JP6440879B2 - ケールの栽培方法、及び、ケール収穫物 - Google Patents

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Description

本発明は、ケールの新規な栽培方法、及び、ケール収穫物に関する。
ケールは、地中海沿岸が原産地とされ、キャベツの原種とも位置づけられるアブラナ科の植物である。ケールは、一般に、ビタミン、鉄分、カルシウム、並びにその他のミネラルを豊富に含み、かつ栄養バランスにも優れているため、緑黄色野菜の王様と称されることもある。
例えば、1990年にアメリカの国立癌研究所(NCI)より発表された、癌抑制に有効な野菜を表現したデザイナーフーズピラミッドでは、多くのアブラナ科の植物が上位を占めており(非特許文献1等)、アブラナ科の植物の中でもケールは、特に機能性の評価が高い緑黄色野菜と認識されている。
Caragay, A. B.: Cancer preventive foods and ingredients. Food Technol. 4 : 65-68, 1992
しかし、特に日本では、キャベツ等と比較して、ケールは未だ馴染みの薄い野菜という地位に留まっている。ケールの食材としての利用法は限定されており、一般的には、例えば、煮込み料理用の食材や青汁の原料として認識されているに過ぎない。ケールの食材としての利用法を拡大することは、ケールのより一層の普及に弾みをつける一つの有望な手段と考えられる。
本願発明者は、アブラナ科植物の育種の第一人者の一人として、これまでに様々なケールの品種を開発してきている。例えば、本願発明者らが開発したサンバカーニバル(日本国品種登録第17704号)は、ケールの優れた特性を維持しつつ、苦みが少なく柔らかいという特性も兼ね備えており、生食も可能な「食べるケール」として、ケールの食材としての利用法の拡大に大きく貢献している。
さらに、本願発明者らは、育種というアプローチの他に、栽培法の改良によって、ケールの食材としての利用法を拡大する可能性について鋭意検討を行った。
本発明の一態様は、ケールの食材としての利用法を拡大し得る、ケールの新規な栽培方法等を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、例えば、以下に示す態様に係る発明を提供する。
1)ケールの苗を5cmを超え25cm以下の間隔で植え付けて栽培する栽培工程を含む、ケールの栽培方法。
2)上記間隔が6cm以上で23cm以下の範囲内である、1)に記載の栽培方法。
3)上記ケールの苗を50本以上植え付ける、1)又は2)に記載の方法。
4)上記栽培工程によって得られたケールを株どりによって収穫する収穫工程を含む、1)〜3)の何れかに記載の方法。
5)株どりによって収穫される上記ケールは、A)本葉が5枚以上で15枚以下の範囲内で展開しているものであるか、B)上記苗を植え付け後、20日以上55日以下の期間栽培しているものである、4)に記載の方法。
6)上記栽培工程から上記収穫工程までを1つのサイクルとして、同じ場所で、1年のうちに複数回のサイクルを繰り返す、4)又は5)に記載の方法。
7)実施例に記載の方法によって測定した、株どりする時点での葉身の平均破断強度が15N以上で40N以下の範囲内にある、株どりしたケール。
8)葉身の上記平均破断強度(単位N)と、当該平均破断強度の測定対象となった葉の平均葉厚(単位mm)との積が、15(単位N・mm)以上で40(単位N・mm)以下の範囲内にある、7)に記載の株どりしたケール。
本発明の一態様によれば、ケールの食材としての利用法を拡大し得る、ケールの新規な栽培方法等を提供することが出来るという効果を奏する。
〔1.ケールの栽培方法〕
(方法の概要と効果の一例)
本発明の一実施形態に係るケールの栽培方法は、ケールの苗を5cmを超え25cm以下の間隔で植え付けて栽培する栽培工程を含んでいる。
本願発明者は、ケールの栽培法に工夫を加えることによって、より食しやすい状態のケールを提供し、ケールを、より日常的に食される一般野菜とすること、また、これを通じて人類(特に日本人)の健康寿命に貢献することを本願発明の目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係るケールの栽培方法を採用することで、例えば、1)葉肉が薄く柔らかくなる、2)葉の大きさが小さくなる(例えば直径が8〜15cm程度)、3)茎の主軸も柔らかくなる、等の条件のうちの少なくとも一つ(好ましくは全て)を満たすケールが、比較的高い収率において得られ得る。このケールは、さらに、例えば、後述する従来の方法で栽培したケールと比較して苦みが出にくく食しやすくなるという傾向も有し得る。
元々、ケールは非常に大きく育つ植物である。従来、ケールは、株間の間隔を60cm〜70cm、畝間の間隔を80cm〜90cmとして、この間隔を活かすように大きく育て、葉かきをして一枚一枚収穫している。従来の方法で育てたケールは、葉肉が厚く、葉柄や茎の主軸も太く、葉の大きさもうちわ大の大きさにまでなる。このようなケールは、1個体から多量の可食部を得るという観点では優れているが、繊維質が発達しており、サラダ用等の生食にはあまり適していない。また、加熱して食する場合であっても口内に繊維が残る。さらに、厳冬期以外は、比較的苦みが強く出るため日本人等の嗜好にはあまり適していない。そのため、日本では、ケールはもっぱら青汁の原料として知られ、栽培されているに留まっている。
(ケール)
本明細書においてケールとは、Brassica oleracea L var. acephala、又は、Brassica oleracea L convar. acephalaに分類される植物、或いはこれら植物を片親に持つ植物を広く指す。ケールに分類される具体的な品種としては、例えば、Brassica oleracea L convar. acephala(DC) Alef. var. sabellica L.としての、ジューシーグリーン(品種登録第12578号)、スウィートグリーン(品種登録第17702号)、サンバカーニバル(品種登録第17704号)、キッチン(赤)(品種未登録)、キッチン(緑)(品種登録第17703号)、ゴズィラーナ(カーボロリーフグリーン)(品種登録第17701号)、等;Brassica oleracea L convar. acephala(DC) Alef. var. sabellica L.を片親として持つミニヴェール8号(品種登録第20651)等;が挙げられるが特にこれらに限定されるものではない。具体的に例示をした品種の中では、サンバカーニバルが特に好ましい。
(苗)
本明細書において「ケールの苗」とは、将来的に移植(すなわち定植)をする目的で育苗されているケールの幼植物体を指す。
定植に供されるケールの苗は、特に限定されないが、本葉が1枚以上で8枚以下の範囲内で展開している苗であることが好ましく、本葉が1枚以上で4枚以下の範囲内で展開している苗であることがより好ましく、本葉が1枚以上で3枚以下の範囲内で展開している苗であることがさらに好ましく、本葉が1枚以上で2枚以下の範囲内で展開している苗であることが特に好ましい。
(育苗の工程)
ケールの苗を育てる(育苗する)方法は特に限定されないが、例えば、土壌又は土壌代替物を詰めた育苗用容器にケールの種を播種し、発芽後、定植に適した所定の大きさの植物体(苗)になるまで育苗する方法が挙げられる。育苗用容器の種類は特に限定されないが、複数穴(例えば、10〜1000穴、100〜500穴、200〜500穴、300〜500穴など)を有するセルトレイ等が挙げられる。セルトレイの材料等も特に限定されず、例えば、紙やプラスチックを主成分とする材料等が挙げられる。セルトレイの各穴に播種する種子の個数は特に限定されないが、例えば、1個以上で10個以下であり、1個以上で5個以下であることが好ましく、1個、2個、3個又は4個であることがより好ましい。間引きの手間を省略するためには、セルトレイの各穴に播種する種子の個数は1個である。
育苗用容器に詰める土壌又は土壌代替物の種類は特に限定されない。例えば、育苗用の土壌又は土壌代替物として一般に流通しているものを適宜利用することができる。例えば、ピートモス、又はバーミキュライト等の少なくとも一種を含んでいる、土壌又は土壌代替物が挙げられる。土壌又は土壌代替物は、育苗に必要な程度の量の肥料を含んでいてもよい。
育苗用容器への潅水の方法も特に限定されず、例えば、土壌又は土壌代替物の表面からの潅水であっても、育苗用容器の底面からの潅水であってもよい。好ましくは、土壌又は土壌代替物の表面からの潅水である。
育苗の工程における環境温度は、ケールが発芽し、成育可能な温度であれば特に限定されないが、好ましくは10℃以上で30℃未満の範囲内の温度であり、より好ましくは10℃以上で26℃以下の範囲内の温度であり、さらに好ましくは15℃以上で25℃以下の範囲内の温度である。育苗を行う場所を人工的に加温するか冷却をして、環境温度を所望する範囲内に制御してもよい。育苗の工程は、例えば、ビニルハウス、トンネル、温室等の施設内で行ってもよいし、屋外環境下で行ってもよいが、苗を、周年にわたり、常時供給することを可能にする観点では、施設内で行うことがより好ましい場合がある。
(植え付けの工程)
ケールの苗の植え付け(定植)は、土壌又は土壌代替物に対して行われ、好ましくは土壌に対して行われる。植え付けは、例えば、ビニルハウス、トンネル、温室等の施設内の土壌又は土壌代替物に対して行ってもよいし、屋外環境下にある圃場に対して行ってもよい。ケールの苗の植え付ける土壌又は土壌代替物は畝立てをしても、畝立てをしなくてもよいが、畝立てをすることがより好ましい。畝の形状は特に限定されないが、畝の頂上(すなわち苗を植え付けるべき頂面)が平らな平畝が好ましい。頂面の幅が十分に大きければ、苗を、畝の長さ方向だけでなく、幅方向にも隣接して大量に植え付けることができる。
ケールの苗は、隣接する苗同士の間隔(隣接する苗の、地際での主軸間の間隔)が5cmを超え25cm以下の範囲内の間隔となるように植え付けられる。このように植え付けることによって、例えばサラダ用等、生食にも適した性質を備えるケールの収穫物が、最終的に得られる。また、株間の競争が適切に促されて、収量の増加につながる場合がある。この間隔の下限は6cm以上であることが好ましく、7cm以上であることがより好ましく、8cm又は9cm以上であることがさらに好ましい。この間隔の上限は23cm又は22cm以下であることが好ましく、20cm以下であることがより好ましく、16cm又は15cm以下であることがさらに好ましく、12cm又は11cm以下であることが特に好ましい。隣接する苗同士の間隔が5cm以下となれば、植え付け後の栽培の工程において、苗間の成長における勝ち負けが無視できないほどに顕著となり(均一な植物体を得るのが困難となり)、収穫物の収量の大きな減少につながる。一方で、この間隔が25cmを超えると、通常の栽培方法(苗同士の間隔を70cm程度とする)で得られるケールの植物体と大差のない収穫物しか得られない。
なお、苗を列方向に並べて植え付ける場合、同じ列内で隣り合う苗同士の間隔も、隣接する列間で隣り合う苗同士の間隔(すなわち列同士の間隔)も、5cmを超え25cm以下の範囲内の間隔となるように植え付けられる。この場合、苗の植え付けの密度に換算すると、一平方メートル当たり16本を超え400本未満の範囲であり、好ましくは例えば、一平方メートル当たり20本又は25本以上で300本以下の範囲内であり、一平方メートル当たり20本又は25本以上で100本又は120本以下の範囲内である。
上記の間隔で植え付けられるケールの苗の数は特に限定されないが、例えば、10本以上であり、50本以上であり、100本以上であり、200本以上であり、300本以上であり、400本以上であり、500本以上であり、1000本以上であり、5000本以上であり、10000本以上であり、100000本以上である。植え付けられる苗の数の上限は特に限定されず、苗を植え付け可能な面積による制限を受けるのみである。
ケールの苗の植え付けは、人手で行ってもよく、定植機等を用いて行ってもよいが、特に、短時間で、多量の苗を、所定の植え付け間隔で植え付けする場合には、定植機を用いて行うことが好ましい。
なお、根鉢の崩壊を防ぐために、苗の植え付けの際に適度な水分を根鉢に持たせておくこと(例えば、苗の植え付けの前日又は前々日に充分に潅水をしておくこと)が好ましい。また、ケールの苗が植え付けられる土壌又は土壌代替物に対して、予め施肥をしておくことが好ましい。
さらに、選択される植え付け方法に応じた、必要な工程を別途行ってもよい。例えば、必要に応じて、土壌又は土壌代替物に対して予め植え付け用の穴を形成することや、植え付け用の穴に予め潅水をしておくこと等を行ってもよい。
(植え付け後の栽培工程)
ケールの苗を植え付けた後は、所定のタイミングで潅水を行いながら、収穫可能な大きさの植物体になるまで栽培をする。栽培の工程では、必要に応じて、施肥や農薬の散布を行うことが好ましい。病気の発生を低減するという目的では、ケールの葉に直接的に潅水することをなるべく回避することが好ましい場合があり、例えば、潅水用の多孔チューブを地面に敷設するなどして、ケールの根元を狙って潅水することが好ましい場合がある。
栽培の工程における環境温度は、成育可能な温度であれば特に限定されないが、好ましくは10℃以上で30℃未満の範囲内の温度であり、より好ましくは10℃以上で26℃以下の範囲内の温度であり、さらに好ましくは15℃以上で25℃以下の範囲内の温度である。栽培を行う場所を人工的に加温するか冷却をして、環境温度を所望する範囲内に制御してもよい。栽培の工程は、上記の施設内で行ってもよいし、屋外環境下にある圃場で行ってもよいが、栽培したケールを、周年にわたり、常時供給することを可能にする観点や、栽培したケールの茎葉の硬さを好適な範囲内に制御する観点では、施設内で行うことが好ましい場合がある。
(収穫工程)
ケールの収穫工程では、上記した栽培工程によって得られたケールを「株どり」によって収穫する。本明細書において「株どり」とは、主軸(茎)を切断することによって、ケールの主軸と、当該主軸についている複数の葉とを、これら複数の葉がついたままの状態で収穫する収穫方法を指す。すなわち、ケールにおける一般的な収穫方法である「葉どり(すなわち、葉柄において、葉を一枚ずつ切り離す収穫方法)」とは異なる収穫方法である。株どりされたケールは、好ましくはケールの主軸の先端部(頂芽)を含んでいる。
ケールの株どりは、地面に近い側の葉(地面に近い方から順に第1葉、第2葉・・と称する場合、例えば、第1葉まで、第2葉まで、第3葉まで、第4葉まで・・・)を収穫せずに残すように行ってもよく、収穫物が第1葉も含むように(すなわち全ての葉を含むように)行ってもよい。ケールの株どりは、好ましくは、収穫物が第1葉も含むように行われる。
株どりによって収穫されるケールは、好ましくは、1)本葉が5枚以上で15枚以下の範囲内で展開している状態のものであるか、2)上記苗を植え付け後、20日以上55日以下の期間栽培している状態のものである。1)及び2)の条件の少なくとも一つ、好ましくは両方を満たしていることによって、生食にもより一層適したケールの収穫物が得られる。
なお、上記1)の状態は、本葉の枚数の下限が6枚以上、7枚以上、8枚以上、又は9枚以上であることがより好ましい場合があり、本葉の枚数の上限が14枚以下、13枚以下、12枚以下、又は11枚以下であることがより好ましい場合がある。上記2)の状態は、苗を植え付け後、30日以上で50日以下の期間栽培をしている状態であることがより好ましい場合があり、35日以上で45日以下の期間栽培をしている状態であることがさらに好ましい場合がある。
(収穫工程後に必要に応じて行われる工程)
収穫工程によって得られた、株どりしたケールに対して、必要に応じて、例えば、以下のA)〜C)の処理の少なくとも一つ、好ましくは全部を行う。
A)不要な葉を落とす処理:例えば、黄変した葉、損傷した葉、商品にする上で過多な葉等を、株どりしたケールの主軸から切り離す処理を行う。
B)主軸を切り詰める処理:例えば、株どりしたケールの主軸の下部側(株どりした際の切り口側)を少し切り詰めて、新鮮な切り口を出すとともに、商品にする上で適当な長さに整える。
C)包装する処理:袋、包装用フィルム、又は、ラップ等を用いて、株どりしたケールを包装する。株どりしたケールは、上記A)、及び、B)の処理を施されたものであることが好ましい。
(植え付けの工程から収穫工程を、1年で複数回繰り返す形態)
ケールの苗を植え付けて栽培する栽培工程から上記収穫工程までを1つのサイクルとして、同じ場所で、1年のうちに1サイクルだけ行うこともできるし、同じ場所で、複数回のサイクルを繰り返すこともできる。収穫物を周年にわたり供給可能となり、土地の利用効率が向上するという観点では、複数回の上記サイクルを繰り返すことが好ましい。ここで、複数回とは2回以上であればよいが、好ましくは3回又は4回以上で12回以下の範囲内であり、より好ましくは5回以上で12回以下の範囲内であり、さらに好ましくは7回以上で12回以下の範囲内である。例えば、苗を植え付けてから収穫までの期間を30日以上で50日以下に設定する場合は、7回から12回の上記サイクルを繰り返すことが可能となる。
なお、連続する2つのサイクル間では、必要に応じて、1)ケールの収穫残渣(ケールの地下部を含む)を取り除くこと、2)畝を再構成すること、3)肥料等を投入すること、等を行い、ケールの栽培環境を整えてもよい。
なお、同じ場所で、アブラナ科植物を育てる場合、しばしば連作障害が問題になる。しかしながら、ケールの栽培を、上記のように複数回のサイクル繰り返す場合には、意外にも連作障害の問題が生じにくい(実施例もご参照)。
〔2.株どりしたケール〕
本発明の一形態に係る、株どりしたケールは、株どりする時点での葉身の平均破断強度が15N〜40Nの範囲内にある。株どりする時点での葉身の平均破断強度は、20N〜40Nの範囲内にあることが好ましく、25N〜35Nの範囲内にあることがより好ましく、27N〜33Nの範囲内にあることがさらに好ましい。株どりする時点での葉身の平均破断強度が上記範囲内にある場合には、生食にもより一層適したケールの収穫物が得られる。ここで葉身の平均破断強度とは、実施例に記載の方法によって測定した平均破断強度が意図されている。実施例に記載の方法とはすなわち、「収穫直後の株(収穫直前の株と同等とみなしうる)の最上位の葉と最下位の葉とを除く葉のなかから、上位葉、中位葉、及び下位葉を1枚ずつ選択する。上位葉とは最上位の次に上位の葉を指し、下位葉とは最下位の次に下位の葉を指し、中位葉とは、上位葉と下位葉の間に位置する葉のうちで葉面積が最大のものを指す。次いで、それぞれの葉身中央付近(ただし葉の主脈は避ける)から4cm角の切片を5枚ずつ切り出す。次に、A)上位葉からの5枚の切片を重ねたもの、B)中位葉からの5枚の切片を重ねたもの、及び、C)下位葉からの5枚の切片を重ねたもの、それぞれを、測定サンプルA)〜C)として破断強度の測定を行い、各測定サンプルA)〜C)が破断したときの荷重(破断荷重)を、上位葉の破断強度(破断強度A)、中位葉の破断強度(破断強度B)、及び下位葉の破断強度(破断強度C)とし、破断強度A・B・Cの平均値を葉身の平均破断強度とする。」、方法である。
本発明の一形態に係る、株どりしたケールは、株どりする時点での葉身の上記平均破断強度(単位N)と、当該平均破断強度の測定対象となった葉の平均葉厚(単位mm)との積(単位N・mm)が、15以上で40以下の範囲内にあることが好ましく、15以上で35以下の範囲内にあることがより好ましい場合があり、15以上で30以下の範囲内にあることがさらに好ましい場合がある。株どりする時点での葉身の平均破断強度と平均葉厚との積が上記範囲内にある場合には、生食にもより一層適したケールの収穫物が得られる。なお、本発明の一形態に係る、株どりしたケールでは、上記平均破断強度の測定対象となった葉の平均葉厚は、一例では、0.5mm以上で1.1mm以下の範囲内である。葉厚は食感に大きな影響を与える因子であり、株どりする時点での葉身の平均破断強度と平均葉厚との積は、本発明の一形態に係るケールを特徴付ける上で、葉身の平均破断強度のみよりも、より優れた指標となる場合がある。
株どりしたケールは、ケールの主軸に複数の葉がついたままの状態である。複数の葉の数は、例えば、5枚以上で15枚以下の範囲内である。葉の枚数の下限が6枚以上、7枚以上、8枚以上、又は9枚以上であることが好ましい場合があり、葉の枚数の上限が14枚以下、13枚以下、12枚以下、又は11枚以下であることが好ましい場合がある。
なお、株どりしたケールは、上記したA)不要な葉を落とす処理、B)主軸を切り詰める処理、及び/又は、C)包装する処理等が行われたものであってもよい。
〔実施例1〕
本発明の一実施例について説明すれば以下のとおりである。
(育苗の工程)
406穴セルトレイを用意し、各穴に均一に、スミソイル(プラグポット専用培土)を充填した後に、鎮圧をした。なお、スミソイルには、ピートモス及びバーミキュライトが配合されている。
次いで、播種機を用いて、ケール品種(サンバカーニバル)の種子を吸引によって吸い付かせた後に、種子の吸引を停止し、406穴セルトレイの各穴に種子を一粒ずつ落とした。次いで、各穴に、スミソイルを1〜数ミリ程度の厚みでさらに充填し、鎮圧をした。
次いで、この406穴セルトレイをビニルハウス内に配置し、ビニルハウス内の温度が15℃〜25℃程度を保つように温度管理をしながら、適宜潅水を行いつつ、本葉が1〜1.5枚程度展開するまで育苗をした。
(植え付けの工程)
ビニルハウス内に、育苗した苗を植え付ける(定植する)畝を準備した。畝は、畝幅が約70cm、畝の長さが約22m、及び、畝の高さが約15cmの平畝である。圃場は畝立てをする前に、トラクターを用いて耕うんしておいた。畝に対する施肥量の基準は以下に示す通りとした。
Figure 0006440879

次いで、育苗の工程で得られた苗を、定植機(らくらくケールくん:(株)増田採種場製)を用いて、株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも10cmとなるように、畝に定植した。一つの畝に定植した苗の本数は凡そ1200本(各条約200本×6条)である。なお、定植の前日に、406穴セルトレイに最後の潅水をしっかり行った。
(植え付け後の栽培工程)
株間に潅水チューブを設置し、表土の乾燥具合を目安にしながら、株の根元側に適宜潅水を行った。また、必要に応じて、農薬の散布や追肥を行いながら、約40日間栽培を継続した。なお、栽培を行っているビニルハウス内の温度が15℃〜25℃程度を保つように温度管理をした。苗間に成長の勝ち負けが大きくはつかず、ほぼすべての苗が順調に成長した。
(収穫工程)
栽培工程によって得られたケールを「株どり」によって収穫した。株どりは、収穫物が第1葉も含むように(すなわち全ての葉を含むように)して行った。株どりされたケールは、平均して7枚〜9枚程度の葉を付けていた。
なお、ビニルハウスを用いた栽培の場合は、株間の間隔を同じとした露地栽培の場合と比較して、一般に、葉身の平均破断強度はより小さい値となることが判明している。
〔比較例1〕
育苗の工程で得られた苗を、株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも約3cmとなるように畝に定植した点以外は、実施例1に記載の方法に従って、ケール品種(サンバカーニバル)の育苗、定植、及び栽培を行った。しかしながら、葉の展開が阻害される、主軸が徒長する、病気が発生しやすくなる等の問題が発生し、商品価値のあるケールの生産が困難であった。
〔比較例2〕
育苗の工程で得られた苗を、株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも5cmとなるように畝に定植した点以外は、実施例1に記載の方法に従って、ケール品種(サンバカーニバル)の育苗、定植、及び栽培を行った。比較例1の結果と比べて、葉の展開が阻害される、主軸が徒長する等の問題の発生は抑制されるが、苗同士の間で成長に勝ち負けが大きくつき過ぎ、商品価値のあるケールの収量が大きく低下した。また、成長に負けた苗が病気の温床となる危険性も高まった。
〔比較例3〕
実施例1の植え付けの工程と同様にして、ビニルハウス内に畝を準備した。畝は、畝幅が約70cm、畝の長さが約22m、及び、畝の高さが約15cmの平畝である。圃場は畝立てをする前に、トラクターを用いて耕うんしておいた。次いで、この畝に、畝幅方向と畝長方向の何れも10cm間隔で、ケール品種(サンバカーニバル)の種子を一粒ずつ播種し、発芽させた。ケール品種の種子の発芽後は、実施例1に記載の方法に従って、ケール品種(サンバカーニバル)の栽培を行った。
しかし株同士の間で成長に勝ち負けが大きくつき過ぎ、商品価値のあるケールの収量が大きく低下した。また、成長に負けた株が病気の温床となる危険性も高まった。
〔実施例2〕
実施例1で示す育苗〜収穫までのサイクルを、同一の畝内で複数回(2回〜7回)反復して行ったが、何れのサイクルにおいても実施例1と同程度の収穫量が得られた。
〔実施例3〕
以下の点以外は、実施例1に記載の方法に従って、ケール品種(サンバカーニバル)の育苗、定植、栽培、及び収穫を行った。
相違点1: 植え付けの工程では、ビニルハウス内の畝ではなく露地の畝に対して、株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも10cm又は20cmとなるように、育苗した苗を定植した。
相違点2: 株どりされたケールは、平均して7枚の葉を付けていた。ただし、冬季の露地栽培であり、苗の定植後から収穫までの栽培期間は約98日であった。
株間の間隔が10cmの場合も、20cmの場合も、苗間に成長の勝ち負けが大きくはつかず、ほぼすべての苗が順調に成長した。また、株どりによって収穫を行う直前に、以下の方法によって、葉身の平均破断強度を測定した。また、収穫の直後に、収穫物の株重を秤を用いて測定した。測定の結果を、表2に示す。株間の間隔が10cmの場合も、20cmの場合も、株どりする時点での葉身の平均破断強度は、27N〜33Nの範囲内にあった。
<平均破断強度の測定法>
平均破断強度の測定には、(株)山電のクリープメーター(RHEONER II 型番 RE2-3305B)を用いた。測定サンプルとしては、収穫直後の株(収穫直前の株と同等とみなしうる)の最上位の葉と最下位の葉とを除く葉のなかから、上位葉、中位葉、及び下位葉を1枚ずつ選択し、それぞれの葉身中央付近から4cm角の切片を5枚ずつ切り出した。なお、切片は葉の主脈を避けるように切り出している。次に、A)上位葉からの5枚の切片を重ねたもの、B)中位葉からの5枚の切片を重ねたもの、及び、C)下位葉からの5枚の切片を重ねたもの、それぞれを、測定サンプルA)〜C)として測定台に置いた。なお、上位葉とは最上位の次に上位の葉を指し、下位葉とは最下位の次に下位の葉を指し、中位葉とは、上位葉と下位葉の間に位置する葉のうちで葉面積が最大のものを指す。測定条件は、使用ロードセルとして200ニュートンのものを、プランジャーとしてNo.27(鋭利角度くさび形)を用い、格納ピッチは0.01秒、測定歪率95%、測定速度5mm/秒、測定時の温度は20℃であった。そして、各測定サンプルA)〜C)が破断したときの荷重(破断荷重)を、上位葉の破断強度(破断強度A)、中位葉の破断強度(破断強度B)、及び下位葉の破断強度(破断強度C)とし、破断強度A・B・Cの平均値を葉身の平均破断強度とした。
なお、本実施例では、平均破断強度の測定に、本葉が7枚展開した植物体を用いたが、本葉が7枚以外の枚数(n。但しnは7でない5以上の整数)展開していれば適用可能である。特に限定されないが、nは6以上14以下の範囲内がよい場合がある。
〔比較例4〕
露地の畝に対して、株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも30cm、40cm、50cm、60cm、又は70cmとなるように、育苗の工程で得られた苗を定植した点以外は、実施例3に記載の方法に従って、ケール品種(サンバカーニバル)の育苗、定植、栽培、及び収穫を行った。
また、株どりによって収穫を行う直前に、実施例3に記載の方法によって、葉身の平均破断強度と株重とを測定した。測定の結果を、表2に纏めて示す。
Figure 0006440879
表2に示す通り、実施例3で得られた収穫物は、比較例4で得られた収穫物と比較して、株重が明らかに大きく、かつ、葉身の平均破断強度が明らかに小さい(すなわち、より柔らかい)ことが分かる。
実施例1・3、及び比較例1〜3等と同様の方法で、サンバカーニバル以外のケール品種に関して、畝に苗を定植する際の株間の間隔を検討した。結果、サンバカーニバルと同様に、株間の間隔が10cmの場合と20cmの場合とにおいて、苗間に成長の勝ち負けが大きくはつかず、ほぼすべての苗が順調に成長することが確認された。ここで検討したケール品種は、ジューシーグリーン(品種登録第12578号)、ジューシーパープル(品種登録出願中)、キッチン(緑)(品種登録第17703号)、ゴズィラーナ(カーボロリーフグリーン)(品種登録第17701号)、スウィートグリーン(品種登録第17702号)等である。
〔実施例4〕
以下の点以外は、実施例1に記載の方法に従って、ケール品種(サンバカーニバル)の育苗、定植、栽培、及び収穫を行った。
相違点1: 植え付けの工程では、株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも10cm、15cm、20cm、30cm、又は50cmとなるように、育苗した苗を定植した。何れの場合も6条植えとしている。
相違点2: 株どりされたケールは、平均して7〜9枚の葉を付けていた。苗の定植後から収穫までの栽培期間は約59日であった。
また、株どりによって収穫を行う直前に、実施例3に記載の方法によって、葉身の平均破断強度を測定した。さらに、葉身の平均破断強度の測定に用いた葉の葉厚(単位mm)を、(株)山電のクリープメーター(RHEONER II 型番 RE2-3305B)を用いて測定し、上位葉の葉厚(葉厚A)、中位葉の葉厚(葉厚B)、及び下位葉の葉厚(葉厚C)としたときの葉厚A・B・Cの平均値を平均葉厚とした。
株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも10cmの場合、葉身の平均破断強度は31.7Nで、平均葉厚は0.59mmであり、平均破断強度(単位N)×平均葉厚(単位mm)=18.8であった。株間の間隔が何れも15cmの場合、葉身の平均破断強度は32.0Nで、平均葉厚は1.02mmであり、平均破断強度×平均葉厚=32.7であった。株間の間隔が何れも20cmの場合、葉身の平均破断強度は32.2Nで、平均葉厚は1.05mmであり、平均破断強度×平均葉厚=33.9であった。
一方、株間の間隔が何れも30cmの場合、葉身の平均破断強度は37.4Nで、平均葉厚は1.37mmであり、平均破断強度×平均葉厚=51.0であった。株間の間隔が何れも50cmの場合、葉身の平均破断強度は38.7Nで、平均葉厚は1.60mmであり、平均破断強度×平均葉厚=61.6であった。
なお、株重に関して、株間の間隔が何れも20cmの場合は132.7gであり、株間の間隔が何れも30cmの場合は95.4gであった。
本発明は、特にケールの栽培に関する、農業分野に利用することができる。

Claims (9)

  1. ケールの苗を8cm以上で23cm以下の間隔で植え付けて栽培する栽培工程を含む、ケールの栽培方法。
  2. ケールの苗を8cm以上で23cm以下の間隔で植え付けて栽培する栽培工程を含む、ケールの栽培方法であって、
    上記間隔が10cm以上で20cm以下の範囲内である、栽培方法。
  3. 上記ケールの苗を50本以上植え付ける、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 上記苗の植え付けの密度が、一平方メートル当たり25本以上で120本以下の範囲内である、請求項1〜3の何れか一項に記載の方法。
  5. 上記栽培工程によって得られたケールを株どりによって収穫する収穫工程を含む、請求項1〜4の何れか一項に記載の方法。
  6. 株どりによって収穫される上記ケールは、1)本葉が5枚以上で15枚以下の範囲内で展開しているものであるか、2)上記苗を植え付け後、20日以上55日以下の期間栽培しているものである、請求項5に記載の方法。
  7. 上記栽培工程から上記収穫工程までを1つのサイクルとして、同じ場所で、1年のうちに複数回のサイクルを繰り返す、請求項5又は6に記載の方法。
  8. 収穫直後の株(収穫直前の株と同等とみなしうる)の最上位の葉と最下位の葉とを除く葉のなかから、上位葉、中位葉、及び下位葉を1枚ずつ選択し、ここで上位葉とは最上位の次に上位の葉を指し、下位葉とは最下位の次に下位の葉を指し、中位葉とは、上位葉と下位葉の間に位置する葉のうちで葉面積が最大のものを指し、次いで、それぞれの葉身中央付近(ただし葉の主脈は避ける)から4cm角の切片を5枚ずつ切り出し、次に、A)上位葉からの5枚の切片を重ねたもの、B)中位葉からの5枚の切片を重ねたもの、及び、C)下位葉からの5枚の切片を重ねたもの、それぞれを、測定サンプルA)〜C)として破断強度の測定を行い、各測定サンプルA)〜C)が破断したときの荷重(破断荷重)を、上位葉の破断強度(破断強度A)、中位葉の破断強度(破断強度B)、及び下位葉の破断強度(破断強度C)とし、破断強度A・B・Cの平均値を葉身の平均破断強度とし、
    上記の測定は、(株)山電のクリープメーター(RHEONER II 型番RE2-3305B)を用い、測定条件は、使用ロードセルとして200ニュートンのものを、プランジャーとしてNo.27(鋭利角度くさび形)を用い、格納ピッチは0.01秒、測定歪率95%、測定速度5mm/秒、測定時の温度は20℃である、
    方法によって測定した、株どりする時点での葉身の平均破断強度が15N以上で40N以下の範囲内にある、株どりしたケール。
  9. 葉身の上記平均破断強度(単位N)と、当該平均破断強度の測定対象となった葉の平均葉厚(単位mm)との積が、15(単位N・mm)以上で40(単位N・mm)以下の範囲内にある、請求項8に記載の株どりしたケール。
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