JP6453982B2 - 機械式腕時計用共振器の細長材の保護 - Google Patents

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Description

本発明は、機械式腕時計のムーブメントのための細長材共振器に関する。当該共振器は、前記ムーブメントのプレートに固定されるように又は前記プレートを形成するように構成しており、当該共振器は、前記プレートに固定されるように又は前記プレートを形成するように構成している構造を有し、前記構造に対して振動及び/又は発振をするように少なくとも1つの慣性要素が構成しており、前記共振器は、第1の端における前記構造上に配置された第1のアンカーと、第2の端における前記少なくとも1つの慣性要素上に配置された第2のアンカーとの間に延在している少なくとも1つの弾性細長材を有し、前記細長材は、実質的に主平面内にて振動するように構成している。
本発明は、機械式計時器用共振器の分野に関する。
最近の機械式腕時計のほとんどは、タイムベースとしてバランス/バランスばね共振器を用いている。しかし、この何世紀にもわたって実証されているデバイスには、ベアリングをこするようなピボットがある。近年、微細加工技術が進展したことによって、バランス/バランスばねを細長材共振器によって置き換えることを考慮することができるようになった。このことによって、ピボットにて摩擦が発生することをなくすことができる。このような細長材共振器には、細長材がベアリング機能と弾性戻し力機能の両方を行うという特徴がある。CSEMによる米国特許US9207641は、このような共振器を示している。
腕時計が不運にも衝撃を受けたときには、薄く細い細長材共振器の細長材は、壊れやすい。
同じ出願人による欧州特許出願EP3035127A1は、音叉によって形成される共振器を有する計時器用発振器を開示している。この音叉は、フレキシブルな要素によって接続要素に固定された少なくとも2つの振動する可動部分を有し、このフレキシブルな要素の幾何学的構成によって、プレートに対して所定の位置にある仮想的なピボット軸を定め、この仮想的なピボット軸のまわりに、対応する可動部分が振動し、この可動部分の重心は、安静位置において、対応する仮想的なピボット軸上にある。少なくとも1つの可動部分のために、これらのフレキシブルな要素は、2つの平行な平面において互いに離れている交差した弾性細長材によって形成されており、これらのフレキシブルな要素の方向は、前記平行な平面の1つの上への射影において、可動部分の前記仮想的なピボット軸において交差する。
同じ出願人による欧州特許出願EP3054356A1は、ムーブメント構造に固定された接続要素に対して振動する少なくとも1つの錘を有する計時器用共振器を開示している。この錘は、2つの平行な平面内にて互いに離れて延在している交差した弾性細長材によって接続要素に懸架され、これらの弾性細長材は、前記平面の1つ上への射影において、当該錘の仮想的なピボット軸上において交差しており、そして、交差した細長材が接続要素に取り付けられている点どうしの間に位置する接続要素の部分に対向している頂角である第1の角度を定める。この頂角は、最適な等時性のために68°〜76°の範囲内である。
本発明は、衝撃を受けたときに細長材を保護するデバイスを提案することを目的とする。以下において、このデバイスを「耐衝撃デバイス」と呼ぶ。
このために、本発明は、請求項1に記載の共振器に関する。
本発明は、さらに、前記のような共振器を少なくとも1つ有する計時器用ムーブメントに関する。
本発明は、さらに、前記のようなムーブメントを少なくとも1つ有する腕時計に関する。
添付図面を参照しながら下記の詳細な説明を読むことで、本発明の他の特徴及び利点を理解することができるであろう。
共振器を備えたプレートを有する計時器用ムーブメントを有する腕時計を示しているブロック図である。この共振器は、構造と、及び慣性要素とを有し、慣性要素は、本発明に係る耐衝撃デバイスによって保護される少なくとも1つのフレキシブルな弾性細長材によって前記構造に固定されている。 この耐衝撃デバイスを示しているブロック図である。この耐衝撃デバイスは、構造又は慣性要素又はプレートに取り付けられるための基礎部を有する。基礎部は、弾性懸架要素を介して、細長材の第1の端が固定されるシャトルと、及び2つのクリップヘッドを有するプレストレスを与えられたばねクリップによって形成されたプレストレスを与えられたフレキシブルな要素とを担持する。これらの2つのクリップヘッドは、一方のクリップヘッドがシャトルハウジングと、他方のクリップヘッドが構造ハウジングと止め手段及びバンキング手段と相補的な形態で連係する 本発明のために作った記号の概略図である。プレストレスを与えられたフレキシブルな要素とそれが担持する細長材を備えた当該耐衝撃デバイスを示している。この記号は、他の図においても単純化のために用いている。 平行な離れた平面内に配置された2つの交差した細長材を備えた機械式共振器の概略平面図である。各細長材は、本発明に係る耐衝撃デバイスによって前記構造に接続されている。 図4と同様な形態で、この機械式共振器の変形態様を示している。各細長材は、その一端において、本発明に係る耐衝撃デバイスによって前記構造に接続され、他端において、本発明に係る耐衝撃デバイスによって慣性要素に接続されている。 図5と同様な形態で、この機械式共振器の別の変形態様を示している。各細長材は、一端において、本発明に係る耐衝撃デバイスによって慣性要素に接続され、共振器の構造は、2つの垂直の方向の本発明に係る2つの耐衝撃デバイスによってプレートに固定されている。 当該耐衝撃デバイスのプレストレスを与えられた弾性部分による圧縮の下での破壊からの細長材の保護を示している力対移動距離の図である。 当該耐衝撃デバイスのプレストレスを与えられた弾性部分による引っ張りの下での破壊からの細長材の保護を示している力対移動距離の図である。 プレートに対して可動である細長材を担持するシャトルを示している概略図であり、細長材には、当該耐衝撃デバイスのプレストレスを与えられた弾性部分の作用がはたらく。 動作時における本発明に係る耐衝撃デバイスの詳細についての概略平面図である。これは、基礎部と平行な弾性要素によって懸架される細長材キャリヤーシャトルを備えている。このシャトルは、圧縮応力の下で細長材を保護するために、プレストレスを与えられた弾性部分によって基礎部に押し付けられる。このプレストレスを与えられた弾性部分は、2つの頭部を有するU字形のクリップによって形成され、その一方の頭部は基礎部に当接するように収容され、他方の頭部はシャトルに当接するように収容される。 組み立て前の同じデバイスを示しており、シャトルが自由状態において懸架されており、クリップがそのデプロイされた自由位置にある。 図11と同様な形態で、組み立て前の本発明に係る耐衝撃デバイスの詳細を示している。この図において、プレストレスを与えられた弾性部分は、引っ張りの下にて細長材を保護するように構成している。 動作位置にある図12の耐衝撃デバイスを示しており、クリップが基礎部とシャトルの両方をつかんでいる。 細長材の端をつかむシェルのための止めを形成する内壁を備えたフレームを有する耐衝撃デバイスの詳細についての概略側面図であり、このシェルは、ばねによって引かれ、そして、円錐形であり又は傾斜面を有する細長材の端のための止めを形成するように構成している。 図14と同様な図であり、フレーム内に収容されるばねが細長材の端を押し戻し、この細長材の端がフレームの内壁によって止められる。 図4と同様な図であり、共振器の交差したフレキシブルな細長材はそれぞれ、慣性要素を連結する前記細長材の端において耐衝撃デバイスを担持し、この慣性要素の外側に付加的なバンキングメンバーがある。 アクティブ化の前の自由状態における本発明に係る共振器の詳細についての概略平面図である。細長材は、斜めに示されており、2つの耐衝撃デバイスによって保護されている。その一方の耐衝撃デバイスは、圧縮応力の下における細長材を保護するプレストレスを与えられた弾性部分を有し、他方の耐衝撃デバイスは、引っ張り応力の下における細長材を保護するプレストレスを与えられた弾性部分を有しており、これらの弾性部分のそれぞれは、2つの部分によって構成しており、これらの2つの部分を固定し細長材にプリテンションを与えるように構成しているフックを有する。 図17のものと同様なデバイスを示しており、耐衝撃デバイスは、図10、11のもの及び図12、13のものと同様である。 圧縮と引っ張りの両方の下における破壊からの細長材の保護を示している応力対移動距離の図であり、図17又は18に示すように、それらの各場合において、適切な耐衝撃デバイスのプレストレスを与えられた弾性部分によって細長材が保護される。 引っ張りの前の自由状態における本発明に係る環状共振器の詳細についての概略平面図である。中央部分に細長材があり、この細長材の両端に、対応するハウジング内においてプレストレスを与えられる前に自由状態にて重なり合うように示された図10〜13のものと同様な2つのプレストレスを与えられたクリップ状の弾性部分が取り付けられている。 本発明に係る共振器の詳細についての概略平面図である、耐衝撃デバイス及びベアリング細長材が、ヘッドトゥテール構成でマウントされた2つのV字形のピボットと、及びバンキングメンバーとの組み合わせによって達成されている。 平行であり離れている平面において2つの交差した細長材を有する本発明に係る別の共振器の詳細についての概略平面図である。これらの細長材はそれぞれ、本発明に係る耐衝撃デバイスによって保護され、各レベルには、一体化された部品にて、細長材、プレストレスを与えられた弾性要素、及び細長材のための配置用支持体がある。 平行であり離れている平面において2つの交差した細長材を有する本発明に係る別の共振器の詳細についての概略側面図である。これらの細長材はそれぞれ、本発明に係る耐衝撃デバイスによって保護され、各レベルには、一体化された部品にて、細長材、プレストレスを与えられた弾性要素、及び細長材のための配置用支持体がある。 図24〜26は、慣性要素のピボット軸と平行な軸方向の部品上における耐衝撃保護手段についての、前記ピボット軸を通る平面に沿った概略断面図である。図24は、変形態様を示す慣性要素の軸方向の移動距離が、共振器の上及び下にある軸方向のバンキングメンバーを形成するバンキングディスクによって制限されており、共振器の上及び下にある細長材の近くにある機械的なバンキングメンバーを有する特定のタイプの細長材にのみ適している理論的な構成が、細長材のための軸方向の保護手段を形成している。 細長材がそれぞれ、プレートに固定されたアーバーを通すために、ピボット軸において目又は凹部を有する場合を示しており、図24の機械的なバンキングメンバーと同様なバンキングディスクを有する。この場合において、アーバーは、さらに、主平面における移動距離制限機能にも貢献する。 図25の変形態様の部分図であり、アーバーが、プレートに堅固に固定されておらず、圧縮性の抵抗トルクを有するプレストレスを与えられた軸方向の耐衝撃デバイスと、及び図10〜13のものと同様な引っ張り抵抗のためのクリップとに懸架されている。
本発明は、衝撃に対して有効に保護されるフレキシブルな弾性細長材10を有する少なくとも1つの細長材共振器100を有する計時器、特に、機械式腕時計300、を開発することを提案するものである。
特に、図面に示すように(これに限定されない)、この細長材共振器100は、回転式の共振器である。
細長材10は、共振器の慣性要素のためのベアリング機能を発揮し、そして、本発明によって、これらの細長材10は、衝撃を受けたときに、少なくとも1つの平坦型の耐衝撃デバイス20によって破壊から保護される。
衝撃によって、空間におけるあらゆる方向に応力が与えられることがあり、本発明の細長材共振器は、通常動作において変形する平面において与えられる応力から細長材を保護する手段を有する。以下において、この平面を主平面PPと呼ぶ。本発明の好ましい変形態様において、細長材共振器100は、さらに、前記主平面PPに垂直な軸方向Zにて与えられる応力から細長材を保護する手段を有する。好ましいことに、共振器100は、この主平面PP内の方向と軸方向の両方にて保護する手段を有する。このように、引っ張り応力、圧縮応力、剪断応力から細長材を保護することができる。
特定の好ましい形態において、細長材10は、共振器の一又は複数の慣性要素120のために、ベアリング機能と戻し応力機能の両方を達成する。この戻し応力機能は、すなわち、共振器100の構成に依存して、戻し力及び/又は戻しトルクである。
特に、本発明は、腕時計300の機械式ムーブメント200用の細長材共振器100に関する。
この共振器100は、前記のようなムーブメント200のプレート210に固定されるように、又は前記のようなプレート210を形成するように構成している。
共振器100は、構造110を有する。この構造110は、特に、プレート210に固定されるように又はプレート210を形成するように構成している固定された構造である。ただし、これに限定されない。
少なくとも1つの慣性要素120は、この構造110に対して振動及び/又は発振するように構成している。
共振器100は、少なくとも1つの弾性細長材10を有する。この弾性細長材10は、第1の端11において構造110上にて配置された第1のアンカー1と、第2の端12において少なくとも1つの慣性要素120上にて配置された第2のアンカー2との間にて延在している。当然、構造110と慣性要素120の間の接続を、複数の細長材によって、又は複数の細長材であってそれらの間に中間錘が配置されているものによって、確実にすることができる。例えば、ヘッドトゥテール構成で又はアナログ的にマウントされた4つのV字形のピボットを備えたフレキシブルなピボットにて構成する。このような場合、「細長材」についての概念は、構造110と関心事の慣性要素120の間に挿入されるアセンブリー全体をカバーし、この「細長材」の要素の少なくとも1つは、前記のようなフレキシブルな細長材である。
前記のような弾性細長材10は、実質的に主平面PP内にて振動するように構成している。
この少なくとも1つの細長材10は、それが連係する慣性要素120のためのベアリングを主平面PP内にて形成する。
特に、共振器100は、前記のような細長材10を複数有する。
本発明によると、共振器100は、この共振器100が備える細長材10の耐衝撃保護のために、第1のアンカー1及び/又は第2のアンカー2上にて、少なくとも1つの平坦型の耐衝撃デバイス20を有する。この耐衝撃デバイス20は、衝撃を受けたときの破壊に対して少なくとも1つの細長材10のそれぞれを保護するように構成している。このために、この平坦型の耐衝撃デバイス20は、主平面PP内においてプレストレスによってプリンションを与えられた少なくとも第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素30を有し、このプレストレスは、所定の安全な応力値にセットされる。特に、平坦型の耐衝撃デバイス20は、少なくとも1つのプレストレスを与えられた弾性部分を有する。好ましいことに、平坦型の耐衝撃デバイス20は、細長材又は慣性要素の移動距離を制限することができる少なくとも1つのバンキングメンバーによって完成する。
平坦型の耐衝撃デバイス20は、好ましいことに、少なくとも第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素30を有し、このフレキシブルな要素30は、少なくとも1つの細長材10が、しきい値Sよりも小さい強度の応力の作用の下で、細長材10の通常動作に対応する長さ範囲Lmin〜Lmax内にて延伸又は収縮しているときに長さが変化することを可能にし、また、細長材10にしきい値Sよりも大きい強度の引っ張り又は圧縮性の応力が与えられたときに、前記第1の長さ範囲Lmin〜Lmaxから外れた前記少なくとも1つの細長材10の延伸又は収縮を防ぐように構成している
特定の実施形態において、図4又は5に示すように、プレストレスを与えられた弾性部分は、共振器の支持体と共振器の慣性要素との間に配置され、バンキングメンバーは、支持体と一体化されており、共振器の慣性要素に作用する。
別の特定の実施形態において、図6に示すように、プレストレスを与えられた弾性部分は、共振器の支持体とプレートの間に配置され、また、バンキングメンバーは、プレートと一体化されており、共振器の慣性要素に作用する。
好ましいことに、プレストレスを与えられた弾性部分の少なくとも1つは、圧縮の下での破壊から細長材の少なくとも1つを保護するように構成している。
好ましいことに、プレストレスを与えられた弾性部分の少なくとも1つは、引っ張りの下での破壊から細長材の少なくとも1つを保護するように構成している。
特に、図17、18及び20に示すように、少なくとも1つの細長材10、特に、各細長材10は、引っ張り応力からの前記細長材を保護するように構成している第1の平坦型の耐衝撃デバイス20Tと、及び圧縮応力から保護するように構成している第2の平坦型の耐衝撃デバイス20Cとの両方によって保護される。
特定の実施形態において、少なくとも1つの細長材10、特に、各細長材10は、そのベアリング機能に加えて、要素120をその中立位置に戻す応力を与えるように構成している。
特定の実施形態において、図5に示すように、平坦型の耐衝撃デバイス20は、第1のアンカー1において少なくとも第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素30と、及び第2のアンカー2において少なくとも第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素30とを有する。
特定の実施形態において、平坦型の耐衝撃デバイス20は、関心事の細長材10の第1の端11又は第2の端12の移動距離を制限するように構成している少なくとも1つの止め50を有し、かつ/又は前記少なくとも1つの慣性要素120の移動距離を制限するように構成している少なくとも1つのバンキングメンバー60を有する。
特定の実施形態において、図14又は15に示すように、少なくとも1つの第1のフレキシブルなプレストレスを与えられた要素30は、フレーム40内にて包囲され、止め50を有する又は止め50を形成する。
特定の実施形態において、図4、5又は16に示すように、前記少なくとも1つの第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素30は、構造110と慣性要素120の間に配置され、平坦型の耐衝撃デバイス20は、構造110と一体化され少なくとも1つの慣性要素120の移動距離を制限するように構成している少なくとも1つのバンキングメンバー60を有する。
別の特定の実施形態において、図6に示すように、構造110は、プレート210から離れており、第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素30は、構造110とプレート210の間に配置され、平坦型の耐衝撃デバイス20は、プレート120と一体化され前記少なくとも1つの慣性要素120の移動距離を制限するように構成している少なくとも1つのバンキングメンバー60を有する。
図10〜13に、第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素30の特定の実施形態を示している。第1のプレストレスを与えられた弾性部分は、基礎部と、細長材を取り付けるためのシャトルと、及びプレストレスを与えられたばねとを有する。この特定の平坦型の耐衝撃デバイス20は、構造110、慣性要素120又はプレート210に固定されるように構成している基礎部70を有する。この基礎部70は、少なくとも1つの弾性懸架要素80を介して、シャトル90を担持する。このシャトル90には、細長材10の第1の端11又は第2の端12が固定され、2つのクリップヘッド32を有するプレストレスを与えられたばねクリップ31によって形成された少なくとも1つの第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素30がある。クリップヘッド32は、クリップ31の引っ張り応力又は圧縮応力を与えられた状態において、一方のクリップヘッドがシャトルハウジング92と、他方のクリップヘッドが構造110に形成された構造ハウジング112、慣性要素120又はプレート210と、相補的な形態で連係するように構成している。
第1の変形態様において、プレストレスを与えられた弾性部分の少なくとも1つは、圧縮の下での破壊から前記細長材の少なくとも1つを保護するように構成している。
第2の変形態様において、プレストレスを与えられた弾性部分の少なくとも1つは、引っ張りの下での破壊から前記細長材の少なくとも1つを保護するように構成している。
好ましいことに、共振器は、その細長材を圧縮応力と引っ張り応力の両方から保護する手段を有し、細長材の少なくとも1つは、耐衝撃デバイスのプレストレスを与えられた弾性部分の1つ、又は耐衝撃デバイスのプレストレスを与えられた弾性部分の別のもの、によって引っ張り及び圧縮の下での破壊から保護される。この弾性部分の別のものは、特に、別の耐衝撃デバイスのものである。なお、これに限定されない。特に、基礎部と、プレストレスを与えられたばねと、アタッチメントシャトルと、及び細長材とは、一体化されているように作られる。
特定の実施形態において、図18に示すように、基礎部70と、細長材10を取り付けるためのシャトル90とは、一体化されている。
特定の実施形態において、図17に示すように、基礎部70と、細長材10を取り付けるためのシャトル90と、及びクリップ31とは、一体化されている。
特に、この一体化された部品は、ケイ素で、又はケイ素と二酸化ケイ素で、作られている。
特に、細長材10の少なくとも一部、特に、細長材のすべては、ケイ素で作られ、二酸化ケイ素の表面層を設けて温度補償される。特に、この表面層は、2.5〜3.0μmの厚みを有する。
別の変形態様において、当該細長材は、アモルファス金属又は金属性ガラスで作られている。
特定の実施形態において、共振器100は、すべての基礎部70、共振器100が備える平坦型の耐衝撃デバイス20において備えられるすべてのシャトル90とすべてのクリップ31を統合する一体化された部品25を有する。
特定の実施形態において、この一体化された部品25は、ケイ素で作られている。
好ましいことに、共振器100がバンキングメンバー60を有する場合、これらのバンキングメンバー60の少なくとも1つは、慣性要素120の回転中心に配置され、これによって、衝撃を受けたときに、破壊的なトルクが最小であるようにされる。
共振器の特定の変形態様において、図21に示すように、共振器100は、平坦型の耐衝撃デバイス20と、及び2つのV字形のピボットを形成するように構成しておりヘッドトゥテール構成でマウントされている細長材10とを有しており、これらの平坦型の耐衝撃デバイス20と細長材10とは、構造110、慣性要素120又はプレート210に設けられ慣性要素120の回転中心に配置された固定バンキングメンバー60と組み合わさっている。このような場合において、しきい値効果を発生させるためには、プレストレスを与えることは必要ではない。しきい値効果は、衝撃の方向にかかわらず、ピボット細長材の1つが反対側に位置する細長材における引っ張り応力を制限するように座屈変形することができることによって発生する。
特定のいわゆる交差した細長材共振器の変形態様において、図4、5、6、16、22及び23に示すように、共振器は、複数の細長材10を有し、これらは一緒に、交差した細長材によって1つのピボットを形成する。
図22及び23の特定の変形態様において、この交差した細長材のピボットは、カットアウトプレートに対応する2つのレベル150A、150Bによって形成されており、各レベル150A、150Bには、一体化された部品として、細長材10、第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素30を備えるプレストレスを与えられた弾性要素、及び細長材のための配置用支持体160がある。
特に、この平坦型の形態の保護に加えて、共振器が備える細長材10の三次元的な耐衝撃保護のために、共振器100は、好ましいことに、さらに、主平面PPに垂直な軸方向Zにて、軸方向の保護手段400を有する。
この軸方向の保護手段400は、軸方向のバンキングメンバー401、401A、401B又は少なくとも1つの軸方向の耐衝撃デバイス402を有する。
特に、軸方向のバンキングメンバー401、401A、401Bは、少なくとも1つの慣性要素120及び/又は少なくとも1つの細長材10の軸方向の移動距離を制限するバンキングメンバーである。
好ましくは、これらの軸方向のバンキングメンバー401、401A、401Bは、慣性要素120又は慣性要素に加えられた要素の1つの面と当接して係合するように構成している軸方向の移動距離を制限するメンバーである。この慣性要素に加えられた要素は、例えば、ディスクであり、特に、細長材10の状態を見ることを可能にする透明なディスクである。
実際に、細長材10がケイ素又は同様な材料で作られている場合、軸方向のバンキングメンバーが細長材10と直接連係することは、理論上可能であるが、実際上実装することは困難であり、衝撃から保護されていても、他の接触応力によって損傷してしまうことがある。このことが、慣性要素と連係するように構成している軸方向のバンキングメンバーが好ましい理由となっている。しかし、伝統的な鋼又は同様な材料で作られた細長材ばねが利用される場合において、このような構成を用いることができる。
図24は、慣性要素120の軸方向の移動距離が、共振器の上及び下の軸方向のバンキングメンバーを形成するバンキングディスク61A及び61Bによって制限されるような変形態様を示しており、当該共振器の上及び下の細長材10の近くに機械的なバンキングメンバー401A及び401Bを備える特定のタイプの細長材のみに適している理論的な構成が、細長材のための軸方向の保護手段を形成している。
図25は、ケイ素、微細加工可能な材料、金属性ガラスなどで作られた細長材10に良好に適合する変形態様を示している。各細長材10A、10Bには、プレート210に固定されたアーバーを通すための目又は凹部をピボット軸において有し、アーバーには、静的バンキングディスク401及び401Bがあり、これらは、慣性要素120と一体化された可動バンキングディスク161A及び161Bと当接係合するように構成しており、細長材10A及び10Bは、静的バンキングディスク401及び401Bが可動バンキングディスク161A及び161Bに接触しているときに、静的バンキングディスク401及び401Bから距離を保ち続ける。このとき、アーバーは、主平面における移動距離制限機能に貢献している。
特に、軸方向の耐衝撃デバイス402は、第2の軸方向にプレストレスを与えられたフレキシブルな要素403を有する。
したがって、図26は、図25の変形態様であり、静的バンキングディスク401及び401Bを担持するアーバーは、プレート210に堅固に固定されておらず、圧縮抵抗トルクがはたらくプレストレスを与えられた軸方向の耐衝撃デバイス402と、及び図10〜13のものと同様な引っ張り抵抗のためのクリップとに懸架される。プレストレスを与えられたばねクリップは、クリップヘッド432を有しており、これらのクリップヘッド432は、一方がアーバーシャトルハウジング490と、他方がプレート120に設けられる固定構造ハウジング470と、相補的な形態で連係するように構成しており、アーバーの下側面と、プレート210に設けられるマッシュルーム形の要素の上側面との間に、ばね405が挿入されており、これらのばね405は、クリップ403の戻し力に抵抗する傾向を有する抗力を与える。図25におけるように、アーバーは、静的バンキングディスク401及び401Bを有し、これらは、慣性要素120に固定されるように構成している可動バンキングディスク161A及び161Bと当接係合するように構成しており、細長材10A及び10Bは、静的バンキングディスク401及び401Bがこれらの可動バンキングディスク161A及び161Bに接触しているときに、静的バンキングディスク401及び401Bから距離を保ち続けるように構成している。
好ましい変形態様では、共振器100は、軸方向Zにおいて、軸方向の保護手段400を有する。これは、一方では、少なくとも1つの慣性要素120及び/又は少なくとも1つの細長材10の軸方向の移動距離を制限する軸方向のバンキングメンバー401、401A、401Bを有し、他方では、第2の軸方向にプレストレスを与えられたフレキシブルな要素403を有する少なくとも1つの前記のような軸方向の耐衝撃デバイス402を有する。特に、共振器100は、軸方向Zにおいて、軸方向の保護手段400を有する。これは、一方では、少なくとも1つの慣性要素120の軸方向の移動距離を制限する軸方向のバンキングメンバー401、401A、401Bを有し、他方では、第2の軸方向にプレストレスを与えられたフレキシブルな要素403を有する少なくとも1つの前記のような軸方向の耐衝撃デバイス402を有する。
本発明は、さらに、少なくとも1つの前記のような共振器100を有する計時器用ムーブメント200に関する。
特定の実施形態において、このムーブメント200は、プレート210に対する反力を打ち消す音叉構成を有するようにマウントされた2つの回転式の共振器100を有する。
別の特定の実施形態において、ムーブメント200は、120°離れるようにマウントされ周期の3分の1の位相ずれがあるような3つの回転式の共振器100を有する。
本発明は、さらに、この種のムーブメント200を少なくとも1つ有する腕時計300に関する。
本発明には、多くの利点があり、特に、衝撃に対する保護が優れている。
シャトルと連係する第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素を用いる場合、シャトルの運動によって、細長材の損傷を回避することができる(追従による)。
「衝撃を受けていない」モードにおける細長材のスチフネスに影響を与えないように、プレストレスを与えることは必要である。
DRIEなどによって機械加工された単一のケイ素部品を作ることによって、退屈な組み立て作業が回避される。
1 第1のアンカー
2 第2のアンカー
10 細長材
11 第1の端
12 第2の端
20 平坦型の耐衝撃デバイス
25 一体化された部品
30 フレキシブルな要素
31 クリップ
32 クリップヘッド
40 フレーム
50 止め
60 バンキングメンバー
70 基礎部
80 弾性懸架要素
90 シャトル
92 シャトルハウジング
100 共振器
110 構造
112 構造ハウジング
120 慣性要素
160 細長材
200 ムーブメント
210 プレート
300 腕時計
400 軸方向の保護手段
401、401A、401B 軸方向のバンキングメンバー
402 軸方向の耐衝撃デバイス
403 フレキシブルな要素
PP 主平面
S しきい値
Z 軸方向

Claims (25)

  1. 腕時計(300)の機械式ムーブメント(200)のための細長材共振器(100)であって、
    当該共振器(100)は、前記ムーブメント(200)のプレート(210)に固定されるように又は前記プレート(210)を形成するように構成しており、
    当該共振器(100)は、前記プレート(210)に固定されるように又は前記プレート(210)を形成するように構成している構造(110)を有し、
    前記構造(110)に対して振動及び/又は発振をするように少なくとも1つの慣性要素(120)が構成しており、
    前記共振器(100)は、第1の端(11)における前記構造(110)上に配置された第1のアンカー(1)と、第2の端(12)における前記少なくとも1つの慣性要素(120)上に配置された第2のアンカー(2)との間に延在している少なくとも1つの弾性細長材(10)を有し、
    前記細長材(10)は、実質的に主平面(PP)内にて振動するように構成しており、
    前記少なくとも1つの細長材(10)は、前記主平面(PP)内において前記慣性要素(120)のためのベアリングを形成し、
    当該共振器(100)は、当該共振器(100)が備える前記細長材(10)の耐衝撃保護のために、前記第1のアンカー(1)及び/又は前記第2のアンカー(2)上において、衝撃を受けたときに破壊から前記少なくとも1つの細長材(10)のそれぞれを保護するように構成している少なくとも1つの平坦型の耐衝撃デバイス(20)を有し、
    前記平坦型の耐衝撃デバイス(20)は、所定の安全な応力値にセットされた前記主平面(PP)におけるプレストレスによってプリテンションを与えられた少なくとも第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素(30)を有し、
    当該共振器(100)は、当該共振器(100)が備える前記細長材(10)の三次元的な耐衝撃保護のために、前記主平面(PP)に垂直な軸方向(Z)において、軸方向の保護手段(400)を有し、
    この軸方向の保護手段(400)は、前記少なくとも1つの慣性要素(120)の軸方向の移動距離を制限する軸方向のバンキングメンバー(401、401A、401B)と、及び前記軸方向(Z)に平行な方向に第2のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素(403)を有する軸方向の耐衝撃デバイス(402)とを有する
    ことを特徴とする共振器(100)。
  2. 前記平坦型の耐衝撃デバイス(20)は、少なくとも第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素(30)を有し、
    前記第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素(30)は、しきい値(S)より小さい強度の応力の作用の下で前記少なくとも1つの細長材(10)の通常動作に対応する第1の長さ範囲(Lmin、Lmax)内にて前記少なくとも1つの細長材(10)の延伸又は収縮時に長さが変化することを可能にし、前記細長材(10)に前記しきい値(S)よりも大きい強度の引っ張り応力又は圧縮応力を与えられたときに、前記第1の長さ範囲(Lmin、Lmax)から外れた前記少なくとも1つの細長材(10)の延伸又は収縮を防ぐように構成している
    ことを特徴とする請求項1に記載の共振器(100)。
  3. 前記細長材(10)はそれぞれ、引っ張り応力から保護するように構成している第1の平坦型の耐衝撃デバイス(20)と、及び圧縮応力から保護するように構成している第2の平坦型の耐衝撃デバイス(20)との両方によって保護される
    ことを特徴とする請求項1に記載の共振器(100)。
  4. 前記細長材(10)はそれぞれ、前記少なくとも1つの慣性要素(120)をその中立位置の方に戻す力を与えるように構成している
    ことを特徴とする請求項1に記載の共振器(100)。
  5. 当該共振器(100)は、回転式の共振器である
    ことを特徴とする請求項1に記載の共振器(100)。
  6. 前記平坦型の耐衝撃デバイス(20)は、前記第1のアンカー(1)において少なくとも第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素(30)と、及び前記第2のアンカー(2)において別の第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素(30)とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の共振器(100)。
  7. 前記平坦型の耐衝撃デバイス(20)は、前記第1の端(11)又は前記第2の端(12)の移動距離を制限するように構成している少なくとも1つの止め(50)、及び/又は前記少なくとも1つの慣性要素(120)の移動距離を制限するように構成している少なくとも1つのバンキングメンバー(60)を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の共振器(100)。
  8. 少なくとも1つの前記第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素(30)は、前記止め(50)を有する又は形成するフレーム(40)に包囲されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の共振器(100)。
  9. 前記少なくとも1つの第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素(30)は、前記構造(110)と前記少なくとも1つの慣性要素(120)の間に配置され、
    前記平坦型の耐衝撃デバイス(20)は、前記構造(110)と一体化されており前記少なくとも1つの慣性要素(120)の移動距離を制限するように構成している少なくとも1つのバンキングメンバー(60)を有す
    ことを特徴とする請求項7に記載の共振器(100)。
  10. 前記構造(110)は、前記プレート(210)とは異なり、
    前記少なくとも1つのプレストレスを与えられたフレキシブルな要素(30)は、前記構造(110)と前記プレート(210)の間に配置され、
    前記平坦型の耐衝撃デバイス(20)は、前記プレート(210)と一体化されており前記少なくとも1つの慣性要素(120)の移動距離を制限するように構成している少なくとも1つのバンキングメンバー(60)を有す
    ことを特徴とする請求項4に記載の共振器(100)。
  11. 前記少なくとも1つの平坦型の耐衝撃デバイス(20)は、前記構造(110)、前記少なくとも1つの慣性要素(120)又は前記プレート(210)に固定されるように構成している基礎部(70)を有し、
    前記基礎部(70)は、少なくとも1つの弾性懸架要素(80)によってシャトル(90)を担持しており、
    前記シャトル(90)には、前記少なくとも1つの細長材(10)の前記第1の端(11)又は前記第2の端(12)が固定されており、
    前記少なくとも1つの平坦型の耐衝撃デバイス(20)は、2つのクリップヘッド(32)を有するプレストレスを与えられたばねクリップ(31)によって形成された少なくとも1つの前記第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素(30)を有し、
    前記2つのクリップヘッド(32)は、前記クリップ(31)に引っ張り応力又は圧縮応力が与えられた状態で、一方のクリップヘッドが、シャトルハウジング(92)と、そして、他方のクリップヘッドが、前記構造(110)、前記少なくとも1つの慣性要素(120)又は前記プレート(210)に設けられる構造ハウジング(112)と、相補的な形態で連係するように構成している
    ことを特徴とする請求項1に記載の共振器(100)。
  12. 前記基礎部(70)と、及び前記細長材(10)を取り付けるための前記シャトル(90)とは、一体化されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の共振器(100)。
  13. 前記基礎部(70)と、前記細長材(10)を取り付けるための前記シャトル(90)と、及び前記クリップ(31)とは、一体化されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の共振器(100)。
  14. 当該共振器(100)は、当該共振器(100)が備える前記平坦型の耐衝撃デバイス(20)に設けられるすべての前記基礎部(70)、すべてのシャトル(90)及びすべてのクリップ(31)を統合にする一体化された部品(25)を有する
    ことを特徴とする請求項11に記載の共振器(100)。
  15. 前記一体化された部品(25)は、ケイ素で作られてい
    ことを特徴とする請求項14に記載の共振器(100)。
  16. 当該共振器(100)が備える細長材(10)はそれぞれ、温度補償されるケイ素で作られてい
    ことを特徴とする請求項1に記載の共振器(100)。
  17. 当該共振器(100)が備える細長材(10)はそれぞれ、アモルファス金属で作られてい
    ことを特徴とする請求項1に記載の共振器(100)。
  18. 前記少なくとも1つバンキングメンバー(60)は、前記慣性要素(120)の回転中心に配置され、これによって、衝撃を受けたときの破壊的なトルクを小さく抑える
    ことを特徴とする請求項9に記載の共振器(100)。
  19. 当該共振器(100)は、前記平坦型の耐衝撃デバイス(20)と、及び2つのV字形のピボットを形成しておりヘッドトゥテール構成でマウントされている前記細長材(10)とを有し、
    前記平坦型の耐衝撃デバイス(20)と前記細長材(10)は、前記構造(110)、前記少なくとも1つの慣性要素(120)又は前記プレート(210)に設けられ前記慣性要素(120)の回転中心に配置された固定バンキングメンバー(60)と組み合わさっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の共振器(100)。
  20. 当該共振器は、交差した細長材ピボットを一緒に形成する前記細長材(10)を複数有す
    ことを特徴とする請求項1に記載の共振器(100)。
  21. 前記交差した細長材ピボットは、少なくとも2つのレベル(150A、150B)にあり、各レベルには、一体化された形態で、前記細長材(10)、第1のプレストレスを与えられたフレキシブルな要素(30)、及び前記細長材のための配置用支持体がある
    ことを特徴とする請求項20に記載の共振器(100)。
  22. 請求項1に記載の共振器(100)を少なくとも1つ有する
    ことを特徴とする計時器用ムーブメント(200)。
  23. 当該計時器用ムーブメント(200)は、音叉構成を有するようにマウントされた2つの前記回転式の共振器(100)を有し、これによって、前記プレート(210)における反力を打ち消す
    ことを特徴とする請求項22に記載の計時器用ムーブメント(200)。
  24. 当該計時器用ムーブメント(200)は、120°離れるようにマウントされ周期の1/3位相ずれしている3つの前記回転式の共振器(100)を有する
    ことを特徴とする請求項22に記載の計時器用ムーブメント(200)。
  25. 請求項22に記載の計時器用ムーブメント(200)を少なくとも1つ有する
    ことを特徴とする腕時計(300)。
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