JP6460136B2 - 超音波探傷装置及び超音波探傷方法 - Google Patents

超音波探傷装置及び超音波探傷方法 Download PDF

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Description

本発明は、鋼材、特に鋼板、その中でも特に60mm以上の厚みを有する厚鋼板の内部に存在する欠陥を探傷する超音波探傷装置及び超音波探傷方法に関する。
船舶や圧力容器に使用される鋼材(特に鋼板、その中でも特に60mm以上の厚みを有する厚鋼板)は、連続鋳造又は造塊、必要に応じて分解圧延、鍛造を行った後、熱間圧延処理、熱処理、及び切断処理を経て製造される。そして、製造された鋼材は、抜き取りによる材料試験や外観及び寸法検査、仕様に応じて超音波探傷による欠陥検査を実施した後に出荷される。
最終製品の段階において問題となる鋼材の欠陥の一つに、深さ方向中央部付近に発生するポロシティ欠陥がある。ポロシティ欠陥は、連続鋳造又は造塊で鋼材を鋳込む際に鋳込まれた溶鋼が凝固する過程で発生し、鋼材の機械特性(例えば伸び等)を低下させる。このため、ポロシティ欠陥の発生を抑制することは重要であり、製造プロセスにおける製造条件とポロシティ欠陥の発生状況との関係を検査して製造プロセスの最適化が図られている。
現在、ポロシティ欠陥の発生状況を検査する方法として、鋼材を切断して鋼材の断面をカラーチェック等で直接検査する手法が採用されている。しかしながら、この手法は、鋼材の切断及び研磨に時間を要すること、及び切断した一断面しか検査できないことから、手間及び時間を要する効率の悪い手法である。そこで、最終製品の姿のままで、且つ、その場で簡易的、且つ、非破壊的にポロシティ欠陥の発生状況を検査可能な検査方法が求められている。
鋼材の内部を検査する方法として、一般的に超音波探傷が良く知られている。実際に鋼材の内部品質の検査においても超音波探傷が行われている。詳しくは、鋼材では、例えばJISZ0801といった規格に基づいた超音波探傷を実施して内部品質を検査している。しかしながら、例えば60mm以上の厚みを有する厚鋼板の深さ方向中央部を超音波探傷により検査した場合、せいぜい3mm〜6mm程度の大きさの欠陥しか見つけることができない。なお、超音波探傷したい部位を中心にしてある厚みまで減肉加工したサンプルを切り出して、超音波探傷装置で検査する方法等があるが、この方法は試験片を抜き取るため破壊検査に近い位置づけとなる。
非特許文献1及び特許文献1には、深さ方向に存在する微小欠陥を検出するために、振動子を用いた大口径のフォーカスビームを送受信する方法が記載されている。肉厚が厚く、且つ、組織粒が大きい材料では、組織粒によって超音波の強度が減衰されてしまうために検出能良く探傷することが難しくなる。組織粒の影響を抑制するには、探傷に使用する超音波の周波数を低くすることが有効である。一方で、超音波の周波数を低くすると、超音波は拡散しやすくなる。そこで、球面振動子又は音響レンズ等を用いて鋼材中のある深さ位置に焦点を結び、焦点位置近傍にて超音波を集束させる手法が有効である。しかしながら、非特許文献1及び特許文献1記載の方法では、ポロシティ欠陥の発生状況を検査するためには超音波を機械的にXY方向に走査可能な機構が必要となる。
一方、特許文献2には、短辺側に曲率を有する直方体形状のリニアアレイプローブを用いることによって集束ビームを電子スキャンしながら超音波探傷する方法が記載されている。特許文献2記載の方法は、リニアアレイプローブの短辺側の焦点位置と駆動させる素子郡の電子集束の焦点位置とが同じになるように設定し、超音波を送受信することによって焦点位置近傍にて超音波を集束させている。また、駆動するリニアアレイプローブの素子群をリニアアレイプローブの長辺側(素子が並んでいる方向)に少しずつずらしながら、超音波の送受信を繰り返すことによって、リニアアレイプローブの長辺側に対して集束ビームでの電子走査を可能としている。特許文献2記載の方法によれば、超音波をXY方向に走査する必要がないため、複雑な走査機構が必要にならない。
特開2005−233874号公報 特開平7−72128号公報
C.Thoma et al. "Non-destructive testing of semi-finished products", Meas control tech Roll 1982
しかしながら、非特許文献1及び特許文献1,2記載の方法によれば、音響レンズによって超音波の集束位置が固定されてしまうために、探傷評価したい深さ位置毎に超音波の集束位置が異なるように設計されたリニアアレイプローブを用意する必要がある。リニアアレイプローブは非常に高価であることから、探傷評価したい厚みの異なる製品種類が多い程、設備投資が高価なものとなる。また、探傷材を局部水浸法で音響結合する必要があることから、大掛かりな給排水設備が必要となり、様々な場所でその場で簡易的に探傷することが困難になる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡素な構成で鋼材(特に鋼板、中でも特に60mm以上の厚みを有する厚鋼板)の超音波探傷をその場で簡易的に行うことが可能な超音波探傷装置及び超音波探傷方法を提供することにある。
本発明に係る超音波探傷装置は、鋼材の内部に存在する欠陥を探傷する超音波探傷装置であって、下面の短辺側に曲面を有する直方体形状のリニアアレイプローブと、前記リニアアレイプローブの下面に接合された直方体形状のウェッジと、前記リニアアレイプローブの長辺方向に沿って前記曲面に配列された複数の振動子と、前記振動子を駆動することによって、前記ウェッジを介して鋼材の深さ方向に超音波を送波すると共に、前記ウェッジを介して前記鋼材の内部における超音波の送波領域内に存在する前記欠陥からの反射波の一部又は全部を受波する送受信部と、を備え、前記ウェッジは、探傷する鋼材の深さ方向位置に合わせて複数用意され、各ウェッジは、探傷する鋼材の深さ方向位置に前記超音波が集束される高さであり、前記リニアアレイプローブの曲面の曲率半径と同じ曲率半径を有する曲面を上面に有し、上面の曲面を前記リニアアレイプローブの曲面に嵌め合わせることが可能であることを特徴とする。
本発明に係る超音波探傷装置は、上記発明において、前記リニアアレイプローブの曲面と前記ウェッジの曲面とを嵌め合わせる際、前記リニアアレイプローブの中心軸と前記ウェッジの中心軸とが一致するように前記リニアアレイプローブと前記ウェッジとを固定する機構を備えることを特徴とする。
本発明に係る超音波探傷装置は、上記発明において、前記超音波として集束係数が2以上となる集束超音波ビームを用いることを特徴とする。
本発明に係る超音波探傷装置は、上記発明において、前記リニアアレイプローブの長辺方向における前記振動子の幅をW、前記リニアアレイプローブの長辺方向における前記振動子の配置間隔をPとした時、W/Pの値が0.94以上であることを特徴とする。
本発明に係る超音波探傷装置は、上記発明において、前記超音波の送信周波数及び受信周波数が1MHz以上、3MHz以下の範囲内にあることを特徴とする。
本発明に係る超音波探傷装置は、上記発明において、前記ウェッジは、短辺側の面に吸音部を有することを特徴とする。
本発明に係る超音波探傷装置は、上記発明において、前記吸音部は、前記ウェッジの長辺側の側面から見て、グレーティングローブの前記吸音部への入射角度が縦波臨界角度以下となるように、鉛直面内で傾けて設けられていることを特徴とする。
本発明に係る超音波探傷方法は、本発明に係る超音波探傷装置を用いた超音波探傷方法であって、探傷する鋼材の深さ方向位置に応じて前記ウェッジを交換するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る超音波探傷方法は、上記発明において、探傷した結果から各欠陥サイズの面積率を計算するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る超音波探傷装置及び超音波探傷方法によれば、簡素な構成で鋼材の超音波探傷をその場で簡易的に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態である超音波探傷装置の構成を示す模式図である。 図2は、図1に示すリニアアレイプローブ及びウェッジの構成を示す模式図である。 図3は、図1に示すリニアアレイプローブ及びウェッジの構成を示す側面図及び正面図である。 図4は、振動子の駆動方法を説明するための模式図である。 図5は、探傷する鋼材の深さ方向位置を示す模式図である。 図6は、ウェッジの高さの変化に伴う超音波が集束される鋼材の深さ方向位置の変化を示す図である。 図7は、遅延時間の計算方法を説明するための図である。 図8は、振動子ピッチに占める振動子幅の割合とグレーティングローブの強さとの関係を計算した結果を示す図である。 図9は、音圧比の計算例を示す図である。 図10は、集束係数の変化に伴う欠陥のS/N比の変化を示す図である。 図11は、欠陥の大きさと信号振幅値との関係の一例を示す図である。 図12は、欠陥の大きさの定義を説明するための模式図である。 図13は、ウェッジの一変形例の構成を示す上面図及び側面図である。 図14は、ウェッジの他の変形例の構成を示す側面図及び底面図である。 図15は、超音波探傷結果を示す図である。 図16は、超音波探傷の範囲を示す模式図である。 図17は、超音波探傷結果を示す図である。 図18は、欠陥面積率の分布の評価範囲を示す模式図である。 図19は、欠陥面積率の分布の評価結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である超音波探傷装置の構成及びこの超音波探傷装置を利用した超音波探傷方法について説明する。
〔構成〕
まず、図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態である超音波探傷装置の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態である超音波探傷装置の構成を示す模式図である。図2は、図1に示すリニアアレイプローブ及びウェッジの構成を示す模式図である。図3(a),(b)はそれぞれ、図1に示すリニアアレイプローブ及びウェッジの構成を示す側面図及び正面図である。図4は、振動子の駆動方法を説明するための模式図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態である超音波探傷装置1は、リニアアレイプローブ2、ウェッジ3、給水部4、探傷シュー5、及び超音波フェーズドアレイ探傷部6を主な構成要素として備えている。
図2に示すように、リニアアレイプローブ2は、直方体形状の部材によって形成され、その下面の短辺側には長辺方向に沿って曲面2aが形成されている。また、リニアアレイプローブ2の中心軸とウェッジ3の中心軸とがずれてしまうと、超音波は鋼材中で屈折して送受信され、鋼材の表面に対して垂直方向に送受信される場合と比較して欠陥の検出能が低下する。このため、リニアアレイプローブ2の下部の長辺側には、リニアアレイプローブ2の中心軸とウェッジ3の中心軸とがずれないようにリニアアレイプローブ2とウェッジ3とをボルトで接合するためのフランジ2bが形成されている。なお、リニアアレイプローブ2の中心軸とウェッジ3の中心軸とがずれない構造であれば、フランジ2bを用いた接合方法に限定されることはない。
図3(a),(b)に示すように、リニアアレイプローブ2の曲面2aには、長辺方向の幅がWe、短辺方向の長さがDの振動子7が素子間距離Wdで長辺方向に沿ってN個配置されている。また、振動子7は、曲面2aの曲率半径と同じ曲率半径をもって配置されている。すなわち、リニアアレイプローブ2の短辺側に曲率半径を有する振動子7が長辺方向に沿ってN個配置されている。
図2に戻る。ウェッジ3は、直方体形状の部材によって形成されており、その上面の短辺側には長辺方向に沿って曲面3aが形成されている。曲面3aの曲率半径は、リニアアレイプローブ2の曲面2aの曲率半径と同じに設計されている。これにより、リニアアレイプローブ2の下面とウェッジ3の上面とを嵌め合わせることができる。また、図3に示すように、ウェッジ3には、探傷したい鋼材の深さ方向位置Df、換言すれば、超音波を集束させる鋼材の深さ方向位置Dfに合わせて、高さHwの異なるものが複数用意されている。
図1に戻る。給水部4は、ウェッジ3と厚鋼鈑とを水ギャップ法(水膜法)で音響結合するために、厚鋼鈑の表面とウェッジ3の底面との間に約0.5mm〜約1mmの厚みで水を供給する。本実施形態では、給水部4は、給水ポンプを利用して水槽から水を組み上げることによって厚鋼鈑の表面とウェッジ3の底面との間に水を供給する。操作者は、給水制御部4aを操作することによって給水ポンプのオン/オフを手元で制御できる。
探傷シュー5は、リニアアレイプローブ2とウェッジ3とが設置された移動機構によって構成され、操作者による操作によってガイドレールR上を移動する。ガイドレールR上で探傷シュー5を移動させることによって、リニアアレイプローブ2は、ウェッジ3ごと矢印A方向へ手動走査される。この際、超音波フェーズドアレイ探傷部6は、手動走査方向とは垂直な方向に任意に設定された条件に基づいて、リニアアレイプローブ2の超音波の電子走査を行う。リニアアレイプローブ2の手動走査とリニアアレイプローブ2の超音波の電子走査とを組み合わせることによって、単一の振動子をXY走査が可能な機械ステージに取り付けて探傷した時と同じように、Cスキャン像を得ることができる。手動走査の移動距離は、移動距離測定部5aによって計測される。
移動距離測定部5aは、防塵・防水型のロータリーエンコーダーによって構成され、ガイドレールRの上面に車輪を接触させ、ガイドレールRの上面を走行して手動走査の移動距離を計測する。なお、鋼材の表面にロータリーエンコーダーの車輪を直接接触させて移動距離を計測してもよいが、厚鋼鈑の表面は音響結合に用いる水で濡れていることから、スリップによって正確に移動距離を測れない可能性がある。そこで、本実施形態では、移動距離を確実に測定できるようにガイドレールRの上面に車輪を接触させることによって移動距離を計測する構造にしている。また、本実施形態では、ロータリーエンコーダーの車輪が一定圧力でガイドレールRの上面に接するように倣い機構5bを設けている。
超音波フェーズドアレイ探傷部6は、可搬性を高めるために1つの筐体によって構成され、筐体内には、アレイ送受信部6a、情報処理部6b、表示部6c、情報記憶部6d、及び操作部6eが設けられている。
図4に示すように、アレイ送受信部6aは、リニアアレイプローブ2に配置されているN個の振動子7のうち、予め任意に設定されたn個の振動子7をそれぞれ事前に設定された遅延時間で駆動することによって、ウェッジ3を介して探傷対象となる鋼材Sに超音波を送信する。また、アレイ送受信部6aは、リニアアレイプローブ2に配置されたN個の振動子7のうち、予め任意に設定されたn個の振動子7によって、ウェッジ3を介して鋼材S内部からの超音波の反射波の一部又は全部を受信し、受信した反射波を増幅、フィルタ処理する。そして、アレイ送受信部6aは、各振動子7において受信された反射波信号の位相を事前に設定された遅延時間だけずらして合成し、合成した反射波信号を情報処理部6bに出力する。なお、アレイ送受信部6aは、鋼材Sの粒径による散乱減衰の影響を考慮して、送受信する超音波の周波数を1MHz以上、3MHz以下の範囲内で設定することが好ましい。
図1に戻る。情報処理部6bは、アレイ送受信部6aから出力された反射波信号をA/D変換によって離散値化して取り込む。そして、情報処理部6bは、離散値化して取り込まれた反射波信号に対して任意に設定された信号処理を施した後、反射波信号を表示部6cに表示すると共に、反射波信号に関する情報を情報記憶部6dに格納する。また、情報処理部6bは、操作部6dからの操作入力信号に従って各種処理を実行する。
〔リニアアレイプローブの曲率半径の設計方法〕
次に、図5,図6を参照して、リニアアレイプローブ2の曲面2aの曲率半径rの設計方法について説明する。図5は、探傷する鋼材の深さ方向位置を示す模式図である。図6は、ウェッジの高さの変化に伴う超音波が集束される鋼材の深さ方向位置の変化を示す図である。
リニアアレイプローブ2の曲面2aの曲率半径rは、探傷したい鋼材の深さ方向位置のうち、最大深さ方向位置に合わせて設計する。具体的には、例えば図5(a),(b)に示すように、探傷したい鋼材Sの深さ方向位置がDf,Df,…,Dfである場合、まず、以下の数式(1)に示すように最大深さ方向位置Dfmaxを算出する。そして、ウェッジ3中における音速をCw、鋼材S中における音速をCs、ウェッジ3の高さをHwとして、以下の数式(2)により曲率半径rを算出する。鋼材S中の音速Csとウェッジ3中の音速Cwとは異なる。このため、最大深さ方向位置Dfmaxで焦点が結ばれるようにするためには、鋼材S中の音速Csとウェッジ3中の音速Cwとの音速比を考慮して曲率半径rを求め、ウェッジ3にその曲率半径rを付与しなければならない。数式(2)は、鋼材S中の音速Csとウェッジ3中の音速Cwとの音速比を考慮して、ウェッジ換算で曲率半径rを算出するための式である。
また、ウェッジ3の高さHwは、以下に示す数式(3)を満足する値を用いる。これは、ウェッジ3内でのB2反射波の到達時間が鋼材Sの最大深さ方向位置Dfmaxからの反射波が到達する時間より遅くなるようにし、ウェッジ3内でのB2反射波と鋼材Sの最大深さ方向位置Dfmaxからの反射波とを分離し、鋼材Sの最大深さ方向位置Dfmaxからの反射波のみ評価できるようにするためである。
本発明の一実施形態である超音波探傷装置1では、超音波を集束させる深さ方向位置Dfが異なる材料(但し、その深さ位置は最大深さ位置Dfmax以下)を探傷する時、超音波を集束させる深さ方向位置Dfに合わせて高さHwが異なるウェッジ3を用いる。この時、以下に示す数式(4)を用いて、図6に示す適切な高さHw’を算出できる。なお、数式(4)中、パラメータDfは探傷したい深さ方向位置(≦最大深さ方向位置Dfmax)を示している。超音波を集束させる深さ方向位置に合わせてウェッジ3の高さHwを変えることにより、図6に示すように、リニアアレイプローブ2の曲面2aの曲率半径rを変えることなく超音波の焦点位置を変更できる。
〔遅延時間の計算方法〕
次に、図7,図8を参照して、アレイ送受信部6aが超音波を送受信する際に用いる遅延時間の計算方法について説明する。図7は、遅延時間の計算方法を説明するための図である。図8は、振動子ピッチに占める振動子幅の割合とグレーティングローブの強さとの関係を計算した結果を示す図である。
図7に示すように、鋼材S中の深さ方向位置Dfに超音波の焦点を合わせる場合、深さ方向位置Dfをウェッジ3に使われている材質における焦点位置Df’に置き換える計算を行う。ここで、ウェッジ3中における音速をCw、鋼材S中における音速をCsし、ウェッジ3の高さをHwとして、焦点位置Df’は以下に示す数式(5)により計算される。そして、数式(5)によって計算された焦点位置Df’を用いて遅延時間を計算する。具体的には、任意に駆動させるn個の振動子7について、図7に示す座標系で各振動子7から焦点位置Df’までの超音波の伝搬時間T(i)(i=1〜n)を以下に示す数式(6)を用いて計算する。
続いて、数式(7)を用いて伝搬時間T(i)(i=1〜n)の最大値Tmaxを算出し、以下に示す数式(8)を用いて、伝搬時間T(i)(i=1〜n)から最大値Tmaxを減算し、減算値の絶対値を遅延時間Td(i)(i=1〜n)として算出する。このとき、リニアアレイプローブ2の曲率半径rは式(5)によって計算された焦点位置Df’の値とする。このようにしてリニアアレイプローブ2の振動子7を駆動するタイミングを制御するための遅延時間とリニアアレイプローブ2の曲率半径rとを設定することにより、鋼材S中の深さ方向位置Dfが焦点位置となるフォーカス超音波ビームを送受信できる。
なお、フェーズドアレイ超音波探傷法は、各振動子7から送信される超音波の波面の合成を利用した探傷技術である。このため、目標とする焦点位置とは別の方向にも波面が揃い、超音波を送信してしまう。探傷に用いる超音波ビームはメインローブと呼ばれ、メインローブとは別方向に副生される超音波ビームはグレーティングローブと呼ばれている。ウェッジ3を介してリニアアレイプローブ2から超音波を送信した際、ウェッジ3内でグレーティングローブが複雑な反射を繰り返してノイズとなり、超音波探傷の検出能が低下することになるため、グレーティングローブの強さはできる限り小さくなるようにしなければならない。
グレーティングローブの強さは、超音波の周波数、振動子のサイズや配置されている間隔から決定される。図8は超音波の周波数を2MHzとし、音速をウェッジに使用するポリスチレン2320m/secとして、振動子ピッチEpに対する振動子幅Ewの割合Ew/Epとグレーティングローブの強さとの関係を計算した結果である。通常、振動子ピッチEpが小さくなるほど、グレーティングローブの強さは小さくなることが知られていたが、図8に示すように、振動子ピッチEpに対する振動子幅Ewの割合Ew/Epが94%になるまではグレーティングローブの強さは徐々に低下し、94%以上では、ほぼ一定の強さに集束することが明らかになった。従って、振動子ピッチEpに対する振動子幅Ewの割合Ew/Epを94%以上とすることによって、最もグレーティングローブの強さを小さくし、超音波探傷の検出能の低下を抑制できる。
また、超音波をフォーカスして送受信する際、フォーカスによる信号強度の度合い(音圧比)は以下に示す数式(9)で計算される。ここで、数式(9)において、Pは超音波の焦点位置付近の音圧、Pは送信音圧、xは音軸場の位置、fopは焦点距離、Adは超音波を送信する振動子の大きさ、λは超音波の波長、Jは集束係数である。但し、x=fopの場合は、P/P=πJである。また、集束係数JはJ=Ad/4λfopとして定義される。
上記数式(9)を用いて、周波数を2MHz、音速をポリスチレンの音速2320m/secとして音圧比を計算した結果の一例を図9に示す。図9では縦軸は音圧比、横軸はx/fopとして計算結果をプロットしている。図9から集束係数Jが大きくなるほど、フォーカスにより焦点近傍の音圧比が高くなることがわかる。したがって、集束係数Jが高いほど、集束による音圧は高くなる。図10は、220mmの厚みを有する鋼材Sから切り出した鋼片に対して深さ110mm位置に人工疵を加工し、これを集束係数Jが異なる超音波ビームで、大きさが0.5mmの欠陥と大きさが0.8mmの欠陥とを探傷した結果である。
なお、欠陥の大きさの決定方法は以下の通りに行う。すなわち、予め用意しておいた信号振幅値と欠陥の大きさとの関係式(図11参照)に基づき、鋼材内部からの反射信号の信号振幅値から欠陥の大きさに換算する。なお、図12(a)に示すように、鋼材内部に発生しているポロシティ欠陥は、大小様々なポロシティ欠陥12が散在している状態にある。ここでいう欠陥の大きさとは、図12(b)に示すように、超音波ビームのエリア11内にある全ての反射源(1つ又は複数のポロシティ欠陥12)の面積を集計した円13の大きさ(等価的な欠陥大きさ)Lである。
欠陥の大きさを評価するために、探傷する欠陥の深さと材料の減衰とを考慮した感度設定(感度校正)をした後に、鋼材の探傷を行い、上述した信号振幅値から欠陥の大きさLを求める。感度校正では、探傷材と同じプロセスで作製された鋼材から切り出して作製された感度校正用試験片を用いる。感度校正用試験片には探傷深さ位置に人工きずが加工されており、この人工きずから反射した信号振幅値を基準として感度を調整することで、欠陥の材料の減衰が考慮された感度設定が可能となる。
集束係数Jが2から4程度あれば、大きさが0.5mm以上の欠陥を十分なS/N比で検出できることが図10からわかる。大きさが0.5mm以上の欠陥を検出したい場合には、集束係数Jの値を2以上とすればよく、そのためには、リニアアレイプローブ2の振動子7の短辺方向の長さDと集束位置fopとを適切に決定すればよい。集束位置fopは前述したように探傷範囲から決定されるので、リニアアレイプローブ2の振動子7の短辺方向の長さDをJ=Ad/4λfopの関係に基づき以下に示す数式(10)から求める。そして、リニアアレイプローブ2の振動子7の短辺方向の長さは以下に示す数式(10)で計算された値D以上とする。数式(10)におけるDfmaxは前述した最大深さ方向位置である。また、リニアアレイプローブ2に配置されているN個の振動子7のうち、1度の超音波の送受信で用いるn個の振動子7における開口幅はn×Epである。従って、以下に示す数式(11)を満足するように、1度の超音波の送受信で用いる素子数nと振動子ピッチEpを決定すればよい。このように、リニアアレイプローブ2の振動子7の短辺側の長さDと1度の送受信で用いる素子数nで形成される開口幅を決定することで、大きさが0.5mm以上の欠陥を検出できる感度をもつことが可能となる。
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態である超音波探傷装置1では、ウェッジ3は、探傷する鋼材Sの深さ方向位置に合わせて複数用意され、各ウェッジ3は、探傷する鋼材Sの深さ方向位置に超音波が集束されるように高さHwが設計されており、リニアアレイプローブ2の曲面2aの曲率半径と同じ曲率半径を有する曲面3aを上面に有し、上面の曲面3aをリニアアレイプローブ2の曲面2aに嵌め合わせることが可能である。このような構成によれば、探傷する鋼材Sの深さ方向位置に合わせて複数のリニアアレイプローブ2を用意する必要がなくなるので、簡素な構成で鋼材の超音波探傷をその場で簡易的に行うことができる。また、ウェッジ3を用いて水膜法で鋼材Sと音響結合するので、大掛かりな給排水設備を不要にすることができる。
〔ウェッジの変形例〕
前述したようにリニアアレイプローブ2から送受信される超音波には、探傷に用いるメインローブとは別方向に副生されるグレーティングローブが存在し、これがノイズの原因となり検出能を低下させる場合がある。そこで、図13(a),(b)に示すように、ウェッジ3の短辺側の面に吸音部15を設けることが望ましい。一般に、グレーティングローブは、リニアアレイプローブ2の短辺側に向かって放射される割合が高い。このため、吸音部15は、リニアアレイプローブ2の短辺に対向するウェッジ3の短辺側の面に設けるとよい。通常はこのような面は2面あるので、両面共に設けるのがさらに望ましい。一般的に、リニアアレイプローブ2の短辺側に向かう方向は、N個の振動子7が列状に並べられている方向でもあり、超音波の電子走査の方向でもある。
この吸音部15は、グレーティングローブを減衰させる特性を持った材料とすることが望ましい。このような機能を有した材料であれば、公知のものを用いることができる。具体的には、加工のしやすさと軽量であることと耐水性に優れていることも合わせて考慮し、樹脂と砕いたコルク材等とを混ぜ合わせたもの等を使用することが特に望ましい。このような材料を用いることで吸音部15に入射した超音波が、吸音部15内で散乱して減衰し、グレーティングローブによるノイズが抑制される。
また、図13(b)に示すように、ウェッジ3の長辺側の側面から見て、ウェッジ3内に角度θ1で放射されたグレーティングローブに対して、吸音部15に入射する超音波の入射角度θ3が縦波臨界角度以下となるように、鉛直面内で角度θ2だけ傾けて吸音部15を設けることが望ましい。このように吸音部15の傾きを設定することで、超音波の吸音部15への入射効率が上がる。さらに、吸音部15の超音波が入射する面には山谷が繰り返された形状を付与することが望ましい。山谷の形状は、超音波の波長λに対してNh及びNw(図13(a)参照)の大きさを共にλ/2の奇数倍の大きさとすることで、谷部分で反射した音波と山部分で反射した音波のそれぞれの位相がずれることで、反射波が減衰する効果が得られ、ノイズの原因となる超音波が抑制される。
また、ウェッジ3の底部には、図14(a),(b)に示すように鋼材Sと音響結合するために水をためる水膜部20を設けてもよい。ウェッジ3が鋼材Sに接触する面に対して、水膜部20は0.5〜1mm程度の厚みで凹んでおり、この部分に水をためて音響結合を行うことができる。図14(a),(b)に示す例では、水はウェッジ3の長辺に沿って流れるように、給水管21から2つある短辺の内の片端側(短辺3b1側)へと流され、反対の短辺のもう片側端(短辺3b2側)から流れてきた水が抜けていく構造としている。このように水を流すことで、気泡が水膜部20に留まらずに抜けやすくなり、鋼材Sに対する超音波の送受信がより確実に行われる。特に、ウェッジ3の底面が大きい場合(具体的には、長辺30mm以上×短辺30mm以上)は、その効果が大きい。
実施例1として、本発明の一実施形態である超音波探傷装置を利用して、厚み110mmの鋼材から切り出した鋼材に深さ90mmの位置に人工キズを加工して超音波探傷を行った。本実施例では、振動子7として、素子ピッチEpが2mmの配置素子数Nが96チャンネルからなるコンポジット振動子を用いた。また、各振動子7の長さと同時駆動数は集束係数Jが2となるように設定し、素子幅Ew/素子ピッチEpが0.975となるように設定した。図15は、超音波探傷結果を示す図である。図15に示すように、大きさが0.5mm程度の欠陥まで検出することができた。以上のことから、本発明の一実施形態である超音波探傷装置1によれば、鋼材(特に鋼板、中でも特に60mm以上の厚みを有する厚鋼板)の内部に存在する欠陥を探傷できることが確認できた。さらに、集束係数Jを2以上に設定することにより、鋼材の内部に存在する大きさが0.5mm以上の欠陥を探傷できることも確認できた。
実施例2として、本発明の一実施形態である超音波探傷装置を利用して、厚み170mm、長さ6505mm、幅2240mmの鋼材Sを超音波探傷した。具体的には、図16に示す幅1600mm×長さ3000mmの大きさの鋼材Sの部位30を超音波探傷した。超音波探傷結果を図17に示す。図17に示すように、本発明の一実施形態である超音波探傷装置を用いて鋼材Sを非破壊的で超音波探傷することにより、欠陥の分布を把握できることが確認できた。また、得られた超音波探傷結果について、図18に示す評価範囲31a,31bにおける欠陥面積率の分布を評価した結果を図19(a),(b)に示す。欠陥面積率の分布の評価は、0.4mm以上の欠陥指示がある箇所を抽出し、抽出された箇所の面積率として度数分布を算出することにより行った。このようにして欠陥面積率の分布を評価することにより、欠陥の分布を定量的に可視化し、鋼材Sの品質の良否を比較することができる。例えば図19(a),(b)に示す例では、図19(a)に示す評価範囲31aにおける欠陥面積率が図19(b)に示す評価範囲31bにおける欠陥面積率より多いことが定量的に確認できた。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例、及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 超音波探傷装置
2 リニアアレイプローブ
2a,3a 曲面
2b フランジ
3 ウェッジ
4 給水部
4a 給水制御部
5 探傷シュー
5a 移動距離測定部
5b 倣い機構
6 超音波フェーズドアレイ探傷部
6a アレイ送受信部
6b 情報処理部
6c 表示部
6d 情報記憶部
6e 操作部
7 振動子
15 吸音部
R ガイドレール
S 鋼材

Claims (9)

  1. 鋼材の内部に存在する欠陥を探傷する超音波探傷装置であって、
    下面の短辺側に曲面を有する直方体形状のリニアアレイプローブと、
    前記リニアアレイプローブの下面に接合された直方体形状のウェッジと、
    前記リニアアレイプローブの長辺方向に沿って前記曲面に配列された複数の振動子と、
    前記振動子を駆動することによって、前記ウェッジを介して鋼材の深さ方向に超音波を送波すると共に、前記ウェッジを介して前記鋼材の内部における超音波の送波領域内に存在する前記欠陥からの反射波の一部又は全部を受波する送受信部と、を備え、
    前記ウェッジは、探傷する鋼材の深さ方向位置に合わせて複数用意され、
    各ウェッジは、探傷する鋼材の深さ方向位置に前記超音波が集束される高さであり、前記リニアアレイプローブの曲面の曲率半径と同じ曲率半径を有する曲面を上面に有し、上面の曲面を前記リニアアレイプローブの曲面に嵌め合わせることが可能であることを特徴とする超音波探傷装置。
  2. 前記リニアアレイプローブの曲面と前記ウェッジの曲面とを嵌め合わせる際、前記リニアアレイプローブの中心軸と前記ウェッジの中心軸とが一致するように前記リニアアレイプローブと前記ウェッジとを固定する機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の超音波探傷装置。
  3. 前記超音波として集束係数が2以上となる集束超音波ビームを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波探傷装置。
  4. 前記リニアアレイプローブの長辺方向における前記振動子の幅をEw、前記リニアアレイプローブの長辺方向における前記振動子の配置間隔をEpとした時、Ew/Epの値が0.94以上であることを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか1項に記載の超音波探傷装置。
  5. 前記超音波の送信周波数及び受信周波数が1MHz以上、3MHz以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜4のうち、いずれか1項に記載の超音波探傷装置。
  6. 前記ウェッジは、短辺側の面に吸音部を有することを特徴とする請求項1〜5のうち、いずれか1項に記載の超音波探傷装置。
  7. 前記吸音部は、前記ウェッジの長辺側の側面から見て、グレーティングローブの前記吸音部への入射角度が縦波臨界角度以下となるように、鉛直面内で傾けて設けられていることを特徴とする請求項6に記載の超音波探傷装置。
  8. 請求項1〜7のうち、いずれか1項に記載の超音波探傷装置を用いた超音波探傷方法であって、探傷する鋼材の深さ方向位置に応じて前記ウェッジを交換するステップを含むことを特徴とする超音波探傷方法。
  9. 探傷した結果から各欠陥サイズの面積率を計算するステップを含むことを特徴とする請求項8に記載の超音波探傷方法。
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