JP6459613B2 - プリント配線板作業支援方法及びプリント配線板作業支援システム - Google Patents

プリント配線板作業支援方法及びプリント配線板作業支援システム Download PDF

Info

Publication number
JP6459613B2
JP6459613B2 JP2015033612A JP2015033612A JP6459613B2 JP 6459613 B2 JP6459613 B2 JP 6459613B2 JP 2015033612 A JP2015033612 A JP 2015033612A JP 2015033612 A JP2015033612 A JP 2015033612A JP 6459613 B2 JP6459613 B2 JP 6459613B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed wiring
wiring board
component
information
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015033612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016157764A (ja
Inventor
武仁 山口
武仁 山口
貴道 河野
貴道 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015033612A priority Critical patent/JP6459613B2/ja
Publication of JP2016157764A publication Critical patent/JP2016157764A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6459613B2 publication Critical patent/JP6459613B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

この発明は、プリント配線板への部品の実装作業、部品の実装されたプリント配線板の外観の検査作業(以下、これらの作業を総称して「プリント配線板作業」という。)を支援するプリント配線板作業支援方法及びプリント配線板作業支援システムに関するものである。
プリント配線板への部品実装、配線接続や外観検査等のプリント配線板作業において、作業者は部品をプリント配線板上のどの位置に実装するかの位置情報、電解コンデンサ等の電気極性を有する部品をどの向きに実装するかの極性情報、プリント配線板作業を行う上での注意事項等の指示情報(以下、これらの情報を総称して「作業支援情報」という。)を確認しながらプリント配線板作業を行う。従来、作業者はこの確認を、プリント配線板とプリント配線板組立図面等の作業指示文章とを交互に見て行うため、プリント配線板と作業指示文書との間で視線を大きく移動する必要があり、確認に手間がかかりプリント配線板作業に時間を要していた。
このようなプリント配線板作業の指示に関連して、特許文献1では、プリント配線板の上にプロジェクタを設置し、プリント配線板上に部品実装データを照射する機構を有したプリント配線板実装装置が開示されている。このプリント配線板実装装置はプリント配線板の上にプロジェクタを設置し、プリント配線板を回転させる回転機構、その回転を検出する検出機構を有するので、プリント配線板を回転させながら効率的に作業することが可能となる。
特開2005−85985号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来のプリント配線板実装装置は、プリント配線板がプロジェクタと平行となる水平方向に回転する場合には、部品実装データを正しく照射し表示できるものの、プリント配線板がプロジェクタからの投射方向である垂直方向に傾斜する場合には、部品実装データを前記傾斜に対応させた表示ができない。そのため、プリント配線板を傾けて部品実装を行ったり、外観検査を行う場合には、作業に支障をきたすという問題があった。また、従来のプリント配線板実装装置は、回転機構や角度エンコーダ等を有しているため大掛かりな装置になってしまうという問題があった。また、通常、プリント配線板の外観目視検査は、プリント配線板を手に持って行うが、従来の装置は、プリント配線板を装置に固定するため、手で持ちながら外観目視検査を行うことができないという問題があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、プリント配線板を傾斜させても、その傾斜に応じて、部品の位置情報や注意事項を示す指示情報等の作業支援情報を映像する位置を修正し、プリント配線板に正しく投影することができ、また、大掛かりな装置ではなく、プリント配線板を手に持って作業することが可能なプリント配線板作業支援方法及びプリント配線板作業支援システムを提供することを目的とする。
この発明のプリント配線板作業支援方法は、作業空間内でのプリント配線板の位置及び傾きを特定するために用いられる、前記プリント配線板と対応付けられた複数個のマーカを撮影し、前記複数個のマーカの撮像画像データを出力する撮影ステップと、前記撮像画像データから前記撮影ステップにて撮影された撮像画面上の各マーカの2次元位座標を検出し、前記各マーカの2次元座標と予め記録されているプリント配線板内の部品の実装位置情報をもとに、前記作業空間内でのプリント配線板上の前記部品の3次元座標を算出する信号処理ステップと、前記信号処理ステップにて算出された前記部品の3次元座標に対応する前記プリント配線板上の位置に、前記部品と関連付けられた部品情報を投影する投影ステップとを備え、前記信号処理ステップは、前記各マーカの2次元座標が特定されている場合は、前記撮像画像データのうち、前記各マーカを含み全ての前記撮像画像データより小さい範囲を走査して前記各マーカの2次元位置座標を検出するようにしたものである。
また、この発明のプリント配線板作業支援システムは、作業空間内でのプリント配線板の
位置及び傾きを特定するために用いられる、前記プリント配線板と対応付けられた複数個のマーカを撮影し、前記複数個のマーカの撮像画像データを出力する撮影手段と、前記撮像画像データから前記撮影手段により撮影された撮像画面上の各マーカの2次元位座標を検出し、前記各マーカの2次元座標と予め記録されているプリント配線板内の部品の実装位置情報をもとに、前記作業空間内でのプリント配線板上の前記部品の3次元座標を算出する信号処理手段と、前記部品の3次元座標に対応する前記プリント配線板上の位置に、前記部品と関連付けられた部品情報を投影する投影手段とを備え、前記信号処理手段は、前記各マーカの2次元座標が特定されている場合は、前記撮像画像データのうち、前記各マーカを含み全ての前記撮像画像データより小さい範囲を走査して前記各マーカの2次元位置座標を検出するようにしたものである。
また、この発明のプリント配線板作業支援システムは、プリント配線板を固定する固定部、前記プリント配線板の位置及び傾きを特定するためのマーカとなる複数個の発光部を有する固定板を有し、前記撮影手段は、前記固定板を撮像し、前記複数個の発光部の撮像画像データを出力する映像撮影装置を備え、前記信号処理手段は、前記撮像画像データから前記撮像画面上での各発光部の2次元位置情報を検出する発光位置検出部、前記各発光部の2次元位置情報と、前記固定板を作業空間内の基準位置に設置したときの各発光部の基準2次元位置情報及び前記撮像装置を原点とする前記作業空間内での前記各発光部の基準3次元位置情報とを用いて、前記プリント配線板の前記作業空間内での3次元位置情報を前記撮像画面上の2次元位置情報に変換する変換行列を算出する変換行列算出部、前記プリント配線板に実装される部品のプリント配線板上の部品座標情報を記憶する部品座標情報記憶部、前記プリント配線板に実装される部品の属性である部品情報を記憶する部品情報記憶部、指示された部品に対応して、前記部品座標情報記憶部より読み出した部品座標情報と前記変換行列より算出される逆変換行列を用いて、前記作業空間内での部品の3次元位置情報を算出する指示部品座標変換部を備え、前記撮像手段は、前記3次元位置情報に基づく位置に前記部品情報記憶部より読み出した部品情報を投影する映像投影装置を備えるようにしたものである。
また、この発明のプリント配線板作業支援システムは、前記映像撮影装置が撮影した文字表示エリアの撮像画像データをもとに、文字表示エリアの3次元位置情報を算出し、この3次元位置情報に基づく位置に予め記録された作業支援情報を表示するようにしたものである。
この発明によれば、プリント配線板を自由に動かしながら部品の実装作業をおこなうことができる。また、プリント配線板を自由に動かしながらプリント配線板の部品の実装位置に対応する部品の映像を投影できる。また、プリント配線板の近くに作業支援情報を投影し表示することができる。その結果、従来のように図面や作業指示書などの作業内容指示媒体に示された部品の実装位置・部品の極性・注意事項等の内容の確認に際し、視線を大きく動かす必要がなく、作業の負担を大幅に削減することができる。また、プリント配線板を手で持ち自由に動かしながら任意の角度に保持できるので、外観検査作業の作業性を大幅に向上することができる。
この発明の実施の形態1に係わるプリント配線板作業支援システムの構成図である。 この発明の実施の形態1に係わる作業机上でのプリント配線板作業支援システムを用いた作業の運用形態を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係わるプリント配線板固定板の構成図である。 この発明の実施の形態1に係わる3次元→2次元の座標変換の概念を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係わる計算機6で行われる信号処理の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1に係わるプリント配線板作業支援システムの初期部品位置調整工程のシステム動作のフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係わるプリント配線板固定板の位置・傾きを認識する部品位置認識工程のシステム動作のフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係わる作業者が実作業を行う際の部品の位置を投影する部品位置投影工程のシステム動作のフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係わる文字表示エリアの位置・傾きを認識する文字表示エリア位置認識工程のシステム動作のフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係わる作業者が実作業を行う際に文字表示エリアに投影する文字表示エリア投影工程のシステム動作のフローチャートである。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係るプリント配線板作業支援システムの構成を示す図である。図2は作業机上でのプリント配線板作業支援システムを用いた作業の運用形態を説明する図である。図1、2において、1は部品実装や実装後の外観検査等の対象となるプリント配線板である。2はプリント配線板作業を行う作業空間内でのプリント配線板の位置や傾きを計測する際のマーカとなる発光部品である。3は発光部品2が所定の位置に設置され、またプリント配線板1を固定するプリント配線板固定板(以下、「固定板」ともいう。)である。4は後述する部品位置映像7等を投影する映像投影装置である。5は発光部品2を含む固定板3及びその近傍の映像を撮影する映像撮影装置である。
6は映像撮影装置5から得られた映像情報を元に、作業空間内の発光部品2の位置を計算し、プリント配線板1の位置や傾きを計算し、部品位置映像7等を投影する位置を計算するための電子計算機である。7は映像投影装置4よりプリント配線板1上に投影される、部品の実装位置を示す部品位置映像である。8は作業上の注意事項等の文字による指示情報が投影される枠状の文字表示エリアである。文字表示エリア8は、図2(A)に示すように、例えば、作業机の上に置かれた文字表示板にエリアを特定する四角枠を設けることで設定することができる。また、図2(B)に示すように、作業者の手に四角枠を設けて設定してもよい。この場合、手に製造情報を表示することができる。
図3は固定板3の構成を示す図である。9はプリント配線板1を定位置で固定するための固定部となる位置固定ピンである。ここで、固定板3には、3次元空間内での固定板3の位置・傾きを計測するために、少なくとも3個以上の発光部品2が異なる位置(図では矩形状の固定板3の、配線板1が固定されるエリアの外側の4隅)に配置、固定されている。また発光部品2には、赤外線LEDや色つきのLEDを用いることができる。赤外線LEDを使用すると、可視光に比べて作業者が光を眩しく感じず、作業性を向上させることができる。また固定板3には中央部分に穴が設けられている。部品が実装されたプリント配線板1を固定板3に固定する時に、部品がこの穴に収まり固定の障害とならないようにするためである。
また発光部品2は、固定板3に配置するのではなく、直接プリント配線板1上の所定の位置に設けられた固定穴に挿入してもよい。また発光部品2を配置する位置は、発光部品2相互の距離が同一にならないようにする。これは、作業中に固定板3を回転した際の回転の向きを識別できるようにするためである。例えば、発光部品2が正方形の頂点位置に配置されると相互の距離が同一となるので、発光部品2の特定が困難となる。よって、発光部品2は例えば、矩形状の頂点位置に配置することとなる。
発光部品2とプリント配線板1は、固定板3上の予め定められた位置に固定されている。従って、発光部品2とプリント配線板1の相対位置は変動せず一定である。またプリント配線板1内の実装部品位置も設計情報として予め決められていることから変動せず一定である。これら発光部品2、プリント配線板1、実装部品の位置情報は予め電子計算機6に記録されている。電子計算機6では、映像撮影装置5で撮影された発光部品2の撮像データをもとに、発光部品2の撮像画面上の2次元位置座標を計算し、この2次元位置座標をもとにプリント配線板1の位置と傾きを計算する。このプリント配線板1の位置と傾きを用いて、プリント配線板1内の部品実装位置を計算することができる。また、映像投影装置4と映像撮影装置5は、固定板3と文字表示エリア8の全体を、一括で投影・撮影できるように配置されている。
文字表示エリア8の位置の測定の精度は、プリント配線板1の位置の測定の精度ほどの正確さは必要としない。従って、文字表示エリア8の位置特定用のマーカとしては、例えば、赤色のようなプリント配線板1上には使用されていない色の四角枠などで行うことができる。また、文字表示エリア8にも、固定板3の位置特定に用いられているのと同様に3つ以上の発光部品2を配置する方法でもよい。この場合、文字表示エリア8への発光部品2の配置方法は、固定板3と同様に、発光部品2同士の距離が一様にならないようする。また、文字表示エリア8には文字列だけの投影だけではなく、説明図のような絵の表示も可能である。
指示する部品の位置、部品の大きさ等の作業支援情報は、プリント配線板1の設計情報であるCAD(Computer Aided Design)データから変換して求める。作業支援情報には、プリント配線板に部品を実装する上で、注意すべき内容や、実装順番、実装位置の公差、部品内容の説明、実装上の説明図のように、プリント配線板図以外で、図面や作業指示書に記載すべき情報が含まれる。
次に、電子計算機6で行われる撮像画面上の2次元座標から作業空間内の3次元座標を求める原理の概要を説明する。図4は3次元空間での対象物の位置座標M0(x0、y0、z0)に、変換行列Mcを掛けることで、2次元平面での位置座標M1(x1、y1)に変換される概念を示す。この3次元→2次元の座標変換は、コンピュータグラフィックスやマルチメディア等において、2次元スクリーン上に3次元画像の投射・表示を行う際に一般的に使用される3次元→2次元の座標変換の手法を用いて行われる。
詳細な説明は省略するが、この変換行列Mcは、作業空間内で予め決まった位置(基準位置)にある複数個(少なくとも3個)の点の作業空間内での3次元位置座標(変換行列Mcを算出する際の基準となる基準3次元位置座標)と撮像画面内での2次元位置座標(変換行列Mcを算出する際の基準となる基準2次元位置座標)及び前記複数個の点が作業空間内で移動したときの撮像画面上での2次元位置座標から算出される。空間内では回転、平行移動があり、撮像画面への投影には対象物の拡大・縮小・射影等の変換がある。よって、この変換行列Mcには拡大行列、回転行列、平行移動行列、射影行列が含まれる。この変換行列Mcを求めることができれば、M1に変換行列Mcの逆行列を掛けることで3次元空間での位置M0を求めることができる。求めたい部品の2次元位置座標にその変換行列Mcを掛けると、傾いた基板内での部品の3次元位置座標を得ることができる。
図5は電子計算機6内で行われる画像信号処理を説明する機能ブロック図である。発光位置検出部61は、映像撮影装置5で撮影された撮像画面上の画像データより、発光部品2の撮像画面上の2次元座標M1を検出する。基板発光位置記録部62は、実作業前の初期補正調整時にプリント配線板を固定した固定板3を基準位置(例えば、作業机の所定位置)に置いたときの作業空間内での発光部品2の基準3次元位置座標および撮像画面上での各発光部品2の基準2次元位置座標を予め記録する。変換行列算出部63は、固定板3を移動した後の検出した撮像画面上の2次元位置座標、および前記基板発光位置記録部62に記録された基板の初期補正調整時の基準3次元位置座標および撮像画面上の基準2次元位置座標から、変換行列Mcを計算する。
部品指示装置は、例えば電子計算機6に付属するキーボードであり、実装時に位置確認をする対象となる部品を指示するために使用する。部品座標情報記録部64は、予めプリント配線板1のCADデータから変換され算出されたプリント配線板1上での部品の座標情報を記録する。指示部品座標変換部65は、部品座標情報記録部64より、指示された部品のプリント配線板1上の座標情報を取得し、この座標情報から撮像画面上の2次元位置座標を算出し、この2次元位置座標に変換行列Mcの逆行列を掛け、3次元空間(作業空間)内の部品の3次元位置座標を出力する。部品情報記録部66は、部品と対応付けられた、部品形状等の情報や実装作業時の注意事項等情報(作業支援情報)を記録する。投影画像作成部67は、前記の3次元空間内の部品の3次元位置座標と部品情報記録部66から取得した対応する部品の部品形状等の情報を合わせて、投影画像を作成する。映像投影装置4は、その投影画像をプリント配線板1上に投影する。
次に前記構成を備えるプリント配線板作業支援システムの作業工程毎の動作について、図6〜図10を用いて説明する。
〔初期部品位置調整工程〕
初期部品位置調整工程について説明する。図6は、この発明の実施の形態1に係わるプリント配線板作業支援システムの初期部品位置調整工程におけるシステム動作のフローチャートである。本システムを使用する際、まず作業者はプリント配線板1を固定板3に搭載し、映像投影装置4と映像撮影装置5の投影・撮影記録範囲に固定板3を配置する(ステップS0)。しかし、システムを動作させた最初の時点では、映像投影装置4で、部品情報等を映像投影する位置について、本システムが認識できておらず、前述の変換行列Mcを算出するための基準3次元位置座標、基準2次元位置座標の正確な情報が取得されていないため、目的の位置に部品情報を映像投影することが出来ない。そのため、システム内で位置調整を行い目的の位置に投影できるように初期補正する必要がある。この初期補正は、映像投影装置4の初期の投影誤差を補正するもので、例えば、位置の分かっている発光部品2の位置に調整用のマークとなる映像を投影し、実際に投影された位置を映像撮影装置5で位置を特定し、実際の発光部品2の位置と撮像して特定した位置との差から調整用の補正値を算出するものである。そこで、発光部品2を発光させ(ステップS1)、映像投影装置4から調整用映像を投影する(ステップS2)。
その発光部品2と調整用映像を映像撮影装置5で撮影し(ステップS3)、発光部品2と調整用映像を画像処理、例えば二値化により識別する(ステップS4)。撮影された発光部品2の位置と調整用映像の位置から電子計算機6により、ずれた距離を計算する。そのずれた距離をもって、投影する映像の位置補正量(ステップS5)とする。位置補正後、ステップS2からステップS5を繰り返し、微調整を行う。上述のステップS0からステップS5までが本システムの位置調整工程であり、求めた位置補正量に従って部品の位置や、製造情報の文字位置を決定する。また、この補正された初期補正における発光部品2の作業空間内での基準3次元位置座標および撮像画面上の基準2次元位置座標は、前記の変換行列Mcを算出するデータとなるので基板発光位置記録部62に記録しておく。
〔部品位置認識工程〕
次に部品位置認識工程について説明する。図7は、この発明の実施の形態1に係わる作業者が実作業を行う際の固定板3の位置・傾きを認識する部品位置認識工程におけるシステム動作のフローチャートである。実装作業、外観検査作業時には、作業者はプリント配線板1を手に持ち、作業空間内で移動させて作業を行う。従って、発光部品2はシステムが起動してから常に発光(ステップS6)させておき、映像撮影装置5で発光位置を常に撮影(ステップS7)し続ける。それに伴い、連続して複数個の各発光部品2を識別し(ステップS8)、位置を電子計算機6により求める(ステップS9)。
各発光部品2の位置は、前述のとおり、撮像画面上の発光部品2の2次元座標M1と上記の初期状態での発光部品の基準3次元位置座標および撮像画面上の基準2次元位置座標を用いて変換行列Mcを算出し、この撮像画面上の2次元位置座標に変換行列Mcの逆行列を掛けることで求めることができる。また、固定板3は3次元で傾いている可能性があるので、前記の各発光部品の3次元位置座標から傾きの角度を計算する(ステップS10)。ステップS6からステップS10を繰り返し実行することで、固定板3が途中で移動しても固定板3の位置に追従して映像を投影するための位置・角度を求めることができる。
また、最初の段階では撮像された全てのデータを走査して発光部品2の位置を特定する必要があるが、一旦、位置が特定されると、発光部品2の推定移動速度(数回の位置特定から推定)から次の位置を推測し、発光部品2の周辺のみの走査で位置を特定できる。つまり、発光部品2の位置の識別計算の範囲を、映像全てではなく発光部品2の周辺に限定して計算を行う。識別計算の範囲は電子計算機6の処理速度と作業者による移動速度の関係から求める。これにより電子計算機6の計算負荷を下げ、処理速度を向上させることができる。
〔部品位置投影工程〕
部品位置投影工程について説明する。図8は、この発明の実施の形態1に係わる作業者が実作業を行う際の部品の位置情報を投影する部品位置投影工程におけるシステム動作のフローチャートである。実運用では、作業者が作業の対象となるプリント配線板1の種類を電子計算機6上で選択する(ステップS11)。電子計算機6は指定されたプリント配線板1に実装される部品のプリント配線板1上での位置データや、実装・検査作業上の注意すべき事項などの製造情報のデータを部品座標情報記録部64、部品情報記録部66より読み出してくる(ステップS12)。これらの情報はCADデータをあらかじめ変換して記録されており、読み込み速度の向上を行う。次に、作業者が実装・検査したい部品を電子計算機6上で指定する(ステップS13)。ステップS6〜ステップS10で求めた発光部品2の位置と固定板3の傾きから対象部品の位置を計算する(ステップS14)。
対象部品を指示するための投影映像を電子計算機6によって求める(ステップS15)。投影映像は傾いたプリント配線板1に投影できるように、角度がないところに投影する場合に比べて歪んでいる。しかし、プリント配線板1の傾きから投影画像を補正し、傾いたプリント配線板1上に歪んでいない画像を表示する。求めた映像を映像投影装置5によりプリント配線板1に投影する(ステップS16)。投影された部品情報を元に、作業者は実装を行う(ステップS17)。1つの部品の実装が終了後、次の部品を電子計算機6で指定する。作業者はステップS11〜ステップS17を繰り返す。また、複数の部品の位置を表示したいときは、電子計算機6で指定することで、複数の部品の指定もできる。
また、文字表示エリア8もプリント配線板固定板3と同様に位置・傾きを求めて、製造情報を表示する。文字情報エリア8への映像の投影は、固定板3と文字表示エリア8へのシステム動作を別々にすることで、2つの相対位置を固定することなく、映像投影装置4と映像撮影装置5の範囲であれば、文字情報エリア8を自由な位置に動かすことができる。製造情報を文字情報エリア8に投影する前に、ステップS0からステップS5の調整工程を実施する。製造情報の文字表示エリアが色付きの四角枠で囲われている場合は発光しないのでステップS1を飛ばす。文字表示エリアが発光部品2で指定されているときは、発光部品2の位置を識別するためにステップS1を実施する。
〔文字表示エリア位置認識工程〕
文字表示エリア位置認識工程について説明する。図9は、この発明の実施の形態1に係わる文字表示エリアの位置・傾きを認識する文字表示エリア位置認識工程におけるシステム動作のフローチャートである。システムが起動してから常に映像撮影装置5で文字表示エリア8を撮影(ステップS18)し続け、電子計算機6での画像処理により文字情報エリア8を識別する(ステップS19)。文字表示エリアを識別する際は、角のように特徴がある3箇所以上の点を電子計算機6で識別する。その識別した特徴がある点から、文字情報エリア8の位置を計算する(ステップS20)。
文字表示エリア8も固定板3と同様に3次元空間内で傾いている可能性があるので、傾きの角度を行列の演算により計算する(ステップS21)。ステップS18からステップS21を繰り返すことで常に文字表示エリア8の位置と傾きを把握し、文字表示エリア8に追従して映像を投影することが出来る。また、文字表示エリア8を識別するための計算範囲を映像全てではなく、文字表示エリア8の周辺に限定して計算を行う。計算範囲は電子計算機6の処理速度と作業者による移動速度の関係から求める。それにより電子計算機6の計算負荷を下げ、処理速度を向上させることが出来る。
〔文字表示エリア投影工程〕
文字表示エリア投影工程について説明する。図10は、この発明の実施の形態1に係わる作業者が実作業を行う際の注意事項等の情報を文字表示エリアに投影する文字表示エリア投影工程におけるシステム動作のフローチャートである。製造情報投影機能の実運用では、作業者が作業するプリント配線板1の種類を電子計算機6上で選択する(ステップS22)。電子計算機6は指定されたプリント配線板1の位置データや、実装・検査作業上の注意すべき事項などの製造情報のデータを部品座標情報記録部64、部品情報記録部65より読み出してくる(ステップS23)。ステップS12と同様に、これらの製造情報はCADデータをあらかじめ変換して読み込み速度の向上を行う。
次に、作業者が実装・検査したい部品を電子計算機6上で指定する(ステップS24)。実装・検査したい部品に関連する製造情報、例えば実装時に注意すべき内容を意味する文字列を求める(ステップS25)。ステップS18からステップS21で求めた文字表示エリア8の位置・傾きとステップS25で求めた文字列を元に投影映像を作成する(ステップS26)。作成した映像を映像投影装置5により文字表示エリア8に投影する(ステップS27)。投影された製造情報を元に、作業者は実装を行う(ステップS28)。1つの部品の実装が終了後、次の部品を電子計算機6で指定する。作業者はステップS22〜ステップS28を繰り返す。また、複数の部品の情報や、部品に紐付いていない製造情報を表示したいときは、電子計算機6で指定することで投影することが出来る。
1 プリント配線板
2 発光部品
3 プリント配線板固定板
4 映像投影装置
5 映像撮影装置
6 電子計算機
7 投影映像
8 文字表示エリア
9 位置固定ピン
61 発光位置検出部
62 基板発光位置記録部
63 変換行列算出部
64 部品座標情報記録部
65 指示部品座標変換部
66 部品情報記録部
67 投影画像作成部

Claims (4)

  1. 作業空間内でのプリント配線板の位置及び傾きを特定するために用いられる、前記プリント配線板と対応付けられた複数個のマーカを撮影し、前記複数個のマーカの撮像画像データを出力する撮影ステップと、
    前記撮像画像データから前記撮影ステップにて撮影された撮像画面上の各マーカの2次元位座標を検出し、前記各マーカの2次元座標と予め記録されているプリント配線板内の部品の実装位置情報をもとに、前記作業空間内でのプリント配線板上の前記部品の3次元座標を算出する信号処理ステップと、
    前記信号処理ステップにて算出された前記部品の3次元座標に対応する前記プリント配線
    板上の位置に、前記部品と関連付けられた部品情報を投影する投影ステップと、
    を備え
    前記信号処理ステップは、前記各マーカの2次元座標が特定されている場合は、前記撮像画像データのうち、前記各マーカを含み全ての前記撮像画像データより小さい範囲を走査して前記各マーカの2次元位置座標を検出する
    ことを特徴とするプリント配線板作業支援方法。
  2. 作業空間内でのプリント配線板の位置及び傾きを特定するために用いられる、前記プリント配線板と対応付けられた複数個のマーカを撮影し、前記複数個のマーカの撮像画像データを出力する撮影手段と、
    前記撮像画像データから前記撮影手段により撮影された撮像画面上の各マーカの2次元位座標を検出し、前記各マーカの2次元座標と予め記録されているプリント配線板内の部品の実装位置情報をもとに、前記作業空間内でのプリント配線板上の前記部品の3次元座標を算出する信号処理手段と、
    前記部品の3次元座標に対応する前記プリント配線板上の位置に、前記部品と関連付けられた部品情報を投影する投影手段とを備え、
    前記信号処理手段は、前記各マーカの2次元座標が特定されている場合は、前記撮像画像データのうち、前記各マーカを含み全ての前記撮像画像データより小さい範囲を走査して前記各マーカの2次元位置座標を検出することを特徴とするプリント配線板作業支援システム。
  3. プリント配線板を固定する固定部、前記プリント配線板の位置及び傾きを特定するためのマーカとなる複数個の発光部を有する固定板を有し、
    前記撮影手段は、前記固定板を撮像し、前記複数個の発光部の撮像画像データを出力する
    映像撮影装置を備え、
    前記信号処理手段は、前記撮像画像データから前記撮像画面上での各発光部の2次元位置
    情報を検出する発光位置検出部、前記各発光部の2次元位置情報と、前記固定板を作業空
    間内の基準位置に設置したときの各発光部の基準2次元位置情報及び前記撮像装置を原点
    とする前記作業空間内での前記各発光部の基準3次元位置情報とを用いて、前記プリント
    配線板の前記作業空間内での3次元位置情報を前記撮像画面上の2次元位置情報に変換する変換行列を算出する変換行列算出部、前記プリント配線板に実装される部品のプリント
    配線板上の部品座標情報を記憶する部品座標情報記憶部、前記プリント配線板に実装され
    る部品の属性である部品情報を記憶する部品情報記憶部、指示された部品に対応して、前
    記部品座標情報記憶部より読み出した部品座標情報と前記変換行列より算出される逆変換
    行列を用いて、前記作業空間内での部品の3次元位置情報を算出する指示部品座標変換部
    を備え、
    前記撮像手段は、前記3次元位置情報に基づく位置に前記部品情報記憶部より読み出した
    部品情報を投影する映像投影装置を備え、
    たことを特徴とする請求項2に記載のプリント配線板作業支援システム。
  4. 前記映像撮影装置が撮影した文字表示エリアの撮像画像データをもとに、文字表示エリアの3次元位置情報を算出し、この3次元位置情報に基づく位置に予め記録された作業支援情報を表示するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のプリント配線板作業支援システム。
JP2015033612A 2015-02-24 2015-02-24 プリント配線板作業支援方法及びプリント配線板作業支援システム Expired - Fee Related JP6459613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015033612A JP6459613B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 プリント配線板作業支援方法及びプリント配線板作業支援システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015033612A JP6459613B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 プリント配線板作業支援方法及びプリント配線板作業支援システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016157764A JP2016157764A (ja) 2016-09-01
JP6459613B2 true JP6459613B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=56826633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015033612A Expired - Fee Related JP6459613B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 プリント配線板作業支援方法及びプリント配線板作業支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6459613B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3949706A1 (en) * 2019-04-01 2022-02-09 Ebosistant Ltd. A system and methods for assisting with manual assembly and testing of printed circuit boards

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08204397A (ja) * 1995-01-31 1996-08-09 Toshiba Fa Syst Eng Kk 表面実装装置
JPH10303597A (ja) * 1997-04-23 1998-11-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装方法および電子部品実装装置
JP2005085985A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Fujitsu Ltd プリント配線板実装装置
JP2005337870A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Kyoto Univ 検出システム及び標識体
JP4876056B2 (ja) * 2007-11-16 2012-02-15 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法
JP5365443B2 (ja) * 2009-09-17 2013-12-11 富士通株式会社 シミュレーション装置,シミュレーション方法およびシミュレーションプログラム
KR101158323B1 (ko) * 2010-10-14 2012-06-26 주식회사 고영테크놀러지 기판 검사방법
US20140375957A1 (en) * 2013-06-20 2014-12-25 Northrop Grumman Systems Corporation Discrete area circuit board image projection system and method
JP2016092325A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 富士通株式会社 組立作業支援システム、組立作業支援方法、及び組立作業支援プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016157764A (ja) 2016-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11544874B2 (en) System and method for calibration of machine vision cameras along at least three discrete planes
US10395389B2 (en) Calibration based on intrinsic parameter selection and a projected calibration target
JP2018031747A (ja) 三次元測定装置
JP2008076303A (ja) 位置測定装置及び位置測定方法及び位置測定プログラム
JP2007036482A (ja) 情報投影表示装置およびプログラム
JP2002092647A (ja) 情報呈示システム及びモデル誤差検出システム
JP2010219825A (ja) 三次元計測用画像撮影装置
JP2010287174A (ja) 家具シミュレーション方法、装置、プログラム、記録媒体
JP3690581B2 (ja) 位置検出装置及びその方法、平面姿勢検出装置及びその方法
JP2010287074A (ja) カメラ校正装置、カメラ校正方法、カメラ校正プログラムおよびプログラムを記録した記録媒体
JP5566707B2 (ja) 外観検査装置及び外観検査方法
JP2011237279A (ja) 画像測定機、プログラム、及び画像測定機のティーチング方法
JP2014085115A (ja) 寸法計測装置、寸法計測方法及び寸法計測装置用のプログラム
JP2017151026A (ja) 三次元情報取得装置、三次元情報取得方法、及びプログラム
JP6459613B2 (ja) プリント配線板作業支援方法及びプリント配線板作業支援システム
JP2010086928A (ja) 照明装置
JP2008014857A (ja) プリント板の検査用座標取得装置、検査用座標取得方法、及び検査用座標取得プログラム
JP2013190281A (ja) 設置状態検出システム、設置状態検出装置、及び設置状態検出方法
JP2005136699A (ja) 投射型表示装置の台形歪み自動補正方法
JP2008070347A (ja) 自動キャリブレーション装置、及びキャリブレーション方法
JP2008154195A (ja) レンズのキャリブレーション用パターン作成方法、レンズのキャリブレーション用パターン、キャリブレーション用パターンを利用したレンズのキャリブレーション方法、レンズのキャリブレーション装置、撮像装置のキャリブレーション方法、および撮像装置のキャリブレーション装置
JP2019032584A (ja) 機器配置実行、記憶、再現方法、およびそのための装置
US20220316867A1 (en) Three-dimensional shape measuring apparatus
US20210118124A1 (en) Sensor signal visualization for sensors of coordinate measuring machines and microscopes
JP2001147413A (ja) 液晶表示パネルの検査方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181217

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6459613

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees