JP6441122B2 - 端子ユニットおよび抵抗装置 - Google Patents

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Description

本発明は、非同軸型の電流入力用端子を接続させる第1被接続端子と、非同軸型の電流出力用端子を接続させる第2被接続端子とを備えた端子ユニット、およびその端子ユニットを備えた抵抗装置に関するものである。
この種の端子ユニットを備えた機器として、下記特許文献1に開示された電流変換器が知られている。この電流変換器は、伝送器の校正を行う際に用いられる器具であって、箱状ケースと、箱状ケースの1つの側面に配設された入力端子(プラス入力端子およびマイナス入力端子)と、箱状ケースの他の1つの側面に配設された一対の出力端子と、箱状ケース内に配置された高精度抵抗器とを備えて構成されている。この場合、高精度抵抗器は、一方の端部が入力端子の一方(プラス入力端子)および一方の出力端子に接続され、他方の端部が入力端子の他方(マイナス入力端子)および他方の出力端子に接続されている。この電流変換器を用いて伝送器の校正を行う際には、電流変換器の入力端子に伝送器からの信号電流線を接続し、電圧計に電流変換器の出力端子を接続して電圧値を測定する。この際の電圧値と高精度抵抗器の抵抗値から信号電流線に流れる電流の電流値を演算して校正値(電流値の基準値と演算値との差分値)を求める。
特開2004−45056号公報(第4頁、第1図)
ところが、上記の電流変換器には、以下の問題点がある。すなわち、上記の電流変換器では、端子と高精度抵抗器とを接続する接続導線に流れる電流や、入力端子の導体部分に流れる電流によって磁界が発生し、その磁界に起因するリアクタンスの影響により、電流変換器を用いた作業(上記の校正作業)の精度に影響を及ぼすおそれがある。また、上記の電流変換器では、上記特許文献1の図1に記載されているように、接続導線や入力端子の導体部分によって構成される電流経路で囲まれるループの面積が大きいため、周囲で磁界が発生している場合において、ループに多く磁界が通過して、電流経路に流れる電流が磁界の影響を受けやすい結果、このことによっても電流変換器を用いた作業の精度に影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、電流端子に流れる電流の影響や外部の磁界の影響を低減し得る端子ユニットおよび抵抗装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の端子ユニットは、非同軸型のケーブルに取り付けられる非同軸型の電流入力用端子を接続させる第1被接続端子と、非同軸型のケーブルに取り付けられる非同軸型の電流出力用端子を接続させる第2被接続端子とを備えた端子ユニットであって、前記第1被接続端子は、非導電性を有して一端部側の開口部から前記電流入力用端子を挿入可能な第1筒状体と、当該第1筒状体の他端部側から外部に突出して当該第1筒状体に挿入された前記電流入力用端子に接続される第1電極とを備え、前記第2被接続端子は、非導電性を有して一端部側の開口部から前記電流出力用端子を挿入可能な第2筒状体と、当該第2筒状体の他端部側から外部に突出して当該第2筒状体に挿入された前記電流出力用端子に接続される第2電極とを備え、前記第1電極に対して非接続の状態で前記第1筒状体の前記他端部側と前記一端部側との間で当該第1筒状体の外周面に沿うように配設された第1導体部と、前記第2電極に接続された状態で前記第2筒状体の前記他端部側と前記一端部側との間で当該第2筒状体の外周面に沿いかつ前記第1導体部と離間した状態で配設された第2導体部と、前記第1筒状体および前記第2筒状体における各々の前記一端部側において前記第1導体部および前記第2導体部を接続する第3導体部とを有する導電体を備えている。
また、請求項2記載の端子ユニットは、請求項1記載の端子ユニットにおいて、前記第1被接続端子を基端部側から嵌入可能な第1嵌入部が形成された前記第1導体部としての第1カバー部と、前記第2被接続端子を基端部側から嵌入可能な第2嵌入部が形成された前記第2導体部としての第2カバー部と、前記第1カバー部および前記第2カバー部における各々の前記基端部側同士を連結する前記第3導体部としての連結部とを一体に形成した前記導電体としてのカバーを備えている。
また、請求項3記載の端子ユニットは、請求項2記載の端子ユニットにおいて、前記第1被接続端子および前記第2被接続端子を介して電流を入出力させる電流入出力対象が前記カバーに固定されている。
また、請求項4記載の抵抗装置は、請求項3記載の端子ユニットと、前記電流入出力対象としての抵抗器とを備えている。
請求項1記載の端子ユニットによれば、第1被接続端子の第1筒状体の外周面に沿うように配設された第1導体部と、第2被接続端子の第2筒状体の外周面に沿いかつ第1導体部と離間した状態で配設された第2導体部と、第1筒状体および第2筒状体における各々の一端部側において第1導体部および第2導体部を接続する第3導体部とを有する導電体を備えたことにより、第1被接続端子に接続された電流入力用端子および第1電極を流れる電流の向きとは逆向きに電流を第1導体部に流し、第2電極および電流出力用端子を流れる電流の向きとは逆向きに電流を第2導体部に流すことができる。したがって、この端子ユニットによれば、各箇所を流れる電流によって生じる磁界が互いに打ち消されて、これらの磁界の影響を十分に低減することができる。また、この端子ユニットによれば、第1導体部および第2導体部が第1被接続端子および第2被接続端子における第1筒状体および第2筒状体の各外周面に沿って配設されているため、電流入力用端子、第1電極、第1導体部、第3導体部、第2導体部、第2電極および電流出力用端子によって構成される電流経路で囲まれるループの面積を小さく抑えることができる。したがって、この端子ユニットによれば、電流経路からの磁界の発生を少なく抑えることができると共に、端子ユニットの周囲で発生している磁界のループへの通過を少なく抑えることができる結果、これらの磁界の影響を十分に低減することができる。
また、請求項2記載の端子ユニットによれば、第1導体部としての第1カバー部と、第2導体部としての第2カバー部と、第3導体部としての連結部を一体に形成した導電体としてのカバーを備えたことにより、第1被接続端子および第2被接続端子を覆うようにしてカバーを被せるだけで、第1カバー部、第2カバー部および連結部を装着することができる。このため、この端子ユニットによれば、組立て効率を十分に向上させることができる。
また、請求項3記載の端子ユニットによれば、電流入出力対象をカバーに固定したことにより、例えば、第1被接続端子の第1電極を電流入出力対象に形成した挿通孔に挿通させて半田付けによって第1電極と電流入出力対象とを接続したり、導電性を有するピンを電流入出力対象の挿通孔に挿通させると共にカバー部の挿入孔に挿入した状態で半田付けして電流入出力対象とカバーとを接続したりすることができる。このため、この端子ユニットによれば、第1電極と電流入出力対象とを配線の半田付けによって接続したり、電流入出力対象とカバーとを配線の半田付けによって接続したりする構成と比較して、作業をし易くすることができる結果、組立て効率をさらに向上させることができる。
また、請求項4記載の抵抗装置によれば、上記の端子ユニットを備えたことにより、上記の端子ユニットが有する効果と同様の効果を実現することができる。
抵抗装置100の斜視図である。 ケース3の取り付け面3cを下向きにした抵抗装置100の斜視図である。 抵抗装置100の分解斜視図である。 抵抗装置100の断面図である。 抵抗器1の斜視図である。 バナナジャック41,43の斜視図である。 バナナジャック42の斜視図である。 カバー44の斜視図である。 カバー44を開口部81,91側から見た斜視図である。 抵抗装置100の組立て方法を説明する第1の説明図である。 抵抗装置100の組立て方法を説明する第2の説明図である。 抵抗装置100の組立て方法を説明する第3の説明図である。 抵抗装置100の組立て方法を説明する第4の説明図である。 抵抗装置100の使用方法(抵抗器1の動作)を説明する説明図である。
以下、端子ユニットおよび抵抗装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、抵抗装置の一例としての図1に示す抵抗装置100の構成について、図面を参照して説明する。抵抗装置100は、例えば、抵抗測定装置の校正等に用いられる装置であって、図1〜図4に示すように、抵抗器1(図3,4参照)、端子ユニット2(図1,3,4参照)およびケース3を備えて構成されている。なお、図1では、端子ユニット2におけるバナナジャック41a,41b,42a,42b、43a,43b(図1,3参照)が取り付けられるケース3の取り付け面3cを上向きにした状態で図示し、図2〜4では、取り付け面3cを下向きにした状態で図示している。
抵抗器1は、電流入出力対象に相当し、図5に示すように、基板11および抵抗体12を備えて構成されている。基板11は、一例として、矩形の板状に形成されている。また、基板11には、端子ユニット2の電極61,63(図3参照)を挿通させる挿通孔11a〜11d、後述するピン84(同図参照)を挿通させる挿通孔11e〜11h、および抵抗器1を固定するためのねじ1b(同図参照)を挿通させる挿通孔11i,11jが形成されている。抵抗体12は、図5に示すように、基板11の中央部に配設されている。この場合、この抵抗装置100では、図4に示すように、抵抗器1が端子ユニット2のカバー44に固定された状態でケース3内に収容される。
端子ユニット2は、図3に示すように、バナナジャック41a,41b(以下、区別しないときには「バナナジャック41」ともいう)、バナナジャック42a,42b(以下、区別しないときには「バナナジャック42」ともいう)、バナナジャック43a,43b(以下、区別しないときには「バナナジャック43」ともいう)、および2つのカバー44を備えて構成されている。
バナナジャック41は、図14に示す非同軸型のケーブル201aに取り付けられているバナナプラグ202a(非同軸型の電流入力用端子の一例)を電気的に接続させる(以下、電気的な接続を、単に「接続」ともいう)第1被接続端子に相当し、図6に示すように、筒状体51(第1筒状体に相当する)および電極61(第1電極に相当する)を備えて構成されている。筒状体51は、非導電性を有して、一端部51b(同図における下端部)側の開口部からバナナプラグ202aを挿入可能に構成されている。また、筒状体51は、外周面51aにねじ山(図示せず)が形成されて、バナナジャック41をケース3に取り付ける際に用いるナット51dをねじ込み可能に構成されている。
電極61は、図6に示すように、筒状体51の他端部51c(同図における上端部)側から外部に突出するようにして、筒状体51の他端部51cに配設されている。また、電極61は、図14に示すように、筒状体51に挿入されたバナナプラグ202aに接続される。また、電極61は、基板11における図外の導体パターンに接続され、その導体パターンを介して抵抗器1の抵抗体12に接続される。
バナナジャック42は、図14に示す非同軸型のケーブル201bに取り付けられているバナナプラグ202b(非同軸型の電流出力用端子の一例)を接続させる第2被接続端子に相当し、図7に示すように、筒状体52(第2筒状体に相当する)およびねじ62(第2電極に相当する)を備えて構成されている。筒状体52は、非導電性を有して、一端部52b(同図における下端部)側の開口部からバナナプラグ202bを挿入可能に構成されている。また、筒状体52の他端部52c(図における上端部)には、ねじ62をねじ込ませるねじ孔52eが形成されている。また、筒状体52は、外周面52aにねじ山が形成されて、バナナジャック42をケース3に取り付ける際に用いるナット52dをねじ込み可能に構成されている。
ねじ62は、バナナジャック42にカバー44を固定する際の固定用ねじとしても機能し、図12に示すように、筒状体52に取り付けられた状態において、筒状体52の他端部52c側から外部に突出する。また、ねじ62は、図14に示すように、筒状体52に挿入されたバナナプラグ202bに接続される。
バナナジャック43は、バナナジャック41,42を介して抵抗器1の抵抗体12に測定用電流Im(図14参照)が供給(入出力)されている状態における抵抗体12の両端の電圧を検出するための図外の電圧検出用端子(バナナプラグ)を接続させる被接続端子であって、図6に示すように、筒状体53および電極63を備えて構成されている。この場合、同図に示すように、筒状体53は、バナナジャック41の筒状体51と同様に形成され、電極63は、バナナジャック41の電極61と同様に形成されている。また、電極63は、基板11における図外の導体パターンに接続され、その導体パターンを介して抵抗器1の抵抗体12に接続される。
カバー44は、導電体に相当し、図8,9に示すように、第1カバー部71、第2カバー部72および連結部73を備えて構成され、これらが一体に形成されている。また、カバー44は、導電性材料(例えば、アルミニウム)で形成され、一例として、導電性材料を切削加工することによって作製される。
第1カバー部71は、図8,9に示すように、一例として、直方体状(四角柱状)に形成されている。また、第1カバー部71には、バナナジャック41(具体的には、バナナジャック41における筒状体51の一端部51bを除く部分)を基端部71a(図8における下端部)側の開口部81から嵌入可能な第1嵌入部D1が形成されている。また、第1カバー部71の先端部71bには、同図に示すように、バナナジャック41の電極61を挿通させる開口部82が形成されている。また、第1カバー部71の先端部71bには、抵抗器1における図外の導体パターンと第1カバー部71とを接続するためのピン84(図3,4参照)を挿入させる挿入孔83が形成されている。この第1カバー部71は、第1導体部として機能し、図4に示すように、バナナジャック41の電極61に対して非接続(非接触)の状態で、バナナジャック41の筒状体51における他端部51cと一端部51bとの間で筒状体51の外周面51aに沿うように配設される。
第2カバー部72は、図8,9に示すように、一例として、直方体状(四角柱状)に形成されている。また、第2カバー部72は先端部72b側(基端部72aを除く部分)が第1カバー部71と離間している。また、第2カバー部72には、バナナジャック42(具体的には、バナナジャック42における筒状体52の一端部52bを除く部分)を基端部72a(図8における下端部)側の開口部91から嵌入可能な第2嵌入部D2が形成されている。また、第2カバー部72の先端部72bには、同図に示すように、バナナジャック42のねじ62(図3,4)を挿通させる挿通孔92が形成されている。また、第2カバー部72の先端部72bには、ねじ1b(両図参照)をねじ込ませるねじ穴93が形成されている。この第2カバー部72は、第2導体部として機能し、図4に示すように、バナナジャック42のねじ62に接続された状態で、バナナジャック42の筒状体52における他端部52cと一端部52bとの間で筒状体52の外周面52aに沿うように配設される。
連結部73は、図8に示すように、第1カバー部71の基端部71aと、第2カバー部72の基端部72aとを連結する。この連結部73は、第3導体部として機能し、バナナジャック41,42の各筒状体51,52における各々の一端部51b,52b側において第1カバー部71(第1導体部)および第2カバー部72(第2導体部)を接続する。つまり、連結部73は、第1カバー部71の基端部71a、および第2カバー部72の基端部72aのみを連結する。
ケース3は、図3に示すように、分割可能な第1ケース3aおよび第2ケース3bを備えて、抵抗器1および端子ユニット2を収容可能に構成されている。また、図3,4に示すように、第1ケース3aの取り付け面3c(両図における下面)には、バナナジャック41,42,43を取り付けるための複数の取り付け孔3dが形成されている。
次に、端子ユニット2および抵抗装置100の組立て方法について、図面を参照して説明する。
まず、ケース3における第1ケース3aの取り付け面3c(図3参照)にバナナジャック41,42,43(同図参照)を取り付ける。具体的には、筒状体51,52,53からナット51d,52d,53d(図6,7参照)を取り外した状態のバナナジャック41,42,43を、取り付け面3cに形成されている各取り付け孔3d(図3,4参照)に挿通させ、次いで、ナット51d,52d,53dを筒状体51,52,53の外周面51a,52a,53aにねじ込んで、取り付け面3cに筒状体51,52,53を固定する。これにより、バナナジャック41,42,43が取り付け面3cに取り付けられる(図4参照)。
続いて、2つのカバー44(図3参照)を装着する。具体的には、図10に示すように、バナナジャック41a,42aにおける筒状体51,52の他端部51c,52c側を覆うようにして、カバー44を被せる。この際に、カバー44における第1カバー部71の開口部81から第1嵌入部D1にバナナジャック41aが嵌入され、カバー44における第2カバー部72の開口部91から第2嵌入部D2にバナナジャック42aが嵌入される。なお、図10および後述する図11〜13では、ケース3の図示を省略している。
次いで、図10〜12に示すように、カバー44の第2カバー部72に形成されている挿通孔92にねじ62を挿通させ、続いて、筒状体52の他端部52cに形成されているねじ孔52e(図7参照)にねじ62をねじ込ませる。これにより、図11,12に示すように、バナナジャック41a,42aにカバー44が装着される。次いで、同様にして、バナナジャック41b,42bにカバー44を装着する。以上により、端子ユニット2が組立てられる。
続いて、抵抗器1を取り付ける。具体的には、図13に示すように、カバー44,44の上にスペーサ1aを載置し、次いで、抵抗器1に形成されている挿通孔11a〜11d(図5参照)にバナナジャック41,43の電極61,63を挿通させつつ、抵抗器1をスペーサ1aの上に載置する。この際に、電極61,63が、抵抗器1に形成されている図外の導体パターンに接続され、その導体パターンを介して抵抗器1の抵抗体12に接続される。
続いて、図13に示すように、抵抗器1に形成されている挿通孔11e〜11h(図5参照)にピン84を挿通させる。この際に、カバー44の第1カバー部71に形成されている挿入孔83(図11参照)にもピン84を挿通させる。これにより、抵抗器1の抵抗体12に接続されている図外の導体パターンにピン84が接続され、ピン84および導体パターンを介してカバー44の第1カバー部71と抵抗体12とが接続される。
次いで、図13に示すように、抵抗器1に形成されている挿通孔11i,11j(図5参照)にねじ1bを挿通させ、カバー44の第2カバー部72に形成されているねじ穴93(図11参照)にねじ1bをねじ込ませる。これにより、抵抗器1が取り付けられる。続いて、図4に示すように、第2ケース3bを第1ケース3aに嵌め込んで、図外のねじで固定する。以上により抵抗装置100の組立てが完了する。
この場合、この端子ユニット2および抵抗装置100では、バナナジャック41,42に流れる電流の影響や外部の磁界の影響を低減する機能(この機能については、後述する使用方法において詳細に説明する)を有するカバー44を、上記した簡易な作業で装着することができる。また、この端子ユニット2および抵抗装置100では、電極61,63およびピン84を用いて抵抗器1の抵抗体12にバナナジャック41,43やカバー44を接続することができるため、抵抗器1、バナナジャック41,43およびカバー44に配線を半田付けしてこれらを接続する作業を省略することができる。したがって、この端子ユニット2および抵抗装置100では、端子ユニット2および抵抗装置100の組立て効率を十分に向上させることが可能となっている。
次に、抵抗装置100の使用方法について、図面を参照して説明する。一例として、抵抗器1を標準抵抗器として用いて、図外の抵抗測定装置の校正を行う例について説明する。
まず、図14に示すように、抵抗器1に対して測定用電流Imを入力する非同軸型のケーブル201aに取り付けられているバナナプラグ202aを、バナナジャック41における筒状体51の開口部から挿入してバナナジャック41の電極61に接続させる。また、同図に示すように、測定用電流Imを出力する非同軸型のケーブル201bに取り付けられているバナナプラグ202bを、バナナジャック42における筒状体52の開口部から挿入してバナナジャック42のねじ62に接続させる。
次いで、電圧測定用のケーブルに接続されている電圧検出用のバナナプラグ(いずれも図示せず)を、バナナジャック43における筒状体53の開口部から挿入してバナナジャック43の電極63に接続させる。
続いて、抵抗測定装置からの測定用電流Im(例えば、交流電流)の出力を開始させる。この際に、図14に示すように、測定用電流Imが、同図において矢印で示す電流経路で流れる。なお、発明の理解を容易とするため、同図では、一方のバナナジャック41、一方のバナナジャック42、および一方のカバー44についての電流経路のみを図示し、以下の説明においても、これら一方についての電流経路についてのみ説明する。
上記の電流経路を図14を参照して具体的に説明すると、測定用電流Imは、ケーブル201a、およびバナナプラグ202aを通って、端子ユニット2におけるバナナジャック41の電極61に入力する。また、電極61に入力した測定用電流Imは、抵抗器1における図外の導体パターンを通って抵抗体12を流れる。
また、抵抗体12を流れた測定用電流Imは、図外の導体パターンおよびピン84を通ってカバー44の第1カバー部71の先端部71bに入力する。また、先端部71bに入力した測定用電流Imは、第1カバー部71の基端部71aに向かって流れ、連結部73を通って第2カバー部72の基端部72aに入力する。また、基端部72aに入力した測定用電流Imは、第2カバー部72の先端部72bに向かって流れ、ねじ62を通ってバナナプラグ202bおよびケーブル201bに流れる。
一方、抵抗測定装置は、上記の電流経路を流れる測定用電流Imの電流値を検出する。また、抵抗測定装置は、測定用電流Imが流れている状態における抵抗体12の両端部の電圧をバナナジャック43、並びに電圧測定用のバナナプラグおよびケーブルを介して入力して、その電圧の電圧値を検出する。次いで、抵抗測定装置は、検出した電流値と電圧値とに基づいて抵抗値を測定する。この場合、測定した抵抗値が校正値となる。
ここで、図14に示すように、バナナプラグ202aおよびバナナジャック42の電極61を流れる測定用電流Imの向きと、カバー44の第1カバー部71における先端部71bから基端部71aに向かって流れる測定用電流Imの向きとが逆向きとなっている。また、カバー44の第2カバー部72における基端部72aから先端部72bに向かって流れる測定用電流Imの向きと、バナナジャック42のねじ62およびバナナプラグ202bを流れる測定用電流Imの向きとが逆向きとなっている。このため、この端子ユニット2では、バナナプラグ202aおよび電極61を流れる測定用電流Imによって生じる磁界と、第1カバー部71を流れる測定用電流Imによって生じる磁界とが打ち消され、第2カバー部72を流れる測定用電流Imによって生じる磁界と、ねじ62およびバナナプラグ202bを流れる測定用電流Imによって生じる磁界とが打ち消される結果、これらのバナナジャック41,42等に流れる測定用電流Imによって生じる磁界による、電流値や電圧値の検出(校正値の測定)への影響を低く抑えることが可能となっている。
また、図14に示すように、この端子ユニット2では、カバー44の第1カバー部71および第2カバー部72がバナナジャック41,42の筒状体51,52の外周面51a,52aに沿って配設されている。このため、バナナジャック41に挿入されたバナナプラグ202a、バナナジャック42の電極61、第1カバー部71、連結部73、第2カバー部72、バナナジャック42のねじ62およびバナナプラグ202bによって構成される電流経路で囲まれるループの面積を小さく抑えることができる。このため、この端子ユニット2では、この電流経路からの磁界の発生を少なく抑えることができると共に、端子ユニット2(抵抗装置100)の周囲で磁界が発生している場合において、ループを通過する磁界を少なく抑えることができる結果、これらの磁界による、電流値や電圧値の検出(校正値の測定)への影響を低く抑えることが可能となっている。
このように、この端子ユニット2および抵抗装置100によれば、バナナジャック41の筒状体51の外周面51aに沿うように配設された第1カバー部71(第1導体部)と、バナナジャック42の筒状体52の外周面52aに沿いかつ第1カバー部71と離間した状態で配設された第2カバー部72(第2導体部)と、筒状体51,52における各々の一端部51b,52b側において第1カバー部71および第2カバー部72を接続する連結部73(第3導体部)とを有するカバー44(導電体)を備えたことにより、バナナジャック41に接続されたバナナプラグ202aおよび電極61を流れる測定用電流Imの向きとは逆向きに測定用電流Imを第1カバー部71に流し、ねじ62およびバナナプラグ202bを流れる測定用電流Imの向きとは逆向きに測定用電流Imを第2カバー部72に流すことができる。したがって、この端子ユニット2および抵抗装置100によれば、各箇所を流れる測定用電流Imによって生じる磁界が互いに打ち消されて、これらの磁界の影響を十分に低減することができる。また、この端子ユニット2および抵抗装置100によれば、第1カバー部71および第2カバー部72がバナナジャック41,42の筒状体51,52の外周面51a,52aに沿って配設されているため、バナナプラグ202a、電極61、第1カバー部71、連結部73、第2カバー部72、ねじ62およびバナナプラグ202bによって構成される電流経路で囲まれるループの面積を小さく抑えることができる。したがって、この端子ユニット2および抵抗装置100によれば、電流経路からの磁界の発生を少なく抑えることができると共に、端子ユニット2の周囲で発生している磁界のループへの通過を少なく抑えることができる結果、これらの磁界の影響を十分に低減することができる。
また、この端子ユニット2および抵抗装置100によれば、第1カバー部71、第2カバー部72、および連結部73を一体に形成したカバー44を備えたことにより、バナナジャック41,42を覆うようにしてカバー44を被せるだけで、第1導体部としての第1カバー部71、第2導体部としての第2カバー部72、および第3導体部としての連結部73を装着することができる。このため、この端子ユニット2および抵抗装置100によれば、端子ユニット2の組立て効率を十分に向上させることができる。
また、この端子ユニット2および抵抗装置100によれば、抵抗器1をカバー44に固定したことにより、バナナジャック41の電極61を抵抗器1の挿通孔11a,11dに挿通させて半田付けによって電極61と抵抗器1とを接続したり、ピン84を抵抗器1の挿通孔11e〜11hに挿通させると共にカバー44(第1カバー部71)の挿入孔83に挿入した状態で半田付けして抵抗器1とカバー44とを接続したりすることができる。このため、この端子ユニット2および抵抗装置100によれば、電極61と抵抗器1とをケーブルの半田付けによって接続したり、抵抗器1とカバー44とをケーブルの半田付けによって接続したりする構成と比較して、作業をし易くすることができる結果、組立て効率をさらに向上させることができる。
なお、端子ユニットおよび抵抗装置の構成は上記の構成に限定されない。例えば、導電体としてのカバー44を備えた例について上記したが、バナナジャック41における筒状体51の外周面51aに第1導体部としての金属箔を配設(貼付)すると共に、第1導体部としての金属箔と離間した状態でバナナジャック42における筒状体52の外周面52aに第2導体部としての金属箔を配設(貼付)し、筒状体51,52における各々の一端部51b,52b側において各金属箔(第1導体部および第2導体部)を第3導体部としての金属箔や金属片で接続する構成、つまり、これらの金属箔や金属片で構成した導電体を採用することもできる。
また、バナナジャック41,42およびカバー44をそれぞれ2つ備えた端子ユニット2に適用した例について上記したが、バナナジャック41,42およびカバー44をそれぞれ1つだけ備えた端子ユニットや、バナナジャック41,42およびカバー44をそれぞれ3つ以上備えた端子ユニットに適用することもできる。
また、非同軸型の端子としてのバナナプラグ202a,202bを接続させるバナナジャック41,42を第1被接続端子および第2被接続端子として用いる例について上記したが、非同軸型の端子としてのRCA端子やクリップ形端子を接続させる被接続端子を第1被接続端子および第2被接続端子として用いる構成を採用することもできる。
また、抵抗器1をカバー44に固定した例について上記したが、抵抗器1をカバー44以外の部分(例えば、ケース3)に固定する構成を採用することもできる。また、電流入出力対象としての板状(基板型)の抵抗器1を備えた例について上記したが、電流入出力対象はこれに限定されず、例えば、筒状や柱状の抵抗器を備えた構成を採用することもできる。
また、バナナジャック41,42,43に加えて、同軸型のケーブルに取り付けられる同軸型の端子(例えば、BNC端子)を接続させる被接続端子(例えば、BNCレセプタクル)を備えた端子ユニットや、その端子ユニットを備えた抵抗装置に適用することもできる。
1 抵抗器
2 端子ユニット
41a,41b,42a,42b バナナジャック
44 カバー
51,52 筒状体
51a,52a外周面
51b,52b 一端部
51c,52c 他端部
61 電極
62 ねじ
71 第1カバー部
72 第2カバー部
71b,72b 先端部
71a,72a 基端部
73 連結部
100 抵抗装置
201a,201b ケーブル
202a,202b バナナプラグ
D1 第1嵌入部
D2 第2嵌入部

Claims (4)

  1. 非同軸型のケーブルに取り付けられる非同軸型の電流入力用端子を接続させる第1被接続端子と、非同軸型のケーブルに取り付けられる非同軸型の電流出力用端子を接続させる第2被接続端子とを備えた端子ユニットであって、
    前記第1被接続端子は、非導電性を有して一端部側の開口部から前記電流入力用端子を挿入可能な第1筒状体と、当該第1筒状体の他端部側から外部に突出して当該第1筒状体に挿入された前記電流入力用端子に接続される第1電極とを備え、
    前記第2被接続端子は、非導電性を有して一端部側の開口部から前記電流出力用端子を挿入可能な第2筒状体と、当該第2筒状体の他端部側から外部に突出して当該第2筒状体に挿入された前記電流出力用端子に接続される第2電極とを備え、
    前記第1電極に対して非接続の状態で前記第1筒状体の前記他端部側と前記一端部側との間で当該第1筒状体の外周面に沿うように配設された第1導体部と、前記第2電極に接続された状態で前記第2筒状体の前記他端部側と前記一端部側との間で当該第2筒状体の外周面に沿いかつ前記第1導体部と離間した状態で配設された第2導体部と、前記第1筒状体および前記第2筒状体における各々の前記一端部側において前記第1導体部および前記第2導体部を接続する第3導体部とを有する導電体を備えている端子ユニット。
  2. 前記第1被接続端子を基端部側から嵌入可能な第1嵌入部が形成された前記第1導体部としての第1カバー部と、前記第2被接続端子を基端部側から嵌入可能な第2嵌入部が形成された前記第2導体部としての第2カバー部と、前記第1カバー部および前記第2カバー部における各々の前記基端部側同士を連結する前記第3導体部としての連結部とを一体に形成した前記導電体としてのカバーを備えている請求項1記載の端子ユニット。
  3. 前記第1被接続端子および前記第2被接続端子を介して電流を入出力させる電流入出力対象が前記カバーに固定されている請求項2記載の端子ユニット。
  4. 請求項3記載の端子ユニットと、前記電流入出力対象としての抵抗器とを備えている抵抗装置。
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