JP6448088B2 - 車両用乗員判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両シート上における乗員の種別を判定する車両用乗員判定装置に関する。
エアバッグ装置、シートベルトプリテンショナといった乗員保護装置を作動させるために、車両シート上における乗員の種別を判定する車両用乗員判定装置(以下、乗員判定装置と言う)に関する従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。このような乗員判定装置においては、乗員保護装置の作動の可否を決定するために、例えば、車両シート上が空席、チャイルドシートが固縛された状態、小柄な大人が着座した状態、大柄な大人が着座した状態のいずれであるかを判定している。以下、乗員判定装置によって判定される車両シート上のこれらの状態を包括して、乗員の種別と言う。
上述した従来技術に開示された乗員判定装置においては、車両シートの左側の支持部に前後一対の荷重センサを設け、当該荷重センサの検出値に基づいて、車両シート上における乗員の種別を判定している。さらに、当該乗員判定装置は、車両の横方向(車幅方向)の加速度を検出する加速度センサの検出値が、所定の閾値以下である場合のみに、上述した乗員の種別の判定を行っている。すなわち、車両において、車幅方向に閾値を超えた加速度が発生した場合には、乗員の種別の判定を行っていない。通常、車両の旋回走行等によって、車幅方向に加速度が発生した場合、車両シート上における乗員の位置または姿勢が変化して、実際には、車両シート上の乗員の種別に変化が無いにも関わらず、乗員の種別に変化があったと判定してしまうことがある。上述した従来技術による乗員判定装置は、このような車幅方向に発生した加速度に起因して、誤って、乗員の種別の判定結果を遷移させることを防ぐことができる。
特開2013−1152号公報
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、上述した従来技術による乗員判定装置においては、下記のような課題があることが見出された。すなわち、当該従来技術による乗員判定装置においては、車幅方向に閾値を超えた加速度が発生した場合に、乗員の種別の判定を行っていないため、実際に、車両シート上の乗員の種別に変化があった時に、その乗員の種別の判定が遅れる場合がある。特に、実際の乗員の種別と異なった乗員判定をしたものの、車両の走行中に時間をかけて正しい乗員の種別の判定結果へ遷移させる場合や、走行中に車内で乗員が着座あるいは離席する場合がある。これらの場合には、車幅方向に加速度が発生していても、乗員の種別の判定結果を遷移させるべきである。このような場合、加速度の発生によって、乗員の種別の判定結果が遷移されないと、車両が直進走行するか平坦路に停止するまで、異なった乗員の種別の判定が継続することになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車幅方向に加速度が発生した場合にも、車両シート上の乗員の種別をより正確に判定可能な車両用乗員判定装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る車両用乗員判定装置の発明は、車両シートの座部の左部分および右部分のうちのいずれか一方の荷重を検出する荷重検出装置と、荷重検出装置によって検出された荷重に基づいて、車両シート上における乗員の種別のうちのいずれであるかを判定し、乗員の種別の判定結果を維持または遷移させる乗員判定部と、車両に発生した車幅方向の加速度を検出する加速度検出装置と、加速度検出装置によって検出された加速度が、所定の加速度閾値以上である場合、乗員判定部による乗員の種別の判定結果を遷移させることを禁止した遷移禁止状態にする遷移禁止部と、を備えた車両用乗員判定装置であって、加速度検出装置によって検出された加速度が、荷重検出装置によって検出された荷重を増大させる方向であるか減少させる方向であるかを検出し、遷移禁止状態にある時に、加速度が荷重を増大させる方向にある場合、荷重小側への判定結果の遷移を許容し、加速度が荷重を減少させる方向にある場合、荷重大側への判定結果の遷移を許容した遷移許容状態にする遷移許容部と、をさらに備えている。
この構成によれば、加速度検出装置によって検出された加速度が、所定の加速度閾値以上である場合、乗員判定部による乗員の種別の判定結果を遷移させることを禁止した遷移禁止状態にする遷移禁止部を備えている。これにより、車両の旋回走行中または車両が車幅方向に傾斜した状態で停車されている時には、遷移禁止部によって遷移禁止状態にされるため、車両シート上において乗員の位置または姿勢が変化しても、乗員の種別に変化があったと誤判定することを防ぐことができる。また、遷移禁止状態にある時に、加速度が荷重を増大させる方向にある場合、荷重小側への判定結果の遷移を許容し、加速度が荷重を減少させる方向にある場合、荷重大側への判定結果の遷移を許容した遷移許容状態にする遷移許容部を備えている。これにより、加速度が荷重を増大させる方向にある場合の荷重小側への方向、または、加速度が荷重を減少させる方向にある場合の荷重大側への方向といった、加速度の発生による影響を受けにくい方向への遷移が許容される。このため、車両の走行中に時間をかけて正しい乗員の種別の判定結果へ遷移させる場合や、走行中に車内で乗員が着座あるいは離席した場合にも、その実質的な判定結果の遷移を妨げることがない。したがって、早期に、少なくとも、実際の乗員の種別に対し、乗員保護装置の作動に影響を与えない程度に近似した判定結果にすることができる。
すなわち、車両に加速度が発生している場合、車両シート上の乗員の種別を厳密に判定することはできない場合もある。しかしながら、その場合でも、実際の乗員の種別に対し、隣接した乗員の種別への判定をすることは可能である。そうした場合、隣接した乗員の種別間においては、乗員保護装置の作動については共通である可能性が高く、取り立てて支障は発生しない。
尚、上述した本発明の構成において、「検出された加速度が、所定の加速度閾値以上である場合」には、加速度をその向きによって、正値と負値とに区別した場合に、「検出された正値の加速度が正値の加速度閾値以上である場合、および検出された負値の加速度が負値の加速度閾値以下である場合」、すなわち、「検出された加速度の絶対値が、加速度閾値の絶対値以上である場合」をも含んでいる。
本発明の実施形態による車両用乗員判定装置を用いて乗員の種別が判定される車両シートの斜視図 乗員保護ECUに接続した状態の車両用乗員判定装置の全体ブロック図 図1に示した車両シートに乗員が存在し、車幅方向に加速度が発生していない状態を示した模式的な正面図 図3Aに示した車両シートに車幅方向に加速度が発生している状態を示した模式的な正面図 車両シートに図3Bに示した場合と反対方向に加速度が発生している状態を示した模式的な正面図 車両シートが傾斜した状態を示した模式的な正面図 乗員の種別を判定するための検出荷重と加速度との関係を表したマップを示した図 本発明の実施形態による車両用乗員判定装置の制御フローチャートであって、現在の判定結果が空席である場合の種別判定フローチャートを含んだ図 現在の判定結果が大柄な大人である場合の種別判定フローチャートを示した図 現在の判定結果が小柄な大人である場合の種別判定フローチャートを示した図 現在の判定結果がCRSの固縛状態である場合の種別判定フローチャートを示した図 実施形態の変形例による車両用乗員判定装置の制御フローチャートであって、現在の判定結果が空席である場合の種別判定フローチャートを含んだ図 実施形態の変形例による車両用乗員判定装置において、現在の判定結果が小柄な大人である場合の種別判定フローチャートを示した図
<実施形態の構成>
(車両シートの構成)
図1に基づき、実施形態による車両シート9の構成について説明する。説明中において、車両シート9上における乗員BH(図3A乃至図3D示)の有無、チャイルドシート(以下、省略してCRSと言う)の固縛の有無および乗員BHの種別を包括して乗員の種別と言う。また、説明中において、車両シート9の乗員BHにとっての前方を車両シート9の前方(図1において、矢印にて示す)とする。また、図1における矢印方向を見た場合の右方を、説明中において右方として説明し、矢印方向を見た場合の左方を、説明中において左方として説明する。尚、以下、車両シート9は右ハンドル車両の助手席用シートとして説明しているが、本実施形態による車両用乗員判定装置1(以下、乗員判定装置1と言う)は、左ハンドル車両の助手席用シートまたは助手席用シート以外の車両シートにも適用可能である。
図1に示すように、右ハンドル車両に搭載された助手席用の車両シート9は、乗員が着座するシートクッション91(座部に該当する)と、シートクッション91の後端部において前後方向に回動可能に取り付けられ、乗員BHの背もたれとなるシートバック92とを備えている。また、シートバック92の上端には、乗員BHの頭部を支持するヘッドレスト93が取り付けられている。車両VEのフロアYK上には、左右一対のロアレール94が固定されている。それぞれのロアレール94には、前述したシートクッション91が前後方向に移動可能に係合している。
車両シート9に設けられたシートベルト装置95は、従来型の3点支持式シートベルト装置であるが、これに限られるものではない。シートベルト装置95は、車両VEのセンターピラーCPの上方に揺動可能に取り付けられたスルーアンカ95aを備え、スルーアンカ95aにはウェビング95bが移動可能に挿通されている。フロアYKには、シートクッション91の左方に位置するように、アウタアンカ95cが固定されており、アウタアンカ95cにはウェビング95bの一端部が接続されている。ウェビング95bの他端部は、センターピラーCP内に引き込まれ、センターピラーCPに内蔵された図示しないリトラクタに連結されている。また、ウェビング95bは、タングプレート95dに挿通されており、タングプレート95dは、シートクッション91の右方に配置されたバックル95eに対して、係合可能および取り外し可能に形成されている。シートベルト装置95は、タングプレート95dをバックル95eに対して係合させることにより、ウェビング95bによって、乗員BHまたはCRSを車両シート9上に固縛可能に形成されている。
上述したシートクッション91の左端部には、荷重センサ2FLおよび荷重センサ2RL(各々が荷重検出装置に該当する)が取り付けられている。以下、荷重センサ2FLおよび荷重センサ2RLを包括して、荷重センサ2FL、2RLと言う。一対の荷重センサ2FL、2RLは、それぞれシートクッション91の下部において、前方部と後方部とに取り付けられている。荷重センサ2FL、2RLは、いずれも歪ゲージ等により形成されており、車両シート9への乗員の着座、CRSの取り付け、あるいは荷物の載置等により発生した荷重のうち、シートクッション91の左部分が受け持つ荷重W1、W2を検出している。荷重センサ2FL、2RLは、シートクッション91の右部分に取り付けられていてもよい。尚、本発明は、荷重センサ2FL、2RLの種類、型式、検出原理を、特定のものに限定するものではない。
また、シートクッション91の下方には、乗員検知ECU6が配置されている。乗員検知ECU6の詳細については、後述する。
(車両用乗員判定装置の全体構成および機能)
次に、図2に基づいて、実施形態による乗員判定装置1の全体構成について説明する。
加速度センサ3(加速度検出装置に該当する)は、静電容量型加速度センサ、ピエゾ抵抗式加速度センサ、熱検知方式の加速度センサ等により形成され、車両VEにおいて横方向(以下、車幅方向と言う)に発生する加速度GLを検出している。
上述した荷重センサ2FL、2RLおよび加速度センサ3は、乗員検知ECU6に接続されている。乗員検知ECU6は、図示しない入出力装置、CPU、RAM等により形成された制御装置である。乗員検知ECU6は、乗員判定部61、遷移禁止部62および遷移許容部63を含んでいる。以下、乗員検知ECU6について詳述する。
乗員判定部61は、荷重センサ2FL、2RLに接続されている。乗員判定部61は、荷重センサ2FLによって検出された荷重W1と、荷重センサ2RLによって検出された荷重W2との和(W=W1+W2)を算出している。荷重センサ2FLによって検出された荷重W1と、荷重センサ2RLによって検出された荷重W2との平均値を荷重Wとしてもよい。尚、荷重Wは、後述する荷重W(0)、荷重W(+GL)、荷重W(−GL)を包括して表している。乗員判定部61は、算出した荷重Wに基づいて、車両シート9上(車両シート上に該当する)における乗員の種別であって、あらかじめ設定された複数の乗員の種別のうちのいずれであるかを判定している。乗員判定部61は、車両シート9上の乗員の種別を判定するごとに、現在の乗員の種別の判定結果(遷移前の乗員の種別の判定結果であって、現在、乗員判定部61が認識している判定結果を意味する)を維持させる、または現在の乗員の種別の判定結果から、新たに判定した乗員の種別の判定結果に遷移させている。
図3Aに示したように、車両シート9に車幅方向の加速度GL(以下、単に加速度GLと言う)が発生していない場合、荷重センサ2FL、2RLは、乗員BHの重量WTに起因して、シートクッション91の左部分が受け持つ荷重W(0)を検出している。荷重W(0)は、前述したように、この時の荷重センサ2FLによって検出された荷重W1と、荷重センサ2RLによって検出された荷重W2との和に等しい。
一方、図3Bに示したように、乗員BHが存在する車両シート9に対し、車両VEの旋回走行等によって、左向きに加速度GLが発生している場合、荷重センサ2FL、2RLは、荷重W(+GL)を検出している。荷重W(+GL)は、この時の荷重W1と荷重W2との和に等しい。荷重W(+GL)は、前述した車両シート9に加速度GLが発生していない場合に検出される荷重W(0)よりも大きい値となる(W(+GL)>W(0))。
また、図3Cに示したように、乗員BHが存在する車両シート9に対し、右向きに加速度GLが発生している場合、荷重センサ2FL、2RLは、荷重W(−GL)を検出している。荷重W(−GL)は、この時の荷重W1と荷重W2との和に等しい。荷重W(−GL)は、荷重W(0)よりも小さい値となる(W(−GL)<W(0))。
さらに、図3Dに示したように、乗員BHが存在する車両シート9が、右向きに傾斜している場合、図3Cに示した場合と同様に、荷重センサ2FL、2RLは、荷重W(0)よりも小さい値である荷重W(−GL)を検出している。尚、この時に発生する荷重W(−GL)と、図3Cに示した場合に発生する荷重W(−GL)とは、同一の符号を使用しているが、必ずしも双方が等しくなるわけではない。
図示は省略しているが、乗員BHが存在する車両シート9が、左向きに傾斜している場合、図3Bに示した場合と同様に、荷重センサ2FL、2RLは、荷重W(0)よりも大きい値である荷重W(+GL)を検出する。尚、この時に発生する荷重W(+GL)と、図3Bに示した場合に発生する荷重W(+GL)とは、同一の符号を使用しているが、必ずしも双方が等しくなるわけではない。
乗員判定部61は、図4に示したマップを使用して、検出した荷重Wに基づいた車両シート9上の乗員の種別の判定を行っている。具体的には、荷重Wが第1荷重閾値Wth1未満の場合、車両シート9上は空席であると判定される。荷重Wが第1荷重閾値Wth1以上、かつ、第2荷重閾値Wth2未満の場合、車両シート9上にはCRSが固縛されていると判定される。荷重Wが第2荷重閾値Wth2以上、かつ、第3荷重閾値Wth3未満の場合、車両シート9上には小柄な大人(図4および図5A以降においては、大人小と示す)が着座していると判定される。荷重Wが第3荷重閾値Wth3以上の場合、車両シート9上には大柄な大人(図4および図5A以降においては、大人大と示す)が着座していると判定される。以上説明した乗員の種別の判定方法は、ほんの一例であって、本発明を実施する場合においては、他のあらゆる判定方法が適用可能である。
図2に戻って、遷移禁止部62には、加速度センサ3が接続されている。遷移禁止部62は、加速度センサ3によって検出された加速度GLを、所定の左方向加速度閾値GLth(+)または右方向加速度閾値GLth(−)と比較している。尚、図4において、左向きの加速度GLを正値とし、右向きの加速度GLを負値として表している。左方向加速度閾値GLth(+)は、検出された加速度GLが、上述した左方向への加速度である場合の比較閾値であり、右方向加速度閾値GLth(−)は、検出された加速度GLが、右方向への加速度である場合の比較閾値である。以下、左方向加速度閾値GLth(+)および右方向加速度閾値GLth(−)を包括して、加速度閾値GLth(+)、GLth(−)と言う。遷移禁止部62は、検出された正値の加速度GLが、左方向加速度閾値GLth(+)以上または検出された負値の加速度GLが、右方向加速度閾値GLth(−)以下の場合、遷移禁止状態にする。遷移禁止状態においては、乗員判定部61による乗員の種別の判定結果を遷移させることが禁止される。図4において、遷移禁止状態となる領域を、ハッチングにて示している。尚、検出された正値の加速度GLが、左方向加速度閾値GLth(+)以上である場合、および検出された負値の加速度GLが、右方向加速度閾値GLth(−)以下である場合は、加速度GLの絶対値が、加速度閾値GLth(+)、GLth(−)の絶対値以上である。したがって、双方とも加速度閾値以上に該当する。
遷移許容部63は、加速度センサ3に接続されている。遷移許容部63は、加速度センサ3によって検出された加速度GLが、荷重センサ2FL、2RLによって検出された荷重W1、W2を増大させる方向であるか減少させる方向であるかを検出する。そして、遷移禁止状態にある時に、加速度GLが荷重W1、W2を増大させる方向にある場合(正値の加速度GLが、左方向加速度閾値GLth(+)以上である場合)、遷移許容状態にして、荷重W1、W2が減少する方向(以下、荷重小側と言う)への遷移を許容している。また、遷移禁止状態にある時に、加速度GLが荷重W1、W2を減少させる方向にある場合(負値の加速度GLが、右方向加速度閾値GLth(−)以下である場合)、遷移許容状態にして、荷重W1、W2が増大する方向(以下、荷重大側と言う)への遷移を許容している。ここで、荷重小側への遷移とは、例えば、小柄な大人から、CRSまたは空席への遷移を言う。また、荷重大側への遷移とは、例えば、CRSから、小柄な大人または大柄な大人への遷移を言う。
(乗員保護ECUおよび乗員保護装置の構成および機能)
乗員検知ECU6に接続された乗員保護ECU7は、乗員検知ECU6と同様に、入出力装置、CPU、RAM等により形成された制御装置である。乗員保護ECU7は、保護装置制御部71および衝突判定部72を含んでいる。保護装置制御部71は、衝突判定部72および乗員保護装置8に接続されている。乗員保護装置8には、各種のエアバッグ装置、シートベルトプリテンショナ等が含まれている。保護装置制御部71は、衝突判定部72によって、車両VEにおける衝突の発生が検出された場合、乗員保護装置8を作動させて、車両VEの乗員を保護する。
保護装置制御部71は、乗員検知ECU6の乗員判定部61に接続されており、乗員判定部61による乗員の種別の判定結果に基づいて、乗員保護装置8に含まれるエアバッグ装置の作動方法を選択する。具体的には、車両シート9上が空席であると判定された場合または車両シート9上にCRSが固縛されていると判定された場合、エアバッグ装置は展開されない。また、車両シート9上には小柄な大人が着座していると判定された場合、エアバッグ装置は弱展開状態とされる。さらに、車両シート9上に大柄な大人が着座していると判定された場合、エアバッグ装置は強展開状態とされる(図4示)。
(車両用乗員判定装置の制御方法)
以下、図5A乃至図5Dに基づき、乗員判定装置1の制御方法について説明する。乗員判定装置1が起動されると、乗員判定部61において、車両シート9上の乗員の種別の判定結果は空席とされる(ステップS101)。次に、検出された荷重W1、W2、加速度GLが入力される(ステップS102)。その後、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、空席とされているか否かが判定される(ステップS103)。現在、空席とされていない場合、ステップS201(図5B示)へと進む。
現在、乗員判定部61において、空席とされている場合、検出された加速度GLが、左方向加速度閾値GLth(+)以上であるか否かが判定される(ステップS104)。加速度GLが、左方向加速度閾値GLth(+)未満である場合、前述したように、乗員判定部61が車両シート9上の荷重大側への乗員の種別の判定を行う(ステップS105)。その後、今回、実行された乗員の種別の判定結果に基づき、判定結果を遷移させる必要があるか否かが判定される(ステップS106)。乗員の種別の判定結果を遷移させる必要がない場合、車両シート9上が空席であるという判定結果が維持される(ステップS110)。一方、ステップS106において、乗員の種別の判定結果を遷移させる必要があると判定された場合、検出された荷重Wに基づいて、車両シート9上が空席であるという判定結果から、新たに判定された乗員の種別の判定結果に遷移される。新たな遷移先は、車両シート9上に大柄な大人が着座している(ステップS107)、小柄な大人が着座している(ステップS108)およびCRSが固縛されている(ステップS109)のうちのいずれかとなる。
ステップS104において、検出された加速度GLが、左方向加速度閾値GLth(+)以上であると判定された場合、遷移禁止部62により遷移禁止状態とされ、乗員の種別の判定結果を、荷重大側へ遷移させることが禁止される。また、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、空席とされている場合、本来、遷移が許容されるべきである、荷重小側への遷移は存在しない。このため、車両シート9上が空席であるという判定結果が維持される(ステップS110)。
上述したように、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、空席とされている場合、荷重小側への遷移は存在しない。このため、荷重小側への遷移を禁止するか否かを判定する必要はない。したがって、検出された加速度GLが、右方向加速度閾値GLth(−)以下であるか否かの判定は行われない。
前述したステップS103において、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、空席と判定されていない場合、大柄な大人が着座しているとされているか否かが判定される(ステップS201)。現在、車両シート9上に大柄な大人が着座しているとされている場合、検出された加速度GLが、右方向加速度閾値GLth(−)以下であるか否かが判定される(ステップS202)。加速度GLが、右方向加速度閾値GLth(−)より大きい場合、前述したように、乗員判定部61が車両シート9上の荷重小側への乗員の種別の判定を行う(ステップS203)。その後、今回、実行された乗員の種別の判定結果に基づき、判定結果を遷移させる必要があるか否かが判定される(ステップS204)。乗員の種別の判定結果を遷移させる必要がない場合、車両シート9上に大柄な大人が着座しているという判定結果が維持される(ステップS208)。一方、ステップS204において、乗員の種別の判定結果を遷移させる必要があると判定された場合、検出された荷重Wに基づいて、車両シート9上に大柄な大人が着座しているという判定結果から、新たに判定された乗員の種別の判定結果に遷移される。新たな遷移先は、車両シート9上に小柄な大人が着座している(ステップS205)、CRSが固縛されている(ステップS206)および車両シート9上が空席である(ステップS207)のうちのいずれかとなる。
ステップS202において、検出された加速度GLが、右方向加速度閾値GLth(−)以下であると判定された場合、遷移禁止部62により遷移禁止状態とされ、乗員の種別の判定結果を、荷重小側へ遷移させることが禁止される。また、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、大柄な大人が着座しているとされている場合、本来、遷移が許容されるべきである、荷重大側への遷移は存在しない。このため、車両シート9上に大柄な大人が着座しているという判定結果が維持される(ステップS208)。
上述したように、現在、車両シート9上に大柄な大人が着座している場合、荷重大側への遷移は存在しない。このため、荷重大側への遷移を禁止するか否かを判定する必要はない。したがって、検出された加速度GLが、左方向加速度閾値GLth(+)以上であるか否かの判定は行われない。
また、ステップS201において、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、大柄な大人が着座しているとされていない場合、図5Cに示したステップS301へ進む。ステップS301においては、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、小柄な大人が着座しているとされているか否かが判定される。小柄な大人が着座しているとされている場合、検出された加速度GLが、左方向加速度閾値GLth(+)以上であるか否かが判定される(ステップS302)。加速度GLが、左方向加速度閾値GLth(+)未満である場合、検出された加速度GLが、右方向加速度閾値GLth(−)以下であるか否かが判定される(ステップS303)。検出された加速度GLが、右方向加速度閾値GLth(−)より大きい場合、乗員判定部61が車両シート9上の乗員の種別の判定を行う(ステップS304)。その後、今回、実行された乗員の種別の判定結果に基づき、判定結果を遷移させる必要があるか否かが判定される(ステップS305)。乗員の種別の判定結果を遷移させる必要がない場合、車両シート9上に小柄な大人が着座しているという判定結果が維持される(ステップS313)。一方、ステップS305において、乗員の種別の判定結果を遷移させる必要があると判定された場合、検出された荷重Wに基づいて、車両シート9上に小柄な大人が着座しているという判定結果から、新たに判定された乗員の種別の判定結果に遷移される(ステップS310、ステップS311、ステップS312)。
これに対し、ステップS302において、検出された加速度GLが、左方向加速度閾値GLth(+)以上であると判定された場合、遷移禁止部62により遷移禁止状態とされ、乗員の種別の判定結果を遷移させることが禁止される。それとともに、遷移許容部63により、荷重小側への遷移は許容され、乗員判定部61が荷重小側への乗員の種別の判定を行う(ステップS308)。その後、今回、実行された乗員の種別の判定結果に基づき、判定結果を遷移させる必要があるか否かが判定される(ステップS309)。乗員の種別の判定結果を遷移させる必要がない場合、車両シート9上に小柄な大人が着座しているという判定結果が維持される(ステップS313)。一方、ステップS309において、乗員の種別の判定結果を遷移させる必要があると判定された場合、検出された荷重Wに基づいて、車両シート9上に小柄な大人が着座しているという判定結果から、新たに判定された乗員の種別の判定結果に遷移される。新たな遷移先は、車両シート9上にCRSが固縛されている(ステップS310)および車両シート9上が空席である(ステップS311)のうちのいずれかとなる。
また、ステップS303において、検出された加速度GLが、右方向加速度閾値GLth(−)以下であると判定された場合、遷移禁止部62により遷移禁止状態とされ、乗員判定部61による乗員の種別の判定結果を遷移させることが禁止される。それとともに、遷移許容部63により、荷重大側への遷移は許容され、乗員判定部61が荷重大側への乗員の種別の判定を行う(ステップS306)。その後、今回、実行された乗員の種別の判定結果に基づき、判定結果を遷移させる必要があるか否かが判定される(ステップS307)。乗員の種別の判定結果を遷移させる必要がない場合、車両シート9上に小柄な大人が着座しているという判定結果が維持される(ステップS313)。一方、ステップS307において、乗員の種別の判定結果を遷移させる必要があると判定された場合、車両シート9上に大柄な大人が着座しているという判定結果に遷移される(ステップS312)。
また、ステップS301において、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、小柄な大人が着座しているとされていない場合、図5Dに示したステップS401へ進む。現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、CRSが固縛されているとされている場合、図5Dに示したフローによって、図5Cに示した場合と同様に乗員の種別の判定が実行される。このように、図5Dに示したフローは、図5Cに示したものと同様であるため、詳細な説明は省略する。
<実施形態の作用効果>
本実施形態によれば、加速度センサ3によって検出された加速度GLが、所定の左方向加速度閾値GLth(+)以上である場合、乗員判定部61による乗員の種別の判定結果を遷移させることを禁止した遷移禁止状態にする遷移禁止部62を備えている。また、遷移禁止部62は、同様に、検出された加速度GLが、所定の右方向加速度閾値GLth(−)以下である場合、遷移禁止状態にしている。これにより、車両VEの旋回走行中または車両VEが車幅方向に傾斜した状態で停車されている時には、遷移禁止部62によって遷移禁止状態にされる。このため、車両シート9上において乗員BHの位置または姿勢が変化しても、乗員の種別に変化があったと誤判定することを防ぐことができる。
また、遷移禁止状態にある時に、加速度GLが荷重Wを増大させる方向にある場合、荷重小側への遷移を許容し、加速度GLが荷重Wを減少させる方向にある場合、荷重大側への遷移を許容した遷移許容状態にする遷移許容部63を備えている。これにより、加速度GLが荷重Wを増大させる方向にある場合の荷重小側、または、加速度GLが荷重Wを減少させる方向にある場合の荷重大側といった、加速度GLの発生による影響を受けにくい方向への遷移が許容される。このため、車両VEの走行中に時間をかけて正しい乗員の種別の判定結果へ遷移させる場合や、走行中に車内で乗員が着座あるいは離席した場合にも、その乗員の種別の変化を検出し、早期に、実際の乗員の種別の判定結果に遷移させることができる。
これについて詳細に述べれば、車両VEに加速度GLが発生しているため、車両シート9上の乗員の種別を厳密に判定することはできない場合もある。しかしながら、その場合でも、大柄な大人が着座していると判定すべきところを、小柄な大人が着座していると判定するように、正しい乗員の種別に対して、隣接して位置する乗員の種別に判定することが可能である。そして、大柄な大人が着座していると判定した場合と、小柄な大人が着座していると判定した場合とは、ともに、エアバッグ装置を展開することについては共通であるため、乗員保護装置8の作動上の問題はない。
<実施形態の変形例の構成>
図6および図7に基づいて、実施形態の変形例の構成について、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、空席とされている場合および小柄な大人が着座しているとされている場合を例にとって説明する。尚、本変形例において、乗員判定装置1および車両シート9は、それぞれ上述した実施形態と同様の構成を備えている。本変形例において、遷移禁止部62は、今回の乗員の種別の判定が、乗員判定装置1の起動後において、初回である場合、加速度センサ3によって検出された加速度GLが、左方向加速度閾値GLth(+)以上であっても、遷移禁止状態にすることはない。また、遷移禁止部62は、今回の乗員の種別の判定が、乗員判定装置1の起動後において、初回である場合、検出された加速度GLが、右方向加速度閾値GLth(−)以下であっても、遷移禁止状態にすることはない。これらの点が、上述の実施形態とは異なっている。
以下、詳細に説明する。本変形例による乗員判定部61は、車両VEのイグニッションスイッチをオフにし、乗員判定装置1への電源供給を停止する時に、その時点における乗員の種別の判定結果を記憶している。その後、再び、車両VEのイグニッションスイッチをオンにして、乗員判定装置1を起動した時、図6に示したように、記憶していた乗員の種別の判定結果を読み出す(ステップS501)。ステップ503において、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、空席とされていると判定された後、今回の乗員の種別の判定が、乗員判定装置1の起動後において、初回であるか否か(乗員の種別の判定状況に該当する)が判定される(ステップS504)。これについて、今回の乗員の種別の判定とは、これから行われる乗員の種別の判定を言う。また、乗員の種別の判定が初回であるか否かとあるが、実際には、乗員の種別の判定は、図6に示されたルーチンを複数回循環させることにより、検出されたそれぞれ複数個の荷重W1、W2に基づいて、一つの乗員の種別の判定結果が形成される。したがって、ステップS504においては、図6に示されたルーチンを複数回循環させた後に行われる乗員の種別の判定が、乗員判定装置1の起動後において、初回であるか否かが判定されている。今回の乗員の種別の判定が、乗員判定装置1の起動後において、初回である場合、加速度GLと左方向加速度閾値GLth(+)との比較を行わず、乗員判定部61が車両シート9上の乗員の種別の判定を行う(ステップS506)。一方、今回の乗員の種別の判定が、乗員判定装置1の起動後において、初回でない場合、図5Aに示したフローチャートと同様に、検出された加速度GLが、所定の左方向加速度閾値GLth(+)以上であるか否かが判定される(ステップS505)。図6に示したフローチャートにおいて、上述した以外のステップは、図5Aに示したものと同様であるため、これ以上の説明は省略する。
また、図7に示したように、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、小柄な大人が着座しているとされている場合(ステップS601)、上述した場合と同様に、今回の乗員の種別の判定が、乗員判定装置1の起動後において、初回であるか否かが判定される(ステップS602)。今回の乗員の種別の判定が、乗員判定装置1の起動後において、初回である場合、加速度GLと加速度閾値GLth(+)、GLth(−)との比較を行わず、乗員判定部61が車両シート9上の乗員の種別の判定を行う(ステップS605)。今回の乗員の種別の判定が、乗員判定装置1の起動後において、初回でない場合、図5Cに示したフローチャートと同様に、検出された加速度GLが、所定の左方向加速度閾値GLth(+)以上、および右方向加速度閾値GLth(−)以下であるか否かが判定される(ステップS603、ステップS604)。
図7に示したフローチャートにおいて、上述した以外のステップは図5Cに示したものと同様であるため、これ以上の説明は省略する。
また、本変形例において、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、大柄な大人が着座しているとされている場合は、図5Bに示したものを、上述した場合と同様に変更したフローチャートにしたがって乗員判定装置1の制御が実行される。また、本変形例において、現在、乗員判定部61が認識している乗員の種別の判定結果が、車両シート9上にCRSが固縛されているとされている場合は、図5Dに示したものを、上述した場合と同様に変更したフローチャートにしたがって乗員判定装置1の制御が実行される。
<変形例の作用効果>
本変形例によれば、遷移禁止部62は、今回の乗員の種別の判定が、乗員判定装置1の起動後において、初回である場合、加速度センサ3によって検出された加速度GLが、左方向加速度閾値GLth(+)以上であっても、遷移禁止状態にすることはない。また、遷移禁止部62は、今回の乗員の種別の判定が、乗員判定装置1の起動後において、初回である場合、加速度センサ3によって検出された加速度GLが、右方向加速度閾値GLth(−)以下であっても、遷移禁止状態にすることはない。これについて、乗員の種別の判定ルーチンにおいて、乗員判定装置1の起動後の初期設定は、乗員判定装置1への電源供給を停止する時に記憶された判定結果とされている。そのため、乗員判定装置1の起動後の初回の乗員の種別の判定において遷移禁止状態にすると、実際の乗員の種別とは、荷重Wの状態が大きく異なった乗員の種別の判定結果が長時間続くことになる。これに対して、本変形例においては、今回の乗員の種別の判定が、乗員判定装置1の起動後において、初回である場合、遷移禁止状態にすることはないため、実際の乗員の種別に近い乗員の種別の判定を行うことができる。
これまで説明したように、本変形例においては、遷移禁止部62が、乗員の種別の判定状況に応じて、遷移禁止状態にするか否かを決定している。これにより、乗員の種別の判定結果を遷移させることの可否について柔軟性を持たせることができ、乗員の種別の判定結果が、実際の乗員の種別と大きく異なる判定結果になることを防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明による乗員判定装置1において、車両シート9に設けられる荷重センサ2FL、2RLの数はいくつであってもよく、シートクッション91の右部分および左部分のいずれかであれば、その取付位置も状況に応じて選択することが可能である。
また、車両シート9において、乗員の種別の判定を行うための荷重センサ2FL、2RLに対して、左右の反対側に乗員の種別の判定に使用しない荷重センサを設けてもよい。
また、乗員検知ECU6は、乗員保護ECU7と一体的に形成されていてもよい。この場合、加速度センサ3は、乗員保護ECU7に設けられた衝突を検知するための加速度センサを代用してもよい。
また、車両VEにおいて、左向きの加速度GLを検出する加速度センサ3と、右向きの加速度GLを検出する加速度センサ3とを別々に設け、加速度GLを検出している加速度センサ3がいずれであるかによって、加速度GLの向きを判定するようにしてもよい。この場合、左向きの加速度GLも右向きの加速度GLも正値となり、いずれかの加速度が、その加速度閾値以上の場合に遷移禁止状態および遷移許容状態となる。
また、乗員検知ECU6が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等により、ハードウェア的に構成してもよい。
また、本発明による乗員判定装置1は、シートベルト装置95が未装着時において、乗員に対して警告するウォーニング装置に適用してもよい。
図面中、1は車両用乗員判定装置、2FL,2RLは荷重センサ(荷重検出装置)、3は加速度センサ(加速度検出装置)、9は車両シート、61は乗員判定部、62は遷移禁止部、63は遷移許容部、91はシートクッション(座部)、BHは乗員、GLは加速度、GLth(+),GLth(−)は加速度閾値、VEは車両、W1,W2は検出荷重を示している。

Claims (3)

  1. 車両シート(9)の座部(91)の左部分および右部分のうちのいずれか一方の荷重を検出する荷重検出装置(2FL、2RL)と、
    該荷重検出装置によって検出された荷重(W1、W2)に基づいて、前記車両シート上における乗員の種別のうちのいずれであるかを判定し、前記乗員の種別の判定結果を維持または遷移させる乗員判定部(61)と、
    車両(VE)に発生した車幅方向の加速度(GL)を検出する加速度検出装置(3)と、
    該加速度検出装置によって検出された加速度が、所定の加速度閾値(GLth(+)、GLth(−))以上である場合、前記乗員判定部による前記乗員の種別の判定結果を遷移させることを禁止した遷移禁止状態にする遷移禁止部(62)と、
    を備えた車両用乗員判定装置(1)であって、
    前記加速度検出装置によって検出された加速度が、前記荷重検出装置によって検出された荷重を増大させる方向であるか減少させる方向であるかを検出し、前記遷移禁止状態にある時に、前記加速度が前記荷重を増大させる方向にある場合、荷重小側への判定結果の遷移を許容し、前記加速度が前記荷重を減少させる方向にある場合、荷重大側への判定結果の遷移を許容した遷移許容状態にする遷移許容部(63)と、
    をさらに備えた車両用乗員判定装置。
  2. 前記遷移禁止部は、
    現在の前記乗員の種別の判定状況に応じて、前記遷移禁止状態にするか否かを決定する請求項1記載の車両用乗員判定装置。
  3. 前記遷移禁止部は、
    今回の前記乗員の種別の判定が初回である場合、前記加速度検出装置によって検出された加速度が、前記加速度閾値以上であっても、前記遷移禁止状態にすることはない請求項2記載の車両用乗員判定装置。
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