第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)は、LTEのためのデバイスとデバイスとの間(すなわち、デバイス間またはD2D)における直接通信をサポートするためのソリューションを開発中であるが、その重点は、主に半二重ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)アプリケーションに置かれている。例えば、ネットワーク外カバレージ(out-of-network coverage)の場合、リソース割り当ておよびスケジューリングは、D2D通信の主要な構成要素となることがある。従来のLTEの場合、eノードBが、リソース割り当ておよびスケジューリングを制御することができるが、ネットワーク外カバレージの場合、これが可能ではないことがある。D2Dの場合、リソース割り当ては、送信および受信するサブフレームのセットによって特徴付けられた送信パターンを含むことができる。
典型的なVoIPパケットは、20ms毎にコーデックから生成することができる。例えば、典型的な半二重VoIP送信パターンは、20msほどの短い持続時間(duration)にわたって定義することができる。さらに、シミュレーション結果は、事前決定されたカバレージに到達するために、VoIPパケット毎に少なくとも4回のブラインド再送を使用することができることを示している。このシナリオでは、VoIPをサポートする典型的な送信パターンは、20msの期間にわたって、近似的に5回の送信を使用することができる。D2Dアプリケーションの場合、ファイル転送プロトコル(FTP)、ウェブブラウジング、ビデオストリーミング、ユニキャスト通信、およびゲーミングなど、他のトラフィックタイプが、使用される可能性が高い。これらの追加の特徴に適合するように、リソース割り当ておよび関連するシグナリングを、しかるべく設計することができる。
図1A〜図10Bを参照して本明細書で説明される例は、D2D通信のための基本パターンおよび関連する制御シグナリングの設計、構成、および選択に取り組む。本明細書で説明される例は、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の数が、事前決定された基本パターンのファミリがサポートすることができるMAC PDUの数よりも多い場合に(例えば、複数の同時ハイブリッド自動再送要求(H−ARQ)プロセス)、いかにして基本パターンをスケジューリング期間において提供するかに取り組むことができる。例は、MAC PDUの数が、事前決定された基本パターンのファミリがサポートすることができるMAC PDUの数よりも少ない場合に、いかにして基本パターンをスケジューリング期間において提供するかにも取り組むことができる。加えて、例は、他の通信への干渉を最小化し、リソースを効率的に使用するために、いかにして1または複数(1以上)の基本パターンを選択するかに取り組むことができる。
ここで図1Aを参照すると、1または複数(1以上)の開示される実施形態を実施することができる例示的な通信システム100の図が、示されている。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する、多元接続システムとすることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共用を通して、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、およびシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)など、1または複数(1以上)のチャネルアクセス方法を利用することができる。
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解される。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成することができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、および家電製品などを含むことができる。
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bも含むことができる。基地局114a、114bの各々は、コアネットワーク106、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1または複数(1以上)の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つと無線でインターフェースを取るように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、基地局114a、114bは、基地送受信局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線ルータなどとすることができる。基地局114a、114bは各々、単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解される。
基地局114aは、RAN104の部分とすることができ、RAN104は、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示されず)も含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示されず)と呼ばれることがある特定の地理的領域内で、無線信号を送信および/または受信するように構成することができる。セルは、さらにセルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態では、基地局114aは、送受信機を3つ、すなわち、セルのセクタ毎に1つずつ含むことができる。別の実施形態では、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を利用することができ、したがって、セルのセクタ毎に複数の送受信機を利用することができる。
基地局114a、114bは、エアインターフェース116上で、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数(1以上)と通信することができ、エアインターフェース116は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる。エアインターフェース116は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立することができる。
より具体的には、上で言及されたように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、およびSC−FDMAなどの、1または複数(1以上)のチャネルアクセス方式を利用することができる。例えば、RAN104内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインターフェース116を確立することができる、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
別の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、LTEおよび/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用してエアインターフェース116を確立することができる、進化型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実施することができる。
他の実施形態では、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、マイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、暫定標準2000(IS−2000)、暫定標準95(IS−95)、暫定標準856(IS−856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSMエボリューション用の高速データレート(EDGE)、およびGSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実施することができる。
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントとすることができ、職場、家庭、乗物、およびキャンパスなどの局所的エリアにおける無線接続性を容易にするために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。また別の実施形態では、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的な接続を有することがある。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介して、インターネット110にアクセスする必要がないことがある。
RAN104は、コアネットワーク106と通信することができ、コアネットワーク106は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1または複数(1以上)に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、請求サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、および/またはユーザ認証など、高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接的または間接的に通信することができることが理解される。例えば、E−UTRA無線技術を利用することができるRAN104に接続するのに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を利用する別のRAN(図示されず)とも通信することができる。
コアネットワーク106は、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするための、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての役割も果たすことができる。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内の伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスからなるグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRATまたは異なるRATを利用することができる1または複数(1以上)のRANに接続された、別のコアネットワークを含むことができる。
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたはすべては、マルチモード機能を含むことができ、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンク上で異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含むことができる。例えば、図1Aに示されたWTRU102cは、セルラベースの無線技術を利用することができる基地局114aと通信するように、またIEEE802無線技術を利用することができる基地局114bと通信するように構成することができる。
ここで図1Bを参照すると、例示的なWTRU102のシステム図が、示されている。WTRU102は、プロセッサ118と、送受信機120と、送信/受信要素122と、スピーカ/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド128と、着脱不能メモリ130と、着脱可能メモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含むことができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含むことができることが理解される。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1または複数(1以上)のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、および状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作することを可能にする他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は、送受信機120に結合することができ、送受信機120は、送信/受信要素122に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118と送受信機120を別々の構成要素として示しているが、プロセッサ118と送受信機120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合することができることが理解される。
送信/受信要素122は、エアインターフェース116上で、基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成することができる。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器とすることができる。また別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成することができる。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成することができることが理解される。
加えて、図1Bでは、送信/受信要素122は単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を利用することができる。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116上で無線信号を送信および受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
送受信機120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成することができる。上で言及されたように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための、複数の送受信機を含むことができる。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合することができ、それらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、着脱不能メモリ130および/または着脱可能メモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。着脱不能メモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。着脱可能メモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、およびセキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU102上に物理的に配置されたメモリではなく、サーバまたはホームコンピュータ(図示されず)上などに配置されたメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、電力のWTRU102内の他の構成要素への分配および/または制御を行うように構成することができる。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケル−カドミウム(NiCd)、ニッケル−亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、および燃料電池などを含むことができる。
プロセッサ118は、GPSチップセット136にも結合することができ、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116上で位置情報を受信することができ、および/または2つ以上の近くの基地局から受信した信号のタイミングに基づいて、自らの位置を決定することができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切な位置決定方法を用いて、位置情報を獲得することができることが理解される。
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合することができ、他の周辺機器138は、追加的な特徴、機能、および/または有線もしくは無線接続性を提供する、1または複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星送受信機、(写真またはビデオ用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、バイブレーションデバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、およびインターネットブラウザなどを含むことができる。
ここで図1Cを参照すると、実施形態による、RAN104およびコアネットワーク106のシステム図が、示されている。上で言及されたように、RAN104は、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するために、E−UTRA無線技術を利用することができる。RAN104は、コアネットワーク106とも通信することができる。
RAN104は、eノードB140a、140b、140cを含むことができるが、RAN104は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeノードBを含むことができることが理解される。eノードB140a、140b、140cは、各々が、エアインターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数(1以上)の送受信機を含むことができる。一実施形態では、eノードB140a、140b、140cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、eノードB140aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信することができる。
eノードB140a、140b、140cの各々は、特定のセル(図示されず)に関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ならびにアップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成することができる。図1Cに示されるように、eノードB140a、140b、140cは、X2インターフェース上で互いに通信することができる。
図1Cに示されるコアネットワーク106は、モビリティ管理エンティティゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含むことができる。上記の要素の各々は、コアネットワーク106の部分として示されているが、これらの要素は、どの1つをとっても、コアネットワークオペレータとは異なるエンティティによって所有および/または運営することができることが理解される。
MME142は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB140a、140b、140cの各々に接続することができ、制御ノードとしての役割を果たすことができる。例えば、MME142は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期接続中における特定のサービングゲートウェイの選択などを担うことができる。MME142は、RAN104とGSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示されず)との間の交換のためのコントロールプレーン機能も提供することができる。
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB140a、140b、140cの各々に接続することができる。サービングゲートウェイ144は、一般に、ユーザデータパケットの経路選択およびWTRU102a、102b、102cへの/からの転送を行うことができる。サービングゲートウェイ144は、eノードB間ハンドオーバ中におけるユーザプレーンのアンカリング、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能な場合のページングのトリガ、ならびにWTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および記憶など、他の機能も実行することができる。
サービングゲートウェイ144は、PDNゲートウェイ146にも接続することができ、PDNゲートウェイ146は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
コアネットワーク106は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間との通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはIPゲートウェイと通信することができる。加えて、コアネットワーク106は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含むことができる。
本明細書で説明される例では、D2D送信パターンのファミリについて説明することができる。そのようなD2D送信パターンは、本明細書では基本パターンと呼ばれ、様々なデータトラフィックおよび/または通信のために使用することができる。以下の実施形態は、基本パターンをVoIPアプリケーションとの関連において使用することがあるが、トラフィックの他の形態において基本パターンを使用することができる実施形態が考えられることに留意されたい。以下の実施形態は、例のために提供され、アプリケーションをVoIPトラフィックだけに限定することは意図していない。
VoIPアプリケーションでは、典型的な基本パターンは、20ms毎に生成されるデータパケットをサポートすることができる。一例では、基本パターンは、サブフレームの数または絶対時間として表現される固定長を有することができ、D2Dデータを送信するための固定数のサブフレームを有することができる。別の例では、基本パターンは、例えば、VoIP送信レートを満たすことを目標とした可変長を有することができる。基本パターンは、事前決定された周波数ホッピングルールによって示すこともできる。
本明細書で説明される例では、基本パターンは、送信当たり1つのMAC PDUをサポートすることができ、基本パターンにおいて許可される全送信の数は、関連するMAC PDUのためのハイブリッド自動再送要求(H−ARQ)送信に対応することができる。さらに、基本パターンにおける各送信と冗長バージョンとの間の関係が知られていることを仮定することができる。したがって、基本パターンは、例えば、割り当てることができる最大帯域幅、またはパターン長に基づいて、最大送信レートをサポートすることができるにすぎないことがある。
D2D通信では、WTRU102は、事前決定された基本パターンのファミリを用いるように構成することができる。基本パターンのファミリは、テーブルエントリによって示すこと、式として表現すること、または疑似乱数発生器によって生成することができる。
ここで図2Aおよび図2Bを参照すると、D2D通信のために使用することができる第1の基本パターン202および第2の基本パターン204の図が、示されている。第1の基本パターン202および第2の基本パターン204はともに、D2D通信の場合のVoIPのための要件を満たすことができる。言い換えると、データ送信期間の全持続時間(図示されず)は、160msとすることができ、データパケット206は、20ms毎にコーデックから生成することができ、パケット毎に4回のブラインド再送208が、存在することができ、各ブラインド再送208の間には、最低でも4msが存在して、十分な復号時間を保証することができる。
データ送信期間は、関連するスケジューリング割り当て(SA)(図示されず)によって示されるような、D2D WTRU102がデータを送信する時間の期間とすることができ、絶対時間を単位として(例えば、160ms)、またはD2D送信のために割り当てられたサブフレームを単位として記述することができる。SAは、例えば、関連するデータ送信期間内におけるデータ送信に適用される、変調および符号化方式(MCS)、識別子、ならびに時間および/または周波数のリソースに関する情報を含むことができる、制御信号とすることができる。
図2Aおよび図2Bに示される例では、y軸は、周波数領域を表すことができ、x軸は、時間領域を表すことができる。しかしながら、実施形態では、y軸は、物理的な周波数リソースが、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)様か、それとも物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)様かに関わらず、物理的な周波数リソースの代わりに、仮想的な周波数リソースを表すことができる。
実施形態では、送信WTRU102は、スケジューリング期間中にSAで基本パターンパラメータを示すように構成することができる。これは、受信WTRU102が、D2D送信パターンを決定することを可能にすることができる。基本パターン202、204の持続時間は、データ送信期間よりも短くすることができるので、WTRU102は、送信パターンの残りを以下の方法のうちの1または複数から決定するように構成することができる。実施形態では、WTRU102は、SAから最初の基本パターン202、204を決定することができ、残りのデータ送信期間にわたって、同じ基本パターン202、204を繰り返すことができる。別の実施形態では、WTRU102は、SAから複数の基本パターン202、204のうちの1つを決定することができ、WTRU102は、残りのデータ送信期間のための残りの送信パターン(すなわち、他の基本パターン202、204)を導出するように事前構成することができる。
送信WTRU102がスケジューリング期間中に異なる基本パターン202、204を使用する実施形態では、送信および受信WTRU102は、各々が、一連のパターンについて知っていることができる。SAから1または複数(1以上)の基本パターン202、204を決定する1つの手法では、送信WTRU102は、送信の時間リソースパターン(T−RPT)など、基本パターン202、204のサブセットを用いるように構成することができ、サブセットから1つの基本パターン202、204をさらに選択することができる。この基本パターン202、204は、おそらくは1または複数(1以上)のパラメータとともに、基本パターン系列を定義することができる、ルート基本パターン202、204として使用することができる。基本パターン系列は、例えば、選択されたルート基本パターン202、204で開始し、特定の期間を通じて(例えば、スケジューリング期間、または系列がその後繰り返すより短い時間の期間を通じて)、基本パターン202、204のサブセット上で反復することができる。
基本パターン202、204の系列は、例えば、ルート基本パターン202、204(またはそれのインデックス)を、おそらくは1または複数(1以上)の追加のパラメータと組み合わせて使用することによって、決定することができる。1つの特定の例では、基本パターン系列は、T−RPTフィールド内のSAで示すことができる、ルート基本パターン202、204の値を用いて初期化される、疑似乱数発生器の出力から導出することができる。これは、SAで伝達された識別情報(ID)または別のパラメータと(例えば、モジュロ加算を使用して)任意選択で組み合わせることができる。
実施形態では、疑似乱数発生器の出力は、選択されたサブセットに属する基本パターン202、204を適切にインデックス付けするために、調整する必要があることがある。一例では、これは、インデックスが適切な範囲を有することを保証するように、モジュロ演算を使用して達成することができる。
SAを受信したWTRU102は、T−RPTフィールド内のルート基本パターン202、204、およびSAで伝達されたIDを検出することによって、基本パターン系列を決定することができる。基本パターン202、204のサブセットは、より高位のレイヤシグナリングまたは事前構成を介してWTRU102に知られることを仮定することができる。
ここで図3および図4を参照すると、データ送信期間306の全持続時間にわたって基本パターン304を繰り返すようにWTRU102が構成された実施形態の図が、示されている。図3に示される例では、SA302は、スケジューリング期間308中に、送信期間の持続時間にわたって基本パターン304を繰り返すことをWTRU102に示す。この概念は、160msの全データ送信期間306にわたって、基本パターン304が繰り返される、図4に示されている。
ここで図5および図6を参照すると、スケジューリング期間512中にSA502におけるパラメータによって示されるように、データ送信期間510の持続時間のための基本パターン504の導出を適用するようにWTRU102が構成された例の図が、示されている。データ送信期間510中、基本パターン504、第2のパターン506、および第3のパターン508を送信することができる。この概念は、160msのデータ送信期間510にわたって、基本パターン504を送信するが、反復(例えば、第2のパターン506および第3のパターン508)毎に追加の周波数シフトが施されるようにWTRU102が構成される、図6に示されている。
基本パターン304、504は、時間成分および周波数成分を用いて記述することができることに留意されたい。しかしながら、本明細書で説明される実施形態は、基本パターン304、504が時間もしくは周波数だけにおいて、または時間および周波数の両方において決定されるケースにも適用することができる。
上で説明されたように、データ送信のために短いパターンを選択した場合、WTRU102の最大送信レートは、使用することができる利用可能なリソースによって制限されることがある。従来のD2D通信は、より多くのMAC PDUを送信する必要がある場合、またはより高いデータ送信レートが必要とされる場合、スケーラブルではないことがある。加えて、WTRU102は、スケジューリング期間308、512中に、より少ないMAC PDUを送信することしか必要とされない場合、またはより低いデータ送信レートしか必要とされない場合、低減された無線効率を有することがある。基本パターン304、504と関連付けられたリソースは、送信されるデータが存在しない場合であっても、依然としてWTRU102のために確保されることがある。
より高いデータ送信能力を達成するために、WTRU102は、基本パターンを組み合わせること、基本パターンを拡張すること、H−ARQ送信の回数を変更すること、および/または複数のアンテナを備えるD2D WTRU102のアンテナ毎に異なる基本パターンを利用することを含む、1または複数の技法を任意の順序または組み合わせで使用することによって、より多くのリソースを使用するように構成することができる。
実施形態では、WTRU102は、スケジューリング期間308、512において、2つ以上の基本パターン304、504を組み合わせることによって、より多くのリソースを使用するように構成することができる。スケジューリング期間308、512(またはSAサイクル)は、SA502が送信される、および/または有効である、時間の期間とすることができる。WTRU102は、任意の順序または組み合わせで、時間直交性、カバレージシナリオ、トラフィックタイプ/サービス品質(QoS)要件/アプリケーション、干渉制御、WTRU102の能力、ワイドエリアネットワーク(WAN)データトラフィック、測定、および/または疑似ランダム選択などのパラメータに基づいて、2つ以上の基本パターン304、504を組み合わせるように構成することができる。
時間直交性に関して、基本パターン304、504は、それらの相互時間直交性特性に基づいて、構成することができる。2つの基本パターン304、504は、それらが時間的に直交する場合、組み合わせについて検討することができ、これは、2つの基本パターン304、504の間の送信は、潜在的な周波数割り当てに関わらず、(例えば、同じサブフレーム内で)時間的にオーバーラップしないことを意味する。
実施形態では、WTRU102は、D2D通信についての有効な範囲(例えば、メートル単位)またはロケーションのタイプ(例えば、オフィス、映画館、もしくはスタジアム)に関連するパラメータを用いるように構成することができる。WTRU102は、関心カバレージエリアが地理的により小さい場合、より少ない制約を有することができ、WTRU102は、基本パターン304、504のより柔軟な組み合わせを使用することができる。
実施形態では、WTRU102は、D2D通信のトラフィックタイプ、QoS要件、またはアプリケーションに基づいて、基本パターン304、504の組み合わせを選択するように構成することができる。例えば、WTRU102は、VoIPタイプのアプリケーション、ビデオストリーミング、またはファイル転送プロトコル(FTP)などのフルバッファ通信のために設計された、基本パターンファミリを用いるように構成することができる。WTRU102は、例えば、同じ基本パターンファミリの基本パターン304、504だけを組み合わせるように構成することができる。FTPのアプリケーションの場合、WTRU102は、所望のデータレートをサポートするために、いくつかの基本パターン304、504を組み合わせるように構成することができる。
実施形態では、WTRU102は、基本パターン304、504の他の可能な組み合わせと比較して、基本パターン304、504の間でより僅かな干渉しか引き起こされないように組み合わせされた、基本パターン304、504を選択するように構成することができる。実施形態では、WTRU102は、測定を行うことによって、他のWTRU102に対して引き起こされた干渉の量を推定するように構成することができる。
実施形態では、WTRU102は、WTRU102の能力に基づいて、1または複数の基本パターン304、504または基本パターン組み合わせを選択するように構成することができる。例えば、WTRU102は、周波数範囲、帯域幅、または無線周波数(RF)についての事前決定された設計検討事項に限られたアクセスしか有さないことがある。これは、それによって、基本パターン304、504を選択する、一般には、基本パターン組み合わせを選択する際の柔軟性を制限することがある。
WANデータトラフィックについて、実施形態では、WTRU102が、部分カバレージシナリオにある場合、またはWANデータが割り当てられる絶対もしくは相対時間期間について知っている場合、基本パターン304、504は、(D2D通信のために割り当てられたサブフレームだけとは対照的に)すべてのサブフレーム上で定義することができる。WTRU102は、送信オケージョンがWAN送信(例えば、基地局114への送信)とオーバーラップすることがある、基本パターン304、504および基本パターン組み合わせの選択を回避するように構成することができる。送信オケージョンパターンは、D2D通信のために許可された(例えば、基地局114によって構成される、またはカバレージ外のために事前構成されるような)サブフレームのセットを含むことができる。送信の時間リソースパターン(T−RPT)は、送信オケージョンパターン上で定義することができ、データを送信するためにWTRU102によって使用されるサブフレームのセットを含むことができる。T−RPTは、各MAC PDUの送信のためのリソースを示すことができる。複数のMAC PDUの場合、T−RPTは、送信間隔またはそれらの間の間隔を示すことができる。
実施形態では、WTRU102は、測定に基づいて、基本パターン304、504または基本パターン組み合わせを選択するように構成することができる。例えば、WTRU102は、SA302、502および/または先行するデータ送信期間306、510を考慮して、基本パターン304、504または基本パターン組み合わせを選択するように構成することができる。SA302、502に関して、WTRU102は、基本パターン304、504の選択を行うために、他のWTRU102からのSA302、502の送信を受信するように構成することができる。先行するデータ送信期間306、510に関して、WTRU102は、送信期間306、510中に行われた電力/無線測定に基づいて、基本パターン304、504または基本パターン組み合わせを選択するように構成することができる。
実施形態では、WTRU102は、識別子、MAC PDUの数、および/または巡回冗長検査(CRC)のうちの1または複数を考慮して、ランダムまたは疑似ランダムに、基本パターン304、504または基本パターン組み合わせを選択するように構成することができる。
実施形態では、送信WTRU102は、送信期間において利用可能なすべての送信機会よりも少ない送信機会を使用するように構成することができる。WTRU102は、以下のうちの1または複数のために、すなわち、データ送信が終了したことを示すこと、リソースが利用可能であることを示すこと、基準信号を送信すること、追加のD2D制御信号を送信すること、可能な干渉を測定すること、近くの基地局114から可能な構成信号を受信すること、送信先WTRU102からデータを受信すること、および/またはフィードバック情報を受信することを行うために、未使用の送信機会を利用するように構成することができる。
ここで図7を参照すると、実施形態では、WTRU102は、従来の基本パターン304、504によってサポートされるものの2倍の送信データレートを達成するように構成することができる。WTRU102は、データ送信期間にわたって、図2Aおよび図2Bに示される基本パターンなど、時間的に直交する基本パターン304、504の組み合わせを利用するように構成することができる。図7は、基本パターン202および204(図2Aおよび図2B)に基づいたデータパケット206およびブラインド再送208を含む、例示的な組み合わせパターン702の図である。
実施形態では、WTRU102は、事前構成を使用して、またはWTRU102へのシグナリングによって示されるように、1または複数の基本パターン304、504を拡張することによって、より多くのリソースを獲得するように構成することができる。WTRU102は、時間(n個の連続する時間フレームに拡張することによって)、周波数(構成に応じて、中心周波数もしくはバンドエッジに向かってn個の連続するリソースブロック(RB)に拡張することによって)、またはアンテナ極性/方向など、1または複数のパラメータにおいて、データ送信のための利用可能なリソースを拡張するように事前構成することができる。
基本パターンを組み合わせることに関して上で説明された例と同様に、WTRU102は、時間直交性、カバレージシナリオ、トラフィックタイプ/QoS要件/アプリケーション、干渉制御、WTRU102のデータトラフィック、(例えば、SAおよび/もしくは先行するデータ送信期間のうちの1もしくは複数を考慮した)測定、ならびに/または(例えば、識別子、MAC PDUの数、および/もしくはCRCのうちの1もしくは複数を考慮した)疑似ランダム選択を任意の順序または組み合わせで考慮して、利用可能なデータリソースを拡張するように構成することができる。
上で説明されたように、基本パターン304、504を組み合わせる代わりに、それらを拡張することには、より単純な制御シグナリングを関連付けることができる。基本パターン304、504が、組み合わされる代わりに拡張される場合、削減された数の基本パターン304、504しか指定する必要がないことがある。
ここで図8を参照すると、基本パターン304、504、ならびに時間および周波数において基本パターン304、504に直接的に隣接した関連する拡張リソースを示すようにWTRU102が構成された例の図が、示されている。図8は、基本パターン202(図2A)のデータパケット206およびブラインド再送208が時間および周波数の両方において拡張された、拡張されたパターン802を示している。
図9を参照すると、基本パターン304、504、ならびに隣接しない時間リソースおよび周波数リソースのセットを示すようにWTRU102が構成された例の図である。これは、追加の時間リソースからのフィードバック情報のいかなる遅延要件にも適合することができる。言い換えると、それは、WTRU102が、送信と送信との間にフィードバック情報を受信することを可能にすることができる。それは、WTRU102が、追加の周波数リソースからの無線チャネルからの可能な周波数ダイバーシティを利用することを可能にすることもできる。図9は、図2Bの基本パターン204のデータパケット206およびブラインド再送208が、示されるように追加の時間リソースおよび周波数リソースを用いて拡張された、拡張パターン902を示している。
実施形態では、基本パターン304、504のH−ARQ送信の数は、変更することができる。基本パターン304、504は、事前決定された性能要件を満たすように、事前決定された数の再送208と関連付けることができる。例えば、必要とされる再送の数は、VoIPアプリケーションの場合は、4になるように構成することができる。より高いデータ送信能力を達成するために、WTRU102は、いくつかのシナリオでは、数を減らして、より少数のブラインド再送208を送信するように構成することができる。しかしながら、これは、無線カバレージを犠牲にすることがある。
WTRU102は、最低性能要件、カバレージシナリオ、トラフィックタイプ/QoS要件/アプリケーション、データ送信のために使用されるMCS、干渉制御、およびWTRU102の能力を含む1または複数のパラメータを、任意の順序または組み合わせで考慮して、基本パターン304、504における再送208の数を減じるように構成することができる。実施形態では、WTRU102は、より高いデータ送信レートと引き換えに、それの最低性能要件を引き下げるように構成することができる。実施形態では、WTRU102は、関連するトラフィックタイプ/QoS要件/アプリケーションが、従来の技法よりも誤り耐性があるように構成することができる。実施形態では、WTRU102は、より少数の再送208しか必要としないように、2位相偏移変調(BPSK)など、より低い次数の変調、またはより低い符号化レートを用いるように構成することができる。
減じられた数の再送208しか必要ではないことを識別した場合、WTRU102は、事前決定されたテーブルを用いるように構成することができる。テーブルは、着信したMAC PDUの送信が、与えられた基本パターン304、504においてサブフレームにどのようにマッピングされるかを示すことができる。例えば、テーブルは、WTRU102が、1つのMAC PDUに対して偶数番のサブフレームを割り当て、別のMAC PDUに対して奇数番のサブフレームを割り当てることができることを示すことができる。別の例では、テーブルは、最初に着信したMAC PDUに対して最初のn個のサブフレームを割り当て、次に着信したMAC PDUに対して次のm個のサブフレームを割り当て、以下同様に割り当てることができることを示すことができる。
実施形態では、WTRU102は、複数のアンテナを備えることができ、例えば、空間多重化技法を使用して、送信アンテナ毎に異なる基本パターン304、504を利用することができる。基本パターン304、504を決定するために、WTRU102は、直交性、干渉についての検討事項、WTRU102の能力、WANデータトラフィック、および疑似ランダム選択を含む1または複数のパラメータを、任意の組み合わせまたは順序で使用するように構成することができる。実施形態では、基本パターン304、504の選択は、データ送信を最大化し、可能な干渉を低減させるために、非直交であるものを除外することができる。実施形態では、WTRU102は、識別子、MAC PDUの数、および/またはCRCのうちの1または複数を考慮して、疑似ランダム選択によって、対応する基本パターン304、504を選択するように構成することができる。
実施形態では、WTRU102は、与えられた基本パターン304、504の最初のNtx個のH−ARQ送信だけを送信するように構成することができ、ここで、Ntxは、より高位のレイヤを介して構成することができる。
別の実施形態では、WTRU102は、より高いデータ送信能力を達成するために、追加のシグナリングを利用するように構成することができる。追加のシグナリングは、例えば、SA302、502において追加のビットを定義することによって、および/または複数のSA302、502を送信することによって、達成することができる。
SA302、502において追加のビットを定義することに関して、WTRU102は以下の情報、すなわち、MCS関連のパラメータ、個々の基本パターンのインデックス、2つ以上の基本パターン304、504の組み合わせを示すためのビットの特別なセット、基本パターン304、504を拡張するためのビットの特別なセット、ブラインド再送208の数、空間多重化インデックス、および/またはパターン拡張モードのうちの1または複数を、SA302、502の内容に含むように構成することができる。
実施形態では、WTRU102は、より高次の変調(例えば、64直交振幅変調(QAM))、またはより高い(例えば、1に近い)コードレートなど、より動的なMCS関連のパラメータを適用するように構成することができる。これは、送信先WTRU102が近くにあるD2D通信において、またはカバレージがD2D通信の主要関心事でない場合に、有利なことがある。
実施形態では、WTRU102は、複数の基本パターン304、504を個々に利用することができる場合に、より多くの基本パターン関連のインデックスを伝達するように構成することができる。
実施形態では、WTRU102は、事前構成されたテーブルを使用して、基本パターン304、504の特別な組み合わせを示すように構成することができる。基本パターン304、504の様々な組み合わせに対応するために、WTRU102は、特別なビットフィールドを使用することができる。
実施形態では、WTRU102は、隣接するリソースまたは隣接しないリソースを用いて、基本パターン304、504を拡張するように構成することができる。
実施形態では、WTRU102は、必要とされる再送208の数を、事前決定された集合(例えば、{1,2,4,8})から示すように構成することができる。
実施形態では、WTRU102は、空間多重化が使用可能かどうかを示すように構成することができる。それが使用可能である場合、送信アンテナ毎の事前決定されたテーブルを、対応する基本パターン304、504の選択のために使用することができる。
実施形態では、WTRU102は、基本パターン拡張または組み合わせのモードを示すように構成することができる。例えば、WTRU102は、このパラメータを介して、基本パターン304、504が拡張されるか、組み合わされるか、それともそのままかを示すことができる。WTRU102は、さらに、基本パターン拡張モードの値に応じて、個々の基本パターンのインデックスなど、他のパラメータを異なるように解釈することができる。
実施形態では、WTRU102は、高められたロバスト性および追加のシグナリングの目的で、2つ以上のSA302、502を送信するように構成することができる。複数のSA302、502の伝達のために使用される時間および/または周波数リソースは、WTRU102に知られていることを仮定することができる。この仮定に基づいて、WTRU102は、同じ内容の複数のSA302、502を送信することによって、構成することができる。例えば、WTRU102は、時間割り当ておよび周波数割り当ての事前決定された組み合わせを介して、複数のSA302、502からの追加の制御シグナリングを送信することによって、構成することができる。このケースでは、WTRU102は、時間リソースおよび周波数リソースの特別な組み合わせにマッピングされる特別なシグナリングのリストを有する、事前構成されたテーブルを有することができる。これの利益は、それの単純性およびロバスト性とすることができる。
ここで図10Aおよび図10Bを参照すると、同じ内容を有する複数のSA302、502を異なるパターンを使用して送信する例を示す図が、示されている。図10Aでは、SA302、502の時間/周波数ロケーションは、WTRU102が、基本パターン304、504をそれの隣接する時間リソースおよび周波数リソースの両方に拡張するように構成されることを示すことができる。図10Bでは、SA302、502の時間/ロケーションは、WTRU102が、2つの基本パターン304、504を組み合わせるように構成されることを示すことができる。これらの基本パターンのインデックスは、スケジューリング期間308、512中に、SA302、502の時間/周波数ロケーションから導出することができる。
複数のSA302、502は、各々がnビットの情報を伝える能力を有し、各SA302、502が異なる内容を運ぶことを可能にすることによって、m>nであるmビットの制御情報を伝達するように事前構成することができる。このケースでは、WTRU102は、各SA302、502の内容の特別な組み合わせにマッピングされる特別なシグナリングのリストを有する、事前構成されたテーブルを有することができる。これは、より多くの制御シグナリングに対応することができる。
D2D通信のためのより効率的なデータ送信を達成するために、WTRU102は、送信先識別子を変更すること、および/またはWTRU102が必ずしもすべての送信機会を使用しないことを可能にすることのうちの1または複数を使用することによって、基本パターン304、504および/またはデータ送信期間306、510のうちの1または複数において、より多くのリソースのために構成することができる。
実施形態では、より多くの送信先識別子に対応する必要性を識別した場合、WTRU102は、事前決定されたテーブルを用いるように構成することができる。テーブルは、着信したMAC PDUにいつ異なる識別子を適用すべきか、および与えられた基本パターン304、504におけるどのサブフレーム上においてかを示すことができる。例えば、テーブルは、WTRU102が、1つの送信先識別子に対して偶数番のサブフレームを割り当て、別の送信先識別子に対して奇数番のサブフレームを割り当てることができることを示すことができる。別の例では、テーブルは、WTRU102が、1つの送信先識別子に対して偶数番の基本パターン304、504を割り当て、別の送信先識別子に対して奇数番の基本パターン304、504を割り当てることができることを示すことができる。別の例では、テーブルは、WTRU102が、最初の送信先識別子に対して最初のn個のサブフレームを割り当て、次の送信先識別子に対して次のm個のサブフレームを割り当て、以下同様に割り当てることができることを示すことができる。別の例では、テーブルは、WTRU102が、最初の送信先識別子に対して最初のn個の基本パターン304、504を割り当て、次の送信先識別子に対して次のm個の基本パターン304、504を割り当て、以下同様に割り当てることを示すことができる。
実施形態では、送信WTRU102は、送信期間306、510中に、送信機会のいくつかだけを使用するように構成することができる。WTRU102は、以下の目的、すなわち、データ送信が終了したことを示すこと、リソースが利用可能であることを示すこと、基準信号を送信すること、追加のD2D制御信号を送信すること、可能な干渉を測定すること、近くの基地局114から可能な構成信号を受信すること、送信先WTRU102からデータを受信すること、および/またはフィードバック情報を受信することのうちの1または複数のために、未使用の送信機会を利用するように構成することができる。
実施形態では、WTRU102は、送信のために1または複数の基本パターン304、504を選択するように構成することができる。一例では、WTRU102は、新しいスケジューリング期間308、512が開始する直前に、または到来するスケジューリング期間308、512と関連付けられたSA302、502の送信前に、基本パターン選択を実行することができる。別の例では、WTRU102は、最初に基本パターンのファミリを選択し、次に基本パターンファミリにおいて特定のパターン304、504を選択することによって、与えられたスケジューリング期間308、512のための基本パターン304、504を選択するように構成することができる。別の例では、WTRU102は、例えば、所望の送信レートまたはスケジューリング期間308、512などに基づいて、最初に、1または複数の送信プールおよびそれらに対応する基本パターンのファミリを一緒に選択するように構成することができる。WTRU102は、次に、基本パターンファミリにおいて特定の基本パターン304、504を選択することができる。
基本パターンのファミリは、D2D通信のためだけに予約されたサブフレームを有する基本パターン304、504を含むことができる。これは、D2Dリソースのためのサブフレームビットマッピング、およびリソースプールの反復サイクルにおけるD2Dサブフレームの数などを含むことができる、送信プールの構成によって、達成することができる。送信プールは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して伝達することができ、またはネットワーク外カバレージの場合、例えば、WTRU102内に、事前構成することができる。
いくつかのケースでは、WTRU102は、基本パターンファミリの他に、送信プールの利用可能なソースに属する1または複数の送信プールも一緒に選択するように構成することができる。一例では、WTRU102は、以下の検討事項、すなわち、干渉軽減、事前決定されたデータ送信のプライオリティ(例えば、公安)、(所望のレート、アプリケーション、サービスを含む)送信要件、測定、および/または他の検討事項のうちの1または複数を、任意の順序または組み合わせで使用して、1または複数の特定の送信プールを選択するように構成することができる。
基本パターンファミリは、例えば、以下の要素、すなわち、基本パターン長、送信の数、および/またはファミリの直交性特性のうちの1または複数によって、特徴付けることができる。基本パターン長は、基本パターン304、504がその上で定義されるサブフレームの数とすることができる。送信の数は、基本パターン304、504における送信サブフレームの数とすることができ、一例では、H−ARQ送信の数に対応することができる。基本パターンファミリの直交性特性は、例えば、ファミリにおける任意の2つの基本パターン304、504が互いにオーバーラップすることがあるサブフレームの最大数(本明細書では最大オーバーラップと呼ばれる)を表現することができる。一般に、基本パターンファミリの直交性特性は、メトリックを提供すること、または同じファミリの基本パターン304、504の間の直交性を特徴付けることができる。
基本パターン304、504は、1または複数のテーブルにおいて表現することができる。以下の表1は、基本パターンテーブルの例を提供している。各エントリは、与えられたパターン番号によってインデックス付けすることができる。ファミリインデックスも、ファミリ#の列において割り当てられている。この例では、各基本パターンファミリは、基本パターン長と、送信機会の数と、基本パターンファミリにおける任意の2つのエントリ間の最大オーバーラップとの組み合わせに対応する。基本パターンの列におけるエントリは、1が送信機会を示し、0が送信なしを示す、送信パターンを示すことができる。基本パターン304、504の長さは、与えられた基本パターン長に対応し、1の数は、送信の数の列によって与えられ、与えられた基本パターンファミリのための任意の2つの基本パターン304、504の間のオーバーラップする送信機会の最大数は、最大オーバーラップの列によって与えられる。
WTRU102は、到来するスケジューリング期間308、512におけるD2D送信のために使用する基本パターン304、504のファミリを決定するように構成することができる。決定は、以下の例示的なパラメータ、すなわち、サービスタイプ/QoS/QCI、スケジューリング期間308、512、遅延/レート要件、カバレージシナリオ/条件、バッファ内のデータの量/バッファステータス(例えば、バッファ内の蓄積されたMAC PDUの数)、アプリケーションデータレート、(例えば、基地局114によって構成されるような)D2D送信オケージョンの数、スケジューリング期間308、512中に送信されるMAC PDUの推定される数、測定/SA受信(例えば、リソース利用可能性の推定、干渉測定、および/もしくはどのパターンファミリが現在使用されているかを示す他のWTRU102からのSA302、502の受信)、ユニキャスト動作対マルチキャスト/グループキャスト/ブロードキャスト動作、(例えば、セル内もしくは1km以内の)周囲のD2D WTRU102の数、RRC構成、ならびに/または送信プールのうちの1または複数に、任意の順序または組み合わせで、基づくことができる。
以下の例は、到来するスケジューリング期間308、512におけるD2D送信のために使用する基本パターン304、504を決定するために、WTRU102がこれらのパラメータをどのように使用することができるかを示している。例は、個々に説明されるが、実際には、WTRU102は、例を任意の順序または組み合わせで使用するように構成することができることが理解されるべきである。以下の例は、単一の基本パターンファミリを選択するWTRU102に関して説明されるが、例は、2つ以上の基本パターンファミリを選択するWTRU102にも適用することができることがさらに理解されるべきである。
WTRU102は、それのカバレージシナリオに基づいて、使用する基本パターンファミリを決定するように構成することができる。一例では、WTRU102は、事前決定された基本パターン長を有する基本パターンファミリを使用するように構成することができる。例えば、WTRU102は、カバレージ外の場合、事前定義された基本パターン長、例えば、20という基本パターン長を使用することに決定することができる。カバレージ内の場合、WTRU102は、基地局114から基本パターン長についての構成を受信するように構成することができる。カバレージ内の場合の明示的な構成は、RRCシグナリングを介して(例えば、専用シグナリングまたはシステム情報ブロック(SIB)を介して)実施することができる。基地局114は、デフォルトの基本パターンファミリを使用することをWTRU102に示すこともできる(例えば、WTRU102は、カバレージ内で動作する場合、デフォルトの基本パターンファミリまたは基本パターン長を用いるように構成することができる)。
別の例では、WTRU102は、サービス/アプリケーション要件(例えば、QoS/QCI要件)に基づいて、固定された基本パターンファミリを使用するように構成することができる。WTRU102は、例えば、VoIPトラフィックを送信する場合、指定された基本パターンファミリ(例えば、5つの送信を有するファミリインデックス#0)を使用するように構成することができる。
別の例では、サービス/アプリケーション要件に基づいて、WTRU102は、スケジューリングサイクル毎に異なる基本パターンファミリを選択するように構成することができる。より具体的には、WTRU102は、例えば、リソースプールビットマップに従ってD2Dデータを送信するように構成することができる。スケジューリング期間308、512において、WTRU102は、最初に適切な基本パターン長を決定し、次に対応する基本パターンファミリを選択する必要があることがある。
別の例では、WTRU102は、例えば、VoIPの場合、20ms毎に少なくとも5つの送信をサポートする基本パターンファミリを選択するように構成することができる。WTRU102は、最初に、与えられたスケジューリング期間308、512中に、D2D送信オケージョンの数を決定することができる。これは、カバレージ内で動作する場合、例えば、基地局114から受信した構成に基づいて決定することができる。別の実施形態では、D2D送信オケージョンの数は、ネットワークカバレージの外部の場合、例えば、汎用加入者識別モジュール(USIM)、アプリケーションにおいて事前決定すること、または仕様で固定することができる。
実施形態では、WTRU102は、20msの期間毎に、平均でいくつのD2D送信オケージョンが存在するかをさらに決定することができる。これは、(例えば、余りを無視した、またはフロア演算を適用した)単純な除算によって行うことができる。WTRU102は、次に、この数に基づいて、基本パターン長を選択することができる。
WTRU102は、必要とされる送信の数、および基本パターン長に基づいて、基本パターンファミリを選択することができる。WTRU102は、ファミリにおける基本パターンの間でオーバーラップするサブフレームの数が最も少ない、基本パターンファミリを選択するように構成することができる。実際には、しかしながら、最大オーバーラップパラメータは、基本パターン長および送信の数に依存することがある可能性が高い。
別の例では、WTRU102は、それが到来するスケジューリング期間308、512において送信する必要があるMAC PDUの数を推定するように構成することができる。WTRU102は、次に、送信オケージョンを所与として、MAC PDU送信の数をサポートする基本パターン長を選択することができる。
実施形態では、WTRU102は、それが2つ以上のブラインド再送(例えば、H−ARQプロセス)を必要とするかどうかを決定することができる。WTRU102は、到来するスケジューリング期間308、512のために必要とされる必要とされるH−ARQプロセスの数を決定することができる。WTRU102は、例えば、以下のうちの1または複数、すなわち、バッファ内のデータの量、サービス遅延要件、および/または与えられた時間間隔において(例えば、次のスケジューリング期間308、512中に)生成される推定されるデータの量に基づいて、この決定を行うことができる。例えば、従来のLTEアップリンク送信またはD2D通信におけるように、物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)送信を使用する場合、各サブフレームにおいて単一のMAC PDU(または単一のH−ARQプロセス)を送信するだけであることが、望ましいことがある。これは、送信が、それのシングルキャリア直交周波数分割多元接続(SC−OFDMA)特性を維持すること、および送信機が、それの電力増幅器をより良く使用することができることを保証することができる。
WTRU102が、それがスケジューリング期間308、512中に2つ以上のH−ARQプロセスを必要とすると決定する、実施形態では、WTRU102は、最大オーバーラップが0の(例えば、時間において完全に直交する)基本パターンファミリから1または複数の基本パターン304、504を選択するように構成することができる。これは、複数のH−ARQプロセスを異なるオーバーラップしない基本パターン304、504に割り当てることができることを保証することができる。あるいは、WTRU102は、与えられた基本パターンファミリにおける相互に時間的に直交する基本パターン304、504のセットから、基本パターン304、504を選択するように構成することができる。すなわち、各基本パターンファミリ内において、時間的に直交する基本パターン304、504のいくつかの組み合わせが存在することがある。WTRU102は、次に、送信のために、各H−ARQプロセスを時間的に直交する異なる基本パターン304、504に割り当てることができる。
実施形態では、WTRU102は、実施される通信が、ユニキャストの性質を有するか、マルチキャストの性質を有するか、グループキャストの性質を有するか、それともブロードキャストの性質を有するかを決定するように構成することができる。実施される通信が、ユニキャストの性質を有する場合、WTRU102は、次に、ユニキャスト通信に固有の基本パターンファミリを決定するように構成することができる。あるいは、実施される通信が、マルチキャスト、グループキャスト、またはブロードキャストの性質を有する場合、WTRU102は、マルチキャスト、グループキャスト、またはブロードキャストに固有の基本パターンファミリを決定するように構成することができる。
遅延要件、およびバッファ内の蓄積されたMAC PDUの数に応じて、WTRU102は、関連する基本パターン長または送信の数に基づいて、基本パターンファミリを決定するように構成することができる。一例では、バッファがほぼ満杯の場合、WTRU102は、バッファを空にするファミリパラメータ(例えば、より長い基本パターン長、またはより多い送信の数)を有する基本パターンファミリを選択することができる。別の例では、WTRU102は、電子メール送信またはウェブブラウジングなど、遅延に敏感でないアプリケーションのためのファミリパラメータ(例えば、より短い基本パターン長、またはより少ない送信の数)を有する基本パターンファミリを選択するように構成することができる。
WTRU102の事前決定された範囲内に1または複数の送信D2D WTRU102が存在することができる、実施形態では、WTRU102は、短い基本パターン長、より少ない送信の数、またはファミリ内の任意の2つのエントリ間におけるより小さい最大オーバーラップを含むファミリパラメータを有する、基本パターンファミリを使用するように構成することができる。そうすることによって、WTRU102は、他の送信WTRU102をリスンし、データ送信の衝突および干渉の確率を低減させるための、それの能力を強化することができる。WTRU102の事前決定された範囲内に僅か(例えば、2つ未満)しか、または全くWTRUが存在しない、実施形態では、WTRU102は、より長い基本パターン長、またはより多い送信の数を含むファミリパラメータを有する、基本パターンファミリを選択することができる。事前決定された範囲は、例えば、WTRU102と同じセル、またはWTRU102から一定の距離(例えば、1km)以内とすることができる。
実施形態では、WTRU102は、事前構成または選択された送信プールに基づいて、基本パターンファミリを使用するように構成することができる。一例では、WTRU102は、例えば、所望の送信レートを満たすために、ビットマップにおける1の分配によって決定された基本パターンファミリを用いるように構成することができる。別の例では、WTRU102は、スケジューリング期間308、512以内にWTRU102がデータ送信を終了させることを可能にする、指定されたファミリパラメータ(例えば、基本パターン長または送信の数)を有する、基本パターンファミリを選択することができる。
WTRU102は、特定の基本パターンファミリから1または複数の基本パターン304、504を選択するように構成することもできる。より具体的には、WTRU102が基本パターンファミリをひとたび決定すると、WTRU102は、D2Dデータ送信のために、その基本パターンファミリから1または複数の基本パターン304、504を選択するように構成することができる。
実施形態では、WTRU102は、例えば、一様分布を使用して、与えられた基本パターンファミリから基本パターン304、504をランダムに選択するように構成することができる。この手法は、例えば、WTRU102が、他のWTRU102が何を使用していることがあるかについての事前知識を有さない場合に、使用することができる。
実施形態では、WTRU102は、1または複数の識別子に基づいて、与えられた基本パターンファミリから基本パターン304、504を選択するように構成することができる。一例では、WTRU102は、例えば、モジュロ演算など、識別子に対する演算に基づいて、基本パターン304、504を選択するように構成することができる。
WTRU102は、疑似乱数発生器の結果に基づいて、与えられた基本パターンファミリから基本パターン304、504を選択するように構成することができる。実施形態では、疑似乱数発生器は、一意的なWTRU102の識別子(例えば、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)、国際モバイル加入者識別番号(IMSI)、またはグループ識別子)などの識別子を用いて初期化し、システムフレーム番号(SFN)などの知られた時間変数を用いて反復することができる。この手法は、例えば、2つのWTRU102がたびたび同じ基本パターン304、504を選択しないことを保証することができる。
実施形態では、WTRU102は、送信のためにどの基本パターン304、504を使用すべきかを決定するために、測定を実行し、および/または異なるWTRU102からの1もしくは複数のSA302、502を検出するように構成することができる。一例では、WTRU102は、測定/SA302、502の受信から、他のWTRU102によってすでに使用されている基本パターン304、504のセットを決定するように構成することができる。WTRU102は、この情報を使用して、送信のためにどの基本パターン304、504を使用すべきかを決定することができる。
より具体的には、WTRU102は、他のWTRU102によって使用されていると決定された基本パターン304、504に関して時間的に直交する、1または複数の基本パターン304、504を選択するように構成することができる。この手法は、WTRU102が、他の送信からの干渉を回避することを可能にすることができる。時間的に直交する基本パターン304、504を見つけることができない(例えば、すべての時間的に直交する基本パターン304、504がすでに使用されていることが分かった)場合、WTRU102は、使用されている基本パターン304、504と時間的にオーバーラップする量が最も少ない基本パターン304、504を選択するように構成することができる。
これは、例えば、基本パターン304、504のペアの間の相関を決定することによって達成することができる。例えば、WTRU102は、基本パターン304、504の各ペアについての相関メトリックを決定するように構成することができる。実施形態では、この相関メトリックは、時間パターンばかりでなく、周波数ホッピングおよび/または測定された受信電力も考慮することができる。WTRU102は、次に、現在他のWTRUによって使用されていると決定された基本パターン304、504と最も良好な相関メトリック(例えば、小さい相関)を有する、基本パターン304、504を選択するように構成することができる。
いくつかの実施形態で使用されるような、D2D通信のための送信パラメータの選択が、本明細書でさらに説明される。例えば、MCSおよび送信されるリソースブロック(RB)の数の選択が、説明される。いくつかの例では、送信WTRU102は、多くのRBのうちの少なくとも1つを選択すること、およびスケジューリング期間308、512のすべての送信のために使用されるMCSを選択することができる。
いくつかの実施形態では、一方ではMCSと、RBの数と、空間多重化されるレイヤの数との組み合わせと、他方ではトランスポートブロックサイズとの間に、事前定義されたマッピングが存在することがある。マッピングは、複数の組み合わせが同じトランスポートブロックサイズにマッピングされるようなものとすることができる。事前定義されたマッピングは、ネットワークへの送信およびネットワークからの送信のために使用されるマッピングと同一とすることができる。
いくつかの実施形態では、WTRU102は、最初に、スケジューリング期間308、512にわたって送信されるトランスポートブロックのサイズを決定し、次に、決定されたトランスポートブロックサイズにマッピングされるMCSと、RBの数と、レイヤの数との1つの組み合わせを選択することができる。実施形態では、MCSと、RBの数と、レイヤの数との組み合わせは、事前定義または構成された値のサブセットのうちの1つに制限することができる。例えば、QPSK変調に対応するMCSのみ、事前定義もしくは構成された最小値と最大値の間のRBの数のみ、および/またはシングルレイヤ送信のみに制限することができる。実施形態では、MCSと、RBの数と、レイヤの数との組み合わせは、特定のメトリックが最大になるもの、または事前定義もしくは構成された目標値に最も近くなるものとすることができる。メトリックは、RBの数、MCSインデックス、スペクトル効率、送信レイヤの数、(符号化ビットに対する情報ビットの比として、もしくは符号化変調シンボルに対する情報ビットの比として定義される)符号化レート、RBの数(もしくは帯域幅)とMCSインデックスとの間の比、および/またはRBの数とスペクトル効率との間の比を含むことができる。
いくつかの実施形態で使用されるような、D2D通信のためのT−RPTおよびトランスポートブロックサイズの選択が、本明細書でさらに説明される。例では、WTRU102は、スケジューリング期間308、512のすべての送信のために使用される、T−RPTパターンおよびトランスポートブロックサイズ(S)のうちの少なくとも一方を選択することができる。例では、WTRU102は、スケジューリング期間308、512にわたって送信される情報ビットの数(B)を最初に決定することができる。この数は、以下の基準、すなわち、Bについての事前定義または構成された最小値および/または最大値、より高位のレイヤ(例えば、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)または無線リンク制御(RLC))からの目標情報ビットレート、スケジューリング期間308、512の持続時間、最大または目標送信待ち時間、最大または目標送信バッファサイズ、MAC、RLC、またはPDCPプロトコルヘッダのために必要とされるビットの数、ビットレートを適応的に変更するために使用されるステップサイズ、ならびに送信バッファの状態のうちの少なくとも1つを考慮して、決定することができる。送信バッファの状態は、ビットの数、SDUがバッファに到着してから経過した時間の持続時間、またはそれの最大値を使用して、決定することができる。
例えば、WTRU102は、スケジューリング期間308、512にわたって送信する情報ビットの数は、現在送信バッファ内にある情報ビットの数と、プロトコルヘッダのために必要とされるビットの数との和に対応することができると決定することができる。
別の例では、WTRU102は、事前決定されたバッファサイズおよび/または待ち時間を目標とすることができる。WTRU102は、バッファサイズおよび/または待ち時間が目標を上回る場合、Bの値を(最大値を限度に)漸増させることができ、バッファサイズおよび/または待ち時間が目標を下回る場合、Bの値を(最小値を限度に)漸減させることができる。WTRU102が、情報ビットの数Bを決定した後、WTRU102は、スケジューリング期間308、512にわたってのBビットの送信を可能にする、トランスポートブロックサイズSとT−RPTパターンとの組み合わせを決定することができる。
スケジューリング期間308、512にわたって送信することが可能な情報ビットの数は、1または複数のパラメータの関数とすることができる。1つのパラメータは、スケジューリング期間308、512の全サブフレームの数とすることができ、例えば、サブフレームの数は、160とすることができる。別のパラメータは、N個のサブフレームからなるT−RPTパターンにおいて送信のために利用可能なサブフレームの数(K)とすることができ、例えば、Kは、1、2、4、または8のうちの1つとすることができる。別のパラメータは、使用されるD2D送信プールを所与として、スケジューリング期間308、512内においてD2D送信のために利用可能なサブフレームの数(D)とすることができる。例えば、スケジューリング期間308、512におけるサブフレームの数が、160であり、D2D送信プールが、サブフレームの半分がD2Dに利用可能であるようなものである場合、Dは、80に等しくすることができる。別のパラメータは、単一トランスポートブロックの送信のために使用されるサブフレームの数(R)とすることができ、例えば、Rは、4に等しくすることができる。
上述のパラメータを使用する場合、スケジューリング期間308、512にわたって送信することができる情報ビットの数は、
に等しくすることができる。WTRU102は、以下の条件、すなわち、
を満たすように、SおよびKのための値の少なくとも1つのセットを選択することができる。いくつかの例では、パラメータSおよびKの少なくとも一方は、差
が、非負の値を維持しながら、最小化されるように選択することができる。これは、パディングの最小化、またはT−RPTパターンにおける未使用サブフレームの数の最小化を可能にする。例えば、Sが、ある値に固定された場合、Kは、式(2)が満たされる最小の値となるように選択することができる。
式(2)が、SおよびKについての値の2つ以上の組み合わせを満たすことができる、実施形態では、可能な組み合わせのセットは、制約の少なくとも1つに基づいて、減少させることができる。実施形態では、可能な組み合わせのセットは、Sの可能な値の事前定義または構成されたセットに基づいて、減少させることができる。例えば、Sの最大値は、MCSの最大値および/またはRBの数から導出することができる。実施形態では、Sの一意の値は、与えられたアプリケーションに対して構成または事前定義することができる。実施形態では、Sの値は、有限なセットに属する有効なトランスポートブロックサイズの値のうちの1つに上方または下方調整されなければならないことがあり、有効なトランスポートブロックサイズの値は、事前定義されたマッピングに従って、MCSと、RBの数と、送信レイヤの数との組み合わせに関連付けることができるものである。
実施形態では、SおよびKの値の可能な組み合わせのセットは、Kについての可能な値の事前定義または構成されたセットに基づいて、減少させることができる。例えば、Kは、1、2、4、または8のうちの1つになるように制限することができる。実施形態では、使用されるKの値は、より高位のレイヤによって、4になるように構成することができる。実施形態では、SおよびKの値の組み合わせは、特定の量が最大、最小、または事前定義もしくは構成された目標値に最も近くなるものとすることができる。メトリックは、SもしくはKであること、またはSもしくはKを含むことができる。
実施形態では、SおよびKの値の可能な組み合わせのセットは、送信に関連付けられたプライオリティのレベルに基づいて、減少させることができる。例えば、Kは、送信のプライオリティがより高い場合、より大きい値になるように選択することができる。
実施形態では、SおよびKの値の可能な組み合わせのセットは、時間の期間以内に他のWTRU102から受信されたSA302、502の数に基づいて、減少させることができる。例えば、この数が閾値よりも高い場合、Kの第1の最大値を使用することができ、この数が閾値よりも低い場合、Kの第2の最大値を使用することができる。これは、送信を行うWTRU102がより多く存在する場合に、受信のために利用可能なより多くのサブフレームを有するT−RPTパターンの選択を可能にすることができる。
実施形態では、WTRU102は、T−RPTパターンのサブセットの中からT−RPTパターンを選択することができる。以下では、そこから選択が行われるT−RPTパターンのサブセットを決定するために使用することができる条件のいくつかの例が、説明される。そのような条件は組み合わせて使用することができることに留意されたい。例えば、WTRU102がT−RPTパターンをそこから選択するサブセットは、異なる条件から獲得されたサブセットの共通部分とすることができる。T−RPTパターンがそこから選択されるサブセット、サブセットの決定のために使用されるパラメータの値、およびそのようなパラメータが使用されるかどうかは、WTRU102がユニキャスト送信を実行するか、マルチキャスト送信を実行するか、それともブロードキャスト送信を実行するかに、または送信先WTRU102もしくはWTRU120のグループに依存することができる。
実施形態では、WTRU102は、送信のために利用可能なN個のサブフレームのうちのK個を有するT−RPTパターンのサブセットの中からT−RPTパターンを選択することができる。値Kは、上で説明された制限を考慮したKおよびSの可能な組み合わせのうちの少なくとも1つの一部であることができる。例えば、KおよびSの組み合わせのセットは、第1の組み合わせであるK=2、S=600ビットと、第2の組み合わせであるK=4、S=300ビットとを含むことができる。このケースでは、WTRU102は、K=2またはK=4である、T−RPTパターンのセットの中の1つのT−RPTパターンを選択することができる。実施形態では、選択は、ランダムとすることができる。KおよびSについての選択される組み合わせは、その場合、選択されたT−RPTパターンに対応するKの値に依存することができる。あるいは、WTRU102は、最初に、KおよびSの可能な組み合わせのセットの中からKおよびSの組み合わせをランダムに選択し、次に、対応するKの値を有するパターンのセット内においてT−RPTパターンをランダムに選択することができる。
実施形態では、T−RPTパターンのサブセットは、ある最大オーバーラップ(または等価的にユークリッド距離などの最小距離)を互いに有するT−RPTパターンを含むことができる。最大オーバーラップが0である場合、T−RPTパターンのサブセットは、直交であると見なすことができる。実施形態では、ある最大オーバーラップを有するT−RPTパターンの可能なサブセットは、事前定義することができる。例えば、T−RPTパターンのサブセットは、最大オーバーラップの条件が満たされる与えられたT−RPTパターンのすべての循環シフトのセットから構成することができる。実施形態では、最大オーバーラップの値は、より高位のレイヤによって事前定義、事前構成、または伝達することができる。あるいは、T−RPTパターンのサブセットについての最大オーバーラップは、暗黙的に導出すること、またはKの値に結び付けることができる。例えば、T−RPTパターンのサブセットについてのKの値が2である場合、最大オーバーラップは、0とすることができる。T−RPTパターンのサブセットについてのKの値が4である場合、最大オーバーラップは、2とすることができる。
実施形態では、T−RPTパターンのサブセットは、少なくとも1つの基準T−RPTパターンから導出されたT−RPTパターンを含むことができる。基準T−RPTパターンは、より高位のレイヤによって(例えば、システム情報を使用して)事前構成または伝達することができる。実施形態では、より高位のレイヤからのシグナリングは、T−RPTインデックスまたはビットマップを含むことができる。
上述の実施形態のうちの1または複数は、T−RPTパターンのサブセットが直交T−RPTパターンの事前定義されたサブセットを含むように、組み合わせることができる。直交T−RPTパターンのサブセットは、パターンが相互に直交するように、伝達された基準T−RPTパターンの循環シフトのセットから構成することができる。例えば、基準T−RPTパターンが[1 1 0 0 0 0 0 0]である場合、直交T−RPTパターンのサブセットは、以下のように、すなわち、[1 1 0 0 0 0 0 0]、[0 0 1 1 0 0 0 0]、[0 0 0 0 1 1 0 0]、[0 0 0 0 0 0 1 1]のように定義することができる。別の例では、基準T−RPTパターンが[1 0 1 0 0 0 0 0]である場合、直交T−RPTパターンのサブセットは、以下のように、すなわち、[1 0 1 0 0 0 0 0]、[0 1 0 1 0 0 0 0]、[0 0 0 0 1 0 1 0]、および[0 0 0 0 0 1 0 1]のように定義することができる。
実施形態では、T−RPTパターンのサブセットは、送信のために利用可能な少なくとも1つのサブフレーム(または送信のために利用可能でない少なくとも1つのサブフレーム)を基準T−RPTパターンと共有する、T−RPTパターンを含むことができる。T−RPTパターンのサブセットは、特定の数のそのようなサブフレームを共有するT−RPTパターン、少なくともある数のそのようなサブフレームを共有するT−RPTパターン、または最大である数のそのようなサブフレームを共有するT−RPTパターンを含むことができる。(やはり「オーバーラップ」と呼ばれることがある)共有されるサブフレームの数は、より高位のレイヤによって事前構成、事前決定、もしくは伝達することができ、または基準T−RPTパターンにおける送信のために利用可能な(もしくは送信のために利用可能でない)サブフレームの数とすることができる。例えば、基準T−RPTパターンが、以下を、すなわち、[1 1 0 0 0 0 0 0]を含むケースでは、T−RPTパターンのサブセットは、少なくとも最初の2つのサブフレームが送信のために利用可能なパターン(すなわち、[1 1 x x x x x x]のように定義されるパターンからなるサブセット、ここで、xは0または1とすることができる)だけを含むことができる。
あるいは、T−RPTパターンのサブセットは、送信のために利用可能ないかなるサブフレームも基準T−RPTパターンと共有しない(または送信のために利用可能なサブフレームを最大である数まで共有する)、T−RPTパターンからなることができる。共有することができるサブフレームの最大数は、より高位のレイヤによって事前定義、事前構成、または伝達することができる。例えば、基準T−RPTパターンが、以下を、すなわち、[1 1 0 0 0 0 0 0]を含むケースでは、T−RPTパターンのサブセットは、少なくとも最初の2つのサブフレームが送信のために利用可能でないパターン(すなわち、[0 0 x x x x x x]のように定義されるパターンからなるサブセット、ここで、xは0または1とすることができる)だけを含むことができる。
実施形態では、WTRU102は、可能なT−RPTパターンの明示的なテーブルを用いずに、可能なT−RPTパターンをマッピングすることができる。いくつかの例では、N個のサブフレームからなるT−RPTパターンは、Bビットのフィールドによって示すことができ、ここで、Bは、可能なT−RPTパターンのセットが制限される場合は、Nよりも小さくすることができる。例えば、T−RPTパターンは、送信のために利用可能なK個のサブフレームを含むように制限することができ、ここで、Kは、有限なセットに属する値のうちの1つである。
実施形態では、送信および受信WTRU102は、T−RPTフィールドに対する以下の演算のうちの少なくとも1つを使用して、T−RPTフィールドからT−RPTパターンを導出することができる。T−RPTパターンは、T−RPTフィールドのバイナリ表現における「1」ビットの総数を決定し、この数の値に基づいてT−RPTフィールドに対する演算を選択することによって、導出することができる。T−RPTパターンは、先頭または末尾における追加を含む、T−RPTフィールドのバイナリ表現の特定の位置における「0」または「1」の挿入を行うことによって、導出することができる。T−RPTパターンは、T−RPTフィールドのバイナリ表現の値を入れ替える(すなわち、「0」を「1」に、「1」を「0」に変更する)ことによって、または等価的に、T−RPTフィールドのバイナリ表現の各ビットに対して「NOT」演算を(すなわち、ビット毎のNOTを)実行することによって、導出することができる。T−RPTパターンは、「1」を送信のために利用可能なサブフレームとして、「0」を送信のために利用可能でないサブフレームとして(またはその逆に)解釈することによって、導出することができる。
例えば、N=8、B=7であり、Kが1、2、4、または8のうちの1つに制限されるケースでは、以下の手順を適用して、T−RPTフィールドからT−RPTパターンを導出することができる。第1のステップにおいて、T−RPTフィールドのバイナリ表現における「1」の数をカウントし、「m」で表すことができる。「m」の値が2、または4である実施形態では、T−RPTパターンは、T−RPTフィールドのバイナリ表現の末尾に「0」を追加することによって決定することができる。「m」の値が0、1、3、または7である実施形態では、T−RPTパターンは、T−RPTフィールドのバイナリ表現の末尾に「1」を追加することによって決定することができる。「m」の値が6である実施形態では、T−RPTパターンは、T−RPTフィールドのバイナリ表現に対してビット毎のNOT演算を適用し、その結果の末尾に「0」を追加することによって決定することができる。「m」の値が5である実施形態では、T−RPTフィールドは、有効なT−RPTパターンを示さないことがある。そのような値は、他のシグナリング目的で使用することができる。
T−RPTフィールドをT−RPTパターンの関数として決定する逆演算の場合、以下の演算のうちの少なくとも1つを使用することができる。T−RPTフィールドは、T−RPTパターンを一連のN個の「0」および「1」によって表すことによって決定することができ、「0」は、送信のために利用可能でないサブフレームを、「1」は、送信のために利用可能なサブフレームを(またはその逆を)表すことができる。T−RPTフィールドは、T−RPTパターン表現に対する演算を、Kの関数、または表現の特定のビットの値の関数として選択することによって決定することができる。T−RPTフィールドは、T−RPTパターンのバイナリ表現の特定の位置においてビットを削除すること、T−RPTパターンのバイナリ表現の値を入れ替える(すなわち、「0」を「1」に、「1」を「0」に変更する)こと、または等価的に、パターンのバイナリ表現の各ビットに対して「NOT」演算を(ビット毎のNOTを)実行することによって決定することができる。
例えば、以下の手順を適用して、T−RPTパターンからT−RPTフィールドを導出することができる。Kが2、4、または8である実施形態では、T−RPTフィールドは、T−RPTパターンのバイナリ表現から最終ビットを削除することによって獲得することができる。Kが1であり、最終ビットが送信のために利用可能でないサブフレームを表す(例えば、「0」である)場合、T−RPTフィールドは、T−RPTパターンのバイナリ表現に対してビット毎のNOT演算を適用し、最終ビットを削除することによって獲得することができる。Kが1であり、最終ビットが送信のために利用可能なサブフレームを表す(例えば、「1」である)実施形態において、T−RPTフィールドは、連続する7個の「0」を含む、すなわち、m=0であることができる。
実施形態では、複数のシナリオにおいて、「無効な」T−RPTインデックスコードを使用することができる。例えば、SA302、502またはD2Dグラントに含まれるT−RPTフィールドを特定の値になるように設定することは、送信オケージョンパターンまたはT−RPTパターンについての実際の情報以外の情報を受信機に伝達するまたは伝えるために使用することができる。
実施形態では、T−RPTコードポイントの第1の数は、T−RPTパターン設定についての情報を受信機に伝えるために使用することができる。T−RPTコードポイントの第2の数は、他の目的に関連するシグナリングまたは構成を伝えることを意図した特別な値として使用することができる。例えば、SA302、502またはD2DグラントにおけるT−RPTビットフィールドのためにN=7ビットが使用される場合、N1=120個の値は、基本パターンまたは組み合わされたパターンの形態を取る、実際の明確に定義されたT−RPTパターンに対応することができる。これらは、WTRU102がデータを送信するサブフレームを示すことができる。しかしながら、7ビットフィールドのN2個の値は、そのようなT−RPTパターンを直接的に示さない特別な目的のシグナリングに対応することができる。例えば、N2=7個の特別なコードポイントは、1111001、1111010、1111011、...、1111111に対応することができ、N1=121個のT−RPT値は、0000000、0000001、0000010、...、1111000に対応することができる。
選択されたT−RPTコードポイントの特別な目的のシグナリングは、いくつかの可能なシグナリング目的のうちの1つ、またはそれらの組み合わせに対応することができる。第1の可能なシグナリング目的は、単一もしくは複数のデータ送信期間306、510にわたる、または時間の持続時間の間の、構成された送信パターンのアクティブ化または非アクティブ化を含むことができる。例えば、T−RPTフィールドで伝達される特別なコードポイントは、時間の持続時間にわたって、データのための半静的な送信パターンをオンに切り換えるために使用することができる。別の伝達される特別なコードポイントは、事前決定された基準に従って、そのような送信パターンを非アクティブ化することができる。この半静的な送信パターンは、事前構成して、D2D端末上に記憶することができ、またはそれは、基地局114によってRRCシグナリングを通して構成することができる。これらの送信パターンの2つ以上は、同時に構成することができ、複数の対応するコードポイントは、選択された送信パターンをアクティブ化または非アクティブ化するために、使用することができる。
別の可能なシグナリング目的は、データ送信期間306、510におけるD2Dチャネルの内容を区別することを含むことができる。例えば、T−RPTフィールドで伝達される特別なコードポイントは、SA302、502を通して示されるD2Dチャネルの以降の内容が、データではなく制御シグナリングを含むことを示すために、使用することができる。T−RPTフィールドで伝達される特別なコードポイントは、通常のT−RPTコードポイントに関連して有効な第1の送信フォーマットを、特別なコードポイントに関連して有効な第2の送信フォーマットから弁別することもできる。
別の可能なシグナリング目的は、SA302、502またはD2Dグラントの内容および送信フォーマットを区別することを含むことができる。例えば、SA302、502またはD2Dグラントにおける特別なコードポイントの設定は、SA302、502またはD2Dグラントが通常のデータ送信とは異なって復号または解釈されるべきことを、意図された受信機に伝達するために、使用することができる。特別なコードポイントは、復号されるサブフレームもしくはチャネルの数を増減すること、アクティビティ間隔もしくはタイマを増減すること、またはこれらを選択された値になるように設定することなど、受信機における選択されたアクションおよび復号ステップをオン/オフに切り換えるために、送信機によって発行されるコマンドとして、使用することができる。
別の例示的な使用では、SA302、502またはD2Dグラントに含まれるMCSフィールドを特定の値になるように設定することは、先に説明されたように、送信オケージョンパターンまたはT−RPTについての実際の情報以外の情報を受信機に伝達するまたは伝えるために、使用することができる。
別の例示的な使用では、T−RPTパターンおよびMCSフィールドを併せて設定することは、実際のMCS設定またはT−RPTパターン以外の特別な目的のシグナリングを伝達するまたは伝えるために、使用することができる。
実施形態
1.無線送受信ユニット(WTRU)が、無線ネットワーク上で、別のWTRUとデバイス間(D2D)通信を実行するための方法であって、方法は、WTRUが、他のWTRUとのD2D通信のために使用する基本パターンを選択するステップであって、基本パターンは、WTRUがその間に1つのパケットを送信する事前定義された持続時間を有する、ステップと、事前定義された持続時間の間にパケットを送信するためのサブフレームおよび周波数を指定するステップとを含む、方法。
2.基本パターンの事前定義された持続時間は、20msである、実施形態1に記載の方法。
3.基本パターンは、事前定義された持続時間の間に、送信された1つのパケットに対する4つのブラインド再送をさらに含む、実施形態1または2に記載の方法。
4.基本パターンは、ボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)アプリケーションの場合は、事前定義された持続時間の間に、送信された1つのパケットに対する4つ未満のブラインド再送をさらに含む、実施形態1または2に記載の方法。
5.基本パターンは、各ブラインド再送の間に4msが存在するように構成される、実施形態3に記載の方法。
6.WTRUが、基本パターンの持続時間よりも長い送信期間にわたって、複数のパケットを送信するステップをさらに含む、実施形態1〜5のいずれか1つに記載の方法。
7.送信期間は、160msという事前定義された長さを有する、実施形態6に記載の方法。
8.WTRUは、全送信期間にわたって、同じ基本パターンを反復することによって、送信期間にわたって、複数のパケットを送信する、実施形態6または7に記載の方法。
9.WTRUは、全送信期間にわたって、基本パターンの導出を適用することによって、送信期間にわたって、複数のパケットを送信する、実施形態6または7に記載の方法。
10.適用される基本パターンの導出は、基本パターンの各反復に対する追加の周波数シフトを含む、基本パターンの導出を含む、実施形態9に記載の方法。
11.WTRUが、関連するデータ送信期間に先立つスケジューリング期間の間に、スケジューリング割り当て(SA)を送信するステップをさらに含む、実施形態1〜10のいずれか1つに記載の方法。
12.SAは、関連するデータ送信期間内におけるデータ送信に対して適用される、基本パターンの表示、変調および符号化方式(MCS)、識別子、または時間リソースおよび周波数リソースに関する情報のうちの少なくとも1つを含む、実施形態11に記載の方法。
13.WTRUは、SAにおいて、2つ以上の基本パターンの組み合わせを使用する、実施形態11または12に記載の方法。
14.WTRUは、時間直交性、カバレージシナリオ、トラフィックタイプ/サービス品質(QoS)要件/アプリケーション、干渉制御、WTRUの能力、ワイドエリアネットワーク(WAN)トラフィック、測定、または疑似ランダム選択のうちの1または複数を使用して、SAにおいて2つ以上の基本パターンの組み合わせを使用する、実施形態13に記載の方法。
15.WTRUは、データ送信期間を通じて、1または複数の基本パターンを拡張する、実施形態11〜14のいずれか1つに記載の方法。
16.WTRUは、基本パターンと、時間および周波数において基本パターンに隣接する関連する拡張リソースとをSAにおいて示すことによって、1または複数の基本パターンを拡張する、実施形態15に記載の方法。
17.WTRUは、基本パターンと、時間および周波数において基本パターンに隣接しない関連する拡張リソースとをSAにおいて示すことによって、1または複数の基本パターンを拡張する、実施形態15に記載の方法。
18.SAは、MCS関連のパラメータ、個々のパターンのインデックス、2つ以上の基本パターン組み合わせを示すための特別なビットのセット、基本パターンを拡張するための特別なビットのセット、ブラインド再送の数、空間多重化インデックス、またはパターン拡張モードのうちの少なくとも1つをさらに含む、実施形態11〜17のいずれか1つに記載の方法。
19.WTRUは、関連する送信期間についての複数のSAを送信する、実施形態11〜18のいずれか1つに記載の方法。
20.複数のSAの各々は、同じ内容を含む、実施形態19に記載の方法。
21.複数のSAの時間ロケーションおよび周波数ロケーションは、WTRUが、基本パターンに隣接する時間リソースおよび周波数リソースの両方に基本パターンを拡張するように構成されることを示す、実施形態20に記載の方法。
22.複数のSAの時間およびロケーションは、WTRUが、2つの基本パターンを組み合わせるように構成されることを示す、実施形態20または21に記載の方法。
23.複数のSAの各々は、異なる内容を含む、実施形態19に記載の方法。
24.WTRUは、新しいスケジューリング期間が開始する前に、または到来するスケジューリング期間と関連付けられたSAを送信する前に、他のWTRUとのD2D通信のために使用する基本パターンを選択する、実施形態1〜23のいずれか1つに記載の方法。
25.WTRUは、所望のレートまたはスケジューリング期間の少なくとも一方に基づいて、基本パターンのファミリを選択することによって、他のWTRUとのD2D通信のために使用する基本パターンを選択する、実施形態1〜24のいずれか1つに記載の方法。
26.WTRUがそれから選択することができる複数の基本パターンの各々は、特定の基本パターン長、送信の数、または直交性特性のうちの少なくとも1つと関連付けられる、実施形態25に記載の方法。
27.WTRUは、WTRUのカバレージシナリオに基づいて、基本パターンのファミリを選択する、実施形態25または26に記載の方法。
28.WTRUは、サービス要件またはアプリケーション要件の少なくとも一方に基づいて、基本パターンの固定されたファミリを選択する、実施形態25〜27のいずれか1つに記載の方法。
29.WTRUは、VoIPトラフィックを送信する場合、基本パターンの固定されたファミリを選択する、実施形態28に記載の方法。
30.WTRUは、D2D通信が本質的にユニキャストか、それともマルチキャスト/グループキャスト/ブロードキャストかに応じて、基本パターンのファミリを選択する、実施形態25〜29のいずれか1つに記載の方法。
31.WTRUは、基本パターンのファミリにおいて特定の基本パターンを選択することによって、他のWTRUとのD2D通信のために使用する基本パターンをさらに選択する、実施形態25に記載の方法。
32.WTRUは、基本パターンのファミリにおいて特定の基本パターンをランダムに選択する、実施形態31に記載の方法。
33.WTRUは、1または複数の識別子に基づいて、基本パターンのファミリにおいて特定の基本パターンを選択する、実施形態31に記載の方法。
34.WTRUは、疑似乱数発生器の結果に基づいて、基本パターンのファミリにおいて特定の基本パターンを選択する、実施形態31に記載の方法。
35.WTRUは、現在使用中の基本パターンについての知識に基づいて、基本パターンのファミリにおいて特定の基本パターンを選択する、実施形態31に記載の方法。
36.パケットは、媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)である、実施形態1に記載の方法。
37.無線ネットワークは、ロングタームエボリューション(LTE)無線ネットワークである、実施形態1に記載の方法。
38.基本パターンは、可変長を有する、実施形態1〜37のいずれか1つに記載の方法。
39.基本パターンは、VoIP送信レートを満たすことを目標とする可変長を有する、実施形態1〜38のいずれか1つに記載の方法。
40.WTRUは、最初にパターンのファミリを選択し、次にファミリにおいて特定のパターンを選択することによって、与えられたスケジューリング期間のためのD2D通信パターンを選択する、実施形態1〜39のいずれか1つに記載の方法。
41.WTRUは、1または複数の送信プールと、それらに対応するパターンのファミリとを選択し、次にファミリにおいて特定のパターンを選択する、実施形態1〜39のいずれか1つに記載の方法。
42.WTRUは、所望の送信レートまたはスケジューリング期間に基づいて、1または複数の送信プールと、それらに対応するパターンのファミリとを選択する、実施形態41に記載の方法。
43.WTRUは、パターンファミリと、プールの利用可能なソースに属する少なくとも1つの送信プールとを一緒に選択する、実施形態1〜42のいずれか1つに記載の方法。
44.WTRUは、干渉軽減、データ送信プライオリティ、送信要件、所望のデータレート、所望のアプリケーション、所望のサービス、または測定のうちの1または複数に基づいて、1または複数の送信プールを選択する、実施形態1〜43のいずれか1つに記載の方法。
45.WTRUは、周囲のD2D WTRUの数に基づいて、基本パターンのファミリを選択する、実施形態1〜44のいずれか1つに記載の方法。
46.WTRUは、RRC構成および/または送信プールに基づいて、基本パターンのファミリを選択する、実施形態1〜45のいずれか1つに記載の方法。
47.WTRUは、サービス要件および/またはアプリケーション要件に基づいて、各スケジューリングサイクルのためのパターンのファミリを選択する、実施形態1〜46のいずれか1つに記載の方法。
48.WTRUは、リソースプールビットマップに従って、D2Dデータを送信する、実施形態1〜47のいずれか1つに記載の方法。
49.WTRUは、基本パターン長を決定し、次に、基本パターン長に対応する基本パターンファミリを選択する、実施形態1〜48のいずれか1つに記載の方法。
50.閾値数のMAC PDUがバッファ内に蓄積されたという条件で、WTRUは、関連するパターン長または関連する送信の数に基づいて、基本パターンファミリを決定する、実施形態1〜49のいずれか1つに記載の方法。
51.WTRUは、WTRUから閾値距離以内の、またはWTRUと同じセル内の送信WTRUの数に関連する、基本パターン長または送信の数と関連付けられた、基本パターンまたは基本パターンファミリを選択する、実施形態1〜50のいずれか1つに記載の方法。
52.WTRUは、WTRUから閾値距離以内に、またはWTRUと同じセル内に、より少数の送信WTRUが存在するか、それともより多数の送信WTRUが存在するかに応じて、より長いもしくはより短い基本パターン長、またはより多数もしくは少数の送信の数を有する、基本パターンまたは基本パターンファミリを選択する、実施形態1〜51のいずれか1つに記載の方法。
53.WTRUは、遅延に敏感でないアプリケーションに対して、より短い基本パターン長、またはより少数の送信の数を有する、基本パターンまたは基本パターンファミリを選択する、実施形態1〜52のいずれか1つに記載の方法。
54.WTRUは、事前構成または選択された送信プールに基づいて、パターンファミリを使用する、実施形態1〜53のいずれか1つに記載の方法。
55.送信WTRUは、スケジューリング期間のすべての送信のために使用される、リソースブロックの数および変調および符号化方式の少なくとも一方を選択する、実施形態1〜54のいずれか1つに記載の方法。
56.リソースブロックの数、変調および符号化方式、および空間的に多重化されるレイヤの数は、トランスポートブロックサイズにマッピングされる、実施形態1〜55のいずれか1つに記載の方法。
57.WTRUは、スケジューリング期間にわたって送信されるトランスポートブロックのサイズを決定し、次に、決定されたトランスポートブロックサイズにマッピングされる、MCSと、RBの数と、空間的に多重化されるレイヤの数との組み合わせを選択する、実施形態1〜56のいずれか1つに記載の方法。
58.WTRUによって選択することができる、MCSと、RBの数と、空間的に多重化されるレイヤの数との組み合わせは、可能なMCS、RBの数、および/または空間的に多重化されるレイヤの数のサブセットに制限される、実施形態1〜57のいずれか1つに記載の方法。
59.WTRUによって選択することができる、MCSと、RBの数と、空間的に多重化されるレイヤの数との組み合わせは、組み合わせのためのメトリックの目標値に基づいて、選択される、実施形態1〜58のいずれか1つに記載の方法。
60.WTRUは、スケジューリング期間のすべての送信のために使用される、T−RPTパターンおよびトランスポートブロックサイズの少なくとも一方を選択する、実施形態1〜59のいずれか1つに記載の方法。
61.WTRUは、スケジューリング期間にわたって送信される情報ビットの数を決定し、送信される情報ビットの数に基づいて、T−RPTパターンまたはトランスポートブロックサイズを選択する、実施形態1〜60のいずれか1つに記載の方法。
62.WTRUは、最小値、最大値、目標情報ビットレート、スケジューリング期間の持続時間、最大もしくは目標送信待ち時間、最大もしくは目標送信バッファサイズ、MAC、RLC、もしくはPDCPプロトコルヘッダのために必要とされるビットの数、ビットレートを適応的に変更するためのステップサイズ、送信バッファの状態、送信バッファ内のビットの数、SDUが送信バッファに到着してから経過した時間の量、またはSDUが送信バッファに到着してから経過することができる時間の最大量のうちの少なくとも1つに基づいて、スケジューリング期間にわたって送信されるビットの数を決定する、実施形態61に記載の方法。
63.スケジューリング期間にわたって送信することができるビットの最大数は、スケジューリング期間におけるサブフレームの数、N個のサブフレームからなるT−RPTパターンにおいて送信のために利用可能なサブフレームの数(K)、D2D送信プールを所与として、スケジューリング期間内においてD2D送信のために利用可能なサブフレームの数(D)、および単一のトランスポートブロックの送信のために使用されるサブフレームの数(R)に基づいて、決定される、実施形態61または62に記載の方法。
64.WTRUは、S×K≧B×N×R/Dとなるように、SおよびKについての値の少なくとも1つのセットを選択する、実施形態63に記載の方法。
65.SおよびKについての値の2つ以上の組み合わせが、式S×K≧B×N×R/Dを満たすという条件で、SおよびKについての値の可能な組み合わせのセットは、Sの可能な値のセット、Kについての可能な値のセット、Sが最大もしくは目標に最も近くなるSおよびKの組み合わせ、Kが最大もしくは目標に最も近くなるSおよびKの組み合わせのうちの少なくとも1つに基づいて、送信のプライオリティに基づいて、またはアプリケーションのための構成に基づいて、減少させることができる、実施形態64に記載の方法。
66.WTRUは、送信のために利用可能なN個のサブフレームのうちのK個を有するT−RPTパターンのセットからT−RPTを選択し、ここで、Kは、KおよびSの可能な組み合わせの少なくとも1つに属する部分の値である、実施形態61〜65のいずれか1つに記載の方法。
67.X個のサブフレームからなるT−RPTは、YビットのT−RPTフィールドによって示される、実施形態61〜66のいずれか1つに記載の方法。
68.WTRUは、以下のうちの1または複数を実行することによって、すなわち、T−RPTフィールドのバイナリ表現における1のビットの総数を決定し、総数に基づいてT−RPTフィールドに対する演算を選択することによって、バイナリ表現のある位置に0もしくは1を挿入することによって、バイナリ表現の各ビットに対してビット毎のNOT演算を実行することによって、または1のビットを送信のために利用可能なサブフレームに対応するものとして、0のビットを送信のために利用可能でないサブフレームに対応するものとして、もしくはその逆に解釈することによって、T−RPTフィールドからT−RPTを導出する、実施形態61〜67のいずれか1つに記載の方法。
69.WTRUは、以下のうちの1または複数を実行することによって、すなわち、0が送信のために利用可能でないサブフレームを表し、1が送信のために利用可能なサブフレームを表す、もしくはその逆の、一連のXビットによってT−RPTパターンを表すことによって、送信のために利用可能なサブフレームの数の関数、もしくは表現の特別なビットの値の関数として、T−RPTパターン表現に対する演算を選択することによって、T−RPTパターンのバイナリ表現の特定の位置にあるビットを削除することによって、または表現の各ビットに対してビット毎のNOT演算を実行することによって、T−RPTパターンからT−RPTフィールドを導出する、実施形態61〜68のいずれか1つに記載の方法。
70.T−RPTフィールドは、送信オケージョンパターンまたはT−RPTに関する情報以外の情報を表す、実施形態1〜69のいずれか1つに記載の方法。
71.フィールドのT−RPTコードポイントの第1のセットは、T−RPTパターン設定に関する情報を表し、フィールドのT−RPTコードポイントの第2のセットは、他の情報を表す、実施形態70に記載の方法。
72.T−RPTコードポイントの第2のセットは、構成された送信パターンのアクティブ化もしくは非アクティブ化、データ送信期間におけるD2Dチャネルの内容、スケジューリング割り当ての内容および送信フォーマット、またはD2Dグラントの内容および送信フォーマットのうちの1または複数を表す、実施形態70または71に記載の方法。
73.スケジューリング割り当てまたはD2DグラントのMCSフィールドは、送信オケージョンパターンまたはT−RPT以外の情報を表す、実施形態1〜72のいずれか1つに記載の方法。
74.T−RPTおよびMCSフィールドを併せての設定は、MCS設定またはT−RPTパターンに関する情報以外の情報を表す、実施形態1〜73のいずれか1つに記載の方法。
75.送信および受信WTRUは、各々が、パターンの系列を知っている、実施形態1〜74のいずれか1つに記載の方法。
76.送信WTRUは、基本パターンのサブセットを用いるように構成され、ルートパターンとして使用するためにサブセットから1つの基本パターンを選択する、実施形態1〜75のいずれか1つに記載の方法。
77.基本パターン系列は、ルートパターンに基づいて、定義される、実施形態1〜76のいずれか1つに記載の方法。
78.基本パターン系列は、ルートパターンで、またはルートパターンに関連して選択されたパターンで開始し、基本パターンは、特定の期間にわたって、基本パターンのサブセット上で反復される、実施形態1〜77のいずれか1つに記載の方法。
79.基本パターンの系列は、ルートパターンおよび/または少なくとも1つの追加のパラメータに基づいて、決定される、実施形態1〜78のいずれか1つに記載の方法。
80.基本パターンの系列は、疑似乱数発生器の出力に基づいて、決定される、実施形態1〜79のいずれか1つに記載の方法。
81.疑似乱数発生器は、ルート基本パターンに対応する値、および/またはSAにおいて伝達された識別情報、および/またはSAにおいて伝達されたパラメータを用いて初期化される、実施形態1〜80のいずれか1つに記載の方法。
82.選択されたサブセットに属する基本パターンをインデックス付けするように、疑似乱数発生器の出力を調整するステップをさらに含む、実施形態1〜81のいずれか1つに記載の方法。
83.モジュロ演算を使用して基本パターンをインデックス付けするステップをさらに含む、実施形態1〜82のいずれか1つに記載の方法。
84.受信WTRUは、ルート基本パターンおよび/またはSA上で伝達された識別情報を検出することによって、基本系列パターンを決定する、実施形態1〜83のいずれか1つに記載の方法。
85.WTRUは、T−RPTパターンのサブセットの中からT−RPTパターンを選択する、実施形態1〜84のいずれか1つに記載の方法。
86.WTRUは、T−RPTパターンの少なくとも2つの決定されたサブセットの共通部分の中からT−RPTパターンを選択する、実施形態1〜85のいずれか1つに記載の方法。
87.サブセットは、少なくとも1つのパラメータに基づいて、決定される、実施形態1〜86のいずれか1つに記載の方法。
88.サブセットは、WTRUが、ユニキャスト送信を実行するか、マルチキャスト送信を実行するか、それともブロードキャスト送信を実行するかに基づいて、決定される、実施形態1〜87のいずれか1つに記載の方法。
89.サブセットは、送信先WTRUまたはWTRUのグループに基づいて、決定される、実施形態1〜88のいずれか1つに記載の方法。
90.サブセットは、互いに最大オーバーラップを有するT−RPTパターンを含む、実施形態1〜89のいずれか1つに記載の方法。
91.T−RPTパターンのサブセットは、最大オーバーラップが0であるという条件において直交する、実施形態1〜90のいずれか1つに記載の方法。
92.サブセットは、最大オーバーラップの条件が満たされる与えられたT−RPTパターンのすべての循環シフトを含む、実施形態1〜91のいずれか1つに記載の方法。
93.最大オーバーラップは、より高位のレイヤによって事前定義、事前構成、および/または伝達される、実施形態1〜92のいずれか1つに記載の方法。
94.最大オーバーラップは、Kの値から、またはKの値に関連して暗黙的に導出される、実施形態1〜93のいずれか1つに記載の方法。
95.サブセットは、少なくとも1つの基準T−RPTパターンから導出されるT−RPTパターンを含む、実施形態1〜94のいずれか1つに記載の方法。
96.基準T−RPTパターンは、より高位のレイヤによって事前構成または伝達される、実施形態1〜95のいずれか1つに記載の方法。
97.基準T−RPTパターンは、インデックスおよび/またはビットマップを使用して伝達される、実施形態1〜96のいずれか1つに記載の方法。
98.サブセットは、直交T−RPTパターンの事前定義されたサブセットの一部であり、伝達された基準T−RPTパターンの循環シフトであり、および相互に直交する、T−RPTパターンを含む、実施形態1〜97のいずれか1つに記載の方法。
99.サブセットは、送信のために利用可能な少なくとも1つのサブフレームを基準T−RPTパターンと共有する、T−RPTパターンを含む、実施形態1〜98のいずれか1つに記載の方法。
100.サブセットは、最小数または最大数の基準T−RPTパターンと共有する、T−RPTパターンを含む、実施形態1〜99のいずれか1つに記載の方法。
101.基準T−RPTパターンの最小数または最大数は、より高位のレイヤによって事前定義、事前構成、および/または伝達される、実施形態1〜100のいずれか1つに記載の方法。
102.サブセットは、送信のために利用可能ないかなるサブフレームも基準T−RPTパターンと共有しない、T−RPTパターンを含む、実施形態1〜101のいずれか1つに記載の方法。
103.第1の無線送受信ユニット(WTRU)が、第2のWTRUと直接的にデバイス間(D2D)通信を実行するための方法であって、方法は、ネットワークから独立して、D2D通信のために使用する基本パターンファミリを決定するステップであって、基本パターンファミリは、1または複数の送信機会を有する事前定義された持続時間を有し、各送信機会の間に、第1のWTRUは、データパケットを送信する、ステップと、基本パターンファミリから基本パターンを選択するステップとを含む、方法。
104.基本パターンファミリを決定するステップは、送信されるバッファリングされたデータパケットの数を決定するステップと、到来するスケジューリング期間においてバッファリングされたデータパケットを送信するのに必要とされる送信機会の数を推定するステップと、必要とされる送信機会の数に対応する数の利用可能な送信機会を有する利用可能な基本パターンファミリを選択するステップとを含む、実施形態103に記載の方法。
105.基本パターンファミリを決定するステップは、D2D通信が、ユニキャストの性質を有するか、マルチキャストの性質を有するか、それともブロードキャストの性質を有するかを決定するステップと、D2D通信が、フィードバックを伴うユニキャストの性質を有する場合、第2のWTRUからのフィードバック送信を可能にする数の利用可能な送信機会を有する利用可能な基本パターンファミリを選択するステップとを含む、実施形態103に記載の方法。
106.基本パターンファミリを決定するステップは、D2D通信が、ユニキャストの性質を有するか、マルチキャストの性質を有するか、それともブロードキャストの性質を有するかを決定するステップと、D2D通信の決定された性質に対応する基本パターンファミリの事前定義されたセットから利用可能な基本パターンファミリを選択するステップとを含む、実施形態103に記載の方法。
107.基本パターンを選択するステップは、D2D通信を実行する1または複数の送信WTRUが第1のWTRUに隣接して存在すると決定するステップと、1または複数の送信WTRUの基本パターンへの干渉が最小化されるように、利用可能な基本パターンを選択するステップとを含む、実施形態103に記載の方法。
108.基本パターンファミリを決定するステップは、D2D通信のための到来するスケジューリング期間における必要とされる送信の数を決定するステップであって、必要とされる送信の数は、D2D通信のトラフィックタイプに依存する、ステップと、必要とされる送信の数に対応する数の利用可能な送信機会を有する利用可能な基本パターンファミリを選択するステップとを含む、実施形態103に記載の方法。
109.基本パターンファミリは、基本パターンにおいて利用可能な送信機会の数と、基本パターンファミリ内の複数の基本パターン間における送信機会の最大オーバーラップとによって定義される、実施形態103に記載の方法。
110.基本パターンを選択するステップは、ランダムな選択を含む、実施形態103に記載の方法。
111.基本パターンを選択するステップは、1または複数の識別子を使用して基本パターンを選択するステップを含む、実施形態103に記載の方法。
112.基本パターンを選択するステップは、識別子を用いて初期化された疑似乱数発生器に基づいて、選択を行うステップを含む、実施形態103に記載の方法。
113.別の無線送受信ユニット(WTRU)と直接的にデバイス間(D2D)通信を実行するためのWTRUであって、WTRUは、ネットワークから独立して、D2D通信のために使用する基本パターンファミリを決定し、選択するように構成されたスケジューラであって、基本パターンファミリは、1または複数の送信機会を有する事前定義された持続時間を有し、各送信機会の間に、第1のWTRUは、データパケットを送信する、スケジューラを備える、WTRU。
114.スケジューラは、送信されるバッファリングされたデータパケットの数を決定することと、到来するスケジューリング期間においてバッファリングされたデータパケットを送信するのに必要とされる送信機会の数を推定することと、必要とされる送信機会の数に対応する数の利用可能な送信機会を有する利用可能な基本パターンファミリを選択することとを行うようにさらに構成される、実施形態113に記載のWTRU。
115.基本パターンファミリは、基本パターンにおいて利用可能な送信機会の数と、基本パターンファミリ内の複数の基本パターン間における送信機会の最大オーバーラップとによって定義される、実施形態113に記載のWTRU。
116.スケジューラは、D2D通信が、ユニキャストの性質を有するか、マルチキャストの性質を有するか、それともブロードキャストの性質を有するかを決定することと、D2D通信が、ユニキャストの性質を有する場合、第2のWTRUからのフィードバック送信を可能にする数の利用可能な送信機会を有する利用可能な基本パターンファミリを選択することとを行うようにさらに構成される、実施形態113に記載のWTRU。
117.スケジューラは、D2D通信を実行する1または複数の送信WTRUが第1のWTRUに隣接して存在すると決定することと、1または複数の送信WTRUの基本パターンへの干渉が最小化されるように、基本パターンファミリ内において利用可能な基本パターンを選択することとを行うようにさらに構成される、実施形態113に記載のWTRU。
118.スケジューラは、D2D通信のための到来するスケジューリング期間における必要とされる送信の数を決定することであって、必要とされる送信の数は、D2D通信のトラフィックタイプに依存する、決定することと、必要とされる送信の数に対応する数の利用可能な送信機会を有する利用可能な基本パターンファミリを選択することとを行うようにさらに構成される、実施形態113に記載のWTRU。
119.スケジューラは、D2D通信が、ユニキャストの性質を有するか、マルチキャストの性質を有するか、それともブロードキャストの性質を有するかを決定することと、D2D通信の決定された性質に対応する基本パターンファミリの事前定義されたセットから利用可能な基本パターンファミリを選択することとを行うようにさらに構成される、実施形態113に記載のWTRU。
120.スケジューラは、ランダムな選択に基づいて、基本パターンファミリから基本パターンを選択することを行うようにさらに構成される、実施形態113に記載のWTRU。
121.スケジューラは、1または複数の識別子を使用して、基本パターンファミリから基本パターンを選択することを行うようにさらに構成される、実施形態113に記載のWTRU。
122.スケジューラは、識別子を用いて初期化された疑似乱数発生器に基づいて、基本パターンファミリから基本パターンを選択することを行うようにさらに構成される、実施形態113に記載のWTRU。
上では特徴および要素が特定の組み合わせで説明されたが、各特徴または要素は、単独で使用することができ、または他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用することができることを当業者は理解する。加えて、本明細書で説明された方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行される、コンピュータ可読媒体内に包含された、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読媒体の例は、(有線または無線接続上で送信される)電子信号、およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含むが、それらに限定されない。WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータのための無線周波送受信機を実施するために、ソフトウェアと連携するプロセッサを使用することができる。