JP6440290B2 - 亀裂抵抗性膜構造を有する微小電気機械システムデバイスおよびその作製方法 - Google Patents

亀裂抵抗性膜構造を有する微小電気機械システムデバイスおよびその作製方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、概して微小電子デバイスに関し、より詳細には、微小電気機械システム(MEMS)圧力センサおよび他の閉キャビティMEMSデバイス、ならびにそのようなMEMSデバイスを作製するための方法に関する。
微小電気機械システム(MEMS)デバイスは、さまざまな異なる用途において、アクチュエータ、スイッチ、およびセンサ(たとえば、慣性センサ、圧力センサなど)として利用されている。たとえば、多くの電子デバイスは、空気などの周囲流体の圧力の変化を検出するために、MEMS容量性圧力センサを利用する。一般的な設計によると、MEMS容量性圧力センサは、既知の基準圧力を含む密閉キャビティを封止する、少なくとも1つの可撓性ポリシリコンダイヤフラムのたわみを測定することによって機能する。基準圧力が、可撓性ポリシリコンダイヤフラムの内面に対して作用し、一方でダイヤフラムの反対面は、圧力測定が行われる流体にさらされている。MEMSセンサの動作中、ダイヤフラムは、外部圧力の変動、およびダイヤフラムの本体にわたる圧力差の対応する変動によってたわむ。電極(一般的に「底部プレート」と称される)がダイヤフラムの下に設けられ、垂直間隙によってダイヤフラムから分離されている。可撓性膜も導電性ポリシリコン材料から作製されるため、膜は底部プレートとの容量結合を形成する上部プレートとしての役割を果たす。この容量は、底部プレートに向かう、または底部プレートから外方に向かう導電性ダイヤフラムのたわみとともに変化する。従って、この容量の変化を測定することによって、ダイヤフラムの露出面に作用する外部圧力の変動を求めることができる。特許文献1には、ポリシリコン厚膜の堆積によってウエハの変形を低減することについて記載されている。
米国特許第4,742,020号明細書
亀裂抵抗性膜構造を有する微小電気機械システムデバイスおよびその作製方法を提供する。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、微小電気機械デバイスを作製するための方法であって、基板の上に犠牲体を形成する犠牲体形成工程と、前記基板上に多層膜構造を生成する多層膜構造生成工程であって、前記犠牲体の上および周囲にベース膜層を形成する工程であって、ベース膜層が平坦でない上面を有するようにベース膜層を形成する工程と、前記ベース膜層に平坦な上面を付与するべく、前記ベース膜層の上部から所定の厚さの材料を除去する工程と、前記ベース膜層の平坦な上面の上にキャップ膜層を形成する工程であって、該キャップ膜層は、該キャップ膜層と前記ベース膜層との間の接合部分に、実質的に平行な粒子配向を有する多結晶シリコンを含む、形成する工程とを備える、多層膜構造生成工程と、前記多層膜構造内に内部キャビティを形成するべく、前記犠牲体の少なくとも一部を除去する犠牲体除去工程と、を備えることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の方法において、前記ベース膜層は、前記犠牲体の上および周囲に多結晶シリコンを堆積することによって形成される、ことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の方法において、前記ベース膜層の外縁部分は非平行な粒子配向を有する領域を備え、該非平行な粒子配向を有する該領域の少なくとも一部は、前記所定の厚さを除去する工程において除去される、ことを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の方法において、前記所定の厚さを除去する工程の前に、前記ベース膜層の外縁部分に階段形状の高さを有する階段形状が付与され、前記ベース膜層から除去される前記所定の厚さは前記階段形状の高さ以上である、ことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の方法において、前記キャップ膜層を形成する工程の後に、前記多層膜構造を通じて前記犠牲体までチャネルを形成する工程をさらに備える、ことを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の方法において、前記犠牲体除去工程は、前記多層膜構造内に前記内部キャビティを形成するべく、前記チャネルを通じて前記犠牲体の少なくとも一部をエッチングする工程を備え、前記方法は、前記チャネルを塞ぐことによって前記内部キャビティを密閉する工程をさらに備える、ことを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の方法において、前記微小電気機械デバイスは微小電気機械容量性圧力センサを備え、前記方法は、前記内部キャビティを密閉する工程の前に、該内部キャビティ内に既知の基準圧力を生成する工程をさらに備える、ことを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の方法において、前記ベース膜層は、断面において、前記犠牲体の対向する両側に位置する第1のアンカ領域および第2のアンカ領域と、該第1のアンカ領域と該第2のアンカ領域との間で側方に伸長する架橋部分とを含むように形成される、ことを要旨とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の方法において、前記所定の厚さを除去する工程は、研磨後に前記犠牲体が前記ベース膜層によって包囲されたままであるように、前記ベース膜層の前記架橋部分を部分的に除去するべく化学機械研磨工程を利用する工程を備える、ことを要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の方法において、前記所定の厚さを除去する工程は、前記ベース膜層の前記架橋部分の実質的に全体を除去して前記犠牲体を前記ベース膜層を通じて露出させるべく、化学機械研磨工程を利用する工程を備える、ことを要旨とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の方法において、前記犠牲体を部分的に除去し、該犠牲体に、前記ベース膜層の平坦な上面と実質的に同一平面上にある平坦な上面を付与するべく、前記犠牲体が最初に露出した後も継続される、ことを要旨とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1に記載の方法において、前記基板の上に電極層を堆積する工程と、少なくとも1つのセンス電極と該センス電極から伸長する相互接続線とを形成するべく、前記電極層をパターニングする工程と、前記基板と、前記センス電極と、前記相互接続線との上に、誘電体層を形成する工程と、前記誘電体層に電極開口を内部に生成するべく前記誘電体層をパターニングし、前記センス電極を露出させる工程をさらに備える、ことを要旨とする。
請求項13に記載の発明は、微小電気機械デバイスを作製するための方法であって、基板上にセンス電極を形成するセンス電極形成工程と、前記センス電極の上に誘電体層を堆積する誘電体層堆積工程と、前記誘電体層上に犠牲体を形成する犠牲体形成工程と、複数の多結晶シリコン層を形成し、該複数の多結晶シリコン層のうち、その上に追加の多結晶シリコン層が堆積される少なくとも1つの多結晶シリコン層を平坦化することによって、前記犠牲体の上に多層ポリシリコン膜を形成する工程であって、少なくとも多層ポリシリコン膜の最上層に、実質的に平行な粒子構造が付与される、多層ポリシリコン膜形成工程と、前記多層ポリシリコン膜を通じて前記犠牲体まで少なくとも1つのチャネルを形成するチャネル形成工程と、前記多層ポリシリコン膜によって少なくとも部分的に封止される内部キャビティを形成するべく、前記犠牲体の少なくとも一部を除去する犠牲体除去工程と、前記内部キャビティを密閉するべく、前記少なくとも1つのチャネル内に栓を形成する栓形成工程と、を備えることを要旨とする。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の方法において、前記センス電極形成工程は、前記基板上に第1の多結晶シリコン層を堆積する工程と、少なくとも部分的に、前記センス電極を形成するべく、前記第1の多結晶シリコン層をパターニングする工程と、を備え、前記多層ポリシリコン膜形成工程は、前記犠牲体の上および周囲に第2の多結晶シリコン層を形成する工程と、前記第2の多結晶シリコン層に平坦な上面を付与するべく、前記第2の多結晶シリコン層から所定の厚さの多結晶シリコンを除去する工程と、前記第2の多結晶シリコン層の前記平坦な上面の上に第3の多結晶シリコン層を形成する工程と、を備えることを要旨とする。
請求項15に記載の発明は、微小電気機械デバイスであって、基板と、前記基板上に形成された多層膜構造であって、ベース膜層と、前記ベース膜層の上に形成されたキャップ膜層であって、該キャップ膜層の外縁領域において実質的に平行な粒子配向を有する材料を備える、キャップ膜層を備える、多層膜構造と、該多層膜構造によって少なくとも部分的に封止されるキャビティと、を備えることを要旨とする。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の微小電気機械デバイスにおいて、前記キャップ膜層および前記ベース膜層は各々多結晶シリコンを含む、ことを要旨とする。
請求項17に記載の発明は、請求項15に記載の微小電気機械デバイスにおいて、前記多層膜構造の高さは該多層膜構造の幅および長さ以下である、ことを要旨とする。
請求項18に記載の発明は、請求項15に記載の微小電気機械デバイスにおいて、前記多層膜構造は、断面において、対向するアンカ領域と、該対向するアンカ領域の間に伸長する可撓性ダイヤフラム領域とを備える、ことを要旨とする。
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の微小電気機械デバイスにおいて、前記可撓性ダイヤフラム領域の下に配置され、前記キャビティ内に露出されている電極をさらに備え、前記キャビティは密閉されており、前記可撓性ダイヤフラム領域の内面に作用する既知の基準圧力を含む、ことを要旨とする。
請求項20に記載の発明は、請求項18に記載の微小電気機械デバイスにおいて、前記アンカ領域は前記ベース膜層によって形成されており、前記可撓性ダイヤフラム領域は前記ベース膜層および前記キャップ膜層によって形成されている、ことを要旨とする。
先行技術の教示に応じて示されている、各々が気密キャビティを封止する隣接するポリシリコン膜構造を含むMEMS容量性圧力センサ(部分的に図示)の簡略断面図。 概してその不規則または非平行結晶粒構造を示す、図1に示すポリシリコン膜構造の1つの外周コーナー領域の断面図。 ポリシリコン膜構造内に亀裂が形成し、近傍ダイヤフラム領域の中心線に向かって広がり得る1つの様態を示す、図1に示すMEMS容量性圧力センサの上面の光学顕微鏡画像の図。 製造の一段階において示され、本発明の第1の例示的な実施形態に応じて生産される、亀裂抵抗性多層膜構造を有するMEMS容量性圧力センサの断面図。 製造の一段階において示され、本発明の第1の例示的な実施形態に応じて生産される、亀裂抵抗性多層膜構造を有するMEMS容量性圧力センサの断面図。 製造の一段階において示され、本発明の第1の例示的な実施形態に応じて生産される、亀裂抵抗性多層膜構造を有するMEMS容量性圧力センサの断面図。 製造の一段階において示され、本発明の第1の例示的な実施形態に応じて生産される、亀裂抵抗性多層膜構造を有するMEMS容量性圧力センサの断面図。 製造の一段階において示され、本発明の第1の例示的な実施形態に応じて生産される、亀裂抵抗性多層膜構造を有するMEMS容量性圧力センサの断面図。 製造の一段階において示され、本発明の第1の例示的な実施形態に応じて生産される、亀裂抵抗性多層膜構造を有するMEMS容量性圧力センサの断面図。 製造の一段階において示され、本発明の第1の例示的な実施形態に応じて生産される、亀裂抵抗性多層膜構造を有するMEMS容量性圧力センサの断面図。 製造の一段階において示され、本発明の第1の例示的な実施形態に応じて生産される、亀裂抵抗性多層膜構造を有するMEMS容量性圧力センサの断面図。 亀裂の形成および広がりに対して抵抗性である、図11に示す層状膜構造の外周コーナー領域の実質的に平行な結晶粒構造を示す断面図。 製造の一段階において示され、本発明の第2の例示的な実施形態に応じて生産される、亀裂抵抗性多層膜構造を有するMEMS容量性圧力センサの断面図。 製造の一段階において示され、本発明の第2の例示的な実施形態に応じて生産される、亀裂抵抗性多層膜構造を有するMEMS容量性圧力センサの断面図。 製造の一段階において示され、本発明の第2の例示的な実施形態に応じて生産される、亀裂抵抗性多層膜構造を有するMEMS容量性圧力センサの断面図。 製造の一段階において示され、本発明の第2の例示的な実施形態に応じて生産される、亀裂抵抗性多層膜構造を有するMEMS容量性圧力センサの断面図。 亀裂に対して抵抗性である、図16に示す層状膜構造の外周コーナー領域の実質的に平行な結晶粒構造を示す断面図。
以下、添付の図面とともに本発明の少なくとも1つの例を説明する。図面において同様の参照符号は同様の要素を示す。
簡潔かつ明瞭な説明のために、図面は一般的な構築様式を示し、既知の特徴および技法の説明および詳細を、後続の詳細な説明に記載の本発明の例示的で非限定的な実施形態を不必要に曖昧にすることを回避するために省略する場合がある。さらに、添付の図面に見られる特徴または要素は、別途記載されない限り、原寸に比例して描かれてはいないことを理解されたい。たとえば、本発明の実施形態の理解の向上のために、図面内のいくつかの要素または領域の寸法は他の要素または領域に対して誇張されている場合がある。
下記の詳細な記載は本質的に例示に過ぎず、本発明または本発明の適用および使用を限定することは意図されていない。例示として本明細書に記載される一切の実施態様は、必ずしも他の実施態様よりも好適または有利であるとは解釈されない。さらに、上記背景技術、または以下の詳細な説明で提示される、いかなる理論によっても束縛されることは意図されていない。
本記載および特許請求の範囲に見られる場合、「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などの用語は、同様の要素間で区別するために使用されることができ、必ずしも特定の連続する、または経時的な順序を説明するためのものではない。従って、そのような用語は相互交換可能に使用されてもよい。さらに、本発明のその実施形態は、本明細書に図示または他の様態で記載されている以外の順序で動作することが可能である。さらに本明細書に見られるものとしての、「備える(comprise)」、「含む(include)」、「有する(have)」などの用語は非排他的な包含をカバーするように意図され、それによって、1つ以上の要素を備える、含む、または有するものとして記載されている工程、方法、製品、または装置は必ずしもそれらの要素に限定されず、明示的に列挙されていないまたはこのような工程、方法、製品、または装置に内在する他の要素を含むことができる。「実質的な(substantial)」および「実質的に(substantially)」などのような用語は、特定の特徴または状態が、記載されている目的を実際的な様式で達成するのに十分であること、および、わずかな欠陥または差異がある場合、それらは記載されている目的にとって重大でないことを示すために利用される。最後に、またさらに本明細書に見られるものとしての、「〜の上(over)」、「〜の下(under)」、「〜上(on)」などの用語は、2つの構造要素または層の間の相対位置を示すために利用され、必ずしも構造要素または層の間の物理的接触を意味するものではない。従って、構造または層は、当該構造または層が、たとえば、1つ以上の介在する層が存在することに起因して必ずしも基板に接触していることを示さずに、基板「の上」または基板「上」に作製されるものとして記載されている場合がある。
下記に説明する作製方法の実施形態は、MEMS容量性圧力センサの製造に特に有用であり、それゆえ、下記において主にそのようなデバイスの文脈において説明する。しかしながら、下記に説明する作製方法の実施形態は、多層膜構造によって少なくとも部分的に封止され、犠牲体材料を堆積および除去することによって生成される内部キャビティを有する、MEMS慣性センサ(たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、磁気探知器など)およびアクチュエータを含む、他のMEMSデバイスを製造するのに利用することができることを強調しておく。下記に説明するように、膜構造の少なくとも最上層は、そうでなければ膜を構造的に弱くする可能性がある粒子配向の不規則性または不均衡が実質的にない、実質的に平行な結晶粒構造を有する多結晶シリコンから形成される。MEMS圧力センサの場合、膜構造は一般的に、可撓性ダイヤフラム部分を含み、膜構造によって封止されるキャビティは一般的に密閉され、既知の基準圧力を含む。それにもかかわらず、すべての実施形態において膜構造が密閉される必要はなく、かつ/または可撓性ダイヤフラム部分を含まなくてもよい。たとえば、代替的な実施形態において、膜構造は、トランスデューサヨ要素または試験質量部(MEMSデバイスが加速度計またはジャイロスコープの形態をとる実施形態において)、共振器構造(MEMSデバイスが発振器の形態をとる実施形態において)、または同様の構造またはデバイスを密閉して封入する実質的に剛性のキャップまたはカバーとしての役割を果たしてもよい。
図1は、先行技術の教示に応じて示されている、MEMS容量性圧力センサ20(部分的に図示)の簡略断面図である。MEMS圧力センサ20の示されている部分は、共通の基板24の上に形成され、各々が内部空間またはキャビティ26を封入する2つの隣接する膜構造22を含む。断面に見られるように、膜構造22は各々、2つの対向するアンカ領域28および可撓性ダイヤフラム領域30を含む。ダイヤフラム領域30は、アンカ領域28を通じて横方向(側方)に延在し、キャビティ26の上に実効的に懸垂される。膜構造22は多結晶シリコンから形成され、それゆえ、以下「ポリシリコン膜構造22」と称する。基板24はまた、単結晶シリコンなどの導電性シリコン材料から作製されてもよい。導電性膜構造22と下方にある基板24との間の電気的遮蔽をもたらすために、基板24の上に誘電体層32が形成される。各キャビティ26内にセンス電極34がさらに設けられ、各ポリシリコン膜構造22の可撓性ダイヤフラム領域30の直下に配置される。図1には明瞭に示されていないが、熱成長酸化物などの追加の誘電体層が一般的に、電極34と基板24との間に形成される。各電極34は、上方にある誘電体層32内に設けられている開口を通じて露出しており、垂直間隙によってそのそれぞれのダイヤフラム領域30から離間されている。この構成の結果として、下側プレートとしての役割を果たす各電極34、上側プレートとしての役割を果たす隣接する導電性ダイヤフラム領域30、および、電気絶縁体としての役割を果たす各キャビティ26内の気体または真空による容量結合が生成される。
MEMS圧力センサ20の内部キャビティ26は密閉され、各々既知の基準圧力を含み、たとえば、各内部キャビティ26はシールされる前に、部分的に排気されるか、または代わりに、窒素または別の不活性ガスによって加圧されてもよい。図1に示す例示的な向きを参照すると、各ダイヤフラム領域30の下面または底面は、そのそれぞれのキャビティ26内に含まれる基準圧力にさらされており、一方で各ダイヤフラム領域30の上面または頂面は周囲環境に対して開いており、または露出している。MEMS圧力センサ20の動作中、ダイヤフラム領域30の露出した上面は圧力測定が行われるべき液体または気体と流体連通されている。MEMS圧力センサ20の外部の圧力が変化すると、ダイヤフラム領域30にわたる圧力差も変化する。これらの圧力差の変化に応答して導電性ダイヤフラム領域30は内向きまたは外向きにたわみ、ダイヤフラム領域30、電極34、およびそれらの間の間隙を含む容量性構造の容量がそれに応じて変動する。ダイヤフラム領域30および電極34に電気的に結合されている、示されていない相互接続線を利用して、容量の変化が(たとえば、MEMS圧力センサ20とともにパッケージされている、示されていない集積回路によって)モニタリングされることができ、MEMS圧力センサ20の外部の圧力が計算されることができる。
MEMS圧力センサ20の作製中、膜構造22は、その後、内部キャビティ26を生成するために除去される犠牲体材料の上に多結晶シリコンをブランケット堆積することによって形成されてもよい。従って、ポリシリコン膜構造22は、平坦でない、または起伏のある表面、すなわち、約0.1ミクロン(μm)よりも大きい粗さまたは形状高さを有する表面の上にシリコン結晶格子が累積または蓄積することに起因して、膜構造22の外周縁またはコーナー部分付近(図1において範囲36によって特定される)など、その特定の領域内に不規則または非平行結晶構造を付与され得る。図2は、概してこの不規則な結晶形態を示す1つの膜構造22の1つのそのような外縁部分の断面図である。見てとれるように、外縁部分36は、階段状遷移領域38を含み、これは、隣接するダイヤフラム領域30およびアンカ領域28と比較して異なる粒子配向を有する。従って、外縁部分36にわたる粒子構造は不均一または非平行であり、配向がまったく異なる粒子が混合する接合部分または境界(図2において破線41によって特定される)を含む。そのような非平行粒子境界は構造的に弱く、集中した機械的応力を受けると、亀裂(クラック)または破砕を生じる場合がある。特に、図2に矢印40によって特定される亀裂開始点など、高い応力が集中した領域における異なる結晶形態の間の接合部分に沿って亀裂が形成する場合がある。形成後、亀裂は次いで隣接するダイヤフラム領域30の中心線に向かって外向きに広がる場合がある。これは、平面図におけるMEMS圧力センサ20の物理的実施態様の光学顕微鏡画像である図3を参照することによって、さらに諒解され得る。図3において、矢印40は亀裂開始点を特定し、矢印42は伸長した亀裂を特定し、この亀裂は、開始点40から近傍のダイヤフラム領域30の中心線に向かって外向きに広がっている。
ポリシリコン膜構造22の亀裂は、複数の理由から問題になる可能性がある。ポリシリコン膜構造22の亀裂は、ダイヤフラム領域30の構造的特性を変化させ、それによって、MEMS圧力センサ20の容量出力の信頼性に影響を与える可能性がある。深刻な場合には、ポリシリコン膜構造22の亀裂は、キャビティ26の密閉環境を危険にさらし、気体の流入または流出を容認し、所定の基準圧力を変化させ、これも同様にMEMS圧力センサ20の出力の信頼性を低くする可能性がある。亀裂を生じた多結晶膜構造の修復は一般的に非現実的であり、そのような構造的欠陥を有するMEMS圧力センサは概して救済することができない。従って、多結晶膜構造の亀裂は、結果として、特定の製造工程において5%ほどに高くなる可能性がある、生産収率の大幅な損失をもたらす可能性がある。多結晶膜構造の亀裂を検出するために内包テストを実行することができるが、そのようなテストは費用がかかり、多大な時間を必要とし、MEMS圧力センサを消費者向けに発売する前に、亀裂の生じたポリシリコン膜構造をなお検出することができない可能性がある。
以下に、機械的強度が改善され、亀裂の形成および広がりに対する抵抗性が増強された多層膜構造を含む、MEMS容量性圧力センサなどのMEMSデバイスを作製するための方法の実施形態を説明する。下記に説明する作製方法の実施形態は、膜構造の少なくとも上側部分にわたる、最も顕著にはそのアンカ領域の上に配置される上側ポリシリコン膜層の外縁またはコーナー領域における、多結晶シリコン粒子均一性を改善する。これを行うに際して、膜構造から亀裂開始点が大きく取り除かれる。MEMS圧力センサの場合、これによって、作製および圧力がかかっている間に亀裂がより生じにくい、より強いダイヤフラムが製造される。下記に説明する作製方法の実施形態は、有利には、内部空間またはキャビティを少なくとも部分的に封止する膜構造を有するさまざまな異なるタイプのMEMSデバイスの作製に利用することができる。非限定的な例示として、MEMS容量性圧力センサを作製するのに適した第1の方法の一例を図4〜図12とともに下記に説明し、MEMS容量性圧力センサを作製するのに適した第2の方法の一例を図13〜図17とともに下記に説明する。
図4〜図11は、製造のさまざまな段階において示され、本発明の第1の例示的な実施形態に応じて生産される、MEMS容量性圧力センサ50(部分的に図示)の簡略断面図である。図4〜図11に示し、さらに下記のように、MEMS圧力センサ50は非限定的な例としてのみ提供され、下記に説明する作製工程は容量性圧力センサ以外のMEMSデバイスを製造するのに利用することができることを強調しておく。さらに、図4〜図11とともに下記に説明する作製ステップは代替的な順序において実行することができ、特定のステップは代替的な実施形態において省略されてもよく、追加のステップが代替的な実施形態において実行されてもよい。微小電子デバイスおよび半導体産業において既知の構造および工程の説明は、周知の工程の詳細を提供することなく制限または全体を省略されている場合がある。
最初に図4を参照すると、MEMS圧力センサ50の作製は、基板54を設け、その上に電極層52を形成することによって開始する。基板54は、少なくとも1つの半導体材料から成ってもよく、好ましくはシリコンから成る。一実施態様において、基板54は、バルク・シリコン・ウェハを単離することによって製造される単結晶シリコン基板を含む。一実施形態において、バルク・シリコン・ウェハ上に複数の圧力センサが同時に作製され、工程において後に単離が行われる。しかしながら、説明を容易にするために、図4〜図11および図13〜図16とともに示す作製方法は、単一のデバイスの部分を示す。基板54が導電性である実施形態において、介在する誘電体層56が電極層52と基板54の上面との間に形成されてもよい。その後、導電性材料が誘電体層56の上に堆積され、パターニングされて、少なくとも1つのセンス電極52(a)(図5)と、電気信号をセンス電極へ/からルーティングする導電性相互接続線またはトレース52(b)(図5)とを含む電極層52がもたらされてもよい。図4には明瞭にするために示されていないが、後に形成される膜構造(後述)へ/から電気信号をルーティングするために同様の相互接続線が形成されてもよい。誘電体層56は好都合には、基板54の上面の上に酸化物を成長させることによって形成され、たとえば、基板54が多結晶シリコンを含む一実施形態では、基板54が酸化環境内で加熱されて、その酸化ケイ素の層が成長されてもよい。電極層52は好都合には、誘電体層56の上に導電性材料をブランケット堆積し、続いてリソグラフィパターニングすることによって形成される。たとえば、誘電体層56は、多結晶シリコンの化学気相成長(CVD)または物理気相成長(PVD)によって形成されてもよい。一実施形態において、誘電体層56は約2ミクロン(μm)の厚さまで成長され、電極層52は約0.35μmの厚さまで堆積されるが、誘電体層56および/または電極層52は他の実施形態ではより厚くてもよく、またはより薄くてもよい。
図5に示すように、次に、パターン化電極層52および第1の誘電体層56の上に第2の誘電体層58が形成される。一実施形態において、誘電体層58は、窒化物を堆積することによって形成され、当該窒化物は約0.5μmの厚さまで堆積されてもよいが、誘電体層58はまた、より厚くてもよく、またはより薄くてもよい。その堆積後、誘電体層58はパターニングされて、センス電極52(a)がそれを通じて少なくとも部分的に露出する少なくとも1つの電極開口60が作成される。その後、犠牲材料層または犠牲体材料62(本明細書において「犠牲体62」と称する)が、基板54の上、具体的には誘電体層58上、電極開口60内、およびセンス電極52(a)の上に堆積されて、図6に示す構造が生成される。犠牲体62は、たとえば、図9〜図12とともに下記に説明する、続いて作製される多層膜構造64、74内に1つ以上のキャビティを生成するためのウェットエッチャントを利用して後に除去しやすい任意の材料を堆積することによって形成されてもよい。犠牲体62から成る層の堆積物が形成された後、次いでその層はパターニングされて、犠牲体62が形成され、犠牲体62にその所望の幅および長さが付与される。一実施形態において、犠牲体62は、リンケイ酸ガラス(PSG)を堆積することによって形成され、リンケイ酸ガラスは続いて、フッ化水素(HF)エッチ化学種を利用して除去されることができる。犠牲物を形成するのに適した他の材料は、限定ではないが、非ドープ酸化ケイ素またはボロン・リンケイ酸ガラス(BPSG)を含む。非限定的な例として、犠牲体62は、約0.5μmの厚さまで堆積されてもよいが、犠牲体62はさらなる実施形態においてはより厚くても、またはより薄くてもよい。
例示的なMEMS作製方法を継続して、ここで図7を参照すると、次に、第1のまたはベース膜層64が犠牲体62の上および周囲に形成される。より具体的には、犠牲体62の直上にベース膜層64が堆積され、犠牲体62の縁部を越えて側方に伸長して、断面において、2つの対向するアンカ領域66、ならびに、アンカ領域66の間および犠牲体62の上で側方に伸長する側方伸長体または架橋領域67が形成される。示されている例において、ベース膜層64は犠牲体62を完全に封止または包囲しており、アンカ領域66は集合的に、上面または平面図で見ると犠牲体62の外周の周囲に延在する環状構造を形成する。下記に説明するように、後に、多結晶シリコンから成るキャップ膜層がベース膜層64が研磨された後にその上に堆積される。従って、接合を促し、熱膨張率(CTE)の任意の不整合を最小限に抑えるために、ベース膜層64はまた、好ましくはキャップ膜層が形成される多結晶シリコンと実質的に同一の構成を有する多結晶シリコンを堆積することによっても形成されるが、ベース膜層64が異なる材料から作製されることができる可能性は決して除外されるものではない。ベース膜層64は一実施形態において約2μmの厚さまで堆積されてもよいが、膜層64の厚さは複数の実施形態の間で変化してもよい。層64の相当の部分は図8とともに下記に説明する研磨工程中に除去され得るため、層64の厚さはいくぶん任意であることを諒解されたい。
その上に膜層64が形成されている(犠牲体62から誘電体層58へと遷移するときに高さが低減することから生じる)表面の不規則な表面トポロジと併用される、ベース膜層64を形成するために利用される堆積工程の必然的な結果として、ベース膜層64は同様に、その上面68に沿って平坦でないまたは不均一な形状を付与される。たとえば、図7に示すように、ベース膜層64の外周縁またはコーナー領域70は、階段状特徴部を含み、当該階段状特徴部は、アンカ領域66とその上に膜層64が堆積されている犠牲体62の側壁との間の接合部分と垂直に位置整合されている。3次元で考えると、これらの階段状特徴部は、ベース膜層64の周縁全体の周りに伸長する継続的な突出部または棚であってもよい。これらの階段状特徴部の高さはたとえば、おおよそ犠牲体62の高さ(たとえば、図7において「H」として特定される約0.5μm)であってもよい。特に、ベース膜層64が多結晶シリコンを含む実施形態において、ベース膜層64の外縁またはコーナー領域70におけるモルホロジは、図2とともに上述したMEMS圧力センサ20のコーナー領域36の不規則または非平行なモルホロジに類似していてもよい。
ベース膜層64の上側領域から好ましくない粒子構造を除去するために、少なくとも実質的な部分において、ベース膜層64の上側領域が除去される。これは、たとえば、一実施形態においてはエッチング工程を利用して達成することができるが、ベース膜層64の上側領域を除去するために研磨工程が実行されることが好ましい。より具体的には、化学機械平坦化(CMP)工程を利用して、ベース膜層64から所定の厚さを除去して層64に平坦な上面を付与してもよく、たとえば、CMP研磨の後に、膜層64の上面は約0.1μm未満の表面粗さまたは形状高さを有してもよいが、表面粗さまたは形状高さは特定の実施形態ではより大きくてもよい。好ましい実施形態において、ベース膜層64から除去される厚さは、犠牲体62の上に架橋領域67の一部を確保するのに十分制限されながら、外縁またはコーナー領域70から階段状特徴部全体を取り除くのに十分である。これに関連して、研磨中に除去される所定の厚さは、ベース膜層64の架橋領域67の厚さ未満でありながら、図7に示す階段状特徴部の高さ(たとえば、約0.5μm)以上であってもよい。架橋領域67が約2μmの厚さを有する一実施形態において、研磨に従って除去される所定の厚さは約1μmであってもよいが、除去される所定の厚さは種々の実施形態の間で変化してもよい。そのような部分CMP研磨の結果が図8に示されている。見てとれるように、ベース膜層64は平坦な上面72を付与されており、最初に堆積されていたベース膜層64の階段状外周コーナー領域70(図7)はこの段階では除去されている。
上述の研磨工程に続いて、図9を参照すると、第2のまたはキャップ膜層74が、ベース膜層64の新たに平坦化された上面72の上に堆積される。キャップ膜層74は、たとえば、CVDまたはPVD堆積技法を利用して多結晶シリコンを堆積することによって形成される。ベース膜層64の平坦な表面トポロジに起因して、キャップ膜層74の上面75も、平坦な表面トポロジ、および、図12とともに下記により十分に説明するような実質的に平行な結晶粒構造を付与される。キャップ膜層74は、実効的に、研磨中にベース膜層64から除去された材料に置き換わってもよい。集合的に、キャップ膜層74およびベース膜層64は、アンカ領域66の間で側方に伸長する可撓性ダイヤフラム領域77を含む多層膜構造64、74を形成する。一実施形態において、キャップ膜層74は、ダイヤフラム領域77に約1.0μm〜約3.0μmの厚さ、より具体的には、約2.0μmの厚さを付与するのに十分な厚さまでCVDまたはPVD工程を利用して堆積されるが、ダイヤフラム領域77はまた、より厚くても、またはより薄くてもよい。非限定的な例として、多層膜構造64、74の高さは、膜構造64、74が概して高アスペクト比構造とみなされることがないように、その幅および長さ以下であってもよく、たとえば、一実施形態において、膜構造64、74の高さは約1〜約5μmであってもよく、構造64、74の幅は約30〜約80μmであってもよく、膜構造64、74の長さは約100〜約300μmであってもよいが、これらの寸法はまた、より大きくても、またはより小さくてもよい。
キャップ膜層74を堆積した後、少なくとも1つの貫通孔、開口、またはチャネル76が、多層膜構造64、74のダイヤフラム領域77の上面75から犠牲体62までエッチングされる(図9に示す)。層64および74がダイヤフラム領域77を形成している、示されている例において、チャネル76は、キャップ膜層74およびベース膜層64の両方を通じてエッチングされてもよい。チャネル76は、異方性ドライエッチングを利用して実行されてもよく、当該エッチングは、水酸化カリウム(KOH)または水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)エッチ化学種などのシリコン選択的化学種を利用して実行されてもよい。チャネル76は、犠牲体62が適切なエッチャントにさらされ、それによって除去されることを可能にし、たとえば、犠牲体62がPSGから成る一実施形態において、ウェットHFエッチングが利用されてもよい。図10に示すように、犠牲体62が除去される結果として、二重層膜構造64、74内に内部空間またはキャビティ78が形成される。その後、たとえば、キャビティ78を排気するか、またはキャビティ78に窒素などの加圧気体を充填することによって、基準圧力がキャビティ78内に生成されてもよい。その後、図11に示すように、たとえば、密封剤80をチャネル76内に堆積してチャネル76内に栓81を形成することによって、キャビティ78が密閉されてもよい。一実施形態において、密封剤80は、シラン(SiH)またはオルトケイ酸テトラエチル(Si(OCまたは「TEOS」)化学種を用いて実行される低温プラズマ増強CVDまたは低圧CVDを利用して堆積される酸化ケイ素である。その後、従来から既知であるように、MEMS容量性圧力センサ50の作製および/またはパッケージングを完了するために追加の処理ステップが利用されてもよい。
上述の作製工程に起因して、二重層膜構造64、74、より具体的にはポリシリコンキャップ膜層74の外周縁またはコーナー領域82において実質的に均一なまたは平行な粒子構造が作成される。これは、概して膜構造64、74の1つのコーナー領域82のモルホロジまたは結晶粒構造を断面で示す図12を参照することによってより十分に諒解され得る。見てとれるように、ポリシリコンキャップ層74は、キャップ層74とベース膜層64との間の接合部分(図12において破線84によって特定される)に沿った部分を含め、全体を通じて実質的に平行な粒子構造を特徴とする。ベース膜層64内に非平行粒子構造86が依然として存在するが、この領域は体積が大きく低減されており、周囲の平行粒子構造によって機械的応力から概して遮蔽されている。結果として、多層膜構造64、74の強度が増大され、亀裂開始点が取り除かれる。好ましい実施形態において、ポリシリコンキャップ膜層74は、実質的にその全体が平行粒子構造から成る。図12に概して示すように、粒子が概して平行であり、基板54の上面に実質的に垂直な、またはそれに直交する成長線によって配向されているため、多層膜構造64、74の上部領域74における粒子構造は好適である。
このように、上記で封止キャビティMEMSデバイスを作製するための工程の例示的な実施形態を説明した。当該工程においては、膜構造が、その外周領域を含め、実質的に平行な粒子モルホロジを特徴する上側シリコン層を含むように、ベース基板の上に多層膜構造が形成または蓄積される。多層膜構造の上側シリコン層は、たとえば、CMP工程を利用して平坦化された下側またはベース膜層の上に堆積される。上述の例示的な実施形態において、CMP工程は犠牲体の上に重なるベース膜層の部分を部分的にしか除去しない、すなわち、図8を再び手短に参照すると、ベース膜層64の側方伸長体または架橋領域67の一部のみが、上述の工程における研磨中に除去された。しかしながら、代替的な実施形態において、ベース膜層64の側方伸長架橋領域は、CMP研磨中にその全体が除去されてもよい。そのような完全なCMP工程の結果が図13に示されており、同様の参照符号が同様の構造要素を示すために利用されているが、プライム(’)記号が付加されて、デバイス50(図4〜図12に示す)およびデバイス50’(図13〜図17に示す)、ならびにそれらのそれぞれの特徴部がさまざまな程度で異なっている場合があることが示されている。図13から見てとれるように、そのような完全なCMP工程に従って、ベース膜層64’のアンカ領域66’のみが残っている。さらに、研磨によって犠牲体62’が露出しており、犠牲体62’に平坦な上面90’が付与されている。言い換えれば、CMP研磨中に、ベース膜層62’の架橋部分の実質的に全体を取り除いてそこを通じて犠牲体62’を露出させるのに十分な厚さが除去されただけでなく、研磨が、犠牲体62’が最初に露出した後も継続されて、その上側部分を除去し、犠牲体62’に、ベース膜層64’の平坦化された上面72’と同一平面上または同じ高さにある平坦な上面72’が付与されている。
引き続き図13に示す製造段階を参照すると、その後、MEMS圧力センサ50’の製造を完了するために上述のものに類似の処理ステップが実行されてもよい。たとえば、実質的に平坦な上面75’を有するキャップ膜層74’が、ベース膜層64’および犠牲体62’の平坦化された上面の上に堆積されてもよく、それによって二重層膜構造64’、74’が形成され(図14)、キャップ膜層74’を通じて犠牲体62’まで少なくとも1つのチャネル76’がエッチングされてもよく(図14)、たとえば、ウェットエッチャントにさらすことによってチャネル76’を通じて犠牲体62’が除去されて膜構造64’、74’内に内部空間またはキャビティ78’が生成されてもよく(図15)、キャビティ78’内に基準圧力が生成されてもよく、キャビティ78’がチャネル76’の上および中に密封剤80’を堆積することによって密閉されてもよい(図16)。前述の事例のように、そのような製造工程は、アンカ領域66’と垂直に位置整合されている膜構造64’、74’の周縁コーナーを含む、二重層膜構造64’、74’の上側部分に、亀裂の形成および広がりに耐える実質的に平行な結晶粒構造を付与する。
このように、上記において、機械的強度が改善され、亀裂の形成および広がりに対する抵抗性が増強された多層膜構造を含む、MEMS圧力センサなどのMEMSデバイス、およびMEMSデバイスを作製するための方法の複数の例示的な実施形態が提供された。上述の作製方法の実施形態は、膜構造の少なくとも上側部分にわたる、最も顕著には上側ポリシリコン膜層の外周縁またはコーナー領域における、多結晶シリコン粒子均一性を改善する。これを行うに際して、膜構造から亀裂開始点が完全にまたは大きく取り除かれてもよい。MEMS圧力センサの場合、これによって、作製および圧力がかかっている間に亀裂がより生じにくい、より強いダイヤフラムが製造される。従って、MEMSデバイスの製造収率および市場品質の改善が達成される。2つの膜層を含むものとして上述されているが、多層膜構造はさらなる実施形態において追加の層を含んでもよい。
一実施形態において、上述のMEMS作製方法は、基板の上に犠牲体を堆積または他の様態で形成する工程と、基板上に多層膜構造を生成する工程と、多層膜構造内に内部キャビティを形成するために犠牲体の少なくとも一部を除去する工程とを含む。多層膜構造は、最初に、ベース膜層が平坦でない上面を有するように、犠牲体の上および周囲にベース膜層を形成することによって生成される。ベース膜層に平坦な上面を付与するために、たとえば、研磨によって、ベース膜層から所定の厚さが除去される。その後、キャップ膜層が、ベース膜層の平坦な上面の上に堆積または他の様態で形成される。キャップ膜層は、実質的に平行な粒子配向を有する多結晶シリコンから成る。
さらなる実施形態において、MEMS作製方法は、基板上にセンス電極を形成する工程と、電極の上に誘電体層を堆積する工程と、誘電体層上に犠牲体を形成する工程と、犠牲体の上に多層ポリシリコン膜を形成または蓄積する工程とを含む。多層ポリシリコン膜は、多結晶シリコンの複数の層を堆積または他の様態で形成し、多層ポリシリコン膜の少なくとも最上層が実質的に平行な粒子構造を付与されるように、多結晶シリコンの各層を平坦化し、その上に多結晶シリコンの追加の層を堆積することによって形成される。多層ポリシリコン膜を通じて犠牲体まで少なくとも1つのチャネルがエッチングまたは他の様態で形成される。多層ポリシリコン膜によって少なくとも部分的に封止された内部キャビティを形成するために犠牲体の少なくとも一部が除去またはエッチング除去され、その後、内部キャビティを密閉するために少なくとも1つのチャネル内に栓が形成される。
上記は、亀裂抵抗性微小MEMSデバイスの実施形態も説明した。MEMSデバイスは、たとえば、基板と、基板上に形成された多層膜構造と、多層膜構造によって少なくとも部分的に密閉されたキャビティとを含んでもよい。次に、多層膜構造は、ベース膜層と、ベース膜層の上に形成されたキャップ膜層とを含む。キャップ膜層は、当該キャップ膜層の外縁領域において実質的に平行な粒子配向を有する多結晶シリコンまたは別の材料を含む。
前述の詳細な説明の中で少なくとも1つの例示的な実施形態を提示してきたが、膨大な数でさまざまな実施形態が存在することを理解されたい。1つまたは複数の例示的な実施形態は例に過ぎず、本発明の範囲、適用性または構成を限定することは決して意図されていないことも理解されるべきである。そうではなく、前述の詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を実行するための有意義な指針を当業者に提供するものである。添付の特許請求項に記載されている本発明の範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態に記載されている要素の機能および構成にさまざまな変更を行うことができることが理解される。

Claims (13)

  1. 微小電気機械デバイスを作製するための方法であって、
    基板の上に犠牲体を形成する犠牲体形成工程と、
    前記基板上に多層膜構造を生成する多層膜構造生成工程であって、
    前記犠牲体の上および周囲にベース膜層を形成する工程であって、ベース膜層が平坦でない上面と階段状の外周縁とを有するようにベース膜層を形成する工程と、
    前記階段状の外周縁を除去するとともに前記ベース膜層に平坦な上面を付与するのに十分である所定の厚さの材料を前記ベース膜層の上部から除去する材料除去工程と、
    前記ベース膜層の前記平坦な上面の上にキャップ膜層を形成する工程であって、該キャップ膜層は、該キャップ膜層と前記ベース膜層との間の接合部分に、実質的に平行な粒子配向を有する多結晶シリコンを含む、キャップ膜層を形成する工程とを備える、多層膜構造生成工程と、
    前記多層膜構造内に内部キャビティを形成するべく、前記犠牲体の少なくとも一部を除去する犠牲体除去工程と、を備える方法。
  2. 前記ベース膜層は、前記犠牲体の上および周囲に多結晶シリコンを堆積することによって形成される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ベース膜層の外縁部分は非平行な粒子配向を有する領域を備え、該非平行な粒子配向を有する該領域の少なくとも一部は、前記材料除去工程において除去される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記キャップ膜層を形成する工程の後に、前記多層膜構造を通じて前記犠牲体までチャネルを形成する工程をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  5. 前記犠牲体除去工程は、前記多層膜構造内に前記内部キャビティを形成するべく、前記チャネルを通じて前記犠牲体の少なくとも一部をエッチングする工程を備え、前記方法は、前記チャネルを塞ぐことによって前記内部キャビティを密閉する工程をさらに備える、請求項4に記載の方法。
  6. 前記微小電気機械デバイスは微小電気機械容量性圧力センサを備え、前記方法は、前記内部キャビティを密閉する工程の前に、該内部キャビティ内に既知の基準圧力を生成する工程をさらに備える、請求項5に記載の方法。
  7. 前記ベース膜層は、断面において、前記犠牲体の対向する両側に位置する第1のアンカ領域および第2のアンカ領域と、該第1のアンカ領域と該第2のアンカ領域との間で側方に伸長する架橋部分とを含むように形成される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記材料除去工程は、研磨後に前記犠牲体が前記ベース膜層によって包囲されたままであるように、前記ベース膜層の前記架橋部分を部分的に除去するべく化学機械研磨工程を利用する工程を備える、請求項7に記載の方法。
  9. 前記材料除去工程は、前記ベース膜層の前記架橋部分の実質的に全体を除去して前記犠牲体を前記ベース膜層を通じて露出させるべく、化学機械研磨工程を利用する工程を備える、請求項7に記載の方法。
  10. 前記犠牲体を部分的に除去し、該犠牲体に、前記ベース膜層の前記平坦な上面と実質的に同一平面上にある平坦な上面を付与するべく、前記犠牲体が最初に露出した後も研磨が継続される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記基板の上に電極層を堆積する工程と、
    少なくとも1つのセンス電極と該センス電極から伸長する相互接続線とを形成するべく、前記電極層をパターニングする工程と、
    前記基板と、前記センス電極と、前記相互接続線との上に、誘電体層を形成する工程と、
    前記誘電体層に電極開口を内部に生成するべく前記誘電体層をパターニングし、前記センス電極を露出させる工程をさらに備える、請求項1に記載の方法。
  12. 微小電気機械デバイスを作製するための方法であって、
    基板上にセンス電極を形成するセンス電極形成工程と、
    前記センス電極の上に誘電体層を堆積する誘電体層堆積工程と、
    前記誘電体層上に犠牲体を形成する犠牲体形成工程と、
    複数の多結晶シリコン層を形成し、該複数の多結晶シリコン層のうち、その上に追加の多結晶シリコン層が堆積される少なくとも1つの多結晶シリコン層を平坦化することによって、前記犠牲体の上に多層ポリシリコン膜を形成する工程であって、少なくとも多層ポリシリコン膜の最上層に、実質的に平行な粒子構造が付与される、多層ポリシリコン膜形成工程と、
    前記多層ポリシリコン膜を通じて前記犠牲体まで少なくとも1つのチャネルを形成するチャネル形成工程と、
    前記多層ポリシリコン膜によって少なくとも部分的に封止される内部キャビティを形成するべく、前記犠牲体の少なくとも一部を除去する犠牲体除去工程と、
    前記内部キャビティを密閉するべく、前記少なくとも1つのチャネル内に栓を形成する栓形成工程と、を備える方法。
  13. 前記センス電極形成工程は、
    前記基板上に第1の多結晶シリコン層を堆積する工程と、
    少なくとも部分的に、前記センス電極を形成するべく、前記第1の多結晶シリコン層をパターニングする工程と、を備え、
    前記多層ポリシリコン膜形成工程は、
    前記犠牲体の上および周囲に第2の多結晶シリコン層を形成する工程と、
    前記第2の多結晶シリコン層に平坦な上面を付与するべく、前記第2の多結晶シリコン層から所定の厚さの多結晶シリコンを除去する工程と、
    前記第2の多結晶シリコン層の前記平坦な上面の上に第3の多結晶シリコン層を形成する工程と、を備える請求項12に記載の方法。
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