JP6445208B1 - バイオマス発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトで、建設コストを大幅に削減することができ、木質材の乾燥から発電までを効率的に行って、間伐材等の未利用資源を有効利用することができる省資源性及び環境保護性に優れたバイオマス発電装置を提供する。
【解決手段】木質材を乾燥する木質材乾燥手段12と、木質材乾燥手段12で乾燥された木質材からバイオマスガスを生成するバイオマスガス生成手段16と、バイオマスガス生成手段16で生成されたバイオマスガスによってエンジンを駆動して発電を行う発電手段20とを備え、バイオマスガス生成手段16は、木質材乾燥手段12で乾燥された木質材を圧縮及び加熱する燃料成型部17と、燃料成型部17に連結され、燃料成型部17で成型された成型燃料50を熱分解するガス化炉18とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に間伐材等の木質系の未利用資源(木質材)のチップを乾燥して得られる木質バイオマス(以下、単にバイオマスともいう)燃料を加熱分解してガス化させることにより、発電を行うバイオマス発電装置に関する。
従来のバイオマス発電は、大別すると、バイオマス燃料を直接燃焼させて発電する方式と、バイオマス燃料をガス化させて発電する方式に分かれる。バイオマス燃料を直接燃焼させる場合は、バイオマス燃料を燃焼炉で燃やした熱で高圧の蒸気を発生させ、その蒸気をタービン(羽根車)にぶつけて回転力を得ることにより、発電機を駆動している。また、バイオマス燃料をガス化させる場合は、バイオマス燃料をガス化炉で加熱分解して可燃性ガスを発生させ、それを燃料ガスとしてエンジンを駆動することにより、発電機を駆動している。この2つの方式を比較すると、バイオマス燃料をガス化させて発電する方式の方が理論的に高い発電効率が得られると言われており、例えば、特許文献1、特許文献2では、バイオマス燃料を利用したエンジンや発電システムが提案されている。
特開2017−8800号公報 特開2008−208275号公報
しかしながら、バイオマス発電の燃料として主に用いられるバイオマス燃料の元(原料)となる木質材(チップ)の多くは植林現場で発生する間伐材であり、その植林現場は各地の山間部に分布し、面積が広大であるため、間伐材を収集し、外部に運び出して処理を行うにはコストがかかる。よって、現状では、間伐材の収集を積極的に行わず、そのまま放置して腐らせており、資源が有効活用されていないという課題がある。また、山間部に発電所を建設するにはコストがかかり、大型化も困難であるため、処理量が限られ、採算が合わないという課題がある。したがって、バイオマス燃料を用いた発電装置を実現するには、原料となる木質材の乾燥から発電までを集中的かつ効率的に行うことができる装置の実現が要求される。ところが、特許文献1、特許文献2では、バイオマス燃料をガス化させて発電するための発電システムの構成が記載されているのみで、装置のコンパクト化については検討されておらず、特に、間伐材等の木材を破砕した木質材を乾燥し、燃料として供給するための具体的な手段(構造)については記載されていない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、コンパクトで、建設コストを大幅に削減することができ、木質材の乾燥から発電までを効率的に行って、間伐材等の未利用資源を有効利用することができる省資源性及び環境保護性に優れたバイオマス発電装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るバイオマス発電装置は、木質材を乾燥する木質材乾燥手段と、該木質材乾燥手段で乾燥された前記木質材からバイオマスガスを生成するバイオマスガス生成手段と、該バイオマスガス生成手段で生成された前記バイオマスガスによってエンジンを駆動して発電を行う発電手段とを備え、前記バイオマスガス生成手段は、前記木質材乾燥手段で乾燥された前記木質材を圧縮及び加熱する燃料成型部と、該燃料成型部に連結され、該燃料成型部で成型された成型燃料を熱分解するガス化炉とを有し、前記木質材乾燥手段は、筐体と、前記木質材を前記筐体内で乾燥しながら搬送する木質材乾燥搬送部と、該木質材乾燥搬送部で乾燥された前記木質材を前記筐体内に貯蔵する木質材貯蔵部とを有し、前記木質材乾燥搬送部は、垂直回動軸と、該垂直回動軸の外周に螺旋状に配置され空気流通部が形成された搬送路と、該搬送路の外周を覆う外筒と、前記垂直回動軸に連結された駆動部とを有する振動コンベアを備え、該駆動部により前記垂直回動軸を正逆交互に回動させて前記搬送路を振動させることにより、前記木質材を前記搬送路に沿って搬送する。
本発明に係るバイオマス発電装置において、前記木質材乾燥搬送部は、前記筐体内に並列に配置された複数の前記振動コンベアを有し、隣接する該振動コンベアの前記搬送路は、前記外筒を貫通する連結路を介して直列に接続されることが好ましい。
本発明に係るバイオマス発電装置において、前記発電手段で発生する排熱の一部又は前記バイオマスガスの一部を燃焼させた燃焼熱を利用して前記木質材乾燥手段で前記木質材を乾燥することが好ましい。
本発明に係るバイオマス発電装置において、前記木質材乾燥手段に供給する前記木質材を破砕する木質材破砕手段を有することが好ましい。
本発明に係るバイオマス発電装置は、木質材乾燥手段で乾燥された木質材を圧縮及び加熱する燃料成型部と、燃料成型部に連結され、燃料成型部で成型された成型燃料を熱分解するガス化炉とを有するバイオマスガス生成手段を備えているので、含水率の低い成型燃料を随時、ガス化炉に供給して効率的にバイオマスガスを生成することができ、発電効率が高く、間伐材等の木質材を資源として有効利用することができる。燃料成型部とガス化炉を連結し、バイオマスガス生成手段として一体的に取り扱うことができ、バイオマスガス生成手段をコンパクト化して、設置自在性及び搬送性を向上させることができる。
木質材乾燥手段が、筐体と、木質材を筐体内で乾燥しながら搬送する木質材乾燥搬送部と、木質材乾燥搬送部で乾燥された木質材を筐体内に貯蔵する木質材貯蔵部を有するので、木質材乾燥手段の取り扱いが容易で、搬送性、設置作業性に優れ、バイオマスガス生成手段での木質材(成型燃料)の消費に応じて適量の木質材を安定的に供給することができ、成型燃料の供給量に過不足がなく、発電の安定性に優れる。
木質材乾燥搬送部が、垂直回動軸と、垂直回動軸の外周に螺旋状に配置され空気流通部が形成された搬送路と、搬送路の外周を覆う外筒と、垂直回動軸に連結された駆動部とを有する振動コンベアを備え、駆動部により垂直回動軸を正逆交互に回動させて搬送路を振動させることにより、木質材を搬送路に沿って搬送するので、コンパクトでありながら、搬送路を長く形成して十分な乾燥時間を確保することができ、木質材の乾燥の確実性に優れる。
木質材乾燥搬送部が、筐体内に並列に配置された複数の振動コンベアを有し、隣接する振動コンベアの搬送路が、外筒を貫通する連結路を介して直列に接続される場合、さらに搬送路を長くして乾燥時間を延ばすことができ、木質材の含水率を低くして(乾燥度を高めて)、ガス化効率を向上させることができる。
発電手段で発生する排熱の一部又はバイオマスガスの一部を燃焼させた燃焼熱を利用して木質材乾燥手段で木質材を乾燥する場合、木質材乾燥手段で使用する燃料を不要として、又は削減して、省エネルギー性を向上させることができる。
木質材乾燥手段に供給する木質材を破砕する木質材破砕手段を有する場合、別途、木質材の破砕作業を行う必要がなく、木質材を最適な大きさに破砕して使用することができ、作業効率性及び省力性に優れる。
本発明の一実施の形態に係るバイオマス発電装置の構成を示す説明図である。 同バイオマス発電装置の木質材乾燥手段の要部断面平面図である。 同バイオマス発電装置の木質材乾燥手段の要部断面正面図である。 同バイオマス発電装置のバイオマスガス生成手段の要部断面正面図である。 同バイオマス発電装置のバイオマスガス生成手段の要部断面平面図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
以下、図1〜図5を参照して、本発明の一実施の形態に係るバイオマス発電装置10について説明する。このバイオマス発電装置10は、間伐材のチップを初めとする木質系の未利用資源や廃材等の木質材を乾燥し、得られた木質バイオマス燃料(成型燃料)を加熱分解してガス化させることにより、発電を行うものである。
まず、バイオマス発電装置10は、図1に示すように、木質材を破砕する木材チッパー等の木質材破砕手段11を有している。このとき、木質材破砕手段11の投入口径は適宜、選択することができるが、投入口径が300mm程度であれば、丸太や形状が不揃いな(曲がりが大きな)未利用資源を含む木質材をスムーズに投入して破砕することができる。また、木質材破砕手段11を駆動するモータの出力は、破砕前の木質材の寸法によっても異なるが、例えば6極で75〜110kWのモータを用いれば、丸太等の大型の木質材でも確実に所望の寸法に破砕することができる。破砕後の木質材の大きさは、例えば各辺の長さが2〜50mm程度である。なお、木質材破砕手段11で破砕した木質材は、所定の寸法範囲内に収まるように、必要に応じて、篩い分け手段で選別(篩い分け)を行ってもよい。篩い分け手段の構造は適宜、選択することができるが、例えばローラスクリーンが好適に用いられる。
次に、バイオマス発電装置10は、木質材破砕手段11で破砕された木質材を乾燥する木質材乾燥手段12を有している。この木質材乾燥手段12は、筐体13と、木質材を筐体13内で乾燥しながら搬送する木質材乾燥搬送部14と、木質材乾燥搬送部14で乾燥された木質材を筐体13内に貯蔵する木質材貯蔵部15とを有する。木質材の多くを占める間伐材の含水率は、一般的に80〜100%程度であるが、木質材乾燥手段12(木質材乾燥搬送部14)での乾燥後の木質材の含水率は、例えば10〜30%(より好ましくは10〜15%)程度となる。なお、木質材乾燥手段12の詳細については、後述する。
さらに、バイオマス発電装置10は、木質材乾燥手段12で乾燥された木質材からバイオマスガスを生成するバイオマスガス生成手段16を有している。このバイオマスガス生成手段16は、木質材乾燥手段12で乾燥された木質材を圧縮及び加熱する燃料成型部17と、燃料成型部17に連結され、燃料成型部17で成型された成型燃料を熱分解するガス化炉18とを有する。なお、バイオマスガス生成手段16の詳細については、後述する。
最後に、バイオマス発電装置10は、ガス化炉18で生成されたバイオマスガス(以下、単にガスともいう)によってエンジン(ガスエンジン)を駆動して発電を行う発電手段20を有している。ガス化炉18で生成されたガスは、必要に応じて浄化手段によりタール等の不純物(凝縮物)が除去された上で、3〜5気圧に圧縮されて発電手段20のエンジン(図示せず)に供給される。そして、ガス(燃料)が供給されたエンジンが駆動することにより、発電手段20で発電が行われる。なお、エンジンの排ガスから熱交換等により熱を回収し、木質材乾燥手段12(木質材乾燥搬送部14)に供給する(図1の矢印a)ことにより、発電手段20の排熱の一部を利用して木質材を乾燥することができる。また、同様に、発電手段20の排熱の一部を燃料成型部17やガス化炉18の補助加熱源として利用することもできる(図1の矢印b)。
以下、木質材乾燥手段12の詳細について説明する。
まず、木質材乾燥手段12は、図2、図3に示すように、筐体13に設けられた木質材供給部22を有している。これにより、木質材破砕手段11で破砕した木質材を筐体13内の木質材乾燥搬送部14に供給することができる。このとき、木質材破砕手段11から木質材乾燥手段12まで、作業者が木質材を搬送してもよいが、木質材破砕手段11と木質材供給部22を連結すれば省力性に優れる。また、木質材破砕手段11を木質材供給部122に対して着脱可能とすれば、木質材の破砕が不要な場合(既に必要な寸法以下に破砕されている場合)は、木質材破砕手段11を取付けることなく、木質材供給部22から直接、木質材を供給することができる。特に、木質材乾燥手段12を搬送する際に、木質材破砕手段11を取外すことにより、木質材破砕手段11が搬送の邪魔になることはない。なお、木質材破砕手段11は、筐体13の外部に取付ける代わりに、筐体13に内蔵する構造とすることも可能である。また、必要に応じて、木質材破砕手段11と木質材供給部22の間に、先に説明した篩い分け手段を設けてもよい。
次に、木質材乾燥搬送部14は、筐体13内に並列に配置された複数(本実施の形態では3個)の振動コンベア23を有している。各振動コンベア23は、垂直回動軸24と、垂直回動軸24の外周に螺旋状に配置された搬送路25を有しており、搬送路25には空気流通部26が形成されている。空気流通部26は、熱風を通過させて、搬送路25に沿って移動する木質材を乾燥させるためのものである。このとき、搬送路25となる板材にパンチングメタルのように複数の貫通孔を設けて空気流通部26としてもよいし、搬送路25を網体で形成し、その網目(開口)を空気流通部26としてもよい。なお、空気流通部26となる貫通孔又は網目の形状及び大きさは、木質材が通過できない範囲で適宜、選択することができるが、例えば、円形の貫通孔を形成する場合は、直径2〜3mm程度である。また、空気流通部26となる貫通孔又は網目の数及び配置も適宜、選択することができる。
搬送路25の外周は外筒27で覆われており、木質材が搬送路25(振動コンベア23)の外部に落下することを防いでいる。垂直回動軸24の両端は、図3に示すように、軸受部28で回動可能に支持されており、垂直回動軸24の上端側には、垂直回動軸24を正逆交互に回動させて搬送路25を振動させるための駆動部29が連結されている。駆動部29は垂直回動軸24を直接回動させてもよいし、リンク機構を介して垂直回動軸24を回動させてもよいが、駆動源としては、例えば、パルスモータ(ステッピングモータ)が好適に用いられる。駆動部29の駆動時に、垂直回動軸24の正転方向の回動と逆転方向の回動に速度差を発生させ、搬送路25を振動させることにより、木質材を搬送路25に沿って搬送させることができる。つまり、垂直回動軸24(搬送路25)を木質材の搬送方向にゆっくり回動させ、木質材の搬送方向とは逆方向に素早く回動させることにより、木質材は徐々に搬送方向に移動する。
よって、図2の左端と右端の振動コンベア23では、垂直回動軸24(搬送路25)を左回りに回動させる速度を右回りに回動させる速度よりも遅くすることにより、木質材が図3の実線の矢印に示すように、搬送路25に沿って下方から上方に(左回りに)移動する。また、図2の中央の振動コンベア23では、垂直回動軸24(搬送路25)を右回りに回動させる速度を左回りに回動させる速度よりも遅くすることにより、木質材が図3の実線の矢印に示すように、搬送路25に沿って上方から下方に(右回りに)移動する。このとき、図2、図3に示すように、各搬送路25の内周側の上面には、搬送路25に沿って螺旋ガイド部30が立設されており、木質材を搬送路25に沿ってスムーズに移動させることができる。そして、隣接する振動コンベア23の搬送路25は、外筒27を貫通する連結路32を介して直列に接続されている。これにより、木質材は最上流側(図2、図3では左端)の振動コンベア23の搬送路25の始端から最下流側(図2、図3では右端)の振動コンベア23の搬送路25の終端まで、上方移動と下方移動を繰返しながら搬送される。なお、最下流側(図2、図3では右端)の振動コンベア23の搬送路25の終端と木質材貯蔵部15は、外筒27を貫通する排出路33で連結されており、乾燥が完了した木質材は排出路33を通って木質材貯蔵部15に貯蔵される。また、各搬送路25の始端と終端の上面にはそれぞれ搬送路25の幅方向に端部ガイド34が立設されており、木質材を各搬送路25から落下させることなく下流側に案内することができる(図2参照)。
先に説明したように、発電手段20で発生する排熱の一部を熱交換等により回収し、乾燥した熱風として木質材乾燥搬送部14に供給する(図1〜図3の矢印a)ことにより、木質材の乾燥に利用することができる。
図2、図3に示すように、右端の振動コンベア23の外筒27の内部に上方から供給された熱風(矢印a)は、破線の矢印で示すように、搬送路25に形成された空気流通部26を通って外筒27内の下方へ移動する。熱風は下端の連結路32を通って中央の振動コンベア23の外筒27の内部に下方から供給され、破線の矢印で示すように、搬送路25に形成された空気流通部26を通って外筒27内の上方へ移動する。さらに、熱風は上端の連結路32を通って左端の振動コンベア23の外筒27の内部に上方から供給され、破線の矢印で示すように、搬送路25に形成された空気流通部26を通って外筒27内の下方へ移動する。
このように搬送路25に沿って搬送される木質材の移動方向に対して、熱風の流れが逆向き(対向流)であることにより、木質材を効率的に乾燥させることができる。このとき、連結路32を筒状に形成することにより、これらを木質材の搬送だけでなく熱風の供給にも用いることができるが、別途、外筒27同士を連結する熱風供給管を設けてもよい。なお、熱風は、各外筒27内に個別に供給することもできる。いずれの場合も、各外筒27にそれぞれ上蓋35を設けることにより、熱風を逃すことなく木質材を効率的に乾燥することができる。なお、発電手段20で発生する排熱のみでは乾燥が不十分となる場合は、熱風供給手段を併用してもよいし、発電手段20の排熱を利用せず、熱風供給手段のみを用いてもよい。熱風供給手段は、筐体13の外部に設置して木質材乾燥搬送部14と配管で接続してもよいし、筐体13の内部に搭載してもよい。また、ガス化炉18で生成したガスの一部を燃焼させた燃焼熱を木質材の乾燥に利用することもできる。
ここで、例えば、筐体13の寸法を高さ2.5m、幅2.6m、長さ12mとし、木質材乾燥搬送部14の各外筒27及び木質材貯蔵部15の外径を2.3mとすれば、木質材乾燥手段12をコンテナ輸送車で搬送することが可能であり、1日に10〜20tの木質材を乾燥処理することができるが、各部の寸法はこれらに限定されるものではなく、適宜、選択することができる。また、振動コンベア23の数も適宜、増減することができる。
次に、バイオマスガス生成手段16の詳細について説明する。
図4、図5に示すように、バイオマスガス生成手段16は、燃料成型部17とガス化炉18が連結され一体化されたものである。ここで、図2、図4に示すように、木質材貯蔵部15と燃料成型部17は、乾燥木質材供給部36によって連結される。乾燥木質材供給部36は、木質材貯蔵部15に貯蔵された乾燥済みの木質材を燃料成型部17に供給できるものであればよいが、ピストン、コンベア、又はスクリューフィーダ等の供給手段を備えたものが好適に用いられる。乾燥木質材供給部36は、筐体13(木質材貯蔵部15)及び燃料成型部17に対して一部又は全部が着脱可能な構造としてもよいし、出口側を燃料成型部17から取外し、筐体13の内部に収容できる構造としてもよい。
図4、図5に示すように、乾燥木質材供給部36の出口側は、燃料成型部17の上面に形成された開閉蓋37付きの投入口38、38aに接続され、投入口38、38aの先にはそれぞれ圧縮室39、39aが形成されている。圧縮室39、39aの基側には、それぞれ圧縮手段として油圧プレス機40、40aが設けられている。油圧プレス機40、40aは、それぞれピストンロッド41、41aと、ピストンロッド41、41aの先端に取付けられた押し板42、42aを有している。油圧プレス機40、40aを駆動することにより、ピストンロッド41、41aを介して押し板42、42aを前後動させることができる。また、圧縮室39、39aの先側には、それぞれ予備室43、43a及び加熱室44、44aが連続して形成され、加熱室44、44aの先がガス化炉18と連結(接続)されている。そして、圧縮室39、39aと予備室43、43aの間、予備室43、43aと加熱室44、44aの間、加熱室44、44aとガス化炉18の間には、それぞれ開閉式の第1の仕切り部45、45a、第2の仕切り部46、46a、第3の仕切り部47、47aが設けられている。
まず、圧縮室39、39aに乾燥済みの木質材が供給された際に、開閉蓋37及び第1の仕切り部45、45aを閉じた状態で油圧プレス機40、40aを駆動し、押し板42、42aを前進させることにより、木質材を例えば半分程度の体積に圧縮成型することができる。次に、第1の仕切り部45、45aを開き、第2の仕切り部46、46aを閉じた状態で、押し板42、42aを前進させることにより、圧縮成型された木質材を予備室43、43aに移動させることができる。さらに、第2の仕切り部46、46aを開き、第3の仕切り部47、47aを閉じた状態で、押し板42、42aを前進させることにより、圧縮成型された木質材を加熱室44、44aに移動させることができる。
加熱室44、44aの下部には、バーナー等により加熱室44、44aの内部(圧縮成型された木質材)を加熱する加熱手段48が設けられている。第2の仕切り部46、46a及び第3の仕切り部47、47aを閉じた状態で加熱室44、44aの内部を加熱することにより、含水率が0〜10%(より好ましくは0〜5%、さらに好ましくは0〜2%)程度の成型燃料50が得られる。なお、第2の仕切り部46、46a及び第3の仕切り部47、47aを閉じた状態で加熱室44、44aの内部を加熱する代わりに、第2の仕切り部46、46aを開き、第3の仕切り部47、47aを閉じて、油圧プレス機40、40aで木質材を加圧しながら加熱することもできる。燃料成型部17(加熱手段48)での加熱温度は、例えば150〜400℃であり、木質材に含まれるリグニンが結着材(凝固材)となって木質材が押し固められる。例えば成型燃料50を角柱状に形成する場合、一辺が100〜200mm程度、長さ200〜300mm程度が好ましいが、各寸法はこれらに限定されるものではなく、適宜、選択することができる。なお、先に説明したように、発電手段20で発生する排熱の一部を加熱室44、44aの加熱に利用することもできる(図1の矢印b)。
最後に、第1の仕切り部45、45a、第2の仕切り部46、46a及び第3の仕切り部47、47aを開いた状態で、押し板42、42aをさらに前進させることにより、成型燃料50をガス化炉18に供給することができる。ガス化炉18の下部にはバーナー等によりガス化炉18の内部を加熱するガス化炉加熱手段49が設けられている。第3の仕切り部47、47aを閉じた状態でガス化炉18の内部を加熱することにより、成型燃料50を熱分解してバイオマスガス(可燃ガス)を生成することができる。このときの加熱温度は、例えば860℃以上(より好ましくは1000〜1500℃程度)であるが、これに限定されるものではなく、バイオマスガスを生成することができればよい。
燃料成型部17は、上記のように、木質材を圧縮室39、39aで圧縮成型し、予備室43、43a、加熱室44、44aへと移動させ、成型燃料50をガス化炉18に供給する動作を適宜、繰り返す。特に、先に圧縮成型された木質材を加熱室44、44aで加熱している間に、新たに投入された木質材を圧縮室39、39aで圧縮成型し、予備室43、43aに待機させることにより、ガス化炉18に対して短時間で連続的に成型燃料50を供給することができる。また、このようにして製造される成型燃料50は、木質材をペレット化する場合に比べ、製造工程が少なく、コストも安くなり、材料調達が容易になる。
燃料成型部17及びガス化炉18は、鋳物で形成したものが好適に用いられるが、これに限定されるものではなく、上記の加熱温度に耐えられるだけの耐熱性を有していればよい。なお、ガス化炉18を加熱する方法として、電気による加熱、発電手段20のエンジンの排熱による加熱(図1の矢印b)、又はこれらを組合せた方法を用いることもでき、ガス化炉18を下部から加熱するだけでなく、外周(周壁)から加熱することもできる。ガス化炉の構成は、特に限定されず、成型燃料50を加熱分解してガス化できるものであればよく、例えばロータリーキルン型、移動層型(アップドラフト型又はダウンドラフト型)、スクリューコンベア型等の構成を採用することができる。また、ガス化炉におけるバイオマスガスの取出し位置(ガス排出口の位置)、空気供給位置、空気供給量等は、ガス化炉の構成に応じて、適宜、選択することができる。
本実施の形態では、燃料成型部17の上面に形成された投入口38、38aに対し、斜め上方(例えば40〜50度の傾斜角度)から木質材を供給したが、乾燥木質材供給部の傾斜角度は適宜、選択することができる。なお、木質材の供給は垂直上方又は水平側方から行ってもよい。また、本実施の形態では、燃料成型部17に投入口38、38a、圧縮室39、39a、油圧プレス機40、40a、予備室43、43a及び加熱室44、44aを2列平行に配置したが、これらはガス化炉18の容積(能力)等に応じて、3列以上配置してもよいし、1列だけ配置してもよい。なお、予備室は省略することもできる。さらに、本実施の形態では、第1の仕切り部45、45a、第2の仕切り部46、46a及び第3の仕切り部47、47aは上下方向にスライドして開閉する構造としたが、水平(左右)方向にスライドして開閉する構造としてもよい。
このバイオマス発電装置10は、各所から搬送される間伐材等の木質材を処理して発電を行うことができるが、必要に応じて木質材破砕手段11、木質材乾燥手段12、バイオマスガス生成手段16、及び発電手段20をそれぞれ山中等の現場に搬送(移動)し、設置(組立)を行うことにより、各現場で発生した間伐材等をその場で処理することも可能である。したがって、間伐材等を外部に運び出す必要がなく、各現場にバイオマス発電装置を建設する必要もないので、低コストで間伐材等の木質材を効率的に処理して発電を行うことができる。なお、発電した電力は電力会社に売電することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、上記実施の形態では、木質材乾燥搬送部で木質材を乾燥する際に、並列に配置された複数の振動コンベアによる上方移動と下方移動を交互に繰り返しながら木質材を搬送する構成としたが、振動コンベアでは上方移動のみを行い、振動コンベアと振動コンベアの間は自然落下で移動する構成としてもよい。また、上記実施の形態では、駆動部を垂直回動軸の上端側に設置したが、垂直回動軸の下端側に設置してもよい。なお、上記実施の形態では各外筒に上蓋を設けたが、上蓋を省略することや上蓋に開口部を設けることもできる。
10:バイオマス発電装置、11:木質材破砕手段、12:木質材乾燥手段、13:筐体、14:木質材乾燥搬送部、15:木質材貯蔵部、16:バイオマスガス生成手段、17:燃料成型部、18:ガス化炉、20:発電手段、22:木質材供給部、23:振動コンベア、24:垂直回動軸、25:搬送路、26:空気流通部、27:外筒、28:軸受部、29:駆動部、30:螺旋ガイド部、32:連結路、33:排出路、34:端部ガイド、35:上蓋、36:乾燥木質材供給部、37:開閉蓋、38、38a:投入口、39、39a:圧縮室、40、40a:油圧プレス機、41、41a:ピストンロッド、42、42a:押し板、43、43a:予備室、44、44a:加熱室、45、45a:第1の仕切り部、46、46a:第2の仕切り部、47、47a:第3の仕切り部、48:加熱手段、49:ガス化炉加熱手段、50:成型燃料

Claims (4)

  1. 木質材を乾燥する木質材乾燥手段と、該木質材乾燥手段で乾燥された前記木質材からバイオマスガスを生成するバイオマスガス生成手段と、該バイオマスガス生成手段で生成された前記バイオマスガスによってエンジンを駆動して発電を行う発電手段とを備え、前記バイオマスガス生成手段は、前記木質材乾燥手段で乾燥された前記木質材を圧縮及び加熱する燃料成型部と、該燃料成型部に連結され、該燃料成型部で成型された成型燃料を熱分解するガス化炉とを有し、前記木質材乾燥手段は、筐体と、前記木質材を前記筐体内で乾燥しながら搬送する木質材乾燥搬送部と、該木質材乾燥搬送部で乾燥された前記木質材を前記筐体内に貯蔵する木質材貯蔵部とを有し、前記木質材乾燥搬送部は、垂直回動軸と、該垂直回動軸の外周に螺旋状に配置され空気流通部が形成された搬送路と、該搬送路の外周を覆う外筒と、前記垂直回動軸に連結された駆動部とを有する振動コンベアを備え、該駆動部により前記垂直回動軸を正逆交互に回動させて前記搬送路を振動させることにより、前記木質材を前記搬送路に沿って搬送することを特徴とするバイオマス発電装置。
  2. 請求項記載のバイオマス発電装置において、前記木質材乾燥搬送部は、前記筐体内に並列に配置された複数の前記振動コンベアを有し、隣接する該振動コンベアの前記搬送路は、前記外筒を貫通する連結路を介して直列に接続されることを特徴とするバイオマス発電装置。
  3. 請求項1又は2記載のバイオマス発電装置において、前記発電手段で発生する排熱の一部又は前記バイオマスガスの一部を燃焼させた燃焼熱を利用して前記木質材乾燥手段で前記木質材を乾燥することを特徴とするバイオマス発電装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1記載のバイオマス発電装置において、前記木質材乾燥手段に供給する前記木質材を破砕する木質材破砕手段を有することを特徴とするバイオマス発電装置。
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