JP6456548B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP6456548B2
JP6456548B2 JP2018502910A JP2018502910A JP6456548B2 JP 6456548 B2 JP6456548 B2 JP 6456548B2 JP 2018502910 A JP2018502910 A JP 2018502910A JP 2018502910 A JP2018502910 A JP 2018502910A JP 6456548 B2 JP6456548 B2 JP 6456548B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
source side
heat source
wind direction
reference temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2018502910A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017149661A1 (ja
Inventor
秀輝 月野
秀輝 月野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2017149661A1 publication Critical patent/JPWO2017149661A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6456548B2 publication Critical patent/JP6456548B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/89Arrangement or mounting of control or safety devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、風向調整装置を搭載した空気調和機に関する。
空気調和機は世界各国で使用されており、運転保障温度範囲の拡大に対する要望は大きい。例えば、外気温度が0℃を下回るような低外気環境下においても、暖炉で部屋を暖める地域の家庭などでは、細かな温度調節を行いたい場合がある。また、サーバールームなどでは、低外気環境下にあっても、冷房運転が必要となる場合がある。
一般に、空気調和機は、低外気環境下で運転をした場合に高圧圧力が下がりやすく、特に冷房運転中であれば、圧縮比が低下して、例えば冷媒音が室内機に伝播するという不都合が生じる。
従来の空気調和機には、低外気環境下における冷房運転中に、室外機での凝縮過多を防ぐため、一時的に室外ファンを停止させる制御を採り入れた機種もある。しかし、こうした制御を採用した空気調和機は、間欠運転を行うことになるため、運転状態が安定しづらいという課題がある。
特に、空気調和機は、低外気環境下での運転中において、冷媒の吐出温度が上がりづらく、運転開始から冷媒状態が安定するまでにかかる時間が長くなる。このため、圧縮機の起動時に、圧縮機内から持ち出される油量が増えることから、圧縮機の信頼性の確保が難しくなる。
従来、冷媒状態の不安定化を抑制する観点から、外気温度が高いときに、室外ファンの風量を低風量に維持することで、高圧側圧力の過上昇による高圧カットを防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかし、特許文献1の空気調和機では、暖房運転中の除霜運転時に室外ファンが停止することの影響で、通常の暖房運転に復帰する際に外気温度の誤検知が発生し、除霜運転の前後において室外ファンの風量が変化する。そのため、除霜運転終了直後に、除霜運転開始前の外気温度の検出値を用いて室外ファンの風量制御を行う空気調和機がある(例えば、特許文献2参照)。
特開平1−225852号公報 特開平5−288386号公報
しかしながら、特許文献1及び2の空気調和機は、低外気環境下での冷房運転または高外気環境下での暖房運転といった特殊な状況での使用が想定されていないため、使用される場所の外気温度範囲の拡大に伴い、運転状態及び冷媒状態を安定させることが困難となる。すなわち、特許文献1及び2の空気調和機は、室外ファンの風量のみを制御するように構成されているため、特に、上記のような特殊な状況において、運転状態及び冷媒状態が不安定になるという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、使用可能な外気温度の範囲を拡大しても、運転状態及び冷媒状態の安定性を確保する空気調和機を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和機は、冷媒を圧縮する圧縮機、外気と冷媒とを熱交換させる熱源側熱交換器、冷媒を減圧する膨張弁、及び室内空気と冷媒とを熱交換させる負荷側熱交換器が、冷媒配管で接続されて冷媒を循環させる空気調和機であって、熱源側熱交換器に送風する熱源側ファンと、少なくとも熱源側熱交換器及び熱源側ファンを格納し、熱源側ファンによって送り出される風が吹き出される吹出し口を備えたケーシングと、ケーシングの吹出し口に併設され、吹出し口から吹き出る風の向きを開閉機構によって調整する風向調整装置と、外気温度及び熱源側熱交換器の冷媒飽和温度に応じて風向調整装置の開閉動作を制御する制御装置と、を有するものである。
本発明は、ケーシングの吹出し口から吹き出る風の向きを開閉機構によって調整する風向調整装置を有すると共に、制御装置が、外気温度及び熱源側熱交換器の冷媒飽和温度に応じて風向調整装置の開閉動作を制御する。よって、吹出し口から吹き出された風を再度熱源側熱交換器に流入させることができるため、使用可能な外気温度の範囲を拡大しても、運転状態及び冷媒状態の安定性を確保することができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和機の簡易的な構成図である。 図1の風向調整装置の一構成例を示す簡易的な模式図である。 図1の風向調整装置を搭載した室外機の構成例を示す簡易的な模式図である。 図1の風向調整装置の他の構成例を示す簡易的な模式図である。 図1の室外機制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図1の空気調和機の冷房運転時における動作を示すフローチャートである。 図1の空気調和機の暖房運転時における動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例1に係る空気調和機に備わる室外機制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図8の室外機制御装置を備えた空気調和機の冷房運転時における動作を示すフローチャートである。 図8の室外機制御装置を備えた空気調和機の暖房運転時における動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例2に係る空気調和機が有する室外機制御装置の機能構成を示すブロック図である。 図11の室外機制御装置を備えた空気調和機の冷房運転時における動作を示すフローチャートである。 図11の室外機制御装置を備えた空気調和機の暖房運転時における動作を示すフローチャートである。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の簡易的な構成図である。図1に示すように、空気調和機100は、室外機Xと、室内機Yと、風向調整装置20と、を有している。
室外機Xは、冷媒を圧縮する圧縮機1と、冷媒の流通方向を切り替える四方弁2と、外気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器である熱源側熱交換器3と、熱源側熱交換器3に送風する送風機である熱源側ファン4と、熱源側ファン4を回転駆動する熱源側ファンモータ5と、冷媒を減圧する膨張弁6と、を有している。また、室外機Xは、冷媒の流量を調整するバルブ10a及びバルブ10bと、運転時に冷媒を収容する液溜11と、を有している。
圧縮機1は、例えばインバータにより運転周波数の変更が可能な圧縮機である。四方弁2は、圧縮機1から吐出されたガス冷媒を熱源側熱交換器3又は負荷側熱交換器7へ流すように流路を切り替えるためのものである。熱源側熱交換器3は、例えばフィンアンドチューブ型熱交換器からなり、冷房運転時には凝縮器として機能し、暖房運転時には蒸発器として機能するものである。膨張弁6は、例えば電子膨張弁からなり、開度を可変に制御することができる構造となっている。
室外機Xには、例えばサーミスタからなる吐出温度検出手段12、室外熱交温度検出手段13、及び外気温度検出手段14が設けられている。吐出温度検出手段12は、圧縮機1の吐出温度を検出する温度センサである。室外熱交温度検出手段13は、熱源側熱交換器3の冷媒飽和温度である熱源側熱交飽和温度を検出する温度センサである。外気温度検出手段14は、外気の温度を示す情報を外気温度として検出する温度センサである。また、室外機Xには、室外機X及び風向調整装置20の動作を制御する室外機制御装置16が設けられている。
室内機Yは、室内空気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器である負荷側熱交換器7と、負荷側熱交換器7に送風する送風機である負荷側ファン8と、負荷側ファン8を回転駆動する負荷側ファンモータ9と、を有している。負荷側熱交換器7は、例えばフィンアンドチューブ型熱交換器からなり、冷房運転時には蒸発器として機能し、暖房運転時には凝縮器として機能するものである。
室内機Yには、例えばサーミスタからなり、負荷側熱交換器7の冷媒飽和温度である負荷側熱交飽和温度を検出する室内熱交温度検出手段15と、室内機Yの動作を制御する室内機制御装置17と、が設けられている。室外機制御装置16と室内機制御装置17とは、相互にデータ通信ができるように接続されている。
空気調和機100において、圧縮機1、四方弁2、熱源側熱交換器3、バルブ10a、膨張弁6、負荷側熱交換器7、バルブ10b、及び液溜11は、冷媒配管によって接続されている。すなわち、室外機Xと室内機Yとは、冷媒配管で接続されており、冷媒が循環する冷媒回路を構成している。
次に、上記のように構成された空気調和機100が冷房運転を実施する場合の動作を説明する。冷房運転時の空気調和機100においては、まず、圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒が、四方弁2へと向かう。冷房運転時の四方弁2の流路は、図1の実線方向に設定されている。すなわち、圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四方弁2を通り、熱源側熱交換器3へ流入する。熱源側熱交換器3へ流入した高温高圧のガス冷媒は、熱源側ファン4から送風される室外の空気に放熱しながら凝縮液化し、高圧液冷媒となる。
熱源側熱交換器3から流出した高圧液冷媒は、膨張弁6で減圧され、低圧二相状態となり、負荷側熱交換器7へ流入する。負荷側熱交換器7へ流入した低圧二相冷媒は、負荷側ファン8により負荷側熱交換器7へ送風された室内空気から吸熱し、低圧ガス冷媒となる。負荷側熱交換器7から流出した低圧ガス冷媒は、四方弁2を介して液溜11へ流入し、圧縮機1へ戻る。圧縮機1は、液溜11から流出される低圧ガス冷媒を高圧まで圧縮して吐出する。以上のような動作を空気調和機100が繰り返し行う冷房運転により、室内空気の温度を下げることができる。
図2は、図1の風向調整装置20の一構成例を示す簡易的な模式図である。図3は、図1の風向調整装置20を搭載した室外機Xの構成例を示す簡易的な模式図である。図4は、図1の風向調整装置20の他の構成例を示す簡易的な模式図である。図2〜図4を参照して、風向調整装置20の周辺の構成及び風向調整装置20の形状の一例を説明する。なお、図2〜図4では、室外機Xの前方向すなわち熱源側ファン4の送風方向がx軸正方向に対応し、室外機Xの左方向がy軸正方向に対応し、室外機Xの上方がz軸正方向に対応する。つまり、前後方向がx軸方向に対応し、左右方向がy軸方向に対応し、上下方向がz軸方向に対応する。
風向調整装置20は、室外機Xに取り付けることができるように構成されている。風向調整装置20は、開閉機構として、角度が可変な構造である風向調整ベーン21を複数有している。開閉機構は、複数の風向調整ベーン21を駆動させるための駆動機構を含むものとする。図2では、風向調整装置20が、複数の風向調整ベーン21として、5枚の風向調整ベーン21a〜21eを有する場合を例示している。図2に例示する風向調整装置20は、各風向調整ベーン21a〜21eによって、熱源側ファン4から送り出される風を左右方向に拡散させる形状となっている。以降では、各風向調整ベーン21a〜21eを総称する場合、単に風向調整ベーン21ともいう。
本実施の形態において、風向調整ベーン21は、上下方向に沿った回転軸を有しており、当該回転軸を中心に回動可能に構成されている。風向調整ベーン21の回転軸は、後方の端部側に設けられていてもよく、前後方向の中央部に設けられていてもよく、前方の端部側に設けられていてもよい。
空気調和機100の通常運転時において、風向調整装置20は、熱源側ファン4から送り出される風の進路を妨げない状態である開の状態となっている。図2に示す風向調整装置20における開の状態とは、各風向調整ベーン21a〜21eが熱源側ファン4の送風方向に平行となっている状態である。各風向調整ベーン21a〜21eは、熱源側ファン4の送風方向に対し、0度から90度までの範囲で傾斜をもたせることができる。なお、各風向調整ベーン21a〜21eの全てが熱源側ファン4の送風方向に対して90度の傾斜をもつ状態、すなわち風向調整装置20が全閉の状態では、熱源側ファン4から送り出される風の進路が全てふさがれることになる。
図3に示すように、室外機Xは、吸込み口(図示せず)及び吹出し口18を備えたケーシングXaを有している。熱源側ファン4によって送り出される風は、ケーシングXaの吹出し口18から吹き出される。つまり、熱源側ファン4は、吸込み口から吸い込んだ外気を熱源側熱交換器3に供給し、熱源側熱交換器3を通過した外気を吹出し口18から吹き出すものである。なお、白抜き矢印は、風の流れを示している。
風向調整装置20は、ケーシングXaの吹出し口18に設けられている。このように、空気調和機100は、熱源側ファン4から送り出される風の吹き出し側に風向調整装置20が搭載されており、風向調整装置20と室外機制御装置16とが接続されている。このため、風向調整装置20は、室外機制御装置16によって制御され、空気調和機100の運転状態に応じた動作を行うことができる。そして、各風向調整ベーン21a〜21eが、熱源側ファン4から前方向へ送り出される風の進路をふさぐように動作することで、熱源側ファン4から送り出される風をショートサイクルさせて、熱源側熱交換器3に再度流入させることができる。
ここで、図4に例示するように、風向調整装置20は、各風向調整ベーン21a〜21eにより、熱源側ファン4から送り出される風を上下方向に拡散させる形状としてもよい。もっとも、図2〜4では、5枚の風向調整ベーン21a〜21eを有する風向調整装置20を例示したが、これに限らず、風向調整ベーン21の枚数は、熱源側ファン4の吸込み口のサイズ、すなわち風向調整装置20のサイズ、及び風向調整装置20の機能性などを考慮して適宜変更するようにしてもよい。
また、風向調整装置20は、全ての風向調整ベーン21が、同じ方向に同時に動くように構成してもよく、複数の風向調整ベーン21が、上下方向もしくは左右方向に対して、各々が独立して動作するようにしてもよい。すなわち、例えば、図4の場合、風向調整ベーン21aは上側へ風を拡散させるように上方向へ傾斜させ、風向調整ベーン21eは下側へ風を拡散させるように下方向へ傾斜させる、といった具合に、複数の傾斜角を組み合わせて各風向調整ベーン21をそれぞれ個別に稼働させてもよい。つまり、室外機制御装置16は、複数の風向調整ベーン21それぞれの熱源側ファン4の送風方向に対する傾斜角を個別に調整する機能を有するように構成してもよい。
なお、以降では、開閉機構として、図2に示す風向調整装置20を採用したことを前提に各説明を行う。
図5は、図1の室外機制御装置16の機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、室外機制御装置16は、経過時間計測手段16aと、禁止時間判定手段16bと、外気判定手段16cと、熱源側熱交温度判定手段16dと、風向制御手段16eと、を有している。
経過時間計測手段16aは、熱源側ファン4が回転を始めてからの経過時間を計測するものである。禁止時間判定手段16bは、経過時間計測手段16aにおいて計測された経過時間が外気温度検知禁止時間に到達したか否か、すなわち、熱源側ファン4が回転を始めてから外気温度検知禁止時間が経過したか否かを判定するものである。ここで、外気温度検知禁止時間は、空気調和機100の特性などをもとに予め設定されるものであり、例えば5秒に設定される。
外気判定手段16cは、禁止時間判定手段16bにおいて外気温度検知禁止時間が経過したと判定された後、外気温度検出手段14において検出される外気温度を取得するものである。外気判定手段16cは、冷房運転時に、外気温度検出手段14から取得した外気温度が低外気基準温度以下であるか否かを判定するものである。ここで、低外気基準温度は、空気調和機100の特性などをもとに予め設定されるものであり、例えば0℃に設定される。また、外気判定手段16cは、暖房運転時に、外気温度検出手段14から取得した外気温度が高外気基準温度以上であるか否かを判定するものである。ここで、高外気基準温度は、空気調和機100の特性などをもとに予め設定されるものであり、例えば20℃に設定される。
熱源側熱交温度判定手段16dは、冷房運転時に、室外熱交温度検出手段13において検出された熱源側熱交飽和温度を取得し、取得した熱源側熱交飽和温度が凝縮判定基準温度Tcc以下であるか否かを判定するものである。凝縮判定基準温度Tccは、空気調和機100の特性などをもとに予め設定されるものであり、例えば38℃に設定される。なお、冷房運転時において熱源側熱交換器3は、凝縮器として機能するため、冷房運転時の熱源側熱交飽和温度は、凝縮器の冷媒飽和温度に相当する。
また、熱源側熱交温度判定手段16dは、暖房運転時に、室外熱交温度検出手段13において検出された熱源側熱交飽和温度を取得し、取得した熱源側熱交飽和温度が蒸発判定基準温度Teh以上であるか否かを判定するものである。蒸発判定基準温度Tehは、空気調和機100の特性などをもとに予め設定されるものであり、例えば15℃に設定される。なお、暖房運転時において熱源側熱交換器3は、蒸発器として機能するため、暖房運転時の熱源側熱交飽和温度は、蒸発器の冷媒飽和温度に相当する。
凝縮判定基準温度Tcc及び蒸発判定基準温度Tehは、室外機制御装置16の内部メモリ等(図示せず)に予め格納されている。熱源側熱交温度判定手段16dは、各判定の結果を風向制御手段16eへ送信するように構成されている。もっとも、熱源側熱交温度判定手段16dは、各判定の結果を室外機制御装置16の内部メモリ等に記憶させ、風向制御手段16eが各判定の結果を読み取るように構成してもよい。
風向制御手段16eは、風向調整装置20の開閉動作を制御するものである。風向制御手段16eは、各風向調整ベーン21a〜21eの傾斜角を調整することで、風向調整装置20の開度を調整し、熱源側ファン4から送り出される風を拡散させる方向を調整するものである。風向制御手段16eは、外気温度又は熱源側熱交飽和温度が一定の条件を満たす場合、熱源側ファン4により前方向へ送り出される風の進路をふさぐように風向調整装置20を動作させるものである。すなわち、風向制御手段16eは、各風向調整ベーン21a〜21eに所定の傾斜をもたせ、熱源側ファン4から送り出される風の少なくとも一部を熱源側熱交換器3に再度流入させるショートサイクル環境をつくるものである。
以下、風向制御手段16eの機能構成を冷房運転時と暖房運転時とに分けて具体的に説明する。
(冷房運転時)
風向制御手段16eは、外気判定手段16cにおいて外気温度が低外気基準温度以下であると判定された場合、熱源側ファン4により送り出され熱源側熱交換器3を通過した風が、再度熱源側熱交換器3へ流入するように、風向調整装置20を閉の状態にするものである。
ここで、風向調整装置20の閉の状態とは、熱源側ファン4から送り出される風の進路を妨げる状態のことである。つまり、風向調整装置20の閉の状態とは、各風向調整ベーン21a〜21eが、熱源側ファン4の送風方向に対して0度よりも大きな傾斜角を有する状態である。
風向制御手段16eは、風向調整装置20が閉の状態となるように制御する際、例えば、外気温度及び熱源側熱交飽和温度のうちの少なくとも一つに基づいて風向調整装置20の開度を調整するように構成することができる。かかる構成を採る場合、室外機制御装置16の内部メモリ等に、外気温度及び熱源側熱交飽和温度のうちの少なくとも一つと、風向調整装置20の開度すなわち各風向調整ベーン21a〜21eの傾斜角とを関連づけた開度テーブルを格納しておくとよい。そして、風向制御手段16eは、外気温度及び熱源側熱交飽和温度のうちの少なくとも一つを開度テーブルに照らして風向調整装置20の開度を決定し、決定した開度となるように風向調整装置20の開閉動作を制御するとよい。もっとも、風向制御手段16eは、風向調整装置20が閉の状態となるように制御する際、常に風向調整装置20を全閉の状態とするように構成してもよい。
また、風向制御手段16eは、外気判定手段16cにおいて外気温度が低外気基準温度よりも高いと判定された場合、熱源側ファン4により送り出される風が前方向に沿って直進するように、風向調整装置20を開の状態にするものである。すなわち、風向制御手段16eは、外気温度検出手段14において検出された外気温度が低外気基準温度より高ければ、複数の風向調整ベーン21a〜21eが熱源側ファン4の送風方向に平行な状態となるように制御するものである。もっとも、空気調和機100の通常運転時には、風向調整装置20は開の状態となっている。このため、外気判定手段16cにおいて外気温度が低外気基準温度よりも高いと判定された場合、風向制御手段16eは、風向調整装置20に開の状態を維持させる。
さらに、風向制御手段16eは、熱源側熱交温度判定手段16dにおいて熱源側熱交飽和温度が凝縮判定基準温度Tcc以下であると判定された場合、風向調整装置20が開の状態となるように制御するものである。すなわち、かかる場合において、風向制御手段16eは、風向調整装置20が開の状態であれば、風向調整装置20に開の状態を維持させ、風向調整装置20が閉の状態であれば、風向調整装置20を開の状態にする。
また、風向制御手段16eは、熱源側熱交温度判定手段16dにおいて熱源側熱交飽和温度が凝縮判定基準温度Tccよりも高いと判定された場合、風向調整装置20が開の状態となるように制御するものである。すなわち、かかる場合において、風向制御手段16eは、通常運転時のように、熱源側ファン4により送り出される風が、熱源側ファン4の送風方向に沿って直進するように風向調整装置20を動作させる。
(暖房運転時)
風向制御手段16eは、外気判定手段16cにおいて、外気温度が高外気基準温度以上であると判定された場合、熱源側ファン4により送り出され熱源側熱交換器3を通過した風が再度熱源側熱交換器3へ流入するように、風向調整装置20を閉の状態にするものである。一方、風向制御手段16eは、外気判定手段16cにおいて、外気温度が高外気基準温度未満であると判定された場合、風向調整装置20が開の状態となるように制御するものである。
また、風向制御手段16eは、熱源側熱交温度判定手段16dにおいて熱源側熱交飽和温度が蒸発判定基準温度Teh以上であると判定された場合、風向調整装置20が開の状態となるように制御するものである。一方、風向制御手段16eは、熱源側熱交温度判定手段16dにおいて熱源側熱交飽和温度が蒸発判定基準温度Tehよりも低いと判定された場合、風向調整装置20が開の状態となるように制御するものである。
なお、室外機制御装置16は、上記の各機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアで実現することもできるし、例えばDSP等のマイコン又はCPU等の演算装置上で実行されるソフトウェアとして実現することもできる。加えて、上述した室外機制御装置16の内部メモリ等は、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等により構成することができる。
ここで、従来の空気調和機が、低外気時に冷房運転を行っている状況下で起こる現象と共に、本実施の形態に係る空気調和機100によって得られる効果の一例を説明する。なお、低外気時とは、例えば外気温度が0℃を下回るような低外気環境下のことをいう。
低外気時においては、凝縮圧力の低下に伴い、低圧側の圧力が引き下げられてしまう。また、蒸発圧力の低下によって、冷房運転時の負荷側熱交換器7の温度が0℃未満になってしまうこともあり、室内機Yから露が飛んでしまうリスクがある。従来の空気調和機では、負荷側熱交換器7における凍結を解消するために、圧縮機の運転周波数を低下させる制御、又は圧縮機の運転を停止させる制御を行っている。しかし、こうした制御により断続運転を繰り返すと、圧縮機起動時に圧縮機内から油が持ち出されてしまうため、起動時に圧縮機の運転周波数を上昇させることができず、圧縮機信頼性確保の観点からは好ましくない動作を行うこととなる。
空気調和機100では、熱源側ファン4が回転することによって、室外の空気が熱源側熱交換器3へ流入する。そして、空気調和機100が冷房運転を行っている場合、熱源側熱交換器3の温度は、外気温度よりも高くなり、熱源側熱交換器3から吹き出される空気の温度は外気温度よりも高くなる。したがって、空気調和機100においても、低外気時に風向調整装置20が開の状態であれば、熱源側ファン4により送り出される風が吹出し口18から前方向へ吹き出されるため、凝縮圧力の低下などに繋がり得る。
この点、空気調和機100は、外気温度及び室外飽和温度に応じて風向調整装置20の開度を調整することができる。すなわち、空気調和機100は、低外気時に、外気温度よりも高い温度となって熱源側熱交換器3から吹き出される空気の少なくとも一部を、熱源側熱交換器3へ再度流入させるようなショートサイクル環境を作り出すことができる。したがって、空気調和機100によれば、疑似的に周囲の外気温度を高くすることができることから、凝縮圧力を高めることができ、低圧圧力の低下度合いを縮小することができる。よって、空気調和機100は、起動時に圧縮機1の運転周波数を上昇させることができない、という現象を回避することができるようになる。すなわち、空気調和機100は、室外機Xの吹き出し側に、風向調整装置20を制御可能に搭載しているため、低外気時の冷房運転の状態を改善することができる。
図6は、図1の空気調和機100の冷房運転時における動作を示すフローチャートである。図7は、図1の空気調和機100の暖房運転時における動作を示すフローチャートである。図6及び図7を参照して、室外機制御装置16が行う風向調整装置20の風向制御に関する動作例を説明する。
(冷房運転時の動作)
まず、図6を参照して、冷房運転時における動作の一例を説明する。
冷房運転の起動時において、室内機Yが冷房運転での動作を開始すると、室外機Xも冷房運転での動作を開始する。よって、四方弁2の流路は、図1の実線方向に設定される。また、熱源側ファンモータ5によって熱源側ファン4が回転を始め、熱源側熱交換器3に周囲の空気が流入する。このようにして、空気調和機100は、冷房運転を開始する(図6:ステップS101)。
このとき、室外機制御装置16は、熱源側ファン4が回転を始めてから外気温度検知禁止時間が経過したか否かの判定処理を開始し(図6:ステップS102)、外気温度検知禁止時間が経過するまで待機する(図6:ステップS102/No)。
熱源側ファン4が回転を始めて以降、外気温度検知禁止時間が経った後(図6:ステップS102/Yes)、室外機制御装置16は、外気温度検出手段14から外気温度を取得し、取得した外気温度を内部メモリ等に記憶する。そして、室外機制御装置16は、外気温度検出手段14において検出された外気温度が低外気基準温度以下であるか否かを判定する(図6:ステップS103)。
室外機制御装置16は、外気温度が低外気基準温度以下であった場合(図6:ステップS103/Yes)、風向調整装置20が閉の状態となるように制御する。すなわち、室外機制御装置16は、外気温度検出手段14において検出された外気温度が低外気基準温度以下であれば、風向調整装置20を作動させ、複数の風向調整ベーン21a〜21eを閉じる。これにより、室外機制御装置16は、熱源側ファン4から送り出される風をショートサイクルさせ、熱源側熱交換器3に再度流入させる(図6:ステップS104)。一方、室外機制御装置16は、外気温度が低外気基準温度よりも高い場合(図6:ステップS103/No)、風向調整装置20が開の状態となるように制御し(図6:ステップS105)、ステップS103へ戻る。
圧縮機1が運転し始めた後、室外機制御装置16は、室外熱交温度検出手段13から熱源側熱交飽和温度を取得し、取得した熱源側熱交飽和温度が凝縮判定基準温度Tcc以下であるか否かを判定する(図6:ステップS106)。
ここで、室外熱交温度検出手段13において検出された熱源側熱交飽和温度が、凝縮判定基準温度Tcc以下である場合は、低外気時の冷房起動であると認識できる。そのため、室外機制御装置16は、熱源側熱交飽和温度が凝縮判定基準温度Tcc以下であれば(図6:ステップS106/Yes)、風向調整装置20が閉の状態となるように制御する。すなわち、室外機制御装置16は、風向調整装置20を熱源側ファン4から送り出される風をショートサイクルさせるように動作させる(図6:ステップS107)。一方、室外機制御装置16は、熱源側熱交飽和温度が凝縮判定基準温度Tccより高ければ(図6:ステップS106/No)、風向調整装置20が開の状態となるように制御する。すなわち、通常運転時のように、熱源側ファン4により送り出される風が前方向に沿って直進するように風向調整装置20を動作させる(図6:ステップS108)。
次いで、室外機制御装置16は、予め決められた設定時間toが経過するまで待機し(図6:ステップS109/No)、設定時間toが経過すると(図6:ステップS109/Yes)、ステップS106へ戻る。すなわち、室外機制御装置16は、設定時間toごとに、ステップS106〜S109の一連の動作を繰り返し実行し、凝縮判定基準温度Tccに基づいて複数の風向調整ベーン21a〜21eの向きを変化させる風向制御を実行する。このように、空気調和機100は、外気温度及び室外熱交温度に応じて、熱源側ファン4から送り出される風をショートサイクルさせることから、高圧圧力の低下を抑えると共に、低圧圧力の急激な低下を抑えることができるため、冷媒回路の状態を安定させることができる。なお、室外機制御装置16は、ステップS107において、風向調整装置20が開の状態にある場合、風向調整装置20の開度をそのままの状態で維持する。
(暖房運転時の動作)
続いて、図7を参照して、暖房運転時における動作の一例を説明する。
暖房運転の起動時において、室内機Yが暖房運転での動作を開始すると、室外機Xも暖房運転での動作を開始する。すなわち、四方弁2の流路は、図1の破線方向へと設定される。また、熱源側ファンモータ5によって熱源側ファン4が回転を始め、熱源側熱交換器3に周囲の空気が流入する。このようにして、空気調和機100は、暖房運転を開始する(図7:ステップS201)。
このとき、室外機制御装置16は、熱源側ファン4が回転を始めてから外気温度検知禁止時間が経過したか否かの判定処理を開始し(図7:ステップS202)、外気温度検知禁止時間が経過するまで待機する(図7:ステップS202/No)。
熱源側ファン4が回転を始めて以降、外気温度検知禁止時間が経った後(図7:ステップS202/Yes)、室外機制御装置16は、外気温度検出手段14から外気温度を取得し、取得した外気温度を内部メモリ等に記憶する。そして、室外機制御装置16は、外気温度検出手段14において検出された外気温度が高外気基準温度以上であるか否かを判定する(図7:ステップS203)。
室外機制御装置16は、外気温度が高外気基準温度以上であった場合(図7:ステップS203/Yes)、風向調整装置20が閉の状態となるように制御する。これにより、室外機制御装置16は、熱源側ファン4から送り出される風をショートサイクルさせ、熱源側熱交換器3に再度流入させることができる(図7:ステップS204)。一方、室外機制御装置16は、外気温度が高外気基準温度未満であった場合(図7:ステップS203/No)、風向調整装置20が開の状態となるように制御し(図7:ステップS205)、ステップS203へ戻る。
圧縮機1が運転し始めた後、室外機制御装置16は、室外熱交温度検出手段13から熱源側熱交飽和温度を取得し、取得した熱源側熱交飽和温度が蒸発判定基準温度Teh以上であるか否かを判定する(図7:ステップS206)。
ここで、室外熱交温度検出手段13において検出された熱源側熱交飽和温度が、蒸発判定基準温度Teh以上である場合は、過負荷時の暖房起動であると認識できる。そのため、室外機制御装置16は、熱源側熱交飽和温度が蒸発判定基準温度Teh以上であれば(図7:ステップS206/Yes)、風向調整装置20が閉の状態となるように制御する。すなわち、室外機制御装置16は、熱源側ファン4から送り出される風をショートサイクルさせるように風向調整装置20を動作させる(図7:ステップS207)。一方、室外機制御装置16は、熱源側熱交飽和温度が蒸発判定基準温度Tehより低ければ(図7:ステップS206/No)、通常運転時のように、熱源側ファン4により送り出される風が前方向に沿って直進するように風向調整装置20を動作させる。すなわち、室外機制御装置16は、風向調整装置20が開の状態となるように制御する(図7:ステップS208)。
次いで、室外機制御装置16は、設定時間toが経過するまで待機し(図7:ステップS209/No)、設定時間toが経過すると(図7:ステップS209/Yes)、ステップS206へ戻る。すなわち、室外機制御装置16は、設定時間toごとに、ステップS206〜S209の一連の動作を繰り返し実行し、蒸発判定基準温度Tehに基づいて複数の風向調整ベーン21a〜21eの向きを変化させる風向制御を実行する。このように、空気調和機100は、外気温度及び室外熱交温度に応じて、熱源側ファン4から送り出される風をショートサイクルさせることから、低圧圧力を低下させることができるため、冷媒回路の状態を安定させることができる。なお、室外機制御装置16は、ステップS207において、風向調整装置20が開の状態にある場合、風向調整装置20の開度をそのままの状態で維持する。
以上のように、空気調和機100は、ケーシングXaの吹出し口18から吹き出る風の向きを開閉機構によって調整する風向調整装置20を有すると共に、室外機制御装置16が、外気温度及び熱源側熱交換器3の冷媒飽和温度に応じて風向調整装置20の開閉動作を制御する。よって、吹出し口18から吹き出された風を再度熱源側熱交換器3に流入させることができるため、使用可能な外気温度の範囲を拡大しても、運転状態及び冷媒状態の安定性を確保することができる。
すなわち、空気調和機100は、熱源側ファン4により送り出される風の向きを風向調整装置20により拡散させてショートサイクル環境を作り上げることで、冷房運転時であれば、外気温度よりも高い温度の空気を熱源側熱交換器3に当てることができる。また、暖房運転時であれば、外気温度よりも低い温度の空気を熱源側熱交換器3に当てることができる。このように、空気調和機100は、疑似的に室外機Xの周囲温度を変化させた状態で運転を行うことができるため、冷媒状態の安定性を高めることができると共に、空気調和機100を使用可能な外気温度の範囲を拡大することができる。熱源側ファン4が回転することにより得られる風の向きを変化させる室外機制御装置16の風向制御は、外気温度が低い環境下での冷房運転時、又は外気温度が高い環境下での暖房運転時などにおいて特に有用である。
<変形例1>
図8は、本発明の実施の形態の変形例1に係る空気調和機に備わる室外機制御装置の機能構成を示すブロック図である。図9は、図8の室外機制御装置を備えた空気調和機の冷房運転時における動作を示すフローチャートである。図10は、図8の室外機制御装置を備えた空気調和機の暖房運転時における動作を示すフローチャートである。なお、本変形例に係る空気調和機については、空気調和機100Aと称する。図8〜図10を参照して、本実施の形態の変形例1に係る空気調和機について説明する。
空気調和機100Aは、各判定基準温度に基づく動作時に、ハンチングを起こしにくくするため、ヒステリシスΔTocを持たせている点に特徴がある。ここで、ハンチングとは、風向調整装置20の開の状態と閉の状態とが高頻度で入れ替わる状況のことをいう。
他の構成については、上述した空気調和機100と同様であるため、同等の構成については同一の符号を用いて説明は省略する。
空気調和機100Aは、室外機制御装置16が、冷房運転時において熱源側熱交飽和温度との比較に用いる第一凝縮判定基準温度Tcc1及び第二凝縮判定基準温度Tcc2を、室外機制御装置16の内部メモリ等に格納している。また、空気調和機100は、室外機制御装置16が、暖房運転時において熱源側熱交飽和温度との比較に用いる第一蒸発判定基準温度Teh1及び第二蒸発判定基準温度Teh2を、室外機制御装置16の内部メモリ等に格納している。
第一凝縮判定基準温度Tcc1は、第二凝縮判定基準温度Tcc2よりも低い温度に設定される。すなわち、ヒステリシスΔTocとして、例えば2℃を採用した場合には、第一凝縮判定基準温度Tcc1は、第二凝縮判定基準温度Tcc2よりも2℃低い温度となる。第一凝縮判定基準温度Tcc1と第二凝縮判定基準温度Tcc2とは、空気調和機100の特性などをもとに予め設定されるものであり、例えば、それぞれ37℃と39℃に設定される。ここで、第一凝縮判定基準温度Tcc1は、本発明の「凝縮判定基準温度」に相当する。また、第二凝縮判定基準温度Tcc2は、本発明の「凝縮判定基準温度に正の加算ヒステリシス係数を加えた温度」に相当する。すなわち、ヒステリシスΔTocは、本発明の加算ヒステリシス係数に相当する。
第一蒸発判定基準温度Teh1は、第二蒸発判定基準温度Teh2よりも高い温度に設定される。ヒステリシスΔTocとして、例えば2℃を採用した場合には、第一蒸発判定基準温度Teh1は、第二蒸発判定基準温度Teh2よりも2℃高い温度となる。第一蒸発判定基準温度Teh1と第二蒸発判定基準温度Teh2とは、空気調和機100の特性などをもとに予め設定されるものであり、例えば、それぞれ16℃と14℃に設定される。ここで、第一蒸発判定基準温度Teh1は、本発明の「蒸発判定基準温度」に相当する。また、第二蒸発判定基準温度Teh2は、本発明の「蒸発判定基準温度から正の減算ヒステリシス係数を減じた温度」に相当する。すなわち、ヒステリシスΔTocは、本発明の減算ヒステリシス係数に相当する。つまり、ヒステリシスΔTocは、冷房運転時と暖房運転時とで変更するようにしてもよい。
また、図8に示すように、室外機制御装置16は、経過時間計測手段16aと、禁止時間判定手段16bと、外気判定手段16cと、熱源側熱交温度判定手段160dと、風向制御手段160eと、を有している。以下、熱源側熱交温度判定手段160d及び風向制御手段160eの機能構成を、冷房運転時と暖房運転時とに分けて説明する。
(冷房運転時)
熱源側熱交温度判定手段160dは、室外熱交温度検出手段13において検出された熱源側熱交飽和温度を取得し、取得した熱源側熱交飽和温度が第一凝縮判定基準温度Tcc1以下であるか否かを判定するものである。また、熱源側熱交温度判定手段160dは、熱源側熱交飽和温度が第一凝縮判定基準温度Tcc1よりも高い場合、熱源側熱交飽和温度が第二凝縮判定基準温度Tcc2以上であるか否かを判定するものである。熱源側熱交温度判定手段160dは、各判定の結果を風向制御手段160eに送信するように構成されている。もっとも、熱源側熱交温度判定手段160dは、各判定の結果を室外機制御装置16の内部メモリ等に記憶させ、風向制御手段160eが各判定の結果を読み取るように構成してもよい。
風向制御手段160eは、熱源側熱交温度判定手段160dにおいて熱源側熱交飽和温度が第一凝縮判定基準温度Tcc1以下であると判定された場合、風向調整装置20が閉の状態となるように制御するものである。一方、風向制御手段160eは、熱源側熱交温度判定手段160dにおいて熱源側熱交飽和温度が第二凝縮判定基準温度Tcc2以上であると判定された場合、風向調整装置20が開の状態となるように制御するものである。そして、風向制御手段160eは、熱源側熱交温度判定手段160dにおいて、熱源側熱交飽和温度が、第一凝縮判定基準温度Tcc1よりも高く、かつ第二凝縮判定基準温度Tcc2よりも低いと判定された場合、風向調整装置20の開度をそのままの状態で維持するものである。
(暖房運転時)
熱源側熱交温度判定手段160dは、室外熱交温度検出手段13において検出された熱源側熱交飽和温度を取得し、取得した熱源側熱交飽和温度が第一蒸発判定基準温度Teh1以上であるか否かを判定するものである。また、熱源側熱交温度判定手段160dは、熱源側熱交飽和温度が第一蒸発判定基準温度Teh1よりも低い場合、熱源側熱交飽和温度が第二蒸発判定基準温度Teh2以下であるか否かを判定するものである。
風向制御手段160eは、熱源側熱交温度判定手段160dにおいて熱源側熱交飽和温度が第一蒸発判定基準温度Teh1以上であると判定された場合、風向調整装置20が閉の状態となるように制御するものである。一方、風向制御手段160eは、熱源側熱交温度判定手段160dにおいて熱源側熱交飽和温度が第二蒸発判定基準温度Teh2以下であると判定された場合、風向調整装置20が開の状態となるように制御するものである。そして、風向制御手段160eは、熱源側熱交温度判定手段160dにおいて、熱源側熱交飽和温度が、第一蒸発判定基準温度Teh1よりも低く、かつ第二蒸発判定基準温度Teh2よりも高いと判定された場合、風向調整装置20の開度をそのままの状態で維持するものである。
続いて、図9及び図10を参照して、室外機制御装置16が行う風向調整装置20の風向制御に関する動作例を説明する。なお、図9及び図10において、図6及び図7と同等の動作内容については、同一の符号を付して説明は省略する。
(冷房運転時の動作)
まず、図9を参照して、冷房運転時における風向制御の動作の一例を説明する。
本変形例1における室外機制御装置16は、ステップS101〜S105までの動作を図6の場合と同様に実行する。次いで、室外機制御装置16は、室外熱交温度検出手段13において検出された熱源側熱交飽和温度が第一凝縮判定基準温度Tcc1以下であるか否かを判定する(図9:ステップS301)。
室外機制御装置16は、熱源側熱交飽和温度が第一凝縮判定基準温度Tcc1以下である場合(図9:ステップS301/Yes)、風向調整装置20が閉の状態となるように制御する(図9:ステップS107)。一方、室外機制御装置16は、熱源側熱交飽和温度が第一凝縮判定基準温度Tcc1よりも高い場合(図9:ステップS301/No)、熱源側熱交飽和温度が第二凝縮判定基準温度Tcc2以上であるか否かを判定する(図9:ステップS302)。
室外機制御装置16は、熱源側熱交飽和温度が第二凝縮判定基準温度Tcc2以上である場合(図9:ステップS302/Yes)、風向調整装置20が開の状態となるように制御する(図9:ステップS108)。一方、室外機制御装置16は、熱源側熱交飽和温度が第二凝縮判定基準温度Tcc2よりも低い場合(図9:ステップS302/No)、風向調整装置20の開度をそのままの状態で維持する。すなわち、この場合、ハンチングを抑制するために、室外機制御装置16は何ら制御動作を行わず、ステップS109へ移行する。
そして、室外機制御装置16は、設定時間toごとに、ステップS301、S302、S107〜S109の一連の動作を繰り返し実行し、第一凝縮判定基準温度Tcc1及び第二凝縮判定基準温度Tcc2に基づいて複数の風向調整ベーン21a〜21eの向きを変化させる風向制御を実行する。
次に、図10を参照して、暖房運転時における風向制御の動作の一例を説明する。
本変形例1における室外機制御装置16は、ステップS201〜S205までの動作を図7の場合と同様に実行する。次いで、室外機制御装置16は、室外熱交温度検出手段13において検出された熱源側熱交飽和温度が第一蒸発判定基準温度Teh1以上であるか否かを判定する(図10:ステップS401)。
室外機制御装置16は、熱源側熱交飽和温度が第一蒸発判定基準温度Teh1以上である場合(図10:ステップS401/Yes)、風向調整装置20が閉の状態となるように制御する(図10:ステップS207)。一方、室外機制御装置16は、熱源側熱交飽和温度が第一蒸発判定基準温度Teh1よりも低い場合(図10:ステップS401/No)、熱源側熱交飽和温度が第二蒸発判定基準温度Teh2以下であるか否かを判定する(図10:ステップS402)。
室外機制御装置16は、熱源側熱交飽和温度が第二蒸発判定基準温度Teh2以下である場合(図10:ステップS402/Yes)、風向調整装置20が開の状態となるように制御する(図10:ステップS208)。一方、室外機制御装置16は、熱源側熱交飽和温度が第二蒸発判定基準温度Teh2より高い場合(図10:ステップS402/No)、風向調整装置20の開度をそのままの状態で維持する。すなわち、この場合、ハンチングを抑制するために、室外機制御装置16は何ら制御動作を行わず、ステップS209へ移行する。
そして、室外機制御装置16は、設定時間toごとに、ステップS401、S402、S207〜S209の一連の動作を繰り返し実行し、第一蒸発判定基準温度Teh1及び第二蒸発判定基準温度Teh2基づいて複数の風向調整ベーン21a〜21eの向きを変化させる風向制御を実行する。
以上のように、本変形例1に係る空気調和機100Aは、源側熱交飽和温度との比較に用いる各判定基準温度にヒステリシスΔTocをもたせているため、ハンチングを抑制することができることから、運転状態及び冷媒状態の安定性をさらに高めることができる。
他の効果については、前述した空気調和機100と同様に発揮することができる。
<変形例2>
図11は、本発明の実施の形態の変形例2に係る空気調和機が有する室外機制御装置の機能構成を示すブロック図である。図12は、図11の室外機制御装置を備えた空気調和機の冷房運転時における動作を示すフローチャートである。図13は、図11の室外機制御装置を備えた空気調和機の暖房運転時における動作を示すフローチャートである。なお、本変形例2に係る空気調和機については、空気調和機100Bと称する。図11〜図13を参照して、空気調和機100Bの構成及び動作について説明する。
空気調和機100Bは、室外機制御装置16が、室内熱交温度検出手段15において検出される負荷側熱交飽和温度を用いて、凝縮判定基準温度Tcc及び蒸発判定基準温度Tehを補正する点に特徴がある。他の構成及び動作については、上述した空気調和機100と同様であるため、同等の構成については同一の符号を用いて説明は省略する。
図11に示すように、空気調和機100Bに備わる室外機制御装置16は、経過時間計測手段16aと、禁止時間判定手段16bと、外気判定手段16cと、熱源側熱交温度判定手段16dと、風向制御手段16eと、判定基準補正手段260fを有している。
判定基準補正手段260fは、室内熱交温度検出手段15において検出される負荷側熱交飽和温度を、室内機制御装置17を介して取得するものである。冷房運転時において、判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度が冷房時補正基準温度Tecよりも低い状態にある時間が、冷房時補正決定時間tcに到達したとき、凝縮判定基準温度Tccに対して冷房時補正係数αを上乗せする補正を行うものである。また、暖房運転時において、判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度が暖房時補正基準温度Tchよりも高い状態にある時間が、暖房時補正決定時間thに到達したとき、蒸発判定基準温度Tehに対して暖房時補正係数βを上乗せする補正を行うものである。
ここで、冷房時補正基準温度Tec、冷房時補正決定時間tc、冷房時補正係数α、暖房時補正基準温度Tch、暖房時補正決定時間th、及び暖房時補正係数βは、空気調和機100Bの特性などをもとに予め設定されるものである。例えば、冷房時補正基準温度Tecは4℃に設定され、冷房時補正決定時間tcは30秒に設定され、冷房時補正係数αは2℃に設定される。また、例えば、暖房時補正基準温度Tchは50℃に設定され、暖房時補正決定時間thは30秒に設定され、暖房時補正係数βは2℃に設定される。冷房時補正基準温度Tec、冷房時補正決定時間tc、冷房時補正係数α、暖房時補正基準温度Tch、暖房時補正決定時間th、及び暖房時補正係数βは、室外機制御装置16の内部メモリ等に予め格納されている。
続いて、図12及び図13を参照して、室外機制御装置16の判定基準補正手段260fが行う各判定基準温度の補正処理の動作例を説明する。
(冷房運転時の補正処理)
まず、図12を参照して、冷房運転時における補正処理の動作例を説明する。
判定基準補正手段260fは、室内熱交温度検出手段15から室内機制御装置17を介して負荷側熱交飽和温度を取得する(図12:ステップS501)。次いで、判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度と冷房時補正基準温度Tecとを比較し、負荷側熱交飽和温度が冷房時補正基準温度Tecよりも低いか否かを判定する(図12:ステップS502)。ここで、判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度が冷房時補正基準温度Tec以上であれば(図12:ステップS502/No)、ステップS501へ戻る。
一方、判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度が冷房時補正基準温度Tecよりも低ければ(図12:ステップS502/Yes)、負荷側熱交飽和温度が冷房時補正基準温度Tecよりも低い状態にある時間の計測を開始する。そして、判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度が冷房時補正基準温度Tecよりも低い状態にある時間と冷房時補正決定時間tcとを比較する(図12:ステップS503)。判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度が冷房時補正基準温度Tecよりも低い状態にある時間が、冷房時補正決定時間tcに到達した場合(図12:ステップS503/Yes)、凝縮判定基準温度Tccに冷房時補正係数αを加算する補正を行い、凝縮判定基準温度Tccを更新する(図12:ステップS504)。判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度が冷房時補正基準温度Tecよりも低い状態にある時間が、冷房時補正決定時間tcに到達しなければ、ステップS501へ戻る。
(暖房運転時の補正処理)
次に、図13を参照して、暖房運転時における補正処理の動作例を説明する。
判定基準補正手段260fは、室内熱交温度検出手段15から室内機制御装置17を介して負荷側熱交飽和温度を取得する(図13:ステップS601)。次いで、判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度と暖房時補正基準温度Tchとを比較し、負荷側熱交飽和温度が暖房時補正基準温度Tchよりも高いか否かを判定する(図13:ステップS602)。ここで、判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度が暖房時補正基準温度Tch以下であれば(図13:ステップS602/No)、ステップS601へ戻る。
一方、判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度が暖房時補正基準温度Tchよりも高ければ(図13:ステップS602/Yes)、負荷側熱交飽和温度が暖房時補正基準温度Tchよりも高い状態にある時間の計測を開始する。そして、判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度が暖房時補正基準温度Tchよりも高い状態にある時間と暖房時補正決定時間thとを比較する(図13:ステップS603)。判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度が暖房時補正基準温度Tchよりも高い状態にある時間が、暖房時補正決定時間thに到達した場合(図13:ステップS603/Yes)、蒸発判定基準温度Tehに暖房時補正係数βを加算する補正を行い、凝縮判定基準温度Tccを更新する(図13:ステップS604)。また、判定基準補正手段260fは、負荷側熱交飽和温度が暖房時補正基準温度Tchよりも高い状態にある時間が、暖房時補正決定時間thに到達しなければ(図13:ステップS603/No)、ステップS601へ戻る。
図12及び図13では、判定基準補正手段260fが補正処理を繰り返し実行する場合を例示しているが、これに限らず、例えば、凝縮判定基準温度Tcc及び蒸発判定基準温度Tehを補正する回数に制限を設けてもよい。また、判定基準補正手段260fは、数回にわたって補正を行う場合に、補正条件である冷房時補正基準温度Tec、冷房時補正決定時間tc、暖房時補正基準温度Tch、及び暖房時補正決定時間thと、冷房時補正係数α及び暖房時補正係数βを、各回ごとに変更するようにしてもよい。さらに、判定基準補正手段260fは、図12及び図13に示す補正処理を、図6及び図7に示す風向制御に割り込んで行うようにしてもよいし、例えば、図6のステップS109及び図7のステップS209における待機時間中に行うようにしてもよい。
また、変形例1における室外機制御装置16に、判定基準補正手段260fと同等の機能構成を付加し、当該室外機制御装置16が、第一凝縮判定基準温度Tcc1及び第二凝縮判定基準温度Tcc2のうちの少なくとも一つと、第一蒸発判定基準温度Teh1及び第二蒸発判定基準温度Teh2のうちの少なくとも一つとを補正するように構成してもよい。
以上のように、本変形例2に係る空気調和機100Bは、冷房運転時において、負荷側熱交換器7の冷媒飽和温度が所定温度よりも低い状態が一定時間継続した場合に、凝縮判定基準温度Tccを高くする補正を行う。このため、熱源側熱交飽和温度が凝縮判定基準温度Tcc以下となる可能性が高まり、室外機制御装置16が、風向調整装置20を閉の状態へ制御しやすい状況となる。すなわち、判定基準補正手段260fが、凝縮判定基準温度Tccを高くする補正を行うことにより、ショートサイクル環境への移行が促進されるため、負荷側熱交換器7の冷媒飽和温度の低下を抑制することができる。よって、室内側の吹出し温度の過度な低下を抑制すると共に、負荷側熱交換器7への着霜を抑制することができる。
また、空気調和機100Bは、暖房運転時において、負荷側熱交換器7の冷媒飽和温度が所定温度より高い状態が一定時間継続した場合に、蒸発判定基準温度Tehを高くする補正を行う。このため、熱源側熱交飽和温度が蒸発判定基準温度Teh以上となる可能性が低下し、室外機制御装置16が、風向調整装置20を開の状態へ制御しやすい状況となる。すなわち、判定基準補正手段260fが、蒸発判定基準温度Tehを高くする補正を行うことにより、ショートサイクル環境への移行が妨げられるため、熱源側熱交換器3の熱交換を促進し、負荷側熱交換器7の冷媒飽和温度の上昇を抑制することができる。したがって、圧縮機1の吐出温度を下げることができ、圧縮機1を保護することができる。
上記実施の形態は、空気調和機における好適な具体例であり、本発明の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、一例として、複数の風向調整ベーン21を有する形状の風向調整装置20を示したが、これに限定されるものではない。すなわち、熱源側ファン4によって前方向へ送り出される風の進行を阻害し、ショートサイクル環境を形成することが可能なものであれば、風向調整装置20は、例えばスライド式のルーバ等といった様々な構造の開閉機構を採用することができる。
また、上記実施の形態では、室外機制御装置16が室外機Xの内部に設けられた場合を例示したが、これに限らず、室外機制御装置16は、室外機Xの外部に設けられていてもよい。加えて、空気調和機100、100A、及び100Bは、室外機制御装置16としての機能と室内機制御装置17としての機能とを併せもつ一台の制御装置を有していても
よい。
さらに、室外機制御装置16が、風向調整装置20による風向制御に関連づけて、熱源側ファンモータ5の回転数を調整するように構成し、外気温度及び熱源側熱交換器3の冷媒飽和温度に応じて温度に応じて、熱源側ファン4から送り出される風の風向及び風量を変化させるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、一例として、図1のような空気調和機100を示したが、室外機Xは、室内機Yを複数台接続できるように構成してもよい。すなわち、空気調和機100は、小型の室内機Yの1台運転から大型の室内機Yの複数台同時運転までの幅広い運転状態を実現できるマルチ型の空気調和機であってもよい。室外機Xに風向調整装置20を搭載したマルチ型の空気調和機100によれば、複数の室内機Y各々の運転状態及び冷媒状態の安定化を図ることができるため、更なる効果を発揮することができる。
加えて、膨張弁6は、室内機Yに設けられていてもよい。また、空気調和機100は、例えば、室外機X及び室内機Yの機能を併せもつパッケージエアコンなどであってもよい。すなわち、風向調整装置20は、少なくとも熱源側熱交換器3及び熱源側ファン4を格納するケーシングXaの吹出し口18に併設されていればよい。
1 圧縮機、2 四方弁、3 熱源側熱交換器、4 熱源側ファン、5 熱源側ファンモータ、6 膨張弁、7 負荷側熱交換器、8 負荷側ファン、9 負荷側ファンモータ、10a バルブ、10b バルブ、11 液溜、12 吐出温度検出手段、13 室外熱交温度検出手段、14 外気温度検出手段、15 室内熱交温度検出手段、16 室外機制御装置、16a 経過時間計測手段、16b 禁止時間判定手段、16c 外気判定手段、16d、160d 熱源側熱交温度判定手段、16e、160e 風向制御手段、17 室内機制御装置、18 吹出し口、20 風向調整装置、21 風向調整ベーン、21a〜21e 風向調整ベーン、100、100A、100B 空気調和機、260f 判定基準補正手段、Tcc 凝縮判定基準温度、Tcc1 第一凝縮判定基準温度、Tcc2 第二凝縮判定基準温度、Tch 暖房時補正基準温度、Tec 冷房時補正基準温度、Teh 蒸発判定基準温度、Teh1 第一蒸発判定基準温度、Teh2 第二蒸発判定基準温度、X 室外機、Xa ケーシング、Y 室内機、tc 冷房時補正決定時間、th 暖房時補正決定時間、to 設定時間、α 冷房時補正係数、β 暖房時補正係数。

Claims (13)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機、外気と冷媒とを熱交換させる熱源側熱交換器、冷媒を減圧する膨張弁、及び室内空気と冷媒とを熱交換させる負荷側熱交換器が、冷媒配管で接続されて冷媒を循環させる空気調和機であって、
    前記熱源側熱交換器に送風する熱源側ファンと、
    少なくとも前記熱源側熱交換器及び前記熱源側ファンを格納し、前記熱源側ファンによって送り出される風が吹き出される吹出し口を備えたケーシングと、
    前記ケーシングの前記吹出し口に併設され、前記吹出し口から吹き出る風の向きを開閉機構によって調整する風向調整装置と、
    外気温度及び前記熱源側熱交換器の冷媒飽和温度に応じて前記風向調整装置の開閉動作を制御する制御装置と、を有する空気調和機。
  2. 前記制御装置は、
    冷房運転時において、前記熱源側熱交換器の冷媒飽和温度が凝縮判定基準温度以下であれば、前記風向調整装置が閉の状態となるように制御するものである請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記制御装置は、
    前記熱源側熱交換器の冷媒飽和温度が前記凝縮判定基準温度よりも高ければ、前記風向調整装置が開の状態となるように制御する請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記制御装置は、
    前記熱源側熱交換器の冷媒飽和温度が、前記凝縮判定基準温度に正の加算ヒステリシス係数を加えた温度以上であれば、前記風向調整装置が開の状態となるように制御する請求項2に記載の空気調和機。
  5. 前記制御装置は、
    前記熱源側熱交換器の冷媒飽和温度が、前記凝縮判定基準温度よりも高く、かつ前記凝縮判定基準温度に正の加算ヒステリシス係数を加えた温度より低ければ、前記風向調整装置をそのままの状態で維持する請求項4に記載の空気調和機。
  6. 前記制御装置は、
    前記負荷側熱交換器の冷媒飽和温度が冷房時補正基準温度よりも低い状態にある時間が、冷房時補正決定時間に到達したとき、前記凝縮判定基準温度に正の冷房時補正係数を加算して前記凝縮判定基準温度を更新する機能を有する請求項2〜5の何れか一項に記載の空気調和機。
  7. 前記制御装置は、
    暖房運転時において、前記熱源側熱交換器の冷媒飽和温度が蒸発判定基準温度以上であれば、前記風向調整装置が閉の状態となるように制御するものである請求項1〜6の何れか一項に記載の空気調和機。
  8. 前記制御装置は、
    前記熱源側熱交換器の冷媒飽和温度が前記蒸発判定基準温度よりも低ければ、前記風向調整装置が開の状態となるように制御する請求項7に記載の空気調和機。
  9. 前記制御装置は、
    前記熱源側熱交換器の冷媒飽和温度が、前記蒸発判定基準温度から正の減算ヒステリシス係数を減じた温度以下であれば、前記風向調整装置が開の状態となるように制御する請求項8に記載の空気調和機。
  10. 前記制御装置は、
    前記熱源側熱交換器の冷媒飽和温度が、前記蒸発判定基準温度より低く、かつ前記蒸発判定基準温度から正の減算ヒステリシス係数を減じた温度より高ければ、前記風向調整装置をそのままの状態で維持する請求項9に記載の空気調和機。
  11. 前記制御装置は、
    前記負荷側熱交換器の冷媒飽和温度が暖房時補正基準温度よりも高い状態にある時間が、暖房時補正決定時間に到達したとき、前記蒸発判定基準温度に正の暖房時補正係数を加算して当該蒸発判定基準温度を更新する機能を有する請求項7〜10の何れか一項に記載の空気調和機。
  12. 前記風向調整装置は、
    前記開閉機構として、複数の風向調整ベーンを有している請求項1〜11の何れか一項に記載の空気調和機。
  13. 前記制御装置は、
    前記複数の風向調整ベーンそれぞれの前記熱源側ファンの送風方向に対する傾斜角を個別に調整する機能を有する請求項12に記載の空気調和機。
JP2018502910A 2016-03-01 2016-03-01 空気調和機 Expired - Fee Related JP6456548B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/056267 WO2017149661A1 (ja) 2016-03-01 2016-03-01 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017149661A1 JPWO2017149661A1 (ja) 2018-07-05
JP6456548B2 true JP6456548B2 (ja) 2019-01-23

Family

ID=59742639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018502910A Expired - Fee Related JP6456548B2 (ja) 2016-03-01 2016-03-01 空気調和機

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6456548B2 (ja)
CN (1) CN207065819U (ja)
WO (1) WO2017149661A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7255293B2 (ja) * 2019-03-29 2023-04-11 三浦工業株式会社 給水制御装置
JP7382811B2 (ja) * 2019-12-04 2023-11-17 日鉄エンジニアリング株式会社 熱交換器
CN115711472B (zh) * 2022-11-28 2024-08-06 珠海格力电器股份有限公司 空调控制方法和控制装置、空调系统及存储介质

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0552385A (ja) * 1991-02-19 1993-03-02 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の室外ユニツト
JPH05322329A (ja) * 1992-05-19 1993-12-07 Hitachi Ltd 防風装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017149661A1 (ja) 2017-09-08
CN207065819U (zh) 2018-03-02
JPWO2017149661A1 (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6594698B2 (ja) 冷凍・空調装置
JP6463478B2 (ja) 空気調和装置
WO2017006611A1 (ja) 冷凍サイクル装置及び冷凍サイクルシステム
JP6321363B2 (ja) 空気調和機
JP6557855B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6456548B2 (ja) 空気調和機
WO2015132843A1 (ja) 空気調和装置
JP2016125732A (ja) 空気調和装置
JP6918221B2 (ja) 空気調和機
CN110637198B (zh) 空调系统
JP6045400B2 (ja) 冷凍サイクル装置の熱源ユニット、及び、その制御方法
JPWO2015087423A1 (ja) 外気処理機及び空気調和機
JP2004028429A (ja) 空気調和機
WO2018092203A1 (ja) 空気調和機
JP2006234296A (ja) マルチ型空気調和装置
JP2005147541A (ja) 多室型空気調和機
WO2020003490A1 (ja) 空気調和装置
JP2011257097A (ja) 多室型空気調和装置
JPH11294871A (ja) 空気調和機
JP2005055053A (ja) 空気調和装置
JP2005016884A (ja) 空気調和機
JP2016156569A (ja) 冷凍装置
JP2008209021A (ja) マルチ型空気調和装置
JP2007057189A (ja) 空気調和装置
JP2016166700A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6456548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees