JP6453024B2 - 備品管理装置、及び備品情報提供方法 - Google Patents

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Description

本発明は、備品を管理し、利用者に備品に関する情報を提供する備品管理技術に関連するものである。
従来の備品管理システムとして、例えば、病院等で利用される医療機器等の備品に貼り付けたRFID等のタグをリーダで読み取り、タグに格納された固有の備品IDにより備品を管理する備品管理システムがある。
上記のような備品管理システムにおいては、例えば、備品管理システムの予約画面から、使用する備品名、使用開始時刻、使用時間、使用者等を登録しておき、備品の使用開始時と使用終了時に備品のタグを読み取ることで使用中/未使用中を管理する。
なお、備品管理に関する技術を開示した先行技術文献として、例えば特許文献1がある。
特開2006−119732号公報
http://ascii.jp/elem/000/000/899/899293/、2014年9月9日検索
病院等で使用される備品のうち、例えば血圧計のように、一人の患者に使用する時間が短く、各患者に頻繁に使用される備品がある。このような備品に対して、従来技術のような予約・管理を行う場合、看護師等のスタッフにとって煩雑な手間と時間が掛かる。そのため、スタッフは、入力管理をしないで備品を使用するようになり、事実上管理がされていない状態となってしまう可能性がある。そのような場合、あるスタッフが備品を使用しようとしても、当該備品が使用中なのかどうか、未使用中だとしてもどこにあるのかがすぐにはわからず、使用できるまでに時間がかかってしまうといった問題が生じる。なお、このような問題は、血圧計等に限らず全ての備品において生じ得る問題である。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、利用者が、予約作業を行うことなく、備品の所在や使用状態を容易に把握することを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態によれば、ネットワークを介してユーザ端末と通信可能な備品管理装置であって、
備品の特性情報を格納する備品特性情報格納手段と、
前記備品を含む管理対象の位置を推定する位置推定手段と、
前記備品の位置と他の管理対象の位置との関係、及び当該備品の特性情報に基づいて当該備品の使用状態を判定する使用状態判定手段と、
前記備品の位置と使用状態を示す情報を前記ユーザ端末に送信する情報提供手段とを備え
前記使用状態判定手段は、前記備品の位置が、前記特性情報として設定されている所定時間を超えて変化しないことを検知した場合に、当該備品の使用状態を未使用中であると判定する
ことを特徴とする備品管理装置が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、ネットワークを介してユーザ端末と通信可能であり、備品の特性情報を格納する備品特性情報格納手段を備える備品管理装置が実行する備品情報提供方法であって、
前記備品を含む管理対象の位置を推定する位置推定ステップと、
前記備品の位置と他の管理対象の位置との関係、及び当該備品の特性情報に基づいて当該備品の使用状態を判定する使用状態判定ステップと、
前記備品の位置と使用状態を示す情報を前記ユーザ端末に送信する情報提供ステップとを備え
前記使用状態判定ステップにおいて、前記備品管理装置は、前記備品の位置が、前記特性情報として設定されている所定時間を超えて変化しないことを検知した場合に、当該備品の使用状態を未使用中であると判定する
ことを特徴とする備品情報提供方法が提供される。
本発明の実施の形態によれば、利用者が、予約作業を行うことなく、備品の所在や使用状態を容易に把握することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る備品管理システムの構成例を示す図である。 備品管理システムの動作の概要を説明するための図である。 備品管理装置100の機能構成図である。 備品特性情報テーブルの例1を示す図である。 備品テーブルとスタッフテーブルの例1を示す図である。 患者がリーダを持つ場合における位置判定方法の例を説明するための図である。 患者がID発信装置を持つ場合における位置判定方法の例を説明するための図である。 患者とスタッフがID発信装置を持つ場合における位置判定方法の例を説明するための図である。 備品の使用状態判定の例を説明するためのフローチャートである。 備品の使用状態判定の例を説明するためのフローチャートである。 スタッフの端末に表示されるリストの例1を示す図である。 問い合わせ機能の例1を説明するための図である。 問い合わせ機能の例2を説明するための図である。 備品特性情報テーブルの例2を示す図である。 備品テーブルとスタッフテーブルの例2を示す図である。 スタッフの端末に表示されるリストの例2を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態では、備品の一例として、病院における医療機器を取り上げているが、本発明は、医療機器等に限らず、様々な分野の備品に適用可能である。
また、本実施の形態では、備品等の位置を推定するためにID情報を送受信する技術を用いているが、これは一例に過ぎず、本発明は、様々な位置推定技術を用いて実施することができる。
(システム全体構成例)
図1に、本発明の実施の形態における備品管理システムの構成例を示す。図1に示す例は、病院において構築される備品管理システムの例である。図1に示す例では、備品である各医療機器にID発信装置20が備えられ(例えば、医療機器に貼り付けられる)、ID発信装置20から発信されるIDを読み取る移動リーダ10、固定リーダ30が使用される。また、患者はID発信装置20を保持する。備品管理装置100が備えられ、備品管理装置100は、有線及び/又は無線ネットワークを介して各リーダからID情報を含む信号を受信可能である。
図1の例では、リーダとして、人が保持する移動リーダ10、部屋に固定的に設置される固定リーダ30がある。以下、移動リーダと固定リーダを総称する場合は「リーダ」と呼ぶことにする。また、備品、患者、スタッフ(看護師、医師、事務担当者等)等、備品管理装置100により位置が推定され、管理の対象となるものを総称して「管理対象」と呼ぶ。
本実施の形態において、各ID発信装置20は、所定の電波出力強度でID情報(例:ID発信装置20が付された備品のID)を無線で送出する機能を備える。当該所定の電波出力強度でID情報を送信することにより、リーダは、電波到達エリア内でID情報が受信可能になる。
固定リーダ30は、例えば、スマートフォン、タブレット、PC等であり、ID発信装置20からID情報を受信することで、当該ID情報を含む信号を備品管理装置100に送信するアプリケーションを搭載している。例えば、ある部屋に設置された固定リーダ30が、ある備品に付けられたID発信装置20から発信されたID情報を受信できた場合、当該備品は当該部屋にあると判定できる。
移動リーダ10は、例えばスマートフォンであり、ID発信装置20からID情報を受信することで、当該ID情報を含む信号を備品管理装置100に送信するアプリケーションを搭載している。例えば、看護師が保持する移動リーダ10が、ある備品に付けられたID発信装置20から発信されたID情報を受信できた場合、当該看護師は当該備品の近くにいると判定できる。なお、移動リーダ10は、ID発信装置20の機能を含むこととしてもよい。移動リーダ10がID発信装置20の機能を含むことで、ID発信装置20が付された備品と同様に、固定リーダ30により移動リーダ10の位置(どの部屋にいるか)を把握できる。
また、本実施の形態の移動リーダ10は、無線LANにより無線AP(無線アクセスポイント)と接続して備品管理装置100と通信を行う。従って、備品管理装置100に各無線APの位置を予め登録しておき、移動リーダ10と接続される無線APを把握することで、移動リーダ10の位置を無線AP単位で把握することが可能である。例えば、無線APを部屋毎に設置することにより、移動リーダ10の位置を部屋単位で把握できる。
また、各リーダは、ID発信装置20から受信する電波の電波強度に基づいて、リーダ(に対応付けられた管理対象)とID発信装置20(に対応付けられた管理対象)との間の距離を推定し、備品管理装置100に送信する機能を有してもよい。
上記のようなID情報を送受信することにより、近隣の管理対象を検知する技術は特定の技術に限定されないが、例えば、低消費電力の近距離無線技術を使用する「ibeacon」(非特許文献1参照)の技術を用いることができる。
図1には、備品と患者にID発信装置20が備えられ、スタッフが移動リーダ10を保持する例が示されているが、これは一例に過ぎない。スタッフがID発信装置20を有してもよい。
図1に示す物品管理システムにおいて、例えば、部屋に備えられた固定リーダ30がID発信装置20からID情報を受信し、当該ID情報を含む信号を備品管理装置100に送信することで、備品管理装置100は、ID発信装置20が付された備品が、当該固定リーダ30が備えられた部屋に存在すると判断できる。本実施の形態の備品管理装置100は、このようなID情報の取得を行うことで、備品の位置や、備品が使用中かどうか等をリアルタイムに判定、管理し、当該情報をスタッフが保持する端末(スマートフォン、PC等)に送信することとしている。なお、備品の位置や、備品が使用中かどうか等を判定、管理する具体的な方法については後述する。
(システムの概要動作例)
図2を参照して、本実施の形態に係る備品管理システムの基本動作例を説明する。図2の例では、各備品にID発信装置20が備えられる。また、図2には、固定リーダ30が1つだけ示されているが、これは、部屋毎に設置される複数の固定リーダ30をまとめて表したものである。
図2に示すように、固定リーダ30は、当該固定リーダ30から所定の距離内(電波到達範囲内)に存在するID発信装置20から発信されたID情報を受信し、当該ID情報を含む信号を備品管理装置100に送信する。固定リーダ30が備品管理装置100に信号を送信するタイミングとしては、ID発信装置20から発信されたID情報を検知したタイミングでもよいし、例えば、固定リーダ30が継続的にID発信装置20からID情報を受信する場合、備品管理装置100への信号送信を所定時間間隔で行うこととしてもよい。
各固定リーダ30から備品管理装置100に送信される信号には、ID発信装置20のID情報と、発信元の固定リーダ30のID情報が含まれる。備品管理装置100は、ID情報毎に、ID情報と、当該ID情報に対応する管理対象とを対応付けた登録情報を保持しており、当該登録情報を参照することで、受信したID情報が、何を示すかを把握できる。一例として、ID−Xが部屋Xに対応し、ID−Aが備品Aに対応し、備品管理装置100がこれらの対応情報を保持する場合に、部屋Xに設置された固定リーダ30が、備品AのID発信装置20により発信されたID−Aを受信し、ID−AとID−Xを含む信号を備品管理装置100に送信した場合において、備品管理装置100は、ID−Aに対応する備品Aが、ID−Xに対応する部屋Xにあると判定できる。
同様にして、備品管理装置100は、ID発信装置20(又は、ID発信装置機能を有する移動リーダ10)を保持するスタッフや患者の位置(どの部屋にいるか)を判定できる。
備品管理装置100は、受信する各信号に対して上記のような処理を行うことで、各備品や各スタッフがどの位置にあるかを判定し、備品とスタッフとの位置関係や備品特性等に基づいて、後述するロジックで各備品の使用状態を判定し、判定結果を位置管理情報として格納、更新する(ステップ2)。そして、当該位置管理情報に基づいて、あるスタッフに対して、各備品の位置及び使用状態を含む備品リストを提供する(ステップ3)。
一例として、上記備品リストにおいて、当該スタッフの近くに、未使用中の備品Bがあることが示されている場合、当該スタッフは、容易にこの備品Bを使用できる(ステップ4)。なお、図2には、使用状態判定ロジックの一例として、備品(備品C)が所定時間移動しなかった場合に、当該備品の使用状態を未使用中であると判定する例が示されている。
(備品管理装置100の構成例)
図3を参照して、本実施の形態に係る備品管理装置100の構成例を説明する。図3に示すように、備品管理装置100は、ID情報取得部101、位置管理情報生成部102、備品特性情報格納部103、位置管理情報格納部104、備品リスト提供部105、問い合わせ制御部106を有する。
ID情報取得部101は、リーダから送信される信号をネットワークを介して受信し、当該信号に含まれるID情報を取得する。当該信号には、リーダを示すID情報と、当該リーダがID発信装置20から受信したID情報が含まれる。リーダを示すID情報は、IPアドレスであってもよい。
位置管理情報生成部102は、ID情報と管理対象(スタッフ/場所/患者/備品等)とを対応付けた登録情報を保持しており、当該登録情報と、ID情報取得部101により取得したID情報と、備品特性情報等に基づいて、各管理対象の位置、備品の使用状態等を判定し、これらの情報を位置管理情報として位置管理情報格納部104に格納する。備品特性情報格納部103には、上記備品特性情報が格納される。すなわち、位置管理情報生成部102は、備品を含む管理対象の位置を推定する位置推定手段と、備品の位置と他の管理対象の位置との関係、及び当該備品の特性情報に基づいて当該備品の使用状態を判定する使用状態判定手段とを含む。
備品リスト提供部105は、例えばスタッフが持つ端末(例:移動リーダ10)からのアクセスに応じて、位置管理情報格納部104に格納された情報に基づいて、備品の位置や使用状態を示す備品リストの情報を端末に送信し、備品リストを端末に表示させる。問い合わせ制御部106は、例えばスタッフの端末から、未使用の備品の問い合わせを受け、位置管理情報を参照することで、備品の近くにいるスタッフへの通知等を行う機能部である。
本実施の形態に係る備品管理装置100は、例えば、1つ又は複数のコンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、備品管理装置100が有する機能は、当該コンピュータに内蔵されるCPUやメモリなどのハードウェア資源を用いて、備品管理装置100で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。また、上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。
以下、備品管理装置100の機能や動作について、より具体的に説明する。
(格納部に格納される情報の例について)
図4に、備品特性情報格納部103に格納される備品特性情報テーブルの例1を示す。図4に示す例では、備品特性情報は、「備品ID」、「備品名」、「平均使用時間」、「使用時看護師要否」を含む。これらの情報は、予め備品特性情報格納部103に格納しておくものである。また、これらの情報は一例に過ぎない。
ここでの「備品ID」は、個々の備品を識別するIDである必要は必ずしもなく、備品の種類を識別できるIDでもよい。例えば、各備品に割り当てられるID(つまり、備品に付与されるID発信装置20に設定されるID)が、備品の種類を示す識別情報と個々の備品を示す番号とからなるものとした場合において、備品特性情報格納部103における「備品ID」として、備品の種類を示す識別情報を用いることができる。
「平均使用時間」は、該当備品について、1回の使用に係る平均的な時間であり、予め計測し、算出しておくものである。「使用時看護師要否」は、該当備品を使用している間、看護師が付き添う必要があるか否かを示す。
図4の場合、例えば、備品IDが「A」である「血圧計」について、平均使用時間が「5分」であり、使用時に看護師の付き添いが「要」であることが示されている。
図5に、位置管理情報格納部104に格納される備品テーブルと、患者・スタッフテーブルを示す。
図5(a)に示すように、備品テーブルは、「備品ID」、「位置」、「使用状態」、「近隣者」、「位置登録開始時刻」を含む。「備品ID」は、備品のIDである。「位置」は、当該備品が存在している場所を示し、本例では、備品が存在すると推定される部屋を示す。「使用状態」は、当該備品が使用中か、それとも未使用中かを示す。使用状態の判定方法例については後に詳細に説明する。「近隣者」は、当該備品の近くに存在する人(患者、スタッフ等、複数でもよい)の名前を示す。「位置登録開始時刻」は、当該備品に対して、「位置」に示される場所の登録を開始した時刻を示す。
図5(b)に示すように、患者・スタッフテーブルは、「ID」、「区分」、「名前」、「位置」、「位置登録開始時刻」を含む。「ID」は、管理対象の人のID(人が保持する移動リーダ又はID発信装置に設定されるID)である。「区分」は、当該管理対象の人の区分(患者、看護師、医師等)を示す。「名前」は、当該管理対象の人の名前を示す。「位置」は、当該管理対象の人が存在している場所を示し、本例では、当該管理対象の人が存在すると推定される部屋を示す。「位置登録開始時刻」は、当該管理対象に対して、「位置」に示される場所の登録を開始した時刻を示す。
なお、管理対象が部屋の外に移動した場合等、管理対象の位置を把握できない場合には、例えば、図5(a)、(b)のテーブルにおける「位置」として「圏外」を記録する。また、図5(a)、(b)において、「圏外」になる直前の位置の情報を記録しておいてもよい。
次に、上記の各テーブルがどのようにして生成されるかについての動作例を説明する。
まず、本実施の形態において基本となる動作として、固定リーダ30で備品の位置を推定し、図5(a)の備品テーブルにおける備品の位置の情報を記録する動作例を説明する。
例えば、看護師が、備品ID=A−1を設定したID発信装置20が付された血圧計を持って102号室に入室する。すると、102号室に設置された固定リーダ30が、当該ID発信装置20から発信されるID情報(A−1)を受信し、当該ID情報(A−1)と、固定リーダ30のID情報(102号室に対応するID)を含む信号を備品管理装置100に送信する。
上記の信号を受信した備品管理装置100のID情報取得部101は、受信した信号から、検知されたID情報(A−1)と、発信元のID情報(102号室に対応するID)を取得し、これらを位置管理情報生成部102に渡す。位置管理情報生成部102は、検知されたID情報(A−1)と発信元のID情報(102号室に対応するID)から、管理対象(A−1:血圧計)が「102号室」に存在すると判定し、備品テーブルにおいて備品ID「A−1」に対応する位置として「102号室」を記録する。また、このとき、A−1が入室した日時である位置登録開始時刻が備品テーブルに記録される。
上記の説明は、図5(a)における備品の位置に着目した説明であるが、看護師が102号室に入ったときには、下記のようにして、図5(b)の患者・スタッフテーブルにおいて、看護師のID、位置、及び位置登録開始時刻等が記録される。
すなわち、ID=1000を設定したID発信装置20(もしくはID発信装置の機能を含む移動リーダ10)を保持する看護師(中村さん)が102号室に入ると、102号室に設置された固定リーダ30が、当該ID発信装置20から発信されるID情報(1000)を受信し、当該ID情報(1000)と、固定リーダ30のID情報(102号室に対応するID)を含む信号を備品管理装置100に送信する。
上記の信号を受信した備品管理装置100のID情報取得部101は、受信した信号から、検知されたID情報(1000)と、発信元のID情報(102号室に対応するID)を取得し、これらを位置管理情報生成部102に渡す。位置管理情報生成部102は、検知されたID情報(1000)から、検知された管理対象が「看護師」の「中村」さんであることを把握するとともに、発信元のID情報から、「中村」さんが「102号室」にいると判定し、これらの情報を患者・スタッフテーブルに記録する。また、当該看護師が入室した日時である位置登録開始時刻が患者・スタッフテーブルに記録される。これにより、図5(b)の患者・スタッフテーブルにおける最初のエントリの情報が生成、格納されることになる。図5(b)に示す他の情報も同様の手順で格納される。
なお、備品管理装置100は、図5(a)に示す備品「A−1」の位置登録開始時刻と、図5(b)に示す看護師「中村」さんの位置登録開始時刻とを比較し、これらが近い値(例:所定の閾値以下)であれば、看護師「中村」さんが備品「A−1」を102号室に持ってきたものと判定できる。
次に、図5(a)に示した「近隣者」の情報を記録する際の動作例を説明する。ここでは、備品ID「A−1」の備品を運ぶ看護師が「中村」さんであり、「中村」さんがID発信装置の機能を含む移動リーダ10を保持しているとする。
看護師「中村」さんが保持している移動リーダ10が、備品のID発信装置20から発信されるID情報(A−1)を受信し、当該ID情報(A−1)と、移動リーダ10のID情報(「中村」さんに対応するID)を含む信号を備品管理装置100に送信する。
上記の信号を受信した備品管理装置100のID情報取得部101は、受信した信号から、検知されたID情報(A−1)と、発信元のID情報(「中村」さんに対応するID)を取得し、これらを位置管理情報生成部102に渡す。位置管理情報生成部102は、検知されたID情報(A−1)と発信元のID情報(「中村」さんに対応するID)から、「中村」さんが備品(A−1:血圧計)の近隣にいると判定し、備品テーブルにおいて備品ID「A−1」に対応する近隣者として「中村」を記録する。
なお、「中村」さんが、移動リーダ10ではないID発信装置20を保持する場合において、「中村」さんと備品(A−1)が同室(102号室)にあることに基づいて、「中村」さんを備品(A−1)の近隣者であると判定してもよい。
上記の例では、102号室において検知される人が一人である場合の例を示しているが、102号室に複数の人(患者、スタッフ)が存在する場合は、当該複数の人が検知され、テーブルに記録される。
図5(a)の備品テーブルにおける使用状態の判定方法については後に詳しく説明する。
上記のようなテーブル生成/更新動作は、備品管理装置100がリーダから信号を受信する度に行われる。また、位置管理情報生成部102は、定期的に位置管理情報の各テーブルを参照することにより、各備品の使用状態の判定/更新を行っている。
(位置関係の例について)
本実施の形態では、備品、スタッフ、患者がID発信装置20を有し、固定リーダ30が各ID発信装置20から発信されるID情報を受信し、備品管理装置100に通知することで位置管理を行うことを基本とする。ただし、これは例であり、スタッフが移動リーダ10を保持することとしてもよいし、備品にID発信装置20を備え、患者とスタッフがそれぞれ移動リーダ10を保持することとしてもよいし、備品とスタッフがそれぞれID発信装置20を有し、患者が移動リーダ10を保持することとしてもよい。いずれの場合も、これまでに説明したようにして、備品管理装置100は、備品、患者、スタッフの位置を判定し、位置管理情報として管理することが可能である。以下では、備品、患者、スタッフの位置関係の例を説明する。
図6は、備品にID発信装置21が備えられ、患者が移動リーダ11を持ち、看護師が移動リーダ12を持ち、患者と看護師が備品のID発信装置21から発信される電波到達範囲内にいる場合の例である。また、図6に示すように、固定リーダ30が備えられている。
この場合、固定リーダ30はID発信装置21から発信される備品のID情報を受信し、当該備品のID情報と発信元のID情報(固定リーダ30が設置される部屋のID情報)を備品管理装置100に送信する。これにより、備品管理装置100は、固定リーダ30が備えられる部屋に備品があることを判定できる。
また、患者の移動リーダ11と看護師の移動リーダ12はそれぞれ、ID発信装置21から備品のID情報を受信し、当該備品のID情報と発信元のID情報(患者、看護師のID情報)を備品管理装置100に送信する。これにより、備品管理装置100は、備品の近くに患者と看護師がいることを判定できる。固定リーダ30により備品の位置(部屋)を判定できるから、備品の近くに患者と看護師がいることを判定することで、患者と看護師が備品の位置(部屋)にいると判定することも可能である。
また、患者と看護師の位置に関して、移動リーダ11、12がID発信装置の機能を含む場合には、移動リーダ11、12から発信されるID情報を固定リーダ30が受信することで、備品の位置の判定と同様にして患者と看護師の位置を判定することができる。
図7は、備品にID発信装置21が備えられ、患者がID発信装置22を持ち、部屋等に設置される固定リーダ31が、ID発信装置21及びID発信装置22から発信される電波到達範囲内にある場合の例である。この場合、備品管理装置100は、固定リーダ31から受信する信号により、患者と備品の位置を判定できる。
図8は、備品にID発信装置21が備えられ、患者がID発信装置22を持ち、スタッフがID発信装置23を持ち、部屋等に設置される固定リーダ30が、ID発信装置21、ID発信装置22及びID発信装置23から発信される電波到達範囲内にある場合の例である。この場合、備品管理装置100は、固定リーダ30から受信する信号により、患者、備品、及びスタッフの位置を判定できる。また、図8には、使用状態判定ロジックの一例が示されており、この例では、固定リーダ30が備品・スタッフ・患者の全てのID情報を検知する場合に当該備品を使用中(もしくはこれから使用する)と判定する。
(使用状態判定例)
備品管理装置100の位置管理情報生成部102は、備品の特性や、備品と他の管理対象との間の位置関係等に基づいて、備品の使用状態を判定することができる。
位置管理情報生成部102により実行される使用状態判定の一例を図9のフローチャートを参照して説明する。図9の例は、例えば図10で説明する方法で既に使用中であると判定された備品を未使用中であると判定する場合の例である。
位置管理情報生成部102が、位置管理情報を参照することにより、該当の備品が特定の場所へ移動したことを検知する(ステップ101)。「特定の場所」とは、倉庫、ナースセンタ等であり、そこに備品が存在する場合に、当該備品が未使用中であることを推定できる場所である。「特定の場所」は、例えば備品毎に、備品特性情報として予め備品特性情報格納部103に格納しておき、位置管理情報生成部102が当該情報を参照する。
ステップ101の後、位置管理情報生成部102は、備品が上記特定の場所から所定時間を超えて移動していないか否かを判定する(ステップ102)。当該所定時間は、備品特性情報として予め備品特性情報格納部103に格納される情報である。ステップ102の判定がYes(所定時間移動なし)であれば、当該備品の使用状態を使用中から未使用中にする(ステップ103)。また、特定の場所に備品が入ったタイミングで使用状態を未使用中することとしてもよい。このケースは、上記の処理フローにおける「所定時間=0」の場合に相当する。
上記のように、特定の場所に移動してから、所定時間の経過を判定することのほか、備品が特定の場所にあるか否かに関わらず、使用中の備品が現在の場所から所定時間を超えて移動しないことを検知した場合に、当該備品の使用状態を使用中から未使用中にすることとしてもよい。これは、例えば、備品を使用せずに長時間放置している状態を検知し、未使用中にすることに相当する。この場合の所定時間は、図4に示す「平均使用時間」であってもよいし、「平均使用時間」とは別に定めた「平均使用時間」よりも長い時間であってもよい。
位置管理情報生成部102により実行される使用状態判定の他の例を図10のフローチャートを参照して説明する。図10の例は、備品の特性、備品と他の管理対象との位置関係等に基づいて、備品の使用状態を判定する場合の例である。
ステップ201において、備品管理装置100は、ある固定リーダから備品IDを含む信号を受信する。位置管理情報生成部102は、備品特性情報格納部103を参照することにより、当該備品IDに対応する備品の使用の際に看護師が必要か否かを判定する(ステップ202)。ステップ202の判定の結果、看護師が必要である場合、位置管理情報生成部102は、備品の周辺に患者と看護師がいるかどうか判定する(ステップ203)。「備品の周辺に患者と看護師がいる」と判定される場合とは、例えば、備品の存在する位置(部屋)と同じ位置(部屋)に患者と看護師が存在と判定される場合や、備品(ID発信装置)から発信されたID情報を患者(移動リーダ)と看護師(移動リーダ)が受信したと判定される場合等である。また、患者と看護師が移動リーダを持つ場合において、後述するように移動リーダが備品(ID発信装置)との距離を推定する機能を持つ場合には、患者/看護師と備品との間の距離が予め定めた距離よりも小さい場合に「備品の周辺に患者と看護師がいる」と判定することも可能である。
ステップ203の判定結果がYesの場合、位置管理情報生成部102は当該備品の使用状態を使用中であると判定する(ステップ204)。ステップ203の判定結果がNoの場合、位置管理情報生成部102は当該備品の使用状態を未使用中であると判定する(ステップ205)。患者と看護師のうちのいずれか又は両方がいなければ、備品は未使用中であると推定できるからである。
ステップ202の判定の結果、看護師が不要である場合、位置管理情報生成部102は、備品の周辺に患者がいるかどうか判定する(ステップ206)。「備品の周辺に患者がいる」と判定される場合とは、例えば、備品のある位置(部屋)と同じ位置(部屋)に患者がいると判定される場合や、備品(ID発信装置)から発信されたID情報を患者(移動リーダ)が受信したと判定される場合等である。また、患者が移動リーダを持つ場合において、後述するように移動リーダが備品(ID発信装置)との距離を推定する機能を持つ場合には、患者と備品との間の距離が予め定めた距離よりも小さい場合に「備品の周辺に患者がいる」と判定することも可能である。
ステップ206の判定結果がYesの場合、位置管理情報生成部102は当該備品の使用状態を使用中であると判定する(ステップ207)。ステップ206の判定結果がNoの場合、位置管理情報生成部102は当該備品の使用状態を未使用中であると判定する(ステップ208)。患者がいなければ、備品は未使用中であると推定できるからである。
また、例えば、ある使用中の備品について、使用が推定される場所(病室等)から出たと判定された場合に、未使用中に変更してもよい。ただし、このような判定を行う場合に、当該備品が、周辺の患者とともに移動する(部屋から出る等)ことが検知された場合は、備品を使用中のままと判定してもよい。これは、例えば、点滴を持ちながら移動する場合を想定している。
なお、備品/患者が部屋に存在する場合には、備品管理装置100は、部屋に設置されている固定リーダ30から備品/患者のID情報を定期的に受信するが、備品/患者が部屋から出ると、固定リーダ30から備品/患者のID情報を受信しなくなる。これにより、備品管理装置100は、備品/患者が部屋から出たことを判定できる。また、備品管理装置100は、備品/患者について、当該部屋と異なる位置に登録がなされたことを確認したことにより備品/患者が部屋から出たと判定してもよい。
また、図10に示した処理フローにおいて、例えば、ステップ204で備品が「使用中」であると判定された場合に、「使用中」であると判定された要因となった患者と看護師のうちのいずれかが備品の周辺からいなくなったと判定した場合に「未使用」としてよい。また、患者と看護師のうちのいずれかが備品の周辺からいなくなったら直ぐに「未使用」に変えるのではなく、患者と看護師のうちのいずれかが備品の周辺からいなくなった状態が一定時間(例えば、トイレの時間5分程度)よりも長く継続した場合に「未使用」とすることとしてもよい。
また、例えば、ステップ207で備品が「使用中」であると判定された場合に、「使用中」であると判定された要因となった患者が備品の周辺からいなくなった場合に「未使用」としてよい。また、患者が備品の周辺からいなくなったら直ぐに「未使用」に変えるのではなく、患者が備品の周辺からいなくなった状態が一定時間(例えば、トイレの時間5分程度)よりも長く継続した場合に「未使用」とすることとしてもよい。
上記のように、備品の位置等により使用状態を判定することの他、例えば、端末(スマートフォン等)を保持する看護師が、備品のID発信装置に端末をかざす(近づける、接触させる等)ことで、使用状態を変更することとしてもよい。例えば、ある備品に端末を近づけると端末画面にID(複数の備品のIDでもよい)が表示されるようにして、使う備品のIDをクリックすることで、「使用中」を通知するようにしてもよい。
また、例えば、看護師の持っている端末に近傍の備品のリストを表示させ、看護師がある備品を使おうとするときに、当該備品をクリックすることで「使用中」を通知するようにしてもよい。
(備品リスト表示例)
図11に、備品リスト提供部105からスタッフの端末に送信される情報に基づいて、当該端末に表示される備品リストの例を示す。
図11に示す例では、備品リストを表示する端末を保持するスタッフに近い備品の順に、備品ID、位置、使用状態等が表示されている。スタッフに近い順に表示を行うことに関し、備品管理装置100には、管理する位置(部屋等)間の距離が予め格納されており、ある位置と他の位置との距離は一意に決定できるものとする。そして、備品リスト提供部105は、位置管理情報を参照し、備品リストを表示する端末を持つスタッフの現在位置(部屋等)を確認し、当該スタッフと各備品との距離を算出することで、各備品をスタッフに近い順に並べることができる。
図11に示す準未使用中とは、備品の近くに患者がいるが、当該備品について想定される使用時間を過ぎている場合である。つまり、患者が近くにいることから、未使用中であるとは断定できない場合に準未使用としている。このケースでは、患者が備品から離れたことが検知されれば、準未使用中を未使用中とする。また、前述したように、患者が備品から離れたことが検知したら直ぐに「未使用」に変えるのではなく、患者が備品から離れた状態が一定時間(例えば、トイレの時間5分程度)よりも長く継続した場合に「未使用」とすることとしてもよい。
図11に示す「管理者」については、備品管理装置100は、備品毎に管理者(のID等)を予め保持しており、備品リスト提供部105は、当該情報を参照することで、備品に対応する管理者の情報を提供できる。「持込者」は、例えば、備品と同一の「位置登録開始時刻」が記録されたスタッフである。また、「持込者」を、位置管理情報における「位置登録開始時刻」の時点における、該当備品に近いスタッフであるとしてもよい。「最終利用者」は、例えば、使用状態が「未使用中」あるいは「準未使用中」であれば、使用状態が「使用中」から「未使用中」/「準未使用中」に変更した時点でのスタッフ等であり、また、使用状態が「使用中」であれば、備品を使用しているスタッフ等である。
図11に示す表示がなされることで、利用者(スタッフ)は、自分が必要とする備品がどこにあり、それが使用中か否かを容易に確認することができ、未使用中の備品を容易に取得できる。
また、一例として、備品リストがスマートフォンのタッチスクリーンに表示される場合において、利用者は、管理者/持込者/最終利用者のいずれかをタッチすることで、該当者と電話やメッセージで連絡をとることができ、備品の所在について容易に問い合わせを行うことができる。
(問い合わせ機能について)
端末上に表示される備品リストにより、スタッフは容易に未使用の備品等を把握可能であるが、本実施の形態では、より確実に備品を使用できるか否かを確認するために、問い合わせを行うことが可能である。問い合わせは、例えば準未使用中の備品に対して行うことが想定されるが、これに限られない。
備品管理装置100の問い合わせ制御部106により実施される問い合わせ処理の例について、図12、図13を参照して説明する。
図12に示す例において、あるスタッフが、スマートフォン等の端末上に表示される備品リストに表示される備品に関して、例えば当該備品(のID、名前等)をタッチする。もしくは、当該備品のIDを入力して所定のボタンをタッチする。このような操作により、当該備品のID(備品の種類を示すID)を含む問い合わせ信号が端末から備品管理装置100に送信される(ステップ301)。この問い合わせ信号は、当該IDの未使用備品の有無を問い合わせる信号である。
ステップ301で問い合わせ信号を受信した備品管理装置100において、問い合わせ制御部106は、位置管理情報を参照することで、問い合わせに係る備品の近くにいる(例:同じ部屋にいる)スタッフの端末に当該備品が未使用かどうかを問い合わせるメッセージ等を送信する(ステップ302)。なお、問い合わせ先の端末は、各スタッフが移動リーダとして保持する端末であってもよいし、移動リーダとは別の端末であってもよい。いずれにしろ、問い合わせ先のアドレス(電話番号、IPアドレス等)は、備品管理装置100においてスタッフ毎に予め登録されている。また、問い合わせのメッセージは、文字で表示されるメッセージでもよいし、音声メッセージでもよい。
ステップ302で問い合わせメッセージを受信した端末を持つ各スタッフは、問い合わせに係る備品の状態を確認し、例えば端末上の所定ボタンにタッチすることで、「未使用」あるいは「使用中」を示す応答を備品管理装置100に返す(ステップ303)。そして、備品管理装置100の問い合わせ制御部106は、未使用である旨の応答を送信したスタッフの名前と位置の情報を含むメッセージを問い合わせ元のスタッフの端末に送信する(ステップ304)。図12の場合、問い合わせ元のスタッフの端末には、問い合わせに係る備品(未使用)の近くにいるスタッフの名前が表示される。問い合わせ元のスタッフは、例えば、端末上に表示される当該スタッフの名前をタッチすることで、当該スタッフと連絡をとることができる。
なお、上記の例は、問い合わせ先を、備品の近くにいるスタッフとしたが、管理者/持込者/最終使用者のいずれか又は全部を選択することで、選択した問い合わせ先に問い合わせを行うようにしてもよい。
次に、問い合わせ制御部106により実施される処理の他の例について、図13を参照して説明する。
図13に示す例において、問い合わせ制御部106は、位置管理情報を定期的に参照することにより、ある備品を持つスタッフAが部屋に入室し(ステップ401)、スタッフが備品から離れてから(スタッフが部屋を出てから)所定時間が経過したか否かを判定する(ステップ402)。ステップ402において、所定時間が経過したと判定された場合、問い合わせ制御部106は、スタッフAの端末に対して、当該備品を使用中か否かを問い合わせるメッセージを送信する(ステップ403)。スタッフAは、当該備品の使用状況に応じて使用中/未使用中を回答する(例:所定のボタンにタッチする)。
(その他の例)
これまでに説明した例では、リーダが、ID発信装置から発信されたID情報を受信したかどうか(ID情報が備品管理装置100に通知されたかどうか)で、リーダ(に対応付けられた管理対象)と、ID発信装置(に対応付けられた管理対象)とが近い距離にある(例:同じ部屋内にある)か否かを判定していたが、リーダがID発信装置からの距離の情報を取得し、当該距離の情報を更に用いることとしてもよい。
例えば、リーダは、ID発信装置から受信するID情報を運ぶ電波の受信強度(受信電力)に基づいて、ID発信装置からの距離を推定することができる。そして、リーダは、検知したID情報と自身のID情報に加えて、検知したID情報の発信元のID発信装置からの距離を信号に含めて備品管理装置100に送信する。
このような距離の情報を含む信号を受信する備品管理装置100において、備品特性情報格納部103は、例えば図14に示す備品特性情報を格納する。図14に示すように、当該備品特性情報には、該当備品を使用する際の備品と患者間の距離を示す「使用時患者距離」が含まれる。
また、位置管理情報生成部102は、図15に示すような位置管理情報を生成し、位置管理情報格納部104に格納することができる。図15(a)に示す備品テーブルでは、図5(a)と比べて「位置」について、より詳細な情報(窓側等)が加えられている。また、備品と近隣者との距離も加えられている。「窓側」等に関し、例えば、部屋の出入口付近に設置されているリーダからの距離が所定値以上であれば「窓側」、所定値以下であれば通路側(出入口に近い側)といったように判定を行うことができる。図15(b)に示す患者・スタッフテーブルについても、図5(b)と比べて、「位置」について、より詳細な情報(窓側等)が加えられている。また、距離の情報を用いることで、ある備品(ID発信装置)から発信されるID情報を受信する複数の近隣者(移動リーダ)が存在する場合に、最も備品に近い距離に存在する者を「近隣者」として備品テーブルに記録する、もしくは、備品から所定閾値以下の距離に存在する者を「近隣者」として備品テーブルに記録することが可能となる。
また、距離の情報を用いることにより、図16に示すように、備品リストの中に「窓側等」の詳細な情報を含めることができるとともに、より精度良く備品使用状態の判定を行うことが可能となる。例えば、ある備品が患者及び看護師と同じ部屋にある場合でも、備品と患者との距離が図14に示す「使用時患者距離」よりも大きい場合には、未使用中であると判定することができる。
(実施の形態のまとめ)
本実施の形態により、ネットワークを介してユーザ端末と通信可能な備品管理装置であって、備品の特性情報を格納する備品特性情報格納手段と、前記備品を含む管理対象の位置を推定する位置推定手段と、前記備品の位置と他の管理対象の位置との関係、及び当該備品の特性情報に基づいて当該備品の使用状態を判定する使用状態判定手段と、前記備品の位置と使用状態を示す情報を前記ユーザ端末に送信する情報提供手段とを備える備品管理装置が提供される。
前記他の管理対象は、例えば前記備品の使用に関わる人である。また、前記使用状態判定手段は、例えば、前記備品の位置が、前記特性情報として設定されている所定時間を超えて変化しないことを検知した場合に、当該備品の使用状態を未使用中であると判定することができる。
また、備品管理装置は、前記ユーザ端末から、ある備品に関する使用状態の問い合わせを受信した場合に、当該備品の周辺に存在する管理対象である人に対して通知を行う問い合わせ制御手段を更に備えてもよい。
また、備品管理装置は、前記使用状態判定手段により、ある備品の位置と他の管理対象である人の位置とが近い関係にあることで当該備品の使用状態が使用中であると判定された後、当該備品と当該人とが離れたことを検知した場合に、当該人に対して通知を行う通知手段を備えてもよい。
本実施の形態によれば、利用者が、予約作業を行うことなく、備品の所在や使用状態を容易に把握することが可能となる。
(第1項)
ネットワークを介してユーザ端末と通信可能な備品管理装置であって、
備品の特性情報を格納する備品特性情報格納手段と、
前記備品を含む管理対象の位置を推定する位置推定手段と、
前記備品の位置と他の管理対象の位置との関係、及び当該備品の特性情報に基づいて当該備品の使用状態を判定する使用状態判定手段と、
前記備品の位置と使用状態を示す情報を前記ユーザ端末に送信する情報提供手段と
を備えることを特徴とする備品管理装置。
(第2項)
前記他の管理対象は、前記備品の使用に関わる人であることを特徴とする第1項に記載の備品管理装置。
(第3項)
前記使用状態判定手段は、前記備品の位置が、前記特性情報として設定されている所定時間を超えて変化しないことを検知した場合に、当該備品の使用状態を未使用中であると判定する
ことを特徴とする第1項又は第2項に記載の備品管理装置。
(第4項)
前記ユーザ端末から、ある備品に関する使用状態の問い合わせを受信した場合に、当該備品の周辺に存在する管理対象である人に対して通知を行う問い合わせ制御手段
を備えることを特徴とする第1項ないし第3項のうちいずれか1項に記載の備品管理装置。
(第5項)
前記使用状態判定手段により、ある備品の位置と他の管理対象である人の位置とが近い関係にあることで当該備品の使用状態が使用中であると判定された後、当該備品と当該人とが離れたことを検知した場合に、当該人に対して通知を行う通知手段
を備えることを特徴とする第1項ないし第4項のうちいずれか1項に記載の備品管理装置。
(第6項)
ネットワークを介してユーザ端末と通信可能であり、備品の特性情報を格納する備品特性情報格納手段を備える備品管理装置が実行する備品情報提供方法であって、
前記備品を含む管理対象の位置を推定する位置推定ステップと、
前記備品の位置と他の管理対象の位置との関係、及び当該備品の特性情報に基づいて当該備品の使用状態を判定する使用状態判定ステップと、
前記備品の位置と使用状態を示す情報を前記ユーザ端末に送信する情報提供ステップと
を備えることを特徴とする備品情報提供方法。
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
10 移動リーダ
20 ID発信装置
30 固定リーダ
100 備品管理装置
101 ID情報取得部
102 位置管理情報生成部
103 備品特性情報格納部
104 位置管理情報格納部
105 備品リスト提供部
106 問い合わせ制御部

Claims (6)

  1. ネットワークを介してユーザ端末と通信可能な備品管理装置であって、
    備品の特性情報を格納する備品特性情報格納手段と、
    前記備品を含む管理対象の位置を推定する位置推定手段と、
    前記備品の位置と他の管理対象の位置との関係、及び当該備品の特性情報に基づいて当該備品の使用状態を判定する使用状態判定手段と、
    前記備品の位置と使用状態を示す情報を前記ユーザ端末に送信する情報提供手段とを備え
    前記使用状態判定手段は、前記備品の位置が、前記特性情報として設定されている所定時間を超えて変化しないことを検知した場合に、当該備品の使用状態を未使用中であると判定する
    ことを特徴とする備品管理装置。
  2. ネットワークを介してユーザ端末と通信可能な備品管理装置であって、
    備品の特性情報を格納する備品特性情報格納手段と、
    前記備品を含む管理対象の位置を推定する位置推定手段と、
    前記備品の位置と他の管理対象の位置との関係、及び当該備品の特性情報に基づいて当該備品の使用状態を判定する使用状態判定手段と、
    前記備品の位置と使用状態を示す情報を前記ユーザ端末に送信する情報提供手段と、
    前記使用状態判定手段により、ある備品の位置と他の管理対象である人の位置とが近い関係にあることで当該備品の使用状態が使用中であると判定された後、当該備品と当該人とが離れたことを検知した場合に、当該人に対して通知を行う通知手段と
    を備えることを特徴とする備品管理装置。
  3. 前記他の管理対象は、前記備品の使用に関わる人であることを特徴とする請求項1又は2に記載の備品管理装置。
  4. 前記ユーザ端末から、ある備品に関する使用状態の問い合わせを受信した場合に、当該備品の周辺に存在する管理対象である人に対して通知を行う問い合わせ制御手段
    を備えることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の備品管理装置。
  5. ネットワークを介してユーザ端末と通信可能であり、備品の特性情報を格納する備品特性情報格納手段を備える備品管理装置が実行する備品情報提供方法であって、
    前記備品を含む管理対象の位置を推定する位置推定ステップと、
    前記備品の位置と他の管理対象の位置との関係、及び当該備品の特性情報に基づいて当該備品の使用状態を判定する使用状態判定ステップと、
    前記備品の位置と使用状態を示す情報を前記ユーザ端末に送信する情報提供ステップとを備え
    前記使用状態判定ステップにおいて、前記備品管理装置は、前記備品の位置が、前記特性情報として設定されている所定時間を超えて変化しないことを検知した場合に、当該備品の使用状態を未使用中であると判定する
    ことを特徴とする備品情報提供方法。
  6. ネットワークを介してユーザ端末と通信可能であり、備品の特性情報を格納する備品特性情報格納手段を備える備品管理装置が実行する備品情報提供方法であって、
    前記備品を含む管理対象の位置を推定する位置推定ステップと、
    前記備品の位置と他の管理対象の位置との関係、及び当該備品の特性情報に基づいて当該備品の使用状態を判定する使用状態判定ステップと、
    前記備品の位置と使用状態を示す情報を前記ユーザ端末に送信する情報提供ステップと、
    前記使用状態判定ステップにより、ある備品の位置と他の管理対象である人の位置とが近い関係にあることで当該備品の使用状態が使用中であると判定された後、当該備品と当該人とが離れたことを検知した場合に、当該人に対して通知を行う通知ステップと
    を備えることを特徴とする備品情報提供方法。
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