JP6458592B2 - ブリスターパック - Google Patents

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本発明は、内容物を収納するための凹部と周縁にフランジ部を備えた容器本体と、容器本体の凹部を被覆しフランジ部で接着される台紙とからなるブリスターパックに関する。
従来、プラスチックシートを内容物の形状に合わせて熱成形して形成した凹部と平坦なフランジ部を有する容器本体と、この容器本体の開口部を被覆してフランジ部で接着された台紙からなるブリスターパックは、歯ブラシ等のトイレタリー類、スティック糊、ホッチキス等の文房具類、注射針等の医療器具類等の包装に広く用いられている。
このようなブリスタ−パックは、台紙にはブリスタ−パック内で外力が加わり内容物が振動しても破れることがないように厚みがある板紙が用いられ、台紙の表裏には商品(内容物)を消費者に訴求するためのデザイン、絵柄、情報等が記載されている。そして、台紙には、ミシン目等の切目線が形成されており、この切目線により台紙を切開き内容物を取り出す構造となっている。
上記構造のブリスターパックは台紙を切開き形成された取り出し口は露出した状態となっている。したがって、内容物を複数個装填し、必要数取り出した後、残りの内容物を保存する場合、露出した取り出し口から埃が入り内容物に付着するので不便なものである。これに対し、取り出し口を再封可能な構造を有するブリスターパックも開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された構造はブリスター体と基体とから成り、基体を表板と裏板とが繋がれた構成とし、表板に内背部を、裏板に切裂帯及び裏蓋部をそれぞれ切目を入れて形成し、裏蓋部の先端に係合片を設け、この係合片に対応して表板に係合切込を形成し、内背部を切り開いて形成した窓部にブリスター体を嵌め込み、ブリスター体の内部に商品を収納して、内背部を商品の背側に沿わせ、内背部を裏蓋部で覆うようにして、ブリスター体のフランジを表板と裏板の間に挟み込み、表板と裏板とを裏蓋部及び切裂帯の外側部分で貼り合わせる構造をしており、3本の内容物を収納した例が示されている。この構造により、複数個装填しても、必要数取り出し残りを保存する場合、再封できるので埃の付着もなく保存に便利なものとなった。しかし、特許文献1に示されたブリスターは内背部がブリスター体の凹部の開口部と同じ程度の大きさを備えているので、内背部を開くと内容物が飛び出すことがある。特に、内容物が例えば歯間ブラシのように細長く、しかも4個以上の多数を収納した場合、内容物が複数個飛び出したりして、内容物が重なり合うために蓋部を閉めることができず、蓋部を閉めるために内容物を再整列しなければならず手間隙がかかり面倒であるという不具合がある。また、内容物が多数装填されているので1個ずつ取り出しにくいという問題もある。
特開2006−27657号公報
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは開封の際、内容物が飛び出すことがなく、容易に内容物を取り出すことができ、特に内容物が複数個整列して装填されている場合であっても、容易に1個ずつ内容物を取り出すことができ、しかも整列が乱れることがないので容易に再封できるブリスターパックを提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するためになされたものであり、請求項1記載の本発明は、内容物を収納するための凹部と周縁にフランジ部を備えた容器本体と、容器本体の凹部を被覆しフランジ部で接着される台紙とからなるブリスターパックであって、前記台紙は、表板と裏板とが折り曲げ線を介して折り曲げ自在に連設されており、前記表板には前記容器本体の前記凹部の開口部側に対応する領域に内容物を取り出すための取り出し口形成用切目線が閉じた形状で形成され、前記取り出し口形成用切目線に連結して取り出し用切込線が形成されており、前記裏板には前記折り曲げ線を挟み対向する両端縁に跨る蓋部形成用切目線が形成され、前記蓋部形成用切目線と前記折り曲げ線で挟まれ、かつ、前記取り出し口形成用切目線を覆う領域が蓋部とされており、前記折り曲げ線で前記表板と前記裏板を折り曲げて重ね合わせ、前記裏板の前記蓋部と前記表板の前記取り出し口形成用切目線で囲まれた部分とが重なった部分及び前記蓋部以外の部分で前記裏板と前記表板とが重なった部分が貼着され、前記表板の前記取り出し口形成用切目線で囲まれた以外の部分と前記裏板の前記蓋部とが重なった部分が非接着とされており、前記表板と前記容器本体の前記凹部側を対向させ、前記表板と前記容器本体の前記フランジ部を接着したことを特徴とするブリスターパックである。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のブリスターパックにおいて、前記容器本体の前記凹部の所定位置に前記折り曲げ線と交差する方向にリブが形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載のブリスターパックにおいて、前記蓋部形成用切目線は山形状で頂きが前記取り出し口形成用切目線に対して反対側の外方となるように形成されており、頂きに係合片が設けられ、前記係合片に対応して前記表板に係合切込が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明は、請求項3に記載のブリスターパックにおいて、前記蓋部に設けられた前記係合片に隣接して摘み用孔部が形成されていることを特徴とするものである。
前記構成を備えた本願発明に係るブリスターパックは、裏板には折り曲げ線を挟み対向する両端縁に跨る蓋部形成用切目線が形成され、蓋部形成用切目線と折り曲げ線で挟まれ、かつ、取り出し口形成用切目線を覆う領域が蓋部とされており、折り曲げ線で表板と裏板を折り曲げて重ね合わせ、裏板の蓋部と表板の取り出し口形成用切目線で囲まれた部分とが重なった部分及び蓋部以外の部分で裏板と表板とが重なった部分が貼着され、表板の取り出し口形成用切目線で囲まれた以外の部分と裏板の蓋部とが重なった部分は非接着とされているので、蓋部を蓋部形成用切目線に沿って切り取り開封すると、蓋部に貼着された表板の取り出し口形成用切目線で囲まれた部分も同時に切り取られて表板に取り出し口が形成されるので、ワンアクションで取り出し口と蓋部の形成が可能となる。取り出し口以外の容器本体の凹部の開口部は表板で覆われているようにすることにより複数の内容物が装填されていても取り出し口より飛び出すこともなく、また、内容物の整列も乱れることがない。さらに取り出し口形成用切目線に連結して取り出し用切込線が形成されているので開封操作により形成された取り出し口の端縁と、取り出し用切込線と、で囲まれた小片が開閉自在な抑え用小片を形成するので内容物の取り出し操作において、容器本体の凹部の底部外面同志が近づく方向に凹部中央部より容器本体を屈曲させると内容物が抑え用小片を押し上げて取り出し口より内容物が飛び出すので内容物を容易に取り出せる。さらに台紙は、表板と裏板とが折り曲げ線を介して折り曲げ自在に連設されているので必要数取り出した後、取り出し口を蓋部で被覆できるので残った内容物は埃の付着が防止できるので保管に便利である。
また、請求項2記載の本発明は、容器本体の凹部の所定位置に折り曲げ線と交差する方向にリブが形成されている構成とすることにより、前記内容物の取り出し操作において、リブがヒンジとなり、容器本体の凹部の底部外面同志が近づく方向に凹部中央部より容器本体を屈曲させることが容易となるのでより容易に内容物を取り出せる。
また、請求項3記載の本発明は、蓋部形成用切目線は山形状で頂きが取り出し口形成用切目線に対して反対側の外方となるように形成されており、頂きに係合片が設けられ、係合片に対応して表板に係合切込が形成されている構成とすることにより、開封し必要数の内容物を取り出し、残りの内容物を保管する際、蓋部を閉じ、頂きに設けられた係合片を係合切込に差し込み係合させることにより再封できる。
また、請求項4記載の本発明は、蓋部に設けられた係合片に隣接して摘み用孔部が形成されている構成とすることにより、蓋部の係合片を指で摘まみやすくなり開封が容易になる。
本発明に係るブリスターパックの第一実施形態であって、内容物が包装された状態を示す平面図である。 本発明に係るブリスターパックの第一実施形態であって、内容物が包装された状態を示す背面図である。 図2のX−X線断面図である。 本発明に係るブリスターパックの第一実施形態の台紙のブランクを示す平面図である。 本発明に係るブリスターパックの第二実施形態の台紙のブランクを示す平面図である。 本発明に係るブリスターパックの第三実施形態の台紙のブランクを示す平面図である。 本発明に係るブリスターパックの第一実施形態の開封状態を示す平面図である。 本発明に係るブリスターパックの第一実施形態の内容物を取り出し方法を説明する断面図である。 本発明に係るブリスターパックの第一実施形態の再封状態を示す平面図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係るブリスターパックの第一実施形態であって、内容物が包装された状態を示す平面図、図2は本発明に係るブリスターパックの第一実施形態であって、内容物が包装された状態を示す背面図、図3は図2のX−X線断面図、図4は本発明に係るブリスターパックの第一実施形態の台紙のブランクを示す平面図、図5は本発明に係るブリスターパックの第二実施形態の台紙のブランクを示す平面図、図6は本発明に係るブリスターパックの第三実施形態の台紙のブランクを示す平面図、図7は本発明に係るブリスターパックの第一実施形態の開封状態を示す平面図、図8は本発明に係るブリスターパックの第一実施形態の内容物を取り出し方法を説明する断面図、図9は本発明に係るブリスターパックの第一実施形態の再封状態を示す平面図であり、図中の1はブリスターパック、10は容器本体、11は凹部、12はカバーケース収納用凹部、13はフランジ部、14はリブ、15は吊下げ孔、16は傾斜部、20は台紙、21は折り曲げ線、22は一方の端縁、23は他方の端縁、30は表板、31、31’は取り出し口形成用切目線、31aは膨出部、32、32’は取り出し用切込線、33は抑え用小片、34は係合切込、35は吊下げ孔、36は切り取られた小片、37は開口部、40は裏板、41は蓋部形成用切目線、42は蓋部、43は係合片、44は摘み用孔部、45は吊下げ孔、50は内容物、51は歯間ブラシ、52は植毛軸、53は刷毛、54は柄部、B1は第一実施形態の台紙のブランク、B2は第二実施形態の台紙のブランク、B3は第三実施形態の台紙のブランクをそれぞれ示す。
図1は本発明に係るブリスターパックの第一実施形態であって、内容物が包装された状態を示す平面図、図2はその背面図、図3は図2のX−X線断面図である。図1〜図3に示すように本発明のブリスターパックの第一実施形態は、内容物50を収納するための凹部11と周縁にフランジ部13を備えた容器本体10と、容器本体10の凹部11を被覆しフランジ部13で接着される台紙20とからなるブリスターパック1である。第一実施形態では内容物50として15本の細長い歯間ブラシ51を長辺方向が左右方向になるように両端を揃えて上下方向に整列して包装した例を示し、図1に示すように整列された歯間ブラシ51(50)が容器本体10の凹部11を透して見えている。歯間ブラシ51は図3に示すように例えばプラスチック毛を金属ワイヤーでねじりつけて形成された植毛軸52と刷毛53を備え、植毛軸52をプラスチックの柄部54に取り付けた構成である。容器本体10は略左右中央に歯間ブラシ51が装填される凹部11が形成され、下部に使用した歯間ブラシを一時保管するカバーケース(図示しない)を収納する凹部12が形成され、周縁は平坦なフランジ部13と上部に吊下げ孔15が形成された構成であり、台紙20の表板30と容器本体10の凹部11の開口部側を対向させ、台紙20の表板30と容器本体10のフランジ部13を接着している。
図2は背面図であって台紙20側から見た平面図であり、表面に裏板40が見えている。裏板40の下端は折り曲げ線21であり、上部には折り曲げ線21を挟み対向する左右の両端縁に跨る蓋部形成用切目線41が形成され、蓋部形成用切目線41と折り曲げ線21で挟まれ、かつ、少なくとも表板30の取り出し口形成用切目線31(図4参照)を覆う領域が蓋部42とされている。また、蓋部形成用切目線41は山形状で頂きが取り出し口形成用切目線31(図4参照)に対して反対側の外方、図2においては上方となるように形成されており、頂きにU字状の切込線で形成された係合片43が設けられている。さらに蓋部42に設けられた係合片43に隣接して上方に摘み用孔部44が形成されている。折り曲げ線21で表板30と裏板40を折り曲げて重ね合わせられた表板30の上部の一部が摘み用孔部44より露出しており、吊下げ孔35が見えている。吊下げ孔35は容器本体10に形成された吊下げ孔15と位置合わせされている。なお、蓋部形成用切目線41の形成位置を両端縁に跨ると規定したが、蓋部形成用切目線41を構成する多数の切目のうち両端縁に最も近接する切目が両端縁まで達している必要はなく、寧ろ予定外の破れが生じないように両端縁まで切目が達しないようにしておくことがより好ましい。
図4を参照しながら、さらに台紙20について詳述する。図4は本発明に係るブリスターパックの第一実施形態の台紙20が展開されたブランクを示す平面図であり、板紙を所定の形状に罫線、切目線、切込線を形成し、所定の外郭線に打ち抜いて形成されたものである。なお、本願では、切目線とは、板紙を貫通する切目と非切目で構成したものをいう。切込線とは、非切目を備えず、板紙を貫通する切目で構成されたものをいう。
第一実施形態の台紙20のブランクB1は、一枚の板紙からなり、表板30と裏板40とが折り曲げ線21を介して折り曲げ自在に連設されている。表板30には容器本体10の凹部11の開口部側に対応する領域に内容物50を取り出すための取り出し口形成用切目線31が上下に細長い閉じた形状で形成され、下部には、容器本体10のカバーケースを収納する凹部12の開口部側に対応する位置に内側に膨出した膨出部31aを備えている。取り出し口形成用切目線31の上部の内側の一端には取り出し口形成用切目線31に連結して内側に伸びる取り出し用切込線32が形成されている。
取り出し用切込線32から膨出部31aの上端に至る上下間の長さは、整列された複数の内容物50の上端から下端に至る上下間の長さと同じか、または少し大きくすることが好ましい。整列された複数の内容物50の上端から下端に至る上下間の長さより小さいと両端に配置された内容物50が取り出し難くなる。また、取り出し用切込線32の一方の端縁22側の端部と膨出部31aの一方の端縁22側の端部に接する接線を描いたとき接線が取り出し用切込線32の一方の端縁22側の端縁と略平行となっている。なお、取り出し口形成用切目線31は切り取りやすくするために切込線とし適宜、歯止め(非切目)を設ける態様にしてもよい。
また、上部には容器本体10に接着したとき、容器本体10の吊下げ孔15と位置が合うように吊下げ孔35が形成されている。吊下げ孔35の位置は左右中央よりやや左側に偏り形成されている。吊下げ孔15、35の位置は装填される内容物の重心の位置を考慮し、ブリスターパック1が吊下げられたとき、左右に傾きが発生しない位置に形成すればよい。
表板30の上部には折り曲げ線21で折り曲げて表板30と裏板40を重ねたとき、裏板40に設けた係合片43に対応する位置に係合切込34が下方に湾曲した形状で形成されている。図4において、取り出し用切込線32の一端および膨出部31aの右端、並びに係合切込34の両端は、U字状に形成されている。そうすることにより後述する内容物の取り出し操作において、取り出し操作を繰り返す都度、取り出し用切込線32の一端および膨出部31aの右端が回転軸となって負荷が加わるので表板30が破れやすくなるが、その破れを防止する効果があるのでU字状に形成することが好ましい。また、係合切込34の両端は、後述するが再封動作の都度、係合片43が係合切込34に差し込まれるので係合切込34の両端が破れやすくなるが、その破れを防止するストッパーの役目を果たすのでU字状に形成することが好ましい。
裏板40には折り曲げ線21を挟み対向する両端縁に跨る蓋部形成用切目線41が形成されている。蓋部形成用切目線41と折り曲げ線21で挟まれた領域が蓋部42とされている。かつ、蓋部42は、折り曲げ線21で折り曲げて表板30と裏板40を重ねたとき、取り出し口形成用切目線31を覆うように設けられる。蓋部形成用切目線41は山形状で頂きが折り曲げ線21対して反対側の外方を向くように形成されており、頂きにU字状切込により係合片43が設けられている。また、蓋部42に設けられた係合片43に隣接して摘み用孔部44が形成されている。蓋部形成用切目線41は、複数のZ字状の切目が間欠して形成された例を示したが、限定されるものではなく、Y字状、くの字状等でもよい。摘み用孔部44は係合片43を摘まみやすくするためのものであり設けるほうが好ましい。また、係合片43、係合切込34は開封後、再封機能を高めるために設けるものであり、好ましい態様である。
ブランクB1の表板30の容器本体10と接着される面(図4においては表板30が見えている面)には、周縁に容器本体10のフランジ部13と接着するためのヒートシール剤(HS)が塗布(コート)されている。HSはヒートシールされる部分にパートコートしてもよいし、全面コートしてもよい。折り曲げ線21で表板30と裏板40を重ねたとき、裏板40の外面(図4においては裏板が見えている面)にはHSとのブロッキングを防止するためのオーバーコート剤(OP)がコートされている。OPは必須ではないが台紙20として在庫される場合、HSコート面が裏板40と接した状態で積み重ねて保管されるのでブロッキングすることがあり、OPをコートする方が好ましい。
つぎに上記ブランクB1を用いて台紙20を製造する一例を示す。ブランクB1が多面付けされた印刷版を用いて板紙の表裏両面に絵柄等の印刷を施すと共に、表板の表面にHSコート、裏板の表面にOPコートする。その後、打ち抜き工程で所定形状の打ち抜き型によって多面付けされたブランクB1が打ち抜かれ、打ち抜かれたブランクB1はばらけることがないように歯止めで板紙に保持されている。その後、コワシ(ムシリ、タタキ、ハガシとも呼ばれる)工程で、歯止めをはずし、ブランクB1が製造される。そして、貼り工程で汎用のサック貼り機を用いてブランクB1の表板30のHSコート面および裏板40のOPコート面が外側となるように折り曲げ線21で折り曲げて表板30と裏板40を重ね合わせ、裏板40の蓋部42と表板30の取り出し口形成用切目線31で囲まれた部分とが重なった部分及び蓋部42以外の部分で裏板40と表板30とが重なった部分を、例えば、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等、あるいはそれらの混合物からなる接着剤で、貼着することにより台紙20が作製される。なお、表板30の取り出し口形成用切目線31で囲まれた以外の部分と裏板40の蓋部42とが重なった部分は非接着とされている。
図3は、図2のX−X線断面図で拡大した図である。図3(イ)に示すように容器本体10は、凹部11の底面の所定位置に折り曲げ線21(図1、図2参照)と交差する方向にリブ14が形成されている。リブ14は後述するが内容物50(51)が取り出しやすくなるので好ましい形態である。つぎにブリスターパック1の台紙20の表板30と容器本体10との相対的位置関係において、取り出し口形成用切目線31の位置は凹部11と対向する領域内にあり、図3(イ)における左右方向の右端は凹部11の右端と同じか少し内側であることが好ましく、フランジ部13と接着されないように配置される。リブ14の位置は、取り出し口形成用切目線31の左右方向の左側より、必ず内側、つまり、図3(イ)において、左右のフランジ部13間にリブ14、取り出し口形成用切目線31の左右方向の左側、取り出し口形成用切目線31の左右方向の右側の順に配置される。図3は歯間ブラシ51(50)が刷毛53を凹部11の左側に、柄部54を凹部11の右側にして収納されている状態を示している。また、容器本体10は図3(ロ)に示すようにリブ14と凹部11の左端との間にフランジ部13側を上にしたときリブ14から凹部11の左端に向かって上がる傾斜部16を設けてもよい。
容器本体10はポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ乳酸系樹脂等のプラスチックシートを真空成形、圧空成形、または真空圧空成形などにより熱成形して作製される。プラスチックシートの厚さは通常、100〜500μmである。
つぎにプラスチックシートを熱成形して作製した容器本体10と台紙20を用いて本発明のブリスターパック1の製造方法例を示す。容器本体10の凹部11に内容物50として例えば歯間ブラシ51を刷毛53が凹部11の左側、柄部54が凹部11の右側、にして収納され、凹部12には、歯間ブラシを一時保管するカバーケース(図示しない)を収納する。そして台紙20の表板30側を容器本体10と対向させて凹部11、12を被覆するように、かつ、容器本体10と台紙20を位置合わせして台紙20を容器本体10の上に載置し、表板30と容器本体10のフランジ部13とをヒートシールする。表板30の上にはHSコートされているので容器本体10と熱接着することが可能となる。以上のようにして内容物50を装填したブリスターパック1が完成する。なお、ヒートシーラーは受け台と熱板で構成されており、通常、熱板により台紙20側から加熱圧着することにより熱接着されるため、台紙20の裏板40の外面にはHSを非コートとする。そうすることにより、裏板40の外面が熱板に粘着することが防げるのでブリスターパック1の生産性が高まる。第一実施形態では、内容物50として歯間ブラシ51を装填した例を示したが、内容物50としてこれに限定されるものではなく、細長い内容物、例えば、綿棒、釘等を収納することができる。
図5は本発明に係るブリスターパックの第二実施形態の台紙のブランクB2を示す平面図である。第二実施形態の台紙のブランクB2は、第一実施形態の台紙のブランクB1と比較して、表板30の取り出し口形成用切目線31に膨出部31aが形成されず、上下に細長い閉じた形状の取り出し口形成用切目線31’である点、取り出し用切込線32、32’が上下に形成されている点で異なり、それ以外は第一実施形態と同じであり、同符号を付して説明を省略する。
表板30には容器本体10の凹部11の開口部側に対応する領域に内容物50を取り出すための取り出し口形成用切目線31’が上下に細長い閉じた形状で形成され、取り出し口形成用切目線31’の上部および下部に、取り出し口形成用切目線31’に連結して内側に伸びる取り出し用切込線32、32’が上下に線対象にそれぞれ形成されている。取り出し用切込線32、32’間の上下間の長さは、複数の内容物50の上に跨る長さを有する。第一実施形態では容器本体10に凹部12が形成されているが、不要な場合には凹部12を省略することができる。この場合には第二実施形態の台紙のブランクB2を用いるとよい。
図6は本発明に係るブリスターパックの第三実施形態の台紙のブランクB3を示す平面図である。第三実施形態の台紙のブランクB3は、第一実施形態の台紙のブランクB1と比較して、裏板40に摘み用孔部44(図4参照)が形成されていない点、裏板40に吊下げ孔45が形成されている点で異なり、それ以外は第一実施形態と同じであり、同符号を付して説明を省略する。吊下げ孔45は折り曲げ線21で表板30と裏板40を折り曲げて重ね合わせたとき、表板30に形成された吊下げ孔35と一致するように形成される。吊下げ孔は店頭で吊下げて展示されるためのものであり、吊下げて展示しない場合には省略してもよい。但し、吊下げ孔35または吊下げ孔35と吊下げ孔45を設ける場合には、容器本体10の吊下げ孔15より少し大きな径に設定することが好ましい。そうすることによりブリスターパック作製時、台紙20の吊下げ孔35、45と容器本体10の吊下げ孔15との位置ズレ許容範囲が大きくできるので生産性を高めることができる。
つぎに図2、図7〜図9を参照しながら本発明の第一実施形態のブリスターパック1の開封、内容物の取り出し、再封について操作方法を説明する。開封に際しては、図2に示すように摘み用孔部44より指で係合片43を摘み、引っ張り上げることにより蓋部形成用切目線41に沿って裏板40が切り取られ、蓋部42が分離し、折り曲げ線21を回転軸として回転させることにより開封できる。表板30の取り出し口形成用切目線31で囲まれた領域は裏板40に接着されているので開封操作に伴い、取り出し口形成用切目線31で囲まれた領域は取り出し口形成用切目線31に沿って切り取られ、表板30に開口部37が形成される。取り出し口形成用切目線31で囲まれた領域は切り取られた小片36として蓋部42に一体化されている。開封された表板30の開口部37からは容器本体10の凹部11に収納された15本の歯間ブラシ51の柄部54と膨出部31aに対応する開口部にカバーケース(図示しない)が見えている。
図8は本発明に係るブリスターパック1の第一実施形態の内容物の取り出し方法を説明する拡大した断面図である。取り出し用切込線32と、開口部37の左側と、膨出部31aの上端とで囲まれた小片(図7参照)は、取り出し用切込線32の左端と膨出部31aの左端を結ぶ軸が回転軸となって小片が開閉自在な抑え用小片33を形成している。リブ14を回転軸として、ブリスターパック1を台紙20側から容器本体10側に折り曲げると、図8に示すように歯間ブラシ51と抑え用小片33が傾斜するので開口部37より柄部54の一部が飛び出した状態となるので歯間ブラシ51の柄部54を摘み容易に取り出すことができる。リブ14はヒンジの役割を果たし、抑え用小片33は、取り出し用切込線32の左端と膨出部31aの左端を結ぶ軸を回転軸として相対的に回転した状態となる。
歯間ブラシ51を必要数取り出した後、ブリスターパック1を台紙20側から容器本体10側に折り曲げる動作を止めるとブリスターパック1は容器本体10の剛性で元の状態に戻る。その後、係合片43の先端を係合切込34に差し込むことにより係合片43が係止され、図9に示すように再封できる。
台紙20に使用される材質、坪量には特に制限はなく、コートボール、ノーコートボール、カード紙、アイボリー、クラフトボール等のコート紙、ノーコート紙等の板紙が使用できる。坪量としては230g/m2 〜450g/m2 である。
HS剤としては、ポリエステル系、アクリル系、酢酸ビニル系等の樹脂およびこれらの樹脂の混合物を用いることができ、容器本体10の材質に応じて適宜選択される。
1 ブリスターパック
10 容器本体
11 凹部
12 カバーケース収納用凹部
13 フランジ部
14 リブ
15 吊下げ孔
16 傾斜部
20 台紙
21 折り曲げ線
22 一方の端縁
23 他方の端縁
30 表板
31、31’ 取り出し口形成用切目線
31a 膨出部
32、32’ 取り出し用切込線
33 抑え用小片
34 係合切込
35 吊下げ孔
36 切り取られた小片
37 開口部
40 裏板
41 蓋部形成用切目線
42 蓋部
43 係合片
44 摘み用孔部
45 吊下げ孔
50 内容物
51 歯間ブラシ
52 植毛軸
53 刷毛
54 柄部
B1 第一実施形態の台紙のブランク
B2 第二実施形態の台紙のブランク
B3 第三実施形態の台紙のブランク

Claims (4)

  1. 内容物を収納するための凹部と周縁にフランジ部を備えた容器本体と、容器本体の凹部を被覆しフランジ部で接着される台紙とからなるブリスターパックであって、
    前記台紙は、表板と裏板とが折り曲げ線を介して折り曲げ自在に連設されており、
    前記表板には前記容器本体の前記凹部の開口部側に対応する領域に内容物を取り出すための取り出し口形成用切目線が閉じた形状で形成され、前記取り出し口形成用切目線に連結して取り出し用切込線が形成されており、
    前記裏板には前記折り曲げ線を挟み対向する両端縁に跨る蓋部形成用切目線が形成され、前記蓋部形成用切目線と前記折り曲げ線で挟まれ、かつ、前記取り出し口形成用切目線を覆う領域が蓋部とされており、
    前記折り曲げ線で前記表板と前記裏板を折り曲げて重ね合わせ、前記裏板の前記蓋部と前記表板の前記取り出し口形成用切目線で囲まれた部分とが重なった部分及び前記蓋部以外の部分で前記裏板と前記表板とが重なった部分が貼着され、前記表板の前記取り出し口形成用切目線で囲まれた以外の部分と前記裏板の前記蓋部とが重なった部分が非接着とされており、前記表板と前記容器本体の前記凹部の開口部側を対向させ、前記表板と前記容器本体の前記フランジ部を接着したことを特徴とするブリスターパック。
  2. 前記容器本体の前記凹部の所定位置に前記折り曲げ線と交差する方向にリブが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブリスターパック。
  3. 前記蓋部形成用切目線は山形状で頂きが前記取り出し口形成用切目線に対して反対側の外方となるように形成されており、頂きに係合片が設けられ、前記係合片に対応して前記表板に係合切込が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブリスターパック。
  4. 前記蓋部に設けられた前記係合片に隣接して摘み用孔部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のブリスターパック。
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