JP6447991B2 - 花粉症減感作療法の治療効果を予測する方法及び診断薬 - Google Patents
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Description
(1) 花粉症に対する減感作療法を実施する被験者から採取した血液より、単核球を単離するステップ、
(2) 前記単核球における、CFH(補体因子H)遺伝子、TNFRSF21(TNF related death receptor 6)遺伝子及びOSR2(odd-skipped related 2)遺伝子からなる群から選択される少なくとも1つの遺伝子の発現量又は前記各遺伝子がコードするタンパク質産生量の変動を測定するステップ、及び、
(3) 前記遺伝子の発現量又はタンパク質産生量の変動より、前記減感作療法の治療効果に対する予測を決定するステップ、
を含む方法を提供する。
(a) CFHをコードするmRNA若しくはそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ若しくはプライマー、又はCFHを特異的に認識する抗体、
(b) TNFRSF21をコードするmRNA若しくはそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ若しくはプライマー、又はTNFRSF21を特異的に認識する抗体、及び、
(c) OSR2をコードするmRNA若しくはそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ若しくはプライマー、又はOSR2を特異的に認識する抗体、からなる群から選択される少なくとも1つを含む診断薬を提供する。
(a) CFHをコードするmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ、
(b) TNFRSF21をコードするmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ、及び、
(c) OSR2をコードするmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ、からなる群から選択される少なくとも1つを含むマイクロアレイを提供する。
(a) CFHをコードするmRNAを特異的に検出する核酸プローブは、配列番号7の核酸配列を有するポリヌクレオチドを含み、
(b) TNFRSF21をコードするmRNAを特異的に検出する核酸プローブは、配列番号8の核酸配列を有するポリヌクレオチドを含み、及び、
(c) OSR2をコードするmRNAを特異的に検出する核酸プローブは、配列番号9の核酸配列を有するポリヌクレオチドを含む場合がある。
(a) CFHがコードされるmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する一対のプライマー、
(b) TNFRSF21がコードされるmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する一対のプライマー、及び、
(c) OSR2がコードされるmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する一対のプライマー、からなる群から選択される少なくとも1対のプライマーを含むRT-PCR用組成物を提供する。
(a) CFHがコードされるcDNAを特異的に検出するプライマーは、配列番号10及び11の核酸配列を有する一対のプライマーを含み、
(b) TNFRSF21がコードされるcDNAを特異的に検出するプライマーは、配列番号12及び13の核酸配列を有する一対のプライマーを含み、及び
(c) OSR2がコードされるcDNAを特異的に検出するプライマーは、配列番号14及び15の核酸配列を有する少なくとも一対のプライマーを含む場合がある。
本発明は、花粉症に対する減感作療法の治療効果を予測するための方法であって、
(1) 花粉症に対する減感作療法を実施する被験者から採取した血液より、末梢血単核球を単離するステップ、
(2) 前記単核球における、CFH(補体因子H)遺伝子、TNFRSF21(TNF related death receptor 6)遺伝子及びOSR2(odd-skipped related 2)遺伝子からなる群から選択される少なくとも1つの遺伝子の発現量又は前記各遺伝子がコードするタンパク質産生量の変動を測定するステップ、及び、
(3) 前記遺伝子の発現量又はタンパク質産生量の変動より、前記減感作療法の治療効果に対する予測を決定するステップ、
を含む方法を提供する。
本発明の形態の一つとして、花粉アレルゲンによる、花粉症に対する減感作療法の治療効果を予測するための診断薬を提供する。花粉アレルゲンによる、花粉症に対する減感作療法の治療効果を予測するための診断薬は、
(a) CFHをコードするmRNA若しくはそのcDNAを特異的に検出し得る核酸プローブ若しくはプライマー、又はCFHを特異的に認識し得る抗体、
(b) TNFRSF21をコードするmRNA若しくはそのcDNAを特異的に検出し得る核酸プローブ若しくはプライマー、又はTNFRSF21を特異的に認識し得る抗体、及び、
(c) OSR2をコードするmRNA若しくはそのcDNAを特異的に検出し得る核酸プローブ若しくはプライマー、又はOSR2を特異的に認識し得る抗体、からなる群から選択される少なくとも1つを含む。
本発明は、さらに、別の形態として、花粉アレルゲンによる、花粉症に対する減感作療法の治療効果を予測するためのマイクロアレイであって、
(a) CFHをコードするmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ
(b) TNFRSF21をコードするmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ、及び、
(c) OSR2をコードするmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ、からなる群から選択される少なくとも1つを含む、マイクロアレイを提供する。
本発明の別の形態として、花粉アレルゲンによる、花粉症に対する減感作療法の治療効果を予測するためのRT-PCR用組成物であって、
(a)CFHをコードするmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する1対のプライマー、
(b)TNFRSF21をコードするmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する1対のプライマー、及び
(c)OSR2をコードするmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する1対のプライマー、からなる群から選択される少なくとも1対のプライマーを含むRT-PCR用組成物を提供する。
本発明の他の形態の一つとして、減感作療法の治療効果を予測するためのバイオマーカーを提供する。
(a) CFHをコードするmRNA及びCFHタンパク質、
(b) TNFRSF21をコードするmRNA又はTNFRSF21タンパク質、及び、
(c) OSR2をコードするmRNA又はOSR2タンパク質をいう。
本発明において、減感作療法の治療効果の予測は、被験者の単核球中のCFH遺伝子、TNFRSF21遺伝子又はOSR2遺伝子又は該遺伝子がコードするタンパク質の発現量を測定して、判別分析を適用することによりスコア化し、被験者の遺伝子発現の変動、又は該遺伝子がコードするタンパク質の産生量の変動を測定し、事後確率スコアを適用することにより、被験者がgood responderであるか、若しくはpoor responderであるかを決定する、又は、減感作療法の治療効果の予測値を求めることにより行う。判別分析によるスコア化、又は事後確率スコアの適用においては、発現レベルに重み付けを適用することができる。
本発明により、治療効果を判別する対象とする薬剤は、スギ(Cryptomeria japonica D.Don)花粉から抽出したCry j 1及びCry j 2を含むアレルゲンを含有する液体を減感作療法薬製剤として使用するものであり、実薬として使用した減感作療法薬製剤は、(1) シダトレンスギ花粉舌下液200 JAU/mL ボトル(1 ボトル(10 mL)中に標準化スギ花粉エキス原液10,000 JAU/mLを0.2 mL 含有する舌下液剤)、(2) シダトレンスギ花粉舌下液2,000 JAU/mLボトル(1 ボトル(10 mL)中に標準化スギ花粉エキス原液10,000 JAU/mLを2 mL含有する舌下液剤)、(3) シダトレンスギ花粉舌下液2,000 JAU/mLパック(1 パック(1 mL)中に標準化スギ花粉エキス原液10,000 JAU/mLを0.2 mL含有する舌下液剤)の3種類である。
シダトレンスギ花粉舌下液の治療効果試験の対象患者は、本舌下液製剤の二重盲検試験の対象患者であり、インフォームドコンセントを得た上で、千葉大学において臨床評価を行った患者40症例より、前記シダトレンスギ花粉舌下液による減感作療法の治療効果の予測のためのバイオマーカーの検討に用いる患者試料を選別した。
被験者単核球試料の採取と保存は、公知の方法で行った(特許文献3)。すなわち、治験者末梢血50 mLを採血し、LYMPHO SEPARATION MEDIUM (MP Biomedical. LLC)が10 mL入っている50 mLのグライナーチューブに移した。その後、比重分離法にて遠心分離(800g x 20 min)を行い、単核球層を採取して50 mLのファルコンチューブに移して遠心分離を行った(RT、15,000 rpm、10 min)。遠心分離後にアスピレーターで上清を除去した。上清除去後のペレット状の細胞に50 mLのPBSを再度加えて洗浄し、遠心分離を行った(RT、15,000 rpm、10 min)。上清除去後のペレット状の細胞にPBSを1 mL加えて、細胞数を計算した。その後、細胞凍結保存用セルバンカー液(日本全薬工業株式会社)に5x106 cells/mLの濃度で懸濁した。懸濁した液を凍結保存用チューブに移し、直ちに-80℃冷凍庫で保存した。
シダトレンスギ花粉舌下液の有効性の評価は、総合鼻症状薬物スコア(TNSMS)から、軽症:4点未満、中等症:7点未満、重症10点未満、最重症:10点以上として、著効例:投薬開始年に2段階改善した症例、有効例:投薬開始年に中等症で2年目に軽症になった症例、無効例:投薬開始年に比較して2年目の重症度に変化がないか、悪化した症例、評価不能例:投薬開始年及び2年目とも軽症例を基準として症例の評価を行った。なお、総合鼻症状薬物スコア(TNSMS)は、鼻症状3項目(くしゃみ、鼻汁、鼻閉)とフェキソフェナジン塩酸塩錠及びトラマゾリン塩酸塩点鼻液の薬物スコアの合計点である。
(1) 末梢単核球細胞からのtotal RNAの単離
-80℃で保存した末梢血単核球を37℃の水浴中で3分間インキュベーションし、解凍後、10 mLのPBSが入った15 mL Falcon Tubeに移し、遠心分離を行った(RT、15,000 rpm、10 min)。遠心分離後にアスピレーターで上清を除去した。上清除去後のペレット状の細胞に10 mLのPBSを再度加えて洗浄し、遠心分離を行った(RT、15,000 rpm、10 min)。洗浄後のペレット状の細胞にTrizol 1 mLを加えてピペッティングを行い、細胞を溶解させた。クロロホルム200 mLを加えて遠心分離(4℃、15,000 rpm、15 min)し、水層を分取した。分取した水層にエタノールを終濃度55%になるように加えた。
単離したtotal RNAの1 μLを用いて、NanoDrop(NanoDrop Technologies Inc.)により吸光度測定を行い、濃度の算出及びクオリティーチェックを行った(OD 260 nm/OD 280 nmが1.8から2.0の間の値、OD 260 nm/OD 230 nmが1.5倍以上)。続いてtotal RNAの1 μLを用いて、Agilent 2100 Bioanalyzer(Agilent Technologies)を用いたゲル電気泳動法により、RNAのクオリティーチェックを行った(28S rRNA/18S rRNAが1.5以上、RIN(RNA Integrity Number)値が7.0以上をマイクロアレイ以下の実験に使用した)。クオリティーが低いものは、細胞からの再単離またはエタノール沈殿による再精製を行った。
単離したtotal RNAに全量が50 μLになるようにNuclease free Waterを加え、3M 酢酸ナトリウム(Applied Biosystems)5 μLと100%エタノール(Wako)125 μLを加えピペッティング後、-80℃、30 min放置した。続いて遠心分離(4℃、15,000 rpm、30 min)を行い、上清を取り除き、70%エタノール180 μLを加え、さらに遠心分離(4℃、15,000 rpm、30 min)を行い、上清を取り除き、室温で放置して乾燥させた。最後にNuclease free water 30 μLを加えて、再度濃度測定及びクオリティーチェックを行い、精製できたことを確認した。
スギ花粉症に対する減感作療法の治療効果の予測のための遺伝子候補をスクリーニングするために、前記解析対象被験者23例より採取した単核球試料の遺伝子発現の変動をDNAマイクロアレイで解析した。
(i)材料及び方法
前記解析対象被験者より採取した単核球試料を解析対象試料とした。DNAマイクロアレイに用いる試薬として、Quick-Amp Labeling Kit(アジレント・テクノロジー社製)、Whole Human Genome (4×44K) Oligo Microarray (アジレント・テクノロジー社製)、25×Fragmentation Buffer(アジレント・テクノロジー社製)、2×HiRPM Hybridization Buffer(アジレント・テクノロジー社製)、10×GE Blocking Agent(アジレント・テクノロジー社製)、RNeasy Mini Kit(QIAGEN)を使用した。DNAマイクロアレイに用いる機器として、NanoDrop(Thermo Fisher Scientific社)、Bioanalyzer(アジレント・テクノロジー社製)、Block Incubator(アステック社製)、DNA Microarray Scanner(アジレント・テクノロジー社製)、Hybridization Oven(アジレント・テクノロジー社製)、Feature Extraction 10.7.3(アジレント・テクノロジー社製)、Gene Spring GX12.6(アジレント・テクノロジー社製)を使用した。
Whole Human Genomeを測定対象とする遺伝子とした。
(a) Total RNAの調製およびラベル化実験
前記解析対象被験者の単核球試料は、前記患者より採取した末梢血より単核球RNAを公知の方法で取得した(特許文献3)。簡潔には、NanoDropおよびBioanalyzerを用いて、total RNAクオリティーチェックを行ない、total RNAクオリティーチェックを満たさないものはエタノール沈殿精製を行った。Total RNAクオリティーチェックを満たしたものはtotal RNA 250ngとQuick-Amp Labeling Kitを用いて、Quick-Amp Labeling Kitの手順書に従って、ラベル化を行った。
作製したラベル化されたaRNAを公知の方法(特許文献3)と同様にDNAマイクロアレイへのハイブリダイゼーションを行った。すなわち、調製したラベル化aRNA 1,650 ngと25×Fragmentation Buffer、2×HiRPM Hybridization Buffer、10×GE Blocking Agentを用いハイブリダイゼーション溶液を調製し、Agilent Hybridizationの手順書に従って、Hybridization Oven 65℃、17hr、10 rpm の条件下、Whole Human Genome 4×44K Oligo Microarrayのプローブにハイブリダイゼーションした。ハイブリダイゼーション終了後Oligo MicroarrayをAgilent Hybridizationの手順書に従って洗浄し、DNA Microarray Scannerで測定し画像データを取得、Feature Extraction 10.7.3を用いて各遺伝子の標識シグナル強度に変換後Gene Spring GX12.6を用いて変換することにより数値化した。
解析対象群は、実薬著効群・無効群および偽薬著効群・無効群のそれぞれ投薬前及び投薬2か月後に同一被験者から採取した試料であり、各群間でサンプル対応が付いているため、二元配置(1要因対応あり)のANOVA解析を行った。下位検定はtime point方向でTukey-Kramer法、サンプル方向でSteel-Dwass検定で有意差の有無を解析した。変動遺伝子抽出はANOVA解析でp値<0.05の遺伝子を抽出し、その中から倍率変化(fold-change、FC>1.5倍変動以上を選別)や下位検定(p値<0.05を選別)を確認し、抽出した。
(i) マイクロアレイ試験の結果
マイクロアレイ搭載プローブ41,000個の中、解析対象となるプローブとして24,413個を選定し、残りの16,587個のプローブはバックグラウンドと同等のシグナル値のため除去した。この選定されたプローブうち、ANOVA解析で p値<0.05のプローブとして、5,590個のプローブを選定し、これらのプローブを3つの大きなカテゴリー(要因1:薬剤投与有・無[medicine effect]、要因2:time point[投薬前・投薬2か月後]、交互作用[interaction])に分け、さらに7種類のカテゴリーに細分化して抽出した25種類のプローブを基にヒートマップを作成しクラスター解析を行った。サンプル方向のクラスターにおいて大きく2クラスターに分かれてさらに、4つのクラスターに分かれた。一番左側のクラスター(7サンプル)内の4サンプルが実薬著効群[投薬2か月後]のサンプルであることから変動遺伝子抽出の整合性も得られた。以下で、個々の抽出プローブについてより詳細に(カテゴリーごと)解析を行った。
マイクロアレイ搭載プローブ41,000個の中、解析対象となるプローブとして24,413個を選定し、残りの16,587個のプローブはバックグラウンドと同等のシグナル値のため除去した。この選定されたプローブうち、ANOVA解析で p値<0.05のプローブとして、5,590個のプローブを選定し、これらのプローブを3つの大きなカテゴリー(要因1:薬剤投与有・無[medicine effect]、要因2:time point[投薬前・投薬2か月後]、交互作用[interaction])に分け、さらに7種類のカテゴリーに細分化した(図1)。
a. 要因1の主効果(medicine effect)
ANOVA解析で p値<0.05で変動している遺伝子は、CFH、CENPP、SH3KBP1、SEPT7P2、PDXDC2P、RNF169、MGA、NPTN、NOL8、RABGAP1L、TMEM159、MTF1、ARHGD1B、MAP3K1、PLDN、GLB1L2、HSP90B1、TRNP1、ZNF333、ATP6V1G2、VASP、PRKCB、SCAF11、FOXN2、VAV3、D4S234E、MDM1、IPO9、CDC40、TBC1D3P2及びSLMAPの31種類のプローブであった。これらの中、実薬著効群では、FC>1.5を示すプローブを認めなかった。実薬著効群でFC<1.5以下ではあったが、他の群と変動方向が逆であったものとしてCFH、SEPT7P2及びPRKCBの3種類のプローブを認めた。この3種類のプローブは、バイオマーカー候補遺伝子となるものと判断された。
b. 要因2の主効果(time point)
ANOVA解析で p値<0.05で変動している遺伝子は、FANK1、GOLIM4、KCNH2、LOC100128420、ENPP2、BNC2、OLFM1及びCHRNA7の8種類のプローブであった。
ANOVA解析で p値<0.05で変動している遺伝子は、ADC、SIT1、PPIAL4A、HSPB11、ABHD11、GPR89B、ZNF76、ZFYVE28、VPS52、TRMT112、HIC1、GLMN、SPAST、PHF19、P4HTM、HAMP、VSIG10L、UBE2V1、SGCB、IL2RG、MAP4K4、ZNF343、RIPK2、TCEA2、EIF2D、LYOLA1、HARS、LSS、SPTAN1、TRUB2、C1orf93、XPO5、TNFRSF21、DHRS13、TRIM41、FSCN1、IL32、ATP8B3、CTNND1、C22orf29、DTX3、HARS、UPF3A、MAGED1、GPR20、AGAP7、TUBB3、IMMP1L、STYK1、EIF2C4、LAG3、LRP5L、C19orf12、PPIA、ZNF564、NANP、TTC39C、MALAT1、TMEM127、FLJ10661、LOC284454、LOC100192204及びLOC643387の63プローブであった。これらの中、TNFRSF21、FSCN1、CTNND1及びC22orf29の4種類のプローブが、倍率変化(FC)>1.5を示し、バイオマーカー遺伝子候補と判断された。また、実薬著効群の倍率変化(FC)が1.5以下であったが、他の群と逆方向の変動をする遺伝子として、EIF2D、ATP8B3、TUBB3及びTTC39Cの4種類のプローブで認め、バイオマーカー遺伝子候補と判断された。
ANOVA解析でp値<0.05で変動している遺伝子は、ALCAM、SLC16A6、HLA-DQB1、SPOPL、ACBD5、HDAC7、PPIB、BCL10、PPP1R3D、CSNK1A1P1、PCMTD2、HDAC8、NDFIP2、SRP72、SLC16A6、ZDHHC20、RHOQ、FKRP、EVI2B及びSUV420H1の20種類のプローブであった。これらのプローブの中、実薬著効群で倍率変化(FC)>1.5に該当するものを認めなかった。また、実薬著効群で倍率変化(FC)が1.5以下であったが、他の群と変動方向が逆の遺伝子も認めなかった。
ANOVA 解析でp値<0.05で変動している遺伝子は、UBE2D2、OSR2、FTSJ1、TMEM209、CNTRL、MUC5AC、YBEY、HMOX2、INGX、DEFB106B、MEST、MOAP1、PLA2G12A及びRGS12の14種類のプローブであった。この中、実薬著効群でFC>1.5はOSR2、INGX及びDEFB106Bの3種類のプローブ、並びに実薬著効群は倍率変化(FC)が1.5以下であるものの、他の群と変動方向が逆のものはFTSJ1の1種類のプローブあり、これらをバイオマーカー候補遺伝子として選定した。
ANOVA解析でp値<0.05で変動している遺伝子は、MORC2、IMP4、ALKBH3、MLEC、RPRD2、EIF2S3、ULK3及びPDXDC2Pの8種類のプローブであった。これらの中、実薬著効群で倍率変化(FC)>1.5を示すプローブを認めなかった。また、実薬著効群で倍率変化(FC)は1.5以下であり、かつ、他の群と変動方向が逆のものを認めなかった。
ANOVA解析でp値<0.05で変動している遺伝子は、BOKとCD8Aの2種類のプローブであり、BOKは倍率変化(FC)<1.5であったが、他の群の変動方向と逆方向であり、バイオマーカー候補遺伝子として選定した。
実薬著効群で倍率変化(FC)>1.5のプローブ、および実薬著効群で倍率変化(FC)が1.5以下ではあるものの、他の群と変動方向が逆のもの、合せて25種類のプローブ(ATP8B3、CHRNA7、ENPP2、INGX、SEPT7P2、BNC2、CTNND1、FANK1、KCNH2、TNFRSF21、BOK、DEFB106B、FSCN1、OLFM1、TTC39C、C22orf29、DTX3、FTSJ1、OSR2、TUBB3、CFH、EIF2D、GOLIM4、PRKCB及びLOC100128420)をバイオマーカー候補遺伝子として選定し(図2−1〜3)、これらのバイオマーカー候補遺伝子について、以下、RT-PCR試験で追試・確認を行った。(なお、Tukey-Kramer法及びSteel-Dwass検定法での有意差の解析結果は明細書に示されない。)
DNAマイクロアレイによるスクリーニングで選別された遺伝子の発現変動を定量精度が高いRT-PCR法で測定することにより、スギ花粉症に対する減感作療法を予測するための遺伝子候補の絞り込みを行った。
(i) 材料及び方法
前記末梢血単核球 total RNAを被験試料とした。測定に用いる試薬は、Superscript VILO cDNA合成キット(Life Technologies社製)、TaqMan Fast Universal PCR Master Mix(Applied Biosystems社製)、Universal Probe Library(Roche社製)、遺伝子増幅用プライマー(オペロン社製)、解析ソフトSDS2.3 software(Applied Biosystems社製)を使用し、使用機器として、C1000 Thermal cycler(Bio Rad社製)、7900HT Fast Real Time PCR System(Applied Biosystems社製)を使用した。
DNAアレイにより選定された24種類の遺伝子、すなわち、CFH、PRKCB、SEPT7P2、FANK1、KCNH2、OLFM1、BNC2、ENPP2、GOLIM4、CHRNA7、FNCF1、C22orf29、TNFRSF21、CTNND1、EIF2D、DTX3、TTC39C、TUBB3、ATP8B3、INGX、OSR2、DEFB106B、FTSJ1及びBOKと、対照として18S rRNAとを測定対象とした。なお、マイクロアレイで変動を認めたLOC100128420は、かつて遺伝子として登録され、現在は遺伝子とは認められていないため以後の解析対象から除外した。
前記凍結保存された末梢血単核球RNAを用い、Superscript VILO cDNA合成キット(Life Technologies社製)を用いて、total RNAよりcDNAを合成し、濃度既知のスギ花粉のcDNAを標準試料として、RT-PCR法のCt(Threshold cycle)値を用いた絶対定量法で各遺伝子を定量した。さらに、併せて、S18 rRNAを用い測定値の正規化を行った。以下に、具体的な実験操作を記載した。
単核球total RNA試料からcDNAを公知の方法で調製した(特許文献3)。簡潔には、前記の凍結保存された被験試料を解凍し、Superscript VILO cDNA合成キットに溶かしたtotal RNA試料500 ng分およびnuclease free waterを加え総量20 μLとした。攪拌後、遠心(flash 5,000 rpm程度)し、25℃/10 min→42℃/60 min→85℃/5 min→4℃/∞の条件で、伸長反応を行った。nuclease free water 80 μLを加え、total 100 μL (5 ng/μL)の原液をつくり、-30℃にて冷凍保存した。
スギ花粉cDNA試料を解凍し、96 well plateに150 μL/wellで、既知のcDNA(20 ng/μL)原液を標準曲線用のサンプルとして使用し、4倍希釈を順次繰り返すことにより、5濃度のスギ花粉cDNA標準溶液を調製した。具体的には、256値サンプル(s256)として、蒸留水300 μLにcDNA原液200 μLを加え、合計500 μL(8 ng/μL、原液2.5倍希釈)とした。さらに、64値サンプル(s64)として、蒸留水300 μLに cDNA原液100 μLを加え、合計400 μL (2 ng/μL、原液10倍希釈)とした。さらに、16値サンプル(s16)として0.5 ng/μL;原液40倍希釈の試料溶液、4値サンプル(s04)として125 pg/μL;原液160倍希釈の試料溶液、1値サンプル(s01)として、31.25pg/μL;原液640倍希釈の試料溶液の各400 μL溶液を調製し、この5種類の濃度の希釈系列溶液を標準曲線用ウェルに150 μLずつ添加した。
蒸留水120 μLにcDNA原液30 μLを添加した(最終濃度:1 ng/μL)。被験者の単離単核球mRNAより作製したcDNAの各試料は5倍希釈液をRT-PCRの測定に使用した。なお、陰性対照として、蒸留水150 μLずつをウェルに添加した。希釈テンプレートを添加したプレートにシールをした後、遠心(プレート遠心機2,000 rpm程度 30 sec)後、-30℃で冷凍保存した。
-30℃の凍結された各試料を融解後、Roche Universal probe Library を使用するプローブ試料(10 μMを0.2 μL/well)、プライマー試料(プライマーS、プライマーASの各々の100 μM、0.04 μL/well)、蒸留水0.72 μL/well及びPCR Master mix 20 μLを混合し、PCR premixを調製した(11 μL/well)。このPCR premixに被験者の単核球mRNAより作製したcDNAテンプレート9 μL/wellを混合し(合計20 μL/well)、リアルタイムPCRは、7900HT Fast Real Time PCR Systemを使用して、95℃/20 sec → [95℃/1 sec → 60℃/20 sec]、40 cyclesで増幅反応を行った。なお、Universal Probe Library(Roche社製)のFRETプローブの分解のための5'エキソヌクレアーゼはTaqMan Fast Universal PCR Master Mix(Applied Biosystems社製)に含まれた。
SDS2.3 software (Applied Biosystems社製)を用いてデータを算出し、Microsoft Excelを使ってデータの正規化と数値のグラフ化を行ない、標準曲線のslope値とR2値(相対係数)を使って実験の評価を行なった。データの正規化は、予め測定しておいた18S rRNAの定量数値を用いて行なった。
スギ花粉症患者の治療前と薬物投与後の遺伝子発現量の変化と臨床効果との相関性を種々の方法で検討し、予後予測バイオマーカー候補遺伝子の治療効果の予測精度を検討した。
24種類のバイオマーカー候補遺伝子について、投薬前から投薬2か月後での変動を臨床効果別にグラフ化した(図3)。なお、KCNH2、CHRNA7、DEFB106Bの3種類の遺伝子は、発現量が低いためPCRのデータを取得できなかった。
RT-PCRの測定により選別したCFH、GOLIM4、OLFM1、OSR2及びTNFRSF21の5種類の遺伝子についてそれぞれの遺伝子での減感作療法の予測精度を判別分析法により解析、評価し、さらに、CFH、OSR2及びTNFRSF21の3種類の遺伝子の中、2種類以上を組み合わせた場合の予測精度を判別分析法により解析し、評価した。
DNAアレイおよびRT-PCRにおいて統計学的に有意差のある遺伝子又はRT-PCRデータとアレイデータの変動において相関がある遺伝子として選定した5種類の遺伝子について判別分析を行った。判別分析は、統計ソフトRを用い、使用したパッケージはMASS、使用した関数は線形判別がlda、非線形がqda で解析を行った。事後確率50%以上を正解と判定した。
効果判定は、実著:実薬著効、実無:実薬無効を表す。
(i) 各遺伝子単独の2データでの判別分析
CFHの減感作療法開始前(から開始2か月後(での遺伝子変動については、非線形判別で実薬著効例(good responder)及び実薬無効例(poor responder)のいずれも100%の正解率を示した(表2)。また、実薬著効例(good responder)は、非線形判別において、100%の正判別率を示した(表2)。
CFHとTNFRSF21とを組み合わせた場合の、減感作療法開始前から開始後2か月での遺伝子変動については、線形判別及び非線形判別のいずれにおいても、実薬著効例(good responder)及び実薬無効例(poor responder)のいずれも100%の正解率を示した(表7)。また、線形判別、非線形判別のいずれにおいても、実薬著効例(good responder)は、100%の正判別率を示した(表7)。
CFH、TNFRSF21及びOSR2の3つ遺伝子を組み合わせた場合の、減感作療法開始前から開始後2か月での遺伝子変動については、線形判別での正解率は、実薬著効例(good responder)で100%、実薬無効例(poor responder)で100%を示し、また、実薬著効例(good responder)は、それぞれ100%の正判別率を示した(表10)。なお、CFH、TNFRSF21及びOSR2の3つ遺伝子を組み合わせた場合の非線形判別は、使用例数が少ないため計算できなかった。
以上の結果より、CFH、TNFSR21及びOSR2の3つの単独の遺伝子の単核球中の遺伝子の発現の減感作療法開始前と開始後初期での変動の測定が、高い精度で減感作療法の治療効果を予測できることが示された。さらに、CFH、TNFSR21及びOSR2の中の2種類の単核球中の遺伝子の変動を組み合わせることにより、さらに、高い精度で減感作療法の治療効果を予測できることが示された。
Claims (10)
- 花粉症に対する減感作療法の治療効果を予測するための試験方法であって、
(1)花粉症に対する減感作療法を実施する被験者から採取した血液より、単核球を単離するステップ、
(2)前記単核球における、CFH(補体因子H)遺伝子、TNFRSF21(TNF related death receptor 6)遺伝子及びOSR2(odd-skipped related 2)遺伝子からなる群から選択される少なくとも1つの遺伝子の発現量又は前記各遺伝子がコードするタンパク質産生量の減感作療法の開始前に対する減感作療法開始後の変動を測定するステップ、及び、
(3)CFHの発現がアップレギュレートされた場合、若しくは、OSR2又はTNFRSF21の発現がダウンレギュレートされた場合には、減感作療法の効果があると、CFHの発現がダウンレギュレートされた場合、若しくは、OSR2又はTNFRSF21の発現がアップレギュレートされた場合には、減感作療法の効果が無いと、前記減感作療法の治療効果に対する予測を決定するステップ、
を含むことを特徴とする、方法。 - 花粉症はスギ花粉症であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 花粉症に対する減感作療法の治療効果を予測するための診断薬であって、
(a)CFHをコードするmRNA若しくはそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ若しくはプライマー、又はCFHを特異的に認識する抗体、
(b)TNFRSF21をコードするmRNA若しくはそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ若しくはプライマー、又はTNFRSF21を特異的に認識する抗体、及び、
(c)OSR2をコードするmRNA若しくはそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ若しくはプライマー、又はOSR2を特異的に認識する抗体、からなる群から選択される少なくとも1つを含むことを特徴とする、診断薬。 - 花粉症はスギ花粉症であることを特徴とする、請求項3に記載の診断薬。
- 花粉症に対する減感作療法の治療効果を予測するためのマイクロアレイであって、
(a)CFHをコードするmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ、
(b)TNFRSF21をコードするmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ、及び、
(c)OSR2をコードするmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する核酸プローブ、からなる群から選択される少なくとも1つを含むことを特徴とする、マイクロアレイ。 - 花粉症に対する減感作療法の治療効果を予測するためのマイクロアレイであって、
(a)CFHをコードするmRNAを特異的に検出する核酸プローブは、配列番号7の核酸配列を有するポリヌクレオチドを含み、
(b)TNFRSF21をコードするmRNAを特異的に検出する核酸プローブは、配列番号8の核酸配列を有するポリヌクレオチドを含み、及び、
(c)OSR2をコードするmRNAを特異的に検出する核酸プローブは、配列番号9の核酸配列を有するポリヌクレオチドを含むことを特徴とする、請求項5に記載のマイクロアレイ。 - 花粉症はスギ花粉であることを特徴とする、請求項5又は6に記載のマイクロアレイ。
- 花粉症に対する減感作療法の治療効果を予測するためのRT-PCR用組成物であって、
(a)CFHがコードされるmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する一対のプライマー、
(b)TNFRSF21がコードされるmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する一対のプライマー、及び、
(c)OSR2がコードされるmRNA又はそのcDNAを特異的に検出する一対のプライマー、からなる群から選択される少なくとも1対のプライマーを含むことを特徴とする、RT-PCR用組成物。 - 請求項8に記載のRT-PCR用組成物であって、
(a)CFHがコードされるcDNAを特異的に検出するプライマーは、配列番号10及び11の核酸配列を有する一対のプライマー、
(b)TNFRSF21がコードされるcDNAを特異的に検出するプライマーは、配列番号12及び13の核酸配列を有する一対のプライマー、及び、
(c)OSR2がコードされるcDNAを特異的に検出するプライマーは、配列番号14及び15の核酸配列を有する一対のプライマー、の少なくとも一対のプライマーを含むことを特徴とする、RT-PCR用組成物。 - 花粉症はスギ花粉症であることを特徴とする、請求項8又は9に記載のRT-PCR用組成物。
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