JP6453150B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

車両用制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6453150B2
JP6453150B2 JP2015085567A JP2015085567A JP6453150B2 JP 6453150 B2 JP6453150 B2 JP 6453150B2 JP 2015085567 A JP2015085567 A JP 2015085567A JP 2015085567 A JP2015085567 A JP 2015085567A JP 6453150 B2 JP6453150 B2 JP 6453150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
rotating body
rotation sensor
sensor
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015085567A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016205908A (ja
Inventor
務 赤池
務 赤池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2015085567A priority Critical patent/JP6453150B2/ja
Publication of JP2016205908A publication Critical patent/JP2016205908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6453150B2 publication Critical patent/JP6453150B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、車両用制御装置について、特に回転体の回転速度を測定するシステムにおいて、回転体が停止中にもかかわらず、システムの振動が原因で、回転速度を誤演算することを防止するための技術に関する。
車両用制御装置では、回転体の回転速度を計測し、さまざまな制御に利用している。例えば、車両用の自動変速機において、出力軸の回転速度を計測して、車速を算出し、変速段の判断などに利用している。
回転速度の検出には、磁気センサなどの回転センサを用いる。回転センサは、歯車や切り欠けなどの回転体表面の凹凸の変化を電磁気的に検出し、センサの特性に応じたパルス信号などの電気信号に変換して出力する。
回転センサの出力信号は、回転速度を演算する為に、計測用のコンピュータに入力される。コンピュータは、歯車の歯幅や間隔や、歯数などの既知のデータと、コンピュータが一定時間内に検出したパルス数とその時間間隔より、回転速度を演算する。
回転体の回転速度が低くなると、パルスの間隔が長くなる。パルスの間隔がコンピュータの演算可能な一定時間を超えると、回転速度を0と判断する。回転体が停止した場合は、パルスが発生しないので、回転速度を0と判断する。
しかし、回転体が停止しているにもかかわらず、パルスが発生する場合がある。回転体のエッジが、センサの測定中心周辺で停止している状態で、回転体が何らかの原因で振動し、エッジがセンサの測定中心を何度も横切る場合、センサからパルスが出力される。以降、振動により発生するパルスをノイズパルスと呼ぶ。コンピュータはパルスの間隔や一定時間当たりの回数から、回転体の回転数を計算している。ノイズパルスと正常の入力は区別できないので、コンピュータはノイズパルスに応じた回転数を演算する。よって、実際の回転数とコンピュータが演算した回転数は一致しない。自動変速機は、コンピュータが演算した回転数に応じて制御されるため、実際の状況に応じた最適な制御が行われない。
また、回転体は完全に停止しているが、センサが振動している状況においても、ノイズパルスが発生する。この場合も、回転体が振動している時と同様の結果となる。
回転センサのノイズを除去する方法としては、推定したパルス幅と、実測したパルス幅を比較し、差が大きければノイズと判断する方法が提案されている(特許文献1)。
また、パルス幅の時間を測定し、一定時間より短ければノイズと判断してキャンセルする手法も提案されている(特許文献2)。
特開平9−158769号公報 特開2008−22649号公報
自動車において車速を演算する場合、出力軸の回転を回転センサで検出し、コンピュータで車速に変換している。ところが、コンピュータが演算した車速と、実際の車速とが異なる場合がある。その要因は、故障的なものと機械的なものとがある。
故障的要因の主なものは、センサの故障や配線の断線である。センサ自体が破損すると、センサからパルス信号が出力されない。またセンサや信号処理回路やコンピュータをつなぐ配線の断線等が起こると、センサの信号がコンピュータに届かなくなる。そのため、コンピュータが車速を演算できない。しかし、これらの故障は、故障検知判定処理により検知可能である。ここでいう故障検知判定処理とは、例えば他のデバイスの情報より、回転体が回転していることが明確であるにも関わらず、当該回転センサからパルスが出力されていない場合に、当該回転センサもしくは関連するデバイスが故障していると判断するものである。
一方、機械的要因は、センサや関連するデバイスが正常で、回転体が実際には回転していないにもかかわらず、回転センサがパルスを出力してしまうものである。例えば、歯車の振動により、測定対象のエッジがセンサの測定中心を往復し、回転センサからパルスが出力されてしまうことがある。同様な状況は、歯車は静止しているがセンサが振動した場合でも起こる。これは故障ではない為、回転による正常なパルス出力と区別することは難しい。
本発明か解決しようとする課題は、センサが故障ではなく、機械的振動が原因でセンサが出力したパルスをノイズと判断し、正常な回転数を求めるものである。
特許文献1および特許文献2に記載された方法は、パルスの幅が一定条件以内の時にノイズと判断するものである。しかし、ノイズパルスが実際に回転している場合に発生するパルスに近い波形であった場合、正常信号とノイズを区別できない。
また、回転センサが車両の出力軸回転検出用に使用されている場合のことを考えると、急ブレーキによるタイヤロックでパルス幅が急に長くなった場合や、路面の摩擦係数が小さい状況におけるタイヤスリップで回転数が急に大きくなり、パルス幅が急に短くなった場合は、正常信号であるにもかかわらず、ノイズと判断されてしまう場合がある。
ノイズパルスは振動が原因で発生するものなので、波形の長さや周期に法則性はない。そのため、波形の長さや周期でノイズと判断することは難しい。
上記した課題を解決するために本発明は、
「回転体の凹凸に応じて信号を出力する複数の回転センサと、
前記回転センサから出力される信号を受信する制御部と、
を備えた車両用制御装置において、
前記制御部は、前記複数の回転センサから出力される信号に基づいて前記回転体の回転、又は停止を判断すること、」
を特徴とする。
一般的に、車両に搭載される自動変速機は、変速機構を最適に制御して、エンジン回転を増速、減速あるいは逆回転させ、車両の駆動軸に伝えている。車速は自動変速機の出力軸につながる歯車表面の凸凹を、回転センサがパルスに変換し、コンピュータがその時間間隔などの諸条件を元に、演算している。コンピュータは演算した車速を、自動変速機の変速段の判定、油圧制御および車両との通信などに用いている。ここで、何らかの原因で、実際の車速と、コンピュータが演算した車速とが異なる場合、コンピュータはコンピュータが演算した車速を元に自動変速機を制御するが、車両の車速は実際とは異なるため、コンピュータは自動変速機を最適に制御することができない。特に車両停車時は、車両走行中に比べ、この影響が大きい。
例えば自動変速機では、停車時に変速機の内部の締結要素を開放してニュートラル状態にすることで、エンジンの負荷を低減し、燃費を向上させる、いわゆるニュートラル制御を行っている。
ニュートラル制御は停車時に行うため、制御の開始条件と終了条件には、停車もしくは低車速を判断するための車速が含まれる。ニュートラル制御は、決められた車速以下となった時に開始し、別の決められた車速以上となった時に終了する。
よって、停車時にノイズパルスが発生し、車速がニュートラル制御開始条件の決められた値よりも高く演算されると、ニュートラル制御が開始できない。また、ニュートラル制御中にノイズパルスが発生し、車速がニュートラル制御終了条件の決められた値より高くなると、ニュートラル制御が終了してしまう。
この発明により、停車中のパルスをノイズと判断できるようになると、ニュートラル制御が車速の誤検知により開始できない、または意図せず終了することが無いので、燃費向上に貢献できる。
他の例としては、自動車のインパネの車速表示が挙げられる。インパネの車速表示は、自動変速機が演算した車速を使っている場合がある。ここで、車が停車しているにも関わらず、ノイズパルスが発生した場合、インパネにはノイズパルスに応じた車速信号が表示されてしまうため、ドライバーには違和感や不安感を与えてしまう。しかし、停車中のノイズパルスをノイズと判断できるようになると、インパネには正しい車速が出力されるので、このような心配がなくなる。
同様に、停車時に振動によるノイズパルスを除去し、車速を0と判断できるようになると、車速を使用した制御では、さまざまな効果があるといえる。
本発明の全体構成を示した図である。 本発明の全体構成を示した図1のうち、回転センサ4および回転センサ5と回転体との位置、回転センサ4と回転センサ5の軸間距離、歯車の頂部幅を、示した図である。 回転センサが1つの場合に、歯車が振動している状態を、示した図である。 本発明における回転センサ4と回転センサ5を使用した場合において、歯車が振動している状態を示した図である。 本発明における回転センサ4と回転センサ5を使用した場合において、センサが振動している状態を示した図である。 回転センサと歯車の双方が振動している状態を示した図である。 回転センサと歯車の振動と、回転センサと歯車の位置関係を、模式図としたものである。 回転センサと歯車の振動と、回転センサと歯車の位置関係を、模式図としたものである。 回転センサと歯車の振動と、回転センサと歯車の位置関係を、模式図としたものである。 回転センサと歯車の振動と、回転センサと歯車の位置関係を、模式図としたものである。 ノイズパルスが発生している時の、出力波形の一例を示した図である。 パルスを正常とノイズとに区別する処理フローである。
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。
本発明の以下に説明する実施例においては、回転体の表面の凹凸を検知する回転センサを複数個使用して、それぞれの回転センサの出力パルスを比較することで、振動による出力と、実際に回転している出力とを、区別するものである。本実施例では、一つの回転センサのパルス信号では判断が難しい、車両停車時における、センサと歯車の振動に起因するノイズパルスと、振動が影響していない正常パルスとを、複数の回転センサの出力パルス信号を比較することで、区別することにした。
より具体的には、以下に説明するように、車両に搭載され表面に凹凸がある回転体と、回転体の回転速度を検知するための複数の回転センサと、回転体の回転速度を演算するマイクロコンピュータと、を含む車両用制御システムにおいて、回転体表面の凹凸は回転センサで計測可能とするためにセンサ側に配置されており、またその凹凸の長さは既知であり、回転センサは回転体表面の凹凸を検知してパルスを出力し、またセンサ同士の間隔が既知で回転体の回転方向に並んで配置されており、コンピュータは回転センサのパルス出力を検出してパルスの間隔を測定し、複数の回転センサの出力信号と、他のデバイスの信号から、回転体が停止していることを判断するものである。
以下、図面を参照して、本実施例を説明する。
図1は、本実施例の全体構成図である。ここでは回転体1は平歯車とした。歯車の表面は凸部2と凹部3がある。回転センサは2つ(回転センサ4、回転センサ5)とし、歯車の回転方向に並べて配置してある。
回転センサ4と回転センサ5の仕様は同一であり、それぞれの出力信号は信号処理回路6でパルス信号に変換され、信号線7を通じてコンピュータ8に送られる。
コンピュータ8は回転センサ4と回転センサ5のそれぞれのパルス信号の電圧閾値より、立ち上がりエッジと立ち下りエッジを判断する。また、コンピュータ8は内部のカウンタ機能により各エッジの回数を、タイマー機能により各エッジの間隔を、それぞれ計測する。
図2は、本実施例の全体構成図1のうち、回転センサ4と回転センサ5と回転体1との位置関係を示した図である。
回転センサ4と回転センサ5の測定中心の間隔をdsen、歯車の頂部幅をSとする。歯車が右回転しているとすると、まず回転センサ4にてエッジが検出され、その後同一エッジは回転センサ5でも検知される。歯車が回転しておらず、センサも振動していない場合は、センサの測定中心は測定対象のエッジをよぎることが無いため、センサからパルスは出力されない。
図3は、従来の、1つの回転センサで歯車の回転を計測する場合のシステムにおいて、歯車が振動している状態を示した図である。歯車が回転すると、歯幅に応じたパルスが出力され、一定時間のパルス数と期間により、車速が演算できる。しかし、この図で示す通り、回転センサ4の測定中心が歯車のエッジにある状態で、歯車が振動した場合、エッジ端が回転センサ4の測定中心を往復し、回転センサはノイズパルスを出力するため、コンピュータはノイズパルスに応じた回転数を算出してしまう。これが、歯車は回転していないのもかかわらず、回転数が誤算出されてしまう原因である。
図4は、本実施例の図1および図2で示した構成において、歯車が回転していないが、振動している状態を示した図である。2つのセンサのうち、回転センサ4の測定中心が歯車のエッジ端にかかっている。振動により、歯車のエッジの振動幅が回転センサ4の測定中心を往復する場合は、回転センサ4はパルスを出力してしまう。一方、回転センサ5の測定中心は、エッジ端にかかっていないので、歯車が振動していてもパルスは出力されない。この際の回転センサ4および回転センサ5の出力波形の一例を示したものが、図11である。回転センサ4からはパルスが出力されるが、回転センサ5からの出力は無いので、
回転センサ4の出力はノイズパルスと判断できる。
すなわち、本実施例の車両用制御装置は、回転体1の凹凸(凸部2と凹部3)に応じて信号を出力する複数の回転センサ4、5から出力される信号を受信する制御部(コンピュータ8)を備え、制御部(コンピュータ8)は、複数の回転センサ4、5から出力される信号に基づいて回転体1の回転、又は停止を判断するものである。
図5は、図1および図2で示した構成において、歯車が振動しておらず、センサが振動している状態を示した図である。2つのセンサのうち、センサ4が歯車のエッジ端にかかっている。歯車は停止しているが、センサが振動し、回転センサ4の測定中心が歯車のエッジ端を往復する場合は、回転センサ4はパルスを出力してしまう。一方、回転センサ5の測定中心は、エッジ端にかかっていないので、パルスは出力されない。この際も、図4と同様の結果となる。
すなわち、制御部(コンピュータ8)は、複数の回転センサ4、5からの信号を比較し、ある回転センサ(たとえば回転センサ4)からの信号が、回転体1が停止していることを示している場合、他の回転センサ(たとえば回転センサ5)から信号が出ていたとしても、回転体1が停止していると判断する。なお後で説明するように、制御部(コンピュータ8)は、複数の回転センサ4、5が正常であることを判断した場合に、上記した複数の回転センサ4、5の回転停止の判断処理を行う。
図6は、本実施例の全体構成図1のうち、回転センサ4と回転センサ5と回転体1との位置関係、回転センサ4と回転センサ5の軸間距離、回転体の振動幅、およびセンサの振動幅を示した図である。
ここで、センサ下方に示した両端黒丸印の直線は、センサの測定中心と振動幅を示したものである。また、歯車上方に示した両端黒四角の直線は、歯車の頂部幅と振動幅を示したものである。これらの直線の説明は、図7、図8、図9および図10で行う。
図7、図8、図9および図10は、図6で示した回転センサと歯車が振動している時の、それぞれの振動幅と位置関係を、模式図で示したものである。
回転センサ4と回転センサ5の軸間距離をdsen、回転センサの測定中心の振動幅をAsenとする。また、歯車の頂部幅をSとし、歯車の振動幅をAgearとする。
図7は、回転センサに関する両端黒丸印の直線の説明である。両端の黒丸印は回転センサ4と回転センサ5の測定中心と、左右に振動した時の各センサの振動幅を示している。
図8は、歯車に関する両端黒四角印の直線の説明である。両端の黒四角印は歯車の歯の両端のエッジと、歯車が振動した時の各エッジの振動幅を示している。
図9は、回転センサ4と回転センサ5の測定中心の間隔の中央と、歯車の頂部中央が一致している状態から、回転センサと歯車が左右に振動している状態を示している。
センサと歯車の寸法、それぞれの振動幅、歯車の停止位置によっては、2つのセンサが歯車の異なる2つのエッジを、同時に測定する状況が起こり得る。この状態で歯車と回転センサのどちらか片方か両方が振動した時には、2つのセンサの両方からパルスが出力されるため、ノイズパルスと正常パルスの区別ができない。
これを避けるためには、振動する2つの回転センサの測定中心の最大幅 dsen+2Asen が、歯車の両エッジ端の振動範囲 S−2Agearより小さくなるように、つまり、(dsen+2Asen)<(S−2Agear)を満たすように、センサと歯車を設計すればよい。
図10も、回転センサと歯車の双方が振動していることを示した図である。
回転センサ4と回転センサ5が振動し、振動する歯車における同一エッジを測定してしまう場合、2つのセンサからパルスが出力されるため、この場合もノイズパルスと正常パルスの判断ができない。
これを避けるためには、振動する2つの回転センサの測定中心の間隔 dsen−2Asen が、歯車のあるエッジの振動幅 2Agear より大きくなるように、つまり (dsen―2Asen) > 2Agear を満たすように、センサと歯車を設計すればよい。
以上の通り、本実施例では回転センサ4、5と回転体1がそれぞれの振幅をもって振動することで、複数の回転センサ4、5が同時に複数の回転体1の凹凸(凸部2、凹部3)を検知しないように回転センサ4、5及び回転体1が配置される。又は、複数の回転センサ4、5のそれぞれが回転体1の複数の凹凸(凸部2、凹部3)を検知しないように回転センサ4、5及び回転体1が配置されるものである。
そして、一方の回転センサ4と他方の回転センサ5とのそれぞれの軸の間の軸間距離dsen、前記複数の回転センサの振動幅Asen、前記回転体の凹凸の凸部幅S、前記回転体の凹凸の振動幅Agearの関係が(dsen+2Asen) < S−2Agear)となるように前記回転センサ及び前記回転体が配置されることが望ましい。あるいはこれらの関係が(dsen―2Asen) > 2Agearとなるように前記回転センサ及び前記回転体が配置されることが望ましい。
図11は、回転センサ4にノイズパルスが発生している時の、回転センサ4、回転センサ5および参考情報として他のデバイスの信号を載せたものである。
他のデバイスの信号とは、歯車の回転数を間接的に示すことができる信号である。例えば歯車が自動変速機の出力軸に接合、もしくは出力軸とかみ合った他の歯車とすると、ブレーキコントロールユニットのタイヤ回転情報がこれに相当する。
回転センサ4と回転センサ5が正常であることが確認されているとすると、回転センサ5からはパルスが出力されていない為、回転センサ4のパルスはノイズパルスと判断でき、実際には歯車は回転していないことが分かる。
図12は、ノイズパルスの判定フローである。
まず最初に、回転センサ4および回転センサ5の異常判定を行う。
回転センサ4と回転センサの5双方からパルスが出力され、それぞれのパルス幅や間隔の値が近い値であれば、2つの回転センサは同一の対象を測定していると言えるので、正常と判断できる。つまり本実施例において制御部(コンピュータ3)は、複数の回転センサ4、5から出力される信号より、それぞれの信号に応じた回転速度を演算する機能を持っている。
一方、回転センサ4および回転センサ5それぞれの故障判定は、2つの信号に加えて、他のデバイスの信号を組み合わせて判断する。例えば、他のデバイスの信号は、前述のブレーキコントロールユニットのタイヤ回転情報とする。ある回転センサからパルスが出力され、そのパルスで計算した車速が、タイヤ回転情報と一致したとすると、この回転センサは正常で、歯車は回転している判断できる。しかし、もう一方の回転センサからパルスが出力されない場合、他の二つの情報より歯車が回転していることは明白であるため、パルスが出力されないセンサは故障していると判断できる。
すなわち、制御部(コンピュータ)は、複数の回転センサ4、5の出力パルスの幅、又はパルス間隔が設定値以上であった場合に複数の回転センサ4、5の何れかが故障であると判断するものである。また制御部(コンピュータ)は、複数の回転センサ4、5から出力される信号と、回転体1の回転の有無を示す他のデバイスからの信号を用いて複数の回転センサ4、5の故障判断を行うことが望ましい。
使用している回転センサのどちらから故障していると判断された場合、ノイズパルス判定は行わず、正常なセンサを使って、回転数の算出を行う。
回転センサ4と回転センサ5が共に正常の場合のみ、回転センサのノイズパルス判定を行う。
次に、各回転センサのパルス入力判定を行う。一定時間内に決められた回数の信号入力があった場合、それぞれの信号入力フラグを1とする。
最終的に、回転センサ4および回転センサ5が正常であるにもかかわらず、一方のセンサの信号入力があり、もう一方のセンサの入力が無い場合、入力があるセンサはノイズパルスを検出しておりし、入力が無い方のセンサが実際の値を測定していると判断し、回転数を0と演算する。
以上で説明したように、1つのセンサでパルスを計測している場合には、正常パルスとノイズパルスの区別が難しかったが、センサを複数個使用し、その出力波形を比較することで、正常パルスとノイズパルスと区別し、正確に回転数を0と判断することが可能になった。
1・・・回転体、2・・・回転体表面 凸部、3・・・回転体表面 凹部、4・・・回転センサ4、5・・・回転センサ5、6・・・信号処理回路、7・・・信号線、8・・・コンピュータ 回転数算出処理、9・・・回転センサ4 測定中心、10・・・回転センサ5 測定中心、11・・・回転体 停止位置、12・・・回転体 左側ズレ位置、13・・・回転体 右側ズレ位置、14・・・センサ測定中心(センサ停止位置)、15・・・センサ測定中心(センサ左側ズレ位置)、16・・・センサ測定中心(センサ右側ズレ位置)、dsen・・・回転センサ4と回転センサ5の測定中心の間隔、Asen・・・回転センサの振動幅、Agear・・・歯車の振動幅、S・・・歯車の頂部幅

Claims (9)

  1. 回転体の凹凸に応じて信号を出力する複数の回転センサと、
    前記回転センサから出力される信号を受信する制御部と、
    を備えた車両用制御装置において、
    前記制御部は、前記複数の回転センサから出力される信号に基づいて前記回転体の回転、又は停止を判断し、
    前記回転センサと前記回転体がそれぞれの振幅をもって振動することで、前記複数の回転センサが同時に複数の回転体の凹凸を検知しないように前記回転センサ及び前記回転体が配置されること、
    を特徴とする車両用制御装置。
  2. 回転体の凹凸に応じて信号を出力する複数の回転センサと、
    前記回転センサから出力される信号を受信する制御部と、
    を備えた車両用制御装置において、
    前記制御部は、前記複数の回転センサから出力される信号に基づいて前記回転体の回転、又は停止を判断し、
    前記複数の回転センサのそれぞれが前記回転体の複数の凹凸を検知しないように前記回転センサ及び前記回転体が配置されること、
    を特徴とする車両用制御装置。
  3. 回転体の凹凸に応じて信号を出力する複数の回転センサと、
    前記回転センサから出力される信号を受信する制御部と、
    を備えた車両用制御装置において、
    前記制御部は、前記複数の回転センサから出力される信号に基づいて前記回転体の回転、又は停止を判断し、
    一方の回転センサと他方の回転センサとのそれぞれの軸の間の軸間距離dsen、前記
    複数の回転センサの振動幅Asen、前記回転体の凹凸の凸部幅S、前記回転体の凹凸の
    振動幅Agearの関係が
    dsen+2Asen < S−2Agear
    となるように前記回転センサ及び前記回転体が配置されること、
    を特徴とする車両用制御装置。
  4. 回転体の凹凸に応じて信号を出力する複数の回転センサと、
    前記回転センサから出力される信号を受信する制御部と、
    を備えた車両用制御装置において、
    前記制御部は、前記複数の回転センサから出力される信号に基づいて前記回転体の回転、又は停止を判断し、
    一方の回転センサと他方の回転センサとのそれぞれの軸の間の軸間距離dsen、前記複数の回転センサの振動幅Asen、前記回転体の凹凸の凸部幅S、前記回転体の凹凸の振動幅Agearの関係が
    dsen―2Asen > 2Agear
    となるように前記回転センサ及び前記回転体が配置されること、
    を特徴とする車両用制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の制御装置において、
    前記制御部は、前記複数の回転センサからの信号を比較し、ある回転センサからの信号
    が、回転体が停止していることを示している場合、他の回転センサから信号が出ていたと
    しても、回転体が停止していると判断すること、
    を特徴とする車両用制御装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載の制御装置において、
    前記制御部は、前記複数の回転センサが正常であることを判断した場合に、前記複数の
    回転センサの回転停止の判断処理を行うこと、
    を特徴とする車両用制御装置。
  7. 請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用制御装置において、
    前記制御部は、前記複数の回転センサから出力される信号より、それぞれの信号に応じ
    た回転速度を演算する機能を持つこと、
    を特徴とする車両用制御装置。
  8. 請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用制御装置において、
    前記制御部は、前記複数の回転センサの出力パルスの幅、又はパルス間隔が設定値以上
    であった場合に前記複数の回転センサの何れかが故障であると判断すること、
    を特徴とする車両用制御装置。
  9. 請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用制御装置において、
    前記制御部は、前記複数の回転センサから出力される信号と、当該回転体の回転の有無
    を示す他のデバイスからの信号を用いて前記複数の回転センサの故障判断を行うこと、
    を特徴とする車両用制御装置。
JP2015085567A 2015-04-20 2015-04-20 車両用制御装置 Expired - Fee Related JP6453150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015085567A JP6453150B2 (ja) 2015-04-20 2015-04-20 車両用制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015085567A JP6453150B2 (ja) 2015-04-20 2015-04-20 車両用制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016205908A JP2016205908A (ja) 2016-12-08
JP6453150B2 true JP6453150B2 (ja) 2019-01-16

Family

ID=57489602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015085567A Expired - Fee Related JP6453150B2 (ja) 2015-04-20 2015-04-20 車両用制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6453150B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61155962A (ja) * 1984-12-28 1986-07-15 Hino Motors Ltd 回転検出装置
JP2000187039A (ja) * 1998-12-24 2000-07-04 Honda Motor Co Ltd 回転検出装置
JP5018590B2 (ja) * 2008-03-27 2012-09-05 オムロン株式会社 速度検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016205908A (ja) 2016-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5972463B2 (ja) 電気機械を備えたモーター装置のエラー発生を識別するための方法およびモーター制御機器
CN107782917B (zh) 车速传感器的故障诊断及处理方法
JP6099819B2 (ja) 車両用センサユニット
CN104455380B (zh) 双离合器变速箱输出轴转速传感器故障判定方法
JP2003146036A (ja) 車両における空気タイヤの走行トレッドの剥離開始の検出方法
JP2013043575A (ja) 車両システムの異常判断装置
JP2018506470A (ja) 緩み車輪検出
CN110987426A (zh) 扭振检测方法、装置及系统
KR20140050470A (ko) 휠속도 센서 고장 진단 기능을 이용한 차량의 주행 안정화 장치 및 그 방법
KR101514132B1 (ko) 사륜 구동 차량의 조향각 추정 방법
JP2013135501A (ja) モータ駆動車両の制御装置及び制御方法
JP6453150B2 (ja) 車両用制御装置
WO2015008122A2 (en) Fuel saving driving diagnostic device and fuel saving driving diagnostic system
JP5567028B2 (ja) 車速信号改竄検知装置,車速抑制装置,車速信号改竄検知方法及び車速抑制方法
US10513258B2 (en) Device for controlling hybrid vehicle and method for controlling hybrid vehicle
KR100946540B1 (ko) 자동차의 차속 센서 고장 진단 장치 및 방법
JP6614788B2 (ja) 回転速度計測装置、変速機制御システム及びプログラム
JP6024347B2 (ja) 車両の波状路トルクダウン制御装置
JP2008082826A (ja) 回転角度・回転トルク検出装置
KR101725162B1 (ko) 파워 스티어링 진단 장치
KR101248692B1 (ko) 하이브리드 자동차의 유성 기어 입력 속도 계산 방법
JP2014034912A (ja) 車両用制御装置
JP2018105813A (ja) マンドレル滑り検出装置
KR100705948B1 (ko) 자동차의 변속 기어의 출력 속도 감지 센서 고장 진단 방법
KR20090119488A (ko) 통합 제어 시스템의 고장 진단 방법

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170119

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170125

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6453150

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees