JP6442795B2 - 無線通信回路及び無線通信装置 - Google Patents

無線通信回路及び無線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6442795B2
JP6442795B2 JP2013183455A JP2013183455A JP6442795B2 JP 6442795 B2 JP6442795 B2 JP 6442795B2 JP 2013183455 A JP2013183455 A JP 2013183455A JP 2013183455 A JP2013183455 A JP 2013183455A JP 6442795 B2 JP6442795 B2 JP 6442795B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
signal
wireless communication
average power
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013183455A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015050754A (ja
Inventor
陽司 中田
陽司 中田
節也 長谷
節也 長谷
高征 西村
高征 西村
雅明 斉藤
雅明 斉藤
幹雄 林原
幹雄 林原
敦 工藤
敦 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Connected Technologies Ltd
Original Assignee
Fujitsu Connected Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Connected Technologies Ltd filed Critical Fujitsu Connected Technologies Ltd
Priority to JP2013183455A priority Critical patent/JP6442795B2/ja
Priority to US14/473,628 priority patent/US9209846B2/en
Publication of JP2015050754A publication Critical patent/JP2015050754A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6442795B2 publication Critical patent/JP6442795B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/06Receivers
    • H04B1/10Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3241Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using predistortion circuits
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B1/0475Circuits with means for limiting noise, interference or distortion
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B2001/0408Circuits with power amplifiers
    • H04B2001/0416Circuits with power amplifiers having gain or transmission power control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B2001/0408Circuits with power amplifiers
    • H04B2001/0425Circuits with power amplifiers with linearisation using predistortion

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Description

この発明は、無線通信回路及び無線通信装置に関する。
従来、送信する信号を、この送信する信号と異なる変調方式の受信系を用いて送信系にフィードバックさせることによって、歪み補償を行うようにした無線通信装置がある(例えば、特許文献1参照)。また、電力増幅器で発生する歪みの電力レベルを調整する補償増幅器の動作点を電力レベルに応じて可変するようにした歪み補償回路がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−55378号公報 特開平6−37551号公報
しかしながら、従来の歪み補償技術は、フィードバックに用いられる受信系の電源を常時オンにするため、電力消費量の増大を招くという問題点がある。また、電力増幅器で発生する歪み量は瞬時ピーク電力の影響を受けるが、従来の歪み補償技術は、電力増幅器を通過する信号の平均電力に応じて歪み補償を行うため、歪み補償を行う回路の電源を瞬時ピーク電力に応じてオフさせることができない。つまり、瞬時ピーク電力の大きさによっては歪み補償を行う必要のない場合でも、歪み補償を行う回路の電源が常時オンになるため、電力消費量が増えるという問題点がある。
電力消費量を低減することができる無線通信回路及び無線通信装置を提供することを目的とする。
無線通信回路は、送信部、受信部、前置歪補償部及び電源制御部を有する。送信部は、変調部及び電力増幅部を有し、電力増幅部によって増幅された信号を送信する。変調部は、信号を第1の変調方式で変調する。電力増幅部は、第1の変調方式で変調された信号を増幅して出力する。受信部は、復調部を有し、復調部は、送信部から出力された信号を、第1の変調方式と異なる第2の変調方式によって復調する。前置歪補償部は、復調部によって復調された信号に基づいて、送信部に入力される信号に対して、電力増幅部での信号の増幅時に発生する歪みを補償する。電源制御部は、送信部から出力される信号の平均の電力レベルを表す平均電力レベル、及び平均電力レベルに対する瞬時ピーク電力レベルの比を表すピーク対平均電力比に基づいて、受信部及び前置歪補償部への電源の供給及び停止を制御する。
無線通信装置は、上述した無線通信回路を有する。
この無線通信回路及び無線通信装置によれば、電力消費量を低減することができる。
図1は、実施の形態にかかる無線通信回路の第1の例を示す図である。 図2は、図1に示す無線通信回路における信号の流れを示す図である。 図3は、実施の形態にかかる無線通信装置の一例を示す図である。 図4は、図3に示す無線通信装置における信号の流れを示す図である。 図5は、図3に示す無線通信装置において歪み補償機能を実現する無線通信回路の第2の例を示す図である。 図6は、図5に示す無線通信回路における信号の流れを示す図である。 図7は、図5に示す無線通信回路におけるベースバンド部において実現される機能部を示す図である。 図8は、図5〜図7に示す無線通信回路における動作を説明する図である。 図9は、図3に示す無線通信装置において歪み補償機能を実現する無線通信回路の第3の例を示す図である。 図10は、図9に示す無線通信回路における信号の流れを示す図である。 図11は、図9に示す無線通信回路におけるベースバンド部において実現される機能部を示す図である。 図12は、図11に示すベースバンド部における閾値テーブルの一例を示す図である。 図13は、図9〜図12に示す無線通信回路における動作を説明する図である。
以下に添付図面を参照して、この無線通信回路及び無線通信装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。以下の各実施例の説明においては、同様の構成要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
・無線通信回路の第1の例
図1は、実施の形態にかかる無線通信回路の第1の例を示す図である。図2は、図1に示す無線通信回路における信号の流れを示す図である。図1及び図2に示すように、無線通信回路1は、送信部2、受信部3、前置歪補償部4及び電源制御部5を有する。送信部2は、変調部6及び電力増幅部7を有し、電力増幅部7によって増幅された信号を出力する。受信部3は、復調部8を有し、送信部2から出力された信号を受信する。
前置歪補償部4の第1の入力端は、無線通信回路1の信号入力端子11に接続されている。前置歪補償部4の第2の入力端は、復調部8の出力端に接続されている。変調部6の入力端は、前置歪補償部4の出力端に接続されている。電力増幅部7の入力端は、変調部6の出力端に接続されている。
復調部8の入力端は、電力増幅部7の出力端に接続されている。無線通信回路1の信号出力端子12は、電力増幅部7の出力端に接続されている。電源制御部5の第1の入力端は、平均電力レベル入力端子13に接続されている。電源制御部5の第2の入力端は、ピーク対平均電力比入力端子14に接続されている。電源制御部5の出力端は、前置歪補償部4及び復調部8に接続されている。
送信部2、変調部6、電力増幅部7、受信部3、復調部8、前置歪補償部4及び電源制御部5は、ハードウェアによって実現されてもよい。あるいは、電源制御部5は、プロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。
無線通信回路1の信号入力端子11には、例えば前段の図示しない信号処理部から送信対象の信号が入力される。送信対象の信号は、前置歪補償部4に入力される。送信対象の信号は、例えばベースバンド信号であってもよい。
変調部6は、前置歪補償部4から出力された信号を第1の変調方式で変調し、変調された高周波の信号を出力する。変調部6から出力された高周波の信号は、電力増幅部7に入力される。
電力増幅部7は、変調部6から出力された信号を増幅して出力する。電力増幅部7から出力された信号は、無線通信回路1の信号出力端子12を介して例えば図示しないアンテナから空間へ放射される。また、電力増幅部7から出力された信号は、復調部8に入力される。
復調部8は、電力増幅部7から出力された高周波の信号を、第1の変調方式と異なる第2の変調方式によって復調し、復調された信号を出力する。復調部8から出力された信号は、前置歪補償部4に入力される。復調部8によって復調された信号は、例えばベースバンド信号であってもよい。
一例として、第1の変調方式は、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式、cdma2000方式、LTE(Long Term Evolution)方式またはLTE−Advanced(LTEアドバンスト)方式であってもよい。また、一例として、第2の変調方式は、GSM(Global System for Mobile Communications:登録商標)方式であってもよい。なお、第1の変調方式及び第2の変調方式、または第1の変調方式と第2の変調方式との組み合わせは、上述した例以外の方式または組み合わせであってもよい。
前置歪補償部4は、復調部8から出力された信号に基づいて、無線通信回路1の信号入力端子11から入力された送信対象の信号に対して、電力増幅部7での信号の増幅時に発生する歪みを補償する。例えば、前置歪補償部4は、送信対象の信号と復調部8の出力信号との差分を歪み成分として抽出し、その歪み成分を、送信対象の信号と同じ振幅で逆位相になるようにして送信対象の信号に加算することによって、歪み補償を行ってもよい。
平均電力レベル入力端子13には、平均電力レベルを表す情報が入力される。平均電力レベルは、送信部2から出力される信号の平均の電力レベルを表す。ピーク対平均電力比入力端子14には、ピーク対平均電力比を表す情報が入力される。ピーク対平均電力比は、平均電力レベルに対する瞬時ピーク電力レベルの比を表す。従って、電源制御部5には、平均電力レベルを表す情報とピーク対平均電力比を表す情報とが入力される。電源制御部5は、平均電力レベル及びピーク対平均電力比に基づいて、受信部3及び前置歪補償部4への電源の供給及び停止を制御する。なお、電源制御部5に平均電力レベルを表す情報とピーク対平均電力比を表す情報とが入力される代わりに、電源制御部5が平均電力レベルを表す情報とピーク対平均電力比を表す情報とを有していてもよい。
電源制御部5によって、受信部3及び前置歪補償部4に電源が供給されている場合には、復調部8及び前置歪補償部4が動作する。それによって、電力増幅部7の出力信号は、復調部8によって復調される。そして、前置歪補償部4は、復調部8によって復調された信号を用いて、送信対象の信号に対して歪み補償を行う。
一方、電源制御部5によって、受信部3及び前置歪補償部4への電源の供給が停止されている場合には、復調部8及び前置歪補償部4は動作を停止する。それによって、前置歪補償部4は、送信対象の信号に対して歪み補償を行わずに、入力された送信対象の信号をそのまま出力する。
図1に示す無線通信回路1によれば、平均電力レベルだけでなく、ピーク対平均電力比も用いて、受信部3及び前置歪補償部4への電源の供給及び停止が制御される。そのため、平均電力レベルが高くても、ピーク対平均電力比が小さいため、歪み補償を行う必要のない場合に、受信部3及び前置歪補償部4の動作を停止させることができる。従って、平均電力レベルが高ければ受信部3及び前置歪補償部4に電源を供給して受信部3及び前置歪補償部4を動作させる場合と比べて、電力消費量を低減することができる。
・無線通信装置の一例
図3は、実施の形態にかかる無線通信装置の一例を示す図である。図4は、図3に示す無線通信装置における信号の流れを示す図である。図3及び図4に示すように、無線通信装置は、マルチモードに対応しており、例えば第1の変調方式によって信号を送信または受信する第1の変調方式の無線部20、及び第2の変調方式によって信号を送信または受信する第2の変調方式の無線部50を有する。また、無線通信装置は、ベースバンド部70及び歪補償電源部90を有する。
上述した無線通信回路の第1の例と同様に、第1の変調方式は、例えばW−CDMA方式、cdma2000方式、LTE方式またはLTE−Advanced方式であってもよい。また、第2の変調方式は、例えばGSM方式であってもよい。なお、第1の変調方式及び第2の変調方式、または第1の変調方式と第2の変調方式との組み合わせは、上述した例以外の方式または組み合わせであってもよい。
また、無線通信装置は、マルチバンドに対応しており、例えば第1の変調方式の無線部20は、800MHz、1.7GHz及び2GHzの各周波数帯を用いて信号を送信または受信してもよい。第2の変調方式の無線部50は、800MHz及び1.7GHzの各周波数帯を用いて信号を送信または受信してもよい。なお、第1の変調方式の無線部20及び第2の変調方式の無線部50は、その他の周波数帯を用いて信号を送信または受信してもよい。
第1の変調方式の無線部20において、800MHz帯の信号送信系のPD(Predistortion、前置歪補償部)27は、第2の変調方式の無線部50における800MHz帯の信号受信系からフィードバックされた信号に基づいて、送信対象のベースバンドのI,Q信号に対して歪み補償を行う。送信対象のベースバンドのI,Q信号は、ベースバンド部70から出力され、RRC(Root−Raised Cosine filter、ルートレイズドコサインフィルタ)21によるフィルタリングによって帯域制限された後、PD27に入力される。PD27は、前置歪補償部の一例である。
無線通信装置が、第1の変調方式の無線部20において800MHz帯の信号送信系及び信号受信系を動作させて無線通信を行っている場合には、第2の変調方式の無線部50における800MHz帯の信号受信系は無線通信を行っていない。従って、第2の変調方式の無線部50における800MHz帯の信号受信系を、第1の変調方式の無線部20における800MHz帯の信号送信系から送信される信号のフィードバック回路として動作させることができる。
例えば、第1の変調方式の無線部20の800M送信回路30から出力された信号は、CUP(Coupler、分配器)36によって2つに分配される。800M送信回路30は、PD27から出力されたベースバンドのI,Q信号を、送信周波数が800MHz帯である信号に変調して送信する回路である。800M送信回路30は、送信部の一例である。
CUP36で分配された一方の信号は、DUP(Duplexer、デュプレクサ)39及びSW(Switch、切替器)42を経てアンテナ43から空間へ放射される。CUP36で分配されたもう一方の信号は、第2の変調方式の無線部50における800MHz帯の信号受信系においてSW60、800M受信回路57及び波形整形用のFIL(Filter、フィルタ)53を経由して、第1の変調方式の無線部20における800MHz帯の信号送信系のPD27にフィードバックされる。800M受信回路57は、800MHz帯の周波数の信号をベースバンドのI,Q信号に復調する回路である。800M受信回路57は、受信部の一例である。
このように第1の変調方式の無線部20における800MHz帯の信号送信系が信号の送信を行う場合、第2の変調方式の無線部50における800MHz帯の信号受信系が歪み補償のフィードバック回路として動作する。この場合、第1の変調方式の無線部20における800MHz帯の信号送信系のPD27、並びに第2の変調方式の無線部50における800MHz帯の信号受信系のSW60、800M受信回路57及び波形整形用のFIL53への電源の供給または停止は、歪補償電源部90によって制御される。
同様に、第1の変調方式の無線部20において、1.7GHz帯の信号送信系のPD28は、第2の変調方式の無線部50における1.7GHz帯の信号受信系からフィードバックされた信号に基づいて、送信対象のベースバンドのI,Q信号に対して歪み補償を行う。送信対象のベースバンドのI,Q信号は、ベースバンド部70から出力され、RRC23によるフィルタリングによって帯域制限された後、PD28に入力される。PD28は、前置歪補償部の一例である。
例えば、第1の変調方式の無線部20の1.7G送信回路32から出力された信号は、CUP37によって2つに分配される。1.7G送信回路32は、PD28から出力されたベースバンドのI,Q信号を、送信周波数が1.7GHz帯である信号に変調して送信する回路である。1.7G送信回路32は、送信部の一例である。
CUP37で分配された一方の信号は、DUP40及びSW42を経てアンテナ43から空間へ放射される。CUP37で分配されたもう一方の信号は、第2の変調方式の無線部50における1.7GHz帯の信号受信系においてSW61、1.7G受信回路59及び波形整形用のFIL55を経由して、第1の変調方式の無線部20における1.7GHz帯の信号送信系のPD28にフィードバックされる。1.7G受信回路59は、1.7GHz帯の周波数の信号をベースバンドのI,Q信号に復調する回路である。1.7G受信回路59は、受信部の一例である。
このように第1の変調方式の無線部20における1.7GHz帯の信号送信系が信号の送信を行う場合、第2の変調方式の無線部50における1.7GHz帯の信号受信系が歪み補償のフィードバック回路として動作する。この場合、第1の変調方式の無線部20における1.7GHz帯の信号送信系のPD28、並びに第2の変調方式の無線部50における1.7GHz帯の信号受信系のSW61、1.7G受信回路59及び波形整形用のFIL55への電源の供給または停止は、歪補償電源部90によって制御される。
同様に、第1の変調方式の無線部20において、2GHz帯の信号送信系のPD29は、第2の変調方式の無線部50における1.7GHz帯の信号受信系からフィードバックされた信号に基づいて、送信対象のベースバンドのI,Q信号に対して歪み補償を行う。送信対象のベースバンドのI,Q信号は、ベースバンド部70から出力され、RRC25によるフィルタリングによって帯域制限された後、PD29に入力される。PD29は、前置歪補償部の一例である。
例えば、第1の変調方式の無線部20の2G送信回路34から出力された信号は、CUP38によって2つに分配される。2G送信回路34は、PD29から出力されたベースバンドのI,Q信号を、送信周波数が2GHz帯である信号に変調して送信する回路である。2G送信回路34は、送信部の一例である。
CUP38で分配された一方の信号は、DUP41及びSW42を経てアンテナ43から空間へ放射される。CUP38で分配されたもう一方の信号は、第2の変調方式の無線部50における1.7GHz帯の信号受信系においてSW61、1.7G受信回路59及び波形整形用のFIL55を経由して、第1の変調方式の無線部20における2GHz帯の信号送信系のPD29にフィードバックされる。1.7GHz帯の信号受信系における周波数帯域は、2GHz帯の信号送信系における周波数帯域と重なっているため、第2の変調方式の無線部50における1.7GHz帯の信号受信系は、第1の変調方式の無線部20から出力された送信周波数が2GHz帯である信号を処理することができる。
このように第1の変調方式の無線部20における2GHz帯の信号送信系が信号の送信を行う場合、第2の変調方式の無線部50における1.7GHz帯の信号受信系が歪み補償のフィードバック回路として動作する。この場合、第1の変調方式の無線部20における2GHz帯の信号送信系のPD29、並びに第2の変調方式の無線部50における1.7GHz帯の信号受信系のSW61、1.7G受信回路59及び波形整形用のFIL55への電源の供給または停止は、歪補償電源部90によって制御される。
歪補償電源部90は、ベースバンド部70の出力信号に基づいて、PD27〜29、SW60,61、800M受信回路57,1.7G受信回路59及び波形整形用のFIL53,55への電源の供給または停止を制御するが、これについては後述する。また、第1の変調方式の無線部20における各周波数帯の信号送信系のRRC21,23,25からベースバンド部70に、歪補償電源部90による電源の供給または停止の制御に関与する信号が入力されるが、これについても後述する。また、ベースバンド部70から第1の変調方式の無線部20における800M送信回路30、1.7G送信回路32及び2G送信回路34に、各送信回路30,32,34における信号増幅の利得を制御する信号が入力されるが、これについても後述する。
ところで、無線通信装置が、第1の変調方式の無線部20において800MHz帯の信号受信系を動作させて無線信号を受信する場合、アンテナ43で受信された信号は、SW42及びDUP39を経由し、800M受信回路31においてベースバンドのI,Q信号に復調される。800M受信回路31によって復調されたベースバンドのI,Q信号は、RRC22によるフィルタリングによって帯域制限された後、ベースバンド部70に入力される。
同様に、無線通信装置が、第1の変調方式の無線部20において1.7GHz帯の信号受信系を動作させて無線信号を受信する場合、アンテナ43で受信された信号は、SW42及びDUP40を経由し、1.7G受信回路33においてベースバンドのI,Q信号に復調される。1.7G受信回路33によって復調されたベースバンドのI,Q信号は、RRC24によるフィルタリングによって帯域制限された後、ベースバンド部70に入力される。
同様に、無線通信装置が、第1の変調方式の無線部20において2GHz帯の信号受信系を動作させて無線信号を受信する場合、アンテナ43で受信された信号は、SW42及びDUP41を経由し、2G受信回路35においてベースバンドのI,Q信号に復調される。2G受信回路35によって復調されたベースバンドのI,Q信号は、RRC26によるフィルタリングによって帯域制限された後、ベースバンド部70に入力される。
また、無線通信装置が、第2の変調方式の無線部50において800MHz帯の信号送信系を動作させて無線信号を送信する場合、ベースバンド部70から出力された送信対象のベースバンドのI,Q信号は、FIL51を経由し、800M送信回路56において変調される。800M送信回路56から出力された信号は、DUP62及びSW64を経てアンテナ65から空間へ放射される。
無線通信装置が、第2の変調方式の無線部50において800MHz帯の信号受信系を動作させて無線信号を受信する場合、アンテナ65で受信された信号は、SW64、DUP62及びSW60を経由し、800M受信回路57においてベースバンドのI,Q信号に復調される。800M受信回路57によって復調されたベースバンドのI,Q信号は、波形整形用のFIL53を経由してベースバンド部70に入力される。
無線通信装置が、第2の変調方式の無線部50において1.7GHz帯の信号送信系を動作させて無線信号を送信する場合、ベースバンド部70から出力された送信対象のベースバンドのI,Q信号は、FIL52を経由し、1.7G送信回路58において変調される。1.7G送信回路58から出力された信号は、DUP63及びSW64を経てアンテナ65から空間へ放射される。
無線通信装置が、第2の変調方式の無線部50において1.7GHz帯の信号受信系を動作させて無線信号を受信する場合、アンテナ65で受信された信号は、SW64、DUP63及びSW61を経由し、1.7G受信回路59においてベースバンドのI,Q信号に復調される。1.7G受信回路59によって復調されたベースバンドのI,Q信号は、波形整形用のFIL55を経由してベースバンド部70に入力される。なお、波形整形用のFIL53,55にはメモリ54が接続されているが、メモリ54については後述する。
図3に示す無線通信装置における歪み補償機能について、図5〜図13を用いて説明する。本実施例では、図3に示す無線通信装置において、第1の変調方式の無線部20における800MHz帯の信号送信系が信号の送信を行い、第2の変調方式の無線部50における800MHz帯の信号受信系が歪み補償のフィードバック回路として動作する場合について説明する。
なお、第1の変調方式の無線部20における1.7GHz帯の信号送信系と第2の変調方式の無線部50における1.7GHz帯の信号受信系との組み合わせ、及び第1の変調方式の無線部20における2GHz帯の信号送信系と第2の変調方式の無線部50における1.7GHz帯の信号受信系との組み合わせについても同様である。従って、これら二つの組み合わせについては、第1の変調方式の無線部20における800MHz帯の信号送信系と第2の変調方式の無線部50における800MHz帯の信号受信系との組み合わせの説明において、該当する符号を読み替えるものとして説明を省略する。
・無線通信回路の第2の例
図5は、図3に示す無線通信装置において歪み補償機能を実現する無線通信回路の第2の例を示す図である。図6は、図5に示す無線通信回路における信号の流れを示す図である。
図5及び図6に示すように、第1の変調方式の無線部20における800MHz帯の信号送信系において、800M送信回路30は、D/A(Digital to Analog converter、デジタル/アナログ変換器)101及びMOD(Modulator、変調器)102を有する。また、800M送信回路30は、TX−VGA(TX−Variable Gain Amplifier、送信可変利得増幅器)103及びPA(Power Amplifier、電力増幅器)104を有する。
D/A101の入力端は、PD27の出力端に接続されている。PD27から出力されるベースバンドのI,Q信号はデジタル信号である。D/A101は、PD27から出力されたベースバンドのI,Q信号をアナログ信号に変換する。
MOD102の入力端は、D/A101の出力端に接続されている。MOD102は、D/A101から出力された信号を、送信周波数が800MHz帯である信号に変調する。MOD102は、変調部の一例である。
TX−VGA103の入力端は、MOD102の出力端に接続されている。TX−VGA103の制御端は、ベースバンド部70に接続されている。TX−VGA103は、例えばベースバンド部70から出力される制御信号によって利得を可変して、MOD102から出力された信号を増幅する。それによって、送信電力レベルが例えば基地局の求める値になるように調整される。TX−VGA103は、可変利得増幅部の一例である。
PA104の入力端は、TX−VGA103の出力端に接続されている。PA104は、TX−VGA103から出力された信号を増幅する。PA104は、電力増幅部の一例である。PA104から出力された信号は、CUP36によって2つに分配されて、第1の変調方式の無線部20におけるDUP39及び第2の変調方式の無線部50におけるSW60へ送られる。
第1の変調方式の無線部20において、1.7G送信回路32及び2G送信回路34は、800M送信回路30と同様の構成である。
第2の変調方式の無線部50における800MHz帯の信号受信系において、800M受信回路57は、LNA(Low Noise Amplifier、低雑音増幅器)114及びRX−VGA(RX−Variable Gain Amplifier、受信可変利得増幅器)113を有する。また、800M受信回路57は、DEM(Demodulator、復調器)112及びA/D(Analog to Digital converter、アナログ/デジタル変換器)111を有する。
SW60は、第1の変調方式の無線部20におけるCUP36及び第2の変調方式の無線部50におけるDUP62に接続されている。SW60は、第2の変調方式の無線部50における800MHz帯の信号受信系が歪み補償のフィードバック回路として動作する場合、CUP36から出力された信号を800M受信回路57に与える。SW60は、無線通信装置が第2の変調方式の無線部50における800MHz帯の信号受信系を動作させて無線信号を受信する場合、DUP62から出力された信号を800M受信回路57に与える。
LNA114の入力端は、SW60の出力端に接続されている。LNA114は、雑音指数の小さい増幅器であり、SW60から出力された信号を増幅する。
RX−VGA113の入力端は、LNA114の出力端に接続されている。RX−VGA113は、例えば図示しない受信利得制御部から出力される制御信号によって利得を可変して、LNA114から出力された信号を増幅する。それによって、信号レベルがDEM112以降の信号処理のダイナミックレンジ内の最適な範囲に入るように調整される。
DEM112の入力端は、RX−VGA113の出力端に接続されている。DEM112は、RX−VGA113から出力された800MHz帯の周波数の信号をベースバンドのI,Q信号に復調する。DEM112は、復調部の一例である。
A/D111の入力端は、DEM112の出力端に接続されている。DEM112から出力されるベースバンドのI,Q信号はアナログ信号である。A/D111は、DEM112から出力されたベースバンドのI,Q信号をデジタル信号に変換する。A/D111から出力された信号は、波形整形用のFIL53へ送られる。
メモリ54は、複数の送信系により送信される各信号、及び複数の受信系により受信される各信号の周波数帯域データを記憶している。例えば、メモリ54は、第1の変調方式の無線部20から送信される800MHz帯、1.7GHz帯もしくは2GHz帯の各信号、及び第2の変調方式の無線部50においてアンテナ65で受信される800MHz帯もしくは1.7GHz帯の各信号の周波数帯域データを記憶している。
メモリ54は、ROM(Read Only Memory、リードオンリメモリ)やEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)やフラッシュメモリなどの不揮発性のメモリである。なお、メモリ54は、第2の変調方式の無線部50の外部に設けられていてもよい。
波形整形用のFIL53の入力端は、A/D111の出力端に接続されている。波形整形用のFIL53は、A/D111から出力された信号が、CUP36によって分配された信号であるか、またはアンテナ65で受信された信号であるかを判定する。波形整形用のFIL53には、図示しない制御部から、第1の変調方式の無線部20の送信信号であるか、または第2の変調方式の無線部50の受信信号であるかを示す情報が与えられる。波形整形用のFIL53は、この図示しない制御部から与えられる情報に基づいて信号の判定を行う。
波形整形用のFIL53は、CUP36によって分配された信号であると判定した場合、メモリ54から、第1の変調方式の無線部20から送信される800MHz帯の信号の周波数帯域データの中から帯域制限を行わないデータを読み込む。そして、波形整形用のFIL53は、A/D111から出力された信号を、帯域制限を行わずにPD27にフィードバックさせる。
一方、波形整形用のFIL53は、アンテナ65で受信された信号であると判定した場合、メモリ54から、第2の変調方式の無線部50の周波数帯域データを読み込み、A/D111から出力された信号を、帯域制限を行ってベースバンド部70へ送る。
第2の変調方式の無線部50において、1.7G受信回路59は、800M受信回路57と同様の構成である。
PD27、波形整形用のFIL53、メモリ54、A/D111、DEM112、RX−VGA113、LNA114及びSW60を含む歪補償部91の電源のオン、オフは、歪補償電源部90によって制御される。具体的には、PD27において歪み補償を行う場合には、歪補償電源部90によって歪補償部91の電源がオンに制御される。それによって、PA104の出力信号が第2の変調方式の無線部50における信号受信系を経由してPD27にフィードバックされる。一方、PD27において歪み補償を行わない場合には、歪補償電源部90によって歪補償部91の電源がオフに制御される。PD27は、電源がオフである場合、RRC21から出力された信号をそのままD/A101へ送る。
図7は、図5に示す無線通信回路におけるベースバンド部において実現される機能部を示す図である。図7に示すように、ベースバンド部70には、計算部71、利得制御部72、推定部73、比較部74及び動作制御部75の各機能部が実現される。これらの各機能部71〜75は、ハードウェアによって実現されてもよいし、プロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。
計算部71には、RRC21から出力されたベースバンドのI,Q信号が入力される。計算部71は、RRC21から出力されたベースバンドのI,Q信号に基づいて、ピーク対平均電力比を計算して求める。計算部71は、例えば公知の方法によってピーク対平均電力比を求めることができる。
利得制御部72は、TX−VGA103へ、TX−VGA103の利得を制御する制御信号を出力する。それによって、TX−VGA103の利得が制御される。利得制御部72は、送信電力レベルをモニタしており、そのモニタ値に基づいてTX−VGA103の利得を制御する。利得制御部72は、このTX−VGA103の利得を制御する情報から平均電力レベルの値を得ることができる。
推定部73には、計算部71によって求められたピーク対平均電力比の情報と、利得制御部72が有する平均電力レベルの情報とが与えられる。推定部73は、ピーク対平均電力比の情報と平均電力レベルの情報とを組み合わせて、PA104から出力される信号の瞬時振幅値を推定する。推定部73は、例えば公知の方法によって瞬時振幅値を計算して求めることができる。
比較部74には、推定部73によって推定された瞬時振幅値が与えられる。比較部74には、瞬時振幅値の基準となる閾値が予め設定されている。比較部74は、推定部73から与えられた瞬時振幅値と閾値とを比較する。具体的には、比較部74は、瞬時振幅値が閾値以上である場合に“true”を返し、瞬時振幅値が閾値以上でない場合に“false”を返してもよい。
動作制御部75には、比較部74から、瞬時振幅値と閾値との比較結果が与えられる。動作制御部75は、比較部74から与えられた比較結果に基づいて、歪補償部91の電源をオン、オフさせる制御信号を歪補償電源部90へ出力する。
具体的には、動作制御部75は、比較部74から“true”を受け取ると、歪補償部91の電源をオンにさせる制御信号を歪補償電源部90へ出力する。それによって、歪補償電源部90が歪補償部91の電源をオンにする制御を行い、歪補償部91の電源がオンになる。一方、動作制御部75は、比較部74から“false”を受け取ると、歪補償部91の電源をオフにさせる制御信号を歪補償電源部90へ出力する。それによって、歪補償電源部90が歪補償部91の電源をオフにする制御を行い、歪補償部91の電源がオフになる。
計算部71、利得制御部72、推定部73、比較部74、動作制御部75及び歪補償電源部90は、電源制御部の一例である。歪補償電源部90は、ベースバンド部70において実現される機能部の一つであってもよい。
なお、800M受信回路57における自動利得制御機能を制御する図示しない受信利得制御部において平均電力レベルをモニタすることができる。または、PA104の出力信号を分岐してダイオード検波した電圧に基づいて、平均電力レベルをモニタすることができる。従って、推定部73は、受信利得制御部から平均電力レベルの情報を取得してもよいし、ダイオード検波した電圧に基づいてモニタした平均電力レベルから平均電力レベルの情報を取得してもよい。
図8は、図5〜図7に示す無線通信回路における動作を説明する図である。図8に示すように、無線通信回路において信号の送信が開始されると、計算部71は、ピーク対平均電力比(Peak to Average Power Ratio、PAPR)を計算して求める(ステップS1)。また、利得制御部72は、送信電力レベルをモニタして平均電力レベルの値を取得する(ステップS2)。計算部71と利得制御部72とによって、ステップS1の動作とステップS2の動作とが並列に行われてもよい。
次いで、推定部73は、ステップS1で求められたピーク対平均電力比の情報と、ステップS2で取得された平均電力レベルの情報とを組み合わせて、PA104から出力される送信信号の瞬時振幅値を推定する(ステップS3)。そして、比較部74は、ステップS3で求められた瞬時振幅値と閾値とを比較する(ステップS4)。
比較の結果、瞬時振幅値が閾値以上でない場合(ステップS5:No)、動作制御部75は、歪補償部91の電源をオフにさせる制御信号を歪補償電源部90へ出力する。そして、歪補償電源部90は、歪補償部91の電源をオフにする制御を行う。それによって、歪補償部91の電源がオフになる(ステップS6)。
一方、瞬時振幅値が閾値以上である場合(ステップS5:Yes)、動作制御部75は、歪補償部91の電源をオンにさせる制御信号を歪補償電源部90へ出力する。そして、歪補償電源部90は、歪補償部91の電源をオンにする制御を行う。それによって、歪補償部91の電源がオンになる(ステップS7)。
無線通信回路において信号を送信している間、無線通信回路は、上述したステップS1〜ステップS7を繰り返し行う。信号の送信が終了したら、無線通信回路は、一連の動作を終了する。
図5及び図7に示す無線通信回路、または図3に示す無線通信装置によれば、平均電力レベルだけでなく、ピーク対平均電力比も用いて、歪補償部91への電源の供給及び停止が制御される。そのため、平均電力レベルが高くてピーク対平均電力比が大きい場合には、歪補償部91へ電源を供給して歪補償部91を動作させることによって、歪み補償を行うことができる。一方、平均電力レベルが低い場合、または平均電力レベルが高くても、ピーク対平均電力比が小さい場合には、歪補償部91への電源の供給を停止して歪補償部91の動作を停止させることができる。従って、平均電力レベルが高ければ歪補償部91に電源を供給して歪補償部91を動作させる場合と比べて、電力消費量を低減することができる。
また、図5及び図7に示す無線通信回路によれば、ベースバンドのI,Q信号に基づいてピーク対平均電力比を計算するため、容易にピーク対平均電力比を取得することができる。また、図5及び図7に示す無線通信回路によれば、送信信号の瞬時振幅値と閾値との比較結果に基づいて、歪補償部91の電源のオン、オフを制御するため、歪補償部91の電源のオン、オフを容易に制御することができる。また、図5及び図7に示す無線通信回路によれば、TX−VGA103の利得を制御する情報から平均電力レベルの値を取得するため、容易に平均電力レベルの値を取得することができる。
・無線通信回路の第3の例
図9は、図3に示す無線通信装置において歪み補償機能を実現する無線通信回路の第3の例を示す図である。図10は、図9に示す無線通信回路における信号の流れを示す図である。
図9及び図10に示すように、無線通信回路の第3の例では、RRC21から出力されたベースバンドのI,Q信号は、ベースバンド部70には入力されない。無線通信回路の第3の例におけるその他の構成は、図5及び図6に示す無線通信回路の第2の例と同じである。従って、重複する説明を省略する。
図11は、図9に示す無線通信回路におけるベースバンド部において実現される機能部を示す図である。図11に示すように、ベースバンド部70には、無線通信方式情報81、CC配置情報82、RB割当情報83、閾値テーブル84、利得制御部72、比較部85及び動作制御部75の各機能部が実現される。これらの各機能部72,75,81〜85は、ハードウェアによって実現されてもよいし、プロセッサがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。
無線通信方式情報81は、第1の変調方式の無線部20から送信される信号の無線通信方式を示す情報を出力する。例えば、第1の変調方式の無線部20の無線通信方式がW−CDMA方式であれば、無線通信方式情報81は、W−CDMA方式に対応する値を出力する。
CC配置情報82は、第1の変調方式の無線部20から送信される信号のコンポーネントキャリア配置情報を出力する。LTE−Advanced方式では、複数のLTEキャリア信号(Component Carrier:CC)を同時に用いて通信を行うCarrier Aggregation(CA)が導入される。コンポーネントキャリア配置情報は、同時に使用される複数のキャリアの配置を示す情報である。CAについては、NTT DOCOMO テクニカル・ジャーナル、vol.18、No.2、“LTE−Advancedにおける広帯域化を実現するCarrier Aggregation”(http://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol18_2/、2013年7月28日検索)に記載されている。
RB割当情報83は、第1の変調方式の無線部20から送信される信号のリソースブロック(Resource Block、RB)の割り当てを示す情報を出力する。例えばClustered DFTS−OFDM(Clustered Discrete Fourier Transform Spread−Orthogonal Frequency Division Multiplexing)と呼ばれる方式では、単一のCC内で送信に用いられるリソースブロックを周波数軸上で不連続に割り当てることができる。
閾値テーブル84は、無線通信方式、リソースブロックの割り当て、もしくは同時に使用される複数のキャリアの配置、またはそれらの組み合わせに対応する閾値を格納している。閾値テーブル84には、無線通信方式情報81、CC配置情報82またはRB割当情報83から、無線通信方式を示す情報、リソースブロックの割り当てを示す情報、もしくは同時に使用される複数のキャリアの配置を示す情報、またはそれらの組み合わせの情報が与えられる。閾値テーブル84は、与えられた情報に対応する閾値を出力する。図12に、閾値テーブル84の一例を示す。
図12は、図11に示すベースバンド部における閾値テーブルの一例を示す図である。図12に示す例では、閾値テーブル84は、ピーク対平均電力比(PAPR)の値が例えば大きい場合、中位である場合、小さい場合のそれぞれについて、無線通信方式ごと、LTE方式ではRBの割り当てごと、LTE−Advanced方式ではCC及びRBの割り当てごとに、送信出力の閾値を格納している。
ピーク対平均電力比の値は、無線通信方式、リソースブロックの割り当て、もしくは同時に使用される複数のキャリアの配置、またはそれらの組み合わせによって変わる。従って、予め製作の段階で、無線通信方式、リソースブロックの割り当て、もしくは同時に使用される複数のキャリアの配置、またはそれらの組み合わせを変えてピーク対平均電力比を求め、求めたピーク対平均電力比の値に基づいて閾値テーブル84が作成される。
図12に示す例のように、ピーク対平均電力比の値が大きくなるに連れて、閾値が小さくなるように設定されていてもよい。例えば、LTE方式の場合、RBの割り当てが同じ“1”であっても、ピーク対平均電力比の値が“小”である場合の閾値は“+24dBm”であり、“中”である場合の閾値は“+23dBm”であり、“大”である場合の閾値は“+22dBm”である。
また、例えば、LTE−Advanced方式の場合、CCの割り当てが同じ“20MHz”であり、RBの割り当てが同じ“1”であっても、ピーク対平均電力比の値が“小”である場合の閾値は“+23dBm”であり、“中”である場合の閾値は“+22dBm”であり、“大”である場合の閾値は“+21dBm”である。図12に示す例では、W−CDMA方式の場合には、ピーク対平均電力比の値が“大”、“中”及び“小”のいずれであっても“+17dBm”である。
なお、図12に示す閾値テーブル84内の数値は一例であり、図12に示す数値に限定されるものではない。また、W−CDMA方式の場合、閾値がピーク対平均電力比の値に応じて異なっていてもよい。また、ピーク対平均電力比の値は、“大”、“中”及び“小”の3段階に限らず、“大”及び“小”の2段階でもよいし、4段階以上に分けられていてもよい。
利得制御部72については、無線通信回路の第2の例において説明した通りであり、平均電力レベルの値を得る。従って、重複する説明を省略する。
比較部85には、閾値テーブル84から出力された閾値と、利得制御部72が有する平均電力レベルの情報とが与えられる。比較部85は、閾値テーブル84から出力された閾値と、利得制御部72が有する平均電力レベルの値とを比較する。具体的には、比較部85は、平均電力レベルの値が閾値以上である場合に“true”を返し、平均電力レベルの値が閾値以上でない場合に“false”を返してもよい。
なお、無線通信回路の第2の例において説明したように、比較部85は、図示しない受信利得制御部から平均電力レベルの情報を取得してもよいし、ダイオード検波した電圧に基づいてモニタした平均電力レベルから平均電力レベルの情報を取得してもよい。
動作制御部75については、無線通信回路の第2の例において説明した通りであり、歪補償部91の電源をオン、オフさせる制御信号を歪補償電源部90へ出力する。従って、重複する説明を省略する。
無線通信方式情報81、CC配置情報82、RB割当情報83、閾値テーブル84、比較部85、利得制御部72、動作制御部75及び歪補償電源部90は、電源制御部の一例である。歪補償電源部90は、ベースバンド部70において実現される機能部の一つであってもよい。
図13は、図9〜図12に示す無線通信回路における動作を説明する図である。図13に示すように、無線通信回路において信号の送信が開始されると、無線通信方式情報81は、無線通信方式を示す情報を出力する(ステップS11)。また、CC配置情報82は、複数のキャリアの配置を示す情報を出力する(ステップS12)。また、RB割当情報83は、リソースブロックの割り当てを示す情報を出力する(ステップS13)。また、利得制御部72は、送信電力レベルをモニタして平均電力レベルの値を取得する(ステップS14)。
無線通信方式がW−CDMA方式である場合には、CC配置情報82及びRB割当情報83は“null”を出力してもよい。無線通信方式がLTE方式である場合には、RB割当情報83は“null”を出力してもよい。無線通信方式情報81とCC配置情報82とRB割当情報83と利得制御部72とによって、ステップS11の動作とステップS12の動作とステップS13の動作とステップS14の動作とが並列に行われてもよい。
次いで、閾値テーブル84は、ステップS11〜ステップS13で出力された各情報に対応する閾値を取得する(ステップS15)。次いで、比較部85は、ステップS14で取得された平均電力レベルの値と、ステップS15で取得された閾値とを比較する(ステップS16)。
比較の結果、平均電力レベルの値が閾値以上でない場合(ステップS17:No)、動作制御部75は、歪補償部91の電源をオフにさせる制御信号を歪補償電源部90へ出力する。そして、歪補償電源部90は、歪補償部91の電源をオフにする制御を行う。それによって、歪補償部91の電源がオフになる(ステップS18)。
一方、平均電力レベルの値が閾値以上である場合(ステップS17:Yes)、動作制御部75は、歪補償部91の電源をオンにさせる制御信号を歪補償電源部90へ出力する。そして、歪補償電源部90は、歪補償部91の電源をオンにする制御を行う。それによって、歪補償部91の電源がオンになる(ステップS19)。
無線通信回路において信号を送信している間、無線通信回路は、上述したステップS11〜ステップS19を繰り返し行う。信号の送信が終了したら、無線通信回路は、一連の動作を終了する。
図9及び図11〜図13に示す無線通信回路によれば、無線通信回路の第2の例と同様に、平均電力レベル及びピーク対平均電力比に基づいて、歪補償部91への電源の供給及び停止を制御するため、電力消費量を低減することができる。
また、図9及び図11〜図13に示す無線通信回路によれば、無線通信方式、複数のキャリアの配置及びリソースブロックの割り当てに応じた閾値を格納した閾値テーブル84を有するため、無線通信方式、複数のキャリアの配置及びリソースブロックの割り当てに応じて閾値テーブル84から閾値を取得することができる。従って、その都度、ピーク対平均電力比を計算する必要がないため、ピーク対平均電力比を計算するのに要する電力を削減することができる。
また、図9及び図11〜図13に示す無線通信回路によれば、閾値テーブル84に、ピーク対平均電力比が大きくなるに連れて閾値が小さくなるように設定されているため、ピーク対平均電力比が大きいほど低い平均電力レベルでも、平均電力レベルの値が閾値以上になる。一方、ピーク対平均電力比が小さいほど平均電力レベルが高くならないと、平均電力レベルの値が閾値以上にならない。つまり、ピーク対平均電力比が小さい場合には、平均電力レベルが高くても、歪補償部91への電源の供給を停止して歪補償部91の動作を停止させることができる。従って、平均電力レベルが高ければ歪補償部91に電源を供給して歪補償部91を動作させる場合と比べて、電力消費量を低減することができる。
上述した各実施例を含む実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)信号を第1の変調方式で変調する変調部、及び前記第1の変調方式で変調された信号を増幅して出力する電力増幅部を有し、前記電力増幅部によって増幅された信号を送信する送信部と、前記送信部から出力された信号を、前記第1の変調方式と異なる第2の変調方式によって復調する復調部を有する受信部と、前記復調部によって復調された信号に基づいて、前記送信部に入力される信号に対して、前記電力増幅部での信号の増幅時に発生する歪みを補償する前置歪補償部と、前記送信部から出力される信号の平均の電力レベルを表す平均電力レベル、及び前記平均電力レベルに対する瞬時ピーク電力レベルの比を表すピーク対平均電力比に基づいて、前記受信部及び前記前置歪補償部への電源の供給及び停止を制御する電源制御部と、を備えることを特徴とする無線通信回路。
(付記2)前記電源制御部は、前記変調部によって変調される前のベースバンド信号に基づいて、前記ピーク対平均電力比を求めることを特徴とする付記1に記載の無線通信回路。
(付記3)前記電源制御部は、前記平均電力レベル及び前記ピーク対平均電力比に基づいて、前記電力増幅部から出力される信号の瞬時振幅値を求め、求めた前記瞬時振幅値が、予め設定された閾値以上である場合に電源を供給させ、求めた前記瞬時振幅値が前記閾値以上でない場合に電源の供給を停止させる制御を行うことを特徴とする付記1または2に記載の無線通信回路。
(付記4)前記電源制御部は、無線通信方式、リソースブロックの割り当て、もしくは同時に使用される複数のキャリアの配置、またはそれらの組み合わせに対応する閾値を格納するテーブルを有し、前記送信部から出力される信号の無線通信方式を示す無線通信方式情報、リソースブロックの割り当てを示すリソースブロック割当情報、または同時に使用される複数のキャリアの配置を示すコンポーネントキャリア配置情報に基づいて前記テーブルから閾値を取得し、前記平均電力レベルの値が、前記テーブルから取得した閾値以上である場合に電源を供給させ、前記平均電力レベルの値が、前記テーブルから取得した閾値以上でない場合に電源の供給を停止させる制御を行うことを特徴とする付記1に記載の無線通信回路。
(付記5)前記閾値は、前記ピーク対平均電力比の値が大きくなるに連れて小さくなるように設定されていることを特徴とする付記4に記載の無線通信回路。
(付記6)前記送信部は、前記送信部から出力される信号の電力レベルを所望のレベルに増幅する可変利得増幅部を有し、前記電源制御部は、前記可変利得増幅部の利得を制御する情報から前記平均電力レベルの値を取得することを特徴とする付記1乃至5のいずれか一つに記載の無線通信回路。
(付記7)信号を第1の変調方式で変調する変調部、及び前記第1の変調方式で変調された信号を増幅して出力する電力増幅部を有し、前記電力増幅部によって増幅された信号を送信する送信部と、前記送信部から出力された信号を、前記第1の変調方式と異なる第2の変調方式によって復調する復調部を有する受信部と、前記復調部によって復調された信号に基づいて、前記送信部に入力される信号に対して、前記電力増幅部での信号の増幅時に発生する歪みを補償する前置歪補償部と、前記送信部から出力される信号の平均の電力レベルを表す平均電力レベル、及び前記平均電力レベルに対する瞬時ピーク電力レベルの比を表すピーク対平均電力比に基づいて、前記受信部及び前記前置歪補償部への電源の供給及び停止を制御する電源制御部と、を備える無線通信回路を有することを特徴とする無線通信装置。
1 無線通信回路
2 送信部
3 受信部
4 前置歪補償部
5 電源制御部
6 変調部
7 電力増幅部
8 復調部
27〜29 PD
30 800M送信回路
32 1.7G送信回路
34 2G送信回路
57 800M受信回路
59 1.7G受信回路
84 閾値テーブル
90 歪補償電源部
102 MOD
103 TX−VGA
104 PA
112 DEM

Claims (5)

  1. 信号を第1の変調方式で変調する変調部、及び前記第1の変調方式で変調された信号を増幅して出力する電力増幅部を有し、前記電力増幅部によって増幅された信号を送信する送信部と、
    前記送信部から出力された信号を、前記第1の変調方式と異なる第2の変調方式によって復調する復調部を有する受信部と、
    前記復調部によって復調された信号に基づいて、前記送信部に入力される信号に対して、前記電力増幅部での信号の増幅時に発生する歪みを補償する前置歪補償部と、
    前記送信部から出力される信号の平均の電力レベルを表す平均電力レベル、及び前記平均電力レベルに対する瞬時ピーク電力レベルの比を表すピーク対平均電力比に基づいて、前記受信部及び前記前置歪補償部への電源の供給及び停止を制御する電源制御部と、
    を備え
    前記電源制御部は、
    無線通信方式、リソースブロックの割り当て、もしくは同時に使用される複数のキャリアの配置、またはそれらの組み合わせに対応する閾値を格納するテーブルを有し、
    前記送信部から出力される信号の無線通信方式を示す無線通信方式情報、リソースブロックの割り当てを示すリソースブロック割当情報、または同時に使用される複数のキャリアの配置を示すコンポーネントキャリア配置情報に基づいて前記テーブルから閾値を取得し、
    前記平均電力レベルの値が、前記テーブルから取得した閾値以上である場合に電源を供給させ、前記平均電力レベルの値が、前記テーブルから取得した閾値以上でない場合に電源の供給を停止させる制御を行う、
    ことを特徴とする無線通信回路。
  2. 前記電源制御部は、前記変調部によって変調される前のベースバンド信号に基づいて、前記ピーク対平均電力比を求めることを特徴とする請求項1に記載の無線通信回路。
  3. 前記電源制御部は、
    前記平均電力レベル及び前記ピーク対平均電力比に基づいて、前記電力増幅部から出力される信号の瞬時振幅値を求め、
    求めた前記瞬時振幅値が、予め設定された閾値以上である場合に電源を供給させ、求めた前記瞬時振幅値が前記閾値以上でない場合に電源の供給を停止させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信回路。
  4. 前記閾値は、前記ピーク対平均電力比の値が大きくなるに連れて小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の無線通信回路。
  5. 信号を第1の変調方式で変調する変調部、及び前記第1の変調方式で変調された信号を増幅して出力する電力増幅部を有し、前記電力増幅部によって増幅された信号を送信する送信部と、
    前記送信部から出力された信号を、前記第1の変調方式と異なる第2の変調方式によって復調する復調部を有する受信部と、
    前記復調部によって復調された信号に基づいて、前記送信部に入力される信号に対して、前記電力増幅部での信号の増幅時に発生する歪みを補償する前置歪補償部と、
    前記送信部から出力される信号の平均の電力レベルを表す平均電力レベル、及び前記平均電力レベルに対する瞬時ピーク電力レベルの比を表すピーク対平均電力比に基づいて、前記受信部及び前記前置歪補償部への電源の供給及び停止を制御する電源制御部と、
    を備え、
    前記電源制御部は、
    無線通信方式、リソースブロックの割り当て、もしくは同時に使用される複数のキャリアの配置、またはそれらの組み合わせに対応する閾値を格納するテーブルを有し、
    前記送信部から出力される信号の無線通信方式を示す無線通信方式情報、リソースブロックの割り当てを示すリソースブロック割当情報、または同時に使用される複数のキャリアの配置を示すコンポーネントキャリア配置情報に基づいて前記テーブルから閾値を取得し、
    前記平均電力レベルの値が、前記テーブルから取得した閾値以上である場合に電源を供給させ、前記平均電力レベルの値が、前記テーブルから取得した閾値以上でない場合に電源の供給を停止させる制御を行う、
    無線通信回路を有することを特徴とする無線通信装置。
JP2013183455A 2013-09-04 2013-09-04 無線通信回路及び無線通信装置 Active JP6442795B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013183455A JP6442795B2 (ja) 2013-09-04 2013-09-04 無線通信回路及び無線通信装置
US14/473,628 US9209846B2 (en) 2013-09-04 2014-08-29 Radio communication circuit and radio communication device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013183455A JP6442795B2 (ja) 2013-09-04 2013-09-04 無線通信回路及び無線通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015050754A JP2015050754A (ja) 2015-03-16
JP6442795B2 true JP6442795B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=52583911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013183455A Active JP6442795B2 (ja) 2013-09-04 2013-09-04 無線通信回路及び無線通信装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9209846B2 (ja)
JP (1) JP6442795B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102170751B1 (ko) * 2014-07-02 2020-10-27 삼성전자주식회사 신호 처리 장치 및 방법
DE102017131088B4 (de) * 2017-12-22 2019-08-14 Kathrein Automotive Gmbh Mobilfunkkompensator zum Einsatz in Kraftfahrzeugen und ein solches Kraftfahrzeug

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0637551A (ja) 1992-07-17 1994-02-10 Fujitsu Ltd 歪み補償回路
JPH11215198A (ja) * 1998-01-27 1999-08-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd プリディストーション歪補償機能付送信装置及び送信装置におけるプリディストーション歪補償方法
US6175270B1 (en) * 1998-03-05 2001-01-16 Lucent Technologies Inc. Method and apparatus for tailored distortion of a signal prior to amplification to reduce clipping
JP2000004173A (ja) 1998-06-17 2000-01-07 Denso Corp デジタル送信機の歪検出方法及び装置
JP3241012B2 (ja) * 1998-11-26 2001-12-25 日本電気株式会社 送信時消費電力低減回路及びこれを用いた無線通信装置並びに線形動作制御方法
US6831954B1 (en) * 2000-02-01 2004-12-14 Nokia Corporation Apparatus, and associated method, for compensating for distortion introduced upon a send signal by an amplifier
DE10301499A1 (de) * 2003-01-16 2004-07-29 Siemens Ag Schaltungsanordnung für ein Multimode-Mobiltelefon zum Senden/Empfangen von Signalen in/aus verschiedene/n Mobilfunknetze/n
JP4469685B2 (ja) * 2004-08-25 2010-05-26 富士通株式会社 出力電力誤差吸収回路及び同回路を有するマルチキャリア送信機
JP2006135417A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd Ofdm信号伝送装置
JP4951238B2 (ja) * 2005-12-27 2012-06-13 パナソニック株式会社 極座標変調送信装置及び適応歪補償処理システム並びに極座標変調送信方法及び適応歪補償処理方法
US8195103B2 (en) * 2006-02-15 2012-06-05 Texas Instruments Incorporated Linearization of a transmit amplifier
JPWO2008044276A1 (ja) * 2006-10-06 2010-02-04 パナソニック株式会社 電力増幅装置
US8019015B2 (en) * 2007-02-26 2011-09-13 Harris Corporation Linearization of RF power amplifiers using an adaptive subband predistorter
JP2009055378A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Fujitsu Ltd 無線装置および無線装置の歪み補償方法
WO2009090825A1 (ja) * 2008-01-15 2009-07-23 Mitsubishi Electric Corporation プレディストータ
US8060034B2 (en) 2008-08-04 2011-11-15 Panasonic Corporation Polar modulation transmission apparatus
WO2012109227A2 (en) * 2011-02-07 2012-08-16 Rf Micro Devices, Inc. Group delay calibration method for power amplifier envelope tracking
US9362866B2 (en) * 2013-11-26 2016-06-07 Broadcom Corporation Envelope path pre-distortion for wideband transmitter systems

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015050754A (ja) 2015-03-16
US20150065061A1 (en) 2015-03-05
US9209846B2 (en) 2015-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI578715B (zh) 與在一或以上頻率帶中之同步傳輸有關的包絡追蹤
US8548398B2 (en) Envelope power supply calibration of a multi-mode radio frequency power amplifier
US20030198300A1 (en) Waveforms for envelope tracking transmitter
US10103775B2 (en) Method and radio node for controlling radio transmission
US8073405B2 (en) MIMO transmitter
WO2007026699A1 (ja) 無線通信システム、無線通信装置、増幅率決定方法、及び記憶媒体
JP2009077439A (ja) Rf電力増幅器用の動的バイアス
US20050272382A1 (en) Wireless communication apparatus
US9270312B2 (en) Method and apparatus for controlling gain in communicaton system supporting beam forming scheme
US20140285262A1 (en) Control device of power amplifier and method of controlling power amplifier
US20180102798A9 (en) Mobile device, radio transceiver circuit, and impedance adjustment device
US9160583B2 (en) Method and equipment for controlling radio-frequency signal
US20160227549A1 (en) Radio device that has function to reduce peak power of multiplexed signal
JP6442795B2 (ja) 無線通信回路及び無線通信装置
US8509351B1 (en) Multi-mode radio frequency modulation circuitry
US9577581B2 (en) Signal amplifier with active power management
JP2007243236A (ja) 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム
US20100208638A1 (en) Wireless communication apparatus and transmission control method thereof
JP2011124840A (ja) 無線通信装置
JP5086193B2 (ja) デジタル無線の受信装置
WO2015092946A1 (ja) 送信装置および送信方法
JP2023096932A (ja) 無線伝送装置、及びその制御方法
JP2016111638A (ja) 電力増幅器
JP2004134913A (ja) 送信装置及び通信装置
JP2012165164A (ja) 無線装置およびノイズ処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180501

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180511

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180522

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20180725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6442795

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250