出力することができる。その結果、要支援者に対して常に(在宅時も外出時も)帯同者がいるような感覚と安心感を与えることができ、高齢者が積極的に外出するようになり、引きこもりがちになることで認知症を悪化させてしまうことが防がれるという効果も得られ、要支援者が充実した生活を送ることができる。
更に音声制御手段は、判断手段により判断された要支援者の行動データに応じて、音声データ記憶手段に記憶された音声データの中から適当な音声データを読み出して、音声出力手段から音声出力を行わせることにより、要支援者の行動が異常である場合、要支援者に対して、注意喚起の音声を出力して異常行動を抑制することができ、要支援者の危険を回避することができる。
図1は本発明に係る生活支援システムの第一実施形態の全体構成を示すブロック図である。
本発明に係る生活支援システムは、行動認識手段(1)と、音声出力手段(3)と、音声制御手段(2)と、位置情報検出手段(4)と、判定手段(5)と、照合手段(6)と、通信手段(7)と、判断手段(8)と、第1診断手段(9)と、第2診断手段(10)と、音声データ記憶手段(12)と、要支援者データ記憶手段(13)と、異常行動データ記憶手段(15)と、外部情報記憶手段(14)と、制御手段(11)とを備える。
本発明の生活支援システムは、上記した各手段及び後述する各手段を備えたコンピュータ端末からなり、当該端末は外部サーバと無線通信可能な通信ネットワークを介して接続されている。
音声認識は、マイクロフォンを通して入力された要支援者が発する音声を周波数特性の分析等により音声データ化し、得られた音声データの特徴を予め音声データ記憶手段(12)に蓄積(記憶)されたモデル音声データの特徴と比較することにより、最も近い特徴を有するモデル音声データを認識結果として要支援者データ記憶手段(13)に記憶する。動作認識は、カメラにより入力された要支援者の動作を映像としてデータ化し、得られた映像データを要支援者データ記憶手段(13)に記憶する。但し、音声及び動作の認識方法はこれに限定されず、公知の方法を適宜選択して使用することができる。
文字変換手段は、行動認識手段(1)により認識された音声データ、映像データを文字に変換する。音声データ、映像データをテキスト変換することによって文字データに変換する。映像データに関しては、在宅時であればあらかじめ要支援者の住宅に関する映像データ(部屋等)とキーワードとを関連付けて記憶させておき、この映像データを行動認識手段(1)により認識された要支援者の在宅時の映像データと照合し、照合が一致した場合に要支援者の映像データに関連付けられたキーワードを保存する。
また、外出時であれば、映像データを位置情報と関連付けて記憶し、位置情報から得られる外部情報に基づいて、要支援者の映像データと関連付けられたキーワードを保存する。具体的には、要支援者が美術館を訪問し、展覧会で工芸品を鑑賞している場合、行動認識手段(1)により、要支援者が美術館を訪問している映像データが要支援者データ記憶手段(13)に記憶される。更に後述する位置情報検出手段(4)により検出した美術館(位置情報)に関する外部情報を通信手段(7)により取得する。外部情報には美術館での展覧会に関する出展内容や日時等の情報が含まれており、出展内容には要支援者が鑑賞した工芸品の内容(焼物、漆器等)が含まれている。この結果、外部情報に基づいて要支援者の映像データと「美術館」「焼物」「漆器」等のキーワードが外出データとして要支援者データ記憶手段(13)に記憶される。
位置情報検出手段(4)は、GPS受信機、方位センサ、距離センサ、地図データ記憶部に記憶された地図データに基づいて検出された要支援者の位置情報を要支援者データ記憶手段(13)に記憶する。
位置情報には、位置情報検出手段(4)により検出される要支援者の現在位置に加え、当該位置の近傍に存在する施設情報も含まれ、これらの情報に関する「キーワード」も含まれている。具体的には、現在位置に関する名称、旧地名や施設に関する名称、カテゴリ(スポーツ、食品、芸術等)である。
要支援者が、自宅でテニス中継をテレビ観戦していたとする。本発明の生活支援システムは、行動認識手段(1)により、要支援者がテニス中継を観戦していることを認識し、この認識結果と、「テニス」、「テレビ」のキーワードを家庭データとして要支援者データ記憶手段(13)に記憶する。要支援者が外出する際、位置情報検出手段(4)により要支援者の位置情報を検出し、検出結果を外出データとして要支援者データ記憶手段(13)に記憶する。この位置情報には当該位置の住所や当該位置の近傍に存在する施設等の情報及びそれらに関連するキーワードが含まれている。この位置情報の中にテニススクールや、テニス道具を扱っているスポーツショップ等が含まれている場合、施設に関連するキーワードとして「テニス」、「テニス道具」等が含まれる。
照合手段(6)により、要支援者データ記憶手段(13)に記憶されている家庭データに含まれるテニス中継を観戦している要支援者の行動に関するキーワードと、外出データに含まれる住所や施設等の情報に関連するキーワードとの照合が行なわれる。この場合、夫々に「テニス」のキーワードが含まれているため、照合が一致する。その結果、音声制御手段(2)は、音声出力手段(3)により、要支援者に対して付近にテニススクールがある又はテニス道具を扱っているスポーツショップがある旨の音声を出力させ、要支援者は、現在位置付近にテニススクールとテニス道具を扱っているスポーツショップがあることを認識する。これにより、要支援者は近くにあるテニススクールやスポーツショップに立ち寄ることができより利便性に優れる。
要支援者が外出して工芸品の展覧会を行っている美術館を訪れた場合を考える。行動認識手段(1)により認識された要支援者の訪問場所である美術館に関する情報と、行動内容である鑑賞した工芸品の内容が外出データとして要支援者データ記憶手段(13)に記憶される。この外出データには、美術館に関する位置情報及び工芸品に関連するキーワードとして「美術館」「焼き物」「漆器」等が含まれる。要支援者が帰宅し、テレビを見ている際、行動認識手段(1)は要支援者がテレビを見ていることを認識し、認識結果を家庭データとして要支援者データ記憶手段(13)に記憶する。この場合、行動内容に関連するキーワードとして「テレビ」が含まれる。通信手段(7)は、外部サーバを介してテレビ番組情報を取得し、外部情報記憶手段(14)に記憶する。この外部情報には関連するキーワードとして「テレビ」「焼き物」「漆器」が含まれる。
照合手段(6)により、要支援者データ記憶手段(13)に記憶されている外出データに含まれる施設情報及び行動内容に関連するキーワード、家庭データに含まれている行動内容に関連するキーワードと外部情報記憶手段(14)に記憶されている外部情報に含まれるキーワードとの照合が行なわれる。この場合、外出データ及び外部情報に含まれる「焼き物」「漆器」、家庭データ及び外部情報に含まれる「テレビ」が夫々一致する。その結果、音声制御手段(2)は音声出力手段(3)により、要支援者に対して工芸品についての番組が放映されている旨の音声を出力する。これにより、要支援者に対し興味のある工芸品に関する情報をテレビ番組により提供することができるため、要支援者は充実した生活を送ることができる。
更に要支援者の異常行動は、予め異常行動データ記憶手段(15)に記憶されていても構わない。判断手段(8)は、異常行動データから要支援者の音声、動作(画像)やキーワード等のデータを抽出してデータベース化し、このデータを行動認識手段(1)により認識された要支援者の行動内容から抽出された要支援者の音声、動作(画像)やキーワード等のデータと比較する。判断手段(8)は、両者のデータの一致度が高い場合(例えば80%以上)、異常な行動と判断する。これにより、判断手段(8)による要支援者の行動内容に関する判断がより明確になる。
第2診断手段(10)における、要支援者の行動が異常であると診断する設定値(所定時間内に所定回数以上)は、設定手段により設定される。この場合、所定時間内とは、例えば1時間、半日、1日等の期間が考えられるがこれらに限定されず、また所定回数としては2回/1時間、3回/半日、10回/1日等が考えられるがこれに限定されず、要支援者の異常行動に対する危険度等に応じて適宜変更することができる。
行動認識手段(1)により認識された要支援者が部屋の照明を消し忘れたり、階段等で転倒したりする等の行動は、判断手段(8)により異常であると判断され、家庭異常データとして異常行動データ記憶手段(15)に記憶される。行動認識手段(1)により要支援者が照明を消さずに部屋から出た行動が認識された場合、第1診断手段(9)はこの行動と異常行動データ記憶手段(15)に記憶されている部屋の照明を消し忘れた行動データである家庭異常データとを比較し、前記行動が異常行動と一致したと診断し、音声制御手段(2)は、音声出力手段(3)により要支援者に対して「照明を消しましょう。」等の注意喚起を促す音声を出力させる。要支援者は、注意喚起を促す音声を認識し、部屋の照明を消灯する。更に、要支援者の在宅時に様々な異常行動(照明の消し忘れ、鍵の掛け忘れ、ガスの消し忘れ等)が多く見られる場合、第2診断手段(10)により要支援者が異常行動をとる可能性が高い要注意状態であると診断される。要支援者が外出しようとする場合、要支援者の行動を抑制するために音声制御手段(2)は、音声出力手段(3)により要支援者に対して「今日は家にいた方がいいですよ。」等の外出を控えるよう勧める旨の音声を出力させる。その結果、要支援者は外出を控えるように勧める旨の音声を認識し、外出を控えることにより、要支援者が外出して異常な行動をとることによる危険を回避することができる。
要支援者が外出して車の運転を行っている場合、行動認識手段(1)により認識された信号無視やスピード超過、無理な追い越し等の行動は判断手段(8)により、異常な行動と判断され、外出異常データとして異常行動データ記憶手段(15)に記憶される。要支援者が運転中に行動認識手段(1)により車のスピードが増す行動が認識され、第1診断手段(9)はこの行動と異常行動データ記憶手段(15)に記憶された外出異常データである要支援者が運転中にスピード超過する異常行動とを比較して前記行動が異常行動と一致した場合、スピード超過状態であると診断し、音声制御手段(2)は、音声出力手段(3)により要支援者に対して「スピード出しすぎですよ。」「もっとゆっくり走りましょう。」等の注意喚起を促す音声を出力させる。要支援者は、注意喚起を促す音声を認識し、車のスピードを落とす。更に要支援者に外出時の運転中の異常行動(スピード超過、信号無視、車間距離の詰めすぎ等)が多く見られる場合、第2診断手段(10)により、要支援者がこの後も異常行動をとる可能性が高い要注意状態であると診断される。このとき、音声制御手段(2)は、音声出力手段(3)により要支援者に対して「早く帰りましょう。」等の帰宅を促す旨の音声を出力させる。その結果、要支援者は帰宅を促す音声を認識し帰宅する。このように、要支援者が異常な行動をとる可能性を外出中に察知し、帰宅させることで外出中に交通事故を起こす等の重大な危険を回避することができる。
図6は本発明に係る生活支援システムの第二実施形態を示すブロック図である。第二実施形態に係る生活支援システムは、在宅時の要支援者の行動を支援する第1端末(16)と、外出時の要支援者の行動を支援する第2端末(17)からなり、第1端末(16)と第2端末(17)は、通信手段(7)によりネットワークを介して相互通信可能とされている。これにより、在宅時及び外出時の要支援者の行動を第1端末(16)と第2端末(17)とが連携して支援することができ、要支援者は端末を常に携行する必要がない。
第1端末(16)において、要支援者データ記憶手段(13)には家庭データ、異常行動データ記憶手段(15)には家庭異常データが夫々記憶されており、第2端末(16)において、要支援者データ記憶手段(13)には外出データ、異常行動データ記憶手段(15)には外出異常データが夫々記憶されている。第1端末(16)と第2端末(17)は通信ネットワークを介して相互通信可能な状態に接続されており、二つの端末は通信手段(7)により、夫々の要支援者データ記憶手段(13)、異常行動データ記憶手段(15)に記憶された要支援者の行動内容のデータを共有することができる。
第1端末(16)に備えられている行動認識手段(1)により、要支援者が在宅時に、「食事をちゃんととらなかった」「夫婦喧嘩をしていた」等の行動内容が認識され、判断手段(8)により異常行動であると判断され、家庭異常データとして異常行動データ記憶手段(15)に記憶される。要支援者が自動車で外出する際、判定手段(5)は、位置情報検出手段(4)が検出した位置情報に基づいて、要支援者が外出中であると判定し、在宅時に異常行動データ記憶手段(15)に記憶された異常行動は、通信手段(7)により自動車に据え付けられている第2端末(17)に送信される。この異常行動の内容に基づいて、第2端末(17)に備えられている音声制御手段(2)は、音声データ記憶手段(12)に記憶された音声データの中から適当な音声データを読み出して、音声出力手段(3)により「落ち着いて運転してね。」等の音声を出力させる。
このようにして、二つの端末は通信手段(7)により、夫々の要支援者データ記憶手段(13)、異常行動データ記憶手段(15)に記憶された要支援者の行動内容データを送受信して共有することができ、更に音声制御手段(2)は、要支援者の行動内容に応じて、音声データ記憶手段(12)に記憶された音声データの中から適当な音声データを読み出して、音声出力手段(3)により音声を出力させることで、要支援者の異常行動を抑制することができる。
在宅時において第1端末(16)に備えられた行動認識手段(1)により認識された要支援者の「睡眠時間が短かった」「風邪薬を飲んだ」等の行動内容が第1診断手段(9)により、異常であると診断される。その後、要支援者が外出する際に、判定手段(5)は、位置情報検出手段(4)が検出した位置情報に基づいて、要支援者が外出中であると判定し、在宅時に異常行動データ記憶手段(15)に記憶された異常行動は、通信手段(7)により第2端末(17)に送信される。第1端末(16)から異常行動のデータを受信した場合、第2端末(17)に備えられた設定手段は要支援者が更に異常行動をとる可能性が高い要注意状態であると診断するための設定値を例えば3回/半日から1回/1時間等に低くする。そして外出時に第1診断手段(9)により、要支援者の行動内容が異常であると診断され、この低下した設定値に基づいて第2診断手段(10)により、支援者が更に異常行動をとる可能性が高いと判断された場合、音声制御手段(2)は、要支援者の行動内容に応じて、音声データ記憶手段(12)に記憶された音声データの中から適当な音声データを読み出して、音声出力手段(3)により「どこかで休憩しましょう。」等の音声を出力させる。
このように、第1端末(16)の第1診断手段(9)により、在宅時において要支援者の行動が異常であると判断された場合、第2端末(17)の第2診断手段(10)により、要支援者が更に異常行動をとる可能性が高い要注意状態であると診断するための設定値(所定時間内に所定回数以上)を低く設定することで、要支援者の外出時における行動の安全性を向上させることができる。
2 音声制御手段
3 音声出力手段
4 位置情報検出手段
5 判定手段
6 照合手段
7 通信手段
8 判断手段
9 第1診断手段
10 第2診断手段
11 制御手段
12 音声データ記憶手段
13 要支援者データ記憶手段
14 外部情報記憶手段
15 異常行動データ記憶手段
16 第1端末
17 第2端末
Claims (11)
- 要支援者の行動を認識するための行動認識手段と、
要支援者に対して音声を出力するための音声出力手段と
前記行動認識手段により認識された要支援者の行動データを記憶する要支援者データ記憶手段と、
前記音声出力手段から出力される音声の元になる音声データを記憶する音声データ記憶手段と、
前記行動認識手段により認識された要支援者の行動に応じて、前記音声データ記憶手段に記憶された音声データの中から適当な音声データを読み出して、前記音声出力手段から音声出力を行わせる音声制御手段と、
要支援者の位置情報を検出する位置情報検出手段と、
前記位置情報検出手段が検出した位置情報に基づいて、要支援者が外出中か在宅であるかを判定する判定手段とを備えた端末からなり、
前記要支援者データ記憶手段が記憶する行動データは、要支援者の在宅時の行動に関する家庭データと、要支援者の外出時の行動に関する外出データとを含み、
前記外出データは前記位置情報検出手段により検出した要支援者の位置情報を含み、
前記要支援者の位置情報は、少なくとも当該位置の近傍に存在する施設に関するキーワードを含み、
前記家庭データと前記外出データは要支援者の行動内容に関するキーワードを含み、
前記家庭データに含まれる要支援者の行動内容に関するキーワードと、前記位置情報に含まれる施設に関するキーワードとを照合する照合手段を備え、
前記音声制御手段は、前記照合手段による照合が一致した場合、前記音声出力手段により前記施設に関する施設情報の音声出力を行わせることを特徴とする生活支援システム。 - 外部情報を取得する通信手段と、
前記外部情報を記憶する外部情報記憶手段とを備え、
前記照合手段は、前記外出データに含まれる要支援者の訪問場所及び行動内容に関するキーワードと、前記外部情報に関するキーワードとを照合し、
前記音声制御手段は、前記照合が一致した場合、前記音声出力手段により、前記外部情報の音声出力を行わせることを特徴とする、請求項1に記載の生活支援システム。 - 前記外部情報が、テレビ番組のプログラムの情報であることを特徴とする請求項2記載の生活支援システム。
- 要支援者の行動を認識するための行動認識手段と、
要支援者に対して音声を出力するための音声出力手段と
前記行動認識手段により認識された要支援者の行動データを記憶する要支援者データ記憶手段と、
前記音声出力手段から出力される音声の元になる音声データを記憶する音声データ記憶手段と、
前記行動認識手段により認識された要支援者の行動に応じて、前記音声データ記憶手段に記憶された音声データの中から適当な音声データを読み出して、前記音声出力手段から音声出力を行わせる音声制御手段と、
要支援者の位置情報を検出する位置情報検出手段と、
前記位置情報検出手段が検出した位置情報に基づいて、要支援者が外出中か在宅であるかを判定する判定手段とを備えた端末からなり、
前記要支援者データ記憶手段が記憶する行動データは、要支援者の在宅時の行動に関する家庭データと、要支援者の外出時の行動に関する外出データとを含み、
前記外出データは前記位置情報検出手段により検出した要支援者の位置情報を含み、
前記要支援者データ記憶手段は、要支援者の正常な行動データを記憶し、
前記行動認識手段により認識された要支援者の行動を、前記要支援者の正常な行動データと比較して正常か否かを判断する判断手段を備え、
前記判断手段は、要支援者の行動が正常である場合は当該正常な行動データを要支援者データ記憶手段に記憶し、要支援者の行動が異常である場合は当該異常な行動データを異常行動データ記憶手段に記憶し、
前記異常行動データ記憶手段が記憶する行動データは、在宅時の要支援者の異常行動である家庭異常データと外出時での要支援者の異常行動である外出異常データとを含み、
前記音声制御手段は、前記判断手段により判断された要支援者の行動データに応じて、前記音声データ記憶手段に記憶された音声データの中から適当な音声データを読み出して、前記音声出力手段から音声出力を行わせ、
前記判断手段は、前記要支援者データ記憶手段に記憶されている要支援者の正常な行動データから、前記要支援者の音声、画像、又はキーワードを抽出して、正常行動の範囲内の動きから抽出された音声、画像、又はキーワードのデータをデータベース化し、このデータを前記行動認識手段により認識された要支援者の行動内容の認識結果から抽出された音声、画像、又はキーワードのデータと比較することによって、前記正常か否かを判断することを特徴とする、生活支援システム。 - 前記判断手段は、前記要支援者データ記憶手段に記憶されている要支援者の正常な行動データから、少なくとも前記キーワードを抽出して、正常行動の範囲内の動きから抽出された少なくとも前記キーワードのデータをデータベース化し、このデータを前記行動認識手段により認識された要支援者の行動内容の認識結果から抽出された少なくともキーワードのデータと比較することによって、前記正常か否かを判断することを特徴とする、請求項4に記載の生活支援システム。
- 前記行動認識手段により認識された要支援者の行動と、前記異常行動データ記憶手段に記憶されている異常行動データとを比較して、前記行動が異常行動と一致するか否かを診断する第1診断手段を備え、
前記第1診断手段により前記行動が異常行動と一致すると診断された場合、
前記音声制御手段は、前記第1診断手段により一致した異常行動に応じて、前記音声データ記憶手段に記憶された音声データの中から適当な音声データを読み出して、前記音声出力手段から音声出力を行わせることを特徴とする、請求項4乃至5何れかに記載の生活支援システム。 - 前記行動認識手段により認識される要支援者の行動について、前記第1診断手段により、前記行動が異常であると所定時間内に所定回数以上判断された場合、要支援者が更に異常行動をとる可能性が高い要注意状態であると診断する第2診断手段を備え、
前記第2診断手段により要支援者が要注意状態であると診断された場合、
前記音声制御手段は、前記音声データ記憶手段に記憶された音声データの中から要支援者に行動を抑制させるための音声データを読み出して、前記音声出力手段から音声出力を行わせることを特徴とする、請求項6記載の生活支援システム。 - 前記第2診断手段が、要支援者が在宅時に要注意状態であると診断した場合、
前記音声制御手段は、前記音声データ記憶手段に記憶された音声データの中から外出を控えるよう勧める旨の音声データを読み出し、前記音声出力手段により音声出力を行わせることを特徴とする、請求項7記載の生活支援システム。 - 前記第2診断手段が、要支援者が外出中に要注意状態であると診断した場合、
前記音声制御手段は、前記音声データ記憶手段に記憶された音声データの中から要支援者に帰宅を促す旨の音声データを読み出し、前記音声出力手段により音声出力を行わせる、ことを特徴とする、請求項7に記載の生活支援システム。 - 前記端末は、
在宅時の要支援者の行動を支援する第1端末と、外出時の要支援者の行動を支援する第2端末からなり、
前記第1端末と前記第2端末は、相互通信可能であることを特徴とする、請求項1乃至9何れかに記載の生活支援システム。 - 前記端末は、要支援者が外出する際に携行可能な物体に内蔵されていることを特徴とする、請求項1乃至10何れかに記載の生活支援システム。
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