JP6449948B1 - 判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引込み線が使用されているか否かを、引込み先の施設にいる作業者だけで判定することができる技術を提供すること。【解決手段】通信用の引込み線に取り付け可能であり、前記引込み線に電圧又は電流を印加する印加部と、前記引込み線に取り付けられ、前記引込み線にかかる電圧と、前記引込み線を流れる電流とのいずれか一方又は両方を検出し、検出した電圧の電圧値と電流の電流値とのいずれか一方又は両方を測定する電気諸量測定部と、前記電気諸量測定部が測定した電圧値又は電流値に基づいて前記引込み線が使用されているか否かを判定する使用状況判定部と、を備える判定装置。【選択図】図2

Description

本発明は、判定装置に関する。
住居等の施設には、使用されなくなった通信用の引込み線が撤去されずに引込まれたままとなっている場合がある。そのような引込み線を撤去する場合、作業者は対象の引込み線が使用されているか否かを確認する必要がある。従来、引込み線が使用されているか否かの判定は、その引込み先の施設にいる作業者が確認対象の引込み線に電圧又は電流を印加し、引込み線に生じた電圧又は電流の値を通信センタにいる作業者が遠隔地から測定することにより行われていた。
特開2006−242855号公報
このように、従来は、引込み線が使用されているか否かの判定には、複数の作業者を必要とした。そのため、引込み線が使用されているか否かを判定する際には、作業者間の時間調整等が必要となり、その判定作業に係る作業者の負担が大きいという課題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、引込み線が使用されているか否かを、引込み先の施設にいる作業者だけで判定することができる技術を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、通信用の引き込み線に取り付け可能であり、前記引き込み線に試験電圧及び試験電流を印加する印加部と、前記引き込み線に取り付けられ、前記引き込み線にかかる前記試験電圧と同じ周波数の電圧と、前記引き込み線を流れる前記試験電流と同じ周波数の流を検出し、検出した電圧の電圧値と電流の電流値を測定する電気諸量測定部と、前記電気諸量測定部が測定した電圧値電流値に基づいて前記引き込み線が使用されているか否かを判定する使用状況判定部と、を備え、前記使用状況判定部は、前記電気諸量測定部が測定した電圧値と電流値の比を求め、該比と閾値との大小関係によって使用状況を判定する判定装置である。
本発明の一態様は、上記の判定装置であって、前記印加部は、前記引込み線にコモンモードの電圧とコモンモードの電流とのいずれか一方又は両方を印加し、前記電気諸量測定部は、前記コモンモードの電圧の電圧値と、前記コモンモードの電流の電流値とのいずれか一方又は両方を取得する。
本発明の一態様は、上記の判定装置であって、前記印加部は、前記引込み線に非接触な状態で前記引込み線に電圧又は電流を印加する。
本発明の一態様は、上記の判定装置であって、前記電気諸量測定部は、前記引込み線にかかる電圧と前記引込み線を流れる電流とのいずれか一方又は両方を、前記引込み線に非接触な状態で検出する。
本発明により、引込み線が使用されているか否かを、引込み先の施設にいる作業者だけで判定することが可能となる。
実施形態の判定装置1が使用される環境の具体例を示す図。 実施形態の判定装置1の機能構成の具体例を示す図。 実施形態の引込み線912が使用されている場合と使用されていない場合とにおける、電圧検出部1302及び電流検出部1303が検出する電気諸量の特徴を説明する図。 実施形態の判定装置1が、引込み線912が使用されているか否かを判定する処理の流れを表すフローチャート。 実施形態の判定装置1を図1に示す環境において使用した場合であって、引込み線912が使用されている場合の判定装置1の使用例を示す図。 実施形態の判定装置1を図1に示す環境において使用した場合であって、引込み線912が使用されていない場合の判定装置1の使用例を示す図。 実施形態の判定装置1が二つの筐体と、それらに接続された印加用プローブ11及び検出用プローブ12とによって構成されることを示す、判定装置1の具体的な構成図。 実施形態の判定装置1が二つの筐体と、それらに接続された印加用プローブ11及び検出用プローブ12とによって構成されることを示す、判定装置1の具体的な構成図。
図1は、実施形態の判定装置1が使用される環境の具体例を示す図である。図1の例では、通信センタビル901及び被設置建造物902は、架空ケーブル911及び引込み線912によって接続されている。架空ケーブル911及び引込み線912は通信用の電線であって、例えば、電話線である。架空ケーブル911及び引込み線912は、電柱903に取り付けられた接続端子かん904によって接続される。引込み線912は、L型金物905、分線金物906、C型金物907及び配線クリート908によって固定され、接続端子かん904及び保安器909を接続する。保安器909は、地気線913によって、接地棒910に接続されている。
通信センタビル901は、通信を管理する施設である。通信センタビル901は、交換機9011と集線盤9012とを備える。交換機9011は、発信元の電話回線と発信先の電話回線とを発信元の要求に応じて接続する装置である。また、交換機9011は、集線盤9012と電気的に接続されている。集線盤9012は、架空ケーブル911を含め図1には図示していない他の被設置建造物に接続された通信線を集線する。集線盤9012は、集線した通信線を交換機に接続する。
被設置建造物902は、引込み線912の引込み先の施設であって、例えば、家屋である。L型金物905及び分線金物906は、引込み線912を電柱903に固定する金具である。C型金物907は、引込み線912を被設置建造物902に固定する金具である。配線クリート908は、被設置建造物902に引込み線912を固定する、陶器又はエボナイト製の器具である。接続端子かん904は、架空ケーブル911と引込み線912とを接続する。保安器909は、地気線913を介して接地棒910に接続されることで、引込み線912を雷やサージ電流等による過電圧及び過電流から保護する。
図2は、実施形態の判定装置1の機能構成の具体例を示す図である。判定装置1は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。判定装置1は、プログラムの実行によって印加用プローブ11、検出用プローブ12及び処理部13を備える装置として機能する。判定装置1は、引込み線912に取り付けられる。判定装置1は、自身の取り付け先の引込み線912が使用されているか否かを判定(以下「使用状況判定」という。)する。なお、判定装置1の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
印加用プローブ11は、引込み線912に非接触な状態で引込み線912に電流及び電圧を印加する。印加用プローブ11は、中空の円筒の形状を有しており、内部に絶縁材で形成された引込み線912の固定部と電極とを有する。印加用プローブ11は、電極に電流及び電圧を印加することにより生じる電磁誘導現象によって、中空の部分に通された引込み線912に電流及び電圧を印加する。印加用プローブ11は、引込み線912に、例えばコモンモードで、電流及び電圧を印加する。以下、印加用プローブ11が印加する電流を試験電流といい、印加用プローブ11が印加する電圧を試験電圧という。印加用プローブ11は、引込み線912に取付け可能であり、引込み線912からの取り外しも可能である。
検出用プローブ12は、引込み線912と非接触な状態で自身に電流及び電圧を誘起する。例えば、検出用プローブ12は、中空の円筒の形状を有しており、内部に絶縁材で形成された引込み線912の固定部と電極とを有する。検出用プローブ12は、中空の部分に通された引込み線912にかかる電圧と電流とにより生じる電磁誘導現象によって、自身の電極に電圧及び電流を誘起する。検出用プローブ12に誘起された電圧は、印加用プローブ11によって印加された電圧に加えて、引込み線912による電圧降下や、ノイズなどを含んだ電圧である。以下、検出用プローブに誘起される電圧を電圧信号といい、検出用プローブに誘起される電流を電流信号という。検出用プローブ12は、引込み線912に取付け可能であり、引込み線912からの取り外しも可能である。
処理部13は、印加用プローブ11が印加した試験電圧及び試験電流の振幅及び周波数と、検出用プローブ12に誘起された電圧及び電流の振幅と周波数とに基づいて、引込み線912が使用されているか否かを判定する。
処理部13は、入力部1301、印加制御部1302、電圧検出部1303、電流検出部1304、電圧用バンドパスフィルタ1305、電流用バンドパスフィルタ1306、電圧用増幅部1307、電流用増幅部1308、A/D変換部1309、演算部1310、閾値取得部1311、判定部1312及び判定結果表示部1313を備える。
なお、図2記載のBPF(Band Path Filter)は、バンドパスフィルタを意味する。
入力部1301は、ボタン等の入力装置を含んで構成される。又は、入力部1301は、これらの入力装置を自装置に接続するインタフェースとして構成されてもよい。入力部1301は、自装置に対する、使用状況判定の処理の開始を指示する情報(以下「開始情報」という。)の入力を受け付ける。入力部1301は、入力された情報を印加制御部1302に出力する。開始情報は、ユーザによって入力されてもよいし、他の装置によって入力されてもよい。
印加制御部1302は、入力部1301に入力された開始情報を取得して、印加用プローブ11に対する、電圧・電流の印加を制御する。印加制御部1302は、判定装置1が備えるメモリ等の記憶装置(図示せず)に予め記憶された周波数、振幅及び波形を有する試験電圧及び試験電流を生成する。例えば、印加制御部1302は、可聴帯域ではない帯域の周波数で振動し、波形が正弦波である交流電圧及び交流電流を試験電圧及び試験電流として生成する。例えば、印加制御部1302は、試験電圧及び試験電流として周波数が30kHzや350kHzの周波数の交流電圧及び交流電流を生成する。印加用プローブ11は、生成した試験電圧及び試験電流を引込み線912に印加するように印加用プローブ11を制御する。
電圧検出部1303は、検出用プローブ12に印加された電圧信号を電圧用バンドパスフィルタ1305に出力する。電流検出部1304は、検出用プローブ12に印加された電流信号を検出し、電流信号を電流用バンドパスフィルタ1306に出力する。
電圧用バンドパスフィルタ1305は、電圧検出部1303が検出した電圧から、印加用プローブ11によって印加された試験電圧と同じ周波数で時間変化する電圧を抽出する。
電流用バンドパスフィルタ1306は、電流検出部1304が検出した電流から、印加用プローブ11によって印加された試験電流と同じ周波数で時間変化する電流を抽出する。
電圧用増幅部1307及び電流用増幅部1308は、自身に入力された電圧の振幅及び電流の振幅を、判定装置1が備えるメモリに予め記憶された所定の値まで増幅する。
A/D変換部1309は、自身に入力された電圧又は電流に対して標本化と量子化とを行ってそれらをデジタル信号に変換する、AD(Analog-to-Digital)コンバータである。
演算部1310は、電圧を表すデジタル信号と、電流を表すデジタル信号とに基づいて、それらのデジタル信号が表す電圧及び電流の値を数値化(すなわち測定)し、その電圧値と電流値との比を算出する。
閾値取得部1311は、判定装置1が備えるメモリに予め記憶された所定の値(以下「判定用閾値」という。)を取得し、判定部1312に出力する。
判定部1312は、演算部1310が算出した値と、閾値取得部1311が出力した所定の値とを比較することにより、使用状況判定をする。
判定結果表示部1313は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の表示装置を含んで構成される。判定結果表示部1313は、これらの入力装置を自装置に接続するインタフェースとして構成されてもよい。この場合、判定結果表示部1313は、判定部1312による判定の結果を表示装置に表示させるための信号を生成し、自身に接続されている表示装置にその信号を出力する。
図3は、電圧検出部1303及び電流検出部1304が検出する電気諸量の特徴を説明する図である。行102は、電圧検出部1303が検出する電圧(以下「検出電圧」という。)の値は、引込み線912が使用されている場合よりも使用されていない場合の方が大きいことを示す。一般的に、引込み線912が使用されていない場合には、引込み線912を含む回路上に、開放端であって電気的に接続されていない箇所が存在する。そのため、開放端における電圧降下がおきないために、電圧検出部1303が検出する電圧値は、引込み線912が使用されている場合よりも使用されていない場合の方が大きい。
行103は、電流検出部1304が検出する電流(以下「検出電流」という。)の値は、引込み線912が使用されている場合よりも使用されていない場合の方が小さいことを示す。前述したように、一般的に、使用されていない引込み線912には電気的に接続されていない箇所が存在する。そのため、開放端において電流が流れないために、電流検出部1304が検出する電流値は、引込み線912が使用されている場合よりも使用されていない場合の方が小さい。
行104は、電圧検出部1303が検出する検出電圧と電流検出部1304が検出する検出電流とに関して、その電流値に対する電圧値の比(以下「コンダクタンス」という。)は、引込み線912が使用されている場合よりも使用されていない場合の方が小さいことを示す。これは、前述した、検出電圧及び検出電流の値の大小関係によって導出される。
実施形態の判定装置1は、図3に示されたコンダクタンスの値と、コンダクタンスに対して予め設けられた閾値との大小関係によって使用状況判定をする。引込み線912の使用判定は、コンダクタンスの値で行われなくても、よい。例えば、検出電圧と検出電圧に設けられた閾値との大小関係によって行われてもよいし、検出電流と検出電流に設けられた閾値との大小関係によって行われてもよい。また、コンダクタンスではなくて、インピーダンスによって行われてもよい。
図4は、実施形態の判定装置1が、使用状況判定の処理の流れを表すフローチャートである。
入力部1301は、開始情報を取得する(ステップS101)。次に、印加制御部1302が印加用プローブ11を介して、予め定められた試験電圧及び試験電流を、引込み線912に印加する(ステップS102)。
電圧検出部1303は、検出用プローブ12に誘起された電圧信号を検出し、その電圧信号を電圧用バンドパスフィルタ1305に出力する。また、電流検出部1304は、検出用プローブ12に誘起された電流信号を検出し、その電流信号を電流用バンドパスフィルタ1306に出力する(ステップS103)。電圧用バンドパスフィルタ1305は、電圧検出部1303に検出された電圧信号を取得し、その電圧信号からステップS102において印加用プローブ11が生成した試験電圧と同じ周波数の電圧を抽出する。また、電流用バンドパスフィルタ1306は、電流検出部1304に検出された電流信号を取得し、その電流信号からステップS102において印加用プローブ11が生成した試験電流と同じ周波数の電流を抽出する(ステップS104)。
電圧用増幅部1307は、電圧用バンドパスフィルタ1305によって抽出された電圧の振幅を、判定装置1が備えるメモリに予め記憶された値まで増幅する。電流用増幅部1308は、電流用バンドパスフィルタ1306によって抽出された電流の振幅を、所定の大きさの振幅まで増幅する(ステップS105)。所定の大きさを示す情報は、予め判定装置1が備えるメモリに記憶されている。
A/D変換部1309は、電圧用増幅部1307が増幅した電圧と、電流用増幅部1308が増幅した電流とに対して標本化及び量子化を行い、それぞれデジタル信号に変換する(ステップS106)。演算部1310は、デジタル信号に変換された電圧と電流とを取得し、そのコンダクタンスを算出する(ステップS107)。閾値取得部1311は、判定装置1が備えるメモリに予め記憶された所定の値を取得し、判定部1312に出力する(ステップS1310)。判定部1312は、演算部1310が算出したコンダクタンスの大きさが、閾値取得部1311が取得した判定用閾値よりも大きいか否かによって使用状況判定をする(ステップS108)。コンダクタンスが判定用閾値以上の場合(ステップS108:Yes)、判定部1312は、引込み線912が使用されていないと判定し、判定結果表示部1313に、判定結果を出力する(ステップS109)。一方、コンダクタンスが判定用閾値未満の場合(ステップS108:No)、判定部1312は、引込み線912が使用されていると判定し、判定結果表示部1313に、判定結果を出力する(ステップS109)。
図5は、実施形態の判定装置1の使用例を示す図である。図5の例において、判定装置1は、印加用プローブ11と検出用プローブ12との円柱の中心に自身の取り付き先の引込み線912を通すようにして、分線金物906とC型金物907との間の引込み線912に取り付けられる。また、図5の例において、判定装置1は、モニター2に接続されている。モニター2は、判定装置1の判定結果を表示する出力装置である。また、図5において、判定装置1は、クランプレバー14を備える。クランプレバー14は、判定装置1を引込み線912に取り付ける際に使用されるレバーである。
判定装置1は、印加用プローブ11を介してコモンモードの電圧及び電流を引込み線912に印加する。印加されたコモンモードの電流は、引込み線912を含む回路に断線された箇所がないため、大地を介した閉回路を図の二重線で表された矢印の向きに流れる。大地を介した閉回路(以下「コモンモード用閉回路」という。)は、引込み線912と、保安器909から接地棒910までを接続する地気線913と、接地棒910から交換機9011の接地箇所までをつなぐ大地と、交換機9011の接地箇所から架空ケーブル911までをつなぐ電気線とによって構成される閉回路である。判定装置1は、検出用プローブ12を介して、コモンモード用閉回路を図の二重線で表された矢印の向きに流れてきた電流を検出する。また、判定装置1は、印加用プローブ11によって印加された電圧よりもコモンモード用閉回路の抵抗によって引き起こされた電圧降下の大きさだけ小さな電圧を、検出用プローブ12を介して検出する。その電圧及び電流の検出をした判定装置1は、引込み線912が使用されていることを示す表示を出力するようモニター2に指示する。モニター2は、引込み線912が使用されていることを示す情報を表示する。図5の例では、モニター2は、引込み線912が使用されていることを示すために、自身の画面上に「現用」と表示している。
図6は、引込み線912が使用されていない場合における判定装置1の使用例を示す図である。図6の例では、通信センタビル901の集線盤9012において、引込み線912を含む回路が断線している。図6のバツ印は、集線盤9012において、断線した箇所があることを示す。
判定装置1は、印加用プローブ11を介してコモンモードの電圧及び電流を引込み線912に印加する。印加されたコモンモードの電流は、引込み線912を含む回路に断線された箇所があるため、引込み線912を含む回路に断線された箇所がない回路を流れる電流の電流値よりも小さな電流値の電流、として引込み線912を含む回路を流れる。一方、印加されたコモンモードの電圧は、引込み線912を含む回路に断線された箇所がない場合と比較して、電圧降下が小さい分だけ大きい。そのため、判定装置1は、引込み線912が使用されている場合に取得する電流値及び電圧値よりも小さな電流値と大きな電圧値とを取得する。小さな電流値の電流と大きな電圧値の電圧とを取得した判定装置1は、引込み線912が使用されていないことを示す表示を出力するようにモニター2に指示する。モニター2は、引込み線912が使用されていないことを自身の画面上に表示する。図6の例では、モニター2は、使用されていないことを示すために、自身の画面上に「非現用」と表示している。
このように構成された、実施形態の判定装置1によれば、電柱903と被設置建造物902の保安器909とを接続する引込み線912に取り付け可能な印加用プローブ11及び検出用プローブ12を備えるために、使用されていない引込み線の判定を一人の作業者が行うことができる。
(変形例)
判定装置1は、印加用プローブ11及び検出用プローブ12以外の機能部が必ずしもひとつの筐体によって構成されなくてもよい。図7及び図8は、実施形態の判定装置1の印加用プローブ11及び検出用プローブ12以外の機能部が2つの筐体によって構成される場合の判定装置1の具体的な構成図である。
図7の例では、判定装置1は、印加用プローブ11及び検出用プローブ12が接続された筐体13−aと、筐体13−bとの二つの筐体によって構成される。筐体13−aは、入力部1301、印加制御部1302、電圧検出部1303、電流検出部1304、電圧用BPF1305及び電流用BPF1306を備える。筐体13−bは、電圧用増幅部1307、電流用増幅部1308、A/D変換部1309、演算部1310、閾値取得部1311、判定部1312及び判定結果表示部1313を備える。
図8の例では、判定装置1は、印加用プローブ11が接続された筐体13−cと、及び検出用プローブ12が接続された筐体13−dとの二つの筐体によって構成される。筐体13−cは、入力部1301及び印加制御部1302を備える。筐体13−dは、電圧検出部1303、電流検出部1304、電圧用BPF1305及び電流用BPF1306、電圧用増幅部1307、電流用増幅部1308、A/D変換部1309、演算部1310、閾値取得部1311、判定部1312及び判定結果表示部1313を備える。
判定装置1は、検知した電圧又は電流をデジタル信号に変換する際に、印加制御部1302によって生成された試験電圧及又は試験電流と、判定装置1が検知した電圧又は電流と、の同期をとってもよい。判定装置1は、同期をとるために、試験電圧又は試験電流の立ち上がり及び立下りのタイミングを示す信号を、A/D変換部1309に出力する同期制御部(図示せず)を備えてもよい。
判定装置1による判定結果のユーザへの通知方法は、必ずしも表示によらなければならないことはなく、他の通知方法であってもよい。例えば、音による通知であってもよい。
なお、印加用プローブ11と、印加制御部1302とは、印加部の一例である。また、検出用プローブ12、電圧検出部1303、電流検出部1304、電圧用バンドパスフィルタ1305、電流用バンドパスフィルタ1306、電圧用増幅部1307、電流用増幅部1308、A/D変換部1309及び演算部1310は電気諸量測定部の一例である。判定部1312は、使用状況判定部の一例である。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
1…判定装置、2…モニター、901…通信センタビル、902…被設置建造物、903…電柱、904…接続端子かん、905…L型金物、906…分線金物、907…C型金物、908…配線クリート、909…保安器、910…接地棒、911…架空ケーブル、912…引込み線、913…地気線、9011…交換機、9012…集線盤、1301…入力部、1302…印加制御部、1303…電圧検出部、1304…電流検出部、1305…電圧用バンドパスフィルタ、1306…電流用バンドパスフィルタ、1307…電圧用増幅部、1308…電流用増幅部、1309…A/D変換部、1310…演算部、1311…閾値取得部、1312…判定部、1313…判定結果表示部

Claims (1)

  1. 通信用の引き込み線に取り付け可能であり、前記引き込み線に試験電圧及び試験電流を印加する印加部と、
    前記引き込み線に取り付けられ、前記引き込み線にかかる前記試験電圧と同じ周波数の電圧と、前記引き込み線を流れる前記試験電流と同じ周波数の流を検出し、検出した電圧の電圧値と電流の電流値を測定する電気諸量測定部と、
    前記電気諸量測定部が測定した電圧値電流値に基づいて前記引き込み線が使用されているか否かを判定する使用状況判定部と、
    を備え
    前記使用状況判定部は、前記電気諸量測定部が測定した電圧値と電流値の比を求め、該比と閾値との大小関係によって使用状況を判定することを特徴とする判定装置。
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