JP6439535B2 - スイッチング素子の駆動制御回路 - Google Patents

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本発明は、スイッチング素子の駆動を制御する駆動制御回路に関する。
例えば特許文献1には、スイッチング素子としてのIGBTの操作信号がオフ操作指令となった時に、センス電圧の大きさに応じて放電用抵抗体の値を変更することで、スイッチングロスの低減とサージ電圧の抑制との好適な両立を図っている。
特開2014−45598公報
ところで、IGBTのスイッチングを行う際に、スイッチングの過渡時に放電用抵抗体の値を変更(変更指令の実施)すると、IGBTのゲート端子が一時的にオープンとなる等により、IGBTの挙動が不安定になるおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、電荷供給速度又は電荷放電速度を変更させる指令が対象スイッチング素子のスイッチングの過渡時に発令されても、対象スイッチング素子の挙動が不安定になることを抑制することのできる駆動制御回路を提供することにある。
本発明は、対象スイッチング素子の駆動を制御する制御回路において、前記対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令となるのに伴い、前記対象スイッチング素子の開閉制御端子から前記対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷を放電し、かつ電荷放電速度を変更可能とする放電手段と、前記放電手段の前記電荷放電速度を変更するよう変更指令を発信する発信手段と、前記発信手段より発信された前記放電手段に対しての前記変更指令を受信し、前記対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、前記放電手段に前記変更指令を実施させる実施手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、対象スイッチング素子の駆動制御回路は、放電手段が備えられている。対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令となるのに伴い、放電手段により対象スイッチング素子の開閉制御端子から対象スイッチング素子をオフ状態とするための電荷が放電される。この放電手段は、対象スイッチング素子をオン状態とする電荷を放電させる電荷放電速度を変更することが可能である。
発信手段により、放電手段の電荷放電速度を変更するよう変更指令が発信される。発信手段より発信された放電手段の変更指令を実施手段が受信し、対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、実施手段により放電手段に対して該変更指令を実施させる。例えば、対象スイッチング素子がオン状態時に放電手段の変更指令を実施させてしまうと、対象スイッチング素子の開閉制御端子に電荷が供給されている状態であるにもかかわらず、対象スイッチング素子の開閉制御端子と放電手段とが接続されてしまい、対象スイッチング素子の開閉制御端子の動作が不安定になってしまう。よって、対象スイッチング素子がオフ状態であるときに放電手段の変更指令を変更させることで、対象スイッチング素子の開閉制御端子の動作が不安定になるのを抑制する事が可能となる。
また、本発明は、対象スイッチング素子の駆動を制御する制御回路において、前記対象スイッチング素子の操作信号がオン操作指令となるのに伴い、前記対象スイッチング素子の開閉制御端子に前記対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷を供給し、かつ電荷供給速度を変更可能とする供給手段と、前記対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令となるのに伴い、前記開閉制御端子から前記対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷を放電し、かつ電荷放電速度を変更可能とする放電手段と、前記供給手段の前記電荷供給速度又は前記放電手段の前記電荷放電速度を変更するよう変更指令を発信する発信手段と、前記発信手段より発信された前記放電手段に対しての前記変更指令を受信し、前記対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、前記放電手段に前記変更指令を実施させる実施手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、対象スイッチング素子の駆動制御回路は、供給手段及び放電手段が備えられている。対象スイッチング素子の操作信号がオン操作指令となるのに伴い、供給手段により対象スイッチング素子の開閉制御端子に対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷が供給される。この供給手段は、対象スイッチング素子に電荷を供給する電荷供給速度を変更することが可能である。また、対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令となるのに伴い、放電手段により対象スイッチング素子の開閉制御端子から対象スイッチング素子をオフ状態とするための電荷が放電される。この放電手段は、対象スイッチング素子をオン状態とする電荷を放電させる電荷放電速度を変更することが可能である。
発信手段により、放電手段の電荷放電速度を変更するよう変更指令が発信される。発信手段より発信された放電手段の変更指令を実施手段が受信し、対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、実施手段により放電手段に対して該変更指令を実施させる。例えば、対象スイッチング素子がオン状態時に放電手段の変更指令を実施させてしまうと、対象スイッチング素子の開閉制御端子と供給手段とが接続されているにもかかわらず対象スイッチング素子の開閉制御端子と放電手段とが接続されてしまい、対象スイッチング素子の開閉制御端子の動作が不安定になってしまう。よって、対象スイッチング素子がオフ状態であるときに放電手段の変更指令を変更させることで、対象スイッチング素子の開閉制御端子の動作が不安定になるのを抑制する事が可能となる。
また、本発明は、対象スイッチング素子の駆動を制御する制御回路において、前記対象スイッチング素子の開閉制御端子から前記対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷を放電し、かつ電荷放電速度を変更可能とする放電手段と、前記対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令である場合に前記開閉制御端子と前記放電手段とを接続し、前記対象スイッチング素子の操作信号がオン操作指令である場合に前記開閉制御端子と前記放電手段とを遮断する放電側スイッチング素子と、前記放電手段の前記電荷放電速度を変更するよう変更指令を発信する発信手段と、前記発信手段より発信された前記放電手段に対しての前記変更指令を受信し、前記対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、前記放電手段に前記変更指令を実施させる実施手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、対象スイッチング素子の駆動制御回路は、放電手段が備えられている。放電手段により対象スイッチング素子の開閉制御端子から対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷が放電される。この放電手段は、対象スイッチング素子をオン状態とする電荷を放電させる電荷放電速度を変更することが可能である。このような構成において、対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令である場合に、放電側スイッチング素子により開閉制御端子と放電手段とが接続され、対象スイッチング素子の操作信号がオン操作指令である場合に、放電側スイッチング素子により開閉制御端子と放電手段とが遮断される。
発信手段により、放電手段の電荷放電速度を変更するよう変更指令が発信される。そして、発信手段から変更指令を受信し、対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、実施手段により放電手段に変更指令を実施させる。対象スイッチング素子がオフ状態であるため、開閉制御端子に蓄積されている電荷はほとんど放出されている。これにより、対象スイッチング素子がオフ状態であるときに放電手段に対して電荷放電速度の変更を実施させ、オープン状態となってしまうなど一時的に対象スイッチング素子の挙動に悪影響を招きかねない状態となっても、開閉制御端子に蓄積されている電荷は少ないために対象スイッチング素子の挙動が不安定になる可能性は低い。また、対象スイッチング素子のスイッチングの過渡時に、発信手段により放電手段の変更指令を発信しても、実施手段により対象スイッチング素子がオフ状態となるのを待ってから放電手段に対して変更指令を実施させる。このため、対象スイッチング素子の挙動が不安定にならないように放電手段の電荷放電速度を変更することが可能となり、安全である。
また、本発明は、対象スイッチング素子の駆動を制御する制御回路において、前記対象スイッチング素子の開閉制御端子に前記対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷を供給し、かつ電荷供給速度を変更可能とする供給手段と、前記対象スイッチング素子の操作信号がオン操作指令である場合に前記開閉制御端子と前記供給手段とを接続し、前記対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令である場合に前記開閉制御端子と前記供給手段とを遮断する供給側スイッチング素子と、前記供給手段の前記電荷供給速度又は前記放電手段の前記電荷放電速度を変更するよう変更指令を発信する発信手段と、前記発信手段より発信された前記供給手段に対しての前記変更指令を受信し、前記対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、前記供給手段に前記変更指令を実施させる実施手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、対象スイッチング素子の駆動を制御する制御回路には、供給手段が備えられている。供給手段により、対象スイッチング素子の開閉制御端子に対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷が供給される。また、この供給手段は、対象スイッチング素子に電荷を供給する電荷供給速度を変更することが可能である。このような構成において、対象スイッチング素子の操作信号がオン操作指令である場合に、供給側スイッチング素子により開閉制御端子と供給手段とが接続され、対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令である場合に、供給側スイッチング素子により開閉制御端子と供給手段とが遮断される。
発信手段により、供給手段の電荷供給速度を変更するよう変更指令が発信される。そして、実施手段は発信手段から変更指令を受信し、対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、供給手段に変更指令を実施させる。対象スイッチング素子がオフ状態であるときは、供給手段と開閉制御端子との接続は供給側スイッチング素子により遮断されているため、供給手段の電荷供給速度を変更することで対象スイッチング素子の挙動が不安定になる可能性は低い。また、対象スイッチング素子のスイッチングの過渡時に、発信手段により供給手段の変更指令を発信しても、実施手段は対象スイッチング素子がオフ状態となるのを待ってから、供給手段に対して変更指令を実施させる。このため、対象スイッチング素子の挙動が不安定にならないように供給手段の電荷供給速度を変更することが可能となり、安全である。
第一実施形態にかかる駆動回路装置の概略構成図である。 第一実施形態にかかる制御部により実行される制御フローチャートである。 第一実施形態にかかるIGBTのゲート電圧の変遷と変更指令実施の関係を示すタイミングチャートである。 別例にかかる制御部により実行される制御フローチャートである。 別例にかかるIGBTのゲート電圧の変遷と変更指令実施の関係を示すタイミングチャートである。 第二実施形態にかかる駆動回路装置の概略構成図である。 第二実施形態にかかる制御部により実行される制御フローチャートである。 第二実施形態にかかるIGBTのゲート電圧の変遷と変更指令実施の関係を示すタイミングチャートである。 別例にかかる制御部により実行される制御フローチャートである。 別例にかかるIGBTのゲート電圧の変遷と変更指令実施の関係を示すタイミングチャートである。 第三実施形態にかかる駆動回路装置の概略構成図である。 第三実施形態にかかる制御部により実行される制御フローチャートである。 第三実施形態にかかるIGBTのゲート電圧の変遷と変更指令実施の関係を示すタイミングチャートである。 別例にかかる制御部により実行される制御フローチャートである。 別例にかかるIGBTのゲート電圧の変遷と変更指令実施の関係を示すタイミングチャートである。 第四実施形態にかかる駆動回路装置の概略構成図である。 第四実施形態にかかる制御部により実行される制御フローチャートである。 第四実施形態にかかるIGBTのゲート電圧の変遷と変更指令実施の関係を示すタイミングチャートである。 別例にかかる制御部により実行される制御フローチャートである。 別例にかかるIGBTのゲート電圧の変遷と変更指令実施の関係を示すタイミングチャートである。
<第一実施形態>
まず、本実施形態における対象スイッチング素子の駆動回路装置の回路構成を図1に示すブロック図を参照して説明する。なお、本実施形態では対象スイッチング素子としてIGBT15を使用しているが、それに限定するものではなくMOSFETなどでもよい。
図示されるように、たとえば低電圧バッテリ(図示略)からフライバックコンバータ(図示略)を介して供給される電力による電源20には、供給経路(供給手段に該当)21が接続されている。この供給経路21は、供給側抵抗体11aと供給速度変更用スイッチング素子11bとの直列体を擁した経路と、供給側抵抗体12aと供給速度変更用スイッチング素子12bとの直列体を擁した経路と、が並列接続されて構成されている。供給側抵抗体11aと供給側抵抗体12aとは、互いに抵抗値が異なるもので構成されている。また、供給速度変更用スイッチング素子11bと供給速度変更用スイッチング素子12bとはPチャネルMOS電界効果トランジスタで構成されている。この供給経路21は、NPN形バイポーラトランジスタ(供給側スイッチング素子16)と接続されており、この供給側スイッチング素子16のエミッタ側は、IGBT15の開閉制御端子(ゲート15a)に接続されている。IGBT15には、ダイオード30が逆並列に接続されている。
IGBT15のゲート15aはPNP形バイポーラトランジスタ(放電側スイッチング素子17)とも接続され、放電側スイッチング素子17のコレクタ側は放電経路(放電手段に該当)22が接続されている。この放電経路22は、放電側抵抗体13aと放電速度変更用スイッチング素子13b(切替用スイッチング素子に該当)との直列体を擁した経路と、放電側抵抗体14aと放電速度変更用スイッチング素子14b(切替用スイッチング素子に該当)との直列体を擁した経路と、が並列接続されて構成されている。放電側抵抗体13aと放電側抵抗体14aとは、互いに抵抗値が異なるもので構成されている。また、放電速度変更用スイッチング素子13bと放電速度変更用スイッチング素子14bとは、PチャネルMOS電界効果トランジスタで構成されている。放電側抵抗体13a,14aはグランドと接続されている。
この供給側スイッチング素子16と放電側スイッチング素子17はコンプリメンタリエミッタフォロワ回路23を構成している。つまり、供給側スイッチング素子16のコレクタは高電位電源側である供給経路21に、放電側スイッチング素子17のコレクタは低電源電位側である放電経路22に接続され、それぞれのベースはゲート駆動部19と接続されている。
このゲート駆動部19はマイコン50と接続されており、マイコン50より入力される電圧パルスに応答して電流パルスを出力する。具体的な動作例を説明する。ゲート駆動部19がHIGHレベルの電流を出力すると、供給側スイッチング素子16のベース電位が供給側スイッチング素子16のエミッタ電位に対して電位が上回り供給側スイッチング素子16がオンする。これに対して、放電側スイッチング素子17のベース電位は放電側スイッチング素子17のエミッタ電位より高くなるので、オフすることになる。
供給速度変更用スイッチング素子11b及び12bと放電速度変更用スイッチング素子13b及び14bとのそれぞれのゲートは制御部(実施手段に該当)35と接続されている。この制御部35は、マイコン50及び、その他の周辺回路60と接続されている。
制御部35はマイコン又はマイコンを含むECUなどで構成される。制御部35内には、ゲート電圧検出部36が含まれており、IGBT15のゲート15aとコンプリメンタリエミッタフォロワ回路23とを接続する経路からの入力に基づいてゲート電圧Vgを取得(検出)するように設けられている。
また、制御部35と接続されるマイコン50及びその他の周辺回路60は、IGBT15で検出されるセンス電圧の大きさなどから適時、制御部35に対して電荷供給速度又は電荷放電速度を変更するよう変更指令を発信する。よって、マイコン50及び周辺回路60は発信手段に該当する。
上記構成において、IGBT15のスイッチングを行う際に、ゲート15aに対する充電又は放電の過渡時に供給経路21からの電荷供給速度又は放電経路22への電荷放電速度(駆動条件と呼称)を変更しようと、それぞれの経路が有するスイッチング素子を切替えると、IGBT15のゲート15aが一時的にオープンとなる等により、IGBT15の挙動が不安定になるおそれがある。本実施形態では、この対策として後述する制御を実施することで、電荷供給速度又は電荷放電速度の変更指令がIGBT15のスイッチングの過渡時にマイコン50から発信されても、IGBT15がオフ状態となるまで電荷供給速度又は電荷放電速度の変更を待機する。
以下、制御部35が実施する図2に記載のIGBT15の駆動制御を説明する。図2に示すIGBT15の駆動制御は、制御部35の電源オン期間中に制御部35によって所定周期で繰り返し実施される。
本制御が実施されると、まずステップ100では、マイコン50から供給経路21又は放電経路22の駆動条件の変更指令を受信したか否かを判定する。マイコン50から供給経路21又は放電経路22の駆動条件の変更指令を受信していない場合には(S100:NO)、そのまま制御を終了する。マイコン50から供給経路21又は放電経路22の駆動条件の変更指令を受信した場合には(S100:YES)。ステップ110に進む。
ステップ110では、ゲート電圧Vgが所定電圧αよりも低いか否かを判定する。このとき、所定電圧αとはIGBT15のゲート電圧Vgがゼロ(グランド電圧)と略一致する(オフ状態である)ことを認識するための閾値として設定される。よって、ゲート電圧Vgが所定電圧αよりも低いと判定されなかった場合には(S110:NO)、IGBT15はオフ状態ではないとして、ステップ100にて受信した変更指令を待機した状態で、制御を終了する。ゲート電圧Vgが所定電圧αよりも高いと判定された場合には(S110:YES)、ステップ120に進み、IGBT15のゲート電圧Vgがオフ状態であるとして、該当する供給経路21又は放電経路22の駆動条件を変更させる。例えば供給経路21の電荷供給速度を変更させる場合には、ゲート電圧Vgが所定電圧αよりも低いことを条件として、変更指令に基づいて供給速度変更用スイッチング素子11b及び12bの開閉状態を変更させる。そして本制御を終了する。
次に、図3を参照して制御部35の動作を説明する。
なお、図3において「変更指令」は、制御部35がマイコン50あるいは周辺回路60から供給経路21もしくは放電経路22における駆動条件の変更指令を受信したか否か、又は受信した変更指令を実施したか否かをハイ/ローで表すものである。「ゲート電圧」は制御部35内に備わるゲート電圧検出部36により検出されたゲート電圧Vgを示している。
ゲート電圧VgがON電圧Vβであるとき(オン状態)に、供給経路21側の駆動条件を変更するように変更指令がマイコン50又は周辺回路60より受信した場合(時間t1参照)、そのときに変更指令を実施すると前述の理由よりIGBT15のゲート電圧Vgが不安定になるおそれがある。このような場合には、変更指令を待機し、ゲート電圧Vgが0となってから(オフ状態)供給経路21側の駆動条件を変更する(時間t2参照)。なお、ゲート電圧Vgが0となったか否かについては、図2のステップ110に記載されるように、ゲート電圧Vgが所定電圧αよりも低いか否かで判定される。
そしてIGBT15がオフ状態であるときに、マイコン50又は周辺回路60より放電経路22側の駆動条件を変更するよう変更指令を受信した場合には、その時点で放電経路22側の変更指令を実施させる(時間t3参照)。スイッチングの際には、放電速度変更用スイッチング素子13b,14b両方が共に開状態ならないようにスイッチングを行う。具体的には、放電速度変更用スイッチング素子13b,14bのうち少なくとも一つのスイッチング素子が閉状態(短絡状態)を維持しつつ、他方のスイッチング素子の開閉状態を変更させる。例えば、現在放電速度変更用スイッチング素子13bが閉状態であり、マイコン50より放電速度変更用スイッチング素子13bを開状態とし14bを閉状態とするように変更指令が発信された場合を想定する。この場合、放電速度変更用スイッチング素子13bを閉状態に維持したまま、他方の放電速度変更用スイッチング素子14bを開状態から閉状態にスイッチングを行い、そのうえで放電速度変更用スイッチング素子13bを閉状態から開状態へとスイッチングを行う。これにより、放電経路22はIGBT15のゲート15aが放電側抵抗体13a,14aの少なくとも一方と常に接続された状態を維持することが可能となる。
IGBT15がオフ状態からオン状態となる過渡時に、供給経路21側の駆動条件を変更するようにマイコン50又は周辺回路60より変更指令が発信された場合(時間t4参照)を想定する。この場合には、IGBT15のゲート電圧Vgが再びゼロとなるのを待ってから、供給経路21側の駆動条件を変更する(時間t5参照)。
本制御において、供給経路21又は放電経路22の駆動条件変更の待機中に、待機中の該当する駆動条件を変更するようマイコン50又は周辺回路60より変更指令を受信する可能性がある。この場合には、最新の変更指令のみを該当する供給経路21又は放電経路22に対して実施させる。
上記構成により、本実施形態に係る制御部35は、以下の効果を奏する。
・マイコン50又は周辺回路60により、供給経路21の電荷供給速度又は放電経路22の電荷放電速度を変更するよう変更指令が発信される。そして、制御部35は、マイコン50又は周辺回路60から変更指令を受信し、IGBT15がオフ状態であることを条件として、供給経路21又は放電経路22に変更指令を実施させる。IGBT15がオフ状態であるため、IGBT15のゲート15aに蓄積されている電荷はほとんど放出されている。これにより、仮にIGBT15がオフ状態であるときに放電経路22の電荷放電速度を変更して一時的にIGBT15の挙動に悪影響を招きかねない状態となっても、IGBT15のゲート15aに蓄積されている電荷は少ないためにIGBT15の挙動が不安定になる可能性は低い。また、IGBT15がオフ状態であるときは、供給経路21とIGBT15のゲート15aとの接続は供給側スイッチング素子16により遮断されているため、供給経路21の電荷供給速度を変更することでIGBT15の挙動が不安定になる可能性もまた低い。さらにIGBT15のスイッチングの過渡時に、マイコン50又は周辺回路60により供給経路21又は放電経路22の変更指令を発信しても、IGBT15がオフ状態であることを条件として、変更指令に対応する供給経路21又は放電経路22に対して変更指令を実施させる。すなわち、変更指令を受信しても、IGBT15がオフ状態でない場合は、変更指令に対応する供給経路21又は放電経路22に対して変更指令を実施させない。このため、IGBT15の挙動が不安定にならないように供給経路21の電荷供給速度又は放電経路22の電荷放電速度を変更することが可能となり、安全である。
・放電経路22に備わっている放電速度変更用スイッチング素子13b及び14bは、放電側スイッチング素子17とグランドとの間に接続され、放電速度変更用スイッチング素子13b及び14bにより放電側スイッチング素子17とグランドとの間の経路が開閉される。このような構成において、IGBT15がオフ状態である時に放電経路22に対して変更指令を実施させる場合、切替手段の切替え方次第では(具体的には放電速度変更用スイッチング素子13b及び14bが放電側スイッチング素子17とグランドとの接続を遮断する)、IGBT15のゲート15aとグランドとの接続が一時的に遮断されてしまうことがある。このとき、ゲート15aの電位を変動させる電磁ノイズが発生すると、該電磁ノイズが放電経路22に流れることができずIGBT15の挙動を不安定にさせるおそれがある。よって、IGBT15がオフ状態である時に放電経路22に対して変更指令を実施させる場合には、供給経路21が備える放電速度変更用スイッチング素子13b及び14bのうち少なくとも一つ放電速度変更用スイッチング素子が閉状態を維持するように、他の放電速度変更用スイッチング素子のスイッチングを実施させる。これにより、IGBT15がオフ状態である時に放電経路22に対して変更指令を実施しても、ゲート15aからグランドに電荷を流すことができるため、IGBT15の挙動が不安定になることがなく、安全である。
・供給経路21又は放電経路22に対しての変更指令の実施を待機させている期間に、待機中の該変更指令を再度変更するという変更指令をマイコン50又は周辺回路60から受信した場合には、供給経路21又は放電経路22に対して最新の変更指令のみを実施させる。このため、変更指令を重複して実施させることを避けることができ、供給経路21又は放電経路22に対して最新の状態を反映して変更指令を一度のみ実施させることができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・IGBT15がオフ状態であるときに、放電経路22に対して変更指令を実施させる場合、放電速度変更用スイッチング素子13b,14bのうち少なくとも一つのスイッチング素子が閉状態を維持しつつ、他方のスイッチング素子の開閉状態を変更させていた。このことについて、上記に限らず放電速度変更用スイッチング素子13b,14bをどのようにスイッチングさせてもよい。
・図4は、図2の手順の一部を変容したものである。すなわちステップ110に該当するステップ210とステップ120に該当するステップ220の間にステップ215が挿入される。ステップ215では、ゲート電圧Vgが次回に所定電圧αよりも高くなる時間までに、ステップ200にて受信した変更指令を該当する供給経路21又は放電経路22に対して実施させることが可能か否かを判定する。変更指令を該当する供給経路21又は放電経路22に対して実施させることが不可能であると判定された場合には(S215:NO)変更指令を実施してしまうと、変更指令の実施中にIGBT15のスイッチングが実施されてしまうおそれがあるので、変更指令を実施せずそのまま制御を終了する。変更指令を該当する供給経路21又は放電経路22に対して実施させることが可能であると判定された場合には(S215:YES)、ステップ220に進む。それ以外は、図4の各ステップ200,210,及び220の処理は、それぞれ、図2の各ステップ100,110,及び120の処理と同一である。
次に、図5を参照して本別例についての制御部35の動作を説明する。
時間t11から時間t12にかけての制御は図3における時間t1から時間t2にかけての制御と同一である。ゲート電圧Vgが0である状態で、制御部35がマイコン50又は周辺回路60から供給経路21に対して駆動条件の変更指令を受信した場合を想定する(時間t13を参照)。このとき、供給経路21の駆動条件の変更指令を受信してから供給経路21の駆動条件変更を完了させるまでの実施完了時間r10が(時間t13〜t15に該当)、供給経路21の駆動条件の変更指令をマイコン50又は周辺回路60から受信してからゲート電圧Vgが所定電圧αよりも高くなるまでの残時間r1(時間t13〜時間t14に該当)よりも短いか否かを比較する。図5では実施完了時間r10が残時間r1よりも長いので、その時点(時間t13)での該駆動条件変更を実施させず、ゲート電圧Vgが所定電圧αよりも低くなった時点で供給経路21に対して変更指令を実施させる(時間t16参照)。
実施完了時間r10が残時間r1よりも長い場合に、該当する供給経路21又は放電経路22に対して変更指令を実施してしまうと、駆動条件変更が完了するまでの間にIGBT15のスイッチングが実施されてしまうおそれがある。このような場合には、その時点で該変更指令を実施させず、次回にIGBT15がオフ状態になるまで該変更指令の実施を待機させる。このため、該変更指令の実施中にIGBT15のスイッチングが実施される事態を未然に防ぐことができ、安全に供給経路21又は放電経路22に対して該変更指令を実施させることが可能となる。
<第二実施形態>
以下、第二実施形態について、先の第一実施形態との相違点を中心に図6を参照しつつ説明する。
本実施形態では、IGBT15のゲート15aとコンプリメンタリエミッタフォロワ回路23との間に新規にグランドに接続されるオフ保持用経路24が設けられている。このオフ保持用経路24には、オフ保持用スイッチング素子18が存在し、制御部35によりその動作が制御される。具体的には、制御部35によりゲート電圧Vgが所定電圧γよりも低いと判定された場合に、オフ保持用スイッチング素子18を閉状態(短絡状態)にさせる。なお、所定電圧γとは、IGBT15がオフ状態であるとみなせる電圧であり、オフ保持用スイッチング素子18が動作することで電荷放電速度に影響を与えてもIGBT15の動作に支障を与えない電圧として設定される。
このとき、制御部35内に含まれるゲート電圧検出部36はオフ保持用経路24とコンプリメンタリエミッタフォロワ回路23とを接続する経路からの入力に基づいてゲート電圧Vgを取得(検出)する。
制御部35が実施する図7に記載のIGBT15の駆動制御を説明する。
図7は、図2の手順の一部を変容したものである。すなわち、ステップ110におけるゲート電圧Vgが所定電圧αよりも低いか否かを判定することに代えて、ステップ310では、オフ保持用スイッチング素子18が動作中(閉状態)であるか否かを判定する。オフ保持用スイッチング素子18が動作中ではないと判定された場合には(S310:NO)、IGBT15がオフ状態ではないとして、ステップ300にて受信した変更指令を待機した状態で、本制御を終了する。オフ保持用スイッチング素子18が動作中であると判定された場合には(S310:YES)、ステップ320に進む。それ以外は、図7の各ステップ300及び320の処理は、それぞれ、図1の各ステップ100及び120の処理と同一である。
次に、図8を参照して制御部35の動作を説明する。
なお、図8において「変更指令」はマイコン50あるいは周辺回路60から供給経路21もしくは放電経路22における駆動条件の変更指令を受信したか否か、又は受信した変更指令を実施したか否かをハイ/ローで表すものである。「ゲート電圧」は制御部35内に備わるゲート電圧検出部36により検出されたゲート電圧Vgを示している。「オフ保持用スイッチング素子」はオフ保持用スイッチング素子18が動作中であるか否かをハイ/ローで表すものである。
ゲート電圧VgがON電圧Vβであるときに、マイコン50又は周辺回路60から供給経路21に対しての変更指令を受信すると(時間t21参照)、そのときに変更指令を実施させず待機させる。そしてゲート電圧Vgが所定電圧γにまで低くなると、オフ保持用スイッチング素子18を閉状態とし、IGBT15のゲート15aとグランドとを接続させる(時間t22参照)。この際に、待機していた供給経路21に対しての変更指令を実施させる。
その後、オフ保持用スイッチング素子18が動作中に放電経路22に対して駆動条件を変更するようにマイコン50又は周辺回路60から変更指令を受信すると、そのときに該変更指令を実施させる(時間t23参照)。
そしてオフ保持用スイッチング素子18はゲート電圧Vgが所定電圧αよりも大きくなる所定時間前に開状態とし、IGBT15のゲート15aとグランドとの接続を遮断する(時間t24参照)。ゲート電圧VgがON電圧Vβとなるまでに供給経路21に対して駆動条件を変更するようにマイコン50又は周辺回路60から変更指令が発信すると(時間t25参照)、そのときに変更指令を実施させず待機し、オフ保持用スイッチング素子18が動作した際に該変更指令を供給経路21に実施させる(時間t26参照)。
本制御において、供給経路21又は放電経路22の駆動条件変更の待機中に、待機中の該当する駆動条件を変更するようマイコン50又は周辺回路60より変更指令を受信する可能性がある。この場合には、最新の変更指令のみを該当する供給経路21又は放電経路22に対して実施させる。
上記構成により、本実施形態に係る制御部35は、以下の効果を奏する。
オフ保持用スイッチング素子18が閉状態である期間にのみ、供給経路21又は放電経路22に対して変更指令が実施される。例えば、オフ保持用スイッチング素子18により閉状態である期間に、放電経路22の変更指令を実施させ、放電経路22が一時的にオープン状態となった場合を想定する。この際に、IGBT15のゲート15aの電位を変動させる電磁ノイズが発生しても、オフ保持用スイッチング素子18によりIGBT15のゲート15aとグランドとを短絡させているため、該電磁ノイズがグランドに流れる。このため、放電経路22に変更指令を実施させている間に電磁ノイズが発生しても、ゲート15aの電位が変動することを抑制する事ができる。よって、IGBT15をオフ状態に安定して維持させることができ、安全に供給経路21又は放電経路22に対して該変更指令を実施させることが可能となる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・図9は、図7の手順の一部を変容したものである。すなわちステップ310に該当するステップ410とステップ320に該当するステップ420との間にステップ415が挿入される。ステップ415では、オフ保持用スイッチング素子18が非動作となるまでの時間までに、ステップ400にて受信した変更指令を該当する供給経路21又は放電経路22に対して実施させることが可能か否かを判定する。変更指令を該当する供給経路21又は放電経路22に対して実施させることが不可能であると判定された場合に(S415:NO)変更指令を実施してしまうと、変更指令の実施中にIGBT15のスイッチングが実施されてしまうおそれがあるので、変更指令を実施せずそのまま制御を終了する。変更指令を該当する供給経路21又は放電経路22に対して実施させることが可能であると判定された場合には(S415:YES)、ステップ420に進む。それ以外は、図9の各ステップ400,410,及び420の処理は、それぞれ、図7の各ステップ300,310,及び320の処理と同一である。
次に、図10を参照して本別例についての制御部35の動作を説明する。
時間t31から時間t32にかけての制御は図8における時間t21から時間t22にかけての制御と同一である。オフ保持用スイッチング素子18が動作中であるときに、マイコン50又は周辺回路60から供給経路21に対して駆動条件の変更指令を受信した場合を想定する(時間t33を参照)。このとき、供給経路21の駆動条件の変更指令を受信してから供給経路21の駆動条件変更を完了させるまでの実施完了時間r20が(時間t33〜t35に該当)、供給経路21の駆動条件の変更指令を受信してからオフ保持用スイッチング素子18が非動作となるまでの残時間r2(時間t33〜時間t34に該当)よりも短いか比較する。図10では実施完了時間r20が残時間r2よりも長いので、その時点(時間t33)での該駆動条件変更を実施せず、オフ保持用スイッチング素子18が次回に動作した時点で供給経路21に対して該変更指令を実施させる(時間t36参照)。
実施完了時間r20が残時間r2よりも大きい場合に、該当する供給経路21又は放電経路22に対して変更指令を実施してしまうと、駆動条件変更が完了するまでの間にゲート15aのスイッチングが実施されてしまうおそれがある。このような場合には、その時点で該変更指令を発令せず、次回にオフ保持用スイッチング素子18が閉状態になるまで該変更指令の実施が待機される。このため、該変更指令の実施中にIGBT15のスイッチングが実施される事態を未然に防ぐことができ、安全に供給経路21又は放電経路22に対して該変更指令を実施させることが可能となる。
・上記第一実施形態及び第二実施形態において、放電経路22は、放電側抵抗体13aと放電速度変更用スイッチング素子13bとの直列体を擁した経路と、放電側抵抗体14aと放電速度変更用スイッチング素子14bとの直列体を擁した経路と、が並列接続されて構成されていた。このことについて、放電経路22は、例えば放電側抵抗体13aと放電速度変更用スイッチング素子13bとの直列体を擁した経路のみで構成されてもよい。この場合、放電経路22の電荷供給速度を変更することはできず、マイコン50からの駆動条件変更指令は供給経路21に対するもののみとなる。なお、このような構成における供給経路21に対する駆動条件の変更について、制御方法に変更点はない。
<第三実施形態>
以下、第三実施形態について、先の第一実施形態との相違点を中心に図11を参照しつつ説明する。
本実施形態では、IGBT15のゲート15aと供給経路121又は放電経路122との接続と遮断を行うコンプリメンタリエミッタフォロワ回路23を設けていない。IGBT15のゲート15aは供給経路121の供給速度変更用スイッチング素子11b及び12bと、放電経路122の放電速度変更用スイッチング素子13b及び14bと、直接接続されている。
制御部135が実施する図12に記載のIGBT15の駆動制御を説明する。
図12は、図2の手順の一部を変容したものである。すなわちステップ100であるマイコン50又は周辺回路60から供給経路21又は放電経路22に対しての駆動条件の変更指令を受信したか否かの判定に代えて、ステップ500ではマイコン50又は周辺回路60から放電経路122に対しての駆動条件の変更指令を受信したか否かを判定する。マイコン50又は周辺回路60から放電経路122に対しての駆動条件の変更指令を受信していないと判定した場合には(S500:NO)、そのまま制御を終了する。マイコン50又は周辺回路60から放電経路122に対しての駆動条件の変更指令を受信したと判定した場合には(S500:YES)、ステップ510に進む。それ以外は、図12の各ステップ510及び520の処理は、それぞれ、図2の各ステップ110及び120の処理と同一である。
次に、図13を参照して制御部135の動作を説明する。
ゲート電圧VgがON電圧Vβであるときに、マイコン50又は周辺回路60から放電経路122に対しての駆動条件の変更指令を受信した場合(時間t41参照)を想定する。このときに放電経路122に対して変更指令を実施させると、IGBT15のゲート15aと供給経路121とが接続している状態で、放電経路122とも接続してしまい、IGBT15の挙動が不安定になるおそれがある。よって、このような場合には放電経路122に対して変更指令を実施させず、ゲート電圧Vgが所定電圧αよりも小さくなってから放電経路122に対して変更指令を実施させる(時間t42参照)。
本制御において、放電経路122の駆動条件変更の待機中に、待機中の駆動条件を変更するようマイコン50又は周辺回路60より変更指令を受信する可能性がある。この場合には、最新の変更指令のみを放電経路122に対して実施させる。
上記構成により、本実施形態に係る制御部135は、以下の効果を奏する。
マイコン50又は周辺回路60から発信された放電経路122の変更指令を受信し、IGBT15がオフ状態であることを条件として、放電経路122に対して該変更指令を実施させる。仮に、IGBT15がオン状態時に放電経路122の変更指令を実施させてしまうと、IGBT15のゲート15aと供給経路121とが接続されているにもかかわらずIGBT15のゲート15aと放電経路122とが接続されてしまい、IGBT15のゲート15aの動作が不安定になってしまう。よって、IGBT15のゲート15aのオン状態からオフ状態への過渡時には、放電経路122の変更指令を変更させない。このため、IGBT15のゲート15aの動作が不安定になるのを抑制する事が可能となる。
上記各実施形態について、以下のように変更して実施することもできる。
・IGBT15がオン状態であるかオフ状態であるかを、制御部35が備えるゲート電圧検出部36が検出したゲート電圧Vgより判断していた。このことについて、IGBT15から出力されるセンス電圧よりIGBT15のオン状態であるかオフ状態であるかを判断してもよい。
・図14は、図12の手順の一部を変容したものである。すなわちステップ510に該当するステップ610とステップ520に該当するステップ620の間にステップ615が挿入される。ステップ615では、ゲート電圧Vgが次回に所定電圧αよりも高くなる時間までに、ステップ600にて受信した放電経路122に対しての駆動条件の変更指令を実施させることが可能か否かを判定する。変更指令を放電経路122に対して実施させることが不可能であると判定された場合には(S615:NO)変更指令を実施してしまうと、変更指令の実施中にIGBT15のスイッチングが実施されてしまうおそれがあるので、変更指令を実施せずそのまま制御を終了する。変更指令を放電経路122に対して実施させることが可能であると判定された場合には(S615:YES)、ステップ620に進む。それ以外は、図14の各ステップ600,610,及び620の処理は、それぞれ、図12の各ステップ500,510,及び520の処理と同一である。
次に、図15を参照して本別例についての制御部135の動作を説明する。
時間t51から時間t52にかけての制御は図13における時間t41から時間t42にかけての制御と同一である。ゲート電圧Vgが0である状態で、制御部135がマイコン50又は周辺回路60から放電経路122に対して駆動条件の変更指令を受信した場合を想定する(時間t53を参照)。このとき、放電経路122の駆動条件の変更指令を受信してから放電経路122の駆動条件変更を完了させるまでの実施完了時間r30が(時間t53〜t55に該当)、放電経路122の駆動条件の変更指令をマイコン50又は周辺回路60から受信してからゲート電圧Vgが所定電圧αよりも高くなるまでの残時間r3(時間t53〜時間t54に該当)よりも短いか否かを比較する。図15では実施完了時間r30が残時間r3よりも長いので、その時点(時間t53)での該駆動条件変更を実施させず、ゲート電圧Vgが所定電圧αよりも低くなった時点で放電経路122に対して変更指令を実施させる(時間t56参照)。
実施完了時間r30が残時間r3よりも長い場合に、放電経路122に対して変更指令を実施してしまうと、駆動条件変更が完了するまでの間にゲート15aへの電荷供給が実施されてしまうおそれがある。このような場合には、その時点で変更指令を実施させず、次回にIGBT15がオフ状態になるまで変更指令の実施を待機させる。このため、変更指令の実施中にIGBT15のスイッチングが実施される事態を未然に防ぐことができ、安全に放電経路122に対して変更指令を実施させることが可能となる。
<第四実施形態>
以下、第四実施形態について、先の第三実施形態との相違点を中心に図16を参照しつつ説明する。
本実施形態では、IGBT15のゲート15aと放電経路122との間に新規にグランドに接続されるオフ保持用経路24が設けられている。このオフ保持用経路24は、第二実施形態で採用されたものと同一の構成である。
このとき、制御部135内に含まれるゲート電圧検出部36はオフ保持用経路24と放電経路122とを接続する経路からの入力に基づいてゲート電圧Vgを取得(検出)する。
制御部135が実施する図17に記載のIGBT15の駆動制御を説明する。
図17は、図7の手順の一部を変容したものである。すなわちステップ300であるマイコン50又は周辺回路60から供給経路21又は放電経路22に対しての駆動条件の変更指令を受信したか否かの判定に代えて、ステップ700ではマイコン50又は周辺回路60から放電経路122に対しての駆動条件の変更指令を受信したか否かを判定する。マイコン50又は周辺回路60から放電経路122に対しての駆動条件の変更指令を受信していないと判定した場合には(S700:NO)、そのまま制御を終了する。マイコン50又は周辺回路60から放電経路122に対しての駆動条件の変更指令を受信したと判定した場合には(S700:YES)、ステップ710に進む。それ以外は、図17の各ステップ710及び720の処理は、それぞれ、図7の各ステップ310及び320の処理と同一である。
次に、図18を参照して制御部135の動作を説明する。
ゲート電圧VgがON電圧Vβであるときに、マイコン50又は周辺回路60から放電経路122に対しての変更指令を受信すると(時間t61参照)、そのときに変更指令を実施させず待機させる。そしてゲート電圧Vgが所定電圧γにまで低くなると、オフ保持用スイッチング素子18を閉状態とし、IGBT15のゲート15aとグランドとを接続させる(時間t62参照)。この際に、待機していた放電経路122に対しての変更指令を実施させる。
本制御において、放電経路122の駆動条件変更の待機中に、待機中の駆動条件を変更するようマイコン50又は周辺回路60より変更指令を受信する可能性がある。この場合には、最新の変更指令のみを該当する放電経路122に対して実施させる。
上記構成により、本実施形態に係る制御部135は、以下の効果を奏する。
オフ保持用スイッチング素子18が閉状態である期間にのみ、放電経路122に対して変更指令が実施される。例えば、オフ保持用スイッチング素子18により閉状態である期間に、放電経路122の変更指令を実施させ、放電経路22が一時的にオープン状態となった場合を想定する。この際に、IGBT15のゲート15aの電位を変動させる電磁ノイズが発生しても、オフ保持用スイッチング素子18によりIGBT15のゲート15aとグランドとを短絡させているため、該電磁ノイズがグランドに流れる。このため、放電経路122に変更指令を実施させている間に電磁ノイズが発生しても、ゲート15aの電位が変動することを抑制する事ができる。よって、IGBT15をオフ状態に安定して維持させることができ、安全に放電経路122に対して該変更指令を実施させることが可能となる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。
・図19は、図17の手順の一部を変容したものである。すなわちステップ710に該当するステップ810とステップ720に該当するステップ820との間にステップ815が挿入される。ステップ815では、オフ保持用スイッチング素子18が非動作となるまでの時間までに、ステップ800にて受信した放電経路122に対しての駆動条件の変更指令を実施させることが可能か否かを判定する。変更指令を放電経路122に対して実施させることが不可能であると判定された場合に(S815:NO)変更指令を実施してしまうと、変更指令の実施中にIGBT15のスイッチングが実施されてしまうおそれがあるので、変更指令を実施せずそのまま制御を終了する。変更指令を該当する放電経路122に対して実施させることが可能であると判定された場合には(S815:YES)、ステップ820に進む。それ以外は、図19の各ステップ800,810,及び820の処理は、それぞれ、図17の各ステップ700,710,及び720の処理と同一である。
次に、図20を参照して本別例についての制御部135の動作を説明する。
時間t71から時間t72にかけての制御は図18における時間t61から時間t62にかけての制御と同一である。オフ保持用スイッチング素子18が動作中であるときに、マイコン50又は周辺回路60から放電経路122に対して駆動条件の変更指令を受信した場合を想定する(時間t73を参照)。このとき、放電経路122の駆動条件の変更指令を受信してから放電経路122の駆動条件変更を完了させるまでの実施完了時間r40が(時間t73〜t75に該当)、放電経路122の駆動条件の変更指令を受信してからオフ保持用スイッチング素子18が非動作となるまでの残時間r4(時間t73〜時間t74に該当)よりも短いか比較する。図20では実施完了時間r40が残時間r4よりも長いので、その時点(時間t73)での駆動条件変更を実施せず、オフ保持用スイッチング素子18が次回に動作した時点で放電経路122に対して変更指令を実施させる(時間t76参照)。
実施完了時間r40が残時間r4よりも大きい場合に、放電経路122に対して変更指令を実施してしまうと、駆動条件変更が完了するまでの間にゲート15aのスイッチングが実施されてしまうおそれがある。このような場合には、その時点で該変更指令を実施せず、次回にオフ保持用スイッチング素子18が閉状態になるまで該変更指令の実施が待機される。このため、該変更指令の実施中にIGBT15のスイッチングが実施される事態を未然に防ぐことができ、安全に放電経路122に対して変更指令を実施させることが可能となる。
・上記各実施形態において、制御部35,135は、供給経路21又は放電経路22の駆動条件変更の待機中に、待機中の該当する駆動条件を変更するよう変更指令を受信した場合には、最新の変更指令のみを該当する供給経路21又は放電経路22に対して実施させていた。このことについて、供給経路21又は放電経路22の駆動条件変更の待機中に、待機中の該当する駆動条件を変更するよう変更指令を受信した場合に、古い変更指令から順繰りに全ての変更指令を実施してもよい。
・上記各実施形態において、供給経路21,121は、供給側抵抗体11aと供給速度変更用スイッチング素子11bとの直列体を擁した経路と、供給側抵抗体12aと供給速度変更用スイッチング素子12bとの直列体を擁した経路と、が並列接続されて構成されていた。このことについて、供給経路21,121は、例えば供給側抵抗体11aと供給速度変更用スイッチング素子11bとの直列体を擁した経路のみで構成されてもよい。この場合、供給経路21,121の電荷供給速度を変更することはできず、マイコン50からの駆動条件変更指令は放電経路22,122に対するもののみとなる。なお、放電経路122に対する駆動条件の変更を実施する際の制御方法に変更点はない。
15…IGBT、15a…ゲート、16…供給側スイッチング素子、17…放電側スイッチング素子、21…供給経路、22…放電経路、35…制御部、50…マイコン、60…周辺回路。

Claims (11)

  1. 対象スイッチング素子(15)の駆動を制御する制御回路において、
    前記対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令となるのに伴い、前記対象スイッチング素子の開閉制御端子(15a)から前記対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷を放電し、かつ電荷放電速度を変更可能とする放電手段(122)と、
    前記放電手段の前記電荷放電速度を変更するよう変更指令を発信する発信手段(50,60)と、
    前記発信手段より発信された前記放電手段に対しての前記変更指令を受信し、前記対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、前記放電手段に前記変更指令を実施させる実施手段(135)と、
    を備えることを特徴とするスイッチング素子の駆動制御回路。
  2. 対象スイッチング素子(15)の駆動を制御する制御回路において、
    前記対象スイッチング素子の操作信号がオン操作指令となるのに伴い、前記対象スイッチング素子の開閉制御端子(15a)に前記対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷を供給し、かつ電荷供給速度を変更可能とする供給手段(121)と、
    前記対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令となるのに伴い、前記開閉制御端子から前記対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷を放電し、かつ電荷放電速度を変更可能とする放電手段(122)と、
    前記供給手段の前記電荷供給速度又は前記放電手段の前記電荷放電速度を変更するよう変更指令を発信する発信手段(50,60)と、
    前記発信手段より発信された前記放電手段に対しての前記変更指令を受信し、前記対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、前記放電手段に前記変更指令を実施させる実施手段(135)と、
    を備えることを特徴とするスイッチング素子の駆動制御回路。
  3. 対象スイッチング素子(15)の駆動を制御する制御回路において、
    前記対象スイッチング素子の開閉制御端子(15a)から前記対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷を放電し、かつ電荷放電速度を変更可能とする放電手段(22)と、
    前記対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令である場合に前記開閉制御端子と前記放電手段とを接続し、前記対象スイッチング素子の操作信号がオン操作指令である場合に前記開閉制御端子と前記放電手段とを遮断する放電側スイッチング素子(17)と、
    前記放電手段の前記電荷放電速度を変更するよう変更指令を発信する発信手段(50,60)と、
    前記発信手段より発信された前記放電手段に対しての前記変更指令を受信し、前記対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、前記放電手段に前記変更指令を実施させる実施手段(35)と、
    を備えることを特徴とするスイッチング素子の駆動制御回路。
  4. 前記対象スイッチング素子の開閉制御端子とグランドとの間を短絡することで前記対象スイッチング素子をオフ状態に保持するオフ保持用スイッチング素子(18)を備え、
    前記オフ保持用スイッチング素子は、前記対象スイッチング素子が前記オフ状態であるときに前記短絡を行い、
    前記実施手段は、前記オフ保持用スイッチング素子が前記短絡中にのみ前記放電手段に対して前記変更指令を実施させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動制御回路。
  5. 前記実施手段は、現在前記オフ保持用スイッチング素子が前記短絡の状態であり、前記変更指令を受信してから実際に前記放電手段により該変更指令の実施を完了させるまでの時間よりも、前記変更指令を受信してから次回に前記オフ保持用スイッチング素子が前記短絡の状態でなくなるまでの残時間の方が短い場合に、前記実施手段は現時点での前記放電手段に対しての該変更指令を実施させず、次回に前記オフ保持用スイッチング素子が前記短絡の状態となるまで該変更指令の実施を待機することを特徴とする請求項4に記載のスイッチング素子の駆動制御回路。
  6. 前記実施手段は、現在前記対象スイッチング素子が前記オフ状態であり、前記変更指令を受信してから実際に前記放電手段により該変更指令の実施を完了させるまでの時間よりも、前記変更指令を受信してから前記対象スイッチング素子が前記オフ状態でなくなるまでの残時間の方が短い場合に、該変更指令を実施させず、次回に前記対象スイッチング素子が前記オフ状態になるまで該変更指令の実施を待機させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動制御回路。
  7. 前記実施手段は、前記変更指令の実施を待機させている期間に、待機中の該変更指令を再度変更するという前記変更指令を受信した場合、前記放電手段に対して最新の該変更指令のみを実施させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動制御回路。
  8. 前記放電手段は、抵抗体(13a,14a)と切替用スイッチング素子(13b,14b)との直列体を有する経路を複数備え、
    複数の経路にそれぞれ備えられた前記抵抗体は、互いに抵抗値の異なるものであり、
    前記切替用スイッチング素子は、前記開閉制御端子とグランドとの間の経路を開閉し、
    前記実施手段は、前記対象スイッチング素子が前記オフ状態であるときに前記放電手段に前記変更指令を実施させる場合、複数ある前記経路にそれぞれ備えられている前記切替用スイッチング素子のうち少なくとも一つの前記切替用スイッチング素子が閉状態を維持しつつ、他の前記切替用スイッチング素子の開閉状態を変更させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動制御回路。
  9. 対象スイッチング素子(15)の駆動を制御する制御回路において、
    前記対象スイッチング素子の開閉制御端子(15a)に前記対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷を供給し、かつ電荷供給速度を変更可能とする供給手段(21)と、
    前記対象スイッチング素子の操作信号がオン操作指令である場合に前記開閉制御端子と前記供給手段とを接続し、前記対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令である場合に前記開閉制御端子と前記供給手段とを遮断する供給側スイッチング素子(16)と、
    前記供給手段の前記電荷供給速度を変更するよう変更指令を発信する発信手段(50,60)と、
    前記発信手段より発信された前記供給手段に対しての前記変更指令を受信し、前記対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、前記供給手段に前記変更指令を実施させる実施手段(35)と、
    前記対象スイッチング素子の開閉制御端子とグランドとの間を短絡することで前記対象スイッチング素子をオフ状態に保持するオフ保持用スイッチング素子(18)と、を備え、
    前記オフ保持用スイッチング素子は、前記対象スイッチング素子が前記オフ状態であるときに前記短絡を行い、
    前記実施手段は、前記オフ保持用スイッチング素子が前記短絡中にのみ前記供給手段に対して前記変更指令を実施させ、かつ、現在前記オフ保持用スイッチング素子が前記短絡の状態であり、前記変更指令を受信してから実際に前記供給手段により該変更指令の実施を完了させるまでの時間よりも、前記変更指令を受信してから次回に前記オフ保持用スイッチング素子が前記短絡の状態でなくなるまでの残時間の方が短い場合に、前記実施手段は現時点での前記供給手段に対しての該変更指令を実施させず、次回に前記オフ保持用スイッチング素子が前記短絡の状態となるまで該変更指令の実施を待機することを特徴とするスイッチング素子の駆動制御回路。
  10. 対象スイッチング素子(15)の駆動を制御する制御回路において、
    前記対象スイッチング素子の開閉制御端子(15a)に前記対象スイッチング素子をオン状態とするための電荷を供給し、かつ電荷供給速度を変更可能とする供給手段(21)と、
    前記対象スイッチング素子の操作信号がオン操作指令である場合に前記開閉制御端子と前記供給手段とを接続し、前記対象スイッチング素子の操作信号がオフ操作指令である場合に前記開閉制御端子と前記供給手段とを遮断する供給側スイッチング素子(16)と、
    前記供給手段の前記電荷供給速度を変更するよう変更指令を発信する発信手段(50,60)と、
    前記発信手段より発信された前記供給手段に対しての前記変更指令を受信し、前記対象スイッチング素子がオフ状態であることを条件として、前記供給手段に前記変更指令を実施させる実施手段(35)と、
    を備え
    前記実施手段は、現在前記対象スイッチング素子が前記オフ状態であり、前記変更指令を受信してから実際に前記供給手段により該変更指令の実施を完了させるまでの時間よりも、前記変更指令を受信してから前記対象スイッチング素子が前記オフ状態でなくなるまでの残時間の方が短い場合に、該変更指令を実施させず、次回に前記対象スイッチング素子が前記オフ状態になるまで該変更指令の実施を待機させることを特徴とするスイッチング素子の駆動制御回路。
  11. 前記実施手段は、前記変更指令の実施を待機させている期間に、待機中の該変更指令を再度変更するという前記変更指令を受信した場合、前記供給手段に対して最新の該変更指令のみを実施させることを特徴とする請求項9又は10に記載のスイッチング素子の駆動制御回路。
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