JP6440879B2 - ケールの栽培方法、及び、ケール収穫物 - Google Patents
ケールの栽培方法、及び、ケール収穫物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6440879B2 JP6440879B2 JP2018039064A JP2018039064A JP6440879B2 JP 6440879 B2 JP6440879 B2 JP 6440879B2 JP 2018039064 A JP2018039064 A JP 2018039064A JP 2018039064 A JP2018039064 A JP 2018039064A JP 6440879 B2 JP6440879 B2 JP 6440879B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- leaf
- kale
- breaking strength
- leaves
- seedlings
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
Description
1)ケールの苗を5cmを超え25cm以下の間隔で植え付けて栽培する栽培工程を含む、ケールの栽培方法。
2)上記間隔が6cm以上で23cm以下の範囲内である、1)に記載の栽培方法。
3)上記ケールの苗を50本以上植え付ける、1)又は2)に記載の方法。
4)上記栽培工程によって得られたケールを株どりによって収穫する収穫工程を含む、1)〜3)の何れかに記載の方法。
5)株どりによって収穫される上記ケールは、A)本葉が5枚以上で15枚以下の範囲内で展開しているものであるか、B)上記苗を植え付け後、20日以上55日以下の期間栽培しているものである、4)に記載の方法。
6)上記栽培工程から上記収穫工程までを1つのサイクルとして、同じ場所で、1年のうちに複数回のサイクルを繰り返す、4)又は5)に記載の方法。
7)実施例に記載の方法によって測定した、株どりする時点での葉身の平均破断強度が15N以上で40N以下の範囲内にある、株どりしたケール。
8)葉身の上記平均破断強度(単位N)と、当該平均破断強度の測定対象となった葉の平均葉厚(単位mm)との積が、15(単位N・mm)以上で40(単位N・mm)以下の範囲内にある、7)に記載の株どりしたケール。
(方法の概要と効果の一例)
本発明の一実施形態に係るケールの栽培方法は、ケールの苗を5cmを超え25cm以下の間隔で植え付けて栽培する栽培工程を含んでいる。
本願発明者は、ケールの栽培法に工夫を加えることによって、より食しやすい状態のケールを提供し、ケールを、より日常的に食される一般野菜とすること、また、これを通じて人類(特に日本人)の健康寿命に貢献することを本願発明の目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係るケールの栽培方法を採用することで、例えば、1)葉肉が薄く柔らかくなる、2)葉の大きさが小さくなる(例えば直径が8〜15cm程度)、3)茎の主軸も柔らかくなる、等の条件のうちの少なくとも一つ(好ましくは全て)を満たすケールが、比較的高い収率において得られ得る。このケールは、さらに、例えば、後述する従来の方法で栽培したケールと比較して苦みが出にくく食しやすくなるという傾向も有し得る。
本明細書においてケールとは、Brassica oleracea L var. acephala、又は、Brassica oleracea L convar. acephalaに分類される植物、或いはこれら植物を片親に持つ植物を広く指す。ケールに分類される具体的な品種としては、例えば、Brassica oleracea L convar. acephala(DC) Alef. var. sabellica L.としての、ジューシーグリーン(品種登録第12578号)、スウィートグリーン(品種登録第17702号)、サンバカーニバル(品種登録第17704号)、キッチン(赤)(品種未登録)、キッチン(緑)(品種登録第17703号)、ゴズィラーナ(カーボロリーフグリーン)(品種登録第17701号)、等;Brassica oleracea L convar. acephala(DC) Alef. var. sabellica L.を片親として持つミニヴェール8号(品種登録第20651)等;が挙げられるが特にこれらに限定されるものではない。具体的に例示をした品種の中では、サンバカーニバルが特に好ましい。
本明細書において「ケールの苗」とは、将来的に移植(すなわち定植)をする目的で育苗されているケールの幼植物体を指す。
ケールの苗を育てる(育苗する)方法は特に限定されないが、例えば、土壌又は土壌代替物を詰めた育苗用容器にケールの種を播種し、発芽後、定植に適した所定の大きさの植物体(苗)になるまで育苗する方法が挙げられる。育苗用容器の種類は特に限定されないが、複数穴(例えば、10〜1000穴、100〜500穴、200〜500穴、300〜500穴など)を有するセルトレイ等が挙げられる。セルトレイの材料等も特に限定されず、例えば、紙やプラスチックを主成分とする材料等が挙げられる。セルトレイの各穴に播種する種子の個数は特に限定されないが、例えば、1個以上で10個以下であり、1個以上で5個以下であることが好ましく、1個、2個、3個又は4個であることがより好ましい。間引きの手間を省略するためには、セルトレイの各穴に播種する種子の個数は1個である。
ケールの苗の植え付け(定植)は、土壌又は土壌代替物に対して行われ、好ましくは土壌に対して行われる。植え付けは、例えば、ビニルハウス、トンネル、温室等の施設内の土壌又は土壌代替物に対して行ってもよいし、屋外環境下にある圃場に対して行ってもよい。ケールの苗の植え付ける土壌又は土壌代替物は畝立てをしても、畝立てをしなくてもよいが、畝立てをすることがより好ましい。畝の形状は特に限定されないが、畝の頂上(すなわち苗を植え付けるべき頂面)が平らな平畝が好ましい。頂面の幅が十分に大きければ、苗を、畝の長さ方向だけでなく、幅方向にも隣接して大量に植え付けることができる。
なお、苗を列方向に並べて植え付ける場合、同じ列内で隣り合う苗同士の間隔も、隣接する列間で隣り合う苗同士の間隔(すなわち列同士の間隔)も、5cmを超え25cm以下の範囲内の間隔となるように植え付けられる。この場合、苗の植え付けの密度に換算すると、一平方メートル当たり16本を超え400本未満の範囲であり、好ましくは例えば、一平方メートル当たり20本又は25本以上で300本以下の範囲内であり、一平方メートル当たり20本又は25本以上で100本又は120本以下の範囲内である。
さらに、選択される植え付け方法に応じた、必要な工程を別途行ってもよい。例えば、必要に応じて、土壌又は土壌代替物に対して予め植え付け用の穴を形成することや、植え付け用の穴に予め潅水をしておくこと等を行ってもよい。
ケールの苗を植え付けた後は、所定のタイミングで潅水を行いながら、収穫可能な大きさの植物体になるまで栽培をする。栽培の工程では、必要に応じて、施肥や農薬の散布を行うことが好ましい。病気の発生を低減するという目的では、ケールの葉に直接的に潅水することをなるべく回避することが好ましい場合があり、例えば、潅水用の多孔チューブを地面に敷設するなどして、ケールの根元を狙って潅水することが好ましい場合がある。
ケールの収穫工程では、上記した栽培工程によって得られたケールを「株どり」によって収穫する。本明細書において「株どり」とは、主軸(茎)を切断することによって、ケールの主軸と、当該主軸についている複数の葉とを、これら複数の葉がついたままの状態で収穫する収穫方法を指す。すなわち、ケールにおける一般的な収穫方法である「葉どり(すなわち、葉柄において、葉を一枚ずつ切り離す収穫方法)」とは異なる収穫方法である。株どりされたケールは、好ましくはケールの主軸の先端部(頂芽)を含んでいる。
収穫工程によって得られた、株どりしたケールに対して、必要に応じて、例えば、以下のA)〜C)の処理の少なくとも一つ、好ましくは全部を行う。
A)不要な葉を落とす処理:例えば、黄変した葉、損傷した葉、商品にする上で過多な葉等を、株どりしたケールの主軸から切り離す処理を行う。
B)主軸を切り詰める処理:例えば、株どりしたケールの主軸の下部側(株どりした際の切り口側)を少し切り詰めて、新鮮な切り口を出すとともに、商品にする上で適当な長さに整える。
C)包装する処理:袋、包装用フィルム、又は、ラップ等を用いて、株どりしたケールを包装する。株どりしたケールは、上記A)、及び、B)の処理を施されたものであることが好ましい。
ケールの苗を植え付けて栽培する栽培工程から上記収穫工程までを1つのサイクルとして、同じ場所で、1年のうちに1サイクルだけ行うこともできるし、同じ場所で、複数回のサイクルを繰り返すこともできる。収穫物を周年にわたり供給可能となり、土地の利用効率が向上するという観点では、複数回の上記サイクルを繰り返すことが好ましい。ここで、複数回とは2回以上であればよいが、好ましくは3回又は4回以上で12回以下の範囲内であり、より好ましくは5回以上で12回以下の範囲内であり、さらに好ましくは7回以上で12回以下の範囲内である。例えば、苗を植え付けてから収穫までの期間を30日以上で50日以下に設定する場合は、7回から12回の上記サイクルを繰り返すことが可能となる。
なお、同じ場所で、アブラナ科植物を育てる場合、しばしば連作障害が問題になる。しかしながら、ケールの栽培を、上記のように複数回のサイクル繰り返す場合には、意外にも連作障害の問題が生じにくい(実施例もご参照)。
本発明の一形態に係る、株どりしたケールは、株どりする時点での葉身の平均破断強度が15N〜40Nの範囲内にある。株どりする時点での葉身の平均破断強度は、20N〜40Nの範囲内にあることが好ましく、25N〜35Nの範囲内にあることがより好ましく、27N〜33Nの範囲内にあることがさらに好ましい。株どりする時点での葉身の平均破断強度が上記範囲内にある場合には、生食にもより一層適したケールの収穫物が得られる。ここで葉身の平均破断強度とは、実施例に記載の方法によって測定した平均破断強度が意図されている。実施例に記載の方法とはすなわち、「収穫直後の株(収穫直前の株と同等とみなしうる)の最上位の葉と最下位の葉とを除く葉のなかから、上位葉、中位葉、及び下位葉を1枚ずつ選択する。上位葉とは最上位の次に上位の葉を指し、下位葉とは最下位の次に下位の葉を指し、中位葉とは、上位葉と下位葉の間に位置する葉のうちで葉面積が最大のものを指す。次いで、それぞれの葉身中央付近(ただし葉の主脈は避ける)から4cm角の切片を5枚ずつ切り出す。次に、A)上位葉からの5枚の切片を重ねたもの、B)中位葉からの5枚の切片を重ねたもの、及び、C)下位葉からの5枚の切片を重ねたもの、それぞれを、測定サンプルA)〜C)として破断強度の測定を行い、各測定サンプルA)〜C)が破断したときの荷重(破断荷重)を、上位葉の破断強度(破断強度A)、中位葉の破断強度(破断強度B)、及び下位葉の破断強度(破断強度C)とし、破断強度A・B・Cの平均値を葉身の平均破断強度とする。」、方法である。
なお、株どりしたケールは、上記したA)不要な葉を落とす処理、B)主軸を切り詰める処理、及び/又は、C)包装する処理等が行われたものであってもよい。
本発明の一実施例について説明すれば以下のとおりである。
406穴セルトレイを用意し、各穴に均一に、スミソイル(プラグポット専用培土)を充填した後に、鎮圧をした。なお、スミソイルには、ピートモス及びバーミキュライトが配合されている。
ビニルハウス内に、育苗した苗を植え付ける(定植する)畝を準備した。畝は、畝幅が約70cm、畝の長さが約22m、及び、畝の高さが約15cmの平畝である。圃場は畝立てをする前に、トラクターを用いて耕うんしておいた。畝に対する施肥量の基準は以下に示す通りとした。
次いで、育苗の工程で得られた苗を、定植機(らくらくケールくん:(株)増田採種場製)を用いて、株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも10cmとなるように、畝に定植した。一つの畝に定植した苗の本数は凡そ1200本(各条約200本×6条)である。なお、定植の前日に、406穴セルトレイに最後の潅水をしっかり行った。
株間に潅水チューブを設置し、表土の乾燥具合を目安にしながら、株の根元側に適宜潅水を行った。また、必要に応じて、農薬の散布や追肥を行いながら、約40日間栽培を継続した。なお、栽培を行っているビニルハウス内の温度が15℃〜25℃程度を保つように温度管理をした。苗間に成長の勝ち負けが大きくはつかず、ほぼすべての苗が順調に成長した。
栽培工程によって得られたケールを「株どり」によって収穫した。株どりは、収穫物が第1葉も含むように(すなわち全ての葉を含むように)して行った。株どりされたケールは、平均して7枚〜9枚程度の葉を付けていた。
育苗の工程で得られた苗を、株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも約3cmとなるように畝に定植した点以外は、実施例1に記載の方法に従って、ケール品種(サンバカーニバル)の育苗、定植、及び栽培を行った。しかしながら、葉の展開が阻害される、主軸が徒長する、病気が発生しやすくなる等の問題が発生し、商品価値のあるケールの生産が困難であった。
育苗の工程で得られた苗を、株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも5cmとなるように畝に定植した点以外は、実施例1に記載の方法に従って、ケール品種(サンバカーニバル)の育苗、定植、及び栽培を行った。比較例1の結果と比べて、葉の展開が阻害される、主軸が徒長する等の問題の発生は抑制されるが、苗同士の間で成長に勝ち負けが大きくつき過ぎ、商品価値のあるケールの収量が大きく低下した。また、成長に負けた苗が病気の温床となる危険性も高まった。
実施例1の植え付けの工程と同様にして、ビニルハウス内に畝を準備した。畝は、畝幅が約70cm、畝の長さが約22m、及び、畝の高さが約15cmの平畝である。圃場は畝立てをする前に、トラクターを用いて耕うんしておいた。次いで、この畝に、畝幅方向と畝長方向の何れも10cm間隔で、ケール品種(サンバカーニバル)の種子を一粒ずつ播種し、発芽させた。ケール品種の種子の発芽後は、実施例1に記載の方法に従って、ケール品種(サンバカーニバル)の栽培を行った。
しかし株同士の間で成長に勝ち負けが大きくつき過ぎ、商品価値のあるケールの収量が大きく低下した。また、成長に負けた株が病気の温床となる危険性も高まった。
実施例1で示す育苗〜収穫までのサイクルを、同一の畝内で複数回(2回〜7回)反復して行ったが、何れのサイクルにおいても実施例1と同程度の収穫量が得られた。
以下の点以外は、実施例1に記載の方法に従って、ケール品種(サンバカーニバル)の育苗、定植、栽培、及び収穫を行った。
相違点1: 植え付けの工程では、ビニルハウス内の畝ではなく露地の畝に対して、株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも10cm又は20cmとなるように、育苗した苗を定植した。
相違点2: 株どりされたケールは、平均して7枚の葉を付けていた。ただし、冬季の露地栽培であり、苗の定植後から収穫までの栽培期間は約98日であった。
<平均破断強度の測定法>
平均破断強度の測定には、(株)山電のクリープメーター(RHEONER II 型番 RE2-3305B)を用いた。測定サンプルとしては、収穫直後の株(収穫直前の株と同等とみなしうる)の最上位の葉と最下位の葉とを除く葉のなかから、上位葉、中位葉、及び下位葉を1枚ずつ選択し、それぞれの葉身中央付近から4cm角の切片を5枚ずつ切り出した。なお、切片は葉の主脈を避けるように切り出している。次に、A)上位葉からの5枚の切片を重ねたもの、B)中位葉からの5枚の切片を重ねたもの、及び、C)下位葉からの5枚の切片を重ねたもの、それぞれを、測定サンプルA)〜C)として測定台に置いた。なお、上位葉とは最上位の次に上位の葉を指し、下位葉とは最下位の次に下位の葉を指し、中位葉とは、上位葉と下位葉の間に位置する葉のうちで葉面積が最大のものを指す。測定条件は、使用ロードセルとして200ニュートンのものを、プランジャーとしてNo.27(鋭利角度くさび形)を用い、格納ピッチは0.01秒、測定歪率95%、測定速度5mm/秒、測定時の温度は20℃であった。そして、各測定サンプルA)〜C)が破断したときの荷重(破断荷重)を、上位葉の破断強度(破断強度A)、中位葉の破断強度(破断強度B)、及び下位葉の破断強度(破断強度C)とし、破断強度A・B・Cの平均値を葉身の平均破断強度とした。
なお、本実施例では、平均破断強度の測定に、本葉が7枚展開した植物体を用いたが、本葉が7枚以外の枚数(n。但しnは7でない5以上の整数)展開していれば適用可能である。特に限定されないが、nは6以上14以下の範囲内がよい場合がある。
露地の畝に対して、株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも30cm、40cm、50cm、60cm、又は70cmとなるように、育苗の工程で得られた苗を定植した点以外は、実施例3に記載の方法に従って、ケール品種(サンバカーニバル)の育苗、定植、栽培、及び収穫を行った。
以下の点以外は、実施例1に記載の方法に従って、ケール品種(サンバカーニバル)の育苗、定植、栽培、及び収穫を行った。
相違点1: 植え付けの工程では、株間の間隔が畝幅方向と畝長方向とで何れも10cm、15cm、20cm、30cm、又は50cmとなるように、育苗した苗を定植した。何れの場合も6条植えとしている。
相違点2: 株どりされたケールは、平均して7〜9枚の葉を付けていた。苗の定植後から収穫までの栽培期間は約59日であった。
Claims (9)
- ケールの苗を8cm以上で23cm以下の間隔で植え付けて栽培する栽培工程を含む、ケールの栽培方法。
- ケールの苗を8cm以上で23cm以下の間隔で植え付けて栽培する栽培工程を含む、ケールの栽培方法であって、
上記間隔が10cm以上で20cm以下の範囲内である、栽培方法。 - 上記ケールの苗を50本以上植え付ける、請求項1又は2に記載の方法。
- 上記苗の植え付けの密度が、一平方メートル当たり25本以上で120本以下の範囲内である、請求項1〜3の何れか一項に記載の方法。
- 上記栽培工程によって得られたケールを株どりによって収穫する収穫工程を含む、請求項1〜4の何れか一項に記載の方法。
- 株どりによって収穫される上記ケールは、1)本葉が5枚以上で15枚以下の範囲内で展開しているものであるか、2)上記苗を植え付け後、20日以上55日以下の期間栽培しているものである、請求項5に記載の方法。
- 上記栽培工程から上記収穫工程までを1つのサイクルとして、同じ場所で、1年のうちに複数回のサイクルを繰り返す、請求項5又は6に記載の方法。
- 収穫直後の株(収穫直前の株と同等とみなしうる)の最上位の葉と最下位の葉とを除く葉のなかから、上位葉、中位葉、及び下位葉を1枚ずつ選択し、ここで上位葉とは最上位の次に上位の葉を指し、下位葉とは最下位の次に下位の葉を指し、中位葉とは、上位葉と下位葉の間に位置する葉のうちで葉面積が最大のものを指し、次いで、それぞれの葉身中央付近(ただし葉の主脈は避ける)から4cm角の切片を5枚ずつ切り出し、次に、A)上位葉からの5枚の切片を重ねたもの、B)中位葉からの5枚の切片を重ねたもの、及び、C)下位葉からの5枚の切片を重ねたもの、それぞれを、測定サンプルA)〜C)として破断強度の測定を行い、各測定サンプルA)〜C)が破断したときの荷重(破断荷重)を、上位葉の破断強度(破断強度A)、中位葉の破断強度(破断強度B)、及び下位葉の破断強度(破断強度C)とし、破断強度A・B・Cの平均値を葉身の平均破断強度とし、
上記の測定は、(株)山電のクリープメーター(RHEONER II 型番RE2-3305B)を用い、測定条件は、使用ロードセルとして200ニュートンのものを、プランジャーとしてNo.27(鋭利角度くさび形)を用い、格納ピッチは0.01秒、測定歪率95%、測定速度5mm/秒、測定時の温度は20℃である、
方法によって測定した、株どりする時点での葉身の平均破断強度が15N以上で40N以下の範囲内にある、株どりしたケール。 - 葉身の上記平均破断強度(単位N)と、当該平均破断強度の測定対象となった葉の平均葉厚(単位mm)との積が、15(単位N・mm)以上で40(単位N・mm)以下の範囲内にある、請求項8に記載の株どりしたケール。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017082350 | 2017-04-18 | ||
JP2017082350 | 2017-04-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018174916A JP2018174916A (ja) | 2018-11-15 |
JP6440879B2 true JP6440879B2 (ja) | 2018-12-19 |
Family
ID=64279650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018039064A Active JP6440879B2 (ja) | 2017-04-18 | 2018-03-05 | ケールの栽培方法、及び、ケール収穫物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6440879B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7195474B1 (ja) | 2022-06-03 | 2022-12-23 | 株式会社ファームシップ | ケールの栽培方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3921663B2 (ja) * | 2002-09-24 | 2007-05-30 | 奥山産業株式会社 | 葉菜の無農薬栽培方法 |
JP2006211945A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Ts Shokubutsu Kenkyusho:Kk | 新規なアブラナ科植物及びその育成方法 |
-
2018
- 2018-03-05 JP JP2018039064A patent/JP6440879B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018174916A (ja) | 2018-11-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN106688555A (zh) | 一种番薯的种植方法 | |
KR101709774B1 (ko) | 양파의 재배방법 | |
JP6440879B2 (ja) | ケールの栽培方法、及び、ケール収穫物 | |
JP2003052239A (ja) | クズイモの栽培方法 | |
Żurawicz et al. | Amelanchier-a new berry crop in Poland with good potential for commercial cultivation | |
CN106900546B (zh) | 一种保持春播生态型大豆品种种性稳定的种子繁育方法 | |
Yunusov et al. | Untraditional methods of growing cucumbers on open areas | |
Chang et al. | Mulberry | |
Bratsch | Specialty crop profile: globe artichoke | |
CN101156530B (zh) | 蚕豆食用茎的培育方法 | |
Ciju | Brassica Vegetables: Growing Practices and Nutritional Information | |
Smith | 23.1 IMPORTANCE OF SPECIES AND GROWING AREAS | |
CN115443862B (zh) | 一种长江中游地区一年三代鲜食玉米的育种方法 | |
Paull et al. | Banana and plantain. | |
Singh et al. | Improved production technology for root crops | |
CN108541582A (zh) | 一种冬播牛蒡新品种的选育方法 | |
KR101548712B1 (ko) | 신종식물 통쌈추 및 이의 육종방법 | |
Tripathi et al. | Sour Sop–An emerging fruit of future | |
RU2457655C1 (ru) | Способ повышения семенной продуктивности расторопши пятнистой в условиях засушливого климата | |
Nunez | Carrot production practices. | |
KR101693099B1 (ko) | 봄철 단무지용 무의 재배 방법 | |
Kumari | Agri Articles | |
Rana et al. | Leek | |
Noh et al. | Effects of planting distances on the growth and yield of Lactuca indica L.'Seonhyang' | |
Rana et al. | Yam bean |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180305 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180320 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20180521 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20180723 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180731 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180828 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181120 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6440879 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |