JP6453816B2 - 簡易型動摩擦試験機及び動摩擦力の簡易試験方法 - Google Patents

簡易型動摩擦試験機及び動摩擦力の簡易試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、簡易型動摩擦試験機及び動摩擦力の簡易試験方法に関する。
摩擦試験機は、試料と相手材とをしゅう動摩擦し、その際の摩擦係数を測定する装置であり、回転しゅう動させるタイプや往復しゅう動させるタイプ等、様々な試験方法がある。
例えば非特許文献1には、境界摩擦係数を求める振り子試験機が記載されている。当該試験機は、振り子の支点を摩擦面を利用して振り子を振動させ、その減衰の度合いから境界摩擦係数を求める。
社団法人日本トライボロジー学会編 トライボロジーハンドブック 株式会社養賢堂 2001年3月30日 p.637
非特許文献1に記載の振り子試験機により摩擦係数を求めることはできるが、単に潤滑剤の摩擦力の大小を簡易的に評価したい場合には、当該試験機のような構成まで必要とされない。
また、非特許文献1に記載の振り子試験機は、その試験機幅が比較的大きいため、試験機のコンパクト化が難しい。また、持ち運び用には適したものではない。さらに、振り子試験機は点接触を利用するものであり、例えば、エンジン内の摩擦を評価するような線接触が対象の場合は必ずしも適切ではない。
一方で、潤滑油のような液状試料の動摩擦力の大小を簡易的に評価できるものとして、実用的なものはこれまでにない。また、簡易的に評価できると同時に持ち運び可能であれば、場所を選ぶことなく、潤滑油の動摩擦力の大小を比較し、用途に応じた適切な潤滑油の選定をより迅速に行うことができる。
以上から、本発明は上記に鑑みてなされたものであり、動摩擦力を簡易的に評価できる簡易型動摩擦試験機を提供することを目的とする。また、簡易的に評価可能な動摩擦力の簡易試験方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、下記本発明により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
本発明の簡易型動摩擦試験機に係る第1の形態は、上部に開口部を有し液状試料を収容する試料槽と、開口部の内周側に接触して設けられ周方向に回転する回転体と、回転体に回転力を付与するトルク発生手段と、を有し、開口部の内周側と回転体との接触領域に液状試料を存在させた状態で回転体を回転させる簡易型動摩擦試験機である。
第1の形態では、まず、開口部と回転体との接触領域に液状試料を存在させた状態でトルク発生手段により回転体を駆動回転させる。一定時間の駆動回転させた後、トルク発生手段からの動力を遮断すると、回転体はその回転力が減衰されながら慣性で回転(慣性回転)し、自然に停止(静止)する。トルク発生手段からの動力を遮断後、回転体の慣性回転が停止するまでの時間(慣性回転時間)、若しくは慣性回転数は、液状試料の動摩擦力によって異なる。すなわち、慣性回転時間若しくは慣性回転数が高いものほど動摩擦力が低いことになる。したがって、この慣性回転時間若しくは慣性回転数を液状試料ごとに測定することで、各液状試料の動摩擦力の大小を簡易的に比較評価することができる。
また、すべての構成要素は小型化することができるため、全体としてコンパクトな試験装置することが可能で、持ち運びが容易になるといった利点もある。
本発明の簡易型動摩擦試験機に係る第2の形態は、上部に開口部を有し液状試料を収容する第1の試料槽と、開口部の内周側に接触して設けられ周方向に回転する第1の回転体とを有し、開口部の内周側と第1の回転体との接触領域に液状試料を存在させた状態で第1の回転体を回転させる第1の動摩擦試験機構と、上部に開口部を有し液状試料を収容する第2の試料槽と、開口部の内周側に接触して設けられ周方向に回転する第2の回転体とを有し、開口部の内周側と第2の回転体との接触領域に液状試料を存在させた状態で第2の回転体を回転させる第2の動摩擦試験機構と、第1の回転体と第2の回転体とに回転力を付与するトルク発生手段と、を有する簡易型動摩擦試験機である。
第2の形態は、第1の形態に係る簡易型動摩擦試験機2つをそれぞれ第1の動摩擦試験機構及び第2の動摩擦試験機構とし、トルク発生手段により、第1の回転機構の第1の回転体と第2の回転機構の第2の回転体とを同時に一定時間駆動回転をさせる。そして、トルク発生手段からの動力を遮断させ、第1の回転体及び第2の回転体を慣性回転させる。ここで、トルク発生手段からの動力を遮断後、第1の回転体及び前記第2の回転体の慣性回転が停止するまでの時間、若しくは慣性回転数を測定又は比較することで、両者の動摩擦力の大小を同時に、かつ簡易的に比較評価することができる。
なお、第2の形態では回転機構が2つあるが、全体としてコンパクトな試験機とすることは第1の形態と同様容易であり、本形態も持ち運びが容易になるといった利点もある。
第1の形態における回転体とトルク発生手段との間には、フライホイールが設けられてなることが好ましい。また、第2の形態において、第1の動摩擦試験機構における第1の回転体とトルク発生手段との間、及び第2の動摩擦試験機構における第2の回転体とトルク発生手段との間には、フライホイールが設けられてなることが好ましい。
フライホイールにより回転系の慣性モーメントを増やすことで慣性回転の変化を緩やかにすることができる。
第1の形態及び第2の形態のいずれにおいても、上記接触領域へ荷重を付与する荷重付与手段が設けられてなることが好ましい。荷重付与手段を設けることで、開口部に回転体を押し付ける力を所定の力とすることができる。
また、第1の形態及び第2の形態のいずれにおいても、回転体が上記接触領域において球形面を有することが好ましい。回転体が接触領域において球形面を有することで、回転体の軸が多少ずれても良好な接触状態、特に線接触状態を保つことができる。
本発明によれば、動摩擦力を簡易的に評価できる簡易型動摩擦試験機を提供することができる。また、簡易的に評価可能な動摩擦力の簡易試験方法を提供することができる。
本発明の簡易型動摩擦試験機の一態様の概略を示す概略構成図である。 本発明の簡易型動摩擦試験機の他の一態様の概略を示す概略構成図である。 トルク発生手段と第1の動摩擦試験機構に設けられる円盤及び第2の動摩擦試験機構に設けられる円盤との配置関係の例を示す概略図である。 回転体の例を示す概略構成図である。 試料槽の例を示す概略断面図である。 試料槽の他の例で、回転体との接触状態を示す概略断面図である。
[動摩擦簡易試験方法]
本発明の一態様に係る動摩擦簡易試験方法は、試料槽の開口部の内周側に回転体を接触させ、その接触領域に液状試料を存在させた状態で、回転体をトルク発生手段により一定時間駆動回転させ後、トルク発生手段からの動力を遮断させ、回転体を慣性回転させる工程を含み、トルク発生手段からの動力を遮断後、回転体の慣性回転が停止するまでの時間、若しくは慣性回転数を測定する方法である。
試料槽の開口部まで液状試料が収容された状態で、開口部の内周側に回転体を接触させる。この状態で回転体をトルク発生手段により一定時間駆動回転させると、その接触領域に液状試料が存在した潤滑状態で回転が行われる。駆動回転中は一定の潤滑状態が維持されるが、トルク発生手段からの動力を遮断すると回転体は慣性回転に切り替わる。すると、液状試料の動摩擦力が大きい場合は、動力を遮断した後の回転体の慣性回転が停止するまでの時間(慣性回転時間)、若しくは慣性回転数は少なくなり、動摩擦力が小さい場合は、慣性回転時間若しくは慣性回転数は多くなる。このような慣性回転時間若しくは慣性回転数の差に基づいて、各液状試料の動摩擦力の大小を比較評価することができる。
なお、ここでいう「慣性回転数」とは、単純に回転体が回った回数を意味する。
液状試料としては、種々の潤滑油組成物とすることが好ましい。潤滑油組成物としては、自動車用潤滑油、船舶用潤滑油、工業用潤滑油(金属加工油、設備用潤滑油等)等の種々の用途に係る潤滑油組成物が挙げられる。なかでも、エンジン用の潤滑油組成物が好ましい。
なお、接触領域に塗布することが可能であれば、液状試料として、グリースを使用することもできる。
当該方法の応用例としては、例えば、1の試料槽の開口部の内周側に第1の回転体を接触させ、かつ、他の1の試料槽の開口部の内周側に第2の回転体を接触させ、これらそれぞれの接触領域に液状試料を存在させた状態で、第1の回転体及び第2の回転体をトルク発生手段により同時に一定時間駆動回転させ後、トルク発生手段からの動力を遮断させ、第1の回転体及び第2の回転体を慣性回転させる工程を含み、トルク発生手段からの動力を遮断後、第1の回転体及び第2の回転体の慣性回転が停止するまでの時間、若しくは慣性回転数を測定又は比較してもよい。
当該応用例は、一度に2つの液状試料について動摩擦力の大小を同時に比較できる点で優れている。また、上記応用例をさらに変形して3つ以上の動摩擦力の大小を比較できる構成としてもよい。さらに、回転時に液状試料に熱を加えるといった処理を施してもよい。
既述のような動摩擦力の簡易試験方法を実施する装置としては、液状試料に、回転体による一定速度の回転力(駆動回転)を付与できて、慣性回転に切り替え可能な機構を備える装置であれば特に限定されないが、例えば、後述する本発明の一態様に係る簡易型動摩擦試験機を適用することが好ましい。
[簡易型動摩擦試験機]
まず、本発明の簡易型動摩擦試験機に係る第1の形態について図1を参照しながら説明する。簡易型動摩擦試験機10は、上部に開口部を有し液状試料12を収容する試料槽14と、開口部の内周側に接触して設けられ周方向(矢印方向)に回転する回転体16と、回転体16に回転力を付与するトルク発生手段18とを有している。そして、当該試験機10は、開口部の内周側と回転体16との接触領域に液状試料12を存在させた状態で回転体16をトルク発生手段18により駆動回転させる機構を有する。
回転体16は、その上部にある例えばサーボモータのようなトルク発生手段18から下方へ伸びるシャフト19の下端に適宜アタッチメント等を介して設けられている。また、回転体16は、開口部と接触するようにトルク発生手段8の出力軸と同軸的に取り付けられている。そして、このトルク発生手段18により回転体16が回転する。回転体16の先端部は例えば球形(露出部分は半球形)となっており、その球形面の一部と試料槽14の開口部とで接触領域が形成されている(図1の場合、当該接触領域はリング状の線接触となっている)。したがって、球形面とすることで、回転体の軸が多少ずれても良好な線接触状態を保つことができる。また、先端部を球形とする場合、その径は、5〜15mmとすることが好ましい。この範囲とすることで、装置の構成をコンパクトとすることができる。
なお、回転体16は、取り外し可能であることが好ましい。また、トルク発生手段18の例としてのモータは、回転数が正確にコントロールできる各種交流モータ、直流モータ及び電池式モータ等を適用することができる。
回転体16の材質としては、球形等の所望の形状に成型できるものであれば特に限定されず、ベアリング鋼、鋳鉄、軸受け鋼、ニッケルモリブデン鋼、要求に応じて、銅合金、アルミニウム合金、リン青銅等が挙げられる。また、適宜、モリブデン等により表面処理したものも使用できる。
回転体16には任意の荷重付与手段20が設けられている。例えばおもり、分銅等を必要に応じて加工した荷重付与手段20を設けることで、接触領域に回転体16を押し付ける力を所定の力とすることができる。荷重付与手段20は、モータ18のシャフト部分に設けられる構造であればよい。また、材質は付与したい荷重により鉄製、アルミニウム製、各種合金製等に適宜変更すればよい。荷重付与手段20による荷重は、20〜200g程度であることが好ましい。
なお、荷重付与手段20の代わりに、フライホイールを設けてもよい。フライホイールによって回転系の慣性モーメントを増やすことで慣性回転の変化を緩やかにすることができる。また、荷重付与手段20がフライホイールの機能をも備えた構成としてもよい。さらに、荷重付与手段としては、バネ等により接触領域に回転体16を押し付ける手段を採用してもよく、この場合は、上記フライホイールを設けることが好ましい。
試料槽14には、その凹部14Aに液状試料12を収容する。なお、凹部14Aに液状試料12をそのまま収容してもよいが、繰り返し利用することを考慮すると、当該凹部に例えば金属製の容器(安定性を考慮してなるべく厚みの大きい容器)を収納し、そこに液状試料12を収容する構成としてもよい。試料槽14において、特にその開口部が回転体と同材質であることが好ましい。
上記のような構成により、開口部と回転体16との接触領域に液状試料12を存在させた状態で回転体16を駆動回転させる。一定時間駆動回転した後、トルク発生手段18からの動力を遮断させる。動力の遮断するには、例えば、トルク発生手段18と回転体16との間にクラッチ機構を設けて、クラッチを切ればよい。動力が遮断されることで、回転体は慣性回転になり、液状試料12との摩擦によりその回転が停止する。このとき、停止するまでの慣性回転時間若しくは慣性回転数を測定する。
なお、回転体16を駆動回転させる回転速度は、液状試料にもよるが、200〜800rpm程度とすることが好ましく、駆動回転の時間は10〜300秒程度であることが好ましい。
次に、別の液状試料を上記同様に測定し、当該液状試料の慣性回転時間若しくは慣性回転数を測定し記録しておく。このような測定を行っていくことで、各液状試料の動摩擦力を慣性回転時間若しくは慣性回転数により比較評価することができる。例えば、測定した試料中、慣性回転時間若しくは慣性回転数が一番多いものが動摩擦力が一番小さいと評価することができる。
ここで、実際的には、図1に示すように試料槽14の下に、回転体16の慣性回転の回転数を計測する計器(回転数カウンター)22やサーボモータのようなトルク発生手段18を制御するコントローラー24を有する制御台26を設けてもよい。また、試料槽14と制御台26との間にヒーター28を設けることで高温下での測定ができる。その場合は、ヒータコントローラー30を制御台26に設ければよい。
次に、本発明の簡易型動摩擦試験機に係る第2の形態について図2及び図3を参照しながら説明する。簡易型動摩擦試験機50は、上部に開口部を有し液状試料54Aを収容する凹部52A1を有する第1の試料槽52Aと、開口部の内周側に接触して設けられ周方向に回転する第1の回転体56Aとを有し、開口部と第1の回転体56Aとの接触領域に液状試料54Aを存在させた状態で第1の回転体56Aを回転させる第1の動摩擦試験機構を有する。また、第1の動摩擦試験機構と同一の構成で、液状試料54Bを収容する凹部52B1を有する第2の試料槽52Bと、開口部の内周側に接触して設けられ周方向に回転する第2の回転体56Bとを有し、開口部と第2の回転体56Bとの接触領域に液状試料54Bを存在させた状態で第2の回転体56Bを回転させる第2の動摩擦試験機構を有する。そしてトルク発生手段70により、第1の回転体56Aと第2の回転体56Bとに回転力が付与される構成を有する。
トルク発生手段70は、第1の動摩擦試験機構と第2の動摩擦試験機構との間で、これら動摩擦試験機構より後方に設けられている。図2及び図2のトルク発生手段70部分を上方から見た図3に示すように、トルク発生手段70の下方へ伸びるシャフト71には、トルク発生手段70からの回転力が伝達される円盤72(例えば、モータ駆動力オン/オフ切替用円盤)が設けれている。円盤72は、第1の動摩擦試験機構の回転軸となるシャフト55Aに設けられた円盤円盤74A(例えば、モータ駆動力オン/オフ切替用円盤)、及び、第2の動摩擦試験機構の回転軸となるシャフト55Bに設けられた円盤74B(例えば、モータ駆動力オン/オフ切替用円盤)のそれぞれの周面と接触可能なように構成されている。当該円盤としては、例えば、ウレタンローラ等を使用することができる。トルク発生手段70の回転力が伝達される円盤72により、円盤74A及び円盤74Bが回転して第1の回転体56A及び第2の回転体56Bが同時にそれぞれ同一の速度で駆動回転する。
なお、トルク発生手段18からの動力を遮断させるには、円盤72(又はトルク発生手段70)を後退させて、円盤74A、74Bと非接触状態とすればよい。したがって、円盤72(又はトルク発生手段70)は、前後に移動(図3の矢印Xで示す方向)できる構成とすることが好ましい。
円盤72の径は、30〜100mm程度であることが好ましい。円盤74A及び円盤74Bは同一径とし、50〜100mm程度であることが好ましい。
上記のような構成により、開口部と第1の回転体56Aとの接触領域、及び開口部と第2の回転体56Bとの接触領域のそれぞれに液状試料54A、54Bを存在させた状態でそれぞれの回転体を同時に回転させる。一定時間の駆動回転をした後、トルク発生手段18からの動力を遮断し、回転体の慣性回転が停止するのがどちらか早いかを比較することで、それぞれの動摩擦力の大小を比較評価することができる。
なお、回転体56A、56Bを駆動回転させる回転速度や回転を駆動回転時間は、第1の形態と同様とすることができる。また、図2に示すように、適宜、荷重付与手段58A、58Bを設けてもよい。また、荷重付与手段の代わりに、フライホイールを設けてもよい。さらに、荷重付与手段がフライホイールの機能をも備えた構成としてもよい。
ここで、実際的には、第1の態様と同様に、図2に示すように試料槽52A、52Bの下に計器62A、62Bやトルクコントローラー64を有する制御台66を設けてもよい。また、試料槽52A、52Bと制御台66との間にヒーター68A、68Bを設けることで高温下での測定ができる。その場合は、ヒータコントローラー65を制御台66に設ければよい。
第1の形態及び第2の形態はいずれも、慣性回転時間若しくは慣性回転数を測定するという簡易な構成であるため、非常に簡易的に液状試料の動摩擦力を比較評価することができる。また、ポータブル化にも適しており、時間や場所を選ばずに評価を実施することができる。
第1の形態及び第2の形態は、簡易な構成であれば種々の変更が可能である。例えば、図1の例において、図4に示すように、回転体16の胴部を円柱状としその先端部16Aを球面状としてもよい。また、図5に示すように、試料槽14の凹部14Aの開口部に上方に拡径するテーパ面14Bを設けてもよい。
また図6に示すように、試料槽14の上部に余剰の液状試料を溜める貯留部14Dを設け、さらに、凹部14Aの側面をテーパ面14Bとして、回転体16の球形面が接触する領域を開口端部でなく、凹部14Aのテーパ面14Bとしてもよい。
貯留部14Dを設けることで、余剰の液状試料があふれ出すことを防ぐことができる。また、回転体16の球形面が接触する領域をテーパ面14Bとすることで、開口端部の摩耗を防ぎ、装置の寿命を延ばすことができる。
さらに、円筒ころ軸受の外輪や円すいころ軸受の外輪のようなものを回転体との接触部(接触領域)に設けてもよい。
以上の説明では、動摩擦試験機構が1つである形態(第1の形態)、及び、動摩擦試験機構が2つである形態(第2の形態)について説明したが、動摩擦試験機構を3つ以上とした形態に応用してもよい。
当該実施形態に係る動摩擦試験機構を有し、簡易な構成という観点を逸脱しない限り、種々の変更を行うことができる。具体的には、300mm×300mmで高さ300mmの箱に収納できる程度の大きさであることが好ましい。
10 簡易型動摩擦試験機
12 液状試料
14 試料槽
16 回転体
18 モータ
19 シャフト
20 荷重付与手段
22 計器
24 トルクコントローラー
26 制御台
28 ヒーター
30 ヒータコントローラー

Claims (8)

  1. 上部に開口部を有し液状試料を収容する試料槽と、
    前記開口部の開口端部又は該開口端部より内側に線接触して設けられ周方向に回転する回転体と、
    前記回転体に回転力を付与するトルク発生手段と、を有し、
    前記線接触する接触領域に前記液状試料を存在させた状態で前記回転体を回転させる簡易型動摩擦試験機。
  2. 上部に開口部を有し液状試料を収容する第1の試料槽と、前記開口部の開口端部又は該開口端部より内側に線接触して設けられ周方向に回転する第1の回転体とを有し、前記線接触する接触領域に前記液状試料を存在させた状態で前記第1の回転体を回転させる第1の動摩擦試験機構と、
    上部に開口部を有し液状試料を収容する第2の試料槽と、前記開口部の開口端部又は該開口端部より内側に線接触して設けられ周方向に回転する第2の回転体とを有し、前記線接触する接触領域に前記液状試料を存在させた状態で前記第2の回転体を回転させる第2の動摩擦試験機構と、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体とに回転力を付与するトルク発生手段と、を有する簡易型動摩擦試験機。
  3. 前記回転体と前記トルク発生手段との間に、フライホイールが設けられてなる請求項1に記載の簡易型動摩擦試験機。
  4. 前記第1の動摩擦試験機構における前記第1の回転体と前記トルク発生手段との間、及び前記第2の動摩擦試験機構における前記第2の回転体と前記トルク発生手段との間に、フライホイールが設けられてなる請求項2に記載の簡易型動摩擦試験機。
  5. 前記接触領域へ荷重を付与する荷重付与手段が設けられてなる請求項1又は2に記載の簡易型動摩擦試験機。
  6. 前記回転体が前記接触領域において球形面を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の簡易型動摩擦試験機。
  7. 試料槽の開口部の開口端部又は該開口端部より内側に線接触させ、その接触領域に液状試料を存在させた状態で、前記回転体をトルク発生手段により一定時間駆動回転させ後、前記トルク発生手段からの動力を遮断させ、前記回転体を慣性回転させる工程を含み、
    前記トルク発生手段からの動力を遮断後、前記回転体の慣性回転が停止するまでの時間、若しくは慣性回転数を測定する動摩擦力の簡易試験方法。
  8. 1の試料槽の開口部の開口端部又は該開口端部より内側に第1の回転体を接触させ、かつ、他の1の試料槽の開口部の開口端部又は該開口端部より内側に第2の回転体を接触させ、これらそれぞれの接触領域に液状試料を存在させた状態で、前記第1の回転体及び前記第2の回転体をトルク発生手段により同時に一定時間駆動回転させ後、前記トルク発生手段からの動力を遮断させ、前記第1の回転体及び前記第2の回転体を慣性回転させる工程を含み、
    前記トルク発生手段からの動力を遮断後、前記第1の回転体及び前記第2の回転体の慣性回転が停止するまでの時間、若しくは慣性回転数を測定若しくは比較する動摩擦力の簡易試験方法。
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