JP6448775B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧圧力の過昇を是正した空気調和装置に関するものである。
従来の空気調和装置において、圧縮機の高圧圧力に応じて、吸入温度または圧力を所定値高くシフトさせ、圧縮機の組合せから制御される冷媒循環量を減少させることにより、高圧上昇による保護回路の停止動作が少なくなるように制御するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、吐出圧力検出センサで吐出側の圧力を検出し、吐出圧力が所定値を超えた場合、バイパス回路の電子膨張弁と電磁弁とを開き、吐出側の冷媒を吸入側にバイパスすることにより吐出圧力を下げ、圧縮機および空気調和機の連続運転が可能となるように制御するものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−144351号公報 特開2008−261532号公報
特許文献1のように、高圧圧力に応じてのみ圧縮機の周波数の増減値を変更する場合は、凝縮器に分布する冷媒量によっては、外気温度が低い場合でも圧力が過昇して空気調和装置の許容圧力を超えてしまう場合があった。
また、特許文献2のように、高圧側と低圧側とをバイパスするバイパス回路を設けた場合では圧力の変動が大きく、あらかじめ高圧圧力の上昇を予測しているものでもないため、能力が安定せず、高圧圧力がオーバーシュートして空気調和装置の許容圧力を超えてしまう場合があった。
そして、空気調和装置の許容能力を超えると、異常停止してしまうという課題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、高圧圧力の過昇を是正し、異常停止することなく、連続運転が可能な空気調和装置を提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和装置は、少なくとも1台の室外機と、前記室外機に対して直列に接続される少なくとも1台の室内機と、を備え、前記室外機は、容量可変型の圧縮機、室外熱交換器、高低圧熱交換器を有し、前記室内機は、膨張弁および室内熱交換器を有し、前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記高低圧熱交換器、前記膨張弁、および、前記室内熱交換器、が順次配管で接続され、冷媒が循環する冷凍サイクルを構成する空気調和装置であって、前記圧縮機の吐出側の圧力を検知する第1圧力センサと、前記圧縮機の吸入側の圧力を検知する第2圧力センサと、外気温度を検知する第1温度センサと、冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の温度を検知する第2温度センサと、冷房運転時における前記高低圧熱交換器の出口側の温度を検知する第3温度センサと、前記圧縮機の周波数を制御する制御装置と、を備え、冷房運転時において、前記制御装置は、前記第2圧力センサで検知した圧力に基づいて算出される蒸発温度と、予め設定された目標蒸発温度と、前記第1温度センサで検知した外気温度と、に基づいて算出される第1増減値と、前記蒸発温度と、前記目標蒸発温度と、前記第1圧力センサで検知した圧力に基づいて算出される凝縮温度および前記第2温度センサで検知した温度により求められる前記室外熱交換器の出口側の過冷却度と、に基づいて算出される第2増減値と、前記蒸発温度と、前記目標蒸発温度と、前記凝縮温度および前記第3温度センサで検知した温度により算出される前記高低圧熱交換器の出口側の過冷却度と、に基づいて算出される第3増減値と、から前記圧縮機の周波数の増減値を決定し、該増減値に基づいて前記圧縮機の周波数を更新するものであり、前記室外機は流量調整弁およびアキュムレータを有し、前記アキュムレータは、前記室内熱交換器と前記圧縮機の吸入側との間に設けられ、前記流量調整弁は、冷房運転時における前記高低圧熱交換器の下流側と前記アキュムレータの上流側とを接続するバイパス配管に設けられており、前記室外機を2台備えた場合において、前記制御装置は、前記室外機が全て停止している状態から冷房運転を行うために、一方を起動させる指令を受けたら、前記室外機が全て停止している状態となる前において、前記室外機が全て冷房運転していた場合は、それぞれの前記室外機における停止前の冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の過冷却度を比較して、前記室外熱交換器の出口側の過冷却度が小さい方の前記室外機を起動し、起動していない方の前記室外機の前記流量調整弁を開口し、起動した前記室外機の現状の前記室外熱交換器の出口側の過冷却度が、前記流量調整弁を開口した前記室外機における停止前の冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の過冷却度を上回るまで、起動した前記室外機の前記アキュムレータに冷媒を移行させるものである。
本発明に係る空気調和装置によれば、蒸発温度と目標蒸発温度とに加えて、周囲負荷温度(外気温度)および冷媒の分布状態(過冷却度)も考慮して、圧縮機の周波数の増減値を決定する。そうすることにより、高外気温または、室外熱交換器に液冷媒が多量に分布している状態で、圧縮機が過度に増速をすることによる圧力の過昇を是正することが可能となり、高圧圧力の許容値を逸脱するような圧力のオーバーシュートを是正することが可能となる。その結果、空気調和装置が異常停止することなく、連続運転をすることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置における冷媒分布を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5に係る空気調和装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態5に係る空気調和装置における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態5に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態6に係る空気調和装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態6に係る空気調和装置における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態6に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態7に係る空気調和装置における冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態7に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。
以下、図1に基づいて、本実施の形態1に係る空気調和装置の回路構成および動作について説明する。この空気調和装置は、冷媒を循環させる冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を利用して、冷房運転または暖房運転を行なうものである。
なお、以下に出てくる「上流側」、「下流側」、「入口側」、「出口側」とは、空気調和装置が冷房運転時における冷媒の流れに対してであるものとし、後述する実施の形態2〜5についても同様とする。
図1に示すように、本実施の形態1に係る空気調和装置は、熱源機(室外機10)と、2台の利用側ユニット(室内機50aおよび室内機50b)と、が冷媒配管で接続されて構成されている。2台の利用側ユニットは、1台の熱源機に並列接続されて連絡するようになっている。つまり、空気調和装置は、1台の熱源機に搭載される各機器(構成部品)と、2台の利用側ユニットに搭載される各機器(構成部品)と、を冷媒配管で接続することで冷媒回路(冷凍サイクル)を形成し、この冷媒回路に冷媒を循環させることによって、冷房運転または暖房運転することができるようになっているのである。
なお、室内機50a、50bの各構成部品について、それらを搭載している室内機と同じ添え字(「a」または「b」)を付すものとする。そして、室内機、およびその構成部品において、添え字が付されていない符号のみの場合は、総称であるものとし、後述する実施の形態2についても同様である。
また、本実施の形態1では、1台の室外機と2台の室内機とを備えた構成となっているが、それに限定されず、室外機は2台以上でもよいし、室内機は1台でもよいし、3台以上でもよく、後述する実施の形態2についても同様である。
空気調和装置の冷媒配管は、各室内機に接続されているガス枝管(室内機50aに接続されているガス枝管206aおよび室内機50bに接続されているガス枝管206b)と、室外機10とガス枝管206とを接続するガス配管204と、各室内機に接続されている液枝管(室内機50aに接続されている液枝管207aおよび室内機50bに接続されている液枝管207b)と、室外機10と液枝管207とを接続する液配管205と、からなる。
室外機10と室内機50aとは、ガス配管204、ガス枝管206a、液枝管207a、および、液配管205を介して接続されており、室外機10と室内機50bとは、ガス配管204、ガス枝管206b、液枝管207b、および、液配管205を介して接続されている。
室外機10には、圧縮機1と、オイルセパレータ2と、逆止弁3と、四方弁4−1、4−2(以下、まとめて四方弁4とも称する)と、室外熱交換器5と、高低圧熱交換器6と、流量調整弁8と、液側開閉弁9と、ガス側開閉弁11と、アキュムレータ12と、返油バイパスキャピラリ13と、返油バイパス用電磁弁14と、バイパス流量調整弁7と、が搭載されている。圧縮機1、オイルセパレータ2、逆止弁3、四方弁4、室外熱交換器5、高低圧熱交換器6、流量調整弁8、液側開閉弁9、ガス側開閉弁11、および、アキュムレータ12は、冷媒配管で直列に接続されるように設けられている。
高低圧熱交換器6は、室外熱交換器5と流量調整弁8との間における液配管26に設けられている。この高低圧熱交換器6には、液配管26と、この高低圧熱交換器6と流量調整弁8との間における液配管26、つまり、高低圧熱交換器6の上流側の液配管26を分岐し、アキュムレータ12の上流側に接続させたバイパス配管23と、が接続されている。また、バイパス流量調整弁7は、高低圧熱交換器6と流量調整弁8との間におけるバイパス配管23に設けられている。
さらに、返油バイパスキャピラリ13および返油バイパス用電磁弁14は、オイルセパレータ2と、アキュムレータ12および圧縮機1を接続している吸入配管31と、を接続している返油バイパス回路30に設けられている。返油バイパスキャピラリ13は、返油バイパス用電磁弁14の上流側および下流側を接続し、返油バイパス用電磁弁14を迂回するように設けられている。なお、以下の説明において、液配管26とバイパス配管23とが接続しているポイントを接続点25、バイパス配管23とアキュムレータ12の上流側の配管(四方弁4とアキュムレータ12との間における冷媒配管)とが接続しているポイントを接続点24と称する。
また、室外機10には、室外機10に搭載されている各アクチュエータ(例えば、圧縮機1、四方弁4、図示省略の室外送風機など)の駆動を制御する制御装置27が搭載されている。さらに、室外機10には、第1圧力センサ15(以下、第1圧力センサ15で検知した圧力を63hsと称する)、第2圧力センサ16(以下、第2圧力センサ16で検知した圧力を63lsと称する)、第1温度センサ17(以下、第1温度センサ17で検知した温度をth4と称する)、第2温度センサ18(以下、第2温度センサ18で検知した温度をth7と称する)、第3温度センサ19(以下、第3温度センサ19で検知した温度をth3と称する)、第4温度センサ20(以下、第4温度センサ20で検知した温度をth2と称する)、第5温度センサ21(以下、第5温度センサ21で検知した温度をth6と称する)、第6温度センサ22(以下、第6温度センサ22で検知した温度をth5と称する)、および、第7温度センサ28(以下、第7温度センサ28で検知した温度をth9と称する)が設けられている。
圧縮機1は、インバータ回路(図示せず)を有しており、インバータ回路による電源周波数変換により圧縮機回転数が制御され、容量制御されるタイプ、つまり、容量可変型であり、吸入した冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものである。
オイルセパレータ2は、圧縮機1の吐出側に設けられており、圧縮機1から吐出され、冷凍機油が混在している冷媒ガスから冷凍機油成分を分離する機能を有している。逆止弁3は、オイルセパレータ2と四方弁4との間における冷媒配管に設けられており、圧縮機1の停止時に圧縮機1の吐出側への冷媒の逆流を防止するためのものである。
四方弁4は、流路切替装置として機能し、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れを切り替えるものである。室外熱交換器5は、冷房運転時には凝縮器(または放熱器)、暖房運転時には蒸発器として機能し、図示省略の室外送風機から供給される空気と冷媒との間で熱交換を行なうものである。
高低圧熱交換器6は、液配管26を流れる冷媒と、バイパス配管23を流れる冷媒との間で熱交換を行なうものである。流量調整弁8は、冷房回路における接続点25の下流側に設置されており、減圧弁および膨張弁として機能し、冷媒を減圧して膨張させるものであり、また、室内機50に流入する冷媒量を調整するものである。この流量調整弁8は、開度が可変に制御可能なもの、例えば電子式膨張弁などで構成するとよい。
液側開閉弁9は、制御装置27または手動で開閉されることで冷媒を導通したりしなかったりするものである。ガス側開閉弁11も、制御装置27または手動で開閉されることで冷媒を導通したりしなかったりするものである。液側開閉弁9およびガス側開閉弁11bは、開閉されることによって、冷凍サイクル内の圧力変動を調整するために設置されている。アキュムレータ12は、圧縮機1の吸入側に設けられており、冷媒回路を循環する過剰な冷媒を貯留するものである。
バイパス流量調整弁7は、接続点25と高低圧熱交換器6との間におけるバイパス配管23に設置されており、減圧弁および膨張弁として機能し、冷媒を減圧して膨張させるものであり、また、バイパス配管23に流れる冷媒量を調整するものである。このバイパス流量調整弁7は、開度が可変に制御可能なもの、例えば電子式膨張弁などで構成するとよい。
返油バイパス回路30は、オイルセパレータ2で分離した冷凍機油を圧縮機1の吸入側に戻すようになっている。返油バイパスキャピラリ13は、返油バイパス回路30を通る冷凍機油の流量を調整するものである。返油バイパス用電磁弁14は、開閉制御されることで、返油バイパスキャピラリ13とともに冷凍機油の流量を調整するものである。
第1圧力センサ15は、オイルセパレータ2と四方弁4との間に設けられ、圧縮機1から吐出された冷媒の圧力(高圧)を検知するものである。第2圧力センサ16は、アキュムレータ12の上流側に設けられ、圧縮機1に吸入される冷媒の圧力(低圧)を検知するものである。第1温度センサ17は、圧縮機1とオイルセパレータ2との間に設けられ、圧縮機1から吐出された冷媒の温度を検知するものである。第2温度センサ18は、室外機10の周囲の温度(外気温度)を検知するものである。第3温度センサ19は、室外熱交換器5と高低圧熱交換器6との間に設けられ、室外熱交換器5と高低圧熱交換器6との間を通る冷媒の温度を検知するものである。
第4温度センサ20は、高低圧熱交換器6を通過後のバイパス配管23に設けられ、高低圧熱交換器6を通過後のバイパス配管23を通る冷媒の温度を検知するものである。第5温度センサ21は、接続点25と流量調整弁8との間に設けられ、接続点25と流量調整弁8との間における液配管26を通る冷媒の温度を検知するものである。第6温度センサ22は、接続点24とアキュムレータ12との間に設けられ、接続点24とアキュムレータ12との間を通る冷媒の温度を検知するものである。第7温度センサ28は、アキュムレータ12と圧縮機1との間に設けられ、圧縮機1に吸入する冷媒の温度を検知するものである。
そして、各圧力センサで検知された圧力情報、および、各温度センサで検知された温度情報は、信号として制御装置27に送られるようになっている。制御装置27は、後に詳述するが、各圧力センサおよび各温度センサから送信される信号に基づいて、各アクチュエータを制御するようになっている。この制御装置27は、特に種類を限定するものではないが、例えば室外機10に搭載される各アクチュエータを制御できるようなマイクロコンピュータなどで構成するとよい。
室内機50aには、室内熱交換器100aおよび膨張弁101aがガス枝管206aおよび液枝管207aで直列に接続されて搭載されている。また、室内機50aには、室内機50aに搭載されている各アクチュエータ(例えば、膨張弁101aおよび図示省略の室内送風機など)の駆動を制御する制御装置102aが搭載されている。さらに、室内機50aには、第8温度センサ103aおよび第9温度センサ104aが設けられている。
室内熱交換器100aは、冷房運転時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器(または放熱器)として機能し、冷媒と空気との間で熱交換を行なうものである。膨張弁101aは、減圧弁および膨張弁として機能し、冷媒を減圧して膨張させるものであり、また、室内熱交換器100aに流入する冷媒量を調整するものである。この膨張弁101aは、開度が可変に制御可能なもの、例えば電子式膨張弁などで構成するとよい。
第8温度センサ103aは、室内熱交換器100aに接続されているガス枝管206aに設けられ、室内熱交換器100aのガス側出口における冷媒の温度を検知するものである。第9温度センサ104aは、室内熱交換器100aに接続されている液枝管207aに設けられ、室内熱交換器100aの液側出口における冷媒の温度を検知するものである。
そして、各温度センサで検知された温度情報は、信号として制御装置102aに送られるようになっている。制御装置102aは、後に詳述するが、各温度センサから送信される信号に基づいて、各アクチュエータを制御するようになっている。この制御装置102aは、特に種類を限定するものではないが、例えば室内機50aに搭載される各アクチュエータを制御できるようなマイクロコンピュータなどで構成するとよい。
ところで、室内機50bは、室内機50aと同様の構成となっている。つまり、室内機50aの構成部品の添え字「a」を「b」に変更すれば室内機50bの構成部品となる。なお、図1では、室内機50aおよび室内機50bの双方に制御装置が搭載されている状態を例に示しているが、1つの制御装置で室内機50aおよび室内機50bの双方を制御するようにしてもよい。また、室内機50aおよび室内機50bの双方に制御装置が搭載されている状態では、互いの制御装置が有線または無線で通信可能になっている。さらに、室内機に搭載されている制御装置は、室外機に搭載されている制御装置と有線または無線で通信可能になっている。
空気調和装置の冷房回路では、図1に示す矢印にように、圧縮機1、オイルセパレータ2、逆止弁3、四方弁4、室外熱交換器5、高低圧熱交換器6、流量調整弁8、液側開閉弁9、膨張弁(膨張弁101aおよび膨張弁101b)、室内熱交換器(室内熱交換器100aおよび室内熱交換器100b)、ガス側開閉弁11、四方弁4、および、アキュムレータ12の順で冷媒が流れるように接続されている。
図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置における冷媒分布を示す図である。
図2に示すように、空気調和装置内の全冷媒量は、アキュムレータ12内の冷媒量ACC+室外熱交換器5内の冷媒量+液配管26内の冷媒量+液配管205内の冷媒量+液枝管207内の冷媒量(以下、液配管26、液配管205、および液枝管207の総称として液配管Aとする)により求めることができる。
室外熱交換器5内の冷媒量は、第1圧力センサ15で検知した圧力63hsと第3温度センサ19で検知したth3とにより求められる室外熱交換器5の出口側の過冷却度SCOから求めることができる。また、液配管A内の冷媒量は、第1圧力センサ15で検知した圧力63hsと第5温度センサ21で検知した温度th6とにより求められる高低圧熱交換器6の出口側の過冷却度SCCから求めることができる。
したがって、全冷媒量は、ACC、SCO、および、SCCから求めることができる。
なお、SCOは、第1圧力センサ15で検知した圧力63hsから換算された飽和温度(凝縮温度)Tcと、第3温度センサ19で検知した温度th3との差温、つまり、Tc−th3により求められる。また、SCCは、第1圧力センサ15で検知した圧力63hsから換算された飽和温度(凝縮温度)Tcと、第5温度センサ21で検知した温度th6との差温、つまり、Tc−th6により求められる。
次に、空気調和装置の冷房運転時の動作について説明する。
この場合、圧縮機1からの吐出冷媒を室外熱交換器5に流入させるように四方弁4が切り替えられる。つまり、四方弁4では、図1で示す実線方向に配管が接続される。また、流量調整弁8が全開または全開に近い状態、バイパス流量調整弁7が適度な開度、膨張弁101が適度な開度に設定されて運転が開始される。この場合の冷媒の流れは、以下のようになる。
圧縮機1から吐出された高温・高圧のガスの冷媒は、まずオイルセパレータ2を通過する。この時に冷媒に混在する冷凍機油のおよそ大部分は、冷媒と分離され、内側底部に溜められて、返油バイパスキャピラリ13を通り(返油バイパス用電磁弁14が開口されている場合はそこも通過)、圧縮機1の吸入配管31に戻される。これにより、室外機10の外部へ流出する冷凍機油を低減でき、圧縮機1の信頼性を改善することができる。
冷凍機油が占める割合が低下した高温高圧の冷媒は、四方弁4を通り、室外熱交換器5で凝縮、液化され、高低圧熱交換器6を通過する。
また、高低圧熱交換器6から流出した冷媒は、バイパス配管23に流れる冷媒と、液配管26とに流れる冷媒と、に分岐される。バイパス配管23を流れる冷媒は、バイパス流量調整弁7で適度に流量調整されて低圧・低温の冷媒となり、室外熱交換器5を出た冷媒と高低圧熱交換器6内で熱交換する。そのため、室外熱交換器5の出口側の冷媒状態よりも、高低圧熱交換器6の出口側での冷媒状態の方が、エンタルピーが低くなる、つまり過冷却度が大きくなる。
バイパス流量調整弁7を通り、高低圧熱交換器6から流出した低圧の冷媒は、バイパス配管23を流れて、バイパス配管23とアキュムレータ12の上流側の配管とが接続している接続点24に至る。これにより、エンタルピー差が増大するため、同一能力にする場合の必要冷媒流量を低減でき、圧損低減による性能改善の効果がある。
なお、ここでいう高圧、低圧は、冷媒回路内における圧力の相対的な関係を表すものとする(温度についても同様である)。
一方、高低圧熱交換器6から流出した高圧側の冷媒は、流量調整弁8を通るが、流量調整弁8が全開のため、さして減圧することなく高圧の液冷媒として液配管205に供給される。その後、室内機50a、50bに入り、膨張弁101a、101bで減圧されて低圧二相冷媒となり、室内熱交換器100a、100bで蒸発、ガス化する。このとき、室内などの空調対象空間に冷房空気が供給され、空調対象空間の冷房運転が実現される。室内熱交換器100a、100bから流出した冷媒は、ガス配管204、四方弁4、および、アキュムレータ12を通り、圧縮機1に再度吸入される。
ここで、アキュムレータ12には、図1に示すようなU字管が設けられているので、アキュムレータ12内に気液二相状態の冷媒が流入すると、液冷媒が容器下部に溜まり、U字管の上方開口部より流入されたガスリッチな冷媒が、アキュムレータ12から流出することになる。このようなアキュムレータ12を設けることによって、ガスリッチな冷媒が圧縮機1へ吸入される。したがって、過渡的な液および気液二相冷媒をアキュムレータ12に溜めきり、オーバーフローするまで、圧縮機1の液バックを一時的に防止することができ、圧縮機1の信頼性維持の効果が得られる。
図3は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図3に基づいて、本実施の形態1に係る空気調和装置の圧縮機1の周波数の増減値Fpが決定されるまでの制御処理の流れについて詳細に説明する。
まず、ユーザによりリモコン(図示せず)などから室内機の運転開始操作が行われ、室外機10を起動させる指令を受けたら(室外機10にサーモON信号が送信されたら)、制御装置27は、圧縮機1の駆動を開始し、空気調和装置の運転を開始する(ステップS101)。
制御装置27は、空気調和装置の運転が開始されたら、冷房運転中であるかどうかを判定する(ステップS102)。制御装置27は、冷房運転中であると判定したら(ステップS102のYes)、外気温度th7に応じて、圧縮機1の周波数の第1増減値Fp_th7を算出する。Fp_th7は、外気温度th7、(現状の)圧縮機1の吸入側の蒸発温度(以下、蒸発温度と称する)Te、および圧縮機1の吸入側の目標蒸発温度(以下、目標蒸発温度と称する)Temをパラメータとして、表1のように表される。外気温度th7が高いほど、Fp_th7が小さくなるように設定されている(ステップS103)。ここで、目標蒸発温度Temは、リモコン(図示せず)などから設定される(室内機50が設置されている)室内の設定温度と、室内温度センサ(図示せず)により検知される室内温度との差温に基づいて決定される。
Figure 0006448775
次に、制御装置27は、SCOに応じて、圧縮機1の周波数の第2増減値Fp_SCOが算出される。Fp_SCOは、SCO(=Tc−th3)、蒸発温度Te、および目標蒸発温度Temをパラメータとして、表1のように表される。SCOが高いほど、Fp_SCOが小さくなるように設定されている(ステップS104)。
次に、制御装置27は、SCCに応じて、圧縮機1の周波数の第3増減値(以下、Fp_SCCと称する)が算出される。Fp_SCCは、SCC(=Tc−th6)、蒸発温度Teおよび目標蒸発温度Temをパラメータとして、表1のように表される。SCCが高いほど、Fp_SCCが小さくなるように設定されている(ステップS105)。
Fpは、ステップS103〜S105で算出されたFp_th7、Fp_SCO、およびFp_SCCの和(Fp_th7+Fp_SCO+Fp_SCC)により決定される(ステップS106)。そして、現在の圧縮機1の周波数にFpを加え、圧縮機1の周波数を更新する(ステップS107)。
その後、ステップS103〜S107の処理を、所定のタイミング毎に行い、圧縮機1の周波数を随時更新する。
従来、圧縮機1の周波数の増減値Fpを、蒸発温度Teと目標蒸発温度Temのみで決定していたのに対し、本実施の形態1では、それらに加えて、周囲負荷温度(外気温度th7)および冷媒の分布状態(過冷却度SCOおよび過冷却度SCC)も考慮して、ステップS103〜ステップS106の工程により、圧縮機1の周波数の増減値Fpを決定し、その値に基づいて圧縮機1の周波数を更新する。そうすることにより、高外気温または、室外熱交換器5に液冷媒が多量に分布している状態で、圧縮機1が過度に増速をすることによる圧力の過昇を是正することが可能となり、高圧圧力の許容値を逸脱するような圧力のオーバーシュートを是正することが可能となる。その結果、空気調和装置が異常停止することなく、連続運転をすることが可能となる。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図4は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図4に基づいて、本実施の形態2に係る空気調和装置の圧縮機1の周波数の初期周波数Fiが決定されるまでの制御処理の流れについて詳細に説明する。
本実施の形態2は、圧縮機1の起動時に起動直前の外気温度および、停止前の冷媒分布状態から、起動時の圧縮機1のFiを適切に設定するものである。
まず初めに、制御装置27により、停止前に運転していた際の室外熱交換器5の出口側の過冷却度SCO0、および停止前に運転していた際の高低圧熱交換器6の出口側の過冷却度SCC0を演算して、系内の冷媒分布状態を確認する(ステップS201)。
室温負荷変動、またはリモコンなどからの室内機50の運転停止操作などにより、室外機10を停止させる指令を受けたら、制御装置27は、圧縮機1を停止させる(ステップS202)。その後(なお、室外機を複数台備えた構成である場合は、全台停止した後)、室温負荷変動、またはリモコンなどからの室内機の運転開始操作などにより、冷房運転を行うために、室外機10を起動させる指令(なお、室外機を複数台備えた構成である場合は、1台以上起動させる指令)を受けたら(室外機10にサーモON信号が送信されたら)(ステップS203)、制御装置27は、圧縮機1のFiを仮設定する(ステップS204)。つまり、Fiに、仮初期周波数Fitを設定する(例えば、Fit=20Hz)。なお、Fitは、予め設定された値であり、圧縮機の種類毎に定められる固定値である。
ここで、制御装置27は、圧縮機1が起動する(直)前の外気温度th70を検知し(ステップS205)、その外気温度th70に応じてFitに対して、圧縮機1の周波数の初期第1増減値Fpi_th7を決定する。Fpi_th7は、th70をパラメータとして、表2のように表される。th70が高いほど、Fpi_th7が小さくなるよう(減速するよう)に設定されている(ステップS206)。
Figure 0006448775
次に、制御装置27は、SCO0に応じてFitに対して、圧縮機1の周波数の初期第2増減値Fpi_SCOを決定する。Fpi_SCOは、SCO0をパラメータとして、表2のように表される。th70が高いほど、初期第2増減値Fpi_SCOが小さくなるよう(減速するよう)に設定されている(ステップS207)。
次に、制御装置27は、SCC0に応じてFitに対して、圧縮機1の周波数の初期第3増減値Fpi_SCCを決定する。Fpi_SCCは、SCC0をパラメータとして、表2のように表される。th70が高いほど、Fpi_SCCが小さくなるよう(減速するよう)に設定されている(ステップS208)。
初期増減値Fpiは、ステップS206〜S208で算出されたFpi_th7、Fpi_SCO、およびFpi_SCCの和(Fpi_th7+Fpi_SCO+Fpi_SCC)により決定される(ステップS209)。そして、仮設定したFi(=Fip)にFpiを加え、圧縮機1の初期周波数を決定し(ステップS210)、圧縮機1を起動させる(ステップS211)。
以上、本実施の形態2によれば、蒸発温度Teと目標蒸発温度Temに加えて、周囲負荷温度(外気温度th70)および冷媒の分布状態(過冷却度SCO0および過冷却度SCC0)も考慮して、ステップS206〜ステップS209の工程により、圧縮機1の初期周波数を決定する。そのため、高外気温または、室外熱交換器に液冷媒が多量に分布している状態で、圧縮機1の起動時に過度に周波数増速をすることによる圧力の過昇を是正することが可能となり、高圧圧力の許容値を逸脱するような圧力のオーバーシュートを是正することが可能となる。その結果、空気調和装置が異常停止することなく、連続運転をすることが可能となる。
実施の形態3.
以下、本発明の実施の形態3について説明するが、実施の形態1および2と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1および2と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図5は、本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。
以下、図5に基づいて、本実施の形態3に係る空気調和装置の回路構成および動作について説明する。この空気調和装置は、冷媒を循環させる冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を利用して、冷房運転または暖房運転を行なうものである。ここでは、本発明の構成上、冷房運転について説明する。
図5に示すように、本実施の形態3に係る空気調和装置は、実施の形態1に係る空気調和装置と比較して、高低圧熱交換器6がない回路構成となっている。
本実施の形態3に係る空気調和装置内の全冷媒量は、アキュムレータ12内の冷媒量ACC+室外熱交換器5内の冷媒量+液配管A(液配管26、液配管205、および液枝管207)内の冷媒量により求めることができる。
室外熱交換器5内の冷媒量および液配管A内の冷媒量は、第1圧力センサ15で検知した圧力63hsと第3温度センサ19で検知したth3とにより求められる室外熱交換器5の出口側の過冷却度SCOから求めることができる。
したがって、全冷媒量は、ACC、および、SCOから求めることができる。
なお、SCOは、第1圧力センサ15で検知した圧力63hsから換算された飽和温度(凝縮温度)Tcと、第3温度センサ19で検知した温度th3との差温、つまり、Tc−th3により求められる。
図6は、本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図6に基づいて、本実施の形態3に係る空気調和装置の圧縮機1の周波数の増減値Fpが決定されるまでの制御処理の流れについて詳細に説明する。
まず、ユーザによりリモコン(図示せず)などから室内機の運転開始操作が行われ、室外機10を起動させる指令を受けたら(室外機10にサーモON信号が送信されたら)、制御装置27は、圧縮機1の駆動を開始し、空気調和装置の運転を開始する(ステップS301)。
制御装置27は、空気調和装置の運転が開始されたら、冷房運転中であるかどうかを判定する(ステップS102)。制御装置27は、冷房運転中であると判定したら(ステップS302のYes)、外気温度th7に応じて、圧縮機1の周波数の第1増減値Fp_th7を算出する。Fp_th7は、外気温度th7、(現状の)圧縮機1の吸入側の蒸発温度(以下、蒸発温度と称する)Te、および圧縮機1の吸入側の目標蒸発温度(以下、目標蒸発温度と称する)Temをパラメータとして、表1のように表される。外気温度th7が高いほど、Fp_th7が小さくなるように設定されている(ステップS303)。ここで、目標蒸発温度Temは、リモコン(図示せず)などから設定される(室内機50が設置されている)室内の設定温度と、室内温度センサ(図示せず)により検知される室内温度との差温に基づいて決定される。
次に、制御装置27は、SCOに応じて、圧縮機1の周波数の第2増減値Fp_SCOが算出される。Fp_SCOは、SCO(=Tc−th3)、蒸発温度Te、および目標蒸発温度Temをパラメータとして、表1のように表される。SCOが高いほど、Fp_SCOが小さくなるように設定されている(ステップS304)。
Fpは、ステップS303〜S304で算出されたFp_th7、および、Fp_SCOの和(Fp_th7+Fp_SCO)により決定される(ステップS305)。そして、現在の圧縮機1の周波数にFpを加え、圧縮機1の周波数を更新する(ステップS306)。
その後、ステップS303〜S306の処理を、所定のタイミング毎に行い、圧縮機1の周波数を随時更新する。
以上、本実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態4.
以下、本発明の実施の形態4について説明するが、実施の形態1〜3と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1〜3と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図7は、本発明の実施の形態4に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。
本実施の形態4に係る空気調和装置は、実施の形態3と同様の冷媒回路構成となっている。
以下、図7に基づいて、本実施の形態4に係る空気調和装置の圧縮機1の周波数の初期周波数Fiが決定されるまでの制御処理の流れについて詳細に説明する。
本実施の形態4は、圧縮機1の起動時に起動直前の外気温度および、停止前の冷媒分布状態から、起動時の圧縮機1のFiを適切に設定するものである。
まず初めに、制御装置27により、停止前に運転していた際の室外熱交換器5の出口側の過冷却度SCO0、および停止前に運転していた際の高低圧熱交換器6の出口側の過冷却度SCC0を演算して、系内の冷媒分布状態を確認する(ステップS401)。
室温負荷変動、またはリモコンなどからの室内機50の運転停止操作などにより、室外機10を停止させる指令を受けたら、制御装置27は、圧縮機1を停止させる(ステップS402)。その後(なお、室外機を複数台備えた構成である場合は、全台停止した後)、室温負荷変動、またはリモコンなどからの室内機の運転開始操作などにより、冷房運転を行うために、室外機10を起動させる指令(なお、室外機を複数台備えた構成である場合は、1台以上起動させる指令)を受けたら(室外機10にサーモON信号が送信されたら)(ステップS403)、制御装置27は、圧縮機1のFiを仮設定する(ステップS404)。つまり、Fiに、仮初期周波数Fitを設定する(例えば、Fit=20Hz)。なお、Fitは、予め設定された値であり、圧縮機の種類毎に定められる固定値である。
ここで、制御装置27は、圧縮機1が起動する(直)前の外気温度th70を検知し(ステップS405)、その外気温度th70に応じてFitに対して、圧縮機1の周波数の初期第1増減値Fpi_th7を決定する。Fpi_th7は、th70をパラメータとして、表2のように表される。th70が高いほど、Fpi_th7が小さくなるよう(減速するよう)に設定されている(ステップS406)。
次に、制御装置27は、SCO0に応じてFitに対して、圧縮機1の周波数の初期第2増減値Fpi_SCOを決定する。Fpi_SCOは、SCO0をパラメータとして、表2のように表される。th70が高いほど、初期第2増減値Fpi_SCOが小さくなるよう(減速するよう)に設定されている(ステップS407)。
初期増減値Fpiは、ステップS406〜S407で算出されたFpi_th7、および、Fpi_SCOの和(Fpi_th7+Fpi_SCO)により決定される(ステップS408)。そして、仮設定したFi(=Fip)にFpiを加え、圧縮機1の初期周波数を決定し(ステップS409)、圧縮機1を起動させる(ステップS410)。
以上、本実施の形態4によれば、実施の形態2と同様の効果が得られる。
実施の形態5.
以下、本発明の実施の形態5について説明するが、実施の形態1〜4と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1〜4と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図8は、本発明の実施の形態5に係る空気調和装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。
以下、図8に基づいて、本実施の形態5に係る空気調和装置の回路構成および動作について説明する。この空気調和装置は、冷媒を循環させる冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を利用して、冷房運転または暖房運転を行なうものである。ここでは、本発明の構成上、冷房運転について説明する。
図8に示すように、本実施の形態5に係る空気調和装置は、2台の熱源機(室外機10aおよび室外機10b)と、2台の利用側ユニット(室内機50aおよび室内機50b)と、が冷媒配管で接続されて構成されている。2台の利用側ユニットは、2台の熱源機に並列接続されて連絡するようになっている。つまり、空気調和装置は、2台の熱源機に搭載される各機器(構成部品)と、2台の利用側ユニットに搭載される各機器(構成部品)と、を冷媒配管で接続することで冷媒回路(冷凍サイクル)を形成し、この冷媒回路に冷媒を循環させることによって、冷房運転または暖房運転することができるようになっているのである。
なお、室外機10a、室外機10b、および、室内機50a、50bの各構成部品について、それらを搭載している室外機または室内機と同じ添え字(「a」または「b」)を付すものとする。そして、室外機、室内機、およびそれらの構成部品において、添え字が付されていない符号のみの場合は、総称であるものとする。
また、本実施の形態5では、2台の室内機を備えた構成となっているが、それに限定されず、1台でもよいし、3台以上でもよい。
空気調和装置の冷媒配管は、各室外機と接続されているガス分岐管(室外機10aに接続されているガス分岐管202aおよび室外機10bに接続されているガス分岐管202b)と、各室内機に接続されているガス枝管(室内機50aに接続されているガス枝管206aおよび室内機50bに接続されているガス枝管206b)と、ガス分岐管202とガス枝管206とを接続する共通のガス配管204と、各室外機と接続されている液分岐管(室外機10aに接続されている液分岐管203aおよび室外機10bに接続されている液分岐管203b)と、各室内機に接続されている液枝管(室内機50aに接続されている液枝管207aおよび室内機50bに接続されている液枝管207b)と、液分岐管203と液枝管207とを接続する共通の液配管205と、からなる。
ガス分岐管202aおよびガス分岐管202bと、ガス配管204と、の間には、これらの冷媒配管を接続するガス分配器200aが設けられている。また、液分岐管203aおよび液分岐管203bと、液配管205と、の間には、これらの冷媒配管を接続する液分配器200bが設けられている。なお、図8では、空気調和装置にガス分配器200aおよび液分配器200bを搭載した状態を例に示しているが、ガス分配器200aおよび液分配器200bを搭載することに限定するものではない。また、ガス分岐管202a、ガス分岐管202b、および、ガス配管204がガス管を構成し、液分岐管203a、液分岐管203b、および、液配管205が液管を構成している。
室外機10aと室内機50aとは、ガス分岐管202a、ガス配管204、ガス枝管206a、液枝管207a、液配管205、および、液分岐管203aを介して接続されており、室外機10aと室内機50bとは、ガス分岐管202a、ガス配管204、ガス枝管206b、液枝管207b、液配管205、および、液分岐管203aを介して接続されている。同様に、室外機10bと室内機50aとは、ガス分岐管202b、ガス配管204、ガス枝管206a、液枝管207a、液配管205、および、液分岐管203bを介して接続されており、室外機10bと室内機50bとは、ガス分岐管202b、ガス配管204、ガス枝管206b、液枝管207b、液配管205、および、液分岐管203bを介して接続されている。
室外機10aには、圧縮機1aと、オイルセパレータ2aと、逆止弁3aと、四方弁4−1a、4−2a(以下、まとめて四方弁4aとも称する)と、室外熱交換器5aと、高低圧熱交換器6aと、流量調整弁8aと、液側開閉弁9aと、ガス側開閉弁11aと、アキュムレータ12aと、返油バイパスキャピラリ13aと、返油バイパス用電磁弁14aと、バイパス流量調整弁7aと、が搭載されている。圧縮機1a、オイルセパレータ2a、逆止弁3a、四方弁4a、室外熱交換器5a、高低圧熱交換器6a、流量調整弁8a、液側開閉弁9a、ガス側開閉弁11a、および、アキュムレータ12aは、冷媒配管で直列に接続されるように設けられている。
高低圧熱交換器6aは、室外熱交換器5aと流量調整弁8aとの間における液配管26aに設けられている。この高低圧熱交換器6aには、液配管26aと、この高低圧熱交換器6aと流量調整弁8aとの間における液配管26a、つまり、高低圧熱交換器6aの上流側の液配管26aを分岐し、アキュムレータ12aの上流側に接続させたバイパス配管23aと、が接続されている。また、バイパス流量調整弁7aは、高低圧熱交換器6aと流量調整弁8aとの間におけるバイパス配管23aに設けられている。
さらに、返油バイパスキャピラリ13aおよび返油バイパス用電磁弁14aは、オイルセパレータ2aと、アキュムレータ12aおよび圧縮機1aを接続している吸入配管31aと、を接続している返油バイパス回路30aに設けられている。返油バイパスキャピラリ13aは、返油バイパス用電磁弁14aの上流側および下流側を接続し、返油バイパス用電磁弁14aを迂回するように設けられている。なお、以下の説明において、液配管26aとバイパス配管23aとが接続しているポイントを接続点25a、バイパス配管23aとアキュムレータ12aの上流側の配管(四方弁4aとアキュムレータ12aとの間における冷媒配管)とが接続しているポイントを接続点24aと称する。
また、室外機10aには、室外機10aに搭載されている各アクチュエータ(例えば、圧縮機1a、四方弁4a、図示省略の室外送風機など)の駆動を制御する制御装置27aが搭載されている。さらに、室外機10aには、第1圧力センサ15a(以下、第1圧力センサ15aで検知した圧力を63hsaと称する)、第2圧力センサ16a(以下、第2圧力センサ16aで検知した圧力を63lsaと称する)、第1温度センサ17a(以下、第1温度センサ17aで検知した温度をth4aと称する)、第2温度センサ18a(以下、第2温度センサ18aで検知した温度をth7aと称する)、第3温度センサ19a(以下、第3温度センサ19aで検知した温度をth3aと称する)、第4温度センサ20a(以下、第4温度センサ20aで検知した温度をth2aと称する)、第5温度センサ21a(以下、第5温度センサ21aで検知した温度をth6aと称する)、第6温度センサ22a(以下、第6温度センサ22aで検知した温度をth5aと称する)、および、第7温度センサ28a(以下、第7温度センサ28aで検知した温度をth9aと称する)が設けられている。
ところで、室外機10bは、室外機10aと同様の構成となっている。つまり、室外機10aの構成部品の添え字「a」を「b」に変更すれば室外機10bの構成部品となる。なお、図8では、室外機10aおよび室外機10bの双方に制御装置が搭載されている状態を例に示しているが、1つの制御装置で室外機10aおよび室外機10bの双方を制御するようにしてもよい。また、室外機10aおよび室外機10bの双方に制御装置が搭載されている状態では、互いの制御装置が有線または無線で通信可能になっている。
室内機50aには、室内熱交換器100aおよび膨張弁101aがガス枝管206aおよび液枝管207aで直列に接続されて搭載されている。また、室内機50aには、室内機50aに搭載されている各アクチュエータ(例えば、膨張弁101aおよび図示省略の室内送風機など)の駆動を制御する制御装置102aが搭載されている。さらに、室内機50aには、第8温度センサ103aおよび第9温度センサ104aが設けられている。
ところで、室内機50bは、室内機50aと同様の構成となっている。つまり、室内機50aの構成部品の添え字「a」を「b」に変更すれば室内機50bの構成部品となる。なお、図8では、室内機50aおよび室内機50bの双方に制御装置が搭載されている状態を例に示しているが、1つの制御装置で室内機50aおよび室内機50bの双方を制御するようにしてもよい。また、室内機50aおよび室内機50bの双方に制御装置が搭載されている状態では、互いの制御装置が有線または無線で通信可能になっている。さらに、室内機に搭載されている制御装置は、室外機に搭載されている制御装置と有線または無線で通信可能になっている。
空気調和装置の冷房回路では、図8に示す矢印にように、圧縮機(圧縮機1aおよび圧縮機1b)、オイルセパレータ(オイルセパレータ2aおよびオイルセパレータ2b)、逆止弁(逆止弁3aおよび逆止弁3b)、四方弁(四方弁4aおよび四方弁4b)、室外熱交換器(室外熱交換器5aおよび室外熱交換器5b)、高低圧熱交換器(高低圧熱交換器6aおよび高低圧熱交換器6b)、流量調整弁(流量調整弁8aおよび流量調整弁8b)、液側開閉弁(液側開閉弁9aおよび液側開閉弁9b)、膨張弁(膨張弁101aおよび膨張弁101b)、室内熱交換器(室内熱交換器100aおよび室内熱交換器100b)、ガス側開閉弁(ガス側開閉弁11aおよびガス側開閉弁11b)、四方弁4、および、アキュムレータ(アキュムレータ12aおよびアキュムレータ12b)の順で冷媒が流れるように接続されている。
次に、空気調和装置の冷房運転時の動作について説明する。
この場合、圧縮機1a、1bからの吐出冷媒を室外熱交換器5a、5bに流入させるように四方弁4a、4bが切り替えられる。つまり、四方弁4aおよび四方弁4bでは、図8で示す実線方向に配管が接続される。また、流量調整弁8a、8bが全開または全開に近い状態、バイパス流量調整弁7a、7bが適度な開度、膨張弁101a、101bが適度な開度に設定されて運転が開始される。この場合の冷媒の流れは、以下のようになる。
圧縮機1a、1bから吐出された高温・高圧のガスの冷媒は、まずオイルセパレータ2a、2bを通過する。この時に冷媒に混在する冷凍機油のおよそ大部分は、冷媒と分離され、内側底部に溜められて、返油バイパスキャピラリ13a、13bを通り(返油バイパス用電磁弁14a、14bが開口されている場合はそこも通過)、圧縮機1aの吸入配管に戻される。これにより、室外機10a、10bの外部へ流出する冷凍機油を低減でき、圧縮機1a、1bの信頼性を改善することができる。
冷凍機油が占める割合が低下した高温高圧の冷媒は、四方弁4a、4bを通り、室外熱交換器5a、5bで凝縮、液化され、高低圧熱交換器6を通過する。ここで、第1圧力センサ15a、15bと第3温度センサ19a、19bとにより求められる室外熱交換器5a、5bの出口側の過冷却度SCOa、SCOb、および第1圧力センサ15a、15bと第5温度センサ21a、21bとにより求められる高低圧熱交換器6a、6bの出口側の過冷却度SCCa、SCCbから、冷媒の分布状態が算出可能である。
なお、SCOa、SCObは、第1圧力センサ15a、15bで検知した圧力63hsa、63hsbから換算された飽和温度(凝縮温度)Tca、Tcbと、第3温度センサ19a、19bで検知した温度th3a、th3bとの差温、つまり、Tca−th3a、Tcb−th3bにより求められる。また、SCCa、SCCbは、第1圧力センサ15a、15bで検知した圧力63hsa、63hsbから換算された飽和温度(凝縮温度)Tca、Tcbと、第5温度センサ21a、21bで検知した温度th6a、th6bとの差温、つまり、Tca−th6a、Tcb−th6bにより求められる。
また、高低圧熱交換器6a、6bから流出した冷媒は、バイパス配管23a、23bに流れる冷媒と、液配管26a、26bとに流れる冷媒と、に分岐される。バイパス配管23a、23bを流れる冷媒は、バイパス流量調整弁7a、7bで適度に流量調整されて低圧・低温の冷媒となり、室外熱交換器5a、5bを出た冷媒と高低圧熱交換器6a、6b内で熱交換する。そのため、室外熱交換器5a、5bの出口側の冷媒状態よりも、高低圧熱交換器6a、6bの出口側での冷媒状態の方が、エンタルピーが低くなる、つまり過冷却度が大きくなる。
バイパス流量調整弁7a、7bを通り、高低圧熱交換器6a、6bから流出した低圧の冷媒は、バイパス配管23a、23bを流れて、バイパス配管23a、23bとアキュムレータ12a、12bの上流側の配管とが接続している接続点24a、24bに至る。これにより、エンタルピー差が増大するため、同一能力にする場合の必要冷媒流量を低減でき、圧損低減による性能改善の効果がある。なお、ここでいう高圧、低圧は、冷媒回路内における圧力の相対的な関係を表すものとする(温度についても同様である)。
一方、高低圧熱交換器6a、6bから流出し高圧側の冷媒は、流量調整弁8a、8bを通るが、流量調整弁8a、8bが全開のため、さして減圧することなく高圧の液冷媒として液配管205に供給される。その後、室内機50a、50bに入り、膨張弁101a、101bで減圧されて低圧二相冷媒となり、室内熱交換器100a、100bで蒸発、ガス化する。このとき、室内などの空調対象空間に冷房空気が供給され、空調対象空間の冷房運転が実現される。室内熱交換器100から流出した冷媒は、ガス配管204、四方弁4、および、アキュムレータ12a、12bを通り、圧縮機1a、1bに再度吸入される。
ここで、アキュムレータ12a、12bには、図8に示すようなU字管が設けられているので、アキュムレータ12a、12b内に気液二相状態の冷媒が流入すると、液冷媒が容器下部に溜まり、U字管の上方開口部より流入されたガスリッチな冷媒が、アキュムレータ12a、12bから流出することになる。このようなアキュムレータ12a、12bを設けることによって、ガスリッチな冷媒が圧縮機1a、1bへ吸入される。したがって、過渡的な液および気液二相冷媒をアキュムレータ12a、12bに溜めきり、オーバーフローするまで、圧縮機1a、1bの液バックを一時的に防止することができ、圧縮機1a、1bの信頼性維持の効果が得られる。
図9は、本発明の実施の形態5に係る空気調和装置における冷媒の流れを示す冷媒回路図であり、図10は、本発明の実施の形態5に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図10に基づいて、本実施の形態5に係る空気調和装置の室外機10間における冷媒量を調整する制御処理の流れについて詳細に説明する。
まず初めに、制御装置27a、27bにより、停止前に運転していた際の室外熱交換器5a、5bの出口側の過冷却度SCO0(SCO0a、SCO0b)、および停止前に運転していた際の高低圧熱交換器6a、6bの出口側の過冷却度SCC0(SCC0a、SCC0b)を演算して、系内の冷媒分布状態を確認する(ステップS501)。
室温負荷変動、またはリモコンなどからの室内機の運転停止操作などにより、室外機を停止させる指令を受けたら、制御装置は、圧縮機を停止させる(ステップS502)。その後、室外機が全台停止している状態から、室温負荷変動、またはリモコンなどからの室内機の運転開始操作などにより、冷房運転を行うために、2台の室外機のうち、一方の室外機(室外機10aまたは室外機10b)を起動させる指令を受けたら(室外機10aまたは室外機10bにサーモON信号が送信されたら)(ステップS503)、制御装置(制御装置27aまたは制御装置27b)により、停止直前に2台の室外機が同時運転(両方とも冷房運転)をしていたか、または、一方の室外機(室外機10a(の圧縮機1a)または室外機10b(の圧縮機1b))が片肺運転(冷房運転)をしていたかを判定する(ステップS504)。
一方の室外機が片肺運転していた場合は(ステップS504のNo)、図4のステップS204以降と同一の動作であるため、説明は省略する(ステップS511)。2台の室外機が同時運転(両方とも冷房運転)していた場合(ステップS504のYes)、SCO0aとSCO0bとを比較する(ステップS505)。
SCO0a<SCO0bとなっていた場合(ステップS505のYes)、室外機10bに冷媒が多く分布していると判定されるため、起動時に高圧圧力の上昇が大きくなる可能性が高い。そこで、起動時に室外機10aが起動するように、制御装置27aにより、室外機10aにサーモON許可信号を送信する(ステップS506a)。
次に、制御装置27は、停止中の室外機10bのバイパス流量調整弁7bを開口する。そして、室外機10cの冷媒回路内の逆止弁3cと流量調整弁8cとの間に存在する過剰な液冷媒を図12の矢印に従い、運転中の室外機10aに移行させる。
まず、バイパス流量調整弁7bを開口することにより、高低圧熱交換器6bからバイパス配管23b、四方弁4−1b、ガス側開閉弁11b、ガス分岐管202b、液分岐管203b、ガス側開閉弁11a、四方弁4−1a、を通り、アキュムレータ12aに移行される(ステップS507a)。
そして、SCO0bに対して、現在運転中(現状)の室外機10aの室外熱交換器5aの出口側の過冷却度SCOaが上回った時点で(ステップS508aのYes)、バイパス流量調整弁7bを閉口するものとする(ステップS509a)。そこで上述の動作により、冷媒の移行が完了し、適切に冷媒が分配されたものと判定し、図4のステップS204以降の動作に移る(ステップS510a)。
なお、ステップS505において、SCO0a<SCO0bとなっていない場合は(ステップS505のNo)、ステップS506b〜ステップS510bを行う。ステップS506b〜ステップS510bは、上述のステップS506a〜ステップS510aにおいて、添え字「a」を「b」に変更すれば同じ内容となるため、説明を省略する。
以上、本実施の形態5によれば、次回の室外機10b(または室外機10a)の起動時に、室外機10b(または室外機10a)に過剰に分布された液冷媒の影響により高圧圧力が過昇することを是正できる。
なお、通常運転に移行後は、図3で示した実施の形態1と同様に、th7、SCO、およびSCCから冷媒分布状態を判定して、高圧圧力の過昇を是正する。
実施の形態6.
以下、本発明の実施の形態6について説明するが、実施の形態1〜5と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1〜5と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図11は、本発明の実施の形態6に係る空気調和装置の冷媒回路構成を示す冷媒回路図である。
図11に示すように、本実施の形態6に係る空気調和装置は、3台の熱源機(室外機10a、室外機10b、および室外機10c)と、2台の利用側ユニット(室内機50aおよび室内機50b)と、が冷媒配管で接続されて構成されている。2台の利用側ユニットは、3台の熱源機に並列接続されて連絡するようになっている。つまり、空気調和装置は、3台の熱源機に搭載される各機器(構成部品)と、2台の利用側ユニットに搭載される各機器(構成部品)と、を冷媒配管で接続することで冷媒回路を形成し、この冷媒回路に冷媒を循環させることによって、冷房運転または暖房運転することができるようになっているのである。
なお、室外機10a、室外機10b、室外機10c、および、室内機50a、50bの各構成部品について、それらを搭載している室外機または室内機と同じ添え字(「a」、「b」、または「c」)を付すものとする。そして、室外機、室内機、およびそれらの構成部品において、添え字が付されていない符号のみの場合は、総称であるものとし、後述する実施の形態7についても同様である。
また、本実施の形態6では、3台の室外機と2台の室内機とを備えた構成となっているが、それに限定されず、室外機は4台以上でもよいし、室内機は1台でもよいし、3台以上でもよく、後述する実施の形態7についても同様である。
図12は、本発明の実施の形態6に係る空気調和装置における冷媒の流れを示す冷媒回路図であり、図13は、本発明の実施の形態6に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図13に基づいて、本実施の形態6に係る空気調和装置の室外機間における冷媒量を調整する制御処理の流れについて詳細に説明する。
まず初めに、制御装置により、停止前に運転していた際の室外熱交換器5a、5b、5cの出口側の過冷却度SCO0(SCO0a、SCO0b、SCO0c)、および停止前に運転していた際の高低圧熱交換器6a、6b、6cの出口側の過冷却度SCC0(SCC0a、SCC0b、SCC0c)を演算して、系内の冷媒分布状態を確認する(ステップS601)。
室温負荷変動、またはリモコンなどからの室内機の運転停止操作などにより、室外機を停止させる指令を受けたら、制御装置は、圧縮機を停止させる(ステップS602)。その後、室外機が全台停止している状態から、室温負荷変動、またはリモコンなどからの室内機の運転開始操作などにより、冷房運転を行うために、3台の室外機のうち、1台の室外機(室外機10a、室外機10b、または室外機10c)を起動させる指令を受けたら(室外機10a、室外機10b、または室外機10cにサーモON信号が送信されたら)(ステップS603)、制御装置(制御装置27a、制御装置27b、または制御装置27c)により、停止直前に3台全ての室外機が同時運転(全て冷房運転)をしていたか(ステップS604)、1台または2台の室外機が運転(冷房運転)をしていたかを判定する(ステップS605)。
1台の室外機が運転していた場合は(ステップS604のNo、ステップS605のYes)、図4のステップS204以降と同一の動作であるため、説明は省略する(ステップS611)。また、2台の室外機が運転(両方とも冷房運転)していた場合は(ステップS604のNo、ステップS605のNo)、図10のステップS505以降と同一の動作であるため、説明は省略する(ステップS612)。
3台全ての室外機が同時運転(全て冷房運転)していた場合(ステップS604のYes)、SCO0a、SCO0b、およびSCO0cを比較する。なお、本実施の形態6では、SCO0が最も小さい室外機を室外機10a、SCO0が最も大きい室外機を室外機10cとする。
そして、起動時にSCO0が最も小さい室外機10a(圧縮機1a)が起動するように、制御装置27aにより、室外機10aにサーモON許可信号を送信する(ステップS606)。
次に、制御装置27cは、SCO0が最も大きい、停止中の室外機10cのバイパス流量調整弁7cを開口する。室外機10cの冷媒回路内の逆止弁3cと流量調整弁8cとの間に存在する過剰な液冷媒を図12の矢印に従い、運転中の室外機10aに移行させる。
まず、バイパス流量調整弁7cを開口することにより、高低圧熱交換器6cからバイパス配管23c、四方弁4−1c、ガス側開閉弁11c、ガス分岐管202e、ガス分岐管202f、ガス分岐管202c、ガス側開閉弁11a、四方弁4−1a、を通り、アキュムレータ12aに移行される(ステップS607)。
そして、SCO0c(図13中では、最も大きいSCO0としてSCO0lと記載する)に対して、現在運転中(現状)の室外機10aの室外熱交換器5aの出口側の過冷却度SCOa(図13中では、SCO0が最も小さい室外機のSCOとしてSCOs1と記載する)が上回った時点で(ステップS608のYes)、バイパス流量調整弁7cを閉口するものとする(ステップS609)。そこで上述の動作により、冷媒の移行が完了し、適切に冷媒が分配されたものと判定し、図4のステップS204以降の動作に移る(ステップS610)。
以上、本実施の形態6によれば、実施の形態5と同様の効果を得ることができる。
実施の形態7.
以下、本発明の実施の形態7について説明するが、実施の形態1〜6と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1〜6と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
図14は、本発明の実施の形態7に係る空気調和装置における冷媒の流れを示す冷媒回路図であり、図15は、本発明の実施の形態7に係る空気調和装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図15に基づいて、本実施の形態7に係る空気調和装置の室外機10間における冷媒量を調整する制御処理の流れについて詳細に説明する。
まず初めに、制御装置により、停止前に運転していた際の室外熱交換器5a、5b、5cの出口側の過冷却度SCO0(SCO0a、SCO0b、SCO0c)、および停止前に運転していた際の高低圧熱交換器6a、6b、6cの出口側の過冷却度SCC0(SCC0a、SCC0b、SCC0c)を演算して、系内の冷媒分布状態を確認する。このとき、SCO0a、SCO0b、およびSCO0cの平均値SCOavg0(=(SCO0a+SCO0b+SCO0c)/3)を求める(ステップS701)。
室温負荷変動、またはリモコンなどからの室内機の運転停止操作などにより、室外機を停止させる指令を受けたら、制御装置は、圧縮機を停止させる(ステップS702)。その後、室外機が全台停止している状態から、室温負荷変動、またはリモコンなどからの室内機の運転開始操作などにより、冷房運転を行うために、3台の室外機のうち、SCO0がSCOavg0未満の台数の室外機を起動させる指令を受けたら(SCO0がSCOavg0未満の台数の室外機にサーモON信号が送信されたら)(ステップS703)、制御装置により、停止直前に3台全ての室外機が同時運転(全て冷房運転)をしていたか(ステップS704)、2台の室外機が運転(冷房運転)をしていたかを判定する(ステップS705)。
1台の室外機が運転していた場合は(ステップS704のNo、ステップS705のYes)、図4のステップS204以降と同一の動作であるため、説明は省略する(ステップS711)。また、2台の室外機が運転(両方とも冷房運転)していた場合は(ステップS704のNo、ステップS705のNo)、図10のステップS505以降と同一の動作であるため、説明は省略する(ステップS712)。
3台全ての室外機が同時運転(全て冷房運転)していた場合(ステップS704のYes)、SCO0がSCOavg0未満の室外機(圧縮機)が起動するように、制御装置により室外機にサーモON許可信号を送信する(ステップS706)。本実施の形態7では、SCO0がSCOavg0未満の室外機を室外機10a、SCO0がSCOavg0以上の室外機を室外機10b、10cとする。そして、起動時にSCO0がSCOavg0未満の室外機10aが起動するように、制御装置27aにより、室外機10aにサーモON許可信号を送信する。
次に、制御装置27b、27cは、SCO0がSCOavg0以上の、停止中の室外機10b、10cのバイパス流量調整弁7b、7cを開口する。室外機10bの冷媒回路内の逆止弁3bと流量調整弁8bとの間に存在する過剰な液冷媒と、室外機10cの冷媒回路内の逆止弁3cと流量調整弁8cとの間に存在する過剰な液冷媒とを図14の矢印に従い、運転中の室外機10aに移行させる。
まず、バイパス流量調整弁7bを開口することにより、高低圧熱交換器6bからバイパス配管23b、四方弁4−1b、ガス側開閉弁11b、ガス分岐管202d、ガス分岐管202c、ガス側開閉弁11a、四方弁4−1a、を通り、アキュムレータ12aに移行される。さらに、バイパス流量調整弁7cを開口することにより、高低圧熱交換器6cからバイパス配管23c、四方弁4−1c、ガス側開閉弁11c、ガス分岐管202e、ガス分岐管202f、ガス分岐管202c、ガス側開閉弁11a、四方弁4−1a、を通り、アキュムレータ12aに移行される(ステップS707)。
そして、SCOavg0に対して、現在運転中(現状)の室外機10aの室外熱交換器5aの出口側の過冷却度SCOa(図15中では、SCO0がSCOavg0未満の室外機における現状の室外熱交換器の出口側の過冷却度としてSCOs2と記載する)が上回った時点で(ステップS708のYes)、バイパス流量調整弁7b、7cを閉口するものとする(ステップS709)。そこで上述の動作により、冷媒の移行が完了し、適切に冷媒が分配されたものと判定し、図4のステップS204以降の動作に移る(ステップS710)。
以上、本実施の形態7によれば、実施の形態6と同様の効果を得ることができる。
1 圧縮機、1a〜1c 圧縮機、2 オイルセパレータ、2a〜2c オイルセパレータ、3 逆止弁、3a〜3c 逆止弁、4 四方弁、4a〜4c 四方弁、4−1 四方弁、4−1a〜4−1c 四方弁、4−2 四方弁、4−2a〜4−2c 四方弁、5 室外熱交換器、5a〜5c 室外熱交換器、6 高低圧熱交換器、6a〜6c 高低圧熱交換器、7 バイパス流量調整弁、7a〜7c バイパス流量調整弁、8 流量調整弁、8a〜8c 流量調整弁、9 液側開閉弁、9a〜9c 液側開閉弁、10 室外機、10a〜10c 室外機、11 ガス側開閉弁、11a〜11c ガス側開閉弁、12 アキュムレータ、12a〜12c アキュムレータ、13 返油バイパスキャピラリ、13a〜13c 返油バイパスキャピラリ、14 返油バイパス用電磁弁、14a〜14c 返油バイパス用電磁弁、15 第1圧力センサ、15a〜15c 第1圧力センサ、16 第2圧力センサ、16a〜16c 第2圧力センサ、17 第1温度センサ、17a〜17c 第1温度センサ、18 第2温度センサ、18a〜18c 第2温度センサ、19 第3温度センサ、19a〜19c 第3温度センサ、20 第4温度センサ、20a〜20c 第4温度センサ、21 第5温度センサ、21a〜21c 第5温度センサ、22 第6温度センサ、22a〜22c 第6温度センサ、23 バイパス配管、23a〜23c バイパス配管、24 接続点、24a〜24c、25 接続点、25a〜25c 接続点、26 液配管、26a〜26c 液配管、27 制御装置、27a〜27c 制御装置、28 第7温度センサ、28a〜28c 第7温度センサ、30 返油バイパス回路、30a〜30c 返油バイパス回路、31 吸入配管、31a〜31c 吸入配管、50 室内機、50a〜50b 室内機、100 室内熱交換器、100a〜100b 室内熱交換器、101 膨張弁、101a〜101b 膨張弁、102 制御装置、102a〜102b 制御装置、103 第8温度センサ、103a〜103b 第8温度センサ、104 第9温度センサ、104a〜104b 第9温度センサ、200a ガス分配器、200b 液分配器、200c ガス分配器、200d 液分配器、200e 液分配器、200f ガス分配器、202 ガス分岐管、202a〜202f ガス分岐管、203 液分岐管、203a〜203f 液分岐管、204 ガス配管、205 液配管、206 ガス枝管、206a〜206b ガス枝管、207 液枝管、207a〜207b 液枝管。

Claims (4)

  1. 少なくとも1台の室外機と、
    前記室外機に対して直列に接続される少なくとも1台の室内機と、を備え、
    前記室外機は、容量可変型の圧縮機、室外熱交換器、高低圧熱交換器を有し、
    前記室内機は、膨張弁および室内熱交換器を有し、
    前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記高低圧熱交換器、前記膨張弁、および、前記室内熱交換器、が順次配管で接続され、冷媒が循環する冷凍サイクルを構成する空気調和装置であって、
    前記圧縮機の吐出側の圧力を検知する第1圧力センサと、
    前記圧縮機の吸入側の圧力を検知する第2圧力センサと、
    外気温度を検知する第1温度センサと、
    冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の温度を検知する第2温度センサと、
    冷房運転時における前記高低圧熱交換器の出口側の温度を検知する第3温度センサと、
    前記圧縮機の周波数を制御する制御装置と、を備え、
    冷房運転時において、
    前記制御装置は、
    前記第2圧力センサで検知した圧力に基づいて算出される蒸発温度と、予め設定された目標蒸発温度と、前記第1温度センサで検知した外気温度と、に基づいて算出される第1増減値と、
    前記蒸発温度と、前記目標蒸発温度と、前記第1圧力センサで検知した圧力に基づいて算出される凝縮温度および前記第2温度センサで検知した温度により求められる前記室外熱交換器の出口側の過冷却度と、に基づいて算出される第2増減値と、
    前記蒸発温度と、前記目標蒸発温度と、前記凝縮温度および前記第3温度センサで検知した温度により算出される前記高低圧熱交換器の出口側の過冷却度と、に基づいて算出される第3増減値と、
    から前記圧縮機の周波数の増減値を決定し、該増減値に基づいて前記圧縮機の周波数を更新するものであり、
    前記室外機は流量調整弁およびアキュムレータを有し、
    前記アキュムレータは、
    前記室内熱交換器と前記圧縮機の吸入側との間に設けられ、
    前記流量調整弁は、
    冷房運転時における前記高低圧熱交換器の下流側と前記アキュムレータの上流側とを接続するバイパス配管に設けられており、
    前記室外機を2台備えた場合において、
    前記制御装置は、
    前記室外機が全て停止している状態から冷房運転を行うために、一方を起動させる指令を受けたら、
    前記室外機が全て停止している状態となる前において、前記室外機が全て冷房運転していた場合は、それぞれの前記室外機における停止前の冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の過冷却度を比較して、前記室外熱交換器の出口側の過冷却度が小さい方の前記室外機を起動し、
    起動していない方の前記室外機の前記流量調整弁を開口し、起動した前記室外機の現状の前記室外熱交換器の出口側の過冷却度が、前記流量調整弁を開口した前記室外機における停止前の冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の過冷却度を上回るまで、起動した前記室外機の前記アキュムレータに冷媒を移行させる
    空気調和装置。
  2. 少なくとも1台の室外機と、
    前記室外機に対して直列に接続される少なくとも1台の室内機と、を備え、
    前記室外機は、容量可変型の圧縮機、室外熱交換器、高低圧熱交換器を有し、
    前記室内機は、膨張弁および室内熱交換器を有し、
    前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記高低圧熱交換器、前記膨張弁、および、前記室内熱交換器、が順次配管で接続され、冷媒が循環する冷凍サイクルを構成する空気調和装置であって、
    前記圧縮機の吐出側の圧力を検知する第1圧力センサと、
    前記圧縮機の吸入側の圧力を検知する第2圧力センサと、
    外気温度を検知する第1温度センサと、
    冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の温度を検知する第2温度センサと、
    冷房運転時における前記高低圧熱交換器の出口側の温度を検知する第3温度センサと、
    前記圧縮機の周波数を制御する制御装置と、を備え、
    冷房運転時において、
    前記制御装置は、
    前記第2圧力センサで検知した圧力に基づいて算出される蒸発温度と、予め設定された目標蒸発温度と、前記第1温度センサで検知した外気温度と、に基づいて算出される第1増減値と、
    前記蒸発温度と、前記目標蒸発温度と、前記第1圧力センサで検知した圧力に基づいて算出される凝縮温度および前記第2温度センサで検知した温度により求められる前記室外熱交換器の出口側の過冷却度と、に基づいて算出される第2増減値と、
    前記蒸発温度と、前記目標蒸発温度と、前記凝縮温度および前記第3温度センサで検知した温度により算出される前記高低圧熱交換器の出口側の過冷却度と、に基づいて算出される第3増減値と、
    から前記圧縮機の周波数の増減値を決定し、該増減値に基づいて前記圧縮機の周波数を更新するものであり、
    前記室外機は流量調整弁およびアキュムレータを有し、
    前記アキュムレータは、
    前記室内熱交換器と前記圧縮機の吸入側との間に設けられ、
    前記流量調整弁は、
    冷房運転時における前記高低圧熱交換器の下流側と前記アキュムレータの上流側とを接続するバイパス配管に設けられており、
    前記室外機を3台以上備えた場合において、
    前記制御装置は、
    前記室外機が全て停止している状態から冷房運転を行うために、1台の前記室外機を起動させる指令を受けたら、
    前記室外機が全て停止している状態となる前において、前記室外機が全て冷房運転していた場合は、それぞれの前記室外機における停止前の冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の過冷却度を比較して、前記室外熱交換器の出口側の過冷却度が最も小さい前記室外機を起動し、
    前記室外熱交換器の出口側の過冷却度が最も大きい前記室外機の前記流量調整弁を開口し、起動した前記室外機の現状の前記室外熱交換器の出口側の過冷却度が、前記流量調整弁を開口した前記室外機における停止前の冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の過冷却度を上回るまで、起動した前記室外機の前記アキュムレータに冷媒を移行させる
    気調和装置。
  3. 少なくとも1台の室外機と、
    前記室外機に対して直列に接続される少なくとも1台の室内機と、を備え、
    前記室外機は、容量可変型の圧縮機、室外熱交換器、高低圧熱交換器を有し、
    前記室内機は、膨張弁および室内熱交換器を有し、
    前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記高低圧熱交換器、前記膨張弁、および、前記室内熱交換器、が順次配管で接続され、冷媒が循環する冷凍サイクルを構成する空気調和装置であって、
    前記圧縮機の吐出側の圧力を検知する第1圧力センサと、
    前記圧縮機の吸入側の圧力を検知する第2圧力センサと、
    外気温度を検知する第1温度センサと、
    冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の温度を検知する第2温度センサと、
    冷房運転時における前記高低圧熱交換器の出口側の温度を検知する第3温度センサと、
    前記圧縮機の周波数を制御する制御装置と、を備え、
    冷房運転時において、
    前記制御装置は、
    前記第2圧力センサで検知した圧力に基づいて算出される蒸発温度と、予め設定された目標蒸発温度と、前記第1温度センサで検知した外気温度と、に基づいて算出される第1増減値と、
    前記蒸発温度と、前記目標蒸発温度と、前記第1圧力センサで検知した圧力に基づいて算出される凝縮温度および前記第2温度センサで検知した温度により求められる前記室外熱交換器の出口側の過冷却度と、に基づいて算出される第2増減値と、
    前記蒸発温度と、前記目標蒸発温度と、前記凝縮温度および前記第3温度センサで検知した温度により算出される前記高低圧熱交換器の出口側の過冷却度と、に基づいて算出される第3増減値と、
    から前記圧縮機の周波数の増減値を決定し、該増減値に基づいて前記圧縮機の周波数を更新するものであり、
    前記室外機は流量調整弁およびアキュムレータを有し、
    前記アキュムレータは、
    前記室内熱交換器と前記圧縮機の吸入側との間に設けられ、
    前記流量調整弁は、
    冷房運転時における前記高低圧熱交換器の下流側と前記アキュムレータの上流側とを接続するバイパス配管に設けられており、
    前記室外機を3台以上備えた場合において、
    前記制御装置は、
    各前記室外機における停止前の前記室外熱交換器の出口側の過冷却度の平均値を算出し、
    前記室外機が全て停止している状態から冷房運転を行うために、前記平均値を下回った台数と同じ台数の前記室外機を起動させる指令を受けたら、
    前記室外機が全て停止している状態となる前において、前記室外機が全て冷房運転していた場合は、停止前の冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の過冷却度が前記平均値未満の前記室外機を起動し、
    停止前の冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の過冷却度が前記平均値以上の前記室外機の前記流量調整弁を開口し、起動した前記室外機の現状の前記室外熱交換器の出口側の過冷却度が、前記平均値を上回るまで、起動した前記室外機の前記アキュムレータに冷媒を移行させる
    気調和装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記室外機が停止している状態から冷房運転を行うために、起動させる指令を受けたら、
    前記圧縮機を起動させる直前の前記外気温度に基づいて算出される初期第1増減値と、
    前記室外機が停止前の冷房運転時における前記室外熱交換器の出口側の過冷却度に基づいて算出される初期第2増減値と、
    前記室外機が停止前の冷房運転時における前記高低圧熱交換器の出口側の過冷却度に基づいて算出される初期第3増減値と、
    から前記圧縮機の起動時の初期周波数を決定するものである
    請求項1に記載の空気調和装置。
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