JP6456498B2 - 加工機の制御装置および加工機の制御方法 - Google Patents

加工機の制御装置および加工機の制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、加工負荷値の変化に対応して制御値を制御する加工機の制御装置および加工機の制御方法に関するものである。
従来の加工機の制御装置および加工機の制御方法は、コスト削減、納期短縮のため、加工能率の向上が常に求められている。鋳物や鍛造など形状にばらつきがあるワークを加工する場合、そのワークのばらつきにより加工代が最大になる場合を考慮して、加工回数を多めに設定する必要がある。よって、ワークの加工代が小さい箇所では何も削らないエアカットの時間が発生するため、このエアカット時間を短くする方法が求められていた。
このことを解決するために、特許文献1においては、加工前にワークの形状を事前測定し、その測定結果に応じて加工プログラムを変更することにより、エアカット時間を短くしている。
しかしながら、特許文献1のように事前測定するには測定時間が必要であり、また、ワークが測定できるものに限られる。
具体的な、ワークの測定の方法としては、接触式と非接触式との2種類がある。
接触式は座標を検知する手段を備えたプローブをワークに接触させ、その接触を検知することによりワーク表面の座標を認識する方法である。高精度であるが、プローブが壊れないようゆっくり、かつ、ワークの形状が不定形の場合には遠い位置からワークに当てる必要があり測定時間がかかるという問題点があった。
また、非接触式は座標を検知する手段を備えたセンサからLEDまたはLDなどの光を照射し、その反射光もしくは透過光を受光素子で検知することによりワークの位置を測定する方法(例えば、特許文献1に参照)である。接触式に比べ検出時間は短くなるが、光学的手段で検知するためワークの材質、表面性状が限定されるという問題や、センサが汚れに弱く検出精度が低くなるという問題や、センサ自体が高価であるという問題点があった。
このことを解決する方法として、例えば特許文献2では、目標負荷を予め設定しておき、加工負荷と連動する主軸負荷値が目標負荷値の範囲内に入るよう送り速度、回転数を変更する加工負荷制御により、エアカット時間を短くしている。このように、リアルタイムで測定および制御を行うため、特許文献1のように事前測定は不要であり、ワークの制約もなく、電流または電力を検出すれば実施することができるため、非接触式のセンサに比較して低コストとなる。
特開2013−18109号公報 特開2005−205517号公報
従来の加工機の制御装置および加工機の制御方法において、加工負荷制御を導入する場合、送り速度および回転数を際限なく大きくした場合、加工精度や工具寿命の問題が発生する。よってこれらを、どの程度まで大きくすることが可能であるかという、上限値を定めることとなる。
実際には、ワークの形状がばらつくため、実際に複数個のワークを加工し、工具の寿命を確認し、適当な加工時間と工具寿命となる「送り速度の上限値」を決定する必要がある。
そのため、「ワークの形状のばらつき」自体が変動した場合、ワークの加工代が大きくなると工具が破損する可能性が高くなり、逆に小さくなると加工効率をもっと高くすることが可能な状態になり、相対的に加工能率が低下するという問題点があった。
また、これら防ぐためには、十分なワーク数の加工を実施する必要があり、加工負荷制御の導入まで時間がかかるという問題点があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、ワークの形状のばらつきが存在しても、加工部の破損を抑制しつつ、適正な加工効率を確保できる加工機の制御装置および加工機の制御方法を提供することを目的とする。
この発明の加工機の制御装置は、
加工プログラムに従ってワークの加工を行い、オーバライド値により加工機の制御値を可変して制御するとともに前記加工機の加工負荷値を前記加工負荷値の上限である目標負荷値より低くなるように制御する加工機の制御装置において、
前記加工機の前記加工負荷値を取得する監視部と、
前記オーバライド値を、前記加工負荷値に応じて前記オーバライド値の上限である上限値まで変更する第一設定部と、
前記加工機が加工中であると判定されると開始され、前記加工機が非加工中であると判定されかつリセット時間を超えると0となる制御タイマと、
前記加工負荷値が、前記加工機の加工判定を行うために設定された加工閾値を超え、かつ、前記制御タイマが0の場合に、前記加工機の前記オーバライド値を前記上限値より小さい初期オーバライド値に変更して前記第一設定部に設定する判定部とを備えたものである。
また、この発明の加工機の制御装置は、
加工プログラムに従ってワークの加工を行い、オーバライド値により加工機の制御値を可変して制御するとともに前記加工機の加工負荷値を前記加工負荷値の上限である目標負荷値より低くなるように制御する加工機の制御装置において、
前記加工機の前記加工負荷値を取得する監視部と、
前記オーバライド値を、前記加工負荷値に応じて前記オーバライド値の上限である上限値まで変更する第一設定部と、
前記加工負荷値が、前記加工機の加工判定を行うために設定された加工閾値を超えると、前記加工機の前記オーバライド値を前記上限値より小さい初期オーバライド値に変更して前記第一設定部に設定する判定部とを備え、
前記第一設定部は、前記初期オーバライド値に変更した後において、前記加工機の前記加工負荷値に応じて前記初期オーバライド値を前記上限値まで戻し、
前記第一設定部は、前記初期オーバライド値に変更した後に、前記加工機の前記加工負荷値が前記目標負荷値より低くならなければ、前記初期オーバライド値を維持するものである。
また、この発明の加工機の制御装置は、
加工プログラムに従ってワークの加工を行い、オーバライド値により加工機の制御値を可変して制御するとともに前記加工機の加工負荷値を前記加工負荷値の上限である目標負荷値より低くなるように制御する加工機の制御装置において、
前記ワークに複数の加工箇所を有する場合、
前記加工機の前記加工負荷値を取得する監視部と、
前記オーバライド値を、前記加工負荷値に応じて前記オーバライド値の上限である上限値まで変更する第一設定部と、
前記ワークの前記加工箇所毎に、前記加工負荷値の最大負荷値が前記目標負荷値となるような仮上限値を前記上限値として前記第一設定部に設定する第二設定部とを備え、
前記第二設定部は、前記仮上限値の上限値および前記仮上限値の下限値を設定するものである。
また、この発明の加工機の制御方法は、
加工プログラムに従ってワークの加工を行い、オーバライド値により加工機の制御値を可変して制御するとともに前記加工機の加工負荷値を前記加工負荷値の上限である目標負荷値より低くなるように制御する加工機の制御方法において、
前記オーバライド値を、前記加工負荷値に応じて前記オーバライド値の上限である上限値まで変更するとともに、
前記加工負荷値が、前記加工機の加工判定を行うために設定された加工閾値を超え、かつ、前記加工機が加工中であると判定されると開始され、前記加工機が非加工中であると判定されかつリセット時間を超えると、前記加工機の前記オーバライド値を前記上限値より小さい初期オーバライド値に変更して制御するものである。
この発明の上記のように構成された加工機の制御装置および上記のように行われた加工機の制御方法によれば、
ワークの形状のばらつきが存在しても、加工部の破損を抑制しつつ、適正な加工効率を確保できる加工負荷制御を行うことができる。
この発明の実施の形態1の加工機および加工機の制御装置の構成を示す図である。 図1に示した制御装置の加工負荷制御を示したフローチャートである。 図2に示した加工負荷制御における加工判定の制御を示したフローチャートである。 図2に示した加工負荷制御におけるオーバライド値の設定の制御を示したフローチャートである。 図1に示した加工機および加工機の制御装置の制御を説明するためのフローチャートである。 図5に示した仮上限値の設定の制御を示したフローチャートである。 図5に示した仮上限値の設定の制御を示したフローチャートである。 図5に示した加工プログラムの修正の制御を示したフローチャートである。 図1に示した加工機の制御装置の制御を説明するためのフローチャートである。 図1に示した加工機を用いて加工を行うワークの構成を説明するための図である。 図1に示した加工機の制御装置における加工プログラムの変化を説明するための加工プログラムを示した図である。 図1に示した加工機の制御装置における加工プログラムの変化を説明するための加工プログラムを示した図である。 図1に示した加工機の制御装置における加工プログラムの変化を説明するための加工プログラムを示した図である。 図1に示した加工機の制御装置における加工プログラムの変化を説明するための加工プログラムを示した図である。 図1に示した加工機の制御装置における加工プログラムの変化を説明するための加工プログラムを示した図である。 図11の各加工プログラムにより加工した場合の、X軸方向の移動における加工負荷値および送り速度の遷移説明するための図である。 図12の各加工プログラムで、かつ従来の加工負荷制御を導入し加工した場合の、X軸方向の移動における加工負荷値および送り速度の遷移説明するための図である。 図12の各加工プログラムで、かつ実施の形態1の加工負荷制御を導入し加工した場合の、X軸方向の移動における加工負荷値および送り速度の遷移説明するための図である。 図15の各加工プログラムで、かつ実施の形態1の加工負荷制御を導入し加工した場合の、X軸方向の移動における加工負荷値および送り速度の遷移説明するための図である。 この発明の実施の形態2の加工機および加工機の制御装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3の加工機および加工機の制御装置の構成を示す図である。 図21に示した制御装置の加工負荷制御を示したフローチャートである。
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1における加工機および加工機の制御装置の構成を示す図である。図2は図1に示した制御装置の加工負荷制御を示したフローチャートである。図3は図2に示した加工負荷制御における加工判定の制御を示したフローチャートである。図4は図2に示した加工負荷制御におけるオーバライド値の設定の制御を示したフローチャートである。図5は図1に示した加工機および加工機の制御装置の制御を説明するためのフローチャートである。
図6および図7は図5に示した仮上限値の設定の制御を示したフローチャートである。図8は図5に示した加工プログラムの修正の制御を示したフローチャートである。図9は図1に示した加工機の制御装置の制御を説明するためのフローチャートである。図10は図1に示した加工機を用いて加工を行うワークの構成を説明するための図である。図10(A)はワークの上面図、図10(B)はワークの側面図、図10(C)はワークのX軸方向の位置を示した図である。
図11から図15は図1に示した加工機の制御装置における加工プログラムの変化を説明するための加工プログラムを示した図である。図16から図19は各加工プログラムにより加工した場合の、X軸方向の移動における加工負荷値および送り速度の遷移説明するための図である。図16は図11の加工プログラムにより加工した場合の図である。図17は図12の加工プログラムにより加工した場合の図である。図18は図13の加工プログラムにより加工した場合の図である。図19は図15の加工プログラムにより加工した場合の図である。
図1において、制御装置10はマシニングセンタ等の加工機100を加工プログラムに基づいて制御するNC(Numerical Controlの略、数値制御を示し、以下、NCと略して示す)装置120の一部、もしくはNC装置120の補助装置として構成されるものである。加工機100はテーブル108上にワーク107を固定して加工するものである。また加工機100は、主軸モータ101を介して主軸105にて回転工具106が回転することにより切削加工を行うものである。回転工具106は、加工機100のワーク107の加工を行う加工部であり、フライスまたはエンドミルなどにて構成されている。
テーブル108はボールねじやリニアガイド等を介してZ軸モータ102により主軸105の軸方向(以下、Z軸方向)へ移動することが可能に構成されている。主軸105はボールねじやリニアガイド等を介してX軸モータ103とY軸モータ104とによってX軸方向とY軸方向とに自由に移動することが可能に構成されている。X軸、Y軸およびZ軸は互いに直交しており、Z軸モータ102、X軸モータ103、Y軸モータ104を用いて回転工具106とワーク107との相対位置および相対速度を制御し、ワーク107を任意の形状に加工可能に構成されている。また、テーブル108、X軸モータ103、Y軸モータ104、および、Z軸モータ102はワーク107の移動を行う移動部である。
主軸モータ101、Z軸モータ102、X軸モータ103、および、Y軸モータ104は例えばサーボモータにて構成されている。主軸モータ101、Z軸モータ102、X軸モータ103、および、Y軸モータ104はNC装置120の指令に基づいて、それぞれ主軸サーボアンプ(以下、サーボアンプはアンプと略して示す)111、Z軸アンプ112、X軸アンプ113、および、Y軸アンプ114により制御される。よって、主軸モータ101は主駆動部であり、Z軸モータ102、X軸モータ103、および、Y軸モータ104は移動駆動部である。
制御装置10は、監視部1、判定部2、第一設定部3、第一記憶部4、統合部5、第二設定部6、第二記憶部7、および、修正部8を備えている。監視部1は、主軸モータ101の電力、電流といった主軸105の負荷である加工負荷値NPの情報を、主軸アンプ111から得て現在の加工負荷値NPとして監視するものである。第一記憶部4は、各パラメータ(初期値を含む)を記憶するものである。
判定部2は、監視部1から出力される現在の加工負荷値NPと、加工閾値PTとを比較し、加工判定を行うものである。また、判定部2は、加工中であると判定すると、オーバライド値OR(後述に、詳細を示す)を、オーバライド値ORの上限値OR−OLより小さい初期オーバライド値F−ORに変更する。第一設定部3は、判定部2の加工判定の結果から、加工プログラムにおいて設定された加工機100の制御値としての送り速度をどれだけ変化させることができるか(このことをオーバライド値ORと称す)を、オーバライド値ORの上限値OR−OLまで変更して設定するものである。また、第一設定部3は、判定部2にて設定された初期オーバライド値F−ORが設定される。統合部5は、加工機100の加工データを取得するものである。第二記憶部7は、統合部5にて取得された加工データおよび加工プログラムを格納するものである。
第二設定部6は、第二記憶部7の加工データと、第一記憶部4の各パラメータとを比較し、仮上限値K−OR−OLを設定するものである。修正部8は、第二設定部6の結果を受けて、各値および加工プログラムを修正するものである。尚、各パラメータおよび各値については、後述の制御の説明において行う。
次に上記のように構成された実施の形態1の加工機の制御装置の制御方法について説明する。尚、加工機の制御装置の制御方法については、まず、各制御の流れについて説明する。その後、その効果が明確となるように、具体的な加工プログラムおよびワークの例を用いて各制御の流れについて説明する。
まず、本実施の形態1の制御装置10において行われる加工負荷制御について図2に基づいて説明する。まず、以下の制御において使用する各値について説明する。
◎「送り速度のオーバライド値OR」(以下、単にオーバライド値ORと称す)
送り速度をどれぐらい変動させるかをあらわす値である。オーバライド値ORは後述にて示す、「オーバライド値ORの設定」により設定される。加工プログラム中の送り速度の指令値にオーバライド値ORを掛け算すると、実際の送り速度となる。
◎「オーバライド値の上限値OR−OL」(以下、上限値OR−OLと称す)
オーバライド値ORは図4の「オーバライド値ORの設定」により設定されるが、加工負荷制御は加工負荷値の検出後に送り速度を制御するため、ワーク107と回転工具106との接触時の衝撃が大きくなりがちである。そこで、オーバライド値ORに上限値OR−OLを設け、送り速度が過剰に大きくなることを防ぐためのものである。
◎「仮のオーバライド上限値K−OR−OL」(以下、仮上限値K−OR−OLと称す)上限値OR−OLは、第一記憶部4に格納され、その値は1つしか存在しない。そこで、仮上限値K−OR−OLを設け、加工プログラム中で任意の値を設定することを可能とするものである。
加工負荷制御について説明する。まず、加工負荷制御の開始指令があると加工負荷制御を開始する(図2のステップS101)。具体的に、加工負荷制御の開始指令方法は、例えば加工プログラム中に開始指令を記載し、当該指令を読み込んだら開始する。次に、「オーバライド値OR」、「上限値OR−OL」、「仮上限値K−OR−OL」をそれぞれ初期化する(図2のステップS102)。尚、オーバライド値ORの初期値は100%、上限値OR−OLの初期値は150%、仮上限値K−OR−OLの初期値は0(仮上限値K−OR−OLを使用しないOFFとして設定されている)とする。
次に、加工プログラム中に仮上限値K−OR−OLの使用終了指令があるか否かを確認する(図2のステップS103)。そして、仮上限値K−OR−OLの使用終了指令があった場合(YES)には、仮上限値K−OR−OLは初期値の0に上書きされる(図2のステップS104)。また、仮上限値K−OR−OLの使用終了指令がなかった場合(NO)には、仮上限値K−OR−OLが初期値の0か否かを確認する(図2のステップS105)。そして、仮上限値K−OR−OLが初期値の0でなかった場合(NO)には、上限値OR−OLとして仮上限値K−OR−OLの値を設定する(図2のステップS106)。
また、仮上限値K−OR−OLが初期値の0であった場合(YES)には、上限値OR−OLを初期値に設定する(図2のステップS107)。次に、加工負荷制御の終了指令があるか否かを確認する(図2のステップS108)。そして、終了指令がある場合(YES)には、加工負荷制御を終了する(図2のステップS109)。また、終了指令がない場合(NO)は、「加工判定」を行う(図2のステップS110)。
次に、「オーバライド値ORの設定」を行う(図2のステップS111)。尚、「加工判定」、および、「オーバライド値ORの設定」については後述にて説明する。次に、オーバライド値ORをNC装置120へ出力する(図2のステップS112)。次に、再びステップS103に戻り、上記に示した制御を繰り返す。
このように、仮上限値K−OR−OLを設定することにより、加工プログラム中において、危険性が高い箇所のオーバライド値ORの上限値OR−OLは低く、危険性の低い箇所のオーバライド値ORの上限値OR−OLは高く設定することが可能となる。これにより、工具寿命を確保しつつ加工能率を高めることができるものである。この効果は、後述する具体例において明らかであると考える。
次に、図2にて示した加工判定の制御について図3のフローチャートに基づいて説明する。まず、以下の制御において使用する各値について説明する。
◎「加工負荷値NP」
加工機100が加工を行った際の加工負荷の値である。
◎「加工状態であると判定するための閾値PT」(以下、加工閾値PTと称す)
加工負荷値NPが一定値(加工閾値PT)を超えると「加工中」と判定するためのものである。よって、加工負荷値NPの検出精度によって適宜設定されるものであるが、例えば加工負荷値NPの最大値の1〜10%とし、現在の加工負荷値NPが加工閾値PTを超えない場合は、「非加工中」、超えた場合は「加工中」と判定するように設定されている。
◎「制御タイマCT」
加工負荷制御開始後、加工負荷値NPが加工閾値PTを超えると(「加工中」であると判断されると)ONになるものである。また、加工負荷値NPが加工閾値PT以下になり、かつ、一定時間(リセット時間RCT)が経過すると0になるものである。
◎「リセット時間RCT」
先に示したように、制御タイマCTをリセットするための時間を設定するものである。
◎「加工初期オーバライド値F−OR」(以下、初期オーバライド値F−ORと称す。但し、オーバライド値ORの初期値とは異なるものである。)
加工負荷値NPが加工閾値PT以上となり、制御タイマCTがONになった時、オーバライド値ORを「オーバライド値ORの設定」を経ることなく強制的に変更するためのものである。また、上限値OR−OLより小さい値にて設定されている。
判定部2にて行われる加工判定の制御について説明する。まず、加工負荷制御が開始すると加工判定が開始される(図3のステップS201)。次に、監視部1から現在の加工負荷値NPを読み込む(図3のステップS202)。次に、読み込んだ現在の加工負荷値NPが、加工閾値PT以上か否かを判断する(図3のステップS203)。そして、「加工中」と判定された場合(YES)には、制御タイマCTが0か否かを比較する(図3のステップS204)。
そして、制御タイマCTが0でない場合(NO)には、加工判定の処理を終了する(図3のステップS209)。また、制御タイマCTが0の場合(YES)には、オーバライド値ORを事前に設定した初期オーバライド値F−ORに変更する(図3のステップS205)。初期オーバライド値F−ORは、例えば100%である。次に、制御タイマCTのカウントを開始(ON)する(図3のステップS206)。
また、ステップS203にて、「非加工中」と判定された場合(NO)には、制御タイマCTの値が、事前に設定した第一記憶部4の「リセット時間RCT」より大きいか否かを確認する(図3のステップS207)。そして、制御タイマCTの値がリセット時間RCT以上の場合(YES)には、制御タイマCTを初期化して0とする(図3のステップS208)。また、制御タイマCTの値がリセット時間RCTより小さい場合(YES)には、加工判定の処理を終了する(図3のステップS209)。
このような加工判定の制御を行うことにより、「非加工中」から「加工中」に切り替わる際に(ステップS204からステップS205に移る制御)、オーバライド値ORを初期オーバライド値F−ORに強制的に切り替えることができる。この制御により、制御が間に合わず、加工負荷が急激に増大することを抑制することができ、加工部の破損を低減できる。尚、上記に示した以外に、加工判定を終了する方法として、加工負荷値NPが加工閾値PT以下の状態が一定時間経過すればリセットする方法も考えられる。
次に、先の図2にて示したオーバライド値の設定の制御について図4のフローチャートに基づいて説明する。まず、以下の制御において使用する各値について説明する。
◎「送り速度のオーバライド値OR」
送り速度をどれぐらい変動させるかをあらわす値である。現在の加工負荷値NPと目標負荷値TPとの比である。例えば、現在の加工負荷値NPを50、目標負荷値TPを100とすると、オーバライド値ORは100÷50=2(200%)となる。そして、加工負荷値NPの変化と共にオーバライド値ORは変化する。プログラム中の送り速度の指令値にオーバライド値ORを掛け算することで実際の送り速度となる。
◎「前のオーバライド値OR−1」(以下、前オーバライド値OR−1と称す。)
オーバライド値ORの計算処理を行う、前のオーバライド値ORの値である。オーバライド値ORの計算処理の間、一時的に記憶するための変数として利用するものである。
◎「オーバライド値の上限変化量OR−DOL」(以下、変化量上限値OR−DOLと称す)
オーバライド値ORの変化量の上限値である。
◎「上限値OR−OL」
オーバライド値ORの上限値である。
第一設定部3にて行われるオーバライド値ORの設定の制御について説明する。まず、オーバライド値ORの計算処理が始まる(図4のステップS301)。次に、直前の加工判定においてオーバライド値ORを初期オーバライド値F−ORに変更したか否かを確認する(図4のステップS311)。そして、変更した場合(YES)には、オーバライド値ORを初期オーバライド値F−ORとして(図4のステップS312)、「オーバライド値の設定」の処理を終了する(図4のステップS310)。また、変更していない場合(NO)には、現在のオーバライド値ORを、前オーバライド値OR−1として設定する(図4のステップS302)。次に、現在の加工負荷値NPを読み込む(図4のステップS303)。次に、読み込んだ現在の加工負荷値NPと、目標負荷値TPとを比較し、その比をオーバライド値ORとして設定する(図4のステップS304)。例えば、現在の加工負荷値NPが50、目標負荷値TPが100の場合、オーバライド値ORは200%となる。尚、現在の加工負荷値NPが0の場合には、オーバライド値ORを上限値OR−OLと設定する。
次に、オーバライド値ORの変化量が上限変化量OR−DOL以下であるか否かを確認する(図4のステップS305)。具体的には、前オーバライド値OR−1と、オーバライド値ORとの差を求める。そして、差の絶対値が事前に設定した上限変化量OR−DOL以下であるか否かを確認する。そして、上限変化量OR−DOL以上の場合(NO)には、変化量を上限変化量OR−DOLに変更し、オーバライド値ORを修正する(図4のステップS306)。
例えばOR−1=100%、OR=150%、OR−DOL=5%とすると、OR−1とORとの差の絶対値は50%となる。次に、前オーバライド値OR−1とオーバライド値ORとの差の絶対値と、上限変化量OR−DOLとを比較すると、上限変化量OR−DOLよりもOR−1とORとの差の絶対値の方が大きいため、変化量をOR−DOL=5%とし、OR=(OR−1)+(OR−DOL)=100%+5%=105%とする。尚、OR−1よりORが小さい場合には、OR=(OR−1)−(OR−DOL)と計算されるものである。
また、上限変化量OR−DOL以下の場合(YES)には、オーバライド値ORが事前に設定した上限値OR−OL以下であるか否かを確認する(図4のステップS307)。そして、オーバライド値ORが上限値OR−OLより大きい場合(NO)には、オーバライド値ORを上限値OR−OLに変更する(図4のステップS308)。例えば、OR=155%、OR−OL=150%の場合、オーバライド値ORは上限値OR−OLよりも大きいので、オーバライド値ORが上限値OR−OLに書き換えられOR=OR−OL=150%となる。そして、「オーバライド値の設定」の処理を終了する(図4のステップS310)。
このようにオーバライド値ORの上限変化量OR−DOLを設けることで、急激な送り速度の変化を抑制できる。このため、送り速度の急激な変化による加工面の外観の悪化を避けることができる。また、オーバライド値ORの上限値OR−OLを設けることで送り速度が過度に大きくなり加工面の悪化や工具の破損することを防ぐことができる。
次に、仮上限値K−OR−OLの設定の制御について図5に基づいて説明する。まず、NC装置120からの加工開始の指令が出される(図5のステップS401)と、制御装置10に加工開始指令が入力される(図5のステップS407)。次に、加工機100の加工における加工データの保存が開始される(図5のステップS407)。次に、NC装置120からの加工終了の指令が出される(図5のステップS402)と、制御装置10は加工データの保存を終了する(図5のステップS409)。
次に、仮上限値K−OR−OLの見直し指令がNC装置120から出される(図5のステップS403)と、制御装置10は仮上限値K−OR−OL見直しの指令を入力する(図5のステップS408)。次に、「仮上限値の設定」(図5のステップS410)を行う。次に、「プログラムの修正作業」(図5のステップS411)を行う。尚、「仮上限値の設定」、および、「プログラムの修正作業」については後述にて説明する。次に、次の加工の準備が完了する(図5のステップS405)。
以上のように加工が終了する毎に、仮上限値K−OR−OLを見直す。このことにより、ワークのばらつきの変動により加工負荷値NPが大きい所、つまり加工部が破損し易い所の送り速度の上限は小さくして工具の破損を低減することができ、加工負荷値NPが小さい所、つまり工具が破損しにくい所は送り速度の上限を大きくして加工能率を高めることができる。
尚、ここでは1つのワークを加工する毎に上限値K−OR−OLを見直す例を示したが、これに限られることはなく、例えばワークをN個加工し、N個の加工データの平均値を用いて仮上限値K−OR−OLを見直してもよい。
次に、図5にて示した仮上限値K−OR−OLの設定の制御について図6および図7のフローチャートに基づいて説明する。まず、以下の制御において使用する各値について説明する。
◎「最大負荷値KF(N)」
加工プログラムをm個に分割する。そして、分割したプログラムの中でN個目のプログラムの加工負荷値NPの中で一番大きい加工負荷値を最大負荷値KF(N)とする。
◎「最大時オーバライド値K−OR(N)」
最大負荷値KF(N)の時の、オーバライド値ORの値である。
◎「仮上限値の上限値K−OR−OL−OL」
仮上限値K−OR−OLの上限値である。
◎「仮上限値の下限値K−OR−OL−UL」
仮上限値K−OR−OLの下限値である。
第二設定部6にて行われる仮上限値K−OR−OLの設定の制御について説明する。まず、仮上限値K−OR−OLの設定を開始する(図6のステップS501)。次に、最新の加工データと、その加工プログラムとを読み出す(図6のステップS502)。次に、加工プログラムをルールに則り分割する(図6のステップS503)。
ここで言う、「ルール」とは、例えば以下のようなものである。
◎加工負荷制御の開始、終了で挟まれている加工箇所毎
◎加工負荷制御の開始、終了で挟まれている加工箇所で、かつ、1行毎
このような「ルール」にて分割した、加工プログラムに対応する加工データについて、以下の値をそれぞれ抽出する(図6のステップS503)。
加工プログラムの分割数をmとすると、分割した加工プログラムN=1〜m毎について以下を求める。
◎最大負荷値:KF(N)
◎最大時オーバライド値:K−OR(N)
次に、N番目の分割した加工プログラムにおいて処理を行う(図6のステップS506)。次に、最大負荷値KF(N)が目標負荷値TPより小さいか否かを判断する(図6のステップS507)。そして、小さいと判断された場合(YES)には、最大負荷値KF(N)時の、最大時オーバライド値K−OR(N)が上限値OR−OLと等しいか否かを判断する(図6のステップS508)。そして、等しいと判断された場合(YES)には、仮上限値K−OR−OL(N)を、K−OR−OL(N)=TP÷KF(N)として設定する(図6のステップS509)。
次に、仮上限値K−OR−OL(N)が予め設定した「仮上限値の上限値K−OR−OL−OL」以下か否かを判断する(図6のステップS510)。そして、仮上限値K−OR−OLの方が大きいと判断された場合(NO)には、仮上限値K−OR−OLを、仮上限値の上限値K−OR−OL−OLと設定する(図6のステップS511)。次に、修正部8にこの設定された仮上限値K−OR−OL(N)を出力する(図6のステップS512)。
また、ステップS507において、最大負荷値KF(N)が目標負荷値TPより大きいと判断された場合(NO)には、仮上限値K−OR−OLを、K−OR−OL(N)=TP÷KF(N)として設定する(図7のステップS516)。次に、仮上限値K−OR−OL(N)が予め設定した「仮上限値の下限値K−OR−OL−UL」以上か否かを比較する(図7のステップS517)。そして、仮上限値K−OR−OLの方が小さいと判断された場合(NO)には、仮上限値K−OR−OLを、仮上限値の下限値K−OR−OL−ULと設定する(図7のステップS518)。
次に、修正部8にこの設定された仮上限値K−OR−OL(N)を出力する(図6のステップS51)。そして、分割数がN=mであるか否かを判断する(図6のステップS513)。そして、N=mでない場合には、N=N+1とする(図6のステップS520)。そして、ステップS507に戻り、上記に示した制御を繰り返す。そして、N=mである場合には、仮上限値K−OR−OLの設定を終了する(図6のステップS514)。
以上のように、仮上限値K−OR−OLに、仮上限値の上限値K−OR−OL−OLおよび仮上限値の下限値K−OR−OL−ULを設定することにより、送り速度が異常に大きくなり工具の破損や加工精度不良となること、また、送り速度が異常に小さくなり加工が終わらない等のトラブルを抑制することができる。
次に、修正部8にて行われる加工プログラムの修正の制御について図8のフローチャートに基づいて説明する。まず、加工プログラムの修正が開始される(図8のステップS601)。次に、加工プログラムを読み出す(図8のステップS602)。次に、加工プログラムをルールに則り分割する(図8のステップS603)。分割数をmとすると、N=1〜mについて以下の制御を行う。
ここで言う、「ルール」とは、例えば以下のようなものである。
◎加工負荷制御の開始、終了で挟まれている加工箇所毎
◎加工負荷制御の開始、終了で挟まれている加工箇所で、かつ、1行毎
尚、この加工プログラムの分割は、上記にて示したステップS503と同様であるため、そのデータを使用することも可能である。
次に、N=1とし(図8のステップS604)、N番目の加工プログラムの分割加工箇所に対応する仮上限値K−OR−OL(N)が出力されているか否かを確認する(図8のステップS605)。そして、対応する仮上限値K−OR−OL(N)が存在する場合(YES)には、加工プログラム中に仮上限値K−OR−OLの使用開始指令および使用終了指令があるか否かを確認する(図8のステップS606)。そして、仮上限値K−OR−OLの使用開始指令および使用終了指令がある場合(YES)には、加工プログラム中の仮上限値K−OR−OLを、上記の制御、「仮上限値の設定」にて出力された仮上限値K−OR−OLに修正する(図8のステップS607)。
また、仮上限値K−OR−OLの使用開始指令および使用終了指令がない場合(NO)は、仮上限値K−OR−OLの使用開始指令および使用終了指令を加工プログラムに追加する(図8のステップS608)。そして、分割数がN=mであるか否かを判断する(図8のステップS609)。そして、N=mでない場合には、N=N+1とする(図8のステップS610)。そして、ステップS605に戻り、上記に示した制御を繰り返す。そして、N=mである場合には、加工プログラムの修正を終了する(図8のステップS611)。
仮上限値K−OR−OLがない場合、加工プログラムの分割したそれぞれの箇所に、仮上限値K−OR−OLを挿入する例を示したが、これに限られることはなく、例えば、上限値OR−OLとして仮上限値K−OR−OLを使わず、上限値OR−OLを使用したい場合も考えられる。その場合は、仮上限値K−OR−OLを使わず上限値OR−OLを使用するという指令を作成し、前記指令がある場合には、上限値OR−OLとして仮上限値K−OR−OLを使用せず上限値OR−OLを使用するように設定してもよい。
次に、本実施の形態1における加工負荷制御の導入について説明する。まず、加工プログラムを修正し、加工負荷制御の指令を加工プログラムに加える(図9のステップS801)。次に、加工負荷制御のためのパラメータを設定する(図9のステップS802)。次に、加工試験を実施し、問題なく加工できることを確認したら、寿命試験を実施する(図9のステップS803)。次に、工具寿命が妥当か否かを確認する(図9のステップS804)。
そして、加工時間が短くなったとしても工具寿命が極端に短くなり、加工費用よりも工具費や工具交換の人件費が大きくなる恐れがあるためであるなどとして、妥当な工具寿命でないと判断された場合(NO)には、ステップS802に戻り、「上限値OR−OL」等のパラメータを再設定し、上記に示した制御を繰り返す。また、妥当な工具寿命であると判断された場合(YES)には、加工プログラムに、仮上限値K−OR−OLの見直し指令のコマンドを追加して修正する(図9のステップS806)。ここまでが導入フローであり加工負荷制御の導入を完了する(図9のステップS807)。
以後のフローは、量産工程において自動的に実行されるものである。まず、先の加工試験および寿命試験により導入された加工負荷制御に基づいて、ワークをN台加工する(図9のステップS808)。次に、N台加工した加工データに基づいて、仮上限値K−OR−OLを設定する(図9のステップS809)。次に、N台加工したワークのばらつきに適した「仮上限値K−OR−OL」が設定され、加工プログラムに仮上限値K−OR−OLが書き加えられる(図9のステップS810)。次に、仮上限値K−OR−OLの見直しを完了し(図9のステップS811)、次のN台のワークの加工に移り(図9のステップS808)、上記に示した制御を繰り返す。
このように、ワークのばらつきにあわせた仮上限値K−OR−OLに設定することができるため、工具破損の危険性が低くでき、加工負荷制御の導入まで時間を短縮することができる。
以下、上記に示した制御の具体例について説明する。
上記に示した実施の形態1の制御における、具体的なワークについて説明する。まず、ここで加工の対象とするワーク107を図10に示す。図10(A)は、ワーク107の上面図である。図10(B)は、ワーク107の側面図である。図10(C)は、ワーク107のX軸方向の位置を示すものである。図から明らかなように、ワーク107の加工箇所Q1、加工箇所Q2、加工箇所Q3を有している。
各加工箇所Q1、加工箇所Q2、加工箇所Q3のそれぞれの相対的な大きさを比較するために、X軸、Y軸、Z軸のそれぞれの方向に対する値を示している。但し、各加工箇所Q1、Q2、Q3のX軸、Y軸、Z軸のそれぞれの方向に示している値は、本実施の形態1を理解し易くするためのものであり、実際のワーク107においては、加工前において、厳密な位置が確認されているものではない。そして、回転工具106を回転させながら、X軸方向に移動していき、ワーク107の各加工箇所Q1、Q2、Q3を切削加工する。
また、図11から図15はワーク107の加工プログラムであり、以下の説明において順次修正されるものである。また、図16から図19は、各加工プログラムを使用してワーク107を加工した際の状態を示したものである。そして、各図における(A)はワーク107の形状を示す。また、各図における(B)は、加工の経路(X軸方向であり、以下においても同様である)と加工負荷との推移を示す。また、各図における(C)は、加工の経路と送り速度との推移を示すものである。
このワーク107を加工する加工プログラムの加工負荷制御を導入する前の状態を図11に示す。図11に示した加工プログラムの例について説明する。まず、1行目にプログラム名称、2行目に工具の交換指令がある。「M06」が工具交換の指令、「T001」が交換する工具の番号である。工具交換が終わるとワーク107の加工箇所Q1の加工開始位置へ移動するため3行目に座標(0、0、0)への高速移動の指示がある。「G0」が高速移動、「X0Y0Z0」が、X軸、Y軸、およびZ軸の座標をあらわしている。
次に、4行目は工具の回転指令である。「S」が回転指令で「1000」は回転数をあらわしている。単位はrpmである。1000rpmで回転すると、加工箇所Q1の部位を削るため6行目に移動指令がある。「G1」は任意のスピードの移動指令をあらわしている。「X90」は移動先の座標をあらわしている。「F」は移動スピードの指令であり、「500」が移動速度をあらわしている。
すなわち6行目は加工箇所Q1の部位を500mm/minで削れ、という指令になっている。単位はmm/minである。X90まで移動すると加工箇所Q1の部位の切削が終わる。次に、加工箇所Q2の位置の切削開始位置へ移動するため、8行目にX120への高速移動の指示がある。次に、X120まで移動すると加工箇所Q2の部位を削るため、10行目に移動指令がある。10行目は加工箇所Q2の部位を500mm/minで削れ、という指令になっている。X170まで移動すると加工箇所Q2の部位の加工が終わる。
次に、加工箇所Q3の位置の切削開始位置へ移動するため、12行目にX195への高速移動の指示がある。X195まで移動すると加工箇所Q3の部位を削るため14行目に移動指令がある。14行目は加工箇所Q3の部位を500mm/minで削れ、という指令になっている。
そして、このように加工負荷制御を導入しない(オーバライド値ORの存在しない)図11に示した加工プログラムを使用して、ワーク107を加工すると、加工の経路と加工負荷値との推移(図16(B))、加工の経路と送り速度との推移(図16(C))のように加工される。
図16に示すように、回転工具106がX軸において、X=0〜90までは送り速度F500で移動する。次に、X=90〜120までは送り速度F2500で移動する。次に、X=120〜170までは送り速度F500で移動する。次に、X=170〜195までは送り速度F2500で移動する。次に、X=195〜290までは送り速度F500で移動する。このような加工は、加工負荷に関わらず送り速度が変化しないため加工能率が低い。
まず、このことを解消するために、加工プログラムを修正し、加工負荷制御の指令を追加する(図9のステップS801)。具体的には、加工指令の前後に、加工負荷制御開始指令と加工負荷制御終了指令とを追加する。また、オーバライド値の上限値が150%と設定される。その結果、図11の加工プログラムは、図12に示す加工プログラムのように修正される。従来の場合と同様に、ただ単に加工負荷制御を導入し、図12の加工プログラムを使用してワーク107を加工すると、加工の経路と加工負荷との推移(図17(B))、加工の経路と送り速度との推移(図17(C))のように加工される。
図17に示すように、回転工具106がX軸において、X=0〜90までは送り速度F500から送り速度の上限値のF750まで上昇しながら移動する。次に、X=90〜120までは送り速度F2500(送り速度のMAX、加工機としての上限値であり、以下においても加工を行わない際の送り速度については同様である。)で移動する。次に、X=120〜170までは送り速度F500から送り速度の上限のF750まで上昇しながら移動する。
次に、X=170〜195までは送り速度F2500で移動する。次に、X=195〜290までは送り速度F500から送り速度の上限値のF750まで上昇しながら移動する。しかしながら、途中で、図17(C)に示すように、加工負荷値NPが目標負荷値TPを超える。よって、この時点で、送り速度の上限値のF750から送り速度F500まで下降する。
そして、送り速度F500で所定の時間までの加工を行う(ここでは、X軸の240まで)。そして、所定の時間が経過した後、再び、X=290までは送り速度F500から送り速度の上限値のF750まで上昇しながら移動する。このような加工負荷制御を行うと、図17(B)に示すように、加工負荷値NPが目標負荷値TPを超えると、回転工具106の送り速度が低減され、回転工具106の破損する恐れ、または、回転工具106が短寿命となることが防止されるものの、加工効率が低下する。
そこで、本実施の形態1においては、以下の制御を行っている。
次に、加工負荷制御のパラメータ(初期値を含む)を設定する(図9のステップS802)。設定するパラメータは以下のとおりであり、第一記憶部4に設定するものである。
◎オーバライド値ORの初期値(例えば、100%)
◎上限値OR−OLの初期値(例えば、150%)
◎仮上限値K−OR−OLの初期値(例えば、0=OFFとする)
◎目標負荷値TP
◎加工閾値PT(例えば、目標負荷値TPの1〜10%)
◎初期オーバライド値F−OR(例えば、100%とする。但し、オーバライド値ORの初期値とは異なるものである。)
◎リセット時間RCT(例えば、3秒)
◎仮上限値の上限値K−OR−OL−OL(例えば、500%)
◎仮上限値の下限値K−OR−OL−UL(例えば、100%)
◎上限変化量OR−DOL(例えば、5%)
◎制御タイマCTの初期値(例えば、0)
次に、加工試験を実施する(図9のステップS803)。図18は、図12の加工負荷制御が設定された加工プログラムを使用して、本実施の形態1における加工制御を行ってワーク107を加工した際の、加工の経路と加工負荷との推移(図18(B))、加工の経路と送り速度との推移(図18(C))を示すものである。
図12および図18に基づいて、以下説明する。まず、図12の加工プログラムの5行目の加工負荷制御の開始指令をNC装置120が読み込むと、加工負荷制御が開始される(図2のステップS101)。次に、オーバライド値OR、上限値OR−OL、仮上限値K−OR−OLが初期化され、100%、150%、OFFと初期値がそれぞれ設定される(図2のステップS102)。次に、加工が始まる。具体的には図12の6行目の加工指令である。この時点では、オーバライド値ORが初期値の100%なので、X=0における送り速度は、加工プログラムの図12の6行目の送り速度の指示値F500と同じである(図18)。
次に、仮上限値K−OR−OLの使用終了指令があるか否かを確認する(図2のステップS103)。ここでは、図12の6行目より前には、仮上限値K−OR−OLの使用終了指令はないのでNOとなる。次に、仮上限値K−OR−OLがOFF(0)か否かを確認する(図2のステップS105)。ここでは、仮上限値K−OR−OLがOFF(初期値の0である)であるのでYESとなる。次に、上限値OR−OLを、上限値OR−OLの初期値の150%に設定する(図2のステップS107)。
次に、加工負荷制御の終了指令があるか否かを確認をする(図2のステップS108)。この時点では、図12の6行目より前に加工負荷制御の終了指令はないのでNOとなる。次に、加工判定を実行する(図2のステップS110)。次に、判定部2により加工判定が開始される(図3のステップS201)。次に、監視部1から加工負荷値NPを入力する(図3のステップS202)。次に、現在の加工負荷値NPが加工閾値PTより大きいか否かを確認する(図3のステップS203)。
図18(B)から明らかなとおり、ワーク107の加工箇所Q1の加工負荷値NPは加工閾値PTより小さいのでNOとなる。次に、制御タイマCTがリセット時間RCTより大きいか否かを確認する(図3のステップS207)。ここでは、制御タイマCTがOFFの状態のすなわち初期値の0であるのでNOとなる。そして、加工判定を終了する(図3のステップS209)。
次に、加工判定を終了すると、オーバライド値ORの計算を実行する(図2のステップS111)。次に、第一設定部3によりオーバライド値ORの設定が開始される(図4のステップS301)。次に、直前の加工判定においてオーバライド値ORを初期オーバライド値F−ORに変更したか否かを確認する(図4のステップS311)。ここでは、変更していないため(NO)、次に、現在のオーバライド値ORを前オーバライド値OR−1として保存する(図4のステップS302)。ここでは、現在のオーバライド値ORは初期値の100%なので、前オーバライド値OR−1=100%として保存される。
次に、監視部1から現在の加工負荷値NPを取得する(図4のステップS303)。ここでは、図18(C)に示すように、X=0〜50までの加工負荷値NPは0である。よって、現在の加工負荷値NPは0が取得される。次に、現在の加工負荷値NPと目標負荷値TPとの比を計算する(図4のステップS304)。ここでは、現在の加工負荷値NP=0のため、オーバライド値OR=上限値OR−OL(150%)と設定する。
次に、前オーバライド値OR−1からオーバライド値ORの変化量(絶対値)が、上限変化量OR−DOL以下か否かを確認する(図4のステップS305)。ここでは、前オーバライド値OR−1=100%、現オーバライド値OR=150%であるため、|OR−OR−1|=50%である。よって、上限変化値OR−DOL=5%より|OR−OR−1|の方が大きいのでNOとなる。
次に、現オーバライド値OR=前オーバライド値OR−1+上限変化値OR−DOL=100%+5%=105%として設定する(図4のステップS306)。尚、ここでは現オーバライド値ORが前オーバライド値OR−1より増加側の場合であるため、現オーバライド値ORに上限変化値OR−DOLを足す例を示しが、減少側の場合には、オーバライド値ORから上限変化値OR−DOLを引いて設定するものである。
次に、オーバライド値ORが上限値OR−OL以下か否かを確認する(図4のステップS307)。ここでは、オーバライド値OR=105%で、上限値OR−OL=150%以下であるためYESとなる。そして、オーバライド値ORの計算処理を終了する(図4のステップS310)。次に、NC装置120へオーバライド値OR=105%であるとして出力する(図2のステップS112)。よって、オーバライド値ORが105%に設定されるため、図12の6行目の送り速度F500の指令値に対し、オーバライド値OR105%の送り速度F525となり加工される。
そして、上記に示したステップS103〜ステップS112の制御を、加工負荷制御終了指令があるまで繰り返す。そのため、図18(C)のX=0〜50に示すように、X=0〜50の間に、徐々に送り速度が大きくなり、オーバライド値OR=上限値OR−OLとなった時点で送り速度F750で一定となる。また、図18(C)のX=50〜90の間でも、加工負荷値NPが加工閾値PT以下であり、かつ、目標負荷値TPと加工負荷値NPとの比が150%以上あるので、送り速度はF750が維持される。次に、図12の7行目に負荷加工制御の終了指令があるため(図2のステップS108)、加工負荷制御を終了する(図2のステップS109)。
次に、図12の加工プログラムの9〜11行目は基本的には、図12の5〜7行目と同じある。ここでは、加工判定の処理が異なるため、上記に示した処理と異なる処理について以下に説明する。図18(B)に示すように、X=125で回転工具106がワーク107の加工箇所Q2と接触し、加工負荷値NPが加工閾値PT以上となる(図3のステップS203)。次に、制御タイマCTが0であるか否か確認する(図3のステップS204)。ここでは、制御タイマCTはOFFの状態、すなわち0であるためYESとなる。
次に、オーバライド値ORを初期オーバライド値F−OR(100%)に変更する(図3のステップS205)。次に、制御タイマCTをONする(図3のステップS206)。そして、加工判定を終了する(図3のステップS209)。次に、オーバライド値ORの計算を実行する(図2のステップS111)。次に、第一設定部3によりオーバライド値ORの設定が開始される(図4のステップS301)。次に、直前の加工判定においてオーバライド値ORを初期オーバライド値F−ORに変更したか否かを確認する(図4のステップS311)。ここでは、直前の加工判定においてオーバライド値ORを初期オーバライド値F−ORに変更しているため(YES)、オーバライド値ORを初期オーバライド値F−ORとして(図4のステップS312)、「オーバライド値の設定」の処理を終了する(図4のステップS310)。このように、加工中であると判定されると、オーバライド値ORが強制的に初期オーバライド値F−OR(100%)に書き換えられる。よって、X=125において、送り速度がほぼ100%のF500に減速される。
その後、加工負荷値NPが目標負荷値TP以下あり、かつ目標負荷値TPと加工負荷値NPとの比が3倍以上であるため、OR−OL=150%以上となり、送り速度は上記に示した制御と同様に、F750まで増加し一定となる。そして、X=165〜170の間は加工負荷値NPは無負荷の0となる。次に、X=165まで移動すると、図3のステップS207において、制御タイマCTは3.2秒(=(165−125)÷750×60)であり、リセット時間RCT=3秒以上であるため(図3のステップS204)、制御タイマCTをOFFにする(CT=0)。
そして、図12の11行目に加工負荷制御の終了指令があるため(図2のステップS108)、加工負荷制御を終了する(図2のステップS109)。図12の加工プログラムにおける13〜15行目は、基本的には図12の9〜11行目と同じである。但し、加工負荷値NPが異なるため、最終的な送り速度のみが異なる。以上のように加工試験を実施し、問題なければ寿命試験を実施する(図9のステップS803)。
次に、寿命試験を実施して妥当か否かを判断する(図9のステップS804)。そして、工具寿命が妥当として得られたら場合(YES)には、加工プログラムに、仮上限値K−OR−OLの見直しコマンドを追加する(図9のステップS806)。具体的には、図12の加工プログラムにおいて、図13に示すZ行目を追加して加工プログラムを修正する。そして、加工負荷制御の導入が完了する(図9のステップS807)。
そして、図13のように修正された加工プログラムにて実際の加工を行う。加工を開始すると(図5のステップS401、およびステップS406)、加工データの保存を開始する(図5のステップS407)。次に、加工終了すると(図5のステップS402)、加工データの保存を終了する(図5のステップS409)。次に、加工を終了した後(図9のステップS808)、図13に示した加工プログラムのZ行目に追加した仮上限値K−OR−OLの見直し指令(図5のステップS403、およびステップS408)により、「仮上限値K−OR−OLの設定」が実行される(図5のステップS410)。
そして、仮上限値K−OR−OLの設定が開始されると(図6のステップS501)、最新の加工データと、その加工プログラムが呼び出される(図6のステップS502)。次に、加工プログラムをルールに則り分割する。図13の加工プログラムの場合、図14に示すようにNo.1〜No.3のように3カ所に分割される。このように分割された加工プログラムにより加工される箇所は、No.1はワーク107の加工箇所Q1の加工を行う箇所であり、No.2はワーク107の加工箇所Q2の加工を行う箇所であり、No.3はワーク107の加工箇所Q3の加工を行う箇所である。
そして、それぞれの分割箇所(No.1〜No.3)の送り速度Fと加工負荷値NPとを分析し、分割箇所(No.1〜No.3)毎に加工負荷値NPの最大値を最大負荷値KF(N)、最大時オーバライド値K−OR(N)とする(N=1〜3)。次に、N=1とする(図6のステップS506)。次に、加工プログラムを分割した1番目(No.1)の加工箇所の最大負荷値KF(1)と目標負荷値TPとを比較する(図6のステップS507)。図18(C)より明らかに、ワーク107の加工箇所Q1の最大負荷値KF(1)は目標負荷値TPより小さいのでYESとなる。
次に、最大時オーバライド値K−OR(1)と、初期値OR−OLとが等しいか否かを確認する(図6のステップS508)。ここでは、最大時オーバライド値K−OR(1)は、150%なので上限値OR−OLと等しいのでYESとなる。次に、仮上限値K−OR−OL(1)=TP÷KF(N)=800%として算出する(図6のステップS509)。尚、800%とは、図18(B)において、目標負荷値TPがワーク107の加工箇所Q1の最大負荷値KF(1)の8倍程度であるため、その推定値を示しているものである。
次に、仮上限値K−OR−OL(1)が仮上限値の上限値K−OR−OL−OL以下か否かを確認する(図6のステップS510)。仮上限値の上限値K−OR−OL−OLは500%であるため、仮上限値K−OR−OL(1)の800%の方が大きいのでNOとなる。次に、仮上限値K−OR−OL(1)=仮上限値の上限値K−OR−OL−OL=500%と設定する(図6のステップS511)。次に、仮上限値K−OR−OL(1)を500%として出力する(図6のステップS512)。
次に、N=mか否かを確認する(図6のステップS513)。そして、プログラム分割数mは3で、現在のNは1なのでNOとなる。次に、N=N+1=2とする(図6のステップS520)。次に、加工プログラムを分割した2番目(No.2)の加工箇所の最大負荷値KF(2)と目標負荷値TPとを比較する(図6のステップS507)。図18(C)より明らかに、最大負荷値KF(2)の方が目標負荷値TPより小さいためNOとなる。
次に、最大時オーバライド値K−OR(2)と上限値OR−OLとが等しいか否かを確認する(図6のステップS508)。次に、最大時オーバライド値K−OR(2)は150%なので、上限値OR−OLと等しいためYESとなる。次に、仮上限値K−OR−OL(2)=TP÷KF(N)=300%として算出する(図6のステップS509)。尚、300%とは、図18(B)において、目標負荷値TPがワーク107の加工箇所Q2の最大負荷値KF(2)の3倍程度であるため、その推定値を示しているものである。
次に、仮上限値K−OR−OL(2)が仮上限値の上限値K−OR−OL−OL以下か否かを確認する(図6のステップS510)。そして、仮上限値の上限値はK−OR−OL−OLは500%であるため、仮上限値K−OR−OL(2)の300%の方が小さいためYESとなる。次に、仮上限値K−OR−OL(2)を300%として出力する(図6のステップS512)。
次に、N=mか確認する(図6のステップS513)。そして、プログラム分割数mは3、現在のNは2なのでNOとなる。次に、N=N+1=3とする(図6のステップS520)。次に、加工プログラムを分割した3番目(No.3)の加工箇所の最大負荷値KF(3)と目標負荷値TPとを比較する(図6のステップS507)。
図18(C)から明らかなように、最大負荷値KF(3)の方が目標負荷値TPより大きいためNOとなる。次に、仮上限値K−OR−OL(3)=TP÷KF(N)=60%として算出する(図7のステップS516)。尚、60%とは、図18(B)において、目標負荷値TPがワーク107の加工箇所Q3の最大負荷値KF(3)の60%程度であるため、その推定値を示しているものである。
次に、仮上限値K−OR−OL(3)が仮上限値の下限値K−OR−OL−UL以上か否かを確認する(図7のステップS517)。そして、仮上限値の下限値K−OR−OL−ULは100%であるため、仮上限値K−OR−OL(3)は仮上限値の下限値K−OR−OL−UL以上であるためNOとなる。次に、仮上限値K−OR−OL(3)を仮上限値の下限値K−OR−OL−ULの100%として設定する(図6のステップS518)。次に、仮上限値K−OR−OL(3)を100%として出力する(図6のステップS512)。次に、N=mか否かを確認する(図6のステップS513)。そして、プログラム分割数mは3で、現在のNは3なので「仮上限値の設定」を終了する(図6のステップS514)。
次に、「仮上限値の設定」が終了すると「加工プログラムの修正作業」の処理を開始する(図5のステップS411)。次に、加工プログラムの修正作業を開始する(図8のステップS601)。次に、加工プログラムを呼び出す(図8のステップS602)。ここで呼び出す加工プログラムは、加工に使用した図14の加工プログラムである。次に、呼び出した加工プログラムをm個に分割する(図8のステップS603)。この加工プログラムの分割方法は、先に示した図6のステップS503と同じである。
次に、N=1とする(図8のステップS604)。次に、1番目(No.1)の加工プログラムの分割加工箇所に対応する仮上限値K−OR−OL(1)が第二設定部6から出力されているか確認する(図8のステップS605)。次に、対応する仮上限値K−OR−OL(1)があるため、加工プログラム中に仮上限値K−OR−OLの使用開始指令および使用終了指令があるか否かを確認する(図8のステップS606)。ここでは、加工プログラム中に仮上限値K−OR−OLの使用開始指令および使用終了指令がないためNOとなる。
次に、図14の加工プログラムにNo.1に対して、図15に示すように6行目、9行目に仮上限値K−OR−OLの使用開始指令および使用終了指令を加え、6行目に仮上限値K−OR−OLを500と指定する。この値は「仮上限値の設定」で計算した値K−OR−OL(1)である。以上の制御をN=1〜3まで繰り返し、加工プログラムの修正処理を完了する(図8のステップS611)。そして、図15に示すようにそれぞれの指令が追加される。
図19は図15の加工負荷制御を使用した加工プログラムを使用して加工を実施した場合を示す。図15の加工プログラムの6行目、12行目、18行目に仮上限値K−OR−OLの使用開始指令があるため、図2の加工負荷制御においてステップS103はNOとなり、ステップS105ではYESとなり、上限値OR−OLとして、仮上限値K−OR−OLの値が設定され使用される。
そのため、図19に示すように、オーバライド値の上限値OR−OLがワーク107の加工箇所Q1では仮上限値K−OR−OLの500%となり、加工箇所Q2では300%となり、加工箇所Q3では100%となる。よって、送り速度はワーク107の加工箇所Q1ではF2500、ワーク107の加工箇所Q2ではF1500、ワーク107の加工箇所Q3ではF500となり制御される。
仮上限値K−OR−OLが上限値K−ORとして設定される前の図18と、仮上限値K−OR−OLが上限値K−ORとして設定された後の図19と比べると、X=210の時点における最大負荷値は図19に示す場合の方が図18の場合より小さくなっており、かつ、図19に示す斜線部の加工箇所だけ図18に示す場合より加工能率が大きくなっている。
このように上限値OR−OLを仮上限値K−OR−OLを用い適宜設定することにより加工能率を高め、かつ工具の破損を抑制できる。また、工具摩耗および破損を抑制できることから、加工精度を確保でき、工具交換回数を減らせるため機械のメンテナンス時間を減らせることができ、機械稼働率を向上でき更に人件費を抑制できる。また、ワークの間のばらつきなどを考慮しなくて済むことから寿命試験の数が減り、加工負荷制御の導入までの時間を短くできる。
尚、上記実施の形態1においては、X軸、Y軸、Z軸の3軸を有する加工機を例に示したが、これに限られることはなく、2軸以上の加工機でも同様に実施することが可能であり、同様の効果を奏することができるものである。
また、目標負荷値TPは1工程に対し1つ、望ましくは工具に対し1つを設定するものとし、更に、目標負荷値TPは対象工程の加工負荷値の最大値を設定することが好ましい。このように、目標負荷値TPを1つとすることで制御の簡易化が図れ、容易に加工負荷制御を導入することができる。
また、目標負荷値TPを対象工程の加工負荷値の最大値とすることで、加工負荷制御の加工時間短縮効果を最大限に得ることができる。また、仮上限値を設定する際の加工データは、「基準となる加工データ」と「最新工程までの複数の加工データ」とを比較してもよい。
また、本実施の形態においては、第一記憶部4および第二記憶部7を備え、それぞれに各種情報を格納する例を示したが、これに限られることなく、1つの記憶部として構成する、また、NC装置120に記憶部を備えるようにしてもよい。また、このことは以下の実施の形態においても同様であるためその説明は適宜省略する。
上記のように構成された実施の形態1の加工機の制御装置および加工機の制御方法によれば、加工負荷値が、加工閾値を超えると初期オーバライド値に変更するため、加工部の急激な加工負荷値の増大を事前に防止することができ、加工部の寿命向上および加工効率向上を行うことができる。
また、第一設定部は、初期オーバライド値を上限値まで戻すことができるため、加工効率を向上することができる。
また、第一設定部は、加工負荷値が目標負荷値より低くならなければ、初期オーバライド値を維持するため、加工部としての回転工具の寿命がより一層向上する。
また、第二設定部は、ワークの加工箇所毎に、仮上限値を上限値として設定するため、加工効率をより一層向上することができる。
また、第二設定部は、仮上限値の上限値および仮上限値の下限値を設定しているため、加工部の過度な加工を防止したり、加工効率が必要以上に低下したりすることができる。
また、修正部は、加工プログラムのワークの加工箇所毎に、仮上限値の使用開始および仮上限値の使用終了を追加できるため、加工プログラムを自動的に修正し、仮上限値を使用して制御することが可能となる。
また、加工機のワークの加工を行う加工部の駆動を行う主駆動部から加工負荷値を取得するため、簡便な加工制御が可能となる。
尚、上記実施の形態1においては、監視部1が主軸105の主軸モータ101の負荷値を、主軸アンプ111およびNC装置120を介して取得し、加工負荷値とする例を示したが、これに限られることはなく、これに加えて、例えば、Z軸モータ102の負荷値をZ軸アンプ112、X軸モータ103の負荷値をX軸アンプ113、Y軸モータ104の負荷値をY軸アンプ114からそれぞれの取得し、電流、消費電力等の各モータ101、102、103、104の信号を加工負荷値として設定しても、上記実施の形態1と同様に制御することが可能である。
その場合、加工機の制御方法によれば、主軸に作用する主分力以外に、背分力、送り分力を制御に反映することが可能となる。背分力、送り分力の増加はびびりおよび工具、ワークの倒れといった精度不良の原因となる。よって、背分力、送り分力を検知し、送り速度を制御することにより、より詳細に加工状態を把握し制御することができ、びびりおよび工具またはワークの倒れを抑制し、精度不良をより一層防止することができる。
また、上記実施の形態1においては、加工機の制御値として、送り速度を例に示したが、これに限られることなく、例えば、加工機の加工部の回転速度などを制御値として設定することも可能である。
実施の形態2.
図20はこの発明の実施の形態2における加工機および加工機の制御装置の構成を示す図である。図において、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略す。図に示すように、監視部150の加工負荷値の取得を、主軸アンプ111からではなく、主軸モータ101もしくは主軸用サーボなどの配線部に配置されたクランプ電流計201から行う。そして、監視部1は、このクランプ電流計201の信号から加工負荷値を取得し、上記実施の形態1と同様に行うことができる。
上記のように構成された実施の形態2の加工機の制御装置および加工機の制御方法によれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、加工負荷値を取得するためのアンプを配置する必要がないため、制御装置を容易かつ安価に設置することができる。
実施の形態3.
図21はこの発明の実施の形態3における加工機および加工機の制御装置の構成を示す図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略す。図に示すように、修正部8および第一記憶部4、第二記憶部7、第三記憶部23にアクセスし、命令を実行可能な入出力インターフェース(以下、入出力IFと称す)22を備える。尚、第三記憶部23については、後述にて説明する。第一記憶部4、第二記憶部7および第三記憶部23に入出力IF22からアクセスすることにより加工プログラムの修正が容易になる。
また、修正部8に入出力IF22よりアクセスできることにより、仮上限値K−OR−OLを任意のタイミングで変更することができる。また、入出力IF22より修正部8にアクセスしてNC装置120内の加工負荷制御を導入していない加工プログラムに対して加工データより加工負荷制御に対応した加工プログラムに修正することが可能となる。
上記のように構成された実施の形態3の加工機の制御装置の制御方法について図21のフローチャートに基づいて説明する。まず、入出力IF22が加工プログラムの修正の制御を開始すると(図22のステップS901)、修正する加工プログラムを選択し(図22のステップS902)、第二記憶部7から加工プログラムを読み込む(図22のステップS903)。
次に、当該加工プログラムの基準となる加工データを選択し(図22のステップS904)、第二記憶部7から加工データを読み込む(図22のステップS905)。次に、加工負荷制御に導入する対象工具を指定する(図22のステップS906)。次に、選択した対象工具に対応する加工プログラムと加工データとを抽出し(図22のステップS907)、その最大負荷値を目標負荷値TPとして設定する(図22のステップS908)。尚、最大負荷値の値を目標負荷値TPにするのではなく、最大負荷値に予め設定された係数を乗じた値を目標負荷値TPとして設定してもよい。次に、当該加工プログラムの前後に加工負荷制御の開始指定、および、終了指令の有無を確認し、存在しない場合には追加する(図22のステップS909)。
また、加工プログラムを修正する際、修正対象から除外する項目を第三記憶部23に設定することも可能である。このように、第三記憶部23に修正対象から除外する項目を登録することで、加工負荷制御の修正から除外することができる。除外する項目としては、例えば、工具がドリルの場合には、工具の構造から加工途中で送りを変化させると加工が不安定になるため除外する。
上記のように構成された実施の形態3の加工機の制御装置および加工機の制御方法によれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、加工負荷制御の加工プログラムを修正することにより加工負荷制御の導入までの時間を短くできる。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。

Claims (9)

  1. 加工プログラムに従ってワークの加工を行い、オーバライド値により加工機の制御値を可変して制御するとともに前記加工機の加工負荷値を前記加工負荷値の上限である目標負荷値より低くなるように制御する加工機の制御装置において、
    前記加工機の前記加工負荷値を取得する監視部と、
    前記オーバライド値を、前記加工負荷値に応じて前記オーバライド値の上限である上限値まで変更する第一設定部と、
    前記加工機が加工中であると判定されると開始され、前記加工機が非加工中であると判定されかつリセット時間を超えると0となる制御タイマと、
    前記加工負荷値が、前記加工機の加工判定を行うために設定された加工閾値を超え、かつ、前記制御タイマが0の場合に、前記加工機の前記オーバライド値を前記上限値より小さい初期オーバライド値に変更して前記第一設定部に設定する判定部とを備えた加工機の制御装置。
  2. 前記第一設定部は、前記初期オーバライド値に変更した後において、前記加工機の前記加工負荷値に応じて前記初期オーバライド値を前記上限値まで戻す請求項1に記載の加工機の制御装置。
  3. 加工プログラムに従ってワークの加工を行い、オーバライド値により加工機の制御値を可変して制御するとともに前記加工機の加工負荷値を前記加工負荷値の上限である目標負荷値より低くなるように制御する加工機の制御装置において、
    前記加工機の前記加工負荷値を取得する監視部と、
    前記オーバライド値を、前記加工負荷値に応じて前記オーバライド値の上限である上限値まで変更する第一設定部と、
    前記加工負荷値が、前記加工機の加工判定を行うために設定された加工閾値を超えると、前記加工機の前記オーバライド値を前記上限値より小さい初期オーバライド値に変更して前記第一設定部に設定する判定部とを備え、
    前記第一設定部は、前記初期オーバライド値に変更した後において、前記加工機の前記加工負荷値に応じて前記初期オーバライド値を前記上限値まで戻し、
    前記第一設定部は、前記初期オーバライド値に変更した後に、前記加工機の前記加工負荷値が前記目標負荷値より低くならなければ、前記初期オーバライド値を維持する加工機の制御装置。
  4. 加工プログラムに従ってワークの加工を行い、オーバライド値により加工機の制御値を可変して制御するとともに前記加工機の加工負荷値を前記加工負荷値の上限である目標負荷値より低くなるように制御する加工機の制御装置において、
    前記ワークに複数の加工箇所を有する場合、
    前記加工機の前記加工負荷値を取得する監視部と、
    前記オーバライド値を、前記加工負荷値に応じて前記オーバライド値の上限である上限値まで変更する第一設定部と、
    前記ワークの前記加工箇所毎に、前記加工負荷値の最大負荷値が前記目標負荷値となるような仮上限値を前記上限値として前記第一設定部に設定する第二設定部とを備え、
    前記第二設定部は、前記仮上限値の上限値および前記仮上限値の下限値を設定する加工機の制御装置。
  5. 前記加工負荷値が、前記加工機の加工判定を行うために設定された加工閾値を超えると、前記加工機の前記オーバライド値を前記上限値より小さい初期オーバライド値に変更して前記第一設定部に設定する判定部とを備えた請求項4に記載の加工機の制御装置。
  6. 前記加工プログラムの前記ワークの前記加工箇所毎に、前記仮上限値の使用開始および前記仮上限値の使用終了を追加する修正部を備えた請求項4または請求項5に記載の加工機の制御装置。
  7. 前記加工機は、前記ワークの加工を行う加工部と、前記ワークの移動を行う移動部と、前記加工部の駆動を行う主駆動部と、前記移動部の駆動を行う移動駆動部とを備え、
    前記監視部は、前記主駆動部から前記加工負荷値を取得する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の加工機の制御装置。
  8. 前記加工機は、前記ワークの加工を行う加工部と、前記ワークの移動を行う移動部と、前記加工部の駆動を行う主駆動部と、前記移動部の駆動を行う移動駆動部とを備え、
    前記監視部は、前記主駆動部および前記移動駆動部から前記加工負荷値を取得する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の加工機の制御装置。
  9. 加工プログラムに従ってワークの加工を行い、オーバライド値により加工機の制御値を可変して制御するとともに前記加工機の加工負荷値を前記加工負荷値の上限である目標負荷値より低くなるように制御する加工機の制御方法において、
    前記オーバライド値を、前記加工負荷値に応じて前記オーバライド値の上限である上限値まで変更するとともに、
    前記加工負荷値が、前記加工機の加工判定を行うために設定された加工閾値を超え、かつ、前記加工機が加工中であると判定されると開始され、前記加工機が非加工中であると判定されかつリセット時間を超えると、前記加工機の前記オーバライド値を前記上限値より小さい初期オーバライド値に変更して制御する加工機の制御方法。
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