JP6460126B2 - 情報処理システム、情報処理装置、制御方法、およびプログラム - Google Patents
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Description
1.本開示の一実施形態による情報処理システムの概要
2.基本構成
3.動作処理
3−1.リスト候補表示処理
3−2.変形例によるリスト候補表示処理
4.応用例
4−1.デバイス応用例
4−2.コンテンツ応用例
5.まとめ
まず、本開示の一実施形態による情報処理システムの概要を図1に示して説明する。図1に示すように、本実施形態による情報処理システムは、サーバ1とユーザ端末2を含む。サーバ1とユーザ端末2は、例えばネットワーク3を介して接続される。
ここで、本実施形態による情報処理システムを提案する背景について説明する。上述したように、扱うことができる情報やコンテンツ等のアイテムが増加し、活動の幅が広がったことは、ユーザはそれらを選択する際の選択肢が増えることを意味する。このように選択肢が増えてくると、それらの中からユーザにとって価値のあるものを取捨選択し、管理する必要が生じてくる。コンテンツアイテムの選択シーンとしては、例えばメディアコンテンツ(具体的には音楽、動画、写真、音声といったアイテム)を用いたプレイリストの作成、情報コンテンツ(具体的にはニュース、記事、Webページといったアイテム)を用いたリーディングリストの作成、場所コンテンツ(具体的には店舗、ランドマークといったアイテム)を用いた旅行時の移動スケジュールや買い物時の巡回スケジュールの作成が想定される。
次に、本実施形態の情報処理システムに含まれるサーバ1およびユーザ端末2の基本構成について順次説明する。
図2は、本実施形態によるサーバ1(情報処理装置)の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ1は、制御部10、通信部12、コンテキストDB(データベース)13、アイテムDB14、およびカテゴリ別履歴DB15を有する。
制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ、インターフェース部を備えたマイクロコンピュータにより構成され、サーバ1の各構成を制御する。具体的には、本実施形態による制御部10は、図2に示すように、コンテキスト収集部10a、スコア算出部10b、リスト候補推薦部10c、およびリスト作成部10dとして機能する。
本実施形態のスコア算出部10bは、ユーザコンテキストの時系列履歴情報に基づいて、所定アイテムの集合に含まれる各アイテムに対して、リスト候補として推薦するためのスコアを算出することが可能である。ユーザコンテキストの時系列履歴情報は、コンテキストDB13から取得し得る。例えば、ユーザが朝にテレビを見て、電車に乗り、プレイリストで音楽を聞きながら学校へ向かうシチュエーションにおいて、スコア算出部10bは、朝のテレビ番組で紹介されたアーティストの情報を用いて各楽曲をスコア化することで、当該アーティストの楽曲をリスト候補として推薦する。このように、ユーザの時系列の経験に応じたスコア算出を行うことで、ユーザの現在の(潜在的な)興味に適したリスト候補を推薦することができる。
また、本実施形態によるスコア算出部10bは、コンテキスト情報とコンテンツ履歴情報とを組み合わせて、ユーザコンテキストに応じたスコアを算出することも可能である。例えばコンテキスト情報と音楽コンテンツの視聴履歴との組み合わせにより、ユーザが朝/昼/夜に聴く楽曲、家/外/電車内で聴く楽曲、晴れ/雨/雪の日に聴く楽曲、春/夏/秋/冬に聴く楽曲の頻度情報をそれぞれ取得することができる。スコア算出部10bは、このような状況に応じた頻度情報を用いて、現在のユーザ状況(コンテキスト)においてユーザがリストに追加する可能性があるリスト候補を推薦するためのスコアを算出することができる。例えばユーザが電車内でプレイリストを作成する際、スコア算出部10bは、その日の天気、季節、時間帯、および電車内といったコンテキスト情報に紐付けられたユーザのコンテンツ履歴情報に基づいてスコアを算出する。これにより、後述するリスト候補推薦部10cにより、天気や時間帯等によって異なるユーザの嗜好に応じたリスト候補を推薦することができる。
また、本実施形態によるスコア算出部10bは、コンテンツ履歴情報に基づいてスコア算出することも可能である。具体的には、例えばスコア算出部10bは、リストの作成履歴、メディアコンテンツの再生・視聴履歴、メディアコンテンツのスキップ操作履歴、情報コンテンツの閲覧履歴、Webの検索履歴、Webの閲覧履歴、位置情報履歴、行動履歴等から、各コンテンツ(アイテム)の出現頻度を計算し、その頻度が高いものには大きなスコアを付与し、頻度の低いものには小さなスコアを付与する。これにより、各コンテンツの履歴上で出現頻度の高いコンテンツ(アイテム)をリストに追加する可能性が高いものとしてスコア化することができる。なおWebの検索履歴や閲覧履歴は、複数のコンテンツカテゴリでスコア算出に利用され得る。
また、本実施形態によるスコア算出部10bは、複数の異なるカテゴリのコンテンツ履歴情報を横断的に活用することで、複数のカテゴリに及ぶユーザの嗜好・興味に基づくスコア算出を行うことも可能である。例えば音楽プレイリストの作成時に推薦するリスト候補のスコアを算出する場合、スコア算出部10bは、ユーザのプレイリスト作成履歴や音楽コンテンツの再生履歴からアーティストの頻度情報を取得し、テレビ視聴履歴からユーザがよく見るアーティストの頻度情報を取得し、Webの閲覧履歴からユーザが検索したアーティストの頻度情報を取得する。そして、スコア算出部10bは、これらの頻度情報に基づいてユーザのアーティストに関する様々な興味を反映して各楽曲のスコアを算出することができる。
以上説明したスコア算出方法では、ユーザ本人のコンテンツ履歴情報やコンテキスト情報を用いて、そのユーザがリストに追加する可能性が高いリスト候補を推薦するスコアをスコア算出部10bにより算出しているが、本実施形態はこれに限定されない。
例えば、スコア算出部10bは、ユーザの友人のコンテンツ履歴情報やコンテキスト情報を用いることで、その友人がリストに追加する可能性が高いリスト候補を推薦するスコアを算出し、友人が好むアイテムのリストを作成する場合に効果を発揮する。また、多くのユーザ履歴を用いることで、大衆がリストに追加する可能性が高いリスト候補を推薦するスコアを算出し、広く人気のあるアイテムのリストを作成する場合に効果を発揮する。
また、本実施形態によるスコア算出部10bは、現在作成中のリストを利用してスコア算出を行うことも可能である。具体的には、現在作成中のリストから推定した作成意図に応じたスコア算出方法と、現在作成中のリストの時系列情報(どのアイテムをどのような順番で追加したかを示す情報)に基づいたスコア算出方法の2つが挙げられる。以下、各スコア算出方法について説明する。
スコア算出部10bは、現在作成中のリストにどのようなアイテムが含まれているかに基づいてユーザのリスト作成意図を推定し、推定結果を反映したスコアを算出する。すなわちスコア算出部10bは、推定されたリスト作成意図に沿うアイテムに高いスコアを付与し、リスト作成意図から離れているアイテムには低いスコアを付与する。また、当該スコア算出方法は、ユーザがいくつかのアイテムをリストに追加した後に可能な算出方法であるため、スコア算出部10bは、初めは上記a〜eの少なくともいずれによるスコア算出方法を用いて算出し、ユーザがいくつかのアイテムをリストに追加した後にリスト候補を更新した際に、当該リスト作成意図に応じたスコア算出方法を用いるようにしてもよい。
スコア算出部10bは、現在作成中のリストへのアイテムの追加の順番に応じて、次に追加される可能性の高いアイテムに高いスコアを付与することができる。これにより、アイテムの順序に意味があるリストを作成する場合に大きな効果を発揮する。
通信部12は、無線/有線により外部装置と接続し、データの送受信を行う機能を有する。本実施形態による通信部12は、例えばユーザ端末2と接続し、ユーザ端末2からコンテキスト情報を受信したり、ユーザ端末2におけるリスト作成画面への操作入力情報を受信したりする。また、通信部12は、リスト候補推薦部10cにより推薦されるリスト候補をユーザ端末2に送信する。
コンテキストDB13は、コンテキスト収集部10aにより収集されたユーザコンテキストの情報を時系列で格納する記憶部である。ユーザコンテキストの具体例は上述した通りである。
アイテムDB14は、複数のアイテムの集合を格納する記憶部である。本明細書において、アイテムとは、メディアコンテンツ(例えば音楽、動画、写真、音声)、情報コンテンツ(例えばニュース、記事、Webページ)、場所コンテンツ(例えば店舗、ランドマーク)、行動(例えばユーザの活動、タスク)、物品(例えば購買品、購入予定品)、人物(例えばメーリングリストのメンバー、SNSに登録されている友達)が一例として挙げられる。
カテゴリ別履歴DB15は、コンテキスト収集部10aにより収集されたユーザコンテキストから抽出された各カテゴリの履歴情報を格納する記憶部である。カテゴリ別に操作履歴等を蓄積することで、スコア算出部10bにより、例えばリスト作成履歴に基づいて所定のアイテムのリストへの追加のされやすさ、メディアコンテンツの再生・視聴履歴・スキップ履歴に基づいてユーザの趣味・嗜好、情報コンテンツの閲覧履歴に基づいてユーザの興味の傾向、Webの検索履歴や閲覧履歴に基づいてユーザの興味・嗜好、位置情報履歴に基づいてユーザがよく訪れる場所、行動履歴に基づいて行動の頻度等を把握することができる。
次に、ユーザ端末2の構成について図4を参照して説明する。図4は、本実施形態によるユーザ端末2の構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、ユーザ端末2は、制御部20、通信部22、現在位置計測部23、動きセンサ24、操作表示部25、および記憶部26を有する。
制御部20は、例えばCPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ、インターフェース部を備えたマイクロコンピュータにより構成され、ユーザ端末2の各構成を制御する。例えば制御部20は、現在位置計測部23により取得されたユーザの位置情報や、動きセンサ24により取得されたユーザの行動情報を通信部22からサーバ1に送信するよう制御する。また、制御部20は、ユーザ端末2で行われたメディアコンテンツの再生・視聴・スキップ操作情報、リスト作成情報、情報コンテンツの閲覧情報、Webの検索情報・閲覧情報等をサーバ1に送信する。
通信部22は、無線/有線により外部装置と接続し、データの送受信を行う機能を有する。本実施形態による通信部22は、例えばサーバ1と接続し、制御部20の制御に従って、位置情報、行動情報、各種コンテンツの履歴情報等をコンテキスト情報として送信したり、サーバ1からリスト候補の推薦情報を受信したりする。
現在位置計測部23は、外部からの取得信号に基づいてユーザ端末2の現在位置を検知する機能を有する。具体的には、例えば現在位置計測部23は、GPS(Global Positioning System)測位部により実現され、GPS衛星からの電波を受信して、ユーザ端末2が存在している位置を検知し、検知した位置情報を制御部20に出力する。また、現在位置計測部23は、GPSの他、例えばWi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、携帯電話・PHS・スマートフォン等との送受信、または近距離通信等により位置を検知するものであってもよい。
動きセンサ24は、ユーザ端末2の動きを検知する機能を有する。動きセンサ24は、例えば3軸加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ等により実現され、これらで検知されるデータを利用して、ユーザの行動(歩いている、走っている、立っている、寝ている、座っている、自転車/自動車/電車に乗っている等)を検知する。動きセンサ24は、検知した行動情報を制御部20に出力する。
操作表示部25は、ユーザによる入力操作を検出する操作入力機能と、文字や画像その他の情報を表示する表示機能とを有する。操作表示部25は、図1に示すようにタッチパネルディスプレイにより実現されてもよい。また、操作入力機能と表示機能が別々に設けられていてもよい。この場合、操作入力機能は、例えばキーボード、テンキー、ボタン、スイッチ等により実現されてもよい。また、カメラ(不図示)を用いることでジェスチャー入力を実現することもできる。さらに、マイクロフォン(不図示)を用いることで音声入力を実現することもできる。また、操作入力機能は、複数種類の操作入力デバイスにより実現されてもよい。
記憶部26は、制御部20による各種処理を実行するためのプログラムを格納する。また、記憶部26は、コンテキスト情報を格納してもよい。
<3−1.リスト候補表示処理>
続いて、本実施形態による情報処理システムの動作処理について、図5を参照して具体的に説明する。図5は、本実施形態による情報処理システムのリスト作成時におけるリスト候補表示処理を示すフローチャートである。
以上説明した本実施形態によるリスト候補表示処理では、スコア更新(再算出)を行う際、全てのアイテムに対してスコアを再算出している(上記S106〜S112参照)。しかしながら、アイテム集合(候補母集団)が多くなるとスコア再算出時間が長くなり、結果的にリスト候補が表示されるまで時間がかかる場合がある。そこで、本実施形態では、スコア算出時間を短縮することで、より高速化したリスト候補表示処理を提案する。
続いて、本実施形態による情報処理システムの応用例について説明する。
上述した実施形態では、図1、図6に示すように、ユーザ端末2がスマートフォンの場合におけるリスト作成画面について説明したが、本実施形態はこれに限定されず、ユーザ端末2が他のデバイス、例えばPC(Personal Computer)、タブレット端末(タッチパネル型携帯端末)、携帯音楽プレーヤー、フィーチャーフォン(非タッチパネル型携帯端末)、スマートウォッチ(表示部有り)、スマートアイグラス(表示部有り)、イヤフォン型端末(表示部無し、音声入出力部有り)等により実現されていてもよい。そこで、ユーザ端末2が様々なデバイスで実現される場合に、音楽プレイリストの作成を行うことを想定し、各デバイスにおける操作例について説明する。
図10は、ユーザ端末2がフィーチャーフォンの場合における応用例について説明する図である。フィーチャーフォンやタッチパネル非搭載の携帯音楽プレーヤー等のデバイスにより実現されるユーザ端末2aには、図10に示すように、表示部50と、ハードウェアキー54、55が設けられている。
図11は、ユーザ端末2がPCの場合における応用例について説明する図である。PCにより実現されるユーザ端末2bでは、例えば図11に示すようなリスト作成画面520が表示される。リスト作成画面520は、ミュージックプレイヤーコントローラ521、モード切り替えバー522、リスト候補表示画面523、更新ボタン524、およびリスト表示画面525を含む。ミュージックプレイヤーコントローラ521は、楽曲の再生コントロールや、再生中の楽曲情報の表示を行う。モード切り替えバー522は、表示画面を切り替えるためのメニューボタンであって、例えば「リスト作成」がクリックされた場合に、本実施形態によるリスト作成処理が開始され、図11に示すようなリスト作成画面520が表示される。
図12は、ユーザ端末2がタブレット端末の場合における応用例について説明する図である。タブレット端末により実現されるユーザ端末2cでは、図12に示すようなリスト作成画面530が表示される。具体的には、図12に示すリスト作成画面530は、モード切り替えバー531、リスト候補表示画面532、更新ボタン533、リスト表示画面534、およびミュージックプレイヤーコントローラ535を含む。各表示画面の表示内容については、図11を参照して説明した場合と同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
図13は、ユーザ端末2がスマートウォッチの場合における応用例について説明する図である。スマートウォッチにより実現されるユーザ端末2dの表示部60では、例えば図13に示すようなモード切り替え画面61が表示される。モード切り替え画面61は、ミュージックプレイヤーモード61a、アーティストモード61b、新規リスト作成モード61c、および作成リストモード61dのモードメニューを含む。ユーザは、任意のモードメニューをタップしてモード切り替え(表示画面の切り替え)を指示することができる。
図14は、ユーザ端末2がスマートアイグラスの場合における応用例について説明する図である。スマートアイグラスにより実現されるユーザ端末2eは、装着状態において、ユーザの両眼の直前、即ち通常の眼鏡におけるレンズが位置する場所に、左眼用と右眼用の一対の表示部70が配置される構成となっている。表示部70は透過型であるため、ユーザが常時装着していても通常の生活には支障がない。
続いて、イヤフォン型端末やスマートバンド等の表示画面を有さないデバイスで実現されているユーザ端末2fにおける操作方法について説明する。
続いて、本実施形態によるコンテンツ応用例について説明する。上述した実施形態では、いずれも音楽コンテンツを用いて、ミュージックプレイヤーにおけるプレイリストの作成を例に画面構成等を説明した。これにより、アルバム・アーティストなどで構造化された楽曲リストを探索してプレイリストを作成する従来の方法に比べて、探索負担を軽減し、かつ選択の自由度がある音楽プレイリストの作成が実現される。また、プレイリスト作成の手間が減るため、プレイリストを作成して視聴した後に削除する設定にしていてもよく、例えば満員電車内で自由に音楽プレーヤーを操作できない場合に、事前に駅で楽曲の視聴予約(プレイリストの作成)をしておき、電車内で視聴後は自動的に削除されるといった使い方も可能となる。また、家事を行いながら音楽を聞く場合も、音楽プレーヤーの操作からユーザを開放することができる。
例えば、テレビ放送の番組等の動画コンテンツを対象としてリスト作成を行う際に、本実施形態によるリスト作成処理を用いてもよい。テレビ放送の番組をレコーダーに大量に録画した場合、録画した番組が増えるほど見たい番組を探す際の手間が増大するため、ユーザが見たいと思う番組をリスト候補として複数提示し、ユーザに選択するということを繰り返すことで、見たい番組のリストを作成することができる。
また、写真コンテンツを対象としてリスト作成を行う際に、本実施形態によるリスト作成処理を用いてもよい。従来のスライドショーは、特定のフォルダや特定の時期に撮影された写真をスライドショーとして再生していたが、本実施形態によれば、より柔軟なスライドショーを容易に作成することができる。
また、音声ニュース等の音声コンテンツを対象としてリスト作成を行う際に、本実施形態によるリスト作成処理を用いてもよい。例えば自動車を運転しているときや、混雑した電車に乗っている時にニュースをチェックする方法として、音声形式で再生されたニュースを聴くことが想定される。自動車運転中や混雑した電車内といった状況では、ユーザは、1つの音声ニュースが終了するたびに次の音声ニュースを選ぶといった操作を行うことが困難である。そこで、予めニュースコンテンツのヘッドラインから知りたいニュースを複数選んでプレイリストを作成しておくことで、移動中に選択操作をすることなく複数の音声ニュースを視聴することできる。この場合、日々発信される沢山のニュースの中から、ユーザが興味のあるニュースを選択することは非常に手間がかかるため、本実施形態によるリスト作成処理を応用することが効果的である。
また、複数種類のコンテンツを対象としてリスト作成を行う際に、本実施形態によるリスト作成処理を用いてもよい。例えば自動車での通勤時間や、朝の通勤通学前には、ニュースのチェック以外にも、音楽、トーク(例えばラジオ番組におけるトーク。情報番組の特集コーナーやお便りコーナー)などのコンテンツを楽しむことが想定されるため、コンテンツ種類を横断してコンテンツを選択し、ユーザ自身のオリジナル番組をその場で作成することができる。
以上、メディアコンテンツ(動画コンテンツ、写真コンテンツ、音声コンテンツ等)を対象とするリスト作成について説明したが、本開示はこれに限定されず、例えば場所情報を対象にしてリスト作成を行う際にも適用され得る。
また、ユーザの行動を対象としてリスト作成を行う際に、本実施形態によるリスト作成処理を用いることも可能である。すなわち、例えば日常生活のタスク(買い物、洗濯、掃除、外出予定など)をTODOリストとして作成する場合に応用できる。
上述したように、本開示の実施形態による情報処理システムでは、リスト作成時に、ユーザの状況に応じて算出した所定のスコアに基づいてリスト候補を推薦することで、探索コストと選択の自由度をバランスよく保つことを可能とする。
(1)
複数のアイテムの集合から各アイテムをリスト候補として推薦するためのスコアを、コンテキストの時系列履歴情報に基づいて算出する算出部と、
前記アイテムのリスト作成時に、前記算出部により算出された各アイテムのスコアに応じて、リスト候補を推薦する推薦部と、
を備える、情報処理システム。
(2)
前記スコアは、ユーザが選択すると予測されるアイテムをリスト候補として推薦するためのスコアである、前記(1)に記載の情報処理システム。
(3)
前記算出部は、ユーザコンテキストの履歴情報に基づいてスコアを算出する、前記(1)または(2)に記載の情報処理システム。
(4)
前記算出部は、単一または複数のコンテンツカテゴリの履歴情報に基づいてスコアを算出する、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の情報処理システム。
(5)
前記算出部は、他ユーザのコンテンツ履歴情報に基づいてスコアを算出する、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の情報処理システム。
(6)
前記算出部は、作成中のリストに基づいてスコアを算出する、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の情報処理システム。
(7)
前記算出部は、ユーザのリスト作成意図に基づいてスコアを算出する、前記(6)に記載の情報処理システム。
(8)
前記算出部は、作成中のリストの時系列情報に基づいてスコアを算出する、前記(6)または(7)に記載の情報処理システム。
(9)
前記算出部は、ユーザによるリスト候補の選択または非選択に基づいて、スコアを算出する、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の情報処理システム。
(10)
前記算出部は、ユーザによる更新指示に応じて、各アイテムのスコアを再算出する、前記(1)〜(9)のいずれか1項に記載の情報処理システム。
(11)
前記算出部は、再算出によりスコアに変化が生じるアイテムのスコアを再算出する、前記(10)に記載の情報処理システム。
(12)
前記推薦部は、推薦する複数のリスト候補と、リスト候補の更新を指示する更新ボタンとを含むリスト作成画面をユーザ端末に表示させる、前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の情報処理システム。
(13)
複数のアイテムの集合から各アイテムをリスト候補として推薦するためのスコアを、コンテキストの時系列履歴情報に基づいて算出する算出部と、
前記アイテムのリスト作成時に、前記算出部により算出された各アイテムのスコアに応じて、リスト候補を推薦する推薦部と、
を備える、情報処理装置。
(14)
複数のアイテムの集合から各アイテムをリスト候補として推薦するためのスコアを、コンテキストの時系列履歴情報に基づいて算出することと、
前記アイテムのリスト作成時に、前記算出された各アイテムのスコアに応じて、リスト候補を推薦することと、
を含む、制御方法。
(15)
コンピュータを、
複数のアイテムの集合から各アイテムをリスト候補として推薦するためのスコアを、コンテキストの時系列履歴情報に基づいて算出する算出部と、
前記アイテムのリスト作成時に、前記算出部により算出された各アイテムのスコアに応じて、リスト候補を推薦する推薦部と、
として機能させるための、プログラム。
10 制御部
10a コンテキスト収集部
10b スコア算出部
10c リスト候補推薦部
10d リスト作成部
12 通信部
13 コンテキストDB
14 アイテムDB
15 カテゴリ別履歴DB
2 ユーザ端末
20 制御部
22 通信部
23 現在位置計測部
24 動きセンサ
25 操作表示部
26 記憶部
Claims (14)
- 複数のアイテムの集合から各アイテムをリスト候補として推薦するためのスコアを、コンテキストの時系列履歴情報に基づいて算出する算出部と、
前記アイテムのリスト作成時に、前記算出部により算出された各アイテムのスコアに応じて、リスト候補を推薦する推薦部と、
を備え、
前記算出部は、ユーザによる更新指示に応じて、各アイテムのスコアを再算出する、情報処理システム。 - 前記スコアは、ユーザが選択すると予測されるアイテムをリスト候補として推薦するためのスコアである、請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記算出部は、ユーザコンテキストの履歴情報に基づいてスコアを算出する、請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記算出部は、単一または複数のコンテンツカテゴリの履歴情報に基づいてスコアを算出する、請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記算出部は、他ユーザのコンテンツ履歴情報に基づいてスコアを算出する、請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記算出部は、作成中のリストに基づいてスコアを算出する、請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記算出部は、ユーザのリスト作成意図に基づいてスコアを算出する、請求項6に記載の情報処理システム。
- 前記算出部は、作成中のリストの時系列情報に基づいてスコアを算出する、請求項6に記載の情報処理システム。
- 前記算出部は、ユーザによるリスト候補の選択または非選択に基づいて、スコアを算出する、請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記算出部は、再算出によりスコアに変化が生じるアイテムのスコアを再算出する、請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記推薦部は、推薦する複数のリスト候補と、リスト候補の更新を指示する更新ボタンとを含むリスト作成画面をユーザ端末に表示させる、請求項1に記載の情報処理システム。
- 複数のアイテムの集合から各アイテムをリスト候補として推薦するためのスコアを、コンテキストの時系列履歴情報に基づいて算出する算出部と、
前記アイテムのリスト作成時に、前記算出部により算出された各アイテムのスコアに応じて、リスト候補を推薦する推薦部と、
を備え、
前記算出部は、ユーザによる更新指示に応じて、各アイテムのスコアを再算出する、情報処理装置。 - プロセッサが、
複数のアイテムの集合から各アイテムをリスト候補として推薦するためのスコアを、コンテキストの時系列履歴情報に基づいて算出することと、
前記アイテムのリスト作成時に、前記算出された各アイテムのスコアに応じて、リスト候補を推薦することと、
ユーザによる更新指示に応じて、各アイテムのスコアを再算出することと、
を含む、制御方法。 - コンピュータを、
複数のアイテムの集合から各アイテムをリスト候補として推薦するためのスコアを、コンテキストの時系列履歴情報に基づいて算出する算出部と、
前記アイテムのリスト作成時に、前記算出部により算出された各アイテムのスコアに応じて、リスト候補を推薦する推薦部と、
として機能させ、
前記算出部は、ユーザによる更新指示に応じて、各アイテムのスコアを再算出する、プログラム。
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