JP6444190B2 - ファンモータ及びファンモータ取り付け方法 - Google Patents

ファンモータ及びファンモータ取り付け方法 Download PDF

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本発明はファンモータ及びファンモータ取り付け方法に関する。
モータにインペラが一体に取り付けられたファンモータが、家電製品や産業機械において使用されている。ファンモータは例えば、冷蔵庫で発生した熱を外部に放出するために使用されている。またファンモータは、産業機械の内部で発生した熱を外部に放出するためにも使用されているほか、換気扇、エアコン、空気清浄器などの空調機器においても使用されている。
ファンモータを家電製品や産業機械等の取付対象に取り付ける方法としては、インペラをモータのシャフトから取り外した状態でモータを取付対象にねじ止めし、その後にモータのシャフトにインペラを取り付ける方法が知られている(特許文献1、2)。また、ファンモータをまずケーシングに一体に取り付け、このケーシングを介してファンモータを取付対象に取り付ける方法(特許文献3、4)も知られている。
実開昭63−72419号公報 実開昭53−150377号公報 特開2000−27799号公報 米国特許第8337155号公報
しかしながら、インペラをモータのシャフトから取り外した状態でモータを取付対象に取り付ける方法においては、モータを取付対象に固定した状態でモータのシャフトにインペラを取り付ける必要がある。そのため、インペラとモータとの芯出しを行うことが難しく、インペラの回転時に振動が発生する恐れがある。
また、ケーシングを介してファンモータを取付対象に取り付ける方法においては、部品点数や取付作業の工数が増加し、製造コストの増加が生じる。更に、特許文献4の図6に開示されるように、ファンモータのケーシングへの取付けをインペラの後方側(取付孔に対してインペラの存在しない側)からのねじ止め等により行う場合は、インペラとモータとが互いに回転するため安定した状態で取付作業を行うことができないという問題がある。またインペラを作業台等に設置して取付作業を行えば、作業中にインペラに負荷がかかってインペラとモータとの同芯度が損なわれ、結果としてインペラの回転時に振動が発生する恐れがある。
そこで本発明は、ファンモータの取付対象への取り付けを、インペラとモータとの同芯度を損なうことなく容易に行うことができるファンモータ及びファンモータ取付方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、
回転軸の周りに互いに隙間を隔てて設けられた複数の羽根を有するインペラと、前記インペラを回転可能に支持するベースとを備えるファンモータであって、
前記ベースは、前記ファンモータを取付対象に取り付けるための複数の取付部を有し、
前記複数の羽根は、前記インペラが停止した状態で前記回転軸方向から見て前記複数の取付部の一つが前記隙間のいずれかに位置しているときに、他の少なくとも一つの取付部が他の隙間に位置するように配置されているファンモータが提供される。
本発明のファンモータは、ファンモータを取付対象に取り付けるための取付部が、ファンモータの前側又は後側から見て、すなわちインペラの回転軸方向から見て、インペラの羽根の隙間に配置される。したがって、この隙間にドライバー等の工具を挿入することで、ファンモータの取付対象への取り付けを、インペラの前方から行うことができる。これにより、ファンモータの取付対象への取り付けを、インペラに負荷を与えることなく容易に行うことができる。また本発明のファンモータは、複数の取付部の一つが羽根間の隙間のいずれかに位置しているときに、他の取付部の少なくとも一つが他の隙間に位置するようにインペラの羽根が配置されている。したがってファンモータを取付対象に取り付ける際に、インペラを回転して取付部を探す手間が軽減される。
本発明のファンモータにおいて、複数の羽根は、インペラが停止した状態で回転軸方向から見て複数の取付部の一つが隙間のいずれかに位置しているときに、他の全ての取付部が他の隙間に位置するように配置されていてもよい。この構成によれば、ファンモータを取付対象に取り付ける際に、インペラを回転して取付部を探す手間が省かれる。
本発明のファンモータにおいて、インペラが停止した状態は、インペラがコギング停止位置において停止した状態であってもよい。この構成によれば、ファンモータの取り付け作業を行う際に、全ての取付部を羽根間の隙間に位置させることがより容易となる。
本発明のファンモータにおいて、前記羽根の数と前記取付部の数とは等しくてもよい。この構成によれば、ファンモータの取り付け作業を行う際に、全ての取付部を羽根間の隙間に位置させることがより容易となる。
本発明のファンモータにおいて、前記取付部の数をx、前記羽根の数をyとしたときに、xが3以上の整数であり且つx=y/n(n=2、3…)を満たしてもよい。この構成によれば、ファンモータの取り付け作業を行う際に、全ての取付部を羽根間の隙間に位置させることがより容易となる。
本発明のファンモータにおいて、前記複数の取付部は周方向において等間隔で配置されていてもよい。この構成によれば、ファンモータをバランス良く取付対象に固定することができる。
本発明のファンモータにおいて、前記ファンモータは単相モータであってよく、前記単相モータの極数が前記羽根の数のm倍(m=1、2、3・・・)であってよい。この構成によれば、ファンモータの取り付け作業を行う際に、全ての取付部を羽根間の隙間に位置させることがより容易となる。
本発明の第2の態様によれば、
回転軸の周りに互いに隙間を隔てて設けられた複数の羽根を有するインペラと、前記インペラを回転可能に支持するベースとを備えるファンモータを取付対象に取り付ける方法であって、
前記インペラを所定位置で停止して、前記ベースが有する前記ファンモータを前記取付対象に取り付けるための取付部を、前記回転軸方向から見て、前記隙間に位置させることと、
前記隙間に工具を挿入して、前記取付部を介して前記ファンモータを前記取付対象に取り付けることとを含む方法が提供される。
本発明の方法によれば、インペラの羽根の隙間に工具を挿入してファンモータの取り付け作業を行うため、インペラに負荷を与えることなく好適に取り付け作業を行うことができる。
本発明の方法において、前記取付部は複数の取付部であってよく、前記取付部を前記隙間に位置させることは、前記複数の取付部の少なくとも二つ以上を同時に、前記複数の羽根の間に画成される複数の隙間に位置させることであってよく、前記複数の取付部の全てを同時に、前記複数の羽根の間に画成される複数の隙間に位置させることであってよい。これにより、取り付け作業時にインペラを回転させて取付部を探す手間を軽減若しくは省略することができる。
本発明の方法において、前記所定位置はコギング停止位置であってよく、前記羽根の数と前記取付部の数とが等しくてもよい。これにより、全ての取付部を羽根間の隙間に位置させることがより容易となる。
本発明の第3の態様によれば、
回転軸の周りに互いに隙間を隔てて設けられた複数の羽根を有するインペラと、前記インペラを回転可能に支持するベースとを備えるファンモータであって、
前記ベースは、前記ファンモータを取付対象に取り付けるための複数の取付部を有し、
前記インペラがコギング停止位置において停止した状態で前記回転軸方向から見て、前記複数の取付部の少なくとも一つが前記複数の羽根の前記隙間のいずれかに位置しているファンモータが提供される。
本発明のファンモータによれば、インペラがコギング停止位置であるという頻繁に生じる状態において、複数の取付部の少なくとも一つがインペラの羽根の隙間に位置する。したがってファンモータを取付対象に取り付ける際に、インペラを人力で回転して取付部を探す手間が軽減される
本発明のファンモータ及びファンモータ取り付け方法によれば、ファンモータを、インペラとモータとの同芯度を損なうことなく取付対象に容易に取り付けることができる。
図1(a)は本発明の実施形態に係るファンモータの斜視図であり、図1(b)は、本発明の実施形態に係るファンモータの軸方向の断面図である。 図2は、図1(b)のII−II線に沿った断面図である。 図3(a)〜(c)は、取付部と羽根との配置を説明するための概略図である。 図4は、本発明の実施形態にかかるファンモータ取り付け方法を説明する概略図である。 図5(a)〜(c)は、変形例のファンモータにおける取付部と羽根との配置を説明するための概略図である。 図6は他の変形例のファンモータにおける取付部と羽根との配置を説明するための概略図である。 図7は他の変形例のファンモータにおける取付部と羽根との配置を説明するための概略図である。 図8は、取付部の数と羽根の枚数とが異なるファンモータを説明する概略図である。
図1〜図8を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1(a)に示すように、本実施形態のファンモータ100は、ベース1とインペラ2とを主に有し、ベース1が、インペラ2の回転軸X上にインペラ2に隣接して配置されている。以下の説明においては、回転軸X上でベース1が配置された側をファンモータ100の後側、インペラ2が配置された側をファンモータ100の前側とする。また回転軸Xを中心とした回転方向をファンモータ100の周方向と呼び、回転軸Xを中心とした放射方向をファンモータ100の半径方向と呼ぶ。
ベース1は、インペラ2の回転軸Xを中心軸とする円筒であり、その内側にはファンモータ100の駆動を制御する制御回路(不図示)等が配置されている。またベース1の外周面には、周方向に均等に120°ずつ離間した回転対称位置に、3つの取付部11a、11b、11cが設けられている。取付部11a、11b、11cはそれぞれ、ベース1の外周面から半径方向に突起しており、前後方向の貫通孔を有している。
インペラ2は、インペラ本体21と、インペラ本体21から半径方向に延在する3枚の羽根22a、22b、22cとを有する。インペラ本体21は、回転軸Xと直交する円板状の前面21aと、前面21aの外周縁から後方に延びる円筒状の側面21bとを有する。3枚の羽根22a、22b、22cは、側面21bの外周面に周方向に均等に位置づけられている。ベース1の取付部11a、11b、11cとインペラ2の羽根22a、22b、22cの配置については後に詳述する。
次に、インペラ2を回転するための構造を説明する。図1(b)に示す通り、ベース1の前面1aの中央部から前方に円筒形の軸受ハウジング3が延在しており、軸受ハウジング3の内側には、2つのボールベアリング41、42が回転軸X方向に離間して配置されている。
一方で、インペラ2の前面21aの中央部からは、ボス部(不図示)を介してシャフト5が後方に延びており、シャフト5は、ボールベアリング41、42を介して軸受ハウジング3に回転可能に支持されている。このように、インペラ2は、軸受ハウジング3、ボールベアリング41、42、シャフト5を介してベース1に対して回転自在に取り付けられている。したがって、軸受ハウジング3及びシャフト5の中心軸は、インペラ2の回転軸Xに等しい。
軸受ハウジング3の外周面には、ステータ6が取り付けられている。ステータ6は、電磁鋼板等の磁性材料の薄板を前後方向に複数枚積層したステータコア61と、ステータコア61の前側及び後側にステータコア61を挟んで配置された樹脂等のインシュレータ62と、インシュレータ62を介してステータコア61に巻き回された駆動用コイル63を有する。またステータコア61は、図2に示す通り、周方向にそれぞれ均等に60°ずつ離間した位置において半径方向に延びる6つのティースTa、Tb、Tc、Td、Te、Tfを有しており、ティースの間に6つのスロットSa、Sb、Sc、Sd、Se、Sfが画成されている。なお図2においては、インシュレータ62及び駆動用コイル63は図示が省略されている。
インペラ本体部21の側面21bの内周面には、ロータ7が取り付けられている。ロータ7は、円筒形状のロータヨーク71と、ロータヨーク71の内周面に取り付けられた円筒形状のロータマグネット72とを有する。ロータマグネット72は永久磁石であり、図2に示す通り、極N1、極S3、極N2、極S1、極N3、極S2の順で、60°ごとに交互にN極とS極が着磁されている。
ファンモータ100は、上記の構成を有する単相モータであり、ベース1の内部の制御回路(不図示)によってステータ6に発生させた回転磁界により、ロータ7及びロータ7に一体に固定されたインペラ2を回転させることができる。
次に図3(a)を参照して、取付部11a、11b、11cと羽根22a、22b、22cの配置(回転方向位置関係)を説明する。図3(a)に示す通り、取付部11a、11b、11cは、周方向に互いに120°離間して配置されており、その周方向における位置はそれぞれ、ステータコア61の6本のティースのうち、ティースTa、ティースTc、ティースTeの位置と等しい。言い換えると、取付部11a、11b、11cはそれぞれ、ティースTa、ティースTc、ティースTeを半径方向に延長した位置に配置されている。なお、上記の通り、取付部11a〜11cとステータコア61とは、共にベース1に固定されている(図1(b))。したがって、上述した取付部11a〜11cとステータコア61のティースTa〜Tfとの位置関係は固定されている。
また、図3(a)に示す通り、羽根22aは、ロータマグネット72の極S3の全部並びにその両側の極N1及び極N2の一部と周方向において重複する位置においてインペラ本体部21に固定されている。同様に、羽根22bは、ロータマグネット72の極S1の全部並びにその両側の極N2及び極N3の一部と周方向において重複する位置においてインペラ本体部21に固定されており、羽根22cは、ロータマグネット72の極S2の全部並びにその両側の極N3及び極N1の一部と周方向において重複する位置においてインペラ本体部21に固定されている。言い換えると、羽根22a、22b、22cは、極N1、N2、N3のそれぞれの周方向の中央部に隙間Gが形成されるようにインペラ本体21に固定されている。なお、上記の通り、羽根22a〜22cとロータマグネット72とは、共にインペラ本体部21に固定されている。したがって、上述した羽根22a〜22cとロータマグネット72の極N1〜N3、極S1〜S3との位置関係は固定されている。
図3(a)に示す状態において、ファンモータ100は、ステータコア61のティースTaがロータマグネット72の極N1と対向している。同様に、ステータコア61のティースTb、Tc、Td、Te、Tfがそれぞれ、ロータマグネット72の極S3、N2、S1、N3、S2と対向している。この位置は、ステータコア61に対して回転するロータマグネット72を停止させた場合に、ステータコア61とロータマグネット72との磁力の作用によって頻繁に実現する停止位置であり、以下本明細書においてコギング停止位置と呼ぶ。なおコギング停止位置は、上述した位置に限られず、ステータコア61の6本のティースTa〜Tfの全てがロータマグネット72の6つの極N1〜N3、S1〜S3のいずれかとほぼ対向した位置であればよい。したがって、ロータマグネット72はステータコア61に対して略60°回転するごとにコギング停止位置に至り、本実施形態のファンモータ100は周方向に6通りのコギング停止位置を有している。
本実施形態のファンモータ100は、ステータコア61のティースTaを半径方向に延長した位置に、取付部11aが形成されている。またロータマグネット72の極N1の周方向の中央部に、羽根22aと羽根22cとの間の隙間Gが形成されている。したがって、ステータコア61のティースTaとロータマグネット72の極N1とがほぼ対向する図3(a)のコギング停止位置においては、取付部11aが、回転軸X方向から見て(ファンモータ100の前側又は後側から見て)羽根22aと羽根22cとの間の隙間Gに配置される。また本実施形態のファンモータ100は、ステータコア61のティースTc、Teを半径方向に延長した位置にそれぞれ取付部11b、11cが形成されており、ロータマグネット72の極N2、N3の周方向の中央部にそれぞれ羽根22aと羽根22bとの間の隙間G、羽根22bと羽根22cとの間の隙間Gが形成されている。したがって、ステータコア61のティースTc、Teとロータマグネット72の極N2、極N3とがそれぞれほぼ対向する図3(a)のコギング停止位置においては、取付部11b、11cがそれぞれ、回転軸X方向から見て羽根22aと羽根22bとの間の隙間G、羽根22bと羽根22cとの間の隙間Gに配置される。このように、本実施形態のファンモータ100においては、図3(a)に示すコギング停止位置において、取付部11a、11b、11cの全てが、回転軸X方向から見て(ファンモータ100の前側または後側から見て)羽根22a、22b、22cの間の隙間Gに位置するように、取付部11a〜11c及び羽根22a〜22cが配置されている。
また、本実施形態のファンモータ100は、6つのコギング停止位置のうち、図3(a)に示したコギング停止位置とは異なる他の2つのコギング停止位置(図3(b)、図3(c))においても、回転軸X方向から見て、取付部11a〜11cの全てが羽根22a〜22cの間の隙間Gに位置する。
図3(b)は、図3(a)に示す状態から、ロータマグネット72及び羽根22a〜22cを時計方向に120°回転させた状態であり、図3(a)に示される位置とは異なるコギング停止位置を示している。このコギング停止位置においては、ステータコア61のティースTaはロータマグネット72の極N3と対向しており、ティースTaを半径方向に延長した位置に形成された取付部11aは、羽根22bと羽根22cとの間の隙間Gに位置している。同様に、ティースTc、Teを半径方向に延長した位置に形成された取付部11b、11cは、羽根22aと羽根22cとの間の隙間G、羽根22aと羽根22bとの間の隙間Gにそれぞれ位置している。
図3(c)は、図3(b)に示す状態から、ロータマグネット72及び羽根22a〜22cを時計方向に120°回転させた状態であり、図3(a)、図3(b)に示される位置とは異なるコギング停止位置を示している。このコギング停止位置においては、ステータコア61のティースTaはロータマグネット72の極N2と対向しており、ティースTaを半径方向に延長した位置に形成された取付部11aは、羽根22aと羽根22bとの間の隙間Gに位置している。同様に、ティースTc、Teを伸ばした位置に形成された取付部11b、11cは、羽根22bと羽根22cとの間の隙間G、羽根22aと羽根22cとの間の隙間Gにそれぞれ位置している。
このように、本実施形態のファンモータ100においては、6通りのコギング停止位置の内3通りにおいて、回転軸X方向から見て、取付部11a〜11cの全てが羽根22a〜22cの間の隙間Gに配置される。
次に、ファンモータ100を取付対象に取り付ける方法を説明する。
ファンモータ100を取付対象OBに取り付ける場合には、まず、インペラ2を回転させて、取付部11a、11b、11cの全てを、回転軸X方向からみて、インペラ2の羽根22a、22b、22cの間の隙間Gに位置させる。この回転はファンモータ100に電力を与えて回転駆動させることにより行ってもよく、電力を与えることなく手回しで行ってもよい。電力を与えて回転駆動させる場合は、電力供給を停止して回転を止めれば、インペラ2は高い頻度でコギング停止位置に停止する。そのため、高い頻度で取付部11a、11b、11cの全てがインペラ2の羽根22a、22b、22cの間の隙間Gに配置される。
次に、図4に示す通り、インペラ2の前方から羽根22a〜22c間の隙間Gに工具を挿入して、取付部11a〜11cを介して、ファンモータ100を取付対象OBに固定する。工具の限定されない一例はドライバーであり、この場合はねじを用いてファンモータ100を取付対象OBに固定することができる。また工具の限定されない他の例はクロスレンチであり、この場合はボルトを用いてファンモータ100を取付対象OBに固定することができる。
次に、本実施形態の効果を以下にまとめる。
本実施形態のファンモータ100は、ベース1に形成された取付部11a〜11cが、回転軸X方向から見て、インペラ2の羽根22a〜22cの間の隙間Gに位置するように構成されている。したがって、インペラ2の羽根22a〜22cの間の隙間Gを介してドライバー等でねじ止め等をすることで、インペラ2の前側からファンモータ100を取付対象OBに固定することができる。すなわち本実施形態のファンモータ100は、インペラ2が高い同芯度で取り付けられた状態で、インペラ2に負荷を与えることなく、容易に取付対象OBに固定することができる。
本実施形態のファンモータ100は、ベース1に形成された取付部11a〜11cの全てが同時に、インペラ2の羽根22a〜22cの間の3つの隙間Gにそれぞれ位置するように構成されている。したがってファンモータ100を取付対象に取り付ける際には、取付部11a〜11cのいずれか1つを、羽根22a〜22cの間の3つの隙間Gのいずれか1つに合わせれば、他の2つの取付部も自動的に他の2つの隙間Gに配置される。したがって、ねじ止めを行うたびに、インペラ2を回転させて次にねじ止めを行う取付部を探す必要がなく、容易かつ素早く取付け作業を行うことができる。
本実施形態のファンモータ100は6通りのコギング停止位置を有し、その3通りにおいて、取付部11a〜11cの全てが羽根22a〜22cの間の隙間Gに位置するよう構成されている。したがってファンモータ100は、高い確率で、取付部11a〜11cの全てがインペラ2の羽根22a〜22cの間の3つの隙間Gに位置した状態にある。よってインペラ2を手で回転させて、取付部11a〜11cを羽根22a〜22cの間の隙間Gに調整する手間を軽減又はなくすことができる。また、本実施形態のファンモータ100は、取付部が周方向に等間隔を有して均一に配置しているため、取付対象OBにバランスよく固定することができる。
次に本実施形態の変形例を説明する。
<変形例1>
変形例1のファンモータ110は、取付部11a〜11c、及び羽根22a〜22cの配置が、上記の実施形態とは異なる。変形例1のファンモータ110においては、取付部11a〜11cは、図5(a)に示す通り周方向に互いに120°離間して配置されており、その周方向における位置はそれぞれ、ステータコア61の6つのスロットのうち、スロットSa、スロットSc、スロットSeの位置と等しい。言い換えると、取付部11a、11b、11cはそれぞれ、スロットSa、スロットSc、スロットSeの半径方向における外側に配置されている。
また、図5(a)に示す通り、羽根22aはロータマグネット72の極S3の大部分及び極N2の大部分と周方向において重複する位置においてインペラ本体部21に固定されている。同様に、羽根22bはロータマグネット72の極S1の大部分及び極N3の大部分と周方向において重複する位置においてインペラ本体部21に固定されており、羽根22cはロータマグネット72の極S2の大部分及び極N1の大部分と周方向において重複する位置においてインペラ本体部21に固定されている。言い換えると、羽根22a、22b、22cは、極N1と極S3との境界部、極N2と極S1との境界部、極N3と極S2との境界部にそれぞれ隙間Gが形成されるように配置されている。
図5(a)に示す状態においては、ステータコア61のティースTaがロータマグネット72の極N1とほぼ対向している。すなわち、図5(a)に示す状態において、変形例1のファンモータ110は、コギング停止位置にある。変形例1のファンモータ110は、ステータコア61のスロットSaの半径方向の外側に取付部11aが形成されており、ロータマグネット72の極N1と極S3との境界部に、羽根22aと羽根22cとの間の隙間Gが形成されている。したがって、ステータコア61のティースTaとロータマグネット72の極N1とがほぼ対向する図5(a)のコギング停止位置においては、回転軸X方向から見て、取付部11aが羽根22aと羽根22cとの間の隙間Gに配置される。また同様に、図5(a)のコギング停止位置においては、回転軸X方向から見て、取付部11bが羽根22aと羽根22bとの間の隙間Gに、取付部11cが羽根22bと羽根22cとの間の隙間Gにそれぞれ配置される。このように、変形例1のファンモータ110においては、図5(a)に示すコギング停止位置において、取付部11a、11b、11cの全てが、羽根22a、22b、22cの間の隙間Gに位置するように取付部11a〜11c及び羽根22a〜22cが配置されている。
また、変形例1のファンモータ110においては、6つのコギング停止位置のうち、図5(a)に示したコギング停止位置とは異なる他の2つのコギング停止位置(図5(b)、図5(c))においても、取付部11a〜11cの全てが、回転軸X方向から見て羽根22a〜22cの間の隙間Gに位置する。図5(b)は、図5(a)に示す状態から、ロータマグネット72及び羽根22a〜22cを時計方向に120°回転させた状態を示しており、図5(c)は、図5(b)に示す状態から、ロータマグネット72及び羽根22a〜22cを時計方向に更に120°回転させた状態を示している。
このように、変形例1のファンモータ110においても、6通りのコギング停止位置の内3通りにおいて、取付部11a〜11cの全てが、羽根22a〜22cの間の隙間Gに位置する。
なお、ファンモータが6極6スロットの単相モータである場合、6通りのコギング停止位置のうち3通りにおいて、取付部11a〜11cの全てを羽根22a〜22cの間の隙間Gに配置する構成は、上記実施形態や変形例1の構成には限られない。ファンモータが6極6スロットの単相モータであれば、コギング停止位置は、周方向に均等に6通り存在する。そのため、隙間Gを回転軸Xに対して3回対称に配置すれば(すなわち、3つの隙間Gを120°ずつ離間して配置すれば)、6通りのコギング停止位置のうち、3通りにおいて、3つの隙間Gは外観上は全く同一の状態で配置されることになる。よって3つの隙間Gを120°ずつ離間して配置し、かつ少なくとも1つのコギング停止位置において各隙間Gに全ての取付部が配置されるように取付部11a〜11cを設ければ、取付部11a〜11cは、6つのコギング停止位置のうち3通りにおいて羽根22a〜22cの間の隙間Gに配置されることになる。
<変形例2>
変形例2のファンモータ120は、ステータコア61のティース数とスロット数、ロータマグネット72の極数、及びインペラ2の羽根の数が上記実施形態とは異なる。図6に示す通り、変形例2のファンモータ120においては、ステータコア61は8本のティースTa〜Thを有しており、各ティースの間に8つのスロットが画成されている。またロータマグネット72は、時計回り方向に極N1、極S1、極N2、極S2、極N3、極S3、極N4、極S4の順に配置された8つの磁極を有している。すなわち、変形例2のファンモータ120は、8極8スロットの単相モータである。
変形例2のファンモータ120においては、図6に示す通り、取付部11a、11b、11c、11dは、周方向に互いに90°離間して配置されており、その位置はそれぞれ、ステータコア61の8本のティースのうち、ティースTa、ティースTc、ティースTe、ティースTgの位置と等しい。言い換えると、取付部11a、11b、11c、11dはそれぞれ、ティースTa、ティースTc、ティースTe、ティースTgを半径方向に延長した位置に配置されている。
また、図6に示す通り、羽根22aは、ロータマグネット72の極S1の全部並びにその両側の極N1及び極N2の一部と周方向において重複した位置においてインペラ本体21に固定されている。同様に、羽根22bは、ロータマグネット72の極S2の全部並びにその両側の極N2及び極N3の一部と周方向において重複する位置においてインペラ本体21に取り付けられており、羽根22cは、ロータマグネット72の極S3の全部並びにその両側の極N3及び極N4の一部と周方向において重複する位置においてインペラ本体21に取り付けられており、羽根22dは、ロータマグネット72の極S4の全部並びにその両側の極N1及び極N4の一部と周方向において重複する位置においてインペラ本体21に取り付けられている。言い換えると、羽根22a、22b、22c、22dは、極N1、極N2、極N3、極N4のそれぞれの周方向の中央部に隙間Gが形成されるように配置されている。
図6に示す状態において、ファンモータ120は、ステータコア61のティースTa〜Thの全てがロータマグネット72の極N1〜N4、S1〜S4のいずれかと対向しているコギング停止位置にある。変形例2のファンモータ120は、ステータコア61のティースTaを半径方向に延長した位置に取付部11aが形成されており、ロータマグネット72の極N1の周方向中央部に、羽根22aと羽根22dとの間の隙間Gが形成されている。したがって、ステータコア61のティースTaとロータマグネット72の極N1とがほぼ対向する図6のコギング停止位置においては、取付部11aが、回転軸X方向から見て羽根22aと羽根22dとの間の隙間Gに配置される。また同様に、図6のコギング停止位置においては、回転軸X方向から見て、取付部11bが羽根22aと羽根22bとの間の隙間Gに、取付け部11cが羽根22bと羽根22cとの間の隙間Gに、取付部11dが羽根22cと羽根22dとの間の隙間Gにそれぞれ配置される。このように、変形例2のファンモータ120においては、図6に示すコギング停止位置において、取付部11a〜11dの全てが、回転軸X方向から見て羽根22a〜22dの間の隙間Gに位置するように取付け部11a〜11d及び羽根22a〜22dが配置されている。
なお、変形例2のファンモータ120は、8極8スロットの単相モータであり、周方向の8つのコギング停止位置を有している。またファンモータ120においては、図6に示す通り、羽根22a〜22d及び各羽根間の隙間Gが、回転軸Xに対して4回対称に配置されている。したがってファンモータ120のインペラ2は、8つのコギング停止位置のうち4つにおいて、外観上は全く同一となる状態で配置され、ひいては、8つのコギング停止位置のうち4つにおいて、取付部11a〜11dの全てが、羽根22a〜22dの間の隙間Gに位置する。
なお、ファンモータ120が8極8スロットの単相モータである場合、8通りのコギング位置のうち4通りにおいて、取付部11a〜11dの全てを、羽根22a〜22dの間の隙間Gに配置する構成は、変形例2の構成には限られない。ファンモータ120が8極8スロットの単相モータであれば、コギング停止位置は、周方向に8通り存在する。そのため、隙間Gを回転軸Xに対して4回対称に配置すれば(すなわち、4つの隙間Gを90°ずつ離間して配置すれば)、8通りのコギング停止位置のうち、4通りにおいて、4つの隙間Gは外観上は全く同一の状態で配置されることになる。よって、4つの隙間Gを90°ずつ離間して配置し、かつ少なくとも1つのコギング停止位置において全ての取付部が隙間Gに配置されるように取付部11a〜11dを形成すれば、8つのコギング停止位置のうち4通りにおいて、取付部11a〜11dの全てが羽根22a〜22dの間の隙間Gに配置されることになる。
<変形例3>
変形例3のファンモータ130は、上記の実施形態及び変形例1、2とは異なり、ステータコア61のスロット数及びロータマグネット72の極数が、ベース1の取付具の数及びインペラ2の羽根の枚数の整数倍とはなっていない。
図7に示す通り、変形例3のファンモータ130においては、ステータコア61及びロータマグネット72の構成は上記の実施形態と同一である。すなわち変形例3のファンモータ130は6極6スロットの単相モータである。一方で、変形例3のファンモータ130においては、上記の実施形態とは異なり、ベース1に4つの取付部11a〜11dが、インペラ2に4枚の羽根22a、22b、22c、22dが固定されている。
図7に示す状態において、ファンモータ130は、ステータコア61のティースTa〜Tfの全てがロータマグネット72の極N1〜N3、S1〜S3のいずれかと対向しているコギング停止位置にある。変形例3のファンモータ130は、図7に示すコギング停止位置において、回転軸X方向から見て、取付部11aが羽根22aと羽根22dとの間の隙間Gに、取付部11bが羽根22aと羽根22bとの間の隙間Gに、取付部11cが羽根22bと羽根22cとの間の隙間Gに、取付部11dが羽根22cと羽根22dとの間の隙間Gにそれぞれ配置されている。
ここで変形例3のファンモータ130は、6極6スロットの単相モータであるため、周方向に6つのコギング停止位置を有する。一方で、インペラ2には、4つの隙間Gが90°ずつ離間して配置されている(すなわち、回転軸Xに対して4回対称に配置されている)。したがって、変形例130のファンモータ130の羽根22a〜22dが図7に示される状態で配置されるのは、6通りのコギング停止位置のうち、図7に示されたコギング停止位置と、ここから時計方向に180°回転したもう一つのコギング停止位置の2通りのみとなる。よって変形例3のファンモータ130においては、6通りのコギング停止位置のうち、2通りのコギング停止位置のみにおいて、取付部11a〜11dの全てが羽根22a〜22dの間の隙間Gに配置される。このようなファンモータ130であっても、本発明の効果を奏することができる。
変形例1〜3に示される通り、インペラ2の羽根の数(隙間の数)と取付部の数が等しく、これらが周方向に均等に配置されている場合には、インペラ2の羽根の数(隙間の数、及び取付部の数)aと、単相モータの極数(スロット数)bとの間には、次の関係が存在する。すなわち、極数がbの単相モータはb個のコギング停止位置を有し、このb個のコギング停止位置のうち、全ての取付部が回転軸X方向から見て羽根間の隙間に配置される位置の数は、aとbとの最大公約数に等しくなる。したがって本発明のファンモータにおいては、取付部の数と羽根の枚数(隙間の数)とを等しくしてこれらを周方向に均等に配置し、かつ単相モータの極数bを取付部の数(羽根の枚数)aのm倍(m=1、2、3・・・)とすれば、コギング停止位置において、取付部の全てが羽根間の隙間に配置される確率を高めることができる。また、aを8、bを4とした場合など、単相モータの極数bを取付部の数(羽根の枚数)aの1/m倍(m=1、2、3・・・)としてもよく、この場合はすべてのコギング停止位置において、取付部の全てを羽根間の隙間に配置することができる。
なお、上記の実施形態及び変形例1〜3においては、ファンモータがコギング停止位置にある場合に、その全ての取付部が羽根間の隙間に配置される構成としたが、これには限られない。ファンモータがコギング停止位置とは異なる任意の停止位置にある場合に全ての取付部が羽根間の隙間に配置される構成であっても、本発明の効果を奏することができる。すなわち、ファンモータがコギング停止位置にあるときに、その取付部の全てが隙間Gに配置され得ることは、本発明の効果を奏するための必須の特徴ではない。
また、取付部は、必ずしもそのすべてが同時に羽根間の隙間に位置し得るように配置されている必要はない。取付部は、インペラ2をコギング停止位置又はコギングによらないその他の停止位置で停止した状態において、回転軸X方向から見て、羽根間の隙間Gの少なくとも一か所に配置されるように設けられていればよく、少なくとも2ヶ所以上に配置されるように設けられていればなおよい。この場合、取り付け作業は羽根を回して取付部を探しながら行うことになるが、この方法によっても、インペラが高い同芯度で取り付けられた状態を損なうことなく、ファンモータの取り付け作業を行うことができる。
なお、上記の実施形態及び変形例1〜3においては、ファンモータ100〜130はいずれもベース1にステータ6が固定され、インペラ本体21にロータ7が固定されたアウターロータ型であるがこれには限られない。ファンモータ110〜130は、ベース1となるモータハウジングの内周にステータが固定され、インペラ本体21はステータの内径側で回転するロータのシャフトに固定されたインナーロータ型のファンモータであってもよい。
なお、上記の実施形態及び変形例1〜3においては、ファンモータ100〜130は単相モータであるがこれには限られない。ファンモータ100〜130は、三相モータ、直流ブラシレスモータ等のその他のモータであってもよい。
なお、上記の実施形態及び変形例1〜3においては、取付部の数と羽根の数(隙間の数)とが一致しているがこれには限られない。例えば図8に示すように、ベース1に設けられた取付部の数を3つとし、インペラ本体部21に取り付けられた羽根の枚数を6枚としてもよい。
図8に示す状態において、ファンモータ140は、ステータコア61のティースTa〜Tfの全てがロータマグネット72の極N1〜N3、S1〜S3のいずれかと対向しているコギング停止位置にある。ファンモータ140は、図8に示すコギング停止位置において、回転軸X方向から見て、取付部11aが羽根22aと羽根22fとの間の隙間Gに、取付部11bが羽根22bと羽根22cとの間の隙間Gに、取付部11cが羽根22dと羽根22eとの間の隙間Gにそれぞれ配置されている。
ここでファンモータ140は、6極6スロットの単相モータであるため、周方向に6つのコギング停止位置を有する。一方で、6つの隙間Gは60°ずつ離間して配置されている(すなわち、回転軸Xに対して6回対称に配置されている)。したがって、ファンモータ140の羽根22a〜22fは、すべてのコギング停止位置において、図8に示す状態に配置される。すなわちファンモータ140においては、全てのコギング停止位置において、取付部11a〜11cの全てが羽根22a〜22f間の隙間Gに配置される。
その他、ベース1に設けられた取付部の数を4つとし、インペラ2の羽根の枚数を8枚としてもよく、取付部の数を6つとして羽根の枚数を12枚としてもよい。ここで、取付部の数をx、羽根の枚数をyとすると、x=y/n(n=2、3…)が成り立つようにx、yを設定することが望ましい。これにより、取付部を周方向においてバランスよく配置することができると共に、より多くのコギング停止位置又はコギングによらない停止位置においてすべての取付部を羽根間の隙間に配置させることが可能となる。また、ファンモータを安定よく固定するために、xは3以上の整数であることが望ましい。
その他、半径方向に複数の取付部を連設することによって、ベース1に設けられた取付部の数とインペラ2の羽根の枚数とを異ならせることもできる。
なお、インペラ2の羽根の枚数は、上述した3枚、4枚、6枚、8枚、12枚に限定されず任意の枚数とすることができるが、羽根間の隙間Gを好適に確保するためには、6枚以下であることが望ましい。
本発明の特徴を維持する限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
本発明のファンモータ及びファンモータ取付方法によれば、ファンモータの同芯度を損なうことなく、容易にファンモータを取付対象に固定することができる。よって本発明によれば、家電製品や産業機械の性能を向上させることができるとともに、家電製品や産業機械の製造工程における手間を軽減することができる。また家電製品や産業機械のメンテナンスにおける手間も軽減することができる。
1 ベース
2 インペラ
3 軸受ハウジング
41、42 ボールベアリング
5 シャフト
6 ステータ
7 ロータ
11a、11b、11c、11d 取付部
22a、22b、22c、22d、22e、22f 羽根
71 ヨーク
72 ロータマグネット
100、110、120、130 ファンモータ
G 隙間
Ta〜Th ティース
Sa〜Sh スリット

Claims (15)

  1. 回転軸の周りに互いに隙間を隔てて設けられた複数の羽根を有するインペラと、前記インペラを回転可能に支持するベースとを備えるファンモータであって、
    前記ベースは、前記ファンモータを取付対象に取り付けるための複数の取付部を有し、
    前記複数の羽根は、前記インペラが停止した状態で前記回転軸方向から見て前記複数の取付部の一つが前記隙間のいずれかに位置しているときに、他の少なくとも一つの取付部が他の隙間に位置するように配置されており、
    前記インペラが停止した状態は、前記インペラがコギング停止位置において停止した状態であるファンモータ。
  2. 前記複数の羽根は、前記インペラが停止した状態で前記回転軸方向から見て前記複数の取付部の一つが前記隙間のいずれかに位置しているときに、他の全ての取付部が他の隙間に位置するように配置されている請求項1に記載のファンモータ。
  3. 前記羽根の数と前記取付部の数とが等しい請求項1又は2に記載のファンモータ。
  4. 前記取付部の数をx、前記羽根の数をyとしたときに、xが3以上の整数であり且つx=y/n(n=2、3…)を満たす請求項1又は2に記載のファンモータ。
  5. 前記複数の取付部が、周方向において等間隔で配置されている請求項1乃至4のいずれか一項に記載のファンモータ。
  6. 前記ファンモータは単相モータであり、
    前記単相モータの極数が前記羽根の数のm倍(m=1、2、3・・・)である請求項5に記載のファンモータ。
  7. 回転軸の周りに互いに隙間を隔てて設けられた複数の羽根を有するインペラと、前記インペラを回転可能に支持するベースとを備えるファンモータを取付対象に取り付ける方法であって、
    前記インペラは、前記ファンモータが前記取付対象に取り付けられる前の状態において、前記ベースに取り付けられており、
    前記インペラを所定位置で停止して、前記ベースが有する前記ファンモータを前記取付対象に取り付けるための取付部を、前記回転軸方向から見て、前記隙間に位置させることと、
    前記隙間に工具を挿入して、前記取付部を介して前記ファンモータを前記取付対象に取り付けることとを含む方法。
  8. 前記ファンモータは、
    前記回転軸方向に平行な方向に前記インペラから延在するシャフトと、
    前記回転軸方向に平行な方向に前記ベースから延在する軸受ハウジングと、
    前記軸受ハウジング内に配置され前記シャフトを回転可能に支持するベアリングとを備え、
    前記インペラは、前記ファンモータが前記取付対象に取り付けられる前の状態において、前記シャフト、前記ベアリング及び前記軸受ハウジングを介して回転可能に前記ベースに取り付けられている請求項7に記載の方法。
  9. 回転側部材と前記回転側部材を回転可能に支持する固定側部材とを備えたファンモータであって、
    前記回転側部材が、回転軸の周りに互いに隙間を隔てて設けられた複数の羽根を有するインペラと、前記回転軸方向に平行な方向に前記インペラから延在するシャフトとを含み、
    前記固定側部材が、ベースと、前記回転軸方向に平行な方向に前記ベースから延在する軸受ハウジングと、前記軸受ハウジング内に配置され前記シャフトを回転可能に支持するベアリングとを含み、
    前記回転側部材が、前記ファンモータが取付対象に取り付けられる前の状態において、前記固定側部材に取り付けられている前記ファンモータを前記取付対象に取り付ける方法であって、
    前記インペラを所定位置で停止して、前記ベースが有する前記ファンモータを前記取付対象に取り付けるための取付部を、前記回転軸方向から見て、前記隙間に位置させることと、
    前記隙間に工具を挿入して、前記取付部を介して前記ファンモータを前記取付対象に取り付けることとを含む方法。
  10. 前記所定位置がコギング停止位置である請求項7乃至9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 回転軸の周りに互いに隙間を隔てて設けられた複数の羽根を有するインペラと、前記インペラを回転可能に支持するベースとを備えるファンモータを取付対象に取り付ける方法であって、
    前記インペラを所定位置で停止して、前記ベースが有する前記ファンモータを前記取付対象に取り付けるための取付部を、前記回転軸方向から見て、前記隙間に位置させることと、
    前記隙間に工具を挿入して、前記取付部を介して前記ファンモータを前記取付対象に取り付けることとを含み、
    前記所定位置がコギング停止位置である方法。
  12. 前記取付部は複数の取付部であり、
    前記取付部を前記隙間に位置させることは、前記複数の取付部の少なくとも二つ以上を同時に、前記複数の羽根の間に画成される複数の隙間に位置させることである請求項7乃至11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記取付部を前記隙間に位置させることは、前記複数の取付部の全てを同時に、前記複数の羽根の間に画成される複数の隙間に位置させることである請求項12に記載の方法。
  14. 前記羽根の数と前記取付部の数とが等しい請求項7乃至13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 回転軸の周りに互いに隙間を隔てて設けられた複数の羽根を有するインペラと、前記インペラを回転可能に支持するベースとを備えるファンモータであって、
    前記ベースは、前記ファンモータを取付対象に取り付けるための複数の取付部を有し、
    前記インペラがコギング停止位置において停止した状態で前記回転軸方向から見て、前記複数の取付部の少なくとも一つが前記複数の羽根の前記隙間のいずれかに位置しているファンモータ。
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