JP6445625B1 - 飲料注出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】飲料注出装置は、飲料容器から飲料を注出する飲料注出路と、飲料注出路が通過する孔部を有し、飲料容器の開口部に装着される装着部と、飲料容器内にガスを供給するガス供給路と、飲料容器外に配置され、飲料容器の内部空間との間でガスが流通可能な圧力調整室と、圧力調整室内のガスを外部に放出するガス抜き弁と、ガス抜き弁の状態を閉状態から開状態に変更する操作部とを具備する。
【選択図】図1
Description
本明細書において、装着部3から、飲料容器100の内部に向かう方向を「下方向」と定義し、飲料容器100の内部から装着部3に向かう方向を「上方向」と定義する。よって、飲料容器100の内部から装着部3に向かう方向が実際には上方向に対応していない場合であっても、本明細書では、飲料容器100の内部から装着部3に向かう方向を「上方向」と呼ぶ。
図1乃至図3を参照して、実施形態における飲料注出装置1の概要について説明する。図1は、実施形態における飲料注出装置1を模式的に示す概略断面図である。図2は、飲料注出管2と装着部3との間の接続関係の一例を模式的に示す図である。図3は、ガス供給管5の配置の一例を模式的に示す図である。
図1を参照して、第1の実施形態において採用可能な任意付加的な構成例について説明する。
構成例1は、漏出抑制部材33に関する構成例である。漏出抑制部材33は、装着部3に設けられ、飲料容器100から圧力調整室SPに飲料が漏出するのを抑制する部材である。図1に記載の例では、漏出抑制部材33は、ガス通過孔32aに配置されている。漏出抑制部材33は、図1に示されるように、ガス通過孔32aを貫通するように配置されてもよいし、ガス通過孔32aの上端または下端を覆うように配置されてもよい。
構成例2は、安全弁81に関する構成例である。安全弁81は、圧力調整室SP内の圧力が閾値以上の圧力になることを防止する弁である。なお、圧力調整室SP内の圧力の閾値THは、飲料注出装置1の強度、飲料注出装置1の使用時の安全性等を考慮して、大気圧よりも大きな任意の値に設定される。安全弁81は、圧力調整室SP内の圧力が閾値THより小さい時には、閉鎖状態である。他方、圧力調整室SP内の圧力が閾値TH以上になると、安全弁81は、開放状態となる。
構成例3は、圧力調整室SPを規定するハウジング部材Hに関する構成例である。図1に記載の例では、圧力調整室SPを規定するハウジング部材Hは、装着部3と、装着部3に着脱自在なカバー部材4とを有する。換言すれば、構成例3では、カバー部材4を装着部3に取り付けることによって、カバー部材4と装着部3との間に圧力調整室SPが形成される。なお。図1に記載の例では、カバー部材4の大きさと装着部3の大きさとが概ね等しいが、カバー部材4の大きさは、装着部3の大きさよりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
構成例4は、ポンプ83に関する構成例である。構成例4において、飲料注出装置1は、ガス供給路5aに接続されたポンプ83を備える。ポンプ83は、飲料容器100の内部空間BSに向けてガスを圧送する。
図4乃至図10を参照して、実施形態における飲料注出装置1についてより詳細に説明する。図4は、実施形態における飲料注出装置1の概略分解断面図である。図5は、実施形態における飲料注出装置1の概略斜視図である。図6は、実施形態における飲料注出装置1の概略平面図である。なお、図5および図6において、ディスペンサ本体9の一部および外蓋10の記載は省略されている。図7は、図6におけるA−A矢視断面図である。図8は、カバー部材4を装着部3から取り外した状態を示す概略断面図である。図9は、図6におけるB−C矢視断面図である。図10は、図6におけるB−D矢視断面図である。
図4を参照して、実施形態における飲料注出装置1は、飲料注出路2a、装着部3、ガス供給路5a、圧力調整室SP、ガス抜き弁6、および、操作部7に加えて、ディスペンサ本体9と、外蓋10とを備える。
図4に記載の例では、ガス供給管5は、外蓋10に配置された第1のガス供給管51と、ハウジング部材Hに配置された第2のガス供給管52とを備える。図4に記載の例では、外蓋10をディスペンサ本体9に取り付けると、第1のガス供給管51と第2のガス供給管52とが、流体連通可能に接続される。
図4に記載の例では、注出弁操作部29を操作することにより、ポンプ83の駆動が開始される。図4に記載の例では、注出弁操作部29を第1方向または第2方向に押圧することにより、ポンプ83が駆動し、飲料容器100内に、ガス(例えば、空気)が供給される。他方、注出弁操作部29を中立位置に戻すと、ポンプ83の駆動が停止する。なお、注出弁操作部29から手を離すと、注出弁操作部29が自動的に中立位置に戻るように構成されることが好ましい。
図5を参照して、圧力調整室SPを規定するハウジング部材H(より具体的には、カバー部材4)をディスペンサ本体9に固定する機構について説明する。
図5に記載の例では、飲料注出管2は、液注出管23および泡注出管24を含む。図5に記載の例では、注出弁28を第1方向に移動させると、液注出管23が開放され、飲料容器100から取り出された飲料が、第1注出口OP1から注出される。他方、注出弁28を第2方向に移動させると、泡注出管24が開放され、飲料容器100から取り出された飲料が、泡の状態で、第2注出口OP2から注出される。なお、泡注出管24は、省略されてもよい。例えば、飲料が、ビールおよび発泡酒以外の飲料である場合には、泡注出管24は不要である。
図7に記載の例では、圧力調整室SPの第1領域AR1が、飲料容器100の開口部102の上端よりも下方、且つ、飲料容器100の肩部104よりも上方に配置されている。換言すれば、開口部102に接する装着部3の側壁(装着部側壁37)の水平方向外側に、圧力調整室SPの第1領域AR1が設けられている。当該第1領域AR1は、例えば、装着部側壁37を囲む環状の領域である。図7に記載の例では、飲料容器100をディスペンサ本体9に収容した時に、デッドスペースになる肩部104の直上の領域を、圧力調整室SPの第1領域AR1として活用している。このため、圧力調整室SPの体積を十分に確保しつつ、飲料注出装置1のサイズの増大を抑制することが可能である。
図7および図8に記載の例では、装着部3とカバー部材4との間に、シール部材45が配置されている。シール部材45は、例えば、環状のシール部材、すなわち、シールリングである。図8に記載の例では、シール部材45は、カバー部材4に装着されているが、代替的に、シール部材45は、装着部3に装着されていてもよい。シール部材45は、装着部3とカバー部材4との間の隙間から、ガス等が漏出するのを抑制する。
図9に記載の例では、液注出管23は、飲料容器100の底部に向かって延在する第1管231と、第1管231に接続され、ハウジング部材H(より具体的には、カバー部材4)の一部である第2管232と、第2管232に接続された第3管233とを備える。なお、第3管233の先端には、第1注出口OP1が設けられている。
図10に記載の例では、泡注出管24に、泡形成器245が接続されている。泡形成器245としては、公知の泡形成器を採用することが可能である。図10に記載の例では、泡注出管24は、泡形成器245の上流側端部に接続された液移送管241と、泡形成器の下流側端部に接続された泡移送管242とを含む。なお、泡移送管242の先端には、第2注出口OP2が設けられている。
2 :飲料注出管
2a :飲料注出路
2b :第1端部
2c :第2端部
3 :装着部
4 :カバー部材
5 :ガス供給管
5a :ガス供給路
5b :第1端
5c :第2端
6 :ガス抜き弁
7 :操作部
9 :ディスペンサ本体
10 :外蓋
13 :外蓋取り外し用操作部
14 :シール部材
15 :表示部
16 :スイッチ
17 :貫通孔
19 :第1係合部
21 :第1注出管
22 :第2注出管
23 :液注出管
24 :泡注出管
28 :注出弁
29 :注出弁操作部
31 :孔部
31b :第1端部
31c :第2端部
32a :ガス通過孔
33 :漏出抑制部材
37 :装着部側壁
38 :第1係合部
45 :シール部材
51 :第1のガス供給管
52 :第2のガス供給管
58 :逆止弁
61 :弁体
71 :付勢部材
81 :安全弁
83 :ポンプ
91 :断熱壁
93 :取っ手
94 :固定部材
95 :飲料受け部
99 :第2係合部
100 :飲料容器
102 :開口部
104 :肩部
108 :第2係合部
231 :第1管
232 :第2管
233 :第3管
241 :液移送管
241a :第1管
241b :第2管
242 :泡移送管
245 :泡形成器
331 :逆止弁
AR1 :第1領域
AR2 :第2領域
BS :内部空間
H :ハウジング部材
OP :飲料注出口
OP1 :第1注出口
OP2 :第2注出口
SP :圧力調整室
Claims (7)
- 飲料容器から飲料を注出する飲料注出路と、
前記飲料注出路が通過する孔部を有し、前記飲料容器の開口部に装着される装着部と、
前記飲料容器内にガスを供給するガス供給路と、
前記飲料容器外に配置され、前記飲料容器の内部空間との間でガスが流通可能な圧力調整室と、
前記圧力調整室内のガスを外部に放出するガス抜き弁と、
前記ガス抜き弁の状態を閉状態から開状態に変更する操作部と
を具備し、
前記ガス抜き弁の状態が閉状態のときに前記飲料注出路を介して前記飲料容器から飲料を取り出すことが可能であり、
前記ガス抜き弁の状態が開状態にされることによって前記圧力調整室の圧力が低下された後、前記装着部を前記飲料容器の開口部から取り外すことが可能である
飲料注出装置。 - 前記装着部は、前記飲料容器から前記圧力調整室に飲料が漏出することを抑制する漏出抑制部材を有する
請求項1に記載の飲料注出装置。 - 前記漏出抑制部材は、
前記飲料容器から前記圧力調整室に飲料が漏出することを抑制する逆止弁、または、
液体非透過性かつガス透過性の膜
を含む
請求項2に記載の飲料注出装置。 - 前記圧力調整室内の圧力が閾値以上の圧力になることを防止する安全弁を更に具備する
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の飲料注出装置。 - 前記装着部と、前記装着部に着脱自在なカバー部材とによって、前記圧力調整室が形成されている
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の飲料注出装置。 - 前記ガス供給路に接続されたポンプを更に具備し、
前記ガス供給路は、前記飲料容器の前記内部空間を介して、前記圧力調整室に連通するか、あるいは、前記圧力調整室を介して、前記飲料容器の前記内部空間に連通するように構成されている
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の飲料注出装置。 - 前記飲料容器を収容するディスペンサ本体と、
前記圧力調整室の上方を覆う外蓋と
を更に具備し、
前記外蓋には、前記操作部が設けられている
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の飲料注出装置。
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