JP6448413B2 - 屋根勾配推定システム及び屋根勾配推定方法 - Google Patents

屋根勾配推定システム及び屋根勾配推定方法 Download PDF

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本発明は、建物が撮影された撮影画像に基づいて、当該建物の屋根部材の勾配である屋根勾配を推定するための屋根勾配推定システム及び推定方法に関する。
顧客の既設の建物などに太陽光発電システムを導入するにあたっては、通常、事前に対象となる建物の屋根を調査し、屋根の上に太陽電池モジュールの設置が可能か否かを把握し、太陽電池モジュールのレイアウトや、太陽電池モジュールの設置に必要となる費用の見積りなどを検討し、顧客に提供する必要がある。
そのため、太陽光発電システムの導入の検討段階においては、まず太陽電池モジュールを設置する屋根の形状寸法を測量し、図面を作成する必要がある。
屋根の形状寸法を測量する方法としては、従来、航空写真で屋根の面積を確認するといった方法や、測量者が屋根に上がり、直接屋根形状を測量するという方法がある。また、特許文献1には、高所から屋根を撮影し、撮影画像から屋根形状を取得する装置が開示されている。
特開2003−162552号公報
しかしながら、航空写真を用いる方法では、屋根勾配が分からないため屋根が水平面において占める面積しか分からない。すなわち、太陽電池モジュールの設置に用いることのできる正確な面積は分からないという問題がある。
また、測量者が屋根に上がり直接測量する方法は、人的コストがかかるため、太陽光発電システムの導入が検討されている段階で行うには、コスト面で望ましくないという問題がある。特許文献1の方法では、屋根よりも高い視点から屋根の外観を撮影するために、高所からの撮影が可能な特殊な撮影手段を用意する必要があり、コスト面で望ましくないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、作業者が屋根に上がり直接測量することなく、一般的な撮影手段を用いて、低コストで手軽に建物の屋根勾配を推定できるシステムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る屋根勾配推定システムの特徴構成は、建物が撮影された撮影画像に基づいて、当該建物の屋根部材の勾配である屋根勾配を推定するための屋根勾配推定システムであって、
前記建物の妻側の壁面を含む面が前記撮影画像の撮像面と鋭角に交差する形態で現れ、且つ、前記建物の妻側の前記屋根部材の端面が現れている前記撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
前記撮影画像を表示する撮影画像表示部と、
前記撮影画像表示部で表示された前記撮影画像に対して行われる、前記壁面内に含まれる少なくとも2本の水平線を特定可能な水平線情報の入力を受け付ける水平線情報入力受付部と、
前記水平線情報に基づいて、前記少なくとも2本の水平線を特定する水平線特定部と、
前記水平線特定部で特定された前記少なくとも2本の水平線の交点である消失点を導出する消失点導出部と、
前記撮影画像表示部で表示された前記撮影画像に対して行われる、前記建物の妻側の前記屋根部材の端面を示す線である屋根勾配線を特定可能な勾配線情報の入力を受け付ける勾配線情報入力部と、
前記勾配線情報に基づいて、前記屋根勾配線を特定する勾配線特定部と、
前記屋根勾配線上の鉛直方向上方の端点である第1点から鉛直方向下方に下した直線である仮想垂直線を求める仮想垂直線設定部と、
前記消失点と、前記屋根勾配線上の鉛直方向下方の端点である第2点とを繋ぐ直線である仮想水平線を求める仮想水平線設定部と、
前記仮想垂直線と前記仮想水平線との交点を第3点とし、第1点、第2点、第3点を結んだ三角形において、第1点と第3点とを結ぶ直線と第2点と第3点とを結ぶ直線とが直交するとして、第1点と第2点とを結ぶ直線と第2点と第3点とを結ぶ直線との間の角度に対応する屋根勾配を推定する屋根勾配推定部とを、備える点にある。
上記特徴構成によれば、屋根勾配推定システムは、撮影画像取得部において、建物の妻側の壁面を含む面が撮影画像の撮像面と鋭角に交差する形態で現れ、且つ、建物の妻側の屋根部材の端面が現れている撮影画像を取得する。すなわち、撮影画像において建物の壁面が真正面ではなく、斜めに投影される。撮影画像は、例えば、作業者が撮影手段(たとえば、デジタルカメラなど)によって撮影したものを用いることができる。
なお、撮影画像取得部において取得する撮影画像の撮像面には、建物の外観形状がパースがかかった状態で投影される。そのため、建物を構成する部材、例えば、屋根部材が水平線となす角度は、撮影画像上では正確に表されていない。
そこで、屋根勾配推定システムでは、取得した撮影画像を撮影画像表示部にて表示し、水平線情報入力受付部が、表示された撮影画像上の壁面において少なくとも2本の水平線を特定可能な水平線情報の入力を受け付ける。さらに、水平線特定部が、少なくとも2本の水平線を特定する。さらに、消失点導出部が、特定された少なくとも2本の水平線の交点である消失点を導出する。
また、勾配線情報入力部が、表示部で表示された撮影画像上の壁面において建物の妻側の屋根部材の端面を示す線である屋根勾配線を特定可能な勾配線情報の入力を受け付ける。さらに、勾配線特定部が屋根勾配線を特定する。
さらに、仮想水平線設定部が、消失点と、屋根勾配線上の鉛直方向下方の端点である第2点とを繋ぐ直線である仮想水平線を求め、仮想垂直線設定部が、屋根勾配線上の鉛直方向上方の端点である第1点から鉛直方向下方に下した直線である仮想垂直線を求める。
そして、屋根勾配推定部が、仮想垂直線と仮想水平線との交点を第3点とし、第1点、第2点、第3点を結んだ三角形において、第1点と第3点とを結ぶ直線と第2点と第3点とを結ぶ直線とが直交するとして、第1点と第2点とを結ぶ直線と第2点と第3点とを結ぶ直線との間の角度に対応する屋根勾配を推定する。すなわち、仮想水平線と仮想垂直線を用いることで、撮影画像から3次元空間での実際の屋根勾配に対応した角度を算出することができる。
以上のように、作業者は撮影手段で撮影画像を取得し、水平線情報及び勾配線情報を入力するのみで、屋根勾配推定システムを用いて屋根勾配を推定できる。すなわち、例えば太陽光発電システムの見積もりの際に、屋根に上がり直接測量することなく、一般的な撮影手段を用いて、低コストで手軽に建物の屋根勾配を推定できるシステムを提供することができる。
さらなる特徴構成は、前記壁面を含む面が前記撮影画像の撮像面と交差する際の角度である壁面傾斜角の入力を受け付ける壁面傾斜角入力受付部を備え、
前記屋根勾配推定部が、
前記第2点と前記第3点とを結ぶ直線の距離を前記壁面傾斜角を用いて3次元空間上での実距離に近づくように補正した後、屋根勾配を推定する点にある。
上記特徴構成によれば、壁面傾斜角を用いて2次元空間である撮影画像上の第2点と第3点との距離を、3次元空間上での実距離に近づくように補正する。また、壁面傾斜角がどのような角度となっても、撮影画像上の第2点と第3点との距離を、3次元空間上での実距離に近づくように補正できる。これにより、作業者は撮影時における壁面傾斜角を適宜調整して撮影することが可能となり、より手軽に作業を行うことができるとともに、より正確に屋根勾配を推定することが可能となる。
また、別の特徴は、前記水平線情報入力受付部が、
前記壁面において最も鉛直下方に存在する水平線と、前記壁面において最も鉛直上方に存在する水平線との2本を特定可能な水平線情報の入力を受け付ける点にある。
上記特徴構成によれば、水平線情報入力受付部が受け付ける水平線情報の数を抑え、水平線特定部において特定する水平線の数を最小限としつつ、消失点取得部において消失点の位置を求めることができる。ここで、壁面において最も鉛直下方に存在する水平線と、壁面において最も鉛直上方に存在する水平線とを用いるため、壁面内において最も距離が離れた2本の水平線から消失点を精度よく導出することができる。よって、最終的な屋根勾配推定部における計算においても、より高精度に計算結果を求めることができ、結果的により正確に屋根勾配を推定することが可能となる。
また、本発明に係る屋根勾配推定方法の特徴構成は、建物が撮影された撮影画像に基づいて、当該建物の屋根部材の勾配である屋根勾配を推定するための屋根勾配推定方法であって、
前記建物の妻側の壁面を含む面が前記撮影画像の撮像面と鋭角に交差する形態で現れ、且つ、前記建物の妻側の前記屋根部材の端面が現れている前記撮影画像を取得する撮影画像取得工程と、
前記撮影画像を表示する撮影画像表示工程と、
前記撮影画像表示工程で表示された前記撮影画像に対して行われる、前記壁面内に含まれる少なくとも2本の水平線を特定可能な水平線情報の入力を受け付ける水平線情報入力受付工程と、
前記水平線情報に基づいて、前記少なくとも2本の水平線を特定する水平線特定工程と、
前記水平線特定工程で特定された前記少なくとも2本の水平線の交点である消失点を導出する消失点導出工程と、
前記撮影画像表示工程で表示された前記撮影画像に対して行われる、前記建物の妻側の前記屋根部材の端面を示す線である屋根勾配線を特定可能な勾配線情報の入力を受け付ける勾配線情報入力工程と、
前記勾配線情報に基づいて、前記屋根勾配線を特定する勾配線特定工程と、
前記屋根勾配線上の鉛直方向上方の端点である第1点から鉛直方向下方に下した直線である仮想垂直線を求める仮想垂直線設定工程と、
前記消失点と、前記屋根勾配線上の鉛直方向下方の端点である第2点とを繋ぐ直線である仮想水平線を求める仮想水平線設定工程と、
前記仮想垂直線と前記仮想水平線との交点を第3点とし、第1点、第2点、第3点を結んだ三角形において、第1点と第3点とを結ぶ直線と第2点と第3点とを結ぶ直線とが直交するとして、第1点と第2点とを結ぶ直線と第2点と第3点とを結ぶ直線との間の角度に対応する屋根勾配を推定する屋根勾配推定工程とを、有する点にある。
上記特徴構成によれば、屋根勾配推定システムと同様に、上述の作業者は撮影手段で撮影画像を取得するのみで、屋根勾配を推定できる。すなわち、例えば太陽光発電システムの見積もりにあたり、屋根に上がり直接測量することなく、一般的な撮影手段を用いて、低コストで手軽に建物の屋根勾配を推定できる。
屋根勾配推定システムのブロック図 屋根勾配推定システムによる処理を示すフローチャート 屋根勾配推定システムを用いた屋根勾配推定方法を示すフローチャート 撮影画像から屋根勾配を求めるための手順を示す図 撮影画像から屋根勾配を求めるための手順を示す図 撮影画像から屋根勾配を求めるための手順を示す図 撮影画像から屋根勾配を求めるための手順を示す図 壁面傾斜角を用いた補正方法を説明するための図
〔第1実施形態〕
以下では本発明の実施形態に係る屋根勾配θの推定システム及び推定方法を、図を用いて説明する。本実施形態においては、屋根勾配θの推定対象として、勾配を推定したい屋根に対する端面(エッジ部分)が見える壁を有する建物Hを用いる。より具体的には、図4に示すように、「片流れ屋根」の住宅を用いる。ここで、建物Hの壁面Wは鉛直に立っているものとし、「勾配を推定したい屋根」とは、例えば、太陽光パネルを設置予定の傾斜面を有する屋根を意味する。
本実施形態においては、屋根勾配θの推定にあたり、作業者は建物Hが建てられた現地にて屋根勾配θを計測したい建物Hの外観を撮影手段Cを用いて撮影し、撮影画像Iから屋根勾配θを推定可能に構成された屋根勾配推定システム1を用いて屋根勾配θを推定する。撮影手段Cとしては、市販のデジタルカメラ等を用いることができる。
屋根勾配θを推定するための屋根勾配推定システム1としては、作業者が現地に持ち運び可能に構成された携帯可能な情報処理端末が好ましく、例えば、スマートフォンやタブレット、ノートPCを用いることができる。情報処理端末は、作業者が撮影手段Cで撮影した撮影画像Iを入力可能に構成され、入力された撮影画像Iに基づいて屋根勾配θを推定する。
〔1.屋根勾配システムを用いた屋根勾配推定方法〕
図3を用いて、屋根勾配推定システム1を用いた屋根勾配推定方法の手順を説明する。
作業者は、建物Hを撮影手段Cで撮影する(ステップ#11)。図8に建物Hの概念平面視図を示す。図8は、建物Hの概略位置と撮影手段Cとの位置関係を示している。図示するように、撮影の際は、撮影手段Cは、建物Hの屋根部材の端面を含む壁面Wを含む面が撮影手段Cの撮像面Sを含む面に対して鋭角(壁面傾斜角δ)に交差するとともに、撮像面Sができるだけ鉛直面をなすように配置される。また、作業者は、撮影対象の建物Hが撮影画像Iのほぼ中央に位置するような位置において壁面Wを撮影する。
屋根勾配推定システム1に、撮影画像Iを入力する(ステップ#12)。
屋根勾配推定システム1の表示部3に撮影画像Iが表示されるので、撮影画像Iを見ながら、後述する水平線情報及び勾配線情報を入力する(ステップ#13)。
屋根勾配推定システム1が屋根勾配θの推定を行い、推定結果を表示部3に表示する(ステップ#14)。
作業者は、表示部3を確認し、推定された屋根勾配θを取得する(ステップ#15)。
〔2.屋根勾配システムの概略構成〕
図1に示すように、屋根勾配推定システム1は、大きく分けて撮影画像取得部2、表示部3、入力受付部4、演算部10の4つを備える。
撮影画像取得部2は、屋根勾配θを推定するために用いる撮影画像Iを取得する。より詳しくは、撮影画像取得部2は、図4及び図8に示すように、建物Hの妻側の壁面Wを含む面が撮影画像Iの撮像面Sと鋭角(壁面傾斜角δ)に交差する形態で現れ、且つ、建物Hの妻側の屋根部材の端面が現れている撮影画像Iを取得する。
撮影画像取得部2は、例えば、作業者が撮影手段Cにより撮影した撮影画像Iが記録された記録媒体を読み込み可能な構成とすることや、撮影手段Cと有線又は無線で接続され撮影画像Iを直接読み込み可能に構成することができる。
表示部3は、撮影画像Iを作業者に表示する。具体的には、例えば、表示部3として液晶ディスプレイを用いることができる。また、入力受付部4は、表示部3に表示された撮影画像Iに関して作業者が入力を行うためのデバイスである。入力受付部4としては、例えば、マウスやキーボード、タッチパネルなどのユーザーインターフェースを用いることができる。
表示部3が「撮影画像表示部」に相当し、入力受付部4が「水平線情報入力受付部」及び「勾配線情報入力受付部」に相当する。
演算部10は、屋根勾配推定システム1内に設けられた演算処理装置及び記憶装置からなる。より詳しくは、演算部10は、入力受付部4を介して受け付けた入力や撮影画像Iに対して各種の演算を行い屋根勾配θを推定するために、図1に示す各部11〜16を備え、これらは演算部10により実行されるソフトウェアとして実装される。以下では、屋根勾配推定システム1の詳細構成について説明する。
〔3.屋根勾配推定システムの詳細構成〕
3−1.撮影画像の取得
屋根勾配推定システム1によって、屋根勾配θを推定するにあたっては、まず、建物Hの撮影画像Iを取得する必要がある。本実施形態においては、作業者が撮影手段Cを用いて建物Hの撮影画像Iを取得し、撮影画像取得部2を介して屋根勾配推定システム1に撮影画像Iを入力する。
ここで、作業者は撮影手段Cを用いて図4に示すように、建物Hの屋根を形成する屋根部材の妻方向の端面を視認可能な壁面Wを撮影し、撮影画像Iを取得する。ここで、屋根部材とは、屋根パネルや瓦などを意味する。
撮影にあたっては、作業者は撮影手段Cを、図8に示すように、建物Hの壁面Wを含む面が撮影手段Cの撮像面S(受光部)を含む面に対して鋭角(壁面傾斜角δ)に交差するとともに、撮像面Sができるだけ鉛直面をなすように配置する。すなわち、撮影時において、作業者は撮像面Sを壁面Wと平行になるように配置する。このような配置で撮影することにより、撮影画像Iにおいて、実際に3次元空間上で鉛直な線(例えば、図4の点A2と点C2とを結ぶ直線)が撮影画像I上で垂直な線となる。なお、作業者は、建物Hが立地されている高さ位置(地面)と同程度の高さ(例えば、道路)に立って撮影するだけで良い。
また、作業者は、撮影対象の建物Hが、図4に示すように撮影画像Iのほぼ中央に位置するように壁面Wを撮影することが望ましい。すなわち、作業者は、撮影画像Iを撮影するための撮影手段Cの撮像面Sの正面に建物Hが位置するように、撮影手段Cを構えて撮影を行うことが望ましい。
3−2.屋根勾配推定システムの入力受付
屋根勾配推定システム1は、撮影画像取得部2によって撮影画像Iが取得された後、入力受付部4を介して、壁面W内に存在する水平線を特定するための水平線情報と、屋根の勾配を示す屋根勾配線Laを特定するための勾配線情報と、を受け付ける。ここで、「壁面W内に存在する水平線」とは、実際の3次元空間上においては水平である線を意味し、撮影画像I上では、必ずしも水平ではなく斜めの線の場合もある。
好ましくは、入力受付部4は、建物Hの壁面W内において鉛直下方に存在する水平な線分Lcと、壁面Wにおいて鉛直上方に存在する水平な線分Lbとの2本を特定するための水平線情報の入力を受け付けると良い。このように壁面W内において最も距離が離れた2本の水平線を特定するための水平線情報を受け付けることで、後述する消失点Xを精度よく導出することができる。
本実施形態においては、入力受付部4は、2本の水平線を特定可能な水平線情報の入力を受け付ける。より具体的には、水平線情報として、水平線1本につき当該水平線が通る2点の座標の入力を受け付ける。また、入力受付部4は、屋根勾配線Laを特定可能な勾配線情報として屋根勾配線が通る2点の座標の入力を受け付ける。
入力される座標は、各点の撮影画像I上における位置を示す。本実施形態においては、撮影画像I上においてx座標、y座標からなる2次元空間を規定し、撮影画像Iの左上端を原点(0,0)とし、図中右手方向(撮影画像Iにおける横方向)をx座標のプラス方向、下方向(撮影画像における縦方向)をy座標のマイナス方向としている。座標の入力は、座標値を直接入力する、もしくは、表示部3に表示された撮影画像I上の点を直接指定するなどの方法で行うと良い。
また、本実施形態においては、入力受付部4は、建物Hの妻側の壁面Wを含む面が撮影手段Cの撮像面Sと交差する際の角度である壁面傾斜角δの入力を受け付ける。入力受付部4は、「壁面傾斜角入力受付部」に相当する。壁面傾斜角δは、作業者が実際に現地において測定した値を入力すると良い。
3−3.各部の働き
水平線特定部11は、入力受付部4を介して受け付けた水平線情報に基づいて、少なくとも2本の水平線を特定する。具体的には、水平線情報としての、撮影画像Iにおける2点の座標に基づいて、当該2点を通る水平線の一次関数を特定する。
消失点導出部12は、壁面Wにおける水平方向の消失点を導出する。具体的には、水平線特定部11で特定された、撮影画像Iにおける少なくとも2本の水平線の交点を消失点Xとして導出する。
勾配線特定部13は、入力受付部4を介して受け付けた勾配線情報に基づいて、屋根勾配線Laを特定する。具体的には、勾配線情報としての、撮影画像Iにおける2点の座標に基づいて、当該2点を通る屋根勾配線Laの一次関数を特定する。
仮想垂直線設定部15は、屋根勾配線La上の鉛直方向上方の端点である第1点(具体的には、図4の例では、実際の3次元空間上で鉛直上方に位置する点A1)から鉛直方向下方に下した直線である仮想垂直線を求める。また、仮想水平線設定部14は、消失点Xと、屋根勾配線La上の鉛直方向下方の端点である第2点(具体的には、図4の例では実際の3次元空間上で鉛直下方に位置する点A2)とを繋ぐ直線である仮想水平線を求める。
屋根勾配推定部16は、屋根勾配線La、仮想水平線設定部14で求められた仮想水平線、仮想垂直線設定部15で求められた仮想垂直線の3つの直線で形成される三角形に基づいて、屋根勾配θを推定する。
より具体的には、仮想垂直線と仮想水平線との交点を第3点とし、第1点、第2点、第3点を結んだ三角形が、直角三角形が撮像面に投影された形状であることを利用して、第1点と第2点との距離及び第2点と第3点との距離と三角関数とを用いて、屋根勾配を推定する。より詳しくは、第1点と第3点とを結ぶ直線と第2点と第3点とを結ぶ直線とが直交するとして、第1点と第2点とを結ぶ直線と第2点と第3点とを結ぶ直線との間の角度に対応する屋根勾配を、三角関数を用いて推定する。
より詳しくは、本実施形態において、屋根勾配推定部16は、第2点―第3点間の距離を壁面傾斜角δを用いて3次元空間上での実距離に近づくように補正し、第1点−第2点間の距離と補正後の第2点―第3点間の距離と三角関数とを用いて、屋根勾配θを推定する。
〔4.屋根勾配推定システムの動作〕
図2のフローチャート及び図4〜図8を用いて、本実施形態における屋根勾配推定システム1の動作を説明する。
・ステップ#1及び#2
屋根勾配推定システム1は、撮影画像取得部2によって撮影画像Iを取得し(ステップ#1)、さらに、入力受付部4を介して水平線情報及び勾配線情報の入力を受け付ける(ステップ#2)。
本実施形態では、屋根勾配推定システム1の水平線特定部11が、図5に示すように、壁面W内の水平線として、直線Lb’及び直線Lc’の2本を特定する。直線Lb’及び直線Lc’の2本を特定するため、具体的には、建物Hの壁面W内において鉛直下方に存在する水平な線分Lcと、壁面Wにおいて鉛直上方に存在する水平な線分Lbとの2本を特定するための水平線情報の入力を受け付ける。ここで、線分Lb及び線分Lcは、それぞれ、直線Lb’及び直線Lc’の一部である。
より詳しくは、水平な線分Lb及びLcを特定するための点の座標を、水平な線分ごとに2つずつ指定する。具体的には、図4に示すように、窓枠の下部に相当する線分Lbを指定するために点B1及び点B2の座標を指定し、壁面Wの下端に相当する線分Lcを指定するために、点C1及び点C2の座標を指定する。
具体的には、図4の例では、点B1は(1524,−1014)、点B2は(1819,−864)、点C1は(1172,−2606)、点C2は(2077,−2792)となる。これらの点が指定されると、屋根勾配推定システム1は、点B1と点B2とを同一線上の点として、点C1と点C2とを同一線上の点として記憶する。
一方、屋根勾配線Laの指定は、壁面W内における屋根部材の側面部の両端の2点の座標を指定する。具体的には、図4に示すように点A1及び点A2の座標を指定する。なお、指定する2点は、必ずしも屋根部材の側面部の両端でなくてもよく、側面部における任意の2点を指定しても構わない。
具体的には、図4の例では、点A1は(1220,−544)、点A2は(2078,−364)となる。2点が指定されると、屋根勾配推定システム1は、点A1と点A2とを同一線上の点として記憶する。
・ステップ#3
続いて、屋根勾配推定システム1の水平線特定部11が、水平線情報である4つの点の座標から、撮影画像Iの上方に位置する水平な線分Lbおよび下方に位置する水平な線分Lcを示す1次関数を求める。ここでは、図5に示す線分Lb及び線分Lcの2つの線分を通る直線Lb’及び直線Lc’が、それぞれ1次関数で表現できると仮定している。
図5に示す直線Lb’及び直線Lc’の各線を示す一次関数は次のように求まる。
線分Lbを通る水平線Lb’は、点B1(1524,−1014)、点B2(1819,−864)より、勾配:0.508475、切片:−1788.92と求まる。よって、水平線Lb’を示す一次関数は以下の通り。
y=0.508475x−1788.92
線分Lcを通る水平線Lc’は、点C1(1172,−2606)、点C2(2077,−2792)より、勾配:−0.20552、切片:−2365.12と求まる。よって、水平線Lc’を示す一次関数は以下の通り。
y=−0.20552x−2365.12
・ステップ#4
次に、図5に示すように、屋根勾配推定システム1の消失点導出部12により、ステップ#3で求めた水平線同士の交点から消失点Xを導出する。具体的には、水平線Lb’及びLc’の交点を消失点Xとする。図5の例では、水平線Lb’及び直線Lc’の一次関数を用いて交点は以下のように求まる。
消失点X:(−807.017,−2199.26)
なお、「消失点」とは、3次元空間の対象物が2次元空間(本実施形態においては、撮影画像I)に投影された際に本来、平行である2つ以上の線が平行でなくなり、本来、平行である線が1点で交わる地点のことである。
・ステップ#5
また、屋根勾配推定システム1の勾配線特定部13により、入力受付部4で受け付けた2つの点(座標)から屋根勾配線Laの一次関数を求める。ここで、屋根勾配線Laは1次関数で表現できると仮定する。
図4の例では、屋根勾配線Laを示す一次関数は次のように求まる。
屋根勾配線Laは、点A1(1220,−544)、点A2(2078,−364)より勾配:0.20979、切片:−799.944と求まる。屋根勾配線Laを示す一次関数は以下の通り。
y=0.20979x−799.944
・ステップ#6
さらに、屋根勾配推定システム1の仮想水平線設定部14により、図6に示すように、消失点Xと、壁面Wに含まれる屋根部材の妻方向の端面を示す線である屋根勾配線La上の点A2とを繋ぐ直線である仮想水平線Lh’を求める。ここで、本実施形態においては、撮影画像Iは、図中上下方向が天地方向(鉛直方向)と一致する。点A2が「第2点」に相当する。
ここで、点A2は、点A1よりも実際の3次元空間上で鉛直方向下方側に位置する点を意味する。本実施形態においては、仮想水平線Lh’に相当する1次関数を求める。
具体的には、消失点(−807.017,−2199.26)、点A2(2078,−364)より、勾配:0.636136、切片:−1685.89と求まる。よって、仮想水平線Lh’を示す一次関数は以下の通り。
y=0.636136x−1685.89
・ステップ#7
さらに、屋根勾配推定システム1の仮想垂直線設定部15により、図6に示すように、屋根勾配線La上の鉛直方向上方の端点である点A1から鉛直方向下方に下した直線である仮想垂直線Lv’を求める。ここで、点A1は「第1点」に相当する。
仮想垂直線Lv’は、点A1から撮影画像I上において、鉛直方向下方すなわち、撮影画像Iの図中下端の辺に対して垂直な線として求まる。本実施形態において、点A1のx座標が1220のため、仮想垂直線Lv’を示す関数はx=1220と求まる。
さらに、本実施形態においては、点A1から屋根勾配線Laの線上の点A2を通る仮想水平線Lh’に向かって垂直に下した線が、仮想水平線Lh’と交差する点である点A3を求める。ここで、点A3が「第3点」に相当する。
仮想水平線Lh’を示す一次関数であるy=0.636136x−1685.89に、仮想垂直線Lv’を示すx=1220を代入してy=−909.805と求まる。すなわち、点A3(1220,−909.805)と求まる。
・ステップ#8
最後に、屋根勾配推定システム1の屋根勾配推定部16は、図7に示すように、点A1、点A2、点A3を結んでできる三角形が、3次元空間上における直角三角形が撮像面Sに投影された形状であることを利用して、点A1−点A2間の距離(線分Lvの長さ)及び点A2―点A3間の距離(線分Lhの長さ)と三角関数とを用いて、屋根勾配θを取得する。
具体的には、屋根勾配θを用いて、点A1−点A2間(屋根勾配線La)の距離をA1A2、点A2―点A3間(線分Lh)の距離をA2A3、点A1−点A3間(線分Lv)の距離をA1A3と示すと、
A1A2×sinθ = A1A3
A1A2×cosθ = A2A3
という連立方程式が立てられる。
ここでは、A1A3=365.805、A2A3=1016.891なので、上記連立方程式に各値を代入して解くと
365.805÷sinθ = 1016.891÷cosθ
tanθ = 365.805÷1016.891 = 0.359729
θ ≒ 19.8
と求まる。すなわち、屋根勾配θは3寸5分と推定される。
なお、実際に本実施形態(図4の例)における建物Hの屋根勾配を実測したところ、3寸勾配(=16.7°)であった。この結果から、本手法によって、比較的正確に屋根勾配θを求められることが分かった。
以上のようにして、作業者は撮影手段で撮影画像を取得し、水平線情報及び勾配線情報を入力するのみで、屋根勾配推定システムを用いて屋根勾配を推定できる。すなわち、太陽光発電システムの見積もりにあたって、屋根に上がり直接測量することなく、一般的な撮影手段を用いて、低コストで手軽に建物Hの屋根勾配を推定できるシステム及び方法を提供することができる。
〔第2実施形態〕
本実施形態においては、屋根勾配推定システム1の屋根勾配推定部16において、壁面傾斜角δ(図8参照)を用いて点A2―点A3間(線分Lh)の距離を補正した上で、屋根勾配θを推定する。この補正により、第1実施形態に比べ、より高精度に屋根勾配θを求めることができる。屋根勾配推定部16以外の構成については、上記第1実施形態と同様のため説明を省略する。
本実施形態においては、屋根勾配推定部16は、壁面Wを含む面が撮像面Sに対して斜めに交差するときに形成される角度である壁面傾斜角δを用いて、点A2―点A3間(線分Lh)の距離を壁面傾斜角δを用いて3次元空間上での実際の距離に近づくように補正する。
なお、撮影画像I上での点A1−点A2間(線分Lv)の距離は、3次元空間上での実際の距離との差は少ないため、特段の補正は行わない。これは、本実施形態において扱う撮影画像Iが、撮影手段Cの撮像面Sができるだけ鉛直面をなすように配置の上、撮影されており、実際の鉛直方向と撮影画像I上の垂直方向が一致し、またパースがついていない状態にあるためである。
3次元空間上における点A3に対応する位置をA3’とし、A2A3の3次元空間での実距離をA2A3’とすると、
A2A3’ = A2A3÷sinδ
となるから
365.805÷sinθ = (1016.891÷sinδ)÷cosθ
となる。
ここで、現地での実測値である壁面傾斜角δ=50°を代入すると
tanθ = 365.805÷(1016.891÷0.766044)
= 0.275568
θ ≒ 15.4°
と求まる。すなわち、屋根勾配θは3寸と推定される。
なお、上述のように建物Hの屋根勾配の実測値は3寸勾配(=16.7°)であったことから、以上より、本手法によって、第1実施形態に比べてより高精度に屋根勾配θを求められることが確認できた。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態においては、図4〜図7に示すように、「片流れ屋根」の建物Hの屋根勾配θを推定する場合の一例を示した。しかし、本発明の対象は「片流れ屋根」の建物Hに限られず、屋根勾配θを推定したい屋根に対する端面が見えている建物であれば適用可能である。具体的には、「切妻屋根」や、片流れ屋根の変形例である「のこぎり屋根」に対して用いても構わない。
(2)上記実施形態においては、消失点Xを取得するにあたり、2本の水平線(水平線Lb’及び水平線Lc’)を用いたが、3本以上の水平線を用いても構わない。
理想的には、複数本の水平線上の線を用いても、全ての線が1点で交わり、消失点Xは当該交点に求まる。ただし、実際には各種の測定誤差(カメラのレンズの収差など)や水平線情報及び勾配線情報の入力ミスなどにより、全ての線が1点で交わらないこともあり得る。この場合には、複数求まった交点に基づいて、確からしい消失点Xを1点定めると良い。具体的には、例えば、求まった交点の位置の平均値を用いるなどすると良い。
(3)上記実施形態においては、水平線(水平線Lb’及び水平線Lc’)や屋根勾配線Laを特定するための水平線情報及び勾配線情報として、作業者が水平線及び勾配線上の点の座標を指定する構成としたが、点の座標の入力に代えて、水平線情報及び勾配線情報として、当該水平線及び勾配線上の一部(線分)を、作業者が表示部3に表示された撮影画像I上で直接指定する構成としても構わない。
(4)上記実施形態においては、図2に示すように、水平線の特定(#3)、消失点の導出(#4)、勾配線の特定(#5)の順に処理を行う場合の例を説明した。しかし、これらの処理を行う順序は、適宜入れ替えても構わない。具体的には、水平線の特定(#3)及び消失点の導出(#4)の処理と、勾配線の特定(#5)の処理と、は同時に処理しても、または逆の順序(#5、#3、#4の順)で行っても構わない。
また、上記実施形態においては、仮想水平線の設定(#6)の後、仮想垂直線の設定(#7)を行ったが、仮想垂直線の設定の後、仮想水平線を設定する(#7、#6の順に実行する)構成でも構わない。
1 :屋根勾配推定システム
2 :撮影画像取得部
3 :表示部
4 :入力受付部
11 :水平線特定部
12 :消失点導出部
13 :勾配線特定部
14 :仮想水平線設定部
15 :仮想垂直線設定部
16 :屋根勾配推定部
C :撮影手段
H :建物
I :撮影画像
La :屋根勾配線
Lb' :水平線
Lc' :水平線
Lh' :仮想水平線
Lv' :仮想垂直線
S :撮像面
W :壁
X :消失点
δ :壁面傾斜角
θ :屋根勾配

Claims (4)

  1. 建物が撮影された撮影画像に基づいて、当該建物の屋根部材の勾配である屋根勾配を推定するための屋根勾配推定システムであって、
    前記建物の妻側の壁面を含む面が前記撮影画像の撮像面と鋭角に交差する形態で現れ、且つ、前記建物の妻側の前記屋根部材の端面が現れている前記撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
    前記撮影画像を表示する撮影画像表示部と、
    前記撮影画像表示部で表示された前記撮影画像に対して行われる、前記壁面内に含まれる少なくとも2本の水平線を特定可能な水平線情報の入力を受け付ける水平線情報入力受付部と、
    前記水平線情報に基づいて、前記少なくとも2本の水平線を特定する水平線特定部と、
    前記水平線特定部で特定された前記少なくとも2本の水平線の交点である消失点を導出する消失点導出部と、
    前記撮影画像表示部で表示された前記撮影画像に対して行われる、前記建物の妻側の前記屋根部材の端面を示す線である屋根勾配線を特定可能な勾配線情報の入力を受け付ける勾配線情報入力部と、
    前記勾配線情報に基づいて、前記屋根勾配線を特定する勾配線特定部と、
    前記屋根勾配線上の鉛直方向上方の端点である第1点から鉛直方向下方に下した直線である仮想垂直線を求める仮想垂直線設定部と、
    前記消失点と、前記屋根勾配線上の鉛直方向下方の端点である第2点とを繋ぐ直線である仮想水平線を求める仮想水平線設定部と、
    前記仮想垂直線と前記仮想水平線との交点を第3点とし、第1点、第2点、第3点を結んだ三角形において、第1点と第3点とを結ぶ直線と第2点と第3点とを結ぶ直線とが直交するとして、第1点と第2点とを結ぶ直線と第2点と第3点とを結ぶ直線との間の角度に対応する屋根勾配を推定する屋根勾配推定部とを、備える屋根勾配推定システム。
  2. 前記壁面を含む面が前記撮影画像の撮像面と交差する際の角度である壁面傾斜角の入力を受け付ける壁面傾斜角入力受付部を備え、
    前記屋根勾配推定部が、
    前記第2点と前記第3点とを結ぶ直線の距離を前記壁面傾斜角を用いて3次元空間上での実距離に近づくように補正した後、屋根勾配を推定する請求項1に記載の屋根勾配推定システム。
  3. 前記水平線情報入力受付部が、
    前記壁面において最も鉛直下方に存在する水平線と、前記壁面において最も鉛直上方に存在する水平線との2本を特定可能な水平線情報の入力を受け付ける請求項1または2に記載の屋根勾配推定システム。
  4. 建物が撮影された撮影画像に基づいて、当該建物の屋根部材の勾配である屋根勾配を推定するための屋根勾配推定方法であって、
    前記建物の妻側の壁面を含む面が前記撮影画像の撮像面と鋭角に交差する形態で現れ、且つ、前記建物の妻側の前記屋根部材の端面が現れている前記撮影画像を取得する撮影画像取得工程と、
    前記撮影画像を表示する撮影画像表示工程と、
    前記撮影画像表示工程で表示された前記撮影画像に対して行われる、前記壁面内に含まれる少なくとも2本の水平線を特定可能な水平線情報の入力を受け付ける水平線情報入力受付工程と、
    前記水平線情報に基づいて、前記少なくとも2本の水平線を特定する水平線特定工程と、
    前記水平線特定工程で特定された前記少なくとも2本の水平線の交点である消失点を導出する消失点導出工程と、
    前記撮影画像表示工程で表示された前記撮影画像に対して行われる、前記建物の妻側の前記屋根部材の端面を示す線である屋根勾配線を特定可能な勾配線情報の入力を受け付ける勾配線情報入力工程と、
    前記勾配線情報に基づいて、前記屋根勾配線を特定する勾配線特定工程と、
    前記屋根勾配線上の鉛直方向上方の端点である第1点から鉛直方向下方に下した直線である仮想垂直線を求める仮想垂直線設定工程と、
    前記消失点と、前記屋根勾配線上の鉛直方向下方の端点である第2点とを繋ぐ直線である仮想水平線を求める仮想水平線設定工程と、
    前記仮想垂直線と前記仮想水平線との交点を第3点とし、第1点、第2点、第3点を結んだ三角形において、第1点と第3点とを結ぶ直線と第2点と第3点とを結ぶ直線とが直交するとして、第1点と第2点とを結ぶ直線と第2点と第3点とを結ぶ直線との間の角度に対応する屋根勾配を推定する屋根勾配推定工程とを、有する屋根勾配推定方法。
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