JP6445316B2 - 測定装置および測定システム - Google Patents

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本発明は、測定処理を実行して測定値を出力する測定装置、およびそのような測定装置と測定値に基づいて被測定量の変化を示す信号波形を表示する携帯端末装置とを備えた測定システムに関するものである。
出願人は、測定対象の導線を流れる電流を測定可能なクランプ式の電流測定装置(以下、単に「測定装置」ともいう)を下記の特許文献に開示している。この測定装置を用いた電流の測定に際しては、測定対象の導線をクランプ部によってクランプした状態において操作部の測定キーを操作する。これにより、制御部が測定処理を実行し、導線を流れる電流の電流値が測定されると共に、測定値(電流値)が記憶部に記憶され、かつ表示部に測定結果が表示される。
特開2009−69089号公報(第4−8頁、第1−4図)
ところが、出願人が開示している測定装置には、以下のような改善すべき課題が存在する。すなわち、出願人が開示している測定装置では、測定対象の導線をクランプ部によってクランプした状態で導線を流れる電流の電流値を測定し、測定した電流値(数値)を表示部に表示させる構成が採用されている。
この場合、測定対象をクランプした状態で測定処理を実行する構成の測定装置では、高所や狭所などに配設された測定対象をクランプした状態において表示部を視認するのが困難となり、これに起因して、表示されている測定値の把握が困難となることがある。また、測定結果を数値によって表示させる構成の測定装置では、例えば、測定対象を流れる電流の電流値が極く短い周期で変化しているときに、逐次変化する測定値(電流値)の読み取りが困難であることに起因して、測定値の変化の状態(どの程度、どのように変化しているか)を把握するのが困難となっている。
この場合、測定装置にホールドキーを設け、表示部の視認が困難な状態で測定される測定値をホールドキーの操作によってホールド可能とすることにより、クランプ部による測定対象のクランプを解除して表示部を容易に視認できる状態において、表示部に表示されている(ホールドされている)測定値を容易に読み取ることが可能となる。しかしながら、そのような構成(使用方法)を採用した場合には、測定値の変化の状態を把握することができなくなる。
そこで、出願人は、上記の測定装置を改良し、信号ケーブルを介してパーソナルコンピュータ等の表示装置と接続可能とし、かつ信号ケーブルを介して表示装置に測定値を順次出力可能とすることにより、測定装置から出力される測定値に基づき、その測定値の変化の状態を示す信号波形を表示装置の表示部に表示させる構成の測定システムを開発した。これにより、測定対象が高所や狭所などに配設されている状態(測定装置の表示部の視認が困難な状態)であっても、信号ケーブルを介して測定装置に接続された表示装置の表示部に表示される信号波形を参照することで、測定値の変化の状態を確実かつ容易に把握することが可能となった。
しかしながら、出願人が開発した測定システムの構成では、例えば、複数の導線や電子部品が密集して配設されている配電盤等の導線を測定対象とするときに、測定装置と表示装置とを接続する信号ケーブルが邪魔となり、測定装置を設置する作業(測定対象をクランプする作業)が煩雑となることがある。また、出願人が開発した測定システムの構成では、例えば、工作機械等の可動部品の近傍に配設されている導線を測定対象とするときに、信号ケーブルが工作機械に巻き込まれて切断されることのないようにこれを固定する必要があることから、測定装置を設置する作業が煩雑となる。このため、この点を改善するのが好ましい。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、煩雑な設置作業を必要とすることなく、測定装置から離れた場所でも測定値の変化の状態を確実かつ容易に把握し得る測定装置および測定システムを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1記載の測定装置は、測定対象についての被測定量を繰り返し測定して測定値を順次出力する測定処理を実行する測定部、測定装置側無線通信部、および前記測定部を制御して前記測定処理を実行させると共に前記測定装置側無線通信部を制御して前記測定値を外部装置に送信させる測定装置側制御部を備え、前記測定装置側制御部は、前記測定部を制御して予め規定された第1の時間に亘って前記測定処理を実行させると共に予め規定された送信条件を満たす前記測定値が当該測定部から出力されたか否かを判別する第1の処理を当該第1の時間よりも長い周期で繰り返し実行し、前記第1の処理において前記送信条件を満たす前記測定値が前記測定部から出力されたときに、前記測定装置側無線通信部を制御して当該送信条件を満たす当該測定値を含む前記第1の時間以下の予め規定された第2の時間分の前記測定値を前記外部装置に送信させる第2の処理を、当該送信条件を満たす当該測定値が出力されたと判別した当該第1の処理の前記周期内に実行する。
また、請求項2記載の測定システムは、請求項1記載の測定装置と、携帯端末側無線通信部、および当該携帯端末側無線通信部によって受信された前記測定値に基づいて前記被測定量の変化を示す信号波形を表示部に表示させる携帯端末側制御部を備えた前記外部装置としての携帯端末装置とを備えている。
請求項1記載の測定装置では、測定装置側制御部が、測定部を制御して予め規定された第1の時間に亘って測定処理を実行させると共に予め規定された送信条件を満たす測定値が測定部から出力されたか否かを判別する第1の処理を第1の時間よりも長い周期で繰り返し実行すると共に、第1の処理において送信条件を満たす測定値が測定部から出力されたときに、測定装置側無線通信部を制御して送信条件を満たす測定値を含む第1の時間以下の予め規定された第2の時間分の測定値を外部装置に送信させる第2の処理を実行する。また、請求項2記載の測定システムでは、請求項1記載の測定装置と、携帯端末側無線通信部によって受信された測定値に基づいて被測定量の変化を示す信号波形を表示部に表示させる携帯端末側制御部を備えた外部装置としての携帯端末装置とを備えている。
したがって、請求項1記載の測定装置、および請求項2記載の測定システムによれば、信号ケーブルによって測定装置と携帯端末装置とを接続することなく、測定装置から携帯端末装置に測定値を送信することができるため、設置作業の妨げとなる信号ケーブルが存在しない分だけ、測定対象に対して測定装置を容易に設置することができると共に、測定装置の表示部の視認が困難な高所や狭所などに測定装置を設置した状態であっても、測定装置から離れた任意の位置に携帯端末装置を位置させて携帯端末側表示部に表示される信号波形を視認することができるため、被測定量の変化を確実かつ容易に把握することができる。また、測定装置において測定された測定値のすべてを携帯端末装置に対して送信させる構成の測定システムとは異なり、第2の時間分の測定値を極く短い周期で測定装置から携帯端末装置に断続的に送信することで、携帯端末装置において被測定量の変化をリアルタイムに把握することができる。
測定システムの構成を示す構成図である。 測定処理、送信処理・受信処理および表示処理の関係について説明するための説明図である。 測定部11から測定値Dsが出力される時間長(測定処理の時間長:時間T2)と、電流測定装置1から送信される測定値データDの時間長(時間T3)との関係について説明するための説明図である。 測定部11から測定値Dsが出力される時間長(測定処理の時間長:時間T2)と、電流測定装置1から送信される測定値データDの時間長(時間T3)との他の関係について説明するための説明図である。
以下、測定装置および測定システムの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す測定システム100は、「測定システム」の一例であって、「測定装置」の一例である電流測定装置1、および「外部装置」としての「携帯端末装置」の一例であるスマートフォン2を備えて構成されている。この場合、「スマートフォン」は、広義には、PDA(携帯情報端末)の機能を有する携帯電話を意味するが、本明細書では、この広義の「スマートフォン」のうちの「各種プログラムのインストールによって、任意の機能を付加したり、端末の操作環境や表示環境等をカスタマイズしたりすることができるもの」を「スマートフォン」という。
なお、本例の測定システム100では、スマートフォン2に代えて、各種のタブレット端末や携帯型パーソナルコンピュータなどの汎用の電子機器、または専用の波形表示装置などの各種の「携帯端末装置」を備えて構成することもできるが、「測定システム」についての理解を容易とするために、それらの「携帯端末装置」を備えた構成についての図示および説明を省略する。また、この測定システム100については、複数台の電流測定装置1、および複数台のスマートフォン2(携帯端末装置)を備えて構成することもできるが、発明についての理解を容易とするために、1台の電流測定装置1、および1台のスマートフォン2で構成した例について以下に説明する。
電流測定装置1は、測定部11、操作部12、表示部13、無線通信部14、制御部15および記憶部16を備えている。測定部11は、図示しないクランプ部(電流検出センサ部)を備えると共に、後述するように、制御部15の制御に従い、クランプ部によってクランプしている導線等(「測定対象」の一例)を流れる電流の電流値(「被測定量」の一例)を所定の周期(一例として、0.1ms間隔の周期)で測定して測定値Dsを順次出力する「測定処理」を実行する。
操作部12は、電流測定装置1の動作条件を設定するためのスイッチや、測定処理を開始/停止させるスタート/ストップスイッチなどの各種の操作スイッチを備え、スイッチ操作に応じた操作信号を制御部15に出力する。表示部13は、制御部15の制御に従い、電流測定装置1の動作状態や測定結果を表示する。この場合、本例の電流測定装置1では、一例として、測定結果(電流値)を数値で表示可能な液晶表示器を備えて表示部13が構成されている。
無線通信部14は、「測定装置側無線通信部」に相当し、一例として、ブルートゥース(Bluetooth :登録商標)規格に準じた近距離無線通信を実行可能に構成されている。この無線通信部14は、後述するように、予めペアリングされた無線通信機器(スマートフォン2等)との間で無線接続を確立し、接続を確立した機器に対する各種データの送信処理、および接続を確立した機器からの各種データの受信処理を実行する。
制御部15は、電流測定装置1を総括的に制御する。具体的には、制御部15は、「測定装置側制御部」に相当し、測定部11を制御して「測定処理」を実行させると共に、測定部11から出力される測定値Dsを記憶部16に記憶させ、かつ記憶させた測定値Dsに基づいて測定値(電流値)を表示部13に表示させると共に、後述する「送信条件」を満たす測定値Dsが測定部11から出力されたか否かを判別する「第1の処理」を繰り返し実行する。また、制御部15は、「第1の処理」において「送信条件」を満たす測定値Dsが測定部11から出力されたときに、「送信条件」を満たす測定値Dsを含む所定時間分の測定値Dsに基づいて測定値データDを生成し、無線通信部14を制御してスマートフォン2に送信させる「第2の処理」を実行する。記憶部16は、上記の測定値Dsなどを一時的に記憶する。
一方、スマートフォン2は、後述するように、この測定システム100専用の測定システム用プログラムDpがインストールされた既存の「スマートフォン」で構成されている。具体的には、スマートフォン2は、本体メモリ21、操作部22、表示部23、無線通信部24、制御部25およびメモリ装着部26を備えている。なお、スマートフォン2における「携帯電話としての機能」や「PDAとしての機能」を実現するための構成要素については公知のため、図示および説明を省略する。
本体メモリ21は、スマートフォン2の動作プログラムを記憶すると共に、測定システム用プログラムDp等の各種プログラム(利用者がインストールしたプログラム)や測定値データDなどを記憶する。なお、測定システム用プログラムDp等のプログラムの一部や測定値データDについては、メモリ装着部26に装着された外部メモリMに記憶させることもできる。この場合、測定システム用プログラムDpは、後述するようにして、制御部25が、電流測定装置1から送信される測定値データDに基づいて表示部23に信号波形を表示させる際の処理手順などが記録されている。
操作部22は、電源スイッチ等の物理的な操作スイッチと、表示部23の表面側に配設されたタッチパネルとを備え、これらの操作に応じた操作信号を制御部25に出力する。表示部23は、制御部25の制御に従って波形表示画面などの各種の表示画面(図示せず)を表示する。無線通信部24は、「携帯端末側無線通信部」に相当し、電流測定装置1の無線通信部14と同様にして、ブルートゥース規格に準じた近距離無線通信を実行可能に構成されている。この無線通信部24は、後述するように、電流測定装置1との間でペアリングされた状態において、制御部25の制御に従って電流測定装置1に対する各種制御データの送信や、電流測定装置1から送信された測定値データDの受信などを実行する。
制御部25は、スマートフォン2を総括的に制御する。この制御部25は、「携帯端末側制御部」に相当し、前述した測定システム用プログラムDpに従い、無線通信部24によって受信された測定値データDに基づき、電流測定装置1によって測定された電流値(被測定量)の変化を示す信号波形を表示部23に表示させる。メモリ装着部26は、外部メモリ(メモリーカード)Mを装着可能に構成されると共に、制御部25の制御に従い、測定システム用プログラムDpの一部や測定値データDなどを外部メモリMに記憶させる。
この測定システム100の使用に際しては、まず、スマートフォン2に測定システム用プログラムDpをインストールする。この測定システム用プログラムDpについては、一例として、インターネット内の任意のサイトからダウンロードして使用するようにしたり、電流測定装置1の附属品としてインストール用光ディスクを提供したりすることができる。なお、測定システム用プログラムDpのインストール作業に関しては、「スマートフォン」に対する各種プログラムのインストール作業と同様のため、詳細な説明を省略する。
次いで、電流測定装置1とスマートフォン2との間においてブルートゥースのペアリングを行う。なお、ペアリング作業に関しては、公知の各種ブルートゥース機器のペアリング作業と同様のため、詳細な説明を省略する。これにより、電流測定装置1の無線通信部14とスマートフォン2の無線通信部24との間の無線通信が可能な状態となり、測定システム100を使用する準備が整う。このように、スマートフォン2に対する測定システム用プログラムDpのインストール、および電流測定装置1とスマートフォン2とのペアリング作業を予め実施しておくことにより、電流測定装置1による測定処理、およびスマートフォン2における信号波形の表示処理を迅速に開始することが可能となる。
一方、例えば、配電盤に配設された電源線(導線:図示せず)を流れる電流の電流値を測定する際には、電流測定装置1の測定部11(クランプ部)によって測定対象の電源線をクランプする。なお、電流測定装置1に対する測定条件の設定作業については完了しているものとする。また、本例の電流測定装置1では、以下に説明するようにスマートフォン2に測定結果(電流値の変化を示す信号波形)を表示させる使用態様のみならず、電流測定装置1を単独で使用して測定値(電流値)を表示部13に表示させることもできるが、「測定システム」についての理解を容易とするために、電流測定装置1を単独で使用する使用態様に関する説明を省略する。
次いで、スマートフォン2の操作部22を操作して無線通信部24をオン状態にすると共に測定システム用プログラムDpを起動させる。この際には、上記のようにペアリング作業が完了している無線通信部14,24間における無線通信が可能な状態になると共に、制御部25が測定システム用プログラムDpの記述に従って信号波形表示画面(図示せず)を表示部23表示させる。なお、後述する「送信条件」が満たされておらず、電流測定装置1から測定値データDが送信されていないこの時点においては、信号波形が表示されていない信号波形表示画面が表示部23に表示される。
続いて、電流測定装置1の操作部12におけるスタート/ストップスイッチを操作する。この際に、制御部15は、測定部11を制御して「測定処理」を実行させると共に、測定部11から出力される測定値Dsの記憶部16への記憶、測定値Dsに基づく測定値(電流値)の表示部13への表示、および「送信条件」を満たす測定値Dsが出力されたか否かの判別を「第1の処理」として繰り返し実行する。具体的には、制御部15は、図2に示すように、測定部11を制御して時間T2(一例として120ms:「予め規定された第1の時間」の一例)に亘って「測定処理」を実行させると共に、測定部11から出力される測定値Dsを記憶部16に順次記憶させ、かつ測定値Dsの値を表示部13に表示させると共に、予め規定された「送信条件」を満たす測定値Dsが測定部11から出力されたか否かを判別する処理を「第1の処理」として時間T1の周期(一例として、500ms間隔の周期:「第1の時間よりも長い周期」の一例)で繰り返し実行する。
この場合、例えば、上記の測定対象に交流電流が供給されている状態において、その交流電流の信号波形をスマートフォン2の表示部23に表示させるときには、一例として、「電流波形がゼロクロスするような測定値(電流値)が受信されたとき」との条件を「送信条件」として予め設定しておくことにより、制御部15が、測定部11から出力される測定値Dsを監視して、例えば「0mA」との測定値Dsに続いて「0mA」以外の測定値Dsが出力されたときに、「送信条件」が満たされたと判別する。この際に、制御部15は、「送信条件」が満たされた測定値Dsを含む時間T3(一例として、100ms:「第2の時間」の一例)分の測定値Dsに基づいて測定値データDを生成し、無線通信部14を制御してスマートフォン2に測定値データDを送信させる処理を「第2の処理」として実行する。
具体的には、例えば、図2に示す時点t1a〜t1bの時間T2の間や、時点t2a〜t2bの時間T2の間に測定対象に対して交流電流が供給されていなかったときには、測定部11から出力される測定値Dsが「送信条件」を満たさない状態となる。したがって、制御部15は、「送信条件」を満たす測定値Dsが存在しないと判別し、上記の「第2の処理」を実行することなく、「第1の処理」を繰り返し実行する。
一方、時点t2b以降に測定対象に対する交流電流の供給が開始され、その電流値が電流測定装置1(測定部11)によって時点t3a〜t3bの時間T2において測定されたときには、測定部11から出力される測定値Dsが「送信条件」を満たす状態となる。この際に、制御部15は、図3に示すように、一例として、時点t3a〜t3bの時間T2の間に測定部11から出力された測定値Dsを解析し、時点t31において例えば「0mA」との測定値Dsが出力され、続いて「0mA」よりも大きな値の測定値Dsが出力されていたときに「送信条件」が満たされたと判別し、時点t31〜t32までの時間T3分の測定値Dsに基づいて測定値データDを生成して無線通信部14からスマートフォン2に送信させる。
また、図2に示す時点t3b以降も測定対象に対する交流電流の供給が継続されているときには、電流測定装置1(測定部11)によって時点t4a〜t4bの時間T2において測定された測定値Dsも「送信条件」を満たす状態となる。この際に、制御部15は、図3に示すように、一例として、時点t4a〜t4bの時間T2の間に測定部11から出力された測定値Dsを解析し、時点t41において例えば「0mA」との測定値Dsが出力され、続いて「0mA」よりも大きな値の測定値Dsが出力されていたときに「送信条件」が満たされたと判別し、時点t41〜t42までの時間T3分の測定値Dsに基づいて測定値データDを生成して無線通信部14からスマートフォン2に送信させる。
この場合、信号波形の表示を目的として、測定部11が0.1ms間隔の非常に短い周期で測定値Dsを順次出力している本例では、時間T3=100msの間に測定部11から出力される測定値Dsの数が多数となる。この際に、出願人が開発した測定システムと同様にして信号ケーブルを介して電流測定装置1とスマートフォン2とを有線接続したときには、測定部11から順次出力される測定値Dsのすべてをスマートフォン2に対してリアルタイムに送信することができる。
しかしながら、電流測定装置1とスマートフォン2とが無線接続されている本例の測定システム100では、図2に示すように、例えば、上記の時間T3分の多数の測定値Dsに基づいて生成した測定値データDを電流測定装置1からスマートフォン2に送信する(電流測定装置1から送信された測定値データDをスマートフォン2において受信する)のに時間T3よりも長い時間T3a(時点t3b〜t3cや時点t4b〜t4c)を要することとなる。したがって、本例の測定システム100では、電流測定装置1からスマートフォン2に対して、信号波形の表示に必要な充分な時間(本例では、時間T3=100ms)分の測定値Ds(測定値データD)を極く短い周期(時間T1=500ms間隔の周期)で断続的に送信することで、スマートフォン2において信号波形をリアルタイムに表示させる構成が採用されている。
一方、スマートフォン2では、制御部25が、測定システム用プログラムDpの記述に従い、無線通信部24によって測定値データDが受信される都度、その定値データDを本体メモリ21(または、メモリ装着部26に装着された外部メモリM)に記憶させると共に(「受信処理」の実行)、測定値データDに記録されている時間T3(本例では、100ms)分の測定値Dsに基づく信号波形を表示部23に表示させる。
具体的には、例えば、図2に示す例では、時点t1a〜t1bの時間T2の間や、時点t2a〜t2bの時間T2の間に「送信条件」を満たす測定値Dsが測定部11から出力されず、電流測定装置1から測定値データDが送信されないため、制御部25は、信号波形が表示されていない波形表示画面を表示部23に表示させた状態を維持する。一方、時点t3b〜t3cの時間T3aにおいて電流測定装置1から測定値データDが送信されたときに、制御部25は、この測定値データDに記録されている時間T3分の測定値Dsに基づく信号波形(図3における時点t31〜t32の間の太線で示す波形)を表示部23に表示させる(「表示処理」の実行)。
また、時点t4b〜t4cの時間T3aにおいて電流測定装置1から測定値データDが送信されたときに、制御部25は、この測定値データDに記録されている時間T3分の測定値Dsに基づく信号波形(図3における時点t41〜t42の間の太線で示す波形)を表示部23に表示させる(「表示処理」の実行)。これにより、図2に示すように、時点t3c〜t4cまで波形表示画面に表示されていた信号波形(この例では、図3に示す時点t31〜t32の時間T3分の測定値Dsに基づく信号波形)が、新たな信号波形(この例では、図3に示す時点t41〜t42の時間T3分の測定値Dsに基づく信号波形)に表示替えされる。この後、電流測定装置1による上記の「測定処理」、「第1の処理」および「第2の処理」と、スマートフォン2による信号波形の「表示処理」とが繰り返し実行されることにより、スマートフォン2の表示部23に表示されている信号波形が、時間T1=500ms間隔の周期で逐次更新される。
このように、この電流測定装置1では、制御部15が、測定部11を制御して予め規定された「第1の時間」(本例では、時間T2=120ms)に亘って「測定処理」を実行させると共に予め規定された「送信条件」を満たす測定値Dsが測定部11から出力されたか否かを判別する「第1の処理」を「第1の時間」よりも長い周期(本例では、時間T1=500ms間隔の周期)で繰り返し実行すると共に、「第1の処理」において「送信条件」を満たす測定値Dsが測定部11から出力されたときに、無線通信部14を制御して「送信条件」を満たす測定値Dsを含む「第1の時間」以下の予め規定された「第2の時間」(本例では、時間T3=100ms)分の測定値Ds(測定値データD)をスマートフォン2に送信させる「第2の処理」を実行する。また、この測定システム100では、上記の電流測定装置1と、無線通信部24によって受信された測定値Ds(測定値データD)に基づいて被測定量の変化を示す信号波形を表示部23に表示させる制御部25を備えたスマートフォン2とを備えている。
したがって、この電流測定装置1および測定システム100によれば、信号ケーブルによって電流測定装置1とスマートフォン2とを接続することなく、電流測定装置1からスマートフォン2に測定値データDを送信することができるため、設置作業の妨げとなる信号ケーブルが存在しない分だけ、測定対象に対して電流測定装置1を容易に設置する(クランプする)ことができると共に、高所や狭所などの表示部13の視認が困難な場所に電流測定装置1を設置した状態であっても、電流測定装置1から離れた任意の位置にスマートフォン2を位置させて表示部23に表示される信号波形を視認することができるため、被測定量の変化を確実かつ容易に把握することができる。また、電流測定装置1において測定された測定値Dsのすべてをスマートフォン2に対して送信させる構成の「測定システム」とは異なり、時間T3(本例では、100ms)分の測定値Ds(測定値データD)を時間T1(本例では、500ms)の間隔の極く短い周期で電流測定装置1からスマートフォン2に断続的に送信することで、スマートフォン2において被測定量の変化をリアルタイムに把握することができる。
なお、「測定装置」および「測定システム」の構成は、上記の電流測定装置1および測定システム100の構成の例に限定されない。例えば、測定部11から出力された時間T2分の測定値Ds(測定値データD)のうちから、「送信条件」を満たす測定値Dsを最先の測定値Dsとする時間T3分の測定値Ds(測定値データD)を無線通信部14からスマートフォン2に送信させてスマートフォン2の表示部23に信号波形を表示させる構成を例に挙げて説明したが、「第2の時間分の測定値」は、上記の「時間T3分の測定値Ds」に限定されない。
例えば、図4に示すように、時点t3a〜t3bの時間T2分の測定値Dsを解析したときに、時点t31の測定値Dsが「送信条件」を満たしていたときに、この時点t31に対して予め規定された時間T4aだけ前の時点t33の測定値Dsを最先の測定値Dsとする時点t33〜t34の時間T3を「第2の時間」として測定値データDを生成して無線通信部14からスマートフォン2に送信させることもできる。また、時点t4a〜t4bの時間T2分の測定値Dsを解析したときに、時点t41の測定値Dsが「送信条件」を満たしていたときに、この時点t41に対して予め規定された時間T4bだけ後の時点t43の測定値Dsを最先の測定値Dsとする時点t43〜t44の時間T3を「第2の時間」として測定値データDを生成して無線通信部14からスマートフォン2に送信させることもできる。
また、「被測定量」として電流値を測定する構成の電流測定装置1を例に挙げて説明したが、電圧値、抵抗値、電力値、位相、温度、湿度、歪み、輝度(光度)、照度、雨量および流量等の各種の「被測定量」を測定する構成を採用することができる。さらに、「測定装置」の一例として、クランプ式の電流測定装置1(測定対象に対して非接触状態で被測定量を測定する非接触型測定装置の一例)を例に挙げて説明したが、クランプ式測定装置以外の非接触型測定装置(例えば、測定対象の空間内に設置されて各種の被測定量を測定する「測定装置」)や、測定対象に対して各種の接触子を介して接続されて各種の被測定量を測定する接触型測定装置において、上記の電流測定装置1と同様に「測定装置側無線通信部」から「携帯端末装置」に測定値を送信する構成を採用することができる。
100 測定システム
1 電流測定装置
2 スマートフォン
11 測定部
12,22 操作部
13,23 表示部
14,24 無線通信部
15,25 制御部
16 記憶部
21 本体メモリ
26 メモリ装着部
D 測定値データ
Dp 測定システム用プログラム
Ds 測定値
M 外部メモリ
T1〜T3,T3a,T4a,T4b 時間
t1a〜t1c,t2a〜t2c・・ 時点

Claims (2)

  1. 測定対象についての被測定量を繰り返し測定して測定値を順次出力する測定処理を実行する測定部、測定装置側無線通信部、および前記測定部を制御して前記測定処理を実行させると共に前記測定装置側無線通信部を制御して前記測定値を外部装置に送信させる測定装置側制御部を備え、
    前記測定装置側制御部は、前記測定部を制御して予め規定された第1の時間に亘って前記測定処理を実行させると共に予め規定された送信条件を満たす前記測定値が当該測定部から出力されたか否かを判別する第1の処理を当該第1の時間よりも長い周期で繰り返し実行し、前記第1の処理において前記送信条件を満たす前記測定値が前記測定部から出力されたときに、前記測定装置側無線通信部を制御して当該送信条件を満たす当該測定値を含む前記第1の時間以下の予め規定された第2の時間分の前記測定値を前記外部装置に送信させる第2の処理を、当該送信条件を満たす当該測定値が出力されたと判別した当該第1の処理の前記周期内に実行する測定装置。
  2. 請求項1記載の測定装置と、
    携帯端末側無線通信部、および当該携帯端末側無線通信部によって受信された前記測定値に基づいて前記被測定量の変化を示す信号波形を表示部に表示させる携帯端末側制御部を備えた前記外部装置としての携帯端末装置とを備えている測定システム。
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