JP6446763B1 - 可搬型車両進入阻止用バリケード - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに折り畳まれる部材間での挟み作用をなくすことによって手指などに損傷を与えず安全性が確保されるようにした可搬型車両進入阻止用バリケードを提供する。【解決手段】設置使用時水平向きとされる中心軸と、中心軸の軸上に離れて配置され互いに平行関係を保って設けられた複数本の第1突材と、中心軸の軸上に離れて配置され各第1突材と隣り合う平行関係とされる一方側面視X字状に交差した拡開状態にもなるようにされる複数本の第2突材とを有するとともに、第1・第2の両突材を平行な折畳状態に保持可能な折畳保持手段と、第1・第2の両突材を側面視X字状に交差した拡開状態に保持可能な拡開保持手段とを有する可搬型車両進入阻止用バリケードにおいて、第1・第2両突材間は、側面視X字状の拡開状態から折畳状態に移行する少なくとも中途角度において折畳前一時回転制動手段にて回転の制動が可能に構成されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、可搬型車両進入阻止用バリケードに関する。
近年、暴走を強行しようとする車両に対しては、車両阻止トライアングルとか車両阻止アングルなどと称されるバリケードの複数基を想定される現場まで搬送して路上に適宜配列をもって設置しておくことで転倒や喰い込み障害などを起こさせて進入阻止に繋げるように対処している。
そうしたバリケードの従来技術として最も簡易で基本的なものに特許文献1および2に示すものがある。
実公昭56−9690号 実開昭57−133609号
上記特許文献1に示されたバリケードは、車両阻止架と称される器具で、水平長軸の両端及び両端間に該長軸に固定するX状部材を設けるとともに、両端のX状部材の下端に長軸方向にのみ移動可能に固定キャスタを取付けて構成されることを特徴とするものである。
ところで、このバリケード(車両阻止架)は、水平長軸に対しX状部材の複数を一体に固着してなるものであるため、非常に強い阻止構造体として暴走に有効に機能するものであるが、保管庫から搬送車両に載せて設置現場近くまで搬送しさらに設置現場まで搬送・設置しまた保管庫まで持ち帰るという一連の作業が非常に手間の掛かるものであったしまた長い水平長軸に多くのX状部分を一体突設した器具を取扱うことになるため大型で取扱いがしにくくしかも取扱者自身の腕や手などが損傷されやすく危険性もあった。
そうしたことをなくすため、特許公報2に示す道路保安柵が提案された。この道路保安柵は、X字状に拡開可能とした道路保安柵において、保持枠に回動自在に装着された回動枠の中間に、制止片を可動的に支持し、該制止片を保持枠に接離自在に臨ませてなるもので、運搬・保管に際し折りたたみ可能であると共に、使用時にあっては常時一定のX字状の形態を保持可能にしたものである。
この道路保安柵は、X字状の拡開状態と平行状の折畳状態とに変換可能とされているので、使用時にはX字状に拡開されることでバリケードとして機能し得るものである一方、折畳状態にできて保管や車両運搬・手提げ運搬などにおいてコンパクトで取扱いやすくなるものであるが、バリケードとして使用されてのちX字状から折り畳んで車両に持ち帰ろうとする際、取扱いの仕方によっては、保持枠と回動枠とが鋏のように作動することもあって、そこに手指などを挟むおそれがあった。特に、この種道路保安柵にあっては強く重たい鉄鋼製のものが一般的であることから、強くしかも速い挟み作用となって大怪我につながるおそれがあった。
本発明は上記問題を解決しようとするものであり、互いに折り畳まれる部材間での挟み作用をなくすようにすることによって折畳操作する手指などに損傷を与えず取扱いの安全性が確保されるようにした可搬型車両進入阻止用バリケードを提供することを目的とする。
上記目的達成のため、請求項1に記載の発明は、設置使用時水平向きとされる中心軸と、中心軸の軸上に離れて配置され互いに平行関係を保って設けられた複数本の第1突材と、中心軸の軸上に離れて配置され各第1突材と隣り合う平行関係とされる一方側面視X字状に交差した拡開状態にもなるようにされる複数本の第2突材とを有するとともに、第1・第2の両突材を平行な折畳状態に保持可能な折畳保持手段と、第1・第2の両突材を側面視X字状に交差した拡開状態に保持可能な拡開保持手段とを有する可搬型車両進入阻止用バリケードにおいて、第1・第2両突材間は、側面視X字状の拡開状態から折畳状態に移行する少なくとも中途角度において折畳前一時回転制動手段にて回転の制動が可能に構成されているとともに、前記折畳前一時回転制動手段は、巻部と該巻部の一方から伸びる一端および巻部の他方から伸びる他端とを備えた捩りばねにより形成され、巻部は中心軸の外周回りに設けられるとともに、前記一端は第1・第2突材の一方に前記他端は第1・第2突材の他方にそれぞれ同行回転自在にされていることを特徴とする。
上述したように請求項1に記載の発明は、設置使用時水平向きとされる中心軸と、中心軸の軸上に離れて配置され互いに平行関係を保って設けられた複数本の第1突材と、中心軸の軸上に離れて配置され各第1突材と隣り合う平行関係とされる一方側面視X字状に交差した拡開状態にもなるようにされる複数本の第2突材とを有するとともに、第1・第2の両突材を平行な折畳状態に保持可能な折畳保持手段と、第1・第2の両突材を側面視X字状に交差した拡開状態に保持可能な拡開保持手段とを有する可搬型車両進入阻止用バリケードにおいて、第1・第2両突材間は、側面視X字状の拡開状態から折畳状態に移行する少なくとも中途角度において折畳前一時回転制動手段にて回転の制動が可能に構成されているとともに、前記折畳前一時回転制動手段は、巻部と該巻部の一方から伸びる一端および巻部の他方から伸びる他端とを備えた捩りばねにより形成され、巻部は中心軸の外周回りに設けられるとともに、前記一端は第1・第2突材の一方に前記他端は第1・第2突材の他方にそれぞれ同行回転自在にされていることを特徴とするので、互いに折り畳まれる部材間での挟み作用をなくすようにすることによって折畳操作する手指などに損傷を与えず取扱いの安全性が確保されるようにした可搬型車両進入阻止用バリケードを提供することができる。
本発明の一実施形態を折畳縮小状態にして示す矢視図。 図1のバリケードを拡開伸展状態にして示す斜視図。 図2のA部の内部を示す拡大横断面図。 図2のC部の内部を示す断面図。 バリケードの一使用状態を示す側面図。 バリケードの折り畳み例を示す側面図。 図6の折り畳み例における折畳作用を示す側面図。 他の実施形態を示す斜視図。 他の実施形態を示す斜視図。 他の実施形態を示す斜視図。 他の実施形態を示す斜視図。
図1は本発明の可搬型車両進入阻止用バリケードBの一実施形態を折畳縮小状態において示し、図2は同バリケードBを拡開伸展状態において示している。このバリケードBは、全体がスチールやステンレスあるいはアルミ合金などの強度のある金属若しくは強化樹脂などで製作される。図1に示すバリケードBの複数基は縦平行配列あるいは横積み態勢にして運搬車両5によって保管場所と設置現場との間を運ばれる。
これらの図において、1は中心軸で、設置現場に設置使用したときに水平向きとされる。この中心軸1は、非伸縮側である筒状の基軸2とその基軸2に対しその軸方向に伸縮可能な伸縮軸3とでなる。
基軸2は、外径が34mmで長さ570mmで厚み2.3mmの円筒体を本体とし、その一端は仕舞蓋で盲状とし他方は開放状にしてある。
伸縮軸3は、外径が21.7mmで厚みが1.9mmであり長さが650mmの円筒体でなり、その一端は開放状であるが他端は仕舞蓋を備えたものになっており、その開放端側を基軸2内に挿入するようにして伸縮可能とされている。
8は第1突材で、アングル材(50×50×4)(あるいは角パイプ材)である直状材でなり、分かりやすくするため、この第1突材8は一部を除く各図において黒丸●を付してある。この第1突材8は3本あるが、図1の器具幅方向の左端のものと右端のものとは下端が45度にカットされてやや長目に形成されたものであるが中間のものは前記45度にカットされた部分だけ短くなったアングル材となっている。第1突材8は、長短のものがあるがここでは同じ符号を付して表示を簡素化してある。
10は第2突材で、同じくアングル材でなり、分かりやすくするため一部を除く各図において白丸○を付してある。第1突材8と同じく左端と右端のものが長く中間のものがやや短くなっている。
第1突材8と第2突材10とは、隣り合う2本を1組としてその3組が組み付けられている。両突材8,10の各組は、図1のように、折畳時、アングルであるL字形の各1辺同士が合わさり山型をなすようにされる。第1突材8、第2突材10のうち2組は、基軸2の軸方向両端に、また残る両突材8,10は伸縮軸3の伸展側の端部に配置されている。
各第1突材8は、その長手方向略中間位置に挿通固定孔(図示省略)を備え、この挿通固定孔を通じて基軸2が挿通されて互いが直交するように溶接固着されている。図1の左側2本の離間した第1突材8…は、基軸2の軸方向両端(端部近くも含む)に互いに平行関係を保って同時回転するように固定されている。9は両第1突材8,8の上端間を繋ぐ第1上連結材である。13は第1下連結材で、第1下基軸13aと第1下伸縮軸13bとでなり、各第1突材8にブラケット13cを介して取り付けられている。
図1の右端1本の第1突材8は、略中間位置に挿通固定孔をもち、この挿通固定孔に伸縮軸3の伸展側先端部が通されて互いに直交するように溶接固着されている。基軸2と第1突材8,8並びに第1上連結材9と第1下連結材13とは一つの固定した枠体を構成する。
図1の左側2本の離間した第2突材10,10は、その中間位置に開けた挿通回転孔11(図3参照)に基軸2の左端部を回転自在に通してあるとともに左端の第2突材10は、基軸2周りに突設した抜け止め突片12により軸方向に抜けないようにしてある。図1の右端側の第2突材10も挿通回転孔11を通じて回転自在に通されるとともに抜け止め突片12により軸方向に抜けないようにしてある。
そして、これら3本の第2突材10…は、上側の第2上連結材14と下側の第2下連結材20を介して互いに平行関係を保ちながら第1突材8…とは別個に同時回転するように連結されている。第2上連結材14は、第2上基軸15と第2上伸縮軸16とでなり、第2上基軸15は、離間した2本の第2突材10にブラケット17を介して連通され、第2上伸縮軸16は、器具幅方向に伸縮する第2突材10にブラケット17を介してその先端が連結されている。左側第2突材10,10と第1上基軸15および第2下基軸21とは一つの枠体を構成する。第2上基軸15と第1上連結材9とは折畳時に前後に平行に対応することからそれが手提げ材として機能する。第1上連結材9は省略することがある。
第2下連結材20は、固定側の第2下基軸21とそれより伸縮可能な第2下伸縮軸22とよりなり、図1で言えばバリケードBの第2突材10…の背側下部を介して設けられている。第2下連結材20の中途には、図4(図2のC部分に対応する部分)に断面を示すように、第2下伸縮軸22の伸び量を一定に規制する抜け止め手段(伸展規定手段)24が設けられている。この抜け止め手段24は、第2下伸縮軸22の基部側端部に設けられた突フランジ25と、その相手側である第2下基軸21側に設けたストッパリング26とによって構成されている。この抜け止め手段24は、図3に示す基軸2側の固定側ピン孔41aに対し拡開伸展時の伸縮側ピン孔41bが内外に合致するようにしてロックピン43が挿通しやすくする役目ももっている。
一方、両突材8,10を折畳状態に保持するための折畳保持手段30も付属されている。この折畳保持手段30は、中心軸1の基軸2の図1の左先端にねじ付けにより突設された受リング31と、同リング31に基部リング32を介して接続されたチェーン33と、同チェーン33の先端に取り付けられた保持ピン34とを有する。
保持ピン34が差し込まれる差込孔35は、基軸2の基部側である第1・第2突材8,10の折畳時に合致する個所に開けられている。保持ピン34は、折畳状態の両突材8,10の図1左側のものに開けた差込孔35,35に通されて折畳状態を維持することができるようになっている。
この折畳保持手段30は、例えば、チェーン33を図1のようにバリケードBの右端まで伸びる程度の長さにしておきその先端の保持ピン34を差し込む差込孔35を伸展する突材8,10に設けておくことで保持ピン34を差込孔35に差し込めばチェーン33による長さ規制によりバリケードBが折畳状態でかつ短く伸展規制された状態にすることができるものである。この場合のチェーン33は、図1の左側の受リング31にその基部が繋がれている。その点から前記構成にすれば折畳縮小保持手段を簡易な構成のもとに提供することができるものである。36は牽引チェーンであり、受リング31を介してチェーン33とは別に設けられたもので、図2のように、折畳・縮幅状態のバリケードBを運搬車両5から降ろしてX字状に開きかつ軸方向に伸ばして拡幅しそれぞれの状態にロックした状態にして設置現場まで牽引移送する際に用いられる。
37は丸軸状の拡開規定手段で、該手段37は、第2突材10の背面に固着されて第1突材8の背面に向けて突出して設けられ、第1突材8と第2突材10とがX字状(90度)に立体交差した状態で回転規制するようになっている。
この拡開規定手段37は、幅方向中間位置の第2突材10に開けた外側ピン孔(図3)42が折畳状態から拡開状態になった際に固定側・伸縮側ピン孔41a、41bの軸上に合致させてロックピン43が通せるようにするための機能もある。
拡開保持手段40は、両突材8,10を側面視X字状の拡開状態に保つためのもので、固定側ピン孔41aと伸縮側ピン孔41bおよび外側ピン孔42を有し、固定側ピン孔41aは、基軸2の開放側先端から50mm程度手前位置を通じて軸(筒)に直交状に貫通して開けられ、伸縮側ピン孔41bは、図2のように拡開・伸展状態時に固定側ピン孔41aに合致するように伸縮軸3の軸上に開けられている。両ピン孔41a、41bは共に第1突材8の長手方向に孔中心が平行に向く設定にしてあり、図1のようにバリケードBが縮小した状態では両ピン孔41a、41bは軸方向に離れているが、伸縮軸3を伸ばすと両ピン孔41a、41bは合致する関係になり、さらに図3のように拡開状態にしても第1突材8と共に回転して外側ピン孔42に合致するようになるものである。第1突材8…が第1下連結材13によって連結されていて両ピン孔41a、41bの位相角度がいつも変わらないことによる。
外側ピン孔42は、拡開・伸展状態時に固定側ピン孔41aに合致するように中間位置の第2突材10に設けられている。ロックピン43の差し込みによりバリケードBは図2の状態にロックされる。
ロックピン43はチェーン44などで紛失しないように結ばれている。45はチェーン取付環である。図2の最も右側に示した第1突材8は第1下連結材13が連結されていることから他の第1突材8,8と同期的に回転する関係にある。
46は移動用キャスタ(移動手段)で、固定側の第1、第2突材8,10と伸展側の第1、第2突材8,10の下部に設けられている。この移動用キャスタ46は、バリケードがX字状に拡開した際に水平状になる受座47を介して取り付けられている。
図1はバリケードを折畳縮小した状態を示す。この状態は、3組全ての突材8,10…を平行な折畳状態とするとともに、しかも正面からみて右端の両突材8,10を固定側に縮小して得られる。この状態は折畳保持手段30により得られ、この状態で複数基のバリケードBが車両5にて設置現場近くまで搬送されたあと、第1上連結材9と第2上基軸15(それらの一方のみでもよい)とを提げ持つことで車両5外に取り出される。
そのあと、各バリケードBは図1の姿勢を保ったまま保持ピン34が抜き去られることで図2のようなX字状に拡開される。X字状への拡開は拡開規定手段37…による開き規制でなされ、相前後して端部の両突材8,10が伸展されて図3のような拡開保持手段40の差し込みにより拡開伸展ロック状態を得る。バリケードBはその状態を得るとキャスタ46…の転動作用を得ながら牽きチェーン36を牽くことにより設置現場まで牽かれて行く。牽引移送されたバリケードBは、図2のままではキャスタ46…が下側にあって喰い止め作用を発揮できないので、図5に示すようにキャスタ46は上向きで突材8,10の上端が現場基盤に喰い込み得るような逆様態勢にして横並び状などに複数連設しておくことで矢印のような車両の暴走を喰い止め作用するようになる。
前記のようにバリケードBを折畳・縮小(縮幅)可能で大幅にコンパクト化することができることにより、バリケードBを保管庫に保管したり車両に運搬のため積載したりするのが従来より狭いスペースをもってしてより多く効率的になされるようになるだけでなく、保管庫と車両との間並びに車両と車両外との間での持ち運びも片手で提げ持ちやすいことから扱いやすくしかも怪我をしにくく安全なものになった。
ところで、このバリケードBは、図2に示すように、拡開・伸展させ各ロックをした状態のものを図5に示すように逆様(あるいは図2の状態から前あるいは後方に90度転回した姿勢)にして複数直列などに配列されて対暴走に備えるものであるが、使用後には、図2のように正姿勢に戻して車両近くまで牽引移送しそこで拡開保持手段40のロックを解除してのち図2の矢印Dのように縮小し、さらに矢印X,Xのように折り畳むことで図1のような折畳・縮小状態にして車両5に搭載するようにする。
このようにすればキャスタ46…のもつ機能を充分に使って軽快に縮小と折畳ができて取扱いが非常に簡単に進むのであるが、それだけでなく、図2の態勢から拡開保持手段40を解除した際両突材8,10…は拡開規定手段37が効いているのでX状態を維持したままとなり第1上連結材9と第2上基軸15とを両手で引き寄せるようにして折り畳めば正規取扱い方として例えば、両突材8,10間に手指を挟むといった危険はなくなる。
しかし、使用を終えたバリケードBは、図5の対暴走車両として構えた態勢から図2のように拡開・伸展した状態に一旦戻し牽きチェーン33を牽いて車両側へと返送しそこで図1のように折畳・縮幅してコンパクト化し車両に積み重ねて搬送に備えるようにするのであるが、折り畳む際には図2の状態からではなく図2の状態から90度前あるいは後向きに転回した状態から畳むようにするのが作業が迅速に行えるしまたそのまま横積みにもできて便利であると思いかねない。
ところが、図6のように作業員によっては90度横倒しにして折り畳むことを選択した場合拡開保持手段40を引抜解除してしまうと、鋼鉄による重量が折畳方向に大きく作用する関係もあって両突材8,10がX字状態から一気に折り畳み状態になってしまって両突材8,10間や第1上連結材9と第2上連結材14間などに作業時の手指が挟み込まれてしまう危険があった。例えば、折り畳む際にいずれかの突材10を持ちながら拡開保持手段40を解除するのが安全と考えてそうするのであるが、その際、前記解除により突材10が一気に折り畳まれるため相手突材8との間で手足が挟まれことになるものである。
そのことから、図1ないし図7に示すように、各第1・第2両突材8,10は、側面視X字状の拡開状態から折畳状態に移行する中途角度において折畳前一時回転制動手段50にて回転規制がされるように構成したものである。この折畳前一時回転制動手段50は、捩りばねにより形成されてその巻部aは基軸2および伸縮軸3の各第1突材8…に隣り合う外周に巻かれるようにセットされるとともに一端bを第1突材8側に他端cを第2突材10上に挿通パイプ51を介して掛止取付してなる。
この折畳前一時回転制動手段50は、両突材8,10が図7の仮想線のように相対角が45度前後になるに従ってバネ反発力が効き始め図7の実線のように相対角が20度前後とされた時点で両突材8,10間に加わる折畳方向への負荷に打ち勝つべく開き方向(矢印方向)に弾発力を発生して両突材8,10の一時的な回転制動を可能とするように設定されている。前記20度とあるのは、30度や45度であってもよい。
折畳前一時回転制動手段50は、前記例で示した3個所のうちの1個所のみに設けてもよい。その場合、図1の伸縮軸3の右端など取り付けやすい個所を選んで装着する。前記挿通パイプ51は、丸パイプでなく横開き型C形パイプにしたりアングル材などにして係合しやすく構成することができる。バリケードBは、図7の実線のように両突材8,10が一定の角度をなして弾発保持されるようになっているが、そのあとは、矢印Pのように下向きに押さえ込むようにして折り畳みそれにより左右に合致した差込孔35に保持ピン34を差し込むことにより折畳状態が保持されるようになる。その結果として、両突材8,10間に手指が挟まれるおそれがなくなる。
前記実施形態では折畳前一時回転制動手段50はばね式のものであったが、図6に仮想線にて付記したように滑り止め機能材50A〜50Fを装着したものにしてもよい。即ち、滑り止め機能材50A〜50Fは合成ゴムやPVCマットなどの合成樹脂などの滑り止め素材によるもので、50Aは横倒しして下側となる第1上連結材9周りに、50Bは同じく下側となる第2突材10の先端部に、第2下基軸21周りにそれぞれ装着して、図7のように折り畳み時に基盤との間で摩擦制動力を特に発生させるようにすることで折り畳みが緩徐で安全に行われるようにしてある。その他、図6で上側に向く先端もそれが下側になって基盤との間でスリップする可能性があることから、第2上基軸15に50Dを、第1下連結材13周りに50Eを、また第1突材8の先端には50Fを添着して折り畳み時の一時回転制動を行うようにして折り畳みが緩徐で安全に行われるようにしてもよい。例えば、50A〜50Cのうちの一つのみに、また50D〜50Fのうちの一つのみにして、滑り止め力を半減して折畳力がやや軽度に得られるようにしてもよい。
折畳前一時回転制動手段50は、図8のような他の構造とすることもできる。即ち、一方の突材8(あるいは10)の中心軸1から近い個所に孔53を開けるとともにその孔53に対応して同図右欄のようなケース54を設けてその中にばね55とボール56を内蔵しておき、ボール56についてはケース54先端から孔53を通じて一部のみ突き出し他方の突材10の回転軌道上に臨むようにしてある。
そのことにより、一方の突材8(あるいは10)に対して90度の開き角をもつ他方の突材10(あるいは8)が一定の折畳角度、例えば、45度になるとボール56に当たることになりボール56はばね55により押されていることから突材10のそれ以上の回転を一時制動停止させるようになる。そのことから、図7と同じような危険防止効果が得られる。前記折畳角度は45度以外に折畳の早い段階、例えば、60〜80度の折畳位置で制動が効くような設定にすればより安全な制動結果が得られる。
ボール56は金属や樹脂製としてあるが、ゴム球製やマグネット球製にしてもよい。ケース54の尾端にはばね圧調節ピース57を装着しておけば制動力を強弱に事後調節することができる。
また、図8の右下欄のように折畳前一時回転制動手段50は孔58を通じて突き出すゴム・弾性変形樹脂製の弾性摩擦片58にしてもよい。図は他方の突材10が折畳前の一定角度になって折畳前一時回転制動手段50を弾性変形しながら摩擦停止するようになった様子を示している。59は座板である。
尚、中心軸1の端部回りには、捩りばね式の折畳前一時回転制動手段50を掛装し、その上で前記弾性摩擦片58を装備したものにしてもよい。バリケードを折り畳もうと横倒しにしその状態でロックピンを抜き去ると両突材8,10が一気に折り畳み作用する一方で捩りばね式の折畳前一時回転制動手段50が作用して折り畳みを阻止しようとするが、その場合が捩りばね式の折畳前一時回転制動手段50だけしか設けられていないと両突材8,10の折畳慣性力が強く同手段50に作用してしまって両突材8,10は回転し過ぎて危険になるおそれがある。しかし、弾性摩擦片58による折畳前一時回転制動手段50を前以って作用するように併設しておくことにより回転し過ぎを防止し安全な折り畳みが可能になる。
図9に示す折畳前一時回転制動手段50は、一方の突材8に設けたばね62と他方の突材10に突設した押し付け板63とでなるもので、ばね62は突材8に突設したばね受け64内に入れられてその一部は突き出すようになっている。その突き出した部分を回転してきた突材10側の押し付け板63が押し付けるので両突材8,10は一定の角度で一時停止されるものである。
尚、図9に併せて図示してあるが、前記ばね62とは別の構成例として、両突材8,10間にコイルばね66を掛装しておいて一定の折畳角度において角度停止するようにしてもよい。図9の実施形態においては、図8の右上欄あるいは右下欄の折畳前一時回転制動手段50を組み合わせて構成してもよい。
図10に示す折畳前一時回転制動手段50は、第1突材8側に一体の基軸2の端部に線条ばね70を挿通式に突設しておき、相手側の第2突材10側には突出ピン71を設けておいて第2突材10が一定の折畳角度になると突出ピン71が線条ばね70に当たって折畳を一時停止させるようにするものである。図10の実施形態においては、図8の右上欄あるいは右下欄の折畳前一時回転制動手段50を組み合わせて構成してもよい。
尚、前記実施形態では中心軸1を伸縮式にしてあったが、図11のように非伸縮式のバリケードについても前記実施形態の折畳前一時回転制動手段50を適用することができる。73は拡開保持手段で、ピン孔74とロックピン75とを有するとともに左右中間の第2突材10に外側ピン孔を有する。
1…中心軸 2…基軸 3…伸縮軸 8…第1突材 10…第2突材 14,20…連結材 24…抜け止め手段 30…折畳保持手段 37…拡開規定手段 40…拡開保持手段 46…移動用キャスタ 50…折畳前一時回転制動手段。

Claims (1)

  1. 設置使用時水平向きとされる中心軸と、中心軸の軸上に離れて配置され互いに平行関係を保って設けられた複数本の第1突材と、中心軸の軸上に離れて配置され各第1突材と隣り合う平行関係とされる一方側面視X字状に交差した拡開状態にもなるようにされる複数本の第2突材とを有するとともに、第1・第2の両突材を平行な折畳状態に保持可能な折畳保持手段と、第1・第2の両突材を側面視X字状に交差した拡開状態に保持可能な拡開保持手段とを有する可搬型車両進入阻止用バリケードにおいて、第1・第2両突材間は、側面視X字状の拡開状態から折畳状態に移行する少なくとも中途角度において折畳前一時回転制動手段にて回転の制動が可能に構成されているとともに、前記折畳前一時回転制動手段は、巻部と該巻部の一方から伸びる一端および巻部の他方から伸びる他端とを備えた捩りばねにより形成され、巻部は中心軸の外周回りに設けられるとともに、前記一端は第1・第2突材の一方に前記他端は第1・第2突材の他方にそれぞれ同行回転自在にされていることを特徴とする可搬型車両進入阻止用バリケード。
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