JP6445704B2 - 骨ドリルガイド及びその使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、骨欠損治療のための装置特に骨ドリルガイド、その使用方法、及びキットに関する。
多様な形状及びサイズで利用できる固定具及び装置が、骨折などの骨欠損の修復に長い間使用されてきた。操作者は、典型的には、修復対象の骨を適切な位置に整復し、固定具及び装置を使用して治癒のために骨を前記位置に固定する。
骨プレート又はロッドなどの固定装置は、骨スクリューなどの固定具によって骨に固定できる。又は、骨スクリュー自体を使用して、骨欠損を修復できる。これらの固定装置を設置するために、操作者は、典型的には、穿孔、リーミング、スクリュータッピングのガイドとして及び/又は固定装置を骨の中へ設置する際の助けるのに役立つガイドワイヤ又は同様の装置を骨の中へ挿入する。この方法の利点は、ガイドワイヤの配置、したがって穿孔穴の将来の場所を、穿孔前に、例えばX線を用いて確認できることである。ガイドワイヤは、穿孔の際又は骨スクリューなどの装置を骨の中へ挿入する際に安定性及び案内を与えることもできる。
ガイドワイヤの設置は、しばしばフリーハンドの処置であり、ワイヤ配置の前後に、前後及び側面において撮ったX線撮影の支援を受けることができる。この処置は、少なからぬ技能を必要とし、多くの場合、適切な位置付けが得られるまで1回以上の試みを伴う。ガイドワイヤを挿入し位置付けする際に頻繁に生じる困難は、外科手術の滑りやすい環境と、骨の所定の位置へ挿入されるとき細いガイドワイヤがぐらついて曲がり易い傾向とにより、より悪化する。多くの処置において、複数のガイドワイヤが、好ましくは相互に平行の関係で、損傷した骨の中へ挿入される。骨内におけるこれらの装置の間の距離及び整列は、手術の成功にとって決定的要因となり得る。
過去において、ガイドワイヤの位置付けを支援するように設計された骨ドリルガイドは、滑りの問題及びX線と一緒に使用する際の困難(この両方は、手術時間を長くする可能性があり、このことは患者にとって不都合でありコスト高である)に悩まされてきた。骨の中において不正確な位置に又は他の器材もしくはハードウェアに対して不正確な向きにガイドワイヤを設置することを含めた操作者のエラーは、エラーを補正するために付加的なガイドワイヤを挿入する必要を生じるおそれがある。このようなエラーは、すでに欠陥のある骨を損傷して、骨の脆弱性、骨損傷の増大及び治癒不良を導く可能性がある。
したがって、滑りの問題に対処し、骨折固定に使用される器材又は装置の正確な空間的向きを保証できる骨ドリルガイドが引き続き必要とされる。
概略的に、本発明は、骨の中へ器材を挿入し骨欠損を治療するための骨ドリルガイド、スリーブ、キット及びその使用方法を特徴とする。
したがって、第1の形態において、本発明は、a)近位端部と遠位端部とを有する軸部と、b)軸部の遠位端部に取り付けられた弧状要素であって、弧状要素が骨に着座できるサイズを持つ、弧状要素と、c)軸部の近位端部に取り付けられたガイドベースであって、ガイドベースが少なくとも2つの周縁ガイド孔を含み、周縁ガイド孔の各々が軸部の周りに位置付けられる、ガイドベースと、d)ガイドベース、軸部及び弧状要素を貫通する内部チャンネルと、を含む、骨ドリルガイドを特徴とする。
いくつかの実施形態において、軸部は、約100mmから約300mm、例えば約100mm、110mm、120mm、130mm、140mm、150mm、160mm、170mm、180mm、190mm、200mm、210mm、220mm、230mm、240mm、250mm、260mm、270mm、280mm、290mmもしくは300mm又は前記の任意の値に及ぶ範囲内の値の長さを有する。
いくつかの実施形態において、弧状要素は、約15mmから60mm、例えば15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mm、60mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値の弧長を持つ凹状面を有する。いくつかの実施形態において、弧長は約39.37mmである。いくつかの実施形態において、弧状要素は、約108°の中心角を持つ凹状面を有する。
本発明の第1の形態のいくつかの実施形態において、周縁ガイド孔の各々は約2mmから約7mm、例えば約2mm、3mm、4mm、5mm、6mmもしくは7mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値の直径を有する。
いくつかの実施形態において、内部チャンネルは、約2mmから約7mm、例えば約2mm、3mm、4mm、5mm、6mmもしくは7mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値の直径を有する。いくつかの実施形態において、内部チャンネルは、約100mmから約300mm、例えば約100mm、110mm、120mm、130mm、140mm、150mm、160mm、170mm、180mm、190mm、200mm、210mm、220mm、230mm、240mm、250mm、260mm、270mm、280mm、290mmもしくは300mm又は前記の任意の値に及ぶ範囲内の値の長さを有する。
本発明の第1の形態のいくつかの実施形態において、周縁ガイド孔の各々は中点を有し、周縁ガイド孔の少なくとも2つは、周縁ガイド孔の中点から計測して約10mmから約35mm離して(例えば、10mm、15mm、20mm、25mm、30mm又は35mm離して)位置付けられる。いくつかの実施形態において、内部チャンネルは中点を有し、中点は、周縁ガイド孔の少なくとも2つの中点から約10mmから約20mmに位置付けられる。いくつかの実施形態において、周縁ガイド孔の各々の長手軸は、内部チャンネルの長手軸に対して実質的に平行である。
本発明の第1の形態の特定の実施形態において、ガイドは、下記の特徴の2つ以上を含む。即ち、a)軸部は約100mmから約300mmの長さを有する、かつ/又は、b)弧状要素は約15mmから約60mmの弧長を持つ凹状面を有する、かつ/又は、c)周縁ガイド孔は約2mmから約7mmの直径を有する、かつ/又は、d)内部チャンネルは約2mmから約7mmの直径を有する、かつ/又は、e)内部チャンネルは、約100mmから約300mmの長さを有する、かつ/又は、f)周縁ガイド孔は各々中点を有し、周縁ガイド孔はそれらの中点から計測して約10mmから約35mm離して位置付けられる、かつ/又は、g)内部チャンネルは中点を有し、周縁ガイド孔の1つ以上の中点から約10mmから約20mmに位置付けられる、かつ/又は、h)周縁ガイド孔は内部チャンネルに対して実質的に平行である。いくつかの実施形態において、ガイドは、a)からh)の特徴の各々を含む。
本発明の第1の形態のいくつかの実施形態において、ガイドベースは、2つの周縁ガイド孔を含む。特定の実施形態において、周縁ガイド孔の中点は約13.1mm離れ、各周縁ガイド孔の中点は内部チャンネルの中点から約13.2mmに在る。他の実施形態において、ガイドベースは、3つの周縁ガイド孔を含む。
本発明の第1の形態の更に別の実施形態において、ガイドベースは、4つの周縁ガイド孔を含む。いくつかの実施形態において、周縁ガイド孔は、内部チャンネルの周りに放射状に位置付けられる。特定の実施形態において、周縁ガイド孔の各々の中点は、内部チャンネルの中点から、約10mmから約20mm、例えば約10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、16mm、17mm、18mm、19mm、20mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値に位置付けられる。いくつかの実施形態において、第1及び第2の周縁ガイド孔の中点は、約26.4mm離れ、第3及び第4の周縁ガイド孔の中点は約26.4mm離れ、第1及び第3の周縁ガイド孔並びに第2及び第4の周縁ガイド孔の中点は約13.1mm離れ、周縁ガイド孔の各々の中点は、内部チャンネルの中点から約13.2mmに在り、内部チャンネルの中点は第1及び第2の周縁ガイド孔の間並びに第3及び第4の周縁ガイド孔の間のほぼ中間に在る。いくつかの実施形態において、ガイドベースは、4つよりも多い周縁ガイド孔を含む。
本発明の第1の形態のいくつかの実施形態において、ガイドは、更に、ガイドベースの周縁ガイド孔の中に滑動可能に挿入できる少なくとも2つのスリーブを含み、各スリーブはチャンネルを含む。特定の実施形態において、ガイドは、更に、4つの周縁ガイド孔の中へ挿入するための4つのスリーブを含む。いくつかの実施形態において、スリーブのスリーブチャンネルは、約4.2mmから約4.3mmの直径及び約143.7から約144mmの長さを有する。
本発明の第1の形態のいくつかの実施形態において、ガイドは、更にハンドルを含む。いくつかの実施形態において、ハンドルは、ガイドベースに接続されたハンドル軸部とハンドル握り部とを含む。特定の実施形態において、ハンドル軸部は、約70mmから約110mmの長さ、例えば約70mm、75mm、80mm、85mm、90mm、95mm、100mm、105mmもしくは110mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値の長さである。特定の実施形態において、ハンドル握り部は、約90mmから約150mmの長さ、例えば約90mm、100mm、110mm、120mm、130mm、140mm、150mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値の長さである。いくつかの実施形態において、ハンドルはガイドベースから取外し可能である。いくつかの実施形態において、ガイドベースに対するハンドルの角度は調節可能である。
上述の実施形態のいずれにおいても、弧状要素又はガイドベースは軸部に分離可能に取り付けできる。上述の実施形態のいずれにおいても、内部チャンネル及び周縁ガイド孔は、これらに器材を滑動可能に挿入できるサイズを持つことができる。いくつかの実施形態において、器材は、ガイドワイヤ、ガイドピン、スリーブ及びドリルビットから成る群から選択される。上述の実施形態のいずれにおいても、ガイドベースは、近位端部と遠位端部とを持つことができ、遠位端部は軸部に取り付けられ、ガイドベースの遠位端部はノーズ及び/又はノーズ先端部を有する。本発明の第1の形態の上述の実施形態のいずれにおいても、弧状要素の曲率又はサイズは調節可能とすることができる。上述の実施形態のいずれにおいても、弧状要素は、軸部の長手軸に対して平行の1つ以上の孔を含むことができ、好ましくは、前記弧状要素は2つ以上の孔を備える。
本明細書において説明する任意の骨ドリルガイドの寸法を参照すると、いくつか又は全ての寸法において比例的なスケールのより大きい又は小さいガイド又はその部分及び比例的なスケールではないより大きい又は小さいガイド又はその一部が想定される。概略的に、外科処置に使用されるガイド又はその部分の寸法は、治療対象の骨(単数又は複数)のサイズ、形状及び/又は曲率(例えば凸状)に応じて選択される。
第2の形態において、本発明は、骨の中へ器材を挿入する方法を特徴とし、方法は、a)弧状要素を用いて、骨に近接して本発明の第1の形態のガイドを位置付けることと、b)内部チャンネルを通過して又はガイドの周縁ガイド孔の1つを通過して骨の中へ器材を挿入することと、を含む。いくつかの実施形態において、X線又は蛍光を使用して、ガイド又は器材を骨上の1つの位置に整列させる。いくつかの実施形態において、器材は、ガイドワイヤ、ガイドピン、髄内ネイル、プレート装置、外部固定ピン及びドリルビットから成る群から選択される。いくつかの実施形態において、器材は、内部チャンネルを通過して骨の中へ挿入される。
本発明の第2の形態のいくつかの実施形態において、器材の複数ピースが、ガイドを用いて骨の中へ挿入される。いくつかの実施形態において、器材の少なくとも2つのピースは、順次骨の中へ挿入される。例えば、器材の第1のピースは、内部チャンネルを通過して骨の中へ挿入でき、器材のその次の少なくとも1つのピースは、第1の周縁ガイド孔を通過して骨の中へ挿入できる。特定の実施形態において、器材の第1及び第2のピースは、ガイドワイヤである。いくつかの実施形態において、第3のガイドワイヤは、第2の周縁ガイド孔を通過して骨の中へ挿入される。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤの任意の2本の間の距離は、約10mmから約35mm、例えば10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、35mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値である。特定の実施形態において、ガイドワイヤの任意の2本の間の距離は、約13.2mmである。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤは、骨の中へ、約50mmから130mm、例えば50mm、60mm、70mm、80mm、90mm、100mm、110mm、120mm、130mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値まで挿入される。特定の実施形態において、ガイドワイヤの各々は、骨の中へ実質的に同じ深さまで挿入される。
本発明の第2の形態の特定の実施形態において、方法は、更に、ガイドを取り外して、カニューレ式ドリルビットを用いてガイドワイヤをオーバードリルすることを含む。いくつかの実施形態において、1つ以上の骨スクリューはガイドワイヤに沿って骨の中へ挿入される。特定の実施形態において、骨スクリューは、カニューレ式であり、窓穴を持つ。別の実施形態において、流動性媒体が骨スクリューの中へ導入される。他の実施形態において、方法は、ガイドワイヤを取り外して、骨スクリューを挿入することなく骨の中へ流動性媒体を導入することを含む。いくつかの実施形態において、流動性媒体は、骨ボイドフィラー、骨セメント又は薬剤である。
本発明の第2の形態の好ましい実施形態において、骨スクリューは、InnoVision(米国テネシー州メンフィス)、N−FORCE FIXATION SYSTEM(商標)骨スクリュー、例えばInnoVisionカタログ番号IN001−25−FS、IN001−30−FS、IN001−35−FS、IN001−40−FS、IN001−45−FS、IN001−50−FS、IN001−55−FS、IN001−60−FS、IN001−65−FS、IN001−70−FS、IN001−75−FS、IN006−25−FS、IN006−30−FS、IN006−35−FS、IN006−40−FS、IN006−45−FS、IN006−50−FS、IN006−55−FS、IN006−60−FSIN001−65−FS並びに/又は米国特許第8574273号明細書及び国際出願PCT/US2014/020678号明細書において説明される骨スクリューである。
本発明の第2の形態の上述の実施形態のいずれにおいても、方法は、骨欠損の修復を含む。いくつかの実施形態において、骨欠損は、橈骨、尺骨、腓骨、鎖骨、上腕骨、骨盤、大腿骨、膝蓋骨、脛骨、踵骨、足根骨、舟状骨、楔状骨、中足骨、中手骨、趾骨、肩甲骨、踝、下顎骨又は椎骨の欠損を含む。特定の実施形態において、骨の欠損は骨折である。更に別の実施形態において、骨は大腿骨であり、欠損は大腿骨頸部の骨折である。
第3の形態において、本発明は、下記のものの任意の1つ以上又は全てを含むキットを特徴とする。即ち、a)本発明の第1の形態のガイド、b)少なくとも2つのスリーブ。キットは、任意に、深さゲージ、ガイドワイヤ、ドリルビット、骨スクリュー、自硬性骨セメントパウダー及びキットを使用するための指示、の1つ以上を含む。いくつかの実施形態において、キットは、本発明の第1の形態のガイドと少なくとも2つのスリーブとを含む。特定の実施形態において、ガイドの弧状要素の曲率又はサイズは調節可能である。いくつかの実施形態において、弧状要素又はガイドベースは、ガイドの軸部に分離可能に取り付けられる。
定義
本明細書において使用する場合、「約(about)」は明記される値の±10%を意味する。
「生体適合性」は、物質が宿主において実質的に有害な反応(例えば、免疫反応)を引き出さないことを意味する。生体に導入された異物は宿主に対して悪影響を有する免疫反応を誘発する可能性があることが分かるはずである。本明細書において使用する場合、「生体適合性」は、多少の炎症を生じる可能性があるが発病レベルを生じない物質を含むことを意図する。
「生体吸収性」は、物質が生体内で身体によって吸収できることを意味する。吸収プロセスは、体液、酵素又は細胞の作用によってオリジナルの生体吸収性インプラント物質が排除されることを伴う。「強度の生体吸収性」は、生体内に埋植された物質の全質量の少なくとも80%が1年以内に吸収されることを意味する。
「骨欠損」は、骨の中のボイド、ギャップ、凹部又はその他の不連続部などの骨欠乏領域を意味する。骨欠損は、人工的又は自然に確立される可能性があり、例えば、疾患又は外傷のせいで生じる可能性がある。したがって、骨欠損は、病理的もしくは炎症性疾患、骨腫瘍の形成及び除去、外科的干渉、先天性欠損もしくは骨折又はこれに類似するものの結果生じる可能性がある。例えば、骨腫瘍など特定の疾患の場合、骨欠損は、腫瘍組織の除去によって人工的に確立されうる。本発明の骨スクリューは、例えば、歯根膜欠損の修復、頭蓋顔面もしくは顎顔面手術又は再形成、手の手術、関節再形成術、骨折修復、整形外科手術及び脊椎手術(例えば脊椎固定及び椎骨形成手術)に応用できる。用語「骨欠損」は、随意の美容整形など疾患又は外傷のない患者が骨の特徴への増強を望む解剖学的部位を含むことも意図する。したがって、「欠損」は、患者が主観的に感じるもので、それに対して骨欠乏領域の増強を所望するものでありうる。
「骨充填物質」又は「充填物質」は、例えば流動性媒体を含めて原位置硬化性成物質を含む、骨を充填するための任意の物質を意味する。充填物質は、フィラメント、マイクロスフェア、パウダー、粒状要素、フレーク、チップ、細管及びこれに類似するもの、自己移植片もしくは同種移植片物質並びにその他の化学物質、薬剤又はその他の生体活性剤も含むことができる。
「中点」は、チャンネル又は孔の幾何学的中心を意味する。本発明において、この概念は、構成要素の幾何学的な相対位置を説明するために使用されるが、本発明の物理的要素ではない。
「円周増強」は、(例えば骨スクリューが骨の中へ挿入されたときに)流動性媒体例えば骨セメントが骨スクリューの長さの全部又は一部分に沿って骨スクリューの円周の周りの直線距離の全部又は一部分を取り囲み、それによって骨スクリューの1つ以上の生体力学的特性(例えば、固定強度及び/又はプルアウト強度)を改良することを意味する。典型的には、カニューレ式窓穴付き骨スクリューを用いてこの種の流動性媒体充填を得る。骨に複数のカニューレ式窓穴付き骨スクリューが挿入される場合、流動性媒体の円周増強は、挿入されたスクリューの各々を取り囲む流動性媒体から形成された「内部支持壁」の形成を導くことができる。これは、骨内部の内部「プレート」とも呼ばれ、骨外面の金属プレートと同等の機能を果たすが、骨内部において骨セメントから形成される。この内部プレート又は支持壁は、骨の外面の金属骨プレートなど外部支持物の必要を減少又は除去する。
本明細書において使用する場合、「曲率」は、湾曲要素の形状を意味する。例えば、弧状要素は、3つのパラメータ即ち半径、中心角及び弧長(これらは、本明細書において使用する場合従来の数学的定義を有する)によって説明できる曲率を持つ。半径rを持ち円中心の角度(即ち、中心角)θ(単位:弧度)に対する円弧の弧長L(図34A参照)は、θrに等しい(図34A参照)。例示のために、弧状要素の凹状面の半径、弧長及び中心角を示す図を図34Bに示す。装置又はその部品が所定の「半径」又は「中心角」を持つと言うとき、これらの用語は、本発明の物理的要素ではなく幾何学的パラメータを説明するために使用される。
「流動性媒体」は、概略的に、吸収性又は非吸収性生体適合性剤の調合物、例えば熱硬化性ポリマーもしくは熱可塑性ポリマー例えばPMMA(ポリメチルメタアクリレート)などの重合体、骨ボイドフィラー物質、セメント又は薬剤を意味する。特に、流動性媒体は、典型的には自硬性であり、硬化するとセメントを骨に徐々に置き換えることができる吸収性リン酸カルシウム又は亜硫酸カルシウムセメントとすることができる。骨セメントなど吸収性及び非吸収性の生体適合性剤は、どちらも骨欠損の治療に使用されて、成功している。
骨スクリューに使用できるリン酸カルシウム骨セメントの例は、例えば、米国特許第5783217号明細書、米国特許第6027742号明細書、米国特許第6214368号明細書、米国特許第6287341号明細書、米国特許第6331312号明細書、米国特許第6541037号明細書、米国特許第6953594号明細書、米国特許第6972130号明細書、米国特許第7150879号明細書、米国特許第7318841号明細書及び米国特許第7517539号明細書(その各々が参照によって本明細書に援用される)において説明され、BETA−BSM(商標)注入可能ペースト及びCARRIGEN(登録商法)多孔性骨代用物質(マサチューセッツ州ケンブリッジ、Etex Corporation)などの市販のセメントを含む。
「ガイドワイヤ」は、骨の中へ挿入でき、骨の中へ又は骨に沿ってその後に装置又は器材を挿入するためのガイドとして役立つ装置を意味する。ガイドワイヤは、骨欠損の治療に使用できる。本明細書において使用する場合、「ガイドワイヤ」は、ねじ切り及び非ねじ切りガイドワイヤ、ガイドピン、Kワイヤ、キルシュナーワイヤ、シュタインマンピン並びに当該技術分野において既知の他の同様の装置を包含する。
「操作者」は、本発明の骨ドリルガイドを使用する任意の個人を意味する。操作者は、例えば、医師、外科医、整形外科医、獣医、看護師、技師など含むことができる。
「骨形成術」は、骨充填物質及び/又は流動性媒体を骨(例えば、骨の内部)へ送達する任意の処置を意味する。
「処置」は、装置もしくは器材を骨の中へ挿入する作業、手術又は関連イベントを意味する。
「治療」は、骨欠損に関連付けられる傷もしくは疾患、病理学的症状又は不調の改善、修復もしくは予防を得るための患者の医療管理を意味する。この用語は、能動的治療即ち傷もしくは疾患、病理学的症状又は不調の改良を明確に目指す治療を含み、又、原因療法即ち傷もしくは疾患、病理学的症状又は不調の原因の除去を目指す治療も含む。更に、この用語は、対症療法即ち傷もしくは疾患、病理学的症状又は不調を直すことよりも症状の緩和のために企画された治療、予防療法即ち傷もしくは疾患、病理学的症状又は不調の予防を目指す治療、及び支持治療即ち傷もしくは疾患、病理学的症状又は不調の改良を目指す別の具体的療法を補足するために採用される治療を含む。
本発明の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び特許請求の範囲から明白である。
本発明の骨ドリルガイドの右側面図である。 本発明の骨ドリルガイドの概略斜視図である。 本発明の骨ドリルガイドの軸部の頂面図である。 図2Aの軸部の側面図である。 図2Bの軸部の線A−Aに沿って見た断面図である。 骨ドリルガイドのガイドベースの遠位端部の前面図である。 図3Aのガイドベースの底面図である。 図3Bのガイドベースの線A−Aに沿って見た断面図である。 図3Aのガイドベースの側面図である。 図3Aのガイドベースの立面図である。 図3Aのガイドベースの近位端の背面図である。 図3Aのガイドベースの近位端部を90°回転した背面図である。 弧状要素の左側面図である。 図4Aの弧状要素の背面図である。 弧状要素の右側面図である。 骨ドリルガイドのハンドル軸部の側面図である。 図5Aのハンドル軸部の頂面図である。 骨ドリルガイドのハンドル握り部の右側面図である。左側面は同じである。 図6Aのハンドル握り部の線A−Aに沿って見た断面図である。 骨ドリルガイドのハンドル握り部の頂面図である。 骨ドリルガイドの前面図である。 図7Aの頂部の線A−Aに沿って見た断面図であり、ガイドベースから弧状要素を通過して延びる内部チャンネルを示す。 骨ドリルガイドの底面図である。 骨ドリルガイドの頂面図である。 骨ドリルガイドの背面図である。 図9Aの骨ドリルガイドの前面図である。 スリーブの側面図である。 図10Aのスリーブの線A−Aに沿って見た断面図である。 ガイドの左側面の上側及び下側周縁ガイド孔の中へ挿入された2つのスリーブを示す、骨ドリルガイドの背面図である。 図11Aのガイドベース及びスリーブの線A−Aに沿って見た断面図である。 図11Aの骨ドリルガイドの斜視図である。 図11Aの骨ドリルガイドの斜視図である。 図11Aの骨ドリルガイドの左側面図である。 上左周縁ガイド孔の中へ挿入された単一のスリーブを示す、骨ドリルガイドの左側面を示す写真である。 図15の骨ドリルガイドの斜視図を示す写真である。 大腿骨頸部を通過してガイドワイヤを挿入するために準備中の、弧状要素がヒトの大腿骨の近位端部に当接している骨ドリルガイドの斜視図を示すグラフィック画像である。 軸部の内部チャンネルに沿って骨折したヒトの大腿骨を通過してガイドワイヤを挿入しているときの図17の骨ドリルガイドの頂面図を示すグラフィック画像である。大腿骨は図解し易いように部分的に透明に示す。 内部チャンネルの中へ骨折したヒトの大腿骨を通過してガイドワイヤを挿入しているときの図18の骨ドリルガイドの頂面図を示すグラフィック画像である。2つのスリーブが右側の周縁ガイド孔(上部及び下部)の中へ挿入されている。大腿骨は、図解し易いように部分的に透明に示す。 図19の骨ドリルガイドの頂面図を示すグラフィック画像であり、2本のガイドワイヤがガイドベースの右側の上部及び下部スリーブの中へ骨折したヒトの大腿骨を通過して挿入されている。第1のガイドワイヤは、骨ドリルガイドの内部チャンネルを通過して挿入される。第2及び第3のガイドワイヤはスリーブを通過して挿入される。大腿骨は、図解し易いように部分的に透明に示す。 スリーブが取り除かれた後の図20の骨ドリルガイドの頂面図を示すグラフィック画像である。3本のガイドワイヤは大腿骨の中へ挿入されている。 図21の画像の後のグラフィック画像であり、骨ドリルガイドが取り除かれた後の、大腿骨の中へ挿入された3本のガイドワイヤを示す。 ドリルバレル及び計測用深さゲージを用いたガイドワイヤの挿入深さの計測を示すグラフィック画像である。 ガイドワイヤをオーバードリル(over drill)するためにガイドワイヤの1つに被せてカニューレ式ドリルビットを挿入した後の図23の大腿骨を示すグラフィック画像である。 挿入された3本のガイドワイヤ全てをオーバードリルした後の図24の大腿骨を示すグラフィック画像である。 オーバードリルされたガイドワイヤに沿って大腿骨の中へカニューレ式骨スクリューを挿入する回転ドライバを示す、図25の大腿骨を示すグラフィック画像である。 カニューレ式骨スクリュー挿入後の図26の近位大腿骨の側面図を示すグラフィック画像である。大腿骨は、カニューレ式骨スクリュー及びガイドワイヤの位置付けを図解し易いように部分的に透明に示す。 カニューレ式窓穴付き骨スクリューの挿入のために骨を準備するために、ガイドワイヤに被せて挿入された座ぐりドリルビットを示す、近位大腿骨の側面図を示すグラフィック画像である。大腿骨は、カニューレ式骨スクリュー及びガイドワイヤの位置付けを図解しやすくするために部分的に透明に示す。 ガイドワイヤに被せて図28の大腿骨の中へ骨スクリューを挿入する前の、(左から右へ)ワッシャ、カニューレ式窓穴付き骨スクリュー、骨スクリューマニホルド及び回転ドライバを示すグラフィック画像である。 図29のカニューレ式窓穴付き骨スクリューが大腿骨の挿入された後の、近位大腿骨の側面図を示すグラフィック画像である。大腿骨は、カニューレ式骨スクリュー及びガイドワイヤの位置付けを図解しやすくするために部分的に透明に示す。 骨スクリューの中へ骨セメントを注入するために準備される骨スクリューマニホルドを示す、図30の大腿骨を示すグラフィック画像である。 図31の近位大腿骨の側面断面図を示すグラフィック画像である。骨スクリューを介して注入された骨セメントによる上部骨スクリューの円周増強部を白で示す。これにより、スクリューの長さに沿ってかつ頭部付近のスクリューの遠位端において内部支持壁が形成される。この内部支持壁を得るための骨スクリューの配列及び位置付けは、骨ドリルガイドによって容易になる。 骨ドリルガイドを用いて大腿骨の中へ挿入された3つの骨スクリューの頭部及びワッシャを示す、近位大腿骨の背面図を示すグラフィック画像である。 円弧の半径(r)、角度(θ)及び弧長(L)を示す図である。 弧状要素の凹状面の半径(r)、角度(θ)及び弧長(L)を示す図と共に示す図4Cの弧長要素の右側面図である。この実施形態において、凹状面は固定半径を持つ。 ガイドベース内に様々な数及び配列の周縁ガイド孔を持つ骨ドリルガイドの背面図である。 ガイドベース内に様々な数及び配列の周縁ガイド孔を持つ骨ドリルガイドの背面図である。 ガイドベース内に様々な数及び配列の周縁ガイド孔を持つ骨ドリルガイドの背面図である。 ガイドベース内に様々な数及び配列の周縁ガイド孔を持つ骨ドリルガイドの背面図である。 ガイドベース内に様々な数及び配列の周縁ガイド孔を持つ骨ドリルガイドの背面図である。 ガイドベース内に様々な数及び配列の周縁ガイド孔を持つ骨ドリルガイドの背面図である。 弧状要素に2つのピン穴を含む骨ドリルガイドの右側面図である。弧状要素は、弧状要素内におけるピン穴の位置付けを図解し易くするために部分的断面図で示される。 図36Aの骨ドリルガイドの前面図である。
本発明は、骨の中へ器材を挿入するため及び骨欠損を治療するための骨ドリルガイド、スリーブ、キット及びその使用方法を特徴とする。
骨ドリルガイド
本発明の骨ドリルガイドは、骨に対してガイドを堅固に着座できるようにし、一方で、傾斜(angulation)、並進及び回転を可能にして、所望の位置及び向きに器材を骨の中へ正確に挿入できるようにする。更に、器材の複数のピースは、骨ドリルガイドを用いて相互に正確な位置及び向きで骨の中へ挿入できる。骨ドリルガイドは、X線透視法と一緒に便利に使用できるようにも設計される。骨ドリルガイドは、骨折を特に圧迫によって固定すべく、骨の中へガイドワイヤを挿入するために、特に設計される。これらのガイドワイヤは、当該技術分野で既知の他の装置又は器材(その非限定的例は、ドリルビット、骨スクリュー、骨プレート、骨ネイル及び骨ピンを含む)と一緒に使用できる。
本発明の骨ドリルガイド及びその使用方法の実施形態の以下の説明は、本質的に単なる例示であり、本発明、その応用又はその使用を限定する意図は一切ない。更に、本発明は、本発明の様々な骨ドリルガイドに関連して詳細に説明されるが、本発明は具体的に説明される形式及び材料によって限定されず、関連する形式及び物質も含むことができることが、当業者には分かるはずである。
次に、本発明の特定の実施形態について説明する。
構造
図1A及び1Bを参照すると、骨ドリルガイド100は、近位端部106と遠位端部104とを持つ軸部102を含む。軸部102の近位端部106においてガイドベース122が取り付けられ、弧状要素142は軸部102の遠位端部104において取り付けられる。いくつかの実施形態において、軸部102は、例えば圧縮取付け、ねじ式取付け又はロック機構によって、ガイドベース122に分離可能に接続される。他の実施形態において、軸部102は、例えば溶接又は当該技術分野において既知の他の接続によって、ガイドベース122に固定的に接続される。いくつかの実施形態において、弧状要素142は、例えば圧縮取付け、ねじ式取付け又はロック機構によって軸部102に分離可能に取り付けられる。他の実施形態において、弧状要素142は、例えば溶接又は当該技術分野において既知の他の接続によって軸部102に固定的に取り付けられる。好ましい実施形態において、ドリルガイド100は、1つの軸部102を有する。別の構成において、弧状要素142は、複数例えば2、3、4又は5つの軸部102によってガイドベース122に取付けできる。軸部は各々内部チャンネル182を持つことができる。弧状要素142は、凹状面144を有する。ガイドベース122にハンドル部162が取り付けられ、ハンドル部はハンドル軸部164を含み、ハンドル軸部はハンドル握り部166で終端する。いくつかの実施形態において、ハンドル部162は、例えば圧縮取付け(例えばピン止めを伴う圧縮取付け)、ねじ式取付け又はロック機構によって、ガイドベース122に分離可能に取り付けられる。他の実施形態において、ハンドル部162は、例えば、溶接又は当該技術分野において既知のその他の接続によって、ガイドベース122に固定的に接続される。他の実施形態において、ハンドル部は、ハンドル部162とガイドベース122との間の角度179を調節できるように、例えば蝶番又は玉継手によって、ガイドベース122に回転可能に取り付けられる。更に別の実施形態において、ハンドル部162は、回転式に調節した後に所定の位置にロックできる。いくつかの実施形態において、ハンドル握り部166は、製品名などの表示を含む面180を有する。いくつかの実施形態において、軸部102は、弧状要素142及びガイドベース122に溶接され、ハンドル軸部164は、ガイドベース122に溶接され、ハンドル握り部166は、ハンドル軸部164に圧迫されピン止めされる。別の実施形態において、軸部102は、弧状要素142及びガイドベース122に溶接され、ハンドル軸部164はガイドベース122に溶接され、ハンドル握り部166はハンドル軸部164にプレス嵌めされる。
内部チャンネル182は、ガイドベース122、軸部102及び弧状要素142を貫通する。内部チャンネル182は、約100mmから約350mmの範囲、例えば、約100mm、105mm、110mm、115mm、120mm、125mm、130mm、140mm、150mm、155mm、160mm、165mm、170mm、180mm、190mm、200mm、220mm、240mm、260mm、280mm、300mm、320mm、340mm、350mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値の長さを持つことができる。好ましい実施形態において、内部チャンネル182は、約127mmの長さを有する。いくつかの実施形態において、内部チャンネル182は、約127mmの長さを有する。いくつかの実施形態において、内部チャンネル182は、ガイドワイヤ又は同様の装置を挿入できるサイズを持つ。内部チャンネル182は、約2mmから約40mmの範囲、例えば2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約3.4mmの直径を持つことができる。
図2Aから2Cを参照すると、軸部102は近位端部106と遠位端部104とを有し、内部チャンネル182を含む。軸部102は、約100mmから約350mmの範囲、例えば約100mm、105mm、110mm、115mm、120mm、125mm、130mm、140mm、150mm、160mm、180mm、190mm、200mm、220mm、240mm、260mm、280mm、300mm、320mm、340mm、350mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約127mmの長さA’(図2A参照)を持つことができる。軸部102は、約2mmから約20mmの範囲、例えば約2mm、4mm、6mm、8mm、10mm、12mm、14mm16mm、18mm、20mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約7mmの外径B’(図2B参照)を持つことができる。近位端部106は、受容体(acceptor)136においてガイドベース122の遠位端部129の中へ挿入できるサイズを持つ(図3C参照。挿入は矢印の方向に行われる。)。遠位端部104は、受容体148において弧状要素142の近位端部158の中へ挿入できるサイズを持つ(図4A参照。挿入は矢印の方向に行われる。)。いくつかの実施形態において、軸部102は、近位差込部110と遠位差込部112とを含むことができる。近位差込部110は、約10mmから約20mmの範囲、例えば約10mm、12mm、14mm、16mm、18mm、20mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約12.7mmの長さC’(図2A参照)を持つことができる。近位差込部110は、約3mmから約6mmの範囲、例えば約3mm、4mm、5mm、6mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは、約4.3mmの外径E’(図2A参照)を持つことができる。遠位差込部112は、約2mmから約10mmの範囲、例えば2mm、4mm、6mm、8mm、10mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約6.2mmの長さD’(図2A及び2B参照)を持つことができる。遠位差込部112は、約3mmから約8mmの範囲、例えば3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約5.8mmの外径F’(図2A参照)を持つことができる。いくつかの実施形態において、遠位差込部112は、凹状端部114を含む。凹状端部114の曲率は、軸部102が受容体148において弧状要素142に嵌め込まれたとき表面が面一になるように、弧状要素142の凹状面144の半径r(図4A及び34B参照)に実質的に合致する約15mmから60mmの範囲、例えば15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mm、60mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約20.8mmの半径116(図2B参照)を持つことができる。
図3Aから3Gを参照すると、ガイドベース122は、近位端部128と遠位端部129とを有する。複数の周縁ガイド孔126が内部チャンネル182を取り囲む。ガイドベース122は、近位から遠位方向に約20mmから約80mmの範囲、例えば20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、60mm、70mm、80mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約38.1mmの長さK’(図3D参照)を持つことができる。ガイドベース122は、約20mmから約60mmの範囲、例えば20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mm、60mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約32.9mmの幅O’(図3F参照)を持つことができる。ガイドベース122は、約10mmから約40mmの範囲、例えば、10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約23mmの高さL’(図3A及び3D参照)を持つことができる。いくつかの実施形態において、近位端部128は、その縁に沿って近位端面取りI’(図3D参照)を持つことができ、面取りは、約0.3mmから約0.6mm、例えば0.3mm、0.4mm、0.5mm又は0.6mm、好ましくは約0.5mmの深さを持つことができる。近位端面取りI’は、ガイドベース122の近位端部128に対して約35°から約55°、例えば約35°、45°、55°又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約45°の角度を持つことができる。
図3Cを参照すると、いくつかの実施形態において、受容体136は、軸部102の近位端部106(図2A及び2B参照)を受容するサイズを持つ。受容体136は、近位領域と遠位領域とを持つことができ、いくつかの実施形態において、2つの領域は、異なる内径及び/又は長さを持つことができる。例えば、ガイドベース122の遠位端部129の受容体136は、約4mmから約10mmの範囲、例えば4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約7mmの内径C’(図3C参照)を持つことができる。遠位端部129の受容体139のこの領域は、約15mmから約35mmの範囲、例えば15mm、20mm、25mm、30mm、35mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約25.4mmの長さD’(図3C参照)を持つことができる。近位端部128において、受容体136は、軸部102の近位差込部110(図2A参照)を受容するサイズを持つことができ、約2mmから約6mm例えば2mm、3mm、4mm、5mm、6mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約4.3mmの内径F’(図3C参照)を持つことができる。
図3Aから3G及び図35AからFを参照すると、ガイドベース122は、1から10個例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の周縁ガイド孔126を持つことができる。好ましい実施形態において、ガイドベース122は、4つの周縁ガイド孔126を有する。周縁ガイド孔126は、約2mmから約42mmの範囲例えば2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、10mm、12mm、14mm、16mm、18mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、42mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値の直径を持つことができる。好ましい実施形態において、周縁ガイド孔126は、5.7mmの直径を有する。いくつかの実施形態において、周縁ガイド孔126は、ガイド孔ウィング127に配置できる。いくつかの実施形態において、各周縁ガイド孔126は、自身のウィング127の中に配置される。即ち、周縁ガイド孔126の数は、ウィング127の数と同じである。好ましい実施形態において、ガイドベース122は、4つのウィング127を有する。ウィング127は、約5mmから約45mmの範囲、例えば5mm、7mm、9mm、11mm、12mm、14mm、16mm、18mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約8.8mmの幅R’(図3G参照)を持つことができる。ガイドベース122の片側のウィング127同士間の角度Q’(図3F参照)は、約45°から約120°の範囲、例えば45°、55°、65°、75°、80°、90°、100°、110°又は120°、好ましくは約90°とすることができる。好ましい実施形態において、ガイドベース122上のウィングの位置は、前又は後ろから見てガイドベース122に実質的に十字形又はX字形ウィング形状を与える(例えば、図3A、3F、3G参照)。これらの実施形態において、ガイドベース122は、約15mmから約35mmの範囲、例えば15mm、20mm、25mm、30mm、35mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約25mmの最小幅S’(図3G参照)を持つことができる。これらの実施形態において、ガイドベース122は、約6mmから約18mmの範囲、例えば、6mm、8mm、10mm、12mm、14mm、16mm、18mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約11.1mmの最小高さT’(図3G参照)を持つことができる。
図3B、3C及び3Eを参照すると、いくつかの実施形態において、ガイドベース122は、ハンドル軸部164(図5A参照)を受容するサイズを持つ受容体孔130を有する。受容体孔130は、約3mmから約8mmの範囲、例えば3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約5.1mmの直径M’(図3E参照)を持つことができる。受容体孔130は、近位端部128の縁から約0.5mmから約2.5mmの範囲、例えば0.5mm、1mm、1.5mm、2mm又は2.5mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約1.5mmの距離H’(図3B参照)に配置できる。いくつかの実施形態において、ハンドル軸部164(図5A参照)は、例えば、溶接又は当該技術分野において既知の他の接続によって受容体孔130に固定的に接続される。他の実施形態において、ハンドル軸部164(図5A参照)は、例えば圧縮取付け、ねじ式取付け又はロック機構によって受容体孔130に分離可能に接続される。更に別の実施形態において、ハンドル軸部164(図5A参照)は、ガイドベース122とハンドル軸部164(図5A参照)との間の角度を調節できるようにするために、例えば蝶番又は玉継手によって、ガイドベース122に回転可能に接続できる。いくつかの実施形態において、受容体孔130は、近位端部128に対して約5°から約40°の範囲、例えば、5°、10°、15°、20°、25°、30°、35°、40°又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは20°の角度E’(図3C参照)に配置される。
図3Aから3G及び図12を参照すると、ガイドベースの遠位端部129は、ノーズ134及びノーズ先端部138を含む。ノーズ134は、約8mmから約18mmの範囲、例えば8mm、10mm、12mm、14mm、16mm、18mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約12.7mmの長さJ’(図3D参照)を持つことができる。ノーズ先端部138は、約10mmから約20mmの範囲、例えば10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、16mm、17mm、18mm、19mm、20mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約14.6mmの幅A’(図3A参照)を持つことができる。ノーズ先端部138は、約7mmから約14mmの範囲、例えば7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約9.9mmの高さB’(図3A参照)を持つことができる。いくつかの実施形態において、ノーズ先端部138は、面取り132を持つ。
第1の周縁ガイド孔126の中点は、第2の周縁ガイド孔126の中点から約10mmから約35mmの範囲、例えば10mm、15mm、20mm、30mm、35mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値だけ離れて位置付けできる(例えばN’、P’又はU’に合致する距離。図3F参照)。好ましい実施形態において、任意の2つの周縁ガイド孔の中点は、約13mmから約26mm離れる。各周縁ガイド孔126の中点は、内部チャンネル182の中点から約10mmから約20mmの範囲、例えば10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、16mm、17mm、18mm、19mm、20mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値に位置付けできる。好ましい実施形態において、1つ以上の周縁ガイド孔126の中点は、内部チャンネルの中点から約13.2mmに在る。好ましい実施形態において、ガイドワイヤなどの装置を骨(例えばヒトの大腿骨)の中へ挿入するために使用できる骨ドリルガイドは、内部チャンネル182の周りに位置付けられた4つの周縁ガイド孔(例えば図3F参照)を有するガイドベース122を含む。この場合、内部チャンネル182の上又は下(例えば図3Fの向きで見て)の対の周縁ガイド孔126は、約15mmから約30mmの範囲、例えば15mm、20mm、25mm、30mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは23mmの中点間の距離P’(図3F参照)を有する。この実施形態において、内部チャンネル182の左又は右(図3Fの向きで見て)の対の周縁ガイド孔126は、約8mmから約20mmの範囲、例えば8mm、10mm、12mm、14mm、16mm、18mm、20mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約13.1mmの中点間の距離N’(図3F参照)を有する。
図4Aから4C及び図34Bを参照すると、弧状要素142は、近位端部158と遠位端部151とを有する。弧状要素142は、凹状面144と凸状面146とを有する。凹状面144は、1つ以上のタイプの骨に堅固に着座できるようにする曲率を有する。例えば、凹状面144は、半径r及び中心角θ(図4C及び34B参照)との間に幾何学的関係を持つ弧長L(図34B参照)を持つことができる。半径rは、約15mmから約60mmの範囲、例えば約15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mm、60mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約20.8mmとすることができる。中心角θ(図34B参照)は、約45°から約150°の範囲、例えば45°、50°、55°、60°、65°、70°、75°、80°、85°、90°、95°、100°、105°、106°、107°、108°、109°、110°、115°、120°、125°、130°、135°、140°、145°、150°又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約108°とすることができる。弧長L(図34B参照)は、約15mmから約60mmの範囲、例えば約15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mm、60mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約39.37mmとすることができる。
いくつかの実施形態において、凹状面144が弧長L(図34B参照)を持つ円弧であると見なせるように、凹状面144は、実質的に一定の半径rを持つと理解されるべきである。他の実施形態において、凹状面144は様々な点で可変的半径を持ち、これによって、凹状面144に様々な形状例えば楕円形又は卵形を与えることができる。いくつかの実施形態において、凹状面144の半径rは、例えば弧状要素142が中実組立体として提供されるので、固定的である。他の実施形態において、凹状面144の半径rは調節可能である。いくつかの実施形態において、凹状面144は、例えば蝶番及び/又はロックラチェットを持ち、蝶番及び/又はロックラチェットは、特定の実施形態において、例えばハンドル握り部166に含まれるレバーによって、弧状要素142において手動で又は他の手段によって、作動可能である。他の実施形態において、凹状面144の半径rは、手で調節できる。他の実施形態において、弧状要素142は、凹状面144の全部又は一部に、骨に対する骨ドリルガイド100の把握力(即ち牽引力)を増大できる隆起又はその他の表面構造を持つことができる。いくつかの実施形態において、グリップ又はテクスチャ材料は、凹状面144の全部又は一部に沿って含まれるか又は付加的層として与えられる。
図4Aから4Cを参照すると、弧状要素142は、凹状面144の曲率の関数として規定できる、約15mmから約60mmの範囲、例えば約15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mm、60mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約40.6mmの高さB’(図4B参照)を有する。弧状要素142は、約5mmから約20mmの範囲、例えば5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、15mm、20mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約9.5mmの幅C’(図4B参照)を持つことができる。弧状要素は、先端部156を持つことができ、先端部は、約4mmから約12mmの範囲、例えば4mm、6mm、8mm、10mm、12mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約6.4mmの幅K’(図4A参照)を持つことができる。先端部156は、弧状要素142の近位端部158から少なくとも距離J’(図4A参照)に配置できる。距離J’は、約12mmから約28mmの範囲、例えば12mm、14mm、16mm、18mm、20mm、24mm、26mm、28mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約20.4mmとすることができる。
図4Aから4Cを参照すると、いくつかの実施形態において、近位端部158と遠位端部151とを有する弧状要素142は、軸部102の遠位端部104(図2Aから2C参照)を受容するサイズを持つ受容体148を有する。受容体148は、近位領域と遠位領域とを持つことができ、いくつかの実施形態において、2つの領域は異なる内径及び/又は長さを持つことができる。例えば、弧状要素142の遠位端部151において受容体148は、約3mmから約9mmの範囲、例えば3mm、5mm、7mm、又は9mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは5.8mmの内径F’(図4C参照)を持つことができる。弧状要素142の近位端部158において受容体148は、約4mmから約10mmの範囲、例えば4mm、6mm、8mm、10mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約7mmの内径D’を持つことができる。弧状要素142の近位端部158における受容体148の領域は、約8mmから約16mmの範囲、例えば8mm、10mm、12mm、14mm、16mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約12.7mmの長さE’(図4C参照)を持つことができる。受容体148は、遠位−近位方向に、約10mmから約40mmの範囲、例えば10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約19.1mmの全長G’(図4A参照)を持つことができる。弧状要素142は、約8mmから約16mmの範囲、例えば8mm、10mm、12mm、14mm、16mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約12.7mmの高さH’(図4A参照)を持つことができる。
図36A及び36Bを参照すると、いくつかの実施形態において、弧状要素142は、1から8、例えば1、2、3、4、5、6、7又は8個のピン穴143、好ましくは2つのピン穴143を持つことができる。いくつかの実施形態において、ピン穴143は、図36A及び36Bに示すように軸部102の長手軸及び内部チャンネル182に対して実質的に平行である。他の実施形態において、ピン穴143は、軸部102の長手軸及び内部チャンネル182に対して非平行であり、例えば、ピン穴143は、弧状要素142の半径r(図34B参照)と整列できる。ピン穴143は、約2mmから約18mmの範囲、例えば2mm、4mm、6mm、8mm、10mm、12mm、14mm、16mm、18mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約3.4mmの内径を持つことができる。ピン穴143は、図36Aに示す向きで見て、軸部102の上、下、又は、好ましくは上下両方に位置付けることができる。いくつかの実施形態において、ピン穴143の中点は、弧状要素142の中央に配置される。いくつかの実施形態において、ピン穴143の中点は、内部チャンネル182の中点と整列する。いくつかの実施形態において、ピン穴143の中点は、内部チャンネル182の中点から約10mmから約30mmの範囲、例えば10mm、14mm、16mm、20mm、24mm、28mm又は30mmに位置付けできる。
図5A及び5Bを参照すると、ハンドル軸部164は、遠位端部172と近位端部170とを有する(図6A参照)。遠位端部172は、ガイドベース122の受容体孔130(図3Bから3C参照)の中へ挿入できるサイズを持つ。ハンドル軸部164は、約70mmから約110mの範囲、例えば70mm、75mm、80mm、85mm、90mm、95mm、100mm、105mm、110mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約89mmの長さA’(図5A参照)を持つことができる。ハンドル軸部164は、約2mmから約10mmの範囲、例えば約2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約5.1mmの直径を持つことができる。いくつかの実施形態において、ハンドル軸部164は、ハンドル握り部166(図6B参照)に固定するためのダウエルピン穴168を含むことができる。ハンドル軸部ダウエルピン穴168は、約1mmから約3mmの範囲、例えば1mm、2mm、3mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは1.6mmの直径を持つことができる。ハンドル軸部ダウエルピン穴168は(もし、ある場合には)、ハンドル軸部164の近位端部170から、約2mmから約6mmの範囲、例えば2mm、4mm、6mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約4.4mmの距離B’(図5A参照)に配置できる。
図6Aから6Cを参照すると、ハンドル握り部166は、約90mmから約150mmの範囲、例えば90mm、100mm、110mm、120mm、130mm、140mm、150mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約119.3mmの長さA’(図6A)を持つことができる。ハンドル握り部166は、その最も幅広の点において、約15mmから約50mmの範囲、例えば15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約28mmの直径B’(図6B参照)を持つことができる。ハンドル握り部166は、その最も狭い点において、約10mmから約20mmの範囲、例えば10mm、12mm、14mm、16mm、18mm、20mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約15.7mmの直径L’(図6B参照)を持つことができる。いくつかの実施形態において、ハンドル握り部166は、ハンドル軸部受容体178を有し、この中へハンドル軸部の近位端部170(図5A参照)を挿入できる。ハンドル軸部受容体178は、約20mmから約40mmの範囲、例えば20mm、25mm、30mm、35mm、40mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約30.5mmの長さC’(図6B参照)を持つことができる。ハンドル軸部受容体178は、約3mmから約8mmの範囲、例えば3mm、5mm、6mm、8mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約5mmの内径D’(図6B参照)を持つことができる。他の実施形態において、スクリュー又はその他の締結具を用いて、ハンドル握り部166をハンドル軸部164に固定できる。いくつかの実施形態において、ハンドル握り部166は、ハンドル軸部にプレス嵌めされる。他の実施形態において、ハンドル握り部166は、例えば溶接、接着剤又は当該技術分野において既知の他の接続によって、ハンドル軸部14に固定的に取り付けられる。他の実施形態において、ハンドル軸部164は、ハンドル握り部166と一体として提供される。いくつかの実施形態において、ハンドル握り部166は、ハンドル軸部にピン止めされ、ハンドル握り部166は、ダウエルピン穴174を有する。ダウエルピン穴174は、ハンドル握り部166の遠位端部177から距離J’(図6A参照)に配置できる。距離J’は、約16mmから約32mmの範囲、例えば16mm、20mm、24mm、28mm、32mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約23.3mmとすることができる。いくつかの実施形態において、ダウエルピン穴174がハンドル軸部のダウエルピン穴168(図5A参照)と整列したとき、これらのダウエルピン穴を貫通してダウエルピンを挿入して、ハンドル握り部166をハンドル軸部164(図5A参照)に固定できる。ダウエルピンは、固定的に(例えば糊、接着剤などで)又は取外し可能に挿入できる。ハンドル握り部166は、隆起又はテクスチャ要素を持つか又は付加的なテクスチャ材料を加えるか、又は操作者の手の中でのハンドルの滑りを防止又は最小化するために快適で安定した握りを容易にするための設計を持つことができる。
図7Aから7Bを参照すると、内部チャンネル182は、ガイドベース122、軸部102及び弧状要素142を貫通する。内部チャンネル182は、ガイドワイヤ及びその他の装置を滑動可能に挿入できるサイズを持つ。例えば、ガイドワイヤは内部チャンネル182の近位開口部184の中へ挿入でき、遠位開口部186を通過して骨の中へ入ることができる。いくつかの実施形態において、内部チャンネル182は、5.5mmドリルガイドを滑動可能に挿入できるサイズを持つ。例えば、5.5mmドリルガイドは、内部チャンネル182の近位開口部184の中へ挿入できる。いくつかの実施形態において、ガイドベース122、軸部102及び弧状要素142は、例えば図7Bに示すように固定的に(例えば溶接又は当該技術分野において既知の接続によって)又は取外し可能に(例えば圧縮取付け、ねじ式取付けなどによって)接合されうるサブアセンブリとして提供される。例えば、軸部102の遠位端部104は、弧状要素142の受容体148(図4A参照)の中へ嵌め込むことができる(挿入は矢印方向)。いくつかの実施形態において、軸部102の差込部112は、軸部102の凹状端部114(図2B参照)が弧状要素142の凹状面144と面一になるように、弧状要素142の受容体148の遠位領域に配置される。軸部102の近位端部106は、ガイドベース122の受容体136(図3C参照)の中へ嵌め込むことができる(挿入は矢印の方向)。いくつかの実施形態において、軸部102の近位差込部110は、近位差込部110の端部がガイドベース122の近位端部128と面一になるように、ガイドベース122の受容体136の近位領域に配置される。他の実施形態において、ガイドベース122、軸部102及び弧状要素142は、各要素を貫通する内部チャンネル182を有する単一体として提供される。単一体は、型成形、鋳造、三次元(3D)プリント、機械加工又は当該技術分野において既知の他の技法によって形成できる。
図8A及び8Bは、それぞれ骨ドリルガイド100の底面図及び頂面図である。図9A及び9Bは、それぞれ骨ドリルガイド100の背面図及び前面図である。
機能的設計
本発明の骨ドリルガイドの長さは、軸部102、ガイドベース122及び/又は弧状要素ベース150(図1A参照)の長さを増減することによって変更できる。例えば、軸部102の長さA’(図2A参照)、ガイドベース122の長さK’(図3D参照)又は長さA’(図4A参照)は、単独で又は組み合わせて変更できる。他の要素の寸法は比例的に調整できる。例えば、軸部102の近位差込部110の長さC’(図2A参照)又は軸部102の長さA’(図2A参照)は、ガイドベース122の長さK’の変化に合わせて調整できる。装置の長さは、異なるサイズの操作者のために異なるサイズの骨への骨ドリルガイド100の使用に対処するため又はガイドワイヤ、ガイドピン、ドリルビットなど異なる装置に対処するために修正できる。
ガイドベース122は、周縁ガイド孔の数及び/又は内部チャンネル182に対する位置を変えるために修正できる。例えば、様々な数(例えば1又は2)及び位置付けの周縁ガイド孔126を持つガイドベースの代表的修正について、図35Aから35Fに示す。例えば、周縁ガイド孔126の中点の相互間の又は内部チャンネル182に対する距離は、所与の骨のサイズ又は寸法に応じて変更できる。別の代表的修正は、内部チャンネル182に対する周縁ガイド孔126の中点間の距離を増減することである。これらの修正は、更に、例えばガイドベースの幅O’(図3F参照)又は高さL’(図3D参照)、ガイドウィング127の位置などの修正を含めて、ガイドベース122自体の更なる修正を伴うことができる。例えば、ガイドウィング127の幅R’(図3G参照)は、複数の周縁ガイド孔126を収容するために変えることがでえきる。いくつかの実施形態において、ガイドベース122は、異なるサイズの骨への骨ドリルガイドの使用に対処するため、例えばガイドワイヤ、ガイドピン、ドリルビット、スリーブ、計測装置など様々な装置に対処するためなど、に修正できる。いくつかの実施形態において、ガイドベース122は、例えば骨ドリルガイド100の第1のガイドベース122を、異なる数及び/又は空間的配列の周縁ガイド孔126を持つ第2のガイドベース122に置き換えられるように、骨ドリルガイド100から容易に取り外せるように設計できる。
弧状要素142は、骨に対する装置の着座の仕方を変えるように修正できる。弧状要素142の形状は、骨に対する骨ドリルガイド100の着座を最適化するように変更できる。例えば、弧状要素142の凹状面144の曲率は、例えば凹状面144の半径r、弧長L又は中心角θ(図34B参照)を変更することによって、所望の骨の平均寸法又はメジアン寸法の母集団データに基づいて変更できる。弧状要素142の曲率は、骨の任意の識別可能な凸状面に係合するように設計できる。例えば、弧状要素142の曲率は、踵骨、脛骨、大腿骨、骨盤、上腕骨、橈骨及び尺骨、頭蓋、足根骨、趾骨及び中足骨に係合するように設計できる。骨は、その長さ又は幅に沿って異なる形状を持つ可能性がある。例えば、大腿骨本体は、実質的に円筒形であり、脛骨及び膝蓋骨と関節接続する遠位部において湾曲下端を持ち、大転子並びに頸部及び頭部を含む近位領域を持つ。したがって、本発明の骨ドリルガイドは、骨の固有の解剖学的特徴例えば大腿骨大転子と境界を形成できる弧状要素を持つように設計できる。弧状要素142は、例えば蝶番、ラチェット又はその他の機構を用いて、凹状面144の曲率に調節可能性を与えるように設計できる。弧状要素142は、例えば骨ドリルガイド100から取り外して、異なる曲率又はサイズを持つ異なる弧状要素142と置き換えられるように、交換可能に設計できる。骨ドリルガイドは、骨の識別可能な凹状面に係合するように修正できることも分かるはずである。これらの実施形態において、弧状要素142の凹状面144及び凸状面146の位置は、凸状面146が骨に当接するように逆転できる。弧状要素142の曲率は、この実施形態においても、上述のように調節可能とすることができる。弧状要素142は、任意の識別可能な実質的に平坦な骨の表面に係合するようにも設計できる。ハンドル軸部164とハンドル握り部166とを含むハンドル162の寸法は、快適さ、把握力の増大などのために、装置の人間工学的構造を変えるように修正できる。例えば、握り部の材料を変えるか、又は様々な指を収容するサイズの溝を加えることができる。ハンドル162の他の要素も修正できる。例えば、ハンドル軸部164の長さA’(図5A参照)を変更して、ハンドルに対するガイドベース122の位置を変えられる。
スリーブ
構造
図10Aから10B、11Aから11B,12、13及び14を参照すると、スリーブ200は、ガイドベース122の周縁ガイド孔126の中へ滑動可能に挿入できる。特定の実施形態において、ガイドベース122は数個のスリーブ200を収容でき、スリーブの各々は、個別の周縁ガイド孔126の中へ挿入できる。スリーブ200の近位端部202は、ガイドベース122の近位端部128(図3E参照)に当接できる。スリーブ200の近位端部202は、スリーブ200を捕捉するのを助けることが可能な隆起204を持つことができる。チャンネル206は、スリーブ200の近位端部202及び遠位端部210を貫通し、ガイドワイヤを含めて器材又は装置を滑動可能に挿入できるサイズを持つ。例えば、スリーブ200のチャンネル206は、2.0mmの骨スクリュー又はインプラント用のガイドワイヤ又はピンからヒップネイル案内用の18mmの範囲までに対処するサイズを持つことができる。スリーブ200のチャンネル206は、約1mmから約40mmの範囲、例えば1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、8mm、10mm、12mm、14mm、16mm、18mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約4.2mmの内径を持つことができる。スリーブ200は、約80mmから約220mmの範囲、例えば80mm、100mm、110mm、120mm、130mm、140mm、150mm、160mm、170mm、180mm、190mm、200mm、220mm又は前記値の任意の値に及ぶ範囲内の値、好ましくは約144mmの長さを持つことができる。
操作
本発明の骨ドリルガイドは、整形外科に使用でき、既知の骨ドリルガイドに比べていくつかの利点がある。特に、骨ドリルガイドは、骨に対して堅固に着座できるようにする一方で、骨の中へ器材を挿入するために適切又は正確な位置の決定時に並進及び回転運動を可能にして、既知のドリルガイドに比べて著しく本発明の骨ドリルガイドを正確に位置付けし易くする。いくつかの実施形態において、骨ドリルガイドは、骨に対して堅固に着座できる。既知のドリルガイドは、骨への着座が弱く、特にガイドに角度又は並進が必要とされる場合には、骨から滑って離れることがしばしばある。本発明のドリルガイドの弧状要素142は、外科処置時に骨に堅固に着座できるようにしながら、必要であれば骨に沿って骨ドリルガイドが並進及び回転移動できるようにする。これによって、執刀者がガイドワイヤ又はその他の器材の適切な挿入場所を決定するとき、手術の滑り易い環境において望ましくない滑りの可能性を減少し、手術時に調節し易くする。適切な位置が特定され得られたら(このことはX線を使用することによって容易になる)、骨に対するドリルガイドの堅固な着座により、骨へのガイドワイヤ及び/又はその他の器材の確実な挿入が可能になる。
弧状要素142は、特に骨に対して堅固にしかし調節可能に着座できるようにする1つの特徴である。本発明のいくつかの実施形態において、弧状要素142の凹状面144は、具体的には、操作者が1つ以上の器材を挿入したい骨に対してぴったりと嵌るサイズを持つ。好ましい実施形態において、凹状面の曲率は、弧状要素142が骨から簡単に滑って外れないように骨の曲率に実質的に合致する。
いくつかの実施形態において、凹状面144は、1つのタイプの骨に堅固に着座できるようにする固定曲率を有する。特定の実施形態において、凹状面144は、様々なタイプの骨(例えば2、3、4、5、6又はそれよりも多い異なるタイプの骨)に対して堅固に着座できるようにする固定曲率を有し、例えば別個の処置において様々な骨の中へ又は1つの処置の過程でいくつかの異なる骨の中へ器材を挿入するために、骨ドリルガイド100を様々な骨への処置に使用できるようにする。
特定の実施形態において、弧状要素142は、ドリルガイドから取外し可能であり、操作者が、特定の患者のために、又は、複数の異なるタイプの骨の中へガイドワイヤ、ドリルビット又はその他の器材を挿入するために、選択された様々なサイズ又は形状の複数の弧状要素142で骨ドリルガイド100をカスタマイズできるようにする。他の実施形態において、凹状面144は、数個の異なるタイプの骨に対して堅固に着座できるように調節できる曲率を有し、それによって、操作者が、弧状要素を変えることなく単一の処置において複数の骨のタイプにドリルガイドを使用できるようにする。
1つの操作モードにおいて、操作者は、手でハンドル握り部166を握って、取り付けられた骨ドリルガイドを骨の所望の領域まで案内することによって、骨に対して本発明の骨ドリルガイドを着座できる。操作者は、骨上に弧状要素142の凹状面144を位置付けて、力を加えることによって弧状要素142を骨上の前記位置に維持できる。弧状要素142の設計は、この特徴を持たない既知のドリルガイドに比べて小さい力で骨ドリルガイドを着座させておくことができる。ガイド要素の位置を変えるためには、操作者は、凹状面144を骨に並置したままハンドル握り部166を保持することによってハンドル162を握り、次いで骨ドリルガイドを所望の方向に移動させることができる。骨ドリルガイドの位置は、弧状要素142を骨に沿って滑動するようにハンドル162の方向を定めることによって、骨の長手軸に沿って並進できる。角度は、例えば凹状面144を骨の長手軸に沿って同じ位置に維持しながらハンドルを引き上げ又は引き下げることによって得られる。本発明の骨ドリルガイドは、操作者の片手又は両手で握ることができる。好ましい実施形態において、操作者は、片手で骨ドリルガイドを所望の位置に維持しながら、他方の手で、内部チャンネル182の中へ又は周縁ガイド孔126内部に配置されたスリーブ200へガイドワイヤ又は他の装置又は器材を挿入すること又は回転ドライバ例えばドリル又はスクリュードライバを操作することを含めて、他の作業を実施できる。他の形態において、1人の操作者は所望の位置に骨ドイルガイドを保持し、別の操作者が、内部チャンネル182の中へ又は周縁ガイド孔126内部に配置されたスリーブ200へガイドワイヤ又は他の装置又は器材を挿入すること又は回転ドライバ例えばドリル又はスクリュードライバを操作することを含めて、他の作業を実施できる。
操作者が所望の位置に本発明の骨ドリルガイドを位置付けしたら、操作者は、内部チャンネル182、周縁ガイド孔126又は周縁ガイド孔126の中へ滑動可能に挿入されたスリーブ200を通過して骨の中へ装置を挿入できる。いくつかの実施形態において、ガイドワイヤが、まず内部チャンネル182を通過して配置された後、後続のガイドワイヤが、周縁ガイド孔126に配置された1つ以上のスリーブへ挿入される。
身体の矢状面の両側の多くの対の骨は、実質的に相互に鏡像である。例えば、左大腿骨は、実質的に右大腿骨の鏡像である。いくつかの実施形態において、本発明の骨ドリルガイドは、例えば骨ドリルガイドに変更又は修正を加える必要なく、身体の解剖学的に両側の骨の中へ器材を挿入するために使用できる。例えば、操作者は、欠陥骨に対して本発明のドリルガイドを位置付けし、その後欠陥骨が存在する身体の適切な解剖学的側(例えば左側又は右側)用に設計された周縁ガイド孔126を使用できる。いくつかの実施形態において、操作者は、骨の中へガイドワイヤ又はその他の器材を挿入するために解剖学の知識を用いて解剖学的左あるいは右側に使用するように設計された周縁ガイド孔126の数個の群から選択できる。
骨の適切な又は正確な位置の中へのガイドワイヤの挿入は、典型的には、例えばX線又は蛍光透視法によって監視される。既知の骨ドリルガイドを用いて正確な又は適切な位置へガイドワイヤ又はその他の器材を挿入することは難しいので、このプロセスは所与の手術において最も時間のかかるステップの1つである場合が多い。このことは望ましくない。なぜなら、有害な放射線の過剰な又は不要な暴露を防止するために、患者がX線に曝される時間を最小限に抑えなければならないからである。また、例えば手術室の時間コストは高いので、経済的にも望ましくない。本発明の骨ドリルガイドは、X線又は同様の画像化法と一緒に使用できる。側方X線画像と一緒に使用する場合、骨ドリルガイド100の内部チャンネル182及び/又は周縁ガイド孔126は、正確又は望ましい位置に骨ドリルガイド100を位置付ける際操作者を助ける照準として機能できる。この特徴は、骨ドリルガイドの骨への堅固なしかし調節可能な着座と共に、骨ドリルガイド及び器材を正確に位置付けするために必要な時間量を著しく減少する。骨に対して正確又は望ましい位置及び向きに本発明の骨ドリルガイドを位置付けるには、X線と一緒に使用すれば約1分以内に実施できる。このステップは、既知の骨ドリルガイドを用いると15分もかかる可能性がある。好ましい実施形態において、骨ドリルガイドの断面は、側方X線画像において大腿骨頭の邪魔されない視覚化を可能にする。既知の骨ドリルガイドにおいては、ガイドの断面はこのX線を遮断して、正確な配置を困難にする。
いくつかの実施形態において、本発明の骨ドリルガイドは、弧状要素142の1つ以上のピン穴143を特徴とする。この特徴は、適切なガイドワイヤの位置付け及び骨への穿孔を容易にして、骨(例えば大腿骨)上での骨ドリルガイドの安定化を助ける。いくつかの実施形態において、装置(例えば、ガイドワイヤ又はピン)は、1つ以上のピン穴143を通過して軟組織の中へ(例えば広筋中間の下に及び大腿骨頸部の表面に沿って大腿骨頭の中へ)挿入できる。ガイドワイヤは、ピン穴143を通過して図36Aの矢印の方向に挿入できる。他の実施形態において、ピン穴143を用いて、例えば骨上での骨ドリルガイドの位置付けを視覚的に決定できるようにすることによって、装置を挿入することなく骨に沿って骨ドリルガイドの位置付けを助けることができる。
しばしば、処置時に、器材の複数のピースが骨の中へ挿入される。本発明の骨ドリルガイドは、規定された相対位置及び向きにおいて骨の中へ器材の複数のピースを順次挿入できるように設計される。ガイドベース122の設計、特に内部チャンネル182に対する周縁ガイド孔126の位置付けは、多様な骨及び処置に使用するために固有に設計された位置及び向きに器材を挿入できるようにする。いくつかの実施形態において、骨ドリルガイドは、使用時に骨の中へ挿入された装置又は器材が相互に対して平行関係を持つように(例えば、2つの骨スクリューは、上部左及び右の周縁ガイド孔において図9Aに示す骨ドリルガイドを用いて骨の中へ挿入できる)、周縁ガイド孔が指向されるように、構成される。他の実施形態において、骨ドリルガイドは、使用時に骨の中へ挿入された装置又は器材が相互に非平行の角度を成す関係を持つように周縁ガイド孔が指向されるように、構成される。骨ドリルガイド100のガイドベース122は、個別の周縁ガイド孔126及び/又は周縁ガイド孔126に挿入されたスリーブ200を通過して一度に所望の数のガイドワイヤ又はその他の器材を収容できるように設計される。最初のガイドワイヤが骨の中へ挿入されたら、骨ドリルガイド100の周縁ガイド孔126は、操作者が、最初のガイドワイヤに対して制約されかつあらかじめ定められた位置において後続のガイドワイヤを骨の中へ挿入できるようにして、現行の処置に付随する当て推量の作業のほとんどを実質的に排除する。
特に好ましい実施形態において、骨ドリルガイド100の内部チャンネル182に対する周縁ガイド孔126の位置付けは、骨セメントを含む流動性媒体を欠陥骨の中へ挿入するために最適化されるように複数のカニューレ式窓穴付き骨スクリューを配置できるように設計される。例えば、大腿骨頸部の欠損(例えば骨折)を修復するための処置において、1つ又は複数の周縁ガイド孔126の間隔及び位置付けによって、例えば骨スクリューの頭部下に配置されるワッシャ(例えば圧縮ワッシャ及び差込ワッシャ)が、外科処置において使用される場合に、重ならずかつ骨スクリューが整列する(例えば、図17から33参照)のを確保できる。本発明に使用できるカニューレ式窓穴付き骨スクリュー及びその他の装置は、例えば米国特許第8574273号明細書及び国際出願PCT/US2014/020678号明細書(両方の明細書は、参照によってその全体が本明細書に援用される。)において説明される。所望の数のカニューレ式窓穴付き骨スクリュー、例えば1、2、3、4、5、6、7又はそれよりも多い骨スクリューを、本発明の骨ドリルガイドを用いて骨の中へ導入できる。好ましい実施形態において、2つ又は3つのカニューレ式窓穴付き骨スクリューが、骨ドリルガイド100によって規定される相対位置において骨の中へ導入できる。この向きは、1つ又は複数の骨スクリューを通過して骨の中へ注入できる流動性媒体(例えばリン酸カルシウム骨セメント)の押し出しによって実質的に円周に骨スクリューを増強できるように設計できる。骨セメントが使用される場合、骨セメントは、硬化後好ましい内部支持壁を生成して、欠陥骨の構造的無欠性を著しく強化することができる(骨スクリューの円周増強を示す図32参照)。骨スクリューは、当該技術分野において既知の他の装置例えば金属骨プレートとともに使用できる。骨プレートは骨の外部に取り付けて、支持を与えることができる(例えば大腿骨骨膜表面上の側方皮質のための骨プレート)。いくつかの実施形態において、位置付け及び配列が骨ドリルガイド100によって支配されることにより骨セメントによって形成された内部支持壁は、骨ドリルガイドを使用しない場合に必要とされるよりも小さい骨プレートを使用できるようにする。他の実施形態において、内部支持壁は、骨プレートなど外部装置の必要をなくす。
キット
本発明は、また、1つ以上のi)本発明の骨ドリルガイド及びii)本発明のスリーブを含むキットを特徴とする。キットは、任意に、1つ以上のガイドワイヤ、骨スクリュー(例えば、米国特許第8574273号明細書又は国際出願PCT/US2014/020678号明細書の骨スクリュー、これらの明細書の全体が参照により本明細書に援用される。)、注入装置(例えば、シリンジ)、流動性媒体の粉末(例えば自硬性骨セメントパウダー)、1つ又は複数のドリルビット、及び骨セメントパウダーを水和させるための生理学的に許容できる流体を含むことができる。流動性媒体は、使用前に医薬的に許容できる流体(例えば水、血清又は生理的食塩水)で水和できる粉末の形式で又はすぐに使用できる形式(例えばペースト、パテ又はスラリー)で提供できる。キットは、他の装置例えば米国特許第8574273号明細書又は国際出願PCT/US2014/020678号明細書において説明されるもの(例えば、スクリュー、マニホルドなど)と一緒に梱包できる。キットは、任意に、様々な骨用に設計された1つ以上の付加的弧状要素、様々な長さの軸部、様々な数又は配列の周縁ガイド孔を持つガイドベース、又は様々なサイズ又は形状のハンドル軸部又はハンドル握り部を含めて、骨ドリルガイドの付加的又は追加の構成要素を提供できる。例えば、キットは、20.8mmの半径を有する第1の弧状要素142と、15mmの半径を有する第2の弧状要素142とを含むことができる。他の実施形態において、キットは、様々な長さ、幅、高さ及び/又は曲率を有する一連の弧状要素142を含むことができる。他の実施形態において、キットは、127mmの長さを有する第1の軸部102と100mmの長さを有する第2の軸部102とを含むことができる。他の実施形態において、キットは、様々な長さを有する一連の軸部102を含むことができる。他の実施形態において、キットは、4つの周縁ガイド孔126を有する第1のガイドベース122と、8つの周縁ガイド孔126を有する第2のガイドベース122とを含むことができる。他の実施形態において、キットは、各々異なる数又は配列の周縁ガイド孔126を有する一連のガイドベース122を含むことができる。キットに任意に含めることができる他の構成要素は、例えば、計測装置(例えばガイドワイヤ深さゲージ)、回転ドライバなどを含む。キットは、更に、骨欠損(例えば、関節下骨折、脊椎又は椎骨の欠損、又は橈骨、尺骨、腓骨、鎖骨、上腕骨、骨盤、大腿骨、膝蓋、脛骨、距骨、踵骨、舟状骨、楔状骨、中足骨、中手骨、趾骨、頭蓋、踝又は下顎骨の欠損)を治療するために骨ドリルガイド及びキットのその他の構成要素を使用するための指示を含むことができる。
本発明の骨ドリルガイドを用いる治療方法
本発明の骨ドリルガイドは、骨ドリルガイドを必要とする患者の骨欠損を治療するために使用できる。例えば、骨ドリルガイドは、凹状面又は凸状面に対し整列される中心軸が関わる、骨内のインプラント(例えばガイドワイヤ、ピン、スクリューなどの装置又はその他のインプラント)の正確な配置が性能のために重要である又は操作者によって望まれるあらゆる外科処置(例えば股関節全置換術(THA)カップ配置、脊椎弓根インプラントの両側方整列、骨格組織の骨折修復を含むが、これに限定されない)に、使用できる。特に、ガイドワイヤ、骨スクリュー、ドリルビット、内部固定のための構成要素(例えば、髄内ネイル、プレート装置及び外部固定ピン)及び/又はその他の装置と一緒に使用される場合、骨ドリルガイドを用いて、患者(例えば圧迫を必要とする骨折)体内において固定(例えば、圧迫固定)を提供することができる。
本発明の骨ドリルガイドを用いて治療できる特定の骨欠損は、例えば、骨の中のボイド、ギャップ、凹部又はその他の不連続性などの任意の骨欠陥領域を含む。骨欠損は、例えば疾患又は外傷による可能性がある。本発明の骨ドリルガイドは、例えば歯根膜欠損の修復、頭蓋顔面もしくは顎顔面手術又は形成手術、手の手術、関節形成術、骨折修復、整形外科手術及び脊椎手術(例えば、脊椎固定術及び椎骨形成手術)において適用できる。本発明の骨ドリルガイドは、例えば、骨スクリュー(ワッシャ、金属プレート、ピン、ロッド又はワイヤなど他の機械的装置と一緒に使用できる)を用いて、骨例えば骨折(又は破損)した骨を内部で安定化及び/又は接合するための骨接合術においても使用できる。例えば、本発明の骨ドリルガイドは、骨欠損及び骨折の固定(例えば圧迫固定)を与えるためにドリルビット及び骨スクリューのためのガイドとして使用されるガイドワイヤと一緒に使用できる。特に、骨ドリルガイドは、大骨の欠損又は破損の治療において有用である。骨折の非限定的例は、例えば、安定骨折、横断骨折、斜骨折、螺旋骨折、粉砕骨折及び開放・変位骨折を含む。骨折固定を必要とする代表的大骨は、例えば大腿骨(例えば、大腿骨頸部の骨折)、脛骨、腓骨、上腕骨、尺骨、橈骨、第7及び第8肋骨、無名骨(寛骨)及び胸骨を含む。
骨欠損(例えば関節下骨折、脊椎もしくは椎骨の欠損、又は橈骨、尺骨、腓骨、鎖骨、上腕骨、骨盤、大腿骨(例えば大腿骨頸部の骨折)、膝蓋、脛骨、踵骨、距骨、舟状骨、楔状骨、中足骨、中手骨、趾骨、頭蓋、踝、歯もしくは下顎骨の欠損)の患者を治療する方法は、以下のことを含むことができる。即ち、a)骨欠損に近接して骨ドリルガイド100を位置付けること、b)好ましくは骨ドリルガイド100の内部チャンネル182を通過して、骨欠損に近接する所望の位置において骨の中へガイドワイヤを挿入すること、c)任意に骨ドリルガイド100の周縁ガイド孔126を通過して骨の中へ付加的ガイドワイヤを挿入すること。ガイドワイヤは、例えば、骨の中へ、約50mmから約130mm、例えば50mm、60mm、70mm、80mm、90mm、100mm、110mm、120mm又は130mmの深さまで挿入できる。骨スクリューを使用するとき実施できるその後の任意のステップは、d)ドリルビットで1つ以上のガイドワイヤをオーバードリルすること、e)骨スクリューが骨内空間に接触するようにかつ/又は骨折の治療においては骨折線に架かるように、ガイドとして1又は複数のガイドワイヤを用いて1つ以上の骨スクリューを位置付けること、f)ガイドワイヤを取り除くこと、及びg)マニホルドを使用するなどによって(例えば米国特許第8574273号明細書又は国際出願PCT/US2014/020678号明細書において説明するように)、骨スクリューの内部チャンネルの中へ流動性媒体(例えば骨ボイドフィラー材料、セメント又は薬剤)を導入して、流動性媒体を骨スクリューの送出チャンネルを通過して押し出せるようにし(例えば、流動性媒体は実質的に全ての又は複数の送出チャンネルを通過して例えば実質的に同量押し出される)、かつ流動性媒体が硬化できるようにし、それによって骨スクリューを所定の位置で固定すること、を含む。好ましい実施形態において、骨スクリューは、InnoVision(米国テネシー州メンフィス)N−FORCE FIXATION SYSTEM(商標)骨スクリュー、例えばInnoVisionカタログ番号IN001−25−FS、IN001−30−FS、IN001−35−FS、IN001−40−FS、IN001−45−FS、IN001−50−FS、IN001−55−FS、IN001−60−FS、IN001−65−FS、IN001−70−FS、IN001−75−FS、IN006−25−FS、IN006−25−FS、IN006−30−FS、IN006−35−FS、IN006−40−FS、IN006−45−FS、IN006−50−FS、IN006−55−FS、IN006−60−FS、IN001−65−FS及び/又は米国特許第8574273号明細書及び国際出願PCT/US2014/020678号明細書において説明される骨スクリューである。より好ましくない実施形態において、流動性媒体(例えば、骨セメント)は、例えば、本発明の骨ドリルガイドを用いて骨の中に穿孔された穴の中へ流動性媒体を挿入することによって、骨スクリューなしに使用できる。本発明の骨ドリルガイドは、例えば上下顎骨もしくは頭蓋顔面固定、段階的形成術において骨欠損を修復するための一時的固定、関節窩もしくは上腕骨固定、膝蓋固定、又は脊椎固定に使用できる。
いくつかの治療方法において、弧状要素142のピン穴143は、適切なガイドワイヤの位置付け及び穿孔を容易にするため及び骨(例えば大腿骨)上での骨ドリルガイドの安定化を助けるために使用される。この方法において、ガイドワイヤ又はピンは、ピン穴143を(例えば図36Aの矢印方向に)通過して軟組織の中へ(例えば広筋中間下方及び大腿骨頸部表面に沿って大腿骨頭の中へ)挿入されて、正確な前傾/後傾照準を可能にし、かつ大腿骨幹部及び大腿骨頸部の長手面に対して上及び下位置にある骨ドリルガイドを適切に並進させる。処置の効率を上げるだけでなく、このステップは、骨ドリルガイドの上又は下の位置付け不良を避けるのを助け、それによって骨における装置又はインプラントの位置異常を避けて、大腿骨内での装置の上過ぎ又は下過ぎ配置を避けるのを助ける。
椎骨固定のために、骨ドリルガイドは、骨スクリューのガイドとして役立てるために、ガイドワイヤを挿入するために使用でき、骨スクリューは、椎弓根内に配置でき、椎体間装置を固定するために使用でき、脊椎固定プレート及びスペーサリプレイスメントを固定するために使用でき、骨粗鬆症椎骨に使用でき、又は隣り合う椎骨の棘突起に近接して位置付けできる。
本発明の骨ドリルガイドを使用する治療方法は、骨欠損に近接してロッド、ピン、ネイル又は骨プレートを挿入することも含むことができる。これらの装置の1つ又は複数は、骨スクリューと一緒に又は骨スクリューと別個に使用できる。
骨スクリューを用いて圧迫固定を与えるためにこの方法が実施されるとき、方法は、任意のステップe)の前に、i)骨スクリューの近位端部(スクリュー頭部付近)に被せてワッシャを配置すること、ii)骨折線を通過するように骨スクリューの遠位端部を骨の中へ挿入すること、及びiii)骨スクリューの遠位ねじ山が骨スクリュー頭部(及びワッシャ)を患者の骨表面へ引き付ける圧縮力を与えるように骨スクリューを締めること、を含むことができる。
実施例
下記の実施例は本発明を例示するためのものである。実施例は本発明を限定するものでは決してない。
実施例1−骨折又はその他の骨欠損を修復するための、本発明の骨ドリルガイドの使用
本発明の骨ドリルガイドは、大腿骨頸部の骨折の修復において有用である。図17に示すように、骨ドリルガイドは、骨ドリルガイドの弧状要素の曲率に合致する凸状を有する側方凸状近位大腿骨の部位に適用される。骨ドリルガイドは、大腿骨頸部の内側下距に沿って下ガイドワイヤを挿入するための位置を識別するために大腿骨の軸線に沿って近位又は遠位に並進される。画像強化X線造影図の助けを借りて空間に線を投射することによって軌道が生成される。ハンドルは、股関節の真の側方の側方X線造影図を用いて大腿骨頭頸部の正確な前傾に整列するために、長手大腿骨軸部の平面に対して90°上へ又は下へ回される。
3.2mm下ガイドワイヤは、骨ドリルガイドの内部チャンネルの中へ挿入され、大腿骨頭部の関節面の約10mm内へ前進される(図18)。ガイドワイヤの軌道は、ハンドルによりガイドに対して軸方向にわずかな圧力を加えることによって維持される。側方大腿骨の凸状と骨ドリルガイドの弧状要素の凹状の合致は、大腿骨へのガイドワイヤの挿入時に安定性を与える。
左股関節の大腿骨頸部骨折の修復のために、スリーブは、ガイドワイヤ(その後スリーブを通過して大腿骨の中へ挿入される)が、内部チャンネルを通過して既に挿入されている基準3.2mmガイドワイヤから頭側方向にあるように(図19)、骨ドリルガイドの前上周縁ガイド孔の中へ挿入される(図19参照)。第2の3.2mmガイドワイヤは、ドリルガイドの前上周縁ガイド孔の中へ挿入された上スリーブを通過して大腿骨の中へ貫入される(図20)。ハンドルを回転することによって、操作者は、大腿骨頭部内で大腿骨の前頸部にできる限り近くにガイドワイヤが含まれるようにする最適の前方位置を選択できる。これによって、その後のステップで7.3mmの直径の骨スクリューを挿入できるようにする。次に、第2のスリーブが、挿入したばかりの前ガイドワイヤの後の周縁ガイド孔の中へ挿入され、第3のガイドワイヤは、骨折の安定のために共線的な逆三角形(V)を生成するようにスリーブを通過して大腿骨の中へ貫入される(図20。この図では、第2のスリーブは見えない。)。図21は、適切に整列し間隔を置いた位置においてドリルガイドを通過して大腿骨の中へ挿入された3本全てのガイドワイヤを示す。骨ドリルガイドは、ガイドワイヤに沿って挿入される骨スクリューの間に60°の間隔を予め選択する。これによって、大腿骨側方皮質上でのインプラント(ワッシャを含めて)の重なりを回避する。
骨ドリルガイドが取り除かれる(図22)。5.5mmドリルガイドが下ガイドワイヤに被せて挿入され、大腿骨内でのガイドワイヤの長さを決定するために深さゲージが取り付けられる。これによって、計測値に合致する適切な長さの7.3mm骨スクリューを選択できる。大腿骨内での2つの前ガイドワイヤの長さは、これらのガイドワイヤに沿って挿入される骨スクリューの長さを選択するための方法と同じ方法を用いて任意に計測できる。
カニューレ式ドリルビットは、下ガイドワイヤに沿って5.5mmドリルガイドを通過して挿入され、大腿骨頭部又は関節面の中へ過剰に侵入しないように気を付けながら計測長さのピンが貫入される(図24)。任意に、大腿骨整復が安定している場合又は他の一時的装置によって暫定的に固定される場合、同じ方法を用いて構成体のガイドワイヤの全てをオーバードリルできる(図25)。暫定的安定化なしに3つの全てのピンをオーバードリルすると、不安定な骨折において整復を損なうことになる可能性がある。
回転ドライバ(即ち、カニューレ式スクリュードライバ)が、カニューレ式の部分的ねじ切りスクリュー(即ち、7.3mmN−FORCE FIXATION SYSTEM(商標)(米国テネシー州メンフィス、InnoVision)非窓穴付きスクリュー)のスクリュー頭部の中へ、取り付けられたフラットワッシャと一緒に挿入される。その後、7.3mmカニューレ式の部分的にねじ切りされたスクリューが、下ガイドワイヤに被せて挿入される(図26)。骨折は、スクリュードライバを用いて骨スクリューを挿入することによって手動で圧迫される。下スクリューはラグ装置であり、安定性の強化のために骨折部位へ対する圧迫を誘発できる(図27)。
近位の2本のガイドワイヤについては、カニューレ式窓穴付き骨スクリュー(例えばN−FORCE FIXATION SYSTEM(商標)(米国テネシー州メンフィス、InnoVision)カニューレ式窓穴付き骨スクリューを含めて、米国特許第8574273明細書及び国際出願PCT/US2014/020678号明細書において説明されるスクリュー)が、強化された固定及びカニューレ式窓穴付き骨スクリューを通過して流動性媒体(例えば、骨セメント)を挿入する能力のために、差込ワッシャと一緒に使用される。大腿骨の近皮質は、7.3mm座ぐりドリルビットでオーバードリルされる(図28)。カニューレ式窓穴付き骨スクリュー(即ち、N−FORCE FIXATION SYSTEM(商標)7.3mm窓穴付き骨スクリュー)が近位注入シースに組み付けられ(米国特許第8574273明細書又は国際出願PCT/US2014/020678号明細書において説明されるように)、7.3mm差込ワッシャは、ワッシャの拡張部をスクリューの頭部へ向けてスクリューに被せて挿入される。カニューレ式スクリュードライバは、シースを通過してスクリュー頭部へ挿入される(図29)。スクリュー、差込ワッシャ及びシース外側カニューレは、ワッシャが大腿骨の側方皮質に当接するまで、3.2mm前ガイドワイヤに被せて大腿骨の中へ挿入される(図30)。組立体が、手の力できちんと締められる。このプロセスは、第2の前3.2mmガイドワイヤについても反復できる(図示せず)。
3.2mmガイドワイヤが取り除かれ、予定の流動性媒体と一緒にルアロック接続のためのインジェクタポートが近位注入シースの中へ挿入される(図31)。流動性媒体は、カニューレ式窓穴付き骨スクリューを通過して骨の中へ注入できる。図32は、大腿骨近位小柱網状組織の中への流動性媒体の貫入の断面図である。スクリューの同軸整列によって、流動性媒体は骨内で3つのスクリュー全てと相互作用できる。この円周増強は、骨セメントが使用される場合、骨内部に内部支持壁の形成を導くことができる。シースは、流動性媒体の注入後取り除かれて、手動スクリュードライバが骨スクリューの頭部の中へ挿入される。次に、内側注入シースが取り除かれる。これによって、操作者はスクリュー頭部にスクリュードライバを容易にロックオンでき、スクリューの最終締付けを完了できる(図33)。外側シースは、スクリュードライバ軸部を容易に上方に滑動して、スクリュードライバの係合を損なうことなく最終締付けできるようにして、事実上自己保持スクリュードライバ要素として機能する。
その他の実施形態
上記明細書において言及した全ての文献、特許及び特許出願は、参照により本明細書に援用される。本発明の上記の方法及びシステムの様々な修正及び変更は、本発明の範囲及び主旨から逸脱することなく当業者には明白である。本発明について具体的実施形態に関連して説明したが、主張される本発明は、このような具体的実施形態に不当に限定されるべきではないことが分かるはずである。事実、本発明を実施するための上記の様式の当業者には自明の様々な修正は、本発明の範囲内に在るものとする。本出願は、概略的に本発明の原則に従う本発明の変更、使用又は適合であって、本発明が属する分野において既知の慣行内に在りかつ上述の基本的特徴に適用できる本開示からの逸脱を含む本発明の変更、使用又は適合を包括するものとする。
その他の実施形態は特許請求の範囲に含まれる。
[構成1]
骨ドリルガイドであって、
a)遠位端部と近位端部とを有する軸部と、
b)前記軸部の前記遠位端部に取り付けられた弧状要素であって、前記弧状要素が骨上に着座するサイズを持つ、弧状要素と、
c)前記軸部の前記近位端部に取り付けられたガイドベースであって、前記ガイドベースが少なくとも2つの周縁ガイド孔を備え、前記周縁ガイド孔の各々が前記軸部の周りに位置付けられる、ガイドベースと、
d)前記ガイドベース、前記軸部及び前記弧状要素を貫通する内部チャンネルと、
を備える、骨ドリルガイド。
[構成2]
前記軸部が約100mmから約300mmの長さを有する、構成1に記載のガイド。
[構成3]
前記弧状要素が、約15mmから約60mmの弧長を持つ凹状面を有する、構成1又は2に記載のガイド。
[構成4]
前記弧長が約39mmである、構成3に記載のガイド。
[構成5]
前記弧状要素が、約108°の中心角を持つ凹状面を有する、構成1から4のいずれか1つに記載のガイド。
[構成6]
前記周縁ガイド孔の各々が、約2mmから約7mmの直径を有する、構成1から5にいずれか1つに記載のガイド。
[構成7]
前記内部チャンネルが、約2mmから約7mmの直径を有する、構成1から6のいずれか1つに記載のガイド。
[構成8]
前記内部チャンネルが、約100mmから約300mmの長さを有する、構成1から7のいずれか1つに記載のガイド。
[構成9]
前記周縁ガイド孔の各々が中点を有し、かつ、前記周縁ガイド孔の少なくとも2つが、前記周縁ガイド孔の中点から測定して約10mmから約35mm離れて位置付けられる、構成1から8のいずれか1つに記載のガイド。
[構成10]
前記内部チャンネルが中点を有し、前記中点が、前記周縁ガイド孔の少なくとも2つの中点から約10mmから約20mmに位置付けられる、構成1から9のいずれか1つに記載のガイド。
[構成11]
前記周縁ガイド孔の各々の長手軸が、前記内部チャンネルの長手軸に対して実質的に平行である、構成1から10のいずれか1つに記載のガイド。
[構成12]
前記ガイドが、
a)前記軸部が約100mmから約300mmの長さを有する、かつ/又は
b)前記弧状要素が約15mmから約60mmの弧長を持つ凹状面を有する、かつ/又は
c)前記周縁ガイド孔が約2mmから約7mmの直径を有する、かつ/又は
d)前記内部チャンネルが約2mmから約7mmの直径を有する、かつ/又は
e)前記内部チャンネルが約100mmから約300mmの長さを有する、かつ/又は
f)前記周縁ガイド孔が、各々中点を有し、周縁ガイド孔がそれらの中点から測定して約10mmから約35mm離して位置付けられる、かつ/又は
g)前記内部チャンネルが中点を有し、前記周縁ガイド孔の1つ以上の前記中点から約10mmから約20mmに位置付けられる、かつ/又は
h)前記周縁ガイド孔が前記内部チャンネルに対して実質的に平行である、
という特徴の2つ以上を備える、構成1に記載のガイド。
[構成13]
特徴a)からh)の各々を備える、構成12に記載のガイド。
[構成14]
前記ガイドベースが2つの周縁ガイド孔を含む、構成1から13のいずれか1つに記載のガイド。
[構成15]
前記周縁ガイド孔の前記中点が約13.1mm離れ、かつ各周縁ガイド孔の前記中点が前記内部チャンネルから前記中点から約13.2mmにある、構成14に記載のガイド。
[構成16]
前記ガイドベースが3つの周縁ガイド孔を備える、構成1から13のいずれか1つに記載のガイド。
[構成17]
前記ガイドベースが4つの周縁ガイド孔を備える、構成1から13のいずれか1つに記載のガイド。
[構成18]
前記周縁ガイド孔が前記内部チャンネルの周りに放射状に位置付けられる、構成16又は17に記載のガイド。
[構成19]
前記周縁ガイド孔の各々の前記中点が、前記内部チャンネルの前記中点から約10mmから約20mmに位置付けられる、構成17に記載のガイド。
[構成20]
第1の周縁ガイド孔及び第2の周縁ガイド孔の前記中点が約26.4mm離れ、第3の周縁ガイド孔及び第4の周縁ガイド孔の前記中点が約26.4mm離れ、前記第1の周縁ガイド孔及び前記第3の周縁ガイド孔の中点並びに前記第2の周縁ガイド孔及び前記第4の周縁ガイド孔の中点が約13.1mm離れ、前記周縁ガイド孔の各々の前記中点が前記内部チャンネルの前記中点から約13.2mmに在り、前記内部チャンネルの前記中点が前記第1の周縁ガイド孔と前記第2の周縁ガイド孔との間及び前記第3の周縁ガイド孔と前記第4の周縁ガイド孔との間のほぼ中間に在る、構成19に記載のガイド。
[構成21]
前記ガイドベースが4つよりも多い周縁ガイド孔を備える、構成1から13のいずれか1つに記載のガイド。
[構成22]
前記ガイドが、前記ガイドベースの前記周縁ガイド孔の中へ滑動可能に挿入できる少なくとも2つのスリーブを更に備え、各スリーブがチャンネルを備える、構成1から21のいずれか1つに記載のガイド。
[構成23]
前記ガイドが、4つの周縁ガイド孔の中へ挿入するための4つのスリーブを更に備える、構成1から13又は17から22のいずれか1つに記載のガイド。
[構成24]
前記スリーブの前記スリーブチャンネルが約4.2mmから約4.3mmの直径及び約143.7mmから約144mmの長さを有する、構成22又は23に記載のスリーブ。
[構成25]
前記ガイドが、更にハンドルを備える、構成1から24のいずれか1つに記載のガイド。
[構成26]
前記ハンドルが、前記ガイドベースに接続されたハンドル軸部と、ハンドル握り部とを備える、構成25に記載のガイド。
[構成27]
前記ハンドル軸部が約70mmから約110mmの長さである、構成26に記載のガイド。
[構成28]
前記ハンドル握り部が約90mmから約150mmの長さである、構成26又は27に記載のガイド。
[構成29]
前記ハンドルが前記ガイドベースから取外し可能である、構成25から28のいずれか1つに記載のガイド。
[構成30]
前記ガイドベースに対する前記ハンドルの角度が調節可能である、構成25から29のいずれか1つに記載のガイド。
[構成31]
前記弧状要素又は前記ガイドベースが前記軸部に分離可能に取り付けられる、構成1から30のいずれか1つに記載のガイド。
[構成32]
前記内部チャンネル及び前記周縁ガイド孔がこれらを通過して滑動可能に器材を挿入できるサイズを持つ、構成1から31のいずれか1つに記載のガイド。
[構成33]
前記器材が、ガイドワイヤ、ガイドピン、スリーブ及びドリルビットから成る群から選択される、構成32に記載のガイド。
[構成34]
前記ガイドベースが近位端部と遠位端部とを有し、前記遠位端部が前記軸部に取り付けられ、前記ガイドベースの前記遠位端部がノーズ及び/又はノーズ先端部を有する、構成1から33のいずれか1つに記載のガイド。
[構成35]
前記弧状要素の曲率又はサイズが調節可能である、構成1から34のいずれか1つに記載のガイド。
[構成36]
前記弧状要素が前記軸部の前記長手軸に対して平行の1つ以上の孔を備え、好ましくは、前記弧状要素が2つ以上の孔を備える、構成1から35のいずれか1つに記載のガイド。
[構成37]
骨の中へ器材を挿入する方法であって、
a)構成1から36のいずれか1つに記載のガイドを、前記弧状要素を用いて前記骨に近接して位置付けることと、
b)前記内部チャンネルを通過して又は前記ガイドの前記周縁ガイド孔の1つを通過して前記骨の中へ前記器材を挿入することと、
を含む、方法。
[構成38]
前記ガイド又は器材を前記骨上の位置と整列するためにX線又は蛍光が使用される、構成37に記載の方法。
[構成39]
前記器材が、ガイドワイヤ、ガイドピン、髄内ネイル、プレート装置、外部固定ピン及びドリルビットから成る群から選択される、構成37又は38に記載の方法。
[構成40]
前記器材が前記内部チャンネルを通過して前記骨の中へ挿入される、構成37から39のいずれか1つに記載の方法。
[構成41]
器材の複数のピースが前記ガイドを用いて前記骨の中へ挿入される、構成37から40のいずれか1つに記載の方法。
[構成42]
器材の少なくとも2つのピースが順次前記骨の中へ挿入され、器材の第1のピースがまず前記内部チャンネルを通過して前記骨の中へ挿入され、器材の少なくとも1つのその後のピースが第1の周縁ガイド孔を通過して前記骨の中へ挿入される、構成41に記載の方法。
[構成43]
器材の前記第1及び第2のピースがガイドワイヤである、構成42に記載の方法。
[構成44]
第3のガイドワイヤが第2の周縁ガイド孔を通過して前記骨の中へ挿入される、構成43に記載の方法。
[構成45]
前記ガイドワイヤの任意の2つの間の距離が約10mmから約35mmである、構成44に記載の方法。
[構成46]
前記ガイドワイヤに任意の2つの間の距離が約13.2mmである、構成45に記載の方法。
[構成47]
前記ガイドワイヤが、前記骨の中へ約50mmから130mm挿入される、構成43から46のいずれか1つに記載の方法。
[構成48]
前記ガイドワイヤの各々が前記骨の中へ実質的に同じ深さまで挿入される、構成47に記載の方法。
[構成49]
更に、前記ガイドを取り外して、カニューレ式ドリルビットを用いて前記ガイドワイヤをオーバードリルすることを含む、構成43から48のいずれか1つに記載の方法。
[構成50]
1つ以上の骨スクリューが前記ガイドワイヤに沿って前記骨の中へ挿入される、構成49に記載の方法。
[構成51]
前記骨スクリューがカニューレ式でありかつ窓穴付きである、構成50に記載の方法。
[構成52]
流動性媒体が前記骨スクリューの中へ導入される、構成50又は51に記載の方法。
[構成53]
前記流動性媒体が、骨ボイドフィラー、骨セメント又は薬剤である、構成52に記載の方法。
[構成54]
前記方法が骨欠損の修復を含む、構成37から53のいずれか1つに記載の方法。
[構成55]
前記骨欠損が、橈骨、尺骨、腓骨、鎖骨、上腕骨、骨盤、大腿骨、膝蓋、脛骨、距骨、踵骨、舟状骨、楔状骨、中足骨、中手骨、趾骨、肩甲骨、踝、下顎骨又は椎骨の欠損を含む、構成54に記載の方法。
[構成56]
前記骨欠損が骨折である、構成54又は55に記載の方法。
[構成57]
前記骨が大腿骨であり、前記欠損が前記大腿骨頸部の骨折である、構成56に記載の方法。
[構成58]
a)構成1から36のいずれか1つに記載のガイド、
b)構成22から24のいずれか1つに記載のスリーブの少なくとも2つ、
の1つもしくは複数又は全てを備えるキットであって、
前記キットが、任意に、深さゲージ、ガイドワイヤ、ドリルビット、骨スクリュー、自硬性骨セメントパウダー及び前記キットを使用するための指示のうちの1つ以上を備える、
キット。
[構成59]
前記キットが、構成1から36のいずれか1つに記載のガイドと、構成22から24のいずれか1つに記載のスリーブの少なくとも2つを備える、構成58に記載のキット。
[構成60]
前記ガイドの前記弧状要素の曲率又はサイズが調節可能である、構成58又は59に記載のキット。
[構成61]
前記弧状要素又は前記ガイドベースが、前記ガイドの前記軸部に分離可能に取り付けられる、構成58から60のいずれか1つに記載のキット。

Claims (25)

  1. 骨ドリルガイドであって、
    a)遠位端部と近位端部とを有する軸部と、
    b)前記軸部の前記遠位端部に取り付けられた弧状要素であって、前記弧状要素が骨上に着座するサイズを持つ、弧状要素と、
    c)前記軸部の前記近位端部に取り付けられたガイドベースであって、前記ガイドベースが少なくとも2つの周縁ガイド孔を備え、ガイドベースと、
    d)前記ガイドベース、前記軸部及び前記弧状要素を貫通する内部チャンネルと、
    を備え
    前記周縁ガイド孔の各々が前記内部チャンネルの周りに位置付けられる、
    骨ドリルガイド。
  2. 前記軸部が約100mmから約300mmの長さを有する、請求項1に記載のガイド。
  3. 前記弧状要素が、約15mmから約60mmの弧長を持つ凹状面を有する、請求項1又は2に記載のガイド。
  4. 前記弧長が約39mmである、請求項3に記載のガイド。
  5. 前記弧状要素が、約108°の中心角を持つ凹状面を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のガイド。
  6. 前記周縁ガイド孔の各々が、約2mmから約7mmの直径を有する、請求項1から5にいずれか1項に記載のガイド。
  7. 前記内部チャンネルが、約2mmから約7mmの直径を有する、請求項1から6のいずれか1項に記載のガイド。
  8. 前記内部チャンネルが、約100mmから約300mmの長さを有する、請求項1から7のいずれか1項に記載のガイド。
  9. 前記周縁ガイド孔の各々が中点を有し、かつ、前記周縁ガイド孔の少なくとも2つが、前記周縁ガイド孔の中点から測定して約10mmから約35mm離れて位置付けられる、請求項1から8のいずれか1項に記載のガイド。
  10. 前記内部チャンネルが中点を有し、前記中点が、前記周縁ガイド孔の少なくとも2つの中点から約10mmから約20mmに位置付けられる、請求項1から9のいずれか1項に記載のガイド。
  11. 前記周縁ガイド孔の各々の長手軸が、前記内部チャンネルの長手軸に対して実質的に平行である、請求項1から10のいずれか1項に記載のガイド。
  12. 前記ガイドが、
    a)前記軸部が約100mmから約300mmの長さを有すること、
    b)前記弧状要素が約15mmから約60mmの弧長を持つ凹状面を有すること、
    c)前記周縁ガイド孔が約2mmから約7mmの直径を有すること、
    d)前記内部チャンネルが約2mmから約7mmの直径を有すること、
    f)前記周縁ガイド孔が、各々中点を有し、周縁ガイド孔がそれらの中点から測定して約10mmから約35mm離して位置付けられること、
    g)前記内部チャンネルが中点を有し、前記周縁ガイド孔の1つ以上の前記中点から約10mmから約20mmに位置付けられること、及び
    h)前記周縁ガイド孔が前記内部チャンネルに対して実質的に平行であること
    という特徴のうちの2つ以上を備える、請求項1に記載のガイド。
  13. 特徴a)からh)の各々を備える、請求項12に記載のガイド。
  14. 前記ガイドベースが2つの周縁ガイド孔を含む、請求項1から13のいずれか1項に記載のガイド。
  15. 前記周縁ガイド孔の各々が中点を有し、前記内部チャンネルが中点を有し、前記周縁ガイド孔の前記中点が約13.1mm離れ、かつ各周縁ガイド孔の前記中点が前記内部チャンネルから前記中点から約13.2mmにある、請求項14に記載のガイド。
  16. 前記ガイドベースが3つの周縁ガイド孔を備える、請求項1から13のいずれか1項に記載のガイド。
  17. 前記ガイドベースが4つの周縁ガイド孔を備える、請求項1から13のいずれか1項に記載のガイド。
  18. 前記周縁ガイド孔が前記内部チャンネルの周りに放射状に位置付けられる、請求項16又は17に記載のガイド。
  19. 前記周縁ガイド孔の各々が中点を有し、前記内部チャンネルが中点を有し、前記周縁ガイド孔の各々の前記中点が、前記内部チャンネルの前記中点から約10mmから約20mmに位置付けられる、請求項17に記載のガイド。
  20. 第1の周縁ガイド孔及び第2の周縁ガイド孔の前記中点が約26.4mm離れ、第3の周縁ガイド孔及び第4の周縁ガイド孔の前記中点が約26.4mm離れ、前記第1の周縁ガイド孔及び前記第3の周縁ガイド孔の中点並びに前記第2の周縁ガイド孔及び前記第4の周縁ガイド孔の中点が約13.1mm離れ、前記周縁ガイド孔の各々の前記中点が前記内部チャンネルの前記中点から約13.2mmに在り、前記内部チャンネルの前記中点が前記第1の周縁ガイド孔と前記第2の周縁ガイド孔との間及び前記第3の周縁ガイド孔と前記第4の周縁ガイド孔との間のほぼ中間に在る、請求項19に記載のガイド。
  21. 前記ガイドベースが4つよりも多い周縁ガイド孔を備える、請求項1から13のいずれか1項に記載のガイド。
  22. 前記ガイドが、前記ガイドベースの前記周縁ガイド孔の中へ滑動可能に挿入できる少なくとも2つのスリーブを更に備え、各スリーブがチャンネルを備える、請求項1から21のいずれか1項に記載のガイド。
  23. 前記ガイドが、4つの周縁ガイド孔の中へ挿入するための4つのスリーブを更に備える、請求項1から13及び17から22のいずれか1項に記載のガイド。
  24. 前記スリーブの前記スリーブチャンネルが約4.2mmから約4.3mmの直径及び約143.7mmから約144mmの長さを有する、請求項22又は23に記載のガイド。
  25. 前記ガイドが、更にハンドルを備える、請求項1から24のいずれか1項に記載のガイド。
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