JP2005223864A - 無線通信中継装置と無線通信中継システム - Google Patents

無線通信中継装置と無線通信中継システム Download PDF

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Abstract

【課題】 利用者をモニターし、利用が許可されていない者が利用し始めたことを検知できる技術を提供する。
【解決手段】 本発明で創作された装置は、無線通信中継装置であり、無線通信機能を持つデータ処理装置との間でデータを送受信する無線通信手段と、無線通信手段の通信範囲内にある無線IDタグが発信する無線IDを受信する手段と、受信したIDを管理装置へ送信する手段を備えている。
上記の無線通信中継装置と、管理装置を組み合わせて用いると、不適切利用に対して適切な措置を講ずることが可能な無線通信中継システムを構築することができる。管理装置に、データ処理装置の利用が許可されている者に発行されている無線IDタグが発信する無線IDが受信されない場合には、無線通信中継装置および/またはデータ処理装置の作動を制限する手段を付加する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、コンピュータ(PC)に代表されるデータ処理装置の利用を管理する技術に関する。
コンピュータに代表されるデータ処理装置は、秘密保全の要求が高いことが多く、特定の者以外には利用できないように管理し、誰が利用したかの記録が残るように管理したいという要求が存在する。
セキュリティを確保するために、IDとパスワードを端末装置から入力する方法が広く用いられている。予め登録されている自己のIDとパスワードを端末装置から入力することによって、コンピュータが利用可能となり、そのコンピュータからネットワークにアクセスすることが可能となる。正規の利用者は、予め登録されているIDとパスワードを承知しているのに対し、許可されていない利用者は、それを知らないことから、正規の利用者のみが利用可能となる。
IDとパスワードによる認証に代えて、バイオメトリクスを用いた認証技術が実用化されている。利用者の指紋、顔の輪郭、虹彩、掌形、静脈パターン等の身体的な特徴をセンサによって検知し、データベースに予め登録されている正規利用者の身体的な特徴と照合して認証する。
特開平6−208611号公報
IDとパスワードによる認証は、大掛かりな装置を必要とせず、安価に導入できる。しかしながら、IDとパスワードによる認証には、下記のような脆弱性がある。
IDとパスワードは、それぞれ複数の文字を組み合わせた文字列であり、正規の利用者以外の者であっても、IDとパスワードを知ることによって、正規の利用者になりすましてコンピュータを利用することができてしまう。
バイオメトリクスを用いた認証は、本人の身体的な特徴から照合を行うため、本人になりすますことができない。セキュリティを確保する上で、極めて有効な認証システムである。しかしながら、バイオメトリクスを用いた認証には、高性能のセンサが必要となり、導入に係る費用が高い。
またIDとパスワードによる認証であれ、バイオメトリクスを用いた認証であれ、通常はコンピュータ等のデータ処理装置の起動時に認証され、一度認証されて利用が許されると、そのまま利用が許可されつづけてしまうことが多い。利用許可者がデータ処理装置を利用している状態で一時的に席を外せば、その不在中に、利用が許可されない者がデータ処理装置を利用しても利用者が変更されたことが判明せず、そのまま利用できてしまうことが多い。
本発明は上記の課題を解決するために創作されたものであり、利用者をモニターし、利用が許可されていない者が利用し始めたことを検知して管理することができる技術を提供する。
本発明で創作された装置は、無線通信中継装置であり、無線通信機能を持つデータ処理装置との間でデータを送受信する無線通信手段と、無線通信手段の通信範囲内にある無線IDタグが発信する無線IDを受信する手段と、受信したIDを管理装置へ送信する手段を備えている。
コンピュータに代表されるデータ処理装置は単独で用いられるよりも、インターネットやイントラネット等のネットワークに接続され、他のデータ処理装置や各種のデータベースに接続して用いられることが多い。そのために、複数のデータ処理装置間でデータの送受信ができ、ネットワークとの間でデータの送受信ができるように、LANシステムを構築することが多い。
LANシステムをケーブルレスで構築するために、無線通信機能を持つデータ処理装置との間でデータを送受信する無線通信手段を備えた無線LAN用の通信中継装置(ハブ)が普及している。本装置は、無線LAN用の無線通信中継装置を改良したものである。
安価な無線IDタグが急激に普及し始めている。本明細書でいう無線IDタグとは、自己に固有のIDを無線で発信するタグをさす。無線IDタグが発信する無線IDを受信すれば、その無線IDタグを特定することができる。無線IDタグを利用者に発行し、発行された無線IDタグを利用者が携帯する運用をすれば、特定された無線IDタグから利用者を特定することができる。無線IDタグは極めて小型であり、利用者が携帯する運用を無理なく実行することができる。
データ処理装置は無線LANに接続されて用いられることが多いことと、利用者が無線IDタグを携帯する運用を無理なく実行することができることを組み合わせて用いると、利用が許可されていない者がデータ処理装置を利用し始めたことを検知できる新たな技術が実現可能となる。
無線通信機能を持つデータ処理装置との間でデータを送受信する無線通信手段を内蔵して無線LANを構築するために利用される無線LAN用のハブに、無線通信手段の通信範囲内にある無線IDタグが発信する無線IDを受信する手段を付加すると、データの無線通信が可能な範囲内に、利用が許可された者が存在している状態でデータ処理装置が利用されているのか、利用が許可された者が存在していない状態であるにもかかわらずデータ処理装置が利用されているのかを判別することが可能となる。無線IDが受信されないか、あるいは利用が許可されていない者の無線IDしか受信されなければ、利用が許可された者が存在していない状態でデータ処理装置が利用されていることが判明する。受信したIDを管理装置へ送信すれば、利用が許可された者が存在していないにもかかわらずデータ処理装置が利用されている状態の発生を監視することができ、不適切利用に対して適切な措置を講ずることが可能となる。
上記の無線通信中継装置と、管理装置を組み合わせて用いると、不適切利用に対して適切な措置を講ずることが可能な無線通信中継システムを構築することができる。管理装置に、データ処理装置の利用が許可されている者に発行されている無線IDタグが発信する無線IDが受信されない場合には、無線通信中継装置および/またはデータ処理装置の作動を制限する手段を付加する。
無線通信中継装置の作動を制限する態様には各種が存在し、無線通信中継装置のデータ通信を完全に禁止する態様もあれば、特定のデータベースに対するアクセスを禁止する態様もある。データ処理装置の作動を制限する態様にも各種が存在し、データ処理装置をフリーズさせて利用不能とする態様もあれば、特定のデータフォルダや特定のアプリケーションソフトの実行を禁止する態様もある。管理装置は、無線通信中継装置に制限指令を指示し、あるいは無線通信中継装置を介してデータ処理装置に制限指令を指示することができ、必要な態様の制限措置をとらせることができる。
無線中継装置は、無線ID信号を受信した時の応答要求信号または無線ID信号の電波強度に関する情報を管理装置へ送信する手段を備えていることが好ましい。
無線IDタグと無線中継装置が無線通信する電波強度と、その電波強度に対応した両者の距離との関係を、予め把握しておくことで、管理装置は無線IDタグの存在位置に関する情報に基づいて管理することが可能となる。
例えば、無線通信中継装置に近い順に、ゾーンA,B,Cが存在し、上記の機能を利用することによって無線IDタグがいずれのゾーンに位置しているのかを特定できる場合を例示する。この場合、ゾーンAに存在することがわかっているデータ処理装置から無線LANにアクセスがあったのに、そのデータ処理装置の利用が許可されている者に発行されている無線IDタグからの無線IDがゾーンAから受信されなければ、たとえゾーンBまたはCから、そのデータ処理装置の利用が許可されている者の無線IDが受信されたとしても、不自然な利用がなされていることがわかり、より細かに不適切利用状態の発生を看視することができる。
データ処理装置が不動であれば、管理装置にその存在位置を予め登録しておくことができるが、ノートパソコンや携帯電話等の場合には、その存在位置を予め登録しておくことができない。この場合、移動するデータ処理装置に無線IDタグを固定しておけば、その無線IDタグからデータ処理装置の存在範囲がわかり、それと利用者の位置の関係から、上記の監視が可能となる。
無線IDタグが、応答要求信号を受信すると無線IDを発信するものであれば、無線通信中継装置に、経時的に電波強度を変化させながら応答要求信号を発信する手段と、無線IDを受信した時の応答要求信号の電波強度に関する情報を管理装置へ送信する手段を設けておくことが好ましい。
無線通信中継装置が発信する応答要求信号の電波強度が経時的に変化する場合、無線IDタグが無線通信中継装置に近接して位置していれば電波強度が弱い段階で無線IDを受信し、無線IDタグが無線通信中継装置から離反して位置していれば電波強度が強くなってから無線IDを受信する。無線IDを受信した時の応答要求信号の電波強度に関する情報を管理装置へ送信すれば、管理装置は無線IDタグの存在位置に関する情報に基づいて管理することが可能となる。
経時的に電波強度を変化させながら応答要求信号を発信する手段と、無線IDを受信した時の応答要求信号の電波強度に関する情報を管理装置へ送信する手段を持つ無線通信中継装置を複数台利用すると、無線IDを発信した無線IDタグの存在位置を細かく特定することが可能となる。あるいは、無線IDを受信した時の無線IDの電波強度に関する情報を管理装置へ送信する手段を持つ無線通信中継装置を複数台利用すると、無線IDを発信した無線IDタグの存在位置を細かく特定することが可能となる。既知の位置に複数台の無線通信中継装置を配置しておくと、それぞれの無線通信中継装置が無線IDを受信した時の応答要求信号または無線IDの電波強度が管理装置に集約される。それを利用することによって、管理装置に、無線IDタグの存在位置を特定する手段を設けておくことができる。例えば、3台の無線通信中継装置を三角形の頂点位置に配置しておけば、各頂点までの距離を知ることによって、無線IDタグの存在位置を特定することが可能となる。
この場合も、データ処理装置が不動であれば、管理装置にその存在位置を予め登録しておくことができる。ノートパソコンや携帯電話等の場合には、移動するデータ処理装置に無線IDタグを固定しておくことによってデータ処理装置の存在位置が判明する。データ処理装置の存在位置と利用者の存在位置の関係から、適切利用者によって利用されているのか、不適切利用者によって利用されているのかをさらに細かく管理することができる。
管理装置が、無線IDタグの存在位置からデータ処理装置と利用者の関係を特定し、特定された関係に基づいて無線通信中継装置および/またはデータ処理装置の作動を制限する手段を備えていることが好ましい。
データ処理装置の存在位置と利用者存在位置が特定できれば、どの利用者がどのデータ処理装置を利用しているかの関係を把握することができる。その結果、不適切利用者によって利用されていることが判明すれば、不適切利用による問題の発生を防止するのに必要な措置を講じることができる。この場合、無線通信中継装置および/またはデータ処理装置の作動を制限する手段を備えていることが好ましい。
無線通信中継装置の作動を制限する際には、無線通信中継装置のデータ通信を一切に禁止する態様もあれば、特定のデータベースに対するアクセスを禁止する態様もある。データ処理装置の作動を制限する態様にも各種が存在し、データ処理装置をフリーズさせて利用不能とする態様もあれば、特定のデータフォルダや特定のアプリケーションソフトの実行を禁止する態様もある。
管理装置は、無線IDタグの存在位置からデータ処理装置と利用者の関係を特定し、特定された関係に基づいてデータ処理装置に送信するデータ内容を選択する手段を備えていてもよい。
どの利用者がどのデータ処理装置を利用しているかの関係を把握することができれば、管理装置から、そのデータ処理装置にその利用者に向けたデータ内容を選択して送信することが可能となる。
例えば、利用者が現に利用しているデータ処理装置にその利用者の電子メールアドレスを送信することが可能となり、その利用者宛の電子メールをその利用者がそのときに利用しているデータ処理装置で閲覧可能とすることもできる。
あるいは、データ処理装置がデータを受信して開錠する電子ロック装置であれば、利用を許可された者が接近してきたときに、その電子ロック装置に開錠を指示するデータを送信することもできる。
あるいは、携帯電話から特定の物に固定されているIDを示すデータが送信されてくれば、管理装置の側でその物の保管位置を検索し、保管位置を示すデータを選択して携帯電話に送信することもできる。必要なら、携帯電話の存在位置から保管位置までのルートを案内する案内情報を選択して送信することによって、物の保管位置に案内することもできる。
無線IDタグの存在位置からデータ処理装置と利用者の関係を特定できると、様々アプリケーションが可能となる。上記はほんの一例に過ぎないことに留意されたい。
本発明によると、無線通信機能を持つデータ処理装置が、利用許可されている者によって利用されているのか、許可されていない者によって利用されているのかを判別することができ、必要な対策を講じることができる。バイオメトリクス認証を行う装置に較べて、導入と運用に係るコストは安価である。
また本発明によると、コンピュータの利用者は、認証のために特別な動作をとる必要がなく、事前に配布された無線IDタグを携行しているだけで認証を受けることができる。煩雑さを感じることがないため、利用者の利便性を確保することができる。また、従来から行われている認証技術と併用しても、利用者の負担は増大しない。
以下、本発明を具現化した実施例について図面を参照して説明する。最初に実施例の主要な特徴を列記する。
(形態1): 無線通信中継装置は、無線LANのアクセスポイントであり、ルータ機能を備える。
(形態2): 管理コンピュータは、ネットワークを経由して、無線通信中継装置と通信可能である。
(形態3): 管理コンピュータは、無線通信中継装置に一体化されて内蔵されている。
(形態4): 無線IDタグは無電源タイプであり、リーダから無線で送信される応答要求信号を受信して電力を得、その電力を利用して、自己の識別符号(ID)を含む無線IDを発信する。
(実施例1) 以下に、本発明を利用して具現化される無線通信中継システム(ネットワーク中継システム)1を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1と図2は、無線通信中継システム1の概要を示す図である。コンピュータの操作を行うOA室3内に、無線通信中継装置(ネットワーク中継装置)2、PC12、PC14が配置されている。
無線通信中継装置2は、図2に示すように、アクセスポイント6を備えている。無線通信中継装置2は、ルータ7を経由して、インターネット等の外部ネットワーク4と、PC12やPC14間の通信を中継する。PC12とPC14間の通信も中継する。アクセスポイント6は、無線LANのアクセスポイントであり、無線通信中継装置2と、PC12やPC14間の通信は無線で通信される。PC12やPC14は、無線LANアダプタを備えており、アクセスポイント6と無線でデータ通信することができる。無線通信中継装置2は、無線LANのハブとしても利用される。
PC12は、無線LAN通信経路26を経由してアクセスポイント6へ接続され、PC14は、無線LAN通信経路28を経由してアクセスポイント6へ接続される。PC12およびPC14は、アクセスポイント6およびルータ7を経由して、外部ネットワーク4へ接続することができる。外部ネットワーク4は、図示されていないコンピュータやデータベース群と接続されており、利用者はPC12またはPC14から、各種のデータベースへアクセスすることができる。またPC12とPC14の間でデータ通信することもできる。
PC12とPC14は、操作部、表示部、無線LANアダプタを備えるコンピュータである。PC12とPC14のそれぞれには、正規の利用者が予め設定されている。以下では、PC12は利用者16のみを正規の利用者とする。またPC14は利用者18のみを正規の利用者とする場合を説明する。
PC12には無線IDタグ20が貼付され、PC14には無線IDタグ22が貼付されている。また、利用者16は無線IDタグ24を携行し、利用者18は無線IDタグ25を携行している。無線IDタグ20、22、24、25には、それぞれ固有の識別符号(ID)が記憶されている。
無線IDタグ20、22、24、25は、無線通信中継装置2から送信される応答要求信号を受信すると、返信信号を送信する。返信信号には、予め記憶された自己の識別符号(ID)が含まれている。応答要求信号と返信信号は近距離無線によって送信される。
無線通信中継装置2は、リーダ10を備えている。リーダ10は、送信アンテナ、受信アンテナおよびコントローラを備え、近距離無線信号の送信および受信が可能な無線送受信装置である。リーダ10は近距離無線によって、応答要求信号を繰返し送信する。リーダ10は、無線IDタグからの返信をモニターする。交信可能な範囲内に無線IDタグがあれば、その無線IDタグは無線IDを返信する。リーダ10は、無線IDタグからの返信を受信すると、受信した無線IDから無線IDタグの識別符号を抽出し、管理コンピュータ8へ送信する。管理コンピュータ8は、外部ネットワーク4に接続されており、リーダ10は、アクセスポイント6、ルータ7および外部ネットワーク4を経由して、管理コンピュータ8へデータを送信する。
管理コンピュータ8には、各無線IDタグの識別符号と、その無線IDタグが割当てられた対象との照合表が記憶されている。照合表には、各無線IDタグの識別符号と割当て対象の種別、名称等が含まれている。
また管理コンピュータ8には、OA室3内のコンピュータとその正規の利用者との対応関係を示すデータが記憶されて管理されている。
リーダ10と各無線IDタグの通信範囲は、数十メートルである。OA室3の大きさは、近距離無線通信の通信範囲にくらべて小さい。またOA室3の大きさは、無線LAN通信の通信範囲にくらべても小さい。無線LANの通信範囲と無線IDタグの通信範囲はほぼ等しい。
OA室3の壁面、天井面、床面には、電磁波吸収体が敷設されている。電磁波吸収体は、無線LAN通信の搬送波の周波数帯と、近距離無線通信の搬送波の周波数帯の電磁波を吸収し、それ以外の周波数帯の電磁波を透過する。
従って、無線通信中継装置2による無線LAN通信および近距離無線通信は、OA室3内では可能であり、室外では不可能である。また搬送波が壁面で反射することがなく、マルチパスを防止するため、OA室3内では、無線通信中継装置2による無線LAN通信と近距離無線通信は良好な状態で行われる。
実施例1の無線通信中継システム1の動作内容について説明する。
図1は、利用者16がOA室3内に在室し、利用者18がOA室3の外にいる場合のOA室3の配置図である。
無線通信中継装置2の一部であるリーダ10は、近距離無線によって応答要求信号を繰返し送信し、各無線IDタグからの返信をモニターする。
無線IDタグ20、22、24は、リーダ10から送信される応答要求信号を受信し、自己の識別符号を含むデータを近距離無線によって送信する。
リーダ10は、無線IDタグ20、22、24が送信した返信信号を、逐次受信する。
リーダ10は、受信した返信信号から、識別符号を抽出し、アクセスポイント6、ルータ7および外部ネットワーク4を経由して、管理コンピュータ8へ情報を送信する。
管理コンピュータ8は、受信した情報から、無線IDタグ20、22、24の識別符号を抽出する。
管理コンピュータ8は、抽出した識別符号と、予め記憶された照合表を用いて、OA室3内に存在するコンピュータと利用者を特定する。無線IDタグ20の識別符号からPC12を特定し、無線IDタグ22の識別符号からPC14を特定し、無線IDタグ24の識別符号から利用者16を特定する。対応するIDが検出されたPC12、PC14、利用者16は、OA室3内に存在すると判断する。また対応するIDが検出されていない利用者18は、室内に存在しないと判断する。
管理コンピュータ8は、PC12について、データベースから正規の利用者を検索し、検出された利用者との比較を行う。PC12の正規の利用者は利用者16であり、利用者16は検出されている。管理コンピュータ8は、PC12が正規の利用者によって使用されていると判断する。管理コンピュータ8は、PC14について、データベースから正規の利用者を検索し、検出された利用者との比較を行う。PC14の正規の利用者は利用者18であり、利用者18は検出されていない。管理コンピュータ8は、PC14が正規の利用者によって使用されていないと判断する。
管理コンピュータ8は、正規の利用者が在室するPC12にのみデータ通信を許可し、正規の利用者が在室していないPC14にはデータ通信を制限する制御を行う。そのために、管理コンピュータ8は、外部ネットワーク4を経由してアクセスポイント6に、データ中継に関する指示信号を送信する。アクセスポイント6では、PC12とのデータ通信は行い、PC14とのデータ通信は行わないように、無線通信の設定条件を更新する。
リーダ10による応答要求信号の送信から、管理コンピュータ8によるアクセスポイント6での無線通信の設定条件の更新処理までを繰返し実行し、OA室3内のコンピュータについて、利用者の認証を繰返し実行する。
利用者16が、PC12の操作を終え、OA室3から退出すると、無線IDタグ24は、OA室3の室外に出る。
リーダ10は、無線IDタグ24を検出しなくなり、無線IDタグ20および22のみを検出する。リーダ10は、検出した無線IDタグの識別符号を含む情報を、管理コンピュータ8へ送信する。
管理コンピュータ8は、受信した情報から、OA室3内に存在するコンピュータおよび利用者を特定する。無線IDタグ20および22の識別符号を含み、無線IDタグ24および25の識別符号を含まない情報から、OA室3内にPC12およびPC14が存在し、利用者16および利用者18は存在しないと判断する。
管理コンピュータ8は、OA室内に一人の利用者も検出されていないことから、OA室3内のコンピュータはすべて正規の利用者が使用していないと判断する。
管理コンピュータ8は、正規の利用者が使用していないPC12およびPC14について、データ通信を制限する制御を行う。管理コンピュータ8は外部ネットワーク4を経由してアクセスポイント6にデータ中継に関する指示信号を送信する。アクセスポイント6では、PC12およびPC14とのデータ通信は行わないように、無線通信の設定条件を更新する。
管理コンピュータ8は、OA室3内で検出された利用者の権限に応じて、アクセスポイント6の無線通信の設定条件を更新してもよい。正規の利用者16が在室しているPC12については、利用者16にアクセスが許可されているコンピュータとの間のデータ通信の中継を通常通り行い、利用者16にアクセスが許可されていないコンピュータとの間のデータ通信を遮断する。また正規の利用者18が在室していないPC14については、すべてのコンピュータとの無線通信を遮断する。
上記のような構成とすると、各利用者の権限に応じたアクセス制限をすることができ、利便性を保ちながらネットワークのセキュリティを向上することができる。
管理コンピュータ8は、正規の利用者が在室していないコンピュータの動作を制限してもよい。正規の利用者16が在室しているPC12については、通常通りの動作を継続させる。正規の利用者18が在室していないPC14については、外部ネットワーク4とルータ7とアクセスポイント6を経由して指示信号を送信し、PC14をフリーズさせて動作を停止させる。
上記のような構成とすると、PC14に既にダウンロードされ、外部ネットワーク4へ接続することなく閲覧できるデータについても、正規の利用者でなければアクセスすることができず、セキュリティはさらに向上する。
さらに管理コンピュータ8は、OA室3内で検出された利用者の権限に応じて、PC12ないしPC14の動作を制限してもよい。正規の利用者16が在室しているPC12については、利用者16に使用が許可されているアプリケーションソフトのみを実行可能とし、正規の利用者18が在室していないPC14については、すべてのアプリケーションソフトの実行を不能とする。
上記のような構成とすると、利用者は自己の権限で許可されているアプリケーションソフト以外は実行することができないため、利用者による不適切な利用を防止することができ、セキュリティを向上することができる。また上記のような構成では、特定のアプリケーションソフトの利用者を限定することができるため、アプリケーションソフトのライセンス条件を遵守することが可能となる。
本実施例の管理コンピュータ8は、外部ネットワーク4を介して接続せず、アクセスポイント6と直接接続してもよい。
またアクセスポイント6がルータ機能を備え、ルータ7が削除されていてもよい。更に、無線通信中継装置2に、管理コンピュータ8が内蔵されていてもよい。
OA室3内のコンピュータが、移動しないように位置を固定されている場合、コンピュータへ無線IDタグを貼付しなくてもよい。本実施例の場合、PC12へ無線IDタグ20を貼付けたり、PC14へ無線IDタグ22を貼付けたりしなくてもよい。この場合、管理コンピュータ8を、PC12とPC14は常に室内にあると判断するようにプログラミングしておくことで、コンピュータに無線IDタグを貼付けた場合と同様の認証を行うことができ、セキュリティを確保することができる。
(実施例2) 以下に、本発明を利用して具現化される他の一つの無線通信中継システム201を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。実施例1と重複する説明については省略する。
図3および図4は無線通信中継システム201の概要を示す。コンピュータの操作を行うOA室203内に、無線通信中継装置202、ルータ7、PC12およびPC14が配置されている。
PC12には無線IDタグ20が貼付され、PC14には無線IDタグ22が貼付されている。また利用者16は無線IDタグ24を携行し、利用者18は無線IDタグ25を携行している。無線IDタグ20、22、24、25には、それぞれ固有の識別符号が記憶されている。
無線通信中継装置202は、アクセスポイント206を備える。アクセスポイント206は、無線LANのアクセスポイントであり、ルータ7を経由して外部ネットワーク4へ接続されている。PC12およびPC14は、無線LANアダプタを備えており、アクセスポイント206と、無線によってデータ通信することができる。
また無線通信中継装置202は、リーダ210を備えている。リーダ210は、送信アンテナ、受信アンテナおよびコントローラを備え、近距離無線信号の送信および受信が可能な近距離無線送受信装置である。
リーダ210は、近距離無線によって応答要求信号を、その強度を時間的に変化させながら、繰り返し送信する。リーダ210は、交信可能な範囲にある無線IDタグからの返信をモニターする。無線IDタグからの返信があると、返信信号から抽出した無線IDタグの識別符号およびその返信信号を受信したときの応答要求信号の送信強度を、管理コンピュータ208へ送信する。
無線IDタグ20、22、24および25は、応答要求信号を受信すると、返信信号を送信する。返信信号には、予め記憶された自己の識別符号が含まれている。返信信号は近距離無線信号として送信される。
管理コンピュータ208は外部ネットワーク4に接続されており、リーダ210はアクセスポイント206を介して、管理コンピュータ208へデータを送信する。
管理コンピュータ208には、各無線IDタグの識別符号と、その無線IDタグが割当てられた対象との照合表が記憶されている。照合表には、各無線IDタグの識別符号と、割当て対象の種別、名称等が含まれている。また管理コンピュータ208には、無線通信中継装置202の設置位置が記憶されている。さらに管理コンピュータ208には、OA室203内のコンピュータとその正規の利用者との対応関係がデータベースに記憶されて管理されている。
実施例2の無線通信中継システム201の動作内容について説明する。
図3は、利用者16がOA室203内に在室し、利用者18がOA室203の外にいる場合のOA室203の配置図である。PC12は無線通信中継装置202から約7m離れた位置に配置され、PC14は無線通信中継装置202から約12m離れた位置に配置されている。利用者16は、PC12を操作するために、PC12から約50cm離れた位置にいる。即ち、無線通信中継装置202から約7m離れた位置にいる。
無線通信中継装置202は、OA室203内の無線IDタグから返信される無線IDをモニターする。無線通信中継装置202の一部であるリーダ210は、近距離無線による応答要求信号を、その強度を時間的に変化させながら繰返し送信し、各無線IDタグからの返信をモニターする。
無線IDタグ20、22および24は、リーダ210から送信される応答要求信号がIDタグによって受信可能な強度で到達したときに、自己の識別符号を含むデータを、返信信号として送信する。返信信号は、近距離無線信号で送信される。
リーダ210は、無線IDタグ20、22および24が送信した返信信号を、逐次受信する。リーダ210は、受信した返信信号から、無線IDタグの識別符号を抽出する。リーダ210は、抽出した識別符号および返信信号を受信したときの応答要求信号の送信強度を含むデータを、管理コンピュータ208へ送信する。送信されたデータは、ルータ7および外部ネットワーク4を経由して管理コンピュータ208に受信される。
管理コンピュータ208は、受信した情報から、無線IDタグの識別符号と応答要求信号の送信強度を抽出する。管理コンピュータ208は、抽出した無線IDタグの識別符号と、予め記憶された照合表を用いて、検出されたコンピュータないし利用者を特定する。また管理コンピュータ208は、返信信号を受信した時の応答要求信号の送信強度から、無線通信中継装置202からIDが検出されたコンピュータないし利用者までの距離を算出する。
管理コンピュータ208はその算出された距離から、コンピュータないし利用者がOA室203内のどのゾーンに存在するのかを判別する。本実施例では説明を簡単にするために、無線通信中継装置202から半径5m以内の範囲をゾーンA、半径5mを超えて半径10m以内の範囲をゾーンB、半径10mを超える範囲をゾーンCとして管理する場合を説明する。
PC12は無線通信中継装置202から7m離れた位置に配置されており、管理コンピュータ208はゾーンBに存在すると判別する。PC14は無線通信中継装置202から12m離れた位置に配置されており、管理コンピュータ208はゾーンCに存在すると判別する。利用者16はPC12から50cm離れた位置に存在しており、管理コンピュータ208はゾーンBに存在すると判別する。
管理コンピュータ208は、コンピュータとその正規の利用者がともにOA室203内に在室し、かつその正規の利用者がそのコンピュータと同じゾーンにいる場合に、そのコンピュータのデータ通信を許可する。コンピュータの正規の利用者がOA室203内に在室していないか、在室していてもそのコンピュータとは異なるゾーンにいる場合には、そのコンピュータのデータ通信を制限する制御を行う。
管理コンピュータ208は、PC12について、データベースから正規の利用者を検索し、検出された利用者との比較を行う。PC12の正規の利用者は利用者16であり、利用者16は検出されている。
管理コンピュータ208は、PC12と利用者16の存在するゾーンを比較する。PC12と利用者16は、ともにゾーンBに存在すると判別されるため、管理コンピュータ208は、PC12が正規の利用者によって使用されていると判断する。
管理コンピュータ208は、PC14について、データベースから正規の利用者を検索し、検出された利用者との比較を行う。PC14の正規の利用者は利用者18であり、利用者18は検出されていない。管理コンピュータ208は、PC14が正規の利用者によって使用されていないと判断する。
管理コンピュータ208は、外部ネットワーク4を経由してアクセスポイント206にデータ中継に関する指示信号を送信する。アクセスポイント206では、PC12とのデータ通信は行い、PC14とのデータ通信は行わないように、アクセスポイント206の無線通信の設定条件を更新する。
リーダ210が応答要求信号を送信する動作から、管理コンピュータ208がアクセスポイント206の設定条件を更新する処理までが、繰返し実行され、無線通信中継システム201は、OA室203内のコンピュータおよび利用者の位置を繰返し検出し、検出された位置情報から利用者の認証を繰り返し実行する。
利用者16が所用のために一旦PC12から離れると、無線IDタグ24が検出される時の応答要求信号の送信強度が変化する。管理コンピュータ208で算出される利用者16と無線通信中継装置202の距離が変化する。その差が10mを超え、利用者16がゾーンC内に存在すると判別されると、管理コンピュータ208は、PC12と利用者16が同じゾーン内に存在しないと判断する。
管理コンピュータ208は、PC12が正規の利用者によって使用されていないと判断し、外部ネットワーク4を経由してアクセスポイント206にデータ中継に関する指示信号を送信する。アクセスポイント206では、PC12とのデータ通信は行わないように、アクセスポイント206の無線通信の設定条件を更新する。
上述の無線通信中継システム201では、コンピュータの正規の使用者がOA室203内に存在し、かつそのコンピュータとその正規の使用者が同じゾーンの中に存在する場合にのみ、そのコンピュータのデータ送受信を許可する。コンピュータとその利用者のOA室203内における概略の位置関係から、利用者の認証を行うことで、より細やかに不適切利用の発生を看視することができ、セキュリティはさらに向上する。
(実施例3) 以下に、本発明を利用して具現化される他の一つの無線通信中継システム251を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。実施例2と重複する説明については省略する。
図5および図6は無線通信中継システム251の概要を示す。コンピュータの操作を行うOA室253内に、無線通信中継装置252、ルータ7、PC12およびPC14が配置されている。
図示されない無線IDタグ24aおよび25aには、それぞれ固有の識別符号が記憶されている。利用者16は無線IDタグ24aを携行し、利用者18は無線IDタグ25aを携行している。
無線IDタグ24aおよび25aは、電源と加速度センサを備える。加速度センサにより振動を検知すると、自己の識別符号を含む無線ID信号を送信し、リーダからの応答要求信号をモニターする。モニター中に応答要求信号を受信すると、再度自己の識別符号を含む無線ID信号を送信する。応答要求信号を受信し無線ID信号を送信すると、応答要求信号のモニターを解除する。
無線通信中継装置252は、アクセスポイント256を備える。アクセスポイント256は、無線LANのアクセスポイントであり、ルータ7を経由して外部ネットワーク4へ接続されている。PC12およびPC14は、無線LANアダプタを備えており、アクセスポイント256と、無線によってデータ通信することができる。
また無線通信中継装置252は、リーダ260を備えている。リーダ260は、送信アンテナ、受信アンテナおよびコントローラを備え、近距離無線信号の送信および受信が可能な近距離無線送受信装置である。
リーダ260は、無線IDタグからの無線ID信号を受信すると、近距離無線によって応答要求信号を、その強度を時間的に変化させながら送信する。リーダ210は、交信可能な範囲にある無線IDタグからの返信をモニターする。無線IDタグからの返信があると、返信信号から抽出した無線IDタグの識別符号およびその返信信号を受信したときの応答要求信号の送信強度を、管理コンピュータ258へ送信する。
管理コンピュータ258には、各無線IDタグの識別符号と、その無線IDタグが割当てられた利用者との照合表が記憶されている。照合表には、各無線IDタグの識別符号と、割当てられた利用者の名称等が含まれている。また管理コンピュータ258には、無線通信中継装置252、PC12およびPC14の設置位置が記憶されている。さらに管理コンピュータ258には、OA室253内のコンピュータとその正規の利用者との対応関係がデータベースに記憶されて管理されている。
実施例3の無線通信中継システム251の動作内容について説明する。
図5は、利用者16がOA室253内に在室し、利用者18がOA室253の外にいる場合のOA室253の配置図である。PC12は無線通信中継装置252から約7m離れた位置に配置され、PC14は無線通信中継装置252から約12m離れた位置に配置されている。管理コンピュータ258には、これまでにOA室253内で検出された利用者の位置が記憶されており、利用者16の位置が記憶されている。
無線通信中継装置252のリーダ260は、OA室253内の無線IDタグから返信される無線IDをモニターする。
利用者16がPC12を操作するために、OA室253内を移動し、PC12から約50cm離れた位置、即ち無線通信中継装置252から約7m離れた位置で停止する。このとき、利用者16に携行された無線IDタグ24aは、内蔵された加速度センサによって振動を検知する。
図7はリーダ260および無線IDタグ24aの送信電波強度の経時的変化を示す。図7(A)はリーダ260の送信電波強度を、図7(B)は無線IDタグ24aの送信電波強度をそれぞれ示す。
振動を検知した無線IDタグ24aは、自己の識別符号を含むデータを、図7(B)に示す無線ID信号752として送信し、リーダからの応答要求信号をモニターする。
リーダ260は、無線IDタグ24が送信した無線ID信号752を受信すると、近距離無線によって図7(A)に示す応答要求信号756を、その強度を時間的に変化させながら送信し、無線IDタグからの返信をモニターする。
リーダ260から送信される応答要求信号が無線IDタグ24aによって受信可能な強度E0で到達したとき、無線IDタグ24aは、再度自己の識別符号を含むデータを、図7(B)に示す無線ID信号758として近距離無線によって送信する。無線ID信号を送信後は、無線IDタグ24aはリーダからの応答要求信号のモニターを解除する。
リーダ260は、無線IDタグ24aが送信した無線ID信号758を受信する。リーダ260は、受信した無線ID信号から、無線IDタグの識別符号を抽出する。リーダ260は、抽出した識別符号および無線ID信号を受信したときの応答要求信号754の送信強度を含むデータを、管理コンピュータ258へ送信する。送信されたデータは、ルータ7および外部ネットワーク4を経由して管理コンピュータ258に受信される。
管理コンピュータ258は、受信した情報から、無線IDタグの識別符号と応答要求信号の送信強度を抽出する。管理コンピュータ258は、抽出した無線IDタグの識別符号と、予め記憶された照合表を用いて、検出された利用者を特定する。また管理コンピュータ258は、返信信号を受信した時の応答要求信号の送信強度から、無線通信中継装置252からIDが検出された利用者までの距離を算出する。管理コンピュータ258は、検出された全ての利用者について、前記算出した距離を記憶する。
管理コンピュータ258はその算出された距離から、利用者がOA室253内のどのゾーンに存在するのかを判別する。本実施例では説明を簡単にするために、無線通信中継装置252から半径5m以内の範囲をゾーンA、半径5mを超えて半径10m以内の範囲をゾーンB、半径10mを超える範囲をゾーンCとして管理する場合を説明する。
PC12は無線通信中継装置252から7m離れた位置に配置されている。管理コンピュータ258は、予め記憶されたPC12の設置位置から、PC12はゾーンBに存在すると判別する。PC14は無線通信中継装置252から12m離れた位置に配置されている。管理コンピュータ258は、予め記憶されたPC14の設置位置から、PC14はゾーンCに存在すると判別する。利用者16は無線通信中継装置252から約7m離れた位置に存在しており、管理コンピュータ258はゾーンBに存在すると判別する。
管理コンピュータ258は、コンピュータの正規の利用者がOA室253内に在室し、かつその正規の利用者がそのコンピュータと同じゾーンにいる場合に、そのコンピュータのデータ通信を許可する。コンピュータの正規の利用者がOA室253内に在室していないか、在室していてもそのコンピュータとは異なるゾーンにいる場合には、そのコンピュータのデータ通信を制限する制御を行う。
管理コンピュータ258は、PC12について、データベースから正規の利用者を検索し、検出された利用者との比較を行う。PC12の正規の利用者は利用者16であり、利用者16は検出されている。
管理コンピュータ258は、PC12と利用者16の存在するゾーンを比較する。PC12と利用者16は、ともにゾーンBに存在すると判別されるため、管理コンピュータ258は、PC12が正規の利用者によって使用されていると判断する。
管理コンピュータ258は、PC14について、データベースから正規の利用者を検索し、検出された利用者との比較を行う。PC14の正規の利用者は利用者18であり、利用者18はOA室253の外に存在する。管理コンピュータ258は、PC14が正規の利用者によって使用されていないと判断する。
管理コンピュータ258は、外部ネットワーク4を経由してアクセスポイント256にデータ中継に関する指示信号を送信する。アクセスポイント256では、PC12とのデータ通信は行い、PC14とのデータ通信は行わないように、アクセスポイント256の無線通信の設定条件を更新する。
リーダ260が無線ID信号をモニターする動作から、管理コンピュータ258がアクセスポイント256の設定条件を更新する処理までが、繰返し実行され、無線通信中継システム251は、OA室253内の利用者の移動をモニターし、利用者の移動が検知されると、その移動した利用者の位置を検出し、検出された位置情報から利用者の認証を実行する。
利用者16が所用のために一旦PC12から離れると、無線IDタグ24aは移動による振動を検知し、無線ID信号を送信する。リーダ260がその無線ID信号を受信すると、無線中継装置252と無線IDタグ24aは近距離無線による交信を行い、管理コンピュータ258は無線中継装置252から送信されるデータから、利用者16と無線通信中継装置252の距離をその都度算出する。管理コンピュータ258で算出される距離が10mを超え、利用者16がゾーンC内に存在すると判別されると、管理コンピュータ258は、PC12と利用者16が同じゾーン内に存在しないと判断する。
管理コンピュータ258は、PC12が正規の利用者によって使用されていないと判断し、外部ネットワーク4を経由してアクセスポイント256にデータ中継に関する指示信号を送信する。アクセスポイント256では、PC12とのデータ通信は行わないように、アクセスポイント256の無線通信の設定条件を更新する。
上述の無線通信中継システム251では、コンピュータの正規の使用者がOA室253内で移動した場合に、その移動した使用者について認証を行う。実施例2とは異なり、無線中継装置252は、無線ID信号を受信したときのみ、応答要求信号を送信すればよいため、消費電力の低減が可能となる。また無線IDタグが電源を備えるタイプの場合に、振動を検知したときのみ、応答要求信号のモニターを行えばよいため、無線IDタグの消費電力が低減する。
上述の無線通信中継システム251で、無線IDタグ24aおよび25aは、タイマを備えていてもよい。この場合、無線IDタグ24aは、振動を検知したときだけでなく、一定の時間が経過するごとに無線ID信号を送信し、その結果管理コンピュータ258は一定の時間が経過するごとにコンピュータの使用者の認証を行う。
このような構成とすると、加速度センサの不具合等で振動が検出されない場合でも、一定時間ごとに使用者の認証を行うことが可能となり、セキュリティはさらに向上する。
上述の無線通信中継システム251で、無線中継装置252と無線IDタグとの距離は、無線中継装置252で受信した無線ID信号の電波強度から算出してもよい。この場合、無線IDタグは応答要求信号の有無に関わらず、振動を検知するたびに無線ID信号を送信する。また、リーダ260は無線ID信号を受信すると、その無線ID信号の受信強度と、その無線ID信号に含まれる識別符号を含む情報を、管理コンピュータ258へ送信する。管理コンピュータ258は、その受信強度から、無線中継装置252と無線IDタグとの距離を算出する。受信強度と距離との相関は、実際の設置状態で試験を実施し、その結果から算出式を管理コンピュータ258へプログラムしておく。
このような構成とすると、無線IDタグは近距離無線受信手段が不要となり、リーダ260は近距離無線送信手段が不要となり、システム構成が大幅に簡略化される。設計および製造が容易となり、無線通信中継システム251の低コスト化が可能となる。
(実施例4) 以下に本発明を利用して具現化される他の一つの無線通信中継システム101を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図8および図9に、無線通信中継システム101の概略を示す。コンピュータの操作を行うOA室103内に、3台の無線通信中継装置102a、102b、102c、PC12およびPC14が配置されている。
無線通信中継装置102aは、アクセスポイント106aを備え、無線通信中継装置102bは、アクセスポイント106bを備え、無線通信中継装置102cは、アクセスポイント106cを備える。アクセスポイント106a、106bおよび106cは、無線LANのアクセスポイントであり、ルータ7を経由して外部ネットワーク4へ接続されている。PC12およびPC14は、無線LANアダプタを備えており、アクセスポイント106a、106bおよび106cと、無線によってデータ通信することができる。PC12およびPC14は、アクセスポイント106a、106bおよび106cのうち、好適に無線LAN通信を行うことが可能な一つのアクセスポイントと、データ通信ルートを確立する。
外部ネットワーク4は、図示されていないコンピュータやデータベース群と接続されており、利用者はPC12またはPC14を操作することによって、各種のデータベースへアクセスする。
また無線通信中継装置102a、102bおよび102cは、それぞれリーダ110a、110bおよび110cを備えている。リーダ110a、110bおよび110cは、送信アンテナ、受信アンテナおよびコントローラを備え、近距離無線信号の送信および受信が可能な無線送受信装置である。
リーダ110a、110bおよび110cは、近距離無線によって、応答要求信号を、その強度を時間的に変化させながら、繰返し送信する。送信する応答要求信号には、リーダ110a、110bおよび110cにそれぞれ固有の識別情報が含まれている。リーダ110a、110bおよび110cは、交信可能な範囲にある無線IDタグからの返信をモニターする。無線IDタグからの返信があると、受信した返信信号からリーダについての識別符号を抽出し、自己の識別符号と比較を行う。返信信号が自己の識別符号を含む場合は、返信信号から抽出した無線IDタグの識別符号、自己の識別符号および、その返信信号を受信したときの応答要求信号の送信強度を、管理コンピュータ108へ送信する。
PC12には無線IDタグ20が貼付され、PC14には無線IDタグ22が貼付されている。また、利用者16は無線IDタグ24を携行し、利用者18は無線IDタグ25を携行している。無線IDタグ20、22、24、25には、それぞれ固有の識別符号が記憶されている。
無線IDタグ20、22、24および25は、リーダ110a、110bおよび110cの何れかから送信される応答要求信号を受信すると、返信信号を送信する。返信信号には、応答要求信号から抽出されるリーダの識別符号と、予め記憶された自己の識別符号が含まれている。返信信号は近距離無線信号として送信される。
管理コンピュータ108は外部ネットワーク4に接続されており、リーダ110a、110bおよび110cは、それぞれアクセスポイント106a、106bおよび106cを介して、管理コンピュータ108へデータを送信する。
管理コンピュータ108には、各無線IDタグの識別符号と、その無線IDタグを割当てられた対象との照合表が記憶されている。照合表には、各無線IDタグの識別符号と、割当て対象の種別、名称等が含まれている。また管理コンピュータ108には、リーダの識別符号と、そのリーダを搭載している無線通信中継装置との照合表が記憶されている。その照合表には、各リーダの識別符号と、そのリーダを搭載している無線通信中継装置の名称、設置位置等が記憶されている。
また管理コンピュータ108には、OA室103内のコンピュータとその正規の利用者との関係がデータベースに記憶されて管理されている。
実施例3の無線通信中継システム101の動作内容について説明する。
図8は、利用者16がOA室103内に在室し、利用者18がOA室103の外にいる場合の、OA室103の配置図である。利用者16は、PC12を操作するために、PC12から約50cm離れた位置にいる。
無線通信中継装置102a、102bおよび102cは、それぞれOA室103内の無線IDタグのモニターをする。図9に示すように、無線通信中継装置102aの一部であるリーダ110a、無線通信中継装置102bの一部であるリーダ110b、および無線通信中継装置102cの一部であるリーダ110cは、それぞれ近距離無線によって、図10に示すように、その強度を時間的に変化させながら、応答要求信号を繰り返し送信し、各無線IDタグからの返信をモニターする。図10の(A)はリーダ110aの、(B)はリーダ110bの、(C)はリーダ110cの、応答要求信号の送信強度Eの時間tに対する変化を示す。
無線IDタグ20、22および24は、リーダ110a、110bおよび110cから送信される応答要求信号が、IDタグで受信可能な強度で到達した時に、その信号に含まれるリーダの識別符号を抽出し、抽出されたリーダの識別符号と、自己の識別符号を含むデータを、返信信号として送信する。返信信号は、近距離無線信号で送信される。
リーダ110a、110bおよび110cは、無線IDタグ20、22および24が送信した返信信号を、逐次受信する。リーダ110a、110bおよび110cは、受信した返信信号から、リーダの識別符号を抽出する。抽出された識別符号が、自己の識別符号と一致する場合に、リーダ110a、110bおよび110cは、管理コンピュータ108へデータを送信する。リーダ110a、110bおよび110cは、返信信号から抽出された無線IDタグの識別符号、自己の識別符号、および返信信号を受信したときの応答要求信号の送信強度を含むデータを、管理コンピュータ108へ送信する。
例えば、利用者16が携行している無線IDタグ24から送信される返信信号は、図10の点702においてリーダ110aに受信され、リーダ110aは管理コンピュータ108へ自己の識別符号と、無線IDタグ24の識別符号と、送信強度Eaを含む情報を送信する。同じように、無線IDタグ24から送信される返信信号は、点704においてリーダ110bに受信され、リーダ110bは管理コンピュータ108へ自己の識別符号と、無線IDタグ24の識別符号と、送信強度Ebを含む情報を送信する。また無線IDタグ24から送信される返信信号は、点706においてリーダ110cに受信され、リーダ110cは管理コンピュータ108へ自己の識別符号と、無線IDタグ24の識別符号と、送信強度Ecを含む情報を送信する。
送信されたデータは、ルータ7および外部ネットワーク4を経由して管理コンピュータ108に受信される。
管理コンピュータ108は、受信した情報から、無線IDタグの識別符号およびその情報を送信したリーダの識別符号を抽出する。管理コンピュータ108は、抽出した無線IDタグの識別符号と、予め記憶された照合表を用いて、検出されたコンピュータないし利用者を特定する。また抽出したリーダの識別符号から、検出したリーダを特定する。
管理コンピュータ108は、受信した情報から、送信強度を抽出する。抽出された送信強度から、検出されたコンピュータないし利用者と、検出したリーダが含まれる無線通信中継装置との、距離を算出する。
既知の位置に配置されている3台のリーダ110a、110b、110cからの距離が判明すると、無線IDタグの存在位置を計算することが可能となる。
上記の動作が繰返し実行され、無線IDタグ20、22、24のそれぞれについて、無線通信中継装置102a、102bおよび102cまでの距離が、管理コンピュータ108によって算出される。
管理コンピュータ108は、コンピュータとその正規の利用者がともにOA室103内に在室し、かつその正規の利用者がそのコンピュータを操作することができる程度に、互いに近接している場合にのみ、そのコンピュータのデータ通信を許可する。コンピュータの正規の利用者がOA室103内に在室していないか、在室していてもそのコンピュータとの距離が離れている場合には、そのコンピュータのデータ通信を制限する制御を行う。
管理コンピュータ108は、PC12について、データベースから正規の利用者を検索し、検出された利用者との比較を行う。PC12の正規の利用者は利用者16であり、利用者16は検出されている。
管理コンピュータ108は、PC12と利用者16の間の位置関係が、互いに近接しているか、判断する。本明細書では説明を簡単化するために、コンピュータと利用者の距離が1m以内の場合に、両者が近接していると判断するものとする。管理コンピュータ108は、算出されたPC12の位置と、利用者16の位置から、PC12と利用者16の距離を算出する。利用者16とPC12の距離は50cmと算出され、管理コンピュータ108は、利用者16とPC12が近接しており、PC12が正規の利用者によって使用されていると判断する。
管理コンピュータ108は、PC14について、データベースから正規の利用者を検索し、検出された利用者との比較を行う。PC14の正規の利用者は利用者18であり、利用者18は検出されていない。管理コンピュータ108は、PC14が正規の利用者によって使用されていないと判断する。
管理コンピュータ108は外部ネットワーク4を経由してアクセスポイント106a、106bおよび106cにデータ中継に関する指示信号を送信する。アクセスポイント106a、106bおよび106cでは、PC12とのデータ通信は許可し、PC14とのデータ通信は禁止するように、アクセスポイント106a、106bおよび106cの無線通信の設定条件を更新する。
リーダ110a、110bおよび110cが応答要求信号を送信する動作から、管理コンピュータ108がアクセスポイント106a、106bおよび106cの無線通信を制御する動作までを繰返し実行し、無線通信中継システム101は、OA室103内のコンピュータおよび利用者の位置を繰り返し検出し、検出された位置情報から利用者の認証を繰り返し実行する。
利用者16が、所用のために一旦PC12から離れると、リーダ110a、110bおよび110cのそれぞれにおいて、無線IDタグ24の返信信号が検出されるときの応答要求信号の送信強度が変化する。
管理コンピュータ108で算出される利用者16と無線通信中継装置102a、102bおよび102cとの距離が変化し、その距離に基づいて算出される利用者16の位置が変化する。
管理コンピュータ108で算出される利用者16の位置が変化し、その位置から算出されるPC12と利用者16の距離が1mを超えると、管理コンピュータ108はPC12と利用者16が近接していないと判断する。
管理コンピュータ108は、PC12が正規の利用者によって使用されていないと判断する。
管理コンピュータ108は外部ネットワーク4を経由してアクセスポイント106a、106bおよび106cにデータ中継に関する指示信号を送信する。アクセスポイント106a、106bおよび106cにおいて、PC12とのデータ通信を禁止するように、アクセスポイント106a、106bおよび106cの無線通信設定を更新する。
管理コンピュータ108はOA室103内に複数のコンピュータと複数の利用者が存在する場合でも、誰がどのコンピュータを使用しているのか、判別することができる。したがって、各コンピュータの動作内容と、その動作をしていたときにコンピュータを操作していた利用者と、その利用者の操作内容を、時間履歴とともに管理することができる。万が一不正アクセスがなされた場合でも、不正アクセスの実行者を捜査する際に、その履歴を参照することで、実行者の摘発が容易となる。
本実施例の無線通信中継システムでは、このシステムを応用することによって、セキュリティを確保するだけでなく、利用者にとって利便性の高いネットワーク環境を提供することができる。例えばネットワークに接続されたコンピュータを使用して電子メールの送受信を行う場合、利用者は通常メールサーバーへアクセスし、その後アカウントとパスワードを入力することで認証を受ける。認証を受けた利用者は、そのメールサーバーを介して電子メールの送受信を行う。
この認証を本発明の無線通信中継装置で行うことによって、利用者の利便性は大きく改善する。管理コンピュータ108には、利用者の識別符号と、その利用者がアクセスするメールサーバー名と、その利用者のアカウントと、パスワードを記憶しておく。利用者16が無線IDタグ24を携行してOA室103に入室し、PC12の利用を開始すると、無線通信中継装置102a、102bおよび102cで検出されるデータから、管理コンピュータ108はPC12が利用者16によって利用されていると判断する。管理コンピュータ108は、利用者16のアカウントでPC12からメールの送受信ができるように、外部ネットワーク4に接続されているメールサーバーを制御する。利用者はメールサーバーの選択、アカウントの入力、パスワードの入力といった煩雑な作業をすることなく、PC12を利用してメールの送受信を行うことができ、利便性は大きく向上する。
(実施例5)セキュリティを確保しながら、利用者の利便性を向上する例として、本発明で具現化されるデータ通信装置を用いた、物品の保管システムについて説明する。
図11および図12は、本発明で具現化される無線通信中継装置を用いた物品保管システム301の概要を示す。物品保管室303内に、無線通信中継装置302a、302bおよび302c、管理コンピュータ308、保管庫312a、312b、312c、312d、312eおよび312fが配置されている。
保管庫312a、312b、312c、312d、312eおよび312fは、物品搬入出用の扉を備え、その扉はそれぞれ電子ロック装置314a、314b、314c、314d、314eおよび314fが取り付けられている。
前記すべての電子ロック装置は、無線通信中継装置302a、302bおよび302cのうち何れかと、無線LANで接続され、無線通信中継装置302a、302bおよび302cは管理コンピュータ308に接続されている。前記すべての電子ロック装置は、管理コンピュータ308からの指示によって、扉の開錠または施錠を行う。前期すべての電子ロック装置は、保管室303内に利用者がいない状態では、施錠されている。
保管庫312a、312b、312c、312d、312eおよび312fには予め正規の利用者が定められており、その正規の利用者には無線IDタグが発行されている。正規の利用者は、発行された無線IDタグを携行した状態で、荷物の搬入出を行う。
無線通信中継装置302a、302bおよび302cは、それぞれデータ通信装置306a、306bおよび306cと、リーダ310a、310bおよび310cを備える。
データ通信装置306a、306bおよび306cは、前記電子ロック装置と、管理コンピュータ308との間のデータ通信を中継する。データ通信装置306aは、電子ロック装置314aおよび314bと、管理コンピュータ308とのデータ通信を中継する。データ通信装置306bは、電子ロック装置314cおよび314dと、管理コンピュータ308とのデータ通信を中継する。データ通信装置306cは、電子ロック装置314eおよび314fと、管理コンピュータ308とのデータ通信を中継する。
リーダ310a、310bおよび310cは、近距離無線による応答要求信号を、その強度を時間的に変化させながら、繰返し送信する。送信する応答要求信号には、自己に固有の識別情報が含まれている。リーダ310a、310bおよび310cは、交信可能な範囲にある無線IDタグからの返信をモニターする。無線IDタグからの返信があると、受信した返信信号からリーダについての識別符号を抽出し、自己の識別符号と比較を行う。返信信号が自己の識別符号を含む場合は、返信信号から抽出した無線IDタグの識別符号、自己の識別符号および、その返信信号を受信したときの応答要求信号の送信強度を、管理コンピュータ308へ送信する。
無線IDタグは、応答要求信号を受信すると、返信信号を送信する。その返信信号には、予め記憶されている自己の識別符号および前記応答要求信号から抽出されるリーダの識別符号がデータとして含まれている。
管理コンピュータ308には、各無線IDタグの識別符号と、その無線IDタグを割当てられた対象との照合表が記憶されている。照合表には、各無線IDタグの識別符号と、割当て対象の種別、名称等が含まれている。また管理コンピュータ308にはリーダの識別符号と、そのリーダを搭載している無線通信中継装置との照合表が記憶されている。その照合表には、各リーダの識別符号と、そのリーダを搭載している無線通信中継装置の名称、設置位置等が記憶されている。さらに管理コンピュータ308には、保管庫とその正規の利用者の対応がデータベースによって管理されている。
保管庫312aの正規の利用者316が、事前に配布された図示されない無線ICタグ320を携行して、保管室303へ入室し、荷物を取り出すために保管庫312aから50cm離れた位置まで歩いてくる。
無線通信中継装置302a、302bおよび302cは、それぞれ保管室303内の無線IDタグをモニターする。無線通信中継装置302aの一部であるリーダ310a、無線通信中継装置302bの一部であるリーダ310b、および無線通信中継装置302cの一部であるリーダ310cは、それぞれ近距離無線による応答要求信号を、その強度を時間的に変化させながら繰り返し送信し、無線IDタグからの返信をモニターする。
無線IDタグ320は、応答要求信号を受信すると、返信信号を送信する。その返信信号には、予め記憶されている自己の識別符号および前記応答要求信号から抽出されるリーダの識別符号がデータとして含まれている。
リーダ310a、310bおよび310cは、無線IDタグ320が送信した返信信号を、逐次受信する。リーダ310a、310bおよび310cは、受信した返信信号から、リーダの識別符号を抽出する。抽出された識別符号が、自己の識別符号と一致する場合に、リーダ310a、310bおよび310cは、管理コンピュータ308へデータを送信する。リーダ310a、310bおよび310cは、返信信号から抽出された無線IDタグ320の識別符号、自己の識別符号、および返信信号を受信したときの応答要求信号の送信強度を含むデータを、管理コンピュータ308へ送信する。
管理コンピュータ308は、受信した情報から、無線IDタグ320の識別符号およびその情報を送信したリーダの識別符号を抽出する。管理コンピュータ308は、抽出した無線IDタグ320の識別符号と、予め記憶された照合表を用いて、検出された利用者を特定する。また抽出したリーダの識別符号から、検出したリーダを特定する。
管理コンピュータ308は、受信した情報から、送信強度を抽出する。抽出された送信強度から、検出された利用者316と、検出したリーダを備える無線通信中継装置との、距離を算出する。無線IDタグ320を携行する利用者316から、無線通信中継装置302a、302bおよび302cまでのそれぞれの距離が、管理コンピュータ308によって算出される。管理コンピュータ308は、算出された距離群から、利用者316の位置を特定する。
管理コンピュータ308は、保管庫とその正規の利用者が、その正規の利用者がその保管庫に荷物を搬入出できる程度に、互いに近接している場合にのみ、その保管庫の電子ロック装置を開錠する。保管庫の正規の利用者が保管室303内に在室していないか、在室していてもその保管庫との距離が離れている場合には、その保管庫の電子ロック装置を施錠した状態に保つ。
管理コンピュータ308は、保管庫312aについて、データベースから正規の利用者を検索し、検出された利用者との比較を行う。保管庫312aの正規の利用者は利用者316であり、利用者316は検出されている。
管理コンピュータ308は、保管庫312aと利用者316の間の位置関係が、互いに近接しているか、判断する。本明細書では説明を簡単化するために、保管庫と利用者の距離が1m以内の場合に、両者が近接していると、管理コンピュータ308が判断するものとする。管理コンピュータ308は、データベースに記憶された保管庫312aの位置と、算出された利用者316の位置から、保管庫312aと利用者316の距離を算出する。利用者316と保管庫312aの距離は50cmと算出され、管理コンピュータ308は、利用者316と保管庫312aが近接しており、保管庫312aを正規の利用者が使用すると判断する。
管理コンピュータ308は、保管庫312b、312c、312d、312eおよび312fについて、データベースから正規の利用者を検索し、検出された利用者との比較を行う。保管庫312b、312c、312d、312eおよび312fの正規の利用者は検出されておらず、管理コンピュータ8は、保管庫312b、312c、312d、312eおよび312fが正規の利用者によって使用されないと判断する。
管理コンピュータ308は無線通信中継装置302aを経由して電子ロック装置314aに開錠を指示する信号を送信する。保管庫312aの扉が開錠され、利用者316は保管庫312a内の荷物を取り出すことができる。
利用者316が、保管庫312aに保管してあった荷物を取り出し、他の荷物を保管庫
312a内に収納し、その場を離れると、リーダ310a、310bおよび310cで検出される、無線IDタグ320との無線通信の送信強度が変化する。
管理コンピュータ308で算出される利用者316と無線通信中継装置302a、302bおよび302cとの距離が変化し、その距離に基づいて算出される利用者316の位置が変化する。
管理コンピュータ308で算出される利用者316の位置が変化し、その位置から算出される保管庫312aと利用者316の距離が1mを超えると、管理コンピュータ308は保管庫312aと利用者316が近接していないと判断する。
管理コンピュータ308は、保管庫312aが正規の利用者によって使用されていないと判断する。
管理コンピュータ308は無線通信中継装置302aを経由して電子ロック装置314aに施錠を指示する信号を送信する。保管庫312aの扉が施錠され、内部に収納された荷物は安全に保管される。
(実施例6)
利便性の向上の他の一例として、本実施例の無線通信中継システムを応用した、物品位置管理システムを説明する。
図13に、物品位置管理システムの概要を示す。オフィス903内で位置を固定されずに備え付けられている物品、例えばコンピュータの外付け型周辺機器や、説明書などの書籍、ファイル、文房具等の物品に、予め無線IDタグを貼付しておく。
オフィス903内には、無線通信中継装置902a、902bおよび902cが、位置を固定されて配置されている。無線通信中継装置902a、902bおよび902cは、図示されないアクセスポイント906a、906bおよび906cを備え、平常オフィス903内で使用するコンピュータ、プリンタ等を接続する無線LANのハブとして使用され、ルータ7を介して外部ネットワークへ接続されている。無線通信中継装置902a、902bおよび902cは、図示されないリーダ910a、910bおよび910cを備え、オフィス903内に存在する無線IDタグをモニターし、検出された無線IDタグの識別符号と、その無線IDタグを検出したときの応答要求信号の送信強度と、自己の識別符号を含む情報を、外部ネットワークに接続された管理コンピュータ908へ送信する。
リーダ910a、910bおよび910cは、近距離無線による応答要求信号を、その強度を時間的に変化させながら、繰り返し送信する。送信する応答要求信号には、自己に固有の識別情報が含まれている。リーダ910a、910bおよび910cは、交信可能な範囲にある無線IDタグからの返信をモニターする。無線IDタグからの返信があると、受信した返信信号からリーダについての識別符号を抽出し、自己の識別符号と比較を行う。返信信号が自己の識別符号を含む場合は、返信信号から抽出した無線IDタグの識別符号、自己の識別符号および、その返信信号を受信したときの送信強度を、管理コンピュータ908へ送信する。
無線IDタグは、応答要求信号を受信すると、返信信号を送信する。その返信信号には、予め記憶されている自己の識別符号および前記応答要求信号から抽出されるリーダの識別符号がデータとして含まれている。
物品位置管理システムの利用者916は、物品位置の通知を受信する端末として、例えば電子メール送受信機能を備えた携帯電話端末を指定し、管理コンピュータ908へその携帯電話端末の電子メールアドレスを登録しておく。また事前に配布される図示されない無線IDタグを、その携帯電話端末に貼付しておく。
管理コンピュータ908は、各無線IDタグの識別符号と、その無線IDタグを割り当てられた対象との照合表が記憶されている。照合表には、各無線IDタグの識別符号と、割り当て対象の種別、名称等が含まれている。また管理コンピュータ908にはリーダの識別符号と、そのリーダを搭載している無線通信中継装置との、照合表が記憶されている。その照合表には、各リーダの識別符号と、そのリーダを搭載している無線通信中継装置の名称、設置位置等が記憶されている。さらに管理コンピュータ908には、物品位置管理システムの利用者が指定する物品位置通知先電子メールアドレスが、データベースによって管理されている。
リーダ910a、910bおよび910cと各無線IDタグとの、近距離無線通信の交信可能な範囲は、数メートルから数十メートルである。オフィス903の大きさは、近距離無線通信の交信可能な範囲にくらべ小さい。
オフィス903の壁面、天井面および床面には、内装として電磁波吸収体が敷設されている。電磁波吸収体は、近距離無線通信の搬送波として用いられる周波数帯の電磁波を吸収し、それ以外の周波数帯の電磁波を透過する。
従って、無線通信中継装置902a、902bおよび902cとの近距離無線通信は、室内では可能であり、室外では不可能である。また搬送波が壁面で反射することがなく、マルチパスを防止するため、オフィス903内では無線通信中継装置902a、902bおよび902cとの近距離無線通信は良好な状態で行われる。
管理コンピュータ908は、オフィス903内で検出されるすべての無線IDタグについて、対応する物品ないし利用者の名称および位置をデータベースに記憶し管理する。無線IDタグの検出、対応する物品ないし利用者の特定および位置の算出に関しては、実施例3に詳述したため、本実施例での説明を省略する。
オフィス903内のラック912に、ファイル914が保管されている。物品位置管理システムの利用者916は、保管位置を失念したファイル914の位置を、管理コンピュータ908へ携帯電話端末から電子メールを送信して問い合わせる。送信する電子メールには、利用者916の名称とファイル914の名称を記述するデータが含まれている。
管理コンピュータ908は受信した電子メールから、利用者916の名称とファイル914の名称を抽出する。抽出された利用者916の名称と、前記データベースの内容から、利用者916の位置を推定する。同じように、抽出されたファイル914の名称と、前記データベースの内容から、ファイル914の位置を推定する。
管理コンピュータ8は、利用者916が指定した位置情報通知先電子メールアドレスへ、利用者916の位置と、ファイル914の位置とを含む情報を送信する。
利用者916は、自己の位置と、ファイル914の位置の双方を知ることができ、ファイル914を探し当てることができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
無線通信中継システム1の概要を示す図。 無線通信中継システム1の構成を示す図。 他の一つの無線通信中継システム201の概要を示す図。 他の一つの無線通信中継システム201の構成を示す図。 他の一つの無線通信中継システム251の概要を示す図。 他の一つの無線通信中継システム251の構成を示す図。 応答要求信号および無線ID信号の送信強度の時間変化を示す図。 他の一つの無線通信中継システム101の概要を示す図。 他の一つの無線通信中継システム101の構成を示す図。 応答要求信号の送信強度の時間変化を示す図。 物品保管システム301の概要を示す図。 物品保管システム301の構成を示す図。 物品位置管理システム901の概要を示す図。
符号の説明
1・・・無線通信中継システム
2・・・無線通信中継装置
3・・・OA室
4・・・外部ネットワーク
6・・・アクセスポイント
7・・・ルータ
8・・・管理コンピュータ
10・・・リーダ
12、14・・・PC
16、18・・・利用者
20、22,24,25・・・無線IDタグ
26、28・・・無線LAN通信経路
101・・・無線通信中継システム
102a、102b、102c・・・無線通信中継装置
103・・・OA室
106a、106b、106c・・・アクセスポイント
108・・・管理コンピュータ
110a、110b、110c・・・リーダ
201・・・無線通信中継システム
202・・・無線通信中継装置
203・・・OA室
206・・・アクセスポイント
208・・・管理コンピュータ
210・・・リーダ
251・・・無線通信中継システム
252・・・無線通信中継装置
253・・・OA室
256・・・アクセスポイント
258・・・管理コンピュータ
260・・・リーダ
301・・・物品保管システム
302a、302b、302c・・・無線通信中継装置
303・・・保管室
306a、306b、306c・・・データ通信装置
308・・・管理コンピュータ
310a、310b、310c・・・リーダ
312a、312b、312c、312d、312e、312f・・・保管庫
314a、314b、314c、314d、314e、314f・・・電子ロック装置
316・・・利用者
320・・・無線IDタグ
702・・・グラフの点
704・・・グラフの点
706・・・グラフの点
752・・・無線ID信号
754・・・無線ID信号を受信したときの応答要求信号
756・・・応答要求信号
758・・・無線ID信号
901・・・物品位置管理システム
902a、902b、902c・・・無線通信中継装置
903・・・オフィス
906a、906b、906c・・・アクセスポイント
908・・・管理コンピュータ
910a、910b、910・・・リーダ
912・・・ラック
914・・・ファイル
916・・・利用者

Claims (7)

  1. 無線通信機能を持つデータ処理装置との間でデータを送受信する無線通信手段と、
    無線通信手段の通信範囲内にある無線IDタグが発信する無線IDを受信する手段と、
    受信したIDを管理装置へ送信する手段を備えている無線通信中継装置。
  2. 無線通信中継装置と、管理装置を備えており、
    無線通信中継装置は、請求項1のものであり、
    管理装置は、データ処理装置の利用が許可されている者に発行されている無線IDタグが発信する無線IDが無線通信中継装置によって受信されない場合には、無線通信中継装置および/またはデータ処理装置の作動を制限する手段を備えている
    ことを特徴とする無線通信中継システム。
  3. 無線IDを受信した時の応答要求信号または無線IDの電波強度に関する情報を管理装置へ送信する手段を備えていることを特徴とする請求項1の無線通信中継装置。
  4. 前記無線IDタグは、応答要求信号を受信すると無線IDを発信するものであり、
    経時的に電波強度を変化させながら応答要求信号を発信する手段と、
    無線IDを受信した時の応答要求信号の電波強度に関する情報を管理装置へ送信する手段を備えていることを特徴とする請求項3の無線通信中継装置。
  5. 既知の位置に配置されている複数台の無線通信中継装置と、管理装置を備えており、
    無線通信中継装置は、請求項3のものであり、
    管理装置は、各無線通信中継装置が無線IDを受信した時の応答要求信号または無線IDの電波強度と、その無線IDを受信した無線通信中継装置の位置とから無線IDタグの存在位置を特定する手段を備えていることを特徴とする無線通信中継システム。
  6. 管理装置は、無線IDタグの存在位置からデータ処理装置と利用者の関係を特定し、特定された関係に基づいて無線通信中継装置および/またはデータ処理装置の作動を制限する手段を備えていることを特徴とする請求項5の無線通信中継システム。
  7. 管理装置は、無線IDタグの存在位置からデータ処理装置と利用者の関係を特定し、特定された関係に基づいてデータ処理装置に送信するデータ内容を選択する手段を備えていることを特徴とする請求項5の無線通信中継システム。
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