JP6448047B2 - 通電熱加工装置 - Google Patents

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本発明は、被加工物に対して通電させながら加工する熱加工装置であって、密閉空間で複数のゾーン設定ができ、前記ゾーンごとに、材料セット、焼結加工、ねじり加工、引張加工、押出し加工、接合加工、圧縮加工、溶解又は抜き出し等ができる通電熱加工装置に関する。
例えば、特許文献1には、粉末焼結材料からなる被加工物に電流を供給することによる通電発熱で被加工物を焼結する通電熱加工装置であって、内部に被加工物が装填される型と、この型内の被加工物を挟持した状態で当該被加工物に焼結用電流を供給するための対向電極と、上記型の周囲に配設され、当該被加工物を磁化させる磁化用に上記焼結用電流を供給するとともに上記磁化用コイル部材に磁化用電流を供給する電源装置とを備えている通電熱加工装置が開示されている。
また、特許文献2には、下記a)〜c)の各工程からなることを特徴とする成形品の製造方法。a)として非平衡相からなる合金粉末を作製する工程、b)としてa)工程で作製された合金粉末を型内に充填し、これに電圧1V〜3kV未満、電流密度5kA/cm2 〜20kA/cm2 を短時間通電して合金粉末同士を焼結する工程、c)としてb)工程で作製された焼結体に塑性加工を施し、成形品とする工程が開示されている。
特開2003−328008号公報 特開平10−298608号公報
しかし、特許文献1又は特許文献2に記載の発明は、通電するが焼結加工のみしかできないため、ねじり加工、引張加工、押出し加工等の他の加工をしなければならないときには、その加工ができる他の装置を設置しなければできないという問題があった。そのため、加工の種類に応じてそれぞれ専用の装置を設置しなければならず、装置投資額が高くなり、設備設置スペースを広く必要とするなどの問題があった。
本発明の課題は、通電をしながら複数の加工を同一の装置で可能とする通電熱加工装置を提供することである。
請求項1に記載の通電熱加工装置1は、密閉空間を形成するチャンバー3内に2つの電極部5、15が対向した形態で配設され、被加工物60を前記電極部5、15間に挟着した状態で通電しながら加工処理をする通電熱加工装置1であって、前記対向する電極部5、15それぞれに固定され対向するように配設された2つの移動手段4、14を備え、前記2つの移動手段4、14の進退方向及び停止位置をそれぞれ単独に設定できる通電熱加工装置1において、前記対向する電極部5、15のそれぞれの被加工物60側に、焼結加工用として被加工物60への通電及び押圧用のスペーサー25、ねじり加工用として被加工物60の把持及び通電用の把持治具26、引張加工用として被加工物60の把持及び通電用の把持治具26、押出し加工用として被加工物60への通電及び押出用の押出治具26、接合加工用として被加工物60への通電及び押圧用のスペーサー25、圧縮加工用として被加工物60への通電及び押圧用のスペーサー25、又は、溶解用としてルツボ及び通電可能なスペーサー25を、被加工物60それぞれの加工に応じて選択して固設し、被加工物60に磁化をする場合には、前記チャンバー3内の所定の位置に磁化用のコイル部材70を、前記被加工物60を囲繞するように配設し、前記被加工物60に通電しながら、被加工物60に対して選択された加工が可能となるように、前記配設されたスペーサー25又は治具26の作動を制御し、前記移動手段4、14の進退移動を制御し、かつ磁化制御することを特徴とする。
請求項2に記載の通電熱加工装置1は、請求項1において、被加工物60及び前記電極部5、15に通電させる通電手段と、被加工物60又は被加工物60近傍の温度を計測する温度計測手段と、被加工物60への荷重を測定する荷重測定手段8と、前記移動手段4、14、前記通電手段、前記温度計測手段及び前記荷重測定手段8を制御する制御部10と、を備えることを特徴とする。
請求項に記載の通電熱加工装置1は、請求項1又は2において、前記制御部10が、対向する電極部5、15に挟持された被加工物60をチャンバー3内で少なくとも2か所以上の設定された位置の順に、前記移動手段4、14を作動させて進退移動し到達した位置を維持する位置制御、前記移動手段4、14の移動速度を設定された移動速度になるように移動手段4、14を作動させる速度制御、温度計測手段からの温度によって通電の電流値、電力値や通電時間を調整する温度制御、荷重測定手段8からの荷重によって対向する移動手段4、14の進退移動を調整する荷重制御、前記チャンバー3内の雰囲気を真空状態又は不活性ガス充満状態に維持するように真空機器や不活性ガス機器を作動させる雰囲気制御、並びに、前記チャンバー3内の被加工物60の異なる停止位置ごとに設定された温度及び荷重を実現させる制御をしながら、異なる停止位置ごとに選択された加工処理が、磁化の場合は被加工物60周囲に設けられたコイル部材70の磁化制御を実施し、あるいは、焼結加工、ねじり加工、引張加工、押出し加工、接合加工、圧縮加工又は溶解又は抜き出しの場合は前記治具26の作動の制御及び前記移動手段4、14の制御を実施する加工処理制御、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の通電熱加工装置1は、対向する電極部5、16それぞれに固定され対向するように配設され、それぞれ制御する2つの移動手段4、14を備えたことにより、被加工物60を電極部5、15で挟着した状態を維持しながら前記被加工物60を平行移動させることができる。これにより、同一のチャンバー3内で被加工物60の加工する位置を一つの加工ごとに移動させて任意に複数設定できるので、同一のチャンバー3内で被加工物60に対して複数の加工ゾーンを設定することができるという効果を奏する。
前記対向するように配設された移動手段4、14のそれぞれを、被加工物60の両端部間距離を延長化方向に移動させ、又は被加工物60の両端部間距離を短縮化方向にそれぞれ移動させる進退移動、ならびに、前記移動手段4、14の移動によって回転する治具を付加させることができる。これにより、引張加工、圧縮加工、ねじり加工などの加工が可能になるという効果を奏する。
請求項2に記載の通電熱加工装置1は、請求項1に記載の発明と同じ効果を奏するとともに、さらに、被加工物60及び前記電極部5、15に通電させる通電手段を設けたことから、それぞれの電極ごとに、同一又は異なる発熱量、同一又は異なる進退方向の移動、同一又は異なる移動速度、同一又は異なる回転方向、あるいは、同一又は異なる回転トルクを与えることができるという効果を奏する。
被加工物60の温度を計測する温度計測手段(図なし)及び被加工物60への荷重を測定する荷重測定手段8を設けたことから、被加工物60の温度を制御でき、被加工物60に対する押圧を制御できるという効果を奏する。
請求項に記載の通電熱加工装置1は、さらに、電極部5、15と被加工物60の間に、実施しようとする加工内容に適したスペーサー25や治具26を選択して固設することにより、焼結加工、ねじり加工、引張加工、押出し加工、接合加工、圧縮加工又は溶解ができ、あるいは抜き出しも実施することが可能になった。すなわち、同一の装置で、複数の加工が可能になるという効果を奏する。
したがって、加工の種類に応じてそれぞれ専用の装置を設置する必要がなくなり、装置投資額を抑制でき、設備設置スペースを狭くすることができる。
請求項に記載の通電熱加工装置1は、請求項1又は2の発明と同じ効果を奏するとともに、さらに、位置制御、速度制御、荷重制御、温度制御ができ、加工においては、焼結加工、引張加工、押出し加工、接合加工、圧縮加工、溶解、ねじり加工、又は抜き出しなどのゾーンごとにゾーン制御ができるので、それぞれの被加工物60の材料に合わせて被加工物60の狙い品質に応じた加工ができるという効果を奏する。
本発明の通電熱加工装置の移動手段を例としてボールネジとした場合の全体概要図である。 本発明の同一のチャンバー内で例として3つの加工ゾーン設定した場合であって、(a)が最下段の加工ゾーンに被加工物を位置させた説明図で、(b)が中央の加工ゾーンに被加工物を位置させた説明図で、(c)が最上段の加工ゾーンに被加工物を位置させた説明図である。 本発明の同一のチャンバー内で例として3つの加工ゾーン設定した場合であって、(a)が最下段の磁化工程に被加工物を位置させた説明図で、(b)が中央の焼結加工ゾーンに被加工物を位置させた説明図で、(c)が最上段の抜き出しゾーンに被加工物を位置させた説明図である。
本発明に係る通電熱加工装置1は、図1に示すように、密閉空間を形成するチャンバー3内に2つの電極部5、15が対向した形態で配設され、被加工物60を前記電極部5、15間に挟着した状態で通電しながら加工処理をする通電熱加工装置1であって、前記対向する電極部5、15それぞれに固定され対向するように配設された2つの移動手段4、14を備え、前記2つの移動手段4、14の進退方向及び停止位置をそれぞれ単独に設定できる通電熱加工装置1である。
そして、被加工物60及び前記電極部5、15に通電させる通電手段と、被加工物60又は被加工物60近傍の温度を計測する温度計測手段と、被加工物60への荷重を測定する荷重測定手段8と、前記移動手段4、前記通電手段、前記温度計測手段及び前記荷重測定手段8を制御する制御部10とを備える。
また、前記制御部10が、対向する電極部5、15に挟持された被加工物60をチャンバー3内で少なくとも2か所以上の設定された位置の順に、前記移動手段4、14を作動させて進退移動し到達した位置を維持する位置制御、前記移動手段4、14の移動速度を設定された移動速度になるように移動手段4、14を作動させる速度制御、温度計測手段からの温度によって通電の電流値、電力値や通電時間を調整する温度制御、荷重測定手段8からの荷重によって対向する移動手段4、14の進退移動を調整する荷重制御、前記チャンバー3内の雰囲気を真空状態又は不活性ガス充満状態に維持するように真空機器や不活性ガス機器を作動させる雰囲気制御、並びに、前記チャンバー3内の被加工物60の異なる停止位置ごとに設定された温度及び荷重を実現させる制御をしながら、異なる停止位置ごとに選択された加工処理が、磁化の場合は被加工物60周囲に設けられたコイル部材70の磁化制御を実施し、あるいは、焼結加工、ねじり加工、引張加工、押出し加工、接合加工、圧縮加工又は溶解又は抜き出しの場合は前記治具26の作動の制御及び前記移動手段4、14の制御を実施する加工処理制御を備えている。
密閉空間を形成するチャンバー3は、例えば図1で土台90等の不動の部位に固定されており、内部を真空又は不活性ガスで充満する。そして、チャンバー3には、真空にするための気体吸引用の孔、不活性ガス注入用の孔、移動手段4に連結され、通電手段の通電路体である電極部5の挿入孔、温度計測手段の配線挿入孔、荷重測定手段8の配線挿入孔が設けられ、加工種類によって交換するスペーサー25や治具26類の取出し入れ用孔が設けられている。そして、いずれの孔も使用状態においてはシールやカバーなどで密閉されている。
対向する電極部5、15は、上下方向でも左右方向でもよく直線状で対向した形態であればよい。対向する電極部5、15間には、種々の加工用のスペーサー25や治具26、あるいは抜き出し用の器具が設けられる。例えば、焼結加工用として被加工物60への通電及び押圧用のスペーサー25、ねじり加工用として被加工物60の把持及び通電用の把持治具26、引張加工用として被加工物60の把持及び通電用の把持治具26、押出し加工用として被加工物60への通電及び押出用の押出治具26、接合加工用として被加工物60への通電及び押圧用のスペーサー25、圧縮加工用として被加工物60への通電及び押圧用のスペーサー25、又は、溶解用としてルツボ及び通電可能なスペーサー25を、前記対向する電極部5のそれぞれの被加工物60側にそれぞれの加工に応じて選択して固設する。
また、被加工物60に対する加工が通電や外力により十分にはできない場合には、例えば被加工物60に磁化をする場合には、前記チャンバー3内の所定の位置に磁化用のコイル部材70を、前記被加工物60を囲繞するように配設することもできる。そして、被加工物60に対する加熱温度を短時間に上昇させたい場合には、ニクロム線部材などの発熱体71を、加工物を囲繞するように配設することもできる。
そして、図2又は図3に示すように、対向する電極に固設されたスペーサー25や治具26で、被加工物60を挟着する。被加工物60としては、導電性を有する粉体、粒体、立方体、柱状体などの固体であればなんでもよい。ここで、スペーサー25や治具26で把持可能な固体はそのまま把持するが、粉体や粒体などのスペーサー25や治具26で把持できにくい固体はルツボ等の容器に投入して加工する。
移動手段4、14は、制御方式として電動サーボ制御や油圧サーボ制御、駆動方法としてボールネジ機構や油圧シリンダー等がある。図1には、例として電動サーボ(サーボモータ2、12)とボールネジ部6、16の組み合わせを示している。図1において、サーボモータ2、12の回転により、該サーボモータ2、12と螺合した歯車50、51が回転し、該歯車50、51と同軸のボールネジ部6、16が回転し、該ボールネジ部6、16と螺合したナット部7、17が回転し進退方向である上下方向に移動する。前記ナット部7、17にはベース部材30、31が固定されており、該ベース部材30、31は、ガイド棒20に対して摺動可能な軸受部21によって進退方向である上下方向に平行移動する。したがって、移動手段4、14が進退移動すればベース部材30、31はガイド棒20のガイド方向に沿って進退移動する。図1においては移動手段4、14が上下方向に移動すればベース部材30、31はガイド棒20のガイド方向に沿って上下方向に移動する。
移動手段4、14として、例えばサーボモータ2、12駆動のボールネジ部6、16を使用すれば、ボールネジ部6、16のリードで1回転何mm移動するかを把握しておけば被加工物60の位置はサーボモータ2、12の回転で制御することができる。
前記ベース部材30、31には電極部5、15が装着されており、該電極部5、15が土台90等の不動の部位に固定されたチャンバー3に配設された軸受部33、34に挿通している。そして、電極部5、15が、移動手段4、14の進退方向の移動により、チャンバー3内で進退方向である上下方向に移動する。電極部5、15の先端部にはスペーサー25や治具26を配設する。そして、該スペーサー25や治具26により被加工物60を挟着や把持する。
また、図1に示すように、荷重を受ける側の電極部5側のベース部材31に荷重測定手段8を配設する。前記荷重測定手段8は、被加工物60に生ずる荷重を、電極部15を介して測定する。
そして、移動手段4、14の作動によって電極部5、15を被加工物60をより一層挟む方向に位置移動させると加圧させることになり、電極部5、15を被加工物60から離れる方向に位置移動させると減圧させることになるので、被加工物60への荷重を測定する荷重測定手段8からの荷重情報によって電極部5、15間の距離を制御することにより適切な荷重を被加工物60に加えることができる。
温度測定手段(図示なし)は、温度測定手段の先端部を、被加工物60に直接に孔を設けて挿入したり、スペーサー25面又は治具26面であって被加工物60との接続部に設けるなど、被加工物60自体又は被加工物60に接する部位で温度測定する。
被加工物60を加温させるために、被加工物60及び前記電極部5、15に通電させる通電手段は、電源からの電流を被加工物60に供給することでありこれによる通電発熱で加温される。さらには、加温するゾーンにおいて被加工物60を囲繞するようにニクロム線等の発熱体71を追加させて周設させることもできる。前記温度計測手段からの温度情報により被加工物60を適正な温度に加温し維持させることができる。
次に、通電熱加工装置1のチャンバー3内の電極部5、15、被加工物60、スペーサー25や治具26等の動きについて説明する。従来の通電熱加工装置1は、下側の電極部が固定化され不動状態にして、上側電極部のみを上下動させる構造しかなかったが、本発明の通電熱加工装置1では、移動手段4、14を対向する電極部5、15それぞれに別々に配設したことにより、被加工物60を電極部5、15で挟着した状態を維持しながら前記被加工物60を平行移動させることが初めて実現できた。
これによって、従来は同一のチャンバー3内では一つの加工ゾーンしか設定できなかったことに対して、図2に示すように、同一のチャンバー3内で例として3つの加工ゾーン設定できるようにできた。図2が3つに加工ゾーンの例を示しており、第一工程を(a)に示し(a)が最下段の加工ゾーンに被加工物60を位置させた説明図で、第二工程を(b)に示し(b)が中央の加工ゾーンに被加工物60を位置させた説明図で、第三加工工程を(c)に示し(c)が最上段の加工ゾーンに被加工物60を位置させた説明図である。このように、同一のチャンバー3内で複数の工程設定ができ複数の加工ゾーンを設定することができるようになった。
なお、加工ゾーン数については、チャンバー3の大きさを変えることによって5つの加工ゾーンにするなど任意の数の加工ゾーンを設定することができる。
次に、各加工によって選択されるスペーサー25や治具26について説明する。まず、焼結加工する場合は、被加工物60への通電可能が導電体で造られ被加工物60を押圧するスペーサー25を選択して取り付ける。まず移動手段4、14によりスペーサー25で両側から被加工物60を挟着させ、通電手段により設定された温度に加温しその温度を維持するように電源からの電流を被加工物60に供給し通電発熱させながら、移動手段4、14により被加工物60に対して設定された荷重まで加圧しその押圧を維持するように電極部5の位置を調整して焼結加工をする。
次に、ねじり加工する場合は、被加工物60の両端部を把持し押圧によりねじり方向に回転する導電体で作られた治具26を選択して取り付ける。まず移動手段4、14により把持する治具26を両側から被加工物60に近接させて被加工物60を把持する。そして通電手段により設定された温度に加温しその温度を維持するように電源からの電流を被加工物60に供給し通電発熱させながら、移動手段4、14により、押圧によりねじり方向に回転する導電体で作られた治具26を回転させる。これにより被加工物60をねじることができる。
次に、引張加工する場合は、被加工物60の両端部を把持する導電体で作られた治具26を選択して取り付ける。まず移動手段4、14により把持する治具26を両側から被加工物60に近接させて被加工物60を把持する。そして通電手段により設定された温度に加温しその温度を維持するように電源からの電流を被加工物60に供給し通電発熱させながら、移動手段4、14を対向する電極部5間で直線状の移動方向が相互に離隔する方向に移動させる。これにより被加工物60を引っ張ることができる。
次に、押出し加工する場合は、被加工物60を収容する治具26であって、流動化した被加工物60を治具26の孔から押し出す構造を有する導電体で作られた治具26を選択する。まず移動手段4、14により押出用治具26を両側から被加工物60に近接させて、被加工物60を注入した押出用治具26を把持する。そして、通電手段により設定された温度に加温しその温度を維持するように電源からの電流を被加工物60に供給し通電発熱させながら、流動化した被加工物60を治具26内から外部に押し出す。これにより被加工物60の押出加工ができる。
次に、接合加工する場合は、被加工物60への通電可能な導電体で造られ被加工物60を押圧するスペーサー25を選択する。まず移動手段4によりスペーサー25を両側から被加工物60に近接させて被加工物60を挟着する。そして通電手段により設定された温度に加温しその温度を維持するように電源からの電流を被加工物60に供給し通電発熱させながら、被加工物60に対して設定された荷重まで加圧しその押圧を維持するように移動手段4、14を作動させて電極部5の位置を調整する。これにより被加工物60の接合加工ができる。
次に、圧縮加工の場合は、被加工物60への通電可能な導電体で造られ被加工物60を押圧するスペーサー25を選択する。まず移動手段4、14によりスペーサー25を両側から被加工物60に近接させて被加工物60を挟着する。そして通電手段により設定された温度に加温しその温度を維持するように電源からの電流を被加工物60に供給し通電発熱させながら、被加工物60に対して設定された荷重まで加圧しその押圧を維持するように、又は設定された被加工物60の長さになるように対向する電極部5同士を接近させる方向に移動手段4、14を作動させて電極部5の位置を調整する。これにより被加工物60の圧縮加工ができる。
次に、溶解の場合は、被加工物60を収納するルツボ及び通電可能なスペーサー25を選択する。まず移動手段4、14により被加工物60を投入したルツボ及びスペーサー25を両側から近接させて電極部5で挟着する。そして通電手段により設定された温度に加温しその温度を維持するように電源からの電流を被加工物60に供給し通電発熱させながら、前記ルツボを加温する。これにより被加工物60の溶解ができる。
そして、加工が完了したら、次の工程すなわち抜き取りゾーンまで移動手段4、14を作動させて加工ゾーンから離隔させる。そして抜き取りゾーンでチャンバー3のカバーを開にして被加工物60を取り出す。必要に応じて抜き取りゾーンでは冷却手段を設けてもよく、早急に被加工物60の温度を下げて抜き取りしたい場合に設けるのがよい。
次に、前記加工を設けた例について説明する。例として、図3に示すように、第一工程を(a)に示し(a)が最下段の磁化ゾーンに被加工物60を位置させた説明図で、第二工程を(b)に示し(b)が中央の焼結加工ゾーンに被加工物60を位置させた説明図で、第三加工工程を(c)に示し(c)が最上段の抜き取りゾーンに被加工物60を位置させた説明図である。磁化するゾーン、焼結するゾーン及び抜き出しゾーンの3つの異なる加工ゾーンを設定している。
図3に示すように異なるゾーンを設定できることにより、第一工程で設置した磁石により被加工物60を磁化させて、その次に移動手段4を作動させて被加工物60の位置を変えて磁石の影響がない位置である第二工程で焼結加工をすることができるようになった。従来の1つの可能ゾーンしかなかったら、磁化と焼結加工を同じ位置で実施すると、磁石が破損してしまうという問題を解決できなかった。
また、治具26を使用して加熱させて焼結加工した場合に、その焼結加工した位置では高温になった治具26をすぐに抜き出すことができず常温に自然になるまで待たなければならない場合に、焼結加工位置から移動手段4、14を作動させて被加工物60の位置を変えて焼結加工のための加温器具設置から離れて冷風の吹き付ける位置まで移動させれば焼結加工後に短時間内で被加工物60を抜き出すことができるようになった。ここで、製品の抜き出し時の温度としては、場合によって、常温でなければならない場合や高温で抜き出さねばならない場合がある。これらのいずれにも早期に対応できるようになった。
1 通電熱加工装置
2 サーボモータ
3 チャンバー
4 移動手段
5 電極部
6 ボールネジ部
7 ナット部
8 荷重測定手段
10 制御部
12 サーボモータ
14 移動手段
15 電極部
16 ボールネジ部
17 ナット部
20 ガイド棒
21 軸受部
25 スペーサー
26 治具
30 ベース部材
31 ベース部材
33 軸受部
34 軸受部
50 歯車
51 歯車
60 被加工物
70 コイル部材部材
71 発熱体
90 土台

Claims (3)

  1. 密閉空間を形成するチャンバー内に2つの電極部が対向した形態で配設され、被加工物を前記電極部間に挟着した状態で通電しながら加工処理をする通電熱加工装置であって、前記対向する電極部それぞれに固定され対向するように配設された2つの移動手段を備え、前記2つの移動手段の進退方向及び停止位置をそれぞれ単独に設定できる通電熱加工装置において、
    前記対向する電極部のそれぞれの被加工物側に、焼結加工用として被加工物への通電及び押圧用のスペーサー、ねじり加工用として被加工物の把持及び通電用の把持治具、引張加工用として被加工物の把持及び通電用の把持治具、押出し加工用として被加工物への通電及び押出用の押出治具、接合加工用として被加工物への通電及び押圧用のスペーサー、圧縮加工用として被加工物への通電及び押圧用のスペーサー、又は、溶解用としてルツボ及び通電可能なスペーサーを、被加工物それぞれの加工に応じて選択して固設することによって、焼結加工、ねじり加工、引張加工、押出し加工、接合加工、圧縮加工、溶解、のすべての加工が可能である通電熱加工装置であって、
    被加工物に磁化をする場合には、前記チャンバー内の所定の位置に磁化用のコイル部材を、前記被加工物を囲繞するように配設し、前記被加工物に通電しながら、被加工物に対して選択された加工が可能となるように、前記配設されたスペーサー又は治具の作動を制御し、前記移動手段の進退移動を制御し、かつ磁化制御することを特徴とする通電熱加工装置。
  2. 被加工物及び前記電極部に通電させる通電手段と、被加工物又は被加工物近傍の温度を計測する温度計測手段と、被加工物への荷重を測定する荷重測定手段と、前記移動手段、前記通電手段、前記温度計測手段及び前記荷重測定手段を制御する制御部と、を備えることを特徴とする請求項に記載の通電熱加工装置。
  3. 前記制御部が、対向する電極部に挟持された被加工物をチャンバー内で少なくとも2か所以上の設定された位置の順に、前記移動手段を作動させて進退移動し到達した位置を維 持する位置制御、前記移動手段の移動速度を設定された移動速度になるように移動手段を作動させる速度制御、温度計測手段からの温度によって通電の電流値、電力値や通電時間 を調整する温度制御、荷重測定手段からの荷重によって対向する移動手段の進退移動を調 整する荷重制御、前記チャンバー内の雰囲気を真空状態又は不活性ガス充満状態に維持するように真空機器や不活性ガス機器を作動させる雰囲気制御、並びに、前記チャンバー内の被加工物の異なる停止位置ごとに設定された温度及び荷重を実現させる制御をしながら、異なる停止位置ごとに選択された加工処理が、磁化の場合は被加工物 周囲に設けられたコイル部材の磁化制御を実施し、あるいは、焼結加工、ねじり加工、引張加工、押出し加工、接合加工、圧縮加工又は溶解又は抜き出しの場合は前記治具の作動 の制御及び前記移動手段の制御を実施する加工処理制御、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の通電熱加工装置。
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