JP6455325B2 - 板状クリップ、およびクリップ用シート - Google Patents

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Description

本発明は、書類の収束等に用いる板状クリップ、およびクリップ用シートに関する。
オフィスの書類などの数枚の薄い紙をまとめる際には、金属製のいわゆる「ゼムクリップ」と呼ばれているクリップが従来使用されており、現在でも主流である。しかし、事業場で使用される場合など、書類が使用される環境によっては、金属等の異物の混入が問題となって、金属製のクリップが使用できないケースがある。例えば、食品業界では、食品に金属等の異物が混入するのを防止するため、食品の製造工程においてクリップを含めて金属製のものを使用しない。また、電気業界では、電子部品が組み込まれるような素材に金属が混入すると大きな品質トラブルを発生させることになるため、金属をオフィスや作業場に持ち込まない対応がとられている。
そのような背景の下、金属製クリップの代替品として、金属以外の素材で製造されたクリップが提案されてきている。金属製クリップの代替品としては、例えば、プラスチック製のものが代表的であり、一部で使用されるようになってきた。しかしながら、プラスチックは、自然界にはない異物の部類であることには変わりがない。
これに対して、自然界にある素材として、例えば引用文献1には、復元力のある素材であれば、木や紙などを板状クリップに用いることができる旨が記載されている。最近では、例えば、木材繊維成分をクリップの全質量を基準として50質量%を超える量で合成樹脂に混入させて製造されたクリップが、紙製クリップとして販売されている。また、塩化亜鉛による繊維の膨潤作用を利用して繊維間を強固に結合させた素材であるバルカナイズドファイバーのような特殊なセルロース材料を用いてプラスチックに似た特性を発現させたものが、紙製クリップとして使用されている例もある。
特開2000−062371号公報
しかしながら、上述の紙製と称されるクリップは、合成樹脂や塩化亜鉛処理などのために、綴じていた書類と一緒に紙としてリサイクルできるかというとそうではなく、古紙処理の過程の中の除塵工程で排出されるべきもの、あるいは排出されるものとなってしまう。また、いずれも、プラスチック製クリップよりも高価なものとなってしまう傾向にある。
一方、従来知られている一般的な紙は、相対的に低コストであり、またリサイクルに適した再離解性を有するものの、クリップ形状に加工したとしても、クリップに必要な性能(例えば、書類を挟む挟持力)が十分ではないと考えられる。
本発明の目的は、使用される場を選ばす、低コストであり、リサイクルに適した再離解性を有する、非金属製のクリップを提供することにあり、特に、木材由来のパルプを主原料とし良好なクリップ性能を有する板状クリップを提供することにある。
本発明者らは、かかる現状に鑑み、ごく一般的なパルプを用いた、リサイクルに適した再離解性を有する紙製シートから板状クリップを作る方法について、鋭意検討した。その結果、シートの密度を一定の範囲に入れると共に、シートの厚さを一定の範囲内に調整することで、曲げ弾性率を一定の範囲に保つことができ、クリップで書類を挟んだときのクリップおよび書類の安定性を確保できることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、以下の各態様を包含する。
[1]厚さが0.4〜1.5mmであり且つ密度が0.90〜1.30g/cm3の範囲にあるプレスボードからなる板状クリップ。
[2]前記プレスボードは、JIS−K−7171に準じて測定した曲げ弾性率が1,000〜13,000MPaであることを特徴とする[1]に記載の板状クリップ。
[3]前記プレスボードは、前記プレスボードの全質量を基準として70質量%以上の木材由来のパルプを含有することを特徴とする[1]または[2]に記載の板状クリップ。
[4]前記プレスボードから製造した板状クリップをJIS−P−8220に準じて離解した際の離解後残渣率が、50%未満であることを特徴とする[1]から[3]のいずれか1つに記載の板状クリップ。
[5]前記プレスボードから製造した板状クリップをJIS−P−8220に準じて離解して得られるスラリーの、JIS−P−8121に準じて測定したカナダ標準フリーネスが200ml以上であることを特徴とする[1]から[4]のいずれか1つに記載の板状クリップ。
[6]前記プレスボードの表面がエンボス柄パターンを有することを特徴とする[1]から[5]のいずれか1つに記載の板状クリップ。
[7]厚さが0.4〜1.5mmであり且つ密度が0.90〜1.30g/cm3の範囲にあるプレスボードからなるクリップ用シート。
本発明の板状クリップは、厚さが0.4〜1.5mmであり且つ密度が0.90〜1.30g/cm3の範囲にあるプレスボードからなる。本発明の板状クリップは、金属を含まず木材由来のパルプを主原料とすることから、使用される場を選ばす、低コストであり、リサイクルが容易である(すなわち、リサイクルに適した再離解性を有する)。また、プレスボードの厚さおよび密度が上記範囲であることにより、本発明の板状クリップは良好なクリップ性能(クリップで書類を挟んだときの、クリップおよび書類の安定性)を実現できる。
本発明の板状クリップの形状の例を示す図である。 実施例および比較例の測定および評価結果を示す表である。
(板状クリップ)
本発明の板状クリップは、紙製シートを打ち抜くことにより得られるクリップであり、紙製シートが特定の特徴を有するものである。本発明の板状クリップに用いられる紙製シートは、厚さが0.4〜1.5mmであり且つ密度が0.90〜1.30g/cm3の範囲にあるプレスボードである。
(板状クリップの形成方法)
本発明の板状クリップは、厚さが0.4〜1.5mmであり且つ密度が0.90〜1.30g/cm3の範囲にあるプレスボードを打ち抜くことにより得られる。一般的には、抜型(雄型)と面板(雌型)ではさんで打ち抜くことにより、プレスボードをクリップ形状とすることができる。このとき、打ち抜き機を用い、抜型と面板との間に被加工材であるプレスボードを挟み、加圧をすることで、任意形状を打抜くのが一般的である。具体的には、様々な打ち抜き機がある。例えば、V字型の板に抜型を取り付け、被加工材(プレスボード)を挟んで打ち抜く「ビクトリア式」がある。また、抜型を上部に固定し面板を上下運動させることで被加工材を挟んで打ち抜く「平盤打抜式」がある。また、回転する2本の筒(一方が抜型)の間に被加工材を通すことで打ち抜く「ロータリーカット式」がある。本発明では、知られている任意の形式の打ち抜き機を使用することができる。
(板状クリップの形状)
図1を参照して、本発明の板状クリップの形状を説明する。図1(a)〜(k)は、本発明の板状クリップの形状の非限定的な例を示す上面図である。
図1(a)に示される板状クリップは、3つの櫛歯状部分を有する櫛形状をしている。外側の2つの櫛歯状部分が、クリップで挟む書類または書類の束の一方の面に当たり、内側の1つの櫛歯状部分が他方の面に当たるように配置されることにより、板状クリップは櫛歯状部分の間に書類または書類の束を挟持する。
図1(b)および(c)は、図1(a)の変形例である。図1(a)に示される板状クリップは、直線的な形状を有しているが、図1(b)および(c)に示されるように、曲線的な形状を有していてもよい。また、複数の櫛歯状部分の太さ(幅)は、互いに同一であっても、異なっていてもよい。また、1つの櫛歯状部分の太さ(幅)は、長さ方向にわたって一定であっても、異なっていてもよい。
図1(d)および(e)は、図1(a)の変形例であり、櫛形状の櫛歯状部分の数が4つ以上の例である。複数の櫛歯状部分のうち、隣接していない2つの櫛歯状部分が、クリップで挟む書類または書類の束の一方の面に当たり、残りの櫛歯状部分のうち、当該隣接していない2つの櫛歯状部分の間に位置する少なくとも1つの櫛歯状部分が、他方の面に当たるように配置されることにより、板状クリップは櫛歯状部分の間に書類または書類の束を挟持する。
図1(f)から(i)は、図1(a)から(e)の変形例であり、櫛形状の櫛歯状部分の先端が接続された例である。詳細には、クリップで挟む書類または書類の束の一方の面に当たることとなる複数の櫛歯状部分のうち、2つ以上の櫛歯状部分の先端が互いに接続されている。また、図1(j)および(k)は、図1(f)および(h)の変形例であり、櫛形状の櫛歯状部分の先端および/または根元側の接続部の一部が取り除かれた形状を有する例である。
以上、図1(a)から(k)を用いて本発明に係る板状クリップの形状を説明した。しかしながらこれらは例示であり、これら以外の形状や例示した各形状の組み合わせも本発明の範囲に含まれる。
(プレスボード)
本発明におけるプレスボードは、複数枚のシートを抄き合わせてホットプレスすることにより得られる紙製シートである。本発明におけるプレスボードは、本発明の板状クリップを作製するための素材(クリップ用シート)として用いられる。
(プレスボードの原材料)
本発明におけるプレスボードの原材料として使用することのできる繊維を以下に例示する。例えば、針葉樹、広葉樹をクラフトパルプ化、サルファイトパルプ化、アルカリパルプ化等することにより得られる未晒または晒化学パルプ、GP、TMP(サーモメカニカルパルプ)等の機械パルプ、古紙パルプ、コットンパルプ、リンターパルプ等の非木材パルプ、およびバクテリアセルロース等のセルロース系繊維、さらに、ウールや絹糸やコラーゲン繊維等の蛋白系繊維、キチン・キトサン繊維やアルギン酸繊維等の複合糖鎖系繊維等が挙げられる。合成高分子繊維としては、例えば、脂肪族ポリエステル系繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン−ポリプロピレンの鞘芯繊維、アラミド繊維等のように単量体から合成された繊維、等が挙げられる。また、半合成高分子繊維としては、例えば、アセチルセルロース系繊維等のように、天然物を化学修飾して得られる繊維が挙げられる。
本発明におけるプレスボードに使用する原材料のうち、プレスボードの全質量を基準として70質量%以上は、木材由来のパルプであることが望ましい。木材繊維は合成繊維(合成高分子繊維、半合成高分子繊維)等の木材以外の繊維よりも安価であり、また、リサイクル性が高いためである。
本発明におけるプレスボードを製造するにあたり、原材料の繊維を水に分散させてパルプスラリー(懸濁液)を調成する。このとき、必要に応じて、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、耐水化剤、撥水剤、発泡性マイクロカプセル、サイズ剤、染料、歩留向上剤、填料、pH調整剤、スライムコントロール剤、増粘剤、防腐剤、防黴剤、抗菌剤、難燃剤、防腐剤、殺鼠剤、防虫剤、保湿剤、鮮度保持剤、脱酸素剤、マイクロカプセル、発泡剤、界面活性剤、電磁シールド材、帯電防止剤、防錆剤、芳香剤、消臭剤等を適宜選択して配合し、製造されるプレスボードに機能を付与することができる。これらは、複数種を併用することもできる。ただし、リサイクル性の観点から、湿潤紙力増強剤や耐水化剤、撥水剤といった、製品(プレスボードから形成される板状クリップ)に含有されていると製品をリサイクルする際に水に溶けづらくさせる(すなわち、パルプが再離解されにくくなる)薬品類については、リサイクルに障害を生じさせない程度の配合量に抑えるのが望ましい。
(プレスボードの製造方法)
本発明におけるプレスボードは、プレスボードの原材料から調成したスラリーを用いて、実験室で手抄きをすることにより製造することが可能であるのはもちろん、工業的には、抄紙機のワイヤーパートを経て得られた湿紙を2層以上抄き合わせることにより製造される。本発明におけるプレスボードを効率良く製造するには、少なくとも5層以上の抄き合わせのできる抄紙機を用いるのが好ましい。各ワイヤーパートの単一のワイヤー型式としては、円網式、長網式、傾斜式、ツインワイヤー式、等があり、一般に製紙用として使用されている方式を多段に組み合わせたワイヤーパートを使用することができる。例を挙げるならば、長網抄合わせ、短網抄合わせ、短網円網コンビネーション、長網円網コンビネーション、等がある。また、抄き合わせた湿紙の積層体を乾燥させる方法についても、一般に製紙用として使用される乾燥方式、例えばヤンキードライヤー、多筒式ドライヤー等を使用することができる。
本発明では、厚さが0.4〜1.5mmのプレスボードを製造する。この厚さのプレスボードを効率よく製造するためには、例えば、次の方式によることが望ましい。すなわち、まず、円網抄紙機にてシートを1層抄いたものを連続的にフェルトにて運搬し、円網式湿紙積層機にて所望の厚さの湿紙シートになるまで巻き上げる。その後、円網式湿紙積層機に巻き付けられた湿紙シートの一箇所をカッターでシートを断裁する。断裁したシートを、プレス乾燥機でプレスしながら熱風で乾燥させる。この他、例えばロールプレスによってプレスおよび乾燥を行うこともできる。
(プレスボードの表面加工)
本発明では、プレスボードの表面にエンボスパターンが転写され、細かい凹凸があるのが望ましい。細かい凹凸があると、板状クリップを使用する際に、書類の表面とクリップの表面との間に働く摩擦力が大きくなり、クリップの安定性が上がるためである。
このエンボスパターンを実現するための具体例を示す。上述のプレスボードの製造工程において湿紙状態のシートをプレス乾燥する際に、シートに接する金属面に熱風が通過するための穴が空いているか、あるいは金網が使用されているか、あるいは加熱された金属板でプレスする場合は湿紙状態のシートから出て来る蒸気を逃がすための小孔があいている、等の配慮がされていれば達成可能である。
(プレスボードの表面処理)
本発明では、プレスボードの表面および/または裏面には、用途に応じて表面処理剤を塗工して、機能を付与することができる。また、本発明のプレスボードは、表面および/または裏面に何ら塗工をしないものであってもよい。
(表面処理剤)
本発明におけるプレスボードの表面処理に使用することができる表面処理剤としては、通常クリア液と呼ばれる、顔料を含有しない液がある。クリア液としては、各種接着剤、表面サイズ剤、耐水化剤等を単独でまたは組み合わせて使用される。これらの材料は、表面の毛羽立ち防止、筆記具により筆記した際のにじみ止め、耐水性付与、等のために用いられる。
接着剤としては、水系接着剤が好ましい。水系接着剤の非限定的な例としては、例えば、澱粉(リン酸エステル化澱粉、カチオン化澱粉等の各種変性澱粉を含む)、ラテックス類(スチレン−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系重合ラテックス、アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステル重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス等)、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白等の蛋白類、各種ポリビニルアルコール、各種ポリアクリルアミド、メラミン樹脂等の合成樹脂系接着剤、CMC等各種セルロース誘導体、等が挙げられ、これら接着剤から1種または2種以上が選択されて使用される。
本発明では、プレスボードに塗工する際に、クリア液ではなく顔料を含有する液を塗布することも可能である。顔料を含有する液の構成としては、顔料、接着剤、助剤が主なものである。
顔料を含有する液に添加する接着剤としては、上に挙げたクリア液の接着剤がそのまま使用可能である。
顔料は、クリップに印刷等の加工を施す際に印刷着肉性や網点再現性が良くなる効果も期待でき、また表面性の向上、顔料による着色のために用いられることもある。顔料の例を具体的に挙げるならば、チョーク、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム等の炭酸カルシウム類;炭酸マグネシウム類;ドロマイト等のカルシウム・マグネシウム炭酸塩類;カオリン、天然クレー、焼成クレー、ろう石、ベントナイト、長石、タルク(滑石)、雲母、ワラストナイト、合成珪酸アルミニウム、合成珪酸カルシウム等の珪酸塩類;天然ゼオライト、合成ゼオライト等の含水アルミノ珪酸塩類;珪藻土、珪石粉、含水微粉珪酸(ホワイトカーボン)、無水微粉珪酸等の珪酸類;合成水酸化アルミ等のアルミニウム水和物;バライト、ブランクフィンクス等の硫酸バリウム類;石膏、合成亜硫酸カルシウム等の硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム類;アナターゼ型二酸化チタン、ルチル型二酸化チタン等の二酸化チタン類;リチウムアルミニウムカーボネート;等が挙げられる。
顔料を含有する液に添加する助剤としては、通常、紙・板紙の表面・裏面の塗工に使用される素材が適用でき、例えば、分散剤、水酸化ナトリウム・アンモニア水等のpH調整剤、消泡剤、蛍光染料、離型剤、耐水化剤、流動性改良剤、スライムコントロール剤、防腐剤、染料、着色顔料等があり、必要に応じて単独で使用しても2種以上混合して使用してもよい。
(プレスボードの厚さ)
本発明の板状クリップは、プレスボードを素材(すなわちクリップ用シート)として用いてクリップの形状に打ち抜くことにより形成される。そのため、本発明の板状クリップの厚さは、クリップ用シートとして用いるプレスボードの厚さによって規定される。
本発明の板状クリップに使用されるプレスボードの厚さは、0.4〜1.5mmであり、好ましくは0.5〜1.5mmであり、より好ましくは0.8〜1.5mmである。厚さが0.4mmより薄いと、書類の枚数が少ない場合であっても、書類を挟持することのできる力が弱く、クリップが安定して使用できない傾向にある。また、プレスボードの厚さが1.5mmより厚いと、クリップにより挟持された書類または書類の束は、その一方の面に接するクリップの部分(例えば、外側の2つの櫛歯状部分)と、他方の面に接するクリップの部分(例えば、外側の2つの櫛歯状部分の間に位置する、内側の櫛歯状部分)との間に生じる厚み方向の段差により、クリップ近辺で曲がってしまい、書類が平坦に保持されず形態が安定しない傾向にある。
(プレスボードの密度)
本発明の板状クリップは、プレスボードを素材(すなわちクリップ用シート)として用いてクリップの形状に打ち抜くことにより形成される。そのため、本発明の板状クリップの密度は、クリップ用シートとして用いるプレスボードの密度によって規定される。
本発明の板状クリップに使用されるプレスボードの密度は、好ましくは、0.90〜1.30g/cm3の範囲にある。この密度範囲であれば、クリップとしての挟持力を持つことができる。密度が0.90g/cm3未満では、クリップの部分の曲げ強度が十分でないために挟持力が保持できない。密度は高い方が板状クリップとしては好ましいが、密度1.30g/cm3を超えるプレスボードあるいは紙を安定的に実現するのは難しい。
(プレスボードの曲げ弾性率)
本発明では、JIS−K−7171に準じて測定した曲げ弾性率が1,000〜13,000MPaであるプレスボードを使用するのが好ましい。曲げ弾性率が1,000MPa未満であると、クリップの挟持力が十分でなく、安定して書類を挟むことが難しい。曲げ弾性率が13,000MPa以上であると、挟持力が強すぎて書類がクリップ近辺で曲がってしまい、複数枚の書類を重ねてクリップにて留めた場合に、クリップ近辺にて厚くなる等、不具合を生じることがあるためである。
(プレスボードの離解後残渣率)
本発明の板状クリップは、書類と共にリサイクルできることが望ましい。板状クリップのリサイクル性の指標として、板状クリップ(またはその同等物としての板状クリップの素材のプレスボード)を離解して得られるスラリーの離解後残渣率を使うことができる。この離解後残渣率は、紙製の板状クリップがオフィスで書類を綴じる等のために使用された後、書類とともにオフィス古紙として、また、雑がみとして等、古紙回収され、上質紙、板紙、段ボール原紙、等の新しい紙としてリサイクルされる際のリサイクル性の指標として重要である。離解後残渣率が低いほど、古紙処理の際の歩留りが高く、リサイクル性が良好であることを示す。
本発明では、板状クリップまたはその素材のプレスボードをJIS−P―8220に準じて離解した際の離解後残渣率を、次のような方法で算出する。
<離解後残渣率の算出法>
JIS−P−8220に準じて、絶乾質量が30gとなる量の試料を取り、離解時の液量が2,000mlとなるように水分を調整して、離解機にて累積回転数が30,000回転となるように撹拌する。その後、そのスラリーを、大量の水で希釈しながら0.15mmのスリット巾のフラット型振動スクリーンにかける。スクリーン上に残った粕(残渣)を全て集め、絶乾にした後、秤量する。以下の計算式により、離解後残渣率を算出する。
離解後残渣率(%)=(残渣の絶乾量(g))/(スクリーンに供給した固形分量(g))×100
リサイクル性の観点から、離解後残渣率は低いほど歩留まりが高くて望ましく、本発明の板状クリップの離解後残渣率は、好ましくは50%未満であり、より好ましくは10%未満である。
(プレスボードのフリーネス(濾水度))
リサイクル性の観点から、本発明の板状クリップは、パルプスラリーに離解可能であることが望ましく、また、抄紙機における生産性(濾水性)の観点から、離解フリーネスが200ml以上であることがさらに望ましい。離解フリーネスが200mlであることを達成するために、原料フリーネスとしては、例えば170ml以上であることが好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、もちろん、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例および比較例において、「部」および「%」とあるのは、特に断らない限り「固形分質量部」および「質量%」を示す。
(諸物性の測定方法および評価方法)
実施例および比較例の諸物性の測定方法および評価方法を以下に示す。
1)厚さおよび密度:
プレスボードおよび板紙の厚さおよび密度をJIS−P−8118に準じて測定した。
2)フリーネス(濾水度):
フリーネスとして、原料フリーネスと離解フリーネスとを測定した。
2−1)原料フリーネス
本明細書において、「原料フリーネス」とは、プレスボードを製造する際に使用するパルプのフリーネスをJIS−P−8121に準じて測定したカナダ標準フリーネスである。
2−2)離解フリーネス
本明細書において、「離解フリーネス」とは、板状クリップを離解して得られたスラリーに関して測定したカナダ標準フリーネスである。具体的には、離解フリーネスは、以下のようにして測定した。まず、板状クリップを、絶乾質量30gに相当する量の試料を取る。JIS−P−8220に準じて、離解時の液量が2,000mlとなるように水分量を調整して、離解機にて累積回転数が30,000回転となるように撹拌した。その後、絶乾質量3gに相当する量のスラリー(パルプ懸濁液)を用いて、JIS−P−8121に準じてカナダ標準フリーネスを測定した。
3)離解後残渣率、リサイクル性:
JIS−P−8220に準じて、絶乾質量が30gとなる量の板状クリップの試料を取り、離解時の液量が2,000mlとなるように水分を調整して、離解機にて累積回転数が30,000回転となるように撹拌した。その後、そのスラリーを、大量の水で希釈しながら0.15mmのスリット巾のフラット型振動スクリーンにかけた。スクリーン上に残った粕(残渣)を全て集め、絶乾にした後、秤量した。以下の計算式により、離解後残渣率を算出した。
離解後残渣率(%)=(残渣の絶乾量(g))/(スクリーンに供給した固形分量(g))×100
この離解後残渣率の数値により、以下の通り、「リサイクル性」を評価した。リサイクル性は、良好な方から順に符号○、△、×を用いて示している。なお、リサイクル性は、資源循環上は○が望ましいが、△や×でも板状クリップとしての性能には影響がない。
○:離解後残渣率が10%未満であり、古紙再生時の歩留りがよい。
△:離解後残渣率が10%以上50未満の範囲であり、古紙再生時の歩留りが中位である。
×:離解後残渣率が50%以上であり、古紙再生時の歩留りが低位である。
4)曲げ弾性率:
曲げ弾性率を、JIS−K−7171に準じて測定した。
5)クリップ安定性:
プレスボードを図1(a)に示す形状に打ち抜いて、板状クリップを作製した。次いで、以下の基準により、クリップ安定性を評価した。本明細書では、書類を挟んだときにクリップが安定して使用できるかどうかの性能を、「クリップ安定性」という。安定性は、良好な方から順に符号○、△、×を用いて示している。本例では、安定性が△以上である場合(すなわち、安定性が△または○である場合)を、クリップとして実用レベルであるとした。
<クリップ安定性>
○: 5枚のA4サイズのコピー用紙をクリップで挟みクリップの上部を持ってぶら下げた際にコピー用紙が落ちない。
△: 3枚のA4サイズのコピー用紙をクリップで挟みクリップの上部を持ってぶら下げた際にコピー用紙が落ちないが、5枚のA4サイズのコピー用紙をクリップで挟みクリップの上部を持ってぶら下げた際にコピー用紙が落ちる。
×: 3枚のA4サイズのコピー用紙をクリップで挟みクリップの上部を持ってぶら下げた際にコピー用紙が落ちる。
6)書類の安定性:
プレスボードを図1(a)に示す形状に打ち抜いて、紙製クリップを作製した。次いで、以下の基準により、書類の安定性を評価した。本明細書では、クリップに挟んだ書類を平坦に保持し得るかどうかの性能を、「書類の安定性」という。安定性は、良好な方から順に符号○、△、×を用いて示している。本例では、安定性が△以上である場合(すなわち、安定性が△または○である場合)を、クリップとして実用レベルであるとした。
<書類の安定性>
5枚重ねたA4のコピー用紙の短辺の真ん中をクリップで挟み、コピー用紙の短辺のうちクリップで挟まれた真ん中部分が相対的に下方となるようにコピー用紙を台上に置いた。次いで、クリップで挟まれたコピー用紙の短辺において持ち上がった部分の台からの高さを測定した。
○:高さが5mm以下である。
△:高さが5mmを超え、10mm未満である。
×:高さが10mm以上である。
実施例および比較例の製法および構成を以下に示す。
(実施例1)
晒針葉樹クラフトパルプ(NBKP)をダブルリスクリファイナー(DDR)にて叩解することによりカナダ標準フリーネスが350mlとなるように原料フリーネス(濾水度)を調整し、湿潤紙力増強剤(星光PMC株式会社社製、WS4020)を対絶乾パルプ0.3質量%の量で添加した。得られたスラリー(パルプ懸濁液)から抄紙寸法25cm×25cmの角形手抄機にて坪量100g/m2の湿紙シートを抄紙して、10枚の湿紙シートをそれぞれ乾燥させることなく積層した。得られた積層体を、温度140℃、圧力40kgf/cm2の条件下で15分間にわたってホットプレスした。ホットプレスには、北川精機株式会社製の型式VH1515のプレス装置を用いた。こうして、湿紙シートの積層体を乾燥および一体化させて、厚さ1.0mm、密度1.03g/cm3のプレスボードを得た。
(実施例2)
晒針葉樹クラフトパルプ(NBKP)100%の代わりに、晒針葉樹クラフトパルプ(NBKP)を80部、リンターパルプを20部、混合して使用すること、および、坪量100g/m2の湿紙シートを10枚積層する代わりに9枚積層すること以外は実施例1と同様にして、厚さ1.0mm、密度0.91g/cm3のプレスボードを得た。
(実施例3)
晒針葉樹クラフトパルプ(NBKP)を使用する代わりに未晒針葉樹クラフトパルプ(NUKP)を使用すること、および、湿潤紙力増強剤を使用しないこと以外は実施例1と同様にして、厚さ1.0mm、密度1.02g/cm3のプレスボードを得た。
(実施例4)
未晒針葉樹クラフトパルプ(NUKP)を使用する代わりに晒針葉樹クラフトパルプ(NBKP)を使用すること、DDRによりカナダ標準フリーネスが350mlとなる代わりに180mlとなるように原料フリーネス(濾水度)を調整すること、および坪量100g/m2の湿紙シートを10枚積層する代わりに13枚積層すること、および、ホットプレス時の圧力を40kgf/cm2の代わりに80kgf/cm2とすること以外は実施例3と同様にして、厚さ1.0mm、密度1.29g/cm3 のプレスボードを得た。
(実施例5)
DDRによりカナダ標準フリーネスが350mlとなる代わりに180mlとなるように原料フリーネス(濾水度)を調整すること、および坪量100g/m2の湿紙シートを10枚積層する代わりに6枚積層すること、および、ホットプレス時の圧力を40kgf/cm2の代わりに120kgf/cm2とすること以外は実施例1と同様にして、厚さ0.45mm、密度1.28g/cm3のプレスボードを得た。
(実施例6)
DDRによりカナダ標準フリーネスが350mlとなる代わりに520mlとなるように原料フリーネス(濾水度)を調整すること、および坪量100g/m2の湿紙シートを10枚積層する代わりに18枚積層すること、および、ホットプレス時の圧力を40kgf/cm2の代わりに120kgf/cm2とすること以外は実施例1と同様にして、厚さ1.50mm、密度1.21g/cm3のプレスボードを得た。
(実施例7)
ホットプレス時に、ホットプレスの上下2枚の熱板と湿紙シートとの間に40meshの金網をそれぞれ挟んで(すなわち、上下計2枚挟んで)プレスすること以外は実施例3と同様にして、厚さ1.0mm、密度1.02g/cm3のプレスボードを得た。乾燥後のこのプレスボードには表面に金網の模様が転写され表面に小さな凹凸ができた状態となった。
(比較例1)
ホットプレス時の加圧条件を40kgf/cm2とする代わりに5kgf/cm2とすること、および湿紙シート10枚積層する代わりに9枚積層すること以外は実施例3と同様にして、厚さ1.0mm、密度0.88g/cm3のプレスボードを得た。
(比較例2)
DDRにてカナダ標準フリーネスを350mlとする代わりに100mlとすること、および、湿紙シートの積層枚数を10枚とする代わりに20枚とすること、および、ホットプレス時の圧力を40kgf/cm2とする代わりに100kgf/cm2とすること以外は実施例3と同様にして、厚さ1.50mm、密度1.35g/cm3のプレスボードを得た。
(比較例3)
市販の板紙としてコートボール(王子マテリア株式会社製、OKボール、坪量400g/m2)を入手した。
(測定および評価結果)
実施例および比較例に係るプレスボードおよび板紙の物性を、上記方法により測定した。また、当該プレスボードおよび板紙を図1(a)に示す形状に打ち抜くことによって紙製の板状クリップを作製し、上記方法によりクリップ安定性および書類の安定性を評価した。測定および評価結果を、図2の表1に示す。
実施例および比較例のプレスボードおよび板紙は、厚さが0.45mm〜1.50mmの範囲内であり、密度が0.77g/cm3〜1.35g/cm3の範囲内であった。
厚さが同レベル(1.0mm)である実施例1〜4、7および比較例1を見ると、密度が0.91〜1.29g/cm3である実施例1〜4、7はいずれも、クリップ安定性および書類の安定性が両方とも実用レベルであった。これに対し、密度が0.88g/cm3である比較例1は、クリップ安定性が実用レベルではなかった。
厚さが同レベル(1.5mm)である実施例6および比較例2を見ると、密度が1.21g/cm3である実施例6は、クリップ安定性および書類の安定性が両方とも実用レベルであった。これに対し、密度が1.35g/cm3である比較例2は、書類の安定性が実用レベルではなかった。
他の実施例および比較例と比べて厚さが相対的に薄い実施例5(厚さ0.45mm)および比較例3(厚さ0.53mm)を見ると、密度が1.28g/cm3である実施例6は、クリップ安定性および書類の安定性が両方とも実用レベルであった。これに対し、密度が0.77g/cm3である比較例3は、クリップ安定性が実用レベルではなかった。
以上から、厚さが所定の範囲内であり且つ密度が所定の範囲内にあるプレスボードを使用すると、書類を挟んだときに安定して使用することのできる板状クリップを製造することができることが分かった(実施例1〜7)。使用するプレスボードの厚さが所定の範囲内であっても、密度が所定の範囲を下回っているとクリップ安定性が悪く(比較例1)、密度が所定の範囲を上回っていると書類の安定性が悪かった(比較例2)。市販の板紙では、厚さが所定の範囲内であっても密度が低く、書類を挟んだときに安定して使用することのできる板状クリップを製造することができなかった(比較例3)。
実施例および比較例より、本発明において、プレスボードは、厚さが0.4〜1.5mmであり且つ密度が0.90〜1.30g/cm3の範囲にあることが好ましい。
また、クリップ安定性および書類の安定性が共に良好であった実施例1〜7は、曲げ弾性率が1,540MPa〜12,700MPaであった。これに対し、クリップ安定性が低かった比較例1および3は、曲げ弾性率がそれぞれ850MPaおよび320MPaであり、書類の安定性が低かった比較例2は、曲げ弾性率が14,200MPaであった。
実施例および比較例より、本発明に使用することのできるプレスボードは、JIS−K−7171に準じて測定した曲げ弾性率が1,000〜13,000MPaの範囲にあることが好ましい。
また、実施例1、実施例2を比較すると分かるとおり、本発明では木材由来のパルプ以外の繊維を配合することも可能である(実施例2ではリンターを20質量%配合している)。
リサイクル性の観点から、また原材料調達の上で経済的な観点から、本発明において使用されるプレスボードは、木材由来のパルプが70重量%以上配合されていることが好ましく、80質量%以上配合されていることがより好ましい。
なお、いずれも木材由来のパルプが70重量%以上配合されている実施例1〜7を比較すると、湿潤紙力増強剤が添加されている実施例1、2、5、6は、湿潤紙力増強剤が添加されていない実施例3、4、7と比べて、離解後残渣率が高かった。
また、共に湿潤紙力増強剤が添加されていない実施例4と比較例2とを比較すると、離解フリーネスが150mlである比較例2は、離解フリーネスが210mlである実施例4と比べて、濾水性が低く、リサイクル時の抄紙機による生産性が劣る可能性があると考えられた。
リサイクル性の観点から、本発明において使用されるプレスボードは、離解フリーネスが170ml以上であることが好ましく、200ml以上であることがより好ましい。
さらに、実施例3と実施例7を比較すると分かるとおり、金網等にてエンボス柄パターンをプレスボードの表面に施すことにより、クリップ安定性を増すことが可能となる。

Claims (9)

  1. 厚さが0.4〜1.5mmであり且つ密度が0.90〜1.30g/cm3の範囲にあるプレスボードからなり、
    前記プレスボードは、前記プレスボードの全質量を基準として70質量%以上の木材由来のパルプを含有する板状クリップ。
  2. 厚さが0.4〜1.5mmであり且つ密度が0.90〜1.30g/cm3の範囲にあるプレスボードからなり、
    前記プレスボードから製造した板状クリップをJIS−P−8220に準じて離解した際の離解後残渣率が、50%未満である板状クリップ。
  3. 厚さが0.4〜1.5mmであり且つ密度が0.90〜1.30g/cm3の範囲にあるプレスボードからなり、
    前記プレスボードから製造した板状クリップをJIS−P−8220に準じて離解して得られるスラリーの、JIS−P−8121に準じて測定したカナダ標準フリーネスが200ml以上である板状クリップ。
  4. 厚さが0.4〜1.5mmであり且つ密度が0.90〜1.30g/cm3の範囲にあるプレスボードからなり、
    前記プレスボードの表面がエンボス柄パターンを有する板状クリップ。
  5. 前記プレスボードは、前記プレスボードの全質量を基準として70質量%以上の木材由来のパルプを含有することを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の板状クリップ。
  6. 前記プレスボードから製造した板状クリップをJIS−P−8220に準じて離解した際の離解後残渣率が、50%未満であることを特徴とする請求項3または4に記載の板状クリップ。
  7. 前記プレスボードから製造した板状クリップをJIS−P−8220に準じて離解して得られるスラリーの、JIS−P−8121に準じて測定したカナダ標準フリーネスが200ml以上であることを特徴とする請求項4に記載の板状クリップ。
  8. 前記プレスボードは、JIS−K−7171に準じて測定した曲げ弾性率が1,000〜13,000MPaであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の板状クリップ。
  9. 上記請求項1から3および請求項5から8のいずれか一項に記載の板状クリップを作製する際に使用するクリップ用シートであって、
    厚さが0.4〜1.5mmであり且つ密度が0.90〜1.30g/cm3の範囲にあるプレスボードからなるクリップ用シート。
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