JP6445685B2 - ゼオライトssz−52を調製するための方法 - Google Patents

ゼオライトssz−52を調製するための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6445685B2
JP6445685B2 JP2017513183A JP2017513183A JP6445685B2 JP 6445685 B2 JP6445685 B2 JP 6445685B2 JP 2017513183 A JP2017513183 A JP 2017513183A JP 2017513183 A JP2017513183 A JP 2017513183A JP 6445685 B2 JP6445685 B2 JP 6445685B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zeolite
ethyl
reaction mixture
cation
ssz
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017513183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017535500A (ja
Inventor
リュー、チャンシャン
マーガレット デイヴィス、トレイシー
マーガレット デイヴィス、トレイシー
マイケル ルー、クリストファー
マイケル ルー、クリストファー
シェ、ダン
アリ エロマリ、サレー
アリ エロマリ、サレー
ダブリュ. ディーム、マイケル
ダブリュ. ディーム、マイケル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chevron USA Inc
Original Assignee
Chevron USA Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chevron USA Inc filed Critical Chevron USA Inc
Publication of JP2017535500A publication Critical patent/JP2017535500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6445685B2 publication Critical patent/JP6445685B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B39/00Compounds having molecular sieve and base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites; Their preparation; After-treatment, e.g. ion-exchange or dealumination
    • C01B39/02Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof; Direct preparation thereof; Preparation thereof starting from a reaction mixture containing a crystalline zeolite of another type, or from preformed reactants; After-treatment thereof
    • C01B39/46Other types characterised by their X-ray diffraction pattern and their defined composition
    • C01B39/48Other types characterised by their X-ray diffraction pattern and their defined composition using at least one organic template directing agent

Description

本開示は、概して、ゼオライトSSZ−52を調製するための方法に関する。
ゼオライトなどの分子ふるいは、製油所におけるいくつかの化学反応、及び石油化学反応を触媒するため、ならびに触媒作用、吸着、分離、及びクロマトグラフィーに広く使用されてきた。例えば、ゼオライトに関しては、合成ゼオライト及び天然ゼオライトの両方、ならびにメタノールのオレフィンへの返還(MTO反応)、及び酸素の存在下でアンモニア、尿素、または炭化水素などの還元剤を用いた窒素酸化物の選択的還元反応(SCR)を含む、特定の反応を促進することにおけるそれらの使用は、当該技術分野において周知である。ゼオライトは、ゼオライトの種類ならびにゼオライト格子内に含まれるカチオンの種類及び量に応じて、直径約3〜10Å(0.3〜1nm)に及ぶ比較的均一な細孔径を有する結晶性材料である。
8員環細孔開口及び二重6員環二次構築ユニットを有するゼオライト、特にかご状構造体を有するものは、近年、SCR触媒としての使用に関心が寄せられている。これらの特性を有するゼオライトの特定の種類は、国際ゼオライト学会構造委員会(Structure Commission of the International Zeolite Association)によって、骨格タイプSFWが割り当てられているゼオライトSSZ−52である。SSZ−52は、3次元8員環チャネルシステムを有し、ゼオライトのABC−6ファミリーのメンバーであるが(積層配列AABBAABBCCBBCCAACC)、それは、いかなる既知のABC−6ファミリーメンバーよりも著しく大きい空洞を有する。
米国特許第6,254,849号は、ゼオライトSSZ−52、及び構造指向剤であるN,N−ジエチル−5,8−ジメチル−アゾニウムビシクロ[3.2.2.]ノナンカチオンの存在下でのその合成を開示する。
SSZ−52は、米国特許第6,254,849号においてその合成のために必要とされるN,N−ジエチル−5,8−ジメチル−アゾニウムビシクロ[3.2.2.]ノナンカチオン構造指向剤の高いコストによって商業開発が妨げられてきたため、SSZ−52の合成のための代替の安価な構造指向剤を見つけることに大きな関心が寄せられている。
それに伴い、現在、本明細書に記載される追加的な比較的単純なカチオンが、SSZ−52の合成における構造指向剤として効果的であり得ることが発見された。
一態様において、(a)(1)少なくとも1つのケイ素供給源、(2)3価元素、5価元素、及びそれらの混合物の酸化物からなる群より選択される1つ以上の酸化物の1つ以上の供給源、(3)周期表の1族及び2族より選択される元素の少なくとも1つの供給源、(4)以下の構造体(1)によって表される少なくとも1つの有機構造指向剤、(5)任意に、N−シクロヘキシルメチル−N−エチルピペリジニウムカチオンを含む補助の構造指向剤、(6)水酸化物イオン、及び(7)水を含有する反応混合物を調製するステップ、並びに、(b)該反応混合物をゼオライトの結晶を形成するのに十分な結晶化条件に供するステップによって、ゼオライトSSZ−52を調製するためのプロセスが提供される。
さらに別の態様において、モル比に関して、合成したままでかつ無水状態にて、以下のような組成を有するゼオライトSSZ−52が提供され、

表中、(1)Xは、周期表の3〜13族からの3価及び5価元素ならびにそれらの混合物からなる群より選択され、(2)化学量論的変数(stoichiometric variable)bは、組成変数Xの原子価状態に等しく(例えば、Xが3価であるとき、b=3であり、Xが5価であるとき、b=5である)、(3)Qは、以下に構造体(1)によって表される少なくとも1つの有機構造指向剤で、かつQ>0であり、(4)Aは、N−シクロヘキシルメチル−N−エチルピペリジニウムカチオンを含む補助の構造指向剤で、かつA≧0であり、(5)Mは、周期表の1族及び2族からの元素からなる群より選択される。
例1の合成したままのゼオライト生成物の粉末X線回析(XRD)パターンを示す。 例1の合成したままのゼオライト生成物の走査電子顕微鏡像(SEM)を示す。 例2の合成したままのゼオライト生成物の粉末XRDパターンを示す。
序論
用語「アルキル」は、直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素基を指す。直鎖及び分岐鎖の飽和脂肪族基のいくつかの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル等である。
本明細書で使用される場合、周期表の族の番号付け体系は、Chem.Eng.News、63(5)、27(1985)に開示される通りである。
ゼオライトSSZ−52の合成は、構造体(1)を有する少なくとも1つの有機構造指向剤(「SDA」)の存在下で実施され、

式中、R、R、R、及びRは独立して、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基からなる群より選択され、nは、0、1、または2の値を有する。
例示的なカチオン有機構造指向剤としては、N−メチル−N−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)ピロリジニウム、N−エチル−N−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)ピロリジニウム、N−プロピル−N−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)ピロリジニウム、N−イソプロピル−N−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)ピロリジニウム、N−メチル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロリジニウム、N−エチル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロリジニウム、N−プロピル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロリジニウム、N−イソプロピル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロリジニウム、N−メチル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘプチル)ピロリジニウム、N−エチル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘプチル)ピロリジニウム、N−プロピル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘプチル)ピロリジニウム、N−イソプロピル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘプチル)ピロリジニウム等、及びそれらの混合物が挙げられる。
一実施形態において、有機構造指向剤は、N−エチル−N−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)ピロリジニウムカチオン、N−エチル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロリジニウムカチオン、及びそれらの混合物からなる群より選択される。N−エチル−N−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)ピロリジニウムカチオン及びN−エチル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロリジニウムカチオンは、それぞれ以下の構造体(2)及び(3)によって表される。

米国特許第6,616,911号及び第6,620,401号は、N−エチル−N−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)ピロリジニウムカチオンまたはN−エチル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロリジニウムカチオンの存在下でのゼオライトSSZ−60の合成を開示する。SSZ−60は、12員環で区切られる細孔を有する1次元チャネルシステムを保有する。SSZ−60は、国際ゼオライト学会構造委員会により骨格タイプSSYが割り当てられている。
SDAカチオンは、SSZ−52の形成に有害でない任意のアニオンであり得るアニオンと関連付けられる。代表的なアニオンとしては、周期表の17族からの元素(例えば、フッ化物、塩化物、臭化物、及びヨウ化物イオン)、水酸化物、硫酸、テトラフルオロホウ酸、酢酸、カルボン酸イオン等が挙げられる。
反応混合物
一般に、ゼオライトSSZ−52は、(a)(1)少なくとも1つのケイ素供給源、(2)3価元素、5価元素、及びそれらの混合物の酸化物からなる群より選択される1つ以上の酸化物の1つ以上の供給源、(3)周期表の1族及び2族より選択される元素の少なくとも1つの供給源、(4)本明細書内の構造体(1)によって表される少なくとも1つの有機構造指向剤、(5)任意に、N−シクロヘキシルメチル−N−エチルピペリジニウムカチオンを含む補助の構造指向剤、(6)水酸化物イオン、及び(7)水を含有する反応混合物を調製するステップ、並びに(b)該反応混合物をゼオライトの結晶を形成するのに十分な結晶化条件に供するステップによって調製される。
SSZ−52が形成される反応混合物の組成は、モル比に関して、以下の表1に特定され、

表中、組成変数X、Q、A、M、及び化学量論的変数bは、本明細書内で上に記載される通りである。
補助の構造指向剤(A)が存在するとき、反応混合物のQ/Aモル比は、1:1〜10:1(例えば、1:1〜5:1、2:1〜10:1、または2:1〜5:1)に及び得る。
ケイ素のために本明細書内で有用な供給源としては、ヒュームドシリカ、沈降ケイ酸塩、シリカヒドロゲル、ケイ酸、コロイド状シリカ、テトラ−アルキルオルトシリケート(例えば、テトラエチルオルトシリケート)、及びシリカ水酸化物が挙げられる。
本明細最初に記載される各実施形態では、Xは、周期表の3〜13族からの3価及び5価元素からなる群より選択される。1つの副実施形態において、Xは、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、鉄(Fe)、及びそれらの混合物からなる群より選択される。別の副実施形態において、Xは、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、及びそれらの混合物からなる群より選択される。さらに別の副実施形態において、Xはアルミニウムである。組成変数Xの元素供給源としては、Xのために選択される元素(複数可)の酸化物、水酸化物、酢酸塩、シュウ酸塩、アンモニウム塩、及び硫酸塩が挙げられる。酸化アルミニウムの典型的な供給源としては、AlCl、Al(SO、Al(OH)、カオリン粘土、及び他のゼオライトなどのアルミン酸塩、アルミナ、及びアルミニウム化合物が挙げられる。酸化アルミニウム供給源の例は、ゼオライトYである。
一実施形態において、Qは、N−エチル−N−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)ピロリジニウムカチオン、N−エチル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロリジニウムカチオン、及びそれらの混合物からなる群より選択される。
本明細書内で上に記載されるように、反応混合物は、周期表の1族及び2族から選択される元素の少なくとも1つの供給源(本明細書内ではMと称される)を使用して形成され得る。1つの副実施形態において、反応混合物は、周期表の1族から選択される供給源を使用して形成される。別の副実施形態において、反応混合物は、ナトリウム(Na)供給源を使用して形成される。結晶化プロセスに有害でない任意のM含有化合物が好適である。そのような1族及び2族の元素の供給源としては、それらの酸化物、水酸化物、ハロゲン化合物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、及びクエン酸塩が挙げられる。
本明細書に記載される各実施形態では、ゼオライト反応混合物は、1つを超える供給源により供給され得る。また、2つ以上の反応化合物が、1つの供給源によって提供され得る。
反応混合物は、バッチ式または連続的のいずれかで調製され得る。本明細書に記載されるゼオライトの結晶サイズ、形態、及び結晶化時間は、反応混合物の性質及び合成条件によって様々であり得る。
結晶化及び合成後処理
実際には、ゼオライトSSZ−52は、(a)本明細書内で上記に記載されるような反応混合物を調製するステップ、及び(b)該反応混合物をゼオライトの結晶を形成するのに十分な結晶化条件に供するステップによって調製される(例えば、H.Robson、「Verified Syntheses of Zeolitic Materials」、Second Revised Edition、Elsevier、2001を参照のこと)。
反応混合物は、ゼオライトが形成されるまで高温に維持される。水熱結晶化は、通常圧力下で、かつ反応混合物が125℃〜200℃の温度で自己圧力に供されるように通常オートクレーブ内で、実施される。
反応混合物は、結晶化工程中、穏やかな撹拌またはかき混ぜに供され得る。本明細書内に記載されるゼオライトは、非晶質材料などの不純物、ゼオライトと一致しない骨格トポロジーを有する単位胞、及び/または他の不純物(例えば、有機炭化水素)を含有し得ることを当業者は理解するものとする。
水熱結晶化工程中、ゼオライト結晶は、反応混合物から自発的に核形成することが許され得る。種材料としてゼオライトの結晶を使用することは、完全な結晶化が起こるのに必要な時間を減少させることに有利であり得る。加えて、播種は、ゼオライトの核形成及び/または形成を促進することによって、任意の望ましくない相を上回る、獲得される生成物の純度の増大をもたらし得る。種として使用されるとき、種結晶は、反応混合物内で使用されるケイ素のための供給源の重量の1%〜10%の量で添加される。
一旦ゼオライトが形成されると、固体生成物は、ろ過などの標準的な機械的分離技術によって反応混合物から分離される。結晶は、水洗浄され、次いで乾燥されて、合成したままのゼオライト結晶が獲得される。乾燥工程は、大気圧または真空下で実行され得る。
ゼオライトは合成したままで使用することができるが、典型的には熱処理される(か焼される)こととなる。用語「合成したまま」は、結晶化後でSDAカチオン除去前の形態にあるゼオライトを指す。SDAは、熱処理(例えば、か焼)によって、好ましくは酸化雰囲気(例えば、空気、0kPa超の酸素分圧を有するガス)中で、ゼオライトからSDAを除去するのに十分な当業者によって容易に決定可能な温度で、除去され得る。SDAはまた、米国特許第6,960,327号に記載されるような光分解技術(例えば、ゼオライトから有機化合物を選択的に除去するのに十分な条件下で、可視光よりも短い波長を有する光または電磁放射線にSDA含有ゼオライト生成物を曝露すること)によって除去され得る。
ゼオライトは、その後、200℃〜800℃の範囲の温度で、1〜48時間の範囲、またはそれ以上の期間にわたって蒸気、空気、または不活性ガス中でか焼され得る。通常、骨格外カチオン(例えば、Na)をイオン交換または他の既知の方法によって除去し、それを水素、アンモニウム、または任意の所望の金属イオンと置き換えることが望ましい。
ゼオライトの特徴付け
本明細書内に開示されるプロセスによって作製されるSSZ−52は、合成したままでかつ無水状態にて、表2に記載される組成(モル比に関して)を有し、

表中、組成変数X、Q、A、M、及び化学量論的変数bは、本明細書内で上に記載される通りである。
一実施形態において、Qは、N−エチル−N−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)ピロリジニウムカチオン、N−エチル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロリジニウムカチオン、及びそれらの混合物からなる群より選択される。
本明細書内に記載されるプロセスによって合成されるSSZ−52ゼオライトは、それらのX線回析パターンによって特徴付けられる。SSZ−52のXRDパターンの代表は、米国特許第6,254,849号内で言及され得る。回析パターンにおける小さな変動は、格子定数の変化に起因する特定の試料の骨格種のモル比における変動から生じ得る。加えて、十分に小さい結晶は、ピークの形状及び強度に影響を与え、著しいピーク広がりをもたらす。回析パターンにおける小さな変動は、調製に使用される有機化合物の変動からも生じ得る。か焼は、X線回析パターンにおける小さなシフトも引き起こし得る。これらの小さな摂動にもかかわらず、基本結晶構造は依然として変化しない。
本明細書に提示される粉末X線回析パターンは、標準技術により収集された。放射線は、CuKα放射線であった。ピーク高さ及び位置は、2θの関数として(θはブラッグ角である)、ピークの相対強度から読み取られ、記録された線に対応する面間隔dが算出され得る。
以下の例証的な実施例は、非限定的であることが意図される。
例1
テフロンライナーに2.7gのN−エチル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロリジニウムヒドロキシド水溶液(0.625mmol OH/g溶液)、続いて1.30gの1N NaOH溶液を充填した。次いで、その混合物に、2.46gのケイ酸ナトリウム溶液、続いて0.42gの市販のアンモニウム交換Yゼオライト(CBV300(登録商標)、Zeolyst International、SiO/Alモル比=5.1、水25%)を滴加した。反応混合物の最終組成は、モル比に関して、以下の通りであった。
次いで、ライナーを封じ、Parr鋼製オートクレーブ反応器内に置いた。次いで、オートクレーブをオーブン内の回転棒(43rpm)に固定して、135℃で7日間加熱した。真空ろ過によって、冷却した反応器から固体生成物を回収し、脱イオン水で洗浄した。固体を室温で一晩乾燥させた。
結果として生じる生成物を粉末XRD及びSEMによって分析した。粉末XRDパターンは図1に示され、材料がSSZ−52であることを示した。図2に示されるSEM画像は、結晶の一様場を示す。
例2
テフロンライナーに4.12gのN−エチル−N−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)ピロリジニウムヒドロキシド水溶液(0.364mmol OH/g溶液)、続いて1.30gの1N NaOH溶液を充填した。次いで、その混合物に、2.46gのケイ酸ナトリウム溶液、続いて0.42gの市販のアンモニウム交換Yゼオライト(CBV300(登録商標)、Zeolyst International、SiO/Alモル比=5.1、水25%)を滴加した。最後に、2.14gのDI水をテフロンライナーに添加した。反応混合物の最終組成は、モル比に関して、以下の通りであった。
次いで、ライナーを封じ、Parr鋼製オートクレーブ反応器内に置いた。次いで、オートクレーブをオーブン内の回転棒(43rpm)に固定して、135℃で7日間加熱した。真空ろ過によって、冷却した反応器から固体生成物を回収し、脱イオン水で洗浄した。固体を室温で一晩乾燥させた。
結果として生じる生成物を粉末XRDによって分析した。粉末XRDパターンは図3に示され、材料がSSZ−52であることを示した。
例3
補助の構造指向剤の合成
N−シクロヘキシルメチル−N−エチルピペリジニウムカチオン
オーバーヘッド撹拌器に装着される1000mLの三口丸底フラスコに、24.29gのトリエチルアミン(TEA)、17.42gのピペリジン、及び400mLのトルエンを充填した。この混合液を氷浴中で冷却した。滴下漏斗に100mLのトルエン中29.55gのシクロヘキサンカルボニルクロリドの溶液を充填した。次いで、シクロヘキサンカルボニルクロニド溶液を丸底フラスコ内の混合物に滴加し、混合物を一晩撹拌させた。次いで、反応混合物を真空下で濃縮して、トルエンの大半を除去した。水(113g)、続いて酢酸エチル(200mL)を残渣白色固体に添加した。有機層を収集し、真空下で濃縮して、シクロヘキシル−ピペリジン−1−イル−メタノンを得た。
追加の漏斗に200mLの塩化メチレン中38.82gのシクロヘキシル−ピペリジン−1−イル−メタノンの溶液を充填した。2Lの三口丸底フラスコに350mLの塩化メチレン及び10.17gの水素化アルミニウムリチウム(LiAlH)を充填した。丸底フラスコ内の混合物を氷浴中で冷却し、窒素雰囲気下に保持した。シクロヘキシル−ピペリジン−1−イル−メタノン溶液を2時間かけて丸底フラスコに滴加した。さらに30分後、氷浴を除去し、反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌させた。次いで、結果として生じる懸濁液を氷浴中で冷却した。水(12g)、続いて12gの15%NaOH水溶液を、激しく撹拌しながら混合物に緩徐に添加した。さらなる50mLの塩化メチレンを混合物に添加して、蒸発した溶媒の一部を戻した。さらなる40gの水を混合物に緩徐に添加した。次いで、混合物を室温まで温めた。固体をろ過し、塩化メチレンで2回洗浄して、いかなる同伴生成物も除去した。ろ液を収集し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、34.15gのN−シクロヘキシルメチルピペリジンを得た。
N−シクロヘキシルメチルピペリジン(34.15g)を300mLのメタノール中に溶解した。追加漏斗に100mLのメタノール中62gのヨウ化エチルの溶液を充填した。ヨウ化エチル溶液をN−シクロヘキシルメチルピペリジン溶液に滴加し、次いで48時間還流させた。次いで、混合物を真空下で濃縮し、ヨウ化エチル及びメタノールの大半を除去した。N−シクロヘキシルメチル−N−エチルピペリジニウムヨージド(49.9g)を熱アセトン及びジエチルエーテルから再結晶化させた。
獲得したN−シクロヘキシルメチル−N−エチルピペリジニウムヨージドを脱イオン水(1mL HO/1mmol塩)中に溶解し、次いで、1.1gの水酸化物系イオン交換樹脂/1mmol塩を添加した。結果として生じるスラリーを数時間穏やかに撹拌した。そのスラリーをろ過し、ろ液を、少量のアリコートを希HClで滴定することにより分析した。この交換により、ほぼ定量的収率でN−シクロヘキシルメチル−N−エチルピペリジニウムヒドロキシドを得た。
以下のスキーム1は、N−シクロヘキシルメチル−N−エチルピペリジニウムカチオンの合成を描写する。
例4
例1を繰り返したが、ただし補助の構造指向剤(A)、つまりN−シクロヘキシルメチル−N−エチルピペリジニウムヒドロキシドを反応混合物に添加した。反応混合物のQ/A比は4:1であった。反応混合物の最終組成は、モル比に関して、以下の通りであった。
結果として生じる生成物を粉末XRDによって分析した。粉末XRDパターンは、材料がSSZ−52であることを示した。
本明細書及び添付の特許請求の範囲の目的について、別段の記載のない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用される量、百分率または比率、及び他の数値を表す全ての数は、全ての場合において用語「約」により修飾されるものとして理解されるべきである。さらに、本明細書内に開示される全ての範囲は終点を含め、独立して組み合わせ可能である。下限及び上限を有する数値範囲が開示される場合はいつも、その範囲内に入るいかなる数字も具体的に開示される。
本明細書内で使用される場合、用語「含むこと(comprising)」は、その用語に続いて特定される要素または工程を含むことを意味するが、いかなるそのような要素または工程も網羅的ではなく、実施形態は他の要素または工程を含むことができる。
別途明記されない限り、個々の成分または成分の混合物が選択され得る要素、材料、または他の成分の属の列挙は、列挙された成分及びそれらの混合物の全ての可能な下位の属の組み合わせを含むことが意図される。
定義されていないいかなる用語、略語、または簡略表記も、本出願の提出時に当業者によって使用される通常の意味を有することが理解される。単数形「a」、「an」、及び「the」は、明確かつ明白に1つの対象に限定されない限り、複数参照を含む。
本明細書で引用される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、それぞれの個々の刊行物、特許出願、または特許の開示が具体的かつ個別に示されてその全体が参照により組み込まれるのと同じ程度に、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (2)

  1. ゼオライトSSZ−52を調製するための方法であって、
    モル比に関して、以下を含む反応混合物を調製するステップ、

    表中、
    (1)XはAlであり、
    (2)化学量論的変数bは、組成変数Xの原子価状態に等しく、
    (3)Qは、少なくとも1つの有機構造指向剤で、かつQ>0であり、及びQは、N−エチル−N−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)ピロリジニウムカチオン、N−エチル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロリジニウムカチオン、及びそれらの混合物からなる群より選択され、
    (4)Aは、N−シクロヘキシルメチル−N−エチルピペリジニウムカチオンを含む補助の構造指向剤で、かつA≧0であり、及び
    (5)MはNaである、並びに
    (b)該反応混合物を該ゼオライトの結晶を形成するのに十分な結晶化条件に供するステップ、
    を含む、上記方法。
  2. モル比に関して、合成したままでかつ無水状態にて、以下を含む組成を有する結晶性SSZ−52ゼオライトであって、

    表中、
    (1)XはAlであり
    (2)化学量論的変数bは、組成変数Xの原子価状態に等しく、
    (3)Qは、以下の構造体によって表される少なくとも1つの有機構造指向剤であり、

    式中、(i)R、R、R、及びRは独立して、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基からなる群より選択され、(ii)nは、0、1、は2の値を有し、かつ(iii)Q>0であり、
    (4)Aは、N−シクロヘキシルメチル−N−エチルピペリジニウムカチオンで、かつA≧0であり、並び
    (5)Mは、Naであり、並びに
    Qが、N−エチル−N−(2,4,4−トリメチルシクロペンチル)ピロリジニウムカチオン、N−エチル−N−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシル)ピロリジニウムカチオン、及びそれらの混合物からなる群より選択される、
    上記ゼオライト。
JP2017513183A 2014-09-09 2015-05-19 ゼオライトssz−52を調製するための方法 Active JP6445685B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201414480837A 2014-09-09 2014-09-09
US201462047775P 2014-09-09 2014-09-09
US14/480,837 2014-09-09
US62/047,775 2014-09-09
PCT/US2015/031471 WO2016039825A1 (en) 2014-09-09 2015-05-19 Method for preparing zeolite ssz-52

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017535500A JP2017535500A (ja) 2017-11-30
JP6445685B2 true JP6445685B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=53284581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017513183A Active JP6445685B2 (ja) 2014-09-09 2015-05-19 ゼオライトssz−52を調製するための方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP3191402B1 (ja)
JP (1) JP6445685B2 (ja)
KR (1) KR102096040B1 (ja)
CN (1) CN106795000B (ja)
ES (1) ES2688099T3 (ja)
WO (1) WO2016039825A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9512010B2 (en) * 2014-09-09 2016-12-06 Chevron U.S.A. Inc. Method for making molecular sieve SSZ-101
US9890051B2 (en) * 2016-04-21 2018-02-13 Chevron U.S.A. Inc. Synthesis of zeolite SSZ-31
GB2551871A (en) 2016-04-22 2018-01-03 Johnson Matthey Plc STA-18, A new member of the SFW family of molecular sieve zeotypes, methods of preparation and use
US9725328B1 (en) * 2016-05-20 2017-08-08 Chevron U.S.A. Inc. Molecular sieve SSZ-104, its synthesis and use
US10150676B2 (en) * 2016-06-29 2018-12-11 Chevron U.S.A. Inc. Zeolite SSZ-52x
JP7046847B2 (ja) * 2017-12-18 2022-04-04 シェブロン ユー.エス.エー. インコーポレイテッド ゼオライトSSZ-52x
US10472247B2 (en) 2017-12-18 2019-11-12 Chevron U.S.A. Inc. Zeolite SSZ-52x
CN111359656B (zh) * 2020-03-16 2020-12-11 中山大学 一种脱硝催化剂Cu-SSZ-52及其制备方法和应用

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6254849B1 (en) 1999-07-28 2001-07-03 Chevron U.S.A. Inc. Zeolite SSZ-52
US6616911B2 (en) * 2000-03-07 2003-09-09 Chevron U.S.A. Inc. Process for preparing zeolites using pyrrolidinium cations
ES2291484T3 (es) * 2001-07-13 2008-03-01 Chevron U.S.A. Inc. Zeolita ssz-60.
US6620401B1 (en) 2001-07-13 2003-09-16 Chevron U.S.A. Inc. Zeolite SSZ-60 composition of matter and synthesis thereof
US6960327B2 (en) 2003-01-30 2005-11-01 The Regents Of The University Of California Methods for removing organic compounds from nano-composite materials

Also Published As

Publication number Publication date
KR20170056599A (ko) 2017-05-23
CN106795000B (zh) 2018-09-04
ES2688099T3 (es) 2018-10-30
WO2016039825A1 (en) 2016-03-17
EP3191402A1 (en) 2017-07-19
EP3191402B1 (en) 2018-06-20
JP2017535500A (ja) 2017-11-30
KR102096040B1 (ko) 2020-04-02
CN106795000A (zh) 2017-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6445685B2 (ja) ゼオライトssz−52を調製するための方法
US9796596B2 (en) Method for preparing zeolite SSZ-52
JP5383810B2 (ja) 分子篩ssz−82組成物およびその合成
JP6472103B2 (ja) 分子ふるいssz−101
JP6174814B2 (ja) ゼオライトssz−35を調製するための方法
EP3030522B1 (en) Preparation of high-silica cha-type molecular sieves using a mixed template
EP3191403A1 (en) Method for preparing zeolite ssz-52 using computationally predicted structure directing agents
JP6178847B2 (ja) アルミノシリケートゼオライトssz−56の製造方法
WO2010008755A2 (en) Preparation of zeolites using novel structure directing agents
JP6632090B2 (ja) ゼオライトssz−98を調製するための方法
EP3224198B1 (en) Method for preparing aluminosilicate molecular sieves having the cha framework type
JP2018528145A (ja) アルミノシリケートrth骨格タイプゼオライトの合成
JP2019529296A (ja) ゼオライト転換を介するアルミノケイ酸塩ゼオライトssz−26の合成
JP6174813B2 (ja) ゼオライトssz−35を調製するための方法
CN112551543B (zh) 在氢氧化物和溴化物形式的含氮有机结构化剂的混合物存在下制备izm-2沸石的方法
JP6246918B2 (ja) 分子ふるいssz−96組成物及びその合成
WO2013022496A1 (en) Reduction of oxides of nitrogen in a gas stream using molecular sieve ssz-25

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6445685

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250